栃木県脳卒中発症登録 5 ヵ年の状況 資料 2 1 趣旨栃木県では平成 10 年度から脳卒中発症登録事業として 県内約 30 の医療機関における脳卒中の発症状況を登録し 発症の危険因子や基礎疾患の状況 病型等の発症動向の把握に取り組んでいる 医療機関から保健環境センターに登録されるデータは年間約 4,200 件であり これまでに約 8 万件のデータが同センターに蓄積されている 今回 蓄積データのうち 現在の調査項目に即したデータが全て保存してある H22~26 年分の5 年間 21,016 件のデータについて 発症予防対策につなげるため 様々な視点から集計や分析を行うなど活用方法を見直し 本県における脳卒中の特性の把握を行った 2 登録件数等 (1) 登録件数男性 :11,810 件女性 :9,206 件計 21,016 件 (2) 医療圏別登録件数宇都宮 :5,099 県西 :2,601 県東 :2,081 県北 :4,406 県南 :4,779 両毛 2,050 3 結果の概要 (1) 病型構成割合脳梗塞の合計が最も多く (66.2%) 次に脳内出血(21.3%) くも膜下出血(7.0%) 一過性脳虚血発作 TIA が (4.9%) の順であった (2) 性別年齢別の状況 男性(56%) が 女性 (44%) より多い 年齢階級別登録状況では 男性が 40 代から増加し 60~70 代がピークとなるのに対し 女性は 50~60 代から増加し 80 代がピークとなる (3) 初発 再発の状況 全体のうち 初発(67%) が再発 (24%) より多い 医療圏別の再発の状況では 県北(29.4%) が最も多く 両毛 (19.5%) が最も低かった 病型別では TIA(28.8%) 脳梗塞の合計(26.5%) は再発者の割合が高く くも膜下出血 (9.0%) は最も低かった (4) 受診までの経過時間と受診手段 発症から受診まで3 時間以内であった者の割合は 経年で見ると 平成 22 年 (31.7%) から平成 26 年 (36.4%) の間で約 5ポイント増加している 発症から受診まで3 時間以内であった者の割合を医療圏別に見ると 県東 (39%) が最も多く 次に両毛 (36%) 最も少なかったのは県南(30%) であった 発症から受診まで3 時間以内であった者の割合を病型別に見ると 最も多いのはくも膜下出血 (59.5%) 次に脳内出血 (46.8%) 脳梗塞の合計(26%) の順であった 受診手段では 消防隊の救急車利用の割合が くも膜下出血(77.1%) 脳内出血 (71.5%) が高い一方 脳梗塞の合計 (42.2%) は低かった 脳梗塞は自家用車が約半数 (48.2%) であった (5) リハビリテーションの実施状況 発症後 3 日以内にリハビリテーションを開始したのは全体の約 5 割 (53.5%) であった 医療圏別では 発症後 3 日以内にリハビリテーションを開始した者の割合が高いのは 宇都宮 (62.6%) 県北 (60%) の順であった 最も低かったのは県南 (37.7%) であった 1
また リハビリテーションの種類別では 理学療法はいずれの医療圏でも 60% 以上が実施したが 作業療法 言語療法は実施状況に医療圏による差があった 病型別では 脳梗塞の合計(59.9%) 脳内出血 (51.7%) が3 日以内にリハビリテーションを開始した (6) 発症時の合併症や生活習慣 高血圧を有する者が最も多く 全体の6 割以上 (65.5%) であるが うち7 人に1 人 (14.3%) は未治療であった 年齢別では 合併症を有する者は高齢になるほど高率となるが 生活習慣では喫煙 習慣飲酒 BMI25 以上の者は高齢になるほど低率となる (7) 医療圏外の受診 医療圏外の医療機関を受診している者の割合は 県西(37.1%) が最も多く 次に県北 (29.6%) であった 2
