緩和ケア病棟から在宅に退院する患者の納得と 退院後の生活に関する多施設研究 2013 年度 ( 後期 ) 公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団 2015 年 4 月 22 日 小牧市民病院緩和ケア科 小田切拓也 解析担当者 東北大学大学院医学系研究科宮下光令 研究者 研究施設愛知県がんセンター愛知病

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1 緩和ケア病棟から在宅に退院する患者の納得と 退院後の生活に関する多施設研究 2013 年度 ( 後期 ) 公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団 2015 年 4 月 22 日 小牧市民病院緩和ケア科 小田切拓也 解析担当者 東北大学大学院医学系研究科宮下光令 研究者 研究施設愛知県がんセンター愛知病院 緩和ケア科 橋本淳 愛和病院 院長 山田祐司 伊勢赤十字病院 緩和ケア内科 辻村恭江 岡山済生会総合病院 緩和ケア科 石原辰彦 岐阜県立多治見病院 緩和ケア科 伊藤浩明 国家公務員共済組合連合会六甲病院 緩和ケア科 関本剛 国立がん研究センター東病院 緩和医療科 田上恵太 彩都友紘会病院 緩和ケア科 馬場美華 四国がんセンター 緩和ケア病棟 成本勝広 聖隷三方原病院 臨床検査科 ( ホスピス科 ) 白土明美 栃木県立がんセンター 緩和医療科 鈴木友宜 東札幌病院 院長 照井健 1

2 背景我が国において ホスピス 緩和ケア病棟 ( 以下 緩和ケア病棟 ) の在院日数が短縮し 生存退院となる患者が増えている しかし 緩和ケア病棟退院後の療養の実態や 退院に伴うケアへの評価は明らかになっていない 実態や評価を明らかにすることは 今後の緩和ケア病棟からの退院のあり方を考えるうえで重要な基礎資料となる 我が国において がん死亡者の数が増え続けており 多くの患者に利用してもらうため 緩和ケア病棟の入院期間が短縮する方向にある また 2012 年度の診療報酬改定において 61 日以上入院期間が継続すると緩和ケア病棟入院料が減額されることとなった 日本ホスピス緩和ケア協会によると 緩和ケア病棟の死亡退院患者割合と平均在院日数は 2011 年度と 2012 年度でそれぞれ 86 1% から 82.1% 39.5 日から 36.5 日に 死亡退院者の割合が減って在院日数が減少している より長い期間でみると 60 日以上入院者の割合は 2000 年度には 20% だったが 2012 年度には 7% と顕著に低下している ( 日本ホスピス緩和ケア協会調査報告 2013 年 ) 以上より 我が国の緩和ケア病棟において生存退院者の割合が増えていることが分かる 次の療養場所へスムーズに移行するため 緩和ケア病棟における療養の調整機能の重要性が高まっている これまでに 緩和ケア病棟で療養の場を調整する場合 現場の医療者は困難を感じていることが 幾つかの研究から示唆されている 例えば 我が国と類似した医療制度である台湾の研究では 緩和ケア病棟の医師や看護師は 患者が在宅へ退院する際に 在宅でケアや医療が不足することを懸念し 対策として 在宅ケアプログラムへの介入 家族へのケアの教育 円滑な再入院の保証を行っていた (Hu WY, 2004) また 療養の場の移行に伴い 不安 無力感 孤独感などが強まる移転ストレス症候群 relocation stress syndrome が 終末期患者でも生じることが知られている (Porock D, 1997) 以上より 一度緩和ケア病棟に入院した患者が在宅や介護施設に療養場所を変更する場合には 退院後に患者 家族が満足のいくケアが受けられることを保証することが重要な課題である しかし緩和ケア病棟を退院した後に亡くなった患者の quality of life( 以下 QOL) を調べた研究や 患者 家族から退院方策を評価した研究はない 従って 本研究の全国的な多施設調査により 緩和ケア病棟から退院して亡くなった患者の QOL や退院方策の評価 改善の希望を明らかにすることは 緩和ケア病棟から退院となる患者や家族が 次の療養場所に円滑な移行をするにあたって 必要な方策を得るために有用であると考える 目的本研究の主目的は 緩和ケア病棟を退院した後に緩和ケア病棟以外で亡くなった患者について QOL ケアの質評価(quality of care) 遺族の抑うつについて明らかにすることである 副次的目的は 退院に伴う患者 家族の体験 ( 退院における満足度 退院調整の改善の必要性 見捨てられ感 退院後の変化など ) を明らかにすることである 2

