報道関係各位 36 協定に関する調査 年 7 月 7 日 労働時間に対する社会的関心が高まる中 日本労働組合総連合会 ( 略称 : 連合 所在地 : 東京都千代田区 会長 : 神津里季生 ) は 36 協定 を周知する活動を行っています その一環として 時間外労働の実態や 36

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調査結果 ~~ 就業規則について ~~ 勤め先の就業規則を把握していない 4 人に 1 人 勤め先に就業規則があるか ないかわからない 1 割 非正規労働者では 1 割半 会社で働く場合の労働時間の長さや休日等は 就業規則に定められています そこで 20 歳 ~59 歳の男女雇用労働者 ( 正規労働

20代のワークルールに関する意識・認識調査

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本調査へのコメント ( 独立行政法人労働政策研究 研修機構労働政策研究所副所長荻野登氏 ) 労働契約法第 18 条の無期転換ルールが本格的に実施された今年 4 月以降 直近の状況を知るうえで 貴重なデータを提供している それによると 転換申込権の対象者 (175 人 ) のうち 4 人に 1 人が

~~ 改正労働契約法の認知状況や施行状況 ~~ 今年 4 月施行の改正労働契約法有期契約労働者の認知状況は不十分 無期労働契約への転換 は 6 割以上 不合理な労働条件の禁止 は 7 割が 知らなかった 契約期間の定めのある労働契約 ( 有期労働契約 ) で働く人が安心して働き続けることができるよう

調査結果 ~~ 中の働き方 ~~ 中の 日の労働時間 約 8 時間 が最多 9 時間以上 は 割半 正社員 正職員では 9 時間以上 が 4 人に 人以上 9 時間以上 働くことが多かった早産した人では 4 人に 人 流産してしまった人では 5 人に 人の割合に 中の働き方 立ったままの仕事が多かっ

回答者のセクシュアリティ分類 LGBT 等 ( 性的マイノリティ ) 当事者 は 8% 調査結果 全国の 20 歳 ~59 歳の有職者 ( 1)1,000 名 ( 出生時の性別で 女性 500 名 男性 500 名 ) に 自認している性別 性的指向を聞き 分類したところ LGB ( レズビアン ゲ

1. 職場愛着度 現在働いている勤務先にどの程度愛着を感じているかについて とても愛着がある を 10 点 どちらでもない を 5 点 まったく愛着がない を 0 点とすると 何点くらいになるか尋ねた 回答の分布は 5 点 ( どちらでもない ) と回答した人が 26.9% で最も多かった 次いで

診療明細書に関する患者調査2017

第三章:保育士の就業・就職行動と意識

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

非正規雇用で働く女性に関する調査2017

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

調査実施の背景 わが国では今 女性活躍を推進し 誰もが仕事に対する意欲と能力を高めつつワークライフバランスのとれた働き方を実現するため 長時間労働を是正し 労働時間の上限規制や年次有給休暇の取得促進策など労働時間制度の改革が行なわれています 年次有給休暇の取得率 ( 付与日数に占める取得日数の割合

調査結果 1. 働き方改革 と聞いてイメージすること 男女とも 有休取得 残業減 が 2 トップに 次いで 育児と仕事の両立 女性活躍 生産性向上 が上位に 働き方改革 と聞いてイメージすることを聞いたところ 全体では 有給休暇が取りやすくなる (37.6%) が最も多く 次いで 残業が減る (36

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第5回「仕事・会社に対する満足度」調査  

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調査結果 ~~ 診療所における診療明細書の受け取りについて ~~ 診療所で診療明細書を 毎回受け取っている 約 9 割 受け取らなかったことがある 1 割 診療明細書を受け取らなかった理由 6 割が 出されなかったから 診療明細書が出されなかった人の中には なぜ診療明細書が出されないのか気になったが

アンケート総括インターネットを活用して新しい生命保険サービスを提供するライフネット生命保険株式会社 (URL: 本社 : 東京都千代田区 代表取締役社長出口治明 ) は 2012 年 12 月 19 日 ~12 月 22 日の 4 日間

< アンケート結果 > 健康経営等に関する設問 Q. 貴社において 改善 解決したい課題はありますか Q. 貴社において 従業員が健康的に働けるよう独自に取り組んでいること ( または今後 取り組んでみたいことは何ですか Q. ご自身の健康のために独自に取り組んでいること ( または今後取り組んでみ

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まえがき 労働時間は 賃金と並んで労働条件の基幹をなすもので 労働時間制度の多様化とともに 裁量労働制 フレックスタイム制 シフト勤務など様々な働き方が広がってきました 一方で 正社員を中心とした長時間労働は 労働力人口が減少に転じ 生産性の向上や多様な人材の活用が求められる中で 依然として大きな課

2 就活関連ハラスメント等の発生状況 4 人に 3 人が就職活動の中で対応に苦慮する要求を経験 10 人に 1 人が 他社の選考辞退を求められた と回答大学卒業後に新卒で正社員として就職した全国の入社 2 年目 ~5 年目の男女 1,000 名 ( 全回答者 ) に 対応に苦慮する要求を提示し 就職

2016年11月_第7回ビジネスパーソン1000人調査(仕事と感謝編)

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職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

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最初に あなたの働く目的は何ですか? という質問をしたところ 20~50 代のすべての年代において 生活 家族のため と答えた人が最も多かった その割合は 20 代が 63.6% 30 代が 74.0% 40 代が 83.8% 50 代が 82.5% だった また 全年代共通で 第 2 位が 自由に

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平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

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ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)  レベル診断チェックシート

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

(3) 始業 終業時刻が労働者に委ねられることの明確化裁量労働制において 使用者が具体的な指示をしない時間配分の決定に始業及び終業の時刻の決定が含まれることを明確化する (4) 専門業務型裁量労働制の対象労働者への事前通知の法定化専門業務型裁量労働制の導入に当たり 事前に 対象労働者に対して 1 専

