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目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

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収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

2 災害関係費用全般 ( 被災した法人の災害による損失や被災者に対して支援を行った法人に関する法人税の取扱い ) (1) 被災した法人側における取扱い 1 災害により滅失 損壊した資産等被災に伴い次のような損失又は費用が生じたときには その損失又は費用の額は損金の額に算入 1 商品や原材料等の棚卸資

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

第4期電子公告(東京)

( 注 ) 役務の提供を受ける者の本店又は主たる事務所が日本にあれば課税 ということですので 国内に本店がある法人の海外支店に対して インターネットを介してソフトウェア等を提供した場合は 提供者が国内 国外いずれの事業者であっても国内取引に該当し消費税が課税されます ( 国税庁作成の 国境を越えた役

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

上場株式等の配当等に対する課税

平成23年度税制改正の主要項目

Microsoft Word - 02手引(説明).doc

企業会計の利益 法人税法上の所得金額 売上原価販売費一般管理費営業外費用特別損失 売上 営業外収益特別利益 損金の額原価費用損失の額 益金の額 ( 収益の額 ) 当期純利益所得の金額 2 益金の額に算入すべき金額とは何か益金の額に算入すべき金額とは 法人税法の規定や他の法令で 益金の額に算入する 又

( 二 ) その年中に支払った社会保険料 ( 給与等から控除されるものを除く ) の金額 小規模企業共済等掛金 ( 給与等から控除されるものを除く ) の額及び次に掲げる事項イその年中に支払った種類別の社会保険料の金額 ( 給与等から控除されるものを除く ) 及びその支払の相手方の名称ロ社会保険料の

営業報告書

与等の支払者 ) から毎年最初に給与等の支払を受ける日の前日までに 次に掲げる事項を記載した申告書を 当該給与等の支払者を経由して その給与等に係る所得税の納税地 第一章第五節 の所轄税務署長に提出しなければならない ( 法 1941 措法 41の162 41の172 規 731) ( 一 ) 当該

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

貸借対照表 (2019 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 科目 金額 科目 金額 ( 資産の部 ) ( 負債の部 ) 流動資産 3,784,729 流動負債 244,841 現金及び預金 3,621,845 リース債務 94,106 前払費用 156,652 未払金 18,745

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ 特定資産の部 1. 流動負債 366,211,036 1 年内返済予定 1. 流動資産 580,621,275 特定社債 302,000,000 信託預金 580,621,275 事業未払金 2,363, 固定資産 6,029,788,716 未払

第4期 決算報告書

会社税務のてびき目次 平成 28 年度 法人税関係税制改正のポイント 1 1 法人税は何にかかるか? 3 2 収益は どの時点で計上するか? 8 3 配当金を受け取ったときは? 15 4 売上原価を求める方法 19 5 売却した有価証券の損益を求める 24 コラム 1 社長が会社にお金を貸していたら

スライド 1

【問】適格現物分配に係る会計処理と税務処理の相違

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き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

株 主 各 位                          平成19年6月1日

科目印収納科目一覧

第一法基通改正7

計算書類 貸 損 借益 対計 照算 表書 株主資本等変動計算書 個 別 注 記 表 自 : 年 4 月 1 日 至 : 年 3 月 3 1 日 株式会社ウイン インターナショナル

第 76 期 計算書類 自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 大泉物流株式会社

Microsoft Word - zeisyou9記載の手引.doc

財剎諸表 (1).xlsx

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改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

Microsoft Word 【公表】HP_T-BS・PL-H30年度

<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

平成20年2月

貸借対照表 平成 28 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 千円 ) 科 目 金 額 科 目 金 額 資産の部 負債の部 流動資産 (63,628,517) 流動負債 (72,772,267) 現金及び預金 33,016,731 買掛金 379,893 売掛金 426,495 未払金 38,59

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2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

第 36 期決算公告 浜松市中区常盤町 静岡エフエム放送株式会社代表取締役社長上野豊 貸借対照表 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 資産の部 負債の部 Ⅰ. 流 動 資 産 909,595 Ⅰ. 流 動 負 債 208,875 現金及び預金 508,

このため 法人税法の取扱いでは 収益の計上時期について各法人の任意の取扱いに委ねるのではなく 課税の公平の観点からこれを統一的に取扱うこととしている すなわち 法人が商品等を販売した場合には それによる収益は商品等の 引渡しがあった日 に収益に計上することとしている つまり 商品等の買主への引渡しと

五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H27 課税期間の基準期間における課税売上高を確 の判定 014 認したか H27 事業年度を変更している場合等 前々事業年 015 度が1 年未満の場合の基準期間を確認したか ( 法人の場合 ) H27 基準期間が1 年でない場合

第2 質疑応答

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

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IFRS基礎講座 IAS第11号/18号 収益

日本基準基礎講座 収益

野村アセットマネジメント株式会社 平成30年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

第10期


6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

第6期決算公告

Microsoft Word - 決箊喬å‚−表紎_18年度(第26æœ�ï¼›

step.2 課税売上高の合計を計算する します step.21 欄の内容を転記します 表ロ 1~3 欄にそれぞれ記入します step.22 を転記します 表ロ 4~6 欄にそれぞれ記入します step.23 容を転記します 表ロ 7~9 欄にそれぞれ記入します step.24 その他の所得に係る収

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

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step.2 課税標準額を計算する ( 申告書 1) step.2-1 課税売上高の合計 ( 表イ 16 欄 ) に 100/108 を掛けます 課税売上高 ( 税込み ) = 1 課税標準額 表イ 17 欄を使用します step.2-2 step.2-1 の計算結果 ( 表イ 17

野村アセットマネジメント株式会社 2019年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

9 試験研究費の額に係る法人税額の特別控除額 2 10 還付法人税額等の控除額 3 11 退職年金等積立金に係る法人税額 4 12 課税標準となる法人税額又は個別帰属法人税額及びその法人税割額 の5の欄 ) リース特別控除取戻税額( 別表 1(2) の5の欄又は別表 1(3)

