CRPCに対する最新治療戦略

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1 Prostate Journal (1), 提供 : サノフィ株式会社 CRPC に対する 最新治療戦略 2016 年 11 月 11 日 ( 金 ) 討論者 近畿大学医学部 泌尿器科学教授植村天受先生 討論者 大阪府立成人病センター ( 大阪国際がんセンター ) 泌尿器科部長西村和郎先生 司会者群馬大学大学院医学系研究科泌尿器科学教授 鈴木和浩先生 討論者 慶応義塾大学医学部 泌尿器科学教室教授大家基嗣先生 前立腺癌診療ガイドラインが 2016 年に改訂されたが 去勢抵抗性前立腺癌 (CRPC) の逐次療法については十分なエビデンスはなく 明確な治療アルゴリズムは提示されなかった 現在 我が国にはCRPCの治療選択肢として 従来から標準治療として用いられている化学療法剤であるに加えて 同じく化学療法剤の アンドロゲン受容体 (AR) 標的薬である が存在する 今後のCRPC 治療では これらの薬剤をどのように使いこなしていくのか 4 剤の使い分けや投与順序などについて検討することが重要な課題である そこで今回 CRPC 治療のエキスパートの先生方にお集まりいただき CRPCの治療アルゴリズムの考え方 そして化学療法の位置づけについて討議していただいた 69

2 の耐性を考慮した薬剤選択 分かっています また の投与後に耐性を示 すアクワイヤードレジスタンスも知られており 両者を合わせ の による治療成功期間 (TTF) は 3 ヵ月未満 がで 11.8% で 8.4% 3~6 ヵ月 ワイヤードレジスタンスでも 2 剤目の の効果は限定的であることが予想されることから 化学療法を実施す ると CRPC 患者の約 60% が に対し耐性を示す がそれぞれ 50.8% 48.8% を占め ( 図 2) 約 60% の患者 べきだと考えています COU-AA-302 試験で投与された 鈴木 : 去勢抵抗性前立腺癌 (CRPC) の治療薬として と報告されています ( 図 1) 1) 実際に 我々が所属する大 で TTF が 6 ヵ月未満でした 本来 にプライマ の後治療を解析すると 投与後 化学療法剤の アンドロゲン受容体 (AR) 阪腎泌尿器疾患研究財団で行った検討では 1st-line リーレジスタンスを示す患者には化学療法が望ましく アク のの PSA 奏効率 (50% 以上低下 ) は 27% と シグナル伝達経路を標的とした薬剤 ( 以下 ) の治療効果が示されました ( 図 3) 2) このよう である が登場して 2 年近くが経過しましたが 従来から用いられてきたを含めてこれらの薬剤を どのような患者にどのような順番で投与するかについてはコンセンサスが得られていません そうした中 2016 年には前立腺癌診療ガイドラインが改訂されました そこで今までに得られているエビデンスやガイドラインを参考に 現在考えられる CRPCの治療アルゴリズム そして化学療法の位置づけについて議論し整理したいと思います 植村先生 実臨床ではCRPCに対する治療はどのようになっているのでしょうか 植村 : 従来のCRPC 治療では主にが投与されてきましたが が登場したことで多くの患者さんに 1st-lineでが使用され 次いで 2nd-line でも が選択されるケースが散見されます しかしCRPC 患者では 最初から に抵抗性を示すプライマリーレジスタンスが一定の割合で存在することが 図 1 に対する反応パターン 1st-line の の約 60% がプライマリー アクワイヤードレジスタンス 瘍の増殖時間腫抵抗性 ( プライマリーレジスタンス ) 本来ならば最初から化学療法に進むべき症例 の2 剤目の効果は限定的 アクワイヤードレジスタンス の連続治療に感受性あり Mukherji D, et al. Cancer Metastasis Rev 33(2-3): , 2014 SA50 %以上低下0P図 率投与後のによる PSA 奏効率 :COU-AA-302 試験 ( 海外データ ) 40% 27% 後治療の投与群 (n=100) PSA50% 以上低下率 PSA 奏効率 (50% 以上低下 ) 対象 :COU-AA-302 試験でを投与後 後治療としてを投与した mcrpc 患者 100 例方法 : 事後解析として後治療のの有効性を検討した評価項目 :PSA 奏効率 PSA 無増悪期間安全性 : 論文中に記載なし de Bono JS, et al. Eur Urol 2016 [Epub ahead of print] な知見から を投与後のCRPCには 化学療法剤であるを積極的に検討すべきだと考えています 1st-lineに 2nd-lineにを投与後の3rd-lineの治療選択肢について 大阪腎泌尿器疾患研究財団に所属する専門医に調査したところ 58.2% がを投与すると回答しています は 前治療のに対する治療反応性に関係なく 効果が得られることが示されています 3) また 投与後の治療順序を検討したシステマティックレビューでは 12ヵ月生存率は後の 投与群が76.4% 後の投与群が61.3% の2 剤連続投与群が28.5% であり の順に投与する逐次療法が生存期間を最も延長すること 後であっても は有効であることが示されまし 図 2 1st-line の による治療成功期間 (TTF): 大阪腎泌尿器疾患研究財団 図 4 CRPC の治療アルゴリズム ( 近畿大学医学部 ) 12ヵ月以上 5 例 (2.6%) 9~12ヵ月 18 例 (9.2%) 3 ヵ月未満 23 例 (11.8%) 9~12 ヵ月 25 例 (11.6%) 12 ヵ月以上 6 例 (2.8%) 3 ヵ月未満 18 例 (8.4%) 1st-line は 3rd-line までの導入を考慮する mcrpc プライマリーレジスタンスアクワイヤードレジスタンスの症例では を 2 剤続けない 6~9 ヵ月 50 例 (25.6%) 3~6 ヵ月 99 例 (50.8%) 6~9 ヵ月 61 例 (28.4%) 3~6 ヵ月 105 例 (48.8%) 2nd-line 1st-line の の TTF: 約 60% は 6 ヵ月未満 対象 : 関西の 11 大学及び関連施設に勤務する臨床医 240 例方法 : 平成 27 年 9~10 月に去勢抵抗性前立腺癌に対する処方の実態についてアンケート調査を実施した 3rd-line ラジウム 症候性の骨転移 2 骨以外に病変がない 提供 : 近畿大学医学部泌尿器科学教教授植村天受先生 ( 提供 : 近畿大学医学部泌尿器科学教教授植村天受先生 70 71

3 た 4) これらのエビデンスから当院では 1st-lineでを投与後のCRPCには を2 剤続けるのではなく を積極的に投与し の次にはを投与する治療アルゴリズムを採用しています 予後改善を考慮すれば 3rd-lineまでにを投与することが重要だと考えています ( 図 4) は治療効果が高く 副作用が比較的少ないと評価する医師がいる一方で 血液毒性が強く 高齢者に使いにくいといったイメージを持っている医師も少なくありません そこで当院でを投与した CRPC 患者 23 例について検討したところ 導入時のPSA 中央値が91.1ng/mL 前治療の投与サイクル中央値が7.5サイクル 75 歳以上の高齢者は7 例含まれていました 国際老年腫瘍学会 (SIOG) からは 2014 年に高齢者の機能評価として 食事状況 体重変化 患者の活動性などの 8 項目を総合的に評価する G8スクリーニングを用いた高齢前立腺癌患者の治療選択が提示されており ( 図 5) 5) この G8スクリーニングで身体機能が保たれていると判断できた場合 ( 合計点が14 点超 ) は 高齢者であってもやを用いた化学療法を検討しています に耐性のCRPC 患者では 適切なタイミン グで化学療法を実施することにより さらなる予後改善が 期待できます またの投与後であっても AR 標的薬による治療効果は期待できます 患者さんの状態 を暦年齢だけでなく 身体機能を総合的に判断して化学 療法を積極的に検討し ベネフィットが十分に期待できる 