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

2015年 「働き方や仕事と育児の両立」に関する意識(働き方と企業福祉に関する

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夫婦間でスケジューラーを利用した男性は 家事 育児に取り組む意識 家事 育児を分担する意識 などに対し 利用前から変化が起こることがわかりました 夫婦間でスケジューラーを利用すると 夫婦間のコミュニケーション が改善され 幸福度も向上する 夫婦間でスケジューラーを利用している男女は 非利用と比較して

平成25年版 大阪における労働時間等の現状 ー仕事と生活の調和の実現に向けてー

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関東地方の者が約半数を占める (45.3%) 続いて近畿地方 (17.4%) 中部地方 (15.0%) となっている 図表 2-5 地域構成 北海道 東北関東中部近畿中国四国九州 沖縄総数 (%) 100.0% 8.9% 45.3%

025 of 訪問介護員のための魅力ある就労環境づくり

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①働き方アンケートプレスリリース

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[2] ブラック だと思う条件 / 調査 調査 ブラック だと思う条件について とのの双方に尋ね 調査データの比較を行った 最も数値が高い項目は両者とも 残業代が支払われない で ともに 8 割近くが選択 ( 78.4% 78.5%) 続いて セクハラ パワハラがある も数値が高く の 7% の 6

調査結果 子どものスマホ利用の実態 子どものファーストスマホ半数以上が Android を利用 2 割弱が 中古スマホ を利用 子どものファーストスマホ選択基準 自分と同じキャリア 端末代金が安い 月額利用料金が安い 小学 3 年生 ~ 中学 3 年生のスマートフォン ( 以下スマホ ) を保有して

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目次 1. 調査概要等 p3 (1) 調査の目的 調査の体制 p3 (2) 用語の定義 p4 (3) 平成 29 年度調査の概要 p5 (4) 今年度調査の特徴 p6 2. 調査結果 テレワークの普及度合いと実施実態 p7 3. 調査結果 テレワーク制度等の内容 運用方法等 p19 4. 調査結果

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図 1-a 貴社は 働き方改革に向けた取り組みを なっていますか? ( 企業規模別 ) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 50 名 4 46% 6% 名 55% 36% 9% 名 63% 301 名以上 82% 9% 図 2 働き方改革に取り組んでいな

制度名 No. 1 ( 働 1) フレックスタイム制度 対象者: 営業職の正社員 労働時間の清算期間: 毎月 1 日から末日までの1か月 1 日の所定労働時間は 8 時間 清算期間内の総労働時間: 1 日あたり8 時間として 清算期間中の労働日数を乗じて得られた時間数 ただし 清算期間内を平均し1

7 8 O KAYAKU spirit I O K T C % E C O M T O K T T M T I O O T C C C O I T O O M O O

6 割近くが知らない わからない かかりつけ薬剤師 の存在 6 割近くの人は かかりつけ薬剤師 とは何かを 知らない / わからない (57.8%) と認知の低さがわかった 性年代別で 知らない / わからない が最も多いのは男性 40 代で 66.0% 一方 女性 50 代は半数以上の 55.0%

各質問項目の単純集計結果 設問 1. 性別 男性 女性 無回答 設問 2. 年齢 合計 ( 改 3) 代 代 代 代 代 1767

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

第第第ライフスタイルに対する国民の意識と求められるすがた50 また 働いていないが 今後働きたい と回答した人の割合は 男性では 7.4% であるのに対し て 女性は19.1% である さらに 女性の中では 30 代の割合が高く ( 図表 2-1-2) その中でも 特に三大都市圏で高い割合となってい

H24/08/00

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<本調査研究の要旨>

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Let s ゆとり! キャンペーン好事例 実施期間 : 平成 30 年 9 月 1 日 ~11 月 30 日 参加事業所数 :249 事業所 PickUp! 参加してどんな効果があったの? ゆとりキャンペーン参加事業所の事例紹介 宣言内容 県内一斉 ノー残業デー に参加します 毎月第 2 第 4 水

<4D F736F F D208B9B93F7835C815B835A815B835782C98AD682B782E992B28DB85F8DC58F498D652E646F63>

PowerPoint プレゼンテーション

1 見直したい費目のトップは 光熱費 で 82.9% 電力自由化の認知率も 97.1% を超える 各世帯の支出が発生している中で 見直したい費目の 1 位は 光熱費 で 82.9% 携帯電話料金 が 76.3% 食費 が 76.2% と続きました なお 光熱費を見直したい という意識は ライフステー

調査結果 消費者被害 トラブルの発生状況 最近 1 年間に自分または同居の家族が消費者被害 トラブルにあった人は 6.8% 最近 10 年間では 16.9% 全国の 20 歳 ~69 歳の男女 1,000 名 全回答者 に 自分 または同居の家族の消費者被害 トラブルについて聞きました まず 全回答

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5. 注目競技ランキングは 1 位 水泳 ( 競泳 ) 2 位 サッカー ( 女子 ) 3 位 サッカー ( 男子 ) 注目度の高い競技ランキングは 1 位 水泳 ( 競泳 ) (53.7%) 2 位 サッカー ( 女子 ) (52.3%) 3 位 サッカー ( 男子 ) (46.8%) 4 位 マ

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結婚しない理由は 結婚したいが相手がいない 経済的に十分な生活ができるか不安なため 未婚のに結婚しない理由について聞いたところ 結婚したいが相手がいない (39.7%) で最も高く 経済的に十分な生活ができるか不安なため (2.4%) 自分ひとりの時間が取れなくなるため (22.%) うまく付き合え

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Microsoft Word - [HP用] Gibraltar_ _Release.docx

Transcription:

報道関係各位 36 協定に関する調査 2017 2017 年 7 月 7 日 労働時間に対する社会的関心が高まる中 日本労働組合総連合会 ( 略称 : 連合 所在地 : 東京都千代田区 会長 : 神津里季生 ) は 36 協定 を周知する活動を行っています その一環として 時間外労働の実態や 36 協定の締結状況 認知状況を把握するため 2017 年 6 月 6 日 ~6 月 8 日の 3 日間 36 協定に関する調査 を インターネットリサーチにより実施し 全国の 20 歳 ~65 歳で働いている人 ( 自営業 自由業 パート アルバイト除く )1,000 名の有効サンプルを集計しました ( 調査協力機関 : ネットエイジア株式会社 ) 残業を命じられることがある 6 割強 1 ヶ月の残業時間平均 22.5 時間 会社が残業を命じるためには 36 協定の締結が必要 認知率は 5 割半ば 20 代では半数を下回る結果に 勤め先が 36 協定を 締結している 4 割半ば 締結していない 2 割弱 締結しているかどうかわからない 4 割弱 心身の健康に支障をきたすと感じる 1 ヶ月の残業時間平均 46.2 時間 時間外労働の実態 (P.3-P.6) 残業を命じられることがある 6 割強 20 代男性では8 割に 1ヶ月の残業時間平均 22.5 時間 最も平均時間が長いのは運輸業で33.6 時間 残業を減らすための取り組み 何も行われていない が4 割半ば サービス業では6 割に 労働時間の管理方法 タイムレコーダーによる管理 約 3 割 自己申告による管理 2 割 出勤日でない日に出勤することがある 3 割 教育 学習支援業では5 割強 持ち帰り残業をすることがある 2 割 教育 学習支援業では4 割強 36 協定の締結状況 周知状況 (P.7-P.8) 会社が残業を命じるためには36 協定の締結が必要 認知率は5 割半ば 20 代では半数を下回る結果に 勤め先が36 協定を 締結している 4 割半ば 締結していない 2 割弱 締結しているかどうかわからない 4 割弱 労働者側の協定締結当事者約 4 割が 過半数で組織されている労働組合 過半数代表者の選出方法 挙手または投票により選出している は3 割半ば 36 協定の周知 周知されていない が1 割半ば どのように周知されているか わからない は2 割強 働き方 労働時間に対する考え (P.9-P.11) プライベート時間 vs 給料 給料が少なくても プライベートの時間を確保できるほうがよい が6 割強 プライベート時間 vsやりがい 50 代男性では 労働時間が長くても やりがいが多いほうがよい が多数派に 心身の健康に支障をきたすと感じる1ヶ月の残業時間平均 46.2 時間 勤務間インターバル制度導入の必要性は? 導入すべき が約 4 割で 導入の必要はない の2 倍に 1

今回の調査に関する見解 ( 白河桃子相模女子大学客員教授 ) 36 協定を結ばず長時間労働をさせている企業が多い その実態がこの調査でよくわかります 勤め先が 36 協定を 締結している 4 割半ば という数字は 締結せずに強いられる違法残業が多く 労働時間についての経営サイドの遵法意識が低いことがよくわかります しかし労働者サイドも 締結しているかどうかわからない 4 割弱 ですから 自分を守る安全な労働環境 についての意識が低いことがわかります 2016 年 9 月から 2017 年 3 月の 働き方改革実現会議 の議論で 長い間実現しなかった 時間外労働の上限 が 70 年ぶりの労基法上の改正で実現する運びとなりました 制限速度のない高速道路のような日本の働き方に初めて制限速度ができたのです しかし 日本の労働時間が 青天井 であることは 昨年からの 働き方改革 関連の報道で初めて広く知られるようになったことです 36 協定 という言葉が新聞やテレビのワイドショーでも散見されるようになりました それでも 会社が残業を命じるためには 36 協定の締結が必要 の認知率は 5 割半ば です 長時間労働だ と嘆く人も 御社の 36 協定の特別条項は何時間ですか? と訪ねると さあ という反応でした そして 働き方改革でまずやらなければならないことは 経営サイド はしっかりと 実労働時間 を把握して 正当な賃金を払うこと 残念ながら 自己申告による管理 が 2 割 なので 厚労省の実労働時間の使用者による把握をうながすガイドラインも守られていないようです 持ち帰り残業も制度外のテレワークとなれば サービス残業として対価が払われていません 労働時間 への問題意識が高まっている今 労働者サイドはまず 36 協定の有無 や 特別条項が何時間か 自分が違法な労働をさせられていないか をチェックしてほしいですね 今後はぜひ労使ともに 働き方改革 残業上限 をチャンスととらえて 労働時間 という資源に注目してほしい ただの残業削減ではなく これは 労使の関係 を新しいものにする きっかけ にもなると思います そして 若手や学生がワークルールに対して無防備なまま社会に出ないよう 今後とも このような啓発活動をぜひ継続してほしいと思います 2

調査結果 時間外労働の実態 残業を命じられることがある 6 割強 20 代男性では 8 割に 1 ヶ月の残業時間平均 22.5 時間 最も平均時間が長いのは運輸業で 33.6 時間 全国の 20 歳 ~65 歳で働いている人 ( 自営業 自由業 パート アルバイト除く )1,000 名 ( 全回答者 ) に 残業を命じられることがあるか ないかを聞き 残業を命じられることがある人には 1 ヶ月の残業時間を聞きました まず 残業を命じられることがあるか ないかをみると 残業を命じられることがある が 62.5% 残業を命じられることはない が 37.5% となりました 男女別にみると 残業を命じられることがある は 男性 68.2% 女性 54.7% と 男性のほうが 13.5 ポイント高くなりました また 性年代別にみると 残業を命じられることがある は 男性では 若い年代ほど高く 20 代男性は 80.6% 30 代男性は 78.1% と 20 代男性 30 代男性では 8 割前後になりました 女性でも若い年代のほうが高い傾向がみられ 20 代女性では 59.6% 30 代女性では 64.8% でした 残業を命じられることがあるか ないか 性別 性 年 代 別 男性 n=576 女性 n=424 20 代男性 n=98 30 代男性 n=137 40 代男性 n=162 50 代男性 n=128 60 代男性 n=51 20 代女性 n=89 30 代女性 n=88 40 代女性 n=123 50 代女性 n=94 60 代女性 n=30 39.2 44.7 46.7 54.7 56.2 53.7 62.5 59.6 68.2 64.8 71.0 80.6 78.1 60.8 55.3 53.3 45.3 43.8 46.3 37.5 40.4 31.8 35.2 29.0 19.4 21.9 残業を命じられることがある 残業を命じられることはない 3