3 減免の期間及び割合 下表の左欄の期間に終了する事業年度又は課税期間に応じて右欄の減免割合を適用します H27.6.1~H 減免割合 5/6 納付割合 1/6 H28.6.1~H 減免割合 4/6 納付割合 2/6 H29.6.1~H 減免割合 3/6 納

下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

営 業 報 告 書

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

1 その年中の特定支出の額 ( 前払をした特定支出 ) 問資格取得費に該当する専門学校 (2 年制 ) の授業料等の支出をしましたが この特定支出については その支出した年分の特定支出の額の合計額に算入してよいですか... 各年において特定支出をした場合において その年中の特定支出の額の合計額が給与

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設

平成 30 年度改正版 平成 30 年 6 月 1 日から平成 31(2019) 年 5 月 31 日までの間に終了する事業年度に ついては 減免割合が 2/6 に変更となりましたので 30 年度改正版をご使用くださ 1 減免の対象 ( 変更はありません ) 詳細は次ページをご覧ください 1 資本金

営 業 報 告 書

(消費税)確定申告書作成(一般課税)編

計算書類等

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

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貸借対照表 (2018 年 3 月 31 日現在 ) 科 目 金 額 科 目 金 額 ( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ. 流動資産 8,741,419 千円 Ⅰ. 流動負債 4,074,330 千円 現 金 預 金 5,219,065 未 払 金 892,347 受 取 手 形 3,670 短

第21期(2019年3月期) 決算公告

PowerPoint プレゼンテーション

( 平成 35 年 (2023 年 )10 月 ~) 等の仕入税額控除可 税額計算( 注 ) 売上税額を 積上げ計算 する場合には 仕入税額も 積上げ計算 特例( みなし計算 簡易課税の事後選択 ) - その他適格等保存方式の導入 等保存方式 ( 現行制度 ) の記載事項 発行者の氏名又は名称 取引

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

【表紙】

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

収益認識に関する会計基準

ワコープラネット/標準テンプレート

Transcription:

第十三款 交際費等の損金不算入 一交際費等の損金不算入 ( 適用期限の延長 ) 法人が平成 18 年 4 月 1 日から平成 26 年 3 月 31 日までの間に開始する各事業年度において支出する交際費等の額 ( 当該事業年度終了の日における資本金の額又は出資金の額 資本又は出資を有しない法人 公益法人等及び人格のない社団等にあっては (2) に掲げる金額 が1 億円以下である法人 (3) に掲げる法人を除く については 当該交際費等の額のうち次に掲げる金額の合計額 ) は 当該事業年度の所得の金額の計算上 損金の額に算入しない ( 措法 61の41 措令 37 の4) 1 2 当該交際費等の額のうち600 万円に当該事業年度の月数を乗じてこれを12で除して計算した金額 (2において 定額控除限度額 という ) に達するまでの金額の 10 100 に相当する金額支出交際費等の額のうち定額控除限度額に達する 10 100 までの金額 当該交際費等の額が定額控除限度額を超える場合におけるその超える部分の金額支出交際費等の額 - 定額控除限度額 注外国法人に関することは省略した ( 編者 ) ( 月数の計算 ) (1) 一に掲げる 当該事業年度の月数 は 暦に従って計算し 1か月に満たない端数を生じたときは 1か月とする ( 措法 61の42) ( 資本金の額又は出資金の額に準ずる金額の計算 ) (2) 資本又は出資を有しない法人 公益法人等及び人格のない社団等の資本又は出資に準ずる金額は 次の表の左欄 に掲げる法人の区分に応じ それぞれ右欄に掲げる金額とする ( 措令 37 の 4) 資本又は出資を有しない法人 ( 一 ) (( 三 ) に掲げるものを除く ) 公益法人等又は 人格のない社団 ( 二 ) 等 (( 三 ) に掲げるものを除く ) 資本又は出資を有しない公益法 ( 三 ) 人等又は人格のない社団等 当該事業年度終了の日における貸借対照表 ( 確定した決算に基づくものに限る 以下同じ ) に計上されている総資産の帳簿価額から当該貸借対照表に計上されている総負債の帳簿価額を控除した金額 ( 当該貸借対照表に 当該事業年度に係る利益の額が計上されているときは その額を控除した金額とし 当該事業年度に係る欠損金の額が計上されているときは その額を加算した金額とする ) の 60 100 に相当する金額 期末時の貸借対照表上 の総資産の帳簿価額 - 期末時の貸借対照表上 の総負債の帳簿価額 - 当期の利当期の欠 益の額 + 損金の額 60 100 当該事業年度終了の日における資本金の額又は出資金の額に同日における総資産の価額のうちに占めるその行う収益事業 ( 第二章第一節の二の表の13に掲げる収益事業をいう 以下同じ ) に係る資産の価額の割合を乗じて計算した金額 期末時の資本金の額又は出資金の額 期末時の収益事業に係る資産の価額期末時の貸借対照表上の総資産の価額 当該事業年度終了の日における貸借対照表につき ( 一 ) に準じて計算した金額に同日における総資産の価額のうちに占めるその行う収益事業に係る資産の価額の割合を乗じて計算した金額 上記 ( 一 ) の金額 期末時の収益事業に係る資産の価額期末時の貸借対照表上の総資産の価額 注 1 会社法の規定の適用を受ける法人で資本金の額が零のものについては 資本を有しない法人には該当しないことに留意する ( 基通 1-5-8) 注 2 上記の表の ( 一 ) に掲げる資本又は出資を有しない法人には 例えば相互会社である生命保険会社や非出資の協同組合等がある ( 編者 ) 注 3 外国法人に関することは省略した ( 編者 ) -663-

