<4D F736F F D CD CC88DB8E9D814188C092E882D682CC8EE682E DD82C98AD682B782E98BD98B7D B F578C768C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

Similar documents
ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

平成22年7月30日

中小企業の雇用・賃金に関する調査結果(全国中小企業動向調査(中小企業編)2015年10-12月期特別調査)

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

滋賀県内企業動向調査 2018 年 月期特別項目結果 2019 年 1 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 月期 ) のなかで 特別項目 : 働き方改革 ~ 年次有給休暇の取得

平成22年7月30日


社団法人日本生産技能労務協会

転職者の動向・意識調査 2011年1月~3月期

平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

2018年度の雇用動向に関する道内企業の意識調査

< 業種別 > D.I. 2 製造業主要判断 D.I. の推移 製造業 30/ /9 見込 /12 予想 < 製造業 > 当期 は 24.5( 前期比 +0.8) と景況感は横ばいであった

農業法人等における雇用に関する調査結果

記者配布資料大阪経済記者クラブ会員各位 平成 30 年 5 月 9 日 中堅 中小企業の経営課題に関するアンケート調査 結果について お問合先 大阪商工会議所経済産業部 ( 山田 西田 ) TEL: 調査概要 調査目的 : 中堅 中小 小規模企業の業況や経営課題 賃上げ 補助

派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

平成29年度     地域経済動向調査      調査報告書

中途採用実態調査(2018年上半期実績、2019年度見通し)

- 調査結果の概要 - 1. 改正高年齢者雇用安定法への対応について a. 定年を迎えた人材の雇用確保措置として 再雇用制度 導入企業は9 割超 定年を迎えた人材の雇用確保措置としては 再雇用制度 と回答した企業が90.3% となっています それに対し 勤務延長制度 と回答した企業は2.0% となっ

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

雇用の現状_季刊版2014年夏号

Microsoft Word - ₥+ èª¿æŁ»ï¼›ï¼“çŽºè¡¨å¾„èª¤åŁŠä¿®æŁ£.docx

1 教育研修費用総額と従業員 1 人当たりの教育研修費用 (1)1 社当たりの教育研修費用総額 1 社当たりの教育研修費用総額は 2014 年度は予算額 5,458 万円 ( 前回調査 5,410 万円 ) 同実績額 4,533 万円 ( 同 4,566 万円 ) であり 2015 年度は予算額 5

Ⅰ 調査目的 総合研究所では 新規開業企業の実態を把握するために 1991 年から毎年 新規開業実態調査 を実施し 開業時の年齢や開業費用など時系列で比較可能なデータを蓄積すると同時に 様々なテーマで分析を行ってきた 今年度は 高齢化が進展するなか開業の担い手として注目を集めているシニア起業家 (

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

(Microsoft PowerPoint \201y\221\3461\216l\224\274\212\372_\225\361\215\220\217\221HP\224\305\201z.pptx)

Ⅰ 調査目的 中小企業で外国人労働者を雇用する例が広くみられるようになっている 背景には生産年齢人口の減少だけではなく 海外展開や訪日観光客の受け入れといった中小企業経営の国際化もある 人手不足への対応として導入が進んだ外国人労働者であるが しだいに企業の成長や事業展開に欠かせなくなってきていると考

労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約

調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

Microsoft PowerPoint

(2) 直接的な被害 影響の内容第 図および第 表は 直接的な被害 影響を受けた事業所の具体的な被害 影響の内容を示したものである 全体では 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 が 51.8% で最も多く 商品 仕掛品 原材料等の損壊 が 23.5% となっている 産業分類別で

自動的に反映させないのは133 社 ( 支払原資を社内で準備している189 社の70.4%) で そのうち算定基礎は賃金改定とは連動しないのが123 社 (133 社の92.5%) となっている 製造業では 改定結果を算定基礎に自動的に反映させるのは26 社 ( 支払原資を社内で準備している103

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc

(社)日本監査役協会

新規文書1

第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

厚生労働省発表

<4D F736F F F696E74202D E9197BF C A89EF8C CC82CC95818B798FF38BB52E >

Microsoft Word - 改訂 H28 H27施行状況記者発表(リード文)

2018年人事・労務に関するトップ・マネジメント調査結果

労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要


目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

新規文書1

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

製造業の雇用削減が本格化し 失業率は5.4% に上昇 雇用情勢の悪化が足元で鮮明になっている 急激な減産局面に突入した昨年 11 月あたりから 派遣切り と言われるような非正規労働者を中心とした解雇に注目が集まったが 実際には今年 2 月まで雇用者数はほぼ横ばいで推移しており (2008 年平均は前

2 業務請負 1980 年代 ~

採用活動の流れの概要

採用者数の記載にあたっては 機械的に採用日の属する年度とするのではなく 一括 採用を行っている場合等において 次年度新規採用者を一定期間前倒しして雇い入れた 場合は 次年度の採用者数に含めることとしてください 5 新卒者等以外 (35 歳未満 ) の採用実績及び定着状況採用者数は認定申請日の直近の3

Microsoft Word - H29 結果概要

3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企

第三章:保育士の就業・就職行動と意識

企業経営動向調査0908

< B83678E DD96E28D8096DA2E786C7378>


スライド 1

資料1

<8A C52E786C7378>

平成22年度産業経済研究委託事業,多様な雇用形態と産業界への影響に関する実態調査報告書

<4D F736F F D2091E593638BE65F92868FAC8AE98BC68C698BB592B28DB85F95F18D908F BD90AC E348C8E C8E8AFA816A2E646F63>

ワークス採用見通し調査

平成10年7月8日

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

目次. 独立行政法人労働政策研究 研修機構による調査 速報値 ページ : 企業調査 ページ : 労働者調査 ページ. 総務省行政評価局による調査 ページ

調査結果の概要 1. 自社チャンネルの加入者動向について 横ばい との見方が拡大自社チャンネルの全体的な加入者動向としては 現状 では 減少 (40.0%) が最も多く 続いて 横ばい (35.6%) 増加 (23.3%) の順となっている また 1 年後 については 横ばい (41.1%) が最も

