高等部3年 社会学習指導案

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いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

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Microsoft PowerPoint - 中学校学習評価.pptx

生活単元学習指導案 日時 : 平成 27 年 11 月 17 日 ( 火 ) 授業者 : 谷麻紗美 1. 単元名 校内販売を成功させよう 2. 単元について本学級は平成 27 年度より設置された特別支援学級 ( 知的 ) である 現在 1 年生の男子 3 名が在籍しており 障害の程度はさまざまである

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( 書式 ) 平成 0 年度東京都立練馬特別支援学校年間指導計画 4 ねらい () 作品製作を通して 裁縫道具を安全に使えるようになる () 作る喜びを体験する () 手元を見て活動に取り組める時間を増やす (4) 調理道具を教員と共に正しく使用することができる 時間 使用教科書ら くっく (S プ

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単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

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Microsoft Word - 社会科

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年女子 上体おこし長座体前屈反復横跳持久走三年男子 力ンド力ンド幅跳び幅跳び保健体育科学習指導案 指導者三和中学校小浦麻美日時平成 23 年 9 月 30 日 ( 金 ) 第 5 校時 ( 三良坂中学校体育館 ) 学年三和中学校第 3 学年 23 名 ( 男子 9

3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

上に食に関する指導の充実が求められている 食環境の乱れが社会的課題とっている今日 中学生が食生活の自立を目指した学習をすることは大切なことであるので 本時は 自分や家族の食生活の中で見付けた問題点の改善に自主的に取り組むことができるように 指導を進めることにした 指導に当たっては これまでの学習を踏

3 目標チームの目標や自己の能力に適した練習を見付けて取り組み, 個人的技能や集団的技能を生かしながら, 相手チームに応じた作戦を立てて, 練習やゲームに取り組むことができるようにする 個人的技能や集団的技能の向上を目指して, 仲間と協力して学習することができる また勝敗に対して公正な態度をとること

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

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表 2 家庭にミシンがあり, 家族 ( 自分を含む ) が使用している 37% 家庭にミシンはあるが, ほとんど使用していない 26% 家庭にミシンがない 37% 指導観 1 年生にとって, 中学校に入学して初めての被服製作題材である 小学校の家庭科でも布を用いた製作を行ってきているが, 授業後,

 (4)展開

演習:キャップハンディ ~言葉のわからない人の疑似体験~

平成23年度東京都教育研究員  地区発表公開授業

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

(2) 計画学習課題 学習内容 時間 連立方程式とその解 二元一次方程式とその解の意味 2 連立方程式とその解の意味 ( 本時 1/2) 連立方程式の解き方 文字の消去の意味 加減法による連立方程式の解き方 5 代入法による連立方程式の解き方 連立方程式の利用 問題を解決するために 2つの文字を使っ

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

Taro-自立活動とは

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

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○数学科 2年 連立方程式

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

★数学学習指導案最終(知的障害)

Microsoft Word - 木工G指導案.doc

図画工作学習指導案

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

( 生活単元学習 ) 学習指導案 日時 :2016 年 10 月 14 日 ( 金 ) 場所 : 多目的教室 2 階児童 :5 学年 3 名 6 学年 3 名計 7 名指導者 : 山田由加里介助者 : 遠藤千尋横田真弓 1. 題材名 テレビ局を紹介しよう (STV テレビ局 UHB テレビ局 レスト

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

具体的な場面を設定し 実際に整理 整頓の計画を立てることで 実生活に繋げていくことができる よう指導していきたい また 第 3 次には環境とのかかわりについても押さえ 広い視野で考えられ るようにしていきたい 3 題材の目標 身の回りの整理 整頓に関心をもち 気持ちよく過ごそうとする 家庭生活への関

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(3) 指導観指導にあたっては, 生活単元学習の指導内容との関連を図り, 学習のまとめとして実際に買い物学習に行くという意欲付けをしながら, 金銭学習に興味をもたせ活動させたいと考えている お金の扱いは, 具体的な実際の経験を通じて学習することが最も効果的であるので, できるだけ多くの機会がもてるよ

