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2.7 臨床概要

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「薬剤耐性菌判定基準」 改定内容

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抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

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2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に

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2 経験から科学する老年医療 上記 12 カ月間に検出された病原細菌総計 56 株中 Escherichia coli は 24 株 うち ESBL 産生菌 14 株 それ以外のレボフロキサシン (LVFX) 耐性菌 2 株であった E. coli 以外の合計は 32 株で 内訳は Enteroco

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よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

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シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

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緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa グラム陰性桿菌 ブドウ糖非発酵 緑色色素産生 水まわりなど生活環境中に広く常在 腸内に常在する人も30%くらい ペニシリンやセファゾリンなどの第一世代セフェム 薬に自然耐性 テトラサイクリン系やマクロライド系抗生物質など の抗菌薬にも耐性を示す傾

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ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

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2 2 THE JAPANESE JOURNAL OF ANTIBIOTICS 69 1 Feb Neisseria gonorrhoeae ceftriaxone CTRX % 2010 CTRX 20 FQ staphylococci, E. faecium, N.

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

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0788K Aeromonas salmonicida subsp. salmonicida ATCC * 0862K Aggregatibacter aphrophilus ATCC * 0467K Aggregatibacter aphrophilus ATCC 2924

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第82 回日本感染症学会総会学術集会後抄録(II)

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 バンコマイシン塩酸塩散 0.5g サワイ 沢井製薬 # 2 バンコマイシン塩酸塩散 0.5g タイヨー 武田テバファーマ # 3 バンコマイシン塩酸塩散 0.5g ファイザマイラン製薬 # ー 4 バンコマイシン塩酸塩散 0.5g MEEK

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2015 年 9 月 30 日放送 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE) はなぜ問題なのか 長崎大学大学院感染免疫学臨床感染症学分野教授泉川公一 CRE とはカルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 以下 CRE 感染症は 広域抗菌薬であるカルバペネム系薬に耐性を示す大腸菌や肺炎桿菌などの いわゆる

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本品を使用の際に必要な試薬及び器具 試薬 -0.85% 滅菌生理食塩液 5mL( 品番 20230) またはサスペンジョンメディウム 5mL( 品番 20150) - 添加試薬 :TDA 試薬 ( 品番 70402) JAMES 試薬 ( 品番 70542) NIT 試薬 ( 品番 70

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

Fig.1 Chemical structure of BAY o 9867

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第82 回日本感染症学会総会学術集会後抄録(I)

epidermidis, Enterococcus faecalis, Enterococcus Klebsiella pneumoniae, Proteus mirabilis, indolepositive Proteus spp., Enterobacter spp., Serratia

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割合が10% 前後となっています 新生児期以降は 4-5ヶ月頃から頻度が増加します ( 図 1) 原因菌に関しては 本邦ではインフルエンザ菌が原因となる頻度がもっとも高く 50% 以上を占めています 次いで肺炎球菌が20~30% と多く インフルエンザ菌と肺炎球菌で 原因菌の80% 近くを占めていま

Staphylococcus sp. K.pneumoniae P.mirabilis C.freundii E. cloacae Serratia sp. P. aeruginosa ml, Enterococcus avium >100ƒÊg/ml

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2012 年 7 月 18 日放送 嫌気性菌感染症 愛知医科大学大学院感染制御学教授 三鴨廣繁 嫌気性菌とは嫌気性菌とは 酸素分子のない環境で生活をしている細菌です 偏性嫌気性菌と通性嫌気性菌があります 偏性嫌気性菌とは 酸素分子 20% を含む環境 すなわち大気中では全く発育しない細菌のことで 通

名称未設定

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50 mg 10% 2.6.1

2.6.1 2.6.1... 1 1.... 1 2.... 1 2.6.1-1... 1 i

2.6.1 2.6.1 1. 2.6.1-1 DA 2.6.1-1 2. 1

50 mg 10% 2.6.2

目次 2.6.2 薬理試験の概要文... 1 1. まとめ... 1 2. 効力を裏付ける試験... 3 3. 副次的薬理試験... 43 4. 安全性薬理試験... 44 5. 薬力学的薬物相互作用... 46 6. 考察及び結論... 47 7. 参考文献... 49 図の目次 図 2.6.2.2-1 ヒト血清中濃度シミュレーションモデルにおける殺菌力... 22 図 2.6.2.2-2 ヒト血清中濃度シミュレーションモデルにおける S. pneumoniae1533254 に対する殺菌力 ( 対照ニューキノロン系抗菌薬との比較 )... 24 図 2.6.2.2-3 S. aureus DA 209-P における形態変化... 25 図 2.6.2.2-4 S. pneumoniae 57664 における形態変化... 26 図 2.6.2.2-5 E. coli KL-16 における形態変化... 26 図 2.6.2.2-6 P. aeruginosa PA1 における形態変化... 27 図 2.6.2.2-7 TP-1 細胞内移行性... 32 図 2.6.2.2-8 緑膿菌によるラット複雑性尿路感染症 ( バイオフィルム感染 ) モデルにおける治療効果... 38 図 2.6.2.2-9 ペニシリン耐性肺炎球菌によるマウス肺炎モデルにおける治療効果... 42 図 2.6.2.4-1 モルモット右心室自由壁筋活動電位持続時間に及ぼす影響... 45 表の目次 表 2.6.2.2-1 好気性菌に対する抗菌活性... 3 表 2.6.2.2-2 嫌気性菌に対する抗菌活性... 4 表 2.6.2.2-3 ブドウ球菌属に対する抗菌活性... 6 表 2.6.2.2-4 ストレプトコッカス属に対する抗菌活性... 7 表 2.6.2.2-5 腸球菌属に対する抗菌活性... 7 表 2.6.2.2-6 E. avium に対する抗菌活性... 8 表 2.6.2.2-7 バンコマイシン耐性腸球菌属に対する抗菌活性... 8 表 2.6.2.2-8 腸内細菌科に対する抗菌活性... 9 表 2.6.2.2-9 ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌に対する抗菌活性... 10 i

