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1 2014 年 2-1 -

2 目次 1. 概要 設計マニュアル 施工マニュアル

3 1. 概要 技術の概要 (1)SRパイルアンカー工法の概要 本工法の概要を図 に示す 本工法は 既製コンクリート杭の杭頭端板に定着筋 ( 丸鋼 ) と定着板からなるSRパイルアンカーを接合することにより 杭頭接合部を半剛接合にする工法である 具体的には 杭頭接合部に曲げモーメントが作用した場合 曲げに伴う引張側定着筋の伸びにより 杭頭接合部に回転変形が生じて半剛接合となる 図 杭頭部の回転モデル (2)SRパイルアンカー工法の特徴 本工法は 以下に示す特徴を有する a) 杭頭半剛接合方法により杭頭に集中する曲げモーメントを低減し 杭中央部にも曲げモーメントを負担させる合理的な設計ができる b) 基礎梁への曲げ戻しモーメントを低減し 基礎梁断面を軽減できる c) 施工が容易である d) 品質管理および品質確保が行いやすい e) 構造が単純で 特殊な材料を必要としない (3)SRパイルアンカー工法の適用範囲 本工法を適用する杭は 既製コンクリート杭 (PHC 杭 ( 節杭を含む ) PRC 杭 ( 節杭を含む ) SC 杭 ) とする その杭径は PHC 杭 :300~1200mm PRC 杭 :300~1000mm SC 杭 :500 ~1200mmとする また 杭工法は埋込み工法 ( プレボーリング拡大根固め工法など ) とする -1 -

4 標準仕様 (1) 杭頭接合部の仕様 杭頭接合部の標準図および杭頭接合部周辺の記号の定義を図 中に示す また 接合部の形状の仕様を表 に示す SR パイルアンカー SRパイルアンカー 図 杭頭接合部の標準図 表 接合部の形状の仕様 項目 範囲 ( 単位 :mm) 杭種 既製コンクリート杭 (PHC 杭 ( 節杭を含む ),PRC 杭 ( 節杭を含む ),SC 杭 ) 杭径 (Dp) 300 Dp 1200 杭のみ込み高さ (hp) hp=50(dp 450), hp=100(450<dp) 定着筋の直径 (db) 1 db=21.88 or 定着筋の埋め込み長さ (Lb) Lb=25 db or 35 db 定着筋の本数 (n) 4 n(dp 450), 6 n(450<dp) 定着板の直径 (Da) Da =55 or 65( 定着板が多角形の場合はその内接円の直径 ) 定着板の厚さ (ta) ta=19 or 22 端板厚さ (te) 12 te 杭中アンカー筋の呼び径 D25 杭中アンカー筋の長さ 1025 杭中アンカー筋の材質 SD345 1: 端板のねじ穴サイズに合わせて選択する -2 -

5 (2)SRパイルアンカーの標準仕様 SRパイルアンカーの形状寸法を表 に示す また 材料の仕様を表 に示す 定着板は円形を基本とし 角形の場合は必要面積を満足する円直径と同じ辺長とする ただし SC 杭に適用する場合は 円形のみとする 記号 表 SR パイルアンカーの形状寸法 基準寸法 (mm) 呼び径 db L Lb a b SR-M24-25d SR-M24-35d SR-M27-25d SR-M27-35d 定着筋定着板 2 軸部断面積 1 (mm 2 ) ta Da d1 呼び ねじ部 有効断面積 (mm 2 ) M M 設計に用いる断面積 2 定着板は円形または角形とする 3 マーキングはこれを基本とし 位置 形状等は変更する場合がある 表 材料の仕様 使用材料 材質または強度区分 規格 定着筋 SNR490B JIS G 3138(2005) 定着板 SM490A JIS G 3106(2004) 強度区分 :5 以上 JIS B 1181(2004) 端板 パイルキャップ コンクリート SS400SM400ASM490A 普通コンクリート : 設計基準強度 21N/mm 2 Fc 40N/mm 2 JIS G 3101(2004) JIS G 3106(2004)