栃木県脳卒中発症登録事業 5 年間 ( 平成 22 年 ~ 平成 26 年 ) の概要 平成 22 年 1 月から平成 26 年 12 月 31 日までの 5 年間において 脳卒中発症登録票 ( 別紙様式 1 号 ) に基づき提供された脳卒中患者情報のうち 医療機関を退院した 21,016 件について県全体と二次医療圏別での集計を行った 二次医療圏は 宇都宮保健所医療圏 ( 以下宇都宮 ) 県西保健医療圏( 以下県西 ) 県東保健医療圏( 以下県東 ) 県北保健医療圏 ( 以下県北 ) 県南保健医療圏( 以下県南 ) 両毛保健医療圏( 以下両毛 ) の 6 圏域である 医療圏別分析では 登録票に記載の患者住所を基準とした 注 ) 脳梗塞合計 * アテローム血栓性梗塞 心原性脳梗塞 ラクナ梗塞 その他の脳梗塞 病型不明の脳梗塞 未記入の合計 急性期を担う医療機関 ** 急性期医療機関と急性期及び回復期医療機関の合計 1. 脳卒中発症登録延べ件数 県内の医療機関から提供された脳卒中患者 ( 死亡を含む ) の平成 22 年から平成 26 年の発症登録件数は 21,016 件で 年度毎の登録状況は図 1 のとおりである 医療圏別での発症登録件数と人口 10 万に対する登録件数は表 1のとおりである 表 1 ( 人口 10 万対 ) 登録件数宇都宮県西県東県北県南両毛県全体 H22 年 672(131.7) 480(250.0) 343(227.8) 407(104.1) 902(185.8) 438(158.9) 3,242(161.7) H23 年 882(171.9) 541(283.9) 436(293.6) 695(178.0) 884(182.8) 428(156.2) 3,866(193.3) H24 年 1,139(221.3) 550(291.8) 404(274.0) 950(244.8) 945(195.9) 333(122.3) 4,321(216.8) H25 年 1,193(231.2) 504(270.2) 443(303.2) 1,113(288.7) 1,031(213.8) 423(156.2) 4,707(236.9) H26 年 1,213(234.3) 526(285.2) 455(313.4) 1,241(324.2) 1,017(211.1) 428(159.1) 4,880(246.3) 計 5,099 2,601 2,081 4,406 4,779 2,050 21,016 3
2. 病型別登録件数割合 平成 22 年から平成 26 年までに登録された発症者の状況を病型別割合で見ると 脳梗塞合計 * が 66.2% 次いで脳内出血 21.3% くも膜下出血 7.0% 一過性脳虚血発作 TIA4.9% の順となっていた ( 図 2) 脳梗塞の病型割合では アテローム血栓性梗塞が 37.2% 心原性脳梗塞が 23.8% ラクナ梗塞が 19.5% の順となっていた ( 図 3) 年次別 医療圏別で見ると 登録された病型割合は同様な傾向であった ( 図 4 図 5 表 2) 4
表 2 医療圏別 病型別登録件数 ( 割合 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 342 ( 6.7% ) 1,092 ( 21.4% ) 3,442 ( 67.5% ) 215 ( 4.2% ) 県西 229 ( 8.8% ) 574 ( 22.1% ) 1,667 ( 64.1% ) 126 ( 4.8% ) 県東 132 ( 6.3% ) 444 ( 21.3% ) 1,335 ( 65.1% ) 146 ( 7.0% ) 県北 268 ( 6.1% ) 785 ( 17.8% ) 3,061 ( 69.5% ) 250 ( 5.7% ) 県南 314 ( 6.6% ) 1,046 ( 21.9% ) 3,127 ( 65.4% ) 231 ( 4.8% ) 両毛 177 ( 8.6% ) 544 ( 26.5% ) 1,254 ( 61.2% ) 61 ( 3.0% ) 県全体 1,462 ( 7.0% ) 4,485 ( 21.0% ) 13,906 ( 66.0% ) 1,029 ( 5.0% ) 3. 性別 年齢階級別登録状況 年次別 医療圏別での性別の割合は 男性約 6 割 女性約 4 割と同様な傾向であった ( 図 6 図 7) 医療圏別 性別での病型別割合は 女性のくも膜下出血の割合が男性より高く 医療圏別での割合は同様の傾向であった ( 図 8 図 9) 年次別での発症年齢構成の割合は 大きな変化はなく 70 歳代から 80 歳代の割合が高かった ( 図 10) 性別 年齢構成別で見ると 全ての医療圏で男性では 70 歳代 女性では 80 歳代の登録件数が多かった ( 図 11) 5
