平成 28 年度第 5 回 九州地方整備局事業評価監視委員会 ゆめさきじま 熊本港夢咲島地区国内物流ターミナル整備事業 1 事業採択後 3 年経過して未着工の事業 2 事業採択後 5 年経過して継続中の事業 3 再評価実施後 3 年経過した事業 4 社会経済情勢の急激な変化 技術革新等により再評価の実施の必要が生じた事業
1. 事業概要 目的 PAGE.1 本事業は 熊本県北 県央の生活 産業関連物資の輸送効率化に資するため 物流ターミナルを整備するものである 岸壁 航路 泊地は -7.5m で供用されており 現在は防波堤 ( 南 ) を整備中である 岸壁 (-7.5m) 航路 (-7.5m) 上屋 埠頭用地臨港道路荷役機械泊地 (-7.5m) 凡例 : 整備済箇所 : 整備中箇所 佐賀県 長崎県 福岡県 大分県 熊本港熊本県 宮崎県鹿児島県 防波堤 ( 南 ) 事業主体 施設区分 施設名 施設規模 全体事業費残事業費 進捗率 水域施設 泊地 (-7.5m) 9.8ha 20 億円 100% 国 航路 (-7.5m) 50.8ha 64 億円 100% 係留施設岸壁 (-7.5m) 130m 70 億円 100% 熊本県 外郭施設防波堤 ( 南 ) 2800m 46 億円 10 億円 78% 臨港交通施設臨港道路 466m 7 億円 100% ふ頭用地等 ふ頭用地 2.1ha 11 億円 100% 荷役機械 1 式 12 億円 100% 注 ) 端数処理のため合計は必ずしも一致しない 上屋 1 棟 6 億円 100% 合計 236 億円 10 億円 96%
2. 事業の効果 必要性 PAGE.2 熊本県は 九州の中心に位置する地理的優位性によって 古くから経済 交通の要衝として発展しており 九州では福岡に次ぐ人口を擁している 産業においても 大型バイクや電子機器等に関する世界的企業が立地するなど 重要な経済圏を形成している しかし 遠浅な有明海に面した熊本市には 古来都市機能と直結した港湾が近隣に存在せず 生活 産業関連物資の輸送は 博多港などを経由した非効率な輸送を強いられていた 本事業は 背後圏に立地する企業の産業活動を支えるため 熊本県北 県央地域で生産消費される生活 産業関連物資の輸送時間の短縮等により 物流機能の強化を図るものである 熊本港周辺の主要企業 再利用資材 熊本市( 熊本県央 ) からの距離 再利用資材再利用資材倉庫 運送業 ( 新規立地 ) 船舶修理 100km 博多港 熊本港背後圏域の主要企業 ゴム製品製造アルミ製品製造造船 鉱産品関連フェリーフェリー 液晶パネル等製造 二輪車生産販売 熊本港 10km 県北 県央地域 食品製造販売 樹脂 フィルム等生産鋼材製造 熊本空港 阿蘇山 再利用資材農業機械製造飲料製造 30km 八代港県南地域
3. 社会情勢の変化 PAGE.3 平成 24 年度にガントリークレーンが導入され コンテナ航路数も週 1 便から週 2 便に増加されたことにより 以降コンテナ取扱量は増加傾向 平成 28 年 8 月 29 日からコンテナ航路数が週 3 便に増加され 今後も更なるコンテナ取扱量の増加が見込まれる 熊本地震に伴う災害廃棄物を熊本港に集約し 広域海上輸送( コンテナ輸送 ) により熊本港から約 2 万トンの災害廃棄物が関西方面へ移出された コンテナ荷役状況 熊本港外貿コンテナ取扱量 ( 実入 ) の推移 コンテナ船への積載 ( 熊本港 ) 熊本地震に伴う災害廃棄物の広域海上輸送 出典 : 港湾統計 コンテナ (20ft) への積み込み
4. 事業内容の変更点 事業期間の延伸 (4 年間 ) PAGE.4 平成 28 年 4 月に発生した熊本地震により 本事業の防波堤 ( 南 ) のケーソン製作 据付時に使用する岸壁及び背後の作業ヤードの一部にクラックや陥没が発見されたため 簡易調査を実施したところ 開削による確認が必要な変状反応がみられた このため 今後 さらに詳細な調査を行うとともに 復旧のための設計 施工検討 工事を実施する必要が生じた また 熊本地震発生後 当該作業ヤードの被災していないエリアが支援物資等の仮置き場として利用され 今後も当面 瓦礫処理等震災に関連する軽量資材置き場や駐車場等に利用されることとなった 以上を踏まえ ケーソン製作 据付工程の見直しを行ったところ 事業期間 4 年間の延伸が生じることとなった 作業ヤード位置図 作業ヤード内の陥没箇所 支援物資コンテナ存置状況 岸壁背後のクラック ケーソン製作ヤード
5. 前回評価からの変化 項目 前回評価 (H25) 今回評価 (H28) 事業費 約 236 億円 約 236 億円 事業期間 H1d ~ H30d H1d ~ H34d 1.1 1.3 PAGE.5 全体事業 B/C 総便益 B 割引後 450 億円 総費用 C 割引後 403 億円 輸送コスト削減荷役の効率化残存価値岸壁 (-7.5m) 泊地 (-7.5m) 航路 (-7.5m) 防波堤 ( 南 ) その他施設維持管理費 :444 億円 : 3 億円 : 2 億円 :117 億円 : 35 億円 : 96 億円 : 50 億円 : 65 億円 : 41 億円 総便益 B 割引後 613 億円 総費用 C 割引後 480 億円 輸送コスト削減荷役の効率化埋没土砂縮減残存価値岸壁 (-7.5m) 泊地 (-7.5m) 航路 (-7.5m) 防波堤 ( 南 ) その他施設維持管理費 :541 億円 : 3 億円 : 66 億円 : 3 億円 :145 億円 : 43 億円 :119 億円 : 59 億円 : 72 億円 : 42 億円 1.2 2.2 残事業 B/C 総便益 B 割引後 44 億円 輸送コスト削減残存価値 : 42 億円 : 2 億円 総便益 B 割引後 54 億円 輸送コスト削減残存価値 : 54 億円 : 1 億円 総費用 C 割引後 37 億円 防波堤 ( 南 ) 維持管理費 : 11 億円 : 26 億円 総費用 C 割引後 25 億円 防波堤 ( 南 ) 維持管理費 : 8 億円 : 17 億円 端数処理のため 合計は必ずしも一致しない
前回評価からの変化の詳細 PAGE.6 項目 事業費 変更理由 内訳 - 事業期間熊本地震による災害復旧を実施する必要が生じたため 整備期間を延伸 (4 年間 ) 効果前回 (H25) 今回 (H28) 変更の主要因 コンテナ :2.9 万 TEU/ 年コンテナ :3.4 万 TEU/ 年直近の調査結果による見直し 1 輸送コスト削減 バルク ( ガラスガレット等 ) :2.0 万トン / 年 バルク ( ガラスガレット等 ) :2.2 万トン / 年 直近の調査結果による見直し 全体事業 - コンテナ ( 震災貨物 ) :0.7 万 TEU 震災の発生 2 荷役の効率化コンテナ :1.0 万 TEU/ 年コンテナ :1.0 万 TEU/ 年 - 3 埋没土砂縮減 - 埋没土砂縮減量 : 約 5 万 m3 埋没調査解析の完了 効果前回 (H25) 今回 (H28) 変更の主要因 残事業 1 輸送コスト削減コンテナ :0.3 万 TEU/ 年コンテナ :0.4 万 TEU/ 年直近の調査結果による見直し
