授 業 のエキスパート 養 成 事 業 ( 第 3 学 年 理 科 ) 授 業 実 践 記 録 学 校 名 職 氏 名 新 居 浜 市 立 東 中 学 校 教 諭 近 藤 栄 一 1 日 時 場 所 平 成 年 1 月 7 日 ( 火 ) 第 5 校 時 (13:5~14:15) 理 科 室 単 元 名 地 球 と 宇 宙 3 単 元 目 標 天 体 の 動 きと 地 球 の 自 転 公 転 太 陽 系 と 恒 星 に 関 する 事 物 現 象 に 関 心 をもち 意 欲 的 にそれらを 探 究 するとともに 自 然 環 境 を 保 全 しようとする 態 度 を 身 に 付 けようとする 関 心 意 欲 態 度 天 体 の 動 きと 地 球 の 自 転 公 転 太 陽 系 と 恒 星 に 関 する 事 物 現 象 の 中 に 問 題 を 見 いだ し 解 決 方 法 を 考 えて 観 察 実 験 を 行 い 事 象 の 生 じる 要 因 やしくみを 時 間 空 間 と 関 連 付 けて 考 え 問 題 を 解 決 する 科 学 的 な 思 考 天 体 の 動 きと 地 球 の 自 転 公 転 太 陽 系 と 恒 星 に 関 する 観 察 実 験 を 行 い 基 礎 操 作 を 習 得 するとともに 規 則 性 を 見 いだしたり 自 らの 考 えを 導 き 出 したりして 創 意 ある 考 え を 発 表 する 技 能 表 現 天 体 の 動 きと 地 球 の 自 転 公 転 太 陽 系 と 恒 星 に 関 する 事 物 現 象 について 理 解 し 知 識 を 身 に 付 けている 知 識 理 解 4 指 導 観 (1) 教 材 について 本 単 元 では 天 体 の 日 周 運 動 が 地 球 の 自 転 による 相 対 運 動 であることや1 年 を 通 じての 星 座 の 位 置 の 変 化 や 昼 夜 の 長 さの 変 化 太 陽 の 南 中 高 度 の 変 化 が 地 球 の 公 転 や 地 軸 の 傾 き と 関 連 していることを 学 習 する その 後 太 陽 や 惑 星 恒 星 の 特 徴 を 理 解 させるとともに 惑 星 の 公 転 との 関 連 から 太 陽 系 の 構 造 を 扱 う これらの 学 習 では 身 近 な 天 体 の 観 察 や 資 料 の 活 用 を 通 して 地 球 や 天 体 の 運 動 について 考 察 させていく そして 天 体 についての 理 解 を 深 めさせるとともに 天 体 の 学 習 における 基 本 的 な 考 え 方 の 一 つである 視 点 の 置 き 換 えにともなう 空 間 認 識 能 力 を 培 う 場 として 位 置 付 けることができる 単 元 である 視 点 の 置 き 換 えや 宇 宙 の 広 がりを 実 体 験 するのは 難 しい しかし 星 の 動 きや 太 陽 の 南 中 高 度 の 変 化 などは 日 々 体 験 していることであり 日 常 生 活 とのかかわりも 深 い そこで 本 単 元 の 学 習 において 日 常 の 現 象 と 宇 宙 の 姿 とを 結 び 付 けていくことにより 相 互 の 認 識 を 深 めるとともに 身 近 な 天 体 の 現 象 に 興 味 関 心 をもたせることができると 考 える () 生 徒 について 本 学 年 の 生 徒 は 小 学 校 第 4 学 年 で 星 や 月 について 学 習 し 月 は 絶 えず 動 いている こと や 星 の 集 まりは 1 日 のうちでも 時 刻 によって 並 び 方 は 変 わらないが 位 置 が 変 わること を 学 んでいる しかし その 原 因 を 科 学 的 に 調 べる 学 習 や 太 陽 系 や 宇 宙 の 広 がりへと 学 習 を 展 開 させる 活 動 へは 至 っていない 7 月 に 実 施 した 天 体 に 関 する 事 前 調 査 では 9 割 の 生 徒 が 興 味 をもって 星 空 を 眺 めたこ とがあると 答 えており 星 や 宇 宙 に 対 する 興 味 関 心 は 高 い しかし 代 表 的 な 星 座 に 関 する 認 識 は 十 分 でなかったり 方 位 の 感 覚 もあまり 身 に 付 いていなかったりと 目 的 を もって 観 察 した 経 験 は 尐 ないのが 実 態 である したがって 生 徒 が 抱 く 星 や 宇 宙 への
