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3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x0 = f x= x0 t f c x f =0 [1] c f 0 x= x 0 x 0 f x= x0 x 2 x 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考

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第 4 週コンボリューションその 2, 正弦波による分解 教科書 p. 16~ 目標コンボリューションの演習. 正弦波による信号の分解の考え方の理解. 正弦波の複素表現を学ぶ. 演習問題 問 1. 以下の図にならって,1 と 2 の δ 関数を図示せよ δ (t) 2

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第6章 実験モード解析

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流体地球科学第 7 回 力のバランス永遠に回れるバランス ( 以下, 北半球 =コリオリ力は進行方向の右向き ) 慣性振動 : 遠心力 =コリオリ力 地衡風 : コリオリ力 = 圧力傾度力 東京大学大気海洋研究所准教授藤尾伸三

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物理学 II( 熱力学 ) 期末試験問題 (2) 問 (2) : 以下のカルノーサイクルの p V 線図に関して以下の問題に答えなさい. (a) "! (a) p V 線図の各過程 ( ) の名称とそのと (& きの仕事 W の面積を図示せよ. # " %&! (' $! #! " $ %'!!!

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ଗȨɍɫȮĘർǻ 図 : a)3 次元自由粒子の波数空間におけるエネルギー固有値の分布の様子 b) マクロなサイズの系 L ) における W E) と ΩE) の対応 として与えられる 周期境界条件を満たす波数 kn は kn = πn, L n = 0, ±, ±, 7) となる 長さ L の有限

3 大気の安定度 (1) 3.1 乾燥大気の安定度 大気中を空気塊が上昇すると 周囲の気圧が低下する このとき 空気塊は 高断熱膨張 (adiabatic expansion) するので 周りの空気に対して仕事をした分だ け熱エネルギーが減少し 空気塊の温度は低下する 逆に 空気塊が下降する 高と断

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1 (Berry,1975) 2-6 p (S πr 2 )p πr 2 p 2πRγ p p = 2γ R (2.5).1-1 : : : : ( ).2 α, β α, β () X S = X X α X β (.1) 1 2

θ T [N] φ T os φ mg T sin φ mg tn φ T sin φ mg tn φ θ 0 sin θ tn θ θ sin φ tn φ φ θ φ mg θ f J mg f π J mg π J J 4π f mg 4π f () () /8

第 5 章 構造振動学 棒の振動を縦振動, 捩り振動, 曲げ振動に分けて考える. 5.1 棒の縦振動と捩り振動 まっすぐな棒の縦振動の固有振動数 f[ Hz] f = l 2pL である. ただし, L [ 単位 m] は棒の長さ, [ 2 N / m ] 3 r[ 単位 Kg / m ] E r

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s ss s ss = ε = = s ss s (3) と表される s の要素における s s = κ = κ, =,, (4) jωε jω s は複素比誘電率に相当する物理量であり ここで PML 媒質定数を次のように定義する すなわち κξ をPML 媒質の等価比誘電率 ξ をPML 媒質の

3. 重力波と沿岸 赤道ケルビン波 2014 年 9 月 30 日 16:35 見延庄士郎 ( 海洋気候物理学研究室 ) 予習課題 : 以下の you tube のビデオを見ておくこと. 個々のビデオは全部は見ずに, 雰囲気がつかめる程度見ればいい.

変 位 変位とは 物体中のある点が変形後に 別の点に異動したときの位置の変化で あり ベクトル量である 変位には 物体の変形の他に剛体運動 剛体変位 が含まれている 剛体変位 P(x, y, z) 平行移動と回転 P! (x + u, y + v, z + w) Q(x + d x, y + dy,

大阪大学物理 8 を解いてみた Ⅱ. 問 ( g cosq a sin q ) m - 台 B 上の観測者から見ると, 小物体は, 斜面からの垂直抗力 N, 小物体の重力 mg, 水平左向きの慣性力 ma を受け, 台 B の斜面と平行な向きに運動する したがって, 小物体は台 B の斜面に垂直な方

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19年度一次基礎科目計算問題略解

D = [a, b] [c, d] D ij P ij (ξ ij, η ij ) f S(f,, {P ij }) S(f,, {P ij }) = = k m i=1 j=1 m n f(ξ ij, η ij )(x i x i 1 )(y j y j 1 ) = i=1 j

ギリシャ文字の読み方を教えてください

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平面波

: (a) ( ) A (b) B ( ) A B 11.: (a) x,y (b) r,θ (c) A (x) V A B (x + dx) ( ) ( 11.(a)) dv dt = 0 (11.6) r= θ =

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N cos s s cos ψ e e e e 3 3 e e 3 e 3 e