事業の投資効果 1-1 輸送コスト削減 ( コンテナ貨物 ) PAGE.7 本ターミナルの整備により コンテナ貨物の陸上輸送距離及び陸上輸送時間が短縮され 陸上輸送コストが削減される Without 時 With 時 他港 : 博多港 陸上輸送距離 : 約 120km 荷主 熊本都市圏 陸上輸送コスト削減便益平成 35 年以降約 24 億円 熊本港夢咲島地区 陸上輸送距離 : 約 15km 荷主 熊本都市圏 陸上輸送費用 @ 約 9.7 万円 /TEU 陸上輸送費用 @ 約 2.6 万円 /TEU 1TEU 当たりの輸送費用の差分 年間取扱量 = 年間便益 陸上輸送コスト 約 7.1 万円 /TEU 34,230TEU/ 年 = 約 24 億円 / 年 計 約 24 億円 / 年 総便益 ( 割引後 ) (t=1~t) B t /(1+i) t {i: 社会的割引率 4%} 約 525 億円
事業の投資効果 1-2 輸送コスト削減 ( バルク貨物 ) PAGE.8 本ターミナルの整備により 一般貨物の陸上輸送距離が短縮され 陸上輸送コストが削減される Without 時 With 時 陸上輸送距離 : 約 57km 熊本都市圏 熊本港夢咲島地区 陸上輸送距離 : 約 15km 熊本都市圏 八代港 陸上輸送コスト削減便益平成 28 年以降約 0.4 億円 陸上輸送費用 @ 約 3,800 円 / トン 陸上輸送費用 @ 約 1,800 円 / トン 1トン当たりの輸送費用の差分 年間取扱量 = 年間便益 陸上輸送コスト 約 2 千円 / トン 22,000トン / 年 = 約 0.4 億円 / 年 計 約 0.4 億円 / 年 総便益 ( 割引後 ) (t=1~t) B t /(1+i) t {i: 社会的割引率 4%} 約 13.7 億円
事業の投資効果 1-3 輸送コスト削減 ( 震災貨物 ) PAGE.9 県内で発生した大量の貨物 ( 震災貨物 ) を熊本港で受入 搬出することで 陸上輸送距離が短縮され 陸上輸送コストが削減される ( 平成 28 年 29 年の 2 年間 ) Without 時 With 時 陸上輸送距離 : 約 57km 震災貨物 熊本都市圏 熊本港夢咲島地区 陸上輸送距離 : 約 15km 震災貨物 熊本都市圏 八代港 陸上輸送費用 H28d 約 2.51 億円 H29d 約 2.46 億円 陸上輸送コスト削減便益平成 28 29 年約 2.9 億円 陸上輸送費用 H28d 約 1.06 億円 H29d 約 1.04 億円 平成 28 年受け入れ + 平成 29 年受け入れ = 便益 (2 年間 ) 震災貨物 約 1.5 億万円 + 約 1.4 億万円 = 約 2.9 億円 計 約 2.9 億円 総便益 ( 割引後 ) (t=1~t) B t /(1+i) t {i: 社会的割引率 4%} 約 2.8 億円
事業の投資効果 2 荷役の効率化 PAGE.10 ガントリークレーンの導入により 作業効率が向上し 荷役時間が短縮され 荷役に伴う滞船時間コストが削減される Without 時 With 時 熊本港夢咲島地区 総滞船時間 (139 時間 / 年 ) (54 隻 / 年 ) ジブクレーン 荷役の効率化便益平成 25 年以降約 0.1 億円 熊本港夢咲島地区 総滞船時間 (92 時間 / 年 ) (54 隻 / 年 ) ガントリークレーン 滞船による時間費用損失 @ 約 82.2 万円 / 隻 滞船による時間費用損失 @ 約 57.3 万円 / 隻 1 隻当たりの滞船費用の差分 年間入港数 = 年間便益 荷役の効率化 約 24.9 万円 / 隻 54 隻 / 年 = 約 0.1 億円 / 年 計約 0.1 億円 / 年 総便益 ( 割引後 ) (t=1~t) B t /(1+i) t {i: 社会的割引率 4%} 約 3.3 億円
事業の投資効果 3 埋没土砂縮減 PAGE.11 防波堤等の整備により 港内へ流入する浮泥が減少し 航路 泊地の埋没土砂浚渫費用が縮減される Without 時 With 時 岸壁 大量の浚渫 岸壁 少量の浚渫 航路 泊地 港内流入量約 10 万 m3 航路 泊地 港内流入量約 5 万 m3 浮泥 浚渫費用縮減便益平成 35 年以降約 2.7 億円 浮泥 防波堤 ( 南 ) 1m3当り浚渫費用 縮減浚渫量 = 年間便益 維持浚渫削減 約 5.5 千円 / m3 約 5 万m3 = 約 2.7 億円 / 年 計約 2.7 億円 / 年 総便益 ( 割引後 ) (t=1~t) B t /(1+i) t {i: 社会的割引率 4%} 約 66 億円
6. 事業の投資効果 ( 定性的効果 ) PAGE.12 国内物流ターミナル整備事業の効果 分類内容定量化 広域的な経済活性化 コンテナ貨物などの増大に対応した物流機能の拡充により 新たな企業立地が進み 雇用を含めて地元の経済 産学の活性化に寄与 クルーズ船の就航による交流機会 観光収益の増加 - 環境負荷の軽減 陸上輸送距離の短縮により自動車の CO 2 NOx 排出量が削減 CO 2 約 85% 削減 1,963 296 トン -c/ 年 NOx 約 80% 削減 22 4 トン / 年 安全 安心の確保 防波堤 ( 南 ) の整備により 港内静穏度が確保され 船舶の荷役及び航行などの安全性 定時性が向上 災害発生時の対応 ( 給水 入浴支援等 ) 東南海 南海トラフ地震等大規模災害発生時 ( 東九州側港湾被災時 ) への対応 -
7. コスト縮減 PAGE.13 防波堤断面を従来設計法から新設計法での断面に変更したことで コスト縮減 ( 約 32 億円 ) を図っている 今後とも可能な限りコスト縮減への取り組みに努める ( 従来設計法による防波堤断面 ) ( 新設計法による防波堤断面 ) ケーソン ケーソン 従来断面に比べ m 当りコストを 44% 縮減 幅広の底面 短い杭 底面幅の縮小 杭間隔の拡大 長い杭
8. 対応方針 ( 原案 ) PAGE.14 本プロジェクトは 陸上輸送コストの削減 広域的な経済の活性化 環境負荷の軽減等に寄与する事業である 費用対効果についても高い事業である 事業進捗率は 約 96%( 約 226 億円 ) 残事業は約 4%( 約 10 億円 ) であり 平成 34 年度末までに整備完了予定である 熊本県や関係企業からも強く整備促進を要望されている 引き続き事業を継続することとしたい
巻末資料 0
