Epi Database Newsletter 2015 年 3 月アップデート サイニクス株式会社 2015 年 3 月
アップデート内容 対象国 :G7 ( 日本 米国 欧州 5 ヶ国 ) Access to Epi Database: www.epidb.jp 上記日本専用サイトにアクセスいただくと最新のアップデート内容 マニュアルなど日本語で閲覧できます 2
1 2 3 4 5 6 G7( 日本 米国 欧州主要 5 カ国 ) アップデート対象疾患一覧 疾患名日本米国欧州 Fractures ( 骨折 ) Idiopathic Thrombocytopenic Purpura (ITP) ( 特発性血小板減少性紫斑病 ) Infertility ( 不妊症 ) Irritable Bowel Syndrome ( 過敏性腸症候群 ) Lupus Nephritis ( ループス腎炎 ) Meniere s Disease ( メニエール病 ) 7 Pressure Ulcers ( 褥瘡 ) 8 9 10 11 Scleroderma (Systemic) ( 強皮症 ) Sjogren s Syndrome (Primary) ( 原発性シェーグレン症候群 ) System Lupus Erythematosus (SLE) ( 全身性エリテマトーデス ) Tuberculosis ( 結核 ) セグメントの変更 セグメントの変更 矢印 : アップデート前後の2014 年時点の患者数の増減 ( : 増加 : ほぼ変化なし : 減少 ) New Indication / Segment!: 新規に疾患を追加 / 新たなセグメント ( 診断患者数や重症度など ) の提供開始 データは ご契約頂いている国のデータのみ閲覧できます 3 New Indication! ( イギリス イタリア スペイン ) ( フランス ドイツ ) 提供なし New Indication! 提供なし 重症度別データ軽症 中等度 重症 セグメントの変更 重症度別データ軽症 中等度 重症 セグメントの変更 重症度別データ軽症 中等度 重症 各国により増減が異なる New Indication! New Indication! New Indication! New Indication! New Segment! New Segment! セグメントにより増減が異なる New Segment! 各国により増減が異なる New Indication! New Indication! New Indication!
Fractures ( 骨折 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 全提供国でデータを 現行は Osteoporotic Fractures: 骨粗鬆症性骨折 としていますが アップデート後は 骨折 と疾患名を変更し 骨粗鬆症性骨折に限定しない骨折の年間発症数を提供 米国 : 病態を考慮し 部位別に性 年齢 人種別に発症率を算出したのが分析の特徴 股関節骨折 : National Hospital Discharge Survey (NHDS) *1 の2010 年調査結果より 45 歳以上の退院時診断データを分析 (ICD-9コード: 820.00-820.32, 820.80, 820.90) また 2005 年 ~2010 年調査結果で 外傷性と非外傷性の割合が報告されているのでそれを採用し データをそれぞれ分けて提供 人種別に発症率が異なるために 人種別の発症率はWright et al.(2012 年 ) を採用 手首骨折 : NHDS, National Ambulatory Medical Care Survey (NAMCS) *2, 全米の救命救急室を対象にした調査 (Orces and Martinez, 2010 年 ) を採用 性 年齢別 人種別発症率は Barrett-Conor et al.(2005 年 ) を採用し 5 歳刻みの年齢別発症率を算出 脊椎骨折 : 発症率 :65 歳以上の女性脊髄骨折発生率を報告する疫学研究 (Cauley et al., 2007 年 ) を採用 男性における発症率は報告がなかったため 本研究の発症率を基に 欧州における男女比を採用し求める 本研究では 年齢別発症率が報告されていなかったため 年齢分布は欧州のものを採用 (European Prospective Osteoporosis Study : EPOS, 2002 年 ) 人種別の割合は 手首骨折と同様のスタディ (Barrett-Connor et al., 2005 年 ) を採用 本研究では閉経後の女性のみ含まれおり 男性の人種別割合の報告はないものの 男女で人種別割合は大きく変わらないものと判断し 男性における人種別割合も本スタディを採用 有病率 : 米国における疫学調査がなかったため カナダで実施された疫学調査 (Jackson, 2000 年 ) を採用 本スタディでは 性 年齢別有病率が報告されているためこれを採用 人種別の割合は 2000 年 ~2002 年に全米 6 地域における65 歳以上男性 5,995 人を対象に実施された疫学研究 (Cawthon [2014 年 ], Barrett-Connor [2010 年 ]) に基づく 4 1/3
日本 : Fractures ( 骨折 ) 2/3 最新の疫学研究をレビューした結果 全提供国でデータを 現行は Osteoporotic Fractures: 骨粗鬆症性骨折 としていますが アップデート後は 骨折 と疾患名を変更し 骨粗鬆症性骨折に限定しない骨折の年間発症数を提供 股関節骨折 :2009 年の疫学研究 (Orimo et al., 2009 年 ) を採用 調査が実施された2007 年における性 年齢別発症率から5 歳刻みの発症率を求め 各年の人口推計値に掛け合わせ発症患者数を算出 本研究は全国における病院報告であり ( 回答率 :66%) 真の股関節骨折発症数を過小評価である可能性がある 性 年齢別率は提供されるが 外傷性と非外傷性骨折を区別していない 股関節の非外傷性骨折の割合を報告するHagino et al.(2009 年 ) では 男性で76.3% 女性で87.3% が非外傷性であると言及されているため 上記で求められた総数をこの割合で外傷性と非外傷性骨折で分ける 手首骨折 : Oinuma et al.(2010 年 ) で報告された2004~2006 年に治療された橈骨遠位端骨折に基づき推計 著者によると 研究が実施された施設では 旅行者の骨折を除き 当該地域における全骨折の95% が診断 治療 45 歳以上の得られた年齢別発症率を基に カーブ フィッティングの手法により5 歳刻みの発症率を算出 ただし 性別の割合は報告されていなかったため 米国における男女比を採用 非外傷性骨折の割合についても報告がなかったため 外傷性 非外傷性の割合はNHANESのものを採用 脊椎骨折 : 発症率 :Sakuma et al. (2008 年 ). が報告する骨粗鬆症関連骨折の性 年齢別発症率を採用 有病率 : 複数の文献 (Kitazawa et al.,[2001], Horikawa et al.,[2006], Jinbayashi et al. [2002]) を組み合わせて分析 5
