3 教科の課題と授業の関連教科の課題 一人ひとりを生かした分かりやすい授業とはどうあるべきか 本校の英語科の24 年度の研究主題は コミュニケーション能力を育てる指導法の研究 ~ 言語活動の充実を図る授業の工夫 である 昨年度から 新しい学習指導要領のもとで小学校高学年において英語活動が全面実施され

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英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

いろいろな衣装を知ろう

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第○学年 ○○科指導計画

英語科学習指導案(2年授業参観)

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第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

英語科学習指導案

平成 23 年度千葉市教育研究会英語部会 10 月例会 B ブロック 英語科学習指導案 日 時 平成 23 年 10 月 18 日 ( 火 ) 授業展開 14:00~14:50 授業者 片岡亜季子 授業場所 1 年 E 組教室 研究協議 15:00~( 図書室 ) TOTAL ENGLISH Boo


平成29年度 中学校英語科教育 B校の実践

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4 単元の評価規準 コミュニケーションへの関心 意欲 態度 外国語表現の能力 外国語理解の能力 言語や文化についての知識 理解 与えられた話題に対し 聞いたり読んだりした 1 比較構文の用法を理解 て, ペアで協力して積極 こと, 学んだことや経 している 的に自分の意見や考えを 験したことに基づき

本学級の生徒に, 英語科に関する興味 関心を問うアンケートを実施したところ, 以下のようになった (28 年 9 月実施 ) はいややあまりいいえ英語の授業が好きだ 65% 29% 0% 6% ペア活動に積極的に取り組んでいる 68% 32% 0% 0% グループ活動に積極的に取り組んでいる 70%

福翔高等学校「ライティング」学習指導案

15 英語(菊池)

第 3 学年英語科学習指導案 日時 :2010 年 7 月 18 日 ( 日 ) 模擬授業 3 学年 : 第 3 学年場所 :323 教室授業者 : 高木麻衣 1. 単元名 :Sunshine English Course 3 Program7 Yuki in London 2. 単元について (1

平成24年度 英語科 3年 年間指導計画・評価計画

5 主体的 対話的で深い学びの視点 (1) 主体的な学びとしての視点主体的な学びとして 本単元ではプレゼンテーションを作成する段階で 聞き手の関心を最大限ひきつけることができるようなテーマの設定を生徒たち自身に行わせたい このことにより 教師から与えられたテーマではなく 自分たち自身もより興味 関心

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第1学年4組 英語科学習指導案

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5. 評価規準評価の観点コミュニケーションへの関心 意欲 態度外国語への慣れ 親しみ言語や文化に関する気づき 主な評価規準 積極的に表情やジェスチャーを加えて 自分の思いを表現している 言葉だけでなく表情やジェスチャーを加えて コミュニケーションすることの大切さを知る 様々な感情や様子を表す表現に慣

英語科学習指導案 1 平成 16 年 10 月 26 日 ( 火 ) 第 6 校時 2 年 2 組 D( 男子 6 名 女子 7 名計 13 名 ) 指導者黛ゆかり Andy Fosset 第 1 時間目 (1) 本時のねらい ~ すること と目的語として使われる動名詞の表現に慣れる 英字新聞を話題

第3学年3組英語科学習指導案

ていきたい 題材は, 平和市で起こった小さい女の子の事故をきっかけに, 現在ある公園を駐輪場に作り替えるかどうかという議論に発展していく内容となっている 近年は公共のマナーの話題をよく耳にすることもあり, 生徒にとって, 身近なテーマと言える 賛否の論点を整理し, 自分の意見をまとめる活動を通し,

多いので, 簡潔に説明した後, 多めに練習をさせて定着を図る また, 複数回に渡って復習を入れることで, 確実に身に付けさせる 本文の学習においては, 一般動詞の三人称単数現在形の疑問文を話す練習にもなるので, 教科書本文を何度も音読させ, ペアで暗唱させることにより自然に一般動詞の三人称単数現在形