費用便益分析事業名 ( 箇所名 ) 実施箇所該当基準 主な事業の諸元 担当課国内物流ターミナル整備事業 ( 熊本港夢咲島地区 ) 担当課長名熊本県熊本市 国土交通省港湾局計画課 事業主体 資料 1 九州地方整備局 再評価実施後一定期間 (3 年間 ) が経過している事業岸壁 ( 水深 7.5m) 航路( 水深 7.5m) 泊地( 水深 7.5m) 防波堤( 南 ) ふ頭用地 臨港道路 荷役機械 上屋 事業期間 事業採択 平成元年度 完了平成 34 年度 総事業費 ( 億円 ) 236 残事業費 ( 億円 ) 10 目的 必要性 便益の主な根拠 事業全体の投資効率性 残事業の投資効率性 感度分析 < 解決すべき課題 背景 > 熊本県北 県央地域は古くから熊本都市圏を中心とした経済圏が形成されていたが 都市機能と直結した港湾が近隣に存在せず 非効率な輸送を強いられてきた < 達成すべき目標 > 船舶の安全な航行を確保するとともに 熊本港背後圏の荷主が現在他港を利用している貨物について 物流ターミナルを整備することにより陸上輸送コストの削減 効率化を図る 1 船舶の安全な航行を確保 2 貨物輸送の効率化輸送コストの削減 ( 平成 35 年予測コンテナ取扱貨物量 ( 実入り )):3.4 万 TEU 輸送コストの削減 ( 平成 28 年予測一般取扱貨物量 :( ガラス製品等 2.2 万トン / 年 ) 基準年度 B: 総便益 ( 億円 ) B: 総便益 ( 億円 ) 平成 28 年度 613 C: 総費用 ( 億円 ) 54 C: 総費用 ( 億円 ) 480 全体 B/C 1.3 B-C 133 EIRR(%) 4.9 25 継続 B/C 2.2 事業全体の B/C 需 要 (-10% ~ +10%) 1.2~1.4 2.0~2.4 建設費 (-10% ~ +10%) 1.3~1.3 2.4~2.0 建設期間 (-10% ~ +10%) 1.3~1.3 2.2~2.2 残事業の B/C 事業の効果等本プロジェクトを実施することにより 1 貨物需要に対応し 物流機能の効率化が図られる 2 荷役作業の安全性と効率性が確保される 3 埋没土砂浚渫費用の縮減が図られる < 貨幣換算が困難な効果等による評価 > 企業の進出等による生産拡大 雇用創出 クルーズ船就航による交流機会 観光収益の増加 排出ガスの減少 航行船舶の安全性向上 災害発生時の対応( 給水 入浴支援等 ) 東南海 南海トラフ地震等大規模災害発生時( 東九州側港湾被災時 ) への対応社会情勢等の変化特になし 主な事業総事業費 236 億円 既投資額 226 億円の進捗状況平成 28 年度末現在事業進捗率 96% 主な事業事業が順調に進んだ場合には 平成 34 年度の完了を予定している の進捗の見込みコスト縮減や代替コスト縮減は 前回評価時の項目と同じ ( 短杭式から長杭式へ変更することにより約 32 億円コ案立案等の可能性スト縮減 ) 対応方針継続対応方針理由効率的な事業の実施を図ることによって十分な事業の投資効果があると判断されるため その他 1
費用便益分析 1 便益 (B) 全体事業の場合 資料 2 便益項目 年間便益 ( 現在価値化前 ) 便益 ( 現在価値化前 ) 便益 ( 現在価値化後 ) 輸送コストの削減 ( コンテナ貨物 ) 24.3 億円 1,107.3 億円 524.8 億円 輸送コストの削減 ( バルク貨物 ) 0.4 億円 23.8 億円 13.7 億円 輸送コストの削減 ( 震災貨物 ) 注 2 2.9 億円 2.8 億円 2.8 億円 (1.45 億円 +1.42 億円 ) 荷役の効率化 0.1 億円 6.5 億円 3.3 億円 埋没土砂縮減 2.7 億円 133.8 億円 65.6 億円 残存価値 16.1 億円 16.1 億円 2.7 億円 合 計 ---- 1290.3 億円 612.8 億円 注 1: 端数処理のため 合計は必ずしも一致しない 注 2: 左が H28 年度 右が H29 年度 残事業の場合 便益項目 年間便益 ( 現在価値化前 ) 便益 ( 現在価値化前 ) 便益 ( 現在価値化後 ) 輸送コストの削減 ( コンテナ貨物 ) 3.0 億円 126.4 億円 53.5 億円 残存価値 2.3 億円 2.3 億円 0.4 億円 合 計 5.3 億円 128.7 億円 53.8 億円 注 1: 端数処理のため 合計は必ずしも一致しない 2 費用 (C) 全体事業の場合 費用項目 費用 ( 現在価値化前 ) 費用 ( 現在価値化後 ) 投資費用 244 億円 438 億円 管理運営費 57 億円 42 億円 合 計 301 億円 480 億円 注 1: 端数処理のため 合計は必ずしも一致しない 残事業の場合 費用項目 費用 ( 現在価値化前 ) 費用 ( 現在価値化後 ) 投資費用 9 億円 8 億円 管理運営費 36 億円 17 億円 合 計 45 億円 25 億円 注 1: 端数処理のため 合計は必ずしも一致しない 2
費用便益分析シート 全体事業 資料 3-1 国内物流ターミナル整備事業 ( 熊本港夢咲島地区 ) 全体事業 費用便益分析シート ( 割引前 ) 費用便益分析シート ( 割引後 ) EIRR= 4.9% NPV= 133 億円 B/C= 1.3 ( 億円 ) ( 億円 ) 割引前割引後 輸送コスト輸送コスト輸送コスト輸送コスト輸送コスト輸送コスト初期投資 運営 維持総費用荷役の効率埋没土砂縮総便益純便益社会的初期投資 運営 維持総費用荷役の効率埋没土砂縮総便益純便益施設供用期間削減 ( コン削減 ( バル削減 ( 震災残存価値施設供用期間削減 ( コン削減 ( バル削減 ( 震災残存価値更新投資コスト (C) 化減 (B) (B-C) 割引率更新投資コスト (C) 化減 (B) (B-C) テナ貨物 ) ク貨物 ) 貨物 ) テナ貨物 ) ク貨物 ) 貨物 ) 年度年度 1989 0.15 0.15-0.15 1989 2.88 0.43 0.43-0.43 1990 0.83 0.83-0.83 1990 2.77 2.30 2.30-2.30 1991 2.25 2.25-2.25 1991 2.67 6.00 6.00-6.00 1992 1.27 1.27-1.27 1992 2.56 3.26 3.26-3.26 1993 3.14 3.14-3.14 1993 2.46 7.74 7.74-7.74 1994 13.08 13.08-13.08 1994 2.37 31.00 31.00-31.00 1995 16.11 16.11-16.11 1995 2.28 36.71 36.71-36.71 1996 22.17 22.17-22.17 1996 2.19 48.58 48.58-48.58 1997 19.41 19.41-19.41 1997 2.11 40.89 40.89-40.89 1998 27.13 27.13-27.13 1998 2.03 54.96 54.96-54.96 1999 13.81 13.81 0.65 0.01 0.66-13.15 1999 1.95 26.90 26.90 1.27 0.02 1.29-25.61 2000 8.17 8.17 2.50 0.08 2.58-5.59 2000 1.87 15.30 15.30 