報道関係各位 2018 年 5 月 31 日 東京大学社会科学研究所所長佐藤岩夫株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 結果速報 勉強や目標が 自己肯定感 に影響 - 保護

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3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 将来の目標がはっきりしている ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 小 4~6 生で 5 割強 中学生で 4 割台に低下し 高 3 生で 6 割になる 夢見る小学生と

小学生の英語学習に関する調査

本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

Water Sunshine

調査結果からみえてきたこと 大学教育改革の渦中にあった 8 年間の学生の意識や学びの変化をまとめると 以下 3 点です (1) アクティブ ラーニング形式の授業が増え 自己主張できる学生が増加 大学の授業で際立って増加しているのが アクティブ ラーニングの機会です 特にこの 4 年間で ディスカッシ

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

調査結果からみえてきたこと 2017 年の出生数は 1899 年の統計開始以降 最も少ない 94.6 万人になりました 急速な少子化の進行は 日本の人口構造に変化を与え 労働力不足や社会保障の在り方など さまざまな面に課題をもたらします こうした社会環境の中にあって 0~1 歳児を育てている母親の

3. 学びに向かう力 や 生活習慣 などの自立にかかわる力の育成を子育てにおいて重視する傾向も各国共通しており どの国でも 8~9 割の母親が 力を入れている と回答 4. 母親の 寄り添い型養育態度 が いずれの国でも 好奇心 や がんばる力 の発達に関連しています 好奇心 や がんばる力 を育て

調査概要2 2 調査テーマ 調査方法 調査時期 調査地域 対象 ❶ 回答者 483 名のうち 300 名 (62.1%) が 4 月か らの進路を に進学 ( 医学 歯学など六 年制課程や海外の大学を含む ) と回答しており 公的統計と比べて大学進学率が高い そのため 全体データの掲載は最小限にとど

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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に 子どもの意欲を尊重する という態度を保護者が取ることで の 学びに向かう力 を育て さらにそれが基本になって 文字 数 思考 を育てるという結果がみられた 4 に保護者が子どもの 思考を促す 態度を取ることが 子どもの 学びに向かう力 や 文字 数 思考 の育ちにおいて大事な役割を果たしているこ

調査結果からの考察 幼稚園や保育園から小 1 の接続期は 幼児期から児童期に入り 学習生活が始まる重要な時期です なかでも 年長児期に 生活習慣 や 学びに向かう力 の がんばる力 文字 数 思考 の 言葉 が身についている子どもほど 小 1 で 自ら進んで学ぶ 傾向にあることがわかりました 年長児

学校教育に対する保護者の意識調査2 調査テーマ 保護者の学校教育に対する意識 調査方法学校通しによる家庭での自記式質問紙調査 ( 子どもを経由した配布 回収 ) 調査対象 調査時期 対象 調査時期 有効回収数 協力校 調査概要 全国の公立の小 2 生 小 5 生 中 2 生をもつ保護者 年調査 年調

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

睡眠調査(概要)

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

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5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

報道関係各位

家庭における教育

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3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)

資料3 高校生を取り巻く状況について

スライド 1

2) 親子関係 家族との生活に満足している について と の調査と比較した 図 12-2 に 示しているように の割合は 4 かとも増加傾向が見られた 日 本 米 中

調査結果からみえてきたことこの調査は 大入試センター試験がスタートし 受験競争の弊害や詰め込み教育が問題視されていた 1990 年に開始しました その後 国の方針がゆとり教育へシフトしましたが 2000 年前後の力低下論争を経て 再度 力向上路線へと転換しました 変動の 25 年の中で 子どものびが

第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

調査結果概要

調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

結果からの考察 中学校 高校の英語の授業では音声指導や文法指導などが多く 話す 書く を含めた言語活動がまだ十分に行われていないという課題が明らかになりました 中高生の英語によるコミュニケーション能力の向上のためには 従来の文法中心の指導からの脱却が求められます 英語教員の多くは 英語で表現する機会

❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

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アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

調査概要 基本属性 調査の枠組み 調査概要 調査テーマ中高生の英語学習の実態と意識に関する調査 調査方法郵送法による自記式質問紙調査 調査時期 2014 年 3 月 調査対象全国の中 1 生 ~ 高 3 生 6,294 名 ( 有効回答数 ) * 中 1 生 1,057 名中 2 生 1,028 名

