< F2D8FAC89B E528FAC E056292E6A746463>

Similar documents
7 題材の評価規準ア音楽への関心 意欲 態度 イ音楽的な感受や表現の工夫 ウ表現の技能 エ鑑賞の能力 題 材 の 評 価 規 準 日本の伝統的な音楽や和楽器に興味 関心をもち, 聴いたり表現したりする学習に, 主体的に取り組もうとしている 日本の旋律の特徴や歌詞の情景を感じとり, それらを生かした表

< F2D8FAC89B EBD8E528FAC81458DF990EC816A90562E6A>

第2学年音楽科学習指導案

(Microsoft Word - \211\271\212y\211\310\201i\340_\226{\224\362\222\271\202Q\201j.docx)

4 分の3 拍子 ) ア(123) 終わりの部分 ( コーダ ) という三部形式である アの3つの旋律は, ホルンが中心となって奏でられており, 全体的に華やかな印象である また, イでは, 弦楽器が中心となって, 主な旋律が繰り返し演奏されており, 繰り返されながら楽器が増えていくことで, 重厚で

< F2D8CC295CA8CA48E7793B188C482512E6A7464>

歌詞の表す様子や気持ちを想像して, 歌い方を工夫することができるようにする 本題材で位置付ける 共通事項 共通事項 本題材における学習内容 ( ア ) 曲の構成鑑賞曲 人形のゆめとめざめ から感じる場面や様子の変化は, 曲の構成や拍子の変化によることを知る 強弱速度歌唱曲 海とおひさま の歌詞は,

< 児童のアンケートより > 音楽の学習について 好きな領域 鑑賞器楽歌唱 好きな領域 (3) 指導観本題材の流れのように 楽曲に出会う 楽曲を理解する 自分なりに感じる めあてに向かって鑑賞 表現するという一連の活動は 自分の思いと友達の感じ方や思いを共感したり 比較したりすること

Taro-s10音楽 「浜辺の歌 音楽

3 研究課題と研究の手だて (1) 研究課題 音楽から感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う活動の充実 研究主題 児童一人ひとりが生き生きと学ぶ授業の創造 ~ 主体的な言語活動の工夫 ~に基づき 児童一人ひとりが楽曲を聴いて 感じ取ったことや表現したい思いを伝え合うことにより 音楽に対する自分の思

音楽科学習指導案題材名 いろいろな音色を感じ取ろう 学年 : 第 4 学年 13 名 ( 男子 8 名 女子 5 名 ) 日時 : 平成 26 年 10 月 15 日 ( 水 ) 第 5 校時指導者 : 安芸高田市立根野小学校大野裕子 1 題材について 題材の目標 いろいろな音の特徴や音色の違いを感

イ歌詞の表す情景や気持ちを想像したり, 楽曲の気分を感じ取ったりし, 思いをもっ て歌うこと ウ自分の歌声及び発音に気を付けて歌うこと エ互いの歌声や伴奏を聴いて, 声を合わせて歌うこと 音楽づくり ア声や身の回りの音の面白さに気付いて音遊びをすること イ音を音楽にしていくことを楽しみながら, 音楽

(2) 授業との関連 共通事項 の各項目の中から音色 リズム 旋律 強弱を中心に, それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら場面を想像する学習をする 自の思い浮かべた場面は音楽のどのようなところから想像したのかを言葉で説明したり友達の考えと比較したりしながら, よさや美しさを味わう学習によっ

4 教材について (1) 学習指導要領との関連 B 鑑賞ア楽曲の気を感じ取って聴くことイ音楽を形づくっている要素のかかわり合いを感じ取って聴くことウ楽曲を聴いて想像したことや感じ取ったことを言葉で表すなどして 楽曲や演奏の楽しさに気付くこと 共通事項 音楽を形づくっている要素についての指導内容ア (

Taro-12事例08.jtd

本時では, 鑑賞する際に着目する [ 共通事項 ] を4つ示し, 強弱 を必ず手がかりとすることに加え, 音色 リズム 旋律 のいずれかを生徒自らが選択し着目することとした そうすることで, 個々の生徒のレベルに応じた学習となり, 努力を要する 状況と判断した生徒にも無理のない学習活動となると考える