6 SRパイルアンカーと杭頭端板の接合形式を図 に示す 定着筋と杭の端板は ねじ込み接合とする 定着筋と定着板の接合は 六角ナットによる締付けとする 定着筋のねじは転造加工によって形成し ねじ形状については JIS B (2001) 旧 JIS B 0206(1965) に準拠する 定着板 定着筋 アンボンド部分 定着筋ねじ部 端板 図 SR パイルアンカーと杭頭端板の接合形式 定着筋の配置例を図 に示す SRパイルアンカーが端板上で平面的に偏らないように かつなるべく等間隔になるように取り付ける 図 定着筋の配置例 本工法では 錆止め剤を定着筋のアンボンド部分に塗布することによって定着筋の付着が減少し無視できることを実験により確認しているため 定着筋のアンボンド部分に錆止め剤 (JIS K 2241( 切削油剤 ) JIS K 2246( さび止め油 ) JIS K 5621( 一般用さび止めペイント ) を塗布する 錆止め剤は均一になるようにスプレーまたは刷毛塗りに準ずる方法よって塗布する -4 -

7 体制 本工法の設計支援は ジャパンパイル ( 株 ) が行う また 本工法の施工は岡部 ( 株 ) が行う 設計者 施工者 岡部 ( 株 ) ジャパンパイル( 株 ) の関係図を図 に示す また 本工法の施工管理体制を図 に示す 構造設計者 ( 設計事務所 ) 施工者 ( ゼネコン ) SRパイルアンカーを含む基礎杭の設計支援 杭の販売 施工 SR パイルアンカーの販売 施工 ジャパンパイル 岡部 図 関係図 SR ハ イルアンカ - 工法研究会 設計, 施工基準の配布 施工, 施工管理の教育 施工管理報告 指定施工店の認定施工管理技術者の認定 SRハ イルアンカ- 工法指定施工店 ( 施工 施工管理 ) 施工管理技術者 作業者 本工法の材料発注 岡部株式会社本工法材料の供給 承認 施工管理報告 施工者 ( 工事現場 ) 工事管理者 図 施工体制 -5 -

8 図 中の用語について以下に示す (1)SR パイルアンカー工法研究会 a) SR パイルアンカー工法研究会は 岡部 ( 株 ) ジャパンパイル ( 株 ) ( 株 ) フジタ ( 株 ) 安藤 間の 4 社にて構成する b) SR パイルアンカー工法研究会は 本工法の設計基準および施工基準に関して責任を負う さらに SR パイルアンカー工法指定施工店に対して 設計 施工基準に関する教育と指導 助言を行い SR パイルアンカー工法指定施工店に所属する施工管理技術者の育成及び認定に関して責任を負う (2)SR パイルアンカー工法指定施工店 a) SR パイルアンカー工法指定施工店は 施工管理技術者と作業者により構成される b) SR パイルアンカー工法指定施工店の施工管理技術者は SR パイルアンカー工法研究会より教育と指導を受け 施工管理技術者の資格認定を受けた者とする c) ねじ込み式の作業者は 施工管理技術者より施工指導を受けた者とする 特に資格認定は必要としない (3) 施工者 ( 工事現場 ) a) 施工者 ( 工事現場 ) は 本工法の施工が正しく行われたか確認し 施工管理記録によって承認する b) 施工者 ( 工事現場 ) は 当該作業所における SR パイルアンカー工法の施工の実施に関する責任を負う -6 -

