18 歳で就職してから 20 歳になるまでの厚生年金保険被保険者期間 (20 月 ) は 老齢基礎年金の年金額には反映しない ただし 老齢厚生年金の年金額には反映 する < 問 2> 正解 3 1) 不適切 厚生年金保険の被保険者期間が 240 月 (20 年 ) 以上ある人が ( 昭和 24 年

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1 夫が亡くなったとき 40 歳以上 65 歳未満で 生計を同じくしている子がいない妻 2 遺族厚生年金と遺族基礎年金を受けていた子のある妻 (40 歳に達した当時 子がいるため遺族基礎年金を受けていた妻に限る ) が 子が 18 歳到達年度の末日に達したため 遺族基礎年金を受給できなくなったとき

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の合計 ( ただし 20 歳以上 60 歳未満の期間 ) なお 保険料免除期間がある場合 本人は保険料を支払っていなくても 一定の期間が分子に加算される A さんの場合 保険料納付済月数は 国民年金保険料納付済期間 35 月 + 厚生年金保険被 保険者期間 398 月 + 厚生年金保険被保険者期間

ていたものと推定されるので 所定の手続により, 雇用保険から基本手当を 150 日分 受給することができる < 問 3> 正解 3 1) 不適切 老齢厚生年金は 65 歳からの受給が原則であるが 男性の場合 昭和 36 年 4 月 1 日以前生まれの人は 65 歳前から特別支給の老齢厚生年金を受給す

* 老齢基礎年金の額および付加年金の額 444 月 780,100 円 +200 円 138 月 749,200 円 480 月 < 問 2> 正解 2 1) 適切 国民年金基金には 47 都道府県に設立された 地域型基金 と 25 の職種別に設立された 職能型基金 の 2 種類があり 国民年金の第

一発合格!FP 技能士 3 級完全攻略実戦問題集 年版 別冊 FP 技能士 3 級 2018 年 9 月実施試験 解答 & 解説 実技試験個人資産相談業務 ( 金融財政事情研究会 ) 問題 解答 解説 第 1 問問 1 1 1) 適切 医療費の一部負担金等の額が自己負担限度額を超える場合

第 2 問問 4 2 < 遺族に必要な生活資金等の総額 > 生活費 30 万円 50% 12 カ月 29 年 =5,220 万円 死亡整理資金( 葬儀費用等 ) 200 万円 緊急予備資金 300 万円 住宅ローンについては団体信用生命保険に加入しているので計算に含めない合計 5,220 万円 +2

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

する場合, 特別支給の老齢厚生年金 ( 基本月額 ) は, 総報酬月額相当額 ( 標準報酬月額とその月以前 1 年間に受けた標準賞与額を 12 等分した額との合計額 ) との間で調整が行われる いわゆる在職老齢年金と言われるもので 基本月額と総報酬月額相当額との合計額が 28 万円 ( 平成 29

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相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

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国民年金基金は国民年金の第1号被保険者(自営業の方やフリーで働く方、およびその配偶者の方)の保険料を納めている方で、20歳以上60歳未満の方が加入することができます

5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

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問 2 1 〇 3 〇問 ,347( 円 ) 21,459,005 ( 円 ) < 賃金低下率 > < 支給率 > 61% 以下 15% 65% 10.05% 70% 4.67% 75% 以上 0% 1 適切 適切 A さんが厚生年金保険の被保険者でなくなった 場合 妻 B さんは 60


特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

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平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

問 ,088( 円 ) 21,084,995 ( 円 ) 3662( 円 ) 41,475,457 ( 円 ) 最長で2 年間 全国健康保険協会管掌健康保険に任意継続被保険者として加入することができる 任意継続被保険者の保険料は Aさんが全額負担することになる 1. 老齢基礎年金の年金額

第14章 国民年金 

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この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

