22 淺井 (Conditional Probability, 系列相関分析, 回帰分析,One-Sample Runs Test,Wald-Wolfowitz Runs Test) している. 分析の結果, 流れ の存在を証明できない研究結果がほとんどであったが, 存在を証明する研究結果もあった.

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1 体育学研究 , バレーボールの試合における試合経過が 流れ の認知に与える影響 淺井 雄輔 Yusuke Asai: EŠects of the game process on perception of ``streaks'' in volleyball games. Japan J. Phys. Educ. Hlth. Sport Sci. 62: 21 32, June, 2017 Abstract The purpose of this study was to investigate the ešect of the game process on perception of ``streaks'' in volleyball games. The study was conducted using video experiments and a questionnaire. The study subjects were 121 university volleyball players, who watched a video of a volleyball game and were asked in the questionnaire to estimate the degree of ``streaks'' at the end of every rally. They rated the degree of ``streaks'' on an 11 point Likert scale ranging from -5=extremely poor, to 0=even, to +5= extremely good. The subjects were split into 2 groups, one of which watched VTR A andthe other VTR B. In addition, the group that watched VTR A was separated according to the time spent watching. One group watched all of the VTR (called VTR A 1), and the other group watched an A team 11 vs a B team 11 (VTR A 2, the score being indicated as A11 11B hereafter). ANOVA was used to test the likelihood that the group watched VTR B (VTR B 1, VTR B 2) from A11 11B to the end of the game with the aim of revealing dišerences between every rally in detail. T test was used to reveal dišerences between the ešects of the game process. The results indicated that the VTR A group was strongly in uenced by the game process, whereas the VTR B was ašected only slightly. In giving advice for volleyball practice, our ˆndings suggest that if players perceive they are in a bad situation, adoption of a positive way of thinking may improve the game situation. Key words subjective merits and demerits, illusion, perception of game situation, gap キーワード 主観的優劣, 期待, 試合状況の認知, 得点差. 緒言手束 (2010) は 試合には間違いなく 流れ というものがある と述べている. スポーツにおける 流れ の研究については 流れ の存在を検証する研究がある. アスリートのパフォーマンスを統計的に分析する研究 (Adams, 1992 Albright, 1993 Clark, 2003, 2005a, 2005b Koehler and Conley, 2003 Silva et al., 1988 米沢 俵,2010) で 流れ の存在を検証されている. 一方, 流れ の存在を前提とした研究もある. 質問紙調査から 流れ を捉える研究 ( 淺井ほか,2011) やインタビュー調査などの質 的研究から 流れ を捉える研究 ( 木戸,2012, 2014 ) がそれである. さらに, 横山 山本 (2009) は 流れ を試合中のボールの位置と選手との相対的な位置関係と仮定して調査した. これらのように 流れ をどのように捉えるかによって, 研究の手法は様々である. アスリートのパフォーマンスを統計的に分析して 流れ の存在を検証する研究は, ある一定期間のアスリートのパフォーマンスを記録し, パフォーマンスを統計的に分析するものである. その統計的分析では, 連続的にパフォーマンス成功が生起することが証明できれば 流れ が存在するという仮説の基に, 研究が行われた. 記録されたパフォーマンスが連続的に成功していくかを分析 札幌市立陵北中学校 北海道札幌市西区二十四軒 2 条 3 丁目 1 番地 23 号連絡先淺井雄輔 Ryohoku Junior High School 2 jo 3chome, Nijuyonken, Nishi-ku, Sapporo, Hokkaido Corresponding author yusuke.asai0828@gmail.com

