(3) 生活習慣を改善するために

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平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

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平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

平成 27 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 28 年 3 月 四條畷市教育委員会

スライド 1

スライド 1

小学校国語について

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< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

調査結果の概要

全国体力調査によって明らかになったこと

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

平成 28 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : ( 悉皆 ) 平成 28 年 4 月 ~7 月 小学校第 5 学年 中学校第 2 学年 男子 5,688 人 女子 5,493 人 男子 5,852 人 女子 5,531 人 本調査は

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

睡眠調査(概要)

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

初めて親となった年齢別に見た 就労状況 ( 問 33 問 8) 図 97. 初めて親となった年齢別に見た 就労状況 10 代で出産する人では 正規群 の割合が低く 非正規群 無業 の割合が高く それぞれ 22.7% 5.7% であった 初めて親となった年齢別に見た 体や気持ちで気になること ( 問

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成25~27年度間

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

表 S3. 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか と ふだん 何時ごろ朝ごはんを食べていますか 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか 午前 6 時以降 午前 6 時 30 分より前 午前 6 時 30 分以降 午前 7 時より前 午前 7 時以降 午前 7 時 30 分より前 午前 7 時 30

Microsoft Word - 05出力帳票詳細

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

4 調査対象者数 実施人数及び実施率 公立小学校 205 校 公立中学校 97 校 公立全日制 34 校 定時制 9 校の児童生徒全員を対 象とした 実施人数及び実施率については 次の表及び図に示すとおりである 表. 各校種別調査対象者数 実施人数及び実施率 校種 年齢項目 性別等 小学校中学校 6

調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者

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平成 26 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 27 年 1 月 四條畷市教育委員会

活実態と関連を図りながら重点的に指導していきたい また, 栄養教諭による給食献立の栄養バランスや食事によるエネルギー量を基盤として, グループごとに話合い活動を取り入れるなどの指導の工夫を行いたい また, 授業の導入にアイスブレイクや, カード式発想法を取り入れることにより, 生徒が本気で語ることが

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

困窮度別に見た はじめて親となった年齢 ( 問 33) 図 94. 困窮度別に見た はじめて親となった年齢 中央値以上群と比べて 困窮度 Ⅰ 群 困窮度 Ⅱ 群 困窮度 Ⅲ 群では 10 代 20~23 歳で親となった割 合が増える傾向にあった 困窮度 Ⅰ 群で 10 代で親となった割合は 0% 2

PowerPoint プレゼンテーション

1

はじめに 体力は 人間のあらゆる活動の源であり 健康維持のほか 意欲や気力の充実にも大きくかかわる まさに 生きる力 の基盤になるものであることから 本県の将来を担う子どもたちの体力を向上させることは大変重要だといえます 毎年 文部科学省が行ってきた 体力 運動能力調査 によると 子どもの体力は昭和

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

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(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

記録年月日年月日起床時刻 : 早朝体重 /kg 本日の目標 体調チェック 主観的体調チェックスケール 目覚め 疲労度 筋肉や関節の 痛み ( 部位 ) 食欲 排尿 排便 2

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

表紙(A4)

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

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❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

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町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

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ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

全国調査からみる子どもの運動・スポーツの現状と課題

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

高齢者におけるサルコペニアの実態について みやぐち医院 宮口信吾 我が国では 高齢化社会が進行し 脳血管疾患 悪性腫瘍の増加ばかりでなく 骨 筋肉を中心とした運動器疾患と加齢との関係が注目されている 要介護になる疾患の原因として 第 1 位は脳卒中 第 2 位は認知症 第 3 位が老衰 第 4 位に

調査結果概要

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自


分析結果

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

CSR の 5 つの重要課題 食とスポーツで心と体の元気を応援 基本的な 考え 方 貢献するSDGs CSR の5 つの重要課題 の中心的対象となる SDGs の目標 食とスポーツを手掛ける企業として 食育活動 食文化の普及 スポーツの振興などを通して心と 体の健康づくりに貢献しています スポーツと

「新体力テスト」のよりよい活用のために(1/2)

Ⅳ 第 2 次計画の目標 : 第 2 次計画で新たに設定した項目 府民主体 府民と行政と団体 行政と団体 1 内 容 新 規 栄養バランス等に配慮した食生活を送っている府民の割合 2 朝食欠食率 第 1 次計画策定時 35 現状値 第 2 次計画目標 第 2 次基本計画目標 24% 15% 60%