( 定額控除限度額不適用法人 ) (3) 一に掲げる1 億円以下である法人から除かれる法人は 普通法人のうち当該事業年度終了の日において次の表に掲げる法人に該当するもの及び特定目的会社並びに投資法人をいう ( 措法 61の41 67の143 67の154 法 666 令 139の6の2) ( 一 ) ( 二 ) 大法人 ( 次に掲げる法人をいう 以下 (3) において同じ ) との間に当該大法人による完全支配関係がある普通法人イ資本金の額又は出資金の額が5 億円以上である法人ロ相互会社及び保険業法第 2 条第 10 項 定義 に規定する外国相互会社ハ第六章の二の2の (1) 受託法人等に関する法人税法の適用 に掲げる受託法人普通法人との間に完全支配関係がある全ての大法人が有する株式及び出資の全部を当該全ての大法人のうちいずれか一の法人が有するものとみなした場合において当該いずれか一の法人と当該普通法人との間に当該いずれか一の法人による完全支配関係があることとなるときの当該普通法人 (( 一 ) に掲げる法人を除く ) ( 交際費等の損金不算入額を計算する場合の資本金の額又は出資金の額等 ) (4) 一に掲げる 資本金の額又は出資金の額 は 税務計算上の金額によるのであるから 例えば資本金の額又は出資金の額に税務計算上の払込否認金額がある場合には 当該払込否認金額を控除した金額によることに留意する ( 措通 61の4(2)-1) ( 交際費等の損金不算入額を計算する場合の総資産の帳簿価額等 ) (5) (2) の表の ( 一 ) に掲げる 総資産の帳簿価額 総負債の帳簿価額 利益の額 又は 欠損金の額 は その事業年度終了の日における貸借対照表に計上されているこれらの金額によるのであるから 税務計算上の否認金があっても 当該否認金の額は これらの額に関係させないことに留意する ( 措通 61の4(2)-2) ( 総負債の範囲 ) (6) (2) の表の ( 一 ) に掲げる 総負債 とは 外部負債たると内部負債たるとを問わないのであるから 貸倒引当金等だけではなく 税務計算上損金の額に算入されないものであっても 法人が損金経理により計上した税金未払金 各種引当金等も含むことに留意する ( 措通 61の4(2)-3) 注利益処分によって計上した各種引当金等は総負債には含まれない ( 編者 ) ( 税金引当金の区分 ) (7) (2) の表の ( 一 ) に掲げる総負債の額を計算する場合において 各事業年度終了の日における貸借対照表に計上されている税金引当金の額のうち利益又は剰余金の処分により積み立てられたものと損金経理により積み立てられたものとの区分が明らかでないときは 当該税金引当金の額は 同日に最も近い時において積み立てられたものから順次成るものとして計算し その計算により損金経理により積み立てられた部分とされる金額を総負債の額に含めるものとする ( 措通 61の4(2)-4) ( 保険会社の総負債 ) (8) 保険会社に係る (2) の表の ( 一 ) に掲げる総負債の額には 支払備金 責任準備金及び社員配当準備金の額は含まれるが 価格変動準備金は含まれないものとする ( 措通 61の4(2)-5) -664-

二交際費等の範囲 第三章第一節第十三款 交際費等 交際費等とは 交際費 接待費 機密費その他の費用で 法人が その得意先 仕入先その他事業に関係のある者等に対する接待 供応 慰安 贈答その他これらに類する行為 (2において 接待等 という ) のために支出するもの ( 次の表に掲げる費用のいずれかに該当するものを除く ) をいう ( 措法 61の43 措令 37の512) 1 2 専ら従業員の慰安のために行われる運動会 演芸会 旅行等のために通常要する費用飲食その他これに類する行為 ( 以下二において 飲食等 という ) のために要する費用 ( 専ら当該法人の第二章第一節の二 定義 の表の15に掲げる役員若しくは従業員又はこれらの親族に対する接待等のために支出するものを除く ) であって その支出する金額を基礎として ( イ ) を ( ロ ) で除して計算した金額が5,000 円以下の費用 ( イ ) 飲食等のために要する費用として支出する金額 ( ロ ) 当該費用に係る飲食等に参加した者の数 3 4 5 カレンダー 手帳 扇子 うちわ 手ぬぐいその他これらに類する物品を贈与するために通常要する費用会議に関連して 茶菓 弁当その他これらに類する飲食物を供与するために通常要する費用新聞 雑誌等の出版物又は放送番組を編集するために行われる座談会その他記事の収集のために 又は放送のための取材に通常要する費用 注 2の費用については 法人が消費税等の経理処理について税抜経理方式又は税込経理方式いずれの方式を採っているかに応じ その適用している方式により算定した金額が5,000 円以下であるかどうかにより判定するものとする ( 平元直法 2-1 9 平 19 課法 2-3 第 6 参照) ( 証拠書類の保存 ) (1) 二の表の2は 飲食等のために要する費用につき次に掲げる事項を記載した書類を保存している場合に限り 適 用する ( 措法 61の44 措規 21の18の4) ( 一 ) 当該飲食等のあった年月日 ( 二 ) 当該飲食等に参加した得意先 仕入先その他事業に関係のある者等の氏名又は名称及びその関係 ( 三 ) 当該飲食等に参加した者の数 ( 四 ) 当該費用の金額並びにその飲食店 料理店等の名称 ( 店舗を有しないことその他の理由により当該名称が明らかでないときは 領収書等に記載された支払先の氏名又は名称 ) 及びその所在地 ( 店舗を有しないことその他の理由により当該所在地が明らかでないときは 領収書等に記載された支払先の住所若しくは居所又は本店若しくは主たる事務所の所在地 ) ( 五 ) その他参考となるべき事項 ( 交際費等の支出の相手方の範囲 ) (2) 二に掲げる 得意先 仕入先その他事業に関係のある者等 には 直接当該法人の営む事業に取引関係のある者だけでなく間接に当該法人の利害に関係のある者及び当該法人の役員 従業員 株主等も含むことに留意する ( 措通 61の4(1)-22) ( カレンダー 手帳等に類する物品の範囲 ) (3) 二の表の3に掲げる これらに類する物品 とは 多数の者に配付することを目的とし主として広告宣伝的効果を意図する物品でその価額が少額であるものとする ( 措通 61の4(1)-20) ( 交際費等の意義 ) (4) 二に掲げる 交際費等 とは 交際費 接待費 機密費 その他の費用で法人がその得意先 仕入先その他事業 に関係ある者等に対する接待 供応 慰安 贈答その他これらに類する行為のために支出するものをいうのであるが 主として次に掲げるような性質を有するものは交際費等には含まれないものとする ( 措通 61の4(1)-1) ( 一 ) 寄 附 金 ( 二 ) 値引き及び割戻し ( 三 ) 広告宣伝費 -665-