補充資料 2-1 単元 Let's Read 1 の指導展開案 (1) 単元 Let's Read 1 A Magic Box 1 の指導展開案(1/5 時間 ) (1) 目標 物語を読んで 場面展開を読み取ることができる 昨日の日記 というトピックに基づき 自分について英語で書いて表現できる (2

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東京都立葛西南高等学校平成 28 年度コミュニケーション英語 Ⅰ(R) 年間授業計画 教科 :( 英語 ) 科目 :( コミュニケーション英語 Ⅰ(R) ) 単位数 :(2) 単位対象 :( 第 1 学年 1 組 ~7 組 ) 教科担当者 :(1 組 : 船津印 )(2 組 : 佐々木印 )(3 組

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

4 学習の活動 単元 ( 配当時間 ) Lesson 1 ( 15 時間 ) 題材内容単元の目標主な学習内容単元の評価規準評価方法 Get Your Goal with English より多くの相手とコミュニケーションをとる 自己紹介活動を行う コミュニケーションを積極的にとろうとしている スピー

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3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

会話の中では感覚的にそれほど 違い を意識して使っているものではないと考え 今回は 同じ can を用いての表現として一連の学習として扱うことにした また 語 学習得において 自分の表現したいこと がはじめにあり それを何とか表現しよ うとする過程を通して初めて自分の言葉として言語を獲得できるという

学習指導要領解説 P.12 2 内容 (1) 言語活動ア聞くこと ( オ ) まとまりのある英語を聞いて 概要や要点を適切に聞き取ること ( 略 ) ここでは内容的にまとまりのある複数の英文を聞き その全体の概要や内容の要点をとらえることができるようになることを述べている まとまりのある英語 とは

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

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第2学年3組 英語科学習指導案

答えさせる場合でも, 単語中心の発話にならないように, 帯学習から Q&A を取り入れ, 主語 動詞に着目させるようにする また, 事前に英語で原稿を作成させ, まとまった英文で Show & Tell が行えるように指導したい My Project 2 では, 自分の好きな人を紹介するスピーチを行

研究主題 自分の考えや意見を英語で発信できる力を育てる指導の一試み中学校 - 基礎 基本の定着を図り, アウトプット活動につなげる指導の工夫を通して - 研究分野英語科 中学校第 2 学年英語科学習指導案 実施日時 : 平成 24 年 10 月 17 日 ( 水 ) 9:40~10:30 実施場所

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(3) 教材観本単元ではジェスチャーの違いと異文化理解が題材となっている グローバル化が進む中で 文化的な背景の異なる人々とコミュニケーションを取ることがますます大切になってきている そのためこの単元の学習を通して 身振りやアイコンタクトなどのコミュニケーションスキルを高めることの必要性を理解させる

中3_英語(東葛) 

2010 年 7 月 18 日 ( 土 ) 英語科指導法 Ⅲ 模擬授業 2 学習指導案 第 2 学年英語科学習指導案 日時 :2010 年 7 月 18 日 ( 土 ) 第 4 時限目学年 : 第 2 学年場所 : 共通教育棟 3 号館 3F 332 教室授業者 : B082G031X 菊田真由 1

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平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

平成 29 年 10 月 23 日 ( 月 ) 第 2 校時尾道市立日比崎小学校第 6 学年 1 組外国語科指導者 HRT 遠崎且典 JTE 片山奈弥津 単元名 台湾の友達との交流を深めよう ~Welcome to Japan.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 異文化理

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タダでマナべるさかぽん先生.tv 一般動詞の否定文 疑問文 今日の単語今日の授業で使う英単語です しっかり覚えてから授業に進みましょう 単語を 覚えた =その単語を 読める 意味が分かる 書ける 声に出して書きながら覚えていきましょう 1 行く go 2 来る come 3 へ ( 行く

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ニューホライズン 1 年生 基本文 単語テスト この単語テスト集は 一般社団法人 / 教学図書協会 による教科書名等の表記利用の許諾を得て 発行しております 発行者に無断で複写 複製 配布 販売をされますと教科書著作権等の法律に触れ 罰金等が科せられます 発行者安村知倫