6
4. 初発 再発登録状況 年次別 医療圏別でみると 脳卒中発症登録のあった約 7 割が初発 約 2~3 割が再発となっていた ( 図 12 図 13) 初発再発別 医療圏別 病型別を見ると 脳梗塞合計 * で 初発での割合に比べ再発割合が増加しており 医療圏別での割合は同様の傾向であった ( 図 14 図 15) 7
8
5. 受診までの経過時間 急性期医療を担う医療機関 ** における 3 時間以内の受診は 平成 22 年では 31.7% 平成 26 年では 36.4% であり 4.7pt の増加がみられた ( 図 16) 病型別 受診までの経過時間を見ると 発症から 3 時間以内の受診割合は くも膜下出血は 59.5% 脳内出血は 46.8% と高かったが 脳梗塞合計 * は 発症後 6 時間以上経ってからの受診割合が 61.6% と高かった ( 図 17) 医療圏別での受診までの経過時間の割合は同様の傾向であった ( 図 18) 医療圏別 病型別での 3 時間以内の受診の割合はほぼ同様の傾向であった ( 表 3) 9
表 3 急性期治療を担う医療機関における医療圏別 病型別 3 時間以内の受診件数 ( 割合 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 157 ( 55.3% ) 405 ( 46.2% ) 712 ( 25.2% ) 82 ( 42.3% ) 県西 111 ( 60.7% ) 184 ( 45.4% ) 301 ( 26.3% ) 44 ( 50.6% ) 県東 74 ( 60.7% ) 185 ( 47.8% ) 378 ( 32.3% ) 79 ( 56.0% ) 県北 160 ( 61.8% ) 363 ( 48.2% ) 717 ( 26.2% ) 92 ( 50.3% ) 県南 181 ( 59.3% ) 455 ( 46.1% ) 621 ( 22.2% ) 69 ( 32.9% ) 両毛 108 ( 61.4% ) 256 ( 47.1% ) 339 ( 27.1% ) 25 ( 41.0% ) 県全体 791 ( 59.5% ) 1,848 ( 46.8% ) 3,068 ( 25.7% ) 391 ( 44.6% ) 10
6. 受診手段 急性期医療を担う医療機関 ** における受診の手段は 約 5 割が救急車 ( 消防 ) 約 4 割が自家用車等での受診となっており 年次別での割合の変化はなかった ( 図 19) 急性期医療を担う医療機関 ** における受診の手段は 病型別で見ると くも膜下出血及び脳出血については 救急車 ( 消防 ) による受診の割合が約 7 割と高く 脳梗塞合計 * については自家用車等による受診の割合が高かった ( 図 20) 急性期医療を担う医療機関 ** における受診の手段のうち 救急車 ( 消防 ) と自家用車等での医療圏別 病型別割合は 同様の傾向であった ( 表 4 表 5) 11
表 4 急性期治療を担う医療機関における医療圏別 病型別受診の手段件数 ( 割合 )( 救急車 _ 消防 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 215 ( 75.7% ) 616 ( 70.3% ) 1,177 ( 41.6% ) 84 ( 43.3% ) 県西 136 ( 74.3% ) 266 ( 65.7% ) 476 ( 41.6% ) 48 ( 55.2% ) 県東 94 ( 77.0% ) 304 ( 78.6% ) 645 ( 55.2% ) 87 ( 61.7% ) 県北 206 ( 79.5% ) 545 ( 72.4% ) 1,071 ( 39.2% ) 61 ( 33.3% ) 県南 235 ( 