202,2 月脇屋 大曲 卜部 河原 宮崎 明石 永渕 松本日豚会誌 49 巻 4 号 て, トウモロコシよりもリジン含量が高い飼料用米や大麦を利用して, 製茶加工残さ等の茶葉残さとを組み合わせた暑熱対策技術試験を実施している 前報では,2 mm 以下に粉砕した飼料用米 0% と大麦 5% を製茶加

Similar documents
分娩後の発情回帰と血液生化学値との関係(第2報)

オレンジとんちゃん研報

分析にあたり 血統情報については 導入市場が 北海道 東北および九州と離れ 繁殖牛の母集団の血統情報に大きな差異が予測されるため 種雄牛のみを取り入れることとした ただし 遺伝的要因として取り上げた種雄牛に関して 後代産子牛が 2 頭以下の種雄牛については 本分析からは除外した すなわち 血液成分お


<4D F736F F D F093458F6F82B582BD8D9596D198618EED8E938B8D82CC94EC88E78CF889CA2E646F63>

2014,12 月 京 谷 西 牧 菅 野 りをせず 籾 米 のまま 利 用 することにより 籾 摺 りに 要 する 手 間 やコストを 削 減 できる 利 点 もある 例 え ば, 市 販 配 合 飼 料 に 籾 米 を 50% 配 合 すると, 玄 米 を 50% 配 合 した 場 合 に 比

< F31312D E837E C18B8B975E8B8D93F72E6A>

部屋に収容した (40 羽 /3.3 平方メートル ) 表 1 試験区分 区 ( 性別 ) 羽数 飼 料 対照区 ( ) 52 通常 ( 市販飼料 ) 対照区 ( ) 52 通常 ( 市販飼料 ) 試験区 ( ) 52 高 CP(4~6w 魚粉 4% 添加 ) 試験区 ( ) 52 高 CP(4~6

Microsoft Word - 要約.docx

発酵リキッド飼料へのチョコレート添加が肥育豚の発育および肉質に及ぼす影響

Microsoft Word - 02肉牛研究室

Taro-食品残さ(p72-).jtd

untitled

6-1 指定食肉 ( 豚肉及び牛肉 ) の安定価格肉用子牛の保証基準価格等算定概要 生産局 平成 27 年 1 月

資料 6-1 指定食肉 ( 豚肉及び牛肉 ) の安定価格肉用子牛の保証基準価格等算定概要 生産局 平成 27 年 12 月

(Microsoft Word -

untitled

日本調理科学会誌 Vol. 45,No. 1,19~24(2012) ノート しょうゆと糖の加熱反応物による乳化作用について Emulsification Intensity of Glucose Supplemented Soy Sauce by Heating 高田優子 * 鈴木宗治 ** 内田

平成23年度問題別研究会資料|牛肉の香りに基づくおいしさと諸成分との関係

スライド 1

平成24年度農研機構シンポジウム資料|牛肉における放射性セシウムの飼料からの移行について

78 福岡県農林業総合試験場研究報告 4(2018) 暑熱期に給与し, 育成率の低下が防止できるか検討した さらに 4 週齢から 6 週間給与した区について 2 水準の ME を設定し, 暑熱期における適正な ME 値を検討した 脂肪酸組成について前報 (2016) では, もも肉の皮下脂肪中のオレ

平成 30 年度アグリ技術シーズセミナー in 沖縄 沖縄産資源を活用したヤギ用飼料の開発と 沖縄肉用ヤギのブランド化へ向けた研究 取組 琉球大学農学部長嶺樹

牛枝肉取引規格の概要_表紙.indd

ウェブ23Brev2

木村 大口 山本 河野 : 馬鈴薯由来残渣の給与が肉豚の発育と肉質に及ぼす影響 120 緒 言 食品資源の再生利用等の促進に関する法律 ( 平成 12 年法律第 116 号 : 略称 食品リサイクル法 ) の施行により 食品工場より排出される日切れ品 在庫調整品等の食品廃棄物は 食品循環資源として飼

平成 29 年度 消費者の意識に関する調査 結果報告書 食品ロス削減の周知及び実践状況に関する調査 平成 30 年 3 月 消費者庁消費者政策課

定を行った.. 試験 3: 去勢適期の再検討去勢適期の検討のため, 去勢日齢を 28 日齢,2 日齢とした試験区と対照区として雌雄別飼育の2 区を設定した. 供試羽数は各試験区と対照区の雄を 25 羽, 対照区雌を 2 羽とした. 飼育方法は平飼いで不断給餌とし,191 日齢で解体調査を行った. 試

参考1中酪(H23.11)

国産粗飼料増産対策事業実施要綱 16 生畜第 4388 号平成 17 年 4 月 1 日農林水産事務次官依命通知 改正 平成 18 年 4 月 5 日 17 生畜第 3156 号 改正 平成 20 年 4 月 1 日 19 生畜第 2447 号 改正 平成 21 年 4 月 1 日 20 生畜第 1