特別障害者控除同居特別障害者寡婦控除特別寡婦控除寡夫控除 障害者控除に該当する場合のうち 障害の程度が身体障害者手帳 1 級または2 級の方や療育手帳 AまたはAの場合 また精神障害者手帳 1 級の場合等 納税者の配偶者その他の親族 ( 扶養親族や配偶者控除を受ける配偶者に限る ) が特別障害者でか


給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

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上場株式等の譲渡益に係る課税 上場株式等の税金について 上場株式等の譲渡益に係る税率は以下の通りです 平成 25 年 1 月 1 日 ~ 平成 25 年 12 月 31 日 平成 26 年 1 月 1 日 ~ 平成 49 年 12 月 31 日 平成 50 年 1 月 1 日 ~ % (

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所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

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公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

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地震保険料 寡婦控除寡夫控除 あなたやあたなと生計を一にする配偶者その他の親族が所有している居住用家屋 生活用動産を保険や共済の目的とする契約で かつ 地震 噴火又は津波等を原因とする火災 損壊等による損害の額を補てんする保険金や共済金が支払われる地震保険 また平成 18 年末までに結んだ保険期間

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相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く

平成 31 年度 ( 平成 30 年分 ) 所得控除 雑損控除 納税義務者又はその者と生計同一の配偶者 その他親族が有する資産について 災害 盗難 横領によ る住宅 家財 現金の損害一定額 控除計算 A B いずれか多い方の金額 A:( 損失額 - 保険金等による補てん額 )-( 総所得金額等の合計

e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

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このうち 申告納税額がある方 ( 納税人員 ) は640 万 8 千人で は41 兆 4,298 億円 申告納税額は3 兆 2,037 億円となっており 平成 28 年分と比較すると 人数 (+0.6%) (+ 3.4%) 及び申告納税額 (+4.6%) はいずれも増加しました 所得者区分別の状況イ

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5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

例題 1 下記の事項につき ア ~ エのうち正しいものを 1 つ 選んでください 所得税および住民税の生命保険料控除 地震保険料控除についてア. 平成 23 年 12 月締結契約で 一般生命保険料の年間正味払込保険料が75,000 円の場合 この契約に係る所得税の生命保険料控除額は 38,750 円

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第 5 章 N

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

平成19年度分から

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税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

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平成 29 年 5 月 3 級 FP 技能検定 / 実技試験 < 個人資産相談業務 > 解答と解説 第 1 問 番号 問 1 問 2 問 3 正解 2 3 3 配点 4 点 3 点 3 点 < 問 1> 正解 2 2) が正しい 老齢基礎年金の年金額は 20 歳から 60 歳になるまでの 40 年間保険料を支払った場合に 満額の年金額がもらえるしくみで 未納期間等がある場合には その分年金額が減額され る 基本的な計算式は 下記の通りである 保険料納付済月数 ( 注 2) 満額の老齢基礎年金 ( 注 1) 480 月 ( 注 1) 平成 28 年度価額では 780,100 円 なお 29 年度価額は 779,300 円 ( 注 2) 国民年金の保険料納付済期間 厚生年金保険の被保険者期間 共済組合の加入期間 ( ただし 20 歳以上 60 歳未満の期間 ) の合計 また 保険料免除期間がある場合 次の期間が分子に加算される 平成 21 年 3 月以前 : 全額免除月数 1/3+3/4 免除月数 1/2+ 半額免除月数 2/3+ 1/4 免除月数 5/6 平成 21 年 4 月以降 : 全額免除月数 1/2+3/4 免除月数 5/8+ 半額免除月数 3/4+ 1/4 免除月数 7/8 A さんの場合 老齢基礎年金額を計算するうえでの保険料納付済月数は 20 歳以後の厚 生年金保険被保険者期間 (20 歳誕生月 = 昭和 54 年 12 月 ~ 平成元年 11 月 )120 月 + 国民 年金保険料納付済期間 294 月 + 国民年金保険料納付予定期間 30 月 =444 月で 平成 21 年 3 月以前に保険料全額免除期間が 36 月ある したがって 65 歳から受給できる老齢基礎年金の年金額 ( 平成 28 年度価額 ) は 次のよ うになる 444 月 +36 月 1/3 780,100 円 =741,095 円 480 月 ( 注 ) 簡便な考え方としては 20 歳 ~60 歳までの 40 年間 (480 月 ) に保険料の未納 期間はなく 平成 21 年 3 月以前の全額免除期間 36 月以外の 480 月 -36 月 =444 月は保険料納付期間として計算する 1

