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資料4 自走・横展開の観点からのモデル検証

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

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平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

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セキュリティ・ミニキャンプin新潟2015 開催報告

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

詳細に伝えるためにインタビューやアンケートを実施して情報を収集したりする活動を設定することにする 整理する 場面では,CM のテーマをもとに集めた情報の中から伝えたいことが受け手にしっかりと伝えることができる情報を選択する また, 選択肢した情報を加工しながら, 伝えたいことが伝わりやすい CM の

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

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教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

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2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

表 回答科目数と回答数 前期 後期 通年 ( 合計 ) 科目数 回答数 科目数 回答数 科目数 回答数 外国語 ( 英語 ) 120 / 133 3,263 / 4, / 152 3,051 / 4, / 285 6,314 / 8,426 外国語 ( 英語以

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

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l. 職業以外の幅広い知識 教養を身につけたいから m. 転職したいから n. 国際的な研究をしたかったから o. その他 ( 具体的に : ) 6.( 修士課程の学生への設問 ) 修士課程進学を決めた時期はいつですか a. 大学入学前 b. 学部 1 年 c. 学部 2 年 d. 学部 3 年 e

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報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

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2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

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06-2 平成28年度概算要求の説明2

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

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学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

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美味しいお米が出来るまでに 長い間の苦労があったんだなあ お米を選ぶ楽しみが増えました もっと知ろうよ 北海道と江別のお米 で 稲津脩先生のお話をお聞きしました どのお米もおいしくて 違いがわかりませんでした もっと知ろうよ 北海道と江別のお米 で ホクレン農業総合研究所の武田貴宏さんに食味官能試験

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3 学校の部活動部活動についてについてお聞きします 問 7: あなたは 学校の部活動に参加していますか 学校の部活動に参加していますか 部活動部活動に参加している人は 所属している部活動の名前も記入してください 1. 運動部活動に参加 ( 問 8へ ) 2. 文化部活動に参加 ( 問 9へ ) 3.

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領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

9.H H H FD 企画特別講義 統計学をナゼ学ぶのか,FD 講演会 統計教育 tips ( 講師 : 狩野裕大阪大学大学院教授 ) 教員 20 名参加 平成 25 年度キャリア教育報告会 教職員約 10 人参加 平成 25 年度パイロッ

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

ICTを軸にした小中連携

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小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

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調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

小学生の英語学習に関する調査

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

1.(1) 名古屋美容専門学校教育理念 美容に必要な基礎教育と専門的実践教育を行い 豊かな知性と誠実な心を持ち 社会に貢献できる人材を育成する (2) 名古屋美容専門学校学則 第 1 章総 則 ( 目的 ) 第 3 条本校は 教育基本法の精神に則り 学校教育法に従い 美容に必要な基礎教育と専門的実践

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< 受験生トレンド > 受験生に必須のアイテム 受験生の半数以上が勉強に SNS を活用 3 人に 1 人以上が活用している Twitter が第 1 位に 目的は モチベーションを上げたい 記録に残したい 共有して安心したい が上位に 勉強専門アカウントについては約 5 割が興味 約 2 割が活用

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2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

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2 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収集を適切に行っている 十分 おおむね十分 やや十分 不十分 分からない 不明 計 学校は 防災や防犯についての体制作りや情報収

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2018 年 9 月 3 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2018 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

目次.Edu Track のログイン.Edu Track のポータル画面説明 3. 学修を始める ( 講義室に入る ) 4 4. テキスト履修科目 スクーリング ( ブレンディッド含む ) で使用する機能 5 学習する 5 お知らせ 6 掲示板 ( 公開 ) 6 課題 8 ディスカッション ( 公開

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Transcription:

0 大学の無い地域における工業高校生メンターの育成を通じた持続可能なプログラミング教育のエコシステムづくり 株式会社リチャージ NTT ラーニングシステムズ株式会社ライフイズテック株式会社

1. 実証モデルの概要 実証モデルのねらいと設計の背景 目的 プログラミング教育を通じて 離島でのメンター育成を継続的にできる仕組みの構築 サテライトオフィス企業職員の活用方法や ICT 利活用による離島 へき地教育の格差解消 児童生徒へは 21 世紀型グローバルスキルの向上 を目指す 1 背景と課題現在 国内の沖縄本島以外の島部では 実験 研究施設のみの場合を除くと 大学生が恒常的にいる地域はほとんどなく プログラミング教育のメンター候補者を見つけることが困難な状況にある 宮古島市では ICT 有スキル者は少ないうえ 高校や中学校の卒業時には地元を離れる若者も多く 近い将来 プログラミング教育を島全体の児童 生徒を対象に展開していくためには 島の中で実践可能なエコシステムが必要 総務省 若年層に対するプログラミング教育の普及推進 事業成果発表会

