未成年者が口座開設者となり 原則として その親権者等が未成年者を代理して運用管理等を行います ジュニアNISA 口座に受け入れることができる上場株式等の新規投資による受入限度額 ( 非課税枠 ) は年間 80 万円です その非課税期間は最長で5 年間となります 一般のNISAの場合は 新規投資による

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18 歳で就職してから 20 歳になるまでの厚生年金保険被保険者期間 (20 月 ) は 老齢基礎年金の年金額には反映しない ただし 老齢厚生年金の年金額には反映 する < 問 2> 正解 3 1) 不適切 厚生年金保険の被保険者期間が 240 月 (20 年 ) 以上ある人が ( 昭和 24 年

一発合格!FP 技能士 3 級完全攻略実戦問題集 年版 別冊 FP 技能士 3 級 2018 年 9 月実施試験 解答 & 解説 実技試験個人資産相談業務 ( 金融財政事情研究会 ) 問題 解答 解説 第 1 問問 1 1 1) 適切 医療費の一部負担金等の額が自己負担限度額を超える場合

第 2 問問 4 2 < 遺族に必要な生活資金等の総額 > 生活費 30 万円 50% 12 カ月 29 年 =5,220 万円 死亡整理資金( 葬儀費用等 ) 200 万円 緊急予備資金 300 万円 住宅ローンについては団体信用生命保険に加入しているので計算に含めない合計 5,220 万円 +2

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

問 ,088( 円 ) 21,084,995 ( 円 ) 3662( 円 ) 41,475,457 ( 円 ) 最長で2 年間 全国健康保険協会管掌健康保険に任意継続被保険者として加入することができる 任意継続被保険者の保険料は Aさんが全額負担することになる 1. 老齢基礎年金の年金額

問 2 1 〇 3 〇問 ,347( 円 ) 21,459,005 ( 円 ) < 賃金低下率 > < 支給率 > 61% 以下 15% 65% 10.05% 70% 4.67% 75% 以上 0% 1 適切 適切 A さんが厚生年金保険の被保険者でなくなった 場合 妻 B さんは 60

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相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

ワコープラネット/標準テンプレート

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

ていたものと推定されるので 所定の手続により, 雇用保険から基本手当を 150 日分 受給することができる < 問 3> 正解 3 1) 不適切 老齢厚生年金は 65 歳からの受給が原則であるが 男性の場合 昭和 36 年 4 月 1 日以前生まれの人は 65 歳前から特別支給の老齢厚生年金を受給す

金融商品と資金運用

(12) 1 適切 (13) 2 不適切 債券の信用格付がダブルB 格 ( BB 格) 相当以下である場合 一般に 投機的格付とされる (14) 2 不適切 オプション取引において 将来の一定期日または一定期間内に 株式などの原資産を特定の価格 ( 権利行使価格 ) で買う権利のことを コール オプ

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

第 1 問 個人事業主のAさん (48 歳 ) は 妻 Bさん (47 歳 ) との2 人暮らしである Aさんは 最近 老後の生活について考えるようになり その前提として 公的年金制度について理解したうえで老後資金を準備するための方法を知りたいと考えている そこで Aさんは ファイナンシャル プラン

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

上場株式等の譲渡益に係る課税 上場株式等の税金について 上場株式等の譲渡益に係る税率は以下の通りです 平成 25 年 1 月 1 日 ~ 平成 25 年 12 月 31 日 平成 26 年 1 月 1 日 ~ 平成 49 年 12 月 31 日 平成 50 年 1 月 1 日 ~ % (

(ⅲ) 源泉徴収選択口座への受入れ 源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

問 3 1 〇 2 〇 3 問 4 18,244( 万円 ) 2 3,356 ( 万円 ) 3 4,620 ( 万円 ) 金基金に加入する場合は 国民年金の付加保険料の納付をやめる手続が必要となります ⅲ) 小規模企業共済制度 小規模企業共済制度は 個人事業主が廃業等した場合に必要となる生活資金を準