9 2. 設計マニュアル 適用範囲 本マニュアルは, 埋込み工法により施工された既製杭 (PHC 杭 ( 節杭を含む ) PRC 杭 ( 節杭を含む ) SC 杭 ) の杭頭接合部を対象とし 定着筋に定着板を取り付けたSRパイルアンカーを用いた杭頭半剛接工法 (SR パイルアンカー工法 ) の接合部の許容応力度設計に適用する 本工法において 杭頭の曲げモーメントに伴う引張ひずみが付着の無い定着筋 (SRパイルアンカー ) に生じる場合 定着筋の伸びにより杭頭接合部に回転変形が生じ 従来の杭頭固定工法に比べて 杭頭接合部の回転剛性が低減し半剛接合部となる 本マニュアルでは 主として杭頭接合部の長期および短期の曲げ耐力の算定方法 杭頭接合部の回転剛性の算定方法について示すものである 用語 本マニュアルで用いる既製コンクリート杭の杭頭半剛接合法に関する用語の定義を以下に 記号を図 に示す 1) 杭頭接合部 ; パイルキャップにのみこまれた杭頭部分 2) 杭のみ込み高さ (hp); パイルキャップ内にのみこまれた杭の長さ 3) SRパイルアンカー ; 定着筋 ( 丸鋼 ) と定着板からなる定着金物 4) 定着筋 ; 杭の端板に接合された丸鋼 5) 定着筋径 (db); 定着筋の直径 6) 定着筋の断面積 (Ab) 7) 定着板 ; 定着筋の先端に設けられた鋼板 8) SRパイルアンカー埋め込み長さ (Lb); パイルキャップ内における杭頭の端板と定着板の間の距離 9) 杭径 (Dp); 既製杭の直径 10) 定着筋の配置半径 (rs); 定着筋が配置される位置を示す半径 11) 杭の肉厚 (tp); 杭の補強バンドおよびコンクリートを含む杭の厚さ SRパイルアンカー 杭頭接合部周辺の記号 -7 -

10 設計方針 1) 長期および短期荷重時において 杭頭接合部に作用する曲げモーメント せん断力が 各々許容耐力以下であることを確認する 許容応力度設計は 図 に示す設計フローにしたがって行う 本マニュアルでは 杭頭接合部の許容曲げモーメントおよび回転剛性の算定は 定着筋およびパイルキャップのコンクリートの応力度 -ひずみ度関係を仮定した断面の非線形解析に基づく方法で行うこととする 図 許容応力度設計のフロー -8 -

11 2) 水平力を受ける杭および杭頭接合部の応力算定は 杭頭接合部の回転剛性を考慮して行う 検討対象は 単杭および群杭の杭頭接合部であるが 単杭の場合は 基礎梁あるいは剛なマットスラブがある杭頭接合部のみを対象とする 杭頭回転ばねの剛性評価については 後述の方法による なお 基礎構造設計指針に従い 杭 地盤を線形として扱うと 杭頭の固定度 (α) と杭頭接合部の回転剛性 (K θ ) の関係は次式で示すことができる 図 杭頭接合部の応力算定のための解析モデル α K EIβ + K θ = (2.3.1) θ ここで, k B β = 4 h (2.3.2) 4EI B: 杭の見付幅 EI: 杭の曲げ剛性 kh: 地盤反力係数である -9 -

12 3) 杭頭接合部の形状および SR パイルアンカーの適用範囲は 表 に従う 4) 地盤の鉛直支持力 引抜抵抗 水平地盤反力係数などの地盤定数については 国土交通省告示を基本として 以下の指針類に準拠する a) 日本建築学会 建築基礎構造設計指針 第 2 版,2001 年 10 月 b) 各都道府県の構造設計指針 5) 杭頭接合部の設計に関し 本マニュアルに記載のない事項については 以下の規準 指針類に準拠して設計を行う a) 日本建築学会 建築基礎構造設計指針 第 2 版,2001 年 10 月 b) 日本建築学会 鉄筋コンクリート構造計算規準 - 許容応力度設計法 年 11 月 c) 日本建築学会 各種合成構造設計指針 同解説 1985 年 2 月 使用材料 (1) 材料 材料の仕様は 表 に従う (2) 材料の許容応力度および基準強度 1) 定着筋の許容応力度および基準強度は 表 による 表 定着筋の許容応力度と基準強度 F 値 ( 単位 ;N/mm 2 ) 2) 定着板および端板の許容応力度は 表 による 表 定着板および端板の許容応力度と基準強度 F 値 ( 単位 ;N/mm 2 ) 3) パイルキャップのコンクリートの許容応力度は表 による 表 コンクリートの許容応力度と設計基準強度 ( 単位 ;N/mm 2 )