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外から中心に投げたボールの動画 1 中心に向かってまっすぐ投げる 回転盤でボールをキャッチ 円盤の回転速度とボールの速度を合わせれば, 投げたボールを取れる ( 投げた人にはボールが回ってくるように見える ) 投げてからの時間は, 回転の半周期 円盤の外から見る図斜めに飛んでいく 投げた人が見る図コ

1. z dr er r sinθ dϕ eϕ r dθ eθ dr θ dr dθ r x 0 ϕ r sinθ dϕ r sinθ dϕ y dr dr er r dθ eθ r sinθ dϕ eϕ 2. (r, θ, φ) 2 dr 1 h r dr 1 e r h θ dθ 1 e θ h

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伝熱学課題

数学 t t t t t 加法定理 t t t 倍角公式加法定理で α=β と置く. 三角関数

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I-2 (100 ) (1) y(x) y dy dx y d2 y dx 2 (a) y + 2y 3y = 9e 2x (b) x 2 y 6y = 5x 4 (2) Bernoulli B n (n = 0, 1, 2,...) x e x 1 = n=0 B 0 B 1 B 2 (3) co

D 液 日団協技術資料 D 液 地上設置式横型バルク貯槽等の発生能力 1. 制定目的 バルク貯槽又はバルク容器 ( 以下 バルク貯槽等という ) を設置し 自然気化によってLP ガスを消費しようとする場合 需要家の消費量に対して十分な量のLPガスを供給すること

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自由落下と非慣性系における運動方程式 目次無重力... 2 加速度計は重力加速度を測れない... 3 重量は質量と同じ数値で kg が使える... 3 慣性系における運動方程式... 4 非慣性系における運動方程式... 6 見かけの力... 7 慣性系には実在する慣

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2018/6/12 表面の電子状態 表面に局在する電子状態 表面電子状態表面準位 1. ショックレー状態 ( 準位 ) 2. タム状態 ( 準位 ) 3. 鏡像状態 ( 準位 ) 4. 表面バンドのナローイング 5. 吸着子の状態密度 鏡像力によるポテンシャル 表面からzの位置の電子に働く力とポテン

ii p ϕ x, t = C ϕ xe i ħ E t +C ϕ xe i ħ E t ψ x,t ψ x,t p79 やは時間変化しないことに注意 振動 粒子はだいたい このあたりにいる 粒子はだいたい このあたりにいる p35 D.3 Aψ Cϕdx = aψ ψ C Aϕ dx

DVIOUT

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Transcription:

1 次元の減衰運動の中の強制振動 ) ( f d d d d d e f e ce ) ( si ) ( 1 ) ( cos ω =ω -γ とおくと 一般解は 外力 f()=f siω の場合 f d d d d si f ce f ce si ) cos( cos si ) cos( この一般解は 1

φ は外力と変位との間の位相差で a 時間が経つと 第 1 項は無視できる この場合の振幅を Dとすると D これに対して一定の外力 (Ω=) の場合の変位をD とすると D 1 D 4 1 h f ただし h,

外力の振動数に対する振幅 外力の振動数に対する位相のずれ 3 h=,ξ =1( 粘性がなく振動数が同じ ) 場合 共鳴が起こり 時間と共に発達する 位相に関して 外力の振動数が小さい時は 変位はそれについてゆく しかし Ω が大きくなると 外力の変位とは逆 (φ =π ) になる この境界はΩ =ω である 時間がたった時の変位は Dsi 速度は Dcos で変位に対してπ /だけ位相が進む

パラメータ励振振り子の振動数 ω の 倍で支点を上下させる 4 m d d si ブランコをこぐときには ブランコの周期の半分の周期で腰を上下させる こうして支点から重心までの距離を周期的に変えると ブランコの振幅を大きくすることができる 単振り子の糸を周期的に長くしたり短くしたりすると 単振り子の振幅が大きくなる

パラメータ励振するのは d m si d 5 時間 d の間に加えられる仕事 ( 角 θ を変位をみたときの仕事 ) は dw d si d si d d と 常に正であり 振り子はたえずエネルギーを増し ふれは次第に大きくなる 例 : ブランコ身近な振動と共鳴の数々 ブランコ www.osaa-yoiu.ac.jp/~masao/ep/melde/burao.hml

今までは時間変動だけの振動であった 6 1 次元進行波 - 時間 と距離 - の記述の仕方を眺める 1 次元波動の記述の仕方

一つの単色波の伝搬 η=re( A ep {i ( -ω)} ) 7 = 1 A = ( > 1 ) π/ A cos( ) where A A r A i, a Ai A r

二つの単色波の重ね合わせ ) )cos( si ( 1 1 si 1 1 si 搬送波 (carrier waves) 包絡線 振幅を表しエネルギーに関係する (evelopes) 8