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

調査実施の背景 近年 ライフスタイルの多様化が著しく進んでいます 生涯未婚率が上昇し 単身世帯 一人親世帯も増加するなど 世帯構成が大きく変化しました また 25 歳から 39 歳の就業率が上昇し 共働き世帯も増加しました においては 管理職の積極的な登用が推進される一方で非正規社員の占める割合は高

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1 家庭生活について 朝食及び就寝時刻 早寝早起き朝ごはん の生活リズムが向上している ( 対象 : 青少年 ) 朝食を食べている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.2 今回 (H27) 経年 1.7 前回 (H22)

子ども生活実態調査 札幌たのしい授業 研究サークル用 抜きレポート丸山秀一仮説実験授業研究会 北海道 このほどベネッセが 2009 年に実施した 子ども生活実態基本調査 の結果を公表しました これは小学 4 年生から高校 2 年生の約 1.5 万人を対象とした調査で, 前回は 2

勉強のときも デバイス片手に が普通に 5. の 4 割が 勉強中にもメールやチャット 友だちへの質問に使う割合も 5 割近くいる メールやチャット (LINE など ) を書きながら ( 返事を出す場合も含む ) 勉強することがある比率は で 24.3% で 37.5% 一定の割合の中高生が 勉強

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出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

PowerPoint プレゼンテーション

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

「夫婦関係調査2017」発表

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

この章のポイント 良好な人間関係を志向し 学びに向かいにくい高校生が増加 Benesse 教育研究開発センター VIEW21 編集長 小泉和義 学習への意識は2 極化が進む高校生の平日の学習時間は 1990 年から 2006 年にかけて 全体的に減少している そのなかでとくに着目したい点は 偏差値

目次 はじめに 1 Ⅰ. 調査の概要 1 Ⅱ. アンケート調査結果 ( 速報 ) 2 Ⅲ. 基礎集計 8 資料 アンケート調査票 11 アンケート依頼 15

日本、中国、米国の貯蓄に対する意識調査:東京スター銀行

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

【報道発表資料】

Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

調査結果概要 ( 旭川市の傾向 ) 健康状態等 子どもを病院に受診させなかった ( できなかった ) 経験のある人が 18.8% いる 参考 : 北海道 ( 注 ) 17.8% 経済状況 家計について, 生活のため貯金を取り崩している世帯は 13.3%, 借金をしている世帯は 7.8% となっており

◎公表用資料

2. 自己効力感と学力 学習力との関係本稿では 子どもの自己効力感を示す変数として やる気になれば何でもできる という質問項目に対する回答を用いることとする まずは子どもの自己効力感の実態を確認してみる 自己効力感を感じている子ども ( とてもあてはあまる+まああてはまる ) は小学 4~6 年生で

インターネットの活用をみると インターネットでニュース関連の情報をみること の肯定率が4か国とも7 割以上と高い そのほか は インターネットで学習の情報や資料を調べたり 収集したりすること メールやチャット (LINE を含む ) で先生や友だちにわからないところを質問すること の肯定率も 75%

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2013年1月25日

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結果のまとめ の労働者の労働時間の長さと それが子育てへの参画に及ぼす影響は 少子化の課題のひとつになっています 本調査でも ( 首都圏 ) の働く母親 父親の帰宅時間は 4 か国の中で遅い傾向にありました その結果 特に 父親が仕事のある日 子どもと一緒に過ごす時間は もっとも短く 育児への取り組

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

スライド 1

第 1 部 ペップトークとは 第 1 章 新時代のマネジメントを築く起爆剤 1.1 今を肯定し 未来を描く発想 8

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

現課程の高校生の実態

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

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平成 30 年度 名古屋市子ども 若者 子育て家庭 意識 生活実態調査報告書 ( 概要 ) 平成 31 年 3 月 名古屋市 1 調査目的平成 31 年度に策定予定のなごや子ども条例第 20 条の規定による 子どもに関する総合計画 及び子ども 子育て支援法第 61 条の規定による 市町村子ども 子育

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フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

調査実施の背景 わが国は今 人口構造の変化に伴う労働力の減少を補うため 女性の活躍を推進し経済成長を目指しています しかし 出産後も働き続ける女性は未だ多くないばかりでなく 職場において指導的な立場に就く女性も少ない状況が続いています 女性の活躍を促進させるためには 継続就業のための両立支援策ととも