5 年 p. 16~19 題材名 ( 扱い時数 扱い月のめやす ) 題材のねらい 題材の評価規準例 アンサンブルのみりょく (7 時間扱い 6~7 月 ) 声の種類を知り, 様々な形態による合唱の響きの特徴を感じ取って聴く 歌詞の内容や曲想を生かした表現を工夫して, 合唱を楽しむ 楽器の音色をとらえ

<4D F736F F D B98A7989C88A778F4B8E7793B188C45F5F5F93818DAA E E646F63>

<4D F736F F D E7793B188C B98A79817A BA8BB397402E646F6378>

少ない生徒たちに, 本題材を通して, 尺八の音色に親しみ, 様々な奏法による音色の変化を感じ取り, 尺八の魅力を味わわせたい 一方, 尺八の表現活動においては, 塩ビ尺八 を使用し, 実際に尺八の音出しの難しさを体験させ, 練習を重ね音が出た時の喜びと, 夕焼け小焼け 等の簡単な旋律が吹けるようにな

<4D F736F F D E7793B188C481408FAC8A778D5A814589B98A7989C82E646F63>

< 実用例 >2 3 年下 年間授業時数 35 時間 ユッニット A 題材名 教材 参考教材 オリエンテーションまたは < 追加教材 > オリエンテーション : ガイダンス及び 2 年生の復習校歌他 歌詞の内容や曲想の変化を味わって 花 p.4 荒城の月 p.14 荒城の月 ( 山田耕筰補作編曲 )

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

(3) 本題材における指導本題材は 音を出す素材を発見したり音の出し方を工夫したりする自由な音づくりから 自分たちの思いや意図に合った音づくりや音の組合わせを工夫していく さらに 音の特徴や音色の違いを感じ取って 想像豊かに聴いたり表現したりすることができるようにすることをねらいとしている 音楽を構

3 題材の目標 (1) 拍子やリズムの特徴を感じ取りながら 拍を感じて歌ったりリズム唱したりして 拍やリズムについて理解する 知識及び技能 (2) なかなかほい でリズムを感じて歌い遊ぶことを通して 音楽の構造を理解し 反復や変化などの音楽の仕組みを生かして まとまりのあるリズムをつくる 思考力 判

Taro-05 過外 美里②

のイ 音楽を形づくっている要素のかかわり合いを感じ取り 楽曲の構造に気をつけて聴くこと ウ 楽曲を聴いて想像したことや感じ取ったことを言葉で表すなどして 楽曲の特徴や演奏のよさに気づくこと に関るものである ここでは 声や楽器の音 身近に聴くことのできる様々な音に関心をもって耳を傾けるとともに 表現

Taro-平成21年度 音楽科 第3学

<4D F736F F D2090AC89CA95A B382AD82E795CF91748BC881788A778F4B8E7793B188C481762E646F63>

Microsoft Word - h27e-hyouka2new.docx

3 題材の目標 記号は本校の資質 能力表による (1) 拍の流れにのって歌ったり, リズム表現をしたり, リズムをつくったりする学習に進んで取り組もうとする a-3 (2) リズムの反復や, 問いと答えが生み出すおもしろさを感じ取りながら, 自分の思いを表すリズムを工夫してつくることができる A-3

し, 音楽の味わいをより一層深めていけるようにする このような活動を通して, 音楽のよさや美しさを味わって聴く力が身につくと考える 4 教材オペラ アイーダ から第 1 幕第 1 場 可愛い娘よこちらへ, 勝ちて帰れ! ジュゼッペ ヴェルディ作曲 5 題材の評価規準 ア音楽への関心 意欲 態度エ鑑賞

4 題材の目標 (1) 歌詞の内容や曲想に関心をもち 音楽表現を工夫して歌う学習に主体的に取り組む ( 音楽への関心 意欲 態度 ) (2) 声部の役割や全体の響きを感じ取って音楽表現を工夫し どのように合わせて歌うかについて思いや意図をもっている ( 音楽表現の創意工夫 ) (3) 歌詞の内容や曲