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

学校体育と幼児期運動指針の概要について

山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

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はじめに 本県では 児童生徒の体力向上に役立てることを目的に 平成 18 年度から体力 運動能力調査の全校調査を行い これまでの調査結果とその分析から 市町村教育委員会や各学校を含めた県全体の課題が明らかになってきました 県教育委員会では この課題解決に向けて 国の事業を活用した取組を推進させ 本年

初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 問 33 問 8- 母 ) 図 95. 初めて親となった年齢別に見た 母親の最終学歴 ( 母親 ) 初めて親となった年齢 を基準に 10 代で初めて親となった 10 代群 平均出産年齢以下の年齢で初めて親となった平均以下群 (20~30 歳 ) 平均

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

4 身体活動量カロリズム内に記憶されているデータを表計算ソフトに入力し, 身体活動量の分析を行った 身体活動量の測定結果から, 連続した 7 日間の平均, 学校に通っている平日平均, 学校が休みである土日平均について, 総エネルギー消費量, 活動エネルギー量, 歩数, エクササイズ量から分析を行った

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

お子さんの成長にあわせ お母さんの食生活を見直してみませんか? お子さんの成長にあわせて あなたの食生活をかえるチャンスがあります 3 か月 か月 か月

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

厚生年金保険標準報酬月額保険料額表

厚生年金保険標準報酬月額保険料額表

米国の建設資材等に関する価格調査の現況

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平成 27 年 10 月 6 日第 2 回健康増進 予防サービス プラットフォーム資料 協会けんぽ広島支部の取り組み ~ ヘルスケア通信簿について ~ 平成 27 年 10 月全国健康保険協会広島支部 協会けんぽ 支部長向井一誠

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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

資料 3 堺市東区教育 健全育成会議提言書 ( 案 ) 平成 30 年 2 月

調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

H30全国HP

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について


の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

Transcription:

Ⅲ 生活習慣を改善するために 1 生活習慣改善の取組の在り方 これまでの全国体力 運動能力 運動習慣等調査 以下 全国体力調査 の結果から 運動実施頻度 毎日する者と全くしない者 が体力に大きな影響を及ぼしていることが示 されている 図3-Ⅲ-1 そのため 体力向上にとって日常的な運動時間の確保が重要であ ると言える そして 運動を生活の中に取り入れていく 日常化する ためには 生活習 慣全般を見直していく必要があると言える 小学校 点 60 57.0 47.6.7 ほとんど毎日 時々 ときたま 週に3日以上 週に1 2日 月に1 3日 図3-Ⅲ-1 しない 51.3 58.6 点 60 53.9 51.0.0 ほとんど毎日 時々 ときたま 週に3日以上 週に1 2日 月に1 3日 しない 運動やスポーツの実施頻度ととの関連 平成22年度 また これまでの全国体力調査の結果などから示された生活習慣と体力の関連性は 朝 食摂取 睡眠時間 テレビ等視聴時間のそれぞれを改善すれば体力が向上するという直接 的なものではなく 規則正しい生活習慣が体調の良い健康的な体を育み 日常の学校を中 心とした活動に意欲的に参加することができることにより 結果として体力の向上に結び付 いていることが考えられる 体を動かすこと 朝食を摂取すること 睡眠時間を確保すること テレビ等 テレビ ビデオゲーム 携帯電話 パソコン の視聴時間を適切なものにすること などのそれぞ れの生活行動の改善は 相互の生活行動に影響を及ぼす 例えば テレビ等の視聴時間が 短くなれば就寝時刻が早まり睡眠時間の確保につながる可能性があることも考えられ 起 床時刻が早まれば朝食を摂取する時間を確保できることも推察される また 体を動かす ことによる適度な身体的疲労感は食欲や睡眠時間に影響することとなる 睡眠 朝食 テ レビ等視聴時間の改善が体調の良い健康的な生活を送ることを可能にし 体調が良いから こそ よく体を動かす ことができ 結果として子どもの体力の向上につながると言える 体力向上の観点からは 運動習慣の確立による日常的な運動時間の増加が最も重要であ るが 運動が苦手で体力の低い児童生徒に対して運動習慣を身に付けさせることは容易な ことではない しかし 生活習慣の一部である朝食摂取 睡眠時間 テレビ等視聴時間に ついては 工夫次第で児童生徒全員が改善している事例が見られる そして そうした生 活習慣の改善を通して体力の向上につなげている事例がある そのため 運動が苦手で体 力の低い児童生徒に対しては 生活習慣の改善に関する取組が初期段階の取組として有効 である ここでは はじめに生活習慣と体力の関わりについて 全国体力調査の結果に基づいて 解説し 生活習慣改善に取り組んでいる学校の事例を紹介する 86/ 第 3 章 Ⅲ 生活習慣を改善するために