結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

高校生の勉強に関する調査(2009年国際比較調査)

家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

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第 1 章調査の実施概要 1. 調査の目的 子ども 子育て支援事業計画策定に向けて 仕事と家庭の両立支援 に関し 民間事業者に対する意識啓発を含め 具体的施策の検討に資することを目的に 市内の事業所を対象とするアンケート調査を実施しました 2. 調査の方法 千歳商工会議所の協力を得て 4 月 21

140327子ども用ヘルメット調査リリース(最終稿).pptx

この章のポイント 高校生の価値観 社会観の実態と変化の兆し Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 自分を肯定的にとらえる高校生高校生は ストレスや悩みを抱えながらも 7~8 割が自ら 自分のことは できるだけ自分でする きまりやルールをきちんと守る と答え やる気になれば どんなこと

第4章妊娠期から育児期の父親の子育て 45

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

( ウ ) 年齢別 年齢が高くなるほど 十分に反映されている まあまあ反映されている の割合が高くなる傾向があり 2 0 歳代 では 十分に反映されている まあまあ反映されている の合計が17.3% ですが 70 歳以上 では40.6% となっています

Press Release 仕事に対しては総じて前向きな結果に 仕事への期待 が過去最高で 仕事に対する夢 の有無も昨年より上昇 売り手市場や手厚い内定フォローの影響か調査開始以来減少傾向にあった 仕事への期待 と 仕事に対する夢 の有無について 今年は一転上昇に転じた 仕事への期待がある ( どち

1. 交際や結婚について 4 人に3 人は 恋人がいる または 恋人はいないが 欲しいと思っている と回答している 図表 1 恋人が欲しいと思わない理由は 自分の趣味に力を入れたい 恋愛が面倒 勉強や就職活動に力を入れたい の順に多い 図表 2 結婚について肯定的な考え方 ( 結婚はするべきだ 結婚

調査の目的と概要 Ⅰ 調査の目的 札幌市の児童生徒の実態に関する基礎調査 は 札幌市の小学生 中学生 高校生の意識や心情 生活 行動などについて 継続的に調査し その実態の変容を明らかにすることにより 子どもを取り巻く社会変化や教育情勢と子どもの生活との関連性を客観的に把握し 教育施策の推進に資する

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

高校生の生活と意識に関する調査 問 1 あなたの性別を教えてください 1. 男 2. 女 問 2 あなたが在学している高校は次のどれですか ( は 1 つ ) 1. 普通科高校 2. 職業科高校 問 3 あなたの学年を教えてください ( は 1 つ ) 1. 高校 1 年生 2. 高校 2 年生 3