18 歳で就職してから 20 歳になるまでの厚生年金保険被保険者期間 (20 月 ) は 老齢基礎年金の年金額には反映しない ただし 老齢厚生年金の年金額には反映 する < 問 2> 正解 3 1) 不適切 厚生年金保険の被保険者期間が 240 月 (20 年 ) 以上ある人が ( 昭和 24 年 4 月 2 日以後生まれの男性の場合 ) 老齢基礎年金を受給する 65 歳に達した時点で その人に生計を維持されている 65 歳未満の配偶者がいる場合 老齢厚生年金に加給年金額が加算される Aさんの場合 厚生年金保険の被保険者期間が 140 月なので 加給年金額は支給されない 2) 不適切 老齢厚生年金は 老齢基礎年金の受給資格期間を満たし 厚生年金保険の被保険者期間が 1 ヵ月以上あれば 65 歳から支給を受けることができる ただし 男性の場合 昭和 36 年 4 月 1 日以前生まれの人で 厚生年金保険の被保険者期間が 1 年以上あり, 老齢基礎年金の受給資格期間を満たしている人は, 生年月日等に応じて 65 歳到達前に特別支給の老齢厚生年金を受給することができる 特別支給の老齢厚生年金の支給内容や支給開始年齢は 生年月日に応じて異なるが 男性は昭和 24 年 4 月 2 日 ~ 昭和 28 年 4 月 1 日生まれは 60 歳から報酬比例部分のみの支給 昭和 28 年 4 月 2 日以後生まれは 3 年ごとに 1 歳ずつ支給開始年齢が引き上げられる などのポイントを覚えておきたい Aさんは 昭和 34 年 12 月 19 日生まれなので 64 歳 から 特別支給の老齢厚生年金 ( 報酬比例部分 ) が受給できる なお 女性の場合 この特別支給の老齢厚生年金の支給開始年齢の引き上げは 5 年遅れで実施されている 3) 適切 老齢基礎年金は 原則 65 歳から支給されるが 60 歳から 65 歳に達するまでの間に繰上げ支給を請求することができる 繰上げ支給の場合 年金額は繰り上げた月数に応じて 1 ヵ月当たり 0.5% 減額される < 問 3> 正解 3 3) の語句の組み合わせが適切 1 小規模企業共済制度は 個人事業主が廃業等した場合に必要となる資金を準備しておくための共済制度で 毎月の掛金は 1,000 円から 70,000 円の範囲内で 500 円刻みで選択することができる 2 小規模企業共済の掛金は その全額が小規模企業共済等掛金控除として 所得控除 の対象となる 3 共済金 ( 死亡事由以外 ) の受取方法には 一括受取り 分割受取り 一括受取り 分割受取りの併用 があるが 個人事業主が廃業した場合に受け取る 一括受取り の共 2

