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( 慣性抵抗 ) 速度の 2 乗に比例流体中を進む物体は前面にある流体を押しのけて進む. 物 aaa 体の後面には流体が付き従う ( 渦を巻いて ). 前面にある速度 0 の流体が後面に移動して速度 vとなったと考えてよい. この流体の質量は単位時間内に物体が押しのける体積に比例するので,v に比例

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3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x0 = f x= x0 t f c x f =0 [1] c f 0 x= x 0 x 0 f x= x0 x 2 x 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考

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p tn tn したがって, 点 の 座標は p p tn tn tn また, 直線 l と直線 p の交点 の 座標は p p tn p tn よって, 点 の座標 (, ) は p p, tn tn と表され p 4p p 4p 4p tn tn tn より, 点 は放物線 4 p 上を動くこと

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以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ

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経済数学演習問題 2018 年 5 月 29 日 I a, b, c R n に対して a + b + c 2 = a 2 + b 2 + c 2 + 2( a, b) + 2( b, c) + 2( a, c) が成立することを示しましょう.( 線型代数学 教科書 13 ページ 演習 1.17)

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0. はじめに ここでは 金融工学の基礎であるブラックショールズの公式を導くまでの過程を説明する そのためには ランダムウォークから派生したブラウン運動と確率積分の概念の理解は必要不可欠である そしてそこから求まる伊藤の公式を用いて確率微分方程式を解き ブラックショールズ過程について紹介する 1.

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数 IB( 植松 ) 2006 年夏学期解答 ( 兼ノート ) (2007 年のは課題プリでやってしまったので ) 1 (a) 補完公式を使う問題です 補完公式とは n+1 個の点を通る n 次の多項式を求める公式のことです 例 n=3 x y y0 y1 y2 y3 このデータを補

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s とは何か 2011 年 2 月 5 日目次へ戻る 1 正弦波の微分 y=v m sin ωt を時間 t で微分します V m は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y=v m sin u u=ωt と置きますと dy dt dy du du dt d du V m sin u d dt

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学習指導要領 ( イ ) 集合集合と命題に関する基本的な概念を理解し それを事象の考察に活用すること 向丘高校学力スタンダード 三つの集合について 共通部分 和集合を求めることができる また 二つの集合について ド モルガンの法則 を理解する ( 例 ) U ={ n n は 1 桁の自然数 } を

木村の物理小ネタ 単振動と単振動の力学的エネルギー 1. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -Kx の形で表されるが, x = 0 の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合

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1 対 1 対応の演習例題を解いてみた 微分法とその応用 例題 1 極限 微分係数の定義 (2) 関数 f ( x) は任意の実数 x について微分可能なのは明らか f ( 1, f ( 1) ) と ( 1 + h, f ( 1 + h)

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モデリングとは

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ギリシャ文字の読み方を教えてください

Transcription:

== 1 階線形微分方程式 == 次の形の常微分方程式を1 階線形常微分方程式といいます. '+P()=Q() (1) 方程式 (1) の右辺 : Q() を 0 とおいてできる同次方程式 ( この同次方程式は, 変数分離形になり比較的容易に解けます ) '+P()=0 () の1つの解を とすると, 方程式 (1) の一般解は =( Q() +C) (3) で求められます. 参考書には 上記の の代わりに, e P() =e ( Q()e +C) (3') のまま書いて と書かれているのが普通です. この方が覚えやすい人は, これで覚えるとよい. ただし, 赤と青で示した部分は, 定数項まで同じ 1 つの関数の符号だけ逆のものを使います. 筆者は, この複雑な式を見ると頭がクラクラ ( 目がチカチカ ) して, どこで息を継いだらよいか困ってしまうので, 上記の (3) のように同次方程式の解を として, 段階で表すようにしています. ( 解説 ) 同次方程式 () は, 次のように変形できるので, 変数分離形です. '+P()=0 d = P() d = P() 両辺を積分すると d = P() log = P() +A A =e =e e =Be とおく =±Be =Ce (4) 理論の上では上記のように解けますが, 実際の積分計算が難しいかどうかは =e や Q() がどんな計算 になるかによります. Q() すなわち, P() やの形によっては, 筆算では手に負えない問題になることがあります. 右に続く 続き (4) 式は, C を任意定数とするときに () を満たすが, そのままでは (1) を満たさない. このような場合に, 同次方程式 '+P()=0 の一般解の定数 C を関数に置き換えて, 非同次方程式 '+P()=Q() の解を求める方法を定数変化法という. なぜ, そんな方法を思いつくのか? 自分にはなぜ思いつかないのか? などと考えても前向きの考え方にはなりません. 思いついた人が偉いと考えるとよい. 定数変化法は, 数学史上に残るラグランジェの功績ですが, 後からついていく我々は, ラグランジェが発見した方法のおいしいところをいただいて, 節約できた時間を今の自分に必要なことに当てたらよいと割り切るとよい. ただし, この定数変化法は 階以上の微分方程式において, 同次方程式の解から非同次方程式の解を求める場合にも利用できるなど適用範囲の広いものなので, 今度出てきたら, 真似してみよう と覚えておく値打ちがあります. (4) 式において, 定数 C を関数 z() に置き換えて =e は () の1つの解 =z() (5) とおいて, 関数 z() を求めることにする. 積の微分法により : '=(z)'=z'+z' だから,(1) 式は次の形に書ける. z'+z'+p()=q() (1') ここで は () の1つの解だから '+P()=0 z'+p()z=0 z'+p()=0 そこで,(1') において赤で示した項が消えるから, 関数 z() は, またしても次の変数分離形の微分方程式で求められる. z'=q() dz =Q() Q() dz= z= Q() +C (5) に代入すれば, 目的の解が得られる. =( Q() +C) 例題 1 微分方程式 ' = の一般解を求めてください. この方程式は,(1) において, P()= 1, Q()= という場合になっています. == 定数変化法の練習も兼ねて, じっくりやる場合 == はじめに, 同次方程式 ' =0 の解を求める. d = 指数法則 よく使う 例題 微分方程式 '+=3e の一般解を求めてください. この方程式は,(1) において, P()=, Q()=3e う場合になっています. == 定数変化法の練習も兼ねて, じっくりやる場合 == はじめに, 同次方程式 '+=0 の解を求める. d = とい