表 2.6.2.2-10 ヘモフィルス属に対する抗菌活性... 11 表 2.6.2.2-11 モラクセラ属およびナイセリア属に対する抗菌活性... 11 表 2.6.2.2-12 グラム陽性嫌気性菌に対する抗菌活性... 12 表 2.6.2.2-13 グラム陰性嫌気性菌に対する抗菌活性... 12 表 2.6.2.2-14 レジオネラ属に対する抗菌活性... 13 表 2.6.2.2-15 マイコプラズマ属に対する抗菌活性... 14 表 2.6.2.2-16 C. pneumoniae に対する抗菌活性... 14 表 2.6.2.2-17 C. trachomatis に対する抗菌活性... 14 表 2.6.2.2-18 主要呼吸器感染症起炎菌に対する抗菌活性... 15 表 2.6.2.2-19 ESBL 産生 E. coli および K. pneumoniae に対する抗菌活性... 17 表 2.6.2.2-20 抗菌活性に及ぼす諸因子の影響 ( 培地の影響 )... 18 表 2.6.2.2-21 抗菌活性に及ぼす諸因子の影響 ( 培地 p の影響 )... 18 表 2.6.2.2-22 抗菌活性に及ぼす諸因子の影響 ( 接種菌量の影響 )... 19 表 2.6.2.2-23 抗菌活性に及ぼす諸因子の影響 ( ヒト血清添加の影響 )... 19 表 2.6.2.2-24 抗菌活性に及ぼす諸因子の影響 ( 人工尿の影響 )... 20 表 2.6.2.2-25 抗菌活性に及ぼす諸因子の影響 ( 金属イオンの影響 )... 20 表 2.6.2.2-26 試験管内 PAE... 28 表 2.6.2.2-27 標的酵素に対する阻害活性... 29 表 2.6.2.2-28 S. aureus 由来各種標的酵素に対する阻害活性... 30 表 2.6.2.2-29 S. pneumoniae 由来各種標的酵素に対する阻害活性... 31 表 2.6.2.2-30 E. coli 由来各種標的酵素に対する阻害活性... 31 表 2.6.2.2-31 P. aeruginosa 由来各種標的酵素に対する阻害活性... 31 表 2.6.2.2-32 ヒト由来トポイソメラーゼ IIαおよび細菌由来酵素に対する阻害活性の比較... 32 表 2.6.2.2-33 自然耐性菌出現頻度... 34 表 2.6.2.2-34 試験管内耐性獲得性... 35 表 2.6.2.2-35 マウス敗血症モデルにおける感染防御効果... 36 表 2.6.2.2-36 マウス腓腹筋感染モデルにおける PAE... 39 表 2.6.2.2-37 マウス腓腹筋感染モデルにおける薬力学的パラメータと治療効果の相関性... 40 表 2.6.2.2-38 マウス腓腹筋感染モデルにおける治療効果の発現に要する AUC/MIC 値... 41 ii

薬理試験の略号一覧 (1) 項目 略号 名称 被験物質 対照物質 STX LX LVX CPX SPX TLX GLX PUX MLX MPIPC VCM PCG CAZ ABPC IPM シタフロキサシンオフロキサシンレボフロキサシンシプロフロキサシンスパルフロキサシントスフロキサシンガチフロキサシンプルリフロキサシンモキシフロキサシンオキサシリンバンコマイシンベンジルペニシリンセフタジジムアンピシリンイミペネム 菌名 培地 その他 MSSA MRSA PSSP PISP PRSP BLAR BLPAR IA A BIA TSA MA MB MIC MIC 50 MIC 90 CU o.d. b.i.d. t.i.d. PAE IC 50 ED 50 MLD PT メチシリン感受性 Staphylococcus aureus メチシリン耐性 Staphylococcus aureus ペニシリン感受性 Streptococcus pneumoniae ペニシリン中等度耐性 Streptococcus pneumoniae ペニシリン耐性 Streptococcus pneumoniae β-ラクタメース非産生アンピシリン耐性 aemophilus influenzae β-ラクタメース産生アンピシリン耐性 aemophilus influenzae ハートインフュージョン寒天培地普通寒天培地ブレインハートインフュージョン寒天培地トリプトソイ寒天培地ミュラーヒントン寒天培地ミュラーヒントン液体培地最小発育阻止濃度 50% 最小発育阻止濃度 90% 最小発育阻止濃度 Colony forming unit 1 日 1 回投与 1 日 2 回投与 1 日 3 回投与 Post-antibiotic effect 50% 阻害濃度 50% 有効量最小致死菌量ポリエチレンチューブ iii

薬理試験の略号一覧 (2) 項目 略号 名称 その他 AUC AUC/MIC Peak/MIC Time above MIC Static AUC/MIC EK293 ERG APD APD 50 APD 90 B 血中濃度 - 時間曲線下面積 24 時間の AUC と MIC の比最高血中濃度と MIC の比 24 時間中の MIC 以上の血中濃度を示す時間の百分率治療 24 時間後における菌数を治療開始時の菌数に抑制する AUC/MIC uman embryonic kidney cells uman ether-a-go-go related gene Action potential duration ( 心筋活動電位持続時間 ) 心筋活動電位 50% 再分極時間心筋活動電位 90% 再分極時間 unctional observational battery iv