研究報告本文.indd

内臓脂肪評価目的による 腹部CT法における 再構成フィルタ関数の影響

(Microsoft Word -


食品中の脂質分析における前処理と分析手法の影響

Microsoft PowerPoint - Ppt ppt[読み取り専用]

2018/11/26 水産 ゴマサバ 和歌山県 検出せず 2018/11/27 畜産 PC 国産牛肉 ( ) 埼玉県 検出せず 2018/11/27 畜産 PC 国産牛肉 ( ) 香川県 検出せず 2018/11/27 畜産 PC 国産牛肉 (

2015 年度 SFC 研究所プロジェクト補助 和食に特徴的な植物性 動物性蛋白質の健康予防効果 研究成果報告書 平成 28 年 2 月 29 日 研究代表者 : 渡辺光博 ( 政策 メディア研究科教授 ) 1

褐毛和種(熊本系)の遺伝的能力の推移について


1 Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. /., No.1, (,**1) 313 * ** * ** Regional Chemical Composition and Microbial Flora of Commercial Hat

<4D F736F F D208D9596D198618EED8B8E90A88B8D82CC E837E EC88E72E646F63>

<4D F736F F D C A838A815B B438CF395CF93AE91CE8DF D48505F205F F8DC58F4994C5205F838D835393FC82E88F4390B3816A2E646F63>

ふくしまからはじめよう 農業技術情報 ( 第 39 号 ) 平成 25 年 4 月 22 日 カリウム濃度の高い牧草の利用技術 1 牧草のカリウム含量の変化について 2 乳用牛の飼養管理について 3 肉用牛の飼養管理について 福島県農林水産部 牧草の放射性セシウムの吸収抑制対策として 早春および刈取

Taro-handbook2.jtd

<945F96F B3816A2E786264>


H25.18

470_1

スライド 1

黒毛和種去勢牛肉の脂肪含量の異なる部位での熟成効果の検討 表 1 ( と畜後 6 日 ) ( と畜後 20 日 ) ( と畜後 34 日 ) 長期熟成 0 日 長期熟成 14 日 長期熟成 28 日 長期熟成概要 真空包装 真空包装 熟成温度 2~3 熟成温度 2~3 供試部位 リブロース : 筋肉

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

焼酎粕飼料を製造できることを過去の研究で明らかにしている ( 日本醸造協会誌 106 巻 (2011)11 号 p785 ~ 790) 一方 近年の研究で 食品開発センターが県内焼酎もろみから分離した乳酸菌は 肝機能改善効果があるとされる機能性成分オルニチンを生成することが分かった 本研究では 従来

2) エネルギー 栄養素の各食事からの摂取割合 (%) 学年 性別ごとに 平日 休日の各食事からのエネルギー 栄養素の摂取割合を記述した 休日は 平日よりも昼食からのエネルギー摂取割合が下がり (28~31% 程度 ) 朝食 夕食 間食からのエネルギー摂取割合が上昇した 特に間食からのエネルギー摂取

< F31312D93FB8B8D82CC95AA95D8914F8CE382CC8E94977B8AC7979D>

コントラクター及びTMRセンターの現状

2

2. 栄養管理計画のすすめ方 給食施設における栄養管理計画は, 提供する食事を中心とした計画と, 対象者を中心とした計画があります 計画を進める際は, それぞれの施設の種類や目的に応じて,PDCA サイクルに基づき行うことが重要です 1. 食事を提供する対象者の特性の把握 ( 個人のアセスメントと栄


食品には たんぱく質や脂質 炭水化物などの栄養成分が含まれています 私たちが健康な生活を送ることができるのは 食品から必要な栄養を必要な量とっているからです 食材を加熱すると 食材に天然に含まれている成分から新たな成分ができることがあります それによって 例えばパンを焼いたときの美味しそうな色 コー

の差については確認できないが 一般的に定温で流通している弁当の管理方法等についてアンケートにより調査した その結果 大部分の事業者が管理温度の設定理由として JAS 規格と同様に食味等の品質の低下及び微生物の繁殖を抑えることを挙げ 許容差は JAS 規格と同様に ±2 としていた また 温度の測定方

DiovNT

2 研 究 背 景 食 肉 は 量 的 生 産 を 目 的 とした 時 代 から 質 的 生 産 に 切 り 替 わった しかし 食 肉 品 質 には 多 数 の 要 素 が 関 係 し(タンパク 質 脂 肪 糖 熟 成 など) 食 品 の 中 でも 評 価 が 難 しいとされる そこで 諸 々の

島津ジーエルシー総合カタログ2017【固相抽出】

<4D F736F F D E9F90A291E391E F78C7B91A290AC8E8E8CB A2E646F63>

スライド 1

< E188CA8C9F8FD88A65955C2E786C73>

愛媛畜研セ研報 2:(2014) Bull. Ehime Livestock Res. Cen 県内産黒毛和種肥育牛の脂肪酸組成の状況 岡幸宏 今岡豊 * 要約県内産黒毛和種肥育牛 210 頭 ( 去勢牛 117 頭 雌牛 93 頭 ) の胸最長筋について脂肪酸組成を測定し 性 生

