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< 審 議 の 経 緯 > 2014 年 1 月 16 日 内 閣 総 理 大 臣 から 特 定 保 健 用 食 品 の 安 全 性 の 審 査 に 係 る 食 品 健 康 影 響 評 価 について 要 請 ( 消 食 表 第 3 号 ) 関 係 書 類 の 接 受 2014 年 1 月 20 日 第 500 回 食 品 安 全 委 員 会 ( 要 請 事 項 説 明 ) 2014 年 2 月 6 日 第 94 回 新 開 発 食 品 専 門 調 査 会 2014 年 9 月 1 日 第 100 回 新 開 発 食 品 専 門 調 査 会 2014 年 12 月 9 日 第 541 回 食 品 安 全 委 員 会 ( 報 告 ) < 食 品 安 全 委 員 会 委 員 名 簿 > 熊 谷 進 ( 委 員 長 ) 佐 藤 洋 ( 委 員 長 代 理 ) 山 添 康 ( 委 員 長 代 理 ) 三 森 国 敏 ( 委 員 長 代 理 ) 石 井 克 枝 上 安 平 洌 子 村 田 容 常 < 食 品 安 全 委 員 会 新 開 発 食 品 専 門 調 査 会 専 門 委 員 名 簿 > 清 水 誠 ( 座 長 ) 尾 崎 博 ( 座 長 代 理 ) 石 見 佳 子 酒 々 井 眞 澄 磯 博 康 林 道 夫 梅 垣 敬 三 平 井 みどり 漆 谷 徹 郎 本 間 正 充 奥 田 裕 計 山 本 精 一 郎 小 堀 真 珠 子 脇 昌 子 佐 藤 恭 子 2

要 約 高 分 子 紅 茶 ポリフェノールを 関 与 成 分 とし 血 中 中 性 脂 肪 が 高 めの 方 で 脂 肪 の 多 い 食 事 を 摂 りがちな 方 の 食 生 活 改 善 に 役 立 つ 旨 を 特 定 の 保 健 の 用 途 とする 紅 茶 飲 料 である キリン 午 後 の 紅 茶 ヘルシーストレート について 申 請 者 作 成 の 資 料 を 用 いて 食 品 健 康 影 響 評 価 を 実 施 した 本 食 品 一 日 当 たりの 摂 取 目 安 量 350 ml 中 に 含 まれる 関 与 成 分 は 高 分 子 紅 茶 ポリ フェノール(テアフラビンとして)55 mg である 本 食 品 の 評 価 では 食 経 験 細 菌 を 用 いた 復 帰 突 然 変 異 試 験 ほ 乳 類 細 胞 を 用 いた 染 色 体 異 常 試 験 マウスを 用 いた 小 核 試 験 ラットを 用 いた 単 回 強 制 経 口 投 与 試 験 28 日 間 及 び 91 日 間 反 復 強 制 経 口 投 与 試 験 並 びにヒト 試 験 ( 健 常 者 及 び 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 高 めの 人 を 対 象 とした 連 続 摂 取 試 験 及 び 連 続 過 剰 摂 取 試 験 )を 用 いた 上 記 試 験 結 果 等 を 用 いて 評 価 した 結 果 キリン 午 後 の 紅 茶 ヘルシーストレー ト については 提 出 された 資 料 に 基 づく 限 りにおいて 安 全 性 に 問 題 はないと 判 断 し た 3

Ⅰ. 評 価 対 象 品 目 の 概 要 1. 製 品 (1) 商 品 名 :キリン 午 後 の 紅 茶 ヘルシーストレート ( 申 請 者 :キリンビバレッジ 株 式 会 社 ) (2) 食 品 の 種 類 : 紅 茶 飲 料 (3) 関 与 成 分 : 高 分 子 紅 茶 ポリフェノール(テアフラビンとして)55 mg 1 (4) 一 日 摂 取 目 安 量 :1 本 (350 ml) (5) 特 定 の 保 健 の 用 途 : 血 中 中 性 脂 肪 が 高 めの 方 で 脂 肪 の 多 い 食 事 を 摂 りがちな 方 の 食 生 活 改 善 に 役 立 つ 2. 関 与 成 分 本 食 品 の 関 与 成 分 である 高 分 子 紅 茶 ポリフェノール(BTP 2 )は 生 茶 葉 中 のカテ キン 類 が 酸 化 重 合 した 2 量 体 であるテアフラビン 類 や さらに 複 雑 に 酸 化 重 合 したテ アルビジンからなる 高 分 子 のポリフェノールの 集 合 体 である( 参 照 1~3) 3. 