仮定 9 : 位相速度 二つの速度が定義される : : 群速度 = 1, = 複数の波動の重ね合わせ :ω=f(): 分散関係 c g d : d に依存しない 非分散 に依存する 分散性がある c 群速度 ( エネルギーの速度 ) : 位相速度

空間的に孤立した波にかたまりについても波数空間では局在したところに集中して存在する 1

次元波動 z z z S z λ λ λ z 物理空間 波数空間三角形 ABC の面積 S A C B,, K K z z 方向に平行波数空間で考える方がベクトルとしてわかりやすい! K 11

地球の自転が小さい場合の方程式系 1 大気の状態を記述する方程式系 ( ただし地球回転と大気粘性は無視 ) dv d d d 1 C T p g v dq d p p p p R 完全系 p g : 重力加速度, T p R : 乾燥空気の気体定数, p : 気圧, (A1) ( 運動方程式 ) (A) ( 連続の式 ) (A3) ( 熱力学第一法則の式 ) (A4) ( 温位の定義式 ) 二次元の場合 u, w, p, ρθ, の 5変数に対して つの式がある 5 v ( u, w) : 風の二成分, R / C p, : 密度, : 鉛直方向の単位ベクトル, : 温位, : 定圧比熱, : 代表的な気圧例えば ( 1 hpa), p / p : エクスナー関数 ( 無次元の圧力 ) p C p

浮力 13 同高度で二つの異なる空気塊がある場合 どちらが重いかどうかは 空気塊の重さ つまり その密度 ρ で判断する 軽い密度 ( 高温 ) の空気塊の方が重い ( 低温 ) 空気塊より上向きの力を得る ( その力を 浮力 という ) 気体の状態方程式より p ρ T ρ 1/T (p が同圧の場合 ) 異なる高度にある空気塊間の浮力は? 空気塊を断熱的に別の空気塊と同じ高度まで持ってきて 同圧にして 密度あるいはその時の温度で比較する. すべての空気塊を規準気圧まで持ってきてその高度における密度 ( あるいは温度の逆数 ) で比較する. 温位が適している 空気塊が異なる高度であっても密度とも簡単に結びつき浮力を相互比較できる便利な量

鉛直方向の運動方程式 静的安定度 (1) dw d = - g - 1 静力学平衡の ( 空気塊が鉛直方向に運動をしない ) 状態 = - g - 1 p z p 気圧が周囲のものと変わらないものと仮定し 空気塊が平衡状態から僅かに断熱的に上方に移動したときの鉛直方向の運動方程式は w = d z d = - g - 1 p z = - g - 1 p z (- g) = g - = g - 14

ここで = T p = RT 静的安定度 () p p - R Cp ( 温位と気温の関係式 ) ( 状態方程式 ) 15 (z) + ( d dz )z よって ( 温位減率で成層状態を決める ) d z d = - g (d dz )z - N z, N : Bru-Vaisala 振動数 N g d d z ブラント-バイサラ振動数時間の逆数の二乗

Bru-Vaisala 振動数の意味 (1) 16 浮力により自分で上下方向に振動する振動数 --- 標準的な大気で N 1 3 3. 1 = 1 1 ( /s) N < : 絶対不安定大気 N = : 中立 ( 等温位 ) 大気 N > : 安定大気

Bru-Vaisala 振動数の意味 () 17 断熱的に持ち上げ w = 浮力 w = -w ma w = 浮力 w = -w ma 浮力 w = 1/N ime 等温位大気 (N = ): 気塊を持ち上げても浮力を得ないので振動しない 安定度 ( / z) が高い程 浮力が大きくなり振動数 (N) が大きくなる

内部重力波 1 方向に復元力がある場合 18

1 z 19 α 波面の進む方向 N 1 N どうしてこうなる? N cos

u u ) w w (z (z) (z) u w z b u w z b wn N g z ( C ) p (1) () (3) (4) ( b g ) 大気の安定度 : 地球大気は正値を持つ 安定成層をする

w w z w N δ = 1 w Aep[ i( z )] Aep[ i( z )] N i b Aep[ i( z )] δ =1 u Aep[ i( z )] N 図非静力学系 ( 実曲線 ) と静力学系 ( 実直線 ) における無次元の波数 (/) と振動数 (ω/n) の関係の比較 N が与えられた時の (,,ω) の関係 分散関係

3/ 3/, N N. N 3 / 3 / N N c g ベクトルの と c g は直交する!

cos ) / ( ) / ( / z z z N 波数を波長に直すと K 群速度の方向波数空間 Λ Λ z 物理空間波面の進む方向 α z 3

物理的解釈 4 内部重力波 : 流体粒子の振動 ある波面 斜面における質点の運動 : 斜面方向に g cosα の力が働く g ω ω N