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しげのぶうばら
5 years ago
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1 D-361 D-36(1) 歯の健康とメタボリックシンドローム国内外の疫学調査から糖尿病 ( 高血糖 ) や肥満のある人には歯周病が多くしかも重症化しやすいことがわかっていますその一方で様々な研究から自分の歯でしっかり噛んでゆっくりと食事をすることが肥満の予防に繋がることが明らかになっていますまた近年糖尿病患者に対し歯周病の治療管理を行うことにより血糖コントロールが改善したとの報告がなされており糖尿病 ( 高血糖 ) と歯周病の間には双方向の関係があるのではないかと注目を集めています何よりもメタボリックシンドロームの要件である肥満 ( 内臓脂肪の蓄積 ) 高血糖高脂血高血圧のすべてに深く関連しているのが食生活でありバランスの取れた適切な食事を摂るためには歯の健康が欠かせません生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防を進めるための基本はバランスの取れた適切な食生活でありそれを支える入り口土台とも言えるのが歯の健康なのです歯を失う原因歯を失う原因の約 9 割がむし歯と歯周病ですその他, 7% 歯周病, 38% むし歯, 55% ( 木村らの報告 ) 成人期のむし歯と歯周病は適切な手入れ ( セルフケアとプロフェッショナルケア ) で確実に予防ができます歯ぐきがはれたことがある一生自分の歯で美味しく食べるためにむし歯と歯周病をしっかり予防しましょう

2 あなたの歯の健康を保つためのセルフケアとプロフェッショナルケア D 362 D-36(2) セルフケアむし歯と歯周病の直接の原因は歯垢 ( プラーク : 歯のまわりにつく白いカスで細菌のかたまり ) です予防の第一歩は毎日の歯みがきできちんと歯垢 ( プラーク ) を取り除くことです正しい歯みがきのチェックポイント歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先をあてている歯ブラシを軽い力で小さく動かしているフッ素入り歯みがき剤を使っているデンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯のすき間もきれいにしている磨き残しはないか歯ぐきに赤く腫れている場所はないか歯みがき後に鏡でチェックする習慣をつけましょう ( 下図参照 ) むし歯と歯周病を予防するためにはバランスのとれた規則正しい食事も重要です特に間食や糖分を含んだ飲み物をだらだらと摂ることはプラークを作りやすくします喫煙は歯周病の発症進行を早めます禁煙減煙に努力しましょう

3 プロフェッショナルケアセルフケアプロフェッショナルケア歯垢 ( プラーク ) が唾液のなかのカルシウム分で少しずつ固まったものが歯石です歯石は細菌の住みかとなりやすく歯ぐきを刺激して炎症を悪化させます歯石は歯ブラシでは落とせません 3 カ月 ~1 年に 1 回 ( ご本人の状態により異なります ) 定期的に歯科医院で歯石を取ってもらいましょう痛みや腫れなどの自覚症状が出た時に受診するのではなく定期的に歯科医師や歯科衛生士によるチェックや歯のクリーニング ( プロフェッショナルケア ) を受けることが 8020( ハチマルニイマル ) を達成するための近道です 8020( ハチマルニイマル ) 運動 20 歯以上の自分の歯を保っていればほぼ何を食べるにも困らないことから 80 歳になっても20 歯以上の自分の歯を保ち生涯にわたり自分の歯で美味しく食べられるようにしようという運動セルフケアとプロフェッショナルケアは車の両輪どちらが欠けても歯の健康を保つことは難しくなります

4 D 363 D-36(3) 歯周病予防のためのセルフチェックリスト歯周病は自分で気付かないうちに進行し自覚症状が出たときにはかなり重症になってしまっていることが多い病気ですセルフチェクで早めの対応を! タバコをすう柔らかい食べ物や甘い物が好き歯石を取ってもらったことがない歯並びがわるい口を開けて眠るクセがある太っている歯みがきの時に歯ぐきから血がでることがある歯ぐきが腫れることがある歯と歯の間にものがはさまる口臭が強いと言われたことがある歯が浮いた感じがする歯がぐらぐらするにチェックが付いた人 : 歯周病に罹るリスクの高い人です日頃のお口の手入れに十分注意しましょうにチェックが付いた人 : 歯周病に罹っている可能性が高い人です早めに歯科を受診して検査されることをお勧めします初期の歯周病 ( 歯肉炎 ) 歯と歯の間の三角の部分が丸みを帯びている赤く腫れぼったい感じがするさわると血が出る痛くないのに血が出る進行した歯周病 ( 歯周炎 ) 歯肉が下がって歯の根が見えてくる ( 歯が長くなったように見える ) 歯がグラグラする膿が出る口臭がある