Microsoft Word 畜産講座(前田)

<955C8E86208A6D92E8206F75742E6169>

,300

- 1 - Ⅰ. 調査設計 1. 調査の目的 本調査は 全国 47 都道府県で スギ花粉症の現状と生活に及ぼす影響や 現状の対策と満足度 また 治療に対する理解度と情報の到達度など 現在のスギ花粉症の実態について調査しています 2. 調査の内容 - 調査対象 : ご自身がスギ花粉症である方 -サンプ



維持期におけるイヌ用手作り食の 栄養学的な問題とその解消 清水いと世 第 1 章緒論総合栄養食は 毎日の主要な食事として給与することを目的とし 当該ペットフード及び水のみで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養的にバランスのとれたもの とされており 国内のイヌ用の総合栄養食の品質規格と

平成24年度飼料イネの研究と普及に関する情報交換会資料|飼料用米の肉牛への給与技術

スライド 1

マヨネーズの新しい「裏ワザ」研究

1 食に関する志向 健康志向が調査開始以来最高 特に7 歳代の上昇顕著 消費者の健康志向は46.3% で 食に対する健康意識の高まりを示す結果となった 前回調査で反転上昇した食費を節約する経済性志向は 依然厳しい雇用環境等を背景に 今回調査でも39.3% と前回調査並みの高い水準となった 年代別にみ

中村 金子 福間 小林 毛和種は 120 日および 151 kg で導入した. 供試牛はイタリアンライグラス [ 品種 : さちあおば ( 極早生 ), 優春 ( 早生 ), ナガハヒカリ ( 中生 ), ヒタチヒカリ ( 晩生 ), ジャンボ ( 晩生 ) ならびにアキアオバ Ⅲ( 極晩生 ) の

Microsoft Word - 化学構造式集 doc

Taro-H26.18

4 - Tues Junichi Ito.Commercialization

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2


Taro-01(1-8)天草坂梨.jtd

Microsoft Word - 認知度調査HP原稿

untitled

平成 27 年 3 月 4 日農林水産省消費 安全局 平成 27 年度食品の安全性に関する有害化学物質及び有害微生物のサーベイランス モニタリング年次計画 1. 基本的な考え方食品安全行政にリスクアナリシスが導入され 科学に基づいた行政の推進が必要となっています このため 農林水産省は 食品の安全性

Microsoft Word - Ⅲ-11. VE-1 修正後 3.14.doc

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

日本スポーツ栄養研究誌 vol 目次 総説 原著 11 短報 19 実践報告 資料 45 抄録

Techniques for Nuclear and Particle Physics Experiments Energy Loss by Radiation : Bremsstrahlung 制動放射によるエネルギー損失は σ r 2 e = (e 2 mc 2 ) 2 で表される為

Taro-40-11[15号p86-84]気候変動

経済論集 46‐1(よこ)(P)/2.三崎

Microsoft Word - 宮崎FMDマニュアル⑦ 指針別紙(評価)

< F31312D A18C608EBF82CC88E F090CD8145>

4 身体活動量カロリズム内に記憶されているデータを表計算ソフトに入力し, 身体活動量の分析を行った 身体活動量の測定結果から, 連続した 7 日間の平均, 学校に通っている平日平均, 学校が休みである土日平均について, 総エネルギー消費量, 活動エネルギー量, 歩数, エクササイズ量から分析を行った

248 Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol. /-, No./,,.2,/. (,**0) 12 * * * Microencapsulation of Glutamine with Zein by a Solvent Evaporation Metho

Transcription:

日豚会誌 49(4)65-72 202,2 月 技術ノート 大麦の配合割合が夏季の肥育豚の枝肉成績と肉質成績に及ぼす影響 脇屋裕一郎 大曲秀明 卜部大輔 河原弘文 宮崎秀雄 * 明石真幸 * 永渕成樹 松本光史 ** 佐賀県畜産試験場, 佐賀県武雄市山内町宮野 23242-2,849-2305 * 佐賀県茶業試験場, 佐賀県嬉野市嬉野町下野丙 870-5,843-0302 ** ( 独 ) 農業 食品産業技術総合研究機構九州沖縄農業研究センター, 熊本県合志市須屋 242,86-92 (202 年 6 月 28 日受付,202 年 8 月 29 日受理 ) 緒言トウモロコシを主体とした輸入穀物価格の高騰から, 地域で生産, 確保できる自給飼料を利用した飼料体系への変換が求められているが, 我が国の畜産業は, 大規模化等に伴い輸入飼料に依存した飼養体系を行ってきた結果, 穀物等の濃厚飼料の自給率は % にとどまっている ( 農林水産省, 202) また, 地域で確保できる飼料として, 食品廃棄物を地域未利用資源として利用する取り組みが盛んに行われており, 飼料価格の高騰対策と併せて, 経営安定のためには, 地域未利用資源に含まれる機能性成分を利用した付加価値の高い畜産物の生産が求められている さらに, 九州地域をはじめとした西南暖地では, 温暖化による気温の上昇により, 肥育豚の増 体が悪くなるなど生産性が低下しており, 自給飼料を主体とした暑熱対策技術を確立する必要がある 暑熱期に肥育豚の生産性が低下する一因として, 飼料摂取量の不足や消化率の低下により, 必須アミノ酸 ( リジン ) の利用性が低下することが明らかにされており ( 松本ら,2008,2009), 暑熱環境下の肥育豚では, リジンの不足分を補充することで, 生産性の改善ができる可能性がある 脇屋ら (2009,200) は, 佐賀県の特産農産物である茶の製茶工程で発生する製茶加工残さを利用して肥育豚に市販飼料に対して重量比で肥育前期 2%, 肥育後期 % 添加することで, カテキン等の効果による豚肉の背脂肪厚低減効果と併せてロース肉中の α-トコフェロール含量の増加等を確認している そこで, 佐賀県の地域性を活かした飼料とし Effects of Barley-Mixing Ratio in Diet on Carcass Characteristics and Meat Quality in Fattening Pigs under High Ambient Temperature Yuichiro WAKIYA, Hideaki OMAGARI, Daisuke URABE, Hirofumi KAWAHARA, Hideo MIYAZAKI*, Sadayuki AKAISHI*, Shigeki NAGAFUCHI and Mitsuhito MATSUMOTO** Saga Prefectural Livestock Experiment Station, Takeo, Saga 849-2305, Japan * Saga Tea Experiment Station, Ureshino, Saga 843-0302, Japan ** Kyushu Okinawa Agricultural Research Center, NARO, Koshi, Kumamoto 86-92, Japan 連絡者 : 脇屋裕一郎 (E-mail : wakiya-yuuichirou@pref.saga.lg.jp Tel. 0954-45-2030) 65

202,2 月脇屋 大曲 卜部 河原 宮崎 明石 永渕 松本日豚会誌 49 巻 4 号 て, トウモロコシよりもリジン含量が高い飼料用米や大麦を利用して, 製茶加工残さ等の茶葉残さとを組み合わせた暑熱対策技術試験を実施している 前報では,2 mm 以下に粉砕した飼料用米 0% と大麦 5% を製茶加工残さと併せて配合した飼料を夏季の肥育豚に給与することで, 慣行飼料と同等の飼養成績と肉質成績が得られ, 官能検査で高い評価が得られることが確認された ( 脇屋ら, 202) 不足するリジンの補充として, 飼料用米と比べて大麦はリジン含量が高く ( 独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構編,2009), 暑熱期における飼養成績などの改善効果が期待できるが, 栄養価, 消化性等を考慮した適正な配合割合を検討する必要がある そこで, 本試験では飼料用米の配合割合を 0% に固定し, 大麦の配合割合の違いが暑熱条件下における肥育豚の枝肉成績および肉質成績に及ぼす影響を調査した 材料および方法供試した飼料用米, 大麦および製茶加工残さについて, 飼料用米は ニシアオバ 玄米, 大麦は ニシノヒカリ の規格外品(5 mm 以下 ), 製茶加工残さは,JA さが嬉野茶製茶工場において, 茶葉の加工工程において回収された水分約 20% 程度の残さを飼料乾燥機で水分を約 0% まで乾燥させてから供試した ランドレース去勢豚 5 頭を用いて, コンクリート平床豚房で3 試験区を設けて, 各試験区 5 頭群飼により, 暑熱条件下 (6 月 9 月 ) で肥育試験を行った 試験期間中の豚房内の平均気温は 26.4, 最低気温は 7.7, 最高気温は 36.8 となった 供試飼料について, 肥育前期には市販飼料に製茶加工残さを 2% 配合して各区に給与した 肥育後期には, 大麦はトウモロコシとの代替で, 飼料用米 0%, 大麦 5% を配合した飼料を試験区 に, 飼料用米 0% と大麦 5% を配合した飼料を試験区 2 に, 飼料用米 0% と大麦 25% を配合した飼料を試験区 3にそれぞれ給与した なお, 各区の肥育後期飼料には製茶加工残さを % 配合した ( 表 ) 表. 肥育飼料の配合設計 (%) Table. Ingredient of Experimental diet (%) Fatting stage Materials Exp. Exp. 2 Exp. 3 The first Commercial diet ) 98 98 98 fattening diet Tea manufacturing residual 2 2 2 Corn 65 55 45 Forage rice 0 0 0 Barley 5 5 25 Wheat bran The second fattening diet Soybean cake fish meal Tea manufacturing residual 6 6 6 Vitamin et. al TDN (%) 77.2 76. 75.0 CP (%) 5. 5.3 5.5 ) Composition of commercial diet : Corn 5.%, Grain sorghum 5.0%, Soybean meal 4.6%, Rapeseed meal 0.0%, Wheat bran 2.4%, Vitamin et. al.9% 66