4.68 0.15 4.83-10.47 2001 9.02 9.02 3.26 0.17 3.43-5.59 2001 1.80 16.24 16.24 5.87 0.31 6.18-10.06 2002 8.67 8.67 2.90 0.14 3.04-5.63 2002 1.73 15.01 15.01 5.02 0.24 5.26-9.75 2003 6.63 6.63 2.15 0.16 2.31-4.32 2003 1.67 11.04 11.04 3.58 0.27 3.85-7.19 2004 9.97 9.97 2.41 0.12 2.53-7.44 2004 1.60 15.96 15.96 3.86 0.19 4.05-11.91 2005 10.46 10.46 2.60 0.14 2.74-7.72 2005 1.54 16.10 16.10 4.00 0.22 4.22-11.88 2006 7.37 7.37 2.46 2.46-4.91 2006 1.48 10.91 10.91 3.64 3.64-7.27 2007 9.14 9.14 2.12 0.14 2.26-6.88 2007 1.42 13.01 13.01 3.02 0.20 3.22-9.79 2008 9.22 9.22 1.83 0.15 1.98-7.24 2008 1.37 12.62 12.62 2.50 0.21 2.71-9.91 2009 7.46 4.91 12.37 1.96 0.10 2.06-10.31 2009 1.32 9.82 6.46 16.28 2.58 0.13 2.71-13.57 2010 12.48 12.48 1.60 0.12 1.72-10.76 2010 1.27 15.79 15.79 2.02 0.15 2.17-13.62 2011 4.32 3.28 7.60 2.43 0.48 2.91-4.69 2011 1.22 5.26 3.99 9.25 2.96 0.58 3.54-5.71 2012 8.80 7.18 15.98 2.44 0.44 2.88-13.10 2012 1.17 10.29 8.40 18.69 2.85 0.51 3.36-15.33 2013 1 1.38 6.05 7.43 3.46 0.19 0.13 3.78-3.65 2013 1 1.12 1.55 6.81 8.36 3.89 0.21 0.15 4.25-4.11 2014 2 1.37 1.37 4.05 0.23 0.13 2.73 7.14 5.77 2014 2 1.08 1.48 1.48 4.38 0.25 0.14 2.95 7.72 6.24 2015 3 0.35 0.35 4.57 0.43 0.13 2.73 7.86 7.51 2015 3 1.04 0.36 0.36 4.75 0.45 0.14 2.84 8.18 7.82 2016 4 0.28 0.28 7.01 0.44 1.43 0.13 2.73 11.74 11.46 2016 4 1.00 0.28 0.28 7.01 0.44 1.43 0.13 2.73 11.74 11.46 2017 5 0.44 0.44 9.45 0.44 1.41 0.13 2.73 14.16 13.72 2017 5 0.96 0.42 0.42 9.09 0.42 1.36 0.13 2.63 13.63 13.21 2018 6 0.44 2.01 2.45 11.89 0.44 0.13 2.73 15.19 12.74 2018 6 0.92 0.41 1.86 2.27 10.99 0.41 0.12 2.52 14.04 11.77 2019 7 3.61 3.61 14.33 0.44 0.13 2.73 17.63 14.02 2019 7 0.89 3.21 3.21 12.74 0.39 0.12 2.43 15.68 12.47 2020 8 1.72 1.72 16.77 0.44 0.13 2.73 20.07 18.35 2020 8 0.85 1.47 1.47 14.34 0.38 0.11 2.33 17.16 15.69 2021 9 1.72 1.72 19.21 0.44 0.13 2.73 22.51 20.79 2021 9 0.82 1.41 1.41 15.79 0.36 0.11 2.24 18.50 17.09 2022 10 1.22 1.22 21.65 0.44 0.13 2.73 24.95 23.73 2022 10 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9.50 8.80 2044 32 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2044 32 0.33 8.03 0.15 0.04 0.91 9.13 9.13 2045 33 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2045 33 0.32 7.72 0.14 0.04 0.88 8.78 8.78 2046 34 5.83 5.83 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 21.56 2046 34 0.31 1.80 1.80 7.43 0.14 0.04 0.84 8.45 6.65 2047 35 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2047 35 0.30 7.14 0.13 0.04 0.81 8.12 8.12 2048 36 2.01 2.01 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 25.38 2048 36 0.29 0.57 0.57 6.87 0.13 0.04 0.78 7.82 7.25 2049 37 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2049 37 0.27 6.60 0.12 0.04 0.75 7.51 7.51 2050 38 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2050 38 0.26 6.35 0.12 0.03 0.72 7.22 7.22 2051 39 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2051 39 0.25 6.10 0.11 0.03 0.69 6.93 6.93 2052 40 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2052 