Fractures ( 骨折 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 全提供国でデータを 現行は Osteoporotic Fractures: 骨粗鬆症性骨折 としていますが アップデート後は 骨折 と疾患名を変更し 骨粗鬆症性骨折に限定しない骨折の年間発症数を提供 欧州 : 各国における疫学研究を採用し分析 各国における採用文献は部位別に以下の通り : イギリス 股関節骨折 :2010 年の疫学研究 (Wu et al, 2010 年 ) で報告された性 年齢別発症率を採用 本研究は Health Episode Statistics (HES)*3 が 1998 年 ~2009 年に報告した股関節骨折出現を調査 手首骨折 : Thompson et al.(2004 年 ) を採用 ドーセット州の病院に 1996 年 ~1997 年で登録された 25 歳以上の性 年齢別発症数を報告している 脊椎骨折 : 発症率 :EPOS, 有病率 :Middleton and Steel (2008 年 ) が報告する女性の有病率を基に 発症率と有病率の比率を男性にも採用し分析 ドイツ 股関節骨折 : 総発症率は Icks, et al.(2013 年 ) を採用 本研究は ドイツ国内全病院の 99% を対象に 1995 年 ~2010 年のドイツ全国病院退院時診断登録を分析 性 年齢別割合は バイエルにおける疫学研究 (Baßgen et al, 2012 年 ) に基づく 手首骨折 : 国内の信頼性の高い疫学調査がないため イギリスにおける性 年齢別発症率を採用 脊椎骨折 :2012 年の疫学研究 (Baßgen et al., 2012 年 ) はロストク住民 200,413 人の性 年齢別発症率を報告 有病率は 1998 年の疫学研究 (Employment & Social Affairs Health,1998) に基づく フランス 股関節および手首骨折 : 発症率 :National Hospital Discharge Database を解析した研究 (Maravic et al, 2012 年 ) に基づく 脊椎骨折 : 罹患率は 男性では Szulc et al.(2005 年 ) 女性では Sornay-Rendu et al.(2005 年 ) を採用 有病率は Grados et al., (2004 年 ) が報告する女性の有病率を基に 発症率と有病率の比率を男性にも採用し分析 イタリア 股関節骨折 :World Health Organization (WHO) が報告する退院データベースを採用 手首骨折 : 全国退院研究 (Piscitelli et al, 2011 年 ) に基づく 脊椎骨折 : 発症率 :EPOS, 有病率 :Employment & Social Affairs Health の報告 (1998 年 ) に基づく スペイン 股関節骨折 : スペインにおける診断股関節骨折の発症数でも WHO 運用する退院データベースに基づく 手首骨折 : 性 年齢別発症率は イギリスにおける関節と手首発症率の比率を採用 脊椎骨折 : 発症率 :EPOS, 有病率 :Employment & Social Affairs Health の報告 (1998 年 ) に基づく 6 3/3
Idiopathic Thrombocytopenic Purpura (ITP) ( 特発性血小板減少性紫斑病 ) 全提供国でデータを ( 疾患名の変更 Thrombocytopenia Idiopathic Thrombocytopenic Purpura へ ) 日本 米国 フランス ドイツにおけるデータ セグメントの変更 ( 罹患患者数 肝疾患に伴う ITP 有病患者数に代わり 診断有病患者数の提供開始 ) イギリス イタリア スペインでは新たにデータ提供の開始 New! 日本 : 米国 : 欧州 : 厚生労働省より報告されている 2004 年 ~2013 年の難病情報センター登録患者数データを採用 2000 年から 2003 年の患者数は 2004 年の登録患者数をベースに算出 2014 年以降の将来推計には 2013 年のデータを採用 2002 年から 2006 年の 7,000 万人を超える患者の医療保険請求データに基づく文献 (Feudjo-Tepi et al., 2008 年 ) を採用 信頼できる国別の疫学研究がなかったため 米国の有病率 (Feudjo-Tepi et al., 2008 年 ) を採用し 各国の診断有病患者数を推定 Point ITP における慢性患者の割合は年齢によって異なる 成人の ITP 患者のほとんどが 6 か月以上に続く慢性疾患となり 治療が必要となるが 小児は 通常 急性の場合が多く 治療なしに数週間か数か月以内に治癒する 参考情報 村田研究班による血液凝固異常症に関する調査 (2012 年 ) において 日本の治療形態別データが報告あり 7
