英語科学習指導案 1. 題材 NEW CROWN 3 Lesson 7 A Vulture and a Child 高槻市立城南中学校 3 年 3 組少人数分割教室チーム男子 9 名女子 8 名計 17 名授業者西田愛 2. 研究主題 ワーキンググループの研究主題は アウトプットのための効果的なインプットのあり方 である 3 年生後期は今まで 学習し積み重ねてきたことを さらに自由に使う力を伸ばし 自己表現の幅を広げていく時期であると言える < 卒業までにつけたい力 > 英語の質問に対し 適切に返答することができる ( 聞く 話す ) ひとつの話題に対し 3 文以上で自分の思いや考えを話し 相手の話に適切に相槌をうつことができる ( 聞く 話す ) WPM 60 語まとまった文章を読み 内容を理解することができる ( 読む ) ひとつの話題に対し 自分の思いや考えを 80 語程度で書くことができる ( 書く ) 以上のような力をつけさせるためには継続的なアウトプットの練習が必要であるが 3 年生半ばまでは十分な練習が積み重ねられていなかった そこで 3 年生後期から帯学習としてさいころトークを始め トークのルール 出た目の題について3 文で話す に沿って 3~4 人グループで英語を話す練習をしている また オーラルでのアウトプットをライティングにつなげるため 自学ノート を作り さいころトークで語ったことや他の題について英語で書かせることにした ノートは添削し コメントを書いて生徒に返す 授業での取り組み 自学ノートのやりとりを通して 間違いを恐れずに自分のいいたいことを英語にして言える 書ける姿勢と 自己肯定感を生徒の中に育みたい Lesson 7 では 教科書を資料のひとつとして活用する 資料から得た情報および資料に登場する人物の気持ちについて 書く 活動を重ねていき 自分の意見について書く ことを最終タスクとして位置づけた 英作文で自分の力を発揮するにはどういう道筋をたどればいいのかを体感し この単元を通して 成功体験 ができるようにしたいと考えている また 自力で書く ためには 英語を正しく書く力の他に 自分の思いを日本語で思考するプロセスが不可欠である 自分の中の意見や気持ちを掘り起こし どんな英語にならできるのか見極めて書くように指導したい 書き上げた英文は読み合える形にして生徒に返し 初見の文章として活用する また その感想も交流させたい 3. 題材について Lesson 7 は アフリカ大陸の北東部に位置する国 スーダンにおける内戦 貧困 飢餓の状況を世界に知らしめた一枚の写真 ハゲワシと少女 と その写真家ケビン カーターをめぐる議論について書かれている スーダンという国について知り この写真を撮ったカーターの思いを想像し 世界中の人々にとって 自分にとって平和な世界とはどういったものなのか 生徒たちに考えさせたい また 自分の考えたことを英語にして書けた クラスの仲間が書いた英語を読んで意味がわかった 体験を通して英語に対する肯定的な気持ちをのばし 学習意欲の向上にもつなげたい
4. 生徒の実態入学当初から人間関係が希薄であり 話を聞くことが非常に苦手な生徒たちであったが 様々な取り組みを通して学年全体の雰囲気が和やかになってきた 集中して話を聞く習慣も少しずつついてきた 2 年生時は習熟度別分割授業を行っていたが 3 年生の5 月からは均等分割し授業を行っている クラスは和やかで男女ともに仲が良いが クラス全体で行う reading の声は非常に頼りない 一方 さいころトークの様子はのびやかで 声もしっかり出ているように思う 生徒の心をしっかりつかみ 一人ひとりの自己表現に対する欲求を引き出せるように授業展開したい 5. 