薬理試験の化学構造式一覧表 (1) 品目本体 ( 略号 ) 化学名構造式 シタフロキサシン (STX) (-)-7-[(7S)-7-amino-5-azaspiro[2.4]heptan- 5-yl]-8-chloro-6-fluoro-1-[(1R,2S)-2-fluoro- 1-cyclopropyl]-1,4-dihydro-4-oxo- 3-quinolinecarboxylic acid 2 Cl C オフロキサシン (LX) (±)-9-fluoro-2,3-dihydro-3-methyl- 10-(4- methyl- 1-piperazinyl)-7-oxo- 7-pyrido[1,2,3-de][1,4]benzoxazine- 6-carboxylic acid 3 C C C 3 レボフロキサシン (LVX) (-)-(S)-9-fluoro-2,3-dihydro-3-methyl- 10-(4- methyl-1-piperazinyl)-7-oxo- 7-pyrido[1,2,3-de][1,4]benzoxazine- 6-carboxylic acid C 3 C C 3 シプロフロキサシン (CPX) 1-cyclopropyl-6-fluoro-1,4-dihydro-4-oxo- 7- (piperazin-1-yl) -3-quinolinecarboxylic acid C スパルフロキサシン (SPX) 5-amino-1-cyclopropyl-7-(cis-3,5-dimethyl- 1-piperazinyl)-6,8-difluoro-1,4-dihydro- 4-oxoquinoline-3-carboxylic acid 3 C 2 C C 3 トスフロキサシン (TLX) (±)-7-(3-amino-1-pyrrolidinyl)-6-fluoro- 1-(2,4-difluorophenyl)-1,4-dihydro-4-oxo- 1,8-naphthyridine-3-carboxylic acid 2 C ガチフロキサシン (GLX) (±)-1-cycloproyl-6-fluoro-1,4-dihydro- 8-methoxy-7-(3-methyl-1-piperazinyl)-4-oxo- 3-quinolinecarboxylic acid 3 C 3 C C v

薬理試験の化学構造式一覧表 (2) 品目本体 ( 略号 ) 化学名構造式 トロバフロキサシン (TVX) (1α,5α,6α)-7-(6-amino-3-azabicyclo[3.1.0]hex- 3-yl)-1-(2,4-difluorophenyl)-6-fluoro- 1,4-dihydro-4-oxo-1,8-naphthyridine- 3-carboxylic acid 2 C グレパフロキサシン (GPX) (±)-1-cycloproyl-6-fluoro-1,4-dihydro-5-methyl-7-(3-methy l-1-piperazinyl)-4-oxo- 3-quinolinecarboxylic acid C 3 C C 3 プルリフロキサシン (PUX) (±)-6-fluoro-1-methyl-7-[4-(5-methyl-2-oxo-1,3-dioxolen-4- yl)methyl-1-piperazinyl]-4-oxo-1,4-[1,3]thiazeto[3,2-a] quinoline-3-carboxylic acid S C 3 C C 3 vi

薬理試験の化学構造式一覧表 (3) 品目本体 ( 略号 ) 化学名構造式 オキサシリン (MPIPC) (2S,5R,6R)-3,3-dimethyl- 6-[[(5-methyl-3-phenyl- 4-isoxazolyl)carbonyl]amino]-7-oxo-4-thia- 1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylic acid C C 3 C C 3 C 3 S ベンジルペニシリン (PCG) (2S,5R,6R)-3,3-dimethyl-7-oxo- 6-(2-phenylacetamido)-4-thia- 1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylic acid C 2 C C C 3 C S 3 アンピシリン (ABPC) (2S,5R,6R)-6-[(R)-2-amino-2-phenylacetamido]- 3,3-dimethyl-7-oxo-4-thia- 1-azabicyclo[3.2.0] heptane-2-carboxylic acid 2 C C C C 3 C 3 S C 3 3 C C セフタジジム (CAZ) 1-[[(6R,7R)-7-[(Z)-(2-amino-4-thiazolyl)-2-[(1-carboxy-1- methylethoxy)imino]acetamido]-2-carboxy-8-oxo-5-thia-1- azabicyclo[4.2.0]oct-2-en-3-yl]methyl]pyridinium hydroxide,inner salt 2 S S + 5 2 イミペネム (IPM) [5R-[5α,6α(R)]]-6-(1-hydroxyethyl)-3-[[2- [(iminomethyl)amino]ethyl]thio]-7-oxo-1-azabicyclo[3.2.0] hept-2-ene-2-carboxylic acid 3 C C S 2 バンコマイシン (VCM) 23-(aminocarbonyl)-12-[[2-0-(3-amino-2,3,6-trideoxy-3-Cmethyl-α-L-lyxo-hexopyranosyl)β-D-glucopyranosyl]oxy]- 8,16-dichloro-2,3,4,5,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30- hexadecahydro-5,19,34,36,38-pentahydroxy-20[[4-methyl-2- (methylamino)-1-oxopentyl]amino]-3,21,25,28,41-pentaoxo- 1-6.9:15,18-dietheno-4,30-(iminomethano)-31,35-metheno- 11,27,13-[ 1]propene[1,2]diyl[3]ylidene-13-10,14,2,22,26,29-benzodioxatetraazacycloheptatriacontene-1- carboxylic acid Cl 2 C 3 C 3 C Cl Cl 2 3 C C 3 C 3 vii