Infertility ( 不妊症 ) 米国でデータを ( 疾患名の変更 Female Infertility Infertility へ ) 日本および欧州では 提供を見送り 米国において女性有病患者数に加え 男性およびカップルの有病患者数を新規提供開始 New! 米国 : 男性有病患者数 : Infertility( 不妊 ) および Subfertility( 手術はしていないが妊孕力喪失 ) のセグメントでの患者数を新規提供開始 女性有病患者数 : Infertility( 不妊 ) および Impaired fecundity( 手術はしていないが妊孕力喪失 ) のセグメントでの患者数をアップデート カップル有病患者数 : 下記セグメントでの既婚 ( 同棲 ) カップルにおける女性有病患者数を提供 Infertility : 既婚 ( 同棲 ) カップルで避妊をしていないのに 12 ヶ月妊娠していない Impaired Fecundity : 下記基準の該当者 Nonsurgically sterile : 不妊手術をしていないが妊娠 出産が不可能 Subfecundity : 障害や疾病のために妊娠 出産が困難 Long interval without conception : とくに避妊をしていないのに 36 ヶ月以上妊娠しない場合 米国保健福祉省の下 実施されている家族生活 結婚 離婚 妊娠 不妊 避妊等の全国調査 (National Survey of Family Growth [NSFG] 2006 年 ~2010 年 ) を採用し 上記全データを推計 日本および欧州 各国における信頼性の高い疫学研究が得られなかったため提供を見送ることとした Point 1995 年には 米国のカップルの不妊率は約 11% であったが その後の不妊治療の発展により 近年約 6% にまでに減少した 8
Irritable Bowel Syndrome (IBS) ( 過敏性腸症候群 ) 最新の文献のレビューの結果 有病率に関しては 各国ともに現状採用している疫学研究が最善であるということで 引き続き採用することとした ただし 重症度別データについて 全提供国で最新の疫学調査を採用し アップデート IBS では 臨床に用いられている診断基準が幾つかあるため 各国でどの基準を採用しているのかの詳細は Description を参照のこと 日本 : 米国 : 欧州 : 20 歳以上の一般住民男性を対象とした疫学研究文献 (Miwa, 2008 年 ) を引き続き採用 診断基準 :Rome IIおよびRome IIIでデータを提供 男女別の有病率の算出にはSato et al.,(2008 年 ) を採用 米国の5,009 世帯を対象としたHungin et al.,(2005 年 ) を引き続き採用 診断基準 :Rome IIIでの疫学研究は実施されていないため 引き続きRome II でデータを提供 欧州の一般住民 40,000 人を対象としたHungin et al.,(2003 年 ) を引き続き採用 診断基準 :Rome IIIでの疫学研究は実施されていないため 引き続きRome II でデータを提供 Point 重症度別のデータで採用した Drossman et al., (2011 年 ) で報告されている重症度スコアは 軽症が 40% 中等度が 35% 重症が 5% アップデート前と比較すると軽症が減少 中等度と重症が増加 9
日本 : Lupus Nephritis ( ループス腎炎 ) 全身性エリトマトーデス (SLE) のアップデートに伴い 全提供国においてループス腎炎 (LN) の有病患者数がアップデート 米国 : 欧州 : 最新の文献レビューの結果 引き続き疾患定義が WHO のガイドラインに類似している Iseki et al. (1994 年 ) の SLE における LN の割合を採用 アップデート後は 有病患者数はやや減少 最新の文献レビューの結果 引き続き白人 アフリカ系アメリカ人およびヒスパニック系人を対象とした Bastian et al. (2002 年 ) の人種別有病率を使用 アップデート後は SLE の有病患者数が人種別で提供されることになり ヒスパニック系人 ( その他少数人種を含む ) において SE 患者における LE 発症者の割合が極めて高いことに伴い 全有病患者数が上昇 最終の文献レビューの結果 引き続きスペインではFont et al.(2004 年 ) を それ以外の国では Cervera et al. (1993 年 ) を採用 アップデート後は SLE の患者数の変化により 有病患者数がイタリアでやや減少し それ以外の国で上昇 Point LN を発症する SLE 患者の割合は 男女で差がないが 日米欧州 5 ヶ国において SLE 患者の 85% 以上が女性である 10
Meniere s Disease ( メニエール病 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 全提供国でデータを 提供データは 日本では有病率 欧米では診断有病率となる アップデート後の患者数は 日本ではやや増加 米国ではやや減少 欧州では 現行の有病率から診断有病率に定義が変更となったため アップデート前後の患者数が比較不可 日本 : 米国 : 新潟県糸魚川市と佐渡市における疫学研究 (Shojaku et. al., 2012 年 ) では この地域におけるメニエール病の有病率を継続的に調査している 日本におけるメニエール病の総有病率として本スタディを採用し 年齢分布については 2008 年の患者調査から報告されているものを採用した結果 アップデート後 患者数はやや増加 全米における 97 の医療保険加入者 6000 万人を対象にして実施された調査 (Because Harris and Alexander, 2010 年 ) では 外来診療記録 ( レセプト ) から性 年齢別有病率を報告 本スタディは 全米人口の 25% をカバーする大規模な調査であるため採用することとした 報告されている年齢別有病率を基に カーブ フィッティングの手法により 5 歳刻みの年齢別有病率を求める 欧州 : UK Biobank に参加する一般住民から 自己申告に基づくメニエール病の診断有病率が報告されており 非常に大規模である本研究を採用 (Tyrrel et. al., 2014 年 ) 定義は診断有病率であるため 米国と同様の定義となる 年齢分布については 米国のものを採用 11