202,2 月大麦の配合割合による枝肉, 肉質効果日豚会誌 49 巻 4 号 肥育前期飼料から後期飼料への切り替えは, 各試験区の平均体重が 65 75 kg の範囲に達した段階で行い, 試験期間中は不断給餌とした 供試豚が 0 kg に達した時点でと畜して, 枝肉調査, 肉質の理化学特性の分析を行うとともに, ロース肉による官能評価を行った 調査項目として, 試験に供試した飼料の一般成分, アミノ酸含量について分析を行った アミノ酸含量の分析は, 塩酸加水分解の後, アミノ酸による抽出と高速アミノ酸分析計による分離により定量した その他の一般成分は常法 ( 畜産試験場加工第 2 研究室,990) に準じた 飼養成績については日増体量, 枝肉成績については枝肉重量, 背脂肪厚, ロース断面積等をそれぞれ調査した ロース断面積は体長の/2の部位を超音波測定装置のスーパーアイミート ( 富士平工業社製, 東京 ) でと畜前日に計測した 肉質成績について, と体から第 4 3 胸椎間のサンプルを採取し, 分析に供するまで 8 で保存した 肉質成績について, 胸最長筋の水分, 保水力, 伸展性などの理化学性状, 遊離アミノ酸含量について測定を行った また, 背脂肪内層の脂肪融点と脂肪酸組成を測定した 肉質に係る一般理化学性状の測定は, 常法 ( 畜産試験場加工第 2 研究室,990) に, また飼料分析に係る一般成分は飼料分析基準 ( 農林水産省,2008) に準じた 胸最長筋の遊離アミノ酸含量は, スルホサリチル酸で抽出して高速アミノ酸分析計により定量した 脂肪内層の脂肪酸組成は, ガスクロマトグラフィにより定量した 破断応力は高橋ら (2004) の方法に準じて測定した 官能評価は, 肉質成績で最も良い成績が得られた試験区と試験区 のロース肉の 2 点について, 0 代 70 代までの一般消費者 0 名を対象とした消費者型で実施した 試験は, ロース肉を 2 3 mm 程度にスライスした後, 唐沢ら (994) の方法によって検査に供した 調査項目は やわらかさ, 香り, うま味 の 3 項目で, やわらかさ について 非常に固い ( 2) 非常にやわらかい (+2), 香り および うま味 について 非常に弱い ( 2) 非常に強い (+2) の 5 段階評点法で評価した 得られたデータに関して, 官能評価以外は統計ソフト Stat View(SAS Institute Inc., Version 5.0) で一元配置分散分析を行い, 危険率 5% 以下になった場合に有意差があるものとし, さらに多重比較 (Turkey-Kramer 検定 ) を行った また, 官能評価は二項検定法により統計処理を行った 結果表 2に供試した肥育後期飼料の飼料成分を示す 飼料中のアミノ酸リジン含量は, 大麦の配合割合を高めることで多くなった また他のアミノ酸含量についても, リジンと同様な傾向が確認された 表 3に各試験区における肥育豚の飼養成績を示す 日増体量は, 数値的には試験区 2および試験区 3 が試験区 よりも高い値を示したが, 有意差は見られなかった 表 4に各試験区における肥育豚の枝肉成績の比較を示す ロース断面積は, 試験区 3 が試験区 と比較して有意に大きくなることが確認された (P<0.05) 表 2. 供試した肥育後期飼料の飼料成分 ( 現物 %) Table 2. Component of the second fattening diet (FM%) Exp. Moisture 8.4 Crude protein Crude fat Crude fiber Crude ash Nitrogen free extract Arginine Histidine Isoleucine Leucine Lysine Phenylalanine Threonine Valine 5.0 4.6 2.2 3.2 66.6 0.74 0.33 0.52.24 0.67 0.67 0.5 0.63 Exp. 2 Exp. 3 8.4 5.2 4. 2.8 3. 66.4 8.3 5.7 4.0 2.5 3. 66.4 0.76 0.78 0.34 0.34 0.50 0.53.20.20 0.68 0.7 0.68 0.70 0.5 0.53 0.63 0.64 67

