平成27年版高齢社会白書(全体版)

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はじめに 当財団では これまで 212 年と 15 年に 沖縄県の 5 年先までの将来推計人口を推計してきたが その後 5 年毎に公表される国勢調査および都道府県別生命表の 215 年の統計が公表されたことから同統計のほか 人口動態調査や住民基本台帳人口移動報告などの年次統計なども直近のデータに更新

表紙

2013年7月3日

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

調査結果の概要 1 人口 (1) 本県の人口 平成 30(2018) 年 10 月 1 日現在の本県の総人口は 1,952,926 人 ( 男 973,794 人 女 979,132 人 ) で 平成 29(2017) 年 10 月 1 日現在に比べ9,037 人の減少 ( 男 3,309 人減少

平成27年国勢調査世帯構造等基本集計結果の概要

自殺者数の年次推移 平成 26 年の自殺者数は 25,427 人となり 対前年比 1,856 人 ( 約 6.8%) 減 平成 10 年以来 14 年連続して 3 万人を超える状況が続いていたが 3 年連続で 3 万人を下回った 男女別にみると 男性は 5 年連続 女性は 3 年連続で減少した また

原稿

平成 25 年 3 月 27 日 国立社会保障 人口問題研究所 ( 厚生労働省所管 ) から 日本の地域別将来推計 人口 ( 平成 25 年 3 月推計 ) が公表されました これに基づく石川県関係分の概要は次のとおりです 目次 1 石川県の将来推計人口 1 2 県内市町 地域の将来推計人口 5 3

【資料1-1】人口ビジョン編・表紙(案) 省略版

資料 4 明石市の人口動向のポイント 平成 27 年中の人口の動きと近年の推移 参考資料 1: 人口の動き ( 平成 27 年中の人口動態 ) 参照 ⑴ 総人口 ( 参考資料 1:P.1 P.12~13) 明石市の総人口は平成 27 年 10 月 1 日現在で 293,509 人 POINT 総人口

人口推計 における人口の算出方法 Ⅰ 概要 1 人口推計の範囲人口推計の範囲は, 我が国に常住している * 全人口 ( 外国人を含む ) である ただし, 外国人のうち, 外国政府の外交使節団 領事機関の構成員 ( 随員及び家族を含む ) 及び外国軍隊の軍人 軍属 ( 家族を含む ) は除いている

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目次 1 高齢化率 ( 山形県 ) 1 2 高齢化率 ( 全国 ) 2 3 将来の高齢化率 ( 山形県 ) 3 4 将来の高齢化率 ( 全国 ) 4 5 人口ピラミッド ( 山形県 ) 5 6 平均寿命の推移 6 7 出生数 出生率の推移 7 8 高齢者のいる世帯 ( 山形県 ) 8 9 高齢者のい

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長野県の少子化の現状と課題

不動産学会 空き家.key

沖縄県 全 国 人数 構成比 人数 構成比 図表 1. 将来推計人口と年齢 3 区分別人口の将来推計 ( 単位 : 人 全国は千人 %) 年 総人口 1,392,818 1,423,622 1,440,410

< 住民基本台帳に基づく > 年齢別人口 町丁別人口 人口動態 等 西暦 町田市の人口の推移 ( 各年 1 月 1 日現在 ) 年少人口 0 歳 ~14 歳の人口です 生産年齢人口 15 歳 ~64 歳の人口です 老齢人

年齢調整死亡率 (-19 歳 ) の年次推移 ( :1999-1) 1 男性 女性 年齢調整死亡率 -19 年齢調整死亡率 年齢調整死亡率 -19 年齢調整死亡率

( 人口のピークは 225 年に ) 平成 27(215) 年国勢調査による東京の人口は 1,352 万人となり 前回の平成 22(21) 年国勢調査 (1,316 万人 ) と比べ 約 36 万人増加した 一方 全国の人口は1 億 2,79 万人となり 前回の1 億 2,86 万人から約 96 万

