平成18年2月

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保健機能食品制度 特定保健用食品 には その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をすることができる 栄養機能食品 には 栄養成分の機能の表示をすることができる 食品 医薬品 健康食品 栄養機能食品 栄養成分の機能の表示ができる ( 例 ) カルシウムは骨や歯の形成に 特別用途食品 特定保健用

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特定健康診査等実施計画 ( 第 3 期 ) ベルシステム 24 健康保険組合 平成 30 年 3 月 1 日 ( 最終更新日 : 平成 30 年 7 月 27 日 )

ニュースリリース

特定保健用食品等の在り方に関する専門調査会 報告書46~63ページ

第2回特定保健用食品等の在り方に関する専門調査会資料2-2-1

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不安とは何か

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

報通信の現況 コンテンツ市場の動向 マルチユース市場の内訳をみると 映像系コンテンツ 1 兆 4,243 億円の主な内訳は 地上テレビ番組が 5,074 億円 映画ソフトが 4,884 億円 衛星 CATV 番組が 3,530 億円となっている 音声系コンテンツの内訳は 音楽ソフトであり 1,353

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Ⅰ 目標達成

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背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた しかし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する法律

特定健康診査等実施計画

-3- Ⅰ 市町村国保の状況 1 特定健康診査受診者の状況 平成 23 年度は 市町村国保 (41 保険者 )98,439 人の特定健康診査データの集計を行った 市町村国保の診者数は男性 女性ともに 歳の割合が多く 次いで 歳 歳の順となっている 男性 女性 総数

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2

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政策課題分析シリーズ14(本文2)

カテゴリー別人数 ( リスク : 体格 肥満 に該当 血圧 血糖において特定保健指導及びハイリスク追跡非該当 ) 健康課題保有者 ( 軽度リスク者 :H6 国保受診者中特定保健指導外 ) 結果 8190 リスク重なりなし BMI5 以上 ( 肥満 ) 腹囲判定値以上者( 血圧 (130 ) HbA1


第 3 節食料消費の動向と食育の推進 表 食料消費支出の対前年実質増減率の推移 平成 17 (2005) 年 18 (2006) 19 (2007) 20 (2008) 21 (2009) 22 (2010) 23 (2011) 24 (2012) 食料

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の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

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山梨県生活習慣病実態調査の状況 1 調査目的平成 20 年 4 月に施行される医療制度改革において生活習慣病対策が一つの大きな柱となっている このため 糖尿病等生活習慣病の有病者 予備群の減少を図るために健康増進計画を見直し メタボリックシンドロームの概念を導入した 糖尿病等生活習慣病の有病者や予備

シニア層の健康志向に支えられるフィットネスクラブ

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特定健康診査等実施計画

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(7)健診データの受領方法

清涼飲料の輸出

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「教育資金贈与信託」、資産の世代間移行を後押し

ポイント 1 スマートフォン広告費と PC 広告費の市場規模推移 ~ インターネット広告媒体費の 6 割をスマートフォン広告費が占める ~ 2016 年のインターネット広告媒体費は 1 兆 378 億円 ( 株式会社電通 2016 年日本の広告費 より ) その内 スマートフォン広告費は 6,476

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1. 沖縄県における牛肉の輸出動向 2015 年は 輸出額が過去最高 数量 金額 2015 年は数量が 18,424 KG( 前年比 97.0%) 金額が 87 百万円 ( 同 111.8%) となり 輸出額が過去最高を記録しました 沖縄県の輸出額シェアは 1.1% となっています 国別金額シェア

背景及び趣旨 我が国は国民皆保険のもと世界最長の平均寿命や高い保健医療水準を達成してきた し かし 急速な少子高齢化や国民の意識変化などにより大きな環境変化に直面しており 医 療制度を持続可能なものにするために その構造改革が急務となっている このような状況に対応するため 高齢者の医療の確保に関する

平成 27 年 10 月 6 日第 2 回健康増進 予防サービス プラットフォーム資料 協会けんぽ広島支部の取り組み ~ ヘルスケア通信簿について ~ 平成 27 年 10 月全国健康保険協会広島支部 協会けんぽ 支部長向井一誠