( 四 ) 福利厚生費 ( 五 ) 給与等 ( 寄附金と交際費等との区分 ) (5) 事業に直接関係のない者に対して金銭 物品等の贈与をした場合において それが寄附金であるか交際費等であるかは個々の実態により判定すべきであるが 金銭でした贈与は原則として寄附金とするものとし 次のようなものは交際費等に含まれないものとする ( 措通 61の4(1)-2) ( 一 ) 社会事業団体 政治団体に対する拠金 ( 二 ) 神社の祭礼等の寄贈金 ( 売上割戻し等と交際費等との区分 ) (6) 法人がその得意先である事業者に対し 売上高若しくは売掛金の回収高に比例して 又は売上高の一定額ごとに金銭で支出する売上割戻しの費用及びこれらの基準のほかに得意先の営業地域の特殊事情 協力度合い等を勘案して金銭で支出する費用は 交際費等に該当しないものとする ( 措通 61の4(1)-3) 注 得意先である事業者に対し金銭を支出する とは 得意先である企業自体に対して金銭を支出することをいうのであるから その金額は当該事業者の収益に計上されるものである ( 売上割戻し等と同一の基準により物品を交付し又は旅行 観劇等に招待する費用 ) (7) 法人がその得意先に対して物品を交付する場合又は得意先を旅行 観劇等に招待する場合には たとえその物品の交付又は旅行 観劇等への招待が売上割戻し等と同様の基準で行われるものであっても その物品の交付のために要する費用又は旅行 観劇等に招待するために要する費用は交際費等に該当するものとする ただし 物品を交付する場合であっても その物品が得意先である事業者において棚卸資産若しくは固定資産として販売し若しくは使用することが明らかな物品 ( 以下 事業用資産 という ) 又はその購入単価が少額 ( おおむね3,000 円以下 ) である物品 ( 以下 (8) において 少額物品 という ) であり かつ その交付の基準が (6) 売上割戻し等と交際費等との区分 に掲げる売上割戻し等の算定基準と同一であるときは これらの物品を交付するために要する費用は 交際費等に該当しないものとすることができる ( 措通 61の4(1)-4) 注得意先に対して 商品引換券等を交付する場合の取扱いについては 次によることになる ( 以下 (8) において同じ )( 編者 ) ( 一 ) その商品引換券等が例えばビール券 図書券等のようにこれと引き換えることができる物品 ( 以下 引換物品 という ) の種類が特定しているものである場合には 当該商品引換券等の券面金額又はこれに相当する金額を基準として少額物品かどうかの判定を行う ( 二 ) その商品引換券等がいわゆる商品券 お買物券等のように引換物品の種類が特定していないものである場合には 当該商品引換券等の交付に要する費用は 交際費等に該当する その商品引換券等がいわゆる旅行券 観劇券 食事券等のようにこれと引き換えに特定のサービスを提供するものである場合 (1 回当たりのその提供に要する金額がごく少額である場合を除く ) における当該商品引換券の交付に要する費用についても 同様である ( 景品引換券付販売等により得意先に対して交付する景品の費用 ) (8) 製造業者又は卸売業者が得意先に対しいわゆる景品引換券付販売又は景品付販売により交付する景品については その景品 ( 引換券により引き換えられるものについては その引き換えられる物品をいう ) が少額物品であり かつ その種類及び金額が当該製造業者又は卸売業者で確認できるものである場合には その景品の交付のために要する費用は交際費等に該当しないものとすることができる ( 措通 61の4(1)-5) 注景品引換券付販売に係る景品の交付に要する費用を第十四款の三の1の2 金品引換券付販売に要する費用 の表のロにより未払金に計上している場合においても 当該費用が交際費等に該当するかどうかは 実際に景品を交付した事業年度において (8) を適用して判定することとし 交際費等に該当するものは当該事業年度の交際費等の額に含めて損金不算入額を計算する ( 売上割戻し等の支払に代えてする旅行 観劇等の費用 ) (9) 法人が その得意先に対して支出する (6) に該当する売上割戻し等の費用であっても 一定額に達するまでは現実に支払をしないで預り金等として積み立て 一定額に達した場合に その積立額によりその得意先を旅行 観劇等に招待することとしているときは その預り金等として積み立てた金額は その積み立てた日を含む事業年度の所得の金額の計算上損金の額に算入しないで 旅行 観劇等に招待した日を含む事業年度において交際費等として支出したものとする ( 措通 61の4(1)-6) 注この場合に たまたまその旅行 観劇等に参加しなかった得意先に対し その預り金等として積み立てた金額の全部又は一部に相当する金額を支払ったとしても その支払った金額は交際費等に該当する -666-