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

研修報告書

第 2 学年 1 組英語科学習指導案 日時平成 30 年 11 月 2 日 ( 金 ) 5 校時 (14:00~14:50) 場所第 2 学習室指導者教諭天津貴志 1. 育成する能力 学習指導要領内容 (4) イ 身近な話題について 事実や自分の考え 気持ちなどを整理し 簡単な語句や文を用いてまとま

第○学年 ○○科指導計画

模擬授業 Ⅱ 英語授業案 日時 平成 22 年度 7 月 17 日 ( 土 )2 限目 対象 第 3 学年 実施場所 313 教室 授業者 塚元恵梨奈 教材 New Crown 3 1. 単元名 LESSON6 Martin Luther King 2. 教材観 このレッスンでは非暴力主義者の中の一

時制などの文構造について復習する 修学旅行の思い出 (9) 修学旅行で外国人にインタビューする 修学旅行の思い出についてスピーチをする 6 The 5 Rs to Save the Earth(8) 特定の動作に対する自分の感じ方 を 伝える 物事のやり方を知っているかを伝 え る 他者に行動を依頼

4 学習の活動 単元 Lesson 1 (2 時間 ) 主語の決定 / 見えない主語の発見 / 主語の it 外国語表現の能力 適切な主語を選択し英文を書くことができる 外国語理解の能力 日本の年中行事に関する内容の英文を読んで理解できる 言語や文化についての知識 理解 適切な主語を選択 練習問題の

平成 29 年度志真志小学校の取り組み 1 研究主題 主体的に学ぶ意欲を育てる学習指導の工夫 ~ 聞くこと 話すことの体験活動を通したコミュニケーション能力の育成を目指して ~ 2 研究主題設定の理由小学校学習指導要領の外国語活動では 小学校段階での音声言語による聞くこと話すことを中心としたコミュニ

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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ねながら書き続けてい くことができ 3 指導と評価の計画 ( 網掛けは 小学校英語活動を生かした活動 指導 ) 時ねらい ( ) と 指導上の留意点及び支援の工夫単元の 具体の評価規準 間学習活動 ( ) おおむね満足 に達していない生徒評価規 A 十分満足 への手だて準との B おおむね満足 関連

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

教科 : 外国語科目 : コミュニケーション英語 Ⅰ 別紙 1 話すこと 学習指導要領ウ聞いたり読んだりしたこと 学んだことや経験したことに基づき 情報や考えなどについて 話し合ったり意見の交換をしたりする 都立工芸高校学力スタンダード 300~600 語程度の教科書の文章の内容を理解した後に 英語

単元「英語の世界へようこそ」   英語で自己紹介

5 単元の指導計画と評価活動 ( 本時 3/7) 時間 ねらい 学習活動評価規準評価方法 1 to 不定詞 ( 名詞的用法 ) の文構造を理解する 自分が好きなことについて英文を書き 相手に伝える イ -1 評価カード ワークシート 教科書の本文から ~すること という表現を学ぶ 2 本文の中から不

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

平成 29 年度年間授業計画 & シラバス 東京都立足立高等学校定時制課程 対象学年 教科 科目名 担当者名 1 学年 ( 普通科 商業科 ) 外国語科コミュニケーション 佐々木友子 風見岳快 英語 Ⅰ 使用教科書 出版社 : 三省堂 教科書名 :Vista English Communicatio

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英語科 「単元名 unit6」(1年)

2. 教科に関する調査の結果 ( 概要 ) -7-2.教科に関する調査の結果(概要)

い文章を読んで内容をつかむ読解力や正しく単語を書いたり文構造を意識しながら正しく英文を 書いたりする力が弱い (3) 指導観ステップコースの指導にあたっては, 基本的な新出文構造の並べかえ活動を行い, 視覚的に理解させていく またペアワークで, 形容詞の比較級 最上級の形を繰り返し読ませて定着を図る