Microsoft PowerPoint - H28小学校音楽 [互換モード]

1 年音楽科実践事例 1. 題材ようすをおもいうかべてきこう ( 教育芸術社 1 年 ) 2. 指導時期 11 月 3. 目 標 曲想の変化に関心をもち 意欲的に聴こうとする 曲想の変化を知覚 感受する 曲想の変化を意識して聴き そのよさを人に伝える技能を身に つける 4. 指導にあたって本題材では

< F2D3782A282A289B982F08CA982C282AF82C482A082BB82DA82A42E>

<4D F736F F D208BB388E78EC08F4B E7793B188C B98A CA48B86816A8DC58F498D652E646F6378>

Microsoft Word - h27e-hyouka1new.docx

3 題材の目標 歌詞と旋律が一体となって生み出す曲想を味わいながら聴いたり 思いや意図をもって歌ったりする 4 教材 思い出のメロディー ( 歌唱 ) 深田じゅんこ作詞 / 橋本祥路作曲 花 ( 鑑賞 ) 武島羽衣作詞 / 滝廉太郎作曲 箱根八里 ( 鑑賞 ) 鳥居枕作詞 / 滝廉太郎作曲 ふるさと

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

Microsoft Word - H21言語活動指導案.doc

毎回の授業の導入では, 拍の流れやリズムを意識させるために, 必ずリズム遊びや言葉遊びを行う 拍がうまくとれない児童がいるので, もとになる拍を打ったり, リズムボックスで拍をとったりして, 自信をもって活動できるようにしたい こぶたぬきつねこ や もりのくまさん では, 教師も一緒に拍にのって体を

Taro-3hirota

< F2D91AC E7793B188C481408BEF91CC934982C987402D>

<ICTの活用 > 第 3 時でデジタルカメラを使い子ども達の制作途中の作品を撮影し, 大型テレビを活用して提示する 道具の使い方の工夫を分かりやすく示したり, 作品の面白さを紹介したりすることで 自分の作品にも取り入れてみたい という活動への意欲付けになると考える 2 題材の目標 粘土を切ったりけ

Microsoft Word - 平成28年度 第2回模範授業指導案(金田 指導案)

Taro-15事例10.jtd

Microsoft Word - H21年度 研究報告書「言語活動の充実を図る学習指

ジャンルの音楽やそのしくみに関心を持つこと, そして, 音楽を形づくっている要素である リズム 旋律 構成 の理解を深める学習を目指したい (3) 学びの自覚化について本校音楽科では, 感性を豊かにし, 主体的に表現 鑑賞する生徒の育成 を研究主題としている 音楽科の目標に示されている 音楽に対する

3 題材の目標と言語活動について (1) 題材の目標 1 ブルタバ の音楽を形作っている旋律 音色 強弱 速度等を知覚し それらの働きが生み出す特質や雰囲気を感受しながら 曲の誕生した背景となる歴史と関連づけて 作曲者の思いを感じながら聴くことができる [ 鑑賞の能力 ] (2) 本校における音楽科

第1学年2組 音楽科学習指導案

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

具体的な三つの手立てとして一つ目は 学習形態の工夫をする 同じ仲間の楽器は演奏が似ており 共に助け合って練習することができるので 学習形態は小グループを基本とする グループでの練習時間では主に個人練習となるが 分からないときに教師に聞くだけではなく グループの友達にも聞くよう指示する そこで 子ども

Taro-o9sidoontyotyotantyo.jtd

第2学年1組 音楽科学習指導案

<4D F736F F D2090AC89CA95A F7482CC8A A778F4B8E7793B188C481762E646F63>

Microsoft Word - tyuuonngaku2.doc

<4D F736F F D F89B95F8CE08E7397A78D4C93EC92862E646F63>

TTのテーマ

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

音楽科学習指導案

第 1 学年音楽科 1 音楽を学ぶ意義 目的 何のために学ぶのか 表現及び鑑賞の幅広い活動を通して, 音楽を愛好するとともに, 音楽活動の基礎的な能力を伸ばし, 音楽文化についての理解を深め, 広く音楽に親しむ 2 学習到達目標 この 1 年間を通して どのような力をつけていくのか 音楽活動の楽しさ