全体計画 (1) 単元を通してつけたい力 目標 ハゲワシと少女 の写真を通して 世界のことや日本にいる自分のことについて考える 自分の考えを ( 日本語で ) まとめ 自分が使える英語の表現を用いて自分の思いや意見を書くことができる ( 即興で30 語程度 ) クラスの仲間が書いた意見文を読んで 内容を理解することができる (2) 単元の学習計画第一次 : 単元に出てくる文法事項を理解し 適切に使うことができる第 1 時 2 時 want, tell, ask + 人 + to do の文および間接疑問文の理解 want, tell, ask + 人 + to do の文を理解し適切に使えるようにする what, why, where, when, how を使った間接疑問文を理解し適切に使えるようにする 自学ノート作文 : 自分の意見とその理由を because を使って述べる練習 第二次 : 教科書の内容を理解し 自分の意見を日本語で思考して英語で表現することができる第 3 時教科書理解 1 P62 資料を使って 世界に様々な国があることを知る ( 導入 ) スーダンの人々が内戦と飢餓によって苦しんでいたことを知る タスク1 : スーダンについてわかったことを書く 自学ノート作文 : スーダンについてわかったことを さらに書き足す 第 4 時教科書理解 2 P63 ケビン カーターという写真家 ハゲワシと少女 の写真について基本的事実を理解する タスク 2 : 写真家カーターの気持ちを考える 書く 自学ノート作文 : 写真家カーターの気持ちについて さらに書き足す 第 5 時教科書理解 3 P64 ハゲワシと少女 の写真をめぐって世間の意見に分かれたことを知り それに対する自分の考えを確認する タスク 3 : 写真をとるか 助けるか どちらかしかできなかったら自分がどうするかと理由を考える 書く 自学ノート作文 : 写真をとるか 助けるか 自分が選ばなかった方の立場について 理由を考えて書く
第三次 : 資料から学んだ客観的事実や自分の意見を 読み手に正しく伝わるよう英語で書くことができる第 6 時 7 時 30 語英作文 +マイブック作成 今までのタスクで書いたものを班のメンバーと交流する 最終タスク : これまでのことを踏まえ 世界のために自分ができること したいことを日本語で思考する 事実 意見 の2 段落構成で 30 語以上の意見文を英語で書く ( 助動詞を効果的に使う ) 書いている最中に随時チェック 書けたものは提出し さらにチェック スーダンについて知ったこと 写真をとったカーターの気持ち もし自分が写真家だったら 今の自分にできること の4つを清書用紙に書く 書き上がったものをカラー資料とともにマイブックの 1ページ (B4サイズ) にレイアウトし 貼り付けて仕上げる 第 8 時感想の交流 班のメンバーのマイブックを読む 班のメンバーのマイブックを読んだ感想を書く ALT は 1 週間あたり約 2 回ずつ 3 年生のクラスに入っている 授業序盤のさいころトークに参加し ALT から聞き 取ったことを生徒が自学ノートに書くようにしているため 各分割グループは週に 1 度 ALT と過ごしている その他 学校選択の英語の授業でも一緒に授業を行うことがある 6. 第二次の学習 第 3 時の学習 1 教科書本文 クイズ 統計資料から日本 他国 スーダンのことを知る ( 言語や文化についての知識 理解 ) 2 第 3 時の学習から新しく知ったことを英語で書くことができる ( 表現の能力 ) 3want, tell, ask + 人 + to do の文を理解することができる ( 言語や文化についての知識 理解 ) 24(34) 教科書 P62 導入 & 内容理解 1 想像力を働かせながら 1 スーダンクイズ ( 何も見ずに ) 考えられているか 2 教科 2 同上 ( 教科書 統計資料を見て ) 書本文の内容 統計資料を 3 クイズ答え合わせ 手がかりに考えられている 4 教科書本文音読 線引き か 3 日本と他国 スーダ ンの違いに気づいたか 話が止まっているグループを見つけてヒントを与える 必要な単語を黒板に板書する 乳児の死亡率 識字率など注目すべきところを指摘して 日本と他国の違いを実感させる