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

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報道関係各位 2018 年 5 月 31 日 東京大学社会科学研究所所長佐藤岩夫株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 結果速報 勉強や目標が に影響 - 保護者や先生の働きかけで高められる可能性 - 東京大学社会科学研究所 ( 東京都文京区 ) と株式会社ベネッセホールディングスの子会社である株式会社ベネッセコーポレーション ( 本社 : 岡山県岡山市 ) の社内シンクタンク ベネッセ教育総合研究所 は 2014 年に 子どもの生活と学び の実態を明らかにする共同研究プロジェクト ( 親子パネル調査 ) を立ち上げました このプロジェクトでは 同一の親子 ( 小学 1 年生から高校 3 年生 約 2 万 1 千組 ) を対象に 2015 年以降 複数の調査を実施し 12 学年の親子の意識 行動を明らかにしてきました 今回は 2015~2017 年の 3 時点 (2 年間 ) における調査から 長年にわたり低いと指摘されている子どもたちの に注目しています は 自立した学習者 生活者を支える基盤となるもので 本調査では どうすれば子どもたちが自信を持ち 自分の未来を切り開いていけるのかを分析しました 子育てや教育に関わる多くの方に 子どものを高める方策を考える資料としてご活用いただければ幸いです 今回の主な分析結果は 以下の通りです 図は 3~6 ページに掲載 Ⅰ. の現状 現在 自分の良いところが何かを言うこと が できる 55.3% できない 43.4% 図 1 小 4 生から高 3 生に 自分の良いところが何かを言うことができる かをたずねたところ 言うことができる ( とてもあてはまる + まああてはまる ) ( 以下 肯定 ) は 55.3% だった できない ( まったくあてはまらない + あまりあてはまらない ) ( 以下 否定 ) は 43.4% だった 変化 2 年の間に が 肯定 否定 否定 肯定 と変化した子どもが 5 割 図 2 2015 年 2016 年 2017 年の 3 時点 (2 年間 ) で が ずっと肯定 を維持している子どもは 31.1% であり ずっと否定 のままの子どもは 20.3% である 残りの 48.7% の子どもは 肯定 否定 否定 肯定 などが変化している Ⅱ. を高める要素 (2 年の間の勉強 目標 ) 成績 成績が上昇した子は が高まっている 図 3 2 年の間に 成績が 下位 上位 中位 に上昇した子どもは 成績が ずっと下位 の子どもに比べて が ずっと肯定 の比率 (29.2%>20.9%) や 否定 肯定 へと肯定的に変化した比率 (22.0%>17.5%) が高い 勉強の好き嫌い 勉強が好きになった子は が高まっている 図 4 同様に 2 年の間に 勉強が 嫌い 好き に変化した子は 勉強が ずっと嫌い の子どもに比べて が ずっと肯定 の比率 (29.5%>20.7%) が高く また 他の子どもに比べて 否定 肯定 へと肯定的に変化した比率 (20.7%) も高い傾向がある 将来目標 将来目標が明確になった子は が高まっている 図 5 2 年の間に 将来の目標が 不明確 明確 になった子どもは 将来の目標が ずっと不明確 の子どもに比べて が ずっと肯定 の比率 (29.2%>%) や 否定 肯定 へと肯定的に変化した比率 (26.3%>16.7%) が高い Ⅲ. を高める要素 (2 年の間の人間関係 現在の保護者の意識 ) 学校 自分のクラスに愛着を感じるようになった子は が高まっている 図 6 2 年の間に 自分のクラスが 嫌い 好き に変わった子どもは 自分のクラスが ずっと嫌い の子どもに比べて が ずっと肯定 の比率 (20.9%>7.6%) や 否定 肯定 へと肯定的に変化した比率 (22.6%>%) が高い 家庭 保護者が 努力の効果 を感じているほど 子どものが高い 図 7 保護者が 努力すればたいていのことはできる と感じているほど 子どものが高い ( 肯定 の比率は とてもそう思う では 60.5% まったくそう思わない では 44.7%) 1

