PowerPoint プレゼンテーション

Size: px
Start display at page:

Download "PowerPoint プレゼンテーション"

Transcription

1 軽水炉構造設計 2. 構造設計 ( 非クリープ域 ) 次の項目について説明する (0) 設計法の概要 (1) 機器分類と状態分類 (2) 構造設計基準 (2.1) 解析による設計と公式による設計 (2.2) 応力分類 (2.3) 延性破断および塑性崩壊に対する設計 (2.4) シェイクダウンと熱ラチェットに対する設計 (2.5) 疲労破損に対する設計 (2.6) 座屈に対する設計 1

2 (0) 設計法の概要 : 応力分類による設計 応力を その発生原因によって区分し 区分毎に異なる制限値を与える 応力分類 一次一般膜応力 一次局部膜応力 概略説明 外力によって断面に発生する平均応力 外力によって断面に平均に発生する応力だが 周囲との変形の整合のために発生する応力 一次応力 二次応力 ピーク応力 一次曲げ応力 モーメントによって断面内で引張から圧縮に変化する応力 熱応力など 応力集中などにより 一次 + 二次応力に付加されるもの 応力分類の考え方は 1963 年に発行された米国機械学会の原子炉圧力容器の規格 (ASME Boiler and Pressure Vessel Code Section Ⅲ) に初めて採用された その後まもなく 日本にも取り入れられた 2

3 (0) 設計法の概要 : 損傷防止の考え方 損傷の様式説明具体的な対処策 (1) 延性破壊金属の棒を引張っていくと 最終的に破断するような現象 一次一般膜応力を制限 (2) 塑性崩壊金属の棒に曲げ荷重を加えていくと 最終的に曲げ荷重を少し増やしただけで曲げ角度が著しく大きく増えるような現象 (3) 座屈金属の棒に圧縮荷重を加えていくと 弾性範囲でも急に著しい変形が生じるような現象 (4) 疲労損傷一回加えただけでは損傷しない大きさの荷重でも 繰り返し加えていると ついにはき裂が生じ 破断に至るような現象 (5) その他進行性変形 脆性破壊 応力腐食割れ等 一次 ( 膜 + 曲げ ) 応力を制限 外圧や圧縮応力などを制限 一次応力 + 二次応力 + ピーク応力を制限 3

4 (1) 機器分類と状態分類 重要度の観点から求められる機器分類 原子炉施設で使用されている構造物 ( 以下, 原子炉構造物という ) を考えると, 原子炉容器のようにその内部に多量の放射性物質を保有するとともに, 炉心を冷却する冷却材を保持するきわめて重要な機器から 万一破損を生じても直接的に炉心の損傷を引き起こす恐れがなく, その波及効果が比較的小さい機器まで, 安全上の重要度に幅があることに気がつく この場合, 原子炉施設のすべての機器に対して同一の設計裕度を課すよりも 安全上重要な機器ほど高い健全性を要求する方が合理的である 原子炉施設を設計する場合, まず機器などを安全上の重要度によっていくつかのクラスに分類し, その区分に応じて要求する健全性の水準を定めている この機器などの分類は 機器分類 とよばれている 4

5 (1) 機器分類と状態分類 (2) 重要度の観点から求められる機器分類 5

6 (1) 機器分類と状態分類 (3) 発生頻度に応じた運転状態分類 原子炉構造物の設計に当たって, いかなる荷重を想定すべきか考えてみよう 通常運転時に作用する運転圧力, 通常起動 停止に伴う熱荷重, 運転時に何らかの異常でトリップしたときの過渡変化に伴う熱荷重および圧力, 設計上想定されるいくつかのレベルの地震荷重などをあげることができよう ただし, これらの荷重はそれぞれ発生頻度が異なっている たとえば, 原子炉の通常起動に伴う熱荷重などは各運転サイクルごとに発生するものであるが, 設計用限界地震 ( いわゆる S2 地震 ) のように発生頻度がきわめて低い稀な事象として仮想的に想定ずるものもある 設計上考えなければならない荷重またはその荷重が生じる状態を発生頻度に応じていくつかに区分し, 発生頻度の高い事象ほどより厳しい制限を課して設計することは合理的といえる 6

7 (1) 機器分類と状態分類 (4) 発生頻度に応じた運転状態分類 7

8 (2) 構造設計基準 (2.1) 解析による設計と公式による設計 原子炉構造物のうち, 原子炉容器など, とくに重要な構造物 ( 第 1 種容器 ) に適用される構造設計基準としては,ASME Boiler and Pressure Vessel Code Section III Subsection NB*1( 以下, ASME Code Sec. III Sub. NB と略す ), 告示 501 号の第 1 種容器構造規格などがある 原子力以外の各種のボイラおよび圧力容器を対象とした構造設計基準である ASME Boiler and Pressure Vessel Code Section ⅥII は 今世紀初めに米国でボイラの爆発事故が相ついで起こったことを契機として最初に制定された ASME Boiler and Pressure Vessel Code Section I (Power Boiler 用設計基準 ) の系譜に属している (1) 公式による設計 : その基本思想は 公式による設計 (design b rule) とよばれるものである その主要な内容は, 単純な規格計算によって腹部の周方向応力が許容応力値以下であることを確認することである (2) 解析による設計 : 一方,ASME Code Sec.III Sub.NB の基本思想は," 解析による設計 (design b analsis)" とよばれるものである その考え方は, 起こりうるすべての破損様式を考慮し, 各破損様式に対して応力制限, 温度制限などを設け, 詳細な解析によってこれらの制限を満足することを確認することにより, 構造健全性を評価しようとするものである 8

9 (2) 構造設計基準 (2.1) 解析による設計と公式による設計 (2) ASME Code は次の 11 の Section とその規定の事例解釈である Code Case から成立. Section I Power Boilers Section II Material Specifications Section III Nuclear Components Section IV Heating Boilers Section V Nondestructive Examination Section VI Recommended Rules for Care and operation of Heating Boilers Section VII Recommended Rules for Care of Power Boilers Section VIII (Unfired)Pressure vessels Section IX Welding and Brazing Qualifications Section X Fiberglass Reinforced Plastic Pressure vessels Section XI Rules for Inservice Inspection of Nuclear Power Plant Components この中で,Section III は, 原子炉施設の機器の構造規格であり, 二つの編を用意している. Division 1 Code for Metal Components Division 2 Code for Concrete Reactor Vessels and Containments これらは, 次の 6 種に分類された機器について, それぞれ規定を設けている Class 1(Highest Qualit) Class 2(Intermediate Qualit) Class 3(Slightl better than commercial qualit) Class CS(For core support structures) Class MC(Metal containment : Containment Vessels) Component Support 9

10 (2) 構造設計基準 (2.2) 応力分類 一端を固定した棒の他端に, 右図 (a) では分銅を載せて一定の荷重を与え, また図 (b) ではネジを刻み, 締めつけて一定の強制変位を与えている 両者の応力は, その発生要因が異なっており, 前者を荷重制御型応力, また後者を変位制御型応力とよんで区別している この両者の応力の性質は基本的に異なっていることが重要である すなわち, (1) 荷重制御型応力の場合, 変形が増加しても応力は緩和されることがなく, この種の応力が過大になると変形が無制限に大きくなり直接延性破断に至る恐れがある (2) 変位制御型応力は, 発主要因である変位が規定されているのでこれに伴う変形やひずみは有限である 10

11 (2) 構造設計基準 (2.2) 応力分類 (2) 構造設計基準では, 上述の荷重制御応力および変位制御型応力の概念を取り入れて, 発生応力を 1 次応力,2 次応力およびピーク応力に分類している これらを具体例をあげて説明しよう 1 次応力の 1 例として, 左図 (a) に示すような一定の内圧を受ける円筒容器の胴部の局方向膜応力 σ p をあげよう 外力, 内力およびモーメントに対して単純なつり合い関係を満足する垂直応力またはせん断応力が 1 次応力である 2 次応力の代表例は, 熱応力と不連続応力である 熱応力は, 温度変化による材料の自由な熱膨張や熱収縮が拘束されることによって生じる応力であり, その例を右図 (b)( 内部流体の温度変動により肉厚方向に直線的温度勾配を生じた円筒容器の熱応力 ) に示す 11

12 (2.2) 応力分類 (3) 2 次応力 ( 不連続応力 ) とピーク応力 不連続応力の例を図 (a)( 内圧を受ける円筒容器と球形鏡との接合部の応力 ) に示す 円筒殼と球殼とでは, 内圧を受けたときに生じる半径方向変位に差がある このように変位差がある不連続な形状を強制的に連続にして接合すると局所的に高い応力が発生する このような応力が不連続応力とよばれるものである 不連続応力は変位制御型応力である 隣接部分の拘束または自己拘束により生じる垂直応力, またはせん断応力が 2 次応力である ピーク応力の一例として, 図 (b) に示すような円孔縁の応力があげよう この場合は応力集中に起因するものであるが, 他の例として, 変形には寄与しないが疲労に関与する局部熱応力がある このように, 応力集中または局部熱応力により,1 次応力または 2 次応力に付加される応力の増加分がピーク応力である 12

13 (2.2) 応力分類 (3) 応力分類と破損様式 発生応力を分類する必要があるのだろうか 理由は, この応力分類と構造物の破損様式との間に結びつきがあるからなのである たとえば, 延性破断に寄与するのは 1 次応力のみであり,2 次応力およびピーク応力は寄与しない また, 応力分類と破損様式との関連がわかれば, その知見に基づいて,1 次応力,2 次応力およびピーク応力をそれぞれが寄与する破損様式に応じて適切に制限することにより, 構造物の健全性が評価できるからである 応力分類と破損様式との結びつきをまとめると次のようになる すなわち (a) 延性破断, 塑性崩壊の破損様式に対して寄与するのは,1 次応力のみである (b) 過大な塑性変形, 弾塑性座屈の破損様式に対して寄与するのは,1 次応力と 2 次応力である (c) 疲労破損に対してピーク応力を考慮する 13

14 (2.2) 応力分類 (4) 応力分類と破損様式 (2) 構造設計基準では, これらの応力分類と破損様式との結びつきを踏まえて, それぞれのカテゴリの応力に対して異なる合理的な許容限界を設けて制限している 表には脆性破壊および高温クリープに関する破損が現れていない (1) 脆性破壊の防止については, 応力解析よりもむしろ切欠き靭性を考慮した材料選択および温度制限によって対処する方法がとられている たとえば, フェライト系材料では, 破壊靭性試験を実施し, 破壊力学に基づく手法によって最低使用温度においても材料に十分な靭性があることを確認することが要求される (2) 一方, 高温クリープについては, 材料別に使用上限温度を定めて, この破損様式を除去する方法がとられている 軽水炉では, たとえば PWR の原子炉冷却材圧カバウンダリの最高使用温度が約 343 C であるように, ほとんどすべての機器が, クリープを問題としない温度域 ( フェライト系材料 :375 C 以下, オーステナイト系材料および高ニッケル合金 :425 C 以下 ) で用いられる 14

