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2019 年度から 2017 年度以前 2018 年度以降に入学した方どちらも履修登録できる科目になりました リング教育 学校心理学 B( 学校心理学 ) 179 基礎心理 2017 年度以前に入学した方で 特講 福祉心理学 4 ( スクール カウンセリング ) の 年度単位修得者

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情報工学概論

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参考図書佐藤泰正 中山哲志 桐原宏行編著 福祉心理学総説 田研出版 2011 年今城周造編著 福祉の時代の心理学 ぎょうせい 2004 年岡田明著 福祉心理学入門 学芸図書 1995 年水島恵一編著 人間科学入門 有斐閣双書 1976 年村上陽一郎著 生と死への眼差し 青土社 1993 年藤森和美編

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科目の内容リング心理学研究法 Ⅱ 49 基礎心理この科目は, 心理学において使われる代表的な研究の方法について, 基本的な理解を図ることを目指しています 代表的な方法の一つである 実験法 については, 別に 心理学実験 Ⅰ, 同 Ⅱ として科目が設定されており, さらに 心理学研究法 Ⅰ において,

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講義ノート p.2 データの視覚化ヒストグラムの作成直感的な把握のために重要入力間違いがないか確認するデータの分布を把握する fig. ヒストグラムの作成 fig. ヒストグラムの出力例 度数分布表の作成 データの度数を把握する 入力間違いが無いかの確認にも便利 fig. 度数分布表の作成

回数テーマ学習内容学びのポイント 2 過去に行われた自閉症児の教育 2 感覚統合法によるアプローチ 認知発達を重視したアプローチ 感覚統合法における指導段階について学ぶ 自閉症児に対する感覚統合法の実際を学ぶ 感覚統合法の問題点について学ぶ 言語 認知障害説について学ぶ 自閉症児における認知障害につ

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平均値 () 次のデータは, ある高校生 7 人が ヵ月にカレーライスを食べた回数 x を調べたものである 0,8,4,6,9,5,7 ( 回 ) このデータの平均値 x を求めよ () 右の表から, テレビをみた時間 x の平均値を求めよ 階級 ( 分 ) 階級値度数 x( 分 ) f( 人 )

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目次 1 章 SPSS の基礎 基本 はじめに 基本操作方法 章データの編集 はじめに 値ラベルの利用 計算結果に基づく新変数の作成 値のグループ化 値の昇順

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講座内容 第 1 週 データサイエンスとは 第 2 週 分析の概念と事例ビジネス課題解決のためのデータ分析基礎 ( 事例と手法 )1 第 3 週 分析の具体的手法ビジネス課題解決のためのデータ分析基礎 ( 事例と手法 )2 第 4 週 ビジネスにおける予測と分析結果の報告ビジネス課題解決のためのデー

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在宅学習 15 のポイント 回数テーマ学習内容 キーワード学びのポイント 心理学における様々な研究技法 1 章 ) 観察法の基本的理解 2 章 1 節 ) 観察法の実際 1 2 章 2 節 ) 観察法の実際 2 2 章 3 節 ) 観察法の手順と留意点 2 章 4 節 ) 心理学

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10 章TFUオンデマンドⅥ TFU オンデマンドの使用方法 ⑵ レポート 確認テストの解答 ここでは,1 オンデマンド スクーリングの各コマの確認テスト,2 スクーリング受講者専用 別レポート,3 幼保特例講座レポート,4 在宅 web 科目修了試験などの解答方法を説明します 1 レポート テスト

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2015実験ゼロ結果と考察 UP用.pdf

教科書 永野重史編著 教育心理学 思想と研究 放送大学教育振興会,1997 年 在宅学習 15 のポイント 回数テーマ学習内容学びのポイント 教育心理学とは何か ( 第 1 章 ) 心理学者の考え方のスタイルと教育観 ( 第 2 章 ) 行動主義の学習心理学とその応用 ( 第 3