Hi, friends!1 Lesson3

H28.9【比嘉美佐代】英語科学習指導案

第○学年 ○○科指導計画

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

1 高等学校学習指導要領との整合性 高等学校学習指導要領との整合性 ( 試験名 : 実用英語技能検定 ( 英検 )2 級 ) ⅰ) 試験の目的 出題方針について < 目的 > 英検 2 級は 4 技能における英語運用能力 (CEFR の B1 レベル ) を測定するテストである テスト課題においては

Hi, friends!1 Lesson 7

5 対話を聞いて できるかできないかを聞き取ることができる, 絵を見て cimを用いた問答やスキットができる, 対話のリスニング 隠し絵を見ての問答蕊対話例を応用したスキット作り canを含む肯定文 否定文 Can~( 能力 ) で始まる疑問文とその応答 対話を聞き 何ができるかを聞き取ることができ

3 学習構想 1 学習のくくり My Precious Person について本学習のくくりでは, 聴き手を巻き込みながら, 自分の大切な人を紹介し, コミュニケーションを楽しもう を共通テーマに掲げ, 聴き手とのやりとりを通して積極的にコミュニケーションをしようとする態度や聴き手の立場になってわか

< 児童の実態 > 男子 23 名, 女子 12 名, 計 35 名の学級である 男女の仲がよく, 休み時間など活発に遊んでいる様子が見られる いろいろなことに興味を持ち, 集中して努力することができる 最上級生として, 学校の中での活躍も見られるようになっている 学習に対する意欲は高くなってきてい

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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第 2 学年英語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 2 年 3 組教室 学級 2 年 3 組 ( 男子 17 名女子 18 名計 35 名 ) 授業者小田島篤史 1 単元名 PROGRAM 7 If You Wish to See

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埼玉県学力 学習状況調査 ( 中学校 ) レベル 5~11 復習シート第 2 学年英語 組 番 号 名 前 ( 書くこと について問う問題 ) 1 次の (1)~(4) の日本文の意味を表すように, ア ~ オを並べ替えて英文を作りな さい そして, それぞれの答えで 2 番目と 4 番目にくる語句

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

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第 1 学年英語科学習指導案 1 単元名 Total English 1 Lesson 4 Nice to Meet You 2 単元について (1) 内容の面から本単元では ジャックがタクに新しい友達のマヤを紹介する設定となっている 3 人で浅草に遊びに行き 浅草寺や日本の代表的な食べ物の 1 つであるせんべいをタクが紹介する 中学校 1 年生にとって 外国人の友人を連れて観光地を案内するという場面に遭遇することは想像しがたいものがある しかし 小学校外国語活動で ALT と一緒に英語を学習してきている生徒にとって 外国人と接する機会は珍しいものではないと考えられる 実際にその観光地に行って案内することはできなくても 授業の中で ALT に自分が興味のある日本の観光地や食材などを紹介させることで 生徒たちにも自分の手の届く範囲の英語で語る経験をさせたい (2) 言語材料の面から本単元では 3 人称の be 動詞 疑問詞 what を扱う 主語が3 人称の時に be 動詞は is となるということは英語学習がある程度進んだ人にとっては比較的覚えやすいことではあるが 英語学習の入門期にある中学校 1 年生にとっては1 人称 2 人称に加えて3 人称が登場するので決して易しい言語材料であるとは言えない be 動詞は主語によって形が変わるのですでに学習している1 人称 2 人称と比較しながら丁寧に導入を図り 定着を目指したい 疑問詞 what についてはすでに Lesson2 で一般動詞の疑問文の中で学習している 本単元においては be 動詞の疑問文として疑問詞 what を学習する be 動詞の疑問文について学習を丁寧に行い what の意味を再確認して定着を図りたい (3) 言語活動の面から 3 人称の be 動詞を本単元で学習することで be 動詞の現在形の形が全て揃うことになる 1 人称 2 人称 3 人称それぞれの形を確認するとともに 自分について 相手について 誰かについて 紹介できるようにしたい そのためにまず インタビュー活動をし 相手について尋ねさせた後 インタビューした友人についてレポーティング ( 報告活動 ) を行うことで3 人称の be 動詞の定着を図る 疑問詞 what については 一般動詞の疑問文として一度学習しているので what の意味を再確認し 教室にあるものや写真を用いて what s this? と口頭で聞かせ 一般動詞と be 動詞の疑問文の違いに気づかせたい 一般動詞の疑問文との区別がはっきりとできるように 導入後は十分な口頭練習を取り入れ 定着を目指したい