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平成19年6月18日

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特定健康診査等実施計画 第二期 ( 平成 25 年度 ~ 平成 29 年度 ) 第一版 三菱鉛筆健康保険組合 平成 25 年 5 月

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愛媛の工業 ( 速報 ) - 平成 30 年工業統計調査 ( 速報 ) 結果から - 平成 29 年の愛媛県の製造業について ( 従業者 4 人以上の事業所 ) この速報は 平成 30 年 6 月 1 日現在で実施した 平成 30 年工業統計調査 をもとに 愛媛県内の製造事業所 ( 従業者 4 人以

平成 30 年東京都食中毒発生状況 ( 速報値 ) 平成 30 年 8 月 31 日現在 8 月末までの都内の食中毒の発生状況が 東京都から公表されました 昨年と比較すると 件数では 30% 増 患者数では 46% 減となっています 最近 10 年間の平均と比較すると 患者数はほぼ同じですが発生件数

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(3) 消費支出は実質 5.3% の増加消費支出は1か月平均 3 万 1,276 円で前年に比べ名目 6.7% の増加 実質 5.3% の増加となった ( 統計表第 1 表 ) 最近の動きを実質でみると 平成 2 年は 16.2% の増加となった 25 年は 7.% の減少 26 年は 3.7% の

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3.HWIS におけるサービスの拡充 HWISにおいては 平成 15 年度のサービス開始以降 主にハローワーク求人情報の提供を行っている 全国のハローワークで受理した求人情報のうち 求人者からインターネット公開希望があったものを HWIS に公開しているが 公開求人割合は年々増加しており 平成 27

肥満者の多くが複数の危険因子を持っている 肥満のみ約 20% いずれか 1 疾患有病約 47% 肥満のみ 糖尿病 いずれか 2 疾患有病約 28% 3 疾患すべて有病約 5% 高脂血症 高血圧症 厚生労働省保健指導における学習教材集 (H14 糖尿病実態調査の再集計 ) より

「健康食品」の定義

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調査の概要 本調査は 788 組合を対象に平成 24 年度の特定健診の 問診回答 (22 項目 ) の状況について前年度の比較から調査したものです 対象データの概要 ( 全体 ) 年度 被保険区分 加入者 ( 人 ) 健診対象者数 ( 人 ) 健診受診者数 ( 人 ) 健診受診率 (%) 評価対象者

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別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 本資料の作成日 :2016 年 10 月 12 日商品名 : ビフィズス菌 BB( ビービー ) 12 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) による食経験の評価ビフィズス菌 BB-12

企業物流短期動向調査 ( 日通総研短観 ) 調査結果 ( 抜粋 ) (2008 年 12 月調査 ) 2009 年 1 月 株式会社日通総合研究所 ホームページはこちら

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目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

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景気後退に伴う時間消費の変化に関するマーケティングデータ

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Transcription:

Ⅰ. 市場規模調査 1. 調査の方法特定保健用食品の表示許可を取得した全企業に対して アンケートの方式で2007 年度の品目別販売見込み 流通経路別市場構成並びに広告宣伝媒体の利用状況について調査を実施した アンケートは2007 年 11 月末現在許可取得の全数 743 品目を対象とし そのうち662 品目 (89.1%) について回答が得られた 2. 集計結果 (1) 市場規模 2007 年度の特定保健用食品の市場規模は6798 億円 ( メーカー希望小売価格ベース ) と推定され 当協会が調査した2005 年度の市場規模 6299 億円に比し 金額で499 億円 比率で7.9% 増加した ( 図 1) なお 売上げ見込み額の詳しい情報が得られなかった品目については それぞれ業界内の生産 販売統計その他から当協会で推定した 図 1. 特定保健用食品市場規模の推移 億円 8,000 6,000 4,121 5,669 6,299 6,798 4,000 2,000 1,315 2,269-1997 1999 2001 2003 2005 2007 年度 (2) 保健の用途別規模の増減保健の用途別に見て金額が伸びたのは前回同様 中性脂肪 体脂肪関連の725 億円増 (05 年比 182.4%) が筆頭で 以下血圧関連の102 億円増 ( 同 169.6%) コレステロール2 億円増 ( 同 102.8%) であった ( 表 1)