2.6.2 薬理試験の概要文 1. まとめシタフロキサシンは好気性または嫌気性のグラム陽性菌およびグラム陰性菌 マイコプラズマ属およびクラミジア属に及ぶ幅広い抗菌スペクトルを有することを確認した すなわち本薬は 臨床分離されたブドウ球菌属 ストレプトコッカス属 腸球菌属 腸内細菌科 ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌 モラクセラ属 ナイセリア属および嫌気性菌など 30 菌種に対して 対照ニューキノロン系抗菌薬であるレボフロキサシン シプロフロキサシンおよびトスフロキサシンと比較して強い抗菌力を示した また 呼吸器感染症主要原因菌である Streptococcus pneumoniae aemophilus influenzae Moraxella (Branhamella) catarrhalis および Klebsiella pneumoniae に対して 本薬はモキシフロキサシンより強い抗菌力を示した さらにレジオネラ属 マイコプラズマ属およびクラミジア属に対し 本薬はレボフロキサシン シプロフロキサシン トスフロキサシン ガチフロキサシン プルリフロキサシンおよびモキシフロキサシンよりも強い抗菌力を示した シタフロキサシンの抗菌活性は 培地の種類 接種菌量 ヒト血清添加の影響を受けにくかったが p5.5 で低下する傾向が認められた また 人工尿中において抗菌活性が低下したが いずれも MIC の変動は 4 倍以内であった 本薬の抗菌活性は 2.5 mm の 2 価鉄 3 価鉄 アルミニウムおよび亜鉛添加により低下し MIC は金属イオン無添加培地の 1~16 倍に上昇した シタフロキサシンの抗菌活性に及ぼすこれらの諸因子の影響は 対照ニューキノロン系抗菌薬の抗菌活性に及ぼす影響と同程度もしくは少なかった ヒト血清中濃度シミュレーションモデルにおいて シタフロキサシンは Staphylococcus aureus S. pneumoniae Escherichia coli. influenzae M. (B.) catarrhalis および Pseudomonas aeruginosa に対して 殺菌的に作用した 形態学的には MIC 以上の濃度で溶菌像が観察された また シタフロキサシンは試験管内において post-antibiotic effect を示した シタフロキサシンは S. aureus S. pneumoniae E. coli および P. aeruginosa の DA ジャイレースおよびトポイソメラーゼ IV の活性を阻害し 50% 阻害濃度を指標とした標準株由来酵素に対する阻害活性は 対照ニューキノロン系抗菌薬と比較して 1.5 ~79 倍高かった また 本薬は S. aureus S. pneumoniae E. coli および P. aeruginosa の各標的酵素遺伝子にキノロン耐性に関与する変異を 1 ヵ所導入した標的酵素に対しても 対照ニューキノロン系抗菌薬と比較して高い阻害活性を示すことを確認した 一方 ヒト由来類似酵素であるヒトトポイソメラーゼ IIα に対するシタフロキサシンの 50% 阻害濃度は 標準株由来の E. coli DA ジャイレースおよび S. aureus トポイソメラーゼ IV と比較して 6000 倍以上高く 高い選択性を確認した シタフロキサシンのヒト細胞内移行性はレボフロキサシンと同程度であった 1

シタフロキサシンに対する S. aureus S. pneumoniae および E. coli の自然耐性菌出現頻度はレボフロキサシン モキシフロキサシン ガチフロキサシンおよびシプロフロキサシンと同程度あるいはそれらより低い結果であった 増量継代による試験管内耐性獲得試験では シタフロキサシンに対する S. aureus E. coli および P. aeruginosa の耐性獲得性は レボフロキサシンおよびシプロフロキサシンと同程度あるいはそれらより低かった グラム陽性菌およびグラム陰性菌によるマウス敗血症モデルの感染防御効果を検討したところ シタフロキサシンは S. aureus S. pneumoniae P. aeruginosa および Serratia marcescens 感染に対してレボフロキサシン シプロフロキサシン スパルフロキサシンおよびトスフロキサシンよりも高い効果を示した バイオフィルム感染モデルとしての P. aeruginosa 複雑性尿路感染症モデルに対してシタフロキサシンは レボフロキサシンおよびシプロフロキサシンよりも有意に高い治療効果を示した マウス腓腹筋感染モデルを用いた薬力学的試験において シタフロキサシンの感染治療効果は薬力学的パラメータのなかで AUC/MIC と最も高い相関を示すことが確認された また シタフロキサシンは in vivo PAE を示した さらに S. pneumoniae によるマウス肺炎モデルにおいて シタフロキサシンおよび対照ニューキノロン系抗菌薬のヒト血中 AUC と同程度の AUC をマウスに曝露したところ シタフロキサシンはレボフロキサシン トスフロキサシンおよびシプロフロキサシンよりも有意に高い治療効果を示した 安全性薬理試験の結果 シタフロキサシンは中枢神経系 呼吸循環器系 消化器系 腎機能あるいは視覚機能に対して問題となる作用は示さなかった 2