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

第6学年 社会性の学習 学習指導案

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

指導観指導にあたっては 基本となる回転技に取り組み 自己の能力に適した技が安定してできるようにするとともに 発展技にも挑戦できるようにする その際には 友達の動きを見て技のポイントに気づき 伝えあったりしながら意識して練習できるようにする 運動は 柔軟性が要求される運動であり 体を痛めたりうまく回れ

演習:キャップハンディ ~言葉のわからない人の疑似体験~

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

教育調査 ( 教職員用 ) 1 教育計画の作成にあたって 教職員でよく話し合っていますか 度数 相対度数 (%) 累積度数累積相対度数 (%) はい どちらかといえばはい どちらかといえばいいえ いいえ 0

作業学習 ( 木工 ) 学習指導案 福山北特別支援学校 指導者 教諭 荒川新貴 (T1) 教諭 藤井香月 (T2) 1 日時 場所平成 30 年 10 月 26 日 ( 金 ) 2 校時 (10:00~10:45) 第 2 木工室 2 学部 学年 学級 人数中学部第 2 学年木工 磨き グループ (

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ICTを軸にした小中連携

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7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

1 対象児童 省略 2 児童の実態 省略 発達障害 情緒障害通級指導教室自立活動学習指導案 コミュニケーションに課題のある児童の指導 平成 30 年 11 月 6 日 ( 火 ) 第 5 校時 3 指導観これまでに通級指導教室では 落ち着いた環境の中で 精神的安定を図り 本来持っている能力を発揮し

3 特別支援学級における学習指導案 特別支援学級においても 学習指導案は授業の設計図としての働きに変わりはありません しかし 特別支援学級では 児童生徒の実態から指導の内容や計画を考えることに大きな意味があります 通常の学級の学習指導案では 例えば 単元について は学習指導要領に沿った指導計画に基づ

掃除教育カリキュラム小学校用

H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 小数 整数の意味を考えよう 小数 整数の計算の仕方を見つけ 計算できるようになろう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか ( 作業 教える 考えさせる ) 何についてまとめるのか 1. 小数 整数の

トコラージュ というメディアの形態を提案する 本単元では 説明文の 構成メモ をフォトコラージュの形でまとめる このことにより 資料を活用して説明文を書くことが容易になる フォトコラージュとは次に示すように 2 枚以上の写真と それに対する説明文を対応させた情報伝達の形式である 本学級では 社会科の

自己紹介をしよう

○学部 ○○科 学習指導案

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Microsoft Word - ○指導計画例(高校:ソフトボール)

題材観本題材は, 特別支援学校学習指導要領の知的障害者である児童生徒に対する教育を行う特別支援学校の生活科の内容 遊び の観点の1 段階 (3) 教師や友達と同じ場で遊ぶ を踏まえながら, 設定したものである 素材遊びは, 楽しみながら様々な素材の感触や形状に働き掛ける中で, 比較的自由に, 自分で

新潟市立亀田西中学校

技術 家庭科学習指導案 安芸高田市立向原中学校指導者久保田美恵 1 日時平成 26 年 11 月 10 日 ( 月 ) 第 5 校時 (14:15~15:05) 2 場所 2 年教室 3 学年 学級第 2 学年男子 11 名女子 11 名計 22 名 4 題材名 食品の選択 小題材名 加工食品の選び

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Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

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の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

平成29年度 中学校英語科教育 B校の実践

学級会においては 学級での問題点や課題に一人一人が気付き 話し合いながらよりよい学級生活を目指していく 本議題において 相手の障害のことも配慮し どの児童にとっても満足いく集会にするために話合いや実践を通して研究主題の児童の育成をはかっていきたい 4 評価の観点と評価規準集団活動や生活への関心 意欲

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理科学習指導案

いろいろな衣装を知ろう

国語科学習指導案様式(案)