作 用 機 序 等 in vitro 及 び 動 物 を 用 いた 試 験 により BTP は 膵 リパーゼの 活 性 を 阻 害 すること により 腸 管 内 での 脂 肪 吸 収 を 抑 制 するとされている( 参 照 1) 体 内 動 態 に 関 しては 動 物 を 用 いた 試 験 において BTP エキス 3 を 経 口 投 与 したラ ットの 血 漿 中 から BTP は 検 出 されず 投 与 した BTP の 大 半 が 糞 中 へ 排 出 されること から BTP は 難 吸 収 性 であると 推 定 されている( 参 照 4 5) Ⅱ. 安 全 性 に 係 る 試 験 等 の 概 要 1. 食 経 験 茶 はツバキ 科 (Theaceae)ツバキ 属 (Camellia)の 木 本 性 常 緑 樹 である 茶 は 世 界 中 で 飲 用 されており 茶 の 種 類 には 生 葉 を 発 酵 させてつくる 紅 茶 と 発 酵 させないで つくる 緑 茶 さらには 両 者 の 中 間 の 半 発 酵 茶 がある( 参 照 6) 2006 年 現 在 日 本 で の 紅 茶 ( 茶 葉 )の 消 費 量 は 年 間 約 1.70 万 t と 推 定 されている( 参 照 7) 本 食 品 は BTP エキスを 配 合 した 紅 茶 飲 料 である 2.in vitro 及 び 動 物 を 用 いた in vivo 試 験 (1) 復 帰 突 然 変 異 試 験 1 BTP エキス BTP エキスについて Salmonella typhimurium TA98 TA100 TA1535 及 び TA1537 株 並 びに Escherichia coli WP2uvrA 株 を 用 いて 5,000 g/plate を 最 高 用 1 1 本 当 たり 2 BTP:Black Tea Polyphenols 3 BTP エキス: 紅 茶 葉 の 熱 水 抽 出 物 から 一 部 の 成 分 (カテキン 類 及 びカフェイン)を 除 去 し 濃 縮 したエキス 4

量 とした 復 帰 突 然 変 異 試 験 が 実 施 された その 結 果 代 謝 活 性 化 系 非 存 在 下 ( S9mix)での TA1537 株 における 5,000 g/plate でのみ 陰 性 対 照 値 の 2 倍 を 超 えるコロニー 数 の 増 加 が 認 められたことから 陽 性 と 判 断 された( 参 照 8) 2 紅 茶 熱 水 抽 出 物 4 BTP エキスで 認 められたコロニー 数 の 増 加 が 紅 茶 葉 の 熱 水 抽 出 物 中 の 成 分 によ るものかを 確 認 するために 紅 茶 熱 水 抽 出 物 及 び BTP エキスについて Salmonella typhimurium TA1537 株 を 用 いて S9mix の 条 件 で 10,000 g/plate を 最 高 用 量 とした 復 帰 突 然 変 異 試 験 が 実 施 された その 結 果 紅 茶 熱 水 抽 出 物 及 び BTP エキスのいずれも 用 量 依 存 的 にコロニー 数 の 増 加 が 認 められた( 参 照 9) (2) 染 色 体 異 常 試 験 BTP エキスについて 雌 チャイニーズハムスター 肺 由 来 の 線 維 芽 細 胞 株 (CHL/IU)を 用 いて 染 色 体 異 常 試 験 が 実 施 された 短 時 間 処 理 法 の S9mix で は 最 高 用 量 を 1,000 g/ml とし 短 時 間 処 理 法 の+S9mix では 最 高 用 量 を 2,000 g/ml とし 連 続 処 理 法 ( S9mix 24 時 間 処 理 )では 最 高 用 量 を 500 g/ml と 設 定 した いずれの 処 理 系 列 ともに 高 用 量 においては 細 胞 増 殖 抑 制 が 認 められた ため 短 時 間 処 理 法 の S9mix では 最 高 用 量 を 250 g/ml とし 短 時 間 処 理 法 の +S9mix では 最 高 用 量 を 632 g/ml とし 染 色 体 観 察 の 対 象 とした その 結 果 短 時 間 処 理 法 の S9mix の 250 g/ml においてのみ 陽 性 と 判 断 された なお 連 続 処 理 法 