次に 残業を命じられることがある人 (625 名 ) の 1 ヶ月の残業時間をみると 10 時間未満 が 40.2% で最多回答になりましたが 60 時間以上 といった特に長い時間の回答も 6.9% みられ 平均残業時間は 22.5 時間でした 男女別に平均残業時間をみると 男性では 26.2 時間 女性では 16.3 時間となりました また 性年代別に平均残業時間をみると 男性では 20 代が 23.7 時間 30 代が 26.2 時間 40 代が 28.4 時間と 40 代までは年代が上がるほど長くなる傾向がみられました 一方 女性では 年代が上がるほど短くなる傾向がみられ 20 代が 22.4 時間 30 代 17.1 時間 40 代 14.1 時間 50 代 11.9 時間となりました そして 業種別 ( 1) に平均残業時間をみると 運輸業 (33.6 時間 ) が最も長く 次いで 金融 保険業 (27.4 時間 ) サービス業 (25.5 時間 ) 建設業 (25.0 時間 ) 製造業 (23.8 時間 ) の順で続きました 1 n 数が 30 以上の業種のみ分析対象とした 以下同様 1ヶ月の残業時間対象 : 残業を命じられることがある人 性別 性 年 代 別 全体 n=625 男性 n=393 女性 n=232 20 代男性 n=79 30 代男性 n=107 40 代男性 n=115 50 代男性 n=72 60 代男性 n=20 20 代女性 n=53 30 代女性 n=57 40 代女性 n=66 50 代女性 n=42 60 代女性 n=14 32.1 31.6 31.8 28.7 40.2 37.5 35.0 47.2 53.9 50.9 53.0 64.3 64.3 19.3 15.0 17.4 27.8 16.7 19.8 30.0 16.0 15.0 14.3 9.0 19.1 11.5 4.64.1 9.4 5.2 20.7 10.8 4.7 2.2 2.6 16.5 7.6 6.3 3.8 6.3 23.4 13.1 6.5 0.9 9.3 19.1 13.9 3.5 6.1 11.3 16.7 11.1 2.8 4.2 11.1 5.0 17.0 18.9 1.9 7.5 3.8 3.8 3.5 24.6 5.3 7.0 3.55.3 3.0 24.2 12.1 4.5 1.5 1.5 16.7 9.5 4.8 4.8 7.1 4.83.4 6.9 10.0 14.3 10 時間未満 10~20 時間未満 20~30 時間未満 30~40 時間未満 40~50 時間未満 50~60 時間未満 60 時間以上 5.0 平均 ( 時間 ) 22.5 26.2 16.3 23.7 26.2 28.4 27.0 20.5 22.4 17.1 14.1 11.9 14.3 業種別平均残業時間 ( 月間 ) 50 時間 33.6 時間 27.4 時間 22.5 時間 25.5 時間 25.0 時間 23.8 時間 25 時間 n 数が 30 以上の業種のみ表示 平均残業時間 20.0 時間 19.4 時間 17.5 時間 12.5 時間 0 時間 n=625 n=32 n=52 n=86 n=40 n=153 n=38 n=62 n=50 n=52 全体 運輸業 金融 サービス業 建設業 製造業 公務 情報 卸売 医療 保険業 通信業 小売業 福祉 4