済金は 退職 所得として扱われる 退職所得の場合 勤続年数 20 年まで 1 年間あたり 40 万円 勤続年数 21 年からは 1 年あたり 70 万円が控除され 控除後の金額の 2 分の 1 に対して 所得税 住民税が課税される なお 分割受取りの場合は 雑所得 ( 公的年金等控除の適用あり ) の扱いとなる 第 2 問 番号 問 4 問 5 問 6 正解 3 3 2 配点 3 点 3 点 4 点 < 問 4> 正解 3 3) の語句の組み合わせが適切 1ジュニアNISAは ジュニアNISA 口座に受け入れた上場株式や公募株式投資信託 等の配当金等や譲渡益等が非課税となる制度で 未成年者が口座開設者となり 原則と して その親権者等が未成年者を代理して運用管理等を行う ジュニアNISA 口座に 受け入れることができる上場株式等の新規投資による受入限度額 ( 非課税枠 ) は年間 80 万円 である 2ジュニアNISAの非課税期間は最長で 5 年間 である 3ジュニアNISA 口座に受け入れた上場株式等の配当金等や譲渡代金は 原則として 口座開設者が 3 月 31 日時点で 18 歳 である年の前年の 12 月 31 日まで ジュニアN ISAに係る口座外に払い出すことはできない <NISA とジュニア NISA の概要 >(2017 年の場合 ) NISA ジュニア NISA 対象者 その年の 1 月 1 日において 20 歳以上の居住者等 その年の 1 月 1 日において 20 歳未満の居住者等 年間の非課 120 万円 80 万円 税投資枠 口座開設数 1 年ごとに 1 人 1 口座 (1 年ごとに変更可 ) 全期間を通じて 1 人 1 口座 ( 変更不可 ) 非課税対象 上場株式 公募株式投資信託 ETF 上場 REIT などの配当金等や譲渡益 非課税期間 投資した年から 5 年間 ( ロールオーバーは可能 ) 運用管理 本人 原則として親権者等が代理運用 払出し 自由 原則 3 月 31 日時点で 18 歳である年の前年 12 月 31 日まで払出し不可 3

< 問 5> 正解 3 1) 不適切 輸出を拡大している企業の場合 円高の進行は 円ベースの価格を変更せずに輸出した場合には輸出品の海外での価格が高くなるので国際競争力が低下するし 外貨ベースの価格を変更せずに輸出した場合には円ベースの販売額が減少するので 一般に株価にとって悪材料となる 2) 不適切 配当金の額は決算期ごとに業績等によって変動し 株主総会や取締役会で決定される 会社の定款で定められ 決算期ごとに同額が支払われることはない 3) 適切 株式投資においては 株価の変動により損失を被る可能性がある 株式を購入する場合 その会社の業績だけでなく その製品の市場動向についても着目することが重要である < 問 6> 正解 2 X 社株式の各種投資指標は 次のようになるので 2) が不適切 投資指標 算式 X 社株式の場合 PER 株価 1 株当たり純利益 1 株当たり純利益 :30 億円 2,000 万株 =150 円 PER:3,000 円 150 円 =20 倍 PBR 株価 1 株当たり純資産 1 株当たり純資産 :400 億円 2,000 万株 =2,000 円 PBR:3,000 円 2,000 円 =1.5 倍 配当利回り 1 株当たり配当金 株価 100 1 株当たり配当金 :12 億円 2,000 万株 =60 円 60 円 3,000 円 100=2% 第 3 問 番号 問 7 問 8 問 9 正解 2 2 1 配点 3 点 3 点 4 点 < 問 7> 正解 2 2) の語句の組み合わせが適切 ⅰ) 不動産所得 または事業所得を生ずべき事業を営む青色申告者が その取引の内容を正規の簿記の原則により記帳し それに基づいて作成した貸借対照表等を添付した確定申告書を法定申告期限内に提出した場合 青色申告特別控除として最高 65 万円 を所得金額から控除することができる ⅱ) 青色申告者の所得税の計算において 損益通算してもなお控除しきれない損失の金額 4