( 事業者に金銭等で支出する販売奨励金等の費用 ) (10) 法人が販売促進の目的で特定の地域の得意先である事業者に対して販売奨励金等として金銭又は事業用資産を交付する場合のその費用は 交際費等に該当しない ただし その販売奨励金等として交付する金銭の全部又は一部が (21) 交際費等に含まれる費用の例示 の( 五 ) に掲げる交際費等の負担額として交付されるものである場合には その負担額に相当する部分の金額についてはこの限りでない ( 措通 61の4(1)-7) 注法人が特約店等の従業員等 ( 役員及び従業員をいう 以下同じ ) を被保険者とするいわゆる掛捨ての生命保険又は損害保険 ( 役員 部課長その他特定の従業員のみを被保険者とするものを除く ) の保険料を負担した場合のその負担した金額は 販売奨励金等に該当する ( 情報提供料等と交際費等との区分 ) (11) 法人が取引に関する情報の提供又は取引の媒介 代理 あっせん等の役務の提供 ( 以下 (11) において 情報提供等 という ) を行うことを業としていない者 ( 当該取引に係る相手方の従業員等を除く ) に対して情報提供等の対価として金品を交付した場合であっても その金品の交付につき例えば次の要件の全てを満たしている等その金品の交付が正当な対価の支払であると認められるときは その交付に要した費用は交際費等に該当しない ( 措通 61の4 (1)-8) ( 一 ) その金品の交付があらかじめ締結された契約に基づくものであること ( 二 ) 提供を受ける役務の内容が当該契約において具体的に明らかにされており かつ これに基づいて実際に役務の提供を受けていること ( 三 ) その交付した金品の価額がその提供を受けた役務の内容に照らし相当と認められること 注この取扱いは その情報提供等を行う者が非居住者又は外国法人である場合にも適用があるが その場合には その受ける金品に係る所得が所得税法第 161 条各号 国内源泉所得 又は法人税法第 138 条各号 国内源泉所得 に掲げる国内源泉所得のいずれかに該当するときは これにつき相手方において所得税又は法人税の納税義務が生ずることがあることに留意する ( 広告宣伝費と交際費等との区分 ) (12) 不特定多数の者に対する宣伝的効果を意図するものは広告宣伝費の性質を有するものとし 次のようなものは交際費等に含まれないものとする ( 措通 61の4(1)-9) ( 一 ) 製造業者又は卸売業者が 抽選により 一般消費者に対し金品を交付するために要する費用又は一般消費者を旅行 観劇等に招待するために要する費用 ( 二 ) 製造業者又は卸売業者が 金品引換券付販売に伴い 一般消費者に対し金品を交付するために要する費用 ( 三 ) 製造業者又は販売業者が 一定の商品等を購入する一般消費者を旅行 観劇等に招待することをあらかじめ広告宣伝し その購入した者を旅行 観劇等に招待する場合のその招待のために要する費用 ( 四 ) 小売業者が商品の購入をした一般消費者に対し景品を交付するために要する費用 ( 五 ) 一般の工場見学者等に製品の試飲 試食をさせる費用 ( これらの者に対する通常の茶菓等の接待に要する費用を含む ) ( 六 ) 得意先等に対する見本品 試用品の供与に通常要する費用 ( 七 ) 製造業者又は卸売業者が 自己の製品又はその取扱商品に関し これらの者の依頼に基づき 継続的に試用を行った一般消費者又は消費動向調査に協力した一般消費者に対しその謝礼として金品を交付するために通常要する費用注例えば 医薬品の製造業者 ( 販売業者を含む 以下 (12) において同じ ) における医師又は病院 化粧品の製造業者における美容業者又は理容業者 建築材料の製造業者における大工 左官等の建築業者 飼料 肥料等の農業用資材の製造業者における農家 機械又は工具の製造業者における鉄工業者等は いずれもこれらの製造業者にとって一般消費者には当たらない ( 福利厚生費と交際費等との区分 ) (13) 社内の行事に際して支出される金額等で次のようなものは交際費等に含まれないものとする ( 措通 61の4(1) -10) ( 一 ) 創立記念日 国民祝日 新社屋落成式等に際し従業員等におおむね一律に社内において供与される通常の飲食に要する費用 ( 二 ) 従業員等 ( 従業員等であった者を含む ) 又はその親族等の慶弔 禍福に際し一定の基準に従って支給される金品に要する費用 ( 災害の場合の取引先に対する売掛債権の免除等 ) (14) 法人が 災害を受けた得意先等の取引先 ( 以下 (15) までにおいて 取引先 という ) に対してその復旧を支援す -667-

ることを目的として災害発生後相当の期間 ( 災害を受けた取引先が通常の営業活動を再開するための復旧過程にある期間をいう 以下 (15) において同じ ) 内に売掛金 未収請負金 貸付金その他これらに準ずる債権の全部又は一部を免除した場合には その免除したことによる損失は 交際費等に該当しないものとする 既に契約で定められたリース料 貸付利息 割賦販売に係る賦払金等で災害発生後に授受するものの全部又は一部の免除を行うなど契約で定められた従前の取引条件を変更する場合及び災害発生後に新たに行う取引につき従前の取引条件を変更する場合も 同様とする ( 措通 61の4(1)-10の2) 注 得意先等の取引先 には 得意先 仕入先 下請工場 特約店 代理店等のほか 商社等を通じた取引であっても価格交渉等を直接行っている場合の商品納入先など 実質的な取引関係にあると認められる者が含まれる ( 取引先に対する災害見舞金等 ) (15) 法人が 被災前の取引関係の維持 回復を目的として災害発生後相当の期間内にその取引先に対して行った災害見舞金の支出又は事業用資産の供与若しくは役務の提供のために要した費用は 交際費等に該当しないものとする ( 措通 61の4(1)-10の3) 注 1 自社の製品等を取り扱う小売業者等に対して災害により滅失又は損壊した商品と同種の商品を交換又は無償で補塡した場合も 同様とする 注 2 事業用資産には 当該法人が製造した製品及び他の者から購入した物品で 当該取引先の事業の用に供されるもののほか 当該取引先の福利厚生の一環として被災した従業員等に供与されるものを含むものとする 注 3 取引先は その受領した災害見舞金及び事業用資産の価額に相当する金額を益金の額に算入することに留意する ただし 受領後直ちに福利厚生の一環として被災した従業員等に供与する物品並びに第六款の二の1 少額の減価償却資産の取得価額の損金算入 に掲げる使用可能期間が1 年未満であるもの及び取得価額が10 万円未満のものについては この限りでない 注 4 災害見舞金等の支出先が取引先の役員や使用人等の個人 ( 個人事業主を除く ) であるものは 交際費等に該当することとなるので留意する ( 編者 ) ( 自社製品等の被災者に対する提供 ) (16) 法人が不特定又は多数の被災者を救援するために緊急に行う自社製品等の提供に要する費用は 交際費等に該当しないものとする ( 措通 61の4(1)-10の4) ( 協同組合等が支出する災害見舞金等 ) (17) 協同組合等がその福利厚生事業の一環として一定の基準に従って組合員その他直接又は間接の構成員を対象にして支出する災害見舞金等は 協同組合等の性格に顧み 交際費等に該当しないものとする ( 措通 61の4(1)-11) ( 給与等と交際費等との区分 ) (18) 従業員等に対して支給される次のようなものは 給与の性質を有するものとして交際費等に含まれないものとする ( 措通 61の4(1)-12) ( 一 ) 常時支給される昼食等の費用 ( 二 ) 自社の製品 商品等を原価以下で従業員等に販売した場合の原価に達するまでの費用 ( 三 ) 機密費 接待費 交際費 旅費等の名義で支給したもののうち その法人の業務のために使用したことが明らかでないもの注上記の ( 三 ) について 役員又は使用人に支給されたいわゆる渡切交際費ではなく 法人として支出したことは領収書等で明らかであっても その費途が明らかでないものについては (34) 費途不明の交際費等 の適用があることに留意する ( 基通 9-7-20 参照 ) ( 特約店等のセールスマンのために支出する費用 ) (19) 製造業者又は卸売業者が自己又はその特約店等に専属するセールスマン ( その報酬につき所得税法第 204 条 報酬 料金等の源泉徴収義務 の規定の適用を受ける者に限る ) のために支出する次の費用は 交際費等に該当しない ( 措通 61の4(1)-13) ( 一 ) セールスマンに対し その取扱数量又は取扱金額に応じてあらかじめ定められているところにより交付する金品の費用注この金品の交付に当たっては 所得税法第 204 条第 1 項の規定により所得税の源泉徴収をしなければならないことに留意する ( 二 ) セールスマンの慰安のために行われる運動会 演芸会 旅行等のために通常要する費用 ( 三 ) セールスマン又はその親族等の慶弔 禍福に際し一定の基準に従って交付する金品の費用注所得税法第 204 条の適用のない特約店等のセールスマン又は従業員に対する上記の費用は (25) 下請企業の従業員等のために支出する費用 の適用があるものを除き 交際費等に該当することとなり また 特約店等の従業員等のために支出する費用の取扱いは (20) 特約店 -668-