2 22 淺井 (Conditional Probability, 系列相関分析, 回帰分析,One-Sample Runs Test,Wald-Wolfowitz Runs Test) している. 分析の結果, 流れ の存在を証明できない研究結果がほとんどであったが, 存在を証明する研究結果もあった.Clark (2003) は,PGA 出場のゴルファーを分析対象とし,One-Sample Runs Test を行い, 良いスコアが連続して生起する分析結果を得た. 彼はその理由について 難しいコースが連続すれば, 悪いスコアが連続し, 易しいコースが連続すれば, 良いスコアが連続した とし, コース配置が分析結果に影響を与えていることを示した. 今までに 流れ の存在を証明する結果は得られていないが, もしそれが得られたとしても, それは 流れ の影響であるか, 対戦相手もしくはプレー環境などより相対的に実力が高いためにパフォーマンス結果が連続して成功したのかはわからない. よって, 統計的分析をすることでは 流れ の存在を証明できないと考えられる. しかし, スポーツ科学分野において 流れ の研究はGilovich et al.(1985) を発端とするならば,30 年以上継続されていることになる. それは スポーツにおける試合の 流れ が, スポーツ研究者にとって無視できないものであるから ( 淺井 佐川, 2013) と考えられる. 一方, 流れ の存在を前提とした研究として淺井ほか (2011) はバレーボールの試合の 流れ に関する質問項目を作成し, バレーボール選手を対象として質問紙調査によって 流れ の因子構造を検討した. その結果, パフォーマンスの連続的成功やチームの雰囲気, 良いプレーなどが因子として挙げられた. また, 木戸 (2012, 2014) は, バレーボール選手へのインタビュー調査を行い, データを M GTA やオープンコーディングによって分析した. その結果, 生起したパフォーマンスの結果から受ける今後のゲーム展開への危惧や今後のゲーム展開への期待, 審判の判定やタイムアウトの影響力を挙げていた. 加えて, 流れ を意図的に創出するには戦略的な采配やプレーに対する十分な準備, 審判との駆け引きを必要としていた. 総じて, 流れ の特徴と してパフォーマンスのほかに, パフォーマンス結果の認知から生み出される危惧や期待, 雰囲気といった数値では表しにくいものが 流れ に関わっていることを示していた. 上記した研究は, パフォーマンスに対して統計的分析を用いて 流れ を明らかにしようとしたものと, 流れ の存在を前提として, その周辺概念を模索し, 説明するものである. これは実際の試合を分析した訳でなく, 試合の 流れ という概念に関して詳しく説明したものであると言える. すなわち, 実際の試合における 流れ について説明するものではない. 試合の 流れ とは, 実際の試合が行われることで, 生起すると考えられるため, 実際の試合から 流れ に関する知見を得ることでより 流れ について詳細に説明することができる. そこで, 横山 山本 (2009) は, 実際の試合を分析対象として 流れ をコート上の一方のチームやボールの動きから考察しようと試みた. フィールドホッケーを題材とし, ダイナミカルシステム理論を用いて選手のコート上の位置とボールの距離から攻撃の成否にはどのような違いがあるかが統計的に分析された. その結果, 攻撃チームの選手の平均位置と守備チームの選手の平均位置及びボールの位置が 流れ に影響を与えているとした. この研究では 流れ を 攻撃場面における成功と失敗への分岐 ( 横山 山本, 2009), 流れ を制御する要因として 攻撃側チームによる守備側陣地への侵入 ( 横山 山本,2009) と定義している. この定義によって, 実際の試合における 流れ を調査 分析することができたと言える. この定義が当てはまるのは, フィールドホッケーなどのゴール型スポーツである. ネット型 ベースボール型スポーツは相手陣地に侵入することはなく, それに基づいた攻撃の成功や失敗は成立しないためである. ネット型のスポーツにおける 流れ の定義は, バレーボールを対象としていくつか行われている. 木戸 (2014) はバレーボール日本代表選手へのインタビュー結果から 流れ を 連続的に獲得された点数に伴って, 予言が成就し続ける

3 試合経過が 流れ の認知に与える影響 23 ループ現象 と定義している. この木戸 (2014) の定義は, インタビュー結果から得られた結果をまとめたものである. 淺井 佐川 (2013) は対戦しているチームのうち, 一方のチームに着目した 流れ を 絶対的流れ とし, パフォーマンスの結果や監督の采配などの試合に関する様々な要因から生み出された試合状況から判断される試合の主観的優劣 と定義した. そして, 淺井 佐川 (2016) は対戦しているチームのうち, 双方のチームに着目した 流れ を 相対的流れ とし, 対戦している両チームの絶対的流れの差から判断される試合の主導権及び今後の試合展開の予想 と定義した. 淺井 佐川 (2013,2016) は, 実際の試合を視聴させながら, 流れ を調査するために定義を行った. このように, バレーボールにおける 流れ の定義はいくつかなされ, 検討が重ねられているため, 本研究もバレーボールを対象として検討する. 上記した定義には, 共通した部分がある. それは, 試合経過注 1) に着目している点である. 連続的に獲得された点数 ( 木戸,2014) や パフォーマンスの結果や監督の采配 ( 淺井 佐川, 2013) は, 流れ を判断する以前に発生した事実であり, 試合経過である. 人は, その試合経過を勘案しながら 流れ を判断しており, 試合経過がなければ 流れ が存在しないことは自明である. 淺井 佐川 (2013) も それまでの試合の脈絡を踏まえることは, 試合の 流れ を考察する上で重要な意味をもつ とし, 表現は異なるが試合経過を踏まえる意義を述べている. また, ゲーム中のミスプレー等によ っ て 選手らの予言 ( 予想 ) に悪影響を与えないようにする ( 木戸, 2014, 傍点筆者 ) と表現されており, 生起したプレーが 流れ に影響を与えることが示唆されている. このため, 試合経過は 流れ に関する重要な要因であると言える. 加えて, 上記したそれぞれのバレーボールの 流れ の定義から, 試合中のある時点での試合状況に対する評価をするという点が共通していると言える. 予言 ( 木戸,2014) するということは, ある時点までの試合経過を評価し, 今後の展望を予想することと 解釈できる. 主観的優劣 ( 淺井 佐川,2013) を判断するということは, ある時点までの試合経過を評価者自身の declarative knowledge( 宣言的知識 ) および procedural knowledge( 手続き的知識 ) に照らし合わせて評価をすることと考えられる. 試合の主導権及び今後の試合展開の予想 ( 淺井 佐川,2016) は, 対戦しているチーム双方の試合経過を鑑みて評価される 主観的優劣 ( 淺井 佐川,2013) が如何に変化するか見当をつけることと言える. 以上を踏まえると 流れ とは, ある時点の試合経過を踏まえた試合状況への評価と言え, 本研究においてはバレーボールの試合における 流れ を 試合経過を踏まえた試合の主観的優劣 とする. この試合経過を踏まえた 流れ を分析した研究は, 前述の淺井 佐川 (2013,2016), 淺井 (2015) のものがある. これらの論文は, バレーボールの試合の VTR をバレーボール経験者に視聴させ, ラリー終了ごとに 流れ が如何に変化しているかリッカート尺度に記入させ, その数値を分析, 考察したものである. その中で 試合の脈絡 ( 淺井 佐川,2013) いわゆる試合経過 が 流れ に影響を与えていることを示唆している. しかし, これらの研究の手法は, バレーボールの 5 セット目を最初から最後まで視聴させて, その結果を分析 考察しているため, 試合 経過が 流れ へ如何に影響を与えているかは考察されていない. 考察する上で, 試合経過が重要でありそうということは述べられていても, 直接的な証拠は提示できていない. ところで, 流れ がアスリートの実力発揮にも影響を与えている可能性が示唆されている. すなわち, 流れ が良いと認識している選手は自身の実力通りを発揮できる, もしくはそれ以上の実力を発揮できるということである. 手束 (2008) は, 流れ にも乗ることができ 決勝戦での逆転満塁本塁打を呼び込んだ としており, 第 89 回全国高等学校野球選手権大会で優勝した佐賀北高校の優勝を 超伏兵の優勝 ( 手束, 2008) と評した. このように, 実力以上の実力発揮と 流れ が関連していることを手束