魅 力 を 大 切 にしながら 身 近 に 見 られる 天 体 の 現 象 についての 規 則 性 を 理 解 させ より 深 い 興 味 関 心 をもたせるようにしていきたい (3) 単 元 の 指 導 に 当 たって 本 単 元 では 授 業 時 間 に 星 を 観 察 したり 実 際 に 宇 宙 へ 行 って 調 べたりすることはでき ない また 生 徒 にとって 1 日 や1 年 を 単 位 として 変 化 する 太 陽 や 星 座 の 見 え 方 は 時 間 的 にとらえにくく 極 めて 遠 距 離 にある 恒 星 や 宇 宙 の 広 がりといった 空 間 概 念 もつかみに くい そこで 太 陽 や 星 座 の 見 かけの 動 きを 理 解 するために 自 分 の 視 点 を 地 球 の 外 に 置 き 換 えた 見 え 方 と 動 く 地 球 からの 見 え 方 とを 対 比 させながら 考 えていく 必 要 がある そこで コンピュータシミュレーションによる 疑 似 体 験 を 工 夫 することにより 宇 宙 を 分 かりやすく 科 学 的 にとらえる 態 度 を 養 いたい また 日 周 運 動 や 年 周 運 動 が 地 球 の 自 転 や 公 転 による 見 かけの 運 動 として 考 えられるように 天 球 モデルを 操 作 して 理 解 を 深 め るとともに 空 間 概 念 も 深 まるよう 支 援 し 天 体 の 位 置 関 係 や 運 動 について 相 対 的 にとら える 見 方 や 考 え 方 を 養 いたい 5 指 導 計 画 と 主 な 評 価 規 準 主 な 指 導 内 容 時 数 主 な 評 価 規 準 1 夜 空 をながめ よう 天 体 や 星 座 など 宇 宙 に 関 することについて 興 味 関 心 をもち 意 欲 的 に 調 べたり 観 察 したりしようとする 関 心 意 欲 態 度 星 座 を 形 づくっている 恒 星 が 実 際 には 地 球 からの 距 離 に 違 いがあることを 踏 まえたうえで 天 球 の 考 え 方 を 基 に 空 間 認 識 をすることができる 科 学 的 な 思 考 星 座 早 見 盤 などを 使 って 星 を 観 察 し 正 しく 記 録 したり 発 表 したりすることができる 技 能 表 現 天 体 は1 日 の うちにどのよう に 動 くか 3 天 体 は1 年 の うちにどのよう に 動 くか 4 季 節 はなぜ 変 化 するのか 4 ( 本 時 そ の 1 ) 意 欲 的 に 日 周 運 動 や 星 座 の 観 察 を 行 うとともに 天 球 儀 や 地 球 儀 を 用 いたモデル 実 験 やコンピュータによるシミュ レーションなどを 行 い 観 察 実 験 の 結 果 と 地 球 の 動 きと を 関 連 付 けて 考 えようとする 関 心 意 欲 態 度 太 陽 や 星 座 の 日 周 運 動 が 地 球 の 自 転 による 相 対 運 動 で あることを 推 測 することができる また 季 節 による 星 座 の 位 置 の 移 り 変 わり 昼 夜 の 長 さの 変 化 太 陽 高 度 の 変 化 などのモデル 実 験 から 地 球 の 公 転 や 地 軸 の 傾 きとの 関 連 を 見 いだし 説 明 することができる 科 学 的 な 思 考 太 陽 の 日 周 運 動 や 星 座 の 見 かけの 動 き 季 節 による 星 座 の 位 置 の 移 り 変 わりなどを 観 察 し 透 明 半 球 を 用 いて 観 察 結 果 をまとめたり モデル 実 験 を 通 して 考 えたことを 発 表 したりすることができる 技 能 表 現 地 球 が 自 転 していることを 理 解 し 太 陽 や 星 座 の 日 周 運 動 が 地 球 の 自 転 によって 起 こる 見 かけの 動 きであることを 説 明 できる また 地 球 が 公 転 していることを 理 解 し そ のために 季 節 によって 見 える 星 座 が 移 り 変 わること 地 軸 の 傾 きとともに 季 節 による 昼 夜 の 長 さの 変 化 や 太 陽 高 度 の 変 化 が 起 こることを 説 明 できる 知 識 理 解
