各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

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第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

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2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

住宅借入金等特別控除の入力編

新しい住宅ローン減税・投資型減税のしくみ(上)

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

住宅借入金等特別控除の入力編

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

左記に該当しない方 ボタンを選択した場合 ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 住宅借入金等特別控除の入力画面が表示されます 所得 所得控除等入力 画面で ( 特定増改築等 ) 住宅借入金等特別控除 というリンクになった文字をクリックすると 3 ページ

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

やさしい税金教室

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

平成19年度分から

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

控除の種類判定 次の表に従い 対象となる控除を判定します 区分対象となる控除該当ページ 一般住宅の新築等 A 一般住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 3 ページ 認定住宅の新築等 A2 認定住宅の新築等に係る住宅借入金等特別控除 4 ページ 中古住宅の購入 A3 中古住宅の購入に係る住宅借入金等

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税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

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所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

イ税務署へ確定申告書を提出し 所得税の住宅ローン控除の適用を受けている 退職所得 山林所得がある方 所得税の平均課税の適用を受けている方は 住宅ローン控除申告書を提出することにより控除額が大きくなる場合があります 申告書を提出される方は3 月 15 日 ( 月 ) までに申告してください 申告しなけ

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630


私たちの市税

必要な書類 市町村 住民票の写し 原本 居住開始年月日を記載するため 法務局 原本 登記簿に記載した内容を確認するため 請負契約書 写 売買契約書 写 ⑨ 家屋 土地等の取得価額を記載するため 住宅取得資金に係る 借入金の年末残高等証明書 原本 二面 一面⑨から転記,,, 借入金残高の確認 家屋の取

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

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4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

所得税確定申告セミナー

所得税算出の流れ Q&A 通信の所得税の流れを詳しく教えてください 改めて以下の図版を見てください は収入から引かれる金額です 引かれる金 額の算出の計算方法をこれから解説します 1 支払金額 ( 給料 賞与 ) 2 給与所得控除後の金額 A 給与所得 所得税算出の流れ B 課税所得 D 所得税 E

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この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに


個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

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消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

月 31 日まで4 年間延長し 消費税率の引き上げに対応する物件については控除額などの軽減措置が拡充され ました 消費税率 5% の物件 (= 平成 26 年 3 月末までに引渡しを受けた物件 あるいは平成 25 年 9 月末 までに建築請負契約を締結して平成 26 年 4 月以降に引渡しを受けた物

第2 質疑応答

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1. 固定資産税 都市計画税について 固定資産税は 毎年 1 月 1 日 ( 賦課期日 といいます ) 現在に土地 家屋 償却資産 ( こ れらを総称して 固定資産 といいます ) を所有している人が その固定資産の所在する 市町村に納める税金です 都市計画税は 下水道 街路 公園などの都市計画事業

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1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編


平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

1 給与所得控除額を算出する計算式は給与収入金額によって異なります 今回は給与収入金額 3,600,000 円以上 6,599,999 円以下の場合の式を用いています 2 調整控除額は合計課税所得金額 2,000,000 円超と 2,000,000 円以下で算出方法が異なります 今回は 2,000,

Taro-町耐震改修助成要綱 j

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o セメントに対する水の比率を低減するか 鉄筋に対す るコンクリートのかぶりを厚くすること 耐震性 極めて稀に発生する地震に対し 継続利用のための改修の容易化を図るため 損傷のレベルの低減を図ること 大規模地震力に対する変形を一定以下に抑制する措置を講じる [ 層間変形角による場合 ] o 大規模地

元金据置返済額計算 例 2,000 万円 ( 内ボーナス分 1,000 万円 ) を年利率 3.1% で 20 年間 ( 当初 6 ヶ月元金据置 ) 借りる場合の 元金据置時月間支払利息と据置後の返済額を計算します 画面表示 キー操作 備考 12 1F32 メニュー呼出 Menu No.(15~20

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給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

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申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