母平均 母分散 母標準偏差は, が連続的な場合も含めて, すべての個体の特性値 のすべての実現値 の平均 分散 標準偏差であると考えてよい 有限母集団で が離散的な場合, まさにその意味になるが, そうでない場合も, このように理解してよい 5 母数 母集団から定まる定数のこと 母平均, 母分散,

参考図書専門)1 )W. アンソニーほか 野中猛 大橋秀行 監訳 精神科リハビリテーション 第 2 版 三輪書 店 2012 年 2 ) 佐藤久夫著 障害構造論入門 青木書店 1992 年 3 ) 上田敏著 ICF( 国際生活機能分類 ) の理解と活用 きょうされん 2005 年 4 ) 古屋龍太著

Chapter カスタムテーブルの概要 カスタムテーブル Custom Tables は 複数の変数に基づいた多重クロス集計テーブルや スケール変数を用いた集計テーブルなど より複雑な集計表を自由に設計することができるIBM SPSS Statisticsのオプション製品です テーブ

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人間生活学研究第 7 号 2016 座を受講した際に 講座に対する課題などを受講者に自由に指摘してもらい 適宜改善を進めている 将来的には その成果を授業の中で活かし 多くの学生に還元する予定である 受講対象受講対象は 統計処理を利用する機会が多くあると考えられる健康栄養学科の学生で 希望者を募集し

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平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

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3章 度数分布とヒストグラム

簿記教育における習熟度別クラス編成 簿記教育における習熟度別クラス編成 濱田峰子 要旨 近年 学生の多様化に伴い きめ細やかな個別対応や対話型授業が可能な少人数の習熟度別クラス編成の重要性が増している そのため 本学では入学時にプレイスメントテストを実施し 国語 数学 英語の 3 教科については習熟

心理学実験 Ⅰ 単位数履修方法配当年次 2 SR( 実験 ) 1 年以上 科目コード FB2505 担当教員佐藤俊人 大関信隆山口奈緒美 柴田理瑛 科目の内容心理学は行動科学の一分野であり, どのような条件の下でどのような行動が生じるか, あるいは, ある行動はどのような条件で起こったのかなどという

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広島工業大学では, 数学を科目 数学 II 数学 B で受験する工学部, 数学 I 数学 A で受験してもよい学部 ( 情報学部 環境学部 生命学部 ) がある その中で今回初めて統計の内容が 数学 I 数学 A の選択問題として出題されたが, 入試で初めての出題であることから受験生による実際の選択

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統計学 Ⅱ( 章 ( 区間推定のシミュレーション 母平均 μ の区間推定 X ~ N, のとき X T ~ 自由度 1の t分布 1 自由度 -1のt 分布の97.5% 点 :t.975 P t T t この式に T を代入する t.975 母集団

[1] の問題は四分位数の計算方法を知っているだけでは解けず, 四分位数や箱ひげ図の意味がわかり, また,2 回目とのデータの比較について箱ひげ図からわかることの判断といったことができるかどうかが問われていた しかも (2) と (3) はそれぞれ選択肢を 4 個と 2 個答えるが, それぞれ完答を