奥尻町人口ビジョン

1 人口動態の概況 ( 平成 24 年 1 月 ~12 月 ) (1) 出生数 < 減少 > 出生数は56,943 人で前年に比べ1,116 人減少し 出生率は人口千人に対し8.0で 前年と比べ0.2ポイント低下した (2) 死亡数 < 増加 > 死亡数は59,137 人で前年に比べ1,467 人増

Microsoft Word - 【確定版】H27都道府県別生命表作成方法

以上転入 人口のあゆみ 人口の推移と年齢別転入 転出数 平成 9 年 月に市の人口は 万人を突破しました 市は大正 年に人口約 万人でスタートし 昭和 年には 万人 昭和 年には 0 万人になりました 終戦直後の昭和 0 年 月には 0 万人まで減少しましたが その後 高度経済成長期 ( 昭和 0

人口 世帯に関する項目 (1) 人口増加率 0.07% 指標の説明 人口増加率 とは ある期間の始めの時点の人口総数に対する 期間中の人口増加数 ( 自然増減 + 社会増減 ) の割合で 人口の変化量を総合的に表す指標として用いられる 指標の算出根拠 基礎データの資料 人口増加率 = 期間中の人口増

表 3 の総人口を 100 としたときの指数でみた総人口 順位 全国 94.2 全国 沖縄県 沖縄県 東京都 東京都 神奈川県 99.6 滋賀県 愛知県 99.2 愛知県 滋賀県 神奈川

目 次 1 平成 29 年愛知県生命表について 1 2 主な年齢の平均余命 2 3 寿命中位数等生命表上の生存状況 5 4 死因分析 5 (1) 死因別死亡確率 5 (2) 特定死因を除去した場合の平均余命の延び 7 平成 29 年愛知県生命表 9

平成 2 9 年名古屋市民の平均余命 平成 30 年 12 月 25 日 名古屋市健康福祉局

2018年10月24日

平成17年

平成26年 人口動態統計月報年計(概数)の概況 1

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

Microsoft Word - 28概況(所得・貯蓄)(170929)(全体版・正)

統計トピックスNo.120 我が国のこどもの数―「こどもの日」にちなんで―

平成30年版高齢社会白書(概要版)(PDF版)

Ⅰ 障害福祉計画の策定にあたって

シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ

( 万人 ) 図 1 12 大都市の人口の推移 H 注 1) 各 10 月 1 日現在の推計人口

西宮市の将来人口推計 政策局政策総括室政策推進課 平成 24 年 7 月

Microsoft Word - 表紙_記述120120c.doc

資料 7 1 人口動態と子どもの世帯 流山市人口統計資料 (1) 総人口と年少人口の推移流山市の人口は 平成 24 年 4 月 1 日現在 166,924 人で平成 19 年から増加傾向で推移しています 人口増加に伴い 年尐人口 (15 歳未満 ) 及び年尐人口割合も上昇傾向となっています ( 人

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人 ) 195 年 1955 年 196 年 1965 年 197 年 1975 年 198 年 1985 年 199 年 1995 年 2 年 25 年 21 年 215 年 22 年 225 年 23 年 235 年 24 年 第 1 人口の現状分析 過去から現在に至る人口の推移を把握し その背

取材時における留意事項 1 撮影は 参加者の個人が特定されることのないよう撮影願います ( 参加者の顔については撮影不可 声についても収録後消去もしくは編集すること ) 2 参加者のプライバシーに配慮願います 3 その他 (1) 撮影時のカメラ位置等については 職員の指示に従ってください (2) 参

親と同居の壮年未婚者 2014 年

PowerPoint プレゼンテーション

平成27年版自殺対策白書 本文(PDF形式)

Microsoft PowerPoint - ★グラフで見るH30年度版(完成版).