13 杭頭接合部の曲げモーメントに対する設計 (1) 水平力によって杭頭接合部に生じる曲げモーメントが許容曲げモーメント以下であることを確認する 杭頭接合部の許容曲げモーメントは 以下の a)~c) で決定される各曲げモーメントのうち いずれか小さいものとする 許容曲げモーメントの算定は 本節 (2) に示す断面の非線形解析による方法で行う a) 杭頭接合部のコンクリート圧縮縁の応力度が 許容圧縮応力度に支圧効果による割増係数 φc を乗じた値に達する時の曲げモーメント φc は φc=3 とする b) 杭頭接合部の曲げ圧縮側の定着筋の応力度が 許容圧縮応力度に達する時の曲げモーメント c) 杭頭接合部の曲げ引張側の定着筋の応力度が 許容引張応力度に達する時の曲げモーメント (2) 許容曲げモーメントの算定杭頭接合部の曲げモーメントの算定は コンクリートおよび定着筋の応力度 -ひずみ度関係を仮定した非線形解析による a) 杭頭接合部の有効断面積は 杭が有効断面位置においてパイルキャップと接する部分の面積とし 図 に示す断面積とする 図 杭頭接合部の有効断面 -11 -

14 b) 定着筋の応力度 (σ)- ひずみ度 (ε) 関係は次式による ( 図 2.5.2(a)) σ ε ε < ε = Es ; y σ = σ y ; ε ε y σ = -σ y ; ε -ε y ここで εy=σy/es σy は降伏点 Es はヤング係数である (2.5.1a) (2.5.1b) (2.5.1c) c) コンクリートの応力度 - ひずみ度関係は次式による ( 図 2.5.2(b)) ( ε / ε ) ( ε / ε ) { } ε B B B σ = 6.75φ c Fc e - e ; 0 < ε < σ = φc Fc ; ε ここで Fc: 設計基準強度 εb= とする ε B (2.5.2a) (2.5.2b) d) 断面の平面保持と法線の保持を仮定して 作用軸力と仮定した断面の曲率に対する曲げモーメントを繰返し計算により求める cf c ; 短期許容圧縮応力度 φ c F c e 関数 φ c c f c ε B =0.3% 圧縮ひずみ度 ε(10-3 ) (a) (b) 図 杭頭接合部の定着筋およびコンクリートの応力度 -ひずみ度の関係の仮定 (3) 曲げモーメントが作用した場合の杭頭接合部の回転角は 軸力に応じて 定着筋の埋め込み長さ 前述の曲げ耐力の算定時に求められる定着筋のひずみ度 (ε) 中立軸位置より算定 する Δ ε L b b θ j = = D /2 + r - x D /2 + r - x p s n0 ここで j: 杭頭接合部の回転角 b: 曲げ引張側の定着筋の伸び ε: 定着筋のひずみ度 xn0: 断面の圧縮縁から中立軸位置までの距離 Lb: 定着筋のパイルキャップへの埋め込み長さ である p s n0 (2.5.3) (4) 軸力に応じた許容曲げモーメント時の回転剛性 (K θ ) は 上記方法により求めた許容曲げモーメント (Ma) を許容曲げモーメント時の回転角 (θj) で除した値とする K θ = Ma θ j (2.5.4)