1. 実証モデルの概要実施体制 2

1. 実証モデルの概要スケジュール 3 11/4 5 実施 11/5 実施

2. メンターの育成概要 メンターの属性沖縄県立宮古工業高等学校の生徒 電気情報科が設置されており ICT に関心があり メンターに必要な基礎スキルのある生徒が期待できる 地元高校であり 将来地域活性に携わる担い手として期待できる 大人ではない 小中学生が親しみやすく憧れるような存在 4 募集方法以下の条件に合う生徒を 同校担当教諭に生徒の希望を聞きつつ選定いただいた 情報系の授業で PC を利用した経験がある生徒 今回のプログラムに賛同し 意義を感じてくれた生徒 育成人数 :9 名 (1~3 年生 ) 総務省 若年層に対するプログラミング教育の普及推進 事業成果発表会

2. メンターの育成育成研修 研修科目研修内容教材等 プログラミング研修 1 日目午前 チームビルディングアクティビティ iphone アプリ制作体験会 マシュマロチャレンジ等 Xcode+Swift Count アプリサンプル 5 コミュニケーション研修 1 日目午後 2 日目午後 体験会の振り返り モチベーショングラフによる課題の洗い出しと対策検討 メンターに求められるもの 小中学生向けの自己紹介の練習 講師と会場設営 受入準備 教材は使用せずワークショップ形式で実施

2. メンターの育成育成研修実施の様子 iphoneアプリ制作体験会小中学生向けの自己紹介の練習 6

3. 教材 カリキュラム 総務省 若年層に対するプログラミング教育の普及推進 事業成果発表会 7 使用教材 研修教材:iPhoneアプリプログラミング教材 Count アプリ 開発環境:Xcode 使用言語:Swift カリキュラム IT プログラミングの未来について ( ビデオ視聴 ) 映像を交えて 最先端の IT ツールのデモ映像や未来予測映像 チームビルディングアクティビティ ( アイスブレイク ) 海外のビジネススクールで実施されているマシュマロチャレンジ実施 プログラミング体験 ( 実習 ) アプリ開発を通して Swift について学び アプリ制作の体験をする プログラミングを学んだ先について ( ビデオ視聴 ) 今回の学びの先にどういった未来があるのかを動画を交えて説明

4. 実証講座実施概要 実施日時 会場 講座のねらい 2017 年 11 月 5 日 ( 日 ) 9:00~12:00 宮古島市立下地中学校 2 階多目的教室 1 小 中学生プログラミングの楽しさ 可能性を感じてもらう 2 高校生指導する体験を通じて 自らの技術力向上の必要性 人に教えることの難しさや喜びを実感 参加生徒数 メンター数 講座進行担当者 計 36 名中学生 (1~2 年 )18 名小学生 (5~6 年 )18 名 大学生 2 名 ( ライフイズテック社登録 ) 高校生 9 名 ファシリテーション チームビルディング プレゼンテーション等のスキルを持ったライフイズテック社講師 2 名 総務省 若年層に対するプログラミング教育の普及推進 事業成果発表会 8

4. 実証講座実施の様子 チームビルディングマシュマロチャレンジの様子 プログラミング体験 XCODE+Swift で制作中 9

4. 実証講座メディアへの掲載 10 宮古新報 11 月 7 日付 宮古毎日新聞 11 月 8 日付 上松恵理子武蔵野学院大学准教授 社会に出る時に必要となるのはプログラミングの技術よりもコミュニケーション力 小中学生たちは 指導する高校生たちに積極的に質問したり 分からないことについても細かく説明を聞いて体感した

4. 実証講座児童 生徒の声 11 プログラミングについての理解 ボタンをクリックして成功したときが一番うれしかった 自分で作ったものが動くのはすごいと思った 自分がほしいものをプログラミングしてみたい 自分の好きなものが作れるので勉強しようと思った 体験講座について 教え方がよかったのでプログラミングがおもしろかった 隣の人と教えあってプログラミングするのが楽しかった

4. 実証講座メンターの声 12 児童 生徒の様子や変化 最初は乗り気じゃなかった生徒も後半は自主的になった 難しそうだと感じていたのか 最初は口数が少なかった子も 積極的に話しかけてくれるようになった プログラミングに対して興味が出たと思います 楽しそうにやっている姿や自分は将来こんな仕事に就きたいという発言が出てきた

4. 実証講座実証校の先生方 参加児童 生徒の保護者から 13 実証校の先生 子どもが生き生きと取り組んでいたのが印象的だった マニュアルを見ながら自分たちで取り組み 自ら考える時間をたくさん持っていたのがよいと思った 分からないところをメンターに積極的に質問をする姿が見えてよかった メンターの担任 普段の生徒を見ていて この 2 日間での成長の大きさに驚いた 高校生にとっても大事になってくるコミュニケーション力を向上させることが重要と感じた