15 (2.3) 延性破断および塑性崩壊に対する設計 (1) 塑性崩壊 容器の断面を単純化したモデルとして, 左図に示す矩形断面はりを考える 容器が実際に耐えうる荷重限界を検討するため, 右図のような応力ーひずみ関係を有する材料 ( 弾完全塑性体という ) の矩形断面はりについて, 弾性限を越えて塑性域に入った場合, どの程度まで耐荷能力があるかを調べる 15

16 (1) 塑性崩壊 (2) (1) 矩形断面はりに加える曲げモーメントの大きさをゼロから次第に大きくしていくと, まず断面の上下縁が最初に降状点に達する ( 図 (a)) (2) 曲げモーメントをこれより大きくすると塑性域が断面の縁から中央へと拡がり, 図 (b) の状態になる (3) 曲げモーメントをさらに増加させると塑性域が断面の中央に達し, 図 (c) の全断面塑性の状態になる はりはもはやこれ以上の曲げモーメントには耐えきれなくなり, 無制限な変形を生じるようになる このように少なくとも構造物の一部で有限な塑性変形が荷重の増加なしに起こりうるとき, この構造物は塑性崩壊にあるという 16

17 (1) 塑性崩壊 (3) モーメントの計算 まず断面の上下縁が最初に降状点に達する ( 図 (a)) このときの曲げモーメント ( 降伏モーメントという )M は, M =σ Z e (Z e : 断面係数 ) 矩形断面はりの場合 Z e 1 6 bd 2 弾塑性状態では M σda 2 0 σbd 2 d 2 A 0 0 σ bd σ 塑性崩壊での耐えうる最終モーメント ( 塑性モーメントという )M p は, o 0 の極限を考えて M σ p 1 4 bd bd b

18 (1) 塑性崩壊 (4) 最終的に耐えうる増倍率 曲げモーメントを受けるはりが最終的に耐えうる限界 Mp ははりの断面が最初に降伏する M よりも, 増倍率にして K M /M p Zp/Z e だけ大きいことがわかる ここで,K は断面形状の関数であって, 形状係数とよばれる 矩形断面の場合は,K=1.5 である 構造物の耐えうる限界 Mp が降伏モーメント M よりも大きい理由は, 負荷曲げモーメントを越えても, その超過分 σ に相当する曲げモーメントを, 応力が再配分されることによって負担できるからである 上式の K は, この応力再配分の能力の大きさを示すものである たとえば,I 型ビームは, 断面の縁に比べ中央部分の面積が小さく, 応力再配分の余地が小さいため, K は 1.1 程度である 18

19 (1) 塑性崩壊 (5) 塑性崩壊の防止 ( モーメントと軸力の制限 ) 負荷形式が曲げの場合, 塑性崩壊を防止するには, 曲げモーメント M を M Z p と制限しなければならないことがわかる 弾性計算から算出される弾性応力で表現すると 次のとおり M/Z e Zp / Ze 1. 5 一方, 負荷形式が軸力 P の場合, 塑性崩壊を防止するには P/A ここで,A : 断面積である 19

20 (1) 塑性崩壊 (6) 軸力と曲げが同時に作用する場合の塑性崩壊 塑性崩壊 (3) において, 曲げモーメント M と軸力 P について平衡関係より次式が成り立つ P σ 2a M σ db d - aab 上式で a=d,a=d/2 は, それぞれ M=0, P=O の場合に相当し, 軸力による降伏荷重 : P σ bd 塑性モーメント : M p σ bd 2 / 4 である 上式を用いると P P M M p 2 4a 2 d 2 4a d 2 4a - d 2 1 4a d P P 2 M M p 1 20

21 21 (1) 塑性崩壊 (7) 塑性崩壊に対する許容限界 1 M M P P p 2 モーメントと軸力が重畳する場合の塑性崩壊は 次のとおり 上式を書き換えると P P b 2 m m 2 m b m 1.5 P P P P. さらに 次の量を導入する 1 次一般膜応力 Pm=P/A 1 次曲げ応力 Pb=M/Ze これを図示すると, 右図のようになり, 矩形断面はりを仮定する場合の塑性崩壊に対する許容限界を知ることができる

22 (2) 延性破断および塑性崩壊の防止基準 設計限界は, 図の斜線部として与えられる すなわち P P m m 2 / 3 P b 図からわかるように, ここには適切な安全余裕が含まれている 延性破断の場合, 関連する材料強度は, 引張強さであるから, 許容応力 ( 設計応力強さとよぶ 記号は Sm) は, 材料の降伏点と引張強さの両者を考慮して, 次のように定められている 1 フェライト系材料では次の (a),(b),(c),(d) の値のうちで最小のもの (a) 室温での規格引張強さの 1/3 の値 (b) 各温度での設計引張強さの 1/3 の値 (c) 室温での規格降伏点の 2/3 の値 (d) 各温度での設計降伏点の 2/3 の値 2 オーステナイト系材料および高ニッケル合金では, 次の (a),(b), (c),(d) の値のうちで最小 (a) 室温での規格引張強さの 1/3 の値 (b) 各温度での設計引張強さの 1/3 の値 (c) 室温での規格降伏点の 2/3 の値 (d) 各温度での設計降伏点の 0.9 倍の値 22

23 (2) 延性破断および塑性崩壊の防止基準 (2) 一例として,SUS 304 の設計応力強さ Sm を図に示す さて, 許容応力として Sm を用いると, 限界式は以下のとおり P P m m S P m b 1.5S m と書ける なお, 運転状態 III,IV のように発生頻度の低い状態に対しては, 許容応力の割増しが行われている 23

24 5.2.4 シェイクダウンと熱ラチェットに対する設計 上に述べたルールに従えば,1 次応力のみの場では塑性変形をある一定量にとどめることができる しかし, さまざまな荷重を受ける構造物において過大な塑性変形を防止するには, これだけでは十分でない 1 次応力に加えて 2 次応力が繰返して作用する場合には, ある限界を越えると変形が一方向に進行し, それが累積する現象 ( ラチェッティングという ) がみられる すなわち, 過大な塑性変形あるいは進行性変形を防止するには,1 次応力と 2 次応力を同時にある範囲に制限しなければならないことになる 24

25 (2.4) シェイクダウンと熱ラチェットに対する設計 (1) シェイクダウン 図 (a) に示す長さ l の一様断面体を考える 材料の応力ーひずみ関係は弾完全塑性体を仮定する この体の下端に,1 引張強制変位 δ を与え ( 負荷過程 ), 次に,2 この変位を解除し棒を元の長さ l こ戻す ( 除荷過程 ), という操作を繰返すことにしよう ( すなわち ) (a) 強制変位 δ が小さく O<a=δ/l ε ( すなわち O<σ σ ) の場合は明らかに弾性範囲内にある すなわち, 図 6.12 に示す応力ーひずみ線図上では,0A と弾性線上を往復する 25

26 (1) シェイクダウン (2) (b) 強制変位が ε <ε 2 =δ/l 2ε ( すなわち σ <(σ) R 2σ ) の場合,1 回目の負荷過程は, 応力ーひずみ腺図上では, 原点 O から B に達して降伏し, ひずみが ε 2 の C に至る 次に, 除荷過程では, C から弾性線と同一の傾きで左下方に移動し, 全ひずみがゼロの D に至る この結果,0D 分の残留応力が生じるが, これは σ より絶対値が小さいので再降伏しない その後,2 回目以降の負荷除荷の過程では CD 間の直線上を往復するだけで, 弾性応答をするようになる このように, 塑性変形が生じる可能性がある範囲内において, 荷重が繰返されるとき, 構造物のひずみサイクルが安定し, 弾性的に応答する状態をシェィクダウン (shake down) という 以上から, 応力の変動範囲が 2σ 以内の場合は, 構造物は弾性応答することがわかる このようにシェイクダウンが期待できる場合は, ひずみの変動範囲を弾性解析の結果から簡易に推定することができるなど設計が容易となるので, 弾性解析による設計を行う場合の一つの目標とされる. 26

27 (1) シェイクダウン (3) (c) 強制変位がε 3 =δ/l>2ε すなわち (σ) R >2σ ) の場合,1 回目の負荷過程は, 応力ーひずみ線図上では,0 B Eとなり, 除荷過程はE F Gという軌跡を描く この結果,0Gという降伏応力に等しい圧縮残留応力が生じる.2 回目以降の負荷除荷の過程では G H E F というヒステリシスループを描き, 各サイクルごとに塑性ひずみがサイクリックに変化する ここでは,1 軸の場合を取扱っているが, 一般的なシェイクダウン限界の評価として, メラン (Melan) の定理, コイター (Koiter) の定理が知られている 参考までに Melan の定理は," 除荷時につり合い条件を満足する残留応力状態があり, それに与えられた荷重や温度変化によって起こる弾性計算応力を加えた合計の応力が, 降伏条件をおかさないならば, その構造物はシェイクダウンする " と説明される 27

28 (2) 熱ラチェットに対する設計 一定荷重を受ける構造物に熱応力が繰返し加えられる場合を考える 一定荷重による 1 次応力と熱応力がある限界を越えた組合せになっている場合, ひずみまたは変形が荷重の作用方向に熱サイクルとともに進行し累積することがある これは, 熱ラチェットとよばれ, 高温機器の破損様式の一つとして重要である 3 本棒モデル 材料は,σ を降伏点 (ε は降伏ひずみ ) とする弾完全塑性体とする 3 本棒モデルでは, 上端は剛体の天井に固定され, 下端には剛体のブロックをつけ, これに荷重 P が常に加えられている 3 本の棒のうち, 外側の 2 本の断面積は A, 中央の 1 本は 2A とする ここで, 外側の 2 本の棒が図のように周期的に ΔT だけ高い温度まで加熱され, 再び初期温度まで戻されるとしよう ただし, 中央の棒は初期温度のまま一定とする 28

29 (2) 熱ラチェットに対する設計 (2) 初期状態最初,3 本の棒には外力 Pによりσ m =xσ (O<x<1) の応力が生じている これは, 図ではa o,b o 点として表示されている ここで,aは周期的に加熱, 冷却される外側の棒,bは一定温度の中央の棒を示す 0.5 サイクル後外側の 2 本の棒が,ΔT だけ高い温度まで加熱されたとする 加熱の間に外側の棒は熱膨張し, 中央の棒は引き伸されるため, 中央の棒は今まで以上の荷重を負荷するようになり応力は b o から σ まで弾性的に増加し, さらには塑性流動を生じ b 0.5 点に至る 29

30 (2) 熱ラチェットに対する設計 (3) 0.5 サイクル後 ( 続 ) 一方, 外側の棒は, 中央の棒の応力が増加したので, 外力 P とつり合うための負担が減るため応力は減少する すなわち外側の棒の応力 σ は, 外力 P とのつり合いから 外側の棒の軌跡は a 0 a 0.5 で示される 1 サイクル後次に, 外側の棒が冷却され, 元の温度に戻されたとしよう a 0.5 から降伏点 σ の a 1 まで弾性的に増加し, それ以後は塑性流動する 一方, 中央の棒は,b 0.5 点から弾性的に b 1 まで下がるが, 外側の棒が塑性流動を生じているので, そこで停止する 2 サイクル以後 2 サイクル目の加熱, 冷却サイクルでは, 中央の棒は b1 b0.5 b1.5 b2, 外側の棒は,a1 a1.5 a0.5 a2 の軌跡を描く また, 第 2 サイクル以降も同様なパターンの繰返しである 30

