Microsoft Word 薬理試験概要文ver7.4_ doc

Size: px
Start display at page:

Download "Microsoft Word 薬理試験概要文ver7.4_ doc"

Transcription

1 2.6 緒言, 非臨床試験の概要文及び概要表 ( 薬理 ) ミノドロン酸水和物リカルボン錠 1 mg/ ボノテオ錠 1 mg 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 緒言 薬理試験の概要文 薬理試験概要表 小野薬品工業株式会社 / アステラス製薬株式会社 2.

2 目次 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 緒言 薬理試験の概要文 まとめ 効力を裏付ける試験 副次的薬理試験 安全性薬理試験 薬力学的薬物相互作用試験 考察及び結論 図表 薬理試験概要表 63

3 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 緒言 ミノドロン酸水和物 ( 図 ) はビスホスホン酸骨格 (P-C-P 結合 ) の側鎖にイミダゾピ リジン基を有するビスホスホネートであり, 破骨細胞の機能を抑制することにより骨吸収抑制作用を示す. N HO O P OH N O P OH OH OH H 2 O 図 ミノドロン酸水和物の構造式 ビスホスホネートは無機ピロリン酸の構造類似体であり, ピロリン酸が有する P-O-P 結合を生体内でより安定な P-C-P 結合に置換した基本構造を有する. この基本構造の炭素原子に結合する側鎖を修飾した化合物の中には強力な骨吸収抑制能を有するものが見出されており, これまでに様々なビスホスホネートが合成されている 1). ビスホスホネートは化学構造的に骨組織の構成成分であるハイドロキシアパタイトに高い親和性を示し 1), 全身性に投与されたビスホスホネートは骨に集積することが知られている 1,2). そのため, 破骨細胞が骨を溶解すると, ビスホスホネートが骨から遊離して破骨細胞に取り込まれ 1,3), その骨吸収能を抑制するものと考えられている. ビスホスホネートは側鎖に窒素原子を有するか否かにより大別されるが 1,4), 窒素原子を有するビスホスホネートの骨吸収抑制作用は破骨細胞内でのメバロン酸代謝経路におけるファルネシルピロリン酸 (FPP) 合成酵素の阻害作用に起因することが最近の研究により明らかになってきた 1,4-6). すなわち, 窒素原子含有ビスホスホネートが FPP 合成酵素を阻害すると, 破骨細胞内において FPP から生合成されるゲラニルゲラニルピロリン酸量が低下することにより低分子量グアノシン三リン酸 (GTP) 結合タンパク質の機能が抑制される. 低分子量 GTP 結合タンパク質は破骨細胞の機能発現に必須であるため, 本酵素の阻害は破骨細胞に機能抑制や細胞死を誘導し, 結果として骨吸収が抑制されると考えられている 1,4-7). 骨粗鬆症は骨量が低下するとともに骨質が劣化し骨折を生じやすくなった病態であり, 閉経後骨粗鬆症や老人性骨粗鬆症などの原発性骨粗鬆症とステロイド性骨粗鬆症などの続発性骨粗鬆症に分類されている 8-11). いずれの型の骨粗鬆症においても骨吸収と骨形成のバランスが崩れ相対的に骨吸収が優位になった結果として, 骨量が低下し, 骨強度は低下する. ビスホスホネートは骨吸収を抑制することで骨吸収と骨形成のバランスを改善し, 骨量や骨強度の増加をもたらす 12-14). このような背景から, 一部のビスホスホネートが骨粗鬆症の治療薬として既に臨床 - 1 -

4 において使用されている. ミノドロン酸水和物は骨粗鬆症治療薬として本邦で開発された化合物である. 今回, 本邦申請にあたり, 本薬の薬理学的, 薬物動態学的及び毒性学的特徴を明らかにする目的で各種試験を実施し, ミノドロン酸水和物錠であるリカルボン錠 1 mg 及びボノテオ錠 1 mg の製造販売承認申請を行うに至った. 参考文献 1) Fleisch H. Bisphosphonates in bone disease. From the laboratory to the patient. 4th ed. San Diego (CA): Academic Press; 2: ) Sato M, Grasser W, Endo N, Akins R, Simmons H, Thompson DD, et al. Bisphosphonate action. Alendronate localization in rat bone and effects on osteoclast ultrastructure. J Clin Invest 1991;88: ) Russell RG, Rogers MJ. Bisphosphonates: From the laboratory to the clinic and back again. Bone 1999;25: ) Rogers MJ, Gordon S, Benford HL, Coxon FP, Luckman SP, Monkkonen J, et al. Cellular and molecular mechanisms of action of bisphosphonates. Cancer 2;88: ) Dunford JE, Thompson K, Coxon FP, Luckman SP, Hahn FM, Dale Poulter C, et al. Structure-activity relationships for inhibition of farnesyl diphosphate synthase in vitro and inhibition of bone resorption in vivo by nitrogen-containing bisphosphonates. J Pharmacol Exp Ther 21;296: ) van Beek E, Pieterman E, Cohen L, Löwik C, Papapoulos S. Farnesyl pyrophosphate synthase is the molecular target of nitrogen-containing bisphosphonates. Biochem Biophys Res Commun 1999;264: ) Ito M, Amizuka N, Nakajima T, Ozawa H, Ultrastructural and cytochemical studies on cell death of osteoclasts induced by bisphosphonate treatment. Bone 1999;25: ) Lane JM, Riley EH, Wirganowicz PZ. Osteoporosis: Diagnosis and treatment. J Bone Joint Surg Am 1996;78: ) Riggs BL, Melton LJ III. Clinical heterogeneity of involutional osteoporosis: Implications for preventive therapy. J Clin Endocrinol Metab 199;7: ) Ettinger MP. Aging bone and osteoporosis: strategies for preventing fractures in the elderly. Arch Intern Med 23;163: ) Reid IR. Glucocorticoid osteoporosis- mechanisms and management. Eur J Endocrinol 1997;137: ) Cranney A, Wells G, Willan A, Griffith L, Zytaruk N, Robinson V, et al. Meta-analysis of alendronate for the treatment of postmenopausal women. Endocr Rev 22;23: ) Cranney A, Tugwell P, Adachi J, Weaver B, Zytaruk N, Papaioannou A, et al. Meta-analysis of risedronate for the treatment of postmenopausal osteoporosis. Endocr Rev 22;23:

5 14) Emkey R, Delmas PD, Goemaere S, Liberman UA, Poubelle PE, Daifotis AG, et al. Changes in bone mineral density following discontinuation or continuation of alendronate therapy in glucocorticoid-treated patients. Arthritis Rheum 23;48:

6 2.6.2 薬理試験の概要文 本項で使用した用語及び略号を表 に示す. 表 用語及び略号一覧 用語及び略号 内容 A375 ヒト悪性黒色腫細胞 ARH-77 ヒト骨髄腫細胞 AUC - 時間 から無限時間まで外挿した血漿中濃度 - 時間曲線下面積 BCE 骨コラーゲン相当量 BFR/BS 骨形成速度 ( 骨面 ); 骨形成速度 / 骨面 BV/TV 骨量 ; 骨量 / 組織量 CK クレアチンキナーゼ CK-B クレアチンキナーゼ B 型サブユニット CK-BB クレアチンキナーゼ BB 型アイソザイム CK-MB クレアチンキナーゼ MB 型アイソザイム Cmax 最高血漿中濃度 CTX I 型コラーゲン架橋 C-テロペプチド DMSO ジメチルスルホキシド DXA 法 二重エネルギー X 線吸収法 ES/BS 吸収面 ; 吸収面 / 骨面 FOH ファルネソール FPP ファルネシルピロリン酸 GGOH ゲラニルゲラニオール GTP グアノシン三リン酸 HEK293 ヒト胎児腎臓細胞 HepG2 ヒト肝癌細胞 herg ヒト ether-a-go-go 関連遺伝子 IC 5 5% 抑制濃度 L-Ot. N/T-Ot. N 標識オステオンの割合 ; 標識オステオン数 / 総オステオン数 μct 像 マイクロフォーカス X 線コンピュータ断層像 MAR 骨石灰化速度 max. dp/dt 左心室内圧最大立ち上がり速度 MDA-231 ヒト乳癌細胞 N. Oc/BS 破骨細胞数 ; 破骨細胞数 / 骨面 NTX I 型コラーゲン架橋 N-テロペプチド Oc. S/BS 破骨細胞面 ; 破骨細胞面 / 骨面 OHX 卵巣子宮摘出術 O. Th 類骨幅 pqct 法 末梢型コンピュータ断層法 SCID 重症複合免疫不全 SXA 法 単一 X 線吸収法 Tb. N 骨梁数 Tb. Th 骨梁幅 TRAPase 酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ - 4 -

7 まとめミノドロン酸水和物は破骨細胞による骨吸収を抑制することにより, 骨粗鬆症モデル動物における骨密度及び骨強度の低下を抑制する. 今回の本邦申請にあたり, 本薬の in vitro 及び in vivo における骨吸収抑制作用, 作用機序, 作用部位, 骨石灰化に及ぼす影響, 副次的薬理試験として癌の骨病変モデル動物における骨吸収抑制作用, 安全性薬理に関する作用及び骨粗鬆症治療薬との併用作用を検討した. 以下に, 本薬の効力を裏付ける試験, 副次的薬理試験, 安全性薬理試験及び薬力学的薬物相互作用試験の成績をまとめる. 効力を裏付ける試験骨吸収抑制作用ミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートの in vitro における骨吸収抑制作用をウシ骨スライス上でのウサギ破骨細胞培養系を用いて検討した. ミノドロン酸水和物は本薬を破骨細胞の培養時に添加した場合においても, 本薬で骨スライスを前処置した後に破骨細胞を培養した場合のいずれにおいても, 骨吸収の指標である培養液中 I 型コラーゲン架橋 C-テロペプチド (CTX) 濃度を濃度依存的に低下させた. その 5% 抑制濃度 (IC 5 ) 値はそれぞれ.66 及び.11 μm であり, リセドロネートの IC 5 値 ( いずれも.35 μm) 及びアレンドロネートの IC 5 値 ( それぞれ 1.7 及び.89 μm) と比較して低値であった. ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおいてミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートを卵巣摘出の翌日から 1 日 1 回 12 週間反復経口投与し, 骨密度及び骨代謝マーカーに対する作用を検討した. ミノドロン酸水和物 (.16,.8 及び.4 mg/kg/day), リセドロネート (.4,.2 及び 1 mg/kg/day) 及びアレンドロネート (.4,.2 及び 1 mg/kg/day) は腰椎においてはそれぞれ.8,.4 及び.2 mg/kg/day 以上の用量, また大腿骨においてはそれぞれ.8,.2 及び.2 mg/kg/day 以上の用量で骨密度の低下を抑制し, ミノドロン酸水和物が最も低用量から作用した. また, ミノドロン酸水和物の.4 mg/kg/day 投与群におけるこれらの部位の骨密度は偽手術群と同程度であった. 更に, ミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートはそれぞれ.4,.2 及び.2 mg/kg/day 以上の用量で骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン濃度の上昇を抑制し, 骨吸収マーカーに対してもミノドロン酸水和物が最も低用量から作用した. また, 脛骨近位骨幹端部の海綿骨領域での骨形態計測においても, ミノドロン酸水和物は最も低用量から吸収面, 破骨細胞面及び破骨細胞数を減少させ, 骨量及び骨梁数の減少を抑制した. ミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートは骨形成速度を低下させ, 骨石灰化の指標である骨石灰化速度を低下させたが, 類骨幅も減少させた. 同モデルにおいてミノドロン酸水和物を卵巣摘出の翌日から, 前述の試験より長期の 12 カ月間にわたり 1 日 1 回反復経口投与し, 骨密度, 骨強度, 骨代謝マーカー及び骨形態に対する作用を検討した. 本薬 (.6,.3 及び.15 mg/kg/day) はいずれの用量においても腰椎及び大腿骨骨密度の低下を抑制し,.3 mg/kg/day における腰椎骨密度は偽手術群と同程度であった. また, 本薬はいずれの用量においても腰椎椎体圧迫強度及び大腿骨骨幹部 3 点折り曲げ強度の低 - 5 -

8 下を抑制し, 骨密度と骨強度には正の相関がみられた. 更に, 本薬はいずれの用量においても尿中デオキシピリジノリン濃度及び骨形成マーカーである血清中オステオカルシン濃度の上昇を抑制し, 卵巣摘出により亢進した骨代謝回転を低下させた. 一方, 腰椎椎体海綿骨領域における骨形態計測の結果, 本薬は.3 mg/kg/day 以上の用量で骨量, 骨梁幅及び骨梁数の減少を抑制した. また, 本薬はいずれの用量においても破骨細胞面及び破骨細胞数の増加を抑制した. 更に, 本薬は未石灰化骨基質層の厚さである類骨幅を減少させた. 同モデルにおいてミノドロン酸水和物を卵巣摘出後 12 週から治療的に 1 日 1 回 12 カ月間反復経口投与し, 骨密度, 骨強度, 骨代謝マーカー及び骨形態に対する作用を検討した. 本薬 (.6,.3 及び.15 mg/kg/day) はいずれの用量においても腰椎及び大腿骨骨密度の低下を抑制した. また, 本薬はいずれの用量においても大腿骨骨幹部 3 点折り曲げ強度の低下を抑制するとともに,.15 mg/kg/day の用量で腰椎椎体圧迫強度の低下を抑制し, いずれの部位においても骨密度と骨強度には正の相関がみられた. 更に, 本薬は.6 あるいは.3 mg/kg/day 以上の用量において尿中デオキシピリジノリン濃度の上昇を抑制し,.3 mg/kg/day 以上の用量で血清中オステオカルシン濃度を低下させた. 一方, 腰椎椎体海綿骨領域における骨形態計測の結果, 本薬はいずれの用量においても骨量及び骨梁数の減少を抑制するとともに,.3 mg/kg/day 以上の用量で骨梁幅の減少を抑制した. また, 本薬はいずれの用量においても破骨細胞面及び破骨細胞数の増加を抑制し, 骨形成の指標である骨形成速度を低下させた. 更に, 本薬はいずれの用量においても骨石灰化速度を低下させたが,.3 mg/kg/day 以上の用量で類骨幅を減少させた. カニクイザル卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおいてミノドロン酸水和物及びアレンドロネートを卵巣摘出の翌日から 1 日 1 回 17 カ月間反復経口投与し, 骨密度, 骨強度, 骨代謝マーカー及び骨形態に対する作用を検討した. ミノドロン酸水和物 (.15 及び.15 mg/kg/day) はいずれの用量においても腰椎骨密度の低下を抑制し,.15 mg/kg/day の用量で腰椎椎体及び大腿骨頸部の圧迫強度の低下を抑制した. また, 腰椎椎体及び大腿骨骨幹部において, 骨密度と骨強度には正の相関がみられた. 更に, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても骨吸収マーカーである尿中 I 型コラーゲン架橋 N-テロペプチド (NTX) 及びデオキシピリジノリン濃度, 並びに骨形成マーカーである血清中オステオカルシン及び骨型アルカリホスファターゼ濃度の上昇を抑制した. 腰椎椎体海綿骨領域における骨形態計測の結果, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても吸収面の増加を抑制し,.15 mg/kg/day の用量で破骨細胞面及び破骨細胞数を減少させた. また, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても骨形成速度を低下させた. 骨石灰化の指標に関しては, 本薬は骨石灰化速度を低下させたが, 類骨幅の増加を抑制した. 脛骨近位骨幹端部海綿骨領域における骨形態計測の結果, ミノドロン酸水和物は吸収面の増加を抑制しなかったが, いずれの用量においても骨形成速度の増加を抑制した. 骨石灰化の指標に関しては, 本薬は骨石灰化速度の増加を抑制したが, 類骨幅に影響を与えなかった. 更に, 脛骨骨幹部のオステオンにおける骨形態計測の結果, ミノドロン酸水和物は.15 mg/kg/day の用量で骨形成速度の増加を抑制した. アレンドロネート (.5 mg/kg/day) も骨吸収抑制作用を示し, 腰椎骨密度の低下及び腰椎椎体の圧迫強度の低下を抑制するとともに, 骨密度と骨強度には正の相関がみられた

9 イヌ卵巣子宮摘出及びカルシウム制限食給餌骨粗鬆症モデルにおいてミノドロン酸水和物を卵巣子宮摘出後 1 カ月から 1 日 1 回 12 カ月間反復経口投与し, 骨密度, 骨強度及び骨形態に対する作用を検討した. 本薬 (.2,.1 及び.5 mg/kg/day) はいずれの用量においても腰椎椎体及び大腿骨骨密度の低下を抑制し, 腰椎椎体の圧迫強度の低下を抑制した. 腰椎椎体海綿骨領域における骨形態計測の結果, 本薬はいずれの用量においても破骨細胞面を減少させ, 破骨細胞数の増加を抑制した. また, 本薬は骨石灰化速度の増加を抑制したが, 類骨幅の増加を抑制した. ラット不動性骨粗鬆症モデル ( 坐骨神経切除 ) においてミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートを神経切除の翌日から 1 日 1 回 4 週間反復経口投与し, 骨密度に対する作用を検討した. ミノドロン酸水和物 (.6,.3 及び.15 mg/kg/day) は.3 mg/kg/day 以上の用量で脛骨近位骨幹端部の骨密度低下を抑制し,.3 mg/kg/day における骨密度は偽手術群と同程度であった. リセドロネート (1 mg/kg/day) 及びアレンドロネート (1 mg/kg/day) も脛骨近位骨幹端部の骨密度の低下を抑制した. また, ラット不動性骨粗鬆症モデル ( 上腕神経切除 ) においてミノドロン酸及びリセドロネートを神経切除の翌日から 1 日 1 回 2 週間反復経口投与し, 骨乾燥重量に対する作用を検討した. ミノドロン酸 (.3,1,3 及び 1 mg/kg/day) 及びリセドロネート (1,3 及び 1 mg/kg/day) はそれぞれ 1 及び 1 mg/kg/day 以上の用量で上腕骨の乾燥重量の低下を抑制した. ラットステロイド性骨粗鬆症モデルにおいてミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートをコハク酸プレドニゾロンナトリウムの投与開始日から 1 日 1 回 12 週間反復経口投与し, 骨密度及び骨強度に対する作用を検討した. ミノドロン酸水和物 (.6,.3 及び.15 mg/kg/day ) はいずれの用量においても腰椎及び大腿骨骨密度の低下を抑制し,.3 mg/kg/day における骨密度は正常群と同程度であった. また, ミノドロン酸水和物は.15 mg/kg/day の用量で腰椎椎体における骨強度の低下を抑制し, 骨密度と骨強度には正の相関がみられた. リセドロネート (1 mg/kg/day) 及びアレンドロネート (1 mg/kg/day) も腰椎及び大腿骨骨密度の低下を抑制し, リセドロネートに関する腰椎での一部の解析を除き, いずれの薬物においても腰椎及び大腿骨骨幹部で骨密度と骨強度には正の相関がみられた. 作用機序窒素原子含有ビスホスホネートは破骨細胞内のファルネシルピロリン酸 (FPP) 合成酵素を阻害し, 破骨細胞内において FPP から生合成されるゲラニルゲラニルピロリン酸量を低下させることによって破骨細胞に機能抑制や細胞死をもたらし骨吸収抑制作用を示すと考えられていることから, メバロン酸代謝経路の酵素に対するミノドロン酸水和物の阻害作用を検討した. 本薬はカニクイザル肝臓から調製した FPP 合成酵素を濃度依存的に阻害し, その IC 5 値は.81 μm であった. 既存のビスホスホネートであるゾレドロン酸水和物及びパミドロネートも同様に FPP 合成酵素を阻害し, その IC 5 値はそれぞれ.13 及び.61 μm であった. 一方, ミノドロン酸水和物はヒト肝癌細胞 HepG2 から調製したスクアレン合成酵素に対しても阻害作用を示し, その IC 5 値は 5.3 μm であった