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

人材マネジメント調査2013


1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

1. ボーナスは定期的に支給されていますか? 年代累計で 奥さまは6 割強 ご主人は8 割強に定期支給 P.1 2. お互いに ボーナスの支給明細書 を見せていますか? あるいは お互いのボーナス支給額をご存知ですか? ボーナスの支給額を知らせる割合は 奥さまは 7 割弱 ご主人は9 割弱 P.1

スライド 1

<4D F736F F D FAC8AE98BC6897E8A8A89BB96408F4997B982C98C5782E989658BBF92B28DB F18D908F F1939A8E968BC68F8A >

調査要領 1. 調査の目的 : 4 月からの電力の小売り全面自由化に対する会員事業所の意識及びその影響を把握し 今後の参考資料とする 2. 調査実施機関 : 甲府商工会議所 3. 調査実施時期 : 平成 28 年 3 月 24 日 ( 木 )~31 日 ( 木 ) 4. 調査対象 : 当所会員 30

ま え が き

採用活動に関する企業調査(2012年12月)

2015年度の雇用動向に関する群馬県内企業の意識調査

Microsoft Word - Notes1104(的場).doc

1 調査の概要 1-1 調査の目的我が国は 人口減少社会を迎えており 働く意欲と能力のある高年齢者が その能力を発揮して 希望すればいくつになっても働くことができるような環境整備が課題となっている これまで 年金の支給開始年齢の引上げ等もあり 65 歳までの雇用確保 ( 継続 ) に力点が置かれがち

別紙 平成 25 年 (2013 年 )12 月 公益社団法人日本介護福祉士会 公益社団法人日本介護福祉士会 介護職員処遇改善に関する調査結果 ( 概要 ) Ⅰ. 調査概要 1. 調査目的平成 21 年度からの処遇改善交付金と平成 24 年度の介護報酬改定が介護従事者の処遇改善にどのような影響を及ぼ

Ⅰ 1 雇用調整実施の判断基準 雇用調整とは 経営の要諦の1つは 売り上げと 雇用量とのバランスをとることです バランスが適度に保たれることによって会社は順調に成長発展していきます 売上が少なくなり しかも そのような状況が当分の間続くと見込まれるときは それに合わせて雇用の量を調整することが必要で

回答者のうち 68% がこの一年間にクラウドソーシングを利用したと回答しており クラウドソーシングがかなり普及していることがわかる ( 表 2) また 利用したと回答した人(34 人 ) のうち 59%(20 人 ) が前年に比べて発注件数を増やすとともに 利用したことのない人 (11 人 ) のう

外国人労働者の雇用実態に関するアンケート調査結果 速報版 平成 30 年 12 月 山形県商工労働部 1. 調査目的 県内における外国人労働者の実態等について調査を実施し 今後の外 国人材の活用施策の検討材料とする 2. 調査期間 平成 30 年 10 月中旬 ~11 月中旬 3. 調査対象 方法

2005 年ファイル交換ソフト利用実態調査結果の概要 2005 年 5 月 31 日 目次 調査方法...2 ファイル交換ソフトの利用者数の実態 ファイル交換ソフトの利用率とその変化 ファイル交換ソフトの利用者数とその変化...5 ファイル交換の実態 利用されてい

Microsoft Word - 様式第1号 キャリアアップ計画書 記入例

2016 年 12 月 28 日日本政策金融公庫総合研究所 新規開業パネル調査 ~ アンケート結果の概要 ~ Ⅰ 調査の目的と実施要領 調査目的 実

Microsoft Word - ★非正規社員アンケート 集計結果.doc

<4D F736F F F696E74202D208DC58F498D65819A F E94C55F959B8BC681458C938BC682C991CE82B782E98AE98BC682CC88D38EAF92B28DB82E >

Microsoft PowerPoint - GM未替誓㕒朕絇稿㕂 _社åfi¡ã†®å�¦ã†³æfl¯æ‘´ã†¨ä¸�é•fl攡çfl¨ç−¶æ³†.pptx

< 業種別 > 2 製造業主要判断 の推移 製造業 29/ /3 見込 /6 予想 < 製造業 > 当期 は 8.0( 前期比 -1.7) 当期 は 9.1( 同 -8.9) 当期 は 5

佐藤委員提出資料

<本調査研究の要旨>

調査レポート

(参考)女性の活躍推進企業データベース記入要領

2013(平成25年度) 確定拠出年金実態調査 調査結果について.PDF

Newsletterむさしのvol_9.indd

Transcription:

雇用の維持 安定への取り組みに関するアンケート 調査結果 調査結果要旨 1. 受注 売上の現状 (09 年 1-3 月 ) は 前年同期比 20% 超の減少 企業の割合が 製造業では 63% に上っているのに対し 非製造業では 11% にとどまり 特に製造業に大きな影響が出ていることがわかる 2. 生産調整の検討 実施状況 ( 製造業のみ ) は 何らかの対策を実施している企業が 40% 検討中の企業が 25% と 回答企業の 65% が実施 検討している 3. 配置転換等の検討 実施状況は 実施済企業が 製造業で 23% 非製造業で 14% 検討中の企業が 製造業で 7% 非製造業で 3% となっており 製造業 非製造業ともに過半の企業が調査時点では 配置転換等の予定はないと回答している 4. 教育訓練の検討 実施状況は 製造業では実施済の企業が 27% 検討中の企業が 37% となっており 回答企業の 63% が実施または検討しているのに対し 非製造業では 実施済企業が 6% 検討中の企業が 5% にとどまっている これは 上記 1 の受注 売上の状況が示すとおり 非製造業では 余剰時間を活用して教育訓練を実施するほど 稼働率が悪化していない状況を示しているものと想定できる 5. 兼業の容認状況については 製造業では 容認済 19% 容認検討中 19% となっているものの 依然 60% の企業が容認しておらず 非製造業では容認済 容認検討中の企業は皆無となっている 6. 役員報酬 管理職賃金の削減実施 検討している企業の割合は 製造業が役員 71% 管理職 59% となっているのに対し 非製造業は役員 39% 管理職 18% と製造業が 非製造業を大幅に上回っているとともに 職階別にみると 収益減少等の経営責任などを反映して 役員報酬等の削減実施 検討中の割合が管理職の賃金減額実施 検討中の割合を製造業で 12 ポイント 非製造業で 21 ポイント上回っている また 減額幅については 実施済企業 予定企業ともに 製造業の方が大きく 今後の削減実施予定時期も 製造業の方が早期実施を予定しており 特に製造業の業況の厳しさが窺われる 1

7. 休業 賃金減額等の検討 実施状況については 製造業では 実施済企業の割合が 70% で 検討中の企業を含めると 80% に達している これに対し 非製造業では実施済企業は 13% で 検討中の企業を含めても 22% にとどまり この調査項目でも製造業の厳しさが表れている また 賃金の減額幅は 製造業の方が 非製造業よりも大きく 検討中の施策の実施時期も 製造業の方が 早期実施を予定している 8. 人員削減等への取組状況をみると 製造業では 派遣社員の契約解除 等の人員削減を実施している企業は 69% に達しているが 希望退職者の募集 を実施している企業は 2 社にとどまり 正社員の雇用は堅持するという姿勢が強く出ていることが窺われる 一方 非製造業では 製造業ほど景況感が厳しくないこと等から 人員削減等の予定はない という回答が 全体の 79% と大半を占めており 派遣社員の契約解除 等の何らかの人員削減策を実施している企業は 合計でも 14% にとどまっている また 希望退職者の募集 を実施している企業は 1 社のみとなっている なお 非正規社員の雇用契約解除時期をみると 製造業 非製造業ともに 期間満了 が大半を占めているが 派遣社員では 中途解約の割合が 製造業で 31% 非製造業で 25% と パート社員 契約社員に比べ高くなっている 9. 雇用確保 安定のための対策について パート 派遣社員 契約社員を正社員として採用する予定はない 今回の経済危機到来に伴い 失業者 内定を取り消された学生を正社員 臨時雇いとして採用する予定はない の 2 項目の回答が製造業 非製造業ともに 30% 前後を占めている 一方 現下の厳しい経営環境の中にありながらも 失業者 内定取消を受けた学生を採用済 非正規社員を正社員として採用済 採用を検討中 等の雇用確保 安定のための積極的な対策を実施 検討している企業もみられる 10.20 年度の採用実績をみると 製造業 非製造業ともに 1~5 名 が最も多く 続いて 製造業では 6~10 名 が 非製造業では 30 名超 が続いている なお 製造業 非製造業ともに 3 割程度の企業で新卒者の採用実績がない また 21 年度の採用計画をみると 景況感の厳しさから採用を計画していない企業の割合が 製造業 非製造業ともに増加している中 新卒採用を計画している企業の割合が僅かながら増加している 本件担当者 : 根岸電話 048-647-4100 FAX 048-641-0924 2

雇用の維持 安定への取り組みに関する緊急アンケート 調査結果 アンケート概要 1. 平成 21 年 2 月末時点の各社の雇用の維持 安定への取り組み状況等を調査 2. 回収率 17.2%( アンケート送付先数 780 先に対し有効回答数 134 先 回答企業の業種内訳 製造業 70 社 非製造業 64 社 ) アンケート集計結果質問項目 Ⅰ 現在の受注 売上等の状況 (1~5 の中からご回答ください ) 前年同期(08 年 1-3 月期 ) を 100 とした場合の 現在 (09 年 1-3 月期 ) の受注 売上見込はどの程度ですか? 表 1 現在の受注 売上状況 回答内容 全先 内製造業 内非製造業 1.50% 超の減少 17 (12.7) 17 (24.3) 0 (0.0) 2.20% 超 ~50% 以内の減少 34 (25.4) 27 (38.6) 7 (10.9) 3.0%~20% 以内の減少 43 (32.1) 14 (20.0) 29 (45.3) 4. 横這いで推移 32 (23.9) 10 (14.3) 22 (34.4) 5. 増加している 6 (4.5) 2 (2.9) 4 (6.3) 未回答 2 (1.5) 0 (0.0) 2 (3.1) 合計 134 (100.0) 70 (100.0) 64 (100.0) ( 注 ) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 全先では 0%~20% の減少 が全体の 32% を占め 続いて 20% 超 ~50% 以内の減少 が 25% 横這いで推移 が 24% となっており 50% 超の減少 13% を含め 受注 売上が減少していると回答した企業の割合が 70% に達している 業種別でみると 製造業では 20% 超 ~50% 以内の減少 が 39% と最も多く 続いて 50% 超の減少 が 24% で続いており これに 0%~20% 以内の減少 を加えると 全体の 83% の企業で受注 売上が減少しており 特に 20% 超の減少 の割合が 63% となっている これに対し 非製造業では受注 売上が減少した企業の割合は 56% で そのうち 20% 超の減少 の割合は 11% にとどまっており 今回の世界同時不況による 受注 売上減少の影響は 特に製造業において大きな影響が出ていることがわかる 3