5 の歯周病の罹りやすさ喫煙者を1とした場合0 本 9 本以下本 20 本本 31 本以上非(オッズ比)喫煙と歯周病 D 364 喫煙ががん心疾患脳血管疾患高血圧などの生活習慣病と深く関連していることは良く知られていることです喫煙は歯周病にも大きな関係があり喫煙本数が増えるほど進行した歯周病に罹りやすくなっていくことがわかっています ( 下図では 1 日に 31 本以上たばこを吸う人は吸わない人の 5.88 倍も歯周病に罹りやすいことを示しています ) あなたと周りの方の健康と健康な歯と歯ぐきを守るためにも禁煙に取り組みましょう 1 日あたり喫煙本数と歯周病の関係日あたり喫煙本数 (NHANESⅢ:Tomaer & Asma, 2000) 参考厚生労働省が実施した平成 16 年国民健康栄養調査においても 40 歳以上の男性で現在習慣的に喫煙している者は喫煙しない者に比べ歯の本数が 20 本以上の者の割合が低いという結果が出ています喫煙習慣別歯の本数が 20 歯以上の者の割合 (40 歳以上 ) [%] 男性現在習慣的に喫煙している者過去習慣的に喫煙していた者喫煙しない者歳歳歳 70 歳以上

6 教材 D-36 1~4 教材のねらい歯の健康とメタボリックシンドロームの関連および歯の健康を保つために必要な基本的知識 ( 歯周病の基礎知識セルフチェックセルフケアの重要性 ) について理解する資料の使い方問診健診の結果および保健指導の過程で歯の健康の保持増進について指導が必要と認めた対象者に対し説明する ( 特に高血糖肥満喫煙の有所見者を中心に )

7 D-37

8 教材 D-37 教材のねらい体重と腹囲の変化を記録し自分の値の変動を見て生活習慣を振り返る機会にする資料の使い方現在の体重腹囲を記録し自分の体の変化を記録してもらう体重腹囲は同じ時刻に測定することや腹囲の測定方法なども説明する

9 氏名性別年齢腹囲 ( おなか周り ) を測定してみましょう D-37 の参考資料参考資料 D-37 < 腹囲の計測 > 腹囲は力を抜いて立った状態でへその高さで測定してください ( 測られる方は両足をそろえ両腕はからだの横に自然に下げおなかに力が入らないようにしてください ) 測定者は測られる方の正面に立ち巻き尺を腹部に直接あててください ( 洗濯ばさみ等で服を巻きあげると良いです ) 巻尺が水平にきちんと巻かれているかを確認し普通の呼吸で息をはいた終わりに目盛りを読み取ってくださいなおできるだけ飲食後 2 時間経過した後に測定をしてください正確な計測を行うため下着などは着用せずに直接腹部を計測してください手順 1 軽く両腕をあげてもらいへその高さに巻尺をあてる 2 巻き尺が水平に巻かれているか確認する 3 測定するときは両腕を体の横に自然に下げてもらい普通の呼吸で息をはいた終わりに目盛りを読み取る腹囲の結果 (0.5cm まで読み取ってください ). cm 午前午後 ( 月日時に測定 ) 1. 男 2. 女満歳資料は国民健康栄養調査必携を基に国立健康栄養研究所が作成したもの

10 教材 D-37 の参考資料教材のねらい腹囲の正確な計測方法について知ることができる資料の使い方測定者は本資料の手順に沿った正確な計測方法については事前にマスターしておくことへその位置が下に移動しているときは肋骨の下縁と前上腸骨棘の中点の高さで測定すること巻き尺は合成樹脂製 JIS 規格のもので伸縮による目盛りの狂いの少ないものを選択することが望ましい