Pressure Ulcers ( 褥瘡 ) 日本および米国で 最新の疫学研究に基づきデータを 欧州は この度 新規でデータを提供開始 New! 全提供国にて 施設ごとの総有病患者数とステージ 2 以上の有病患者数で提供 日本 : アップデート後 以下 2つの切り口でデータを提供 それぞれを総有病患者数とステージ2 以上で提供 ( 重症度分類は日本褥瘡学会のDESIGNに基づく ) Hospitals( 病院入院患者 ) : 総有病患者数およびステージ2 以上 Long term care( 長期介護患者 ) : 総有病患者数およびステージ2 以上 施設における褥瘡有病率と重症度割合は 全国 397 医療施設を対象としアンケート調査を行ったTakeda et. (2011 年 ) を採用 施設別の年間総患者数は 入院は厚生労働省の病院報告 (2012 年 ) 介護施設利用者数は2012 年のThe Organization for Economic Cooperation and Development (OECD) を採用 米国 : アップデート後 以下 3つの切り口でデータを提供 それぞれを総有病患者数とステージ2 以上で提供 ( 重症度分類はNational Pressure Ulcer Advisory PanelおよびEuropean Pressure Ulcer Advisory Panelの定義に基づく ) Acute care hospital (AC, 救急病院患者 ): 総有病患者数およびステージ2 以上 Long term acute care hospitals (LTAC, 長期救急病患者 ): 総有病患者数およびステージ2 以上 Long term care (LTC, 長期介護患者 ): 総有病患者数およびステージ2 以上 施設ごとの褥瘡有病率は 以下の文献を採用 ACHおよびLTAC:969 施設 10 万人を対象としたThe International Pressure Ulcers Prevalence Surveys (IPUP, 2013 年 ) LTC:The Nursing Home Data Compendium* 4 (NHDC, 2005 年 ~2012 年 ) およびNational Nursing Home Survey (NNHS, 2004 年 )* 5 を採用 施設別の年間総患者数は ACHはNational Hospital Discharge Survey* 1 (2000 年 ~2010 年 ) を LTACはAmerican Hospital Association(2006 年 ) 介護施設利用数にはThe Nursing Home Data Compendium* 4 (NHDC 2012 年 ) を採用 データソースの変更および褥瘡防止対策による改善により有病患者数は減少 Point メディケア メディエイドサービスセンター (CMS) は 2008 年に米国の Inpatient Prospective Payment System (IPPS) の最終規則を施行した IPPS において 入院施設へ褥瘡などの 回避が十分に可能な入院によって発症した症状 に対する医療費は支払われない その後 救急病院での褥瘡の有病率は 2008 年 13% だったのが 2013 年には 9.5% へ減少し 介護施設では 2008 年には 7.3% だったが 2012 年には 5.4% へ減少した 12 1/2
Pressure Ulcers ( 褥瘡 ) 日本および米国で 最新の疫学研究に基づきデータを 欧州は この度 新規でデータを提供開始 New! 全提供国にて 施設ごとの総有病患者数とステージ 2 以上の有病患者数で提供 2/2 日本同様の切り口でデータを提供 それぞれを総有病患者数とステージ 2 以上で提供 ( 重症度分類は National Pressure Ulcer Advisory Panel および European Pressure Ulcer Advisory Panel に基づく ) ドイツ : 欧州における施設別の年間総患者数は 入院は European Health for all Database および Federal Health Statistics Germany を採用 LTC の介護施設総患者数はイギリス以外は OECD イギリスは Office of National Statistics とドイツにおける LTC の患者数割合を採用 Hospitals は Kottner et al, (2009 年 ) および米国のデータを用い LTC は Lahmann et al, (2010 年および 2015 年 ) を採用 フランス : Hospitals は Barrois et al, (2008 年 ) および Ladegaillerie et al, (2010 年 ) を採用 LTC は有用な国内データの報告がなかったため ドイツにおける Hospitals と LTC の有病率の比率を用いて推計 イギリス : ステージ 2 以上の有病率は The UK National Health Service (NHS 2013 年 ~2014 年 ) を採用 総有病率は有用な国内データの報告がなかったため Hospitals はフランス ドイツ イタリアのデータとの比率を採用し LTC はドイツにおける Hospitals と LTC の有病率の比率を用いて推計 イタリア : Hospitals は Vanderwee et al, (2007 年 ) および米国のデータを LTC は有用な国内データの報告がなかったため ドイツにおける Hospitals と LTC の有病率の比率を用いて推計 スペイン : Hospitals は 有用な国内データの報告がなかったので フランス ドイツ イタリア イギリスのデータの平均を用い LTC は LTC は有用な国内データの報告がなかったため ドイツにおける Hospitals と LTC の有病率の比率を用いて推計 13
日本 : Scleroderma (Systemic) ( 全身性強皮症 ) G7 全提供国において新たにデータ提供を開始 New! 診断罹患患者数および診断有病患者数 ( 診断有病患者はびまん型 限局型別で提供 ) 診断基準は 日本では特定疾患治療研究事業の認定基準 それ以外の国では The American College of Rheumatology および LeRoy and Medsger (2001 年 ) の診断基準に基づく 診断有病率 : 厚生労働省より報告されている2013 年の難病情報センター登録患者数データを採用 登録数データには強皮症以外の症例も含まれているため Inaba et al, (2005 年 ) が報告している登録数データに含まれる強皮症とそれ以外疾患の比率を用いて強皮症の患者数を算出 診断罹患率 : 有用な国内データが入手できなかったため 米国における罹患率と有病率の比率を用い推計 病型 ( びまん型と限局型 ): 国内における文献が入手できなかったため 米国における割合を採用 米国 : 提供するすべてのデータは 米国の全人口を代表する疫学研究 (Mayes et al, 2003 年 ) を採用 イギリス : 診断有病率および病型割合 : 北西部地域を対象とした診療記録に関する研究 (Allcock et al, 2003 年 ) を採用 診断罹患率 : 米国とスペインの罹患率と有病率の比率を用いて推計 フランス : 診断有病率および病型割合 :El Adssi et al. (2013 年 ) and Le Guern et al. (2004 年 ) の平均有病率をベースに推計 診断罹患率 : 有用な国内データが入手できなかったため 米国とスペインの罹患率対有病率の平均比率を用いて算出 ドイツ : 提供するすべてのデータについて 有用な国内データが入手できなかったため フランスのデータをベースに推計 イタリア : 提供するすべてのデータは 北部を対象とした国内疫学研究 (Lo Monaco et al, 2011 年 ) を基に推計 スペイン : 提供するすべてのデータは 北西部を対象とした国内疫学研究 (Arias-Nuñez et al, 2008 年 ) を基に推計 Point 米国における疫学調査によると 全身性強皮症診断有病患者数のうち 約 75% が比較的軽症とされる限局型である 14
Sjogren s Syndrome ( 原発性シェーグレン症候群 ) すべての提供国で男性の有病患者数および診断患者数を提供開始 有病患者数および診断患者数 : 入手可能なデータが限られているため すべての提供国にて下記疫学研究データの男女割合の平均 (6.3%) を用い 既に提供している女性有病患者数をベースに男性有病患者数を推計 Point 原発性シェーグレン症候群の患者は ほとんどが女性である 上記文献で示されるように 患者の約 94% を女性が占め 約 6% が男性が占める 15
System Lupus Erythematosus (SLE) ( 全身性エリテマトーデス ) 最新の文献レビューの結果 すべての提供国でデータを 米国では人種別データを提供開始 日本 : 米国 : 有病率 : 厚生労働省より報告されている 2004 年 ~2013 年の難病情報センター登録患者数データを採用し 性 年齢別データを提供 罹患率 : 有用な国内データが報告されていなかったため 韓国における罹患率と有病率の比率 (Shim et al., 2014 年 ) を用いて罹患患者数を推計 アップデート後は 最新データの採用により有病患者数および罹患患者数ともに増加 有病率および罹患率 : アトランタでの SLE の患者登録 (Lim et al., 2014 年 ) とデトロイトで実施されたサーベイランスプログラム (Somers et al., 2014 年 ) によるデータの平均値を用い 性 年齢別患者数を人種別に提供開始 アップデート後は データソースの変更により 罹患患者数は減少し 有病患者数は増加 Point 1/2 アメリカ系アフリカ人の女性における SLE 患者の割合は 白人やヒスパニック人の女性と比べ極めて高い 16
System Lupus Erythematosus (SLE) ( 全身性エリテマトーデス ) 最新の文献レビューの結果 すべての提供国でデータを 米国では人種別データを提供開始 2/2 イギリス : 罹患率 :1990 年から 1999 年の General Practice Research Database (GPRD) データを用いた Nightingale et al, (2006 年 ) を採用 有病率 : フランスの罹患率と有病率の比率を採用し推計 アップデート後は 罹患患者数は減少し 有病患者数は増加 フランス : 有病率および罹患率 :Arnaud et al.,(2014 年 ) を採用 データソースの変更により アップデート後 罹患患者数は減少し 有病患者数は増加 ドイツ : 有病率は Brinks et al.,(2014 年 ) を採用し 罹患率は国内データを入手できなかったため フランスの罹患率と有病率の比率を用いて患者数を算出 アップデート後は データソースの変更により 罹患患者数は減少し 有病患者数は増加 スペイン : 文献レビューの結果 現行のデータソース (Lopez, et al., 2003 年 ) が最善であると判断し引き続き採用 罹患率の年齢分布は国内での研究で報告がなかったため フランスのものを採用し 性 年齢別罹患患者数を提供 有病患者数に変更ないが 年齢別に分析した結果 罹患患者数はやや増加 イタリア : 文献レビューの結果 現行のデータソース (Sardu et al., 2012 年および Benucci et al., 2005 年 ) が最善であると判断し引き続き採用 罹患率の年齢分布は国内での研究で報告がなかったため フランスのものを採用し 性 年齢別罹患患者数を提供 有病患者数に変更ないが 年齢別に分析した結果 罹患患者数はやや増加 17
Tuberculosis ( 結核 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 G7 全提供国で新たにデータ提供開始 New! 全ての国に対する結核および多剤耐性結核の発症数推計は政府機関のデータに基づく 日本 : 発症率 日本において結核登録者は月次で 結核研究所の疫学情報センターで報告されている これらの統計は国の結核サーベイランス事業として実施されており 月報 年報ともに発表されており 2006 年 ~2013 年まで 性 年齢別に登録者数が公表されている 2006 年 ~2013 年の結果より 性 年齢別の年間発症率を求め これを人口に掛け合わせて罹患数を求める 多剤耐性結核 米国 : 厚生労働省は 結核発症数における多剤耐性結核の率を報告 (2013 年 ) 上記で報告されている 6 年間 (2008 年 ~2013 年 ) の毎年の率が 大きく変化していなかったため 6 年間の平均値 (0.28%) を多剤耐性結核率とし推計した 発症率と多剤耐性結核ともに同じデータソースを使用 Center for Disease Control and Prevention (CDC) が公表する 2000 年 ~2013 年の発症率が報告 得られたデータポイントを基に カーブ フィッティングの手法により性 年齢別発症率を求めた 1/2 多剤耐性結核は 2000 年 ~2012 年で報告されており 日本と同様 毎年の率が大きく変化していなかったため平均値 (0.93%) を多剤耐性結核率とし推計した 18