質問項目 Ⅱ 生産調整の検討 実施状況 (1~5 の中からご回答ください 複数回答可 ) 表 2 生産調整の検討 実施状況 回答内容 製造業 1. 稼働日の 1/3 以上の生産調整を実施している 11 (15.3) 2. 月に数日の稼働停止を設定済 17 (23.6) 3. 年末年始の休業期間を例年の 2 倍以上に延長した 1 (1.4) 4. 生産調整は実施していないが 生産調整の検討をしている 18 (25.0) 5. 生産調整は実施しておらす 生産調整の検討もしていない 22 (30.6) 未回答 3 (4.2) 合計 72 (100.0) ( 注 ) 生産調整に関する質問項目であり製造業のみ集計 検討中の場合 実施時期はいつ頃を予定していますか 09 年 3~4 月 09 年 5~6 月 09 年 7~8 月 09 年 9 月以降 未回答 合計 8 (44.4) 5 (27.8) 2 (11.1) 1 (5.6) 2 (11.1) 18 (100.0) ( 注 ) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 2009 年 2 月末現在の生産調整の実施状況については 生産調整策を実施している企業 ( 上表の回答 1+2+3) が全体の 40% 程度に達しているものの 検討していない が 31% 検討中 が 25% と半数強の企業がまだ生産調整を実施していない状況である なお 生産調整の実施を検討中の企業では 72% の企業が 6 月までの実施を予定している 4

質問項目 Ⅲ 配置転換等の検討 実施状況 (1~6 の中からご回答ください 複数回答可 ) 表 3 配置転換等の検討 実施状況 回答内容全先内製造業内非製造業 1. 工場等の一部門を閉鎖し他の工場や部門へ配 8 (5.8) 7 (9.6) 1 (1.5) 置転換している 2. 間接部門の従業員の販売部門への配置転換を 10 (7.2) 6 (8.2) 4 (6.1) 実施済 3. 他業種のグループ企業への応援出向を実施済 6 (4.3) 3 (4.1) 3 (4.5) 4. 他のグループ企業への転籍募集を実施済 2 (1.4) 1 (1.4) 1 (1.5) 5. 上記 1~4 を検討中 7 (5.0) 5 (6.8) 2 (3.0) 6. 配置転換等の予定なし 87 (62.6) 45 (61.6) 42 (63.6) 未回答 19 (13.7) 6 (8.2) 13 (19.7) 合計 139 (100.0) 73 (100.0) 66 (100.0) ( 注 ) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 配置転換等の実施状況 ( 上表の回答 1+2+3+4) をみると 製造業で 23% 非製造業で 14% また検討中の企業も製造業で 7% 非製造業で 3% にとどまっている 一方 配置転換等の予定なし ( 上表の回答 6) が製造業で 62% 非製造業では 64% と大半を占めており 調査時点 ( 平成 21 年 2 月末 ) では配置転換等に取り組んでいる企業は少数となっている 5

質問項目 Ⅳ 教育訓練の検討 実施状況 (1~2 の中からご回答ください ) 表 4 教育訓練の検討 実施状況 回答内容全先内製造業内非製造業 1. 稼働率が低下した工場等の余剰時間を活用し 23 (17.2) 19 (26.8) 4 (6.3) 教育訓練を実施済 2. 稼働率が低下した工場等の余剰時間を活用し 29 (21.6) 26 (36.6) 3 (4.8) た教育訓練を検討中 未回答 82 (61.2) 26 (36.6) 56 (88.9) 合計 134 (100.0) 71 (100.0) 63 (100.0) ( 注 ) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 製造業では教育訓練実施済の企業が 27% 検討中の企業が 37% となっており 回答企業の 63% が実施または検討しているのに対し 非製造業では 実施済企業が 6% 検討中の企業が 5% にとどまっている また 製造業の 37% 非製造業の 89% は未回答となっている この割合は 質問 Ⅰ 受注 売上等の状況 の中で 0~20% の減少 横ばい 増加している の回答割合が 製造業で 37% 非製造業で 86% となったことと近似しており 特に非製造業では 余剰時間を活用して教育訓練を実施するほどには 稼働率等が低下していない状況を示しているものと想定される 6

質問項目 Ⅴ 生産調整に伴う兼業の容認状況 (1~4 の中からご回答ください ) 表 5 生産調整に伴う兼業の容認状況 回答内容全先内製造業内非製造業 1. 生産調整に伴いアルバイトなどの兼業を容認 10 (7.5) 10 (14.3) 0 (0.0) している 2. 生産調整に伴い今後アルバイトなどの兼業の 13 (9.7) 13 (18.6) 0 (0.0) 容認を検討中 3. 生産調整の実施に関係なくアルバイトなどの 3 (2.2) 3 (4.3) 0 (0.0) 兼業を容認している 4. 生産調整の実施に関係なくアルバイトなどの 71 (53.0) 42 (60.0) 29 (45.3) 兼業は容認していない 未回答 37 (27.6) 2 (2.9) 35 (54.7) 合計 134 (100.0) 70 (100.0) 64 (100.0) ( 注 ) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 製造業では 生産調整の実施に関係なく兼業は容認していない ( 上表の回答 4) が 60% を占め最も多く 続いて 生産調整に伴い今後 兼業の容認を検討中 ( 上表の回答 2) が 19% 生産調整に伴い兼業を容認している ( 上表の回答 1) が 14% でとなっている 生産調整の実施に関係なく兼業を容認している ( 上表の回答 3) は 4% と少数となっており 依然兼業に対しては容認していない割合が高くなっている なお 非製造業については 生産調整とは直接関係ないことから 未回答 という回答が過半を占めており 有効回答のすべてが 生産調整の実施に関係なく兼業は容認していない という回答となっている 7