15 (1) 杭頭接合部において 杭とパイルキャップ間のせん断力の伝達により生じる水平支圧応力 (2) 水平荷重によりパイルキャップに生じるパンチングシアーに対するせん断応力度が 許容応力度以下であることを確認する 定着筋と端板のねじ接合部は 定着筋が降伏する前に ねじ有効断面の破断あるいはねじ山のせん断破壊が生じないようにする ねじ山のせん断破壊が生じない為には ねじ込み長さが表 の最少ねじ込み長さを満足しなければならない 表 ねじ接合における最小ねじ込み長さ 最小 定着筋材質 端板材質 ねじ径 ねじ込み長さ (mm) SNR490B SN490,SM490 M24 16 M27 19 SNR490B SS400,SN400,SM400 M24 19 M27 19 端板の設計と仕様表 杭頭部の端板は 定着筋の引張力を杭体に伝達するために十分な強度を有している必要がある SR パイルアンカーを PHC 杭に適用する場合は 端板を梁でモデル化して PC 鋼棒の反力と端板に発生する応力を算定し それぞれが許容値以内となるように端板仕様を決定する その一例を表 に示す なお 杭頭部端板の外周には補強バンドが溶接されているが ここでは安全側の検討として無視した また SR パイルアンカーを CPRC 杭および SC 杭に適用する場合は 板曲げ解析 (FEM 解析 ) を用いて端板に発生する応力と支点の反力を算定し それぞれが許容値以内となるように端板仕様を決定する CPRC 杭の検討の場合は 定着筋の引張力は PC 鋼棒と補強バンドで抵抗すると考え SC 杭の場合は杭中アンカー筋と外殻鋼管で抵抗すると考えた CPRC 杭の端板仕様を表 に SC 杭の端板仕様を表 に示す

16 ジャパンパイル製造 茨城工場で製造するPHC 杭にSRパイルアンカーを適用した場合の 端板仕様および参考本数を表 に示す なお 杭メーカー 製造工場によって TP 孔の仕 表 2 PHC 杭の端板仕様

17 CPRC 杭にSRパイルアンカーを適用した場合の 端板仕様および参考本数を表 に示す 表 2 CPRC 杭の端板仕様

18 SC 杭に SR パイルアンカーを適用した場合の 端板仕様および参考本数を表 に示す 表 2 SC 杭の端板仕様

19 検討依頼書 SR 下表に必要事項を記入し 検討に必要な資料 情報を添えて下記連絡先にお送り下さい 杭と SR パイルアンカーの検討を行います 会社名 ご依頼者 様 TE FA E-ma 依頼内容 依頼日 平成 工事名称 建設地 ( 都 道 府 県 ) 検討に必要な資料 情報 概算検討 精算検討 ボーリング図 ( 現地 ) 杭頭位置 敷地条件 平面図 ( 柱位置 ) 搬入条件 ( 住所 ) E 0 の扱い (LLT 試験 ) 柱軸力 地震時変動軸力 地震時水平力 送り先 基礎設計部 TEL: FAX:

20 設計例 設計方針 既製コンクリート杭による基礎の設計を 許容応力度設計により行う 杭頭接合部にSRパイルアンカー工法を用いる 杭頭接合部の許容曲げモーメントは 接合部断面の非線形解析による方法で求める 水平力を受ける杭の応力算定は 地盤は多層地盤からモデル化される水平地盤ばね 杭は曲げ剛性を有する線材 さらに杭頭部に回転ばねを持たせ 剛床仮定による弾性応力解析による 杭頭変位が1cm を超える場合は 地盤ばねの変位低減を行う 設計フローは 図 に示す 建物概要 用途 : 集合住宅 規模 : 地上 3 階 地下なし 構造 : 鉄筋コンクリート造 ラーメン形式 基礎 : 杭基礎 ( 既製コンクリート杭 ) 図 2 杭配置図 表

21 杭設計用軸力 図 2 図 2 短期軸力 (X Y 正方向加力 )( 単位 :kn) 図 2 短期軸力 (X Y 負方向加力 )( 単位 :kn)

22 杭設計用せん断力 a) 直上階の水平力 直上階水平力 :Q 1 =5,904(k b) 基礎部分の水平力 床 地中梁等の水平力 :Q 2 =1,376(k :ΣWf= 基礎自重による水平力 :Q 3 =0.1 ΣWf=1 基礎部分の水平力 :Q 2 +Q 3 =1,566(kN) c) ΣQ=Q 1 +Q 2 +Q 3 =7,470(kN) 地盤条件 土質柱状図を図 に示す 地盤の変形係数 E 0 は 地盤のN 値より E 0 =700N(kN/m 2 E 0 =2,100(kN/m 2 E 0 =4,200(kN/m 2 E 0 =10,500(kN/m 2 E 0 =17,500(kN/m 2 図