202,2 月脇屋 大曲 卜部 河原 宮崎 明石 永渕 松本日豚会誌 49 巻 4 号 Table 3. 表 3. 各試験区における肥育豚の飼養成績 Feed intake and daily gain in fattening pigs Exp. Exp. 2 Exp. 3 All fattening period 2.80 3.06 2.78 Feed intake (kg/head/day) The first fattening period The second fattening period 2.94 2.79 3.25 3.02 3.34 2.59 All fattening period 0.73±0.02 0.85±0.03 0.82±0.06 Daily gain ) (kg/head/day) The first fattening period The second fattening period 0.84±0.5 0.68±0.08 0.99±0.08 0.78±0.06 0.98±0.02 0.73±0.09 ) Daily gain : Means±Standard deviation Table 4. 表 4. 各試験区における肥育豚の枝肉成績の比較 Effect of carcass measurements in fattening pigs Exp. Exp. 2 Exp. 3 Carcass weight (kg) Carcass yield (%) Carcass length (cm) Back loin length (I) (cm) Back loin length (II) (cm) Carcass width (cm) Backfat depth (shoulder) (cm) Backfat depth (back) (cm) Backfat depth (loin) (cm) Loin area (cm 2 ) 7.3±.8 72.0±.4 70.5±2.2 63.7±0.9 62.3±.4 62.4±. 00.0±2.4 00.6±3.8 99.0±2.6 82.0±2.3 84.4±4.4 83.0±.9 70.4±2.5 69.8±4.3 70.4±3.3 35.4±.8 34.9±.3 35.5±.7 3.8±0.3 3.8±0.5 3.9±0.4 2.4±0.5 2.3±0.4 2.3±0.6 3.9±0.6 3.2±0.4 4.0±0.6 33.3±.2 a 36.±3.9 ab 37.4±.8 b Means±Standard deviation Shows significant difference(p<0.05) 表 5に各試験区における肥育豚の肉質成績の比較を示す 肉質形質について, 加熱損失は試験区 3 が試験区 と比較して有意に高くなり (P< 0.05), 剪断力価も有意差はなかったが試験区 3が高い値を示した 表 6に各試験区における背脂肪内層の脂肪酸組成を示す 背脂肪内層の脂肪酸組成では有意な差は確認されなかったが, 大麦の配合割合が高くな るほどオレイン酸の割合が増加した また, 飽和脂肪酸であるパルミチン酸, ステアリン酸の割合は大麦の配合割合が少ない試験区 が高く, リノール酸は大麦の配合割合が多い試験区 3が少なくなった 表 7に各試験区におけるロース肉中の遊離アミノ酸含量を示す 遊離アミノ酸含量については, 大麦配合による傾向は確認されなかったが, うま 68

202,2 月大麦の配合割合による枝肉, 肉質効果日豚会誌 49 巻 4 号 Moisture (%) Shear value (kgf) 表 5. 各試験区における肥育豚の肉質成績の比較 Fat melting temperature ( ) Crude protein (FM%) Crude fat (FM%) Table 5. Water holding capacity (%) Pressurization filter paper method Extension rate (%) Heating loss rate (%) Meat color Fat color L* a* b* L* a* b* Means±Standard deviation Shows significant difference(p<0.05) Effect of meat quality in fattening pigs Exp. Exp. 2 Exp. 3 73.8±0.5 73.4±0.7 73.9±.3 58.6±5. 59.8±5.6 57.3±3.5 2.2±3.8 20.±3.0 2.3±3.2 20.0±4.6 a 24.4±2.2 ab 25.8±2.0 b 5.6±3.4 6.5±5.7 20.5±4.7 36.2±2.7 36.7±3. 38.5±2.4 23.7±0.5 23.6±0.7 23.3±0.4 2.4±0.6 2.9±0.5 2.9±. 46.6±.4 46.6±.7 47.9±2.4 5.9±0.9 5.9±0.3 6.0±. 0.8±0.2 0.6±0. 0.7±0.2 73.0±.0 73.2±0.4 73.3±0.8 2.±0.8 2.5±0.5 2.±0.6 2.0±0.5 2.8±0.4 2.9±0.6 Table 6. 表 6. 各試験区における背脂肪内層の脂肪酸組成 Effect on fatty acid composition of subcutaneous fat Exp. Exp. 2 Exp. 3 Myristic acid.8±0.2.9±0.9.8±.3 Palmitic acid 25.8±2.0 24.±4.2 24.3±0.8 Stearic acid 3.4±.3.4±2.7 2.±.3 Palmitoleic acid 0.5±.2 2.0±2.0.7±0.5 Oleic acid 47.±.3 48.8±.4 49.5±0.7 Linoleic acid.4±0.2.8±2.8 0.7±.9 Means±Standard deviation, (%) みの主成分であるグルタミン酸は試験区 2が多かった 図 に官能評価における回答者の性別, 年代別人数, 図 2 に試験区 に対する試験区 2 のロース肉の官能評価を示す ロース肉による官能評価は試験区 2 と試験区 のロース芯を2 点比較で実施した 官能評価の回答者は, 男女割合は女性が 6 割を占めで, 年代では 50 代が最も多かった 試 験区 と比較して試験区 2は, 有意差は確認されなかったが, 全ての項目で高い評価が得られた 考察必須アミノ酸であるリジンをトウモロコシよりも多く含む飼料用米および大麦の特性と, 国内で生産される低利用資源 ( 製茶加工残さ ) の機能性特性を有効に活用するために, 大麦の配合割合の 69