(Microsoft Word - \217\254\202S\211\271\212y\201u\211\314\217\245\201v.docx)

8 題材の目標と評価規準 観点 1 観点 2 観点 4 音楽への関心 意欲 態度音楽的な感受や表現の工夫鑑賞の能力 題 オーケストラの多彩な音 オーケストラの多彩な音 オーケストラの多彩な音材色や豊かな響き 楽曲の構色や豊かな響き 楽曲の構色や豊かな響き 楽曲の構の成の働きによる曲想の変化成の働きに

< F2D8FAC90B68A E58C608FAC81458DB293A1292E6A7464>

○ ○ 科 学 習 指 導 案

<小学校 生活科>

<4D F736F F D AAE90AC94C5817A E7793B188C481698D5D E7397A791E58A A778D5A814094F68FE3816A2E646F63>

< F2D89B98A798E7793B188C E2E E6A7464>

Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

<4D F736F F D20819A8AAE90AC814089CD93E08FAC8A778D5A814090B68A8889C88E7793B188C42E646F6378>

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

< F2D8FAC91CC FC8F4D8FAC81458D828CA9292E6A746463>

5 研究主題との関連 (1) 子供が主体的に表現していくための題材構成や教材選択の工夫 選ぶ ことで思いを見つめ 主体的に表現することができる 1 海とおひさま では 初めに 子供たちが1 番 2 番 3 番の中から自分が歌いたい歌詞を選ぶ 歌詞の朗読や歌うことを繰り返し 歌詞や旋律に十分に関わるこ

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Microsoft Word - 社会科

実践 報告書テンプレート

(1)

○ ○ 科 学 習 指 導 案

たんとうんでリズムをつくろう たんとうんでリズムをつくろう 分音符と 分休符から成るリズムをつくり, 手拍子や楽器で呼びかっけっこをして, 簡単な音楽をつくる 拍の流れを体で感じながらリズム打ちを工夫し, どのようなリズムをつくるかについて自分の考えや願いをもっている 創 リズムづくりの様子観察 記

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

4 題材と指導の構想 (1) 児童の実態 ( 男子 9 名, 女子 9 名計 18 名 ) 音楽の学習への関心が高い児童が多い 4 月に 4 分音符, 8 分音符, 4 分休符, 8 分休符, 2 分休符を学習した いろいろなリズムパターンを繰り返し練習したり, リズムボックスに合わせて楽しそうにリ

国語科学習指導案様式(案)

Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

4-a

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

<4D F736F F D E7793B188C D915F88E48FE38BB E646F63>

第4学年算数科学習指導案

3 題材の目標 (1) (2) 4 題材の評価規準 ( 指導要録の四つの観点 ( 生活や技術への関心 意欲 態度 ) から題材の学習を通して目指す生徒の姿を示します ) 文章の語尾は 評価規準の作成, 評価方法の工夫改善のための参考資料 ( 中学校技術 家庭 ) 平成 23 年 11 月 ( 国立教

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

<4D F736F F D208FAC5F8E5A5F355F88C08C7C8D E7397A789C288A48FAC2E646F6378>

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

Taro-H22.音00音楽科計画案につい

題材について 本題材は, 小学校学習指導要領図画工作第 5 学年及び第 6 学年の内容 A 表現 (2) を受け, 特にア 感じたこと, 想像したこと, 見たこと, 伝え合いたいことから, 表したいことを見付けて表すこと, 共通事項 イ 形や色などの造形的な特徴を基に, 自分のイメージをもつこと に

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

生活音や自然の音を意識して聴ア1: 様々な環境音を聴くことに関き 音から思いや風景を浮かべ 心をもち 進んで聴き取ろうとして感じたことを交流するいる [ 表情や態度の観察 ][ 発言 ][ ワークシートの記述 ] 生活音を聴く たくさんの音が聴き取れ 様々な音を集中して聴き取ろうと環るように場所と環

Transcription:

小学校音楽科 1( 平成 22 年度 ) 第 1 学年 音楽科指導案 本時の主張 子どもは, 楽曲を聴いて音楽の要素 ( 音色, リズム, 旋律など ) と音楽が表している様子とを結び付けた経験が少ない このような子どもに, 鑑賞曲 かみなりといなずま を聴かせ, 次のような働き掛けを行う 1 かみなり と いなずま の様子を表わす音色に着目させるために, 聴き取った音色を言葉で表現させる 2 着目した音色が聞こえる間隔をとらえさせるために はじめ の部分と つづき の部分に分けて聴かせ, 着目した音色が聞こえたら動きで表現させる それを基に様子について考えさせる このようにすることで, 子どもは, 楽曲を聴いて音楽の要素と音楽が表している様子を結び付けることができる 1 題材名がっきのおとからようすをおもいうかべよう教材曲ポルカ 雷鳴と電光 ( かみなりといなずま ) 作曲 : ヨハン シュトラウス 2 世 2 題材の目標 楽器の音色から様子を思い浮かべ, 楽曲の気分を味わって聴くことができる 3 題材と子ども (1) 題材の設定の理由曲の気分は, 旋律, リズム, 音色, 速度, 強弱などの音楽の要素や音楽の仕組みが一体となって醸し出される しかし, 楽曲の特徴や演奏のよさを理解する能力やその基礎となる音楽の要素に着目して聴く経験がまだ十分ではない低学年の子どもにとって, それらの音楽の要素や仕組みのかかわり合いを感じ取り, 音楽の要素と音楽が表している様子とを結び付け, 言葉で説明することは難しい 一方, 低学年の子どもは, 音楽を聴くと, 自然に体を動かしたり旋律を口ずさんだりする傾向が見られる このような子どもに, 音楽を聴いて感じ取ったことを 音楽のどこからそのように感じたのか を言葉や体で表現したり, 音楽が表している様子について考えたりすることができるようにしていく このような鑑賞活動で感じ取ったことや聴き取った経験を基に, これからの器楽や音楽づくりなどの表現活動において, 子どもが音楽の要素に着目して表現を工夫することができるように本題材を設定した 関連している新学習指導要領の項目 B 鑑 賞 (1) ア 楽曲の気分を感じ取って聴くこと イ 音楽を形づくっている要素のかかわり合いを感じ取って聴くこと ウ 楽曲を聴いて想像したことや感じ取ったことを言葉で表すなどして, 楽曲や演奏の楽しさに 気付くこと 共通事項 (1) ア ( ア ) 音色 ( イ ) 反復 (2) 題材と子ども一般的に低学年の子どもは音楽に合わせて体を動かすことを好む しかし, 鑑賞の活動では, 楽曲を集中して全部通して聴くことはなかなかできない 本学級の子どもも同じような傾向が見られる -1-