Tuberculosis ( 結核 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 G7 全提供国で新たにデータ提供開始 New! 全ての国に対する結核および多剤耐性結核の発症数推計は政府機関のデータに基づく イギリス : 結核および多剤耐性結核発症数は 英公衆衛生サービス ( イギリス政府, 2014 年 ) から公表 データの公表期間である 2004~2013 年の年齢別発症数を基に算出 データは性別での公表されていないため 男女比は米国の割合を採用 また 過去 (2000 年 ~2003 年 ) は European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC) からイギリスにおける結核発症数が公表されているのでこれを採用 多剤耐性結核は 上記と同様 英公衆衛生サービスから報告されており 日米と同様 毎年の率が大きく変化していなかったため平均値 (0.76%) を多剤耐性結核率とし推計した フランス ドイツ イタリア スペイン : 発症率と多剤耐性結核ともに同じ ECDC を使用 ただし データは総発症数でしか公表されていないため 男女比は米国 年齢分布はイギリスのものを採用 多剤耐性結核は ECDC から 2007 年 ~2012 年で報告されており 他国と同様 毎年の率が大きく変化していなかったため平均値を求めた フランス : 0.53% (0.36% - 0.80%) ドイツ : 1.26% (1.08% - 1.40%) イタリア : 1.88% (1.24% - 2.36%) スペイン :0.72% (0.60% - 0.93%) 2/2 19
*1: National Hospital Discharge Survey (NHDS) 脚注 1965 年以降 毎年公表されている統計データ 全患者の平均入院日数が30 日に満たない病院 一般病院 小児一般病院を対象とし 約 500のサンプル病院から27 万の入院患者記録をカバー ( 連邦 軍 退役軍人局に属する病院 監獄病院等の公共病院 ベッド数 6 床以下の病院は除外 ) 調査項目として 年齢 性別 人種の他 退院状況や診断 処置情報のデータを収集し公開 *2: National Ambulatory Medical Care Survey (NAMCS) ( 米国 ) 国民の身体状況 栄養摂取量および生活習慣の状況を明らかにすることを目的とした一般人口をベースとした年次調査 身体状況調査では 問診 身体計測 血圧測定 採血検査が実施 さまざまな疾病や症状などの状況に関し調査される全国民を代表する全国規模の疫学調査 調査は毎年実施され 対象は約 10,000 人 調査結果は2 年ごとに公表される データは 複雑且つ多段クラスター式で報告されているため 解析が困難 人口統計や社会的状況 ( 年齢 性別 人種 民族 収入 教育レベルや配偶者の有無 ) に関しても調査が実施 NAHNESサイト :http://www.cdc.gov/nchs/nhanes.htm *3: Health Episode Statistics (HES) 英国のNational Health Service (NHS: 国民健康保険 ) 管轄下の病院における入院および外来患者情報を収載したデータベース 入院患者のデータは1989 年以降 外来患者のデータは2003 年以降 救急外来患者のデータは2007 年以降収集され 最新年は2013 年 NHS 管轄下の病院で診療を受けた自己負担患者 英国以外の住民でNHSが出資する病院 ( 私的医療機関も含む ) で診療を受けた患者の情報も含む 診断名 処置名がICD-10 分類により報告 入院患者のデータについては性 年齢 人種 入院までの期間や退院時の状況 居住地域などの情報も収集されている HESサイト : http://www.hscic.gov.uk/home *4: Nursing Home Data Compendium (NHDC) 米国におけるメディケアおよびメディケイドより認定された介護施設および入院患者を対象とした調査データを収録 同データはCenters for Medicare & Medicaid Services ( メディケア メディケイドサービスセンター ) により報告 *5: National Nursing Home Survey (NNHS) 米国の介護施設 サービス スタッフ 入居者を対象とした米国人口を代表する全国調査 1973 年から定期的に実施され 最新調査年は2004 年 20
アップデート内容対象国 : ブラジル ロシア インド 中国 Access to Epi Database: www.epidb.jp 上記日本専用サイトにアクセスいただくと最新のアップデート内容 マニュアルなど日本語で閲覧できます 21
BRIC( ブラジル 中国 インド ロシア ) 疫学データアップデート対象疾患一覧 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 疾患名中国ブラジルインドロシア Alzheimer s Disease (AD) ( アルツハイマー病 ) Diabetes Type 1 (1 型糖尿病 ) Diabetes Type 2 (2 型糖尿病 ) Diabetic Foot Ulcers ( 糖尿病性足潰瘍 ) Diabetic Nephropathy ( 糖尿病性腎症 ) Diabetic Neuropathy ( 糖尿病性神経障害 ) Diabetic Retinopathy ( 糖尿病性網膜症 ) Hypertension ( 高血圧 ) Interstitial Cystitis (IC) ( 間質性膀胱炎 ) Vascular Dementia ( 血管性認知症 ) セグメントの変更 New Segment! New Segment! セグメントの変更 レビューを行いなし New Segment! New Segment! レビューを行いなし レビューを行いなし New Segment! New Segment! レビューを行いなし レビューを行いなし New Segment! New Segment! レビューを行いなし New Indication! データ提供なしデータ提供なしデータ提供なし セグメントの変更 データ提供なし データ提供なし レビューを行いなし 矢印 : アップデート前後の 2014 年時点の患者数の増減 ( : 増加 : ほぼ変化なし : 減少 ) New Indication / Segment!: 新規に疾患を追加 / 新たなセグメント ( 診断患者数や重症度など ) の提供開始 データは ご契約頂いている国のデータのみ閲覧できます 22