4 24 淺井 図 試合経過から試合の 流れ を介した, 実力発揮に至るまでの仮説モデル (2008) は示している. もし 流れ がアスリートの実力発揮に影響を与えているのであれば, 流れ を如何に認知するかを操作することが重要である. その上で試合経過が 流れ に関係していれば, スポーツ指導において無視できない因子になりえる ( 図 1). そこで, まず本研究では試合経過が 流れ の認知にどのように影響を与えているかを検討することを目的とした. 表 各グループにおける被験者のポジションの人数 WS MB S L Total A VTR A VTR B VTR B VTR 方法 ) 被験者とグループ分け本調査の対象は, 全て平成 27 年度北海道大学バレーボール連盟 1 部リーグに所属している大学のバレーボール部でプレーする男女の大学生 ( 以下 被験者 と略す ) であった. 回答を得た 121 名 ( 男性 59 名 ( 平均年齢 20.06±2.05 歳, 平均競技経験年数 7.50±1.90 歳 ), 女性 62 名 ( 平均年齢 19.84±1.35 歳, 平均競技経験年数 7.85± 1.93 歳 )) 注 2) 全てを分析対象とした. ポジションによって 流れ の感じ方が異なることが淺井ほか (2011) によって示唆され, その影響を排除する必要があると考えた. グループ分けを行う際には, ポジションができるだけ均一になるように配慮した. グループ分けにおけるポジションの結果は表 1 に示した. ) 調査デザイン本研究の方法は, 淺井 佐川 (2013,2016), 淺井 (2015) を参考にし, 本調査の目的に適合するように改良して用いた. すなわち, 被験者にバレーボールの VTR を視聴させ, ラリー終了後に, ある一方のチームの 流れ の度合いが, どのようになっているのかを記入させる方法であった. 視聴する VTR の試合は対象者が知っている チームのものであったり, 知っている選手が出場しているとそのチームや選手への期待が 流れ の認知に影響を与える可能性があると考えたため, 海外のリーグである Serie A の試合の VTR を視聴させた. その方法の中で, 試合経過の認知が 流れ の判断にどのような影響を与えているかを調査するため,2 つの試合の VTR を本調査に採用した. その理由は 1 つの試合のみでは, その調査は事例的であり, 流れ に対する試合経過の影響を検討しきれないと考えたためである. また, 試合経過の影響を検討するため, VTR の 5 セット目を全て視聴するグループと途中から視聴するグループを作り, 両グループとも視聴している場面の試合の 流れ を分析する. 途中から視聴させるグループは11 11 の場面で, その VTR から感じる雰囲気や観客の歓声などから 流れ を判断し, 記入してからラリー終了毎に回答するよう説明した. 手続きとして, 大学の監督に事前に調査の趣旨を説明した. 調査を行う日に, 各大学の練習場所へ本研究者が赴いて, アンケートを回答する際の注意事項とアンケートの回答方法を被験者に説明した. ) 被験者に視聴させた VTR 被験者に視聴させた VTR は 2 つの試合ともに