10 ウサギ破骨細胞培養系においてミノドロン酸水和物の骨吸収抑制作用に及ぼすメバロン酸代謝経路の関連物質の影響を検討した. ミノドロン酸水和物 (.3 μm) により培養液中 CTX 濃度は低下し, ゲラニルゲラニオールはこの低下作用を減弱させた. 一方, ファルネソール及びスクアレンはミノドロン酸水和物の作用に影響を及ぼさなかった. ミノドロン酸水和物のクレアチンキナーゼ (CK) 遊離作用をウサギ破骨細胞培養系において検討した. ミノドロン酸水和物 (.3,1 及び 3 μm) を前処置したウシ骨スライス上で破骨細胞を培養したところ, 本薬はいずれの濃度においても骨吸収マーカーである培養液中の CTX 濃度を低下させるとともに培養液中の CK 活性を上昇させ,1 μm 以上で破骨細胞数を減少させた. 一方, バフィロマイシンを処置し破骨細胞内へのミノドロン酸の取り込みを阻害すると, 本薬単独で認められた培養液中の CK 活性上昇及び破骨細胞数の減少は抑制された. 正常ラットにミノドロン酸水和物を単回経口投与し, 経時的に大腿骨の電子顕微鏡観察を行った. 本薬 1 mg/kg の投与により, 破骨細胞が骨と接着する部位である明帯の構造及び破骨細胞が明帯の内側に作る特殊な細胞膜である波状縁が不明瞭となり, 破骨細胞に形態変化が誘導された. また, 一部の破骨細胞にアポトーシスが誘導されている像が観察された. これらのことから, 本薬は破骨細胞の細胞骨格系に作用し, 破骨細胞に機能抑制や細胞死を誘導することにより, 骨吸収能を低下させると考えられた. 作用部位ミノドロン酸水和物の骨との結合及び解離に関する性質並びに骨組織内の局在を検討した. In vitro において, 14 C-ミノドロン酸 (1 μm) は時間依存的にウシ骨スライスに結合し, 反応開始後 5 時間以降はほぼ一定の結合量であった. 骨スライスに結合した 14 C-ミノドロン酸は ph2.5 以下の緩衝液で処理すると骨スライスから解離した. In vivo において, ヒト悪性黒色腫細胞 A375 を左心室より移植したラットに 14 C-ミノドロン酸水和物を 1 mg/kg 単回静脈内投与し, 大腿骨における局在をミクロオートラジオグラフィーにより解析した. その結果, 非転移部においては, 投与後 2 時間では, 海綿骨及び皮質骨の表面に放射能が検出され, その局在は吸収面, 形成面及び休止面のいずれにおいても認められ, 更に多くの破骨細胞に放射能が検出された. 投与後 1 及び 3 日では, ほぼすべての破骨細胞に放射能が検出された. 一方, 骨芽細胞, 骨髄細胞及び骨細胞には投与後 7 日まで放射能は検出されなかった. 転移部における結果も非転移部と同様であった. 骨石灰化に及ぼす影響正常ラットにミノドロン酸水和物を 1 日 1 回 2 週間反復経口投与し, 骨石灰化に及ぼす影響を検討した. 脛骨のマイクロフォーカス X 線コンピュータ断層像 (μct 像 ) を観察したところ, ミノドロン酸水和物 (.1,.1,1 及び 1 mg/kg/day) は.1 mg/kg/day 以上の用量で海綿骨量を増加させたのに対して, 骨石灰化障害の指標として測定した骨端軟骨板の幅に関してはいずれの用量においても影響を及ぼさなかった. 一方, エチドロネート (3,1,3 及び 1 mg/kg/day) は骨量増加作用と骨石灰化障害作用の発現用量が乖離していなかった

11 ラット腓骨骨折モデルにおいて, ミノドロン酸水和物を骨折前 4 週から骨折後 8 週まで 12 週間, また骨折前 4 週間のみあるいは骨折後 8 週間のみ 1 日 1 回反復経口投与し, 骨折治癒に及ぼす影響を検討した. 本薬 (.3 及び.3 mg/kg/day) は.3 mg/kg/day の用量を骨折前後に投与した場合には仮骨量の増加は明らかでなく,.3 mg/kg/day の用量を骨折後 ( 骨折前後あるいは骨折後のみ ) に投与した場合には骨折修復過程において仮骨の吸収遅延により仮骨量を増加させる傾向を示したが, 骨折部位の骨強度を増加させた. また, 同モデルにおいて, ミノドロン酸水和物及びアレンドロネートを骨折前 4 週から骨折後 8 週まで 1 日 1 回 12 週間反復経口投与し, 骨折治癒に及ぼす影響を検討した. ミノドロン酸水和物 (.3 及び.3 mg/kg/day) は本試験ではいずれの用量においても仮骨及び軟骨の吸収遅延により仮骨量を増加させる傾向を示したが, 骨強度には影響を与えなかった. 一方, アレンドロネート (1 及び 1 mg/kg/day) はいずれの用量においても仮骨及び軟骨の吸収遅延により仮骨量を増加させる傾向を示し, 骨折部位の骨強度を増加させた. 副次的薬理試験ヒト骨髄腫細胞 ARH-77 を左心室より移植した骨髄腫マウスにおいて, ミノドロン酸水和物を 1 日 1 回 2 週間反復経口投与し骨密度に対する作用を検討した. 本薬 (.3,.3 及び 3 mg/kg/day) は.3 mg/kg/day 以上の用量で腰椎骨密度の低下を抑制した. また, ヒト乳癌細胞 MDA-231 を左心室より移植した骨転移マウスにおいて, ミノドロン酸水和物を 1 日 1 回 1 週間反復経口投与し, 破骨細胞に対する作用を検討した. 本薬 (.3,.3 及び 3 mg/kg/day) は.3 mg/kg/day 以上の用量で大腿骨骨転移部位における単位骨面当りの破骨細胞数及び破骨細胞接触面の増加を抑制した. 安全性薬理試験コアバッテリー試験ミノドロン酸水和物 (.3,3 及び 3 mg/kg) は単回経口投与によりラットの中枢神経系に対して影響を及ぼさなかった. ヒト ether-a-go-go 関連遺伝子 (herg) チャネルを介するカリウム電流に対して本薬 (.3,3 及び 3 μm) は 3 μm で抑制作用が最も強く, その抑制率は 15.8% であった. 一方, 本薬 (.3,3 及び 3 μm) はモルモット摘出乳頭筋の活動電位に対し影響を及ぼさなかった. また, 本薬 (.3,3 及び 3 mg/kg) は無麻酔イヌの心血管系及び呼吸器系に対して影響を及ぼさなかった. 胃粘膜及び消化管機能に対する作用臨床において既存のビスホスホネートは胃腸障害を起こすことが知られていることから, 正常ラットの胃粘膜に対するミノドロン酸水和物の作用を検討した. 本薬 (3,1,3,1 及び 3 mg/kg) は 3 mg/kg の単回経口投与において, 投与後 3 日にラットの胃粘膜障害スコアを有意に増加させた. また, 本薬経口投与後 4 時間における胃粘膜障害作用を検討したところ, 本薬 (3 及び 1 mg/kg) は 1 mg/kg の単回投与により出血性損傷面積を有意に増加させた

12 次に, 胃粘膜障害モデルにおける作用を検討したところ, 本薬 (3,1 及び 3 mg/kg) の単回経口投与はインドメタシン胃損傷に対し有意な影響を及ぼさなかった. また, 本薬 (1,3 及び 1 mg/kg/day) は 1 日 1 回 1 週間の反復経口投与により 3 mg/kg/day 以上で酢酸胃潰瘍の治癒を有意に遅延させた. 更に, 詳細に検討するため ex vivo 試験を実施したところ, チャンバーで固定した胃内に本薬 (1,3 及び 1 mg/kg) を投与すると,3 mg/kg 以上で胃粘膜電位差が有意に低下するとともに胃管腔内からの酸の消失 ( 酸の逆拡散 ) が有意に亢進し,1 mg/kg 投与後 9 分に出血性損傷面積が有意に増加した. 消化管機能として腸管内水分量及び胃排泄能に対する作用を検討したところ, 本薬 (2,5 及び 1 mg/kg) は 1 mg/kg の単回経口投与において, 有意な腸管内水分量増加作用及び胃排泄能抑制作用を示した. アレンドロネート (2,5 及び 1 mg/kg) は 2 mg/kg 以上の単回経口投与において, 腸管内水分量を有意に増加させ, 同用量のミノドロン酸水和物投与群と比べて高値を示した. また, アレンドロネートは 1 mg/kg では胃排泄率を有意に低下させ, ミノドロン酸水和物投与群と比べて低値を示した. 更に, アレンドロネートの胃排泄能抑制作用は投与液量を 1 ml/kg から 1 ml/kg に減量することにより増強した. 食道通過能既存のビスホスホネートであるアレンドロネートは食道など上部消化管局所で副作用が発現することが知られている. この可能性を低下させるため, 錠剤を速やかに胃内へ到達させることが重要であるとされていることから, イヌを用いてミノドロン酸水和物の臨床試験使用製剤 (1 mg 錠 ) とアレンドロネート製剤 (,5 mg 錠 ) の食道通過能を検討した. 覚醒イヌの口腔内に錠剤を置き, その後 5 分に,5 あるいは 1 ml の水とともに嚥下させ, 錠剤が食道に残存しているか否かを内視鏡にて確認した.,5 及び 1 ml の飲水後の食道残存率は ミノドロン酸水和物製剤がそれぞれ 9%,3% 及び %, アレンドロネート錠がそれぞれ 1%,9% 及び 3% であり, 両製剤は飲水量の増加に伴い残存率が低下したが, アレンドロネート錠の残存率の方が高値であった. また, イヌ摘出食道粘膜を用いた検討においても, ミノドロン酸水和物 製剤は 5 例中 4 例が 5 秒以内に食道粘膜全長を通過したのに対し, アレンドロネート錠は 5 例全例が 3 分経過しても全長を通過しなかった. 泌尿器系に対する作用ミノドロン酸水和物 (1,1 及び 3 mg/kg) を単回経口投与し, ラットの尿量, 尿中電解質排泄量及び尿 ph に及ぼす影響を検討したところ, 本薬の作用と考えられる変化は認められなかった. 一般薬理試験として実施した試験では, 本薬をラットへ単回経口投与 (1,1 及び 3 mg/kg) したところ,1 mg/kg 以上の用量で尿 ph の上昇又は低下, 尿中カリウム排泄量の増加又は減少, 尿量, 尿中ナトリウム排泄量及び尿中クロライド排泄量の減少が認められた. また, 単回静脈内投与 (.1,.1 及び 1 mg/kg) においては,.1 mg/kg で尿の ph の低下,1 mg/kg で尿中クロライド排泄量の減少が認められたが, これら尿排泄に対する作用は用量依存性が認められ : 新薬承認情報提供時に置き換え

13 ないか, あるいは用量依存性が認められた場合でも一過性の変化であった. 一般薬理試験ミノドロン酸水和物 (.1,.1 及び 1 mg/kg) を単回静脈内投与した結果,.1 mg/kg でマウスの体温を一過性に低下させたが, 軽度の変動であり用量依存性も認められなかった. また, 本薬 (.1,.1,1,1 及び 1 μm) はアセチルコリン及び塩化バリウムによるモルモット摘出回腸収縮をそれぞれ 1 μm 以上及び.1 μm で増強したが, いずれも軽度の変動であり用量依存性も認められなかった. その他の中枢神経系, 呼吸循環器系, 自律神経系及び血液凝固系に対して本薬は影響を及ぼさなかった. 薬力学的薬物相互作用試験骨粗鬆症治療薬との併用作用 In vitro のウサギ破骨細胞培養系において, 骨吸収の指標である培養液中 CTX 濃度に対するミノドロン酸水和物とビタミン K 2 薬であるメナテトレノンの併用作用を検討した. ミノドロン酸水和物 (.5 μm) 及びメナテトレノン (3 及び 1 μm) はそれぞれ単独で培養液中 CTX 濃度を低下させた. ミノドロン酸水和物と 1 μm のメナテトレノン両薬を培地に添加したところ, それぞれの単独処理に比べて培養液中 CTX 濃度を更に低下させた. ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおいて, ミノドロン酸水和物 (.3 mg/kg/day) 及びビタミン D 3 薬であるアルファカルシドール (.2 及び.4 μg/kg/day) をそれぞれ卵巣摘出の翌日から 1 日 1 回 12 週間反復経口投与し, 骨密度低下抑制に対する併用作用を検討した. ミノドロン酸水和物 (.3 mg/kg/day) 及びアルファカルシドール (.2 及び.4 μg/kg/day) は単独で腰椎骨密度の低下を抑制した. それらを併用したところ, それぞれの単独投与時に比べて腰椎骨密度の低下を更に抑制した

14 効力を裏付ける試験 骨吸収抑制作用 破骨細胞培養系における骨吸収抑制作用 添付資料 ウサギ長管骨から調製した破骨細胞をウシ骨スライス上で培養するウサギ破骨細胞培養系において, ミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートの in vitro における骨吸収抑制作用を検討した. 蒸留水 ( 対照群 ), ミノドロン酸水和物 (.3,.1,.3,1,3 及び 1 μm), リセドロネート (.1,.3,1,3,1 及び 3 μm) あるいはアレンドロネート (.3,1,3,1, 3 及び 1 μm) は培養液に添加し, 破骨細胞を 3 日間培養した. 培養液中に遊離したコラーゲン分解産物である CTX 濃度を骨吸収の指標として測定した. また, これらの薬物で約 17 時間, 前処理した骨スライス上で破骨細胞を 3 日間培養し, 培養液中 CTX 濃度を測定した. ミノドロン酸水和物は, 培養液中に薬物を添加した場合, 薬物で骨スライスを前処理した場合のいずれにおいても培養液中の CTX 濃度を濃度依存的に低下させた ( 図 ). その IC 5 値はそれぞれ.66 及び.11 μm であり, リセドロネートの IC 5 値 ( いずれも.35 μm) 及びアレンドロネートの IC 5 値 ( それぞれ 1.7 及び.89 μm) と比較して低値であった ( 表 ). A: 薬物を培養液に添加 B: 薬物で骨スライスを前処理 培養液中 CTX 濃度 (nm) ミノドロン酸水和物 4 リセドロネートアレンドロネート 対照群 濃度 (μm) 培養液中 CTX 濃度 (nm) 1 ミノドロン酸水和物 リセドロネート アレンドロネート 対照群 濃度 (μm) 図 ウサギ破骨細胞の骨吸収 ( 培養液中 CTX 濃度 ) に対するビスホスホネートの作用 A: 薬物を培養液に添加,B: 薬物で骨スライスを前処理図中の各点は 6 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : ウサギ骨組織由来破骨細胞, 図 1 及び 3 を改変 ) 表 ウサギ破骨細胞の骨吸収 ( 培養液中 CTX 濃度 ) に対するビスホスホネートの作用 IC 5 値 (μm) 処理条件 薬物を培養液に添加薬物で骨スライスを前処理 括弧内は 95% 信頼区間を示す. 被験薬物 ミノドロン酸水和物 リセドロネート アレンドロネート (.41~.95) (.28~.42) (1.4~2.).11 (.81~.14) ( 添付資料 : ウサギ骨組織由来破骨細胞, 表 1 及び 2 を改変 ).35 (.25~.47).89 (.49~1.4)

15 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける作用 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける予防効果 (12 週間投与 ) 添付資料 両側卵巣を摘出した成熟雌性ラットの骨密度に対するミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートの作用を検討した.1.5 w/v% メチルセルロース水溶液 ( 偽手術群及び対照群 ), ミノドロン酸水和物 (.16,.8 及び.4 mg/kg/day), リセドロネート (.4,.2 及び 1 mg/kg/day) 及びアレンドロネート (.4,.2 及び 1 mg/kg/day) は卵巣摘出の翌日から 1 日 1 回 12 週間反復経口投与した. 投与開始後 12 週に第 3~5 腰椎及び右大腿骨を摘出し, 二重エネルギー X 線吸収法 (DXA 法 ) により骨密度を測定した. また, 投与開始後 12 週において, 骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン濃度及び骨形成マーカーである血清中オステオカルシン濃度を測定した. 対照群では第 3~5 腰椎及び右大腿骨における骨密度が低下したが, ミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートは第 3~5 腰椎においてはそれぞれ.8,.4 及び.2 mg/kg/day 以上の用量で, また右大腿骨においてはそれぞれ.8,.2 及び.2 mg/kg/day 以上の用量で骨密度の低下を抑制し, ミノドロン酸水和物が最も低用量から抑制作用を示した ( 図 ). また, ミノドロン酸水和物の.4 mg/kg/day 投与群におけるこれらの部位の骨密度は偽手術群と同程度であった. 骨代謝マーカーを測定した結果, 尿中デオキシピリジノリン濃度は対照群で上昇し, ミノドロン酸水和物はこの上昇を.4 mg/kg/day の用量で抑制した ( 図 ). リセドロネート及びアレンドロネートも.2 mg/kg/day 以上の用量で尿中デオキシピリジノリン濃度の上昇を抑制したが, ミノドロン酸水和物が最も低用量から抑制作用を示した. 一方, 血清中オステオカルシン濃度は対照群で低下し, ミノドロン酸水和物及びアレンドロネートは影響を及ぼさなかったが, リセドロネートは.2 mg/kg/day 以上の用量で更に低下させた. 骨梁構造並びに骨吸収及び骨形成の指標を右脛骨近位骨幹端部の海綿骨領域で検討した結果, 対照群では骨量, 骨梁幅及び骨梁数が減少し, ミノドロン酸水和物は骨量及び骨梁数の減少を.8 mg/kg/day 以上の用量で抑制したが, 骨梁幅の減少は抑制しなかった ( 表 ). リセドロネート及びアレンドロネートも骨量及び骨梁数の減少をそれぞれ.4 及び.2 mg/kg/day 以上の用量で抑制したが, 骨梁幅の減少は抑制しなかった. 骨吸収の指標に関して, 対照群では吸収面及び破骨細胞面が増加したが, 破骨細胞数は変化しなかった. ミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートはそれぞれ.16,.4 及び.4 mg/kg/day 以上の用量で, いずれの骨吸収指標も低下させた. 骨形成の指標に関して, 対照群では骨形成速度は変化しなかったが, ミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートはそれぞれ.4,.4 及び.2 mg/kg/day 以上の用量で骨形成速度を低下させた. また, 骨石灰化速度及び未石灰化骨基質層の厚さである類骨幅は対照群では変化しなかったが, ミノドロン酸水和物, リセドロネート及びアレンドロネートはそれぞれ.8,.2 及び.2 mg/kg/day 以上の用量で骨石灰化速度を低下させたが, それぞれ.4,.4 及び.2 mg/kg/day 以上の用量で類骨幅も減少させた

