プログラムを取り入れた指導事例 ( 中学校 2 年英語 ) 1 単元名 TOTAL ENGLISH 2 Lesson 5 Career Experience 2 単元観この単元は 職場体験に関する内容を扱う 体験場所を決めかねているミクに シーマは自分のおば夫妻が経営しているスーパーを提案する ミクはスーパーでの体験を日記に記し 後日お礼の手紙を書く 本校においても 11 月に職場体験を行うため 生徒たちは関心をもって授業に取り組むことができると考えられる また 日記や手紙を書くことは既に授業で行っている活動である 本単元で教科書の本文として扱われているミクの書いた日記や手紙が これまでに自分たちが書いたものと比べて よりまとまった文章になっていることを実感してほしい 言語材料としては to 不定詞の基本的な三つの用法を学習する 今まで動詞として扱っていた単語が1 文の中に複数あることや to を付けることにより名詞 副詞 形容詞の働きをすることに混乱する生徒も多いだろう まずはたくさんの文に触れることで文の形を定着させ 今後の表現活動で生徒たちが大いに活用できるようにしたい 本単元までの学習では ~することが好きだ と相手に伝えたいときは ~が好きだ 私はいつも~する というように ニュアンスを変えたり 2 文に分けたりして表現していた目的や原因 用途等を伝える際も同様で表現も同様に 1 文で率直に表すことができなかった そのため 自分が言いたいことをそのまま表現できないことにもどかしさを感じていた生徒もいたことであろう 新しい表現を学び 実際に使えるようになることは生徒にとって大きな喜びである 本単元ではその喜びを感じられる活動を通して 自分の伝えたいことを間違いを恐れず積極的に表現できる力を付けさせていきたい また 本単元では不定詞の三用法を用いて まとまりのある文章を書くことを目標としている 毎回の授業で少しずつ 話すことだけでなく書くことで表現する時間を設け 英作文に対する苦手意識を払拭していきたい 話すことに比べて 書くことは 自分の伝えたいことをじっくり考え表現することができる 十分に時間を与えるとともに 必要に応じて辞書を活用する等の手立てを与えることで 生徒たちは書き上げたときの達成感を得ることができると考える その達成感を自信につなげ 書くことへの関心 意欲を高め 多様な表現のできる生徒を育てていきたい 3 単元の目標 (1) 辞書を活用しながら 自分の将来についてまとまりのある文章を書く CAN-DO リスト との関連 書くこと (2 学年 ) 習志野第二中学校 CAN-DO リスト 書くこと (2 学年 ) 自分のことや身近なことについて, つなぎ言葉を用いて文のつながりに注意してまとまりのある文章を書くことができる (2) to 不定詞を用いた文の構造を理解する 4 単元の観点別評価規準 ア. コミュニケーションへの関心 意欲 態度 イ. 外国語表現の能力 ウ. 外国語理 解の能力 エ. 言語や文化についての知識 理解 1 辞書を活用するなどし 1 自分の将来について 1 to 不定詞を用いた文の て積極的に英文を書い つなぎ言葉を用いてま 構造を理解している て伝えようとしてい とまりのある文章を書 る くことができる
5 単元の指導計画と評価活動 ( 本時 3/7) 時間 ねらい 学習活動評価規準評価方法 1 to 不定詞 ( 名詞的用法 ) の文構造を理解する 自分が好きなことについて英文を書き 相手に伝える イ -1 評価カード ワークシート 教科書の本文から ~すること という表現を学ぶ 2 本文の中から不定詞を用いた文を探す 教科書の文を参考に 自分のことに置き換えて書く to 不定詞 ( 副詞的用法 ) の文構造を理解する 3 行動と その目的を組み合わせて適切な文を作る ( 本時 ) 組み合わせた文を参考にして 自分たちで作った文をノートに書く 教科書の本文から ~ために という表現を学ぶ 4 本文の中から不定詞を用いた文を探す 教科書の文を参考に 自分のことに置き換えて書く to 不定詞 ( 形容詞的用法 ) の文構造を理解する 物と その使用目的を組み合わせ正しい文を作る 5 組み合わせた文を参考にして 自分たちで作った文をノートに書く 教科書の本文から ~するための という表現を学ぶ 6 本文の中から不定詞を用いた文を探す 教科書の文を参考に 自分のことに置き換えて書く 自分の将来について つなぎ言葉を用いてまとまりのある文章 