202,2 月脇屋 大曲 卜部 河原 宮崎 明石 永渕 松本日豚会誌 49 巻 4 号 表 7. 各試験区におけるロース肉中の遊離アミノ酸含量 Table 7. Free amino acid composition of loin Exp. Exp. 2 Exp. 3 Taste and acid constituent Sweet constituent Flavor and bitter constituent Glutamic acid Aspartic acid Glutamine Asparagine Alanine Glycine Threonine Serine Proline Methionine Lysine Isoleucine Leucine Phenylalanine Tyrosine Valine Histidine Arginine Cystine 6.±.8 6.4±.7 5.6±.8.3±0.5.±0.3.±0.3 28.6±6.6 22.3±3.6 29.7±7.5.3±0.5.±0.3.±0.3 6.±3.3 4.6±3.8 3.3±.8 9.0±0.7 9.7±0.9 8.9±0.9 3.8±0.6 3.9±0.6 3.7±0.3 4.5±0.8 4.4±.0 4.0±0.2 2.9±0.4 2.7±0.2 2.6±0.3 2.6±0.3 2.5±0.7 2.4±0.2 4.6±0.4 4.3±0.5 3.9±0.3 3.4±0.4 3.3±0.4 3.±0.2 5.7±0.5 5.5±0.7 5.±0.4 3.4±0.4 3.5±0.6 3.4±0.2 3.3±0.3 3.3±0.5 3.±0.3 4.3±0.5 4.5±0.3 4.2±0.3.7±0.6.9±0.9.8±0.3 3.8±0.4 3.4±0.6 3.±0.3 0.±0. 0.±0. 0.±0. The others Taurine Ornithine 23.0±6.6 0.6±0.2 20.6±4.4 0.5±0. 26.3±9.5 0.5±0.3 Means±Standard deviation, (mg/00 g) 違いが枝肉成績および肉質等に及ぼす影響を調査した 枝肉成績について, 大麦の配合割合を多くすることで, ロース断面積は大きくなった 大和ら (99) は, 高エネルギー低蛋白質飼料に L-リジンを添加して, 暑熱時に給与することにより飼料摂取量は増加し, 発育促進効果が認められたことを報告している 本研究においても有意差は認められなかったものの, 大麦の添加により日増体量の増加が確認された また, 條々ら (994) は, 大麦添加によりロース断面積は大きくなる傾向がみられ, 肉中の脂肪含量は増加したと報告しており, 本試験においてもリジン含量の高い大麦を配合することで同様のことが確認された可能性が考 えられる 肉質形質では, 大麦配合割合が最も高い試験区 3 において, 試験区 と比較して加熱損失率が有意に高くなった 中村ら (200) は, 慣行飼料に大麦の配合割合を調整して肥育試験を行った結果, 配合割合が最も多い 50% 配合区で加熱損失率が高くなったと報告している また, 設楽ら (2005) は, 慣行飼料に乾燥豆腐粕を 30% 代替給与した場合に加熱胸最長筋の多汁性が低下したと報告しており, 大麦や乾燥豆腐粕を多く給与した場合に, 給与飼料の TDN は日本仕様標準 豚 ( 独立行政法人農業 生物系特定産業技術研究機構,2005) に示された肥育豚の要求量である 75% より低くなったことから, 栄養価の問題点がある 70

202,2 月大麦の配合割合による枝肉, 肉質効果日豚会誌 49 巻 4 号 図 2. 試験区 に対する試験区 2 のロース肉の官能評価 Fig. 2. Sensory evaluation of loin in Exp. 2 to Exp. 図. 官能評価における回答者の性別, 年代別人数 Fig.. Numbers of sex and age of sensory evaluation respondent ことが推察される 今回の試験では, 加熱損失率が高かった試験区 3 においても TDN が要求量を満たす 75% であったが, 暑熱環境下で消化率が変動していることも考えられることから, 暑熱期における適切な TDN の設定も含めて原因を検討する必要がある 背脂肪内層の脂肪酸組成について, 有意差はなかったが大麦の配合割合が高くなるほどオレイン酸の割合が増加した 前報 ( 脇屋ら,202) において, 慣行飼料に飼料用米, 大麦を配合することで, オレイン酸の増加とリノール酸の減少を確認しており, 本試験においても同様な傾向が確認された 官能評価の結果において, 試験区 と比較して, 試験区 2 のロース肉が高い評価となった 香り, うま味 の項目については, 試験 と比較して試験区 2がオレイン酸およびグルタミン酸含量が高かったことが理由として考えられるが, 有意な差はなかったため, 今後さらに高評価が得られるような配合割合を検討する必要がある また, 試験区 2 は試験区 と比較してロース肉の加熱損失率, 剪断力価は高くなったが, 官能評価で やわらかさ で高い評価を得たことより, 官能評価に影響を及ぼさない程度の数値差であったことが推察された 以上の結果から, 暑熱環境下で飼料用米, 大麦, 製茶加工残さの混合給与を行う場合, 大麦の配合割合を増やすことで枝肉のロース芯面積が大きくなる効果が見られた しかし, 大麦を 25% 配合した場合に加熱損失が高くなったことより, 栄養価等も含めて適正な配合割合を検討する必要がある 今後は, 大麦の配合割合を固定して, 栄養価も含めて飼料用米との最適配合割合を検討する 謝辞本研究は, 平成 23 年度農林水産省委託プロ 7