31 (2) 熱ラチェットに対する設計 (4) この 3 本棒モデルの条件では, 第 2 サイクル以後に各サイクルごとに塑性伸びが Δε だけ下向きに累積していく ( 熱ラチュットが生じる ) ことがわかる 3 本棒モデルに対して, 定常的な 1 次応力と各サイクルごとに繰返される熱応力のいかなる組合せで熱ラチェツトが生じているか検討する (a)0.5 サイクル目において, 中央の棒の応力が降伏点に達しない場合, σ m σ T σ すべてのサイクルで弾性挙動を示し, 進行性変形は生じない (b)1 サイクル目において, 外側の棒が降伏点に達しない場合, すなわち 2σ では, シェイクダウンする m σ σ T σ (c) Δε>Oすなわち σ T σ m σ 2 の領域ではラチェツトが生じる 31

32 (2) 熱ラチェットに対する設計 (5) 三本棒モデル これらの領域を図に示す 重要な点は, 一定の 1 次応力 (σm) と繰り返しの 2 次応力 (σt) の組合せにおいては, 弾性領域 (E), シェイクダウン領域 (S), ラチェツト領域 (R) が存在することである また, 設計上は熱ラチェツトの防止の観点から, ラチェツト領域の境界が重要である 32

33 (2) 熱ラチェットに対する設計 (5) 円筒殼モデル 原子炉構造物は容器, 配管にみられるように円筒殼であることが多い Bree は円筒殼について熱ラチェットの発生領域を調べ, 図の線図を得た ここで, 各領域の意味は次のとおりである E: 弾性領域であり, 塑性ひずみは生じない S1,S2: シェイクダウン領域とよばれ, 第 1 回目の熱応力の作用時に塑性ひずみを生じるが, 以降のサイクルではシェイクダウンし, 進行陸変形は生じない 添字 1 および 2 は, それぞれ第 1 サイクルで片面および両面が降伏することを示す P: 塑性サイクル領域とよばれ, 塑性ヒステリシスループを描き, 変形は進行しない R1,R2: ラチェット領域とよばれ, 各サイクルごとに 1 次応力の作用方向に変形が進行していく 添字 1 および 2 は, それぞれ第 1 サイクルで片面および両面が降伏することを示す 33

34 (2.5) 疲労破損に対する設計 一般に構造物は一定の静荷重以外に変動する荷重を繰返し受けることが多い このような場合, 設計上考慮しなければならないのは疲労とよばれる破損様式である 原子カプラントの構造設計においても, 疲労破損は主要な設計考慮事項であるが, この場合はとくに低サイクル疲労を主要な破損様式として考えることである 低サイクル疲労とは, 破壊までの繰返し数がたかだか 10 5 回程度の現象のことである 以上の観点から設計基準では, 次のような疲れ解析の手順を与えている (1) 使用材料に適合する設計疲れ線図を選ぶ (2) 想定される事象別に, 弾性応力解析を行い, 発生応力を算定する (3)(2) で求めた各発生応力から繰返しピーク応力強さとその繰返し数を算定する (4) 繰返しピーク応力強さ Sa1,Sa2,Sa3 に対応する許容繰返し数 N1,N2, N3, を設計疲れ線図から読みとる (5) マイナー則に基づいておのおのの負荷サイクルについて, 累積疲れ係数を求め 1 以下であるか確認する 34

35 (2.5) 疲労破損に対する設計 (2) (1) 使用材料に適合する設計疲れ線図を選ぶ 設計疲れ線図は, 多数の平滑小型試験片を用いて, 完全両振ひずみ制御試験を行って得られた, ひずみ振幅と破損までの繰返し数の関係 を表すデータについて最適曲線 ( 両対数で表される ) を求め, ひずみ振幅について 2, 破損繰返し数について 20 の安全率を施して作成したものである ( 図参照 ) 35

36 (2.5) 疲労破損に対する設計 (3) (1) 使用材料に適合する設計疲れ線図を選ぶ 設計疲れ線図の一例を図に示す 設計疲れ線図では, ひずみ振幅の代りに, ヤング係数を乗じて応力のディメンジョンに直した仮想的な弾性応力振幅で示されているが, 意味のある物理量はあくまでもひずみ振幅であることに注意されたい このような塑性ひずみ主体の応力場にあっては, 負荷サイクルとして, 一定の応力振幅 ( 応力制御 ) とするか, あるいは一定のひずみ振幅 ( ひずみ制御 ) とするかにより疲労破壊の挙動は異なる ( 図参照 ) 前者の場合は, 例えば片振りでは, 材料は塑性伸びを続けて破壊するのに対し, 後者の場合は, ヒステリシスループを継続して破壊する 36

37 (2.5) 疲労破損に対する設計 (4) 低サイクル疲労を問題とするような応力集中部では高応力, 高ひずみ状態の繰返し状態が現われ, 塑性ひずみが主体となる応力場が形成されている 1 次応力は降伏点の 2/3 以下に制限されており, また,(1 次十 2 次 ) 応力は, 繰返し負荷サイクルの中で基本的にシェイクダウン基準により制限されているので, 対象とする構造物はピーク熱応力が存在する表層や局所的な不連続部を除けば総体的には弾性的挙動となる 疲労の発生が予想される周囲は弾性体で取り囲まれて拘束されているので, 繰返し応答は本質的にひずみ制御的と考えられる 37

38 (2.5) 疲労破損に対する設計 (4) (2) 想定される事象別に, 弾性応力解析を行い, 発生応力を算定する (3)(2) で求めた各発生応力から繰返しピーク応力強さとその繰返し数を算定 この手順は以下のとおりである 1 各事象間のすべての組合せのなかから最大の繰返しピーク応力強さ Sa1 を与える組合せを選び, その繰返し数 n1 を求める 2 与えられた事象の発生回数から 1 の組合せを除いたもののなかから最大の繰返しピーク応力強さを与える組合せを選び, その繰返し数 n2 を求める 3 以下, 与えられた事象の発生回数を完全に消費するまで順次繰返しピーク応力強さ Sa1 および対応する繰返し数 n1 を求める (4) 繰返しピーク応力強さ Sa1,Sa2,Sa3 に対応する許容繰返し数 N1,N2,N3 を設計疲れ線図から読みとる. (5) マイナー則に基づいておのおのの負荷サイクルについて,U1=n1/N1,N2= n2/n2, を求め, 累積疲れ係数 U が 1 以下か確認する U k i1 U i 38

39 (2.6) 座屈に対する設計 構造物に外圧, 軸圧縮荷重などが作用し, 過大な圧縮応力が生じる場合には座屈の恐れがある 構造設計基準では, 原子カコンポーネントに関連が深い円筒殼および球殼の構造形態に対して, 外圧や軸圧縮が作用する場合の座屈荷重 ( 座屈応力 ) について, 詳細な応力解析を実施することなく設計チャートにより簡易に許容値 ( 許容外圧や許容軸圧縮荷重 ) を求めることができるようになっている ここでは, 座屈に関する設計チャートの構成および内容を理解するため, 外圧を受ける円筒殼を例にとって検討しよう 外圧を受ける円筒殼 図に示す外圧を受ける円筒殼において軸長が長い場合の弾性座屈圧カ Pc は P c E 4 1 ν 2 3 t r 2.2E t r 3 座屈とは比較的薄肉の構造物が圧縮応力を受ける場合において, 圧縮応力がある限界値に達すると, 急に力と直角方向に大きなたわみを生じ, 載荷能力を失う現象である 外圧を受ける円筒殼では, ある限界圧を越えると図の右図に示すように表面がくぼみ, それが増大して, ついには押しつぶされる 39

40 外圧を受ける円筒殼 (2) 弾性座屈圧力 Pc により円筒殼の周方向に生じる応力 σc は σ c Pc D t 1.1E 2t D 外圧 P を受ける円筒殼の周方向に生じる応力 σ は σ=pd/2t であるので, いま仮に安全率を 4 とすると, 許容圧力 Pa は座屈応力の σc を用いて 2 P a 1 4 2t D c 2 c 1 D/t B D/t 部材内に生じる応力が弾性限を越えて塑性域に入ったところで起こる塑性座屈についても考慮しなければならない 塑性座屈の評価に当たっては, 従来より塑性変形理論 (plastic deformation theor) によることが多く, 設計基準でも塑性変形理論に基づいて評価している これは, 上式などにおいて, ヤング係数 E の代りに有効係数 E を代入して評価する方法である 有効係数 E としては, 図に示す接線係数 (tangent modulus)et, 割線係数 (secant modulus)es, あるいは等価係数 (reduced modulus)er が用いられる 40

41 外圧を受ける円筒殼 (3) 塑性座屈領域ではヤング係数 E の代りに有効係数 E を用いるという評価を設計チャート上で体系的に行うために σ c 2B ε c Aと表記する E E の関係を用い, さらに式を変形し A 1.3 t/d L/D 1.1 t/d L L L L 0 0 と無次元化して表示する A はひずみを表し, 使用材料によらず円筒殼の形状のみにより定まるので, 外圧を受ける円筒殼の座屈限界を図に示すように,A を横軸に,L/D を縦軸に, D/t をパラメータにとって 1 枚のチャートにまとめることができる 41

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation H8 年度有限要素法 1 構造強度設計 1. 塑性崩壊 1.3 疲労設計 ( 一部修正版 ) H8-1/6 早川 (R : 夏学期の復習部分 ) 1. 塑性崩壊とその評価法 ( 極限解析 ) R 塑性崩壊 : 構造物として使用に耐えないほどの過度の塑性変形 全断面降伏 前提 : 弾完全塑性材モデル E ひずみ硬化ありひずみ硬化なし : 降伏強さ E : ヤング率 ε 図 1.3 弾完全塑性材モデルの応力

More information

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6 不静定力学 Ⅱ 骨組の崩壊荷重の計算 不静定力学 Ⅱ では, 最後の問題となりますが, 骨組の崩壊荷重の計算法について学びます 1 参考書 松本慎也著 よくわかる構造力学の基本, 秀和システム このスライドの説明には, 主にこの参考書の説明を引用しています 2 崩壊荷重 構造物に作用する荷重が徐々に増大すると, 構造物内に発生する応力は増加し, やがて, 構造物は荷重に耐えられなくなる そのときの荷重を崩壊荷重あるいは終局荷重という

More information

構造力学Ⅰ第12回

構造力学Ⅰ第12回 第 回材の座屈 (0 章 ) p.5~ ( 復習 ) モールの定理 ( 手順 ) 座屈とは 荷重により梁に生じた曲げモーメントをで除して仮想荷重と考える 座屈荷重 偏心荷重 ( 曲げと軸力 ) 断面の核 この仮想荷重に対するある点でのせん断力 たわみ角に相当する曲げモーメント たわみに相当する ( 例 ) 単純梁の支点のたわみ角 : は 図 を仮想荷重と考えたときの 点の支点反力 B は 図 を仮想荷重と考えたときのB