質問項目 Ⅵ 役員報酬 管理職賃金の削減などの検討 実施状況 (1~6 の中からご回答ください 複数回答可 ) 表 6-1 役員報酬 管理職賃金の削減などの検討 実施状況 回答内容全先内製造業内非製造業 1. 役員報酬 役員賞与 監査役報酬の減額 返 51 (42.9) 36 (55.4) 15 (27.8) 上を実施済 2. 役員報酬 役員賞与 監査役報酬の減額 返 16 (13.4) 10 (15.4) 6 (11.1) 上を検討中 3. 役員報酬 役員賞与 監査役報酬の減額 返 52 (43.7) 19 (29.2) 33 (61.1) 上を実施する予定はない 小計 119 (100.0) 65 (100.0) 54 (100.0) 4. 管理職の賃金減額等を実施済 29 (24.2) 24 (38.1) 5 (8.8) 5. 管理職の賃金減額等を検討中 18 (15.0) 13 (20.6) 5 (8.8) 6. 管理職の賃金減額等の予定はない 73 (60.8) 26 (41.3) 47 (82.5) 小計 120 (100.0) 63 (100.0) 57 (100.0) 未回答 4 1 3 合計 243 129 114 ( 注 ) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない コメント 役員報酬等の削減状況をみると 製造業では実施済企業の割合が 55% 実施検討中の企業が 15% となっており 実施予定のない企業は 29% と少数になっている これに対し 非製造業では実施済企業の割合は 28% 実施検討中の企業が 11% となっており 実施予定のない企業は 61% となっている 管理職の賃金削減状況をみると 製造業では実施済企業の割合が 38% 実施検討中の企業は 21% となっており 実施予定のない企業は 41% となっている これに対し 非製造業では実施済企業 実施検討中企業ともに 9% にとどまり 82% の企業が実施予定はないと回答している 以上を総括すると 役員報酬 管理職賃金の削減実施 検討状況は 業況の厳しさを反映して 製造業が非製造業を大幅に上回っているとともに 職階別にみると 収益減少等の経営責任などを反映して 役員報酬等の削減実施 検討中の割合 ( 上表の回答 1+2) が管理職の賃金減額実施 検討中の割合 ( 上表の 4+5) を製造業で 12 ポイント 非製造業で 21 ポイント上回っているのが特徴的である 8

表 6-2 役員報酬 管理職賃金の減額幅について 回答内容 5% 以内 5% 超 ~ 10% 以内 10% 超 ~ 20% 以内 20% 超未回答 1. 実施した役員報酬減額 返上幅 2. 検討中の役員報酬の減額 返上幅 4. 実施した管理職賃金の減額幅 5. 検討中の管理職賃金の減額幅 製 1 (2.8) 8 (22.2) 10 (27.8) 17 (47.2) 0 (0.0) 非 2 (13.3) 7 (46.7) 5 (33.3) 1 (6.7) 0 (0.0) 製 0 (0.0) 3 (30.0) 3 (30.0) 4 (40.0) 0 (0.0) 非 2 (33.3) 3 (50.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 1 (16.7) 製 6 (25.0) 13 (54.2) 4 (16.7) 1 (4.2) 0 (0.0) 非 2 (40.0) 3 (60.0) 0 ( 0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 製 2 (15.4) 5 (38.5) 4 ( 30.8) 0 (0.0) 2 (15.4) 非 4 (80.0) 1 (20.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) ( 注 1) 上記の回答内容は 表 6-1 の回答番号 1 2 4 5 の関連回答を表す ( 注 2) 製 : 製造業 非 : 非製造業 ( 注 3) 回答数 構成比 %( 合計 100% は表示省略 ) 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない コメント 既に実施した役員報酬減額幅 ( 上表の回答 1) をみると 製造業では 20% 超 が 47% と最も多く 10% 超 ~20% 以内 が 28% でこれに続き 非製造業では 5% 超 ~10% 以内 が 47% で最も多く 10% 超 ~20% 以内 が 33% で続いており 製造業の業況の厳しさが表れている 役員報酬の減額返上を検討している企業の想定減額幅 ( 上表の回答 2) をみると 製造業では 20% 超 が 40% と最も多く 10% 超 ~20% 以内 5% 超 ~10% 以内 がそれぞれ 30% で続いている 非製造業では 5% 超 ~10% 以内 が 50% で最も多く 次いで 5% 以内 が 33% で続いており やはり製造業の業況の厳しさが窺われる 次に 管理職賃金の減額幅 ( 上表の回答 4) をみると 製造業では 5% 超 ~10% 以内 が 54% と最も多く 続いて 5% 以内 が 25% で続き 非製造業でも 5% 超 ~10% 以内 が 60% と最も多く 続いて 5% 以内 が 40% となっている ただし 非製造業は 10% 超 ~20% 以内 20% 超 という対応もあり やはり製造業の方に厳しさが表れている また管理職の賃金減額を検討している企業の想定減額幅 ( 上表の回答 5) は 製造業では 5% 超 ~10% 以内 が 39% で最も多く 続いて 10%~20% 以内 が 31% で続き 非製造業は 5% 以内 が 80% と最も多く 5% 超 ~10% 以内 が 20% で続いており ここでも製造業の業況の厳しさを反映しているものと想定される 9