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

1 夫が亡くなったとき 40 歳以上 65 歳未満で 生計を同じくしている子がいない妻 2 遺族厚生年金と遺族基礎年金を受けていた子のある妻 (40 歳に達した当時 子がいるため遺族基礎年金を受けていた妻に限る ) が 子が 18 歳到達年度の末日に達したため 遺族基礎年金を受給できなくなったとき

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相続税の改正 -平成23年度税制改正大綱

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Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

第 5 章 N

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

の合計 ( ただし 20 歳以上 60 歳未満の期間 ) なお 保険料免除期間がある場合 本人は保険料を支払っていなくても 一定の期間が分子に加算される A さんの場合 保険料納付済月数は 国民年金保険料納付済期間 35 月 + 厚生年金保険被 保険者期間 398 月 + 厚生年金保険被保険者期間

税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

(16) 1 適切 (17) 1 適切 (18) 1 適切 (19) 2 所得税において 老人扶養親族のうち 納税者またはその配偶者の直系尊属で 納税者またはその配偶者と常に同居している者 ( 同居老親等 ) に係る扶養控除額は 58 万円である (20) 1 適切 (21) 1 適切 (22) 2

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

【表紙】

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?


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私たちの市税

やさしい税金教室

問 3 第 2 問 問 4 1ロ 2ト 3ヘ 1ロ 2ハ 3ヘ 4リ は 加給年金額は加算される 受給権者本人の厚生年金保険の被保険者期間が 20 年以上で 65 歳未満の配偶者がいる場合には加給年金額が加算される 3 適切 老齢厚生年金の繰上げ支給を請求する場合 老齢厚生年金の繰上げ支給の請求と同

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

平成 29 年 5 月 3 級 FP 技能検定 / 実技試験 < 保険顧客資産相談業務 > 解答と解説 第 1 問 番号 問 1 問 2 問 3 正解 配点 3 点 4 点 3 点 < 問 1> 正解 1 1) の語句の組み合わせが正しい 1 老齢基礎年金の年金額は 20 歳から 60

ラリーマン 相続税の申告は? 45 相続税の申告はどのようにすればよいのでしょうか 相続が開始したことを知った日 ( 通常は被相続人が死亡した日 ) の翌日から 10 か月以内に 被相続人の住所 地の所轄税務署に申告し 相続税を納付する必要があります 申告書を提出する人が 2 名以上いる場合は 共同

<ライフプランニング>

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

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配偶者がいる人の一次相続と二次相続のデータ 被相続人に配偶者がいる一次相続と 配偶者がいない二次相続の相続税シミュレーションを行います 配偶者の税額軽減は その節税効果が大きいために一次相続で相続税を大幅に減額することができますが 次の二次相続では想定外の相続税が発生することがあります 配偶者がいる

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株式等の譲渡(特定口座の譲渡損失と配当所得等の損益通算及び翌年以後への繰越し)編

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(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

d. 少額上場株式等の非課税口座制度 ( 通称 NISA) 少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した非課税口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 26 年から平成 35 年までの 10 年間 新規投資額で毎年 100 万円を上限

1 どちらかをご選択特定口座と客さま般口座の特定口座の概要 特定口座とは 個人のお客さまが公募株式投資信託を換金され利益が出た場合は 原則 確定申告が必要ですが お客さまの確定申告にかかる負担を軽減させるべく当金庫が納税の代行などを行う制度として 特定口座 があります 特定口座 をご利用いただくこと

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(10) 1 適切 (11) 2 不適切 A 国の市場金利が上昇し B 国の市場金利が低下することは A 国通貨とB 国通貨の為替相場においては 一般に A 国通貨高 B 国通貨安の要因となる ( 金利が上昇している国の通貨高 金利が低下している国の通貨安となる ) (12) 1 適切 (13) 2