これまでの鑑賞の授業では, 子どもは音楽を聴いて体を動かしたり, 元気な感じ 楽しそう など, 感じ取った曲の気分を話したりする活動を経験してきた それらは, 楽曲全体の気分を感じ取ってはいるが, 音楽の要素とのかかわり合いを意識したものではなかった 前題材 いいおとをみつけてあそぼう では, 器楽による表現活動を通して, 子どもは楽器の音色の面白さに気付き, 音色が表している様子を言葉で表現したり, 音色の面白さを感じ取って演奏したりしていた 音楽を聴いて, 音楽の要素と音楽が表す様子とを結び付けて, 音楽のどこからそのように感じたかを話したり, 様子を思い浮かべたりする学習は, 本題材が初めてである 音楽に合わせて体を動かしたり, 旋律を歌ったりして楽しんだ学習や, 前題材でのいろいろな楽器の音色を比較して演奏した学習の体験を土台に, 楽器の音色に着目し, 音を根拠に, 楽曲を聴いて様子を思い浮かべる経験を積み重ねていく 子どもが, 次題材の みんなであわせよう における自分たちの表現活動で, 本題材での経験を表現の工夫につなげることができるようにしていきたい (3) 教材曲について 1 教材選択の観点音楽の要素と様子を結び付けて音楽を聴く学習に初めて取り組む子どもに, 次のような観点から教材曲及び, 音源を選定した 音楽が表している様子が1 年生の子どもにとって分かりやすい具体的な表題の音楽であること 子どもにとって心地よく聴くことができる軽快なテンポの音楽であること 子どもに親しみのある身近な楽器が活躍していて, その音色が分かりやすく演奏されていること 子どもが感じ取った場面の様子や聴き取った音楽の要素を確かめることができるようにするため, 何度も繰り返して聴くことができるように3 分程度で演奏されている曲であること 2 観点に基づいて選択した教材及び使用音源ア教材ポルカ 雷鳴と電光 ( かみなりといなずま ) 作曲 : ヨハン シュトラウス2 世イ使用音源 1 CD 使用音源 :232577 ( 指揮 : ロベルト シュトルツ演奏 : ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 ) 一般的には 雷鳴と電光 の名で呼ばれているが, 子ども向けの音源や演奏会などでは, かみなりといなずま の曲名で紹介されることが多い 大太鼓, シンバルなどが活躍する軽快なテンポの曲 A(aa bb )-B(cc ddc )-A-coda の複合三部形式 強弱変化をともなった大太鼓のトレモロ奏が多くきこえ, 雷のゴロゴロとした音を表している 大太鼓に呼応するように激しく鳴るシンバルの音色は, 稲妻の様子を表している 大太鼓やシンバルなどの音色を基に雷と稲妻の様子の変化を感じ取ることができる ウ使用音源 2 DVD ニューイヤー コンサート 1987 SONY SRBR1303 ( 指揮 : カラヤン演奏 : ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 ) 本教材 雷鳴と電光 をオーケストラで演奏している様子を見ることができ,CDで聴き取った様子を表す楽器の演奏の様子を確認することができる 大太鼓やシンバルなど, 打楽器の演奏の様子が見やすく収録されている 4 題材の指導の構想子どもの実態と教材の特性から題材を通して, 次のような活動を設定していく 音色に着目して楽曲を聴く活動 音楽を聴いて様子を思い浮かべることができるようにするためには, 手掛かりになる音を聴き取ることが大切である そこで, この教材曲では, かみなりの様子を表している大太鼓とシンバルの音色に着目して聴かせる 第 1 時における導入ではまず, 題名を知らせず, お天気に関係した音楽です どんなお天気でしょうか と問い掛けた後, 楽曲の はじめ の部分を聴かせる 子どもは, 大太鼓のロール音や小太鼓のロール音などから雨の様子を思い浮かべ, この音楽のお天気は雨だ と考える そこで, かみなりといなずま という題名を示し, 自由に体を動かして全体を通して聴かせ, どんな音がきこえてきたか問 -2-