5 残業を減らすための取り組み 何も行われていない が 4 割半ば サービス業では 6 割に 労働時間の管理方法 タイムレコーダーによる管理 約 3 割 自己申告による管理 2 割それでは 残業を減らすための取り組みは 行われているのでしょうか 全回答者 (1,000 名 ) に 勤め先では 残業時間を減らすために どのような取り組みが行われているか聞いたところ ノー残業デーの導入 が 30.5% で最も多く 残業の事前申請制度の導入 が 15.4% 上司からの声かけ が 13.5% で続きました また 何も行われていない は 46.6% でした 業種別にみると 何も行われていない が高かったのは サービス業と卸売 小売業 医療 福祉で サービス業では 59.4% 卸売 小売業と医療 福祉ではそれぞれ 57.0% となりました 他方 何も行われていない が比較的低くなったのは公務と金融 保険業で 公務では 22.8% 金融 保険業では 35.6% でした また 全回答者 (1,000 名 ) に 勤め先で行われている労働時間 ( 出退勤の状況等 ) の管理方法を聞いたところ タイムレコーダーによる管理 が最も多く 28.6% 次いで 自己申告による管理 が 20.2% PC による管理 ( ログイン ログオフの時刻による管理 ) が 12.9% IC カードによる管理 が 12.2% 出勤簿への記名 押印 が 10.1% で続きました 厚生労働省の指針では 使用者が自ら現認し記録するか タイムカード IC カード等の客観的な記録が原則とされていますが 自己申告による管理 が 2 割となっており 労働時間の管理方法の見直しが必要な職場が少なくない様子が窺えました 30.5 15.4 13.5 8.2 8.0 5.6 5.1 3.9 3.8 2.9 2.5 0.5 46.6 0% 25% 50% 75% 勤め先で行われている残業時間を減らすための取り組み [ 複数回答形式 ] n 数ノー残業デーの導入残業の事前申請制度の導入上司からの声かけ営業時間の短縮仕事の負荷に合わせた人員配置一定の時間以降 P C の使用不可非正社員や外部委託先の活用時間管理が評価される人事制度の導入会議の回数や時間を制限一定の時間以降オフィスを強制消灯取引先等とのスケジュールなどの見直しその他何も行われていない全体 1000 30.5 15.4 13.5 8.2 8.0 5.6 5.1 3.9 3.8 2.9 2.5 0.5 46.6 建設業 71 31.0 16.9 7.0 11.3 7.0 14.1 5.6 7.0 4.2-2.8 2.8 49.3 製造業 225 37.8 18.7 12.9 5.8 9.3 3.6 4.0 1.3 5.8 3.6 2.2 0.4 40.4 運輸業 49 20.4 14.3 14.3 12.2 4.1 4.1 6.1 8.2-2.0 - - 44.9 情報通信業 100 41.0 21.0 18.0 8.0 14.0 4.0 5.0 8.0 4.0 5.0 6.0-41.0 卸売 小売業 93 22.6 16.1 11.8 6.5 5.4 3.2 1.1 5.4 3.2 3.2 1.1-57.0 金融 保険業 73 42.5 16.4 8.2 20.5 6.8 16.4 4.1 4.1 1.4 5.5 1.4-35.6 医療 福祉 86 9.3 9.3 12.8 4.7 11.6 1.2 5.8 1.2 1.2 1.2 1.2 1.2 57.0 教育 学習支援業 42 16.7 11.9 11.9 7.1 2.4 2.4 7.1 2.4 4.8 - - - 50.0 サービス業 143 22.4 10.5 14.0 7.0 4.9 5.6 4.9 5.6 3.5 1.4 3.5-59.4 公務 57 64.9 22.8 24.6 8.8 8.8 3.5 14.0 1.8 8.8 8.8 1.8-22.8 n 数が 30 以上の業種のみ表示 全体比 +10pt 以上 / 全体比 +5pt 以上 / 全体比 -5pt 以下 / 全体比 -10pt 以下 (%) 業種別 ( ) 28.6 20.2 12.9 12.2 10.1 2.9 0.7 12.4 0% 25% 50% 勤め先で行われている労働時間 ( 出退勤の状況等 ) の管理方法 [ 単一回答形式 ] タイムレコーダーによる管理自己申告による管理 P C による管理 ( ログイン ログオフの時刻による管理 ) I C カードによる管理出勤簿への記名 押印上司が直接に確認 記録その他わからない

出勤日でない日に出勤することがある 3 割 教育 学習支援業では 5 割強 持ち帰り残業をすることがある 2 割 教育 学習支援業では 4 割強 続いて 全回答者 (1,000 名 ) に 出勤日でない日に出勤することが 1 ヶ月に何日くらいあるか聞いたところ 出勤日でない日に出勤することはない が 69.2% でしたが 1 日 が 14.1% 2~3 日 が 11.6% 4~5 日 が 2.7% 6 日以上 が 2.4% となり ある ( 計 ) は 30.8% となりました 業種別に ある ( 計 ) をみると 最も高くなったのは教育 学習支援業で 52.4% 次いで 運輸業が 40.8% 公務が 38.6% 金融 保険業が 37.0% 建設業が 35.2% で続きました 出勤日でない日に出勤することは1ヶ月にどのくらいあるか [ 単一回答形式 ] 建設業 n=71 製造業 n=225 業運輸業 n=49 情報通信業 n=100 種卸売 小売業 n=93 別金融 保険業 n=73 医療 福祉 n=86 ( 教育 学習支援業 n=42 ) サービス業 n=143 公務 n=57 69.2 64.8 71.1 14.1 12.7 13.8 11.6 16.9 9.3 2.7 2.4 4.2 1.4 4.0 1.8 59.2 16.3 14.3 6.1 4.1 69.0 19.0 10.0 1.0 1.0 0.0 79.6 9.7 8.6 2.2 2.7 63.0 17.8 16.4 0.0 81.4 7.0 9.30.0 2.3 4.8 47.6 26.2 19.0 2.4 67.1 12.6 12.6 2.8 4.9 61.4 21.1 15.8 0.0 1.8 ある ( 計 ) 30.8 35.2 28.9 40.8 31.0 20.4 37.0 18.6 52.4 32.9 38.6 n 数が 30 以上の業種のみ表示 出勤日でない日に出勤することはない 1 日 2~3 日 4~5 日 6 日以上 さらに 在宅勤務をしている人を除いた 980 名に 仕事を自宅に持ち帰ることはあるか聞いたところ ほぼ毎日している が 4.0% よくある が 5.2% ときどきある が 11.1% で 合計した ある ( 計 ) は 20.3% で持ち帰り残業をしている人は 5 人に 1 人の割合となりました 業種別に ある ( 計 ) をみると 最も高くなったのは教育 学習支援業で 41.5% でした 教育 学習支援業は 休日出勤だけではなく 持ち帰り残業をする人の割合も他の業種に比べて高いようです 仕事を自宅に持ち帰ることはあるか [ 単一回答形式 ] 対象 : 在宅勤務ではない人 全体 n=980 4.0 11.1 20.4 59.3 5.2 建設業 n=69 10.1 4.3 11.6 17.4 56.5 業 3.2 製造業 n=222 9.9 4.5 2.1 運輸業 n=48 4.2 16.7 2.1 種 情報通信業 n=98 3.1 6.1 9.2 卸売 小売業 n=91 1.1 2.2 16.5 別 金融 保険業 n=71 2.8 8.5 11.3 1.2 医療 福祉 n=85 ( 4.7 8.2 ) 教育 学習支援業 n=41 サービス業 n=141 公務 n=57 9.8 6.4 5.0 5.3 3.5 12.2 9.2 14.0 n 数が 30 以上の業種のみ表示 21.2 16.3 24.2 15.5 28.2 19.5 24.4 20.6 24.6 61.3 75.0 65.3 56.0 62.0 57.6 34.1 58.9 52.6 ほぼ毎日しているよくあるときどきあるほとんどない全くない ある ( 計 ) 20.3 26.0 17.6 8.4 18.4 19.8 22.6 14.1 41.5 20.6 22.8 6