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(2) 父母 ( 祖父母 ) から子 ( 孫 ) への住宅取得等資金の贈不 父母 ( 祖父母 ) など直系尊属から その子 ( 孫 ) へ居住用の家屋の新築 取得または増改築のための金銭 ( 住宅取得等資金 ) を贈不した場合 表の通りの金額について贈不税が非課税となります また 贈不税の基礎控除

宅建157 表4-表1

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

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市 県民税 ( 住民税 ) 市民税は 県民税と合わせて住民税と呼ばれ 住民のみなさんがそれぞれの税の負担能力に応じて分担し合うという性格をもつ税金で 個人が負担する個人市民税と 会社などが負担する法人市民税があります 市民税には 均等の額によって納めていただく均等割と 個人の所得に応じて納めていただ

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平成19年度市民税のしおり

給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

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退職金についての市県民税はどうなるの? 私は平成 28 年 4 月に退職しました 勤続 30 年で退職金は 2,100 万円ですがこの退職 金に対する市県民税はいくらですか 通常の市県民税の課税は前年中の所得に対し翌年課税されるしくみになっていますが 退職金に対する課税については 他の所得と分離して

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住宅ローン利用ありの場合に適用します 住宅ローン控除は 住宅ローンなどを利用して住宅を購入したり 新築または増改築工事をしたりしたときに一定の条件を満たせば 入居した年から 10 年間にわたり所得税から控除を受けることができる制度です また 所得税で控除しきれなかった分は住民税から 万円

Taro-H30/03

平成12年11月18日


公的年金からの特別徴収制度の見直しについて ( 平成 28 年 10 月以降適用 ) 公的年金からの特別徴収制度の見直しが行われ 平成 28 年 10 月以降に実施 される特別徴収より 下記のとおり制度が改正されました 1 特別徴収税額の算定方法の見直し 年間の公的年金からの特別徴収税額の平準化を図

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住宅ローン控除 ( 住宅ローン減税 ) 2014(H26 年 ) 住宅ローン控除 ( 住宅ローン減税 ) の概要 居住年 控除対象借入限度額 控除期間 控除率 最大控除額 ( 年間控除額 ) 平成 21 年 ~22 年 5,000 万円 500 万円 (50 万円 ) 平成 23 年 4,000 万円 400 万円 (40 万円 ) 平成 24 年 10 年間 1.00% 300 万円 (30 万円 ) 平成 25 年 ~26 年 3 月 (20 万円 ) 平成 26 年 4 月 ~29 年 12 月 4,000 万円 ( 1) 400 万円 (40 万円 )( 1) 1 消費税 8% または 10% の場合の金額であり それ以外の場合は控除対象借入限度額 最大控除額 となります 住宅ローン控除とは 住宅ローン控除とは 金融機関等から返済期間 10 年以上の住宅ローンを受けて住宅の新築 取得又は増改築等をした場合に 居住の年から一定期間 住宅ローン残高の一定割合を所得税額から控除する制度です 一般に住宅控除とも呼ばれています ( 平成 21 年 1 月 1 日 ~ 平成 29 年 12 月 31 日入居分まで ) 所得から一定額を控除して税額を計算するのではなく 年末の住宅ローン残高の 1% の額を 納めるべき所得税から直接控除します ( 税額控除 ) 税額からダイレクトに差し引かれるので 金額が把握しやすく お得感を感じやすいのが特徴です 住宅ローン控除額は以下により計算します 住宅ローン控除額 = 住宅ローン年末残高 控除率 (1%) 住宅ローン控除額はどのように決まるの? 住宅ローン控除は ローン残高の 1% の額が必ず戻ってくるわけではなく あくまで年間最大控除額 またはその年に納める所得税額の少ない方の額が上限となりますのでご注意ください 例えば 年末の住宅ローン残高の1% の額が30 万円で その年に納める税額が25 万円 最大控除額が40 万円 / 年の場合 戻る金額は25 万円となります つまり 納める税額が少ない場合 計算から求められる控除額や最大控除額がどんなに大きくても意味がないということになります 以下に示すように所得税から控除しきれない額がある場合は 個人住民税から控除されることになりますが 一般的には 最大控除額 40 万円 / 年の恩恵を受けられるのは 高額納税者のみということなります