Alzheimer s Disease ( アルツハイマー病 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 中国のデータを 中国では より詳細なデータの提供開始 : 性 年齢 地域別 ( 都市部 / 農村部 ) ブラジル インド ロシアでは 現行のデータが最善と判断し 今回を見送り 中国 : 2013 年に 65 歳以上の一般住民 10,276 人を対象に実施された疫学研究 (Jia et al., 2013 年 ) より報告されている有病患者数を採用 本論文は 有病率を性 年齢 地域別 ( 都市部 / 農村部 ) で報告しているため これを採用 ブラジル インド ロシア : 最新の疫学文献のレビューの結果 アップデート前に採用していたデータが最善と判断し 変更なし 中国の有病率 Point 中国におけるアルツハイマー病の有病率は都市部よりも農村部の方が高い 3.5% 3.0% 2.5% 2.0% 1.5% 1.0% 0.5% 0.0% 2% 都市部 3% 農村部 23
中国 : Diabetes Type 1 (1 型糖尿病 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 BRIC 全提供国でデータを 罹患率は小児のみで提供 小児 ( 罹患率 ): 幾つかの文献を組み合わせて採用 性別罹患率 : WHO DiaMond project の分担研究であるYang et al. (1998 年 ) を採用 年齢分布は ハルビン市における1 型糖尿病の疫学研究を採用 (Zhang, et al., 2008 年 ) 15 歳 ~19 歳の年齢群は 米国における 0 歳 ~14 歳と 15 歳 ~19 歳の罹患率の比から逆算し求めた 幾つかの研究においては 中国における 1 型糖尿病の罹患率は上昇していると言及されていたものの それを裏付ける疫学研究がなかったために 上記手法より算出された性 年齢別罹患率を使って推計した 小児 ( 有病率 ): 信頼に足る疫学研究が得られなかったため 米国における罹患率と有病率の比率を基に 中国の罹患率から有病率を算出 成人 ( 有病率 ): 複数の文献をレビューしたものの 1 型糖尿病に限定しての疫学研究はなかったため Xu et al. (2013 年 ) から報告されている糖尿病有病率を採用 そこから 他国における1 型糖尿病の割合は全体の4% 程という仮説に基づき分析 ブラジル : 小児 ( 罹患率 ): WHO Diamond project の分担研究である Negrato et al. (2010 年 ) を採用 サンパウロとバウルの2 都市を対象にした疫学研究 15 歳 ~19 歳の年齢群はいずれのスタディでも研究対象として含まれていなかったため 米国における0 歳 ~ 14 歳と15 歳 ~19 歳の罹患率の比から逆算し求めた 小児 ( 有病率 ): 信頼に足る疫学研究が得られなかったため 米国における罹患率と有病率の比率を基に ブラジルの罹患率から有病率を算出 成人 ( 有病率 ): 複数の文献をレビューしたものの 1 型糖尿病に限定しての疫学研究はなかったため Souza, et al. (2003 年 ) から報告されている糖尿病有病率を採用 そこから 他国における1 型糖尿病の割合は全体の4% 程という仮説に基づき分析 24 1/2
インド : Diabetes Type 1 (1 型糖尿病 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 BRIC 全提供国でデータを 罹患率は小児のみで提供 小児 ( 罹患率 ):Diabetes Research Center Madras から報告されている小児の 1 型糖尿病罹患者の登録数を使用 小児 ( 有病率 ): 信頼に足る疫学研究が得られなかったため 米国における罹患率と有病率の比率を基に インドの罹患率から有病率を算出 成人 ( 有病率 ): 複数の文献をレビューしたものの 1 型糖尿病に限定しての疫学研究はなかったため Anjana, et al. (2011 年 ) から報告されている糖尿病有病率を採用 そこから 他国における1 型糖尿病の割合は全体の4% 程という仮説に基づき分析 ロシア : 2/2 小児 ( 罹患率 : WHO Diamond Project の分担研究である Pronina, et al. (2008 年 ) を採用 15 歳 ~19 歳の年齢群は 米国における0 歳 ~14 歳と15 歳 ~19 歳の罹患率の比から逆算し求めた 小児 ( 有病率 ): 信頼に足る疫学研究が得られなかったため 米国における罹患率と有病率の比率を基に ロシアの罹患率から有病率を算出 成人有病患者数 : 糖尿病に関する文献を幾つか採用し (Perlman and McKee, 2008 年および Chazova, et al, 1996 年 ) 糖尿病有病率を算出 そこから 他国における1 型糖尿病の割合は全体の4% 程という仮説に基づき分析 25
Diabetes Type 2 (2 型糖尿病 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 BRIC 全提供国でデータを 糖尿病前症 有病患者数 診断有病患者数 ( ロシアを除く ) を 性 年齢別で提供 各国においてセグメントごとに採用したデータソースを以下にまとめる : 中国ブラジルインドロシア 糖尿病疫学調査 (1 型 /2 型問わず ) Prevalence ( 有病患者数 ) Diagnosed ( 診断患者数 ) Pre-diabetes ( 糖尿病前症 ) Xu, et al. (2013) Xu, et al. (2013) Xu, et al. (2013) Souza, et al. (2003) Anjana, et al. (2011) 上記における糖尿病全体の有病率から 2 型糖尿病の割合は全体の 96% 程という仮説に基づき算出 Souza, et al. (2003) および Rodrigues, et al. (2014) Cipullo, et al. (2010) Anjana, et al. (2011) Anjana, et al. (2011) Chazova, et al. (1996) Perlman and McKee (2008) 信頼性に足る疫学研究が得られなかった為提供なし Point 疾患認知度は中国 とりわけ農村部で低い 成人では 30.1% ( 都市部 38.7% 農村部 24.6%) 26