3 方法日本ホスピス緩和ケア協会会員施設である ホスピス 緩和ケア病棟 ( 正会員 254) において 2012 年度に 50 人以上生存退院者が報告されている 40 施設全てに研究に参加するかの打診を行い 了解を得た 10 施設と 任意のホスピス 緩和ケア病棟 2 施設を含む 12 施設が参加した 対象施設において 2010 年 1 月 1 日から 2014 年 8 月 31 日に退院をし 2014 年 8 月 31 日までに緩和ケア病棟以外で亡くなったことが確認されている患者の遺族を対象とした 患者の死亡確認は 診療録の参照および退院時に紹介した施設への問い合わせによって行い それでも生死が不明な場合は対象としなかった 遺族の負担を考え 調査票発送日と死亡日を 6 カ月以上あけることとした 遺族の同定ができない患者 退院時および現在の状況から遺族が精神的に著しく不安定なために研究の施行が望ましく無いと担当医が判断した患者 遺族が認知症 精神障害 視覚障害のために調査表に記入できない と担当医が判断した患者を除外した 郵送による質問紙調査を行った 先行研究 ( 藤原, 2000; Fukui S, 2003; Morita T, 2005; Gomes B, 2006; Yao CA, 2007; Miyashita M, 2009; Fukui S, 2011; Choi JE, 2012) や研究者間の討論で得た項目を用いた自記式質問紙を 2015 年 4 月に遺族に郵送し 事務局で回収して解析をした 対象患者に対して各施設から質問紙を郵送し 督促は行わなかった 以下に調査項目を示す 1. 退院後の患者の QOL 緩和ケアの患者の QOL について信頼性 妥当性が示されている Good Death Inventory; GDI(Hirai K, 2006; Miyashita M, 2007; Miyashita M, 2008) を用いて調べる 2. 退院後の療養場所でのケアの質の評価 (quality of care) 緩和ケアの療養の質について信頼性 妥当性が示されている Care Evaluation Scale; CES(Morita 2004) を用いて調べる 3. 家族の抑うつうつ病の診断基準に基づき構成されている Patient Health Questionnaire-9; PHQ-9 (Kroenke K, 2001; Muramatsu K, 2007) を用いて調べる 4. 退院における満足度 退院調整の改善の必要性 緩和ケア病棟から退院されたこと自体については どのくらい満足または不満足ですか 緩和ケア病棟から退院の時の 医師や看護師の診療 ケア 説明については 改善の必要があると思われますか という問い (6 件法 ) を用いて調べる (Miyashita M, 2008) 5. 退院時や退院後の患者 家族の経験 退院後の医師 看護師の状態 見捨てられた 見放されたと感じた 患者さまは ホスピス 緩和ケア病棟に入 3

4 院中と比べて より笑顔が増えた ご家族は ホスピス 緩和ケア病棟に入院中と比べて より気持ちが穏やかになった などの問い (5 件法 ) を用いて調べる 6. 退院に伴うケアや説明の施行率退院者に対して 入院時に 病状が長期間安定していたり 調整がつけば転院 退院となることを あらかじめ説明を受けた 残された時間 ( 予測される余命 ) について 具体的な見通しを訊いた 新しく受け持ちになる医師や看護師と 入院中 ( 退院前 ) に会うことができた 希望した時は 必ずホスピス 緩和ケア病棟へ再入院できると言われた などの質問 ( 有無 ) を用いて調べる 7. 緩和ケア病棟退院に伴うケアに関する家族の推奨 入院時に 入院が長期になったり病状が落ち着いていれば 退院となることの説明をあらかじめ受ける などの質問 (4 件法 ) を用いて調べる 8. 家族の人口統計学的因子年齢 性別 本人との関係 以下のように倫理的配慮を行った 研究計画を研究参加施設の倫理委員会に提出し 承認を得た 本研究は 疫学研究に関する倫理指針 ( 文部科学省 厚生労働省 ) に従って実施した 調査は (1) 調査票は各施設から直接送付していること (2) 調査は各施設から独立して事務局で行うこと (3) 調査への参加は自由意志に基づくこと (4) 調査に参加しない場合にも不利益は無いこと (5) 調査結果は個人が特定される形では公表しないことを明示した趣意書を質問紙に同封し 返送をもって研究参加の同意を得たとみなした 本研究のデータは 個人情報の取り扱いを事務局に限定し 厳密に保管した 患者が特定されるような個人情報は施設を超えて取得されないようにした 本研究に参加することによる被験者に直接の利益は生じ無い 受けたケアを評価することに対する精神的葛藤や つらい体験に関する心理的苦痛を生じることが予測されるが 質問紙の内容は 2007 年や 2010 年に行われた 遺族によるホスピス 緩和ケアの質評価に関する研究 で本研究と同様の対象者に対して使用したものと類似し 同研究では明らかな回答者の負担は認められなかった (Miyashita M, 2008; Miyashita M, 2008) 研究責任者は 利益相反は無かった 結果質問紙配布後 2 週間で返信があった 在宅退院者 49 名の質問紙について 解析を行った 6 名は無効の回答 ( 無回答で返信 4 名 遺族死亡 1 名 遺族高齢のため 1 名 ) だったため 43 名分を解析した 回答者の遺族の背景を表 1 に示す 遺族の平均年齢は 64.5 歳で 女性の割合が多く (73.2%) 配偶者が多かった(57.1%) 緩和ケア病棟退院後の患者の QOL(GDI) の結果を示す ( 図 1) 欠損は各項目 2 名だっ 4