本章のまとめ 第 4 章当市の人口推移 本章のまとめ 現在までの人口推移は以下のとおりである 1. 人口の減少当市の人口は平成 23 年 7 月 (153,558 人 ) を頂点に減少へ転じた 平成 27 年 1 月 1 日時点の人口は 151,412 人である 2. 人口増減の傾向年齢 3 区分で

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第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

Microsoft PowerPoint 第2回創生会議用資料(送付用)[1]

高齢社会は危機かチャンスか

ふくい経済トピックス ( 就業編 ) 共働き率日本一の福井県 平成 2 2 年 1 0 月の国勢調査結果によると 福井県の共働き率は % と全国の % を 1 1 ポイント上回り 今回も福井県が 共働き率日本一 となりました しかし 2 0 年前の平成 2 年の共働き率は

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図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計


岐阜県の将来人口推計について

表 1) また 従属人口指数 は 生産年齢 (15~64 歳 ) 人口 100 人で 年少者 (0~14 歳 ) と高齢者 (65 歳以上 ) を何名支えているのかを示す指数である 一般的に 従属人口指数 が低下する局面は 全人口に占める生産年齢人口の割合が高まり 人口構造が経済にプラスに作用すると

Microsoft Word - 概要.doc

地域別の一般世帯数における平成 22 年から平成 までの今後 25 年間の増減率をみると 区部では北区を除くすべての地域で増加となり 多摩 島しょにおいては 八王子市をはじめとする 18 地域で増加し 青梅市や福生市などその他の地域では減少することが見込まれる ( 図 1-2) 図 1-2 地域別一

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参考資料1 高等教育の将来構想に関する参考資料2/3

 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

資料-6

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親と同居の未婚者の最近の状況(2016 年)

次に 母親の年齢別 出生順位別の出生数をみていきましょう 図 2-1は母親の年齢別に第 1 子出生数をみるグラフです 第 1 子の出生数は20 年間で1,951 人 (34.6%) 減少しています 特に平成 18 年から平成 28 年にかけて減少率が大きく 年齢別に見ると 20~24 歳で44.8%

レビューの雛型(ワード)

図 1 予測のフローチャート 全体の年齢 (5 歳階級 ) 別人口の予測 ( ロジャーズ ウィルキンス モデル ) 基準年の及び の 5 歳階級別人口 基準年における 5 歳階級別のからへの転出数 からへの転出数 基準年の及びの出生数 5 歳階級別死亡数 出生率 死亡率 移動率の算定 一般化レスリー

2014人口学会発表資料2

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西東京市人口推計調査 報告書 平成 29 年 11 月 西東京市

労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要

02世帯

別紙2

7 対 1 10 対 1 入院基本料の対応について 2(ⅲ) 7 対 1 10 対 1 入院基本料の課題 将来の入院医療ニーズは 人口構造の変化に伴う疾病構成の変化等により より高い医療資源の投入が必要となる医療ニーズは横ばいから減少 中程度の医療資源の投入が必要となる医療ニーズは増加から横ばいにな

人口動態から見た2025年問題

練馬区の現状・特徴

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平成 2 8 年 6 月 平成 27 年中における行方不明者の状況 警察庁生活安全局生活安全企画課

2 人口密度 人口密度 ( 人 / km2 ) 全県 1, 蕨 市 14, 川 口 市 9, 草 加 市 8, 志 木 市 7, ふじみ野市 7, 和 光 市 7, 朝 霞 市 7, 戸

第 7 回大阪市人口移動要因調査報告書 平成 27 年 3 月 大阪市都市計画局

平成 22 年国勢調査産業等基本集計結果 ( 神奈川県の概要 ) 平成 22 年 10 月 1 日現在で実施された 平成 22 年国勢調査 ( 以下 22 年調査 という ) の産業等基本集計結果が平成 24 年 4 月 24 日に総務省統計局から公表されました 産業等基本集計は 人口の労働力状態

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資料 4 小学校区別人口推計 ( 簡易推計 ) 本推計は 2005 年及び 2010 年の国勢調査のデータを基に 簡略な方法で推計されています 調査対象となる母集団が小さいため 実際には様々な偶発的要因に左右されやすい面がありますが 将来の人口を見る一つの目安として参考にしてください 豊岡市 -1-