については 短 時 間 処 理 法 の S9mix において 陽 性 と 判 断 された ため 観 察 が 行 われなかった( 参 照 10) (3) 小 核 試 験 (マウス) ICR マウス( 一 群 雄 6 匹 )に BTP エキス 2,000 mg/kg 体 重 を 最 高 用 量 として 24 時 間 間 隔 で 2 回 強 制 経 口 投 与 し 最 終 投 与 から 24 時 間 後 に 小 核 試 験 が 実 施 されて おり 結 果 は 全 て 陰 性 であった( 参 照 11) (4) 単 回 強 制 経 口 投 与 試 験 (ラット) SD ラット( 一 群 雌 雄 各 5 匹 )を 用 いた 強 制 経 口 投 与 (BTP エキス:0 500 1,000 2,000 mg/kg 体 重 )による 単 回 投 与 試 験 が 実 施 された その 結 果 死 亡 例 はなく 一 般 状 態 体 重 推 移 及 び 剖 検 所 見 に 投 与 による 異 常 は 認 められなかった( 参 照 12) 4 紅 茶 熱 水 抽 出 物 : 紅 茶 葉 の 熱 水 抽 出 物 を 濃 縮 したもの 5

(5)28 日 間 反 復 強 制 経 口 投 与 試 験 (ラット) SD ラット( 一 群 雌 雄 各 5 匹 )を 用 いた 強 制 経 口 投 与 (BTP エキス:0 100 300 1,000 mg/kg 体 重 )による 28 日 間 反 復 投 与 試 験 が 実 施 された その 結 果 死 亡 例 はなく 一 般 状 態 体 重 推 移 及 び 剖 検 所 見 に 投 与 による 異 常 は 認 められなかった 摂 餌 量 において 投 与 4 週 の 雌 100 mg/kg 群 及 び 300 mg/kg 群 で 対 照 群 と 比 較 して 有 意 な 低 値 が 認 められたが 投 与 量 との 関 連 及 び 体 重 減 少 が 認 められないことから 被 験 物 質 による 影 響 ではないとしている 血 液 検 査 において 有 意 な 変 動 が 散 見 されたが 用 量 依 存 性 を 認 めないこと 関 連 する 項 目 に 異 常 を 認 めないこと 等 から 毒 性 学 的 意 義 は 低 いとしている( 参 照 13) (6)91 日 間 反 復 強 制 経 口 投 与 試 験 (ラット) SD ラット( 一 群 雌 雄 各 10 匹 )を 用 いた 強 制 経 口 投 与 (BTP エキス:0 100 300 1,000 mg/kg 体 重 )による 91 日 間 反 復 投 与 試 験 が 実 施 された その 結 果 死 亡 例 はなく 一 般 状 態 体 重 及 び 摂 餌 量 に 異 常 は 認 められなかった 病 理 組 織 学 的 検 査 において 雄 300 mg/kg 群 (1 例 ) 及 び 1,000 mg/kg 群 (4 例 ) 並 びに 雌 1,000 mg/kg 群 (4 例 )で 腺 胃 粘 膜 の 軽 度 の 副 細 胞 増 加 胃 粘 膜 下 組 織 の 軽 度 の 好 酸 球 増 加 及 び 前 胃 と 腺 胃 の 境 界 縁 の 軽 度 の 粘 膜 上 皮 の 空 胞 化 が 認 められ た なお 増 加 した 副 細 胞 は PAS 染 色 陽 性 であった これら 胃 の 組 織 学 的 変 化 は 茶 抽 出 物 の 作 用 である 粘 液 分 泌 を 主 とする 機 能 亢 進 による 可 能 性 や BTP エキスの 胃 粘 膜 への 直 接 的 な 高 濃 度 暴 露 による 局 所 的 な 反 応 である 可 能 性 が 考 えられるが 胃 の 組 織 学 的 所 見 以 外 の 変 化 がないことから 毒 性 変 化 ではないとしている なお 尿 検 査 血 液 検 査 器 官 重 量 及 びその 他 の 病 理 組 織 学 的 検 査 において 有 意 な 変 動 及 び 所 見 が 散 見 されたが 用 量 依 存 性 を 認 めないこと 関 連 する 項 目 に 異 常 を 認 め ないこと 背 景 データの 範 囲 内 の 変 動 であること 等 から 被 験 物 質 投 与 に 関 連 する ものではないとしている( 参 照 14) 3.