3rd-line までにを投与することが重要だと考 えています 鈴木 :に耐性を示すなど化学療法が必要な 患者には 高齢であっても健康状態が保たれていれば積 極的に化学療法を実施することが重要ですね 植村 : 化学療法の効果を得るためには 身体機能が保 たれているうちに実施することが重要です 発熱性好中 球減少症の予防がペグフィルグラスチムの登場である程 度可能になった現在では の副作用が辛いよ うであれば 早めにへ変更した方が 総合 的にはベネフィットが大きいのではないかと思います CRPC の薬物治療では が 鈴木 :2016 年 10 月に 4 年ぶりに前立腺癌診療ガイド ライン 6) が改訂されました ガイドライン作成班として CPRC の班長を務めた大家先生に CRPC の薬物療法につい て改訂のポイントを紹介いただきましょう 大家 : 今回の改訂では CRPC に対する薬物療法として 再燃後の AR 標的薬である のいずれも推奨 グレード A となりました ( 表 1) は 70~75mg/ m 2 の 3 週毎投与 + プレドニゾロン 10mg の連日併用投与を 推奨しています 今回の改訂を行う上で頭を悩まされたの が逐次療法です との間に認 められる交叉耐性は 次の治療選択の際に参考にはなり ますが 確立された逐次療法は存在しません 前立腺癌 表 1 の不均一性 アンドロゲン依存性と非依存性の前立腺癌 の混在を考慮してどちらが優性であるかを判断する必要 があります つまり CRPC の不均一性を根拠に薬剤を使い 分ける時代が訪れたことを意味しており 実臨床では有 用なバイオマーカーの発見が期待されています ( 表 2) 現 段階では CRPC に対する画一的な逐次治療を示唆する エビデンスはないことから 患者背景や前治療の効果 薬剤耐性機序を考慮し 個々の患者に応じた逐次療法 を考慮することを推奨グレード C1 としました ( 表 3) 裏付け となるデータについて具体的に示すと 初回ホルモン療 法の奏効期間が短い患者では二次ホルモン療法や AR 去勢抵抗性前立腺癌 ( 新規ホルモン薬 化学療法薬 ): 前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版 CQ 1 CQ 2 CQ 3 CQ 4 CQ 5 去勢抵抗性前立腺癌に対する治療としては推奨されるか? また投与する際の至適投与方法 注意すべき有害事象にはどのようなものがあるか? 去勢抵抗性前立腺癌に対する治療としては推奨されるか? また注意すべき有害事象にはどのようなものがあるか? 去勢抵抗性前立腺癌に対する治療としては推奨されるか? また注意すべき有害事象にはどのようなものがあるか? 療法再燃後の去勢抵抗性前立腺癌に対する治療として は推奨されるか? またを投与する際の至適投与方法 注意すべき有害事象にはどのようなものがあるか? やならびに新規アンドロゲン受容体シグナル阻害剤 ( ) の投与開始の判断あるいは効果判定のために どのような評価方法 ( バイオマーカー 画像診断等 ) が推奨されるか? 推奨グレード C1 CQ 6 去勢抵抗性前立腺癌に対する至適な逐次療法はあるか? 推奨グレード C1 図 5 G8 スクリーニングを用いた高齢前立腺癌患者の治療選択 : 国際老年腫瘍学会 (SIOG) 勧告 2014 日本泌尿器科学会編. 前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版, メディカルレビュー社, 大阪, 2016 より転載 G8 スクリーニングの評価項目 G8 スクリーニングによる治療選択 項目回答と点数過去 3ヵ月間で食欲不振 消化器系 0 点 : 食事量の重度減少 G8スクリーニング A の問題 咀嚼 嚥下困難により食事 1 点 : 食事量の中等度減少 量が減少したか? 2 点 : 食事量の減少なし B 過去 3ヵ月間の体重減少 C 活動性 D 神経心理学的問題 E BMI 1 日あたり 3 種類超の処方薬を服用 F しているか? 