目 次 1 高齢者人口と高齢化率の状況 1 2 高齢者夫婦世帯等の状況 4 3 在宅ひとり暮らし高齢者の状況 6 4 在宅寝たきり高齢者の状況 8 5 認知症高齢者の状況 10 若年性認知症者数 12 参考資料 1 参考資料 2 参考資料 3 参考資料 4 参考資料 5 参考資料 6 参考資料 7

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目 次 1 高齢者人口と高齢化率の状況 1 2 高齢者夫婦世帯等の状況 4 3 在宅ひとり暮らし高齢者の状況 6 4 在宅寝たきり高齢者の状況 8 5 認知症高齢者の状況 10 若年性認知症者数 12 参考資料 1 参考資料 2 参考資料 3 参考資料 4 参考資料 5 参考資料 6 参考資料 7

目次 Ⅰ 区の人口の現状 (1) これまでの区の人口の推移 1 期推移 2 直近 10 年の総 の推移 (2) 練馬区の人口規模 1 全国自治体人口ランキング 2 都内自治体人口ランキング (3) 練馬区の人口増加の状況 (4) 人口が増えている要因は? 1 転入者数 転出者数の状況 2 出生数 死

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1 総人口の動き

Transcription:

第 1 章 高齢化の状況 第 1 節 高齢化の状況 1 高齢化の現状と将来像 (1) 高齢化率が 26.% に上昇我が国の総人口は 平成 26(214) 年 1 月 1 日現在 1 億 2,78 万人と 23(211) 年から4 年連続の減少であった 65 歳以上の高齢者人口は 過去最高の3,3 万人 ( 前年 3,19 万人 ) となり 総人口に占める割合 ( 高齢化率 ) も26.%( 前年 25.1%) と過去最高となった 65 歳以上の高齢者人口を男女別にみると 男性は1,423 万人 女性は1,877 万人で 性比 ( 女性人口 1 人に対する男性人口 ) は75.8であり 男性対女性の比は約 3 対 4 となっている また 高齢者人口のうち 65~74 歳人口 は1,78 万人 ( 男性 81 万人 女性 898 万人 性比 9.2) で総人口に占める割合は13.4% 75 歳以上人口 は1,592 万人 ( 男性 612 万人 女性 979 万人 性比 62.5) で 総人口に占める割合は 12.5% である ( 表 1-1 - 1) 平成 26(214) 年は 前年に引き続き65~ 74 歳人口が増加した 昭和 22(1947)~24 (1949) 年に生まれたいわゆる 団塊の世代 が65 歳に達しているためである ( 図 1-1- 2 ) 我が国の65 歳以上の高齢者人口は 昭和 25 (195) 年には総人口の 5% に満たなかったが 45(197) 年に7% を超え さらに 平成 6 表 1-1-1 高齢化の現状 単位 : 万人 ( 人口 ) %( 構成比 ) 平成 26 年 1 月 1 日 平成 25 年 1 月 1 日 総数 男 女 総数 男 女 総人口 12,78 6,18 6,528 12,73 6,191 6,539 ( 性比 ) 94.7 ( 性比 ) 94.7 高齢者人口 (65 歳以上 ) 3,3 1,423 1,877 3,19 1,37 1,82 ( 性比 ) 75.8 ( 性比 ) 75.3 65~74 歳人口 1,78 81 898 1,63 772 858 人口 ( 性比 ) 9.2 ( 性比 ) 9. ( 万人 ) 人口 1,592 612 979 1,56 598 962 ( 性比 ) 62.5 ( 性比 ) 62.2 生産年齢人口 (15~64 歳 ) 7,785 3,926 3,859 7,91 3,981 3,92 ( 性比 )11.7 ( 性比 )11.6 年少人口 (~14 歳 ) 1,623 832 792 1,639 84 8 ( 性比 )15.1 ( 性比 )15. 総人口 1. 1. 1. 1. 1. 1. 高齢者人口 ( 高齢化率 ) 26. 23. 28.8 25.1 22.1 27.8 構成比 65~74 歳人口 13.4 13.1 13.8 12.8 12.5 13.1 人口 12.5 9.9 15. 12.3 9.7 14.7 生産年齢人口 61.3 63.5 59.1 62.1 64.3 59.9 年少人口 12.8 13.5 12.1 12.9 13.6 12.2 資料 : 総務省 人口推計 ( 各年 1 月 1 日現在 ) ( 注 ) 性比 は 女性人口 1 人に対する男性人口 2