16 A : 腰椎 (L3-L5) B : 右大腿骨 腰椎骨密度 ( mg/cm 2 ) ミノドロン酸水和物リセドロネートアレンドロネート (11) 右大腿骨骨密度 ( mg/cm 2 ) ミノドロン酸水和物リセドロネートアレンドロネート (11) 1 偽手術群対照群 用量 ( mg/kg/day po ) 95 偽手術群対照群 用量 ( mg/kg/day po ) 図 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける (A) 第 3~5 腰椎及び (B) 右大腿骨の骨密度に対するビスホスホネートの作用図中の各点は 11~12 例 (11 例のみ図中に例数を示した ) の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 6 を改変 ) A : 尿中デオキシピリジノリン濃度 B : 血清中オステオカルシン濃度 尿中デオキシピリジノリン濃度 (pmol/μmol クレアチニン ) 偽手術群対照群 ミノドロン酸水和物リセドロネートアレンドロネート (11) 用量 (mg/kg/day po) 血清中オステオカルシン濃度 (ng/ml) 偽手術群対照群 ミノドロン酸水和物リセドロネートアレンドロネート (11) 用量 (mg/kg/day po) 図 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける (A) 尿中デオキシピリジノリン濃度及び (B) 血清中オステオカルシン濃度に対するビスホスホネートの作用図中の各点は 11~12 例 (11 例のみ図中に例数を示した ) の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 3 及び 4 を改変 )

17 測定項目 骨量 BV/TV(%) 骨梁幅 Tb. Th(μm) 骨梁数 Tb. N(N/mm) 吸収面 ES/BS(%) 破骨細胞面 Oc. S/BS(x1-2 %) 破骨細胞数 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける右脛骨近位骨幹端部海綿骨領域の骨形態に対するビスホスホネートの作用 偽手術群 (n=12) 対照群 (n=12).16 (n=12) ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po).8 (n=11).4 (n=11).4 (n=12) リセドロネート (mg/kg/day po).2 (n=12) 1 (n=12).4 (n=12) アレンドロネート (mg/kg/day po).2 (n=12) 1 (n=12) 22.65± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ±.29.85±.13.63±.11.38±.7.81±.11.48±.5.44±.6.86± ±.22.49± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ±1.11 N. Oc/BS(x1-2 N/mm) 16.14± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ±1.38 骨形成速度 ( 骨面 ) BFR/BS (x1-2 mm 3 /mm 2 /year) 骨石灰化速度 MAR(μm/day) 類骨幅 O. Th(μm) 表中の値は 11~12 例の平均値 ± 標準誤差を示す. 3.51± ± ± ±.7.38± ±.4.43±.11.15± ± ±.3.54±.19.59±.3.59±.5.52±.3.4±.8.26±.7.43±.4.33±.6.15±.7.56±.6.36±.5.23± ±.9 2.5±.7 2.± ± ± ± ± ±.5 2.9± ± ±.1 : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 7 を改変 )

18 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける予防効果 (12 カ月間投与 ) 添付資料 ~5 両側卵巣を摘出した成熟雌性ラットの骨密度, 骨強度及び骨代謝回転に対するミノドロン酸水和物の作用を検討した.1.5 w/v% メチルセルロース水溶液 ( 偽手術群及び対照群 ) 及びミノドロン酸水和物 (.6,.3 及び.15 mg/kg/day) は卵巣摘出の翌日から 1 日 1 回 12 カ月間反復経口投与した. 投与開始後 12 カ月に第 3~5 腰椎及び左右大腿骨を摘出し, 単一 X 線吸収法 (SXA 法 ) にて骨密度を測定し, また力学試験 ( 圧迫試験及び 3 点折り曲げ試験 ) を実施した. また, 投与開始後 12 カ月において, 骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン濃度及び骨形成マーカーである血清中オステオカルシン濃度を測定した. 更に, 第 3,4 腰椎椎体海綿骨領域において骨形態計測を実施した. また, 右上腕骨内の薬物濃度を測定した. 骨密度及び骨強度を測定した結果, 第 3~5 腰椎及び右大腿骨の骨密度は対照群で低下したが, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においてもこれらの骨密度の低下を抑制し,.3 mg/kg/day における腰椎骨密度は偽手術群と同程度であった ( 表 ). 第 5 腰椎椎体の圧迫強度及び左大腿骨骨幹部の 3 点折り曲げ強度は対照群で低下した ( 表 ). ミノドロン酸水和物はいずれの用量においてもこれら骨強度の低下を抑制した. 第 3~5 腰椎の骨密度と第 5 腰椎椎体の骨強度及び右大腿骨の骨密度と左大腿骨骨幹部の骨強度は正の相関を示した ( 表 ). 骨代謝マーカーについて検討した結果, 尿中デオキシピリジノリン濃度及び血清中オステオカルシン濃度は対照群で上昇したが, ミノドロン酸水和物はこれら骨代謝マーカーの上昇を用量依存的に抑制し ( 表 ), 骨代謝回転の亢進を抑制した. 第 3,4 腰椎椎体海綿骨領域について骨形態計測を行った結果, 骨量, 骨梁幅及び骨梁数は対照群で減少した ( 表 ). ミノドロン酸水和物は骨量, 骨梁幅及び骨梁数の減少を.3 mg/kg/day 以上の用量で抑制し, 未石灰化骨基質層の厚さである類骨幅を減少させた. 骨吸収の指標に関して, 対照群では吸収面は変化しなかったが, 破骨細胞面及び破骨細胞数が増加した. ミノドロン酸水和物は破骨細胞面及び破骨細胞数の増加をいずれの用量においても抑制した. 右上腕骨内の薬物濃度を測定した結果, ミノドロン酸水和物は.6 mg/kg/day の用量では 25 ng/g の定量限界未満であり,.3 及び.15 mg/kg/day の用量ではそれぞれ 38.2 及び 24 ng/g の濃度であった. 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 3~5 腰椎及び右大腿骨骨密度に対するミノドロン酸水和物の作用測定項目偽手術群対照群ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 第 3~5 腰椎骨密度 (mg/cm ± ±1.6 ) 161.5± ± ±2. 右大腿骨骨密度 (mg/cm ± ±1.2 ) 133.4± ± ±1.3 表中の値は 15 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5, 分散分析後に Student あるいは Aspin-Welch の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 を改変 )

19 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 5 腰椎椎体及び左大腿骨骨幹部骨強度 に対するミノドロン酸水和物の作用 測定項目 偽手術群 対照群 ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 第 5 腰椎椎体絶対負荷 (N) 191±13 129±6 17±6 168±8 169±6 左大腿骨骨幹部絶対負荷 (N) 97±2 87±2 94±2 1±2 14±2 表中の値は 15 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5, 分散分析後に Student あるいは Aspin-Welch の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 5-1 を改変 ) 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける腰椎及び大腿骨での骨密度と骨強度の相関 偽手術群及び対照群 対照群及び偽手術群, 対照群及びミノドロン酸水和物投与群ミノドロン酸水和物投与群 腰椎 大腿骨 表中の値は Pearson の相関係数を示す. 偽手術群 15 例, 対照群 15 例, ミノドロン酸水和物投与群 45 例. : 有意な相関を示す (p<.5, 線形回帰分析法 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 1 を改変 ) 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける尿中デオキシピリジノリン濃度及び 血清中オステオカルシン濃度に対するミノドロン酸水和物の作用 測定項目 偽手術群 対照群 ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 尿中デオキシピリジノリン濃度 (pmol/μmol クレアチニン ) 13.7± ± ±.4 8.7±.4 5.9±.3 血清中オステオカルシン濃度 (ng/ml) 18.± ± ±.8 17.± ±.9 表中の値は 15 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5, 分散分析後に Student あるいは Aspin-Welch の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 及び を改変 )

20 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 3,4 腰椎椎体海綿骨領域の骨形態 に対するミノドロン酸水和物の作用 測定項目 偽手術群 対照群 ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 骨量 BV/TV(%) ± ± ± ± ± 骨梁幅 第 Tb. Th(μm) ± ± ± ± ± 骨梁数腰 Tb. N(N/mm) ± ± ± ± ±.1493 椎 吸収面 ES/BS(%) ± ± ± ± ±.317 第 3 腰椎 類骨幅 O. Th(μm) ± ± ± ± ±.2151 破骨細胞面 Oc. S/BS(%).125± ± ± ± ±.969 破骨細胞数 N. Oc/BS (N/mm).489± ± ± ± ±.288 表中の値は 15 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5, 分散分析後に Student あるいは Aspin-Welch の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 及び を改変 ) ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける治療効果 (12 カ月間投与 ) 添付資料 ,7 両側卵巣を摘出した成熟雌性ラットの骨密度, 骨強度及び骨代謝回転に対するミノドロン酸水和物の作用を検討した.1.5 w/v% メチルセルロース水溶液 ( 偽手術群及び対照群 ) 及びミノドロン酸水和物 (.6,.3 及び.15 mg/kg/day) は卵巣摘出後 12 週から 1 日 1 回 12 カ月間反復経口投与した. 投与開始後 12 カ月に第 3~5 腰椎, 右大腿骨を摘出し, 骨密度測定 (DXA 法 ) 及び力学試験 ( 圧迫試験及び 3 点折り曲げ試験 ) を実施した. 骨吸収マーカーである尿中デオキシピリジノリン濃度を経時的に測定し, 骨形成マーカーである血清中オステオカルシン濃度を投与開始後 12 カ月において測定した. また, 第 4 腰椎椎体海綿骨領域において骨形態計測を実施した. 更に, 投与開始時に剖検する群も設け, これらの指標を測定した. 投与開始時に対照群で第 3~5 腰椎及び右大腿骨の骨密度は低下し ( 表 ), 第 5 腰椎椎体の圧迫強度及び右大腿骨骨幹部の 3 点折り曲げ強度も低下した ( 表 ). また, 尿中デオキシピリジノリン濃度及び血清中オステオカルシン濃度は投与開始時に対照群で上昇した ( 表 ). 更に, 第 4 腰椎椎体海綿骨領域について骨形態計測を行った結果, 骨量及び骨梁幅は投与開始時に対照群で減少した ( 表 ). また, 投与開始時に対照群では骨吸収の指標である破骨細胞面及び破骨細胞数, 並びに骨形成の指標である骨形成速度が増加した. 更に, 類骨幅は増加した. 投与開始後 12 カ月に骨密度及び骨強度を測定した結果, 第 3~5 腰椎及び右大腿骨の骨密度は対照群で低下したが, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても, これらの骨密度の低下を抑制した ( 表 ). また, 第 5 腰椎椎体の圧迫強度及び右大腿骨骨幹部の 3 点折り曲

21 げ強度は対照群で低下し, ミノドロン酸水和物はこれらの部位における骨強度の低下を, それぞれ.15 mg/kg/day 及び.6 mg/kg/day 以上の用量で抑制した ( 表 ). 更に, 第 3~5 腰椎の骨密度と第 5 腰椎椎体の骨強度及び右大腿骨骨幹部の骨密度と骨強度は正の相関を示した ( 表 ). 投与開始後に骨代謝マーカーについて検討した結果, 対照群の尿中デオキシピリジノリン濃度はいずれの時点でも上昇し, ミノドロン酸水和物はこの上昇を.6 あるいは.3 mg/kg/day 以上の用量で抑制した ( 表 ). また, 投与開始後 12 カ月で, ミノドロン酸水和物は.3 mg/kg/day 以上の用量で血清中オステオカルシン濃度を低下させた. 投与開始後 12 カ月に第 4 腰椎椎体海綿骨領域について骨形態計測を行った結果, 対照群では骨量, 骨梁幅及び骨梁数が減少した ( 表 ). ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても骨量及び骨梁数の減少を抑制するとともに,.3 mg/kg/day 以上の用量で骨梁幅の減少を抑制した. 骨吸収の指標に関して, 対照群では破骨細胞面及び破骨細胞数が増加し, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においてもこれらの増加を抑制した. 骨形成の指標に関して, 対照群では骨形成速度は変化せず, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても骨形成速度を低下させた. また, 同部位の骨石灰化速度及び類骨幅は対照群で変化せず, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても骨石灰化速度を低下させたが,.3 mg/kg/day 以上の用量で類骨幅を減少させた. 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 3~5 腰椎及び右大腿骨骨密度に対する ミノドロン酸水和物の作用 測定項目 投与開始時ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 偽手術群対照群偽手術群対照群 (n=15) (n=12) (n=15) (n=15) (n=12) (n=15) (n=13) 第 3~5 腰椎骨密度 18.1± ± ± ± ± ± ±1.8 (mg/cm 2 ) 右大腿骨骨密度 (mg/cm 2 ) 97.7± ± ± ± ± ± ±1.5 表中の値は表中に示す例数 (12~15 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. +: 投与開始時偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 6-2 を改変 )

22 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 5 腰椎椎体及び右大腿骨骨幹部の骨強度に対するミノドロン酸水和物の作用投与開始時ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 偽手術群対照群測定項目偽手術群対照群 (n=15) (n=12) (n=15) (n=15) (n=12) (n=15) (n=13) 第 5 腰椎椎体 158.3± ± ± ± ± ± ±6.3 絶対負荷 (N) 右大腿骨骨幹部 111.5± ± ± ± ± ± ±2.5 絶対負荷 (N) 表中の値は表中に示す例数 (12~15 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. +: 投与開始時偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 2 を改変 ) 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける腰椎及び右大腿骨骨幹部での骨密度と骨強度の相関 偽手術群及び対照群 対照群及びミノドロン酸水和物投与群 偽手術群, 対照群及びミノドロン酸水和物投与群 腰椎 右大腿骨骨 幹部表中の値は Pearson の相関係数を示す. 偽手術群 15 例, 対照群 12 例, ミノドロン酸水和物投与群 4 例. : 有意な相関を示す (p<.5, 線形回帰分析法 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 3 を改変 ) - 2 -

23 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける尿中デオキシピリジノリン濃度及び血清中オステオカルシン濃度に対するミノドロン酸水和物の作用ミノドロン酸水和物投与開始時偽手術群対照群 (mg/kg/day po) 測定項目偽手術群対照群 (n=15) (n=12) 検体 (n=15) (n=15) (n=12) (n=15) (n=13) 尿中デオキシピリジノリン濃度 (pmol/μmol クレアチニン ) 投与前 131.8± ± ± ± ± ± ± カ月 ± ± ± ± ±3.3 投 3 カ月 ± ±5. 59.± ± ±1.5 与 6 カ月 ± ± ± ± ±1.9 後 12 カ月 ± ± ± ± ±2.1 血清中オス投与前 12.2± ± テオカルシン濃度投与後 (ng/ml) 12 カ月 ± ±.5 12.±.6 8.7±.4 8.8±.4 表中の値は表中に示す例数 (12~15 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. +: 投与開始時偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5, 尿中デオキシピリジノリン濃度については二元配置分散分析後 Williams の多重比較検定, 血清中オステオカルシン濃度については Williams の多重比較検定 ). ---: 測定せず. ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 4-1 及び 4-3 を改変 ) 注 ) 表 ラット卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 4 腰椎椎体海綿骨領域の 測定項目 骨形態に対するミノドロン酸水和物の作用 偽手術群 (n=15) 投与開始時 対照群 (n=15) 偽手術群 (n=15) 対照群 (n=12).6 (n=12) ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po).3 (n=15).15 (n=13) 骨量 BV/TV(%) 35.83± ± ± ± ± ± ±1.68 骨梁幅 Tb. Th(μm) 93.47± ± ± ± ± ± ±4.55 骨梁数 Tb.N(N/mm) 3.82± ± ± ±.9 3.8± ± ±.12 破骨細胞面 Oc. S/BS(%) 5.27± ± ± ± ± ± ±.37 破骨細胞数 N. Oc/BS(N/mm) 2.2± ± ± ± ± ± ±.16 骨形成速度 ( 骨面 )BFR/BS (mm 3 /mm 2 /year) 21.31± ± ± ± ± ± ±1.7 骨石灰化速度 MAR(μm/day).849± ± ± ± ±.46.53±.5.382±.42 類骨幅 O. Th(μm) 2.31± ± ± ± ± ± ±.49 表中の値は表中に示す例数 (12~15 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. +: 投与開始時偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出 F344/DuCrj ラット, 雌, 表 7-6,7-7 及び 7-8 を改変 ) 注 ): 新薬情報提供時注釈誤 177.1, 正 177.7

24 カニクイザル卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける作用 添付資料 両側卵巣を摘出した成熟雌性カニクイザルの骨密度, 骨強度及び骨代謝回転に対するミノドロン酸水和物の作用を検討した. 乳糖 ( 偽手術群及び対照群 ), ミノドロン酸水和物 (.15 及び.15 mg/kg/day) 及びアレンドロネート (.5 mg/kg/day) は卵巣摘出の翌日から 1 日 1 回 17 カ月間反復経口投与した. 卵巣摘出前及び投与開始後 4,8,12 及び 16 カ月に麻酔下で生体位の第 3~5 腰椎及び左大腿骨近位部の骨密度を DXA 法により測定し, 骨吸収マーカーである尿中 NTX 及びデオキシピリジノリン濃度並びに骨形成マーカーである血清中オステオカルシン及び骨型アルカリホスファターゼ濃度を経時的に測定した. 投与開始後 17 カ月に第 4 腰椎及び左大腿骨を摘出し, 力学試験 ( 圧迫試験及び 3 点折り曲げ試験 ) を実施した. また, 第 2,3 腰椎椎体及び左脛骨近位骨幹端部海綿骨領域並びに左脛骨骨幹部オステオンにおいて骨形態計測を実施した. 更に, ミノドロン酸水和物投与群の第 4 腰椎椎体, 右大腿骨骨幹部及び右大腿骨頸部における骨内薬物濃度を測定した. 骨密度を測定した結果, 対照群では第 3~5 腰椎骨密度が低下したが, ミノドロン酸水和物はいずれの用量でも腰椎骨密度の低下を抑制した ( 図 ). また, アレンドロネートも腰椎骨密度の低下を抑制した. 更に, 投与開始後 16 カ月における左大腿骨近位部の骨密度はミノドロン酸水和物.15 mg/kg/day 投与群と偽手術群で同程度であった. 骨強度について検討した結果, 第 4 腰椎椎体及び左大腿骨頸部の圧迫強度は対照群で低下したが, ミノドロン酸水和物はこれら圧迫強度の低下を.15 mg/kg/day の用量で抑制した ( 表 ). アレンドロネートも同様に第 4 腰椎椎体の圧迫強度の低下を抑制した. 一方, 左大腿骨骨幹部 3 点折り曲げ強度に関しては対照群で明らかな変化がなく, ミノドロン酸水和物及びアレンドロネートも影響を及ぼさなかった. 骨密度と骨強度の相関を検討した結果, 偽手術群と対照群の混合解析で第 4 腰椎椎体及び左大腿骨骨幹部における骨強度は同部位の骨密度と正の相関を示し, ミノドロン酸水和物投与群を合わせて解析した場合においても, またアレンドロネート投与群を合わせて解析した場合においてもこれらは正の相関を示した ( 表 及び図 ). 骨代謝マーカーについて検討した結果, 対照群の尿中 NTX 及びデオキシピリジノリン濃度並びに血清中オステオカルシン及び骨型アルカリホスファターゼ濃度は投与開始後 4 カ月以降において上昇した ( 図 ). ミノドロン酸水和物はこれらの骨代謝マーカーの濃度上昇を用量依存的に抑制した. アレンドロネートも偽手術群と同程度まで骨代謝マーカー濃度の上昇を抑制し, 尿中 NTX 濃度以外の指標に関しては有意な作用であった. 骨梁構造並びに骨吸収及び骨形成の指標を第 2,3 腰椎椎体及び左脛骨近位骨幹端部の海綿骨領域で検討した結果, 対照群では骨量, 骨梁幅及び骨梁数は変化せず, ミノドロン酸水和物の影響も明らかではなかった ( 表 ). アレンドロネート投与群では腰椎椎体の骨量及び骨梁幅が増加したが, 脛骨では変化がみられなかった. 骨吸収の指標に関して, 対照群では腰椎椎体及び脛骨において吸収面が増加したが, 腰椎椎体の破骨細胞面及び破骨細胞数は変化しなかった. ミノドロン酸水和物は脛骨における吸収面の増加を抑制しなかったが, 腰椎椎体では