同年齢の人と比べた患者の G 健康状態は? H 年齢 合計スコア 暦年齢だけで投与の可否を判断するのではなく 総合的に評価することが重要 0 点 : 体重減少が3kg 超 1 点 : 不明 2 点 : 体重減少が1~3kg 3 点 : 体重減少なし 0 点 : ベッドや椅子で過ごす 1 点 : ベッドや椅子から立ち上がれるものの 外出不可 2 点 : 外出可能 0 点 : 重度認知症または抑うつ 1 点 : 軽度認知症 2 点 : 心理的問題なし 0 点 :19.0kg/m 2 未満 1 点 :19.0~20.9kg/m 2 2 点 :21.0~22.9kg/m 2 3 点 :23.0kg/m 2 以上 0 点 : はい 1 点 : いいえ 0 点 : 不良 0.5 点 : 不明 1 点 : 同程度 2 点 : 良好 0 点 :85 歳超 1 点 :80~85 歳 2 点 :80 歳未満 0~17 点 合計スコア 14 点超 Fit 可逆的 ADL 異常 :1~2 項目 栄養障害リスク 抑うつ 合併症 CISR-G: Grade 2 標準治療 老年医学的介入 Vulnerable 合計スコア 14 点以下 不可逆的 IADL 異常 ADL 異常 :3 項目以上 重度栄養障害 認知機能障害 合併症 CISR-G: Grade 3~4 老年医学的介入 Frail 患者に合わせた治療 表 2 去勢抵抗性前立腺癌 ( 新規ホルモン薬 化学療法薬 ) 総論 : 前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版 総論 ( 一部抜粋 ) 現在我々が悩んでいるのは CQ6 で取り上げた逐次療法である 効かなくなった際の次の一手はどの薬剤か という問題である とに交叉耐性があることが指摘されているので参考にはなるが 確立された逐次療法は存在しない ここでも前立腺癌の不均一性を考慮する必要がある アンドロゲン依存性と非依存性の前立腺痛の混在を考慮し どちらが優勢であるかを判断の指標にする CRPC の不均一性を根拠に薬剤のポジショニングを考慮する時代が訪れたことを強調したい さらには より簡便に施行できる日常診療に応用可能なバイオマーカーの発見が期待されている 日本泌尿器科学会編. 前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版, メディカルレビュー社, 大阪, 2016 より転載 表 3 CQ 6 去勢抵抗性前立腺癌 ( 新規ホルモン薬 化学療法薬 )CQ6: 前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版 推奨グレード C1 去勢抵抗性前立腺癌に対する至適な逐次療法はあるか? 去勢抵抗性前立腺癌に対するエビデンスのある画一的な逐次療法は存在しない 患者背景 ( 自覚症状や臓器転移の有無 全身状態 ) や前治療の効果 薬剤耐性機序を考慮した個々の患者に応じた逐次療法を考慮すべきである 日本泌尿器科学会編. 前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版, メディカルレビュー社, 大阪, 2016 より転載 Droz JP, et al. Lancet Oncol 15(9):e , 2014 の 前立腺癌 に対する用法及び用量は 通常 成人に 1 日 1 回 として 75mg/m 2 ( 体表面積 ) を 1 時間以上かけて 3 週間間隔で点滴静注する なお 患者の状態により適宜減量すること である 72 73