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

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( 注 3) その他の少額上場株式等の非課税口座制度の詳細については 証券会社等の金融商品取引業者等にお問い合わせ下さ い b. 利益を超える金銭の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 平成 27 年 4 月 1 日以後開始事業年度に係る利益を超える金銭の分配につ

一戸建ての自宅を所有している人のデータ 東京都内やその近郊など路線価の高い宅地に一戸建ての自宅を所有し その他に預貯金や有価証券を保有している人の相続税シミュレーションになります 路線価が高いと自宅の敷地の面積が広くなくても その宅地の評価額は高額になりますので この宅地に対して小規模宅地等の特例が

( メモ余白 ) - 2 -

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計

相続の基礎 ~ 「相続」を学ぼう!! ~ 生前贈与①有価証券

(2) みなし相続財産ものか13 第1 章12 2 課税される 相続財産 の範囲 海外にある財産も課税対象となる 贈与税の暦年課税適用財産も 3 年以内は課税対象となる 葬式費用 墓地や墓碑 仏壇 仏具等は非課税 相続税の課税対象となる相続財産は (1) 被相続人が亡くなったときに所有していた財産

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

特定口座一般口座株式等の譲渡 売却などが該当 ) による所得は 申告分離課税の対象となっており 原則として お客さまによる譲渡損益の計算や申告納税の手続きが必要です 特定口座には これらの事務負担を軽減する機能があります 特定口座の機能 上場株式等の譲渡損益の計算 管理を行います 特定口座内に保管す

 

スライド 1

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

株式等の譲渡(前年からの繰越損失を譲渡所得及び配当所得等から控除)編

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

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過納金とは 納付納入の時にはそれに対応する租税債務が存在していたが 結果的に不適法な納付納入となった場合における地方公共団体の徴収金のことであり 1 納付納入の時には一応適法であったものが その申告 更生 決定又は賦課決定が誤って過大にされていたため 後になって減額更正 減額の賦課決定又は賦課決定の

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一発合格!FP 技能士 3 級完全攻略実戦問題集 18-19 年版 別冊 FP 技能士 3 級 2017 年 5 月実施試験 解答 & 解説 実技試験個人資産相談業務 ( 金融財政事情研究会 ) 問題解答解説 第 1 問 問 1 2 老齢基礎年金の支給額の計算対象となるのは 20 歳以上 60 歳未満の加入期間 (480 月 ) なので 20 歳未満の厚生年金保険の被保険者期間は除かれる 保険料全額免除期間が 36 月あるので 保険料納付済期間は 480 月 -36 月 =444 月となる また 平成 21 年 3 月分までは保険料全額免除期間は3 分の1として計算するので 次のようになる 780,100 万円 444 月 +36 月 480 月 1 3 問 2 3 1) 不適切 Aさんが 65 歳から受給することができる老齢厚生年金には 加給年金額が加算されない 加給年金額が加算されるためには 厚生年金保険の被保険者期間が 20 年 ( 240 月 ) 以上なければならない Aさんの被保険者期間は 140 月なので加算されない 2) 不適切 Aさんは 原則として 64 歳から報酬比例部分のみの特別支給の老齢厚生年金を受給することができる 昭和 34 年 4 月 2 日 ~ 昭和 36 年 4 月 1 日生まれの男性は 64 歳から報酬比例部分のみの特別支給の老齢厚生年金を受給できる 3) 適切 60 歳到達日以降に老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をした場合 老齢基礎年金の年金額は繰上げ1カ月当たり 0.5% 減額される 問 3 3 小規模企業共済制度は 個人事業主が廃業等した場合に必要となる資金を準備しておくための共済制度です 毎月の掛金は 1,000 円から 70,000 円の範囲内で 500 円刻みで選択することができ その全額が所得控除の対象となります 共済金 ( 死亡事由以外 ) の受取方法には 一括受取り 分割受取り 一括受取り 分割受取りの併用 があります 個人事業主が廃業した場合に受け取る 一括受取り の共済金は 退職所得として扱われます 第 2 問問 4 3 ジュニアNISAは ジュニアNISA 口座に受け入れた上場株式や公募株式投資信託等の配当金等や譲渡益等が非課税となる制度です X 社株式もジュニアNISA 口座に受け入れることができます