10(44) タスク1 スーダンなどについて この時間を通して知ったこと わかったことを プリントに書く ( 箇条書きでよい 3 文以上で ) 1(45) 本時のまとめ 宿題のアナウンスあいさつ 自分がすぐに使うことができる 既習の表現 教科書本文に出てきている表現を活用して 短い英文が書けているか 難しい表現を使おうとして悩んでいる場合 簡単な日本語に発想しなおすようアドバイスする 時間中に書けた英文に加えて この時間で学習してわかったことを自学ノートに書いておくよう指示する 第 4 時の学習 1 ハゲワシと少女 の写真 写真家カーター ピュリツァー賞について基本的事実を理解する ( 言語や文化についての知識 理解 ) 2 ハゲワシと少女 の写真からわかる 想像されること 写真をとったカーターの気持ちを英語で書くことができる ( 表現の能力 ) 3 間接疑問文を理解することができる ( 言語や文化についての知識 理解 ) 5(15) 教科書 P63 導入 写真からわかること 想像 1 ハゲワシと少女 の写真を見る されること カーターの気持 2 写真からわかること 想像されること ちについて 日本語で思考 印象などを日本語で言ってみる し 自分の言葉にできてい 3 カーターがなぜこの写真をとったのか るか 考えてみる 20(35) 教科書 P63 内容理解 2で考えたこと ( 写真の描 単語 リーディング 線引き TF&QA 写 説明 ) が 本文に英語 で出てきていることが理解 できたか 話が止まっているグループを見つけてヒントを与える 必要な単語を黒板に板書する 生徒のつぶやきを教師が英語にしてリピートし 授業後半のライティング活動につなげるようにする 14(49) タスク2 写真の説明 ( 描写 ) と ハゲワシと少女 の写真をとったときのカーターの気持ちについて プリントに書く ( 箇条書きでよい 3 文以上で ) 自分がすぐに使うことができる 既習の表現 教科書本文に出てきている表現を活用して 短い英文が書けているか 難しい表現を使おうとして悩んでいる場合 簡単な日本語に発想しなおすようアドバイスする
1(50) 本時のまとめ 宿題のアナウンス あいさつ 時間中に書けた英文に加えて この時間で学習してわかったことを自学ノートに書いておくよう指示する 第 5 時の学習 1 ハゲワシと少女 の写真をめぐって世間の意見に分かれたことを知り それに対する自分の考えを確認する ( 言語や文化についての知識 理解 ) 2 写真をとる / 助けるのどちらかしかできない場合の自分の意見を英語で書くことができる ( 表現の能力 ) 3 自分の意見とは反対の立場に立ち 意見文を英語で書くことができる ( 表現の能力 ) 05(15) 教科書 P64 導入 当時の世論について知り 新聞に出た ハゲワシと少女 の写真をめ それに対する自分の意見 ぐってカーターが批判されたことを知る を日本語で思考できている 自分はどう思うか 考えてみる か 20(35) 教科書 P64 内容理解 教科書本文から 世論が2 単語 リーディング 線引き TF&QA つに分かれたということを 理解できたか 話が止まっているグループを見つけてヒントを与える 必要な単語を黒板に板書する 話の内容について来られているかどうか確認しながら進める 14(49) タスク3 1 もしも自分が写真家で 助ける 写真を撮る のどちらか片方しかできない状況であったら 自分はどうするか また そう決断する理由は何か プリントに書く (3 文以上で ) 2 数人にプリントに書いた英文を発表させ 意見交流をする 1(50) 本時のまとめ 宿題のアナウンスあいさつ 1 自分がすぐに使うことができる 既習の表現 教科書本文に出てきている表現を活用して 短い英文が書けているか 2クラスメイトの発表を聴いて 理解できたか 難しい表現を使おうとして悩んでいる場合 簡単な日本語に発想しなおすようアドバイスする 自分が授業で選んだのとは反対の立場に立ち 意見文を自学ノートに書いておくよう指示する