( 純損失の金額 ) が生じた場合 その損失の金額を翌年以後 3 年間 にわたって繰り 越して 各年分の所得金額から控除することができる < 問 8> 正解 2 1) 不適切 配偶者控除は 配偶者の合計所得金額が 38 万円以下 ( 給与のみの場合は給与収入が 103 万円以下 ) の場合に適用を受けることができるが 青色事業専従者給与の支払を受けている場合には その給与の多寡に関係なく 配偶者控除の適用を受けることができない 2) 適切 扶養控除の対象となるのは 1 納税者と生計を一にしている親族 ( 配偶者を除く ) 216 歳以上 3 合計所得金額が 38 万円以下などの要件を満たした場合で 控除額は年齢等に応じて 次のようになっている 区分控除額一般の控除対象扶養親族 (16 歳以上 19 歳未満 23 歳以上 70 歳未満 ) 38 万円特定扶養親族 (19 歳以上 23 歳未満 ) 63 万円老人扶養親族 (70 歳以上 ) 同居老親等以外の者 48 万円同居老親等 ( 注 ) 58 万円 ( 注 ) 同居老親等とは 老人扶養親族のうち 納税者又はその配偶者の直系の尊属 ( 父母 祖父母など ) で 納税者又はその配偶者と常に同居している人をいう 長男 Cさんは 21 歳で収入がないので 特定扶養親族に該当し 控除額は 63 万円である 3) 不適切 長女 Dさん (14 歳 ) は 16 歳未満なので 扶養控除の適用を受けることができない < 問 9> 正解 1 1) が正しい 事業所得の金額:750 万円 ( 青色申告特別控除後の金額 ) 一時所得の金額: 解約返戻金一時払保険料特別控除 450 万円 - 360 万円 - 50 万円 =40 万円 総所得金額:750 万円 +40 万円 1/2=770 万円 第 4 問 番号 問 10 問 11 問 12 正解 1 1 2 配点 3 点 3 点 4 点 5

< 問 10> 正解 1 1) 適切 いったん締結した契約を後で解除することができる手付を解約手付というが 相手方が履行に着手する前までは 買主 ( 手付金を支払った者 ) は手付金を放棄することで ( 手付流し ) 売主( 手付金を受け取った者 ) は手付金の 2 倍の額を返却すれば ( 倍返し ) 契約を解除することができる 設問の場合 Aさん ( 売主 ) はCさん ( 買主 ) が契約の履行に着手するまでは 手付金の倍額を償還することで契約を解除することができる 2) 不適切 土地 家屋の固定資産税の納税義務者は 毎年 1 月 1 日現在で所有者として固定資産課税台帳に登録されている者である なお 実務上は, 売買契約により, 売主と買主の間で固定資産税の負担割合を所有期間で按分して精算するのが一般的である 3) 不適切 売買に伴って所有権移転登記をする際に課される登録免許税の課税標準となる不動産の価額は 固定資産税評価額である < 問 11> 正解 1 1) の語句の組み合わせが適切 不動産登記記録は 表題部と権利部に分かれており 権利部はさらに甲区および乙区に分かれている 表題部の土地の表示には 所在 地番 地目 地積 等が 区分建物ではない建物の表示には 所在 家屋番号 構造 床面積等が記載されている 一方 権利部の甲区には 所有権 に関する登記事項が記載されており 乙区には 所有権 以外の権利に関する登記事項が記載されている < 問 12> 正解 2 2) が適切 不動産の譲渡所得については 次のようにして税額を計算する 課税譲渡所得の金額の計算 ( 注 1) ( 注 2) 譲渡価額 -( 取得費 + 譲渡費用 )- 特別控除 = 課税譲渡所得の金額 ( 注 1) 取得費が不明のときなどは 譲渡価額 5% を取得費( 概算取得費 ) とすることができる ( 注 2) 居住用財産を譲渡した場合 一定の要件を満たせば 所有期間の長短にかかわらず 特別控除として 3,000 万円を差し引くことができる 税額の計算課税譲渡所得の金額 税率 = 税額 6