2. 効力を裏付ける試験 2.1 抗菌スペクトル... 添付資料番号 4.2.1.1-1 2.1.1 好気性菌に対する抗菌スペクトル日本化学療法学会標準法に準じた微量液体希釈法により 好気性のグラム陽性菌およびグラム陰性菌の標準菌株に対するシタフロキサシン (STX) の最小発育阻止濃度 (MIC) を測定し 既存ニューキノロン系抗菌薬であるオフロキサシン (LX) レボフロキサシン (LVX) シプロフロキサシン(CPX) スパルフロキサシン(SPX) およびトスフロキサシン (TLX) の MIC と比較した その結果を表 2.6.2.2-1 に示す 表 2.6.2.2-1 好気性菌に対する抗菌活性 菌株 MIC (µg/ml) STX LX LVX CPX SPX TLX S. aureus DA 209-P 0.006 0.20 0.10 0.05 0.025 0.025 S. aureus SMIT 0.003 0.10 0.05 0.05 0.012 0.006 S. epidermidis 56500 0.05 0.78 0.39 0.39 0.10 0.10 S. pyogenes G-36 0.025 1.56 0.78 0.78 0.39 0.10 S. mitis IID 685 0.025 0.78 0.39 0.78 0.20 0.10 S. pneumoniae ATCC 49619 0.025 1.56 0.39 0.39 0.10 0.05 E. faecalis ATCC 19433 0.10 3.13 1.56 1.56 0.39 0.39 B. subtilis ATCC 6633 0.006 0.10 0.05 0.05 0.05 0.025 E. coli IJ 0.003 0.025 0.012 0.003 0.006 0.003 E. coli KL-16 0.006 0.05 0.025 0.006 0.012 0.012 S. flexneri 2a 5503 0.006 0.05 0.025 0.012 0.012 0.012 S. enteritidis IID 604 0.012 0.10 0.05 0.012 0.025 0.025. alvei IID 978 0.006 0.025 0.012 0.006 0.025 0.012 C. freundii IID 976 0.006 0.05 0.025 0.012 0.012 0.006 P. vulgaris 08601 0.006 0.025 0.012 0.012 0.10 0.025 P. rettgeri 08500 3.13 3.13 3.13 0.78 1.56 1.56 P. inconstans 08303 0.025 0.20 0.10 0.012 0.05 0.025 P. mirabilis I 3849 0.025 0.10 0.05 0.025 0.20 0.10 M. morganii IID 602 0.012 0.10 0.05 0.012 0.10 0.05 K. pneumoniae TYPE 1 0.025 0.10 0.05 0.025 0.05 0.05 K. oxytoca 07600 0.006 0.05 0.025 0.006 0.05 0.012 E. cloacae 03400 0.003 0.05 0.025 0.006 0.012 0.006 E. aerogenes ATCC 8329 0.003 0.025 0.012 0.003 0.012 0.006 S. marcescens 10100 0.025 0.20 0.10 0.05 0.20 0.05 Y. enterocolitica TE 591 0.003 0.05 0.025 0.006 0.006 0.006 P. aeruginosa PA1 0.10 0.78 0.39 0.10 0.39 0.10 P. putida IID 5121 0.20 1.56 0.78 0.20 0.39 0.20 B. cepacia IID 1340 1.56 > 6.25 6.25 6.25 6.25 3.13 S. maltophilia IID 1275 0.10 0.78 0.39 1.56 0.20 0.20. meningosepticum ATCC 13253 0.78 1.56 0.78 1.56 0.10 0.39 A. baumannii ATCC 19606 0.10 0.78 0.39 1.56 0.05 0.10 A. faecalis ATCC 19108 0.05 0.78 0.39 0.39 0.20 0.20 A. xylosoxidans ATCC 27061 0.78 > 6.25 > 6.25 > 6.25 > 6.25 > 6.25 接種菌量 : 約 10 5 CU/mL 3

シタフロキサシンは好気性のグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対して幅広い抗菌スペクトルを有し その抗菌活性は Proteus rettgeri 08500 株 Proteus inconstans 08303 株 lavobacterium meningosepticum ATCC 13253 株および Acinetobacter baumannii ATCC 19606 株を除くとオフロキサシン レボフロキサシン スパルフロキサシン シプロフロキサシンおよびトスフロキサシンより高かった [ 概要表 2.6.3.2(1) 参照 ] 2.1.2 嫌気性菌に対する抗菌スペクトル日本化学療法学会標準法に準じた微量液体希釈法により 嫌気性のグラム陽性菌およびグラム陰性菌の標準菌株に対するシタフロキサシンの抗菌活性を測定し 対照ニューキノロン系抗菌薬と比較した その結果を表 2.6.2.2-2 に示す シタフロキサシンは嫌気性のグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対して幅広い抗菌スペクトルを有し その MIC はいずれも 0.78 µg/ml 以下であり オフロキサシン レボフロキサシン スパルフロキサシン シプロフロキサシンおよびトスフロキサシンより高い抗菌活性を示した [ 概要表 2.6.3.2(1) 参照 ] 表 2.6.2.2-2 嫌気性菌に対する抗菌活性 (1/2) 菌株 MIC (µg/ml) STX LX LVX CPX SPX TLX C. symbiosum ATCC 14940 0.78 25 12.5 25 25 6.25 C. oroticum ATCC 13619 0.39 12.5 12.5 25 12.5 3.13 C. indolis ATCC 25771 0.39 50 25 100 12.5 6.25 C. ramosum VPI 679 0.78 25 12.5 12.5 3.13 1.56 C. ramosum JCM 1298 0.78 12.5 6.25 12.5 3.13 1.56 C. difficile ATCC 9689 0.20 12.5 6.25 12.5 6.25 1.56 C. perfringens JCM 1290 0.05 0.78 0.39 0.39 0.20 0.20 C. septicum JCM 8144 0.05 0.78 0.20 0.39 0.39 0.20 E. moniliforme VPI 5518 0.10 1.56 0.78 0.39 0.39 0.20 E. aerofaciens ATCC 25986 0.05 0.78 0.78 0.78 0.39 0.39 E. limosum ATCC 8486 0.10 3.13 1.56 1.56 0.78 0.78 P. asaccharolyticus VPI 5045 0.78 50 25 50 12.5 3.13 P. prevotii ATCC 9321 0.20 12.5 6.25 1.56 0.78 0.39 P. anaerobius ATCC 27337 0.05 1.56 0.78 1.56 1.56 0.20 P. intermedius VPI 3372 0.10 3.13 1.56 1.56 1.56 0.39 L. acidophilus JCM 1132 0.78 > 100 100 100 50 6.25 接種菌量 : 約 10 5 CU/mL 4