勝ちにこだわるあまり, 他人の気持ちを考えない言動をする生徒がいたため, 全体指導を行った経緯もある 以上の事から, 中学校生活で様々な活動に一生懸命に取り組む中で, 思うようにいかず, 悔しい思いをする経験をした生徒が多いことがわかる 本学級の生徒がこの経験を生かし, さらに成長するためには, 悔

(2) 研究主題との関連本校の研究主題 心身ともに健康で, 安全な生活を送ることができる力を身に付けた生徒の育成 を受けて, 社会の一員として安全で責任ある行動がとれる力を身に付けさせたいと考える そこで, 話合い活動を取り入れながら, 個人情報の取り扱い方を学ぶ学級活動を行い, 主題に迫りたい 本

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単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

新潟市立亀田西中学校

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

愛媛県学力向上5か年計画

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

Transcription:

生活単元学習学習指導案 広島県立黒瀬特別支援学校指導者沖勝志 (T1) 山本眞弓 (T2) 1 日時, 場所平成 27 年 12 月 11 日 ( 金 ) 10:10~10:55 中学部 3 年 組教室 2 学部, 学年, 学級中学部第 3 学年 組 ( 生徒 4 名 ) 3 単元名 掃除をしよう 4 単元設定の理由 (1) 生徒観本学級は, 男子 3 名, 女子 1 名の計 4 名の生徒が在籍している単一障害学級である 障害は多様であり, 障害特性や理解の程度, 作業能力等個人差が大きい 3 年間一緒に活動してきたが, 学級内で, 仲間を意識したり, 休憩時間に一緒に活動したりする場面は少ない しかし,4 人での集団行動等は, ルールやマナーを守ってできている 生徒 は, 自発的な行動は少ないが, 指示されたことは集中して取り組むことができる 発表する場面では, 自信がもてず, 早口になってしまうことが多い 生徒 は, 発語はなく, 手を挙げたり, 頷いたりすることでコミュニケーションをとっている 作業に集中できる時間も少しずつ増えてきているが,45 分間集中することは難しい 生徒 は, 初めての経験や慣れない状況等に大きく不安を抱き, 仲間と一緒に行動することができないことがあった 第 3 学年になってからは, 一定の学習活動を繰り返すことで自信をもち, 快活に作業することができるようになった 意欲的に取り組むことはできているが, 丁寧さに欠けることがある 生徒 は, 落ち着いて行動できるようになり, 全ての授業において丁寧に根気強く作業できるようになった コミュニケーション面では, 依然として, 一方的に発言しがちではあるが, 仲間を意識した言動も増えてきた (2) 単元観特別支援学校学習指導要領解説総則等編には, 生活単元学習は, 児童生徒が生活上の目標を達成したり, 課題を解決したりするために, 一連の活動を組織的に経験することによって, 自立的な生活に必要な事柄を実際的 総合的に学習するものである と示されている 本単元は, 日常生活において重要な要素である掃除を繰り返し行うことにより, 掃除用具の名前を覚えたり, 掃除のやり方を覚えたりすることができるとともに, 仲間と協働して順序に留意して作業を確実に実施することで, 生徒それぞれに達成感を抱かせ, 丁寧に作業することの大切さや仲間と協力する態度を身に付けさせることができると考える (3) 指導観指導に当たっては, 単元の意義やねらいを達成するために, 生徒の発達段階や特性を踏まえて, 次の 5 点のことに留意して指導を行う 1 作業手順を理解して, 掃除できるようになる 作業手順カードを確認させる 2 継続して作業ができるようになる タイマーで作業終了時間を知らせる 3 隅々まで丁寧に作業ができるようになる 各自の作業エリアを明確に示す 4 協力して作業ができるようになる 生徒同士の正しい言葉がけを促す 5 効率よく作業ができるようになる 授業ごと, 場面ごとに写真及び動画を見せて作業内容を確認させて振り返らせ, どう改善したらよいか考えさせる 以上の 5 点の達成のため, 生徒が状況判断し見通しをもって主体的に取り組めるように環境を設定していきたい そのため, 掃く 拭く 等の一つ一つの清掃活動動作の正しいモデルを示したり, 生徒が状況判断をして見通しをもって主体的に取り組めるように環境設定したりすることで, 指導者がその都度, 口頭で指示することを極力なくし, 生徒一人一人に応じた過不足のない必要な指導 支援を行う