4 標的薬の効果が劣ることから 早めに化学療法を実施す ることで予後の改善が期待できます また導 入のタイミングについては TAX327 試験のサブ解析によ り 内臓転移 疼痛 貧血 骨転移の増悪 の 4 つの 因子を用いたリスク分類が提唱されており 病勢進行が 顕著でない早めの段階から導入することで高い効果が期 待できます 一方 による逐次療法の臨床的 なエビデンスは不足しています の耐性機序 については グルココルチコイド受容体による耐性化 AR の点突然変異 AR の splicing variant fm の一種であ る AR-V7 発現などが報告されていますが これらの多くは 図 6 CRPC の治療アルゴリズム ( 慶應義塾大学病院 ) 実質臓器転移の有無 ステロイド併用の可否 テストステロン濃度 長い とで共通していることから 両薬 剤には交叉耐性があると考えられます なお基礎試験の 結果から はや の 耐性例に対する抗腫瘍効果が期待でき 国内臨床では 投与後のの治療効果は若干低 下するとの報告があります 7,8) このように患者背景 前治 療の効果 薬剤耐性機序を考慮して 個々の患者に応じ た逐次療法を検討することが推奨されています 当院ではこのガイドラインの内容を参考にした上で 前 治療の効果や患者背景を考慮して CRPC に対する薬 物療法を選択しています ( 図 6) 初回アンドロゲン遮断療 初回アンドロゲン除去療法 :CAB 短い : 画像精査 生検の適応局所放射線 手術の可能性神経内分泌性癌の除外 12ヵ月まで待たない 実質臓器転移の有無 テストステロン濃度 ステロイドの漸減 治験 臨(12~16ヵ月 ) 床試験奏効期間 法 (ADT) の奏効期間が 12~16 ヵ月以上と比較的長い 場合には又はのどちらかを投 与し その後 の逐次療法を 行っています なお は 実質臓器転移のある 患者やステロイド薬を使用できない患者にはエンザルタミ ド テストステロン濃度が高い患者にはを選 択します 初回 ADT の奏効期間が 12 ヵ月未満ならドセタ キセルを投与します その後 のどちらかを投与 し 次いでを投与します 新たに登場した ラジウム 223 についてはまだ当院のアルゴリズム内には組 み入れていません 植村 : 先生の施設では 比較的早い時期からドセタキセ ルを導入していますね 大家 : 我々は化学療法を積極的に実施しています PSA が 20~30ng/mL ぐらいまでには 導入します ドセタキセ ルを投与後 を選択せずにを 投与することもあります 臨床試験で検討中の + デキサメタゾン併用療法の可能性 鈴木 : 次に CRPC に対する新たな治療法を検討した臨 床試験として + デキサメタゾン併用療法に ついて検討した日本 多国間臨床試験機構 (JMTO) の研究 Pca10-01 試験 ( 第 Ⅱ 相 ) について西村先生から紹介いただきたいと思います 西村 : 本試験では 日本国内の20 施設からCRPC 患者 76 例が登録されています 75mg/m 2 をday1 に投与 デキサメタゾン 1.0mg/ 日を連日投与し 21 日間を 1 サイクルとし 最大 10サイクルまで投与しました ( 図 7) 対象の年齢 ( 中央値 ) は71 歳 体重は 64kgで 前治療としてホルモン療法を3レジメン以上実施していた患者が約 7 割を占め 大半はPS 0でした の累積投与量 ( 中央値 ) は959mg 投与期間は162 日 相対用量強度 (RDI)( 中央値 ) は100% デキサメタゾンではそれぞれ 177mg 182 日 100% でした 安全性解析対象となった 75 例のプロトコル完遂率は40% 投与サイクル中央値は8サイクルで 投与量の減量例が24% 投与延期例が20% でした 有効性解析対象 69 例において 主要評価項目である PSA 奏効率 (50% 以上低下 ) は76.8%(53/69 例 ) でした ( 表 4) これまでに行われたの臨床試験における PSA 奏効率は TAX327で45% SWOG9916で 50% 国内第 Ⅱ 相試験で44% ですから +デキサメタゾン併用療法の治療効果は高いと評価できます PSA 変化率のwaterfall plotをみると のPSA CAB: combined androgen blockade 図 7 残った AR シグナル阻害剤 Dex 治験 臨床試験 BSC + デキサメタゾン併用療法 : 試験デザイン 骨転移例 :Ra223 提供 : 慶応義塾大学医学部泌尿器科学教室教授大家基嗣先生 図 P40 率0 SA変化 + デキサメタゾン併用療法 :PSA 変化率の waterfall plot (50% 以上低下 ) 日本 多国間臨床試験機構 (JMTO) 研究 Pca10-01 試験 (PhaseⅡ) ホルモン不応前立腺癌患者に対するとデキサメサゾンによる併用療法の有効性 安全性の検討 治療プロトコール 75mg/m 2 (day 1) デキサメタゾン 1.0mg/ 日 有効性解析対象 69 例 安全性解析対象 75 例を検討 ~21(day) 連日 最大 10 サイクル 対象 :2011 年 1 月 ~2014 年 2 月に登録された化学療法未治療のCRPC 患者 76 例方法 : + デキサメタゾン併用療法の有効性及び安全性を検討した評価項目 : 主要評価項目 PSA 奏効率 ( 50% 低下 ) 副次評価項目 安全性 PSAフレア PSA 増悪までの期間 治療完遂率安全性 :Grade 3 以上の有害事象が97% に認められ 好中球減少が最も多く認められた (Grade 3で17.3% Grade 4で80%) Tanaka N, et al. Jpn J Clin Oncol 2017 [Epub ahead of print] (50% 以上低下 ) の PSA 低下率平均 89%( 中央値 93%) 対象 :2011 年 1 月 ~2014 年 2 月に登録された化学療法未治療のCRPC 患者 76 例 ( 有効性解析対象 69 例 ) 方法 : +デキサメタゾン併用療法の有効性及び安全性を検討した評価項目 : 主要評価項目 PSA 奏効率 ( 50% 低下 ) 副次評価項目 安全性 PSAフレア PSA 増悪までの期間 治療完遂率安全性 :Grade 3 以上の有害事象が97% に認められ 好中球減少が最も多く認められた (Grade 3で17.3% Grade 4で80%) Tanaka N, et al. Jpn J Clin Oncol 2017 [Epub ahead of print] 74 75

5 低下率中央値は 93% と ( 図 8) 強い PSA 低下作用が認め られました 有害事象は非血液毒性として疲労 71% 脱毛 症 69% 末梢性感覚ニューロパチー 57% などが認められ 選択肢になり得ると考えています 現在の当院における CRPCの治療アルゴリズムを紹介します ( 図 9) 当院では初回ホルモン療法の奏効期間が 投与後の 2nd-line ではを選択 選択することが重要です また 1st-line でが 投与されるのは 1 割 が投与されるのは 9 割で あるのが現状ですが 西村先生から紹介のあったドセタ Grade 3 以上の有害事象は好中球数減少 97% 白血球 1 年以下 急速な PSA 上昇 症状あり 内臓転移ありなど 鈴木 : ここからは CRPC の治療アルゴリズムについて よ キセル + デキサメタゾン併用療法の腫瘍縮小効果を考慮 減少 81% リンパ球数減少 20% などでした なお 上部消 の症例には 1st-line からを投与し 初回ホル り具体的に討論したいと思います CRPC の治療アルゴリ すると 1st-line でを投与すべき患者さんはも 化管出血 誤嚥性肺炎による死亡がそれぞれ 1 例認めら モン療法で長期間奏効が得られた症例には ズムとしては 2015 年に Chi らによって提示されたものが有 う少し多いように思います れたため 有害事象の十分な管理が必要ですが CRPC を選択します の投与後は 患者さんから拒 名です ( 図 10) 9) このアルゴリズムでは 1st-line 2nd- 植村 : 日本では前立腺癌に対するホルモン療法の導入 に対する + デキサメタゾン併用療法は有効な 否されない限りを選択します やはりドセタキセ line で を連続投与するケースは の が早く その多くが複合アンドロゲン阻害療法 (CAB) であ ルの投与タイミングを逃さないことが重要であり ドセタキセ 奏効例や ADT の長期奏効例などです したがって AR るため LH-RH アゴニスト アンタゴニスト単独療法が主 表 4 + デキサメタゾン併用療法 : PSA 奏効率 (50% 以上低下 )[ 主要評価項目 ] ルの次にはを選択しています 鈴木 : デキサメタゾンとの併用で得られる 75mg/m 2 の有効性は魅力的です これほどの腫瘍縮小 標的薬に耐性を示す患者にはを的に投 与すべきであり 一般には を 2 剤続けて投与す るケースは極めて少ないと考えられます 流の海外に比べて が奏効しにくい状況もありま す 日本ではによる 1st-line 治療が適した患 者は多く そうした患者では治療効果を最大化するために 全症例 90% 信頼区間 (95% 信頼区間 ) 非奏効例 症例数 % % ( ) % 対象 :2011 年 1 月 ~2014 年 2 月に登録された化学療法未治療の CRPC 患者 76 例 ( 有効性解析対象 69 例 安全性解析対象 75 例 ) 方法 : +デキサメタゾン併用療法の有効性及び安全性を検討した評価項目 : 主要評価項目 PSA 奏効率 ( 50% 低下 ) 副次評価項目 安全性 PSAフレア PSA 増悪までの期間 治療完遂率安全性 :Grade 3 以上の有害事象が97% に認められ 好中球減少が最も多く認められた (Grade 3で17.3% Grade 4で80%) Tanaka N, et al. Jpn J Clin Oncol 2017 [Epub ahead of print] 効果が得られるのであれば の位置づけを見直すべきではないでしょうか 西村 : プレドニゾロンと 75mg/m 2 の併用試験ではPSA 奏効率は50% 以下ですから +デキサメタゾン併用療法で得られる臨床効果は優れていると思います Grade 3 以上の有害事象には注意が必要ですが の腫瘍縮小効果が改めて確認されたと言えます ただし臨床試験であるため 実臨床よりも早期から導入していた可能性を考慮する必要があると思います 植村 : 実臨床では患者さんが化学療法を嫌う傾向にあ り 同意を取得できないために を選択せざる 得ない現状があります しかし を 2 剤続けて投 与しても 多くの場合は短期間に再燃します 結果的にド セタキセルの導入が遅れてしまうため で得ら れるべき予後改善が損なわれていると考えられます 2ndline でに切替えることの有用性を示すエビデ ンスの構築が急務だと思います 鈴木 :の連続投与によって得られるベネフィッ トは限定的であることを十分に考慮して 2nd-line 治療を も 1st-line からを検討すべきです 耐性例では早期にの投与を検討 鈴木 :CRPC に対する薬物療法の効果を最大化するため には に耐性を示す患者群を早期に判定し 直ちに化学療法へと移行することが重要です AR 標的 薬のプライマリーレジスタンスを検討した試験では プライ マリーレジスタンスの予測因子として 投与開始 1 ヵ月後の PSA 低下率 50% 未満が同定されています 10) 図 9 CRPC の治療アルゴリズム ( 大阪府立成人病センター ) 図 10 CRPC の治療アルゴリズム mcrpc 初回ホルモン 1.0 年以下 PSA rapid riser 症状あり 内臓転移ありなど 1st-line ADT 後に増悪した mcrpc 患者 (1を考慮) DOC (2 を考慮 ) (1 を考慮 ) 1st-line 約 3 : 1 2nd-line DOC (2を考慮) (2を考慮) CBZ 長期奏効例 3rd-line CBZ DOC CBZ 2nd-line 4th-line CBZ CBZ CBZ 3rd-line 4th-line ( ) ( ) 考慮ポイント 1PS 良好かつ化学療法への忍容性があり 以下の基準を 1 つ以上満たす患者を考慮 ADT 奏効が 1 年未満 自覚症状あり 内臓転移あり 2 以下の基準を 1 つ以上満たす患者を考慮 : AR 標的治療に奏効 ADT 奏効 >1 年 症状なし又は軽度な症状あり 内臓転移なし の治療経過を注意深くモニタリングし 必要であれば直ちに化学療法に切り替える ラジウム 223 は化学療法が不適格で軟部組織に病変を認めない 症候性の骨転移例に適応 DOC: CBZ: 提供 : 大阪府立成人病センター ( 大阪国際がんセンター ) 泌尿器科部長西村和郎先生 Chi K, et al. Ann Oncol 26(10): ,