23 杭頭接合部の定着筋の設定 Fc=21(N/mm 2 定着筋及び定着板の仕様を表 に示す 表 2 定着筋等の仕様 SRパイルアンカーの取付状況を図 に示す 上杭の端板のPC 鋼棒緊張用ボルト孔を利用して SRパイルアンカーを取り付ける SRパイルアンカーは偏りがないように なるべく均等に配置する 図 2 SR パイルアンカーの取付状況

24 杭頭接合部の短期許容曲げモーメントおよび回転剛性 K θ の計算 2.5 杭頭接合部の曲げモーメントに対する設計 に示される計算方法により 接合部の短期許容曲げモーメントMaおよび回転剛性 K θ を算出した また 算出した回転剛性と地盤物性 杭体のヤング係数 曲げ剛性から固定度 αを式 により求めた 表 にMa K θ α の例を示す 例は短期軸力が最大の柱 (Y4-X2) について示す α K EIβ + K θ = 式 ) θ 表 2 杭の許容曲げモーメント 回転剛性および固定度

25 地盤は多層地盤からモデル化される水平地盤ばね 杭は曲げ剛性を有する線材にモデル化した また 杭頭部に回転ばねを持たせ 剛床仮定のもとに弾性応力解析を行った 水平地盤反力係数 は k h = 80E D 0 3/ 4 kn/m 3 ) とした 杭体の応力 変形例を柱位置 Y4-X2 の杭について示す 図 2 杭 ( 柱位置 Y4-X2) の応力分布図 変形図

26 杭体断面の検討 杭頭に作用する曲げモーメントとせん断力 杭体および杭頭接合部の許容耐力を表 図 に示す 杭頭に作用する曲げモーメントとせん断力については (8) にて求めた また 杭頭接合部の許容曲げモーメントは (7) にて求めた 杭体の許容耐力はカタログ値を表示する これより 杭頭に作用する曲げモーメントは 杭体および杭頭接合部の許容曲げモーメント以下であることが確認できる また 杭頭に作用するせん断力は 杭体の許容せん断力以下であることが確認できる 杭頭接合部のせん断力に対する検討は次項 (10) にて検討する 表 図 2 杭 ( 柱位置 Y4-X2) の N-M 相関図 N-Q 相関図

27 杭とパイルキャップ間のせん断力の伝達について 図 に示す 杭とパイルキャップとの間におけるせん断力の伝達は パイルキャップにのみこんだ杭側面の支圧応力により伝達されるものとし 建築基礎構造設計指針に従い 水平支圧応力度 σh を式 により求め パイルキャップコンクリートの許容圧縮応力度 fa 以下であることを確認する 表 にσh fa の例を示す 図 2 杭頭接合部のせん断力の伝達機構 σh=qa/(d h) 式 ) ここで Qa: 水平せん断力 D: 杭径 h: 杭のパイルキャップへののみ込み高さ である また パイルキャップのコンクリート強度はFc=21(N/mm 2 ) であり fa は式 で与えられる a=(2/3)fc 式 )

28 また 水平荷重により生じるパイルキャップのパンチングシアー破壊を想定して 基礎構造設計指針に従い 水平方向パンチングせん断強度 τh を式 により求め パイルキャップコンクリートの許容せん断応力度 τa 以下であることを確認する 表 にτh τa の例を示す τh=qa/(v(2h+d+2v)) 式 ) ここで v: 杭側面からパイルキャップ側面までの距離 ( へり空き ) である また τa は式 で与えられる τa=(2/30)fcかつ 2 (0.5+(1/100)Fc) 式 ) 表 2 パイルキャップ ( 柱位置 Y4-X2) に発生する応力 これより 杭とパイルキャップ間のせん断力の伝達により パイルキャップコンクリートに発生する応力は コンクリートの許容応力度以内であることが確認できる 端板厚さの検討 2.8 端板仕様 に 軸力 0kN 時において接合部耐力が杭体耐力と同等となるアンカー筋の本数 およびその際のアンカー筋の配置に対する端板の応力解析を基に 安全となる端板の 本設計の端板の仕様は 表 に従い 表 とする 表