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心理学統計法科目コード FB3537 単位数履修方法配当年次担当教員 2 R or SR( 講義 ) 2 年以上河地庸介 2017 年度以前 2018 年度以降に入学した方どちらも履修登録できます 2017 年度以前入学者で 心理学研究法 Ⅱ を履修登録しておらず認定心理士の取得を目指す方 および 心理学研究法 Ⅱ のスクーリングを未受講で 心理学統計法 に履修科目を変更された方は 本科目の学習を行ってください 科目の概要 科目の内容本科目では 近年様々なマスメディアでも注目されることの多い心理学に関する話題を統計学の観点から理解 評価するために必要最低限の力を養うことを目指します 特に 数値 グラフ 表の形で表されるデータの意味を統計学的に理解できることを目指します 特に講義および配付資料では 身近な問題への統計学の適用例を具体的な計算を含めながら紹介するとともに 図表を多用することで科目内容をイメージしやすいように進めていきます より具体的な内容としては 心理学研究の中で実際にどのように統計学が用いられているかについて触れながら 1 ) 図表によってデータの全容をできるだけ詳細に確認することの大切さが理解できるようになること 2 ) 種々のデータの特徴について平均値等の代表値のみならず ばらつき を表す散布度をも考慮して理解できるようになること 3 ) データとデータがどのように関連しているのかを理解できるようになること 4 ) われわれが集めることのできるデータ量には限界があることを踏まえて確率を用いること そして確率を用いて集めたデータから一般性を推測できるようになること に焦点をあててお話しします スクーリングで学ぶ内容 データを実際に分析する方法を学び 統計的な推定や検定を行います 教科書 レポート学習で学ぶ内容 統計学の基礎的な用語や知識について学習します 到達目標 1 ) さまざまな値からなるデータを図表 ( 度数分布表 ヒストグラム等 ) で表すことの重要性が説明できる 2 ) データを代表する値やデータのばらつきを数値化し その数値が表す意味が理解できる 76

実験 研究法社会心理発達心理教育 障害人格 臨床カウンセリング3 ) 2 種類のデータの関係性を相関係数の形で数値化し その数値が表す意味が理解できる 4 ) 得られたデータから一般を推測する際に確率を用いるという考え方について説明できる 5 ) 得られたデータから一般についての仮説を立て それを検証する 統計的検定 の考え方を説明できる 77 基礎心理 教科書涌井貞美著 まずはこの一冊から意味がわかる統計解析 ベレ出版 2013 年 ( スクーリング時の教科書 ) スクーリングでは資料を配付します 上記教科書は参考程度に使用します 卒業までに身につけてほしい力 との関連心理実践力を身につけるため とくに 根拠に基づく情報発信力 批判的 創造的思考に基づく問題発見 解決力 を身につけてほしい 科目評価基準 レポート評価 60%+ スクーリング評価 or 科目修了試験 40% 参考図書 1 ) 南風原朝和著 心理統計学の基礎 - 総合的な理解のために 有斐閣アルマ 2002 年 2 ) 鈴木公啓著 やさしく学べる心理統計法入門 ナカニシヤ出版 2018 年 受講条件 事前に学習してほしい科目 中学 高校までの範囲の数学の復習をお勧めします 講義内容 スクーリング 回数テーマ内容 1 統計学とは何か 2 データの特徴を記述する 1 統計学とは何かを学び データを評価するための尺度 ( ものさし ) を学びます 度数分布表 ヒストグラムによるデータの全容の把握について学びます 加えて 代表値によるデータの記述について学びます 3 データの変数の特徴を記述する 2 データのばらつきを表す散布度の重要性 およびその具体的な計算方法について学びます 4 2 種類のデータの関係を記述する クロス集計表 散布図によるデータの全容の把握について学びます 加えて 2 種類のデータの関係性を示す相関係数について学びます 5 2 種類のデータの関係を解釈する相関関係の多様な解釈について学びます