< 税率 > 所得税 ( 注 4) 住民税 ( 注 3) 短期譲渡 30% 9% ( 注 3) 長期譲渡 15% 5% 10 年超所有の居住用財産の譲渡 6,000 万円以下の部分 6,000 万円超の部分 10% 15% 4% 5% ( 注 3) 譲渡した年の 1 月 1 日現在で 所有期間が 5 年以下なら短期譲渡 5 年超な ら長期譲渡 ( 注 4) 復興特税所得税 2.1% が追加徴収される * 設問の場合は 課税譲渡所得の金額を求める問題なので 次のようになる 譲渡価額 概算取得費 ( 注 ) 譲渡費用 特別控除 4,500 万円 -(225 万円 + 150 万円 )-3,000 万円 =1,125 万円 ( 注 ) 概算取得費 :4,500 万円 5%=225 万円 第 5 問 番号 問 13 問 14 問 15 正解 2 1 1 配点 3 点 3 点 4 点 < 問 13> 正解 2 2) の語句の組み合わせが適切 ⅰ) 相続税の基礎控除額は 3,000 万円 +600 万円 法定相続人の数 で計算される 設例の場合 法定相続人は 妻 Bさん 長男 Cさん 長女 Dさんの 3 人であるので Aさんの遺産に係る基礎控除額は 3,000 万円 +600 万円 3 人 = 4,800 万円 である ⅱ)Aさんが平成 29 年分の所得税の確定申告書を提出しなければならない者に該当する場合 相続人は 原則として 相続の開始のあったことを知った日の翌日から 4 ヵ月 以内に 所得税の準確定申告書を提出しなければならない ⅲ) 相続税の申告書は 原則として 相続の開始があったことを知った日の翌日から 10 ヵ月 以内に 提出しなければならない < 問 14> 正解 1 1) 適切 相続で財産を取得した者が 相続開始前 3 年以内に被相続人から贈与 ( 暦年贈与 ) された財産の価額は相続税の課税価格に加算されるが 贈与税の配偶者控除の適用を受けた金額は この 3 年以内の生前贈与加算の対象にはならない したがって 妻 BさんがAさんから贈与を受けた財産については 贈与時の価額から贈与税の配偶者控除の適 7

用を受けた金額 ( 特定贈与財産の額 ) を控除した価額によって Aさんの相続に係る相続税の課税価格に加算する 2) 不適切 長男 CさんがAさんから現金 200 万円の贈与を受けたのは平成 25 年 10 月で 相続開始は平成 29 年 3 月なので この贈与は 3 年以内の生前贈与加算の対象にはならない 3) 不適切 相続時精算課税制度の適用を受けて贈与された財産は 相続税の課税価格に加算されるが その価額は 相続開始時の価額ではなく 贈与時の価額である < 参考 : 相続時精算課税制度における税額計算 > 1 贈与税額の計算贈与財産の価額の合計額から 複数年にわたり利用できる特別控除額 ( 累計で2,500 万円 ) を控除した後の金額に 一律 20% の税率を乗じて計算する 2 相続税額の計算相続時精算課税に係る贈与者が亡くなった時に 相続時精算課税の適用を受けた贈与財産の価額と相続財産の価額とを合計した金額を基に計算した相続税額から 既に納めた相続時精算課税に係る贈与税相当額を控除して算出する その際 相続税額から控除しきれない贈与税相当額については 還付を受けることができる < 問 15> 正解 1 相続税の計算において 相続税の総額 までは 誰がどのように相続したかにかかわらず 法定相続分通りに相続したものとみなして次の順序で計算する 課税価格の合計額本問では 金額を明らかにしていないが 課税遺産総額 ( 課税価格の合計額 - 基礎控除額 )2 億 1,000 万円が明記されており 下記の基礎控除額から逆算すると 2 億 5,800 万円となる 遺産に係る基礎控除額問 13 より 4,800 万円である 課税遺産総額 2 億 5,800 万円 -4,800 万円 =2 億 1,000 万円 ( この金額が設問上の前提条件として記載されている ) 相続税の総額妻 Bさんの相続税の総額の基となる税額 2 億 1,000 万円 1/2=1 億 500 万円 1 億 500 万円 40%-1,700 万円 =2,500 万円長男 Cさんの相続税の総額の基となる税額 2 億 1,000 万円 1/2 1/2=5,250 万円 5,250 万円 30%-700 万円 =875 万円 8

長女 Dさんの相続税の総額の基となる税額長男 Cさんと同じ=875 万円相続税の総額 2,500 万円 +875 万円 2 人 =4,250 万円 9