生徒 には, 自発的な行動を促すため, 本単元では掃除リーダーとして意欲的に, また, 仲間の状況を意識しながら全体への指示出しを大きな声ではっきり表現させる 生徒 には, 継続して行ってきたことで, 仲間の頑張りを意識することもできつつあるため, 個別的な言葉がけや手添え支援をする中で最後まで取り組ませる 生徒 には, 物理的環境の整備や指さし等で指示することで, 隅々まで丁寧に作業させる 生徒 には, 本授業においても, 目標カードを確実に意識させ, その時の状況や相手の様子を見て適切な発言ができるように指導する 5 単元の目標 教室の掃除を通して, 日常生活に必要な技能を身につけることができる 自分の役割を果たしたり, 仲間と協力したりする中で正しいコミュニケーション方法を身につけ, 主体的に活動する場面を増やすことができる 6 指導計画 ( 全 35 時間 ) 第 1 次 (15 時間 ) 第 2 次 (10 時間 ) 第 3 次 (10 時間 ) 7 本時の目標 仲間と協力して効率よく作業 ( 単元名 掃除をしよう ) できるようにな る 自分の課題が分かって, 役割を果たし自己評価ができるようになる 自分の役割を果たし, 自分で考えて作業ができるようになる 自分の課題を理解して, 自己評価ができるようになる 自分の役割を果たし, 自分で考えて主体的に作業ができるようになる 自分たちの課題の目的や意味を理解して, 自己評価 相互評価ができる ようになる ( 本時 2/10) *1 単位時間 45 分 全体の目標 (1) 自分の役割を果たし, 主体的に作業することができる (2) 自分たちの目標 ( 頑張ること ) が分かり, 自己評価 相互評価をすることができる 個々の目標生徒 これまでの様子 目標 示された作業内容は, 確実に行おうと努力することができる 指示や指導には素直に従い, 課題へ取り組むことができる 掃除リーダーとして, 仲間に自分から呼びかけて大きな声で掃除の順番を発表することができつつある また, ほうきの使い方や 仲間が自分に注目したことを確認して掃除の順番を発表することができる 濡れモップの正しいやり方 ( 後進しながら, モップは左右に拭く ) 正しいやり方( 後進 も少しずつではあるが上達してきている しながら, 拭き残しのないようにする ) でモ ップがけを行うこと ができる 自己評価 相互評価 を3 段階で表現する ことができる 言葉の指示や支援カードを見て, 作業に取り組もうとしている それぞれの作業を正しく行えなかったり, 途中でやめてしまったりといった課題はある 今年度は, 全工程をやりきることも増えてきている 慣れないことに対しては身構えてしまうことが多いが, 学級では, ずいぶん速やかに活動できるようになった 掃除では継続し 掃除の全工程をやりきることができる 自己評価 相互評価を3 段階で表現することができる モップがけを両手で行うことができる

て取り組んでいることもあってか, 安心して意欲的に作業しているが, 丁寧に作業することは難しい 自分で考えて作業することができるようになった 仲間に協力を要請する場面で相手の状況を考えず一方的に呼びかけることがある モップの正しいやり方 ( 後進しながら, モップは左右に拭く ) も随分上達してきた 自己評価 相互評価を3 段階で表現することができる 相手の状況を見て正しい言葉で協力をお願いすることができる 正しいやり方( 後進しながら, 拭き残しのないようにする ) でモップがけを行うことができる 自己評価 相互評価を3 段階で表現することができる 8 準備物ほうき, ちり取り, モップ, モップ用バケツ, 雑巾, 色画用紙片で作ったごみ, タイマー, 掃除の順番カード, デジタルカメラ, モニター, 生徒 用支援カード, 個人別目標カード自己評価確認カード, 評価カード 9 学習過程 ( 後掲 ) 10 評価の観点 本時の目標設定は適切であったか 自分の役割を果たし, 主体的に作業するための工夫はされていたか 自己評価, 相互評価を発表, 表現するための指導 支援は適切であったか 11 教室内配置図 T1 廊下 T2