表 2.6.2.2-2 嫌気性菌に対する抗菌活性 (2/2) 菌株 MIC (µg/ml) STX LX LVX CPX SPX TLX B. fragilis ATCC 25285 0.05 1.56 0.78 3.13 1.56 0.39 B. ovatus ATCC 8483 0.10 12.5 6.25 6.25 1.56 0.78 B. uniformis ATCC 8492 0.20 6.25 3.13 6.25 1.56 1.56 B. vulgatus JCM 5826 0.20 3.13 1.56 25 0.78 0.78 B. distasonis JCM 5825 0.10 6.25 3.13 6.25 3.13 1.56 B. thetaiotaomicron JCM 5827 0.39 12.5 6.25 25 3.13 1.56. necrophorum JCM 3718 0.05 6.25 3.13 1.56 3.13 0.20. nucleatum JCM 8532 0.05 1.56 1.56 1.56 1.56 0.39. nucleatum IPP 143 0.78 > 100 50 100 50 12.5. varium ATCC 8501 0.78 25 25 50 25 6.25. mortiferum ATCC 9817 0.10 3.13 1.56 1.56 3.13 1.56 P. bivia JCM 6331 0.20 6.25 3.13 12.5 3.13 3.13 P. corporis JCM 8529 0.05 1.56 0.78 0.78 1.56 0.39 P. melaninogenica JCM 6325 0.05 1.56 0.78 0.78 1.56 0.39 P. gingivalis JCM 8525 0.05 0.78 0.39 0.78 0.78 0.20 P. asaccharolytica JCM 6326 0.05 1.56 0.78 1.56 3.13 0.39 V. parvula ATCC 10790 0.05 0.78 0.39 0.20 0.20 0.39 接種菌量 : 約 10 5 CU/mL 2.2 臨床分離株に対する抗菌活性... 添付資料番号 4.2.1.1-2~3 2004 年に分離された臨床分離株に対するシタフロキサシンの抗菌活性を 日本化学療法学会標準法に準じた微量液体希釈法で測定し レボフロキサシン シプロフロキサシンおよびトスフロキサシンのそれと比較した ただし eisseria gonorrhoeae 1) に関しては CCLS 標準法に準じた寒天平板希釈法にて測定した また Streptococcus agalactiae Enterococcus avium バンコマイシン耐性 Enterococcus Klebsiella oxytoca Shigella species Stenotrophomonas maltophilia Burkholderia cepacia Alcaligenes xylosoxidans および嫌気性菌に関しては 2002 年 ~2005 年に分離された臨 1, 2) 3) 床分離株に対する本薬の抗菌活性を CCLS 標準法および CLSI 標準法に準じた微量液体希釈法にて測定し レボフロキサシン シプロフロキサシン トスフロキサシン ガチフロキサシン (GLX) およびプルリフロキサシン (PUX) のそれと比較した 菌種ごとの各薬剤の MIC の範囲 (range) 用いた菌株の 50% および 90% の発育を阻止する MIC(MIC 50 および MIC 90 ) を表 2.6.2.2-3~17 に示す なお 用いた株が 10 株に満たない菌種については MIC 一覧を表示した 接種菌量は特に記載しない限り約 10 5 CU/mL である [ 概要表 2.6.3.2(2) および (3) 参照 ] 2.2.1 ブドウ球菌属 ( スタフィロコッカス属 ) ブドウ球菌属に対して シタフロキサシンは供試ニューキノロン系抗菌薬中最も高い抗菌活性を示した メチシリン感受性 Staphylococcus aureus(mssa;1126 株 ) に 5

対するシタフロキサシンの MIC 90 は 0.06 µg/ml であり 本薬はトスフロキサシンと同程度 レボフロキサシンの 4 倍 シプロフロキサシンの 16 倍高活性を示した 一方 メチシリン耐性 S. aureus(mrsa;1169 株 ) に対しては いずれの供試薬も MSSA と比較して抗菌活性が低下する傾向が認められた シタフロキサシンの MIC 90 は 8 µg/ml であり 対照ニューキノロン系抗菌薬と比較して 8~16 倍以上の高活性を示した メチシリン感受性コアグラーゼ陰性 staphylococcus(719 株 ) に対するシタフロキサシンの MIC 90 は 0.06 µg/ml であり 本薬はトスフロキサシンの 8 倍 レボフロキサシンおよびシプロフロキサシンの 16 倍高活性を示した また メチシリン耐性コアグラーゼ陰性 staphylococcus (1029 株 ) に対するシタフロキサシンの MIC 90 は 0.25 µg/ml であり 対照ニューキノロン系抗菌薬と比較して 32~128 倍高活性を示した 表 2.6.2.2-3 ブドウ球菌属に対する抗菌活性 菌 種 薬剤 MIC (µg/ml) ( 株 数 ) MIC range MIC 50 MIC 90 メチシリン感受性 S. aureus (MSSA) STX 0.06 ~ 16 0.06 0.06 (1126) LVX 0.06 ~ >64 0.12 0.25 CPX 0.06 ~ >64 0.25 1 TLX 0.06 ~ >32 0.06 0.06 MPIPC 0.12 ~ 2 0.25 0.25 メチシリン耐性 S. aureus (MRSA) STX 0.06 ~ 32 0.5 8 (1169) LVX 0.06 ~ >64 8 >64 CPX 0.06 ~ >64 64 >64 TLX 0.06 ~ >32 8 >32 MPIPC 4 ~ >8 >8 >8 メチシリン感受性コアグラーゼ陰性 STX 0.06 ~ 2 0.06 0.06 staphylococcus LVX 0.06 ~ >64 0.12 1 (719) CPX 0.06 ~ >64 0.12 1 TLX 0.06 ~ >32 0.06 0.5 MPIPC 0.12 ~ 0.25 0.12 0.12 メチシリン耐性コアグラーゼ陰性 STX 0.06 ~ 4 0.12 0.25 staphylococcus LVX 0.06 ~ >64 2 8 (1029) CPX 0.06 ~ >64 4 32 TLX 0.06 ~ >32 4 8 MPIPC 0.5 ~ >8 8 >8 2.2.2 ストレプトコッカス属ストレプトコッカス属に対しシタフロキサシンは高い抗菌活性を示し 0.5 µg/ml で供試したすべての Streptococcus pneumoniae Streptococcus pyogenes および S. agalactiae の発育を阻止した シタフロキサシンの MIC 90 は S. pneumoniae(1010 株 ) および S. pyogenes(676 株 ) で 0.06 µg/ml S. agalactiae(25 株 ) で 0.5 µg/ml であった 本薬は対照ニューキノロン系抗菌薬と比較して S. pneumoniae でトスフロキサシンの 2~16 倍 S. pyogenes で 8~32 倍および S. agalactiae で 16~64 倍の高活性を 6