5 試合経過が 流れ の認知に与える影響 25 5 セット目のものに限定した.5 セット目を取り上げた理由は, 長時間の VTR 視聴による被験者の負担を考慮したためであった.VTR は, 以下のものを用いた. A VTR VTR 開始時に VTR 画面の左側にコートを取ったチーム (Lube Banca Marche Macerata) を A チーム,VTR の画面の右側にコートを取ったチーム (Bre Banca Lannutti Cuneo) を B チームとした. 視聴させた VTR は,5 セットマッチのバレーボールの試合における第 5 セット ( Serie A プレーオフ準決勝第 3 戦 Lube Banca Marche Macerata - Bre Banca Lannutti Cuneo 5th set) であった. この試合は, チーム間の点差が最大 5 点であった. しかし11 11で同点になり, 最終的にはリードされていた A チームが逆転した試合であった. 淺井 佐川 (2013,2016), 淺井 (2015) でも使用された VTR であり, 分析結果から 流れ の変化がみられたためである. A VTR の全てを視聴したグループをA VTR1とし,A VTR を11 11から視聴したグループを A VTR2 とした. B VTR VTR 開始時に VTR 画面の左側にコートを取ったチーム (Itas Diatec Trentino) を A チーム, VTR の画面の右側にコートを取ったチーム (Bre Banca Lannutti Cuneo) を B チームとした. 視聴させたVTR は,5 セットマッチのバレーボールの試合における第 5 セット ( Serie A プレーオフ準決勝第 1 戦 Itas Diatec Trentino - Bre Banca Lannutti Cuneo 5th set) であった. この試合は,A VTRと対照的に, 最大で 2 点差しか離れなかった.11 11で同点になり, そこからも最大で 2 点差しか開かずデュースにまでもつれた. この VTR から,3 点以上の差がない試合展開の中で, 如何に 流れ が推移し,A VTR との特徴に違いがあるかを検討することとする. B VTR の全てを視聴したグループを B VTR1 表 各グループの被験者の平均年齢と人数内訳 A VTR1 A VTR2 B VTR1 B VTR2 合計男性平均年齢 標準偏差 人数 女性平均年齢 標準偏差 人数 とし,B VTR を11 11から視聴したグループを B VTR2とした. 以上のように大差がついた試合状況から逆転するという試合経過とそれほど差がつかない試合経過の違いを検討し, 試合経過の認識が 流れ の認知に与える影響を検討する. なお, 各グループの被験者の平均年齢と人数内訳については表 2 に示した. ) 調査方法被験者に VTR を見てもらい, その試合の 流れ についてアンケートに回答してもらうことを説明した. 初めに, どちらかのチームの得点が入るもしくはノーカウントなどでボールデッドになる度に,A チームにどれだけ 流れ があるかどうかを11 件法のリッカート尺度で回答させた ( 図 2). リッカート尺度の左端に -( マイナス ) を設定し, 右端には +( プラス ) を設定した. リッカート尺度の中心には 0 を設け, その左右に-5 から+5 の選択できる部分を設けた. ) 統計分析統計分析には統計ソフト SPSS version19を使用した. 調査から得た対象者の感じた 流れ の度合い ( 以下 流れ の得点 と略す ) をラリー終了後 ( 以下, タイムラインとする ) ごとに算出した. 以下のすべてにおける分析の統計学的有意水準は,5 に設定した. 試合経過の認知の影響を検討するために,A VTR1と A VTR2の間,B VTR1と B VTR2の