77.0% ) 671 ( 67.9% ) 1,107 ( 39.5% ) 71 ( 33.8% ) 両毛 138 ( 78.4% ) 423 ( 77.9% ) 561 ( 44.9% ) 30 ( 49.2% ) 県全体 1,024 ( 77.1% ) 2,825 ( 71.5% ) 5,037 ( 42.2% ) 381 ( 43.5% ) 表 5 急性期治療を担う医療機関における医療圏別 病型別受診の手段件数 ( 割合 )( 自家用車等 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 42 ( 14.8% ) 207 ( 23.6% ) 1,398 ( 49.4% ) 99 ( 51.0% ) 県西 30 ( 16.4% ) 97 ( 24.0% ) 555 ( 48.5% ) 36 ( 41.4% ) 県東 21 ( 17.2% ) 76 ( 19.6% ) 484 ( 41.4% ) 50 ( 35.5% ) 県北 39 ( 15.1% ) 174 ( 23.1% ) 1,527 ( 55.9% ) 117 ( 63.9% ) 県南 34 ( 11.1% ) 185 ( 18.7% ) 1,155 ( 41.3% ) 122 ( 58.1% ) 両毛 30 ( 17.0% ) 104 ( 19.2% ) 627 ( 50.2% ) 29 ( 47.5% ) 県全体 196 ( 14.7% ) 843 ( 21.3% ) 5,746 ( 48.2% ) 453 ( 51.7% ) 7. 受診時の意識障害の程度 急性期医療を担う医療機関 ** における受診時の意識障害の年次別での割合の変化はなかった ( 図 21) 急性期医療を担う医療機関 ** における病型別 受診時の意識障害の程度割合を見ると 意識障害が重度である JUS- Ⅲ( 刺激をしても覚醒しない状態 ) の割合は くも膜下出血で 31.9% と高かった ( 図 22) 急性期医療を担う医療機関 ** における受診までの経過時間別 受診時の意識障害の程度割合を見ると 意識障害が重度である JUS-Ⅲ( 刺激をしても覚醒しない状態 ) では 発症から 3 時間以内の受診割合が 59.8% と高かった ( 図 23) 急性期医療を担う医療機関 ** における医療圏別 受診時の意識障害の程度割合は ほぼ同様の傾向であった ( 図 24) 12
13
8. リハビリテーションの状況 リハビリテーション実施割合の年次推移は 平成 22 年では 71.2% 平成 26 年では 79.3% であり 8.1pt の増加がみられ 種類別でも全て実施率の増加がみられた ( 図 25 図 26) 病型別 医療圏別で見ると 脳梗塞合計 * で実施割合が約 7 割と高かった ( 図 27) 医療圏別 リハビリテーションの種類別でみると 理学療法は約 6~7 割の実施割合であっが 作業療法と言語療法では実施割合に差があった ( 表 6) 医療圏別 病型別での 3 日以内のリハビリテーション開始割合は 脳梗塞合計 * 及び脳出血での実施割合が高かった ( 表 7) 14
表 6 医療圏別 種類別リハビリテーション実施件数 ( 割合 ) 理学療法 作業療法 言語療法 宇都宮 3,970 ( 77.9% ) 3,599 ( 70.6% ) 2,659 ( 52.1% ) 県西 1,811 ( 69.6% ) 1,642 ( 63.1% ) 668 ( 25.7% ) 県東 1,377 ( 66.2% ) 1,131 ( 54.3% ) 657 ( 31.6% ) 県北 3,117 ( 70.7% ) 2,422 ( 55.0% ) 1,901 ( 43.1% ) 県南 2,954 ( 61.8% ) 1,885 ( 39.4% ) 1,283 ( 26.8% ) 両毛 1,627 ( 79.4% ) 1,507 ( 73.5% ) 1,157 ( 56.4% ) 県全体 14,856 ( 70.7% ) 12,186 ( 58.0% ) 8,325 ( 39.6% ) 表 7 医療圏別 病型別 3 日以内にリハビリテーションを開始した件数 ( 割合 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 131 ( 38.3% ) 654 ( 59.9% ) 2,498 ( 72.6% ) 67 ( 31.2% ) 県西 61 ( 26.6% ) 338 ( 58.9% ) 936 ( 56.1% ) 13 ( 10.3% ) 県東 29 ( 22.0% ) 266 ( 59.9% ) 773 ( 57.0% ) 33 ( 22.6% ) 県北 58 ( 21.6% ) 435 ( 55.4% ) 1,956 ( 63.9% ) 70 ( 28.0% ) 県南 20 ( 6.4% ) 345 ( 33.0% ) 1,374 ( 43.9% ) 35 ( 15.2% ) 両毛 44 ( 24.9% ) 281 ( 51.7% ) 791 ( 63.1% ) 15 ( 24.6% ) 県全体 343 ( 23.5% ) 2,319 ( 51.7% ) 8,328 ( 59.9% ) 233 ( 39.6% ) 9. 退院後の患者転帰 退院後の患者転帰の年次推移は 割合に大きな変化はなかった ( 図 28) 病型別で見ると くも膜下出血では死亡退院が約 3 割と高く 一過性脳虚血発作 TIA は約 9 割が自宅退院であった ( 図 29) 急性期医療を担う医療機関 ** における患者の転帰別 入院から退院までの日数割合を見ると 退院 ( 自宅等 ) では 入院から退院までの日数が 2 週間以内の割合が約 4 割であった ( 図 30) 急性期医療を担う医療機関 ** における病型別 入院から退院までの日数割合を見ると くも膜下出血と脳内出血では約 5 割が 4 週間以上の入院日数であった ( 図 31) 医療圏別 病型別に見ると 割合は同様の傾向であった ( 図 32) 医療圏別 4 週間以内の退院後の患者転帰の割合は 転院 ( 医療機関 ) での割合に差があった ( 表 8) 15
16
17
表 8 急性期治療を担う医療機関における医療圏別 入院が4 週間以内の退院後の患者転帰件数 ( 割合 ) 退院 ( 自宅等 ) 退院 ( 施設 ) 転院 ( 医療機関 ) 死亡退院 宇都宮 1,803 ( 71.5% ) 72 ( 2.9% ) 365 ( 14.5% ) 282 ( 11.2% ) 県西 744 ( 62.2% ) 27 ( 2.3% ) 260 ( 21.7% ) 166 ( 13.9% ) 県東 730 ( 57.5% ) 38 ( 3.0% ) 321 ( 25.3% ) 181 ( 14.3% ) 県北 1,559 ( 71.9% ) 65 ( 3.0% ) 203 ( 9.4% ) 341 ( 15.7% ) 県南 1,660 ( 58.0% ) 114 ( 4.0% ) 726 ( 25.4% ) 360 ( 12.6% ) 両毛 709 ( 72.6% ) 43 ( 4.4% ) 53 ( 5.4% ) 171 ( 17.5% ) 県全体 7,205 ( 65.5% ) 359 ( 3.3% ) 1,928 ( 17.5% ) 1,501 ( 13.7% ) 10. 発症時の合併症 発症時に高血圧の合併症を持った者は 男女とも約 6 割となっていた 女性の脂質異常症の合併症を持った割合は 平成 22 年は 19.8% 平成 26 年は 28.1% と 8.3pt 増加していた ( 図 33~ 図 36) 年齢別に見ると 70 歳代 80 歳代で合併症を持つ割合が高かった ( 図 37) 医療圏別 病型別での合併症を持つ割合は表 9 から表 12 のとおりである 18
19