6 集めたデータの一般性を考える 推測統計と母集団 標本の関係 サンプリングについて学びます 標本データから母集団の特徴を推定する 統計的推定 について学びます 7 統計的検定統計的検定の考え方 進め方について学びます 8 まとめと統計解釈上の注意 9 スクーリング試験 まとめとともに データや検定結果を解釈する際の留意事項について学びます 講義の進め方 パワーポイントと配付資料を用いて講義を行います 教科書は参考程度に使用します 可能な限り 各回の冒頭にて学生の疑問に関する説明 解説を行います スクーリング評価基準 スクーリング中に学んだ内容から出題します なお 講義資料は持ち込み可とします スクーリング事前学習 ( 学習時間の目安 : 5 ~10 時間 ) 皆さんの身の回りの統計情報について意識して目を向けるようにしておいてください 中学 高校までの範囲の数学の復習をお勧めします スクーリング事後学習 ( 学習時間の目安 :20~25 時間 ) 毎回の講義はそれまでの講義の内容の理解を前提としているため 復習を心がけてください レポート学習 在宅学習 15 のポイント 回数テーマ学習内容 キーワード学びのポイント 1 2 3 統計学とは何か (1 章 -1) データを評価するためのものさし ( 2 章 -1,2, 3 ) データの全体的な様子を図表を使って表す (2 章 -4,5) 統計学とは何か その概略について学びます 種々の調査や実験で得られるデータを評価する ものさし である尺度について学びます 種々の調査や実験で得られるデータをどのように図表 ( 度数分布表 ヒストグラム ) の形で表す方法について学びます 本科目で扱う統計学は 記述統計 と 推測統計 に分けられます この 2 つの大きな枠組みに従って講義を進めますので 両者の違いについてしっかりと把握して下さい 名義尺度 順序尺度 間隔尺度 比尺度 といった尺度があります データを適切な尺度で評価できることを目指します 本科目で扱う統計学はデータの全容がいかなるものかを考慮しなければ成立しません データが得られたら まずは全体的な様子を把握するという習慣を身に着けることを目指して頂ければと思います 78

テーマ学習内容 キーワード学びのポイントリング回数 4 5 6 7 8 9 10 11 12 データを代表する値 (2 章 -6,7) データのばらつき 1 (2 章 -8,9) データのばらつき 2 (2 章 -8,9) 2 種類のデータの関係性 1 (7 章 -1,2) 2 種類のデータの関係性 2 (7 章 -3,4) 一般を予測する ( 3 章 -1,2,5, 6,8,9,10,11, 4 章 -1,2,3, 4 ) 統計的推定 1 (5 章 -1,2) 統計的推定 2 (4 章 -5 5 章 -3, 4 ) 統計的検定 1 (6 章 -1) データの中心的な傾向をあらわす代表値 ( 平均値 中央値 最頻値 ) について学び 種々の代表値を扱う際の注意点について学びます データの散らばり具合を表す散布度について学びます 複数ある散布度のうち 標準偏差に着目し その実際の計算過程を含めて学びます 体重と身長といった 2 種類のデータを図表 ( クロス集計法 散布図 ) の形で表す方法について学びます 2 種類のデータの関係性を表す相関 ( 係数 ) について学びます 標本から一般としての母集団を推測する方法について学びます 関連してサンプリング 確率についても学びます 標本から母集団の特徴を推定する方法として点推定と区間推定について学びます 標本から母集団の特徴を推定する方法として点推定と区間推定について学びます 統計的検定とは何か そして統計的検定の具体的な手続きについて学びます データの全容に応じて 平均値 中央値 最頻値 のいずれを用いるべきかを自分で判断できることを目指します データの傾向を理解する際に代表値は非常に有効である反面 限界があります その限界をある程度補うものとして散布度を理解し 自ら使用できることを目指します データから 偏差 変動 分散 を求め 標準偏差 に至る計算過程を理解することで標準偏差 さらに散布度についての理解を深めていきます 前回までとは異なり 2 種類のデータの全容がいかなるものかを図表から理解できるようになることを目指します 相関係数から 2 種類のデータの関係性を説明できる また相関係数の注意点についても説明できることを目指します 少々複雑ですが 相関係数の計算過程についても学習するとより理解が深まります ごく少数のデータである 標本 から一般としての 母集団 を推測するためには 確率 が必要です 中でも 正規分布 が大切となります この 確率 を用いて推測するという考え方に慣れることが重要です 特に 点推定 は多くの統計解析において用いられている推定方法ですので 自ら計算して平均値や分散の点推定値を求められることを目指します 区間推定 は 点推定 とともに統計的推定の 1 つですが 中心極限定理 等に基づいて計算を行う必要があり 容易ではありません これまでの知識を十分に活用しながら できる限り具体的にデータの中心的特徴とばらつき具合についてのイメージを持つことが重要です 標本データに基づいて 母集団の平均値等に関する 仮説 を立て その仮説が棄却されうるか否かの判断をどのように行うのか その具体的な流れの理解を進めてください 79 基礎心理実験 研究法社会心理発達心理教育 障害人格 臨床カウンセ