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63> -1 ポイント : 材料の応力とひずみの関係を知る 断面内の応力とひずみ 本章では 建築構造で多く用いられる材料の力学的特性について学ぶ 最初に 応力とひずみの関係 次に弾性と塑性 また 弾性範囲における縦弾性係数 ( ヤング係数 ) について 建築構造用材料として代表的な鋼を例にして解説する さらに 梁理論で使用される軸方向応力と軸方向ひずみ あるいは せん断応力とせん断ひずみについて さらにポアソン比についても説明する

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation Non-linea factue mechanics き裂先端付近の塑性変形 塑性域 R 破壊進行領域応カ特異場 Ω R R Hutchinson, Rice and Rosengen 全ひずみ塑性理論に基づいた解析 現段階のひずみは 除荷がないとすると現段階の応力で一義的に決まる 単純引張り時の応カーひずみ関係 ( 構成方程式 ): ( ) ( ) n () y y y ここで α,n 定数, /

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_3

Microsoft PowerPoint - zairiki_3 材料力学講義 (3) 応力と変形 Ⅲ ( 曲げモーメント, 垂直応力度, 曲率 ) 今回は, 曲げモーメントに関する, 断面力 - 応力度 - 変形 - 変位の関係について学びます 1 曲げモーメント 曲げモーメント M 静定力学で求めた曲げモーメントも, 仮想的に断面を切ることによって現れる内力です 軸方向力は断面に働く力 曲げモーメント M は断面力 曲げモーメントも, 一つのモーメントとして表しますが,

More information

Microsoft Word - 1B2011.doc

Microsoft Word - 1B2011.doc 第 14 回モールの定理 ( 単純梁の場合 ) ( モールの定理とは何か?p.11) 例題 下記に示す単純梁の C 点のたわみ角 θ C と, たわみ δ C を求めよ ただし, 部材の曲げ 剛性は材軸に沿って一様で とする C D kn B 1.5m 0.5m 1.0m 解答 1 曲げモーメント図を描く,B 点の反力を求める kn kn 4 kn 曲げモーメント図を描く knm 先に得られた曲げモーメントの値を

More information

Microsoft PowerPoint - 構造強度_材料力学第二2018.pptx

Microsoft PowerPoint - 構造強度_材料力学第二2018.pptx 構造強度と材料強度 構造強度 ( 実機の強度 ) 構造物が意図する機能 ( 目的 ) を達成できるために 材料強度 を基礎に 構造物としてもたねばならない強度 構造強度は人間が決める クリップの構造強度とは? 弾性 塑性 座屈など 材料強度 構造物を構成する部品をつくる材料の変形と強度および破壊の基礎資料 構造強度の基礎となる材料自体の特性 本講座では 静的強度 ( 塑性崩壊 ) と疲労強度を扱う

More information

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63>

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63> 降伏時および終局時曲げモーメントの誘導 矩形断面 日中コンサルタント耐震解析部松原勝己. 降伏時の耐力と変形 複鉄筋の矩形断面を仮定する また コンクリートの応力ひずみ関係を非線形 放物線型 とする さらに 引張鉄筋がちょうど降伏ひずみに達しているものとし コンクリート引張応力は無視する ⅰ 圧縮縁のひずみ

More information

問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた

問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 問題 2-1 ボルト締結体の設計 (1-1) 摩擦係数の推定図 1-1 に示すボルト締結体にて, 六角穴付きボルト (M12) の締付けトルクとボルト軸力を測定した ボルトを含め材質はすべて SUS304 かそれをベースとしたオーステナイト系ステンレス鋼である 測定時, ナットと下締結体は固着させた 測定データを図 1-2 に示す データから, オーステナイト系ステンレス鋼どうしの摩擦係数を推定せよ

More information

<4D F736F F F696E74202D AB97CD8A E630398FCD5F8AC C896E291E8816A2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D AB97CD8A E630398FCD5F8AC C896E291E8816A2E B8CDD8AB B83685D> 単純な ( 単純化した ) 応力状態における弾塑性問題 () 繊維強化複合材の引張り () 三本棒トラスへの負荷 () はりの曲げ (4) 円筒 丸棒のねじりとせん断変形 (5) 熱弾塑性問題 負荷 ( 弾性変形 ) 負荷 ( 弾塑性変形 ) 除荷 残留応力 第 9 章,4 ページ ~ その. 繊維強化複合材料の引張り Rs.: []htt://authrs.library.caltch.du/5456//hrst.it.du/hrs/

More information

材料の力学解答集

材料の力学解答集 材料の力学 ( 第 章 ) 解答集 ------------------------------------------------------------------------------- 各種応力の計算問題 (No1) 1. 断面積 1mm の材料に 18N の引張荷重が働くとき, 断面に生じる応力はどれほどか ( 18(N/mm ) または 18(MP)) P 18( N) 18 N /

More information

Microsoft PowerPoint - elast.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - elast.ppt [互換モード] 弾性力学入門 年夏学期 中島研吾 科学技術計算 Ⅰ(48-7) コンピュータ科学特別講義 Ⅰ(48-4) elast 弾性力学 弾性力学の対象 応力 弾性力学の支配方程式 elast 3 弾性力学 連続体力学 (Continuum Mechanics) 固体力学 (Solid Mechanics) の一部 弾性体 (lastic Material) を対象 弾性論 (Theor of lasticit)

More information

第1章 単 位

第1章  単  位 H. Hamano,. 長柱の座屈 - 長柱の座屈 長い柱は圧縮荷重によって折れてしまう場合がある. この現象を座屈といい, 座屈するときの荷重を座屈荷重という.. 換算長 長さ の柱に荷重が作用する場合, その支持方法によって, 柱の理論上の長さ L が異なる. 長柱の計算は, この L を用いて行うと都合がよい. この L を換算長 ( あるいは有効長さという ) という. 座屈荷重は一般に,

More information

スライド 1

スライド 1 第 3 章 鉄筋コンクリート工学の復習 鉄筋によるコンクリートの補強 ( 圧縮 ) 鉄筋で補強したコンクリート柱の圧縮を考えてみよう 鉄筋とコンクリートの付着は十分で, コンクリートと鉄筋は全く同じように動くものとする ( 平面保持の仮定 ) l Δl 長さの柱に荷重を載荷したときの縮み量をとする 鉄筋及びコンクリートの圧縮ひずみは同じ量なのでで表す = Δl l 鉄筋及びコンクリートの応力はそれぞれの弾性定数を用いて次式で与えられる

More information

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63>

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63> - 第 章たわみ角法の基本式 ポイント : たわみ角法の基本式を理解する たわみ角法の基本式を梁の微分方程式より求める 本章では たわみ角法の基本式を導くことにする 基本式の誘導法は各種あるが ここでは 梁の微分方程式を解いて基本式を求める方法を採用する この本で使用する座標系は 右手 右ネジの法則に従った座標を用いる また ひとつの部材では 図 - に示すように部材の左端の 点を原点とし 軸線を

More information

Microsoft PowerPoint - 第8章 [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 第8章 [互換モード] 第 8 章クリープと環境強度 目的 クリープ現象および環境強度に関する基本的な事項を理解する. 8.1 クリープ 8.1.1 クリープの重要性 8.1.2 事例紹介 8.1.3 クリープ曲線 8.1.4 クリープの機構 8.1.5 変形機構図 8.2 環境強度 8.2.1 温度の影響 8.2.2 環境の影響 8.1 クリープ 8.1.1 クリープの重要性 クリープ (creep) 材料に一定荷重を加えたまま,

More information

附属書A(参考)品質管理システム

附属書A(参考)品質管理システム HPIS 高圧容器規格 Rules for Construction of High Pressure Vessels HPIS C 106:2013 2013 年 4 月 25 日 一般社団法人日本高圧力技術協会 High Pressure Institute of Japan 目次 ページ 序文... 1 1 一般要求... 2 1.1 適用範囲... 2 1.2 適用条件の明確化と品質マネジメントシステム...

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 材料実験演習 第 6 回 2017.05.16 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 実験レポート評価 講義 演習 6,7 5 月 16 日 8 5 月 23 日 5 月 30 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート 鉄筋コンクリート梁実験レポート作成

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 材料実験演習 第 6 回 2015.05.17 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 講義 演習 6,7 5 月 17 日 8 5 月 24 日 5 月 31 日 9,10 6 月 7 日 11 6 月 14 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート

More information

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 目次 本資料の利用にあたって 1 矩形断面の橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 2 矩形断面 (D51 SD490 使用 ) 橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 8 矩形断面の橋軸直角方向の水平耐力及び水平変位の計算例

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63> 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ 1-1 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ ポイント : モールの定理を用いて 静定梁のたわみを求める 断面力の釣合と梁の微分方程式は良く似ている 前章では 梁の微分方程式を直接積分する方法で 静定梁の断面力と変形状態を求めた 本章では 梁の微分方程式と断面力による力の釣合式が類似していることを利用して 微分方程式を直接解析的に解くのではなく 力の釣合より梁のたわみを求める方法を学ぶ

More information

上式を整理すると d df - N = 両辺を で割れば df d - N = (5) となる ところで

上式を整理すると d df - N = 両辺を で割れば df d - N = (5) となる ところで 長柱の座屈 断面寸法に対して非常に長い柱に圧縮荷重を加えると 初期段階においては一様圧縮変形を生ずるが ある荷重に達すると急に横方向にたわむことがある このように長柱が軸圧縮荷重を受けていて突然横方向にたわむ現象を座屈といい この現象を示す荷重を座屈荷重 cr このときの応力を座屈応力 s cr という 図 に示すように一端を鉛直な剛性壁に固定された長柱が自 図 曲げと圧縮を受けるはり + 由端に圧縮力

More information

破壊の予測

破壊の予測 本日の講義内容 前提 : 微分積分 線形代数が何をしているかはうろ覚え 材料力学は勉強したけど ちょっと 弾性および塑性学は勉強したことが無い ー > ですので 解らないときは質問してください モールの応力円を理解するとともに 応力を 3 次元的に考える FM( 有限要素法 の概略 内部では何を計算しているのか? 3 物が壊れる条件を考える 特に 変形 ( 塑性変形 が発生する条件としてのミーゼス応力とはどのような応力か?

