戦略で勝つ! 人材のプロが 教える面接事前対策! 株式会社キャリアデザインセンター シニアキャリアアドバイザー 鍛冶景介
< 実態把握 > 面接の性格を知る
面接通過率の実態 企業によって違うので 一概には言えないが 面接 10 人に対して 1~2 人の内定と推察する つまり 5~10 倍の倍率と言える
面接の特徴を理解する < 採用面接の違い~ 合否判断基準 > 中途採用 1 職務経歴 ( スキル ) 2 適性 ( マインド ) 3 志望度 やる気 職務実績を元に 説得力ある説明が可能
面接の特徴を理解する < 採用面接の違い~ 合否判断基準 > 新卒採用 1ポテンシャル ( 期待値 ) 2 適性 ( マインド ) 3 志望度 やる気 社会人経験がない分 中途採用と較べ 説得力が弱い
新卒採用面接における判断基準の実態 判断材料に乏しい分 経験則に則った感覚的な判断になりやすい例 ) 体育会系の新卒を採用したら 営業で活躍した 判断の決定打がないため 面接回数をたくさん重ね いろいろな社員と会わせることで 消去法的に評価の低い学生からふるい落としていく例 ) 中途採用より 面接回数が多い 必要な行動面接官より高評価を得るための面接対策
面接対策として 考えなければならないこと < 目の前の課題 > 10 倍のライバルに勝つために 面接官に何を差別化として示すのか そもそも 学生である以上 差別化できるポイントは少ない 減点法 消去法でふるい落とされないように 入替わりの面接官とどう対峙するか どうやったら 自分を選んでもらえるのだろう?
どんな人が受かるのか? 企業が採用したい人 = 一緒に働きたい人 < 面接官が好印象をもつ要素 > 素直前向き 粘り強い あきらめない 目標や改善意識を持って生きてきた 行動力がある明確な実績がある チームメイトとしてイメージできる 夢や情熱を持っている
ただし 口先だけで言っても 信じてもらえない 面接官を納得させる 根拠の提示が必要 例 ) 私は人一倍負けず嫌いなんです! のために 努力を積み重ねてきました
面接官が抱く入社後のイメージが重要 企業は欲張り より良い人を取りたい 立ち上がりが早い 成長しそう 入社後どのような行動を取るか? ポテンシャルとしての期待と成長期待 自分で考え 行動できる 自分発信の関係構築と情報収集
面接は 期待値の大きさを 測るためにやる < 面接官の心理 > 前半 = 見極め 良いとなったら 後半 = 引き込み NGなら 後半 = 巻き 時間が短くあっさり終わったら NG の可能性が高い
< 対策の考え方 > 軸を示す
面接で意識すべきこと < 面接成功の鍵 > 初対面の相手から好評価を得る イコール : 自分のことをうまく伝える技術 良いものを持っていても伝わらなければ意味がない
面接で意識すべきこと 書類上は合格 つまり面接次第 < 成功の鍵 > 自分が何を話すかではなく 相手が自分のことを理解できるかが重要 理解 共感してもらうための準備をする 自分が面接官なら こういう回答が良い と感じる答えを考える
面接での回答で合否が決まる 書類では見えないもの = 印象 思考 書類で見ているもの = 写真 字 文章構成 面接でされる質問はみな同じライバルと同じことを答えてもダメ 例 模範解答や思いつきの回答 面接官が答えて欲しいことを考える この人は違う よく考えている と思われる答えを考え抜く
新卒面接に見られる傾向面接受ける段階で まだ 方向性が決まっていない 絞りきれていない こういう状態だと 面接官も 活躍しているイメージを持ちにくい 早い段階で 就活の方向性を絞り込み 面接官に志望動機を伝えられる状態を作り出すことが重要
成功体質問の答えは入社後の期待値に収束する 過去現在近未来 の方針就活の軸 =ご自身の仕事観就将来像 目標志望理由職活動一貫性が求められる 験入社後にぶれない 気変わりしない力強さ 重要
新卒採用は 期待値 入社したらどのぐらい活躍してくれるだろう? 面接は これを確認する作業面接官は 採用の拠り所 (= 期待 ) を欲している 面接官が 期待 を確信するために 就活の軸を示す 今までの自分 これからの自分入って どうなりたいか入ったら 何に ( どのように ) 取り組むか
< 対策 > 具体的に何をすればいいのか? 自分を作る
よく見られる面接 NG 理由 1 不足 話に具体性がない ( 準備不足 ) 志望理由がない まとまっていない ( 軸不足 ) 話が単調 単純で深みがない ( 思考不足 ) 内容に一貫性がない ( 軸不足 ) 仕事への意欲が感じられない ( 意識不足 ) 目的の見えない質問をする ( 思考不足 ) これらは全て事前に 想定される質問に対して 回答を自問自答していれば 防止できます 面接官を納得させる回答を練り上げること
よく見られる面接 NG 理由 2 志向評価 面接官が敬遠する志向 自分を変えたい 成長できそう ( 環境依存 ) いろいろやりたい 教育の整っている会社で働きたい 最後は人で選ぶ
よく見られる面接 NG 理由 3 適性評価 面接官が気にいらない人物像 話が長い 何が言いたいかわからない 日本語がおかしい 目に生気がない 視点が幼い ( 浅い ) 声が小さい 目を見ない 意欲 興味が感じられない 誰しも普通に会話して 楽しい方と仕事がしたい
面接を受けるための最低条件 準備をしないと必ず落ちる 準備ができない人材と思われる 十分な面接の準備期間をもって臨む マニュアルどおりのありふれた回答ではだめ 追加質問で考えてこなかったことが露呈 自分ならではの答えを考え抜く
自分を伝える 模範回答ではない ライバルとも違う 自分は何を大事にする人なのか?