4. 実証講座実証校の校長先生 / 教育委員会から 実証校の校長先生 子どもが集中して楽しんでいたので感心した 管理者としては プログラミング教育ができる教員をどう育てるかということが課題である 教育委員会 高校生が 1 日の講習を受けただけでメンターとして活躍できるか不安だったが 育成手法がよくできていて 感心した 地域で継続するにあたっては 学校の先生たち自身のプログラミングについての知識も足りていないので メンター制度は必要だと思う サテライトオフィスの取り組みの中で メンター育成も考えていく必要がある 14

5. アンケートより参加児童 生徒 本実証で使用した教材は 教育向けにアレンジされたものではなく 一般的に利用されている開発環境だったこともあり プログラミング の講座で利用した教材について 3 分の 2 の生徒が難しいと感じていた しかし 9 割以上の生徒が講座実施後に自分でも作りたいと思うようになったと回答 生徒たちが楽しんで取り組める環境が重要 15

5. アンケートよりメンター メンターのアンケート結果として 全員が予定していた通りに実施できたと回答しているが メンターの実施は難しかったと回答 16 実際に指導してみて もっとやれることがある こうすればもっとよくなるという上昇志向が表れていると考えられる 人に教えることを通して自らの成長と教えることの面白さを実感 総務省 若年層に対するプログラミング教育の普及推進 事業成果発表会

6.Findings 成果 メンター育成 小中学生にアプリ制作の指導ができた 技術面の指導のみならず チームを導いていくファシリテーターの役割も担った プログラミングの指導をする中で出てくる課題を自分たちで発見し 課題に対する解決策を見出し 小中学生の指導に生かすことができた 2 日間という短期間での育成となったが 高校生のモチベーションが高く維持され担当教諭から見ても想像以上の活躍をすることができた 教えることの楽しさ 難しさを実感したうえで これからも工夫して指導していきたいという向上心が芽生えた 17

6.Findings 成果 18 プログラミング講座 募集定員を大きく超える応募があった 生徒が臆することなくプログラミングに取り組む姿を見て大人たちの不安が払拭 参加者全員がアプリ制作を完成 ( 技術力の習得 ) 知識や技術以外に プログラミングの楽しさ 学んだ先の可能性を理解 学校以外のコミュニティ ( 講師 大学生 高校生 ) からの刺激

6.Findings 課題 メンター育成中長期的に活躍できる高校生メンターの育成 メンターとして育成 活躍する十分な時間の確保 卒業後もメンターとして活躍してもらうためのシステム作り メンター指導者宮古島市内でのメンター育成の仕組みづくり 指導者となる人材の確保 宮古島市内で継続的に育成するカリキュラム策定 メンター育成システムのマネジメントメンター指導者およびメンター育成システムをマネジメントする組織作り メンター指導者育成を実施できる団体の選定 宮古島市での取り組みに最適なマネジメントシステム作り 19

6.Findings 解決方針 20 エコシステムの構築メンター指導者の育成およびメンターの育成を行うための仕組みやノウハウをもった運営組織の存在が不可欠 継続できるメインメンターとして 地元事業者 フリーランスエンジニア 教員などにも展開 教育的観点で 高校生はサブメンターとして 宮古島市内の他の高校にも展開 メインメンターとなる社会人が持っているノウハウや経験をもとに講座と教材を開発 サブメンターとともに年に数回の講座を開催

6.Findings 課題と解決方針 21 プログラミング講座の課題 プログラミングへの興味 関心を喚起するための学校以外のコミュニティからの働きかけの実施 より多くの生徒に体験してもらうための場の確保 メンターを必要としないオンライン教材の活用 解決方針 1 日体験会の定期的な開催 年に 1~3 回程度 宮古島市内でエコシステムを構築 オンライン講座 メンターを必要としないオンライン教材を活用して多くの生徒にプログラミング教育を提供 運営スタッフによるサポートは必要宮古島市内でエコシステムを構築

7. モデルの普及 横展開のための活動 総務省 若年層に対するプログラミング教育の普及推進 事業成果発表会 22 メンター育成 メンターのコミュニティ形成 維持のために地元自治体 事業者が協力して推進する仕組みづくり 宮古島市内でのメンター指導者の育成と確保 講座と教材の開発 プログラミング講座 1 日体験会 体験会の定期的な実施とそのための予算確保オンライン講座 メンターを不要とするオンライン教材の導入と活用 講座運営スタッフの確保 公共施設での常設コーナー設置

8. 教育委員会 学校の先生の皆様へ 総務省 若年層に対するプログラミング教育の普及推進 事業成果発表会 23 官民 ( 教育のプロ +IT のプロ ) による協議会の立ち上げ 行政 教育委員会 学校 地元 IT 企業 サテライトオフィス IT 企業などで構成した協議会で ICT 活用に関するディスカッションを行うことでアイデアを実践していく 熱意のある先生を行政サイドのキーマンとして登用 ICT 利活用 プログラミング教育普及プロジェクトのキーマンとして現場で動ける熱意を持った先生を然るべきポジションに配置する