More information

材料強度試験 ( 曲げ試験 ) [1] 概要 実験 実習 Ⅰ の引張り試験に引続き, 曲げ試験による機械特性評価法を実施する. 材料力学で学ぶ梁 の曲げおよびたわみの基礎式の理解, 材料への理解を深めることが目的である. [2] 材料の変形抵抗変形抵抗は, 外力が付与された時の変形に対する各材料固有

材料強度試験 ( 曲げ試験 ) [1] 概要 実験 実習 Ⅰ の引張り試験に引続き, 曲げ試験による機械特性評価法を実施する. 材料力学で学ぶ梁 の曲げおよびたわみの基礎式の理解, 材料への理解を深めることが目的である. [2] 材料の変形抵抗変形抵抗は, 外力が付与された時の変形に対する各材料固有 材料強度試験 ( 曲げ試験 [] 概要 実験 実習 Ⅰ の引張り試験に引続き, 曲げ試験による機械特性評価法を実施する. 材料力学で学ぶ梁 の曲げおよびたわみの基礎式の理解, 材料への理解を深めることが目的である. [] 材料の変形抵抗変形抵抗は, 外力が付与された時の変形に対する各材料固有の抵抗値のことであり, 一般に素材の真応力 - 真塑性ひずみ曲線で表される. 多くの金属材料は加工硬化するため,

More information

Microsoft Word - 4_構造特性係数の設定方法に関する検討.doc

Microsoft Word - 4_構造特性係数の設定方法に関する検討.doc 第 4 章 構造特性係数の設定方法に関する検討 4. はじめに 平成 年度 年度の時刻歴応答解析を実施した結果 課題として以下の点が指摘 された * ) 脆性壁の評価法の問題 時刻歴応答解析により 初期剛性が高く脆性的な壁については現在の構造特性係数 Ds 評価が危険であることが判明した 脆性壁では.5 倍程度必要保有耐力が大きくなる * ) 併用構造の Ds の設定の問題 異なる荷重変形関係を持つ壁の

More information

<4D F736F F F696E74202D AB97CD8A E631318FCD5F AB8D5C90AC8EAE816A2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D AB97CD8A E631318FCD5F AB8D5C90AC8EAE816A2E B8CDD8AB B83685D> 弾塑性構成式 弾塑性応力 ひずみ解析における基礎式 応力の平衡方程式 ひずみの適合条件式 構成式 (), 全ひずみ理論 () 硬化則 () 塑性ポテンシャル理論の概要 ひずみ 応力の増分, 速度 弾性丸棒の引張変形を考える ( 簡単のため 公称 で考える ). 時間増分 dt 時刻 t 0 du u 時刻 t t 時刻 t t のひずみ, 応力 u, 微小な時間増分 dt におけるひずみ増分, 応力増分

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 不飽和土の力学を用いた 締固めメカニズムの解明 締固めとは 土に力を加え 間隙中の空気を追い出すことで土の密度を高めること 不飽和土 圧縮性の減少透水性の減少せん断 変形抵抗の増大 などに効果あり 締固め土は土構造物の材料として用いられている 研究背景 現場締固め管理 締固め必須基準 D 値 施工含水比 施工層厚 水平まきだし ( ρdf ) 盛土の乾燥密度 D値 = 室内締固め試験による最大乾燥密度

More information

FEM原理講座 (サンプルテキスト)

FEM原理講座 (サンプルテキスト) サンプルテキスト FEM 原理講座 サイバネットシステム株式会社 8 年 月 9 日作成 サンプルテキストについて 各講師が 講義の内容が伝わりやすいページ を選びました テキストのページは必ずしも連続していません 一部を抜粋しています 幾何光学講座については 実物のテキストではなくガイダンスを掲載いたします 対象とする構造系 物理モデル 連続体 固体 弾性体 / 弾塑性体 / 粘弾性体 / 固体

More information

「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う島根原子力発電所3号機の耐震安全性評価結果中間報告書の提出について

「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」の改訂に伴う島根原子力発電所3号機の耐震安全性評価結果中間報告書の提出について 平成 年 9 月 日中国電力株式会社 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 の改訂に伴う島根原子力発電所 号機の耐震安全性評価結果中間報告書の提出について 当社は本日, 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針 の改訂に伴う島根原子力発電所 号機の耐震安全性評価結果中間報告書を経済産業省原子力安全 保安院に提出しました また, 原子力安全 保安院の指示に基づく島根原子力発電所 号機原子炉建物の弾性設計用地震動

More information

Microsoft PowerPoint - 知財報告会H20kobayakawa.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 知財報告会H20kobayakawa.ppt [互換モード] 亀裂の変形特性を考慮した数値解析による岩盤物性評価法 地球工学研究所地圏科学領域小早川博亮 1 岩盤構造物の安定性評価 ( 斜面の例 ) 代表要素 代表要素の応力ひずみ関係 変形: 弾性体の場合 :E,ν 強度: モールクーロン破壊規準 :c,φ Rock Mech. Rock Engng. (2007) 40 (4), 363 382 原位置試験 せん断試験, 平板載荷試験 原位置三軸試験 室内試験

More information

Microsoft PowerPoint - (四国電力)JASMiRT CV構造評価_r2.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - (四国電力)JASMiRT CV構造評価_r2.ppt [互換モード] 伊方発電所 3 号機 SA 時の原子炉格納容器構造健全性に関する評価 平成 28 年 10 月 21 日四国電力株式会社 納容器内雰囲気温子炉格納容器圧1. 評価の概要 < 伊方 3 号機再稼働審査 > 新規制基準要求として 重大事故等時においても 原子炉格納容器 (CV) の放射性物質の閉じ込め機能が確保できることを確認する必要がある 伊方 3 号機の重大事故等時の CV 雰囲気温度 / 圧力の最高値は約

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631318FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631318FCD2E646F63> 11-1 第 11 章不静定梁のたわみ ポイント : 基本的な不静定梁のたわみ 梁部材の断面力とたわみ 本章では 不静定構造物として 最も単純でしかも最も大切な両端固定梁の応力解析を行う ここでは 梁の微分方程式を用いて解くわけであるが 前章とは異なり 不静定構造物であるため力の釣合から先に断面力を決定することができない そのため 梁のたわみ曲線と同時に断面力を求めることになる この両端固定梁のたわみ曲線や断面力分布は

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 設備小委 43-2 5 号機スプリングハンガーおよびコンスタントハンガーの指示値に関する質問回答について 平成 22 年 8 月 11 日 スプリングハンガーおよびコンスタントハンガーについて スプリングハンガーおよびコンスタントハンガーは 配管を上部支持構造物より吊ることで 配管の重量を支持することを目的として設置されている 地震荷重は受け持たず 自重のみを支持するものであり 熱による配管変位を拘束しない構造となっている

More information

< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477>

< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477> 長方形板の計算システム Ver3.0 適用基準 級数解法 ( 理論解析 ) 構造力学公式集( 土木学会発行 /S61.6) 板とシェルの理論( チモシェンコ ヴォアノフスキークリ ガー共著 / 長谷川節訳 ) 有限要素法解析 参考文献 マトリックス構造解析法(J.L. ミーク著, 奥村敏恵, 西野文雄, 西岡隆訳 /S50.8) 薄板構造解析( 川井忠彦, 川島矩郎, 三本木茂夫 / 培風館 S48.6)

More information

国土技術政策総合研究所資料

国土技術政策総合研究所資料 5. 鉄筋コンクリート橋脚の耐震補強設計における考え方 5.1 平成 24 年の道路橋示方書における鉄筋コンクリート橋脚に関する規定の改定のねらい H24 道示 Ⅴの改定においては, 橋の耐震性能と部材に求められる限界状態の関係をより明確にすることによる耐震設計の説明性の向上を図るとともに, 次の2 点に対応するために, 耐震性能に応じた限界状態に相当する変位を直接的に算出する方法に見直した 1)

More information

静的弾性問題の有限要素法解析アルゴリズム

静的弾性問題の有限要素法解析アルゴリズム 概要 基礎理論. 応力とひずみおよび平衡方程式. 降伏条件式. 構成式 ( 応力 - ひずみ関係式 ) 有限要素法. 有限要素法の概要. 仮想仕事の原理式と変分原理. 平面ひずみ弾性有限要素法定式化 FEM の基礎方程式平衡方程式. G G G ひずみ - 変位関係式 w w w. kl jkl j D 構成式応力 - ひずみ関係式 ) (. 変位の境界条件力の境界条件境界条件式 t S on V

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_11

Microsoft PowerPoint - zairiki_11 許容応力度設計の基礎 圧縮材の設計 ( 座屈現象 ) 構造部材には 圧縮を受ける部材があります 柱はその代表格みたいなものです 柱以外にも トラス材やブレース材 ラチス材といったものがあります ブレースは筋交いともいい はりや柱の構面に斜め材として設けられています この部材は 主に地震などの水平力に抵抗します 一方 ラチス材は 細長い平鋼 ( 鉄の板 ) を組み合わせて はりや柱をつくることがありますが

More information

Microsoft PowerPoint - suta.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - suta.ppt [互換モード] 弾塑性不飽和土構成モデルの一般化と土 / 水連成解析への適用 研究の背景 不飽和状態にある土構造物の弾塑性挙動 ロックフィルダム 道路盛土 長期的に正確な予測 不飽和土弾塑性構成モデル 水頭変動 雨水の浸潤 乾湿の繰り返し 土構造物の品質変化 不飽和土の特徴的な力学特性 不飽和土の特性 サクション サクション s w C 飽和度が低い状態 飽和度が高い状態 サクションの効果 空気侵入値 B. サクション増加

More information

Microsoft PowerPoint - ‚æ2‘Í.ppt

Microsoft PowerPoint - ‚æ2‘Í.ppt 第 2 章力学的挙動と静的強度 目的 荷重が作用した際の金属材料の力学的挙動について理解する. 2.1 応力 - ひずみ曲線 2.1.1 公称応力 / ひずみと真応力 / ひずみ 2.1.2 応力 - ひずみ曲線 2.1.3 力学的性質 ( 機械的性質 ) 2.1.4 加工硬化 2.1.5 じん性 2.1.6 指標の意味 2.2 力学的性質を求める異なる方法 2.2.1 ヤング率の測定方法 2.2.2

More information

Microsoft Word - 圧縮材

Microsoft Word - 圧縮材 応用力学 Ⅱ 講義資料 / 圧縮材 1 圧縮材 圧縮材 (compssion mm) または柱 (column): 軸方向の圧縮力を受ける部材 圧縮材の破壊形態による分類 ( 破壊形態 ) 短柱 (shot column): 比較的太く短い圧縮材 圧潰 (cushing failu) 長柱 (long column) : 比較的細長い圧縮材 座屈 (uckling) 細長比 (slndnss atio):

More information

20年度一次基礎略解

20年度一次基礎略解 年度一次機械問題略解 計算問題中心 orih c 0 宮田明則技術士事務所 正解番号 Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ-6 Ⅳ-7 Ⅳ-8 Ⅳ-9 Ⅳ-0 Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ-6 Ⅳ-7 Ⅳ-8 orih c 0 宮田明則技術士事務所 Ⅳ-9 Ⅳ-0 Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ-6 Ⅳ-7 Ⅳ-8 Ⅳ-9 Ⅳ-0 Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- Ⅳ- 特定入力関数と応答の対応の組み合わせフィードバック制御に関する記述の正誤正弦波入力に対する定常出力の計算フィードバック系の特性根を求める計算比熱等に関する

More information

Microsoft PowerPoint - H24 aragane.pptx

Microsoft PowerPoint - H24 aragane.pptx 海上人工島の経年品質変化 研究背景 目的 解析条件 ( 境界条件 構成モデル 施工履歴 材料パラメータ ) 実測値と解析値の比較 ( 沈下量 ) 将来の不等沈下予測 ケーススタディー ( 埋土施工前に地盤改良を行う : 一面に海上 SD を打設 ) 研究背景 目的 解析条件 ( 境界条件 構成モデル 施工履歴 材料パラメータ ) 実測値と解析値の比較 ( 沈下量 ) 将来の不等沈下予測 ケーススタディー

More information

Microsoft Word - 第5章.doc

Microsoft Word - 第5章.doc 第 5 章表面ひび割れ幅法 5-1 解析対象 ( 表面ひび割れ幅法 ) 表面ひび割れ幅法は 図 5-1 に示すように コンクリート表面より生じるひび割れを対象とした解析方法である. すなわち コンクリートの弾性係数が断面で一様に変化し 特に方向性を持たない表面にひび割れを解析の対象とする. スラブ状構造物の場合には地盤を拘束体とみなし また壁状構造物の場合にはフーチングを拘束体として それぞれ外部拘束係数を定める.