36 協定の締結状況 周知状況 会社が残業を命じるためには 36 協定の締結が必要 認知率は 5 割半ば 20 代では半数を下回る結果に 勤め先が 36 協定を 締結している 4 割半ば 締結していない 2 割弱 締結しているかどうかわからない 4 割弱 まず 全回答者 (1,000 名 ) に 会社が残業を命じるには 労働者の過半数を組織する労働組合 ( ない場合は 過半数を代表する者 ) との間で労使協定 ( いわゆる 36 協定 ) を結んでおく必要があることを知っているか 知らないか聞いたところ 知っている が 56.5% 知らない が 43.5% となりました 会社が残業を命じるためには 36 協定の締結が必要であることを知っていたという人の割合は 2014 年調査時の 39.4% から上がったものの いまだ 4 割以上の人には認知されていないことがわかりました 男女別にみると 知っている は男性では 62.8% と 6 割を超えましたが 女性では 47.9% と半数を下回る結果となりました また 年代別にみると 20 代では 知っている が 49.2% と僅かに半数を下回った一方 60 代では 71.6% と 7 割を超えました 会社が残業を命じるには 労働者の過半数を組織する労働組合 ( ない場合は 過半数を代表する者 ) との間で労使協定 ( いわゆる36 協定 ) を結んでおく必要があることを知っているか 知らないか [ 単一回答形式 ] 性別 年 代 別 男性 n=576 女性 n=424 20 代 n=187 30 代 n=225 40 代 n=285 50 代 n=222 60 代 n=81 47.9 49.2 56.5 56.9 56.5 56.8 62.8 71.6 知っている 52.1 50.8 知らない 43.5 43.1 43.5 43.2 37.2 28.4 次に 全回答者 (1,000 名 ) に 勤め先が 36 協定を締結しているか聞いたところ 締結している は 45.2% 締結していない が 17.2% 締結しているかどうかわからない が 37.6% となり 締結している との回答は半数を下回る結果となりました また 締結しているかどうかわからない という人が 4 割近くと少なくないことが明らかになりました 36 協定を締結していても周知義務を守っていないケースもあるのではないでしょうか 業種別にみると 締結している が半数を上回ったのは 運輸業 (65.3%) 製造業 (55.6%) 金融 保険業 (52.1%) 情報通信業 (52.0%) の 4 業種だけでした 他方 建設業や卸売 小売業では 締結していない が それぞれ 29.6% 28.0% と約 3 割になりました 勤め先が36 協定を締結しているか していないか 建設業 n=71 製造業 n=225 業運輸業 n=49 種情報通信業 n=100 卸売 小売業 n=93 別金融 保険業 n=73 医療 福祉 n=86 ( ) 教育 学習支援業 n=42 サービス業 n=143 公務 n=57 45.2 42.3 55.6 17.2 29.6 9.3 37.6 28.2 35.1 65.3 6.1 28.6 52.0 13.0 35.0 30.1 28.0 41.9 52.1 17.8 30.1 34.9 14.0 51.2 40.5 37.8 36.8 16.7 20.3 21.1 42.9 42.0 42.1 7 n 数が 30 以上の業種のみ表示 締結している締結していない締結しているかどうかわからない

労働者側の協定締結当事者約 4 割が 過半数で組織されている労働組合 過半数代表者の選出方法 挙手または投票により選出している が最多 36 協定の周知 周知されていない が 1 割半ば どのように周知されているか わからない は 2 割強 続いて 勤め先が 36 協定を締結している 452 名に 労働者側の協定締結当事者について質問をしました まず 誰が 36 協定を使用者 ( 会社など ) との間で締結したか聞いたところ 過半数で組織されている労働組合 が 38.7% 労働者の過半数を代表する者 ( 過半数代表者 ) が 29.0% わからない が 32.3% となりました 過半数で組織されている労働組合が協定締結当事者になっているという人が多いようです また 誰が使用者との間で 36 協定を締結したかがわからないという人も 3 人に 1 人の割合となりました 勤め先では 誰が36 協定を使用者 ( 会社など ) との間で締結したか [ 単一回答形式 ] 対象 : 勤め先が36 協定を締結している人 全体 n=452 38.7 29.0 32.3 過半数で組織されている労働組合労働者の過半数を代表する者 ( 過半数代表者 ) わからない 次に 労働者側の協定締結当事者が 労働者の過半数を代表する者 ( 過半数代表者 ) である 131 名に 過半数代表者の選出方法を聞いたところ 挙手または投票により選出している が 35.9% 会社からの指名により選出している が 25.2% 一定の役職者が自動的に就任している が 14.5% となり 適切な選出方法である 挙手または投票 による選出はわずか 3 分の 1 強にとどまりました 不適切な方法で選出された過半数代表者と締結した 36 協定は法的に無効となるため 過半数代表者の選出方法を見直す必要がある職場は多いようです 過半数代表者をどのように選出したか [ 単一回答形式 ] 対象 : 労働者の過半数を代表する者 ( 過半数代表者 ) が 36 協定の締結当事者になっている人 50% 25% 0% 35.9 挙手または投票により選出している 25.2 会社からの指名により選出している 14.5 一定の役職者が自動的に就任している そして 勤め先が 36 協定を締結している 452 名に 勤め先では 36 協定をどのような方法で周知を図っているか聞いたところ 社内に掲示されている が 31.4% で最も多く 次いで イントラネットで閲覧できるようになっている が 28.1% 担当部署 ( 総務課など ) に行けば閲覧できる が 18.4% となりました 他方 周知されていない が 14.4% わからない が 21.5% となりました 周知義務が守られていないケースや周知が不十分なケースも多いようです 9.2 社員会 親睦会などの代表が自動的に就任している 0.8 その他 全体 n=131 14.5 わからない 勤め先における36 協定の周知方法 [ 複数回答形式 ] 対象 : 勤め先が36 協定を締結している人 50% 31.4 28.1 25% 18.4 14.4 全体 n=452 21.5 0% 社内に掲示されている イントラネットで閲覧できるようになっている 担当部署 ( 総務課など ) に行けば閲覧できる 周知されていない わからない 8