25 いずれの用量においても吸収面の増加を抑制するとともに,.15 mg/kg/day の用量では破骨細胞面及び破骨細胞数を減少させた. 骨形成の指標に関して, 対照群の骨形成速度は腰椎椎体では変化しなかったが, 脛骨では増加した. ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても腰椎椎体の骨形成速度を低下させ, 脛骨の骨形成速度の増加を抑制した. 一方, アレンドロネートも腰椎椎体及び脛骨の骨吸収及び骨形成の指標を減少させた. また, 対照群の骨石灰化速度は腰椎椎体においては変化しなかったが, 脛骨において増加した. ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても腰椎椎体の骨石灰化速度を低下させ, 脛骨の骨石灰化速度の増加を抑制した. 一方, アレンドロネートは腰椎椎体の骨石灰化速度に影響を与えなかったが, 脛骨における骨石灰化速度の増加を抑制した. また, 対照群では腰椎椎体の類骨幅が増加したが, 脛骨では変化しなかった. ミノドロン酸水和物は.15 mg/kg/day の用量で腰椎椎体において類骨幅の増加を抑制したが, 脛骨の類骨幅には影響を与えなかった. アレンドロネートも腰椎椎体において類骨幅の増加を抑制したが, 脛骨の類骨幅には影響を与えなかった. 更に, 左脛骨骨幹部オステオンにおいて, ミノドロン酸水和物は.15 mg/kg/day の用量で骨形成速度の増加を抑制し, アレンドロネートも骨形成速度の増加を抑制した. 骨内薬物濃度を測定した結果, ミノドロン酸水和物は.15 及び.15 mg/kg/day の用量でそれぞれ第 4 腰椎椎体において 132 及び 965 ng/g, 右大腿骨骨幹部において 44.7 及び 274 ng/g 並びに右大腿骨頸部において 85.4 及び 598 ng/g の濃度であった. 12 A: 腰椎 (L3-L5) 12 B: 左大腿骨近位部 骨密度変化率 (%) 11 1 $ $ $ $ 骨密度変化率 (%) 投与前 投与前 投与開始からの期間 ( 月 ) 投与開始からの期間 ( 月 ) 偽手術群 (n=12) 対照群 (n=11) ミノドロン酸水和物.15 mg/kg/day po(n=12) ミノドロン酸水和物.15 mg/kg/day po(n=12) アレンドロネート.5 mg/kg/day po(n=12) 図 カニクイザル卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける (A) 第 3~5 腰椎及び (B) 左大腿骨近位部の生体位骨密度に対するミノドロン酸水和物の作用図中の各点は図中に示す例数 (11~12 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). $: 対照群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). なお, 二元配置分散分析にて時間と処置の交互作用が有意な場合のみ有意差を表示した. ( 添付資料 : 卵巣摘出カニクイザル, 雌, 図 3 及び 4 を改変 )

26 表 カニクイザル卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 4 腰椎椎体, 左大腿骨頸部及び左大腿骨骨幹部骨強度に対するミノドロン酸水和物の作用ミノドロン酸水和物アレンドロネート偽手術群対照群 (mg/kg/day po) 測定項目.5 mg/kg/day po (n=12) (n=12) (n=11).15 (n=12).15 (n=12) 第 4 腰椎椎体絶対負荷 (N) 3383± ± ± ± ±167 $ 左頸部大絶対負荷 (N) 157± ±56 144± ±6 1495±68 腿骨幹部骨絶対負荷 (N) 1228± ± ±52 122±58 127±65 表中の値は表中に示す例数 (11~12 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). $: 対照群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出カニクイザル, 雌, 表 22,24 及び 25 を改変 ) 表 カニクイザル卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 4 腰椎椎体及び左大腿骨骨幹部での骨密度と骨強度の相関 偽手術群及び対照群 対照群及びミノドロン酸水和物投与群 偽手術群, 対照群及びミノドロン酸水和物投与群 対照群及びアレンドロネート投与群 偽手術群, 対照群及びアレンドロネート投与群 第 4 腰椎椎体 左大腿骨骨幹部 表中の値は Pearson の相関係数を示す. 偽手術群 12 例, 対照群 11 例, ミノドロン酸水和物投与群 24 例, アレンドロネート投与群 12 例. : 有意な相関を示す (p<.5, 線形回帰分析法 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出カニクイザル, 雌, 表 26 を改変 ) 絶対負荷 (N) A: ミノドロン酸水和物 B: アレンドロネート 偽手術群対照群ミノドロン酸水和物投与群 絶対負荷 (N) 6 偽手術群 5 対照群アレンドロネート投与群 y = 15.93x y = 17.29x 骨密度 (mg/cm 2 ) 骨密度 (mg/cm 2 ) 図 カニクイザル卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 4 腰椎での骨密度と骨強度の相関 A: ミノドロン酸水和物,B: アレンドロネート ( 添付資料 : 卵巣摘出カニクイザル, 雌, 図 6 を改変 )

27 尿中 NTX 濃度 (nmol BCE /mmol クレアチニン ) A: 尿中 NTX 濃度 投与前 尿中デオキシピリジノリン濃度 (pmol/ μmol クレアチニン ) 2 1 B: b) 尿中デオキシピリジノリン濃度 $ $ $ $ 投与前 投与開始からの時間 ( 月 ) 投与開始からの時間 ( 月 ) 血清中オステオカルシン濃度 (ng/ml) c) C: 血清中オステオカルシン濃度 $ $ $ $ 投与前 投与開始からの時間 ( 月 ) 血清中骨型アルカリホスファターゼ濃度 (U/L) D: 血清中骨型アルカリホスファターゼ濃度 15 1 $ $ $ $ 5 投与前 投与開始からの時間 ( 月 ) 偽手術群 (n=12) 対照群 (n=11) ミノドロン酸水和物.15 mg/kg/day po (n=12) ミノドロン酸水和物.15 mg/kg/day po(n=12) アレンドロネート.5 mg/kg/day po (n=12) 図 カニクイザル卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける (A) 尿中 NTX 及び (B) デオキシピリジノリン濃度,(C) 血清中オステオカルシン及び (D) 骨型アルカリホスファターゼ濃度に対するミノドロン酸水和物の作用図中の各点は図中に示す例数 (11~12 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). $: 対照群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). なお, 二元配置分散分析にて時間と処置の交互作用が有意な場合のみ有意差を表示した. ( 添付資料 : 卵巣摘出カニクイザル, 雌, 図 1 及び 2 を改変 )

28 表 カニクイザル卵巣摘出骨粗鬆症モデルにおける第 2,3 腰椎椎体及び左脛骨近位骨幹端部海綿骨領域並び左脛骨骨幹部オステオンの骨形態に対するミノドロン酸水和物の作用ミノドロン酸水和物偽手術群対照群 (mg/kg/day po) 測定項目 (n=12) 第 2 腰椎 第 3 腰椎 脛骨近位骨幹 端 脛骨オステオン 骨量 BV/TV(%) 骨梁幅 Tb. Th(μm) 骨梁数 Tb. N(N/mm) 吸収面 ES/BS(%) 骨形成速度 ( 骨面 ) BFR/BS (x1-2 mm 3 /mm 2 /year) 骨石灰化速度 MAR(μm/day) 類骨幅 O. Th(μm) (n=11).15 (n=12).15 (n=12) アレンドロネート.5 mg/kg/day po(n=12) 28.1± ± ± ± ±2.3 $ 175.± ± ± ± ±16.3 $ 1.64± ± ±.7 1.8± ±.4.±..44±.1.15±.6.8±.5.2±.2 $ 1.4± ±.27.22±.9.3±.2.44±.18 $.618±.84.87± ± ± ± ± ± ± ± ± $ 破骨細胞面 Oc. S/BS(%) 1.11± ± ± ±.8.281±.81 $ 破骨細胞数 N. Oc/BS(N/mm).396± ±.69.31±.53.86±.24.91±.23 $ 骨量 BV/TV(%) 8.4±.7 6.8± ± ±1. 7.8±.8 骨梁幅 Tb. Th(μm) 99.4± ± ± ± ±5. 骨梁数 Tb. N(N/mm).84±.3.73±.9.9±.1.88±.1.87±.7 吸収面 ES/BS(%).±. 1.29±.59.18±.12.43±.27.4±.4 $ 骨形成速度 ( 骨面 ) BFR/BS (x1-2 mm 3 /mm 2 /year).25± ±.33.5±.4.±..3±.3 $ 骨石灰化速度 MAR(μm/day).142± ±.47.87±.62.±..57±.57 $ 類骨幅 O. Th(μm) 1.234± ± ± ± ± 標識オステオンの割合 L-Ot. N/T-Ot. N(%).75± ± ± ± ±1.21 $ 骨形成速度 ( 骨面 ) BFR/BS (mm 3 /mm 2 /year).3±.2.123±.19.99±.19.17±.9.5±.16 $ 表中の値は 11~12 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す ( p<.5,williams の多重比較検定 ). $: 対照群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). ( 添付資料 : 卵巣摘出カニクイザル, 雌, 表 27~3 を改変 )

29 イヌ卵巣子宮摘出及びカルシウム制限食給餌骨粗鬆症モデルにおける作用 添付資料 ( 参 ) 卵巣子宮摘出術 (OHX) を施し, 更にカルシウム含有率.14% の低カルシウム食 ( 通常食のカルシウム含有率は 1.4%) を摂取させた成熟雌性ビーグル犬の骨密度及び骨強度に対するミノドロン酸水和物の作用を検討した. ミノドロン酸水和物 (.2,.1 及び.5 mg/kg/day) は卵巣子宮摘出後 1 カ月から 1 日 1 回 12 カ月間反復経口投与した. 投与開始後 12 カ月に第 2,3 腰椎及び右大腿骨を摘出し, 骨密度測定 (DXA 法 ) 及び力学試験 ( 圧迫試験及び 3 点折り曲げ試験 ) を実施した. また, 第 4,5 腰椎椎体海綿骨領域において骨形態計測を実施した. 第 2 腰椎椎体, 右大腿骨全体及び右大腿骨頸部の骨密度は偽手術群 ( 偽手術 - 通常食 ) と比較して対照群 (OHX- 低カルシウム食 ) で低下したが, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においてもこれらの部位の骨密度の低下を抑制した ( 表 ). 右大腿骨骨幹部の骨密度は対照群で明らかな変化がなく, ミノドロン酸水和物により増加した. 第 2 腰椎椎体海綿骨の圧迫強度は対照群で明らかな変化がなかったが, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても対照群と比較して骨強度を増加させた ( 表 ). また, 第 3 腰椎椎体の圧迫強度は対照群で低下したが, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても対照群と比較して骨強度を増加させた. 右大腿骨骨幹部の 3 点折り曲げ強度は対照群で明らかな変化がなく, ミノドロン酸水和物も影響を及ぼさなかった. 第 5 腰椎椎体海綿骨領域の骨形態計測の結果, 対照群では骨量及び骨梁数が減少し, 骨梁幅は変化しなかったが, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においてもこれらの指標を増加させた ( 表 ). 骨吸収の指標に関して, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においても, 第 4 腰椎椎体海綿骨領域の破骨細胞面を減少させるとともに, 破骨細胞数の増加を抑制した. 骨形成の指標として測定した第 5 腰椎椎体海綿骨領域の骨形成速度は対照群で増加したが, ミノドロン酸水和物はいずれの用量においてもこれらの増加を抑制した. 更に, 同部位の骨石灰化速度及び類骨幅は対照群で増加したが, ミノドロン酸水和物はそれぞれ.5 及び.1 mg/kg/day 以上の用量でこれらの増加を抑制した. 表 イヌ卵巣子宮摘出及びカルシウム制限食給餌骨粗鬆症モデルにおける 第 2 腰椎及び右大腿骨骨密度に対するミノドロン酸水和物の作用 測定項目 偽手術群 偽手術ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 対照群制限食群 第 2 腰椎 骨密度 (mg/cm 2 ) 468±18 45±14 37±17 45±7 469±2 451±11 右大腿骨 全体 44±15 381±11 368±11 417±6 435±8 436±9 骨密度 骨幹部 469±15 446±12 432±12 466±12 464±11 474±1 (mg/cm 2 ) 頸部 35±17 281±6 258±12 314±9 333±8 34±6 表中の値は 6 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,dunnett の多重比較検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣子宮摘出ビーグル犬, 雌, 表 2-1 を改変 )

30 表 イヌ卵巣子宮摘出及びカルシウム制限食給餌骨粗鬆症モデルにおける 第 2 腰椎椎体海綿骨, 第 3 腰椎椎体及び右大腿骨骨幹部の骨強度に対する ミノドロン酸水和物の作用 測定項目 偽手術群 偽手術ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 対照群制限食群 第 2 腰椎 椎体海綿骨 781±89 744±67 616±51 957±47 961±19 92±65 絶対負荷 (N) 第 3 腰椎椎体 321± ± ± ± ± ±59 絶対負荷 (N) 右大腿骨骨幹部絶対負荷 (N) 157± ± ±56 141±9 131±8 1267±12 表中の値は 6 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,dunnett の多重比較検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣子宮摘出ビーグル犬, 雌, 表 3-1 を改変 ) 表 イヌ卵巣子宮摘出及びカルシウム制限食給餌骨粗鬆症モデルにおける 第 4,5 腰椎椎体海綿骨領域の骨形態に対するミノドロン酸水和物の作用 測定項目 偽手術群 偽手術ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 対照群制限食群 骨量 BV/TV(%) 21.2± ± ± ± ± ±2.5 骨梁幅 Tb. Th(μm) 92.6± ± ± ± ± ±8.4 骨梁数第 Tb. N(N/mm) 2.27± ± ± ± ± ±.24 5 骨形成速度 ( 骨面 ) 腰 BFR/BS 椎 (x1-2 μm 3 /μm 2 /day) 7.25± ± ± ± ± ±.51 & 骨石灰化速度 MAR(μm/day).627± ±.12.8± ± ± ±.2 & 類骨幅 O. Th(μm) 6.21± ± ± ± ± ±.31 第 4 破骨細胞面 Oc. S/BS(%) 1.85± ± ± ± ±.27.67±.19 腰椎 破骨細胞数 N. Oc/BS(N/mm).94± ± ±.19.82±.17.83±.17.38±.12 表中の値は 6 例 ( & は 5 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,dunnett の多重比較検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 卵巣子宮摘出ビーグル犬, 雌, 表 6-1 及び 7-1 を改変 )

31 ラット不動性骨粗鬆症モデル ( 坐骨神経切除 ) における作用 添付資料 左坐骨神経を切除した成長期雌性ラットの骨密度に対するミノドロン酸水和物の作用を検討した.1.5 w/v% メチルセルロース水溶液 ( 偽手術群及び対照群 ), ミノドロン酸水和物 (.6,.3 及び.15 mg/kg/day), リセドロネート (1 mg/kg/day) 及びアレンドロネート (1 mg/kg/day) は左坐骨神経切除の翌日から 1 日 1 回 4 週間反復経口投与した. 投与開始後 4 週に左脛骨を摘出し, 左脛骨近位骨幹端部の骨密度を末梢型コンピュータ断層法 (pqct 法 ) で測定した. 対照群では左脛骨近位骨幹端部の骨密度が低下し, ミノドロン酸水和物は.3 mg/kg/day 以上の用量でこの骨密度の低下を抑制し,.3 mg/kg/day における骨密度は偽手術群と同程度であった ( 図 ). リセドロネート及びアレンドロネートも同様に左脛骨近位骨幹端部における骨密度の低下を抑制した. 8 $ 脛骨骨密度 (mg/cm 3 ) $ 偽手術群対照群 (mg/kg/day po) リセドアレンドミノドロン酸水和物ロネートロネート図 ラット不動性骨粗鬆症モデル ( 坐骨神経切除 ) における左脛骨近位骨幹端部の骨密度に対するミノドロン酸水和物の作用図中の各カラムは 1 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). $: 対照群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). ( 添付資料 : 坐骨神経切除 CD(SD)IGS ラット, 雌, 図 1 を改変 )

32 ラット不動性骨粗鬆症モデル ( 上腕神経切除 ) における作用 添付資料 ( 参 ) 左上腕神経を切除した成長期雄性ラットの骨重量に対するミノドロン酸の作用を検討した. 蒸留水 ( 偽手術群及び対照群 ), ミノドロン酸 (.3,1,3 及び 1 mg/kg/day) 及びリセドロネート (1,3 及び 1 mg/kg/day) は左上腕神経切除の翌日から 1 日 1 回 2 週間非絶食下で反復経口投与した. 投与開始後 2 週に左上腕骨を摘出し, 乾燥重量を測定した. 対照群では左上腕骨の乾燥重量が低下し, ミノドロン酸及びリセドロネートはそれぞれ 1 及び 1 mg/kg/day 以上の用量でこの乾燥重量の低下を抑制した ( 図 ). A: ミノドロン酸 B: リセドロネート 上腕骨乾燥重量 (mg) 上腕骨乾燥重量 (mg) (4) (5) (5) (5) (5) (4) 偽手術群 対照群 ミノドロン酸 (mg/kg/day po) (5) (6) (5) (4) (5) 偽手術群対照群 リセドロネート (mg/kg/day po) 図 ラット不動性骨粗鬆症モデル ( 上腕神経切除 ) における左上腕骨の乾燥重量に対する (A) ミノドロン酸及び (B) リセドロネートの作用図中の各カラムはカラム中に示す例数 (4~6 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. : 偽手術群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,dunnett の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 上腕神経切除 Wistar ラット, 雄, 表 1 を改変 ) ラットステロイド性骨粗鬆症モデルにおける作用 添付資料 , 13 コハク酸プレドニゾロンナトリウムを週 3 回 12 週間経口投与した成熟雌性ラットの骨密度及び骨強度に対するミノドロン酸水和物の作用を検討した.1.5 w/v% メチルセルロース水溶液 ( 正常群及び対照群 ), ミノドロン酸水和物 (.6,.3 及び.15 mg/kg/day), リセドロネート (1 mg/kg/day) 及びアレンドロネート (1 mg/kg/day) はコハク酸プレドニゾロンナトリウムの投与開始日から 1 日 1 回 12 週間反復経口投与した. 投与開始後 12 週に第 3~5 腰椎及び右大腿骨を摘出し, 骨密度測定 (DXA 法 ) 及び力学試験 ( 圧迫試験及び 3 点折り曲げ試験 ) を実施した. 対照群では第 3~5 腰椎及び右大腿骨の骨密度が低下し, ミノドロン酸水和物はいずれの用量 - 3 -