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朝食の摂取状況 朝食摂取率 を見ると 朝食を毎日食べる児童生徒の割合が 小学校 では90 95%以上 中学校では70 75%以上の学校のは それ未満の学校と比 べて高い傾向にある 図3-Ⅲ-5 そこで 児童生徒が朝食を 毎日食べる ようになること を目標とする生活習慣の改善の取組を行うことが 子どもの体力向上の観点から有効であ ることが分かる 小学校 点 60 90 以上の学校 54.2 54.0 53.7.1 点 60 中学校 54.7 53.8 95 以上の学校 95 未満の学校 95 未満 睡眠時間 者 5 以上の学校 95 未満 睡眠時間 者5 以上 朝食を全く食べない者 1 以上の学校 41.6 39.9 38.8 35 点 点 30.1 90 未満 3時間以上 90 未満 3時間以上 テレビ テレビゲーム含む テレビ テレビゲーム含む 視聴者25 以上の学校 視聴者25 以上 睡眠時間者 5 以上の学校 90 未満の学校 56.8 48.7.9 44.0 35 75 以上の学校 75 未満の学校 図3-Ⅲ-5 75 未満 3 時間以上テレビ テレビゲーム含む 視聴者 以上の学校 30 70 以上の学校 70 未満の学校 70 未満 睡眠時間 8 時間以上者 20 以上の学校 生活習慣の要因ととの関連 平成20年度 決定木分析の結果によるグラフ 25ページ参照 2 テレビ等の視聴時間が 3 時間を超えると体力が低下傾向 テレビ等の視聴時間の影響については テレビやパソコンの視聴時間が肥満度や身体活 動量と関連しているということがこれまでの全国体力調査により示されている 例えば 平 成22年度全国体力調査を再分析すると テレビ等の視聴時間が3時間以上の児童生徒は他 の児童生徒と比べて1週間の総運動時間が短いことが分かる さらに 肥満傾向にある児童 生徒は他の児童生徒と比べてテレビ等の視聴時間が3時間以上である割合が多い また 1日のテレビ等の視聴時間が3時間以上である群のが他の群と比べて低 いことが示されている 図3-Ⅲ-6 したがって テレビ等の視聴時間を適切な時間とすることは運動時間の増加や適正体重 の維持と関連して体力に影響していることが考えられる 88/ 第 3 章 Ⅲ 生活習慣を改善するために

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3 睡眠時間が小学生 8 時間以上 中学生 6 8 時間は体力が高い傾向 睡眠時間と体力との関係については 全国体力調査の結果から小学生は睡眠時間が8時間 以上 中学生は6 8時間の睡眠時間を確保している者のが最も高いことが分か る 図3-Ⅲ-8 したがって 睡眠時間については 運動時間と関連して体力に影響してい ることが考えられる 小学校 60 点 60 点 54.0 54.9 51.5 54.8.1 6 8時間未満 52.2 6 8時間未満 中学校 点 点 41.8.7 41.3 35 47.2 48.3 47.3 6 8 時間未満 8 時間以上 35 30 6 時間未満 6 8 時間未満 図3-Ⅲ-8 30 8 時間以上 6 時間未満 1日の睡眠時間ととの関連 平成22年度 朝食の摂取状況と睡眠時間を組み合わせて1週間の総運動時間との関連を分析した結果 からは 小学生においては 朝食を毎日食べてかつ睡眠時間が 中学生におい ては 朝食を毎日食べてかつ睡眠時間が6 8時間 男子は の児童生徒は そ うでない児童生徒と比べて 1週間の総運動時間が長いことが分かる 図3-Ⅲ-9 以上の結 果から 睡眠時間を十分確保し 朝食を摂取して登校する児童生徒は日常の運動時間が多く その結果として体力が高く維持されていると考えられる 小学校 睡眠時間 800 600 600 674 760 566 607 621 8 568 428 0 200 0 毎日食べる 時々食べない Ⅲ 生活習慣を改善するために 睡眠時間 毎日食べない 1 週間の総運動時間 分 1 週間の総運動時間 分 90/ 第 3 章 6-8時間 6時間以上8時間未満 6-8時間 6時間以上8時間未満 800 600 0 375 307 343 320 307 344 毎日食べる 時々食べない 314 2 310 200 0 毎日食べない

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