11 食事ダイアリー ( 食生活ダイアリーの記入のしかた ) 野菜料理油料理菓子清涼飲料水アルコールについて食べたものとその量をその日のうちに記入しましょう D-38 D-38 野菜料理月日月日月日月日月日料理名量料理名量料理名量料理名量料理名量油料理揚げ物炒め物など菓子清涼飲料水アルコール

12 教材 D-38 教材のねらい食事で見直す目標に掲げた事項と照らし食生活を振り返る機会にする資料の使い方食事で見直す目標に掲げた事項を中心に食べたものと量を記録してもらう

13 ( ) 月の一日の歩数及び体重の記録 D-39 一日の歩数 ( 単位千歩 ) 印で記入してください氏名 ( ) 日 2 日 3 日 4 日 5 日 6 日 7 日 8 日 9 日 10 日 11 日 12 日 13 日 14 日 15 日 16 日 17 日 18 日 19 日 20 日 21 日 22 日 23 日 24 日 25 日 26 日 27 日 28 日 29 日 30 日 31 日体重 ( kg ) 印で記入してください 1 万歩=( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) 現在の体重注 : 体重のカッコ内は各自の目標にあわせて 0.5kg か 1kg きざみで記入してください

14 教材 D-39 教材のねらい歩数と体重の変化を記録し自分の体重変動を見て生活習慣を振り返る機会にする

15 D-40 出典 : 今日から始める! いきいき健幸生活 ( 岡山スポーツ会館発行 )

16 教材 D-40 教材のねらい運動を実施することにに伴う自己負担感を定期的に評価することにより運動を継続することで変化する自己負担感の変化についてモニタリングする資料の使い方本人に定期的に回答してもらい運動に関する支援計画に活用する

17 D-41 出典 : 今日から始める! いきいき健幸生活 ( 岡山スポーツ会館発行 )

18 教材 D-41 教材のねらい運動に対する自信度を自己評価することにより運動を継続することで変化する自信度の変化についてモニタリングする資料の使い方本人に定期的に回答してもらい運動に関する支援計画に活用する

19 関心度確認表 D-42 D-42 お名前各カリキュラム終了時所感にをつけてください参加に関して積極的に参加自主的に参加言われて参加所感気が進まないが参加食事の話実習大変ためになったためになったわからなかった全くわからなかった食事習慣今日から変えようと思う明日から変えようと思う変えたいと思うが難しい今までのままでいいと思う運動の話実技大変ためになったためになったわからなかった全くわからなかった運動習慣今日から変えようと思う明日から変えようと思う変えたいと思うが難しい今までのままでいいと思う歯科の講義実技大変ためになったためになったわからなかった全くわからなかった結果説明生活習慣病の話大変ためになったためになったわからなかった全くわからなかった検査結果を聞いて感じたこと健康になる努力をしようと思う健康になる努力が必要と思う健康になる努力は必要だと思うが実行は難しい今のままでいいと思う全体大変ためになったためになったわからなかった全くわからなかった今日の教室に参加して感じたこと今日から変えようと思う明日から変えようと思う変えたいと思うが難しい今までのままでいいと思う

20 教材 D-42 教材のねらい保健指導対象者の関心度を確認することにより保健指導実施者が行った指導の効果を評価するために使用する資料の使い方保健指導終了後に保健指導対象者より記入しててもらう

歯や口腔の健康について

歯や口腔の健康についてお口の健康のはなし目次はじめに 1 女性勤労者の皆さんへ 2 2 歳代の方へ 3 3 歳代の方へ 4 4 歳代の方へ歳代の方へ 6 口腔ケアについて 7 定期歯科健診のすすめ 8 はじめに一般に女性ホルモンと歯周病は関連があることから女性勤労者においてはそれぞれのライフステージに合わせた口腔衛生が必要であると考えましたそこで当センターでは女性勤労者の年代ごとの歯科通院の実態や口腔衛生の状況を明らかにすることで