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の範囲内で減額されることになります 住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税の税率によって控除額が異なります 住民税の控除額 居住年 消費税率 控除限度額 ~ 平成 26 年 3 月 所得税の課税総所得金額等 5%( 最高 9.75 万円 ) 平成 26 年 4 月 ~29 年 12 月 消費税 8% または 10% が適用の場合 上記以外の場合 所得税の課税総所得金額等 7%( 最高 13.65 万円 ) 所得税の課税総所得金額等 5%( 最高 9.75 万円 )

平成 26 年 4 月以降入居の住宅ローン控除額のシュミレーション 具体的なモデルケースで 控除額がいくらになるか見てみましょう 以下の表は年収 借入金額によって控除額がどのように推移するかを比較したものです この額は 10 年間で戻ってくる所得税及び住民税額の総額です 例えば 年収 700 万円以上 の場合 年末ローン残高の 1% の額 またはその年の所得税 控除対象住民税額から総控除額を計算すると 253 万円となりますが 平成 26 年 4 月以降入居の場合 最大控除額が以前の から 400 万円に引き上げられたため 253 万円全てが控除されることになります 一方 年収 600 万円以下の場合は 年末ローン残高の 1% の額 またはその年の所得税 控除対象住民税額によって控除額が決まるため 平成 26 年 4 月以降の最大控除額の引き上げの恩恵を受けられないことになります なお 平成 26 年 4 月以降の入居であっても 消費税が 5% 摘要の場合 ( 請負契約が平成 25 年 9 月以前の場合 ) にあっては 最大控除額は となりますのでご注意ください 控除される所得税及び住民税の 10 年間の総額 ( 平成 26 年 4 月以降入居の場合 ) 住宅ローン控除額一覧 ( 概算 ) 最大控除額 400 万円 年収 500 万円 154 万円 155 万円 155 万円 155 万円 年収 600 万円 208 万円 年収 700 万円 253 万円 272 万円 年収 800 万円 256 万円 299 万円 ( 平成 26 年 4 月以降入居 扶養家族 3 人 [ 配偶者 +16~18 才子 2 人 ] 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 ) 住宅ローン控除を受けるための主な要件 その者が主として居住の用に供する家屋であること 住宅の引渡し又は工事完了から6ヶ月以内に居住の用に供すること 床面積が50m2以上であること 店舗等併用住宅の場合は 床面積の1/2 以上が居住用であること 借入金の償還期間が10 年以上であること 改修工事費用から補助金等( ) の額を控除した後の金額が100 万円超であること 既存住宅の場合 以下のいずれかを満たすものであること( 一般住宅のみ ) ⅰ) 木造... 築後 20 年以内 マンション等... 築後 25 年以内 ⅱ) 一定の耐震基準を満たすことが証明されるもの ⅲ) 既存住宅売買瑕疵保険に加入していること など

平成 26 年 3 月まで入居の住宅ローン控除額のシュミレーション 例えば 年収 700 万円以上 の場合 年末ローン残高の 1% の額 またはその年の所得税 控除対象住民税額から総控除額を計算すると 251 万円となりますが 平成 26 年 3 月までの入居の場合 最大控除額が なので 51 万円がカットされることになります 一方 年収 600 万円以下の場合は 最大控除額に影響されずに控除額が決まります 控除される所得税及び住民税の 10 年間の総額 ( 平成 26 年 3 月まで入居の場合 ) 住宅ローン控除額一覧 ( 概算 ) 最大控除額 年収 500 万円 157 万円 160 万円 160 万円 160 万円 年収 600 万円 192 万円 年収 700 万円 196 万円 年収 800 万円 196 万円 ( 平成 26 年 3 月まで入居 扶養家族 3 人 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 )