40 0.24 5.87 0.11 0.03 0.67 6.68 6.68 2053 41 2.01 2.01 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 25.38 2053 41 0.23 0.47 0.47 5.64 0.10 0.03 0.64 6.41 5.94 2054 42 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2054 42 0.23 5.43 0.10 0.03 0.62 6.18 6.18 2055 43 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2055 43 0.22 5.22 0.10 0.03 0.59 5.94 5.94 2056 44 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2056 44 0.21 5.02 0.09 0.03 0.57 5.71 5.71 2057 45 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2057 45 0.20 4.82 0.09 0.03 0.55 5.49 5.49 2058 46 2.01 2.01 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 25.38 2058 46 0.19 0.39 0.39 4.64 0.08 0.03 0.53 5.28 4.89 2059 47 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2059 47 0.19 4.46 0.08 0.02 0.51 5.07 5.07 2060 48 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2060 48 0.18 4.29 0.08 0.02 0.49 4.88 4.88 2061 49 24.09 0.44 0.13 2.73 27.39 27.39 2061 49 0.17 4.12 0.08 0.02 0.47 4.69 4.69 2062 50 24.09 0.44 0.13 2.73 16.11 43.50 43.50 2062 50 0.16 3.97 0.07 0.02 0.45 2.65 7.16 7.16 合計 合計 243.59 57.14 300.73 1107.30 23.78 2.84 6.50 133.77 16.11 1290.30 989.57 437.67 42.33 480.00 524.75 13.73 2.79 3.28 65.58 2.65 612.78 132.78 3
残事業 国内物流ターミナル整備事業 ( 熊本港夢咲島地区 ) 残事業 費用便益分析シート ( 割引前 ) 費用便益分析シート ( 割引後 ) EIRR= 26.9% NPV= 29 億円 B/C= 2.2 ( 億円 ) ( 億円 ) 割引前割引後 輸送コスト輸送コスト輸送コスト輸送コスト輸送コスト輸送コスト初期投資 運営 維持総費用荷役の効率埋没土砂縮総便益純便益社会的初期投資 運営 維持総費用荷役の効率埋没土砂縮総便益純便益施設供用期間削減 ( コン削減 ( バル削減 ( 震災残存価値施設供用期間削減 ( コン削減 ( バル削減 ( 震災残存価値更新投資コスト (C) 化減 (B) (B-C) 割引率更新投資コスト (C) 化減 (B) (B-C) テナ貨物 ) ク貨物 ) 貨物 ) テナ貨物 ) ク貨物 ) 貨物 ) 年度年度 1989 1989 2.88 1990 1990 2.77 1991 1991 2.67 1992 1992 2.56 1993 1993 2.46 1994 1994 2.37 1995 1995 2.28 1996 1996 2.19 1997 1997 2.11 1998 1998 2.03 1999 1999 1.95 2000 2000 1.87 2001 2001 1.80 2002 2002 1.73 2003 2003 1.67 2004 2004 1.60 2005 2005 1.54 2006 2006 1.48 2007 2007 1.42 2008 2008 1.37 2009 2009 1.32 2010 2010 1.27 2011 2011 1.22 2012 2012 1.17 2013 1 2013 1 1.12 2014 2 2014 2 1.08 2015 3 2015 3 1.04 2016 4 2016 4 1.00 2017 5 0.44 0.44 0.42 0.42-0.02 2017 5 0.96 0.42 0.42 0.40 0.40-0.02 2018 6 0.44 2.01 2.45 0.84 0.84-1.61 2018 6 0.92 0.41 1.86 2.27 0.78 0.78-1.49 2019 7 3.61 3.61 1.26 1.26-2.35 2019 7 0.89 3.21 3.21 1.12 1.12-2.09 2020 8 1.72 1.72 1.68 1.68-0.04 2020 8 0.85 1.47 1.47 1.44 1.44-0.03 2021 9 1.72 1.72 2.10 2.10 0.38 2021 9 0.82 1.41 1.41 1.73 1.73 0.32 2022 10 1.22 1.22 2.52 2.52 1.30 2022 10 0.79 0.96 0.96 1.99 1.99 1.03 2023 11 2.01 2.01 2.94 2.94 0.93 2023 11 0.76 1.53 1.53 2.23 2.23 0.70 2024 12 2.94 2.94 2.94 2024 12 0.73 2.15 2.15 2.15 2025 13 2.94 2.94 2.94 2025 13 0.70 2.07 2.07 2.07 2026 14 2.94 2.94 2.94 2026 14 0.68 1.99 1.99 1.99 2027 15 2.94 2.94 2.94 2027 15 0.65 1.91 1.91 1.91 2028 16 2.01 2.01 2.94 2.94 0.93 2028 16 0.62 1.26 1.26 1.84 1.84 0.58 2029 17 5.83 5.83 2.94 2.94-2.89 2029 17 0.60 3.50 3.50 1.77 1.77-1.73 2030 18 2.94 2.94 2.94 2030 18 0.58 1.70 1.70 1.70 2031 19 2.94 2.94 2.94 2031 19 0.56 1.63 1.63 