3 教科の課題と授業の関連教科の課題 一人ひとりを生かした分かりやすい授業とはどうあるべきか 本校の英語科の24 年度の研究主題は コミュニケーション能力を育てる指導法の研究 ~ 言語活動の充実を図る授業の工夫 である 昨年度から 新しい学習指導要領のもとで小学校高学年において英語活動が全面実施され 大きく英語教育が変わろうとしている 小学校で簡単な挨拶や表現活動を ALT と共に慣れ親しんだ生徒が入学して来ることになる 少なくとも今までのような英語学習が中学校で初めての教科という目新しさで学習を始めることはできない 百数十語の英単語に触れ 日常会話表現を使った活動を行ってくるのだから 基本的な表現を身につけてコミュニケーション活動ができる生徒もいるであろう 新学習指導要領の施行により 聞くこと 話すこと に加え 読むこと 書くこと の四領域をバランスよく指導することになり 英語でコミュニケーションを図ることの素地を養ってきた生徒たちに 基礎基本を定着させると共に 今回の学習指導要領のキーワードである言語活動を授業の中で充実させ コミュニケーション能力を育成するという趣旨に基づいて指導法を研究しなければならない また 50 分という限られた授業時間の中で 生徒一人ひとりに個別の指導を行う時間を持つことは難しい 文法の解説や活動の手順の説明など一斉の指導がどうしても多くなりがちであり 英作文などの個別で学習に取り組む時間においても slow learner のケアで他の生徒のケアが不十分になってしまいがちである ティームティーチングや学習形態を工夫し どの生徒も満足して学習に取り組めるようにしていかなければならない 英語科としては一人ひとりに分かりやすい授業を展開し 生徒が自信を持って英語学習に取り組み 積極的に発表できるようにすることが課題であると考えた 授業においては small talk や greeting activity を授業の最初に毎回行うことで学習の雰囲気作りを大切にしている 本単元でも それらの daily activities を大切にしていく 3 人称の be 動詞では1 人称 2 人称とともに be 動詞の形が変化することを写真や絵とともに提示し 視覚的にも人称の感覚をとらえられるよう工夫し 口頭練習を多く行うことで定着を図る また 疑問詞 what では黒板に絵を描かせ What s this? と生徒に発話させる 英語が苦手でも絵が得意な生徒や英語が得意だが絵は苦手な生徒などがいるが それも個性であるという認識を持たせ それぞれが工夫しながら楽しい雰囲気で授業を進めていきたい 4. 生徒の実態 1 学級の実態学級全体で明るく活発な雰囲気である インタビュー活動なども意欲的に活動できる生徒が多い 一方 学習能力が低く配慮が必要な生徒もいる ただ 普段の授業から相談や教え合いの時間 話し合いの時間を持ってきたので そういった生徒に対して配慮できる生徒も増えてきた こういった姿勢を大切にしていきたい 2 単元に関わる生徒の実態本授業にあたって生徒にアンケートを実施した 結果は以下の通りである 1. 英語は好きですか 2. 英語の授業に意欲的に取り組んでいますか ハイイイエハイイイエ 29 人 6 人 31 人 4 人