5 惑 星 と 恒 星 は ど こ が ち が う か 6 月 の 動 きと 見 え 方 7 恒 星 の 表 面 を 見 てみよう 8 太 陽 系 とは 何 か 1 9 太 陽 系 の 外 に は 何 があるか 1 太 陽 惑 星 恒 星 月 とその 動 きに 関 心 をもち 継 続 的 に 調 べようとする 関 心 意 欲 態 度 金 星 月 の 観 察 記 録 や 資 料 から 金 星 月 の 形 と 見 かけ の 大 きさなどの 変 化 について 地 球 と 金 星 月 の 公 転 運 動 を 関 連 付 けて 考 えることができる また 太 陽 の 黒 点 の 形 状 や 動 きなどの 資 料 から 恒 星 の 特 徴 を 見 いだすことがで きる 科 学 的 な 思 考 太 陽 や 惑 星 の 資 料 を 基 に それぞれの 天 体 の 特 徴 をまと め 発 表 することができる 技 能 表 現 太 陽 の 形 や 大 きさなどの 特 徴 を 知 るとともに 恒 星 と 惑 星 月 の 特 徴 を 比 較 して 理 解 している また 日 食 や 月 食 のしくみを 理 解 している 知 識 理 解 太 陽 系 の 天 体 に 関 心 をもち 宇 宙 の 広 がりについ て 興 味 をもって 調 べようとする 関 心 意 欲 態 度 太 陽 系 の 天 体 の 大 きさや 距 離 一 番 近 い 恒 星 までの 距 離 をもとに 実 際 の 宇 宙 のスケールについて 考 察 することが できる 科 学 的 な 思 考 太 陽 系 の 外 側 にも 恒 星 があり それらが 様 々な 集 団 をつ くっていることを 理 解 している 知 識 理 解 6 本 時 の 指 導 (1) 主 題 天 体 は1 年 のうちにどのように 動 くか () ねらい 地 球 の 公 転 に 関 心 をもち 四 季 の 星 座 の 移 り 変 わりを 調 べる 実 験 を 通 して 地 球 の 公 転 と 天 体 の 年 間 の 見 かけの 動 きとの 関 係 を 説 明 することができる (3) 本 時 の 指 導 に 当 たって 私 たちは 巨 大 な 宇 宙 空 間 の 中 で 生 活 している 当 たり 前 のようにやってくる 昼 と 夜 四 季 の 変 化 など 天 体 の 動 きによって 起 こる 現 象 が 数 多 くある しかし 生 徒 はそれらの 現 象 が 地 球 だけの 原 因 で 起 きている 現 象 であると 錯 覚 していることが 多 い そこで 地 球 は 宇 宙 の 中 の 天 体 であるという 巨 視 的 な 見 方 へ 変 換 させることで 身 の 回 りで 起 こっている 天 体 の 現 象 への 理 解 が 深 まると 考 えた 太 陽 を 電 灯 として 理 科 室 の 中 央 に 置 き 周 囲 に 星 座 ボードを 配 置 した 状 態 で 地 球 に 見 立 てた 発 泡 スチロール 球 を 用 いた モデルを 用 意 する その 地 球 をターンテーブルに 置 き 回 転 させることで 自 転 が 再 現 できる さらに その 地 球 に 小 型 カメラを 取 り 付 けて 映 像 を 映 し 出 せば 星 座 の 見 かけの 動 きが 再 現 できる これらのモデルを 用 いた 学 習 を 効 果 的 に 取 り 入 れることにより 壮 大 な 宇 宙 空 間 のイメージの 中 で 思 考 を 深 めさせながら 実 感 を 伴 った 理 解 を 図 っていきたい (4) 本 時 における 活 用 について 