1.63 2032 20 2.94 2.94 2.94 2032 20 0.53 1.57 1.57 1.57 2033 21 2.01 2.01 2.94 2.94 0.93 2033 21 0.51 1.03 1.03 1.51 1.51 0.48 2034 22 2.94 2.94 2.94 2034 22 0.49 1.45 1.45 1.45 2035 23 2.94 2.94 2.94 2035 23 0.47 1.40 1.40 1.40 2036 24 5.92 5.92 2.94 2.94-2.98 2036 24 0.46 2.70 2.70 1.34 1.34-1.36 2037 25 2.94 2.94 2.94 2037 25 0.44 1.29 1.29 1.29 2038 26 2.01 2.01 2.94 2.94 0.93 2038 26 0.42 0.85 0.85 1.24 1.24 0.39 2039 27 2.94 2.94 2.94 2039 27 0.41 1.19 1.19 1.19 2040 28 2.94 2.94 2.94 2040 28 0.39 1.15 1.15 1.15 2041 29 2.94 2.94 2.94 2041 29 0.38 1.10 1.10 1.10 2042 30 2.94 2.94 2.94 2042 30 0.36 1.06 1.06 1.06 2043 31 2.01 2.01 2.94 2.94 0.93 2043 31 0.35 0.70 0.70 1.02 1.02 0.32 2044 32 2.94 2.94 2.94 2044 32 0.33 0.98 0.98 0.98 2045 33 2.94 2.94 2.94 2045 33 0.32 0.94 0.94 0.94 2046 34 5.83 5.83 2.94 2.94-2.89 2046 34 0.31 1.80 1.80 0.91 0.91-0.89 2047 35 2.94 2.94 2.94 2047 35 0.30 0.87 0.87 0.87 2048 36 2.01 2.01 2.94 2.94 0.93 2048 36 0.29 0.57 0.57 0.84 0.84 0.27 2049 37 2.94 2.94 2.94 2049 37 0.27 0.81 0.81 0.81 2050 38 2.94 2.94 2.94 2050 38 0.26 0.77 0.77 0.77 2051 39 2.94 2.94 2.94 2051 39 0.25 0.75 0.75 0.75 2052 40 2.94 2.94 2.94 2052 40 0.24 0.72 0.72 0.72 2053 41 2.01 2.01 2.94 2.94 0.93 2053 41 0.23 0.47 0.47 0.69 0.69 0.22 2054 42 2.94 2.94 2.94 2054 42 0.23 0.66 0.66 0.66 2055 43 2.94 2.94 2.94 2055 43 0.22 0.64 0.64 0.64 2056 44 2.94 2.94 2.94 2056 44 0.21 0.61 0.61 0.61 2057 45 2.94 2.94 2.94 2057 45 0.20 0.59 0.59 0.59 2058 46 2.01 2.01 2.94 2.94 0.93 2058 46 0.19 0.39 0.39 0.57 0.57 0.18 2059 47 2.94 2.94 2.94 2059 47 0.19 0.54 0.54 0.54 2060 48 2.94 2.94 2.94 2060 48 0.18 0.52 0.52 0.52 2061 49 2.94 2.94 2.94 2061 49 0.17 0.50 0.50 0.50 2062 50 2.94 2.28 5.22 5.22 2062 50 0.16 0.48 0.38 0.86 0.86 合計 合計 9.15 35.71 44.86 126.42 2.28 128.70 83.84 7.88 16.67 24.55 53.46 0.38 53.84 29.29 4
要因別感度分析社会経済情勢の変化等を想定し 要因別感度分析を実施する 資料 3-2 感度分析において変動させる要因 変動要因 変動幅 需 要 基本ケースの ±10% 建 設 費 基本ケースの ±10% 建設期間 基本ケースの ±10%( 年単位で四捨五入 ) ( 基本ケース ) 事業全体の投資効率性 全体事業の費用対効果分析 要因別感度分析 変動要因 需要建設費建設期間 -10% +10% -10% +10% -10% +10% 総便益 ( 億円 ) 612.8 559.9 665.7 612.8 612.8 612.8 612.8 総費用 ( 億円 ) 480.0 479.6 479.6 477.6 482.5 480.2 479.9 B/C 1.3 1.2 1.4 1.3 1.3 1.3 1.3 NPV( 億円 ) 133.0 80.0 186.0 135.0 130.0 133.0 133.0 EIRR(%) 4.9 4.6 5.2 4.9 4.9 4.9 4.9 ( 基本ケース ) 事業全体の投資効率性 残事業の費用対効果分析 要因別感度分析 変動要因 需要建設費建設期間 -10% +10% -10% +10% -10% +10% 総便益 ( 億円 ) 53.8 48.4 59.1 53.8 53.8 53.8 53.8 総費用 ( 億円 ) 24.6 24.6 24.6 22.1 27.0 24.7 24.5 B/C 2.2 2.0 2.4 2.4 2.0 2.2 2.2 NPV( 億円 ) 29.0 24.0 35.0 32.0 27.0 29.0 29.0 EIRR(%) 26.9 22.1 31.9 32.5 22.5 24.4 29.7 5
費用便益の概要 便益 項目区分 資料 4 単位当たりの便益便益 ( 代表年 ) 単位備考単位 輸送コストの削減 ( コンテナ貨物 ) 71,100 円 / TEU 年 輸送距離短縮による輸送コスト削減 24.3 億円 / 年 利用者便益 全体事業 輸送コストの削減 ( 一般貨物 ) 輸送コストの削減 ( 震災貨物 ) 2,025 円 / トン 年 40,700 円 /TEU /2 年 荷役の効率化 24.9 万円 / 隻 輸送距離短縮による輸送コスト削減 輸送距離短縮 ( 震災貨物 ) による輸送コスト削減 荷役時間短縮によつ滞船コスト削減 0.4 億円 / 年 2.9 億円 /2 年 0.1 億円 / 年 埋没土砂縮減 4.9 万 m3/ 年 維持浚渫コストの削減 2.7 億円 / 年 残事業 輸送コストの削減 ( コンテナ貨物 ) 71,100 円 /TEU 年 静穏度確保による輸送コスト削減 3.0 億円 / 年 費用費用項目 事業の対象施設 建設費 管理運営費等岸壁 (-7.5m) 航路(-7.5m) 泊地(-7.5m) 防波堤( 南 ) ふ頭用地 臨港道路 荷役機械 上屋 地域の協力体制 資料 5 周辺地域や利用企業等から強い整備要請が寄せられている 要請内容要請時期要請者 国の施策等に関する提案書平成 28 年 10 月熊本県 熊本港の整備について平成 28 年 10 月熊本港振興協会 6