中性脂肪 体脂肪関連は2003 年度に驚異的な伸張を示し 食品形態としては依然食用調理油が好調を保ち また 新たに発売された清涼飲料水 茶系飲料 コーヒー飲料が大きく貢献した 保健の用途別構成比では整腸関連の51.1% に次いで特定保健用食品市場の23.6% を占め 金額も1606 億円に躍進した ( 図 2) 血圧関連は2005 年度の増加率を持続した結果 250 億円に達した コレステロール関連は230 億円となり 食用調理油 サラダ用調味料が伸びて この部門の主要な品目となってきている 歯関連はチューインガムの表示許可により2003 年度調査の折 衝撃的に登場し その後も勢いは持続していたが 今回は954 億円で横ばいであった 表 1. 保健の用途別規模の推移 整腸 1997 1999 2001 2003 2005 2007 年度億円億円億円億円 01 比 (%) 億円 03 比 (%) 億円 05 比 (%) オリゴ糖 103.7 91.1 56.2 66.8 118.9 58.9 88.2 71.8 121.9 乳酸菌 978.8 1863.0 3171.1 3420.8 107.9 3516.8 102.8 3249.3 92.4 食物繊維 119.1 115.5 128.1 141.8 110.7 129.9 91.6 152.5 117.4 小計 1201.6 2069.6 3355.4 3629.4 108.2 3705.6 102.1 3473.6 93.7 コレステロール 0.3 4.3 27.9 113.6 407.2 228.0 200.7 230.3 101.0 血圧 13.8 71.6 100.0 88.1 88.1 147.7 167.7 250.5 169.6 骨 ミネラル 92.0 44.9 113.9 120.1 105.4 143.3 119.3 73.3 51.2 歯 0.0 3.7 186.7 804.8 431.1 961.0 119.4 954.0 99.3 血糖値 6.7 5.2 184.3 277.4 150.5 232.9 84.0 210.5 90.4 中性脂肪 体脂肪 合計 0.0 70.0 152.4 635.4 416.9 880.7 138.6 1606.0 182.4 1314.4 2269.3 4120.6 5668.8 137.6 6299.2 111.1 6798.2 107.9

図 2. 保健の用途別構成比の推移 100% 骨 ミネラル 血糖値 コレステロール 血圧 75% 歯 50% 中性脂 体脂肪 25% 整腸 0% 1997 1999 2001 2003 2005 2007 年度 骨 ミネラル 7.0 2.0 2.8 2.1 2.3 1.1 血糖値 0.5 0.2 4.5 4.9 3.7 3.1 コレステロール 0.0 0.2 0.7 2.0 3.6 3.4 血圧 1.1 3.1 2.4 1.6 2.3 3.7 歯 0.0 0.2 4.5 14.2 15.3 14.0 中性脂肪 体脂肪 0.0 3.1 3.7 11.2 14.0 23.6 整腸 91.4 91.2 81.4 64.0 58.8 51.1 % Ⅱ. 表示許可 承認の状況 1. 表示許可 承認の総数 2007 年 12 月末現在の表示許可 承認の総数は755 品目となった ( 図 3 表 2) 2006 年 1 月 ~2007 年 12 月の2 年間に表示許可を受けた特定保健用食品から失効を * 除いた 2 年間の年間許可件数は186 品目であり そのうち2007 年分の件数は128 品目で年間許可件数として過去最大を記録した また 特定保健用食品申請区分内訳は ( 表 3) のとおりである * 年間実質許可品目数 = 1~12 月の許可品目数 - 同失効品目数

整腸食物繊維 24 32 50 70 104 144 図 3. 表示許可 承認品目数の推移 品目 800 700 累計許 600 可品目 500 数 400 300 200 100 0 13 23 13 10 年間実質許可品目数累計許可品目数 58 35 78 20 100 126 22 26 171 45 222 51 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 年 289 67 329 40 398 69 475 77 569 94 627 755 58 128 400 350 300 250 200 150 100 50 0 年間実質許可品目数 * 年間実質許可品目数 = 1~12 月の許可品目数 - 同失効品目数 表 2. 保健の用途別許可品目数の推移 1997 1999 2001 2003 2005 2007 年 オリゴ糖 40 53 62 62 76 78 乳酸菌 8 36 55 61 69 75 小計 72 121 167 193 249 297 コレステロール 12 14 37 52 86 114 血圧 4 9 24 38 64 88 骨 ミネラル 8 10 18 23 33 44 歯 3 5 13 26 34 58 血糖値 1 3 19 49 72 100 中性脂肪 体脂肪 9 11 17 31 54 合計 100 171 289 398 569 755