表 9 医療圏別 病型別脳卒中発症時の合併症件数 ( 割合 )( 高血圧 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 145 ( 42.4% ) 685 ( 62.7% ) 2,037 ( 59.2% ) 142 ( 66.0% ) 県西 91 ( 39.7% ) 276 ( 48.1% ) 871 ( 52.2% ) 80 ( 63.5% ) 県東 70 ( 53.0% ) 318 ( 71.6% ) 925 ( 68.3% ) 104 ( 71.2% ) 県北 164 ( 61.2% ) 579 ( 73.8% ) 2,104 ( 68.7% ) 169 ( 67.6% ) 県南 137 ( 43.6% ) 673 ( 64.3% ) 1,725 ( 55.2% ) 146 ( 63.2% ) 両毛 106 ( 59.9% ) 363 ( 66.7% ) 821 ( 65.5% ) 40 ( 65.6% ) 県全体 713 ( 48.8% ) 2,894 ( 64.5% ) 8,483 ( 61.0% ) 681 ( 47.8% ) 表 10 医療圏別 病型別脳卒中発症時の合併症件数 ( 割合 )( 糖尿病 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 31 ( 9.1% ) 137 ( 12.5% ) 796 ( 23.1% ) 53 ( 24.7% ) 県西 14 ( 6.1% ) 74 ( 12.9% ) 317 ( 19.0% ) 20 ( 15.9% ) 県東 16 ( 12.1% ) 87 ( 19.6% ) 353 ( 26.1% ) 29 ( 19.9% ) 県北 30 ( 11.2% ) 134 ( 17.1% ) 871 ( 28.5% ) 67 ( 26.8% ) 県南 31 ( 9.9% ) 185 ( 17.7% ) 795 ( 25.4% ) 61 ( 26.4% ) 両毛 22 ( 12.4% ) 96 ( 17.6% ) 335 ( 26.7% ) 16 ( 26.2% ) 県全体 144 ( 9.8% ) 713 ( 15.9% ) 3,467 ( 24.9% ) 246 ( 17.2% ) 表 11 医療圏別 病型別脳卒中発症時の合併症件数 ( 割合 )( 脂質異常症 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 45 ( 13.2% ) 195 ( 17.9% ) 1,121 ( 32.6% ) 86 ( 40.0% ) 県西 15 ( 6.6% ) 74 ( 12.9% ) 343 ( 20.6% ) 34 ( 27.0% ) 県東 17 ( 12.9% ) 63 ( 14.2% ) 305 ( 22.5% ) 43 ( 29.5% ) 県北 32 ( 11.9% ) 146 ( 18.6% ) 784 ( 25.6% ) 68 ( 27.2% ) 県南 20 ( 6.4% ) 174 ( 16.6% ) 852 ( 27.2% ) 93 ( 40.3% ) 両毛 14 ( 7.9% ) 31 ( 5.7% ) 304 ( 24.2% ) 1 ( 21.3% ) 県全体 143 ( 9.8% ) 683 ( 15.2% ) 3,709 ( 26.7% ) 337 ( 9.0% ) 20
表 12 医療圏別 病型別脳卒中発症時の合併症件数 ( 割合 )( 心房細動 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 11 ( 3.2% ) 57 ( 5.2% ) 596 ( 17.3% ) 15 ( 7.0% ) 県西 4 ( 1.7% ) 23 ( 4.0% ) 349 ( 20.9% ) 19 ( 15.1% ) 県東 10 ( 7.6% ) 43 ( 9.7% ) 310 ( 22.9% ) 26 ( 17.8% ) 県北 10 ( 3.7% ) 50 ( 6.4% ) 736 ( 24.0% ) 23 ( 9.2% ) 県南 6 ( 1.9% ) 59 ( 5.6% ) 602 ( 19.3% ) 27 ( 11.7% ) 両毛 1 ( 0.6% ) 21 ( 3.9% ) 229 ( 18.3% ) 6 ( 9.8% ) 県全体 42 ( 2.9% ) 253 ( 5.6% ) 2,822 ( 20.3% ) 116 ( 9.0% ) 11. 生活習慣の状況 発症時に喫煙習慣があった者 毎日飲酒習慣があった者 肥満者及び BMI25.0 以上の者の割合の年次推移は 男女とも大きな変化はなかった ( 図 38 から図 40) 年齢別に見ると 40 歳代 50 歳代での発症まで喫煙ありの割合が約 4 割と高かった ( 図 41) 医療圏別 病型別で 発症まで喫煙あり 毎日飲酒あり 肥満者及び BMI25.0 以上を持つ割合はそれぞれ表 13 から表 15 のとおりである 21