費用便益の計測効果 1 輸送コスト削減 < コンテナ貨物 >(24.3 億円 / 年 ) 全体事業 資料 6-1 (1) 便益の考え方 整備しない場合 (Without 時 ) 整備する場合 (With 時 ) 博多港を利用 本ターミナルの整備により コンテナ貨物の陸上輸送距離及び陸上輸送時間が短縮され 陸上輸送コストが削減される 上記の陸上輸送コストの差を便益として計上する (2) 需要予測熊本県内の企業で 博多港を利用している貨物が熊本港へシフトする また 一部企業は 今後の増大する貨物を見込んでいる 対象とする貨物は H27 年度実績の熊本港取扱貨物とシフト貨物 + 増大貨物の合計を将来 (H35 年以降 ) の貨物量とする (3) 代替港設定の考え方プロジェクトを実施しない場合 (Without 時 ) は 博多港を利用するとして想定している 7
(4) 便益の計測現在の熊本港取扱貨物に博多港からシフトする貨物及び企業の増加見込み貨物を加えた陸上輸送コスト削減効果を算出する 対象プロジェクトの実施により 年間 24.3 億円の輸送コストが削減可能となる なお 平成 11 年 ~ 平成 27 年の便益については 実績から同様に求めた 1. 陸上輸送費用 2. 陸上輸送時間費用 without with without with 博多港 熊本港 博多港 熊本港 20f 輸出 8,006 8,006 20f 輸入 4,084 4,084 コンテナ取扱量 ( 個 ) 40f 輸出 7,070 7,070 40f 輸入 4,000 4,000 合計 23,160 23,160 輸送距離 往復 km 238 30 コンテナ 20f 輸出 7,524 高速道路利用原単 20f 輸入 7,524 位 ( 円 / 個 )( 片道 ) 40f 輸出 7,524 40f 輸入 7,524 コンテナ 20f 輸出 114,744 29,970 陸上輸送費用単価 20f 輸入 114,744 29,970 ( 円 / 個 ) 40f 輸出 168,514 46,440 40f 輸入 168,514 46,440 20f 輸出 918,639,263 239,939,820 コンテナ 20f 輸入 468,613,883 122,397,480 陸上輸送費用単価 40f 輸出 1,191,392,920 328,330,800 ( 円 ) 40f 輸入 674,055,400 185,760,000 合計 3,252,701,466 876,428,100 陸上輸送費用 円 3,252,701,466 876,428,100 便益 円 2,376,273,366 20f 輸出 8,006 8,006 20f 輸入 4,084 4,084 コンテナ取扱量 ( 個 ) 40f 輸出 7,070 7,070 40f 輸入 4,000 4,000 合計 23,160 23,160 輸送距離 ( 一般道 ) 片道 km 12.0 15.0 輸送距離 ( 高速道 ) 片道 km 109.0 一般道速度 km/h 34.5 34.5 高速道速度 km/h 73.1 73.1 輸送時間 ( 一般 ) h 0.35 0.43 輸送時間 ( 高速 ) h 1.49 20f 輸出 1,600 1,600 時間費用原単位 20f 輸入 1,200 1,200 ( 円 / 個 h) 40f 輸出 2,300 2,300 40f 輸入 1,800 1,800 20f 輸出 23,556,011 5,569,391 20f 輸入 9,012,249 2,130,783 陸上輸送時間費用 40f 輸出 29,902,908 7,070,000 ( 円 ) 40f 輸入 13,240,326 3,130,435 合計 75,711,494 17,900,609 陸上輸送費用 円 75,711,494 17,900,609 便益 円 57,810,885 合計 ( 千円 / 年 ) 2,434,084 合計 ( 億円 / 年 ) 24.3 8
効果 2 輸送コスト削減 < バルク貨物 >(0.4 億円 / 年 ) 全体事業 (1) 便益の考え方 資料 6-2 整備しない場合 (Without 時 ) 整備する場合 (With 時 ) 八代港を利用 本ターミナルの整備により 一般貨物の陸上輸送距離が短縮され 陸上輸送コストが削減される 上記の陸上輸送コストの差を便益として計上する (2) 需要予測熊本市に立地する企業で 八代港を利用している貨物が 熊本港へシフトする貨物を便益として計上する (3) 代替港設定の考え方プロジェクトを実施しない場合 (Without 時 ) は 近隣港のうち熊本港のターミナル規模と比較し 取扱が可能と想定される八代港を代替港として想定している (4) 便益の計測バルク貨物の輸送コスト削減効果を算出する 対象プロジェクトの実施により 年間 0.4 億円の輸送コストが削減可能となる 一般貨物 ( バルク-ガラス製品 ) の陸上輸送費用コスト削減効果 項目 Without with 八代港熊本港 取扱貨物量 ( トン / 年 ) ガラス製品等 22,000 22,000 輸送台数 ( 台 / 年 )( 陸上 ) 10tトラック 2,200 2,200 輸送距離 (km)( 往復 ) 114 30 輸送費用原単位 ( 円 / 台 ) 37,820 17,570 陸上輸送費用 ( 円 / 年 ) 83,204,000 38,654,000 陸上輸送費用削減便益 ( 計 )( 円 / 年 ) 44,550,000 陸上輸送費用削減便益 ( 計 )( 億円 / 年 ) 0.4 合計 ( 千円 / 年 ) 44,550 合計 ( 億円 / 年 ) 0.4 9