表 3. 特定保健用食品申請区分内訳 区 分 品目数 特定保健用食品 524 条件付き特定保健用食品 1 特定保健用食品 ( 規格基準型 ) 16 特定保健用食品 ( 疾病リスク低減表示 ) 5 特定保健用食品 ( 再許可等 ) 209 合 計 755 Ⅲ. その他 1. 流通経路別市場構成アンケート結果に基づく流通経路別市場の構成比は調査開始以来大きな変化は認められていない ( 表 4) 今回は 最近注目されているネット通販の項目を新設して集計したところ 通信販売内の約 25% を占め 金額は約 15 億円に達した 大手ネット通販サイトの中でも特定保健用食品は制度解説を伴って掲載され 人気ランキング上位に度々登場している しかし 特定保健用食品市場全体から見ると規模はまだ小さいので 今後拡大が期待される販売分野と思われる 表 4. 流通経路別市場構成 1999 2001 2003 2005 2007 年度 % % 億円 % 億円 % 億円 % スーパー デパート 49.4 47.2 2285 40.3 2663 42.3 2889 42.5 コンビニ 12.6 14.6 884 15.6 925 14.7 1088 16.0 戸配 30.8 30.8 1950 34.4 2069 32.8 2257 33.2 医薬品系 4.1 3.8 170 3.0 196 3.1 184 2.7 通信販売 0.7 1.0 45 0.8 43 0.7 61 0.9 その他 2.4 2.6 335 5.9 403 6.4 319 4.7 計 100.0 100.0 5669 100.0 6299 100.0 6798 100.0

2. 広告宣伝媒体の利用状況単純な利用状況アンケートではあるが 初めて広告宣伝媒体に関する調査を行った ( 表 5) インターネットは廉価で気軽に利用できることもあり 利用頻度が最も高かった 特定保健用食品の広告宣伝は消費者に商品の利用目的を十分に理解してもらうことが必要であることから 第 2 位 第 3 位に雑誌 新聞という文字媒体が出現している 表 5. 広告宣伝の利用状況 ( 複数回答 ) インターネット雑誌新聞テレビ DM ラジオ 交通広告 新聞折り込み 出現数 135 119 100 67 57 29 21 10 538 % 25.1 22.1 18.6 12.4 10.6 5.4 3.9 1.9 100.0 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 計 Ⅳ. むすび高度経済成長の進行とともに生活様式の変化や食生活の変化が起こり 生活習慣病の増加 国民医療費の増大 さらには少子 高齢化の進行など様々な要因が引き金となり 自分の健康は自分で守る という意識が高まってきた 食生活の改善を目的として誕生した特定保健用食品についても このような消費者の健康意識に対応して大きく変化してきた すなわち 初期の整腸中心の市場から 開発の中心が血圧 歯関連 血糖値さらにはコレステロールへと変化するとともに市場も拡大し 最近では中性脂肪 体脂肪関連が大きく成長している 同様に食品の形態で見ると はっ酵乳 乳酸菌飲料からスタートした主要食品群はその後チューインガム 食用調理油 サラダ用調味料さらに清涼飲料水 茶系飲料 コーヒー飲料へと多様化が認められている 厚生労働省から発表された 平成 16 年国民 健康栄養調査 ならびに関連学会による診断基準策定 (2005 年 ) に基づき 2006 年以降消費者にメタボリック シンドロームが注目されるようになった また 2008 年 4 月からは特定健康診査 特定保健指導が実施される これにより受診者は個々の健診結果からその改善策として 運動 食生活の重要性を理解することになる 食生活の改善の選択肢として特定保健用食品を上手に摂り入れ 自分の健康は自分で守る ことも十分考えられることから 消費者の特定保健用食品に対する大きな期待が予想される このことにより 特定保健用食品を開発するメーカーにあっては 従来にも増してより安全で より摂りやすく付加価値を納得させる高品質な特定保健用食品の開発が消費者から望まれている