高齢化の状況高齢化の状況(1994) 年には 14% を超えた 高齢化率はその 後も上昇を続け 現在 26.% に達している また 生産年齢人口 (15~64 歳 ) は 7(1995) 年に8,726 万人でピークを迎え その後減少に転じ 25(213) 年には7,91 万人と昭和 56 (1981) 年以来 32 年ぶりに8, 万人を下回った (2) 将来推計人口でみる 5 年後の日本将来推計人口とは 全国の将来の出生 死亡及び国際人口移動について仮定を設け これらに基づいて我が国の将来の人口規模並びに年齢構成等の人口構造の推移について推計したものである 以下 平成 24(212) 年 1 月に国立社会保障 人口問題研究所が公表した 日本の将来推計人口 における出生中位 死亡中位推計結果 ( 以下 本節においてはすべてこの仮定に基づく推計結果 ) を概観する ア 9, 万人を割り込む総人口 我が国の総人口は 長期の人口減少過程に 入っており 平成 38(226) 年に人口 1 億 2, 万人を下回った後も減少を続け 6(248) 年 図 1-1-2 高齢者人口の対前年増加数の推移 ( 万人 ) 1 8 6 4 2-2 -4 人口 65 ~ 74 歳人口 には 1 億人を割って 9,913 万人となり 72(26) 年には8,674 万人になると推計されている ( 図 1-1-3) イ 2.5 人に 1 人が 65 歳以上 4 人に 1 人が 高齢者人口は今後 団塊の世代 が 65 歳以 上となる平成 27(215) 年には3,395 万人となり 団塊の世代 が となる 37(225) 年には 3,657 万人に達すると見込まれている その後も高齢者人口は増加を続け 54(242) 年に3,878 万人でピークを迎え その後は減少に転じると推計されている 総人口が減少する中で高齢者が増加することにより高齢化率は上昇を続け 47(235) 年に 33.4% で3 人に1 人となる 54(242) 年以降は高齢者人口が減少に転じても高齢化率は上昇を続け 72(26) 年には39.9% に達して 国民の約 2.5 人に1 人が65 歳以上の高齢者となる社会が到来すると推計されている 総人口に占める人口の割合も上昇を続け いわゆる 団塊ジュニア ( 昭和 46(1971)~49 (1974) 年に生まれた人 ) がとなった 平成 13 14 15 16 17 18 19 2 21 22 23 24 25 26( 年 ) (21)(22)(23)(24)(25)(26)(27)(28)(29)(21)(211)(212)(213)(214) 資料 : 総務省 国勢調査 人口推計 ( 各年 1 月 1 日現在 ) より内閣府作成 3 第1 章第1 節