ヒト 試 験 (1)12 週 間 連 続 3 倍 過 剰 摂 取 試 験 ( 対 象 者 : 健 常 者 及 び 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 高 め の 人 ) BMI が 20 以 上 かつ 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 30~149 mg/dl 24 名 及 び 150~250 mg/dl 16 名 の 男 女 計 40 名 を 対 象 に 本 食 品 又 は 対 照 食 を 毎 食 時 1 本 (350 ml を 一 日 合 計 3 本 ) 12 週 間 連 続 摂 取 させるランダム 化 二 重 盲 検 並 行 群 間 比 較 試 験 が 実 施 された そのうち 3 名 ( 本 食 品 群 2 名 対 照 食 群 1 名 )は 脂 質 代 謝 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 がある 薬 剤 等 の 服 用 又 は 試 験 食 の 摂 取 と 因 果 関 係 のない 自 他 覚 症 状 に より 試 験 を 中 止 したため 試 験 完 了 者 は 37 名 であった その 結 果 理 学 的 検 査 及 び 血 液 検 査 において 血 清 鉄 や 血 清 フェリチン 等 に 有 意 な 変 動 が 散 見 されるものの 基 準 値 内 での 変 動 であった また 尿 検 査 において 臨 床 上 問 題 となる 所 見 は 認 められなかった 有 害 事 象 として 本 食 品 群 では 疲 労 感 (2 例 ) 感 冒 掻 痒 感 及 び 突 発 性 難 聴 ( 各 1 例 )が 対 照 食 群 では 感 冒 (3 例 ) 疲 労 感 鼻 炎 尿 潜 血 反 応 排 尿 回 数 増 加 6

及 び 中 性 脂 肪 値 高 値 ( 各 1 例 )が 認 められたが いずれも 単 発 的 偶 発 的 なもので ありすみやかに 消 失 して 摂 取 継 続 に 問 題 はなく 試 験 食 との 因 果 関 係 はないとして いる また 臨 床 上 問 題 となる 事 象 は 認 められなかった( 参 照 15) (2)12 週 間 連 続 摂 取 試 験 [ 一 部 12 週 間 連 続 3 倍 過 剰 摂 取 試 験 ]( 対 象 者 : 健 常 者 及 び 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 高 めの 人 ) 12 週 間 連 続 摂 取 試 験 ( 参 照 15)の 臨 床 検 査 所 見 のうち 基 準 値 内 での 変 動 であ るが 本 食 品 群 の 血 清 鉄 において 摂 取 開 始 時 と 比 較 して 摂 取 後 4 8 及 び 12 週 並 びに 後 観 察 16 週 において 有 意 な 低 値 が 認 められ 対 照 食 群 と 比 較 して 摂 取 後 8 週 において 有 意 な 低 値 が 認 められた さらに 本 食 品 群 では 摂 取 開 始 時 と 比 較 して 摂 取 後 8 及 び 12 週 並 びに 後 観 察 16 週 において 血 清 フェリチンの 有 意 な 低 値 が 認 め られた 茶 に 含 まれるポリフェノールは 食 事 からの 鉄 の 吸 収 を 阻 害 することが 知 ら れていることから この 低 下 の 原 因 として 本 食 品 の 長 期 摂 取 により 鉄 吸 収 が 低 下 し 鉄 代 謝 に 影 響 を 与 えた 可 能 性 が 考 えられる そこで 本 食 品 の 長 期 摂 取 が 鉄 代 謝 へ 及 ぼす 影 響 を 確 認 するため 本 食 品 を 12 週 間 連 続 摂 取 する 試 験 が 再 実 施 され た BMI が 20 以 上 かつ 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 30~250 mg/dl の 成 人 男 女 80 名 を 対 象 に 本 食 品 を 毎 食 時 1 本 (350 ml を 一 日 合 計 3 本 ; 本 食 品 3 本 群 ) 本 食 品 対 照 食 又 は 市 販 紅 茶 飲 料 を 夕 食 時 に 1 本 (350 ml