9 学習過程 学習活動 1 挨拶をする 2 本時の学習活動を確認する [9 分 ] 指導上の留意点 ( 課題, 支援, 評価 ) 全体の目標の確認をする 自分の目標の確認をする 全体 全員が姿勢を正してから挨拶することを徹底する T1がカードを示しながら全体の目標と個人の目標を確認する 3 掃除をする 1 机 いすを出す [5 分 ] 仲間が自分に注目したことを確認して掃除の順番を発表する 掃除の全工程をやりきる と協力して運ぶ 相手の状況を見て, 正しい言葉で協力をお願いする が 1~6 の順番カードの前にマグネットを貼り, 提示するのを見て, 作業に入ることを確認する 2 ほうきではく [5 分 ] 1~6 のカードに読み仮名を書いたり, 写真を提示したりすることで読みやすいようにする 仲間が自分に注目したことを確認して掃除の順番を発表することができたか 本人用支援カードで 1~6 のそれぞれにシールを貼っていき, できたことを褒める 机やいすを運んだことを褒める (T2) 相手 () の状況を見て正しい言葉で協力をお願いすることができたか 3 床を拭く [3 分 ] ( モップがけ ) は教室のモップがけ は廊下のモップがけ 4 机 いすを入れる [5 分 ] 後進しながら, 拭き残しのないようにモップがけを行う 床に絵具で薄く色を付けて, 自分の拭く場所を明確にする 後進しながら, 拭き残しがないようにモップがけができたか ( 廊下のモップがけをする ) まっすぐ進むように言葉かけをする (T2) 机やいす運んだことを褒める (T2) モップがけを両手でする カードで両手で持つことを示すとともに, 片手で行っている場面では, 指さしで指導する モップがけを両手で行うことができたか と協力して運ぶ 後進しながら, 拭き残しのないようにモップがけを行う 床に絵具で薄く色を付けて, 自分の拭く場所を明確にする 後進しながら, 拭き残しがないようにモップがけができたか 相手の状況を見て, 正しい言葉で協力をお願いする 5 ホワイトボードを拭く 机を拭く [5 分 ] 手際よくホワイトボードに貼られている掲示物をとる 拭く場所を指さしで示す ( 机担当 ) (T2) 拭き残している部分を指先で指示する ( ホワイトボード担当 ) 自分で考えて場所を見つけて拭けたことを褒める ( 棚, 窓等担当 ) 掲示物を入れるボックスを準備する タオルの色を変えて, 水拭きと乾拭きの区別をする ( 机担当 ) 1~5 までの全工程をやりきることができたか 6 反省会をする ( 目標が達成できたか発表する ) [5 分 ] は司会進行をする ( 自己評価まで ) 自分の目標が達成できたかを 3 段階で自己評価する 自己評価を3 段階で表現できたか 自己評価を3 段階で表現できたか 自己評価を3 段階で表現できたか 自己評価を3 段階で表現できたか 本人用支援カードで1~6にシールが 貼ってあるか確認させる (T2 が工程が終わる度にシールを貼る ) 個人の目標カードで自己評価をするとともに, 仲間や指導者による他者評価を取り入れ, 頑張ったことを褒めることで達成感を抱かせる 仲間の頑張りを評価する [8 分 ] 4 挨拶をする 相互評価を3 段階で表現できたか 相互評価を3 段階で表現できたか 相互評価を3 段階で表現できたか 相互評価を3 段階で表現できたか T1が差し棒で重要な場面を示して, 仲間 の頑張りを確認する 全員 ( 個人の目標を達成しているかどうかの場面 ) のビデオを確認しながら, 達成できているかどうかを言葉や指さし ( カードを示し ) で表現させる 全員が姿勢を正してから挨拶することを徹底する