面接で好まれる or 好まれない思考 好ましいキーワード 素直 行動力がある あきらめない粘り強い 目的指向性が高い 好まれないキーワード 思い込みが強い 頑固 負けず嫌いと言う 口で言うことに意味はない 行動実績で示す
面接で好まれる or 好まれない思考 企業なんて 朝令暮改は当たり前 と思っておいたほうがいい むしろ そのほうが柔軟性が高く 変化に強い 企業が新卒に求めるものは 自社の社風にうまくフィットする素直さ 柔らかさ 組織風土の継承 企業が中途に求めるものは 他社の血 変化の起爆剤 組織風土の変革
受けてる会社のことを研究 なぜ入社したいのか 入りたい理由を語れること 相手に納得してもらえること 御社のここに惚れた! ビジネスモデル 企業理念 職務内容 求められる役割 < 情報収集の方法もライバルと差別化 > 業界の状況も調べて その会社の強みを語れる IR 資料や社長のことを調べて 会社の方向性に共感
面接でよく出てくる質問例 Q: どのような方向性で 就職活動を考えられているのですか? Q: あなたの学生時代について教えてください Q: あなたは将来どのような人になりたいですか Q: なぜ当社を志望されているのですか? Q: あなたはなぜ の仕事がしたいのですか?
面接対策に王道はない 正解もない 自分なら 本を読む 受け売りではなく 経営者や成功哲学 コーチングなど 仕事で成功するために必要なエッセンスを知り 自分の言葉にする 仕事をするということは どういうことなのか? お奨め著者 : 稲盛和夫氏 船井幸雄氏 本田健氏 斎藤孝氏
< 面接の活用法 > 成長の糧を見つける
時間を使って 面接に行くという意味を考える 面接は非日常的 貴重な勉強の機会 普段話すことのない方と話ができる 自分の住んでいる世界以外のことがわかる そこから学べるいろいろなものがあるはず であればこそ 万全に準備をして 面接から たくさんのものを得るべき
面接後の振り返りは重要! 受かるにせよ 残念な結果にせよ 面接でうまくいえたことは何? 面接官の反応が良かったところは?( 評価点 ) 自分として 回答に不満足なところは? 面接官の反応がいまいち ( 弱点の可能性 ) 準備不足だったところは? 整理することで 自分の主張はさらに磨かれる 必ず 次回に生かそう!
NG 理由は知っておいたほうがいい ダメもとで聞いてみる 何故 NGになったかよく考える 失敗の中にこそヒントがある
面接を入社後の成功に活用 就職は目的ではなく 新しいスタートへの手段 入社した会社で成功するかどうかが大事 会社に入社した段階ではまだ何も成し遂げていない 面接に合格 ( 内定 ) しても それは次のステップへのスタート台 < 会社で成功するための心構え > まずは がむしゃらにやってみる 会社が求めるスピードより 常に先回りする 仕事を覚えたら 具体的な目標を定める 粘り強く 根気よく取り組む
夢なき者に理想なし 理想なき者に計画なし 計画なき者に実行なし 実行なき者に成功なし 故に 夢なき者に成功なし 吉田松陰 (1830-1859)