表 6-3< 役員報酬 管理職賃金の削減予定時期について > 回答内容 3~4 月 5~6 月 7~8 月 9 月以降未回答 2. 役員報酬減額等の実施予定時期 5. 管理職報酬減額の実施予定時期 製 8 (80.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 2 (20.0) 非 2 (33.3) 1 (16.7) 1 (16.7) 0 (0.0) 2 (33.3) 製 5 (38.5) 7 (53.8) 0 (0.0) 1 (7.7) 0 (0.0) 非 2 (40.0) 2 (40.0) 1 (20.0) 0 (0.0) 0 (0.0) ( 注 1) 上記の回答内容は 表 6-1 の 2 5 の回答番号の関連回答を表す ( 注 2) 製 : 製造業 非 : 非製造業 ( 注 3) 回答数 構成比 %( 合計 100% は表示省略 ) 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 役員報酬の減額実施予定時期 ( 上表の回答 2) についてみると 製造業では 3~4 月 としている企業が 80% を占めており 速やかな実施を予定している企業が多いのに対し 非製造業では 実施予定時期が分散しており ここでも製造業の厳しさが際立っている 次に 管理職賃金の減額実施予定時期 ( 上表の回答 5) をみると 製造業では 5 ~6 月 が 54% 続いて 3~4 月 が 39% と大半が早期の実施を予定している 一方 非製造業では 3~4 月 5~6 月 がいずれも 40% となっており 管理職の賃金削減予定時期については 製造業 非製造業に差異はみられない 10

質問項目 Ⅶ 休業 賃金減額等の検討 実施状況 (1~6 の中からご回答ください 複数回答可 ) 表 7-1 休業 賃金減額等の検討 実施状況 回答内容全先内製造業内非製造業 1. 各種手当の削減を実施済 ( 時間外労働の削減 36 (18.8) 34 (27.9) 2 (2.9) 交代制勤務シフトの変更等 ) 2. 一時帰休 休業日の設定により 所定内賃金 29 (15.2) 29 (23.8) 0 (0.0) を一部削減済 3. 労働時間を減らし賃金の一部を削減済 8 (4.2) 7 (5.7) 1 (1.4) 4. 全従業員の賞与の減額 所定内賃金の削減を 21 (11.0) 15 (12.3) 6 (8.7) 実施済 5. 休業 賃金減額等を検討中 18 (9.4) 12 (9.8) 6 (8.7) 6. 休業 賃金減額等の予定はない 72 (37.7) 22 (18.0) 50 (72.5) 未回答 7 (3.7) 3 (2.5) 4 (5.8) 合計 191 (100.0) 122 (100.0) 69 (100.0) ( 注 1) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 休業 賃金減額等の検討実施状況をみると 製造業では 各種手当の削減を実施済 ( 上表の回答 1) が 28% と最も多く 次いで 一時帰休 休業日の設定により所定内賃金を一部削減済 ( 上表の回答 2) が 24% 休業 賃金減額等の予定はない ( 上表の回答 6) が 18% 全従業員の賞与の減額 所定内賃金の削減実施済 ( 上表の回答 4) が 12% の順となっており 全体の 70% の企業で賃金減額等の対応を既に実施済 検討中も含めると全体の 80% に達しており 製造業の経営環境の厳しさが窺われる これに対して 非製造業では 賃金減額等の予定はない が 73% を占め 続いて 全従業員の賞与の減額 所定内賃金の削減を実施済 休業 賃金減額等の予定はない が 9% 弱で続いている 賃金減額等の対応は実施済が 13% にとどまり 検討中を含めても 22% にとどまっている 11

表 7-2 各種手当 賃金 賞与等の削減実施幅 賃金 手当 賞与等の削減幅 5% 以内 5% 超 ~ 10% 以内 10% 超 ~ 20% 以内 20% 超未回答 1. 各種手当の削減実施幅 ( 交代制勤務の変更等 ) 4. 賞与 所定内賃金の削減実施幅 製 7 (20.6) 15 (44.1) 3 (8.8) 7 (20.6) 2 (5.9) 非 0 (0.0) 1 (50.0) 0 (0.0) 1 (50.0) 0 (0.0) 製 2 (13.3) 4 (26.7) 2 (13.3) 7 (46.7) 0 (0.0) 非 3 (50.0) 2 (33.3) 0 ( 0.0) 1 (16.7) 0 (0.0) ( 注 1) 上記の回答内容は 表 7-1 の 1 4 の回答番号の関連回答を表す ( 注 2) 製 : 製造業 非 : 非製造業 ( 注 3) 回答数 構成比 %( 合計 100% は表示省略 ) 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 各種手当 ( 時間外労働の削減 交代制勤務シフトの変更等 ) の削減幅は 製造業では 5% 超 ~10% 以内 は 44% と最も多く 20% 超 5% 以内 がそれぞれ 20% 程度 また 10% 超 ~20% 以内 も 9% あり 各社の取り組みによって削減幅はばらついている また 非製造業では各種手当の削減実施先は 2 社にとどまっている 次に賞与 所定内賃金の削減幅は 製造業では 20% 超 が 47% と最も多く 5% 超 ~10% 以内 が 27% でこれに続いており また 10% 超 ~20% 以内 5% 以内 も 13% 程度となるなど 各種手当の削減と同様各社の取り組みによりバラツキが生じている 一方 非製造業では 5% 以内 が 50% を占め最も多く 5% 超 ~10% 未満 が 33% で続き この 2 つで大半を占めており 製造業に比べ削減幅は総じて小さくなっている 12