を 一 日 1 本 ;それぞれ 本 食 品 1 本 群 対 照 食 1 本 群 市 販 紅 茶 飲 料 1 本 群 ) 12 週 間 連 続 摂 取 させるランダム 化 並 行 群 間 比 較 試 験 が 実 施 された そのうち 3 名 ( 本 食 品 3 本 群 2 名 対 照 食 1 本 群 1 名 )が 中 途 脱 落 したため 試 験 完 了 者 は 77 名 であった 中 止 理 由 は 本 食 品 3 本 群 では 1 名 は 摂 取 開 始 後 4 週 に AST ALT 及 び -GTP の 有 意 な 上 昇 が 認 められ 試 験 責 任 医 師 が 試 験 を 中 止 すべきと 判 断 もう 1 名 は 試 験 対 象 として 不 適 格 と 試 験 責 任 医 師 が 判 断 したためで 対 照 食 1 本 群 では 自 他 覚 症 状 により 試 験 責 任 医 師 が 当 該 被 験 者 の 試 験 継 続 が 困 難 と 判 断 したためであった その 結 果 本 食 品 1 本 群 では 血 清 鉄 血 清 フェリチン 及 びヘモグロビンに 摂 取 開 始 時 との 群 内 比 較 で 有 意 差 は 認 められなかった 本 食 品 3 本 群 では 血 清 鉄 及 び 血 清 フェリチンに 摂 取 開 始 時 との 群 内 比 較 で 有 意 な 差 は 認 められなかったが ヘモグ ロビンの 有 意 な 高 値 が 認 められた 試 験 飲 料 の 摂 取 に 伴 う 変 化 の 群 間 比 較 5 では 血 清 鉄 及 び 血 清 フェリチンには 試 験 飲 料 時 間 経 過 の 交 互 作 用 は 認 められなかっ たが ヘモグロビンには 交 互 作 用 が 認 められた ヘモグロビンの 増 加 は 摂 取 開 始 時 の 赤 血 球 産 生 能 亢 進 に 起 因 し 本 食 品 摂 取 との 関 連 性 はないとしている 以 上 より 本 食 品 の 1 本 及 び 3 本 の 長 期 摂 取 が 鉄 代 謝 へ 及 ぼす 影 響 は 確 認 されず 本 食 品 の 一 日 1 本 及 び 一 日 3 本 の 長 期 摂 取 により 貧 血 等 の 臨 床 上 の 問 題 が 生 じる 可 能 性 は 低 い としている なお 理 学 的 検 査 血 液 検 査 及 び 尿 検 査 において 問 題 となる 変 動 は 認 められな 5 試 験 飲 料 ( 本 食 品 3 本 群 本 食 品 1 本 群 対 照 食 1 本 群 )と 時 間 経 過 ( 摂 取 開 始 時 摂 取 後 4 週 8 週 及 び 12 週 )を 要 因 とする 反 復 測 定 による 二 元 配 置 分 散 分 析 (Bonferroni の 方 法 による 多 重 比 較 の 修 正 )で 解 析 した 7

かった また 試 験 期 間 中 に 認 められた 有 害 事 象 として 本 食 品 3 本 群 では 風 邪 胃 部 不 快 感 下 痢 等 ( 各 1 例 ) 本 食 品 1 本 群 では 風 邪 (6 例 ) 発 熱 咽 頭 痛 鼻 水 咽 頭 痛 下 痢 等 ( 各 1 例 ) 対 照 食 1 本 群 では 風 邪 (6 例 ) 腰 痛 下 痢 胃 部 不 快 感 等 ( 各 1 例 ) 市 販 紅 茶 飲 料 1 本 群 では 風 邪 口 内 炎 胃 もたれ 及 び 便 秘 腹 部 膨 満 感 ( 各 1 例 )が 認 められたが いずれの 有 害 事 象 も 試 験 食 との 因 果 関 係 は ないとしている( 参 照 16) なお 本 食 品 3 本 群 で 試 験 中 止 となった 被 験 者 の AST ALT 及 び -GTP の 有 意 な 上 昇 と 本 食 品 の 因 果 関 係 については 摂 取 中 止 後 も 値 が 基 準 値 内 に 戻 らなかったことから 申 請 者 は 被 験 者 固 有 の 症 状 によるものとしてい る (3)4 週 間 連 続 3 倍 過 剰 摂 取 試 験 ( 対 象 者 : 健 常 者 及 び 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 高 めの 人 ) BMI が 20 以 上 で 