5 た ひととして大切にされていた 落ち着いた環境で過ごせた 家族や友人と十分に時間を過ごせた 望んだ場所で過ごせた おだやなか気持ちで過ごせた の項目については ややそう思う~ 非常にそう思う と答えた割合が 80% 以上と高かった 一方 身の回りのことはたいてい自分でできた の項目は 19.5% からだの苦痛が少なく過ごせた 痛みが少なく過ごせた の項目は 50% 弱だった 緩和ケア病棟退院後のケアの質 (CES) の結果を示す ( 図 2) 欠損は各項目 2~9 名とばらつきがあり 必要なときに待たずに入所 利用できた の項目が 9 名 医師や看護師などのスタッフ同士の連携はよかった の項目が 6 名 看護師は必要な知識や技術に熟練していた の項目が 5 名だった やや思う~ 非常にそう思う と答えた割合が ほとんどの項目で 80% 以上だった しかし 医師は患者に将来の見通しについて十分に説明した の項目で 41.1% と低かった 遺族の抑うつ (PHQ-9) の結果は うつ病のスクリーニング cut-off 値として用いる 10 点以上は 15 名 (36.6%) そのうち中等度以上のうつ病の可能性がある 20 点以上は 5 名 (12.2%) だった 欠損は 2 名だった 遺族の緩和ケア退院に関する全体的な満足度の結果を示す ( 図 3) 欠損は 3 名だった やや満足 ~とても満足と回答した割合は 79% だった 緩和ケア病棟退院に伴う医師や看護師の説明 ケアの改善の必要性の結果を示す ( 図 4) 欠損は 2 名だった 改善の必要性が少しある~ 大いにある と回答した割合は 24% だった 退院に関連した遺族の経験についての結果を示す ( 図 5) 各項目の欠損は 1~2 名だった 住み慣れたところに戻って来てこれてうれしかった の項目で あてはまる~とてもあてはまる と回答した割合は 71.5% と高かった 一方 見捨てられた 見放された と感じた ずっと入院していられると思っていたのでおどろいた すぐに亡くなるかもしれない という差し迫った緊張感が減った の項目は 15% 以下で少なかった 介護の負担感が増えた 退院後に急に病状が悪くならないか不安になった の項目は 40% 前後だった 退院後の患者 家族の経験について示す ( 図 6) 各項目の欠損は 0~1 名だった 家族は入院中より多くの時間を患者と過ごす事ができた の項目は あてはまる とてもあてはまる と回答した割合は 95.6% と非常に高かった 一方で 家族は入院中よりよく眠ることができた と 患者は入院中よりよく食べられた の項目は 19.1% 28.0% と低かった その他の項目 ( 家族は入院中より付き添いや介護の負担が多くなった 家族は入院中より気持ちが穏やかになった 患者は入院中より自分の好きな事をする時間が持てた 患者は入院中より笑顔が増えた 患者は入院中より良く眠った ) は 40~55% 程度だった 緩和ケア病棟退院に伴うケア 説明の施行率について示す ( 表 2) 入院時に退院になりうることの説明があった 今後の病状変化や症状について説明を受けた 余命について具体的に説明を受けた 希望があれば緩和ケア病棟に再入院できると保証された 自宅で利用可能な医療 介護サービスについて説明を受けた の項目は 80% 以上と高かった しかし しばらく病状が落ち着いていると保証された の項目は 25.0% 費用や経済的負担 5