私 たちの 身 の 回 りでは 地 球 の 自 転 や 公 転 により 様 々な 自 然 現 象 天 体 の 現 象 が 起 き ている こうした 何 気 ない 現 象 が 基 になる 生 活 体 験 や 今 までに 獲 得 している 知 識 を 地 球 の 自 転 公 転 と 天 体 の 見 かけの 動 きとを 関 連 付 けて 説 明 する 場 面 で 活 用 する (5) 準 備 物 年 周 運 動 モデル 実 験 装 置 ( 自 作 教 具 : 理 科 室 全 体 用 生 徒 用 ) テレビ 小 型 カメラ 星 座 早 見 盤 簡 易 ホワイトボード ワークシート
(6) 本 時 の 展 開 学 習 活 動 時 間 5 予 想 される 生 徒 の 意 識 の 流 れ 指 導 上 の 留 意 点 評 価 の 視 点 小 型 カメラを 使 い 宇 宙 空 間 から 見 る 星 座 と 地 球 から 見 る 星 座 の 見 え 方 の 違 いを 確 認 し 視 点 の 置 き 換 え を 通 して 空 間 概 念 を 形 成 する 星 座 早 見 盤 を 使 って 季 節 に よ っ て 見 える 星 座 と 見 え な い 星 座 があることを 確 認 する 1 前 時 まで の 復 習 をす る 天 体 の 1 年 の 動 き を 考 える 5 星 座 は 地 球 からの 距 離 の 異 なる 星 で 構 成 されている 一 年 の 中 で 星 座 の 見 え 方 は どうなっているのだろう 季 節 によって 見 える 星 座 と 見 えない 星 座 がある 地 球 の 公 転 が 原 因 だろう 課 題 : 地 球 の 公 転 によって 星 座 の 見 え 方 はどのように 変 わるだろうか 3 真 夜 中 に 見 え る 星 座 に つ い て 考 える 4 星 座 の 見 え 方 を 考 え る 5 次 時 の 予 告 を 聞 く 10 5 5 春 夏 秋 冬 それぞれの 季 節 で 真 夜 中 南 の 空 に 見 える 星 座 は 何 だろう 季 節 による 星 座 の 見 え 方 の 違 いは 地 球 が 公 転 することによ って 起 こっている 星 座 が 見 える 時 期 時 刻 方 位 について モデル 実 験 により 調 べてみよう 各 班 で 確 認 方 法 を 考 え 発 表 する 確 認 方 法 を 学 級 全 体 でまとめ る モデル 実 験 や 星 座 早 見 盤 で 確 かめる 星 座 の1 年 間 の 見 かけの 動 き を 考 え まとめよう 星 座 の 移 り 変 わりは 地 球 の 公 転 によるみかけの 動 きによる ものである 小 型 カメラを 使 った 地 球 の 公 転 モ デ ルを 理 科 室 全 体 に 作 成 し 星 座 の 見 え 方 を 教 師 実 験 により 示 す 各 班 でモデル 実 験 が 行 える よう 教 師 実 験 を 小 型 化 した 年 周 運 動 モ デル 実 験 装 置 を 用 い て 調 べさせる 視 点 を 地 球 の 外 に 置 き 地 球 の 公 転 に よって 生 じ ている1 年 間 の 星 座 の 見 かけの 動 き に ついて 説 明 しているか ( 観 察 ワークシート) 科 学 的 な 思 考 次 時 の 学 習 への 意 欲 化 を 図 る 7 授 業 評 価 の 視 点 (1) 教 材 解 釈 力 小 型 カメラを 使 った 観 察 実 験 は 生 徒 の 知 的 好 奇 心 を 喚 起 し 探 究 する 意 欲 を 持 続 さ せるのに 適 した 教 材 であったか () 授 業 構 成 力 観 察 実 験 を 中 心 に 実 感 を 伴 う 理 解 が 図 られ 科 学 的 な 思 考 力 や 表 現 力 を 育 てる 授 業 であったか (3) 授 業 実 践 力 季 節 によって 見 える 星 座 が 移 り 変 わることを 地 球 の 公 転 と 関 連 付 けてとらえさせ 学 習 の 達 成 感 を 味 わわせることができたか