29 3. 施工マニュアル 概要 SR パイルアンカー工法を適用する杭は PHC 杭 ( 節杭含む ) PRC 杭 ( 節杭含む ) SC 杭である SR パイルアンカー工法は 杭頭端板のねじ孔に SR パイルアンカーをねじ接合する工法であるため 杭の設置後もねじ孔が健全な状態で残されている必要がある また 杭頭のパイルキャップへののみ込み高さは 杭頭の回転を妨げないように 表 に示す値とする 杭施工において杭頭レベルが下がりすぎた場合は パイルキャップ下端を下げて所定のパイルキャップへの杭のみ込み高さを確保することとする 杭施工において杭頭レベルが上がりすぎた場合は 構造設計者と別途検討することとする さらに 杭の中空部は施工時に残置された土またはソイルセメントのままとする これは 中空部がパイルキャップコンクリートに置き換わると杭頭の回転が妨げられるためである また 杭頭端板に杭の打設用回転金物 ( ヨーカン ) がある場合は 杭の外周にはみ出ている部分を切断する 又は金物そのものを除去する必要がある これは 杭頭の金物が杭の外周にはみ出ていると 杭頭の回転が妨げられるためである 表 3 パイルキャップへの杭のみ込み高さ 杭径 杭のみ込み高さ 許容範囲 φ300~φ450 50mm +(25mm),-(25mm) φ500~φ mm +(50mm),-(50mm) ただし 杭頭レベルがマイナスの場合は パイルキャップ下端を下げ て所定の杭のみ込み高さを確保する パイルキャップ 定着板 アンボンドアンカー SRパイルアンカー 定着筋 端板 杭のみ込み高さ 杭 ( 捨コン ) ( 砕石 ) 地盤土又はソイルセメント 図 工法概要図

30 標準施工方法 < 標準施工フローチャート > 杭の搬入 (1) 杭種 端板等の確認 (2) 端板ねじ孔の養生 杭の打設 掘削 捨てコン打設 (4) 回転金具の切断又は除去 SR パイルアンカーの製造 SR パイルアンカー工法 (5) 端板の清掃 (6) ねじ込み位置の確認 (3)SR パイルアンカーの受入確認 (7) ねじ孔の清掃 (8)SR パイルアンカーのねじ込み (9) 接合部検査 (10) 定着板の取り付け (11) 錆止め剤の塗布 (12) パイルキャップ等の配筋 は SR パイルアンカー工法の施工範囲