う 子どもは, 楽曲全体から聴き取った かみなり と いなずま の様子を表す音色について発言する 次に, 子どもが聴き取った かみなり と いなずま の様子を表す音色を全体で確認する そのために, はじめ ( 形式上では A) の部分のみを取り上げて聴かせ, かみなり と いなずま を表す音色やそれらの音色がきこえる間隔をとらえさせる さらに, つづき ( 形式上では B) の部分も かみなり と いなずま の様子を表す音色に着目して聴かせ, それらの音色がきこえる間隔をとらえさせる これにより子どもは, はじめ の部分との違いに気付き, 場面の様子に気付くことができる その後, 気付いた様子を 音のお天気日記 として書かせ, 第 1 時の評価とする なお, 第 1 時では, かみなり と いなずま の様子を表す音色に着目して聴き取り, 音色と音楽が表す様子と結び付けて聴く活動を はじめ つづき の部分を中心に進める 楽曲全体を通して聴き味わう活動は第 2 時を中心に進める 第 2 時では, 第 1 時で聴き取った かみなり や いなずま の様子を表す大太鼓やシンバルがどのように演奏されているか, 音色を基に考えさせたり, 主旋律を演奏する楽器の音色に着目して聴かせたりする それを基に楽器の音色の特徴や繰り返しの面白さを感じ取らせ, 楽曲全体を味わって聴かせる 音楽に合わせて体を動かして聴く活動 子どもは, 音楽に合わせて体を動かすのを好む一方で, 楽曲を集中して全部通して聴くことが難しい このような子どもの実態を踏まえ, 音楽との一体感を味わったり, 場面や様子などの具体的なイメージをもったりすることができるよう, 音楽に合わせて体を動かす活動を取り入れる 第 1 時ではまず, かみなり や いなずま の様子を表す音色に着目させる その後, かみなり や いなずま の様子を表す音が聞こえてきたら動きで表現させる 動きで表現したところから, それを基に かみなり と いなずま の様子を表す音色が聞こえる間隔をとらえさせ, 場面の様子について考えさせる 第 2 時の楽曲全体を味わって聴く活動では, かみなり と いなずま を演奏しているオーケストラの団員になったつもりで, 音楽に合わせて演奏のまねをする活動に取り組ませ, 音楽との一体感を味わわせる 感じ取ったことを言葉や視覚で確認する活動 音や音楽は, 目に見えないものであるため, 子どもが聴き取ったことを共通の経験として, 様子を思い浮かべたり発言したりすることは難しい そこで, 子どもが音楽から聴き取ったことを視覚で確認する活動を取り入れる 第 1 時では, 子どもが聴き取った かみなり や いなずま の様子を表す音をオノマトペで表現させ, 板書に整理して提示する さらに, 体を動かして聴き取ることでとらえた かみなり と いなずま の様子を表す音色が現れる間隔を かみなりマーク と いなずまマーク で示して視覚化する 視覚化された音色を根拠に, 子どもは, かみなりといなずまの様子に気付いたり, かみなり と いなずまの様子を比較したりさせる 第 2 時の大太鼓やシンバルの演奏の様子を考えたり, 主旋律を演奏する楽器の音色に気を付けて聴いたりする活動では, 旋律を演奏している楽器や大太鼓やシンバルの演奏の様子を DVD で確認させる 演奏の様子を確認し音楽に合わせてまねをすることによって, 子どもは音楽との一体感を味わい, 音色の特徴や繰り返しの面白さを味わって楽曲全体を聴くことができる 5 題材の評価規準と学習活動における具体の評価活動 観点 ア 音楽への関心 イ 音楽的な感受や表現の工夫 ウ 歌唱 楽 エ 鑑賞の能力 意欲 態度 器 音楽づ くりの表現 の技能 題材の 様子を想像し, 進んで かみなり と いなずま の 音色の特徴やくり返 評価 音楽を聴いている 様子を表す音色を感じ取り, 音 しの面白さを味わっ -3-

規準 楽が表す様子に気付いて聴いて て楽曲を聴いている いる 歌唱器楽音楽づくり鑑賞 具 1 かみなり や いな 聴き取った かみなり と い 体 時 ずま の様子を表す音 なずま の様子を表す音色に着 の 色に合わせて体を動か 目し, 音楽が表す かみなり 評 本 して楽しく聴いてい と いなずま の様子に気付い 価 時 る ている 規 2 音色の特徴や繰り返 準 しの面白さを味わっ 時 て聴いている 6 指導と評価の計画 ( 全 2 時間 本時 1/2) 時 学習活動 具体的な評価規準 評価方法 1 かみなり と いなずま の様子を想像し, 楽しく聴く 天気の様子を表す音楽であるということをヒントに, 様子を想像して聴く 本 題名を知り, 全曲を自由に体を動かして聴き, 聴き取った かみなり と いなずま の様子を表す音色をオノマトペで表現する 時 はじめ の部分を聴いて かみなり と いなずま の様子を ア- 鑑賞 表す音色を聴き取り, 音楽に合わせて体を動かして確認する 発言 活動の様子の観察 つづき の部分を体を動かして聴き, かみなり と いなずま の様子を表す音が現れる間隔をとらえ, 音楽に表している様子に イ- 鑑賞 気付く 発言 ワークシートの記述 音楽を聴いて気付いた様子を 音のお天気日記 に書く 2 音色や旋律の変化を感じ取り, 楽曲を味わって聴く エ- 鑑賞 前時の活動を想起し, かみなり と いなずま の様子を思い 活動の様子の観察 浮かべ, 体を動かして聴く ワークシートの記述 主旋律や大太鼓, シンバルの奏法に気を付けて聴き, 同じ旋律や音色がくり返し出てくることに気付く DVDを見て, 楽器の演奏の様子について確認する オーケストラの団員になったつもりで, 音楽に合わせて大太鼓やシンバルを演奏するまねをする もう一度, 楽曲全体を通していろいろな楽器の音色の特徴や響きの面白さを味わって聴く 7 本時の指導 (1) ねらい かみなり や いなずま の様子を表す音色に着目して楽曲を聴くことを通して, 音色と音楽が表す様子とを結び付け, かみなり と いなずま の様子に気付くことができる (2) 本時の構想 1 本時で目指す子どもの姿 聴き取った かみなり や いなずま の様子を表す音色に着目し, 音楽が表す かみなり と いなずま の様子に気付いている かみなり と いなずま の様子を聴き取った音色のオノマトペを使って 音のお天気日記 に書いている -4-