調査結果からわかること ~ を高めるポイント ~ の現状 今回取り上げた については 長年にわたり 日本の子どもたちの数値の低さが指摘されてきました 1 本調査でも をはかる項目の 1 つである 自分の良いところが何かを言うことができる を 肯定 する子どもは 55.3% 否定 する子どもは 43.4% と 自分の長所が言えない子が約 4 割いました ( 小 4 生から高 3 生 2017 年 ) しかし 本調査で 2015 年 2016 年 2017 年の 3 時点 (2 年間 ) の子どもを追跡した結果 さらに明らかになったのは をずっと維持している子ども ( ずっと肯定 ) は約 3 割にとどまり 約半数 (48.7%) の子どもが 肯定 否定 否定 肯定 と変化しているということです この結果は 子どもたちが を持ち続けることの難しさとともに 子どもたちは 何かの理由でを持ち 高めることができる ( 否定 肯定 に変わる ) 可能性を示しています を高める要素 はどのような要素と関連しているのでしょうか に注目して分析すると 学校での成績が上昇した子や 勉強が 好き になった子は が高まる傾向がみられました 成績だけでなく 勉強に対する意識が関連しており 子どもが意識を変えていけるような動機づけや働きかけが大事だと言えます また 特に関連がみられたのは 将来目標の有無で 将来目標が明確になった子どもの多くが を高めています 子どもには 自分の将来について考えるきっかけや 経験の場などを作る働きかけが有効だと思われます さらに 自分のクラスに愛着を感じるようになった子はが高まっており クラスや友だち関係も重要な役割を果たしています 努力の効果 を感じている保護者の子どもほどが高いなど 保護者の意識やかかわりも子どもに影響しています このように 子どもが自分を肯定的に受け入れるためには 周囲の人間関係が重要であると考えられます 今後の分析 は 子どもが自信を持って自立への道を歩む土台となるものです それは 本研究プロジェクトがテーマとする 生活者としての自立 学習者としての自立 社会人としての自立 を支える基盤であり 主体的 対話的に学習を進める重要な要素として 教育改革の課題の 1 つにもなっています ( 学びに向かう力 ) 本研究プロジェクトでは 今後も 親子ペアのパネル調査の特徴を生かし を高める方策 ( 保護者や周囲のかかわりのあり方 ) を検討するとともに 子どもが自立するうえでの課題とその解決にむけた分析 発信を続けていきます 1 内閣府 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (2013 年 ) 独立行政法人国立青少年教育振興機構 高校生の生活と意識に関する調査 (2014 年 ) など 今回の調査結果は以下のページで公開しています 分析レポートを 随時 掲載予定 https://berd.benesse.jp/shotouchutou/research/detail1.php?id=5279 子どもの生活と学び 研究プロジェクト 親子パネル調査とは 小学 1 年生から高校 3 年生までの親子 ( 約 2 万 1 千組の調査モニター ) に対して 子どもの生活や学習の状況 保護者の子育ての様子をとらえる定期的な調査を毎年 1 回以上行い 子どもの成長のプロセスや成長に必要な環境 働きかけを明らかにしています 12 学年にわたる親子の実態をとらえることができる調査としては国内で類をみない規模であり 子どもの成長 発達 子育て 教育のあり方を考えるうえで貴重なデータといえます 本プロジェクトでは 子どもの自立を 生活者としての自立 ( 主に 2015 年調査 ) 学習者としての自立 ( 主に 2016 年調査 ) 社会人としての自立 ( 人間関係 価値観 ) ( 主に 2017 年調査 ) の 3 つの側面でとらえ 調査を実施しています 調査のイメージ 調査からわかる 3 つ このプロジェクトでは 毎年 小 1 生から高 3 生の親子を継続して調査することで 大きく 3 つをとらえるように設計されています 東京大学社会科学研究所 本プロジェクト HP:http://web.iss.u-tokyo.ac.jp/clal/ ベネッセ教育総合研究所 本プロジェクト HP:https://berd.benesse.jp/special/childedu/ 11 時点の学年による違いその年の調査では 各時点での親子の意識や実態をとらえるとともに 12 学年の発達による違いをとらえることができます 2 複数時点の時代変化同様の内容の調査を繰り返すことにより 時代による移り変わりや教育環境による影響をとらえることができます 3 複数時点の成長 発達変化特定の親子に毎年調査することで 1 人ひとりの子どもの成長発達や それに伴う親のかかわりなどをとらえることができます 個人を追跡することで 個人にどのような要因が作用しているのかを明らかにすることができます 2