33 でも骨密度の低下を抑制し,.3 mg/kg/day における骨密度は正常群と同程度であった ( 表 ). リセドロネート及びアレンドロネートも同様にこれらの骨密度の低下を抑制した. また, 第 5 腰椎椎体の圧迫強度及び右大腿骨骨幹部の 3 点折り曲げ強度は対照群で低下し, ミノドロン酸水和物は.15 mg/kg/day の用量で腰椎椎体における骨強度の低下を抑制したが, 右大腿骨骨幹部の 3 点折り曲げ強度の低下は抑制しなかった ( 表 ). リセドロネート及びアレンドロネートはいずれの部位においても骨強度の低下を抑制しなかった. 骨密度と骨強度の相関を調べたところ, 正常群と対照群の混合解析で第 3~5 腰椎の骨密度と第 5 腰椎椎体の骨強度及び右大腿骨の骨密度と骨強度は正の相関を示し, 対照群とミノドロン酸水和物投与群の混合解析においても, また正常群, 対照群及びミノドロン酸水和物投与群の混合解析においてもこれらは正に相関した ( 表 ). また, アレンドロネート投与群を合わせて解析した場合にもこれらは正に相関し, リセドロネート投与群を合わせて解析した場合には, 右大腿骨で正に相関したが, 腰椎では対照群とリセドロネート投与群の混合解析において相関がなかった. 表 ラットステロイド性骨粗鬆症モデルにおける第 3~5 腰椎及び右大腿骨の骨密度に対するミノドロン酸水和物の作用 測定項目正常群対照群 ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) リセドロネート 1 mg/kg/day po アレンドロネート 1 mg/kg/day po 第 3~5 腰椎骨密度 112.9± ± ± ± ± ±1.6 $ 113.6±1.1 $ (mg/cm 2 ) 右大腿骨 骨密度 (mg/cm 2 ) 15.3± ± ± ± ± ±1.6 $ 15.±1.5 $ 表中の値は 12 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 正常群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). $: 対照群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). ( 添付資料 : ステロイド投与 F344/Jcl ラット, 雌, 表 5-2 を改変 )

34 表 ラットステロイド性骨粗鬆症モデルにおける第 5 腰椎椎体及び右大腿骨骨幹部の骨強度に対するミノドロン酸水和物の作用 測定項目 正常群 対照群 ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) リセドロネート 1 mg/kg/day po アレンドロネート 1 mg/kg/day po 第 5 腰椎椎体 181.7± ± ± ± ± ± ±7.9 絶対負荷 (N) 右大腿骨骨幹部絶対負荷 (N) 127.4± ± ± ± ± ± ±2.2 表中の値は 12 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 正常群に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,williams の多重比較検定 ). ( 添付資料 : ステロイド投与 F344/Jcl ラット, 雌, 表 1 を改変 ) 表 ラットステロイド性骨粗鬆症モデルにおける腰椎及び右大腿骨での骨密度と骨強度の相関 正常群及び対照群 対照群及びミノドロン酸水和物投与群 正常群, 対照群及びミノドロン酸水和物投与群 対照群及びリセドロネート投与群 正常群, 対照群及びリセドロネート投与群 対照群及びアレンドロネート投与群 正常群, 対照群及びアレンドロネート投与群 腰椎 右大腿骨 骨幹部表中の値は Pearson の相関係数を示す. 正常群 12 例, 対照群 12 例, ミノドロン酸水和物投与群 36 例, リセドロネート投与群 12 例, アレンドロネート投与群 12 例. : 有意な相関を示す (p<.5, 線形回帰分析法 ). ( 添付資料 : ステロイド投与 F344/Jcl ラット, 雌, 表 2 を改変 )

35 作用機序 メバロン酸代謝経路における酵素に対する阻害作用 添付資料 ,15 メバロン酸代謝経路の酵素である FPP 合成酵素活性を含む画分をカニクイザル肝臓から調製し, 窒素原子含有及び窒素原子を含まないビスホスホネートの FPP 合成酵素阻害作用を検討した. 窒素原子含有ビスホスホネートであるミノドロン酸水和物 (.1,.1,.1,.1,.1 及び 1 μm) は FPP 合成酵素を濃度依存的に阻害し, その IC 5 値は.81 μm であった ( 表 ). 窒素原子含有ビスホスホネートであるゾレドロン酸水和物 (.1,.1,.1,.1,.1 及び 1 μm) 及びパミドロネート (.1,.1,.1,1,1 及び 1 μm) も濃度依存的に FPP 合成酵素を阻害し, その IC 5 値はそれぞれ.13 及び.61 μm であった. なお, 窒素原子を含まないビスホスホネートであるクロドロネートは本酵素を 1 μm で 71% 阻害した. 表 FPP 合成酵素に対するビスホスホネートの阻害作用被験薬物ミノドロン酸水和物ゾレドロン酸水和物パミドロネート IC 5 値 (μm) (.68~.96) (.11~.15) (.48~.75) 括弧内は 95% 信頼区間を示す. ( 添付資料 : カニクイザル肝臓, 雄, 表 1 を改変 ) 一方, 同じくメバロン酸代謝経路の酵素の一つであるスクアレン合成酵素に対する本薬の作用を, ヒト肝癌細胞 HepG2 から調製したスクアレン合成酵素を用いて検討した. ミノドロン酸水和物 (.1,.1,.1,1,1,1 及び 1 μm) はスクアレン合成酵素を濃度依存的に阻害し, その IC 5 値は 5.3(95% 信頼区間 :2.2~9.4)μM であった

36 骨吸収抑制作用に及ぼすメバロン酸代謝経路関連物質の影響 添付資料 ミノドロン酸水和物の骨吸収抑制作用に及ぼすメバロン酸代謝経路の関連物質の影響を検討した. ウサギ破骨細胞培養系において, ミノドロン酸水和物 (.3 μm) とともにメバロン酸代謝経路の関連物質であるゲラニルゲラニオール, ファルネソールあるいはスクアレン ( それぞれ 1 μm) を破骨細胞の培養液に添加し, 培養後 3 日の培養液中 CTX 濃度を骨吸収の指標として測定した. ミノドロン酸水和物により培養液中 CTX 濃度は低下し, ゲラニルゲラニオールはこの低下作用を減弱させた. 一方, ファルネソール及びスクアレンはミノドロン酸水和物の作用に影響を及ぼさなかった ( 図 ). 15 培養液中 CTX 濃度 (nm) 1 5 対照群 1 DMSO 対照群 2 DMSO GGOH FOH スクアレン GGOH FOH スクアレン 蒸留水ミノドロン酸水和物 (.3 μm ) 蒸留水図 ミノドロン酸水和物の骨吸収抑制作用に及ぼすメバロン酸代謝経路関連物質の影響図中の各カラムは 8 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 対照群 1 に対する有意差を示す (p<.5,student の t 検定 ). : 対照群 2 に対する有意差を示す (p<.5,dunnett の多重比較検定 ). GGOH,FOH 及びスクアレン濃度は 1 μm とした. DMSO: ジメチルスルホキシド,GGOH: ゲラニルゲラニオール,FOH: ファルネソール ( 添付資料 : ウサギ骨組織由来破骨細胞, 図 1 を改変 )

37 クレアチンキナーゼ遊離作用 添付資料 ミノドロン酸水和物による破骨細胞からの CK 遊離作用を検討した. ウサギ長管骨から調製した破骨細胞をミノドロン酸水和物で前処理したウシ骨スライス上で 3 日間培養した. 培養終了後, 培養液中の CK 活性, 破骨細胞数及び骨吸収マーカーである培養液中の CTX 濃度を測定した. また, ミノドロン酸の破骨細胞への取り込みを抑制するため, 液胞型プロトンポンプの阻害剤であるバフィロマイシン (1 nm) を添加し, その作用を検討した. ミノドロン酸水和物 (.3,1 及び 3 μm) はいずれの濃度においても培養液中の CK 活性を上昇させ ( 図 ),1 μm 以上では破骨細胞数を減少させた ( 図 ). これらの作用はバフィロマイシンの添加によりほぼ完全に抑制された. 一方, 骨吸収の指標である培養液中の CTX 濃度はミノドロン酸水和物の処理で低下した ( 図 ). 4 培養液中 CK 活性 (U/L) 対照群 エタ バフィロ エタ バフィロ エタ バフィロ エタ バフィロ ノール マイシン ノール マイシン ノール マイシン ノール マイシン 蒸留水ミノドロン酸水和物 (μm) 図 ミノドロン酸水和物によるウサギ破骨細胞からの CK 遊離作用図中の各カラムは 1 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 対照群との有意差を示す (p<.5,tukey 検定 ). : ミノドロン酸水和物各濃度におけるバフィロマイシン非存在下との有意差を示す (p<.5,tukey 検定 ). なお,Tukey 検定の結果は対照群とその他の処置の間, 及び各濃度のミノドロン酸水和物処置群におけるバフィロマイシン非存在下と存在下の間のみ記載した. ( 添付資料 : ウサギ骨組織由来破骨細胞, 図 2 を改変 )

38 15 破骨細胞数 ( 個 ) 1 5 対照群 エタバフィロエタバフィロエタバフィロエタバフィロノールマイシンノールマイシンノールマイシンノールマイシン 蒸留水ミノドロン酸水和物 (μm) 図 ウサギ破骨細胞数に対するミノドロン酸水和物の作用図中の各カラムは 1 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 対照群との有意差を示す (p<.5,steel-dwass 検定 ). : ミノドロン酸水和物各濃度におけるバフィロマイシン非存在下との有意差を示す (p<.5,steel-dwass 検定 ). なお,Steel-Dwass 検定の結果は対照群とその他の処置の間, 及び各濃度のミノドロン酸水和物処置群におけるバフィロマイシン非存在下と存在下の間のみ記載した. ( 添付資料 : ウサギ骨組織由来破骨細胞, 図 3 を改変 ) 3 培養液中 CTX 濃度 (nm) 2 1 対照群 エタ バフィロ エタ バフィロ エタ バフィロ エタ バフィロ ノール マイシン ノール マイシン ノール マイシン ノール マイシン 蒸留水 ミノドロン酸水和物 (μm) 図 ウサギ破骨細胞培養液中の CTX 濃度に対するミノドロン酸水和物の作用図中の各カラムは 1 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 対照群との有意差を示す (p<.5,tukey 検定 ). なお,Tukey 検定の結果は対照群とその他の処置の間のみ記載した. ( 添付資料 : ウサギ骨組織由来破骨細胞, 図 1 を改変 )

39 破骨細胞の形態に及ぼす影響 添付資料 成長期雄性ラットを用いて 破骨細胞の形態に及ぼすミノドロン酸水和物の影響を検討した ラットに蒸留水 対照群 あるいはミノドロン酸水和物 1 mg/kg を単回経口投与し 投与 後 1 3 及び 7 日に左右大腿骨を採取した 骨組織標本を作製し 破骨細胞の形態変化を電子顕 微鏡下で観察した 骨吸収を行っている破骨細胞は組織学的に明帯と呼ばれる領域で骨と密接に接着し 明帯の 内側の吸収窩では波状縁構造をとり そこから閉鎖空間に酸や蛋白分解酵素を分泌することに より 骨成分を溶解及び分解している ミノドロン酸水和物の投与後 1 3 及び 7 日で破骨細胞 の空胞は消失し 骨基質に接する面における波状縁や明帯構造は不明瞭になり 破骨細胞に形 態変化が誘導された 図 また 一部の破骨細胞ではアポトーシスが誘導されている 像が観察された 図 ラットの大腿骨における破骨細胞の微細形態に対するミノドロン酸水和物の作用 A 対照群 B 投与後 1 日 C 投与後 3 日 D 投与後 7 日 N 核 V 空胞 Cz 明帯 Rb 波状縁 骨基質に接する面を示す 添付資料 F344/Jcl ラット 雄 図

40 作用部位 骨との結合に関する性質 添付資料 ミノドロン酸水和物と骨との結合及び解離に関する性質を明らかにする目的で, 14 C-ミノドロン酸水和物 (1 μm,1 pmol,6.22 MBq/mg) を含む緩衝液 (ph7.) にウシ骨スライスを加え 1,2,5 及び 2 時間室温で反応させた後に, 骨スライスに結合した放射能量を測定した. また, 14 C-ミノドロン酸を 2 時間室温で反応させた後に, 更に種々の ph(2,2.5,3,3.5 及び 7) の緩衝液中で 5 時間反応させ, 骨スライスに結合している放射能量を測定した. 得られた放射能量はミノドロン酸水和物に換算して記載した. 14 C-ミノドロン酸は時間依存的に骨スライスに結合し, 反応開始後 5 時間以降はほぼ一定の結合量であった ( 図 ). 骨スライスに結合した 14 C-ミノドロン酸は ph2.5 以下の緩衝液で処理すると骨スライスから解離した. A: 骨スライスへの結合 B:pH 依存的遊離 結合化合物量 (pmol/slice) 結合化合物量 (pmol/slice) 反応時間 (h) ph 図 C-ミノドロン酸の (A) 骨スライスへの結合及び (B) 骨スライスからの ph 依存的遊離図中の各点は 3 例の平均値 ± 標準誤差を示す. ( 添付資料 : ウシ骨スライス, 図 1 及び 4)

41 骨組織内の局在に関する検討 ( 癌骨転移ラットの非転移部 ) 添付資料 ヒト悪性黒色腫細胞 A375(1 6 cells/body) を成長期雄性ヌードラットの左心室より移植し, 骨転移が認められたラットを用いてミノドロン酸の大腿骨組織内の局在を検討した. 腫瘍移植後 4 週に 14 C-ミノドロン酸水和物 (1 mg/6.22 MBq/kg) を単回静脈内投与し, 投与後 2 時間,1, 3 及び 7 日に左右大腿骨を採取し, ミクロオートラジオグラフィーを実施して, 光学顕微鏡下で放射能を銀粒子として検出した. 非転移部を観察した結果, 投与後 2 時間では放射能は海綿骨及び皮質骨の表面の吸収面, 形成面及び休止面のいずれにも検出され, 更に多くの破骨細胞にも検出された ( 図 ). また, 投与後 1 及び 3 日では, ほぼすべての破骨細胞に放射能が検出された ( 図 ). 破骨細胞の円形化や核数の増加を含む大型化は投与後 3 日以降で増加し, 投与後 7 日では, ほぼすべての破骨細胞が同様の変化を示したが, 投与後 7 日では破骨細胞数は減少していた. 投与後 3 日以降では投与後 2 時間及び 1 日に比べ, 変性破骨細胞やアポトーシス小体様構造物の軽度な増加が観察され, それら胞体に放射能が検出されたが, 投与後 7 日では放射能が検出される胞体の数は軽度に減少していた. 一方, 骨芽細胞, 骨髄細胞及び骨細胞には全時間を通じて放射能は検出されなかった. なお, 転移部におけるミノドロン酸の局在も非転移部と同様の結果であった. A: 海綿骨 1 μm B: 皮質骨図 A375 骨転移ラットに 14 C-ミノドロン酸水和物を静脈内投与したときの大腿骨のミクロオートラジオグラム 骨表面への分布 : 骨表面の銀粒子を示す (A: 海綿骨,B: 皮質骨 ). ( 添付資料 : ヒト悪性黒色腫細胞 A375 移植 F344/N Jcl-rnu ラット, 雄, 図 8 を改変 )

42 1 μm C: 骨芽細胞 ( 投与後 2 時間 ) A: 破骨細胞 ( 投与後 2 時間 ) D: 骨髄細胞 ( 投与後 2 時間 ) E: 骨細胞 ( 投与後 2 時間 ) B: 変性破骨細胞 ( 投与後 3 日 ) 図 A375 骨転移ラットに 14 C-ミノドロン酸水和物を静脈内投与したときの大腿骨のミクロオートラジオグラム 破骨細胞への分布 : 各細胞 (A: 破骨細胞,B: 変性破骨細胞,C: 骨芽細胞,D: 骨髄細胞,E: 骨細胞 ) を示す. ( 添付資料 : ヒト悪性黒色腫細胞 A375 移植 F344/N Jcl-rnu ラット, 雄, 図 9) 骨石灰化に及ぼす影響 ラットにおける骨石灰化に及ぼす影響 添付資料 成長期雄性ラットを用いて, 骨石灰化に及ぼすミノドロン酸水和物の影響を検討した. 蒸留水 ( 対照群 ), ミノドロン酸水和物 (.1,.1,1 及び 1 mg/kg/day) 及びエチドロネート (3, 1,3 及び 1 mg/kg/day) は 1 日 1 回 2 週間反復経口投与した. 最終投与翌日に左脛骨を摘出し,μCT 像をもとに骨量増加の指標として海綿骨量を, また骨石灰化障害の指標として骨端軟骨板の幅を測定した. 海綿骨量及び骨端軟骨板の幅を測定した結果, ミノドロン酸水和物は.1 mg/kg/day 以上の用量で海綿骨量を増加させたが,1 mg/kg/day においても骨端軟骨板の幅に影響を及ぼさなかった ( 図 ). 一方, エチドロネートは 3 mg/kg/day において海綿骨量を増加させたが, 3 mg/kg/day 以上の用量で骨端軟骨板の幅を増大させた

43 A: 海綿骨量 BV/TV(%) 対照群 ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) エチドロネート (mg/kg/day po) B: 骨端軟骨板の幅 骨端軟骨板の幅 (mm) 対照群 ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) エチドロネート (mg/kg/day po) 図 成長期ラットの左脛骨 (A) 海綿骨量及び (B) 骨端軟骨板の幅に対するミノドロン酸水和物及びエチドロネートの作用図中の各カラムは 1 例の平均値 ± 標準誤差を示す. : 対照群に対する有意差を示す (p<.5,dunnett の多重比較検定 ). ( 添付資料 :CD(SD)IGS ラット, 雄, 図 2 及び 3 を改変 )

44 ラット骨折モデルにおける骨折治癒に及ぼす影響 添付資料 成熟雌性ラットの左腓骨を骨折させる実験系を用いて, ミノドロン酸水和物の骨折治癒に及ぼす影響を検討した. ミノドロン酸水和物 (.3 及び.3 mg/kg/day) は骨折前 4 週から骨折後 8 週まで,1 日 1 回 12 週間反復経口投与した. また, 骨折前あるいは骨折後に投与されたミノドロン酸水和物の影響を検討するために, ミノドロン酸水和物 (.3 mg/kg/day) を骨折前 4 週間のみ, あるいは骨折後 8 週間のみ 1 日 1 回反復経口投与した. なお, 対照群及び薬物投与群の薬物非投与期間には 1.5 w/v% メチルセルロース水溶液を同様に投与した. 最終投与の翌日に左腓骨を摘出し,X 線撮影により仮骨量をグレード分類し, 更に力学試験 (3 点折り曲げ試験 ) を実施した. 仮骨量を評価した結果, ミノドロン酸水和物を.3 mg/kg/day の用量で骨折前後に投与したところ, 仮骨量の増加は明らかでなかった ( 表 ). また, 本薬を.3 mg/kg/day の用量で骨折前にのみ投与した場合も同様に仮骨量の増加は明らかでなかったが, 骨折後 ( 骨折前後あるいは骨折後のみ ) に投与した場合は仮骨量を増加させる傾向を示した. 骨強度を評価した結果, ミノドロン酸水和物を.3 mg/kg/day の用量で投与した場合及び.3 mg/kg/day の用量で骨折前のみに投与した場合は骨強度に影響を与えなかったが,.3 mg/kg/day の用量で骨折後に投与した場合は骨強度を増加させた. 表 ラット腓骨骨折モデルにおける左腓骨仮骨量及び骨強度に対する ミノドロン酸水和物の作用 ミノドロン酸水和物 (mg/kg/day po) 測定項目 対照群.3.3 (n=8) 骨折前後に骨折前後に骨折前のみ骨折後のみ 投与 (n=7) 投与 (n=8) 投与 (n=8) 投与 (n=8) 仮骨量 ( 例数 ) なし少量中等量多量 左腓骨絶対負荷 (N) 5.9±.6 5.8±.9 1.5±1. 6.1±.4 9.3±.5 仮骨量は, なし, 少量, 中等量, 多量の 4 段階でスコア化した. 左腓骨絶対負荷の値は表中に示す例数 (7~8 例 ) の平均値 ± 標準誤差を示す. : 対照群に対する有意差を示す ( p<.5,dunnett の多重比較検定 ). ( 添付資料 : 腓骨骨折 CD(SD)IGS ラット, 雌, 表 1 及び 2 を改変 )