Diabetic Complications ( 糖尿病性足潰瘍 / 腎症 / 神経障害 / 網膜症 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 BRIC 全提供国でデータを 糖尿病合併症は 診断糖尿病有病患者数 (45 歳以上 ) を基に分析 糖尿病性合併症は 年齢の高齢化と糖尿病を有する期間が長いと発生する率が高くなる そのため すべての提供国において 45 歳以上の診断有病患者数を母数に 各合併症で文献ごとに得られた併発率の割合を掛け併せて分析した 疾患ごとのデータソースとなる文献情報を以下のようにまとめる : 中国ブラジルインドロシア 糖尿病性足潰瘍 Chang et al. (2005) Vieira-Santos, et al. (2008) Mohan, et al. (2013) Litwak, et al. (2013) 糖尿病性腎症 Lu, et al. (2007) Scheffel, et al. (2004) Rani, et al. (2011) Dedov, et al.(2013) およびKalashnikova, et al. (2014) 糖尿病性神経障害 Wang, et al. (2000) Gerchman, et al. (2008) 糖尿病性網膜症 Wang, et al. (2000) Escsario, et al. (2008) Pradeepa, et al. (2008) および Rani, et al. (2011) Rema, et al. (2005) および Raman, et al. (2014) Dedov, et al.(2013) Dedov, et al.(2013) Point 糖尿病性壊疽は 中国 インド ロシアよりも ブラジルで多く見られる 27
Hypertension (HTN) ( 高血圧 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 中国でデータを 高血圧前症 有病患者数 診断有病患者数を 性 年齢 地域別 ( 都市部 / 農村部 ) で提供 ブラジル インド ロシアでは 現行のデータが最善と判断し 今回を見送り 中国 : 高血圧有病患者数 : 年齢 性別有病率は2010 年に実施された疫学研究 (Liu, 2010) を採用 都市部および農村部人口の性 年齢別有病率は 都市部および農村部の性 年齢別中国人口に適用 このソースは 35 歳以上のため スタンダード カーブ フィッティング テクニックを用いて 若い成人 (20~34 歳 ) の有病率を推計 診断高血圧有病患者数 : 有病率は 2008 年に実施された疫学研究 (Wu, et al., 2008) を採用 診断高血圧有病率は高血圧の標準定義 ( 最大血圧 140 mmhg 以上, 最低血圧 90 mmhg 以上 かつ / または降圧剤を用いた高血圧治療を自己申告 ) を満たした人で算出診断高血圧性別有病患者数を推計するために 総合性別有病患者数に2008 年の疫学研究 (Wu, et al. 2008) が報告する診断高血圧性別有病率を適用した 高血圧前症有病患者数 : 年齢 性別有病率は2010 年に実施された疫学研究 (Liu, 2010) を採用 都市部および農村部人口の性 年齢別有病率は 都市部および農村部の性 年齢別中国人口に適用 このソースは 35 歳以上のため スタンダード カーブ フィッティング テクニックを用いて 若い成人 (20~34 歳 ) の有病率を推計 ブラジル インド ロシア : 最新の疫学文献のレビューの結果 アップデート前に採用していたデータが最善と判断し 変更なし Point 高血圧前症は都市部に比べて農村部で多く見られるが 高血圧は両地域でほぼ等しい 28
中国 : Interstitial Cystitis (IC) ( 間質性膀胱炎 ) 最新の疫学研究をレビューした結果 中国で新たにデータ提供開始 New! 中国福州で実施された研究に基づいた人口を使用して推計 ブラジル インド ロシアでは 信頼に足る疫学研究が得られなかったため 提供を見送り 中国南部福州で 2002 年に実施された疫学研究 (Song et al., 2009 年 ) を採用 本研究は 福州人口の女性を対象に約 3% を無作為に抽出し実施 The Bristol Female Lower Urinary Tract Symptoms (BFLUTS) の調査票が参加者に配布され 参加者自身が回答 ( 回答率 : 約 77.2%) 間質性膀胱炎 / 膀胱痛症候群は 何らかの感染または明らかな病状はないが 頻繁 突然あるいはまたは夜間排尿を伴う水疱痛を認識していると定義されたこの研究は大きなサンプルサイズとNIDDK 基準に近い基準の音波研究方法論を用いており 中国で唯一の人口ベースの研究 ただし 男性の有病率は報告されていなかったため 米国における男女比を基に 上記で得られた女性の有病率から男性の有病率を求めた ブラジル インド ロシア : 最新の疫学文献のレビューの結果 間質性膀胱炎関連のデータが存在せず Point 間質性膀胱炎と膀胱痛症候群は しばしば同じ意味で用いられる しかし 厳密には 間質性膀胱炎は膀胱痛症候群の一部である 間質性膀胱炎の診断には 膀胱鏡検査と生検を必要とするが 大規模な人口を対象にした疫学研究ではこの診断方法が現実的ではないため 研究が限られていることが多い 29
Vascular Dementia ( 血管性認知症 ) 中国 : 新しいより地理的に多様な人口に基づく研究を使用 年齢別 性別推計が都市部および農村部に対して提供される ロシアでは 現行のデータが最善と判断し 今回を見送り ブラジル インドでは 信頼に足る疫学研究が得られなかったため 提供を見送り 中国 : 2013 年の疫学研究 (Jia, et al., 2013) を罹患数の推計に使用 本研究の年齢別 性別そして都市性別罹患率は 65 歳以上の罹患数を推計するために 65 歳以上それぞれの年齢別 性別そして都市性別人口に適用 ロシア : 最新の疫学文献のレビューの結果 なし ブラジル インド : データ提供なし Point 中国では アルツハイマー病とは反対に 血管性認知症は農村部より都市部でよく見られる 30
サイニクス株式会社 E-mail : market.assessment@synix.co.jp U R L : www.synix.co.jp/epidemiology Epi Database: www.epidb.jp TEL : 03-6280-8160 FAX : 03-6280-8203 31