示した 表 2.6.2.2-4 ストレプトコッカス属に対する抗菌活性 菌 種 薬剤 MIC (µg/ml) ( 株 数 ) MIC range MIC 50 MIC 90 S. pneumoniae STX 0.06 ~ 0.25 0.06 0.06 (1010) LVX 0.06 ~ 16 0.5 1 CPX 0.06 ~ 16 0.5 1 TLX 0.06 ~ 4 0.06 0.12 S. pyogenes STX 0.06 ~ 0.25 0.06 0.06 (676) LVX 0.06 ~ 16 0.5 1 CPX 0.06 ~ 16 0.25 2 TLX 0.06 ~ 8 0.06 0.5 S. agalactiae a STX 0.06 ~ 0.5 0.06 0.5 (25) LVX 0.5 ~ 32 1 32 CPX 0.5 ~ 32 1 32 TLX 0.12 ~ 8 0.5 8 GLX 0.25 ~ 8 0.5 8 PUX 0.25 ~ 16 0.5 16 a:s. agalactiae の接種菌量は約 5 10 4 CU/well 2.2.3 腸球菌属 ( エンテロコッカス属 ) 腸球菌属に対して シタフロキサシンは供試ニューキノロン系抗菌薬中最も高い抗菌活性を示した シタフロキサシンの Enterococcus faecalis(987 株 ) に対する MIC 90 は 2 µg/ml であり 本薬はトスフロキサシンの 8 倍 レボフロキサシンおよびシプロフロキサシンの 16 倍の高活性を示した 一方 シタフロキサシンの Enterococcus faecium(663 株 ) に対する MIC 90 は 4 µg/ml であり 本薬はトスフロキサシンの 4 倍 レボフロキサシンの 16 倍 シプロフロキサシンの 32 倍以上の高活性を示した 表 2.6.2.2-5 腸球菌属に対する抗菌活性 菌 種 薬剤 MIC (µg/ml) ( 株 数 ) MIC range MIC 50 MIC 90 E. faecalis STX 0.06 ~ 8 0.12 2 (987) LVX 0.25 ~ >64 1 32 CPX 0.12 ~ 64 1 32 TLX 0.06 ~ >32 0.25 16 E. faecium STX 0.06 ~ 32 1 4 (663) LVX 0.25 ~ >64 32 64 CPX 0.12 ~ >64 32 >64 TLX 0.06 ~ >32 8 16 E. avium(5 株 ) に対するシタフロキサシンの MIC は 0.06 あるいは 0.12 µg/ml と供試ニューキノロン系抗菌薬中最も低く 本薬は対照ニューキノロン系抗菌薬の 2~ 8 倍以上の高活性を示した 7

表 2.6.2.2-6 E. avium に対する抗菌活性 菌株 MIC (µg/ml) STX LVX TLX CPX GLX PUX 1DI20100146 0.06 0.5 0.25 0.5 0.25 0.5 1DI20100147 0.06 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 1DI20100148 0.06 0.5 0.25 0.5 0.5 0.5 1DI20100149 0.06 0.5 0.12 0.5 0.25 0.5 1DI20100150 0.12 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 接種菌量 : 約 5 10 4 CU/well バンコマイシン (VCM) 耐性 (MIC 32 µg/ml)e. faecalis(5 株 ) に対するシタフロキサシンの MIC は 0.06 あるいは 2 µg/ml と供試薬中最も低く 本薬は対照ニューキノロン系抗菌薬の 2~32 倍以上の高活性を示した また バンコマイシン耐性 E. faecium(2 株 ) および E. gallinarum(1 株 ) に対してもシタフロキサシンは供試ニューキノロン系抗菌薬中最も低い MIC を示した 表 2.6.2.2-7 バンコマイシン耐性腸球菌属に対する抗菌活性 菌種 菌株 MIC (µg/ml) STX LVX TLX CPX GLX PUX VCM E. faecalis 1DI20100151 2 32 >16 32 16 >32 64 1DI20100152 2 32 >16 32 16 >32 32 1DI20100153 0.06 0.5 0.12 0.5 0.25 1 >128 1DI20100154 2 32 >16 32 16 32 64 1DI20100155 2 32 >16 32 16 32 128 E. faecium 1DI20100156 4 64 >16 64 32 >32 128 1DI20100157 1 8 8 8 8 2 64 E. gallinarum 1DI20100158 2 64 >16 64 16 >32 64 接種菌量 : 約 5 10 4 CU/well 2.2.4 腸内細菌科シタフロキサシンの MIC 90 は Escherichia coli(1105 株 ) で 1 µg/ml Klebsiella pneumoniae(1010 株 ) で 0.06 µg/ml K. oxytoca(25 株 ) で 0.5 µg/ml Salmonella sp. (320 株 ) で 0.06 µg/ml Shigella sp.(20 株 ) で 0.06 µg/ml Proteus mirabilis(677 株 ) で 0.5 µg/ml インドール陽性 Proteus(764 株 )0.25 µg/ml( このうち Morganella morganii(399 株 )0.12 µg/ml) Serratia marcescens(811 株 )0.25 µg/ml Citrobacter sp.(791 株 ) で 0.5 µg/ml および Enterobacter sp.(1029 株 ) で 0.12 µg/ml であった 本薬の腸内細菌科菌種に対する抗菌活性は 供試ニューキノロン系抗菌薬中最も高いものであった 特にシタフロキサシンは対照ニューキノロン系抗菌薬と比較して E. coli で 8~64 倍以上 P. mirabilis で 8~16 倍およびインドール陽性 Proteus で 8 倍の高活性を示した 8