8 授 業 の 実 際 時 刻 教 師 の 主 な 発 問 支 援 児 童 生 徒 の 主 な 反 応 活 動 13:5 さあ 天 井 からぶら 下 がっているも のは 何 だろう ( 発 表 個 ) 太 陽 だ 星 だ 7 個 あるから 北 斗 七 星 かな 理 科 室 前 面 の 天 井 に 星 に 見 立 てたピン 球 (オレンジ 色 )を7 個 つり 下 げて いる オリオン 座 を 構 成 している 星 を 地 球 からの 距 離 の 割 合 に 合 わせて 配 置 してつり 下 げた 13:31 地 球 から 離 れて 星 を 見 たことがあ る 人 はいますか 実 は 今 皆 さんは 地 球 以 外 の 星 か ら 宇 宙 に 散 ら ば っ て い る 星 を 眺 めています では この 小 型 カメラを 使 って 地 球 から 見 てみよう ( 演 示 実 験 一 斉 ) 星 座 は どれも 宇 宙 空 間 では お 互 い の 星 が こ ん な に 離 れ た 位 置 に あ り ます ( 発 表 一 斉 ) 星 座 は 全 部 でいくつありますか おーっ オリオン 座 だ 88 個 です 事 前 のアンケートでは 星 占 いに 使 われている 星 座 ( 黄 道 十 二 星 座 )に 対 し て 生 徒 の 興 味 関 心 の 高 さを 感 じた そこで 本 時 では 黄 道 十 二 星 座 を 取 り 上 げ 星 座 の 一 年 間 の 見 え 方 を 学 習 していくようにした 13:33 皆 さんは 星 占 いで 使 う 星 座 のこと を よ く 知 っ て い ま す ね 今 1 月 で す が 1 月 生 まれの 人 はいますか 星 座 は 何 座 ですか ( 発 表 個 ) いて 座 は 今 日 何 時 頃 見 たらいい か 星 座 早 見 盤 で 調 べてみよう ( 星 座 早 見 盤 発 表 個 全 体 ) いて 座 です 午 後 1 時 に 南 の 空 にあるけど 昼 間 だから 見 えない 真 夜 中 には いて 座 はどの 方 位 の 空 にもない 13:38 まず 自 分 の 誕 生 月 の 星 座 について 考 えてみよう よく 見 える 季 節 見 え ない 季 節 はいつかを 星 座 早 見 盤 を 使 って 解 決 しよう ( 星 座 早 見 盤 ワークシート 個 または 小 集 団 ) かに 座 は 冬 よく 見 えて 夏 あまり 見 えない 私 はやぎ 座 だけど よく 見 える 季 節 は 冬 かな ( 間 違 った 意 見 ) しし 座 を 例 に 課 題 解 決 のために 星 座 早 見 盤 をどのように 使 えばよいかを 説 明 した グループ 内 の 協 力 もあり ほとんどの 生 徒 が 解 決 できた 13:49 それぞれの 星 座 には よく 見 える 季 節 と あまり 見 えない 季 節 があること が 分 かりましたが 季 節 によって 星 座 地 球 が 公 転 しているから
時 刻 教 師 の 主 な 発 問 支 援 児 童 生 徒 の 主 な 反 応 活 動 の 見 え 方 が 変 わるのはなぜだろう ( 発 表 個 ) 季 節 による 星 座 の 見 え 方 がよく 分 かるように 年 周 運 動 モデル 実 験 装 置 ( 生 徒 用 )を 自 作 した 真 ん 中 に 太 陽 (ピン 球 ) その 周 りに 自 転 も 公 転 もできる 地 球 ( 発 泡 スチロール 球 ) その 周 囲 を 黄 道 十 二 星 座 が 取 り 囲 んでいる また 地 球 にま ち 針 を 立 てることで 自 分 が 地 球 に 立 って 空 を 眺 めているイメージを 持 ちやすくした 14:05 この 実 験 装 置 を 使 って 季 節 ごとに 真 夜 中 南 の 空 に 見 える 星 座 は 何 か 考 えてみよう ( 全 体 一 斉 ) 生 徒 用 の 年 周 運 動 モデル 実 験 装 置 を 使 って 生 徒 がスムーズに 実 験 でき るようにするため 理 科 室 全 