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 Page 2 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 第 2 部 :CTD の概要 ( サマリー ) 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 2.2 諸言 2.3 品質に関する概括資料 2.3.I 諸言 2.3.S 原薬 ( オクスカルバゼピン,

More information

テイカ製薬株式会社 社内資料

テイカ製薬株式会社 社内資料 テイカ製薬株式会社社内資料 アレルギー性結膜炎治療剤トラニラスト点眼液.5% TS TRANILAST Ophthalmic Solution.5% TS 生物学的同等性に関する資料 発売元 : 興和株式会社 製造販売元 : テイカ製薬株式会社 9 年 月作成 TSTR5BE9 ラット及びモルモットアレルギー性結膜炎モデルにおける生物学的同等性試験 Ⅰ. 試験の目的トラニラスト点眼液.5% TS および標準製剤の生物学的同等性をラット受動感作アレルギー性結膜炎モデル及びモルモット能動感作アレルギー性結膜炎モデルを用い薬力学的に検討した

More information

スライド 1

スライド 1 第 66 回日本産科婦人科学会学術講演会 2014 年 4 月 18 日 ( 東京 ) 専攻医教育プログラム 9 骨粗鬆症 山形大学高橋一広 第 66 回日本産科婦人科学会学術講演会利益相反状態の開示 筆頭演者氏名 : 高橋一広所属 : 山形大学医学部産婦人科 私の今回の演題に関連して, 開示すべき利益相反状態はありません. 日本人の平均寿命は世界一 86.3 79.5 女性 86.3 歳 男性 79.5

More information

<4D F736F F D208FBC F95B65F90528DB88C8B89CA97768E7C2E646F63>

<4D F736F F D208FBC F95B65F90528DB88C8B89CA97768E7C2E646F63> 称号及び氏名博士 ( 獣医学 ) 松嶋周一 学位授与の日付 平成 18 年 2 月 20 日 論 文 名 Pathological Studies on Toxicity Induced by Iron Lactate-Overloaded Rats: Investigation into the Pathogenesis of Eosinophilic Gastroenteritis and Osteopenia

More information

日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す

日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す 日本標準商品分類番号 872491 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制することが示されたが 血管新生に対するカリジノゲナーゼの影響を評価した報告はない そこで今回 網膜血管新生に対するカリジノゲナーゼの役割を同定するため

More information

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ 医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 2017.7.7 初版 有効成分 酸化マグネシウム 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 後発医薬品 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 5 酸化マグネシウム錠 250mg ケンエー

More information

免疫学的検査 >> 5C. 血漿蛋白 >> 5C146. 検体採取 患者の検査前準備検体採取のタイミング記号添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料採取量測定材料ネ丸底プレイン ( 白 ) 尿 9 ml 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60

免疫学的検査 >> 5C. 血漿蛋白 >> 5C146. 検体採取 患者の検査前準備検体採取のタイミング記号添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料採取量測定材料ネ丸底プレイン ( 白 ) 尿 9 ml 検体ラベル ( 単項目オーダー時 ) ホンハ ンテスト 注 外 N60 6206 5. 免疫学的検査 >> 5C. 血漿蛋白 >> 5C146. deoxypyridinoline 連絡先 : 3764 基本情報 5C146 分析物 JLAC10 診療報酬 識別材料 001 尿 ( 含むその他 ) 測定法結果識別 第 2 章 特掲診療料 D008 第 3 部 検査 第 1 節 検体検査料 第 1 款 検体検査実施料 ( 生化学的検査 (Ⅱ)) 35 (DPD)( 尿 )

More information

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 )

検体採取 患者の検査前準備 検体採取のタイミング 記号 添加物 ( キャップ色等 ) 採取材料 採取量 測定材料 F 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 青 細 ) 血液 3 ml 血清 H 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( ピンク ) 血液 6 ml 血清 I 凝固促進剤 + 血清分離剤 ( 茶色 ) 6219 5. 免疫学的検査 >> 5C. 血漿蛋白 >> 5C120.Ⅰ 型プロコラーゲン-N 末端プロペプチド (PⅠNP) type 1 procollagen N-terminal propeptide (total) 連絡先 : 3764 基本情報 5C120 Ⅰ 型プロコラーゲン-N 末端プロペプチド (PⅠNP) 分析物 JLAC10 診療報酬 識別材料 023 血清 測定法 053

More information

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに吸収され 体内でもほとんど代謝を受けない頻脈性不整脈 ( 心室性 ) に優れた有効性をもつ不整脈治療剤である

More information

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2 ロスバスタチン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロスバスタチンは HMG-CoA 還元酵素を競合的に阻害することにより HMG-CoA のメバロン酸への変更を減少させ コレステロール生合成における早期の律速段階を抑制する高コレステロール血症治療剤である 今回 ロスバスタチン錠 mg TCK とクレストール 錠 mg の生物学的同等性を検討するため

More information

トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1

トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1 トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1 2.6.4 薬物動態試験の概要文マキュエイド硝子体内注用 目次 2.6.4 薬物動態試験の概要文... 4 2.6.4.1 まとめ... 4 2.6.4.2

More information

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル 1mg は 1 カプセル中ロペラミド塩酸塩 1 mg を含有し消化管から吸収されて作用を発現する このことから

More information

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを シプロフロキサシン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを有し 上気道感染症 尿路感染症 皮膚感染症などに有効なニューキノロン系の合成抗菌剤である シプロキサン 錠

More information

小児整形外科

小児整形外科 第 10 回未病社会の診断技術研究会 骨 関節の疾患 大阪大学整形外科吉川秀樹 今なぜ 骨 関節 ( 運動器 ) の医療が重要か? 平成 24 年 9 月 日本の高齢者人口 (65 歳以上 ) は初めて 3000 万人に達した 高齢化に伴う骨 関節疾患の増加 寝たきりの予防 介護予防 早期の社会復帰 スポーツ復帰への期待 人工関節など医療費の高騰 骨 関節の疾患 1. 外傷 : 骨折 捻挫 脱臼 靱帯損傷

More information

グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ

グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ 薬効薬理 1. 作用機序 アナグリプチンはジペプチジルペプチダーゼ -4(DPP-4) の競合的かつ可逆的な選択的阻害剤である インクレチンであるグルカゴン様ペプチド-1(GL P-1) 及びグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド (GI P) は グルコース依存的なインスリン分泌促進作用やグルカゴン分泌抑制作用等 ( 主にGLP-1の作用 ) を有するが 24) DPP-4により分解されて活性を失う

More information

Microsoft Word - 第14回定例会_金納様_final.doc

Microsoft Word - 第14回定例会_金納様_final.doc クロスオーバー実験のデザインと解析 - テレメトリー法による QT/QTc 試験の実データを用いた検討 - I. テレメトリー法による QT/QTc 試験について 1) イヌを用いたテレメトリー QT/QTc 試験の実際 金納明宏 薬理統計グループ安全性薬理チーム 要約 : 医薬品開発の非臨床試験で, 安全性薬理試験の QT/QTc 延長を評価する in vivo テレメトリー試験は, ヒトでの不整脈発現を評価する上で非常に重要な試験である.

More information

原著論文

原著論文 骨について 骨は常に骨芽細胞 ( 骨を作る細胞 ) による 骨形成 と 破骨細胞 ( 骨を壊す細胞 ) による 骨吸収 を繰り返して再構築 ( 骨リモデリング ) を営み続けて常に新しく生まれ変わっています ( 右図 ) 骨の量はこの 2 つの異なる細胞のバランスによって保たれています ところが 骨芽細胞は脂肪や筋肉の細胞などと同様に間葉系幹細胞由来なのに対して 破骨細胞は赤血球や白血球 リンパ球などと同様に血球系の細胞由来です

More information

<4D F736F F D DC58F4994C5817A F938C91E F C A838A815B83588CB48D652E646F63>

<4D F736F F D DC58F4994C5817A F938C91E F C A838A815B83588CB48D652E646F63> [PRESS RELEASE] 2010 年 6 月 8 日東京大学医学部附属病院 骨折治癒を大幅に早める治療薬を開発 リコンビナントヒト線維芽細胞増殖因子 -2 (rhfgf-2) 製剤の臨床試験 骨折治癒を早める薬剤は社会的要請が高いにもかかわらず 現在まで国内外を通じて臨床応用されているものはありません 当院整形外科 脊椎外科 ( 教授中村耕三 ) は 線維芽細胞増殖因子 -2(FGF-2)

More information

別紙様式 2( 第 3 条関係 ) No.1 光科学研究科光科学専攻 学籍番号 :D 学位論文要旨 氏 名 : 伊藤哲平 赤外イメージング 赤外二色性イメージングによる新規骨形態計測法の開発と慢性腎臓病の病態解析 研究背景 骨の健康指標である骨強度は 原発性骨粗鬆症や骨軟化症など骨疾患

別紙様式 2( 第 3 条関係 ) No.1 光科学研究科光科学専攻 学籍番号 :D 学位論文要旨 氏 名 : 伊藤哲平 赤外イメージング 赤外二色性イメージングによる新規骨形態計測法の開発と慢性腎臓病の病態解析 研究背景 骨の健康指標である骨強度は 原発性骨粗鬆症や骨軟化症など骨疾患 博士学位論文要旨等の公表 学位規則 ( 昭和 28 年 4 月 1 日文部省令第 9 号 ) 第 8 条に基づき 当該博士の学位の授与に係る論文の内容の要旨及び論文審査の結果の要旨を公表する 氏名 伊藤哲平 学位の種類博士 ( 理工学 ) 報告番号 甲第 21 号 学位授与の要件学位規程第 4 条第 2 項該当 学位授与年月日平成 30 年 3 月 17 日 学位論文題目 赤外イメージング 赤外二色性イメージングによる新規骨形態

More information

ルグリセロールと脂肪酸に分解され吸収される それらは腸上皮細胞に吸収されたのちに再び中性脂肪へと生合成されカイロミクロンとなる DGAT1 は腸管で脂質の再合成 吸収に関与していることから DGAT1 KO マウスで認められているフェノタイプが腸 DGAT1 欠如に由来していることが考えられる 実際

ルグリセロールと脂肪酸に分解され吸収される それらは腸上皮細胞に吸収されたのちに再び中性脂肪へと生合成されカイロミクロンとなる DGAT1 は腸管で脂質の再合成 吸収に関与していることから DGAT1 KO マウスで認められているフェノタイプが腸 DGAT1 欠如に由来していることが考えられる 実際 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 津田直人 論文審査担当者 主査下門顕太郎副査吉田雅幸横関博雄 論文題目 Intestine-Targeted DGAT1 Inhibition Improves Obesity and Insulin Resistance without Skin Aberrations in Mice ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > Diacylglycerol O-acyltransferase

More information

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにフェキソフェナジン塩酸塩は 第二世代抗ヒスタミン薬の一つであり 抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンなどのケミカルメディエーターの遊離を抑制すると共に ヒスタミンの H1 作用に拮抗することにより アレルギー症状を緩和する 今回 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg

More information

1 1 2 3 1 1 2 4 5 6 6 7 8 8 9 10 11 12 13 13 14 15 16 17 18 19

1 1 2 3 1 1 2 4 5 6 6 7 8 8 9 10 11 12 13 13 14 15 16 17 18 19 1 1 2 3 1 1 2 4 5 6 6 7 8 8 9 10 11 12 13 13 14 15 16 17 18 19 2 3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 ランマークのQ & 骨転移の治療法 骨転移のお薬 骨吸収抑制剤 は 破骨細胞による過剰な骨の破壊を抑え て がん細胞の骨での働きを抑制します ここからは 骨吸収抑制剤のランマークについて解説します ランマークは注射剤です

More information

平成25年6月14日

平成25年6月14日 平成 27 年 9 月 7 日 受講者各位 MP ラーニング運営委員会 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015 年版 発刊に伴う改訂のポイント掲載のお知らせ 平素は MP ラーニングサービスをご利用いただき 誠にありがとうございます この度 骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2015 年版 が発刊されました ガイドラインの主な改定ポイントを次のページよりご説明します 骨粗鬆症 コンテンツにつきましては

More information

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として 第 2 部 CTD の概要 一般名 : エソメプラゾールマグネシウム水和物 版番号 : 2.2 緒言 ネキシウム カプセル ネキシウム 懸濁用顆粒分包 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体

More information

<4D F736F F D208A7788CA90528DB895F18D908F912097E996D893DE8C8E2E646F63>

<4D F736F F D208A7788CA90528DB895F18D908F912097E996D893DE8C8E2E646F63> 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 鈴木奈月 論文審査担当者 主査小野卓史副査春日井昇平 岸田晶夫 論文題目 A threshold of mechanical strain intensity for the direct activation of osteoblast function exists in a murine maxilla loading model ( 論文の内容の要旨 )

More information

Microsoft PowerPoint - 疾患と治療1224資料.pptx

Microsoft PowerPoint - 疾患と治療1224資料.pptx 疾患と治療 IV 1. 骨粗鬆症 2. 変形性関節症 骨軟化症 1 平成 21 年 12 月 24 日 骨粗鬆症 (1) 骨粗鬆症は500-1000 万人が罹患 閉経後の ( ) に多い :( ) にもみられる 骨粗鬆症はなぜ 大きな社会問題なのか? 高齢者の自立を喪失させる重要な疾患( 日本が高齢者社会 ) 日本では 5 人に 1 人は 65 歳以上の高齢者現在 高齢者といえども寝たきりは望まない

More information

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc 1 要約 Pin1 inhibitor PiB prevents tumor progression by inactivating NF-κB in a HCC xenograft mouse model (HCC 皮下移植マウスモデルにおいて Pin1 インヒビターである PiB は NF-κB 活性を低下させることにより腫瘍進展を抑制する ) 千葉大学大学院医学薬学府先端医学薬学専攻 ( 主任

More information

インプラント周囲炎を惹起してから 1 ヶ月毎に 4 ヶ月間 放射線学的周囲骨レベル probing depth clinical attachment level modified gingival index を測定した 実験 2: インプラント周囲炎の進行状況の評価結紮線によってインプラント周囲

インプラント周囲炎を惹起してから 1 ヶ月毎に 4 ヶ月間 放射線学的周囲骨レベル probing depth clinical attachment level modified gingival index を測定した 実験 2: インプラント周囲炎の進行状況の評価結紮線によってインプラント周囲 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 MADI Marwa Ibrahim Khalil Ibrahim 論文審査担当者 主査和泉雄一 副査山口朗寺島達夫 論文題目 The Influence of different implant surface modifications on peri-implantitis progression and treatment ( 論文内容の要旨 ) ( 緒言

More information

平成14年度研究報告

平成14年度研究報告 平成 14 年度研究報告 研究テーマ 多嚢胞性卵巣発症に関する遺伝性素因の解析 - PCO の解析 - 北海道大学大学院医学研究科 助手菅原照夫 現所属 : 北海道大学大学院医学研究科 医学部連携研究センター サマリー 多嚢胞性卵巣 (PCO) は生殖可能年齢の婦人の 5 10% に発症する内分泌疾患である 臨床症状は 月経不順 多毛 肥満 排卵障害が主な特徴であり 難治性の不妊症の主な原因である

More information

299 P1NP 骨芽細胞 プロコラーゲン分解 Ⅰ 型コラーゲン TRACP-5b BAP OC ucoc OC 類骨 細胞活性化による分泌 1 増殖期 P1NP 2マトリックス形成 成熟期 3 石灰化期 OC 破骨細胞 肝臓 腎臓代謝 尿中 NTX CTX 血中 NTX コラーゲン断片 CTX α

299 P1NP 骨芽細胞 プロコラーゲン分解 Ⅰ 型コラーゲン TRACP-5b BAP OC ucoc OC 類骨 細胞活性化による分泌 1 増殖期 P1NP 2マトリックス形成 成熟期 3 石灰化期 OC 破骨細胞 肝臓 腎臓代謝 尿中 NTX CTX 血中 NTX コラーゲン断片 CTX α 298 モダンメディア 62 巻 9 号 2016[ 医学検査のあゆみ ] 医学検査のあゆみ 28 骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの実践的活用法について み三 うらまさ浦雅 Masakazu MIURA かず一 はじめに高齢化に伴い わが国の骨粗鬆症の患者数は年々増加し その患者数は 現時点で 1,280 万人と推定されている 骨粗鬆症により 椎体 前腕骨および大腿骨近位部などに骨折を生じると

More information

骨粗鬆症とは!( どんな病気?) 骨粗しょう症は 鬆 ( す ) が入ったように骨の中がスカスカの状態になり 骨がもろくなる病気です 骨がスカスカになると わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります 骨粗しょう症は がんや脳卒中 心筋梗塞のようにそれ自体が生命をおびやかす病気ではありませんが 骨粗しょう

骨粗鬆症とは!( どんな病気?) 骨粗しょう症は 鬆 ( す ) が入ったように骨の中がスカスカの状態になり 骨がもろくなる病気です 骨がスカスカになると わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります 骨粗しょう症は がんや脳卒中 心筋梗塞のようにそれ自体が生命をおびやかす病気ではありませんが 骨粗しょう 骨粗鬆症とは!( どんな病気?) 骨粗しょう症は 鬆 ( す ) が入ったように骨の中がスカスカの状態になり 骨がもろくなる病気です 骨がスカスカになると わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります 骨粗しょう症は がんや脳卒中 心筋梗塞のようにそれ自体が生命をおびやかす病気ではありませんが 骨粗しょう症による骨折から 要介護状態になる人は尐なくありません なかでも寝たきりの状態になると QOL( 生活の質

More information

学位論文の要約

学位論文の要約 学位論文内容の要約 愛知学院大学 甲第 678 号論文提出者土屋範果 論文題目 骨芽細胞におけるずり応力誘発性 細胞内 Ca 2+ 濃度上昇へのグルタミン酸の関与 No. 1 愛知学院大学 Ⅰ. 緒言 矯正歯科治療時には機械刺激により骨リモデリングが誘発される 機械 刺激が骨リモデリングや骨量の制御因子の一つであることはよく知られて いるが 骨関連細胞が機械刺激を感受する分子機構は十分に明らかにされ

More information

関係があると報告もされており 卵巣明細胞腺癌において PI3K 経路は非常に重要であると考えられる PI3K 経路が活性化すると mtor ならびに HIF-1αが活性化することが知られている HIF-1αは様々な癌種における薬理学的な標的の一つであるが 卵巣癌においても同様である そこで 本研究で