効果 3 輸送コスト削減 < 震災貨物 >(2.9 億円 /2 年 ) 全体事業 (1) 便益の考え方 資料 6-3 整備しない場合 (Without 時 ) 整備する場合 (With 時 ) 八代港を利用 熊本港に震災貨物を搬入することにより 陸上輸送コストが削減できる 上記の陸上輸送コストの差を便益として計上する (2) 需要予測平成 28 年 8 月までの実績 1,584 個 9 月 14 日以降 週 72 個を平成 30 年 3 月まで輸送するものと設定 平成 28 年度 :1,584 個 +72 個 3 週 +72 個 4 週 6 ヶ月 =3,528 個平成 29 年度 :72 個 4 週 12 ヶ月 =3,456 個 (3) 便益の計測震災貨物仮置き場 ( 熊本市 ) から港湾までのコンテナ陸上輸送費用の差分を便益とする 2 年間で 2.9 億円の輸送コストが削減可能となる 熊本市 熊本市 H28d without With H29d without With 八代港 熊本港 八代港 熊本港 片道 57.0 km 15.0 km 片道 57.0 km 15.0 km 往復 114.0 km 30.0 km 往復 114.0 km 30.0 km 陸上輸送単価 71,060 円 29,970 円 陸上輸送単価 71,060 円 29,970 円 個数 (20ft) 3,528 個 3,528 個 個数 (20ft) 3,456 個 3,456 個 輸送コスト 250,699,680 円 105,734,160 円 輸送コスト 245,583,360 円 103,576,320 円 便益 144,965,520 円 便益 142,007,040 円 合計 ( 千円 / 年 ) 286,973 合計 ( 億円 / 年 ) 2.9 10
効果 4 荷役の効率化 (0.1 億円 / 年 ) 全体事業 (1) 便益の考え方 資料 6-4 整備しない場合 (Without 時 ) 整備する場合 (With 時 ) ジブクレーンを使用 ガントリークレーンの導入により 作業効率が向上し 荷役時間が短縮され 荷役に伴う滞船コスト 滞船時間コストが削減される 上記の年間貨物の滞留時間コストの差を便益として計上する (2) 需要予測ガントリークレーンは平成 24 年度に完成したため 貨物は平成 24 年度熊本港利用の貨物を計上する (3) 便益の計測バルク貨物の輸送コスト削減効果を算出する 対象プロジェクトの実施により 年間 0.1 億円の輸送コストが削減可能となる 項 目 Without 時ジブクレーン With 時ガントリークレーン 1 コンテナ船滞留時間 時間 / 寄港 2.6 1.7 2 年間寄港回数回 / 年 54 54 3 滞船 ( 係留 ) 時間費用単価 円 103,000 103,000 4 年間滞船費用 円 14,461,200 9,455,400 5 クレーン使用料 円 / 時 19,000 40,000 6 年間使用料 円 2,667,600 3,672,000 20ft/ 個 ( 輸出 ) 129 129 7 コンテナ取扱個数 8 1 個当り滞留時間費用原単位 ( 輸出 ) 9 コンテナ貨物滞留時間費用 10 1 個当り滞留時間費用原単位 ( 輸出 ) 11 コンテナ貨物滞留時間費用年間コンテナ貨物 12 13 滞留時間費用国内他港への輸出入コンテナ個数 14 1 個当り時間費用原単位年間コンテナ貨物 15 滞留時間費用 16 荷役の効率化 20ft/ 個 ( 輸入 ) 840 840 40ft/ 個 ( 輸出 ) 879 879 40ft/ 個 ( 輸入 ) 378 378 20ft/ 個 ( 輸出 ) 円 / 時 1,600 1,600 20ft/ 個 ( 輸入 ) 円 / 時 1,200 1,200 20ft 円 3,157,440 2,064,480 40ft/ 個 ( 輸出 ) 円 / 時 2,300 2,300 40ft/ 個 ( 輸入 ) 円 / 時 1,800 1,800 40ft 円 7,025,460 4,593,570 円 10,182,900 6,658,050 ( 長崎港輸入 )TEU/ 年 3,069 3,069 ( 八代港輸入 )TEU/ 年 3,178 3,178 ( 輸入 ) 円 / 時 TEU 1,050 1,050 円 17,054,310 11,150,895 各計 44,366,010 30,936,345 Without-With( 円 ) Without-With( 億円 ) 13,429,665 0.1 合計 ( 千円 / 年 ) 13,430 合計 ( 億円 / 年 ) 0.1 11
効果 5 埋没土砂縮減 (2.7 億円 / 年 ) 全体事業 (1) 便益の考え方 資料 6-5 整備しない場合 (Without 時 ) 整備する場合 (With 時 ) 浮泥が港内へ流入し 埋没土砂浚渫費用が生じる 防波堤を整備することにより 埋没土砂浚渫費用が縮減できる 上記の埋没土砂浚渫費用の差を便益として計上する (2) 需要予測年間の流入土量は 平成 5 年時点 :331,100 m2 0.3m=99,330 m3平成 26 年時点 :331,100 m2 0.15m=49,665 m3 (3) 便益の計測現在の施工単価より 浚渫工事費用を 5,500 円 / m3と設定し 埋没土砂浚渫に係る費用の差分を便益とする Without :99,330 m3 5,500 円 / m3=546,315,000 円 With :49,665 m3 5,500 円 / m3=273,157,500 円 Without-With=546,315,000-273,157,500=273,157,500 円 合計 ( 千円 / 年 ) 273,158 合計 ( 億円 / 年 ) 2.7 12
その他 残存価値 (16.1 億円 / 年 ) 資料 6-6 本プロジェクトの供用期間の終了時点における残存価値を算出する 残存価値は 土地 荷役機械 防波堤 ( 南 ) 上屋を対象として計上する 残存価値 ( 平成 74 年 16.1 億円 / 年 ) 項 目 without with 土地の残存価値 ( 億円 ) 0 7.98 荷役機械の残存価値 ( 億円 ) 0 0.33 防波堤 ( 南 ) の残存価値 ( 億円 ) 0 5.98 上屋の残存価値 ( 億円 ) 0 1.82 残存価値 ( 億円 ) 16.1 土地は 現在の市場価格 38,000 円 / m2 (21,000 m2 ) として計上している ( 国土交通省地価公示 :H28.7) 上屋 荷役機械の残存価値は次のとおり 残存価値 = ( 1 - l/l ) 9/10( 売却益 ) A (l: 投資 再投資からの年数,L: 耐用年数,A: 当初価格 ) 防波堤の残存価値は次のとおり 残存価値 = ( 1-9/10( 売却益 ) l/l) A (l: 投資 再投資からの年数,L: 耐用年数,A: 当初価格 ) 13
事業費の内訳 資料 7 (1) 事業費 項目 数量 全体事業費残事業費 ( 億円 ) ( 億円 ) 工事費 236 10 泊地 ( 水深 7.5m) 9.8ha 20 0 航路 ( 水深 7.5m) 50.8ha 64 0 岸壁 ( 水深 7.5m) 130m 70 0 防波堤 ( 南 ) 2,800m 46 10 臨港道路 ( 補助 ) 466m 7 0 ふ頭用地 ( 起債 ) 2.1ha 11 0 荷役機械 ( 起債 ) 1 式 12 0 上屋 ( 起債 ) 1 棟 6 0 間接経費 1 式 合計 236 10 端数処理のため 各項目の金額は必ずしも合計とは一致しない (2) 管理運営費 項目数量 金額 ( 億円 ) 管理運営費 ( 更新費含む ) 1 式 60 14