体 を 年 周 運 動 モデルと 見 立 てた 実 験 装 置 を 自 作 し 実 験 した 今 画 面 に 映 っている 星 座 の 動 きは 何 ですか ( 発 表 個 ) この 位 置 では 地 球 の 季 節 は 何 です か ( 地 球 の 位 置 を 変 えてから) 季 節 が 変 わると 見 える 星 座 が 変 わ ることが 確 認 できます ( 全 体 一 斉 ) 日 周 運 動 です 春 です ( 授 業 前 半 の 学 習 を 利 用 ) 見 える 星 座 が 変 わった 年 周 運 動 モデル 実 験 装 置 ( 理 科 室 全 体 用 )は 理 科 室 中 央 にスタンド 付 白 熱 電 球 太 陽 を 置 き その 周 りに 地 球 をイメージして 着 色 した 発 泡 スチロール 球 地 球 を 配 置 したものである 地 球 は ソーラー 電 池 のターンテーブ ル 上 に 置 かれ 自 転 が 再 現 できる 電 球 太 陽 の 周 囲 には 黄 道 十 二 星 座 を 描 いたボードを 持 った 生 徒 を 立 たせた 地 球 に 小 型 カメラを 取 り 付 けること で テレビ 画 面 を 通 して 星 座 の 見 え 方 が 確 認 できるように 工 夫 した 14:10 14:15 真 夜 中 南 の 空 に 見 える 星 座 は 何 か モデル 実 験 装 置 を 使 って 考 えよう ( 実 験 ワークシート 小 集 団 ) 次 時 の 予 告 をする 春 の 位 置 はどこだろう 真 夜 中 は 太 陽 と 逆 方 向 の 位 置 で 真 正 面 が 南 である
9 研 究 協 議 の 記 録 項 目 協 議 内 容 意 見 1 授 業 改 善 の 視 点 地 球 の 公 転 による 見 かけの 動 き 星 座 の 見 え 方 の 変 化 とそれ と 自 己 評 価 に 伴 う 方 位 の 変 化 は これまでの 指 導 経 験 の 中 で 身 に 付 けさ せるのが 難 しいと 感 じてきた 内 容 である 星 座 早 見 盤 を 生 徒 に 扱 わせ 天 体 の 見 かけの 動 きを 考 えさせる 活 動 を 毎 時 間 行 ってきた 本 時 においても 星 座 早 見 盤 を 取 り 入 れた 授 業 展 開 を 行 うことで 星 の 動 きをより 一 層 理 解 させたい あえてシミュレーションソフトは 使 わず 理 科 室 全 体 を 宇 宙 空 間 に 見 立 てることで 課 題 に 迫 らせようと 考 えた また 各 班 に 自 作 の 年 周 運 動 モデルを 準 備 し それをうまく 使 って 星 座 の 見 え 方 を 確 認 させたい 教 師 の 話 が 長 くなり 課 題 を 提 示 するのが 遅 くなるなど 指 導 案 通 りの 授 業 展 開 ができなかった いつも 授 業 を 考 える 際 に い かに 子 どもたちにインパクトを 与 えるか を 意 識 して 授 業 を 組 み 立 てている そういう 意 味 で かなり 興 味 関 心 をもって 取 り 組 み 始 めた 生 徒 がいたり 視 点 を 置 く 位 置 を 変 えて 考 える 生 徒 がい たりしたのは 収 穫 だと 感 じた グループ 別 協 議 (1) 教 材 解 釈 力 小 型 カメラの 活 用 が 効 果 的 で 星 の 位 置 関 係 などがよく 分 かり 関 心 が 高 まった 自 分 の 目 を 地 球 の 視 点 にして 体 育 館 などで 同 様 のモデル 実 験 を 行 う 方 法 もある カメラの 動 きを 止 めて じっくりと 考 えさせた 方 がよかった カメラの 画 像 では 星 座 が 見 えにくかった カメラの 位 置 やライ トの 位 置 をもう 尐 し 工 夫 すればよかった () 授 業 構 成 力 導 入 が 長 く 本 時 の 課 題 とのつながりが 薄 かったのではないか 課 題 までの 時 間 がかかりすぎである カメラ 星 座 早 見 盤 年 周 運 動 モデルなど 