6 について具体的な説明を受けた の項目は 57.1% と低かった 退院に伴うケア 説明について 遺族の推奨を示す ( 図 7) 各項目の欠損は 1~5 名で 退院後の療養にかかる費用の説明を受ける の項目が 4 名 次の療養場所でも同じ効果の薬剤や処置を使えることを保証する の項目が 5 名と 比較的多かった 緩和ケア病棟に再入院が可能なことを保証する 入院時に入院が長期になったり病状が落ち着いていれば退院となることの説明を受ける の項目で 役に立つ~とても役に立つ と回答した割合は 90.4% 85.3% と高かった 一方で 退院した後も病状は落ち着いているだろうと保証する 退院後の療養にかかる費用の説明をする 次の療養場所でも現在と同じ効果の薬剤や処置を使えることを保証する の項目で 役に立たない と回答した割合は 13~20% だった 考察緩和ケア病棟から在宅に退院した患者について 退院後の QOL ケアの質 退院やケアに関する満足度 遺族の抑うつ 退院自体やその後の体験 遺族による退院ケアの推奨について調べた 退院後の QOL ケアの質 退院に関する満足度に関して 全体に評価は良好だった GDI について 先行研究 (Kinoshita H, 2015) では 在宅死亡患者は緩和ケア病棟や一般病棟と比べて 人として大切にされていた 望んだ場所で過ごせた 医師を信頼していた 落ち着いた環境で過ごせた の項目で評価が高く からだの苦痛が少なく過ごせた 人の迷惑をかけてつらいと感じていた 身の回りのことはたいてい自分でできた の項目では評価が低かった 本研究でも同様の傾向を認めた CES について 2010 年に行われた緩和ケア病棟で亡くなったがん患者の遺族を対象とした全国研究 ( 清水, 2012) では 看取りが診療所や緩和ケア病棟で行われた場合 全てのケア項目で 70~80% 以上の満足度を示した 同じく 2007 年の同様の研究 ( 坂口, 2010) では 33.1% が抑うつ状態と判断されており 本研究でもほぼ同程度の頻度であった 以上より 緩和ケア病棟を退院となった患者の QOL やケアの質 遺族の抑うつ頻度は 緩和ケア病棟で亡くなった患者と遜色なかった 緩和ケア病棟退院に関する全体の満足度も約 80% と高かった 退院に関連した遺族の経験では 住み慣れたところに戻って来てうれしい経験は多かったが 差し迫った緊張感は減少せず 介護負担感や病状悪化への懸念があった 退院後の体験では 患者と家族はより多くの時間を過ごせるようになったが 患者の睡眠や食欲はあまり改善せず 家族の睡眠も改善しなかった GDI の結果からも 在宅療養時の患者の病状や症状緩和は必ずしも良くなかったことが示されている 以上より 退院後も患者の状態は不良で 家族は緊張感を持って見守り介護負担もあったが 一緒に住み慣れた場所で過ごせることへの評価が大きく それが高い満足感に反映されているかもしれない 退院に伴うケアについては 1/4 の遺族のみが改善の必要性を認めた 遺族によるケアの推奨では 緩和ケア病棟再入院の保証や入院時に退院となりうることの説明などの推奨率 6