生徒の大半は英語が好きであり 授業にも意欲的に取り組んでいるということがわかった アンケートで 英語が嫌いで 授業にも意欲的に取り組んでいない と答えた生徒が3 名いた 3 人とも英語に苦手意識を持っており 授業で行う活動やノートづくりへの取り組みも時間がかかる生徒である 日頃の授業から机間指導で配慮をし 少しでも苦手意識を無くし 授業への参加を促していきたい 3. 英語でどんな力をつけたいですか 4. 英語の授業で好きな活動は何ですか (( ) 内は人数 ) 話す力聞く力書く力読む力 19 名 9 名 30 名 14 名 音読 (1) リスニング (5) インタビュー活動 (2) ビンゴ (19) クリスクロス / ラインゲーム (26) フォニックス (1) 英作文 (2) 文法問題 (4) 4 組の生徒のほとんどが書く力を付けたいと思っている 小学校では話す 聞く活動を中心に英語を学習してきているので 中学校では書く力を付けたいと考えている生徒が多いと考えられる しかし 授業中の活動で生徒が意欲的に取り組んでいるのはクリスクロスやビンゴ ( インタビュービンゴも含む ) などの話すことが中心の活動である 普段 Warm-up などでこれらの活動を行っており 比較的に楽しい活動であるから生徒はよく取り組んでいる活動と答えたのであろうが やはり生徒のニーズにこたえるためには興味関心を惹く書く活動を考えていかなければならない 本単元では3 人称単数の be 動詞を扱うので友人を紹介したり 自分の家族について紹介したりするなど 生徒が興味を持てるような活動を多く行い生徒の英語力向上を目指したい また 本単元に入る前に生徒が1 人称 2 人称の be 動詞についてどの程度定着しているかレディネステストを行った 結果は以下の通りである Q1: 次のそれぞれの英文が成り立つように ( ) の中から適する英語を選びなさい 1 You (are/ am./ play) soccer 正解 34 名不正解 1 名 (are) 2 I (am/ are) Tom. 正解 34 名不正解 1 名 ( 無解答 ) 3 You (am/ are) from Japan. 正解 34 名不正解 1 名 ( 無解答 ) Q2: 次の英文を疑問文にしなさい You are a rock fan. 正解 25 名不正解 10 名 ( 無回答 5? 忘れ2 Do you~3) Q1 では 1は be 動詞と一般動詞を適切に判別できるか また2,3では1 人称 2 人称を適切に判別できるかを見るために出題した 適語選択の形式で出題したため ほとんどの生徒は正解であった 不正解の生徒には個別で指導を行い 定着を図った Q2 では本時の指導が be 動詞の疑問文であるので be 動詞の疑問文を正しく作れるかを測るために出題した 大半の生徒は be 動詞を主語の前に置くことで疑問文ができることを理解している? 忘れに関してはレディネステストのフィードバックにおいて疑問文では? を付けることを忘れないようにアナウンスした be 動詞をそのまま残し 文の先頭に Do を置いてしまったことについても同じように全体で確認をした 無回答の生徒については時間が足りなかったのか それともわからなかったのかを個別に聞き 指導を行った レディネステストでは 大半の生徒が be 動詞については文の構造についての理解が定着しているので 本単元では文構造は基本的に同じだという程度に be 動詞については触れ 人称の考え方について