調査概要 名称 調査テーマ 調査時期 調査方法 調査対象 調査項目 子どもの生活と学び 研究プロジェクト および本調査企画 分析メンバー 子どもの生活と学びに関する親子調査 2015 ( 第 1 回 Wave1) 子どもの生活と学びに関する親子調査 2016 ( 第 2 回 Wave2) 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 ( 第 3 回 Wave3) 子ども調査 子どもの生活と学習に関する意識と実態 保護者調査 保護者の子育て 教育に対する意識と実態 第 1 回 :2015 年 7~8 月 第 2 回 :2016 年 7~8 月 第 3 回 :2017 年 7~9 月 第 1 回 : 郵送およびインターネットによる自記式質問紙調査 回答者がどちらかを選択第 2 回 : 郵送による自記式質問紙調査第 3 回 : 郵送による自記式質問紙調査 全国の小学 1 年生 ~ 高校 3 年生の子どもとその保護者 ( 小学 1~3 年生は保護者のみ回答 ) * 本研究プロジェクトの調査モニター対象 第 1 回 : 配布数 :21,569( 子ども 16,065) 有効回収数 :16,776( 子ども 11,982) 回収率 :77.8%( 子ども 74.6%) 第 2 回 : 配布数 :21,485( 子ども 15,868) 有効回収数 :16,013( 子ども 11,014) 回収率 :74.5%( 子ども 69.4%) 第 3 回 : 配布数 :19,173( 子ども 13,465) 有効回収数 :15,389( 子ども 10,170) 回収率 :80.3%( 子ども 75.5%) 子ども調査 起床 睡眠時刻/ ふだんの生活時間 / 学校生活 / 部活動 / 習い事 / 学習塾 / アルバイト / 友だちの人数 関係性 / つきあい ( 彼 彼女 )/ 保護者とのかかわり / 他者とのかかわり / お金に対する感覚 / 社会に対する意識 / 自分の将来像 / なりたい職業 / 大人のイメージ / なりたい人 ( あこがれ 目標 )/ 成績の自己評価 / 得意 苦手 / 自分について / 生活の満足度 / 幸福感など 小 1~3 生は 子ども調査の項目の一部を保護者が回答 保護者調査 子育ての悩みや気がかり/ 子どもとのかかわり / 教育観 / 習い事 / 学習塾 / 教育費 / おこづかい / 社会に対する意識 / 子どもの将来像 / 子どもの生活の満足度 / 幸福感 / 保護者自身のふだんの生活など プロジェクト代表者 石田浩 ( 東京大学社会科学研究所教授 )/ 谷山和成 ( ベネッセ教育総合研究所所長 ) 調査企画 分析メンバー 耳塚寛明 ( お茶の水女子大学教授 )/ 秋田喜代美 ( 東京大学教授 )/ 松下佳代 ( 京都大学教授 )/ 佐藤香 ( 東京大学教授 )/ 藤原翔 ( 東京大学准教授 )/ 香川めい ( 大東文化大学講師 ) 木村治生 ( ベネッセ教育総合研究所主席研究員 )/ 邵勤風 ( ベネッセ教育総合研究所初等中等教育研究室室長 主席研究員 )/ 橋本尚美 ( ベネッセ教育総合研究所主任研究員 )/ 岡部悟志 ( ベネッセ教育総合研究所主任研究員 )/ 松本留奈 ( ベネッセ教育総合研究所研究員 )/ 渡邉未央 ( ベネッセ教育総合研究所研究スタッフ ) 主な調査結果 Ⅰ. の現状 現在 自分の良いところが何かを言うこと が できる 55.3% できない 43.4% 図 1 ( 全体 学校段階別 学年別 2017 年 ) 自分の良いところが何かを言うことができる 全体 言うことができる ( 肯定 ) 55.3 言うことができない ( 否定 ) 無回答 不明 43.4 1.3 小 4~6 生中学生高校生 57.8 54.4 53.6 40.6 44.3 45.5 1.6 1.3 0.8 小 4 生小 5 生小 6 生中 1 生中 2 生中 3 生高 1 生高 2 生高 3 生 56.5 59.5 57.2 56.6 52.4 54.2 51.2 52.5 57.5 41.3 38.8 41.9 42.1 46.5 44.4 47.9 46.8 41.4 2.2 1.7 0.9 1.3 1.0 1.5 0.9 0.6 1.0 言うことができる ( 肯定 ) は とてもあてはまる まああてはまる の合計 言うことができない ( 否定 ) は まったくあてはまらない あまりあてはまらない の合計 3

変化 2 年の間に が 肯定 否定 否定 肯定 と変化した子どもが 5 割 図 2 ( 全体 学年別 2015~2017 年 ) 2015 年 2016 年 2017 年 肯定 否定肯定 否定肯定 否定 の 3 時点を追跡 肯定と否定が変化している 3 時点 ( 全体 ) 31.1 17.3 14.5 48.7% 20.3 小 4 生 小 6 生 34.6 16.2 14.2 18.4 16.7 中 1 生 中 3 生 29.0 17.1 48.8% 13.3 48.9% 18.5 22.1 高 1 生 高 3 生 29.4 18.8 16.2 48.3% 13.3 22.3 不安定 は 3 時点で 肯定 否定 肯定 否定 肯定 否定 と変化した子ども 3 時点 ( 全体 ) は 2015 年から 2017 年にかけて 小 4 生 小 6 生 中 1 生 中 3 生 高 1 生 高 3 生 になった子どもの合計 小 5 生 中 1 生 小 6 生 中 2 生 中 2 生 高 1 生 中 3 生 高 2 生 の数値は省略した Ⅱ. を高める要素 (2 年の間の勉強 目標 ) 成績 成績が上昇した子は が高まっている 図 3 成績 と の関連 ( 全体 2015~2017 年 ) ずっと上位 44.5 15.9 13.8 15.7 10.0 成績 上位 中位 下位に低下 32.2 13.0 15.9 20.5 18.4 下位 上位 中位に上昇 ずっと下位 20.9 29.2 17.5 22.0 16.2 13.2 17.2 13.2 28.2 22.3 成績は 小学生は国算社理 中学生 高校生は国数社理英の自己評価を合計し 各年について 上位 中位 下位 に三分した 成績は 2015 年と 2017 年の 2 時点のデータを用い 中位 上位 中位 中位 中位 下位 の各群は図から省略した 回答者全体に占める ずっと上位 の比率は 20.4% 上位 中位 下位に低下 9.5% 下位 上位 中位に上昇 14.6% ずっと下位 23.9% 4