等の従業員等を対象として支出する報奨金品 によることとなる ( 措通 61 の 4(1)-18 61 の 4(1)-14 参照 ) ( 特約店等の従業員等を対象として支出する報奨金品 ) (20) 製造業者又は卸売業者が専ら自己の製品等を取り扱う特約店等の従業員等に対し その者の外交販売に係る当該製品等の取扱数量又は取扱金額に応じてあらかじめ明らかにされているところにより交付する金品の費用については (19) の ( 一 ) に掲げる費用の取扱いの例による ( 措通 61の4(1)-14) ( 交際費等に含まれる費用の例示 ) (21) 次のような費用は 原則として交際費等の金額に含まれるものとする ただし 二の表の2の適用を受ける費用を除く ( 措通 61の4(1)-15) ( 一 ) 会社の何周年記念又は社屋新築記念における宴会費 交通費及び記念品代並びに新船建造又は土木建築等における進水式 起工式 落成式等におけるこれらの費用 ( これらの費用が主として (13) 福利厚生費と交際費等との区分 に該当するものである場合の費用を除く ) 注進水式 起工式 落成式等の式典の祭事のために通常要する費用は 交際費等に該当しない ( 二 ) 下請工場 特約店 代理店等となるため 又はするための運動費等の費用注これらの取引関係を結ぶために相手方である事業者に対して金銭又は事業用資産を交付する場合のその費用は 交際費等に該当しない ( 三 ) 得意先 仕入先等社外の者の慶弔 禍福に際し支出する金品等の費用 ((14) から (17) まで (19) の ( 三 ) 及び (25) 下請企業の従業員等のために支出する費用 の( 一 ) に該当する費用を除く ) ( 四 ) 得意先 仕入先その他事業に関係のある者 ( 製造業者又はその卸売業者と直接関係のないその製造業者の製品又はその卸売業者の扱う商品を取り扱う販売業者を含む ) 等を旅行 観劇等に招待する費用 ( 卸売業者が製造業者又は他の卸売業者から受け入れる ( 五 ) に掲げる負担額に相当する金額を除く ) ( 五 ) 製造業者又は卸売業者がその製品又は商品の卸売業者に対し 当該卸売業者が小売業者等を旅行 観劇等に招待する費用の全部又は一部を負担した場合のその負担額 ( 六 ) いわゆる総会対策等のために支出する費用で総会屋等に対して会費 賛助金 寄附金 広告料 購読料等の名目で支出する金品に係るもの ( 七 ) 建設業者等が高層ビル マンション等の建設に当たり 周辺の住民の同意を得るために 当該住民又はその関係者を旅行 観劇等に招待し 又はこれらの者に酒食を提供した場合におけるこれらの行為のために要した費用注周辺の住民が受ける日照妨害 風害 電波障害等による損害を補償するために当該住民に交付する金品は 交際費等に該当しない ( 八 ) スーパーマーケット業 百貨店業等を営む法人が既存の商店街等に進出するに当たり 周辺の商店等の同意を得るために支出する運動費等 ( 営業補償等の名目で支出するものを含む ) の費用注その進出に関連して支出するものであっても 主として地方公共団体等に対する寄附金の性質を有するもの及び第八款の一 繰延資産の意義 の表の6のイに掲げる費用の性質を有するものは 交際費等に該当しない ( 九 ) 得意先 仕入先等の従業員等に対して取引の謝礼等として支出する金品の費用 ((20) に該当する費用を除く ) ( 十 ) 建設業者等が工事の入札等に際して支出するいわゆる談合金その他これに類する費用 ( 十一 ) ( 一 ) から ( 十 ) までに掲げるもののほか 得意先 仕入先等社外の者に対する接待 供応に要した費用で (4) の ( 一 ) から ( 五 ) までに該当しない全ての費用 ( 飲食その他これに類する行為の範囲 ) (22) 二の表の2に掲げる 飲食等 には 得意先 仕入先等社外の者に対する接待 供応の際の飲食の他 例えば 得意先 仕入先等の業務の遂行や行事の開催に際して 得意先 仕入先等の従業員等によって飲食されることが想定される弁当等の差し入れが含まれることに留意する ( 措通 61の4(1)-15の2) 注例えば中元 歳暮の贈答のように 単なる飲食物の詰め合わせ等を贈答する行為は 飲食等には含まれない ただし 本文の飲食等に付随して支出した費用については 当該飲食等に要する費用に含めて差し支えない ( 旅行等に招待し 併せて会議を行った場合の会議費用 ) (23) 製造業者又は卸売業者が特約店その他の販売業者を旅行 観劇等に招待し 併せて新製品の説明 販売技術の研究等の会議を開催した場合において その会議が会議としての実体を備えていると認められるときは 会議に通常要すると認められる費用の金額は 交際費等の金額に含めないことに取り扱う ( 措通 61の4(1)-16) 注旅行 観劇等の行事に際しての飲食等は 当該行事の実施を主たる目的とする一連の行為の一つであることから 当該行事と不可分かつ一体的なものとして取り扱うことに留意する ただし 当該一連の行為とは別に単独で行われていると認められる場合及び本文の取扱いを受ける会議に係るものと認められる場合は この限りでない -669-