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 30~149 mg/dl 21 名 及 び 150~250 mg/dl 9 名 の 男 女 計 30 名 を 対 象 に 本 食 品 又 は 対 照 食 をいずれかの 食 事 において 一 度 に 3 本 4 週 間 連 続 摂 取 させるランダム 化 二 重 盲 検 並 行 群 間 比 較 試 験 が 実 施 さ れた そのうち 1 名 ( 本 食 品 群 )は 肝 障 害 が 認 められ 試 験 責 任 医 師 が 試 験 を 中 止 すべきと 判 断 したため 試 験 完 了 者 は 29 名 であった その 結 果 理 学 的 検 査 血 液 検 査 及 び 尿 検 査 において 有 意 な 変 動 が 散 見 されるも のの いずれも 基 準 値 内 での 変 動 であり 生 理 的 変 動 の 範 囲 内 であるとしている 有 害 事 象 として 本 食 品 群 では 頭 痛 胃 腸 炎 肝 障 害 (ALT AST γ-gtp ALP の 高 値 ) 中 性 脂 肪 値 上 昇 感 冒 耳 下 腺 炎 胃 もたれ 及 び 下 痢 ( 各 1 例 ) が 対 照 食 群 では CK 上 昇 及 びう 歯 ( 各 1 例 )が 認 められた 試 験 食 群 の 肝 障 害 は 摂 取 開 始 後 2 週 時 に 発 現 したが 試 験 中 止 から 4 週 後 の 追 跡 調 査 時 に 事 象 の 消 失 を 確 認 した 肝 障 害 の 原 因 として 肝 炎 胃 腸 炎 等 のウィルス 性 の 可 能 性 あるいは 摂 取 開 始 後 1 週 目 から 内 服 していた 医 薬 品 ( 鎮 痛 剤 )による 薬 剤 性 の 可 能 性 が 疑 わ れるため 本 事 象 と 本 食 品 との 因 果 関 係 は 多 分 関 連 なし としている その 他 の 事 象 は いずれも 単 発 的 偶 発 的 なものであり すみやかに 消 失 して 摂 取 継 続 に も 問 題 はなく 試 験 食 との 因 果 関 係 は 関 連 なし 又 は 多 分 関 連 なし としてい る また 臨 床 上 問 題 となる 事 象 は 認 められなかった( 参 照 15) 4.その 他 注 意 喚 起 表 示 について 健 常 者 及 び 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 高 めの 人 を 対 象 とした 12 週 間 連 続 摂 取 試 験 ( 参 照 16)により 申 請 者 は 本 食 品 の 一 日 1 本 及 び 一 日 3 本 の 長 期 摂 取 により 貧 血 等 の 臨 床 上 の 問 題 が 生 じる 可 能 性 は 低 いとしているが 妊 娠 中 の 女 性 の 貧 血 有 病 率 は 一 般 女 性 の 貧 血 有 病 率 よりも 高 いとされていること( 参 照 17)から 妊 娠 中 の 方 は 医 師 にご 相 談 の 上 摂 取 して 下 さい と 注 意 喚 起 表 示 を 行 うとしている 8

Ⅲ. 食 品 健 康 影 響 評 価 参 照 に 挙 げた 資 料 を 用 いて キリン 午 後 の 紅 茶 ヘルシーストレート の 食 品 健 康 影 響 評 価 を 実 施 した 本 食 品 の 関 与 成 分 である 高 分 子 紅 茶 ポリフェノールは 生 茶 葉 中 のカテキン 類 が 酸 化 重 合 した 高 分 子 のポリフェノールの 集 合 体 である 細 菌 を 用 いた 復 帰 突 然 変 異 試 験 及 びほ 乳 類 細 胞 を 用 いた 染 色 体 異 常 試 験 において S9mix の 高 用 量 処 理 条 件 にて 陽 性 であったが マウスを 用 いた 小 核 試 験 並 びにラッ トを 用 いた 単 回 強 制 経 口 投 与 試 験 28 日 間 及 び 91 日 間 反 復 強 制 経 口 投 与 試 験 におい て 問 題 となる 結 果 は 認 められなかったことから 生 体 にとって 問 題 となる 毒 性 はな いと 考 えられた ヒト 試 験 ( 健 常 者 及 び 空 腹 時 中 性 脂 肪 値 が 高 めの 人 を 対 象 とした 連 続 摂 取 試 験 及 び 連 続 過 剰 摂 取 試 験 )において 因 果 関 係 の 明 確 な 問 題 は 認 められなかった 上 記 試 験 結 果 等 を 用 いて 評 価 した 結 果 キリン 午 後 の 紅 茶 ヘルシーストレー ト については 提 出 された 資 料 に 基 づく 限 りにおいて 安 全 性 に 問 題 はないと 判 断 し た 9