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_7

Microsoft PowerPoint - zairiki_7 許容応力度設計の基礎 曲げに対する設計 材料力学の後半は 許容応力度設計の基礎を学びます 構造設計の手法は 現在も進化を続けています 例えば 最近では限界耐力計算法という耐震設計法が登場しています 限界耐力計算法では 地震による建物の振動現象を耐震設計法の中に取り入れています しかし この設計法も 許容応力度設計法をベースにしながら 新しい概念 ( 限界設計法 ) を取り入れて発展させたものです ですから

More information

強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦

強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 強化プラスチック裏込め材の 耐荷実験 実験報告書 平成 26 年 6 月 5 日 ( 株 ) アスモ建築事務所石橋一彦建築構造研究室千葉工業大学名誉教授石橋一彦 1. 実験目的 大和建工株式会社の依頼を受け 地下建設土留め工事の矢板と腹起こしの間に施工する 強 化プラスチック製の裏込め材 の耐荷試験を行って 設計荷重を保証できることを証明する 2. 試験体 試験体の実測に基づく形状を次に示す 実験に供する試験体は3

More information

Taro-2012RC課題.jtd

Taro-2012RC課題.jtd 2011 RC 構造学 http://design-s.cc.it-hiroshima.ac.jp/tsato/kougi/top.htm 課題 1 力学と RC 構造 (1) 図のような鉄筋コンクリート構造物に どのように主筋を配筋すればよいか 図中に示し 最初に 生じる曲げひび割れを図示せよ なお 概略の曲げモーメント図も図示せよ w L 3 L L 2-1 - 課題 2. コンクリートの自重

More information

19年度一次基礎科目計算問題略解

19年度一次基礎科目計算問題略解 9 年度機械科目 ( 計算問題主体 ) 略解 基礎科目の解析の延長としてわかる範囲でトライしてみたものです Coprigh (c) 7 宮田明則技術士事務所 Coprigh (c) 7 宮田明則技術士事務所 Ⅳ- よってから は許容荷重として は直径をロ - プの断面積 Ⅳ- cr E E E I, から Ⅳ- Ⅳ- : q q q q q q q q q で絶対値が最大 で絶対値が最大モーメントはいずれも中央で最大となる

More information

第1章 単 位

第1章  単  位 H. Hmno 問題解答 問題解答. 力の釣合い [ 問題.] V : sin. H :.cos. 7 V : sin sin H : cos cos cos 上第 式より これと第 式より.. cos V : sin sin H : coscos cos 上第 式より これと第 式より.98. cos [ 問題.] :. V :. : 9 9. V :. : sin V : sin 8.78 H

More information

問題-1.indd

問題-1.indd 科目名学科 学年 組学籍番号氏名採点結果 016 年度材料力学 Ⅲ 問題 1 1 3 次元的に外力負荷を受ける物体を考える際にデカルト直交座標 - を採る 物体 内のある点 を取り囲む微小六面体上に働く応力 が v =- 40, = 60 =- 30 v = 0 = 10 v = 60 である 図 1 の 面上にこれらの応力 の作用方向を矢印で記入し その脇にその矢印が示す応力成分を記入しなさい 図

More information

パソコンシミュレータの現状

パソコンシミュレータの現状 第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に

More information

05設計編-標準_目次.indd

05設計編-標準_目次.indd 2012 年制定 コンクリート標準示方書 [ 設計編 : 本編 ] 目 次 1 章 総 則 1 1.1 適用の範囲 1 1.2 設計の基本 2 1.3 用語の定義 4 1.4 記 号 7 2 章 要求性能 13 2.1 一 般 13 2.2 耐久性 13 2.3 安全性 14 2.4 使用性 14 2.5 復旧性 14 2.6 環境性 15 3 章 構造計画 16 3.1 一 般 16 3.2 要求性能に関する検討

More information

(Microsoft PowerPoint - \221\34613\211\361)

(Microsoft PowerPoint - \221\34613\211\361) 計算力学 ~ 第 回弾性問題の有限要素解析 (Ⅱ)~ 修士 年後期 ( 選択科目 ) 担当 : 岩佐貴史 講義の概要 全 5 講義. 計算力学概論, ガイダンス. 自然現象の数理モデル化. 行列 場とその演算. 数値計算法 (Ⅰ) 5. 数値計算法 (Ⅱ) 6. 初期値 境界値問題 (Ⅰ) 7. 初期値 境界値問題 (Ⅱ) 8. マトリックス変位法による構造解析 9. トラス構造の有限要素解析. 重み付き残差法と古典的近似解法.

More information

軸受内部すきまと予圧 δeff =δo (δf +δt ) (8.1) δeff: 運転すきま mm δo: 軸受内部すきま mm δf : しめしろによる内部すきまの減少量 mm δt: 内輪と外輪の温度差による内部すきまの減少量 mm (1) しめしろによる内部すきまの減少量しめしろを与えて軸受

軸受内部すきまと予圧 δeff =δo (δf +δt ) (8.1) δeff: 運転すきま mm δo: 軸受内部すきま mm δf : しめしろによる内部すきまの減少量 mm δt: 内輪と外輪の温度差による内部すきまの減少量 mm (1) しめしろによる内部すきまの減少量しめしろを与えて軸受 軸受内部すきまと予圧 8. 軸受内部すきまと予圧 8. 1 軸受内部すきま軸受内部すきまとは, 軸又はハウジングに取り付ける前の状態で, 図 8.1に示すように内輪又は外輪のいずれかを固定して, 固定されていない軌道輪をラジアル方向又はアキシアル方向に移動させたときの軌道輪の移動量をいう 移動させる方向によって, それぞれラジアル内部すきま又はアキシアル内部すきまと呼ぶ 軸受内部すきまを測定する場合は,

More information

まえがき 材料力学の教科書を見ると 2ページ目から 微分 積分 行列の式などがずらっと並んでいます もう それを見るだけで拒絶反応を起こしてしまう方もおられるのではないでしょうか? 確かに 三次元で評価しようとするとそのような計算が必要になるかもしれませんが 一次元 二次元なら 簡単な式にまとめられ

まえがき 材料力学の教科書を見ると 2ページ目から 微分 積分 行列の式などがずらっと並んでいます もう それを見るだけで拒絶反応を起こしてしまう方もおられるのではないでしょうか? 確かに 三次元で評価しようとするとそのような計算が必要になるかもしれませんが 一次元 二次元なら 簡単な式にまとめられ 技術士だぁーちゃんの 材料力学基礎講座 http://www.eonet.ne.jp/~northriver/gijutsushi/ まえがき 材料力学の教科書を見ると 2ページ目から 微分 積分 行列の式などがずらっと並んでいます もう それを見るだけで拒絶反応を起こしてしまう方もおられるのではないでしょうか? 確かに 三次元で評価しようとするとそのような計算が必要になるかもしれませんが 一次元

More information

複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 FRP 材料 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 接合方法

複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 FRP 材料 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 接合方法 複合構造レポート 09 FRP 部材の接合および鋼と FRP の接着接合に関する先端技術 目次 第 1 部 FRP 部材接合の設計思想と強度評価 第 1 章 FRP 構造物の接合部 3 1.1 FRP 材料 3 1.2 FRP 構造物における各種接合方法の分類と典型的な部位 3 1.2.1 接合方法の種類 3 1.2.2 FRP 構造物における接合部 9 1.3 国内外における FRP 接合部の設計思想

More information

. 軸力作用時における曲げ耐力基本式の算定 ) ここでは破壊包絡線の作成を前提としているので, コンクリートは引張領域を無視した RC 断面時を考える. 圧縮域コンクリートは応力分布は簡易的に, 降伏時は線形分布, 終局時は等価応力ブロック ( 図 -2) を考えることにする. h N ε f e

. 軸力作用時における曲げ耐力基本式の算定 ) ここでは破壊包絡線の作成を前提としているので, コンクリートは引張領域を無視した RC 断面時を考える. 圧縮域コンクリートは応力分布は簡易的に, 降伏時は線形分布, 終局時は等価応力ブロック ( 図 -2) を考えることにする. h N ε f e 課題 軸力と曲げモーメントの相互作用図. はじめに 骨組構造を形成する梁 柱構造部材には, 一般に軸力, 曲げモーメント, せん断力が作用するが, ここでは軸力と曲げモーメントの複合断面力を受ける断面の相互作用図 (interation urve) を考える. とくに, 柱部材では, 偏心軸圧縮力や, 地震 風などの水平力を受け ( 図 -), 軸力 + 曲げ荷重下の検討は, 設計上不可欠となる.

More information

Japanese nuclear policy and its effect on EAGLE project

Japanese nuclear policy and its effect on EAGLE project 2018 年 8 月 23 日 JASMiRT 第 2 回国内ワークショップ 3 既往研究で取得された関連材料特性データの現状 - オーステナイト系ステンレス鋼の超高温材料特性式の開発 - 鬼澤高志 下村健太 加藤章一 若井隆純 日本原子力研究開発機構 背景 目的 (1/2) 福島第一原子力発電所の事故以降 シビアアクシデント時の構造健全性評価が求められている 構造材料の超高温までの材料特性が必要

More information

ことができる 防撓パネルには 切断 溶接等で生じる初期不整として Elr 座屈モードの撓みを予め与えており 圧縮荷重によってこのモードの変形が増大する 変形が増大していくと 次第にスパン中央部の防撓材のフェイス付近に圧縮応力による降伏が生じ 防撓パネルは最終強度に達する (Fig.3) このような崩

ことができる 防撓パネルには 切断 溶接等で生じる初期不整として Elr 座屈モードの撓みを予め与えており 圧縮荷重によってこのモードの変形が増大する 変形が増大していくと 次第にスパン中央部の防撓材のフェイス付近に圧縮応力による降伏が生じ 防撓パネルは最終強度に達する (Fig.3) このような崩 板 小骨基準の見直しについて 1. はじめに NK では ここ数年来 直接強度計算ベースの基準の見直しが進められ 設計荷重 腐食控除量 座屈 疲労等の各種強度評価法の精度を高め より合理的で高い説明性を有した強度基準を開発した これらの成果は タンカーの構造強度に関するガイドライン 及び ばら積貨物船の構造強度に関するガイドライン として公表されており 既に多くの船舶に適用されている 直接強度計算ベースの強度基準は