6 26 淺井 図 調査対象者提示した A チームの 流れ の度合いを問うリッカート尺度 表 A VTR1 と A VTR2 の各タイムラインにおける 流れ の平均得点および標準偏差と VTR 間の 流れ の得点比較 (t 検定 ) A VTR1 タイムライン A11 11B A11 12B A12 12B A12 13B A13 13B A13 14B A14 14B A15 14B A16 14B 平均値 標準偏差 A VTR2 タイムライン A11 11B A11 12B A12 12B A12 13B A13 13B A13 14B A14 14B A15 14B A16 14B 平均値 標準偏差 t 検定 t 値 有意差 p<.001 間において同じタイムラインの 流れ の得点について t 検定を行った. 加えて, 各タイムラインにおいて被験者に回答させた 流れ の得点の移り変わりを比較するために, 各タイムラインの 流れ の得点について, 一要因分散分析を行った. 分析の結果, 有意差がみとめられたため, 多重比較 (ScheŠe 法 ) を行った. なお, 多重比較については淺井 佐川 (2013,2016) に倣い, サイドアウト注 3) の場面の比較と連続得点の始まりから終わりまでの比較のみに着目した. すなわち, A VTR で言えば,A11 11B と A11 12B,A11 12B と A12 12B というようなサイドアウトの場面に着目して考察した. また,A13 14B,A14 14B,A15 14B,A16 14B といった連続得点の場面に着目して考察した. 多重比較 (ScheŠe 法 ) の結果について, このような着目をした理由は, 淺井 佐川 (2013,2016) の報告から 流れ は直前のタイムラインに影響を受けていることが考えられるためである. 加えて,A11 11B と A16 16B との間で有意差がみとめられても, この間に行われたどのプレーやタイムラインが 流れ の変化に影響を与えているのかを推定することが難しいため, 今回の研究では上記のタイムライン間における有意差の有無について検討を行った.. 結果 ) 各グループの 流れ の得点各グループ (A VTR1,A VTR2,B VTR1, B VTR2) の各タイムラインにおける 流れ の平均得点および標準偏差を表 3(A VTR1,A VTR2) 及び表 6(B VTR1,B VTR2) に示した. ) 試合経過の認知が 流れ に与える影響の検討同じ VTR 間 (A VTR1 と A VTR2 の間,B VTR1 と B VTR2 の間 ) で同じタイムラインの

7 試合経過が 流れ の認知に与える影響 27 表 A VTR1 の各タイムラインにおける 流れ の得点についての分散分析表 自由度平方和平均平方 F 値有意確率 A VTR 残差 表 A VTR2 の各タイムラインにおける 流れ の得点についての分散分析表 自由度平方和平均平方 F 値有意確率 A VTR 残差 流れ に違いがあるか検討するため, 同様の VTR を視聴したグループ間において, 同じタイムライン同士の 流れ の得点について t 検定を行った ( 表 3 および表 6).A VTR では, 有意差がみとめられないタイムラインは 3 つ (A14 14B,A15 14B,A16 14B) であったのに対し, B VTR は 2 つ (A11 11B,A11 12B) のタイムラインにのみ有意差がみとめられた. 加えて, それぞれのグループのタイムラインについて, 一要因分散分析を行った ( 表 4, 表 5 および図 3, 表 7, 表 8 および図 4). すべてのグループで有意差がみられたため, 多重比較を行った. 詳細の結果は, 図 3 および図 4 に示す. なお, 図 3 お 図 A VTR1 と A VTR2 の各タイムラインにおける 流れ の得点の推移と ANOVA の結果 t 検定の結果, アスタリスクを示したタイムラインの VTR 間に有意差がみとめられた. 加えて, N.S. を示したタイムライン間には有意差がみとめられず, その他の連続得点およびサイドアウトしたタイムライン間には有意差がみとめられた. なお, 折れ線グラフの上に示されている N.S. は A VTR1 に対して示し, 下に示されている N.S. は A VTR2 に対して示す. 図 B VTR1 と B VTR2 の各タイムラインにおける 流れ の得点の推移と ANOVA の結果 VTR 間やタイムライン間の有意差の見方は図 3 と同様である.

8 28 淺井 表 B VTR1 と B VTR2 の各タイムラインにおける 流れ の平均得点および標準偏差と VTR 間の 流れ の得点比較 (t 検定 ) B VTR1 タイムライン A11 11B A11 12B A11 13B A12 13B A13 13B A13 14B A14 14B A14 15B A15 15B A15 16B A16 16B A17 16B A18 16B 平均値 標準偏差 B VTR2 タイムライン A11 11B A11 12B A11 13B A12 13B A13 13B A13 14B A14 14B A14 15B A15 15B A15 16B A16 16B A17 16B A18 16B 平均値 標準偏差 t 検定 t 値 有意差 p<.05 表 B VTR1 の各タイムラインにおける 流れ の得点についての分散分析表 自由度平方和平均平方 F 値有意確率 B VTR 残差 表 B VTR2 の各タイムラインにおける 流れ の得点についての分散分析表 自由度平方和平均平方 F 値有意確率 B VTR 残差 よび図 4 においては, 有意差がみられた場面が 多いため, 有意差がみとめられなかったタイムライン間において,N.S. と示した.. 考察 ) 同じ VTR を視聴したグループ間における同じタイムラインの 流れ の得点の比較 A VTR A VTR1 と A VTR2 の A11 11B 以降の同じタイムラインの 流れ の得点について,t 検定を行った結果,A14 14B と A15 14B,A16 14B 以外のタイムラインで A VTR1の方が有意に高い 流れ の得点を示した.A VTR は B チームが序盤に大きくリードし, 試合終盤に突入し, A11 11B で A チームが追いついた. このため, A チームの方が B チームよりも実力が低い, もしくは A チームが追いついて, このまま逆転するのではないか, という期待や予想があったのではないかと推測できる. このことから,A11 11B とそれ以降のタイムラインにも有意差がみとめられたと考えられる. よって, 試合経過は 流れ に影響を与えていると言える. しかし, A チームが同点に追いついたタイムライン (A14 14B) 以降は, 有意差がみられなかった. これは, 両チームの得点差に 流れ の得点が影響を受けていると考えられる. 加えて,A14 14B に