( 現地案内等に要する費用 ) (24) 次に掲げる費用は 販売のために直接要する費用として交際費等に該当しないものとする ( 措通 61の4(1)- 17) ( 一 ) 不動産販売業を営む法人が 土地の販売に当たり一般の顧客を現地に案内する場合の交通費又は食事若しくは宿泊のために通常要する費用 ( 二 ) 旅行あっせん業を営む法人が 団体旅行のあっせんをするに当たって 旅行先の決定等の必要上その団体の責任者等特定の者を事前にその旅行予定地に案内する場合の交通費又は食事若しくは宿泊のために通常要する費用 ( 旅行先の旅館業者等がこれらの費用を負担した場合におけるその負担した金額を含む ) ( 三 ) 新製品 季節商品等の展示会等に得意先等を招待する場合の交通費又は食事若しくは宿泊のために通常要する費用 ( 四 ) 自社製品又は取扱商品に関する商品知識の普及等のため得意先等に当該製品又は商品の製造工場等を見学させる場合の交通費又は食事若しくは宿泊のために通常要する費用 ( 下請企業の従業員等のために支出する費用 ) (25) 次に掲げる費用は 業務委託のために要する費用等として交際費等に該当しないものとする ( 措通 61の4(1) -18) ( 一 ) 法人の工場内 工事現場等において 下請企業の従業員等がその業務の遂行に関連して災害を受けたことに伴い その災害を受けた下請企業の従業員等に対し自己の従業員等に準じて見舞金品を支出するために要する費用 ( 二 ) 法人の工場内 工事現場等において 無事故等の記録が達成されたことに伴い その工場内 工事現場等において経常的に業務に従事している下請企業の従業員等に対し 自己の従業員等とおおむね同一の基準により表彰金品を支給するために要する費用 ( 三 ) 法人が自己の業務の特定部分を継続的に請け負っている企業の従業員等で専属的に当該業務に従事している者 ( 例えば 検針員 集金員等 ) の慰安のために行われる運動会 演芸会 旅行等のために通常要する費用を負担する場合のその負担額 ( 四 ) 法人が自己の従業員等と同等の事情にある専属下請先の従業員等又はその親族等の慶弔 禍福に際し一定の基準に従って支給する金品の費用 ( 商慣行として交付する模型のための費用 ) (26) 建物 プラント 船舶等の建設請負等をした建設業者又は製造業者が その発注者に対して商慣行として当該建設請負等の目的物の模型を交付するために通常要する費用は 交際費等に含まれないものとする ( 措通 61の4(1) -19) ( 会議に関連して通常要する費用の例示 ) (27) 会議に際して社内又は通常会議を行う場所において通常供与される昼食の程度を超えない飲食物等の接待に要する費用は 原則として二の表の4に掲げる 会議に関連して 茶菓 弁当その他これらに類する飲食物を供与するために通常要する費用 に該当するものとする ( 措通 61の4(1)-21) 注 1 会議には 来客との商談 打合せ等が含まれる 注 2 本文の取扱いは その1 人当たりの費用の金額が二の表の2に掲げる5,000 円を超える場合であっても 適用があることに留意する ( ゴルフクラブの年会費その他の費用 ) (28) 法人がゴルフクラブに支出する年会費 年決めロッカー料その他の費用 ( その名義人を変更するために支出する名義書換料を含み プレーする場合に直接要する費用を除く ) については その入会金が資産として計上されている場合には交際費とし その入会金が給与とされる場合には会員たる特定の役員又は使用人に対する給与とする ( 基通 9-7-13) 注プレーする場合に直接要する費用については 入会金を資産に計上しているかどうかにかかわらず その費用が法人の業務の遂行上必要なものであると認められる場合には交際費とし その他の場合には当該役員又は使用人に対する給与とする ( レジャークラブの年会費等 ) (29) 法人がレジャークラブ ( 宿泊施設 体育施設 遊技施設その他のレジャー施設を会員に利用させることを目的とするクラブでゴルフクラブ以外のものをいう 以下 (30) の ( 一 ) において同じ ) に対して支出する年会費その他の費用 -670-