7 を書く 辞書を活用し 英作文する <ペーパーテスト> 8 不定詞の3つの用法を用いた文の構造についての理解を見る問題 イ-1 イ-1 ア-1 評価カード T/F 評価カードワークシート評価カード T/F 評価カードワークシート評価カード T/F ワークシートペーパーテスト ( 後日 ) 6 全校研究主題との関連本校では 豊かな心を持ち 自ら学ぶ生徒の育成 ~ 考えたこと 感じ取ったことを表現する力を 教科横断的に育む授業実践を通して~を研究主題に掲げている 本単元で学習する不定詞を用いることによって 生徒が英語で表現できる幅が大きく広がる 生徒がつたない英語でも友達や教師と表現し合い 理解し合う活動をすることで コミュニケーション力は育まれていくことであろう 新しい表現を学び 使えるようになることは生徒にとって大きな喜びとなり そして自信となる 英語を使って自分の考えたことや感じ取ったことを表現することができた という自信は 生徒の学習意欲に直結する そのため まずはペアやグループ活動を行うといったスモールステップを忘れないこと 常に生徒をよく見て ほめることを心掛けたい 自ら学ぶ生徒の育成のためには その自信こそが不可欠であろう 本単元を通して 間違いを恐れず積極的に表現できる力を培いたい
7 本時の指導 (1) 生徒の実態 ( 観点およびアンケートの内容のみを記載 ) 授業等の様子から 事前アンケートから 英語学習について 以下のような事前調査を実施した 1 英語学習について 読む 聞く 書く 話す 次の中で 英語でできることは何ですか ( 複数回答可 ) 質問項目 1 英和辞書を引いて本文に合う意味を見つけることができる 2 簡単な日記を読んで意味が分かる 3 新出単語の意味が分かれば 本文の内容を理解することができる 4 教科書の Lesson1 から Lesson3 までをスラスラ音読できる 1 簡単な自己紹介を聞いて その内容を理解することができる 2 授業中 簡単な支持を聞き取り 行動に移すことができる 3 簡単な天気予報を聞き取ることができる 1 3~5 文で簡単な日記を書くことができる 2 これまで学習した単語の半分以上は書ける 3 和英辞典を使って文を書くことができる 1 7 文程度で自己紹介することができる 2 原稿を書けばスピーチができる 3 ALT に簡単な質問ができる 4 相手の言うことが分からないときに 聞き返すことができる 5 友達と質問を交えながら簡単な対話ができる の人数 2 既習事項の定着について 次の文の中から動詞を見つけ丸を付けましょう 1.I liked to swim tennis when I was five years old. 2. I don t like swimming. like のみ swim のみ like, swim like, swim, was その他(when にも丸を付けていた生徒 ) 無回答 don t のみ like のみ don t, like don t, like, swimming その他(swimming のみなど ) 無回答 [3 考察 ] (2) 目標 to 不定詞 ( 副詞的用法 ) を用いて 意味の通る文を作る (3) 本時の観点別評価項目 to 不定詞を用いた文の構造を理解している ( 言語や文化についての知識 理解 )
(4) 展開 過 程 準備 復習 導入 確認 練習 活動 時配 リフレクションの場面 学習活動と内容 自分の考えたこと 感じ取ったことを表現する場面 7 1 挨拶 元気よく挨拶をする 2 Dialog Game Do you like to go to LaLaport? 友達にららぽーとに行きたいか尋ね る 答えるときは Yes, I do. No, I don t. にプラス 1 文する 例 : Yes, I do. I like LaLaport. Yes, I do. I want to buy clothes. 3 3 to 不定詞の副詞的用法の導入 教師がららぽーとへ行った話を聞き 内容について考える 5 4 文法のまとめ 本時の Goal と Target Sentence を写 す 3 5 Practice1 to 不定詞を用いた文の口頭練習 I go to LaLaport to. 