回数テーマ学習内容 キーワード学びのポイント 13 統計的検定 2 (6 章 -1 2) 統計的検定の具体的な手続きについて学びます 検定に関わる 有意水準 危険率 第 1 種の誤り 第 2 種の誤り について学びます 14 様々な検定 ( 6 章 -3,4,7,8, 8 章 ) t 検定や分散分析やカイニ乗検定等種々の検定があることを学びます どういった検定があるのかの概略を掴むとともに どのような場合にどの検定を使うことが適切であるのかを判断できるようになることを目指します 15 まとめ 改めてデータの全容を把握することの重要性を学びます データの全容を図表を使って可能な限り把握しなければ 代表値 散布度 相関係数などのデータを要約する数値について誤解してしまうことがありうることを理解し 適切に統計学の手法を用いることができることを目指します レポート課題 1 単位め 客観式レポート集 記載の課題に解答してください 2 単位め 統計学におけるありとあらゆる手法を適用する上でなぜデータの全容を度数分布表 ヒストグラムあるいはクロス集計表 散布図などを用いて把握することが大切であるか 講義 配付資料 教科書の内容に沿ってその理由を述べなさい スクーリングを受講しない方へ 心理統計法 配付資料 は 通信教育部ホームページ レポート課題集 C( 心理専門編 )2019 からダウンロードすることが可能です ダウンロードできない方はご連絡ください (ur@tfu-mail.tfu.ac.jp) 提出されたレポートは添削指導を行い返却します アドバイスいずれの課題も講義 配付資料 教科書で扱われている範囲内の学習で対応できるものになっています 講義 配付資料 教科書を十分に理解していることが課題をこなす上で最も重要となります なお統計学が数値を扱う学問である以上 数学は避けては通れないのですが レポートについては計算をする必要はほとんどなく 基本的な知識を答えるものになっていますのであまり身構えることなく取り組んでみて頂ければと思います 1 単位めアドバイス 教科書をよく読み 客観式レポート集 記載の課題に解答してください TFUオンデマンド 上で解答することも可能です 2 単位めアドバイス 本レポート課題は 本科目で取り扱うあらゆるデータ分析法 さらにはご自身で発展的に学習されるデータ分析方法においても 基本となる注意事項を取り上げています 具体的には 平均値 中央値 最頻値等の代表値を用いるときに 標準偏差が表すデータ範囲を理解 80

リングするときに 相関係数を理解するときに 統計的推定 検定を実施するときに なぜ度数分布表 ヒスト グラムやクロス集計表 散布度などの図表でデータの全容を確認することが必要であるのか 本科目の中で取り扱います それらの内容をまとめてレポートとして提出してください 上述の内容をみてわかるとおり 本科目を網羅的に振り返る必要のある課題となっていますので 1 回 1 回を大切に取り組んでみてください 評価基準は以下の通りです 1 設問を振り返りながら 具体的に何を述べていくかが明確な書き出しになっているか ( 問題の設定 ) 2 度数分布表 ヒストグラムやクロス集計表 散布度などの図表を用いてデータの全容を確認する必要性が生じる上述の具体事案ごとに なぜ 必要であるのかがわかる記述となっているか ( 問題への回答 ) 3 全体を通した自分なりのまとめ 結論が ( 簡潔に ) 述べられているか ( 結論の記述 ) 科目修了試験 評価基準評価の基準は 本科目で扱う内容を正確に理解できているか否かです そのため 科目修了試験の対策 は教科書や資料をしっかりと読み 疑問点等を極力残さないようにすることに尽きます 81 基礎心理実験 研究法社会心理発達心理教育 障害人格 臨床カウンセ