More information

<4D F736F F F696E74202D AD482DC82C682DF2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D AD482DC82C682DF2E B8CDD8AB B83685D> 力のつり合い反力 ( 集中荷重 ) V 8 V 4 X H Y V V V 8 トラス部材に生じる力 トラスの解法 4k Y 4k 4k 4k ' 4k X ' 30 E ' 30 H' 節点を引張る力節点を押す力部材に生じる力を表す矢印の向きに注意 V 0k 反力の算定 V' 0k 力のつり合いによる解法 リッターの切断法 部材 の軸力を求める k k k 引張側に仮定 3 X cos30 Y 04

More information

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ 数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュレーションによって計算してみる 4.1 放物運動一様な重力場における放物運動を考える 一般に質量の物体に作用する力をとすると運動方程式は

More information

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73>

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73> スカイセイフティネット構造計算書 スカイテック株式会社 1. 標準寸法 2. 設計条件 (1) 荷重 通常の使用では スカイセーフティネットに人や物は乗せないことを原則とするが 仮定の荷重としてアスファルト ルーフィング1 巻 30kgが1スパンに1 個乗ったとした場合を考える ネットの自重は12kgf/1 枚 これに単管 (2.73kgf/m) を1m 辺り2 本考える 従ってネット自重は合計で

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6388FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6388FCD2E646F63> 8-1 第 8 章梁の微分方程式 ポイント : ベルヌーイ オイラー梁による梁の微分方程式 平面保持と法線保持の仮定 本章では 梁理論の基本となるベルヌーイ オイラー梁に従い 3 次元物体である梁を 1 次元の線材に置換し その挙動を支配する梁の微分方程式を誘導する このベルヌーイ オイラー梁は 平面保持と法線保持の両仮定で成立しており この 種の仮定を用いることで 梁内の応力やひずみを容易に求めることができる

More information

<4D F736F F F696E74202D E94D58B9393AE82F AC82B782E982BD82DF82CC8AEE E707074>

<4D F736F F F696E74202D E94D58B9393AE82F AC82B782E982BD82DF82CC8AEE E707074> 地盤数値解析学特論 防災環境地盤工学研究室村上哲 Mrakam, Satoh. 地盤挙動を把握するための基礎. 変位とひずみ. 力と応力. 地盤の変形と応力. 変位とひずみ 変形勾配テンソルひずみテンソル ひずみテンソル : 材料線素の長さの 乗の変化量の尺度 Green-Lagrange のひずみテンソルと Alman のひずみテンソル 微小変形状態でのひずみテンソル ひずみテンソルの物理的な意味

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6398FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6398FCD2E646F63> 9-1 第 9 章静定梁のたわみ ポイント : 梁の微分方程式を用いて梁のたわみを求める 静定梁のたわみを計算 前章では 梁の微分方程式を導き 等分布荷重を受ける単純梁の解析を行った 本節では 導いた梁の微分方程式を利用し さらに多くの静定構造物の解析を行い 梁の最大たわみや変形状態を求めることにする さらに を用いて課題で解析した構造を数値計算し 解析結果を比較 検討しよう 9.1 はじめに キーワード梁の微分方程式単純梁の応力解析片持ち梁の応力解析

More information

Microsoft PowerPoint - シミュレーション工学-2010-第1回.ppt

Microsoft PowerPoint - シミュレーション工学-2010-第1回.ppt シミュレーション工学 ( 後半 ) 東京大学人工物工学研究センター 鈴木克幸 CA( Compter Aded geerg ) r. Jaso Lemo (SC, 98) 設計者が解析ツールを使いこなすことにより 設計の評価 設計の質の向上を図る geerg の本質の 計算機による支援 (CA CAM などより広い名前 ) 様々な汎用ソフトの登場 工業製品の設計に不可欠のツール 構造解析 流体解析

More information

Microsoft Word - 建築研究資料143-1章以外

Microsoft Word - 建築研究資料143-1章以外 4. ブレース接合部 本章では, ブレース接合部について,4 つの部位のディテールを紹介し, それぞれ問題となる点や改善策等を示す. (1) ブレースねらい点とガセットプレートの形状 (H 形柱, 弱軸方向 ) 対象部位の概要 H 形柱弱軸方向にガセットプレートタイプでブレースが取り付く場合, ブレースの傾きやねらい点に応じてガセットプレートの形状等を適切に設計する. 検討対象とする接合部ディテール

More information

横浜市環境科学研究所

横浜市環境科学研究所 周期時系列の統計解析 単回帰分析 io 8 年 3 日 周期時系列に季節調整を行わないで単回帰分析を適用すると, 回帰係数には周期成分の影響が加わる. ここでは, 周期時系列をコサイン関数モデルで近似し単回帰分析によりモデルの回帰係数を求め, 周期成分の影響を検討した. また, その結果を気温時系列に当てはめ, 課題等について考察した. 気温時系列とコサイン関数モデル第 報の結果を利用するので, その一部を再掲する.

More information

Microsoft Word - OPA M-N破壊包絡線.doc

Microsoft Word - OPA M-N破壊包絡線.doc RC One Point Advice 3 断面の -N 破壊包絡線 軸力と曲げモーメントを受ける断面の終局耐力は -N 破壊包絡線 (-N failre envelope) によって記述される ( 例えば [1]) これは2つの断面力がお互いに影響を与えることから -N 相互作用図 (-N interaction crve) とも呼ばれる 柱部材には 上部荷重により軸力が常時作用し これが通例偏心荷重として作用するため

More information

1.2 耐荷力の算定対象となる柱部材の危険断面における耐荷力を算定する場合, 曲げ耐力 ( 課題 1にて学習した方法 ) およびせん断耐力 ( 課題 2の方法 ) を求め, 両者のうち小なる耐荷力がその部材の終局耐荷力となる. 別途設定された設計外力に対して十分な耐荷力を有することはもちろんのこと,

1.2 耐荷力の算定対象となる柱部材の危険断面における耐荷力を算定する場合, 曲げ耐力 ( 課題 1にて学習した方法 ) およびせん断耐力 ( 課題 2の方法 ) を求め, 両者のうち小なる耐荷力がその部材の終局耐荷力となる. 別途設定された設計外力に対して十分な耐荷力を有することはもちろんのこと, 課題 3 柱部材の破壊モードと耐荷力の算定 ( 耐震設計入門 ). はじめに / 1. 単柱部材の構造特性 1.1 変形モードと断面力分布単柱形式の垂直柱部材には, 基本的に, 上載死荷重 ( 軸力 N として働く ) と地震力による水平荷重 P( 曲げモーメント, せん断力として働く ) が同時に作用し, 図 1のようにまとめることができる. 図 1では,(a) 上端自由片持ち梁形式 ( 土木橋梁構造物

More information

Microsoft Word - NumericalComputation.docx

Microsoft Word - NumericalComputation.docx 数値計算入門 武尾英哉. 離散数学と数値計算 数学的解法の中には理論計算では求められないものもある. 例えば, 定積分は, まずは積分 ( 被積分関数の原始関数をみつけること できなければ値を得ることはできない. また, ある関数の所定の値における微分値を得るには, まずその関数の微分ができなければならない. さらに代数方程式の解を得るためには, 解析的に代数方程式を解く必要がある. ところが, これらは必ずしも解析的に導けるとは限らない.

More information

2014年度 名古屋大・理系数学

2014年度 名古屋大・理系数学 04 名古屋大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ空間内にある半径 の球 ( 内部を含む ) を B とする 直線 と B が交わっており, その交わりは長さ の線分である () B の中心と との距離を求めよ () のまわりに B を 回転してできる立体の体積を求めよ 04 名古屋大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 実数 t に対して 点 P( t, t ), Q(

More information

第 2 章 構造解析 8

第 2 章 構造解析 8 第 2 章 構造解析 8 2.1. 目的 FITSAT-1 の外郭構造が, 打ち上げ時の加速度等によって発生する局所的な応力, 及び温度変化によってビスに発生する引っ張り応力に対して, 十分な強度を有することを明らかにする. 解析には SolidWorks2011 を用いた. 2.2. 適用文書 (1)JMX-2011303B: JEM 搭載用小型衛星放出機構を利用する小型衛星への構造 フラクチャコントロール計画書

More information

物理学 II( 熱力学 ) 期末試験問題 (2) 問 (2) : 以下のカルノーサイクルの p V 線図に関して以下の問題に答えなさい. (a) "! (a) p V 線図の各過程 ( ) の名称とそのと (& きの仕事 W の面積を図示せよ. # " %&! (' $! #! " $ %'!!!

物理学 II( 熱力学 ) 期末試験問題 (2) 問 (2) : 以下のカルノーサイクルの p V 線図に関して以下の問題に答えなさい. (a) ! (a) p V 線図の各過程 ( ) の名称とそのと (& きの仕事 W の面積を図示せよ. #  %&! (' $! #!  $ %'!!! 物理学 II( 熱力学 ) 期末試験問題 & 解答 (1) 問 (1): 以下の文章の空欄に相応しい用語あるいは文字式を記入しなさい. 温度とは物体の熱さ冷たさを表す概念である. 物体は外部の影響を受けなければ, 十分な時間が経過すると全体が一様な温度の定常的な熱平衡状態となる. 物体 と物体 が熱平衡にあり, 物体 と物体 が熱平衡にあるならば, 物体 と物体 も熱平衡にある. これを熱力学第 0

More information

Microsoft Word - thesis.doc

Microsoft Word - thesis.doc 剛体の基礎理論 -. 剛体の基礎理論初めに本論文で大域的に使用する記号を定義する. 使用する記号トルク撃力力角運動量角速度姿勢対角化された慣性テンソル慣性テンソル運動量速度位置質量時間 J W f F P p .. 質点の並進運動 質点は位置 と速度 P を用いる. ニュートンの運動方程式 という状態を持つ. 但し ここでは速度ではなく運動量 F P F.... より質点の運動は既に明らかであり 質点の状態ベクトル

More information

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63>

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63> 資料 9 液化石油ガス法施行規則関係技術基準 (KHK0739) 地上設置式バルク貯槽に係るあと施工アンカーの構造等 ( 案 ) 地盤面上に設置するバルク貯槽を基礎と固定する方法として あと施工アンカーにより行う 場合の構造 設計 施工等は次の基準によるものとする 1. あと施工アンカーの構造及び種類あと施工アンカーとは アンカー本体又はアンカー筋の一端をコンクリート製の基礎に埋め込み バルク貯槽の支柱やサドル等に定着することで

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_10

Microsoft PowerPoint - zairiki_10 許容応力度設計の基礎 はりの断面設計 前回までは 今から建てようとする建築物の設計において 建物の各部材断面を適当に仮定しておいて 予想される荷重に対してラーメン構造を構造力学の力を借りていったん解き その仮定した断面が適切であるかどうかを 危険断面に生じる最大応力度と材料の許容応力度を比較することによって検討するという設計手法に根拠を置いたものでした 今日は 前回までとは異なり いくつかの制約条件から

More information

木村の物理小ネタ 単振動と単振動の力学的エネルギー 1. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -Kx の形で表されるが, x = 0 の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合

木村の物理小ネタ   単振動と単振動の力学的エネルギー 1. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -Kx の形で表されるが, x = 0 の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合 単振動と単振動の力学的エネルギー. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -x の形で表されるが, x = の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合いの位置 である たとえば, おもりをつるしたばねについて, ばねの弾性力を考えるときは, ばねの自然長を x = とし, おもりの単振動で考える場合は, おもりに働く力がつり合った位置を