2 本時の手立て 子どもの実態 楽曲を聴いて音楽の要素( 音色 ) と音楽が表す様子とを結び付ける経験が少ない子ども 教師の働き掛け 題名を知らせずに かみなりといなずま を聴かせ お天気の関係した音楽です どんなお天気でしょうか と問い, 天気の様子を想像させ, どこからそのように感じたか考えさせる 促される子どもの反応 音楽的な感覚 大太鼓やシンバルの音色や旋律など, 楽曲の気分から音楽が表している天気は雨だと予想し, 音楽の中からきこえた音や旋律からその理由について発言する 学習課題 かみなりといなずま をきいてようすをおもいうかべよう 題名を知らせ, 全曲を通して聴かせる かみなりといなずま という題名を確認し音楽の中から かみなり と いなずま を表す音色をさがす どんな音がきこえてきましたか と問い, オノマトペで表現させて かみなり と いなずま の様子を表す音色に着目させる 働き掛け1 聴き取った かみなり と いなずま の様子を表す音のオノマトペで表し, かみなり と いなずま をあらわす音色に着目して聴こうとする はじめ と つづき の場面に分けて聴かせ, かみなり と いなずま の様子を表す音がきこえたら体を動かして合図をしましょう と働き掛け, それぞれの部分を聴かせる かみなり と いなずま の様子を表す音色を動きで表現して聴き, 音色がきこえる間隔をとらえる 音色がきこえる間隔を動きで表現させて とらえた音色がきこえる間隔を基に, かみな とらさせた後, かみなり と いなず り と いなずま の様子に気付き, 発言す ま はどんな様子ですか と問う る 働き掛け2 音のお天気日記 に今日聴いた音楽のお様子を音を表す言葉を使って書きましょう と働き掛け, ワークシートに かみなり と いなずま の様子を書かせる 聴き取った かみなり と いなずま の様子を表す音色や, 音色がきこえる間隔をとらえたことを基に気付いたかみなりといなずまの様子を 音のお天気日記 に書く 子どもは, このようなことをできるようになる 鑑賞曲 かみなりといなずま を聴いて音楽の要素 ( 音色 ) と音楽が表す様子とを結び付け, 音楽が表している かみなり と いなずま の様子に気付くことができる -5-

(4) 本時の評価基準 ア-1 かみなり や いなずま の様子を表す音に合わせて体を動かして楽しく聴いている ( 音楽への感心 意欲 態度 ) 具体的な姿 B 評価 : かみなり や いなずま の様子を表す音色に合わせて体を動かしている A 評価 : かみなり や いなずま の様子を表す音色を見付けて積極的に体を動かしている イ-1 聴き取った かみなり と いなずま の様子を表す音色に着目し, 音楽が表す様子に気付いている ( 音楽的な感受や表現の工夫 ) 具体的な姿 B 評価 : かみなり と いなずま の様子を聴き取った音色のオノマトペを使って 音のお天気日記 に書いている A 評価 : 上記の姿に加え, かみなり と いなずま の様子が途中で変わったことについての発言や音の お天気日記 への記述がある * 記述の具体例については,(3) 本時の展開 に記載 -6-