9 試合経過が 流れ の認知に与える影響 29 着目すれば, マッチポイントを握られている状態を脱したという事実が 流れ に影響を与えていると言える. B VTR B VTR を視聴したグループにも同様の分析を行った. その結果,A11 11B と A11 12B では B VTR1 の方が有意に高い値を示した.B VTR は最大で 2 点差しか離れず序盤から拮抗した試合が展開された. その影響から, 以上の 2 つのタイムライン以外には有意差がみとめられなかったと言える. この 2 つに有意差がみられたのは, B VTR2 が A11 11B から VTR を視聴し始めたからであると考えられる. 少なくともVTRを見ていない被験者は 流れ を判断する要因が少なく,A11 11B は 流れ の得点は 0 点に近くなったと考えられる. その影響が A11 12B にも影響を与えていると考えられる. しかし, その他のタイムラインでは, 有意差がみられなかった. その理由はそれ以前のタイムラインで両チームの得点差が大きく離れなかったため, 両チームの実力が拮抗していると被験者が捉えた可能性がある. 上記 2 つの VTR についての分析結果から, 試合経過が 流れ に影響を与えていることが明らかになった. 特に, 試合経過を踏まえた上で偏ったもしくは強い期待や予想をすると, それ以降の 流れ に強く影響を与えると考えられる. この期待及び予想は, 試合経過を踏まえ, 試合状況を把握したときに抱かざるを得ないものであり, 主観的もしくは客観的のどちらに試合を捉えても生起する認識であると言える. ) 各グループにおけるタイムライン間の 流れ の得点の比較 A VTR 一要因分散分析の結果,A VTR1 にはA11 12B からA12 12B,A12 13B からA13 13B, A15 14B からA16 14B のタイムライン間において有意差がみとめられず, それ以外のタイムライン間で有意差がみとめられた.A VTR1 については, 序盤で大きく点差が離されていたが, 試合状況が一変し,A11 11B で追いついた. この 試合経過が被験者に A チームが逆転すると期待させたと考えられる. しかし, その後 B チームにリードされ追いつく (A11 12B A12 12B), という状態が続いたため (A12 13B A13 13B), その期待が叶えられなかったことから, A チームが失点し同点に追いついても 流れ の得点は有意に上昇しなかった.A13 14B から A14 14B については,B チームのマッチポイントを阻止したことで 流れ の有意な上昇がみられたと考えられる. 一方,A VTR2 に対する一要因分散分析の結果から A15 14B から A16 14B のタイムライン間にのみ有意差がみとめられず, それ以外のタイムライン間で有意差がみとめられた. これは 流れ を判断するための材料を, 両チームの点差および得点推移に頼らざるを得なかったためと考えられる.A11 11B から A13 13B まではB チームがリードしながら互いのチームが 1 点を取り合っていた. 流れ の得点も B チームが 1 点リードした場合は 流れ の得点は-1 点程度を示していた. そして B チームがマッチポイントを得たタイムラインでは-2 点程度を示した ( 図 3 および表 3). これは敗北に関する予想と 流れ に関係性があると考えられる. ただ,A VTR1 と A VTR2 は共に A15 14B からA16 14B では有意差がみとめられなかった. これは被験者の期待や予想が叶えられた形であると言える. ともすれば, 流れ の得点が変化しないということは, 予言が成就 ( 木戸, 2014) したとも考えることができる. B VTR B VTR1では, 図 4 で示した通り 7 つのタイムライン間に有意差がみとめられなかった.B VTR1 は A VTR も含めた4 グループのタイムライン間での一要因分散分析 ( 多重比較 ) の結果で有意差がみとめられなかった箇所が一番多かった. これは, 得点推移のみで 流れ を判断していないと考えることができる.B VTR2 は A11 11B からしか VTR を見ていないため, 得点の推移や A11 11B から A18 16B までの情報で 流れ を判断していると考えられるが,B VTR1