表 7-3 検討中の休業 賃金減額等の施策 回答内容全先内製造業内非製造業 1. 各種手当の削減を実施済 ( 時間外労働の削減 5 (21.7) 4 (26.7) 1 (12.5) 交代制勤務シフトの変更等 ) 2. 一時帰休 休業日の設定により 所定内賃金 4 (17.4) 3 (20.0) 1 (12.5) を一部削減済 3. 労働時間を減らし賃金の一部を削減済 5 (21.7) 3 (20.0) 2 (25.0) 4. 全従業員の賞与の減額 所定内賃金の削減を 8 (34.8) 4 (26.7) 4 (50.0) 実施済 未回答 1 (4.3) 1 (6.7) 0 (0.0) 合計 23 (100.0) 15 (100.0) 8 (100.0) ( 注 1) 上記の回答内容は 表 7-1 の 1 2 3 4 の回答番号の関連回答を表す ( 注 2) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 検討中の賃金減額策については 製造業では突出した施策はなく 各施策を平均的に検討している状況が窺われる これに対し 非製造業では 全従業員の賞与減額 所定内賃金削減 が全体の半数を占め 最も多くなっている 表 7-4 検討中の賃金減額等の実施時期 実施予定時期 3~4 月 5~6 月 7~8 月 9 月以降未回答 検討中の賃金等削減策の 実施予定時期 製 3 (25.0) 6 (50.0) 3 (25.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 非 0 (0.0) 2 (33.3) 2 (33.3) 0 (0.0) 2 (33.3) ( 注 1) 表 7-3 の関連回答 ( 注 2) 製 : 製造業 非 : 非製造業 ( 注 3) 回答数 構成比 %( 合計 100% は表示省略 ) 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない コメント また 検討中の賃金等の削減策の実施予定時期をみると 製造業では 5~6 月 が全体の 50% を占め最も多く 3~4 月 7~8 月 がこれに続いている 非製造業では 3~4 月 の実施予定はなく 5~6 月 7~8 月 に実施予定が集中しており 景況感の相違等から製造業に比べ実施予定時期がやや遅くなっているものと想定できる 13

表 7-5 検討中の賃金減額等の施策の削減幅 予定削減幅 5% 以内 5% 超 ~ 10% 以内 10% 超 ~ 20% 以内 20% 超未回答 検討中の賃金等削減策の 予定削減幅 製 6 (50.0) 4 (33.3) 1 (8.3) 1 (8.3) 0 (0.0) 非 2 (33.3) 2 (33.3) 0 (0.0) 0 (0.0) 2 (33.3) ( 表 1) 表 7-3 の関連回答 ( 注 2) 製 : 製造業 非 : 非製造業 ( 注 3) 回答数 構成比 %( 合計 100% は表示省略 ) 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない さらに賃金等の削減策の予定減額幅をみると 製造業では 5% 以内 が全体の 50% を占め最も多く これに 5% 超 ~10% 以内 が 3 割強で続いているほか 10% 超 ~20% 以内 20% 超 等の厳しい回答も一部見られる これに対し 非製造業では 5% 以内 5% 超 ~10% 以内 に回答が集中しており 10% 超 ~20% 以内 20% 超 という厳しい回答は見られなかった 14

質問項目 Ⅷ 人員削減等の検討 実施状況 (1~8 の中からご回答ください 複数回答可 ) 表 8-1 人員削減等の検討 実施状況 回答内容 全先 内製造業 内非製造業 1. 定年後再雇用を抑制している 8 (4.8) 6 (6.1) 2 (3.0) 2. パート社員の雇用契約を解除している 15 (9.1) 13 (13.1) 2 (3.0) 3. 派遣社員の契約を解除している 40 (24.2) 36 (36.4) 4 (6.1) 4. 契約社員の雇用契約を解除している 11 (6.7) 11 (11.1) 0 (0.0) 5. 希望退職者の募集を実施済 3 (1.8) 2 (2.0) 1 (1.5) 6. 上記 1~5 の人員削減策を検討中 3 (1.8) 3 (3.0) 0 (0.0) 7. 上記 1~5 以外の人員削減策を検討 実施済み 5 (3.0) 3 (3.0) 2 (3.0) 8. 人員削減等の予定はない 76 (46.1) 24 (24.2) 52 (78.8) 未回答 4 (2.4) 1 (1.0) 3 (4.5) 合計 165 (100.0) 99 (100.0) 66(100.0) ( 注 ) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 人員削減等への取組状況をみると 製造業では 派遣社員の契約解除 ( 上表の回答 3) が 36% と最も多く 人員削減等の予定はない ( 上表の回答 8) が 24% パート社員の雇用契約解除 ( 上表の回答 2) が 13% 契約社員の雇用契約解除 ( 上表の回答 4) が 11% で続いており 何らかの人員削減策を実施している企業の割合は 69% に達している しかしながら 正社員の希望退職者募集 ( 上表の回答 5) については 2 社 (2%) のみとなっており 正社員の雇用は維持するという姿勢が強く出ていることが窺われる 一方 非製造業では 製造業ほど景況感が厳しくないこと等から 人員削減等の予定はない が 全体の 79% と大半を占めており 派遣社員の契約解除 等の何らかの人員削減策を実施している企業は 合計でも 14% にとどまっており 製造業の同比率 69% と比べ大幅に少なくなっている また 正社員の希望退職者募集 については 実施企業は 1 社にとどまっている 15

表 8-2< 雇用契約の解除時期 > 解除時期 期間満了 中途解約 両方 未回答 合計 2. パート社員の雇用契約解除製 10 ( 76.9) 1 (7.7) 1 (7.7) 1 (7.7) 13(100.0) 非 2 (100.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 2(100.0) 3. 派遣社員の契約解除 製 22 (61.1) 4 (11.1) 7 (19.4) 3 (8.3) 36(100.0) 非 3 (75.0) 0 (0.0) 1 (25.0) 0 (0.0) 4(100.0) 4. 契約社員の雇用契約解除 製 9 (81.8) 1 (9.1) 1 (9.1) 0 (0.0) 11(100.0) 非 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0 (0.0) 0(100.0) ( 注 1) 上記の回答内容は 表 8-1の回答番号 2 3 4 の関連回答を表す ( 注 2) 製 : 製造業 非 : 非製造業 ( 注 3) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない 非正規社員の雇用契約等の解除時期をみると 製造業 非製造業ともに 期間満了 が大半を占めているが 中途解約 両方も一部で行われており 特に派遣社員で 製造業で 31% 非製造業で 25% と中途解約の割合 ( 中途解約 + 両方 ) が高くなっている 16