後に 平成 72(26) 年には26.9% となり 4 人に 1 人が の高齢者となると推計されている また 高齢者人口のうち 65~74 歳人口は 団塊の世代 が高齢期に入った後に平成 28 (216) 年の1,761 万人でピークを迎える その後は 43(231) 年まで減少傾向となるが その後は再び増加に転じ 53(241) 年の1,676 万人に至った後 減少に転じると推計されている 一方 人口は増加を続け 平成 29 (217) 年には65~74 歳人口を上回り その後も増加傾向が続くものと見込まれている ( 図 1-1-4) ウ年少人口 出生数とも現在の半分以下に 生産年齢人口は 4,418 万人に出生数は減少を続け 平成 72(26) 年には 48 万人になると推計されている この減少により 年少人口 (~14 歳 ) は58(246) 年に1, 万人を割り 72(26) 年には791 万人と 現在の半分以下になると推計されている 出生数の減少は 生産年齢人口にまで影響を及ぼし 平成 39(227) 年に6,98 万人と7, 万人を割り 72(26) 年には4,418 万人となると推計されている 一方 高齢者人口の増大により死亡数は増加 死亡率 ( 人口 1, 人当たりの死亡数 ) は上昇を続け 平成 72(26) 年には 17.7になると推計されている ( 図 1-1 - 5) 図 1-1-3 年齢区分別将来人口推計 総人口 ( 千人 ) 実績値 14, 128,57 126,597 124,1 12, 1, 8, 6, 4, 14,72 6,963 8,21 1,37 7,995 16,458 7,779 9,715 8,476 68,342 18,79 9,179 8,155 7,337 66,71 116,618 22,784 6,711 7,355 8,231 59,498 17,276 22,23 7,584 8,865 7,787 5,79 97,76 23,846 7,22 6,627 6,89 43,924 86,737 23,362 5,656 5,623 5,74 38,479 2, 平成 22 (21) 16,83 15,827 14,568 12,39 1,732 9,387 7,912 27 (215) 32 (22) 42 (23) 52 (24) 62 (25) 72 ( 年 ) (26) ~ 14 歳 15 ~ 59 歳 6 ~ 64 歳 65 ~ 69 歳 7 ~ 74 歳 資料 :21 年は総務省 国勢調査 215 年以降は国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中位 死亡中位仮定による推計結果 ( 注 )21 年の総数は年齢不詳を含む 4

高齢化の状況高齢化の状況図 1-1-4 高齢化の推移と将来推計 ( 万人 ) 実績値 (%) 14, 45. 総人口 12,15 12,361 12,557 12,693 12,777 12,86 12,78 12,66 ( 棒グラフ上数値 ) 12,41 39.4 39.9 38.8 12,66 37.7 4. 12, 11,76 2,249 2,1 1,847 1,752 1,68 1,623 1,583 11,662 1,457 11,194 (12.8%) 36.1 1,324 11,212 1,24 1,467 2,63 1,129 1,728 35. 1,221 9,921 2,751 1, 1,73 2,722 3.3 9,43 33.4 9,78 29.1 1,12 9,8 2,515 31.6 9,193 939 3. 26.8 8,674 8,411 2,553 861 26. 791 8, 高齢化率 (65 歳以上人口割合 ) 2,843 3,12 8,13 25. 7,785 7,682 7,341 7,84 2,979 6,773 8,49 (61.3%) 6,343 5,787 8,622 23. 5,353 8,716 5,1 2. 6, 4,76 8,59 17.4 2.2 4,418 8,251 7,883 14.6 7,581 15. 7,212 12.1 4, 6,744 5,517 6,47 1.3 9.1 5,17 7.9 1,749 1,733 1,479 1,47 1,495 1,645 1,6 1,383 1,225 1. 7.1 1,128 6.3 1,78 4.9 5.3 5.7 1,517(13.4%) 2, 1,47 1,31 5. 1,19 892 17 139 164 189 224 284 366 471 597 717 9 1,16 1,47 1,646 1,879 2,179 2,278 2,245 2,223 2,257 2,385 2,41 2,336 39 338 376 434 516 62 699 776 1,592 (12.5%). 昭和 25 3 35 4 45 5 55 6 平成 2 7 12 17 22 26 27 32 37 42 47 52 57 62 67 72 ( 年 ) (195) (1955) (196) (1965) (197) (1975) (198) (1985) (199) (1995) (2) (25) (21) (214) (215) (22) (225) (23) (235) (24) (245) (25) (255) (26) 65 ~ 74 歳 15 ~ 64 歳 ~ 14 歳 資料 :21 年までは総務省 国勢調査 214 年は総務省 人口推計 ( 平成 26 年 1 月 1 日現在 ) 215 年以降は国立社会保障 人口問題研究所 日本の将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中位 死亡中位仮定による推計結果 ( 注 )195 年 21 年の総数は年齢不詳を含む 高齢化率の算出には分母から年齢不詳を除いている 図 1-1-5 出生数及び死亡数の将来推計 ( 千人 ) 1,8 1,6 1,4 1,2 1, 8 6 4 2 実績値 8.6 8.7 9.5 8.5 1.4 7.5 1,84 1,197 1,311 11.6 1,435 12.7 1,537 13.8 14.8 1,61 1,656 1,93 1,71 952 836 78 749 712 667 15.6 16.1 16.4 1,669 1,642 1,59 1,55 1,536 6.7 6.5 6.4 6.4 6.2 6. 5.7 5.6 5.6 16.9 17.7 612 557 512 482 ( 人口千対 ) 2 18 22 27 32 37 42 47 52 57 62 67 72 ( 年 ) (26) (21) (215) (22) (225) (23) (235) (24) (245) (25) (255) (26) 出生数死亡数出生率死亡率 資料 :26 年 21 年は人口動態統計による出生数及び死亡数 ( いずれも日本人 ) 215 年以降は 日本の将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中位 死亡中位仮定による推計結果 ( 日本における外国人を含む ) 18 16 14 12 1 8 6 4 2 5 第1 章第1 節