長期優良住宅の減税住宅ローン控除 2014(H26 年度 ) シュミレーション 長期優良住宅の認定を受けた住宅の住宅ローン控除優遇制度 長期優良住宅の住宅ローン控除 ( 住宅ローン減税 ) の概要 入居年 平成 26 年 3 月 31 日まで 平成 26 年 4 月 1 日 ~ 平成 29 年 12 月 31 日 住宅の種別 (A) 長期優良住宅 (B) ( 1) 長期優良住宅 ( 2) 控除対象借入限度額 4,000 万円 5,000 万円 控除期間 10 年間 10 年間 10 年間 10 年間 控除率 1.00% 1.00% 1.00% 1.00% 最大控除額 ( 年間控除額 ) (20 万円 ) 300 万円 (30 万円 ) 400 万円 (40 万円 ) 500 万円 (50 万円 ) 住民税からの控除上限額 9.75 万円 9.75 万円 13.65 万円 13.65 万円 1 消費税 8% または 10% の場合の金額であり それ以外の場合は (A) 欄と同額 2 消費税 8% または 10% の場合の金額であり それ以外の場合は (B) 欄と同額 長期優良住宅の住宅ローン控除最大控除額の優遇 住宅ローン控除は 金融機関等から返済期間 10 年以上の住宅ローンを組んで住宅の新築 取得又は増改築等をした場合に 居住の年から 10 年間 住宅ローン残高の一定割合を所得税額から控除する制度です 長期優良住宅はよりも優遇されており 最大控除額が一般住宅よりも多く設定されています 長期優良住宅とは 長期優良住宅とはその構造及び設備について長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅のことをいいます 長期優良住宅建築等計画を作成し 市町村による認定を受けることによって税の優遇制度を受けることができます 各年の住宅ローン控除額の算出 住宅ローン控除は所得から一定額を控除して税額を計算するのではなく 年末の住宅ローン残高の 1% の額を納めるべき所得税から直接控除するものです ( 税額控除 ) 税額からダイレクトに差し引かれるので 金額が把握しやすく お得感を感じやすいのが特徴です 住宅ローン控除額は以下により計算します 住宅ローン控除額 = 住宅ローン年末残高 控除率 (1%)

所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の範囲内で減額されることになります 住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税の税率によって控除額が異なります 住民税の控除額 ~ 平成 26 年 3 月 居住年 平成 26 年 4 月 ~29 年 12 月 消費税率 消費税 8% または 10% が適用の場合 上記以外の場合 控除限度額 所得税の課税総所得金額等 5% ( 最高 9.75 万円 ) 所得税の課税総所得金額等 7% ( 最高 13.65 万円 ) 所得税の課税総所得金額等 5% ( 最高 9.75 万円 ) 長期優良住宅として住宅ローン控除を受けるための主な要件 その者が主として居住の用に供する家屋であること 住宅の引渡し又は工事完了から 6 ヶ月以内に居住の用に供すること 床面積が 50 m2以上であること 店舗等併用住宅の場合は 床面積の 1/2 以上が居住用であること 借入金の償還期間が 10 年以上であること 合計総所得金額が 以下であること 長期優良住宅建築等計画の認定通知書を取得していること

平成 26 年 4 月以降入居の長期優良住宅の控除額シュミレーション が 以下の場合 以下は 以下の借り入れをした場合の控除額の総額 ( 所得税 + 住民税 ) を年収別に比較したもので 平成 26 年 4 月以降の入居の場合は 最大控除額が一般住宅 400 万円に対し 長期優良住宅が 500 万円となりました しかし 以下からわかるように 一般住宅の最大控除額が 400 万円と十分に大きいため この借入価格帯では一般と長期のメリット差が全くないことがわかります 年収 600 万円の場合 208 万円 長期優良住宅 208 万円 ( 扶養家族 3 人 [ 配偶者 +16~18 才子 2 人 ] 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 ) 年収 700 万円の場合 253 万円 272 万円 長期優良住宅 253 万円 ( 扶養家族 3 人 [ 配偶者 +16~18 才子 2 人 ] 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 ) 272 万円 年収 800~1,000 万円の場合 256 万円 299 万円 長期優良住宅 256 万円 ( 扶養家族 3 人 [ 配偶者 +16~18 才子 2 人 ] 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 ) 299 万円