勉強の好き嫌い 勉強が好きになった子は が高まっている 図 4 勉強の好き嫌い と の関連 ( 全体 2015~2017 年 ) 勉強の好き嫌い ずっと好き 好き 嫌い 29.4 42.8 12.4 16.0 14.6 15.3 24.3 15.8 19.3 10.1 嫌い 好き ずっと嫌い 20.7 29.5 19.1 20.7 12.8 16.8 14.8 14.4 32.6 18.6 勉強の好き嫌いは 勉強が好きか という質問に とても好き まあ好き と回答した子どもを 好き あまり好きではない まったく好きではない と回答した子どもを 嫌い とした 変化は 2015 年から 2017 年の 3 時点のデータを用い 好きと嫌いを交互に繰り返したケースは 不安定 として図から省略した 回答者全体に占める ずっと好き の比率は 32.8% 好き 嫌い 16.8% 嫌い 好き 11.4% ずっと嫌い 30.0% 将来目標 将来目標が明確になった子は が高まっている 図 5 将来の目標 と の関連 ( 全体 2015~2017 年 ) 将来の目標がはっきりしている ずっと明確 明確 不明確 46.1 14.7 10.5 16.4 12.3 34.0 10.1 16.5 23.1 16.3 不明確 明確 ずっと不明確 29.2 16.7 26.3 15.1 16.4 13.8 12.7 34.9 18.1 将来の目標がはっきりしているか という質問に とてもあてはまる まああてはまる と回答した子どもを 明確 あまりあてはまない まったくあてはまらない と回答した子どもを 不明確 とした 変化は 2015 年から 2017 年の 3 時点のデータを用い 明確と不明確を交互に繰り返したケースは 不安定 として図から省略した 回答者全体に占める ずっと明確 の比率は 27.3% 明確 不明確 15.9% 不明確 明確 18.0% ずっと不明確 26.8% 5

Ⅲ. を高める要素 (2 年の間の人間関係 現在の保護者の意識 ) 学校 自分のクラスに愛着を感じるようになった子は が高まっている 図 6 クラスへの愛着 と の関連 ( 全体 2015~2017 年 ) 自分のクラスが好きだ ずっと好き 好き 嫌い 20.9 37.4 14.2 16.8 15.8 14.4 22.8 16.1 26.3 15.3 嫌い 好き 20.9 22.6 11.3 14.2 31.0 ずっと嫌い 7.6 41.5 自分のクラスが好きだ に とてもあてはまる まああてはまる と回答した子どもを 好き あまりあてはまない まったくあてはまらない と回答した子どもを 嫌い とした 変化は 2015 年から 2017 年の 3 時点のデータを用い 好きと嫌いを交互に繰り返したケースは 不安定 として図から省略した 回答者全体に占める ずっと好き の比率は 64.1% 好き 嫌い 12.1% 嫌い 好き 9.1% ずっと嫌い 4.5% 家庭 保護者が 努力の効果 を感じているほど 子どものが高い 図 7 ( 全体 保護者の意識別 2017 年 ) 自分の良いところが何かを言うことができる 2017 年 保護者の回答 努力すればたいていのことはできる 2017 年 とてもそう思うまあそう思うあまりそう思わないまったくそう思わない 肯定否定無回答 不明 60.5 56.5 51.0 44.7 39.0 42.6 47.7 50.0 0.5 0.8 1.2 5.3 保護者に 努力すればたいていのことはできる と思うかどうかをたずねた は子どもの回答 肯定 は とてもあてはまる まああてはまる の合計 否定 は あまりあてはまらない まったくあてはまらない の合計 株式会社ベネッセホールディングス 広報 IR 部担当 : 宮本 萩澤 齋藤 電話 :042-357-3658 本件に関するお問い合わせ先 FAX:042-389-1757 ( 報道 および調査データに関する問い合わせ ) 東京大学社会科学研究所 子どもの生活と学び 研究プロジェクト特任助教大﨑裕子電話 :03-5841-4875 clal@iss.u-tokyo.ac.jp ( 調査データに関する問い合わせ ) 6