手 作 り 教 材 の 工 夫 がすばらしかった 資 料 を 精 選 し 生 徒 の 発 表 の 場 を 与 えるべきであった (3) 授 業 実 践 力 ワークシートが 穴 埋 め 式 であった ので もっと 思 考 させられるものに するべきである 星 座 の 移 り 変 わりを 理 解 しにくい 生 徒 もいたが 教 師 の 工 夫 によって 分 かっていった 生 徒 も 見 られたの がよかった 授 業 の 展 開 がもう 尐 し 進 めば 考 える 時 間 も 増 え 生 徒 の 理 解 も 深 まり 科 学 的 な 思 考 力 を 養 うことができ また 発 言 も 多 く なったのではないか
項 目 協 議 内 容 意 見 3 全 体 協 議 (1) 自 作 教 材 につ オリオン 座 のモデルを 見 た 生 徒 から 歓 声 が 上 がっていた 天 体 いて 学 習 の 醍 醐 味 を 感 じさせられる 授 業 であった 小 型 カメラの 活 用 がすばらしかった ただ 画 像 が 見 えにくか ったため もっと 工 夫 の 余 地 があると 感 じた 理 解 が 難 しい 内 容 であったが 分 かった 生 徒 が 増 えてきていた 大 変 インパクトがあり 印 象 に 残 る 授 業 だった 年 周 運 動 モデルの 中 に 自 転 公 転 の 向 きを 矢 印 で 入 れておく とよかった () 課 題 設 定 の 在 り 方 について 生 徒 のつぶやきを 拾 い 上 げ 生 徒 から 課 題 を 引 き 出 すという 方 法 もあるのではないか 課 題 を 何 種 類 か 用 意 しておき 生 徒 の 反 応 や 実 態 に 合 わせて 課 題 を 提 示 するという 方 法 もあるのではないか 生 徒 の 理 解 度 や 授 業 の 流 れによって 課 題 は 変 えていってもよ いのではないか 前 時 がこんな 生 徒 の 意 識 だったから 本 時 はこ うしよう というように 流 動 的 な 課 題 設 定 の 仕 方 もある 見 える 星 座 と 見 えない 星 座 があることをまず 押 さえておき 公 転 によって 見 え 方 が 違 うかもしれない という 課 題 を 見 いださせ る その 後 地 球 の 公 転 によって 星 座 の 見 え 方 はどのように 変 わるのだろうか という 課 題 を モデル 等 を 用 いて 解 決 させてい くような 流 れで 課 題 を 提 示 するとよかったのではないか 星 座 別 のグループを 作 り なぜ 生 まれた 月 の 自 分 の 星 座 が その 季 節 の 夜 に 見 えないのか という 疑 問 から 本 時 の 課 題 に 入 るという 方 法 もあるのではないか 一 人 の 生 徒 の 星 座 を 例 として 取 り 上 げ その 星 座 が 見 える 季 節 と 見 えない 季 節 があるのはどうしてか と 投 げかけ そこから 本 時 の 課 題 に 入 っていけば 導 入 までの 時 間 も 短 くなり もっと 考 えさせる 時 間 を 確 保 できたのではないか 授 業 改 善 のポイント 年 周 運 動 モデル 実 験 装 置 を 生 徒 用 と 理 科 室 全 体 用 とを 種 類 自 作 したが 授 業 で 十 分 生 かしきれなかった 単 元 のねらいを 明 確 にし そのねらいを 達 成 させるために 教 具 をどう 利 用 していくべきかをしっかり 吟 味 しなければならない 授 業 の 中 で 生 徒 の 思 考 のつながりが 弱 かったと 感 じた 演 示 実 験 グループ 実 験 ワークシート 教 師 の 発 問 等 のつながりをもっと 工 夫 していきたい もっと 時 間 配 分 考 えて 授 業 を 展 開 していきたい 生 徒 が 思 考 する 際 のつまずきをな くすよう 支 援 することを 心 掛 けているが 本 当 に 生 徒 の 思 考 にとって 必 要 な 部 分 に たっぷりと 時 間 をかけるようにしなければならない