が 4,000 万円以上の場合 以下は 4,000 万円以上の借り入れをした場合の控除額の総額比較ですが 年収がどんなに高くてもが 4,000 万円以下では長期優良住宅の控除額のメリットがないことがわかります 年収が 900 万円以上あり が 4,500 万円程度でないと 長期優良住宅の控除額のメリットが生かせないことがわかります 年収 800 万円の場合 4,000 万円 4,500 万円 5,000 万円 5,500 万円 332 万円 347 万円 350 万円 350 万円 長期優良住宅 332 万円 347 万円 350 万円 ( 扶養家族 3 人 [ 配偶者 +16~18 才子 2 人 ] 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 ) 350 万円 年収 900 万円の場合 4,000 万円 4,500 万円 5,000 万円 5,500 万円 342 万円 376 万円 393 万円 400 万円 長期優良住宅 342 万円 385 万円 427 万円 ( 扶養家族 3 人 [ 配偶者 +16~18 才子 2 人 ] 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 ) 457 万円 年収 1,000 万円以上の場合 4,000 万円 4,500 万円 5,000 万円 5,500 万円 342 万円 376 万円 393 万円 400 万円 長期優良住宅 342 万円 385 万円 428 万円 464 万円 ( 扶養家族 3 人 [ 配偶者

平成 26 年 3 月まで入居の長期優良住宅の控除額シュミレーション 平成 26 年 3 月までの入居の場合は 最大控除額が一般住宅 長期優良住宅が 300 万円となりますので 以下のように を超える条件で長期優良住宅のメリットが出ます 年収 600 万以下では一般住宅と比べて長期優良住宅によるメリットがないことがわかります 年収 600 万円の場合 長期優良住宅の住宅ローン控除額一覧 ( 平成 26 年 3 月まで入居の場合 ) 192 万円 長期優良住宅 192 万円 ( 扶養家族 3 人 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 ) 年収 700 万円の場合 長期優良住宅の住宅ローン控除額一覧 ( 平成 26 年 3 月まで入居の場合 ) 196 万円 長期優良住宅 ( 扶養家族 3 人 金利 2% 返済期間 30 年 元利均等返済 ) 251 万円 265 万円

長期優良住宅の所得税減税 ( 投資型 ) 認定長期優良住宅を住宅ローンの借入にかかわらず取得した場合 控除率 10% の所得税減税を受けることができます 長期優良住宅の投資型減税 住宅ローンの借り入れの有無にかかわらず適用が可能な所得税の減税制度 ( 投資型 ) が 平成 29 年 12 月まで延長 拡充されました 標準的な性能強化費用相当額の 10% 相当額が その年分の所得税額から控除されます ( 控除しきれない金額がある場合には 翌年分の所得税額から控除 ) 住宅ローンの利用をしなくても適用が可能なのが特徴です なお 住宅ローン控除との併用はできません 性能強化費用相当額は平成 26 年 4 月以降居住の場合 住宅の床面積 43,800 円で算出します なお 控除対象限度額 650 万円は 平成 26 年 4 月以降の居住でなおかつ 住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり 消費税 5% の場合における控除対象限度額は 500 万円 控除限度額は 50 万円となります 長期優良住宅の投資型減税の概要 居住年 控除対象限度額 控除期間 控除率 最大控除額 ~ 平成 26 年 3 月 (A) 500 万円 1 年間 10% 50 万円 平成 26 年 4 月 ~29 年 12 月 ( 1) 650 万円 1 年間 10% 65 万円 1 消費税 8% または 10% の場合の金額であり それ以外の場合は (A) 欄と同額