働き方 労働時間に対する考え プライベート時間 vs 給料 給料が少なくても プライベートの時間を確保できるほうがよい が 6 割強 プライベート時間 vs やりがい 50 代男性では 労働時間が長くても やりがいが多いほうがよい が多数派に 心身の健康に支障をきたすと感じる 1 ヶ月の残業時間平均 46.2 時間 勤務間インターバル制度導入の必要性は? 導入すべき が約 4 割で 導入の必要はない の 2 倍に また 働き方や労働時間に対する考えも聞いてみました 全回答者 (1,000 名 ) に 働き方に関して 自身の考えは A と B のどちらに近いかを聞きました まず A 給料が少なくても プライベートの時間を確保できるほうがよい B 労働時間が長くても 給料を多くもらえるほうがよい についてみると A に近い ( 計 ) は 62.4%( 非常に A に近い 17.5% やや A に近い 44.9%) B に近い ( 計 ) は 37.6%( 非常に B に近い 6.8% やや B に近い 30.8%) となりました 給料が多いことより プライベートの時間を確保できることのほうがよいと考えている人が多いようです 性年代別にみると 男性では 50 代までは年代が上がるほど A に近い ( 計 ) ( プライベートの時間を確保できるほうがよいと考える人の割合 ) は低下し B に近い ( 計 ) ( 給料を多くもらえるほうがよいと考える人の割合 ) が上昇しており 50 代男性では プライベートの時間を確保できるほうがよい と考える人の割合 (51.5%) と 給料を多くもらえるほうがよい と考える人の割合 (48.4%) が拮抗する結果となりました 自身の考えは A と B ではどちらに近いか [ 単一回答形式 ] A 給料が少なくても プライベートの時間を確保できるほうがよい B 労働時間が長くても 給料を多くもらえるほうがよい 性別 性年 代別 男性 n=576 女性 n=424 20 代男性 n=98 30 代男性 n=137 40 代男性 n=162 50 代男性 n=128 60 代男性 n=51 20 代女性 n=89 30 代女性 n=88 40 代女性 n=123 50 代女性 n=94 60 代女性 n=30 17.5 14.6 21.5 20.4 12.4 16.0 10.9 13.7 27.0 27.3 17.1 11.7 36.7 44.9 46.4 42.9 51.0 51.1 41.4 40.6 54.9 36.0 45.5 41.5 50.0 40.0 30.8 31.8 29.5 25.5 32.8 32.7 36.7 25.5 31.5 20.5 33.3 34.0 6.8 7.3 6.1 3.1 3.6 9.9 11.7 5.9 5.6 6.8 8.1 4.3 3.3 非常にAに近い ややAに近い ややBに近い 非常にBに近い A に近い ( 計 ) B に近い ( 計 ) 62.4 37.6 61.0 39.1 64.4 35.6 71.4 28.6 63.5 36.4 57.4 42.6 51.5 48.4 68.6 31.4 63.0 37.1 72.8 27.3 58.6 41.4 61.7 38.3 76.7 23.3 次に A やりがいが少なくても プライベートの時間を確保できるほうがよい B 労働時間が長くても やりがいが多いほうがよい についてみると A に近い ( 計 ) は 62.5%( 非常に A に近い 20.1% やや A に近い 42.4%) B に近い ( 計 ) は 37.5%( 非常に B に近い 6.2% やや B に近い 31.3%) となりました やりがいが多いことより プライベートの時間を確保できることのほうがよいと考えている人が多いようです 性年代別にみると 30 代男性と 20 代女性では A に近い ( 計 ) ( プライベートの時間を確保できるほうがよいと考える人の割合 ) が他の性年代層より高く 30 代男性では 75.9% 20 代女性では 74.2% でした 他方 50 代男性では A に近い ( 計 ) ( プライベートの時間を確保できるほうがよいと考える人の割合 ) が 49.2% B に近い ( 計 ) ( やりがいが多いほうがよいと考える人の割合 ) が 50.7% となり 僅かではあるものの やりがいが多いほうがよい と考える人の割合のほうが高くなりました 9