は その使途に応じて交際費等又は福利厚生費若しくは給与となることに留意する ( 基通 9-7-13 の 2( 注 ) 参照 ) ( 社交団体の入会金等 ) (30) 法人が社交団体等に対して入会金及び会費等を支出した場合の取扱いは 次による ( 社交団体の入会金 ) ( 一 ) 法人が社交団体 ( ゴルフクラブ及びレジャークラブを除く 以下 ( 二 ) において同じ ) に対して支出する入会金については 次に掲げる場合に応じ 次による ( 基通 9-7-14) イ法人会員として入会する場合入会金は支出の日の属する事業年度の交際費とする ロ個人会員として入会する場合入会金は個人会員たる特定の役員又は使用人に対する給与とする ただし 法人会員制度がないため個人会員として入会した場合において その入会が法人の業務の遂行上必要であると認められるときは その入会金は支出の日の属する事業年度の交際費とする ( 社交団体の会費等 ) ( 二 ) 法人がその入会している社交団体に対して支出した会費その他の費用については 次の区分に応じ 次による ( 基通 9-7-15) イ経常会費については その入会金が交際費に該当する場合には交際費とし その入会金が給与に該当する場合には会員たる特定の役員又は使用人に対する給与とする ロ経常会費以外の費用については その費用が法人の業務の遂行上必要なものであると認められる場合には交際費とし 会員たる特定の役員又は使用人の負担すべきものであると認められる場合には 当該役員又は使用人に対する給与とする ( ロータリークラブ及びライオンズクラブの入会金等 ) ( 三 ) 法人がロータリークラブ又はライオンズクラブに対する入会金又は会費等を負担した場合には 次による ( 基通 9-7-15の2) イ入会金又は経常会費として負担した金額については その支出をした日の属する事業年度の交際費とする ロイ以外に負担した金額については その支出の目的に応じて寄附金又は交際費とする ただし 会員たる特定の役員又は使用人の負担すべきものであると認められる場合には 当該負担した金額に相当する金額は 当該役員又は使用人に対する給与とする ( 交際費等の支出の方法 ) (31) 法人の支出する交際費等は 当該法人が直接支出した交際費等であると間接支出した交際費等であるとを問わないから 次の点に留意する ( 措通 61の4(1)-23) ( 一 ) 2 以上の法人が共同して接待 供応 慰安 贈答その他これらに類する行為をして その費用を分担した場合においても 交際費等の支出があったものとする ( 二 ) 同業者の団体等が接待 供応 慰安 贈答その他これらに類する行為をしてその費用を法人が負担した場合においても 交際費等の支出があったものとする ( 三 ) 法人が団体等に対する会費その他の経費を負担した場合においても 当該団体が専ら団体相互間の懇親のための会合を催す等のために組織されたと認められるものであるときは その会費等の負担は交際費等の支出があったものとする 注 1 二の表の2に掲げる 飲食その他これに類する行為のために要する費用 とは その飲食等のために要する費用の総額をいう したがって 同 2の適用に当たって 例えば 上記の ( 一 ) 又は ( 二 ) の場合におけるこれらの法人の分担又は負担した金額については その飲食等のために要する費用の総額を当該飲食等に参加した者の数で除して計算した金額が5,000 円以下であるときに 同 2の適用があることに留意する ただし 分担又は負担した法人側に当該費用の総額の通知がなく かつ 当該飲食等に要する1 人当たりの費用の金額がおおむね5,000 円程度に止まると想定される場合には 当該分担又は負担した金額をもって判定して差し支えない 注 2 同業者団体等に対して支出した会費その他の経費については 上記 ( 三 ) の取扱いのほか 第十四款の三の3の4 同業団体等の会費 を参照 ( 編者 ) ( 交際費等の支出の意義 ) (32) 一 交際費等の損金不算入 に掲げる 各事業年度において支出する交際費等 とは 交際費等の支出の事実があったものをいうのであるから 次の点に留意する ( 措通 61の4(1)-24) -671-

( 一 ) 取得価額に含まれている交際費等で当該事業年度の損金の額に算入されていないものであっても 支出の事実があった事業年度の交際費等に算入するものとする ( 二 ) 交際費等の支出の事実があったときとは 接待 供応 慰安 贈答その他これらに類する行為のあったときをいうのであるから これらに要した費用につき仮払又は未払等の経理をしているといないとを問わないものとする ( 原価に算入された交際費等の調整 ) (33) 法人が支出した交際費等の金額のうちに棚卸資産若しくは固定資産の取得価額又は繰延資産の金額 ( 以下 棚卸資産の取得価額等 という ) に含めたため直接当該事業年度の損金の額に算入されていない部分の金額 ( 以下 原価算入額 という ) がある場合において 当該交際費等の金額のうちに一 交際費等の損金不算入 により損金の額に算入されないこととなった金額 ( 以下 損金不算入額 という ) があるときは 当該事業年度の確定申告書において 当該原価算入額のうち損金不算入額から成る部分の金額を限度として 当該事業年度終了の時における棚卸資産の取得価額等を減額することができるものとする この場合において 当該原価算入額のうち損金不算入額から成る部分の金額は 当該損金不算入額に 当該事業年度において支出した交際費等の金額のうちに当該棚卸資産の取得価額等に含まれている交際費等の金額の占める割合を乗じた金額とすることができる ( 措通 61の4(2)-7) 注 1 この取扱いの適用を受けた場合には その減額した金額につき翌事業年度において決算上調整するものとする 注 2 この取扱いについて 棚卸資産 固定資産の取得価額又は繰延資産の金額の減額については原則として法人の決算において行うが 当期の確定申告書において申告調整により減額することもできる なお 当期の決算により処理するほかは 確定申告書での調整が認められるだけであるため 修正申告に際し申告減算することも 税務調査による更正に際し減額を請求することも いずれも認められないことに留意する ( 編者 ) ( 費途不明の交際費等 ) (34) 法人が交際費 機密費 接待費等の名義をもって支出した金銭でその費途が明らかでないものは 損金の額に算入しない ( 基通 9-7-20) 注この取扱いにより損金の額に算入されなかったものは 一 交際費等の損金不算入 の適用対象から除かれる ( 編者 ) ( 交際費等に係る消費税等の額 ) (35) 法人が支出した交際費等に係る消費税等の額は 交際費等の額に含まれることに留意する ただし 法人が消費税等の経理処理について税抜経理方式を適用している場合には 当該交際費等に係る消費税等の額のうち控除対象消費税額等 ( 消費税法第 30 条第 1 項 仕入れに係る消費税額の控除 の規定の適用を受ける場合で 同条第 2 項に規定する課税仕入れ等の税額のうち同条第 1 項の規定による控除をすることができる金額の合計額をいう ) に相当する金額は交際費等の額に含めないものとする ( 平元直法 2-1 平 9 課法 2-1 12 ) 注 1 消費税等の経理処理について税込経理方式を適用している場合には 交際費等に係る消費税等の額は その全額が交際費等の額に含まれることになる 注 2 消費税等の経理処理について税抜経理方式を適用している場合における交際費等に係る消費税等の額のうち控除対象外消費税額等 ( 消費税法第 30 条第 1 項の規定の適用を受ける場合で 同条第 2 項に規定する課税仕入れ等の税額のうち同条第 1 項の規定による控除をすることができない金額の合計額をいう ) に相当する金額は 交際費等の額に含まれることになる -672-