全体で練習 黒板のターゲットセンテンスを参考 にしながら 絵や写真の内容を文にする 5 Practice2 隣同士で文を作る練習 A: I go to LaLaport to eat lunch. B: You go to LaLaport to eat lunch? I go to LaLaport to buy pens. A: I go to LaLaport to eat lunch. You go to Lalaport to buy pens? I go to LaLaport to see movie. というように パートナーと自分に ついての文を覚え 増やしていく 10 7 Activity1 行動カードと目的カードを組み合わせ る 5 人グループで 配られたカードを 組み合わせて 8 つの文を完成させ る 黒板に貼られた解答を読んで確認す る 学 習 形 態 ペア グルー プ 教師の指導 支援 ( ) と評価項目 評価方法 ( ) 元気良く挨拶し 明るい雰囲気を作る ららぽーとの写真を見せて生徒の関心を集める 答え方の例を提示し 全員が活動に参加できるようにする 黒板に 相槌や受け答えのヒントを貼り より自然なコミュニケーションになるようにする 生徒のつぶやきを拾いながら 本時は ~ するために という意味の不定詞を学ぶことを確認する 生徒が動詞と不定詞を区別できるように説明を加える I go to LaLaport に続く不定詞 (to buy や to eat など ) をいくつか絵や写真で提示し 生徒に言わせる 全体の進み具合を確認しながら机間指導する どのペアも活動を続けられるよう 教えあい活動を促す 全員が参加できるように まずはカードを平等に分けるよう指示する 1つのグループが完成した時点で黒板に解答を貼り 全員で確認する to 不定詞を用いた文の構造を理解している 言語や文化についての知識 理解 ( 観察 評価カード ) 困っているグループには単語の意味などヒントを与える
10 8 Activity2 ( マッチング ) 意味の通った文を作る Activity1 で使ったカードを参考にし て 男子は行動カードを 女子は目的 カードを作る ペアにカードの内容を伝え 意味が 通る文になっているか確認する 時間内に多くの人とコミュニケーシ ョン活動を図り 文を作る できた文のうち 1 文をノートに書 く まとめ 7 10 Refraction Actibity2 で書いた文に 本時で学ん だことを書き加える ペアで伝え合う 11 挨拶 元気よく挨拶をする 個人ペア個人個人ペア カード作成の際には本時に使った表現を使ってもよいことを伝える to 不定詞を用いた文の構造を理解している 言語や文化についての知識 理解 ( 観察 生徒の報告 ) 活動の手順を確認するために まずは隣同士で伝え合わせる 意味が通る文ができなかった場合は 自分で考えて文を作るよう指示する 文を書く際には周りと協力したり 調べたりしても良いこととする リフレクションで文を使用するため 必ず全員に書かせる 振り返りにより本時について自己評価を行い 狙いに対する達成度を確認させる パートナーとの伝え合いから 自分が気づかなかったことを書き加えるよう指示する 生徒とともに元気よく挨拶をする (5) 板書計画 L5B 行動の目的を to 不定詞を使って相手に伝えよう Target Sentence I go to LaLaport to buy clothes. ( 私は買い物をするためにららぽーとに行く ) Today s Dialog Do you like to go to LaLaport? -Yes, I do. ~ -No, I don t. Reflection 生徒が作った文を用いてまとめる
(6) 配付資料 Activity1 * 切り離して カードとして使います Mr. Oshima got a passport to go to Hawaii this weekend. Mr. Gohira went to Nananoyu to enjoy a big bath. Mr. Michishita sings everyday to be a singer. Mr. Nakamura went home early to watch Ampamman with his son. Ms. Murakami will buy some eggs to make sandwiches with her daughter. Ms. Komatsuzaki will get up early to have a breakfast.