7 が高かったが 実際の施行率も高かった 一方 今後も病状が落ち着いていることの保証や薬剤や処置が変らないことの保証に関して推奨率は相対的に低く また実際の施行率も相対的に低かった 退院してからのケアや病状が変化することを 家族も理解していることが考えられた 本研究では 緩和ケア病棟から在宅への退院者のみならず 施設への転院者も対象とし また在宅退院者については 退院に伴うケアの評価に関連する病状 ケア内容 QOL などについて探索する予定である しかし 1 年間の助成であり 現時点での返信資料数からは 主要項目の度数分析しか行えなかった また退院満足度 QOL ケアの質などの評価が良好だったが 質問紙配布後数週で返答があった回答のみを解析しており 評価が良好な遺族が早めに回答をした というバイアスの可能性はある 本研究では 緩和ケア病棟から在宅に退院した患者について 退院ケアの実態や 退院後の QOL やケアの実態が明らかになった 全体に 緩和ケア病棟で亡くなった患者に比べて QOL やケアの質 遺族の抑うつ率について 遜色なかった 患者の状態は退院後も不良で それに対する家族の懸念や介護の負担はあったが 住みなれた場所で一緒に過ごせる経験から 退院自体には満足度が高かった 退院ケアについて 再入院の保証や入院時に退院になりうることの説明について 遺族から推奨率が高く 実際の施行率も高かった 一方 退院後病状が保たれることの保証やケアが変らないことへの保証への推奨率は低く 実際の施行率も低かった 本研究は 公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団 (2013 年度後期 ) の助成を受けた 参考文献 1) 日本ホスピス緩和ケア協会調査報告 2013 年 2) Hu WY, Chin TY, Cheng YR, et al. Why Taiwanese hospice patients want to stay in hospital: health-care professionals beliefs and solutions. Support Care Cancer 12(5); , ) Porock D, Martin K, Oldham L, et al. Relocation stress syndrome: the case of palliative patients. Palliat Med 11(6); , ) 藤原裕美, 石田千代子, 丸口ミサエ, 他. 在宅へ移行するための要因 : 緩和ケア病棟から自宅療養へ. 癌と化学療法 27; , ) Fukui S, Kawagoe H, Masako S, et al. Determinants of the place of death among terminally ill cancer patients under home hospice care in Japan. Palliat Med 17(5); , ) Morita T, Akechi T, Ikenaga M, et al. Late referrals to specialized palliative care service in Japan. J Clin Oncol 23(12); , ) Gomes B, Higginson IJ. Factors influencing death at home in terminally ill 7

8 patients with cancer: systematic review. BMJ 332(7540); , ) Yao CA, Hu WY, Lai YF, et al. Does dying at home influence the good death of terminal cancer patients? J Pain Symptom Manage 34(5); , ) Miyashita M, Arai K, Yamada Y, et al. Discharge from a palliative care unit: prevalence and related factors from a retrospective study in Japan. J Palliat Med 12(2); 142-9, ) Fukui S, Yoshiuchi K, Fujita J, et al. Japanese people s preference for place of end-of-life care and death: a population-based nationwide survey. J Pain Symptom Manage 42(6); , ) Choi JE, Miyashita M, Hirai K, et al. Making the decision for home hospice: perspectives of bereaved Japanese families who had loved ones in home hospice. Jpn J Clin Oncol 42(6); , ) Hirai K, Miyashita M, Morita T, et al. Good death in Japanese cancer care: a qualitative study. J Pain Symptom Manage 31(2); , ) Miyashita M, Sanjo M, Morita T, et al. Good death in cancer care: a nationwide quantitative study. Ann Oncol 18(6); , ) Miyashita M, Morita T, Sato K, et al. Good death inventory: a measure for evaluating good death from the bereaved family member s perspective. J Pain Symptom Manage 35(5); , ) Morita T, Hirai K, Sakaguchi Y, et al. Measuring the quality of structure and process in end-of-life care from the bereaved family perspectives. J Pain Symptom Manage 27(6); , ) Kroenke K, Spitzer RL, Williams JB. The PHQ-9: validity of a brief depression severity measure. J Gen Intern Med 16(9); , ) Muramatsu K, Miyaoka H, Kamijima K, et al. The patient health questionnaire, Japanese version: validity according to the mini-international neuropsychiatric interview-plus. Psychol Rep 101; , ) Miyashita M, Morita T, Tsuneto S, et al. The Japan Hospice and Palliative care Evaluation study (J-HOPE study) : Study design and characteristics of participating institutions. Am J Palliat Med 25(3); , ) Miyashita M, Morita T, Hirai K. Evaluation of end-of-life cancer care from the perspective of bereaved family members : the Japanese experience. J Clin Oncol 26(23); , ) Kinoshita H, Maeda I, Morita T, et al. Place of death and the differences in patient quality of death and dying and caregiver burden. J Clin Oncol 33; ,