の指導を丁寧に行い 定着を図れるようにしたい 5 単元の目標 各活動や課題に意欲的に取り組むことができる コミュニケーションへの関心 意欲 態度 教科書の本文を聞いたり読んだりして, 内容を正しく理解することができる 理解の能力 人を紹介したり, あいさつをしたり, 出身地を尋ねたりする表現を用いて会話をすることができる 表現の能力 be 動詞 (is) の用法や, 疑問詞 what を用いた文の文構造を理解する 言語や文化についての知識 理解 6 観点別評価規準 コミュニケーションに対する関心 意欲 態度 言語や文化についての表現の能力理解の能力知識 理解 1 相手の話に関心をも 1be 動詞 (is) や What s 1 相手の話す英語を正し 1 強勢や抑揚, 区切りな って聞く this/that? を用いて, 発 く聞き取ることができ ど正しく発音すること 2 間違うことを恐れず音や抑揚にも気をつけ積極的に話そうとする て, 正しく話すことがで 3 教科書の本文を熱心きる る 2 教科書の本文の内容を, 正しく聞き取ること に関わる知識を身に付けている 2 人を紹介したり, 初対 に音読しようとする 4 間違うことを恐れず, 意欲的に単語や英文を 2This is ~. を使って人を紹介することができる ができる 3Listening 問題で正答することができる 面のときの挨拶などの定型表現について知っている 書こうとする 3 Is ~? や What s 4 相手の問いかけに対し 3be 動詞 (is) の用法 5Review にある書くことの課題に熱心に取り組む 6これまでに学んだ表 this/that? を用いて相手に尋ねたり, 適切に応答することができる 4 強勢, イントネーショ て適切に応答できる 5 Is that a balloon? / He s cool! / What s that? などが話されている状況 や, 疑問詞 what を用いた文の文構造についての知識がある 現などを積極的に使い, ン, 区切りなどを意識し や話者の気持ちなどを理 相手との会話を続けようとする て正しく音読することができる 5 動詞 (is) の文を, 大文字と小文字の別, ピリオドとカンマ, 綴り, 語順などに留意して正確に筆記できる 6Review1の課題で, 語順, 大文字小文字の別, 句読点などに留意して, 正しく書くことがで 解して, 本文の内容を正確に読み取ることができる 6Are you? / Me, too. / You re welcome. などの発話の状況を読み取ることができる

きる 7 単元の指導計画と観点別評価規準 * 本時 4/8 過程 時間 学習活動と内容 評価規準 観点 ( 評価方法 ) 導入 1 be 動詞 (1 人称 2 人称 ) の復習 1 人称 2 人称の文構造を理解している 知識理解 ( 観察 発言 ワークシート ) 4 A 1 3 人称単数の be 動詞 ( 平叙文 ) の導入 3 人称単数の be 動詞の平叙文の文構造を理解できる 知識理解 ( 観察 発言 ワークシート ) 3 人称単数の be 動詞の文を聞いたり 読んだりしてわかる 理解 ( 観察 ) 言語活動に意欲的に取り組むことができる 関心意欲態度 ( 観察 ) 自分の好きなキャラクターや動物を3 人称単数の be 動詞を用いて表現できる 表現 ( 発言 ワークシート ) 1 4A の本文理解及び音読 本文の内容を読み取ることができる 理解 (T-F/Q&A/ 観察 ) 3 人称単数の be 動詞を本文の中で理解できる 理解 ( 観察 ノート ) 3 人称単数の be 動詞 ( 疑問文 否定文 ) の導入 3 人称単数の be 動詞の疑問文 否定文の文構造を理解できる 知識理解 ( 観察 発言 ワークシート ) 3 人称単数の be 動詞の文を聞いたり 読んだりしてわか る 理解 ( 観察 ) 1 言語活動に意欲的に取り組むことができる 本時 関心意欲態度 ( 観察 ) 4 B 3 人称単数の be 動詞を用いて相手にインタビューしたこ とをワークシートにまとめ 発表できる 表現 ( 発言 ワークシート ) 4B の本文理解及び音読 本文の内容を読み取ることができる 1 理解 (T-F/Q&A/ 観察 ) 3 人称単数の be 動詞を本文の中で理解できる 理解 ( 観察 ノート ) 疑問詞 what(be 動詞の疑問文 ) の導入 疑問詞 what(be 動詞の疑問文 ) の文構造を理解できる 理解 ( 観察 発言 ワークシート ) 4 C 1 疑問詞 what(be 動詞の疑問文 ) の文を聞いたり 読んだりしてわかる 理解 ( 観察 ) 言語活動に意欲的に取り組むことができる 関心意欲態度 ( 観察 ) 疑問詞 what(be 動詞の疑問文 ) を用いて自分が書いた絵