自身の考えは A と B ではどちらに近いか [ 単一回答形式 ] A やりがいが少なくても プライベートの時間を確保できるほうがよい B 労働時間が長くても やりがいが多いほうがよい 性別 性 年 代 別 男性 n=576 女性 n=424 20 代男性 n=98 30 代男性 n=137 40 代男性 n=162 50 代男性 n=128 60 代男性 n=51 20 代女性 n=89 30 代女性 n=88 40 代女性 n=123 50 代女性 n=94 60 代女性 n=30 20.1 17.5 23.6 23.5 19.0 18.5 11.7 13.7 16.3 17.0 28.4 23.3 36.0 37.5 42.4 43.2 37.7 41.2 43.1 43.6 41.3 41.8 56.9 38.6 43.3 38.2 39.8 31.3 32.6 35.2 29.5 43.1 30.6 16.9 26.1 35.8 37.2 20.4 6.2 6.6 5.7 4.1 8.6 10.9 9.0 非常に A に近いやや A に近いやや B に近い非常に B に近い 3.6 2.0 6.8 4.9 2.1 6.7 A に近い ( 計 ) B に近い ( 計 ) 62.5 37.5 60.7 39.2 64.9 35.2 65.3 34.7 75.9 24.0 56.2 43.8 49.2 50.7 54.9 45.1 74.2 25.9 67.0 32.9 59.4 40.7 60.6 39.3 66.6 33.4 また 全回答者 (1,000 名 ) に 自身の心身の健康に支障をきたすと感じる 1 ヶ月の残業時間を聞いたところ 30 時間未満 が 38.2% 30 時間 ~60 時間未満 が 29.0% 60 時間 ~80 時間未満 が 17.8% 80 時間 ~100 時間未満 が 7.9% 100 時間以上 が 7.1% となり 平均時間は 46.2 時間となりました 男女別に平均時間をみると 男性では 52.1 時間 女性では 38.1 時間でした また 性年代別に平均時間をみると 男性では 20 代 44.5 時間 30 代 54.7 時間 40 代 59.3 時間と 40 代までは年代が上がるほど長くなり 最も短い 20 代と最も長い 40 代では 15 時間近くの開きがみられました 自身の心身の健康に支障をきたすと感じる1ヵ月の残業時間 [ 単一回答形式 ] 性別 性 年 代 別 男性 n=576 女性 n=424 20 代男性 n=98 30 代男性 n=137 40 代男性 n=162 50 代男性 n=128 60 代男性 n=51 20 代女性 n=89 30 代女性 n=88 40 代女性 n=123 50 代女性 n=94 60 代女性 n=30 29.7 23.4 24.1 38.2 36.7 32.0 49.8 45.1 46.1 53.4 48.8 43.3 53.2 23.5 34.3 29.9 29.0 31.6 35.2 21.6 23.5 24.7 27.8 25.0 29.3 36.7 20.3 21.2 28.7 11.8 17.8 21.4 16.0 18.0 10.9 14.4 11.7 7.9 4.7 15.7 7.1 9.2 3.8 4.2 7.1 3.1 9.5 13.0 10.2 5.9 14.6 6.7 7.9 12.5 6.8 2.3 16.3 2.4 3.3 11.7 1.1 5.3 20.0 30 時間未満 30 時間 ~60 時間未満 60 時間 ~80 時間未満 80 時間 ~100 時間未満 100 時間以上 平均 ( 時間 ) 46.2 52.1 38.1 44.5 54.7 59.3 48.6 45.3 43.0 36.7 37.6 35.9 37.0 10

そして 全回答者 (1,000 名 ) に 勤務間インターバル制度について どのような制度か説明 ( 2) をした上で 自分の職場に導入すべきだと思うか聞いたところ 導入すべき が 38.2% 導入の必要はない が 19.5% で 導入するべきだと考えている人のほうが多い結果となりました また わからない は 42.3% でした 業種別にみると 導入すべき が最も高くなったのは建設業で 46.5% 次いで 教育 学習支援業が 45.2% 金融 保険業が 43.8% 運輸業が 42.9% で続きました 平均残業時間が長い業種でより勤務間インターバル制度の導入が望まれる傾向がみられました 2 勤務間インターバル制度とは 1 日の勤務終了時から翌日の始業時間まで 一定時間以上の休息時間を設けることで 働く人 の生活時間や睡眠時間を確保する制度 と説明 自分の職場に 勤務間インターバル制度 を導入すべきだと思うか [ 単一回答形式 ] 38.2 19.5 42.3 建設業 n=71 46.5 16.9 36.6 製造業 n=225 38.7 17.8 43.6 業 運輸業 n=49 42.9 18.4 38.8 種 情報通信業 n=100 卸売 小売業 n=93 36.0 39.8 27.0 18.3 37.0 41.9 別 金融 保険業 n=73 43.8 15.1 41.1 ( ) 医療 福祉 n=86 教育 学習支援業 n=42 サービス業 n=143 30.2 45.2 34.3 22.1 18.9 19.0 47.7 35.7 46.9 公務 n=57 38.6 17.5 43.9 n 数が 30 以上の業種のみ表示 導入すべき導入の必要はないわからない 11

調査概要 調査タイトル :36 協定に関する調査 2017 調査対象 : ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする 20 歳 ~65 歳で働いている人 ( 自営業 自由業 パート アルバイト除く ) 調査期間 調査方法 調査地域 有効回答数 :2017 年 6 月 6 日 ~6 月 8 日 : インターネット調査 : 全国 :1,000サンプル 内訳 : 男性 576s(20 代 98s/30 代 137s/40 代 162s/50 代 128s/60 代 51s) 女性 424s(20 代 89s/30 代 88s/40 代 123s/50 代 94s/60 代 30s) 実施機関 : ネットエイジア株式会社 報道関係の皆様へ 本ニュースレターの内容の転載にあたりましては 連合調べ と付記のうえご使用くださいますよう お願い申し上げます 本調査に関するお問合せ窓口 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 総合労働局労働法制対策局 担当 : 渡辺 鈴鹿 TEL :03-5295-0518 E メール :jtuc-hosei@sv.rengo-net.or.jp 総合企画局企画局 担当 : 山根 TEL :03-5295-0510 E メール :jtuc-kikaku@sv.rengo-net.or.jp 受付時間 :10 時 00 分 ~17 時 30 分 ( 月 ~ 金 ) 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 概要 組織名 : 連合 ( 日本労働組合総連合会 ) 代表者名 : 会長神津里季生 発足 :1989 年 11 月 所在地 : 東京都千代田区神田駿河台 3-2-11 連合会館 業務内容 : すべての働く人たちのために 希望と安心の社会をつくる 12