6 我々が行った検討でも 投与開始 4 週後の PSA 奏効がCRPC 患者の予後に影響を及ぼし PSAが 50% 以上低下した PSA 奏効群では 非奏効群に比べて無増悪生存期間及び生存期間が延長しました ( 図 11) 11) 植村 :でPSA 低下が認められない患者は早めにへ切り替え で PSA 低下が認めらない患者はへの切り替えを検討します 鈴木 : やへの適切な切り替えタイミングを逸しないことが重要ですね 大家 :のアクワイヤードレジスタンスを判断するには PSAだけでなく CT 等の画像診断をこまめに実施し 腫瘍径の拡大を見逃さない必要があります 患者さんに自覚症状があれば化学療法への切り替えはスムーズですが 自覚症状がない場合は同意が得づらく 今後の課題だと考えています 西村 : また 化学療法へ切り替える際には 患者さんにあらかじめ副作用の可能性について話しておくことも重要です 鈴木 : とでは副作用のプロファイルが大きく異なります では脱毛 爪障害 末梢神経障害 味覚障害の発現が目立ちますが ではそれらの発現は減少します カバジタ キセルでは発熱性好中球減少症の発現に注意が必要 ですが ペグフィルグラスチムを使用することでコントロー ルが可能です 植村 :1st-line の 後の治療選択において 高 齢者では副作用を懸念して化学療法を避け 2 剤目にも を選択するケースもあるようですが G8 スクリー ニングなどを用いて患者さんの健康状態を適切に評価し 身体機能に問題がないと判断できる場合には ドセタキセ ルやを投与した方が得られるベネフィットは 大きいと考えています 鈴木 : 本日はお忙しい中 貴重な討議をいただきありがと うございました これらの知見を明日からの実臨床にいか していただければと思います 文献 1)Mukherji D, et al. Cancer Metastasis Rev 33(2-3): , )de Bono JS, et al. Eur Urol 2016 [Epub ahead of print] 3)Pezaro CJ, et al. Eur Urol 66(3): , )Maines F, et al. Crit Rev Oncol Hematol 96(3): , )Droz JP, et al. Lancet Oncol 15(9): e , ) 日本泌尿器科学会編. 前立腺癌診療ガイドライン 2016 年版, メディカルレビュー社, 大阪, )Satoh T, et al. Jpn J Clin Oncol 44(12): , )Matsubara N, et al. Jpn J Clin Oncol 44(12): , )Chi K, et al. Ann Oncol 26(10): , )Caffo O, et al. Future Oncol 10(6): , )Kato H, et al. Anticancer Res 36(11): , 2016 図 11 投与開始 4 週後の PSA 奏効 (50% 以上低下 ) と無増悪生存期間及び生存期間 ( 群馬大学医学部附属病院 ) 無増悪生存期間 (PFS) 率無増悪生存 ( 週 ) 追跡期間 PFS 中央値 47.9 週 20.1 週 p<0.001 Log-rank test 生存期間 (OS) 率生存 p=0.002 Log-rank test ( 週 ) 追跡期間 OS 中央値未達 63.7 週 対象 :2014 年 8 月 ~2015 年 1 月に群馬大学医学部附属病院にてを投与した mcrpc 患者 51 例方法 : 日本人における治療の早期 PSA 奏効と予後を検討した評価項目 :PSA PFS PFS OS 安全性 : 論文中に記載なし Kato H, et al. Anticancer Res 36(11): , 年 3 月作成 SAJP.CAB

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