< 別 紙 : 検 査 値 等 略 称 > ALT アラニンアミノトランスフェラーゼ AST アスパラギン 酸 アミノトランスフェラーゼ BMI Body Mass Index( 肥 満 指 数 ): 体 重 (kg) 身 長 (m) 2 CK クレアチンキナーゼ -GTP -グルタミルトランスペプチダーゼ 10

< 参 照 > 1. Uchiyama S, Taniguchi Y, Saka A, Yoshida A and Yajima H: Prevention of diet-induced obesity by dietary black tea polyphenols extract in vitro and in vivo. Nutrition. 2011; 27(3): 287-292 2. BTP エキスに 含 まれる BTP の 活 性 寄 与 率 評 価 試 験 2009( 社 内 報 告 書 ) 3. Haslam E: Thoughts on thearubigins. Phytochemistry. 2003; 64(1): 61-73 4. 経 口 投 与 した BTP の 体 内 吸 収 ( 血 中 移 行 ) 評 価 試 験 2009( 社 内 報 告 書 ) 5. 経 口 投 与 した BTP の 糞 中 排 泄 率 評 価 試 験 2009( 社 内 報 告 書 ) 6. 中 村 順 行 :2. 茶 の 栽 培 とバイオテクノロジー: 茶 の 科 学 ( 朝 倉 書 店 )p11 21, 1991 7. 斉 藤 由 美, 清 水 元 :1 章 紅 茶 の 歴 史 と 文 化 : 紅 茶 の 保 健 機 能 と 文 化 (アイ ケ イコーポレーション)p2-28, 2008 8. 紅 茶 エキス(BTP エキス)の 細 菌 を 用 いる 復 帰 突 然 変 異 試 験 2008( 試 験 報 告 書 ) 9. BTP エキスの 遺 伝 毒 性 に 関 する 追 加 試 験 2014( 社 内 報 告 書 ) 10. 紅 茶 エキス(BTP エキス)のほ 乳 類 培 養 細 胞 を 用 いる 染 色 体 異 常 試 験 2008( 試 験 報 告 書 ) 11. 紅 茶 エキス(BTP エキス)のマウスを 用 いる 小 核 試 験 2008( 試 験 報 告 書 ) 12. 紅 茶 エキス(BTP エキス)のラットを 用 いた 単 回 経 口 投 与 毒 性 試 験 2008( 試 験 報 告 書 ) 13. 紅 茶 エキス(BTP エキス)のラットを 用 いた 28 日 間 反 復 経 口 投 与 毒 性 試 験 ( 用 量 設 定 試 験 ) 2008( 試 験 報 告 書 ) 14. 紅 茶 エキス(BTP エキス)のラットを 用 いた 13 週 間 反 復 経 口 投 与 毒 性 試 験 2009 ( 試 験 報 告 書 ) 15. 有 馬 昌 広, 四 元 祐 子, 和 田 宏 美, 中 村 智 彦, 出 内 桂 二, 人 見 能 貴, 他 : 紅 茶 ポリフ ェノール 高 含 有 紅 茶 飲 料 の 長 期 摂 取 時 および 過 剰 摂 取 時 の 安 全 性 の 検 討 薬 理 と 治 療 2009; 37(9): 773-789 16. 八 田 樹 輝, 四 元 祐 子, 人 見 能 貴, 塩 谷 順 彦, 西 牟 田 守, 若 林 英 行 : 紅 茶 ポリフェノ ール 高 含 有 紅 茶 飲 料 の 長 期 摂 取 が 鉄 代 謝 へ 及 ぼす 影 響 について 薬 理 と 治 療 2012;40(3): 219-229 17. 厚 生 労 働 省 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 策 定 検 討 会 :6.2 微 量 ミネラル 6.2.1 鉄 (Fe) 日 本 人 の 食 事 摂 取 基 準 (2010 年 版 ) p218-226, 2009 11