10 30 淺井 は, それ以前のタイムラインの結果も含めて 流れ を判断していると考えられる. よって, やはり試合経過を踏まえて 流れ を判断していると言える.A11 11B から A11 12B,A11 12B から A11 13B については, 失点しても予想の範疇であると捉えていると思われる. しかし,A11 11B と A11 13B では有意差がみとめられるため, 淺井 佐川 (2013) が述べているように 2 連続得点では 流れ が有意に変化すると言える. A13 14B から A14 14B においては B VTR2 で相手のマッチポイントから相手の勝利を阻止したタイムラインでは有意に 流れ の得点が向上していたが,B VTR1 では有意差がみられなかった. これは,A チームがマッチポイントを阻止できる可能性があると被験者が考えていたと推測できる. これは再び A14 15B でマッチポイントを再度握られたときにも同様であると考えられる. しかし,B VTR2 においては,A11 11B からしか視聴していないため, 両チームの実力などを把握することなく, 得点推移を中心に 流れ を判断していたと考えられる.A14 15B から A15 15B 以降は, デュースとなり,2 点差がつけばすぐに勝敗が決するため 流れ が大きく変動していると考えられる. (A VTR1 および B VTR1) の方がタイムライン間の有意差がみられなかった. これは, 試合経過を踏まえない状態で試合を観ると 流れ の判断材料は得点の推移であり, 試合経過を踏まえた状態で試合を観ると 流れ の判断材料は得点の推移以外にもあると考えられる. 淺井ほか (2011) によれば, 雰囲気や良いプレーなどが 流れ に影響を与えているとされていることから, この結果もそれらの影響を受けている可能性があると言える. また,2 つのVTR ともマッチポイント (A VTR A15 14B,B VTR A17 16B) から勝利決定のタイムライン (A VTR A16 14B,B VTR A18 16B) までは有意差がみとめられなかった. これには, 試合経過が大きく関わっていると考えられる.2 つの VTR ともに,A チームがリードされている状態で進んでいた.B VTR では 2 度 A チームがリードするタイムラインがあったが, 試合を通して B チームがリードするタイムラインが多かった. そのため, 戦況が今まで B チームの優勢で進行していたが, 勝敗が決する試合終盤でA チームがリードすることで 流れ が大きく変化し, その後勝利が決まるタイムラインでは有意差がみられなかったと言える. ) 総合考察 流れ の推移は得点すると 流れ の得点が向上し, 失点すれば 流れ の得点が低下していた. よって, 淺井 佐川 (2013,2016) の結果と同様の結果が得られた. A VTR では VTR 間に有意差が多くみとめられたが,B VTR では A11 11B と A11 12B 以外に VTR 間の有意差がみられなかった. これは試合経過がどのようなものであったかが影響していると言える.A VTR は A チームが最大 5 点差つけられた状態から逆転した.B VTR は最大で 2 点差しか開かない試合状況であった. 試合経過が 流れ に影響を与えるのは, 点差が開いた状態から逆転するといった試合経過であると言える. タイムライン間の 流れ の違いにも VTR 間で違いがみられた. 試合経過を踏まえたグループ ) スポーツ現場における 流れ の活用に対する示唆本研究の結果からバレーボールの試合における試合経過の認知が 流れ に影響を与えていることが明らかになった. この 流れ の感じ方が選手の実力発揮に影響を与えていると仮定した場合, 試合経過の認知を操作できれば, 流れ に影響されずに実力を発揮できると考えられる. すなわち, 戦況として負けている場合には試合経過に囚われることなく, そのときの試合状況に合わせた適切な戦術選択や技能発揮が求められる. この研究結果は, 特にバドミントンやテニス, 卓球などのネット型スポーツに共通もしくは類似することが考えられる. その理由として, 競技方法の類似性が挙げられる. そのため, 今後はバレーボール以外のネット型との比較やゴール型やベー