関係があると報告もされており 卵巣明細胞腺癌において PI3K 経路は非常に重要であると考えられる PI3K 経路が活性化すると mtor ならびに HIF-1αが活性化することが知られている HIF-1αは様々な癌種における薬理学的な標的の一つであるが 卵巣癌においても同様である そこで 本研究で ( 様式甲 5) 氏 名 髙井雅聡 ( ふりがな ) ( たかいまさあき ) 学 位 の 種 類 博士 ( 医学 ) 学位授与番号 甲 第 号 学位審査年月日 平成 27 年 7 月 8 日 学位授与の要件 学位規則第 4 条第 1 項該当 Crosstalk between PI3K and Ras pathways via 学位論文題名 Protein Phosphatase 2A in human

More information

Microsoft PowerPoint - VCAD定例会_tawara_100901_提出用.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - VCAD定例会_tawara_100901_提出用.ppt [互換モード] 再構築による 骨梁形態変化を考慮した 骨梁骨の力学的特性評価 V-BoneRemodeling による力学的検討 細胞シミュレーションチーム客員研究員龍谷大学理工学部機械システム工学科 田原大輔 Introduction ~ What is Osteoporosis ( 骨粗鬆症 )? ~ ( 日本医師会 骨の微細構造の変化, 骨密度量の低下により, HP より ) 骨折の危険性が高まった病態. 骨折から,

More information

<4D F736F F F696E74202D2095B68CA38FD089EE E48FE392F18F6F2E B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B836

<4D F736F F F696E74202D2095B68CA38FD089EE E48FE392F18F6F2E B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B836 文献紹介 Review Article Therapy of Osteoporosis inmen with Teriparatide Natalie E. Cusano, Aline G. Costa, Barbara C. Silva, and John P. Bilezikian Journal of Osteoporosis Volume 2011 :1 7 井上みち子 2011.03.14

More information

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ

1. Caov-3 細胞株 A2780 細胞株においてシスプラチン単剤 シスプラチンとトポテカン併用添加での殺細胞効果を MTS assay を用い検討した 2. Caov-3 細胞株においてシスプラチンによって誘導される Akt の活性化に対し トポテカンが影響するか否かを調べるために シスプラチ ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 朝日通雄 恒遠啓示 副査副査 瀧内比呂也谷川允彦 副査 勝岡洋治 主論文題名 Topotecan as a molecular targeting agent which blocks the Akt and VEGF cascade in platinum-resistant ovarian cancers ( 白金製剤耐性卵巣癌における

More information

平成24年7月x日

平成24年7月x日 マクロファージの運命決定に関与する新たな生体システムの解明 ~ 破骨細胞の誕生は代謝状態に依存する ~ < キーワード > 免疫 破骨細胞 マクロファージ 分化 代謝状態 エピジェネティクス 概要細胞はいつ どうやって自分の運命を知るのでしょうか 従来の理解によると 様々なサイトカイン 成長因子が細胞の分化 運命を制御すると考えられてきました この度 大阪大学免疫学フロンティア研究センターの西川恵三助教と石井優教授らの研究グループは

More information

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK の生物学的同等性試験 ( 口中溶解後 水なし投与 ) バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにモンテルカストナトリウムは アレルギーのメディエーターの 1 つであるロイコトリエン (LT) の受容体の内 cyslt1 受容体を遮断する抗アレルギー薬である 今回 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK とキプレス チュアブル錠 5mg の生物学的同等性を検討するため

More information

スライド 1

スライド 1 1. 血液の中に存在する脂質 脂質異常症で重要となる物質トリグリセリド ( 中性脂肪 :TG) 動脈硬化に深く関与する 脂質の種類 トリグリセリド :TG ( 中性脂肪 ) リン脂質 遊離脂肪酸 特徴 細胞の構成成分 ホルモンやビタミン 胆汁酸の原料 動脈硬化の原因となる 体や心臓を動かすエネルギーとして利用 皮下脂肪として貯蔵 動脈硬化の原因となる 細胞膜の構成成分 トリグリセリド ( 中性脂肪

More information

ボンビバ錠 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 1 ボンビバ錠 100mg ( イバンドロン酸ナトリウム水和物 ) [ 骨粗鬆症 ] 第 2 部 ( モジュール 2) CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 中外製薬株式会社

ボンビバ錠 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 1 ボンビバ錠 100mg ( イバンドロン酸ナトリウム水和物 ) [ 骨粗鬆症 ] 第 2 部 ( モジュール 2) CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 中外製薬株式会社 ボンビバ錠 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 1 ボンビバ錠 100mg ( イバンドロン酸ナトリウム水和物 ) [ 骨粗鬆症 ] 第 2 部 ( モジュール 2) CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 中外製薬株式会社 ボンビバ錠 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 2 略語一覧略語 英名 和名 ALN Alendronate sodium hydrate アレンドロン酸ナトリウム水和物

More information

<4D F736F F F696E74202D D95698EBF B C8B4B8A698E8E8CB181698D828BB4816A44325F D9770>

<4D F736F F F696E74202D D95698EBF B C8B4B8A698E8E8CB181698D828BB4816A44325F D9770> 第 10 回医薬品品質フォーラムシンポジウム生物学的同等性試験ガイドラインの改訂に向けて 医薬品品質フォーラム溶出試験 WG での議論から - 規格試験としての溶出試験 製薬協製剤研究部会アステラス製薬製剤研究所高橋豊 1 はじめに 議論に至った背景 溶出試験の規格試験設定については 各社が個別に当局と相談して設定しているが レビューアにより対応が異なるケースがある BE ガイドラインに関する議論から派生した課題も含めて

More information

加工デンプン(栄養学的観点からの検討)

加工デンプン(栄養学的観点からの検討) 加工デンプン ( 栄養学的観点からの検討 ) 加工デンプンは 未加工デンプンが有する物理化学的性状を変化させ 利便性の拡大を図るために加工処理を施したものであり 通常 未加工デンプンに代わるものとして用いられる デンプンは三大栄養素の一つである炭水化物の摂取源であることから 炭水化物の摂取量 加工デンプンの摂取量 加工デンプンの体内動態 ( 消化酵素分解率 ) から 加工デンプンの食品への使用について栄養学的観点からの検討を行う

More information

Microsoft PowerPoint - ACOG TB PDF3

Microsoft PowerPoint - ACOG TB PDF3 ACOG educational bulletin. Osteoporosis. Number 246, April 1998 (replaces No. 167, May 1992). Background 骨粗鬆症 骨量減少症 - 約 80% は女性 ( 米国 ) 骨粗鬆症による骨折 - 50 歳以上の有病女性の 40% 以上 - 骨折部位の約 15% は股関節部 股関節部骨折後 - 約 20%

More information

ボンビバ錠100mg

ボンビバ錠100mg **2016 年 5 月改訂 ( 第 4 版 ) *2016 年 4 月改訂 日本標準商品分類番号 873999 規制区分 : 劇薬注 1) 処方箋医薬品貯法 : 室温保存使用期限 : 包装に表示の使用期限内に使用すること * * 承認番号薬価収載販売開始国際誕生 22800AMX00021 2016 年 4 月 2016 年 4 月 1996 年 6 月 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと )

More information

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規 論文の内容の要旨 論文題目アンジオテンシン受容体拮抗薬テルミサルタンの メタボリックシンドロームに対する効果の検討 指導教員門脇孝教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 19 年 4 月入学 医学博士課程 内科学専攻 氏名廣瀬理沙 要旨 背景 目的 わが国の死因の第二位と第三位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を引き起こす基盤となる病態として 過剰なエネルギー摂取と運動不足などの生活習慣により内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満を中心に

More information

微小粒子状物質曝露影響調査報告書

微小粒子状物質曝露影響調査報告書 (7)PM 2.5 抽出物が高血圧ラットの呼吸 循環機能に及ぼす影響に関する研究 要旨大気環境中の浮遊粒子状物質の吸入により 呼吸器系のみならず心臓血管系に対するリスクが高まることが指摘されているが十分に明らかにされてはいない そこで 心臓血管系の病態モデルとして自然発症高血圧ラット (SHR:Spontaneous Hypertensive Rat) を用いて 抽出物及び 抽出物の影響について気管内投与を行い検討した

More information

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム

大学院博士課程共通科目ベーシックプログラム 平成 30 年度医科学専攻共通科目 共通基礎科目実習 ( 旧コア実習 ) 概要 1 ). 大学院生が所属する教育研究分野における実習により単位認定可能な実習項目 ( コア実習項目 ) 1. 組換え DNA 技術実習 2. 生体物質の調製と解析実習 3. 薬理学実習 4. ウイルス学実習 5. 免疫学実習 6. 顕微鏡試料作成法実習 7. ゲノム医学実習 8. 共焦点レーザー顕微鏡実習 2 ). 実習を担当する教育研究分野においてのみ単位認定可能な実習項目

More information

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d 2015 5 7 201410 28 TNF 阻害薬 TNFFab シムジア 皮下注 200mg シリンジ Cimzia 200mg Syringe for S.C. Injection セルトリズマブペゴル ( 遺伝子組換え ) 製剤 873999 22400AMX01488000 20132 20133 20155 20079 警告 1. 2. 1 2 X - CT 3. TNF 4. 1 禁忌

More information

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた 適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください 使用上の注意 改訂のお知らせ 注 1) 処方箋医薬品 ATORVASTATIN TABLETS AMALUET COMBINATION TABLETS 注 1) 処方箋医薬品 PRAVASTATIN SODIUM TABLETS 注 1) 注意 - 医師等の処方箋により使用すること PITAVASTATIN CALCIUM TABLETS 2016

More information

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性 2012 年 1 月 4 日放送 抗菌薬の PK-PD 愛知医科大学大学院感染制御学教授三鴨廣繁抗菌薬の PK-PD とは薬物動態を解析することにより抗菌薬の有効性と安全性を評価する考え方は アミノ配糖体系薬などの副作用を回避するための薬物血中濃度モニタリング (TDM) の分野で発達してきました 近年では 耐性菌の増加 コンプロマイズド ホストの増加 新規抗菌薬の開発の停滞などもあり 現存の抗菌薬をいかに科学的に使用するかが重要な課題となっており

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 森脇真一 井上善博 副査副査 東 治 人 上 田 晃 一 副査 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independent rejection of D d -, K d -, or D d K d -transgened mouse skin

More information

第6号-2/8)最前線(大矢)

第6号-2/8)最前線(大矢) 最前線 免疫疾患における創薬標的としてのカリウムチャネル 大矢 進 Susumu OHYA 京都薬科大学薬理学分野教授 異なる経路を辿る 1つは マイトジェンシグナル 1 はじめに を活性化し 細胞増殖が促進されるシグナル伝達経 路 図1A 右 であり もう1つはカスパーゼやエ 神 経 筋 の よ う な 興 奮 性 細 胞 で は カ リ ウ ム ンドヌクレアーゼ活性を上昇させ アポトーシスが K

More information

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ 1. 血漿中濃度 (1) 健康成人の血漿中濃度 ( 単回経口投与 ) 8) 健康成人男子にスイニー 100mg 又は200mgを空腹時に単回経口投与したときの血漿中アナグリプチン濃度は 投与後約 1~ 2 時間で C maxに達した後 二相性の消失を示し t 1/2αは約 2 時間 t 1/2βは約 6 時間であった C max 及びAUC0- は投与量の増加に伴って増加した 血漿中アナグリプチン濃度推移

More information

九州大学病院の遺伝子治療臨床研究実施計画(慢性重症虚血肢(閉塞

九州大学病院の遺伝子治療臨床研究実施計画(慢性重症虚血肢(閉塞 平成 23 年 2 月 7 日 東京大学医科学研究所附属病院から申請のあったヒト幹細胞臨床研究実施計画に係る意見について ヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会委員長永井良三 東京大学医科学研究所附属病院から申請のあった下記のヒト幹細胞臨床研究実施計画について 本審査委員会で検討を行い その結果を別紙のとおりとりまとめたので報告いたします 記 1. 自己骨髄由来培養骨芽細胞様細胞を用いた歯槽骨再生法の検討

More information

薬物動態試験 : 単回投与後の組織分布 ( その3) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き ) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き )...

薬物動態試験 : 単回投与後の組織分布 ( その3) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き ) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き )... 2.6.5 目次 2.6.5...4 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その1)...4 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その2)...5 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その3)...6 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その4)...7 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その5)...8 2.6.5.2 薬物動態試験 : 分析方法及びバリデーション試験

More information

本文1-5.indd

本文1-5.indd 1 肝機能検査 9 3. 予備能 1 血清アルブミン 3.5g/dL 以下 コリンエステラーゼ (ChE)0.5 ph 以下 プロトロンビン活性 (PT) 50 % 以下 肝不全 基準値血清アルブミン 3.8 ~ 5.2 g/dl ChE 男性 242 ~ 495 U/L 女性 200 ~ 459 U/L PT 活性 70 ~ 130 % 肝細胞は再生能も肝機能予備能も十分にありますが その能力の限界を過ぎると肝不全となります

More information

Taro-kv12250.jtd

Taro-kv12250.jtd ニューカッスル病 マレック病 ( ニューカッスル病ウイルス由来 F 蛋白遺伝子導入マレック病ウイルス 1 型 ) 凍結生ワクチン 平成 22 年 8 月 12 日 ( 告示第 2288 号 ) 新規追加 ニューカッスル病ウイルスのF 蛋白をコードする遺伝子を弱毒マレック病ウイルス (1 型 ) に挿入して得られた組換え体ウイルスを培養細胞で増殖させて得た感染細胞浮遊液を凍結したワクチンである 1 小分製品の試験

More information

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur

学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a mur 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 松尾祐介 論文審査担当者 主査淺原弘嗣 副査関矢一郎 金井正美 論文題目 Local fibroblast proliferation but not influx is responsible for synovial hyperplasia in a murine model of rheumatoid arthritis ( 論文内容の要旨 ) < 要旨

More information

Microsoft Word - sa_niflec_ doc

Microsoft Word - sa_niflec_ doc 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい 効能又は効果 用法及び用量 使用上の注意改訂のお知らせ 経口腸管洗浄剤 発売 2009 年 4 月 製造販売 この度 経口腸管洗浄剤ニフレック 内用において 効能又は効果 用法及び用量 の追加承認を取得したことに伴い 添付文書を以下のとおり改訂致しましたのでご案内申し上げます 今後のご使用につきましては 下記内容をご参照下さいますようお願い申し上げます

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 大道正英 髙橋優子 副査副査 教授教授 岡 田 仁 克 辻 求 副査 教授 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent trans ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 大道正英 髙橋優子 副査副査 岡 田 仁 克 辻 求 副査 瀧内比呂也 主論文題名 Versican G1 and G3 domains are upregulated and latent transforming growth factor- binding protein-4 is downregulated in breast

More information

untitled

untitled 2. 作用機序 ホ-7) (1)in vitro における破骨細胞形成阻害作用 [ 方法 ] 4~5 週齢の雄性 C57BL6/7 マウスの大腿骨及び脛骨より骨髄細胞を調製し, 非接着性細 胞から Ficoll Hypaque を用いて, 単球 / マクロファージ画分を単離した この細胞を, 破 骨細胞形成を促進するマクロファージコロニー刺激因子 (M-CSF,10ng/mL) 及び Receptor

More information

八村敏志 TCR が発現しない. 抗原の経口投与 DO11.1 TCR トランスジェニックマウスに経口免疫寛容を誘導するために 粗精製 OVA を mg/ml の濃度で溶解した水溶液を作製し 7 日間自由摂取させた また Foxp3 の発現を検討する実験では RAG / OVA3 3 マウスおよび

八村敏志 TCR が発現しない. 抗原の経口投与 DO11.1 TCR トランスジェニックマウスに経口免疫寛容を誘導するために 粗精製 OVA を mg/ml の濃度で溶解した水溶液を作製し 7 日間自由摂取させた また Foxp3 の発現を検討する実験では RAG / OVA3 3 マウスおよび ハチムラサトシ 八村敏志東京大学大学院農学生命科学研究科食の安全研究センター准教授 緒言食物に対して過剰あるいは異常な免疫応答が原因で起こる食物アレルギーは 患者の大部分が乳幼児であり 乳幼児が特定の食物を摂取できないことから 栄養学的 精神的な問題 さらには保育 教育機関の給食において 切実な問題となっている しかしながら その発症機序はまだ不明な点が多く また多くの患者が加齢とともに寛解するものの

More information

資料4-4 木酢液の検討状況について

資料4-4 木酢液の検討状況について 資料 4-4 木酢液の検討状況について 木酢液の薬効 薬害 安全性等に係る検討に関し 第 6 回及び第 8 回合同 会合において 以下のとおり整理された 安全性 薬効 薬害に係る試験の実施 ( 論点 ) 第 6 回合同会合において検討した結果 変異原性試験 ( 復帰突然変異原性試験 ) の結果について指摘があった また 1) 木酢液 に含まれるホルムアルデヒドについては IARC( 国際ガン研究機関

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial Hyperglycemia-Induced Pathological Changes Induced by Intermittent

More information

スライド 1

スライド 1 新技術で分離した ヒト骨質由来微小幹細胞の医療応用 薗田精昭 関西医科大学大学院医学研究科先端医療学専攻修復医療応用系幹細胞生物学 2001 背景 (1): 微小幹細胞とは Journal of Cellular Biochemistry 80;455-460(2001) 微小幹細胞に関する最初の報告生体の組織内に非常に小さな spore-like stem cell が存在することが初めて報告された

More information

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化

抑制することが知られている 今回はヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸のプロテ アーゼ活性に対する効果を検討することとした コレステロール硫酸の着床期特異的な発現の機序を解明するために 合成酵素であるコ レステロール硫酸基転移酵素 (SULT2B1b) に着目した ヒト子宮内膜は排卵後 脱落膜 化 論文の内容の要旨 論文題目 着床期ヒト子宮内膜におけるコレステロール硫酸の発現調節機序及び機能の解析 指導教員武谷雄二教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 15 年 4 月入学 医学博士課程 生殖 発達 加齢医学専攻 清末美奈子 緒言 着床とは 受精卵が分割し形成された胚盤胞が子宮内膜上皮へ接着 貫通し 子 宮内膜間質を浸潤して絨毛構造を形成するまでの一連の現象をいう 胚盤胞から分化した トロフォブラストが浸潤していく過程で

More information

アントシアニン

アントシアニン 肝機能改善効果を有する 紫サツマイモジュースの開発 1. 紫サツマイモ について ( アントシアニンの構造等 ). 紫サツマイモ アントシアニンの体内吸収性 3. 紫サツマイモ の有効性とメカニズム アントシアニン アヤムラサキ について 商品特性 : 1. 紫サツマイモ アヤムラサキ の搾汁を 100% 使用したサツマイモ搾汁飲料. 着色料 甘味料不使用 3. 食物繊維 0.4g (15mLあたり)

More information

新規 P2X4 受容体アンタゴニスト NCP-916 の鎮痛作用と薬物動態に関する検討 ( 分野名 : ライフイノベーション分野 ) ( 学籍番号 )3PS1333S ( 氏名 ) 小川亨 序論 神経障害性疼痛とは, 体性感覚神経系の損傷や疾患によって引き起こされる痛みと定義され, 自発痛やアロディ