未成年者が口座開設者となり 原則として その親権者等が未成年者を代理して運用管理等を行います ジュニアNISA 口座に受け入れることができる上場株式等の新規投資による受入限度額 ( 非課税枠 ) は年間 80 万円です その非課税期間は最長で5 年間となります 一般のNISAの場合は 新規投資による受入限度額は年間 120 万円 なお ジュニアNISA 口座に受け入れた上場株式等の配当金等や譲渡代金は 原則として 口座開設者が3 月 31 日時点で 18 歳である年の前年の 12 月 31 日まで ジュニアNISAに係る口座外に払い出すことはできません 問 5 3 1) 不適切 X 社はアジア各国への輸出も拡大している企業であるため 一般に円高の進行は株価にとってマイナス材料となる 1ドル= 100 円時に 1 ドルで販売していた商品が1ドル=90 円になると 円ベースでは 90 円の売上になってしまうので 輸出型企業にはマイナス要因となる 2) 不適切 X 社から支払われる1 株当たりの配当金の額は会社の定款で定められていない 配当金は会社の利益を源泉としており 決算期ごとに金額が異なる 3) 適切 問 6 2 1) 適切 PER( 株価収益率 ) は 20 倍である 1 株当たり当期純利益 30 億円 2,000 万株 =150 円 PER( 株価収益率 ) 3,000 円 150 円 =20 倍 2) 不適切 PBR( 株価純資産倍率 ) は 1.5 倍である 1 株当たり純資産 ( 自己資本 ) 400 億円 2,000 万株 =2,000 円 PBR( 株価純資産倍率 ) 3,000 円 2,000 円 =1.5 倍 3) 適切 配当利回りは 2% である 1 株当たり配当金の額 12 億円 2,000 万株 =60 円 配当利回り 60 円 3,000 円 100=2% 第 3 問問 7 2 ⅰ) 青色申告による税務上の特典の1つに青色申告特別控除がある 不動産所得または事業所得を生ずべき事業を営む青色申告者が その取引の内容を正規の簿記の原則により記帳し それに基づいて作成した貸借対照表等を添付した確定申告書を法定申告期限内に提出した場合 青色申告特別控除として最高 65 万円を所得金額から控除することができる ⅱ) 青色申告者の所得税の計算において 損益通算してもなお控除しきれない損失の金額 ( 純損失の金額 ) が生じた場合 その損失の金額