31 < 標準施工手順 > (1 杭の受入検査時に杭種と杭径のほか 端板厚さとねじ孔径および数を確認する (2 杭の施工前に 杭頭端板のねじ孔に土やソイルセメント等が入り込まないように 原則はゴムキャップで やむをえない場合は布製ガムテープ等の養生材で養生する プレボーリング工法で用いる杭頭部回転ピン等の端板に溶接するものは ねじ孔から避けて取り付ける (3 納入された SR パイルアンカーの径 全長 ねじ接合のためのねじ長さを確認する また SR パイルアンカーに著しい錆 その他アンボンド効果に悪影響を及ぼす恐れのある物質が付いていないか確認し 著しい錆等がある場合は除去する (4) 杭の施工完了後 ( 捨てコン打設後 ) 杭頭端板に杭の打設用回転金物( ヨーカン ) がある場合は 金物の杭の外周にはみ出ている部分を切断する または金物そのものを除去する また 金物がねじ孔を塞ぐために 規定本数のSRパイルアンカーを設置できない場合は 金物を除去する (5 端板のねじ孔の養生材を外して 端板を清掃する 養生に布製ガムテープを用いた場合にはカワスキ等を用いて清掃を行う また ねじ孔の破損や端板の変形がないことを確認する ねじ込みに支障があるような不具合が見つかった場合は対策を講じる (6 SR パイルアンカーの配置は 孔の数と SR パイルアンカーの本数により 等間隔にならない場合がある その場合には 設計図書により指示された標準配置を確認して 十分注意して なるべく等間隔になるようにねじ込み位置を決定する また 杭の施工後 ねじ孔の破損等により予定したねじ孔が使えない場合には 設計図書の標準配置に最も近い配置になるように ねじ込み位置を決定する SR パイルアンカーを片側に偏って配置すると 設計上の耐力と剛性を確保できないので そのような配置は行わない (7 SR パイルアンカーを取り付けるねじ孔を清掃する 土やソイルセメントによりねじ孔がふさがれている場合には ねじ山を傷めないようにワイヤーブラシなどを使用してきれいに除去する ねじ孔を塞いでいるものが泥水などであれば ブロアーにより泥水を吹き飛ばして孔内をきれいにする (8 締め付け金具 ( パイプレンチ インパクトレンチなど ) を用いて SR パイルアンカーをねじ孔に端板の厚さ以上ねじ込む (9 ねじ込み量が端板の厚さ以上であることを 端板上面よりの長さで確認する あらかじめ SR パイルアンカーに施されたマーキングを利用して ねじ込み後 マーキングと端板上面までの距離を測定して ねじ込み量が端板の厚さ以上であることを確認する ねじ込み量が十分とれない場合には SR パイルアンカーやねじ孔のねじ部に汚れや傷などが無いかどうか再確認し 無理やりねじ込まないよう適正な処置を取る 杭内部のコンクリートの影響により端板厚さ以上ねじ込めない場合は 最小ねじ込み深さにて管理する事とする

32 (10 定着筋の上部に定着板を取り付ける 定着板は二つの六角ナットを用いて上下からはさん で 締め付ける (11 定着筋に錆止め剤 (JIS K 2241( 切削油剤 ) JIS K 2246( さび止め油 ) JIS K 5621( 一般用さび止めペイント )) を塗布する (12パイルキャップや基礎梁の配筋を行う その際に SR パイルアンカーを曲げると付加的なせん断応力がねじ部に作用してねじを痛めるおそれがあるため SR パイルアンカーを曲げてはならない

33 ねじ込み式 SR 施工管理記録 工事名称 施工場所 施工日 成年 作業時間 指定施工店 注意事項 1.SR パイルアンカーの径 全長 ねじ長の確認 2. 母材の規格をミルシートで確認 3. ねじ込み確認のためのマーキングが所定の長さか L=100mm) 4. ねじ孔の清掃をきちんと行ったか チェック欄 施工検査項目検査項目 判定基準 検査方法 検査数量 1)SR パイルアンカーの配置の著しい偏り あってはならない 目視 全数 2) ねじ込み量 端板厚さ以上 スケール 全数 3) 緩み あってはならない 目視および手 全数 SR 取付仕様 杭径 (mm) 杭種 SR 仕様 ( 本 ) 端板厚 (mm) 基準 La 長さ (mm) 最小ねじ込み長 (mm) 最小 La 長さ (mm) 各杭の仕様と検査結果 杭 No. 杭径 (mm) 杭種 定着筋本数 定着筋径 (mm) 測定位置 La (mm) 著しい偏り ねじ込み量 L-La 緩み 備考 記録の記載はねじ込み長が一番浅いものを記載する 備考に端板厚さを確保出来なかった本数を記載する 検査の結果 否の場合の処置 現場工事管理者 マーキング L=100m スケールで測定 La 端板

34 SR パイルアンカー工法研究会 岡部株式会社ジャパンパイル株式会社株式会社フジタ株式会社安藤 間

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