11 試合経過が 流れ の認知に与える影響 31 スボール型の球技の 流れ を調査することによって, それぞれの競技における 流れ の特異性や共通性が明確になると言える. しかし, 本研究はあくまでもバレーボールの試合における試合経過が 流れ に如何に影響を与えているかを検証するものであり, 具体的かつ詳細なスポーツ現場への示唆は安易にできない. これらを含んだ解釈と捉えていただきたい.. 結論と今後の課題本研究では, バレーボールの試合における試合経過が試合の 流れ に影響を及ぼすかを検討するために, 被験者を 4 グループに分け, それぞれに異なる VTR を視聴させながら 流れ に関するアンケートに回答させた. その結果, 以下のことが明らかになった. 1) 試合経過が 流れ に影響を与えていることが明らかになった. 2) 点差が開いた状態から逆転といった試合経過が特に 流れ に影響を与えていることが明らかになった. 今後の課題として, 流れ が実力発揮に影響を与えているかを検証し, 本研究結果をスポーツ現場で活用できるような実証を行うことである. 未だに 流れ は明らかになっていない部分が多く, 流れ がどのように選手の実力発揮に影響を与えるかを現場レベルで実証する必要がある. 本研究は, 視聴させた VTR は Serie A の試合であり, 被験者は北海道の大学 1 部リーグに所属する男女の選手であったため, 視聴した VTR でプレーしている選手の年代と被験者の年代は異なる. 本研究は試合の 流れ についての一般化について言及するものであり, 高校や大学, 社会人といった年代に対する具体的な示唆を想定したものではなく, 流れ について得られた知見の一般化を目指すものとして捉えていただきたい. 加えて, 本研究に用いた A VTR と B VTR は異なる試合であるため, 根本的な試合経過は異なる. 本研究の解釈としては, 各 VTR における試合経過が試合の 流れ に与える影響と捉えてい ただきたい. 謝辞本研究における調査にご協力いただきました選手, チーム関係者の皆様に心からお礼申し上げます. また, 執筆にあたり貴重なご助言をくださいました先生方に記して感謝申し上げます. 注注 1) 本研究に示す 試合経過 とは, その試合が開始されてから選手によって生起されたパフォーマンスや監督の采配, 得点推移や雰囲気注 4), 審判の判定など試合の進行に関わる出来事に関する情報を指す. 注 2) 本研究での競技経験年数は 9 年以上,6 年以上, 3 年以上,3 年以下というように調査した. そのため, 競技経験年数は,9 年以上 =9 年,6 年以上 =6 年,3 年以上 =3 年,3 年以下 =1 年として換算した. 注 3) サイドアウトとは, 一方のチームが得点し, サーブ権をもう一方のチームから奪うことを言う. 注 4) 本研究における雰囲気とは, 先行研究 ( 淺井ほか,2011) で行われた質問紙調査に対する因子分析の結果で挙げられている第一因子 自チームに有利な雰囲気 や第三因子 相手チームに有利な雰囲気 のことである. 具体的には 自チームに有利な雰囲気 を説明する項目 自チームの応援団が多い や 自チームが長いラリーで得点できた などである. 文献 Adams, R. M. (1992) The ``hot hand'' revisited: Successful basketball shooting as a function of intershot interval. Perceptual and motor skills, 74: 934. Albright, S. C. (1993) A statistical analysis of hitting streaks in baseball:comment. Journal of the american statistical association, 淺井雄輔 (2015) 対戦しているチーム間の点差がバレーボールの試合の 流れ に与える影響 終盤に逆転が起きた試合の事例から. スポーツパフォーマンス研究,7: 淺井雄輔 佐川正人 志手典之 (2011) バレーボールの試合における 流れ の因子構造の解明. 北海道体育学研究,46: 淺井雄輔 佐川正人 (2013) バレーボールの試合における 流れ の推移と試合状況について. コーチン

12 32 淺井 グ学研究,27(1):9 21. 淺井雄輔 佐川正人 (2016) 対戦している両チームの状況を踏まえた試合の 流れ の推移. コーチング学研究,29(2): Clark, R. D. (2003) Streakiness among professional golfers: Fact or ˆction? International Journal of Sport Psychology, 34: Clark, R. D. (2005a) Examination of hole to hole streakiness on the PGA tour. Perceptual and motor skills, 100(3): Clark, R. D. (2005b) An examination of the ``Hot Hand'' in professional golfers. Perceptual and motor skills, 101(3): Gilovich, T., Vallone, R., and Tversky, A. (1985) The hot hand in basketball: On the misperception of random sequences. Cognitive psychology, 17(3): 木戸卓也 (2012) バレーボールにおけるゲーム中の 流れ に関する社会学的考察 大学生プレーヤーの会話データに対する質的分析作業をもとに. バレーボール研究,14: 木戸卓也 (2014) ゲーム中の 流れ の意図的創出に関する社会学的考察 元バレーボール選手日本代表加藤陽一選手を事例として. バレーボール研究. 16: Koehler, J. J. and Conley, C. A. (2003) The ``hot hand'' myth in professional basketball. Journal of sport and exercise psychology, 25: Silva,M.J.,Hardy,J.C.,andCrace,R.K. (1988) Analysis of psychological momentum in intercollegiate tennis. Journal of sport and exercise psychology, 10: 手束仁 (2008) 高校野球に学ぶ 流れ力. サンマーク出版. 手束仁 (2010) もっと野球が好きになる 流れ の正体. 日刊スポーツ新聞社. 横山慶子 山本裕二 (2009) ボールゲームの質的変化とその制御要因 6 人制フィールドホッケーによる検証. 体育学研究,54(1): 米沢利弘 俵尚申 (2010) バレーボールゲームの 流れ に関する研究 連続失点と勝敗の関係から. 福岡大学スポーツ科学研究,41(1):1 7. ( 2016 年 4 月 18 日受付 2016 年 11 月 24 日受理 ) Advance Publication by J-STAGE Published online 2017/1/20

10 27 1 9 22 25 11 Gilovich et al., 1985, p.313 Gilovich et al. 1985 Adams, 1992; Albright, 1993; Koehler and Conley, 2003; Clark, 2005a, 2005b Gilovi

10 27 1 9 22 25 11 Gilovich et al., 1985, p.313 Gilovich et al. 1985 Adams, 1992; Albright, 1993; Koehler and Conley, 2003; Clark, 2005a, 2005b Gilovi 9 1 2 Process of Streaks in the volleyball game and game situation Yusuke Asai 1 and Masato Sagawa 2 Abstract The purpose of this study was investigation of process of Streaks in the volleyball game and

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