新規 P2X4 受容体アンタゴニスト NCP-916 の鎮痛作用と薬物動態に関する検討 ( 分野名 : ライフイノベーション分野 ) ( 学籍番号 )3PS1333S ( 氏名 ) 小川亨 序論 神経障害性疼痛とは, 体性感覚神経系の損傷や疾患によって引き起こされる痛みと定義され, 自発痛やアロディ 九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 新規 P2X4 受容体アンタゴニスト NCP-916 の鎮痛作用と薬物動態に関する検討 小川, 亨 http://hdl.handle.net/2324/178378 出版情報 : 九州大学, 216, 博士 ( 創薬科学 ), 課程博士バージョン : 権利関係 : やむを得ない事由により本文ファイル非公開

More information

ボナロン錠5mg添付文書

ボナロン錠5mg添付文書 禁忌( 次の患者には投与しないこと ) 1. 食道狭窄又はアカラシア ( 食道弛緩不能症 ) 等の食道通過を遅延させる障害のある患者 [ 本剤の食道通過が遅延することにより 食道局所における副作用発現の危険性が高くなる ] 2.30 分以上上体を起こしていることや立っていることのできない患者 ( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 3. 本剤の成分あるいは他のビスホスホネート系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者

More information

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp 食品の抗アレルギー活性評価に利用できる マウスモデルの紹介 農研機構食品総合研究所 食品機能研究領域主任研究員 後藤真生 農研機構 は独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構のコミュニケーションネームです 国民の 1/3 はアレルギー症状を自覚している 1 アレルギー症状なし (59.1%) 皮膚 呼吸器 目鼻いずれかのアレルギー症状あり (35.9%) 医療機関に入院 通院中 (58.2%) (

More information

第2章マウスを用いた動物モデルに関する研究

第2章マウスを用いた動物モデルに関する研究 . ホルムアルデヒドおよびトルエン吸入曝露によるマウスのくしゃみ様症状の定量 およびトルエン代謝物の測定 研究協力者 : 欅田尚樹 嵐谷奎一 ( 産業医科大学産業保健学部 ) (1) 研究要旨ホルムアルデヒド曝露により特異的にくしゃみの増加が観察されたが トルエン曝露でくしゃみの誘発はなかった トルエンの曝露指標として 尿中代謝産物である馬尿酸を測定した 曝露直後には高く翌日には正常レベルに戻っており

More information

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン

パナテスト ラットβ2マイクログロブリン 研究用試薬 2014 年 4 月作成 EIA 法ラット β 2 マイクログロブリン測定キット PRH111 パナテスト A シリーズラット β 2- マイクロク ロフ リン 1. はじめに β 2 - マイクログロブリンは, 血液, 尿, および体液中に存在し, ヒトでは腎糸球体障害, 自己免疫疾患, 悪性腫瘍, 肝疾患などによって血中濃度が変化するといわれています. また,β 2 - マイクログロブリンの尿中濃度は,

More information

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 ;II-231) 1 医療上の必要性の基準に該当しないと考えられた品目 本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル

More information

DRAFT#9 2011

DRAFT#9 2011 報道関係各位 2019 年 1 月 8 日 ユーシービージャパン株式会社 抗てんかん剤 ビムパット ドライシロップ 10% 及び ビムパット 点滴静注 200mg 製造販売承認のお知らせ ユーシービージャパン株式会社 ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役社長 : 菊池加奈子 以下 ユーシービージャパン また ユーシービーグループを総称して以下 ユーシービー ) は本日 抗てんかん剤 ビムパット ドライシロップ

More information

能性を示した < 方法 > M-CSF RANKL VEGF-C Ds-Red それぞれの全長 cdnaを レトロウイルスを用いてHeLa 細胞に遺伝子導入した これによりM-CSFとDs-Redを発現するHeLa 細胞 (HeLa-M) RANKLと Ds-Redを発現するHeLa 細胞 (HeL

能性を示した < 方法 > M-CSF RANKL VEGF-C Ds-Red それぞれの全長 cdnaを レトロウイルスを用いてHeLa 細胞に遺伝子導入した これによりM-CSFとDs-Redを発現するHeLa 細胞 (HeLa-M) RANKLと Ds-Redを発現するHeLa 細胞 (HeL 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 秦野雄 論文審査担当者 主査竹田秀副査北川昌伸 山口朗 論文題目 Tumor associated osteoclast-like giant cells promote tumor growth and lymphangiogenesis by secreting vascular endothelial growth factor-c ( 論文内容の要旨 )

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 2 回サラシア属植物シンポジウム講演要旨平成 21 年 8 月 25 日近畿大学において サラシア属植物エキス含有飲料の食後血糖上昇抑制効果と長期摂取および過剰摂取の安全性の検討 平成 21 年 8 月 25 日 企画室北林広巳 1 サラシアエキスの有効性と安全性 サラシア属植物含有飲料について 有効性試験 安全性試験の結果をご報告いたします 注 ) TB0018 コタラノール L はサラシア属植物エキス含有飲料を指します

More information

ルリコナゾールルコナック爪外用液 5% CTD 第 2 部 ( モジュール2): CTDの概要 ( サマリー ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 緒言 佐藤製薬株式会社

ルリコナゾールルコナック爪外用液 5% CTD 第 2 部 ( モジュール2): CTDの概要 ( サマリー ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 緒言 佐藤製薬株式会社 ルコナック爪外用液 5% CTD 第 2 部 ( モジュール2): CTDの概要 ( サマリー ) 2.6.1 緒言 佐藤製薬株式会社 略号一覧表 略号 英語 日本語 本剤 - SKN-08 外用液剤 目 次 2.6.1 緒言... 1 2.6.1 緒言 ((-)-(E)-[(4R)-4-(2,4-dichlorophenyl)-1,3-dithiolan-2-ylidene] (1H-imidazol-1-yl)

More information

-119-

-119- -119- - 日中医学協会助成事業 - 前立腺がんの造骨性骨転移のメカニズム解明 研究者氏名中国所属機関日本研究機関指導責任者共同研究者 王麗楊中国医科大学大阪大学歯学研究科教授米田俊之相野誠 要旨 近年日本の男性において急増している前立腺がんは死亡率の第 2 位にランクされている 80% 以上の前立腺癌は造骨性の骨転移を示し 患者の QOL および生存期間を著しく低下させる 前立腺がん発生のメカニズムには未だ不明な点が多く

More information

第 66 回骨粗鬆財団教育ゼミナール講演 Ⅰ 糖尿病に合併する骨粗鬆症の特徴と対策について 島根大学医学部内科学講座内科学第一講師 金沢一平 はじめに糖尿病は加齢とともに増加する疾患であり 世界的に患者数は増加し続けている 超高齢化社会を迎えた我が国において 高齢者糖尿病患者へのアプローチの重要性は

第 66 回骨粗鬆財団教育ゼミナール講演 Ⅰ 糖尿病に合併する骨粗鬆症の特徴と対策について 島根大学医学部内科学講座内科学第一講師 金沢一平 はじめに糖尿病は加齢とともに増加する疾患であり 世界的に患者数は増加し続けている 超高齢化社会を迎えた我が国において 高齢者糖尿病患者へのアプローチの重要性は 66 28 7 1 第 66 回骨粗鬆財団教育ゼミナール講演 Ⅰ 糖尿病に合併する骨粗鬆症の特徴と対策について 島根大学医学部内科学講座内科学第一講師 金沢一平 はじめに糖尿病は加齢とともに増加する疾患であり 世界的に患者数は増加し続けている 超高齢化社会を迎えた我が国において 高齢者糖尿病患者へのアプローチの重要性は増してきており 糖尿病患者の ADLや QOL 生命予後を護る上で糖尿病関連骨粗鬆症の予防と対策は必須と考える

More information

血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. また 2 型糖尿病のボランティア 1 名を対象として 健康なボランティアの場合と同様の試験が行われています その結果 図 5 に示すように 摂取後 6 分までの血糖値および摂取後 9 分までのインスリ

血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. また 2 型糖尿病のボランティア 1 名を対象として 健康なボランティアの場合と同様の試験が行われています その結果 図 5 に示すように 摂取後 6 分までの血糖値および摂取後 9 分までのインスリ 血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. 7. 摂取後の血糖値変化 パラチノースは小腸のイソマルターゼにより グルコースとフルクトースに分解され消化吸収されます この酵素反応はゆっくり進むため パラチノースの消化吸収速度は遅く スクロースの約 1/5 とされています 18) パラチノースは摂取した際の血液中へのグルコースの流入が穏やかであり

More information

Page 2 略語一覧表 略語 英語名 和名 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 APD 50 action potential duration at 50% 50% 活動電位持続時間 repolarization APD 90 action potentia

Page 2 略語一覧表 略語 英語名 和名 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 APD 50 action potential duration at 50% 50% 活動電位持続時間 repolarization APD 90 action potentia Page 1 タルセバ錠 25, 100, 150 mg ( エルロチニブ塩酸塩 ) 第 2 部資料概要 2.6.3 薬理試験概要表 中外製薬株式会社 Page 2 略語一覧表 略語 英語名 和名 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 APD 50 action potential duration at 50% 50% 活動電位持続時間 repolarization

More information

Microsoft Word - V103_ホ項-4_.doc

Microsoft Word - V103_ホ項-4_.doc (2) 黄色ブドウ球菌感染による前眼部感染症モデルに対する点眼投与の効果 添付資料ホ-2 [ 方法 ] 日本白色種雄性ウサギ ( 体重約 2kg) の角膜実質内に細菌性結膜炎患者の結膜囊内より分離された黄色ブドウ球菌 ( 臨床分離株 ) を1.6 10 3 CFU 接種して実験的前眼部感染症モデルを作製し GFLX の用量効果の検討及び 0.3% OFLX 点眼液 ( タリビッド 点眼液 ) との効力比較を行った

More information

研究成果報告書

研究成果報告書 様式 C-19 科学研究費助成事業 ( 科学研究費補助金 ) 研究成果報告書 平成 24 年 5 月 25 日現在 機関番号 :16101 研究種目 : 若手研究 (B) 研究期間 :2010~2011 課題番号 :22792090 研究課題名 ( 和文 ) ビスホスホネート系薬剤関連顎骨壊死の発症予測マーカーの検索 研究課題名 ( 英文 ) An investigation of predictive

More information

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関 Title 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 大西, 正俊 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2010-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/120523 Right Type Thesis or Dissertation

More information

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10)

検査項目情報 トータルHCG-β ( インタクトHCG+ フリー HCG-βサブユニット ) ( 緊急検査室 ) chorionic gonadotropin 連絡先 : 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) chorionic gonadotropin 連絡先 : 3479 2-2908 基本情報 ( 標準コード (JLAC10) ) 基本情報 ( 診療報酬 ) 標準コード (JLAC10) 診療報酬 分析物 9186 4. 内分泌学的検査 >> 4F. 性腺 胎盤ホルモンおよび結合蛋白 >> 4F090. Ver.2 4F090 HCGβ サブユニット (β-hcg) 特掲診療料 >> 検査 >> 検体検査料

More information

医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用)

医科_第20次(追加)審査情報提供(広報用) 第 20 次審査情報提供事例 ( 医科 ) 追加 平成 31 年 4 月 22 日提供分 社会保険診療報酬支払基金 審査情報提供事例について 審査支払機関における診療報酬請求に関する審査は 健康保険法 療養担当規則 診療報酬点数表及び関係諸通知等を踏まえ各審査委員会の医学的 歯科医学的見解に基づいて行われています 一方 審査の公平 公正性に対する関係方面からの信頼を確保するため 審査における一般的な取扱いについて広く関係者に情報提供を行い

More information

一般薬理試験及び毒性試験 2. 毒性試験 (1) 単回投与毒性試験 ( マウス イヌ サル ) 33) 動物種 投与経路 投与量 (mg/kg) 概略の致死量 (mg/kg) マウス 経口 2000 雌雄 :>2000 腹腔内 300 雌雄 :300 経口 750 雌雄 :>750 腹腔内 500

一般薬理試験及び毒性試験 2. 毒性試験 (1) 単回投与毒性試験 ( マウス イヌ サル ) 33) 動物種 投与経路 投与量 (mg/kg) 概略の致死量 (mg/kg) マウス 経口 2000 雌雄 :>2000 腹腔内 300 雌雄 :300 経口 750 雌雄 :>750 腹腔内 500 枢神経系影響なし心血管系一般薬理試験及び毒性試験 1. 一般薬理試験 32) 試験項目 動物種 ( 性 動物数 ) 投与経路投与量主な結果 評価中一般状態 体温及び自発運動量に及ぼす作用 (Irwin 法 ) ( 雄 4 ) 30 100 300mg/kg herg 電流に及ぼす作用 ( ホールセルパッチクランプ法 ) herg 発現ヒト胎児腎細胞株 HEK293 in vitro 4 20 100μmol/L

More information

TDM研究 Vol.26 No.2

TDM研究 Vol.26 No.2 測定した また Scrは酵素法にて測定し その参考基 r =0.575 p

More information

Wnt3 positively and negatively regu Title differentiation of human periodonta Author(s) 吉澤, 佑世 Journal, (): - URL Rig

Wnt3 positively and negatively regu Title differentiation of human periodonta Author(s) 吉澤, 佑世 Journal, (): - URL   Rig Wnt3 positively and negatively regu Title differentiation of human periodonta Author(s) 吉澤, 佑世 Journal, (): - URL http://hdl.handle.net/10130/3408 Right Posted at the Institutional Resources for Unique

More information

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい - 使用上の注意改訂のお知らせ 2010 年 8 月 製造販売元 選択的セロトニン再取り込み阻害剤 ( 一般名 : パロキセチン塩酸塩水和物 ) 謹啓時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます 平素は 弊社医薬品につきまして格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます さて この度 の 使用上の注意 を改訂致しましたのでお知らせ申し上げます なお

More information

審議結果報告書 平成 22 年 12 月 1 日 医薬食品局審査管理課 [ 販売名 ] エディロールカプセル 0.5μg 同カプセル 0.75μg [ 一般名 ] エルデカルシトール [ 申請者 ] 中外製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 21 年 10 月 22 日 [ 審査結果 ] 平成 2

審議結果報告書 平成 22 年 12 月 1 日 医薬食品局審査管理課 [ 販売名 ] エディロールカプセル 0.5μg 同カプセル 0.75μg [ 一般名 ] エルデカルシトール [ 申請者 ] 中外製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 21 年 10 月 22 日 [ 審査結果 ] 平成 2 エディロールカプセル 0.5μg エディロールカプセル 0.75μg 平成 23 年 1 月承認 [ 販売名 ] エディロールカプセル 0.5μg 同カプセル 0.75μg [ 一般名 ] エルデカルシトール [ 申請者 ] 中外製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 21 年 10 月 22 日 [ 剤型 含量 ] 1 カプセル中に エルデカルシトール 0.5μg 又は 0.75μg を含有する軟

More information

骨粗しょう症連携手帳は骨粗鬆症財団が編纂し 骨粗しょう症患者さんに配布しています この手帳は骨粗しょう症の治療を受ける患者さんが携帯し 患者さんの検査結果や投薬状況などを記録して患者さん自身の治療意欲を高めるとともに 医療関係者が患者さんの情報を共有できるよう 公益財団法人骨粗鬆症財団が立案 制作し

骨粗しょう症連携手帳は骨粗鬆症財団が編纂し 骨粗しょう症患者さんに配布しています この手帳は骨粗しょう症の治療を受ける患者さんが携帯し 患者さんの検査結果や投薬状況などを記録して患者さん自身の治療意欲を高めるとともに 医療関係者が患者さんの情報を共有できるよう 公益財団法人骨粗鬆症財団が立案 制作し 骨粗しょう症連携手帳は骨粗鬆症財団が編纂し 骨粗しょう症患者さんに配布しています この手帳は骨粗しょう症の治療を受ける患者さんが携帯し 患者さんの検査結果や投薬状況などを記録して患者さん自身の治療意欲を高めるとともに 医療関係者が患者さんの情報を共有できるよう 公益財団法人骨粗鬆症財団が立案 制作したものです 骨粗しょう症とその治療目的 大切なことなので必ずお読みください 骨粗しょう症の患者さんは

More information

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2

医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2 医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 2018.7.13 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2 塩酸リトドリン錠 5mg YD 陽進堂 3 リトドリン錠 5mg PP ポーラファルマ 4 ルテオニン錠

More information

cover

cover 旭川医科大学研究フォーラム (2016.3) 16:42-45. 平成 25 26 年度 独創性のある生命科学研究 個別研究課題 24) 脂肪組織由来幹細胞を用いた低浸襲細胞治療に関する研究 岡久美子 24) 脂肪組織由来幹細胞を用いた低侵襲細胞治療に関する研究研究代表者岡久美子 研究目的 細胞治療は骨再建 再生を低侵襲 効率的に行うために有用である 近年 脂肪組織に含まれる体性幹細胞 (Adiposederivedstem

More information

上原記念生命科学財団研究報告集, 28 (2014)

上原記念生命科学財団研究報告集, 28 (2014) 上原記念生命科学財団研究報告集, 28 (2014) 175. 関節リウマチの新しい骨関節評価法の開発 田中栄 Key words: 関節リウマチ, 骨びらん, テリパラチド, 有限要素法, 骨強度 東京大学大学院医学系研究科外科学専攻感覚運動機能医学講座整形外科 緒言関節リウマチ (rheumatoid arthritis: RA) は, 慢性炎症を伴う免疫系の異常により破骨細胞が活性化され, その結果,

More information

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任はヤンセンファーマ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません ヤンセンファーマ株式会社 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠

More information

nsg01-04/ky191063169900010781

nsg01-04/ky191063169900010781 β α β β α α β β β β β Ω Ω β β β β β α β δ β β β β A A β β β β 図 1 膵島内 β 細胞の電気的活動と膵島細胞内 Ca 2+ 濃度の変動. A は膵島内の β 細胞に微小電極 (300MΩ) を刺入して得た細胞内記録である. 実験中の細胞外灌流液は 36 に保たれた Krebs-Ringer-bicarbonate 溶液 (135mM Na

More information

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg C EculizumabGenetical Recombination AMX 警告 1 2 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) 1 2 組成 性状 ml mg mg mg mg mg ph ph mgml 効能 効果 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 < 効能 効果に関連する使用上の注意 > 共通 1C5 C5b-9 b 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 1 2 3 4

More information

Microsoft Word - Ⅲ-11. VE-1 修正後 3.14.doc

Microsoft Word - Ⅲ-11. VE-1 修正後 3.14.doc 平成 18 年度厚生労働科学研究費補助金 ( 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究事業 ) 日本人の食事摂取基準 ( 栄養所要量 ) の策定に関する研究 主任研究者柴田克己滋賀県立大学教授 Ⅲ. 分担研究者の報告書 11. 高 α- トコフェロールあるいは高 γ- トコフェロール摂取に伴うビタミン E の 血中濃度変化と運動トレーニングの影響 分担研究者森口覚 山口県立大学教授 研究要旨ビタミン E

More information

<4D F736F F D EF193A195718F4790E690B FC92E8816A2E646F6378>

<4D F736F F D EF193A195718F4790E690B FC92E8816A2E646F6378> RA の骨粗鬆症と対策 首藤敏秀千代田病院リウマチ科 整形外科 (2012 年 第 13 回博多リウマチセミナー ) 1. はじめに RA の骨粗鬆症に関連する周辺の変化として 近年の MTX や生物学的製剤などによる RA そのものに対する治療の進歩が挙げられる また 原発性骨粗鬆症に関しても病態の理解が深まり 骨粗鬆症とその関連骨折による ADL, QOL 障害や 骨折のみならず骨粗鬆症の存在そのものが生命予後に関わる疾患であることなどが

More information