質問項目 Ⅸ 雇用確保 安定のための対策の検討 実施状況 (1~8 の中からご回答ください 複数回答可 ) 表 9 雇用確保 安定のための対策の検討実施状況 回答内容全先内製造業内非製造業 1. 今回の経済危機到来に伴い 失業者 内定を取り消 16 (8.7) 8 (8.3) 8 (9.1) された学生を正社員 臨時雇いとして採用済 2. 失業者 内定を取り消された学生を正 10 (5.4) 4 (4.2) 6 (6.8) 社員 臨時雇いとして採用を検討中 3. 失業者 内定を取り消された学生を正 57 (31.0) 30 (31.3) 27 (30.7) 社員 臨時雇いとして採用する予定はない 4. パート 派遣社員 契約社員を正社員として採用済 8 (4.4) 2 (2.1) 6 (6.8) 5. パート 派遣社員 契約社員を正社員として採用す 10 (5.4) 5 (5.2) 5 (5.7) ることを検討中 6. パート 派遣社員 契約社員を正社員として採用す 56 (30.4) 33 (34.4) 23 (26.1) る予定はない 7. 当初内定した新卒採用者に加え新卒者を追加採用済 3 (1.6) 2 (2.1) 1 (1.1) 8. 当初内定した新卒採用者に加え新卒者の追加採用を 4 (2.2) 2 (2.1) 2 (2.3) 検討中 未回答 20 (10.9) 10 (10.4) 10 (11.4) 合計 184 (100.0) 96 (100.0) 88(100.0) ( 注 ) 回答数 構成比 % 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない ) コメント 雇用確保 安定のための対策について パート 派遣社員 契約社員を正社員として採用する予定はない ( 上表の回答 6) が製造業で 34% 非製造業で 26% 今回の経済危機到来に伴い 失業者 内定を取り消された学生を正社員 臨時雇いとして採用する予定はない ( 上表の回答 3) が製造業 非製造業ともに 31% とこの 2 項目の回答が多くなっている 一方 現下の厳しい経営環境の中にありながらも 失業者 内定取消を受けた学生を採用済 ( 上表の回答 1) が製造業で 8% 非製造業で 9% 採用を検討中 ( 上表の回答 2) が製造業で 4% 非製造業で 7% 非正規社員を正社員として採用済 ( 上表の回答 4) が製造業で 2% 非製造業で 7% 採用を検討中 ( 上表の回答 5) が製造業で 5% 非製造業で 6% と雇用確保 安定のための積極的な対策を実施 検討している企業もみられる 17

質問項目 Ⅹ 採用実績 計画について 表 10 20 年度採用実績並びに 21 年度採用計画 採用人数 0 名 1~5 名 6~10 名 11~30 名 30 名超未回答 未定 1.20 年度採用総数 ( 実績 ) 2. 新卒採用数 ( 実績 ) 3.21 年度採用総数 ( 計画 ) 4. 新卒採用数 ( 計画 ) 製 8(11.4) 26 ( 37.1) 18 (25.7) 10 (14.3) 6 (8.6) 2( 2.9) 非 5( 7.8) 30 ( 46.9) 5 (7.8) 9 (14.1) 10 (15.6) 5( 7.8) 製 20(28.2) 29 (40.8) 9 (12.7) 5 ( 7.0) 3 (4.2) 5( 7.0) 非 19(29.7) 21 (32.8) 2 (3.1) 5 ( 7.8) 9 (14.1) 8( 12.5) 製 23(32.9) 24 (34.3) 6 (8.6) 3 ( 4.3) 1 (1.4) 13( 18.6) 非 15(23.4) 14 (21.9) 6 (9.4) 8 (12.5) 5 (7.8) 16( 25.0) 製 19(27.1) 26 (37.1) 3 (4.3) 2 ( 2.9) 2 (2.9) 18( 25.7) 非 17(26.6) 15 (23.4) 3 (4.7) 7 (10.9) 4 (6.3) 18( 28.1) ( 注 1) 製 : 製造業 非 : 非製造業 ( 注 2) 年度採用総数は中途採用者数と新卒採用者数の合計 ( 注 3) 回答数 構成比 %( 合計 100% は表示省略 ) 小数点第 2 位を四捨五入 合計は必ずしも 100 にならない ( 注 4)20 年度新卒者は 21 年 4 月新卒者採用数を 21 年度新卒者は 22 年 4 月新卒者採用数を表す コメント 20 年度採用総数を採用人数別にみると 製造業 非製造業ともに 1~5 名 が最も多く 続いて製造業では 6~10 名 が 非製造業では 30 名超 が続いている また 採用数のうち 新卒者の数をみると 製造業 非製造業ともに 1~5 名 が最も多いが これに続くのが 製造業 非製造業ともに 0 名 となっており 3 割程度の企業が新卒者の採用をしていないことがわかる 21 年度の採用計画をみると景況感の厳しさから 採用を計画していない企業の割合が 製造業で+21.5 ポイント 非製造業で+15.6 ポイントと大幅に増加しているなど 20 年度に比べ 全般的に採用は抑制傾向となっている しかしながら 新卒採用の計画をみると 新卒採用を計画していない企業の割合は 20 年度に比べ 製造業で 1.1 ポイント 非製造業で 3.1 ポイントと僅かではあるが低下しており 安定的に新卒者を確保していきたいとの意向が底流にあるのではないかと考えられる 18