1 まとめ 1 4C の本文理解及び音読ワークシートを用いて3 人称単数の be 動詞及び疑問詞 what の確認 について相手に尋ねることができる 表現 ( 発言 ワークシート ) 本文の内容を読み取ることができる 理解 (T-F/Q&A/ 観察 ) 疑問詞 what(be 動詞の疑問文 ) を本文の中で理解できる 理解 ( 観察 ノート ) 3 人称単数の be 動詞 疑問詞 what についてきちんと確認して理解しようとしている 知識理解 関心意欲態度 ( 観察 ワークシート ) 8 本時の指導 (1) 本時の目標 3 人称単数の be 動詞の疑問文 否定文の文構造について理解できる 3 人称単数の be 動詞の疑問文 否定文を用いて 相手に尋ねたり 答えたりすることができる (2) 本時の観点別評価項目 3 人称単数の be 動詞の疑問文 否定文の文構造について理解できる 知識理解 3 人称単数の be 動詞の疑問文 否定文を用いてインタビューしたり 質問に答えたりすること ができる (3) 本時の展開 過程 時配教師の指導 支援 ( ) 学習活動と内容形態 ( 分 ) 評価項目 ( ) 評価方法 ( ) Warm-up 3 1. あいさつ活動 個別 生徒と一緒にあいさつ活動に参加 A. 教師と B. 友人同士で し 元気よくあいさつできるように促す 7 2.small talk ペア 最初の1 分間各自で練習その後ペアで一言会話の暗唱テストを行う 不安な生徒に対しては声かけをする ペアのいない生徒には教師が相手を する 導入 15 3. 導入生徒の持ち物や教室にあるものを用いて質問をする T: Hi, S1. Is this your? S1: Yes, it is. This is my. T: Hi, S2. Is this your?( 同じものを用いる ) 一通り質問した後 質問の内容 教師が用いた 一斉ク ルーフ 一斉一斉 必要な情報をしっかりと聞き取れるように促す 内容についての質問に答えられるようキューを与えながら質問する

英語について周りの生徒と相談させる 4. 新出文法事項の確認 Power Point を用いて新出文法事項について確認をする 一斉 教師の話をしっかりと聞けるように 促す ワークシートを用いて問題を解きながら再 確認をする ( 資料 1) 5. 新出文法事項の練習 Power Point に表示される文を見て 教師の後に繰り返し言う 活動 15 6 活動 迷子になったペットを飼い主の元へ連れ て行こう 1 白紙の紙 (B5 の半分 ) を生徒に配布し 自分が飼ってみたいペットの絵を描く 英語もしく日本語で動物の種類も書いてお く 2いったん集めてシャッフルする 3ランダムに紙を配る 4 相手に紙を見せながら Is this your pet? を用いて質問し 飼い主を探す 5 飼い主が見つかったらワークシートにペットの 種類 飼い主の名前をサインしてもらう 対話例 ; S1: Excuse me. Is this your pet? S2: Yes, it is. This is my pet. Thank you! S3: No, it isn t. This isn t my pet. Sorry. 発表 5 7. 発表 見つけた飼い主と一緒にインタビューを再 現する 個別一斉個別ペアペア 3 人称単数の be 動詞の文構造を理解できたか 観察 机間指導 ( 理解 ) A すらすら問題を解くことができる B ヒントを参考にしながら問題を解くことができる C ヒントを参考にしても問題を解くことができない C の生徒に対してはわからないところを確認し 支援を行う 大きな声で練習できるよう促す 3 人称単数の be 動詞の疑問文 否定文を用いてインタビューしたり 質問に答えたりすることができたか 観察 ワークシート ( 表現 ) A ワークシートを見ずにインタビューできる B ワークシートを見ながらインタビューできる C 支援がなければインタビューできない C の生徒に対しては質問の仕方など支援する 発表しやすい雰囲気を作る

まとめ 3 8. まとめ 3 人称単数の be 動詞についてワークシートを見ながら確認する 終末 2 9. 次回の連絡 (4) 板書計画 Lesson 4-B 一斉 ワークシートを用いてきちんと確認できるよう声掛けをする 10. あいさつ 大きな声であいさつをする Is this your pen? Yes, it is. No, it isn t. This isn t(=is not) my pen.