202,2 月脇屋 大曲 卜部 河原 宮崎 明石 永渕 松本日豚会誌 49 巻 4 号 ジェクト研究 自給飼料を基盤とした国産畜産物の高付加価値化技術の開発 4 自給飼料多給による高付加価値豚肉生産技術の開発 の研究課題である 飼料用米および麦と茶葉を組み合わせた 肥育豚の暑熱対策技術の開発 ( 課題番号 :46005) により実施されました 本研究を実施するに当たり, プロジェクトリーダーとしてご助言いただいた山形大学の吉田宣夫先生と, 畜産草地研究所の勝俣昌也上席研究員に深謝いたします また, 肉質分析を指導いただいた九州沖縄農業研究センター常石英作氏およびその他関係者各位に御礼申し上げます 文 畜産試験場加工第 2 研究室 :990, 豚肉の品質改善に関する研究実施要領,4-2, 農林水産省畜産試験場, 茨城. 独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構編 :2009, アミノ酸含量, 日本標準飼料成分表 (2009 年版 ),63-78, 中央畜産会, 東京. 独立行政法人農業 生物系特定産業技術研究機構編 :2005, 2.2 養分要求量 風乾飼料中含量 日本飼養標準 豚 (2005 年度版 ),8-9, 中央畜産会, 東京. 唐沢恵子 高崎禎子 渋谷立人 青木圭 伊藤米人 内田哲二 北村雅彦 條々和実 :994, 豚肉の保存, 調理法が官能検査に及ぼす影響, 日豚会誌,3,2-27. 條々和実 北村雅彦 石田昌弘 安藤純孝 : 994, 優良系統豚を活用した良食味豚肉生産技術の確立 ( 第 4 報 ), 山梨県畜産試験場研究報告,4, 9-20. 松本光史 村上斉 阪谷美樹 井上寛暁 梶雄次 : 2008, 暑熱環境が肥育後期豚の深部体温と消化吸収能力に及ぼす影響, 栄養生理研究会報,52,43-48. 松本光史 村上斉 井上寛暁 梶雄次 : 2009, 暑熱環境下の肥育後期豚では飼料中アミノ酸 献 の消化吸収能力が低下する, 平成 20 年度九州沖縄農業研究成果情報 ( 研究 参考 ) 中村真弓 野沢久夫 阿部泰男 大久保彰夫 中島芳郎 : 200, 系統豚 トチギ L 交雑利用に関する試験 給与飼料による肉質への影響の検討, 栃木県畜産試験場研究報告,9-9. 農林水産省 : 2008, 飼料分析基準,5-34, 平成 20 年 4 月 日 9 消安第 4729 号農林水産省消費 安全局長通知. 農林水産省 : 202, 飼料をめぐる情勢,,http: //www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/ pdf/meguru_2402.pdf,202 設楽修 岩本英治 和出敦夫 : 2005, 肥育豚への乾燥豆腐粕給与が発育と肉質に及ぼす影響, 兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告 畜産編,4,-5. 高橋知子 中川令恵 道脇幸博 川野亜紀 鈴木美紀 和田佳子 大越ひろ : 2004, 食べ易い食肉のテクスチャー特性と咀嚼運動, 日本家政学会誌,55,3-2. 脇屋裕一郎 安田みどり 坂井隆宏 大曲秀明 河原弘文 宮崎秀雄 下平秀丸 : 2009, 二番茶製茶加工残さ給与が肥育豚の枝肉および肉質に与える効果, 日本暖地畜産学会報,52,5-56. 脇屋裕一郎 安田みどり 大曲秀明 宮崎秀雄 北島由希 西尾公志 河原弘文 下平秀丸 : 200, 二番茶製茶加工残さ給与が群飼条件下における肥育豚の枝肉および肉質に与える効果, 日本暖地畜産学会報,53,57-65. 脇屋裕一郎 大曲秀明 山口妃鶴 河原弘文 宮崎秀雄 明石真幸 永渕成樹 松本光史 : 202, 飼料用米, 大麦, 製茶加工残さの混合給与とその粉砕粒度が暑熱環境下の肥育豚の発育, 枝肉成績および肉質に及ぼす影響, 日豚会誌,49, -3. 大和碩哉 投野和彦 古賀康弘 : 99, 西南暖地の暑熱環境下での豚の飼料摂取促進技術第 報肥育豚に対する低蛋白質飼料へのリジンの添加効果, 福岡県農業総合試験場研究報告 C ( 畜産 ),,2-24. 72