エ現役世代 1.3 人で1 人の高齢者を支える社会の到来 65 歳以上の高齢者人口と15~64 歳人口の比率をみてみると 昭和 25(195) 年には1 人の高齢者に対して12.1 人の現役世代 (15~64 歳の者 ) がいたのに対して 平成 27(215) 年には高齢者 1 人に対して現役世代 2.3 人になっている 今後 高齢化率は上昇を続け 現役世代の割合は低下し 72(26) 年には 1 人の高齢者に対して1.3 人の現役世代という比率になる ( 図 1-1-6) 男女とも延びて 72(26) 年には 男性 84.19 年 女性 9.93 年となり 女性の平均寿命は9 年を超えると見込まれている ( 図 1-1 - 7) また 65 歳時の平均余命は 昭和 3(1955) 年には男性が11.82 年 女性が14.13 年であったものが 平成 25(213) 年には男性が 19.8 年 女性が23.97 年となっており 男性 女性とも高齢期が長くなっている 65 歳時の平均余命について今後の推移をみていくと 72(26) 年には男性 22.33 年 女性 27.72 年となり 高齢期はさらに長くなっていく オ将来の平均寿命は男性 84.19 歳 女性 9.93 歳我が国の平均寿命は 平成 25(213) 年現在 男性 8.21 年 女性 86.61 年と 前年に比べて男性は.27 年 女性は.2 年上回った 今後 2 地域別にみた高齢化平成 26(214) 年現在の高齢化率は 最も高い秋田県で32.6% 最も低い沖縄県で19.% となっている 今後 高齢化率は すべての都 図 1-1-6 高齢世代人口の比率 ( 万人 ) 実績値 ( 人 ) 14, 14. 12, 12.1 11.5 11.2 1.8 12. 1, 9.8 1. 8.6 8, 7.4 8. 6.6 6, 65 歳以上人口を 15 ~ 64 歳人口で支える場合 5.8 4.8 6. 4, 2, 3.9 3.3 2.8 2.4 2.3 2. 1.9 1.8 1.7 1.5 1.4 1.3 1.3 1.3 4. 2.. 昭和 25 3 35 4 45 5 55 6 平成 2 7 12 17 22 26 27 32 37 42 47 52 57 62 67 72 ( 年 ) (195) (1955) (196) (1965) (197) (1975) (198) (1985) (199) (1995)(2) (25) (21) (214) (215) (22) (225) (23) (235) (24) (245) (25) (255) (26) 65 ~ 74 歳 15 ~ 64 歳 ~ 14 歳 資料 :21 年までは総務省 国勢調査 214 年は総務省 人口推計 ( 平成 26 年 1 月 1 日現在 ) 215 年以降は国立社会保障 人口問題研究所 将来推計人口 ( 平成 24 年 1 月推計 ) の出生中位 死亡中位仮定による推計結果 6