More information

Microsoft Word - t30_西_修正__ doc

Microsoft Word - t30_西_修正__ doc 反応速度と化学平衡 金沢工業大学基礎教育部西誠 ねらい 化学反応とは分子を構成している原子が組み換り 新しい分子構造を持つことといえます この化学反応がどのように起こるのか どのような速さでどの程度の分子が組み換るのかは 反応の種類や 濃度 温度などの条件で決まってきます そして このような反応の進行方向や速度を正確に予測するために いろいろな数学 物理的な考え方を取り入れて化学反応の理論体系が作られています

More information

<8BC882B082A882E682D18EB297CD82F08EF382AF82E CD82E882CC90DD8C E93E7817A2E786477>

<8BC882B082A882E682D18EB297CD82F08EF382AF82E CD82E882CC90DD8C E93E7817A2E786477> コンクリート構造設計の基本 第 6 章曲げおよび軸力を受ける鉄筋コンクリートはりの設計 P7~P96 ( 株 ) 国際建設技術研究所真鍋英規 はじめに 土木学会 コンクリート標準示方書 昭和 6 年版 限界状態設計法 を導入 許容応力度設計法 から 限界状態設計法 へ 7 年版安全性の照査使用性の照査曲げひび割れ幅の制御 変位 変形等耐久性の照査に関する記述が追加 /8/ 鉄筋コンクリート Reinforced

More information

untitled

untitled に, 月次モデルの場合でも四半期モデルの場合でも, シミュレーション期間とは無関係に一様に RMSPE を最小にするバンドの設定法は存在しないということである 第 2 は, 表で与えた 2 つの期間及びすべての内生変数を見渡して, 全般的にパフォーマンスのよいバンドの設定法は, 最適固定バンドと最適可変バンドのうちの M 2, Q2 である いずれにしても, 以上述べた 3 つのバンド設定法は若干便宜的なものと言わざるを得ない

More information

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls 集水桝の構造計算 集水桝 3.0.5 3.15 横断方向断面の計算 1. 計算条件 11. 集水桝の寸法 内空幅 B = 3.000 (m) 内空奥行き L =.500 (m) 内空高さ H = 3.150 (m) 側壁厚 T = 0.300 (m) 底版厚 Tb = 0.400 (m) 1. 土質条件 土の単位体積重量 γs = 18.000 (kn/m 3 ) 土の内部摩擦角 φ = 30.000

More information

第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 510

第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 510 第 14 章柱同寸筋かいの接合方法と壁倍率に関する検討 5 14.1 検討の背景と目的 9 mm角以上の木材のたすき掛け筋かいは 施行令第 46 条第 4 項表 1においてその仕様と耐力が規定されている 既往の研究 1では 9 mm角筋かい耐力壁の壁倍率が 5. を満たさないことが報告されているが 筋かい端部の仕様が告示第 146 号の仕様と異なっている 本報では告示どおりの仕様とし 9 mm角以上の筋かいたすき掛けの基礎的なデータの取得を目的として検討を行った

More information

エクセルカバー入稿用.indd

エクセルカバー入稿用.indd i 1 1 2 3 5 5 6 7 7 8 9 9 10 11 11 11 12 2 13 13 14 15 15 16 17 17 ii CONTENTS 18 18 21 22 22 24 25 26 27 27 28 29 30 31 32 36 37 40 40 42 43 44 44 46 47 48 iii 48 50 51 52 54 55 59 61 62 64 65 66 67 68

More information

SC-85X2取説

SC-85X2取説 I II III IV V VI .................. VII VIII IX X 1-1 1-2 1-3 1-4 ( ) 1-5 1-6 2-1 2-2 3-1 3-2 3-3 8 3-4 3-5 3-6 3-7 ) ) - - 3-8 3-9 4-1 4-2 4-3 4-4 4-5 4-6 5-1 5-2 5-3 5-4 5-5 5-6 5-7 5-8 5-9 5-10 5-11

More information

<4D6963726F736F667420506F776572506F696E74202D208376838C835B83938365815B835683878393312E707074205B8CDD8AB78382815B83685D>

<4D6963726F736F667420506F776572506F696E74202D208376838C835B83938365815B835683878393312E707074205B8CDD8AB78382815B83685D> i i vi ii iii iv v vi vii viii ix 2 3 4 5 6 7 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60

More information

強度のメカニズム コンクリートは 骨材同士をセメントペーストで結合したものです したがって コンクリート強度は セメントペーストの接着力に支配されます セメントペーストの接着力は 水セメント比 (W/C 質量比 ) によって決められます 水セメント比が小さいほど 高濃度のセメントペーストとなり 接着

強度のメカニズム コンクリートは 骨材同士をセメントペーストで結合したものです したがって コンクリート強度は セメントペーストの接着力に支配されます セメントペーストの接着力は 水セメント比 (W/C 質量比 ) によって決められます 水セメント比が小さいほど 高濃度のセメントペーストとなり 接着 コンクリートの強度 コンクリートの最も重要な特性は強度です ここでは まず コンクリート強度の基本的特性について解説し 次に 呼び強度および配合強度がどのように設定されるか について説明します 強度のメカニズム 強度の影響要因 強度性状 構造物の強度と供試体強度 配合 ( 調合 ) 強度と呼び強度の算定 材料強度のばらつき 配合強度の設定 呼び強度の割増し 構造体強度補正値 舞鶴市および周辺部における構造体強度補正値

More information

ギリシャ文字の読み方を教えてください

ギリシャ文字の読み方を教えてください 埼玉工業大学機械工学学習支援セミナー ( 小西克享 ) 慣性モーメント -1/6 テーマ 01: 慣性モーメント (Momet of ietia) コマ回しをすると, 長い時間回転させるには重くて大きなコマを選ぶことや, ひもを早く引くことが重要であることが経験的にわかります. 遊びを通して, 回転の運動エネルギーを増やせば, 回転の勢いが増すことを学習できるので, 機械系の学生にとってコマ回しも大切な体験学習のひとつと言えます.

More information

01_.g.r..

01_.g.r.. I II III IV V VI VII VIII IX X XI I II III IV V I I I II II II I I YS-1 I YS-2 I YS-3 I YS-4 I YS-5 I YS-6 I YS-7 II II YS-1 II YS-2 II YS-3 II YS-4 II YS-5 II YS-6 II YS-7 III III YS-1 III YS-2

More information

<4D F736F F D C082CC8BC882B08B7982D182B982F192668E8E8CB12E646F63>

<4D F736F F D C082CC8BC882B08B7982D182B982F192668E8E8CB12E646F63> 6.1 目的 6.RC 梁の曲げ及びせん断試験 RC 梁の基本特性を 梁の曲げ せん断実験を通じて学ぶ RC 梁の断面解析を行い 実験で用いる梁の曲げ及びせん断耐力 荷重変形関係を予想する 梁のモデル試験体を用いた実験を通じて 荷重と変形の関係 ひび割れの進展状況 最終破壊性状等を観察する 解析の予想と実験結果とを比較し 解析手法の精度について考察する 梁の様々な耐力 変形能力 エネルギー吸収能力について考察し

More information

Super Build/FA1出力サンプル

Super Build/FA1出力サンプル *** Super Build/FA1 *** [ 計算例 7] ** UNION SYSTEM ** 3.44 2012/01/24 20:40 PAGE- 1 基本事項 計算条件 工 事 名 : 計算例 7 ( 耐震補強マニュアル設計例 2) 略 称 : 計算例 7 日 付 :2012/01/24 担 当 者 :UNION SYSTEM Inc. せん断による変形の考慮 : する 剛域の考慮 伸縮しない材(Aを1000

More information

2011年度 筑波大・理系数学

2011年度 筑波大・理系数学 0 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ O を原点とするy 平面において, 直線 y= の を満たす部分をC とする () C 上に点 A( t, ) をとるとき, 線分 OA の垂直二等分線の方程式を求めよ () 点 A が C 全体を動くとき, 線分 OA の垂直二等分線が通過する範囲を求め, それ を図示せよ -- 0 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ

More information

微分方程式による現象記述と解きかた

微分方程式による現象記述と解きかた 微分方程式による現象記述と解きかた 土木工学 : 公共諸施設 構造物の有用目的にむけた合理的な実現をはかる方法 ( 技術 ) に関する学 橋梁 トンネル ダム 道路 港湾 治水利水施設 安全化 利便化 快適化 合法則的 経済的 自然および人口素材によって作られた 質量保存則 構造物の自然的な性質 作用 ( 外力による応答 ) エネルギー則 の解明 社会的諸現象のうち マスとしての移動 流通 運動量則

More information

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63>

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63> 付録 1. 吹付枠工の設計例 グラウンドアンカー工と併用する場合の吹付枠工の設計例を紹介する 付録図 1.1 アンカー配置 開始 現地条件の設定現況安全率の設定計画安全率の設定必要抑止力の算定アンカー体の配置計画アンカー設計荷重の設定作用荷重および枠構造の決定設計断面力の算定安全性の照査 土質定数 (C φ γ) 等を設定 例 ) ここでは Fs0.95~1.05 を設定 例 ) ここでは Fsp1.20~1.50

More information

7 章問題解答 7-1 予習 1. 長方形断面であるため, 断面積 A と潤辺 S は, 水深 h, 水路幅 B を用い以下で表される A = Bh, S = B + 2h 径深 R の算定式に代入すると以下のようになる A Bh h R = = = S B + 2 h 1+ 2( h B) 分母の

7 章問題解答 7-1 予習 1. 長方形断面であるため, 断面積 A と潤辺 S は, 水深 h, 水路幅 B を用い以下で表される A = Bh, S = B + 2h 径深 R の算定式に代入すると以下のようになる A Bh h R = = = S B + 2 h 1+ 2( h B) 分母の 7 章問題解答 7- 予習. 長方形断面であるため, 断面積 と潤辺 S は, 水深, 水路幅 B を用い以下で表される B, S B + 径深 R の算定式に代入すると以下のようになる B R S B + ( B) 分母の /B は河幅が水深に対して十分に広ければ, 非常に小さな値となるため, 上式は R ( B) となり, 径深 R は水深 で近似できる. マニングの式の水深 を等流水深 0 と置き換えると,

More information

スライド 1

スライド 1 CAE 演習 有限要素法のノウハウ ( 基礎編 ) 1. はじめに 有限要素法はポピュラーなツールである一方 解析で苦労している人が多い 高度な利用技術が必要 ( 解析の流れに沿って説明 ) 2. モデル化 要素の選択 3. メッシュ分割の工夫 4. 境界条件の設定 5. 材料物性の入力 6.7. 解析の結果の検証と分析 2. モデル化 要素の選択 モデルを単純化していかに解析を効率的 高精度に行うか?

More information

以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ

以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ 以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (e. d d, dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( や, などがすべて 次で なおかつそれらの係数が定数であるような微分方程式 ) に対して安定性の解析を行ってきた しかしながら 実際には非線形の微分方程式で記述される現象も多く存在する

More information