22
表 13 医療圏別 病型別脳卒中発症時の生活習慣の状況件数 ( 割合 )( 発症時まで喫煙あり ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 95 ( 27.8% ) 258 ( 23.6% ) 720 ( 20.9% ) 39 ( 18.1% ) 県西 51 ( 22.3% ) 105 ( 18.3% ) 303 ( 18.2% ) 13 ( 10.3% ) 県東 27 ( 20.5% ) 91 ( 20.5% ) 253 ( 18.7% ) 20 ( 13.7% ) 県北 71 ( 26.5% ) 176 ( 22.4% ) 588 ( 19.2% ) 44 ( 17.6% ) 県南 53 ( 16.9% ) 226 ( 21.6% ) 536 ( 17.1% ) 36 ( 15.6% ) 両毛 37 ( 20.9% ) 98 ( 18.0% ) 278 ( 22.2% ) 9 ( 14.8% ) 県全体 334 ( 22.8% ) 954 ( 21.3% ) 2,678 ( 19.3% ) 161 ( 15.7% ) 表 14 医療圏別 病型別脳卒中発症時の生活習慣の状況件数 ( 割合 )( 毎日飲酒あり ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 91 ( 27% ) 323 ( 30% ) 841 ( 24% ) 45 ( 21% ) 県西 58 ( 25% ) 133 ( 23% ) 322 ( 19% ) 20 ( 16% ) 県東 28 ( 21% ) 125 ( 28% ) 342 ( 25% ) 26 ( 18% ) 県北 55 ( 21% ) 195 ( 25% ) 645 ( 21% ) 34 ( 14% ) 県南 47 ( 15% ) 256 ( 24% ) 533 ( 17% ) 44 ( 19% ) 両毛 27 ( 15% ) 84 ( 15% ) 191 ( 15% ) 8 ( 13% ) 県全体 306 ( 20.9% ) 1,116 ( 24.9% ) 2,874 ( 20.7% ) 177 ( 17.2% ) 表 15 医療圏別 病型別脳卒中発症時の生活習慣の状況件数 ( 割合 )( 肥満者及びBMI 25.0 以上 ) くも膜下出血 脳内出血 脳梗塞合計 * 一過性脳虚血発作 TIA 宇都宮 64 ( 18.7% ) 283 ( 25.9% ) 791 ( 23.0% ) 53 ( 24.7% ) 県西 44 ( 19.2% ) 129 ( 22.5% ) 347 ( 20.8% ) 23 ( 18.3% ) 県東 23 ( 17.4% ) 100 ( 22.5% ) 294 ( 21.7% ) 35 ( 24.0% ) 県北 52 ( 19.4% ) 180 ( 22.9% ) 703 ( 23.0% ) 59 ( 23.6% ) 県南 49 ( 15.6% ) 208 ( 19.9% ) 616 ( 19.7% ) 64 ( 27.7% ) 両毛 39 ( 22.0% ) 119 ( 21.9% ) 292 ( 23.3% ) 10 ( 16.4% ) 県全体 271 ( 18.5% ) 1,019 ( 22.7% ) 3,043 ( 21.9% ) 244 ( 23.7% ) 12. 医療圏外への受診 医療圏外への受診割合は 県西が 37.1% 県北が 29.6% であった ( 図 42) 病型別 医療圏別で見ると 割合の傾向は同様であった ( 図 43) 受診の手段を見ると 自家用車等での受診が 3~4 割であった ( 図 44) 医療圏外への 3 時間以内の受診割合は 約 3 割であった ( 図 45) 23
24
25