を翌年以後 3 年間にわたって繰り越して 各年分の所得金額から控除することができる 問 8 2 1) 不適切 妻 Bさんは控除対象配偶者に該当せず Aさんは 配偶者控除の適用を受けることができない 青色事業専従者として 平成 28 年中に青色事業専従者給与の支払いを受けているので 控除対象配偶者に該当しない 2) 適切 長男 Cさんは特定扶養親族に該当するため Aさんは 扶養控除の適用を受けることができ その金額は 63 万円である 特定扶養親族とは 扶養親族のうち 19 歳以上 23 歳未満の者をいう 3) 不適切 長女 Dさんは一般の控除対象扶養親族に該当せず Aさんは 扶養控除の適用を受けることができない 控除対象扶養親族は 16 歳以上の者である 長女 Dさんは 14 歳なので該当しない 問 9 1 Aさんの平成 28 年分の総所得金額は次のように計算する 給与所得の金額 750 万円 一時所得の金額 450 万円 -360 万円 -50 万円 =40 万円 総所得金額 750 万円 +40 万円 1/2=770 万円 一時所得の金額は その2 分の1が総所得金額に算入される 第 4 問問 10 1 1) 適切 売主が買主から解約手付を受領した場合 民法上 売主は買主が契約の履行に着手するまでは 手付金の倍額を償還することで契約を解除することができる 2) 不適切 土地 家屋の固定資産税の納税義務者は 毎年 1 月 1 日現在で所有者として固定資産課税台帳に登録されている者である 実務上 売買契約により 売主と買主の間で固定資産税の負担割合を所有期間で按分して精算するのが一般的である 3) 不適切 売買に伴って所有権移転登記をする際に課される登録免許税の課税標準となる不動産の価額は その固定資産税評価額である 問 11 1 不動産登記記録は 表題部と権利部に分かれており 権利部はさらに甲区および乙区に分かれている 表題部の土地の表示には 所在 地番 地目 地積等が 区分建物ではない建物の表示には 所在 家屋番号 構造 床面積等が記載されている 一方 権利部の甲区には所有権に関する登記事項が記載されており 乙区には所有権以外の権利に関する登記事項が記載されている 問 12 2 居住用財産の譲渡所得の特別控除( いわゆる居住用財産を譲渡した場合の 3,000 万円の特別控除の特例 ) の適用を受けた場合における課 税譲渡所得の金額は 次のように計算する

課税譲渡所得の金額 = 譲渡収入金額 -( 取得費 + 譲渡費用 )- 特別控除額 (3,000 万円 ) 本問では 取得費については概算取得費を用いるので 4,500 万円 5%=225 万円 となる よって 次のようになる 4,500 万円 -(225 万円 +150 万円 )-3,000 万円 =1,125 万円 第 5 問問 13 2 ⅰ)Aさんの相続における遺産に係る基礎控除額は 4,800 万円である 法定相続人が 3 人なので 次のように計算する 3,000 万円 +600 万円 3 人 =4,800 万円 ⅱ)A さんが平成 29 年分の所得税の確定申告書を提出しなければならない者に該当する場合 相続人は 原則として 相続の開始のあったことを知った日の翌日から4カ月以内に 所得税の準確定申告書を提出しなければならない ⅲ) 相続税の申告書は 原則として 相続の開始があったことを知った日の翌日から 10 カ月以内に 提出しなければならない 問 14 1 1) 適切 妻 BさんがAさんから贈与を受けた財産については 贈与時の価額から贈与税の配偶者控除の適用を受けた金額 ( 特定贈与財産の額 ) を控除した価額によって Aさんの相続に係る相続税の課税価格に加算する 贈与税の配偶者控除の適用を受けている場合 配偶者控除に相当する部分は 相続税の課税価格に加算しない 2) 不適切 長男 CさんがAさんから贈与を受けた現金 200 万円については 相続税の課税価格に加算されない 相続開始前 3 年以内の贈与については 贈与時の価額で相続税の課税価格に加算されるが 贈与が 3 年を超えているので加算されない 3) 不適切 長女 Dさんが相続時精算課税制度の適用を受けて贈与された財産は Aさんの相続に係る相続税の計算において 贈与時の価額によって相続税の課税価格に加算する 問 15 1 相続税の総額は次のように計算する 1 課税遺産総額を 各法定相続人が法定相続分に従って取得したものとして 各法定相続人の取得金額を計算する 妻 Bさん 2 億 1,000 万円 1/2=1 億 500 万円長男 Cさん 2 億 1,000 万円 1/4=5,250 万円長女 Dさん 2 億 1,000 万円 1/4=5,250 万円 2 各法定相続人ごとの取得金額に税率を乗じて相続税の総額のも とになる税額を算出する

妻 Bさん 1 億 500 万円 40%-1,700 万円 =2,500 万円長男 Cさん 5,250 万円 30%-700 万円 =875 万円長女 Dさん 5,250 万円 30%-700 万円 =875 万円 32で計算した税額を合計して相続税の総額を算出する 2,500 万円 +875 万円 +875 万円 =4,250 万円