d = d = e f= g'=e =e e log =+C1 +C =e 1 C =e 1 e =Ce ( e C 1=C =±Ce =C3e ( ±C =C3 次に, 定数変化法を用いて, C 3=z() とおいて =ze ( z は の関数 ) の形で元の非同次方程式の解を求める. =ze のとき '=z'e +ze となるから元の方程式は次の形に書ける. z'e +ze ze = z'e = dz e = dz= =e e dz= z= e e 右のように を微分する側に選んで, 部分積分によって求める. fg' =fg f 'g により +C 1 C 1 f '=1 g= e e = e + e = e e +C4 z=( e e +C 4) に戻すと =( e e +C 4)e = +C e = +Ce ( 答 ) 4 ==(3) または (3') は公式と割り切って直接代入する場合 == P()= 1 だから, =e =e Q()= だから, Q() = = e e =( e e )+C =e { ( e e )+C}= +Ce ( 答 ) d = d = log = +C1 +C =e 1 C =e 1 e =Ce ( e C 1=C =±Ce =C3e ( ±C =C3 次に, 定数変化法を用いて, C 3=z() とおいて =ze ( z は の関数 ) の形で元の非同次方程式の解を求める. =ze のとき '=z'e ze となるから元の方程式は次の形に書ける. z'e ze +ze =3e z'e =3e dz e =3e 6 dz=3e e =3e dz=3 z=3 e e = 1 6 e +C4 に戻すと =( 1 6 e +C 4 )e = 1 e +Ce ( 答 ) ==(3) または (3') は公式と割り切って直接代入する場合 == P()= だから, =e =e Q()=3e だから, =3 e = 1 6 e +C 6 6 3e e 6 =e { 1 6 e +C }= 1 e +Ce ( 答 ) 正しい番号をクリックしてください. それぞれの問題は暗算では解けませんので, 計算用紙が必要です. ブラウザによっては, 番号枠の少し上の方が反応することがあります. 問題 微分方程式 ' cos+sin =1 の一般解を求めてください. 1 = sin +Ccos = cos+csin 3 = sin +Ctan 4 =tan +Csin 問題 1 5 微分方程式 ' =e の一般解を求めてください. 1 = 1 3 e +Ce = 1 5 e +Ce 3 3 = 1 6 e +Ce 4 = 1 3 e +Ce 5 5

問題 3 微分方程式 ' = + の一般解を求めてください. 1 =(+ log +C) =(+ log +C) 3 =(+ log +C) 4 =( + log +C) 問題 4 微分方程式 '+= cos の一般解を求めてください. 1 =( sin +cos +C)e =( sin cos +C)e 3 = sin + cos +Ce 4 = sin cos +Ce

微分方程式の解は, =f() の形の について解かれた形 ( 陽関数 ) になるものばかりでなく, + =C のような陰関数で表されるものもあります. もちろん, =f() の形で が で表される場合もありえます. そうすると, 場合によっては を の関数として解くことも考えられます. 例題 3 微分方程式 ( )'=1 の一般解を求めてください. この方程式は, '= 1 と変形 できますが, 変数分離形でもなく線形微分方程式の形にもなっていません. しかし, d = 1 = '+= d と変形すると, についての線形微分方程式になっており, これを解けば が で表されます. d = 1 = '+= と変形すると が d の線形方程式で表されることになるので, これを解きます. 同次方程式 : = を解くと d = d = d log = +C1 +C =e 1 C =e 1 e C =±e 1 e =Ce 非同次方程式の解を =z()e の形で求める 積の微分法により &apos=z'e ze となるから, 元の微分方程式は z'e ze +ze = z'e = 両辺に e を掛けると z'=e I= e は, 次のよう z= e d =e e +C, 解は =(e e +C)e = 1+Ce に部分積分で求めることができます. f= f '=1 g'=e g=e I=e e d=e e +C 問題 5 微分方程式 ( +)'= の一般解を求めてください. 1 =+C = +C 3 =+ log +C 4 = log +C

問題 6 微分方程式 (e )'= の一般解を求めてください. 1 =(e +C) =e C e 3 = 4 = +C e +C 問題 7 微分方程式 (+ log )'= (>0) の一般解を求めてください. 1 = log +C = ( log ) +C 3 =( log +C) 4 =(( log ) +C)