表 2.6.2.2-8 腸内細菌科に対する抗菌活性 菌 種 薬剤 MIC (µg/ml ) ( 株 数 ) range MIC 50 MIC 90 E. coli STX 0.06 ~ 8 0.06 1 (1105) LVX 0.06 ~ >64 0.06 8 CPX 0.06 ~ >64 0.06 32 TLX 0.06 ~ >32 0.06 >32 K. pneumoniae STX 0.06 ~ 16 0.06 0.06 (1010) LVX 0.06 ~ 64 0.06 0.25 CPX 0.06 ~ >64 0.06 0.12 TLX 0.06 ~ >32 0.06 0.12 K. oxytoca a STX 0.06 ~ 0.5 0.06 0.5 (25) LVX 0.06 ~ 8 0.06 4 CPX 0.06 ~ 16 0.06 4 TLX 0.06 ~ 4 0.06 4 GLX 0.06 ~ 8 0.06 4 PUX 0.06 ~ 4 0.06 2 Salmonella sp. STX 0.06 ~ 0.5 0.06 0.06 (320) LVX 0.06 ~ 8 0.06 0.12 CPX 0.06 ~ 8 0.06 0.06 TLX 0.06 ~ 4 0.06 0.06 Shigella sp. a STX 0.06 ~ 0.5 0.06 0.06 (20) LVX 0.06 ~ 4 0.06 0.25 CPX 0.06 ~ 4 0.06 0.12 TLX 0.06 ~ 4 0.06 0.12 GLX 0.06 ~ 2 0.06 0.25 PUX 0.06 ~ 1 0.06 0.06 P. mirabilis STX 0.06 ~ 64 0.06 0.5 (677) LVX 0.06 ~ >64 0.06 4 CPX 0.06 ~ >64 0.06 4 TLX 0.06 ~ >32 0.06 8 インドール陽性 Proteus STX 0.06 ~ 64 0.06 0.25 (764) LVX 0.06 ~ >64 0.06 2 CPX 0.06 ~ >64 0.06 2 TLX 0.06 ~ >32 0.06 2 うち M. morganii STX 0.06 ~ 4 0.06 0.12 (399) LVX 0.06 ~ 64 0.06 1 CPX 0.06 ~ >64 0.06 0.5 TLX 0.06 ~ >32 0.06 2 S. marcescens STX 0.06 ~ 16 0.06 0.25 (811) LVX 0.06 ~ 64 0.12 1 CPX 0.06 ~ >64 0.06 1 TLX 0.06 ~ >32 0.12 1 Citrobacter sp. STX 0.06 ~ 16 0.06 0.5 (791) LVX 0.06 ~ >64 0.12 1 CPX 0.06 ~ >64 0.06 1 TLX 0.06 ~ >32 0.06 1 Enterobacter sp. STX 0.06 ~ 64 0.06 0.12 (1029) LVX 0.06 ~ >64 0.06 0.5 CPX 0.06 ~ >64 0.06 0.25 TLX 0.06 ~ >32 0.06 0.25 a:k. oxytoca および Shigella sp. の接種菌量は約 5 10 4 CU/well 9

2.2.5 ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌尿路感染症 (UTI) および呼吸器感染症 (RTI) 由来 Pseudomonas aeruginosa(uti; 835 株 RTI;1049 株 ) に対するシタフロキサシンの MIC 90 は それぞれ 8 および 2 µg/ml であり 本薬は対照ニューキノロン系抗菌薬と比較すると それぞれ 4~8 倍および 2~4 倍高活性を示した Acinetobacter sp.(834 株 ) に対するシタフロキサシンの MIC 90 は 0.25 µg/ml であり トスフロキサシンと同程度 レボフロキサシンの 4 倍 シプロフロキサシンの 8 倍高活性を示した S. maltophilia(25 株 ) B. cepacia(25 株 ) および A. xylosoxidans(25 株 ) に対するシタフロキサシンの MIC 90 は それぞれ 0.5 1 および 2 µg/ml であり 本薬は対照ニューキノロン系抗菌薬と比較すると それぞれ 2~16 倍 4~8 倍および 8~16 倍以上の高活性を示した 表 2.6.2.2-9 ブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌に対する抗菌活性 菌 種 薬剤 MIC (µg/ml ) ( 株 数 ) range MIC 50 MIC 90 P. aeruginosa STX 0.06 ~ 32 0.12 8 from UTI LVX 0.06 ~ >64 1 64 (835) CPX 0.06 ~ >64 0.25 32 TLX 0.06 ~ >32 0.25 >32 P. aeruginosa STX 0.06 ~ 16 0.12 2 from RTI LVX 0.06 ~ >64 0.5 8 (1049) CPX 0.06 ~ >64 0.12 4 TLX 0.06 ~ >32 0.12 4 Acinetobacter sp. STX 0.06 ~ >64 0.06 0.25 (834) LVX 0.06 ~ >64 0.06 1 CPX 0.06 ~ >64 0.12 2 TLX 0.06 ~ >32 0.06 0.25 S. maltophilia a STX 0.06 ~ 1 0.12 0.5 (25) LVX 0.25 ~ 8 0.5 2 CPX 0.5 ~ 16 1 4 TLX 0.06 ~ 4 0.25 1 GLX 0.12 ~ 8 0.5 2 PUX 1 ~ 32 2 8 B. cepacia a STX 0.06 ~ 1 0.25 1 (25) LVX 0.25 ~ 8 1 4 CPX 0.25 ~ 8 1 4 TLX 0.12 ~ 8 1 4 GLX 0.25 ~ 16 1 8 PUX 0.5 ~ 32 1 4 A. xylosoxidans a STX 0.12 ~ 2 0.25 2 (25) LVX 1 ~ 32 2 16 CPX 1 ~ 64 2 16 TLX 1 ~ >16 4 >16 GLX 1 ~ 32 2 16 PUX 2 ~ 32 4 16 a:s. maitophilia, B. cepacia および A. xylosoxidans の接種菌量は約 5 10 4 CU/well 10