9 21) 清水恵. 第 Ⅱ 章主要研究 1. ケアプロセスの評価. 遺族によるホスピス 緩和ケアの質の評価に関する研究 2 J-HOPE2. 日本ホスピス 緩和ケア研究振興財団 ) 坂口幸弘. 第 Ⅲ 章付帯研究 4. ホスピス 緩和ケア病棟で近親者を亡くした遺族の複雑性悲嘆 抑うつ 希死念慮とその関連因子. 遺族によるホスピス 緩和ケアの質の評価に関する研究 J-HOPE. 日本ホスピス 緩和ケア研究振興財団

10 表 1. 背景 項目 欠損 (N) 遺族年齢平均 ( 歳 ) 64.5± 遺族性別 ( 男性 %) 患者との関係 (%) 配偶者 子供 31.0 婿 嫁 7.1 親 4.8 兄弟姉妹 0 その他 0

11 表 2. 緩和ケア病棟退院前に受けたケア 説明の施行率 % 欠損 (N) 入院時に 退院になりうることの説明があった 今後の病状変化や症状について 説明を受けた 余命について 具体的に説明を受けた しばらく病状が落ち着いている と保証された 急変やその対応について 説明を受けた 希望があれば 緩和ケア病棟に再入院できる と保証された 自宅で利用可能な医療 介護サービスについて 説明を受けた 費用や経済的負担について 具体的に説明を受けた

12 図 1. 緩和ケア病棟退院後の患者の quality of life (Good Death Inventory) 人生を全うしたと感じていた ひととして大切にされていた 落ち着いた環境で過ごせた 身の回りのことはたいてい自分でできた 家族や友人と十分に時間を過ごせた 人に迷惑をかけてつらいと感じていた 医師を信頼していた 楽しみになるようなことがあった 望んだ場所で過ごせた おだやかな気持ちで過ごせた からだの苦痛が少なく過ごせた 痛みが少なく過ごせた % 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 全く思わない思わないあまり思わないどちらともいえないややそう思うそう思う非常にそう思う

13 図 2. 緩和ケア病棟退院後のケアの質 (Care Evaluation Scale) 医師や看護師などのスタッフ同士の連携はよかった 必要なときに待たずに入所 利用できた 支払った費用は妥当だった 家族が健康を維持できるような配慮があった 病室 ( 居室 ) は使い勝手がよく 快適だった 医師は 患者に 将来の見通しについて十分に説明した 患者の希望がかなえられるようにスタッフは努力をしていた 医師は からだの苦痛をやわらげるのに必要な知識や技術を持っていた 看護師は 必要な知識や技術に熟練していた 医師は 患者のからだの苦痛をやわらげるように努めていた % 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 非常にそう思うそう思うやや思うあまり思わない思わないまったく思わない

14 図 3. 遺族の緩和ケア病棟退院に関する全体的な満足度 3% 10% 8% 37% 12% 30% とても満足満足やや満足やや満足不満不満足とても不満足

15 図 4. 緩和ケア病棟退院の時の 医師や看護師の説明 ケアに改善の必要性 0% 2% 7% 15% 15% 61% 全くないほとんどない少しあるあるかなりある大いにある

16 図 5. 退院に関連した遺族の経験 住み慣れたところに戻って来てこれて うれしかった 介護の負担感が増えた 見捨てられた 見放された と感じた 退院後に急に病状が悪くならないか 不安になった ずっと入院していられると思っていたので おどろいた すぐ亡くなるかもしれない という差し迫った緊張感が減った % 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% あてはまらないあまりあてはまらないどちらともいえないあてはまるとてもあてはまる

17 図 6. 退院後の 患者 家族の体験 家族は 入院中より多くの時間を患者と過ごす事ができた 家族は 入院中より付き添いや介護の負担が多くなった 家族は 入院中より気持ちが穏やかになった 家族は 入院中よりよく眠ることができた 患者は 入院中より自分の好きな事をする時間が持てた 患者は 入院中より笑顔が増えた 患者は 入院中よりよく眠った 患者は 入院中よりよく食べた % 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% あてはまらないあまりあてはまらないどちらともいえないあてはまるとてもあてはまる

18 図 7. 退院に伴うケア 説明についての 遺族の推奨 緩和ケア病棟に再入院が可能なことを保証する 今後の想定される病状変化や余命について説明をする 退院後も 病状が落ち着いているだろうと保証する 退院後の療養にかかる費用の説明を受ける 次の療養場所でも 同じ効果の薬剤や処置を使えることを保証する 入院時に 入院が長期になったり病状が落ち着いていれば退院となることの説明を受ける % 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 役に立たない少し役に立つ役に立つとても役に立つ

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