706 技術書 ポンプ場 基礎工は地盤の予備調査が終った段階で下記項目等を考慮の上 その形式を選択する 1 地盤条件 ( 掘削地盤の状態 支持地盤の傾斜 深さ等 ) 2 上部構造の特性 3 環境条件 ( 騒音 振動及び施工場所等 ) 4 基礎の工期と経済性 5 その他 なお 一般的には支持地盤までの

Size: px
Start display at page:

Download "706 技術書 ポンプ場 基礎工は地盤の予備調査が終った段階で下記項目等を考慮の上 その形式を選択する 1 地盤条件 ( 掘削地盤の状態 支持地盤の傾斜 深さ等 ) 2 上部構造の特性 3 環境条件 ( 騒音 振動及び施工場所等 ) 4 基礎の工期と経済性 5 その他 なお 一般的には支持地盤までの"

Transcription

1 705 第 15 章基礎工の設計 関連条項 基準 10 運用 基礎工の形式とその選定ポンプ場の基礎形式を分類すると 次のとおりである (1) 基礎形式による分類 直接基礎 ( 地盤改良は 15.5 地盤改良 参照 ) 杭基礎基礎ケーソン基礎 鋼管矢板基礎 地中連続壁基礎 (2) 基礎スラブの形式による直接基礎の分類フーチング基礎直接基礎べた基礎浮き基礎 独立 ( フーチング ) 基礎複合 ( フーチング ) 基礎連続 ( フーチング ) 基礎二重スラブマットスラブ (3) 杭基礎の主な分類支持杭 ( 支持方法 ) 摩擦杭機能による分類締固め杭単杭杭基礎 ( 配置 ) 群杭材料及び施工法別による分類 材 料 施工法 木 打撃工法 鉄筋コンクリート (RC) 打込み杭工法 バイブロハンマ工法 既製杭 プレストレスト 圧入式杭打ち工法コンクリート (PHC) プレボーリング杭工法 鋼 (SP) 中掘り工杭法 鋼 コンクリート合成 (SC) 埋込み杭工法 圧入工法等鋼管ソイルセメント杭工法回転杭工法 その他特殊工法オールケーシング工法 ( ベノト工法 ) 機械掘削工法 リバース工法アースドリル工法等 場所打ち杭 場所打ち鉄筋コンクリート杭 人力 機械掘削工法 深礎工法等 置換工法アースオーガ工法 (PIP MIP CIP 工法等 ) 注 ) 印の工法は ポンプ場での実施例が少ないため 本技術書での説明は省略する

2 706 技術書 ポンプ場 基礎工は地盤の予備調査が終った段階で下記項目等を考慮の上 その形式を選択する 1 地盤条件 ( 掘削地盤の状態 支持地盤の傾斜 深さ等 ) 2 上部構造の特性 3 環境条件 ( 騒音 振動及び施工場所等 ) 4 基礎の工期と経済性 5 その他 なお 一般的には支持地盤までの深さが 2m 程度までは直接基礎 5m 以上では杭基礎とすることが多い 基礎形式の選定は 表 を参考に行うものとするが 上部構造及び地盤の条件に対して最適な基礎構造を選定することは容易なことではなく 多分に設計者の豊富な経験と冷静な判断が要求される また 与えられた条件に対して 技術的見地からは最適と思われる支持地盤及び基礎構造の形式が複数選定される場合には 施工に要する時間と経済性等を考慮して慎重に決定する 基礎形式が決まれば 図 及び図 に示す設計手順等により基礎の設計を進める

3 回中レボーリング杭工法板基礎(打込み工法連転続杭壁工基礎第 15 章基礎工の設計 707 直基礎形式接選定条件 基礎表 主な基礎形式の選定表 * 打込み杭工法 杭基礎 中掘り杭工法 鋼管ソイルセメント杭HC杭 SC杭ンP鋼管杭 PHC SC 杭鋼管杭インンブ終出ク終出ク撃ロリリ打撹ー打撹ーハ工ン撃拌ト撃拌ト打打マ方方設方方設工方法バ法最式噴式コ式最式噴式コ方式地工法プ法打場所打ち杭工法オーールバケスーードシスリンルグ工工工法リ法ア法組深礎基礎ュ状ー体マチ深礎柱礎ニ杭深ケーソン基礎鋼管矢ープックオ)地持層までの状態液状化する地盤がある 支盤持条層の件支度60m 以上 土状質態深地下水の状態 支持形式 施工条件 水上施工 周辺環境 表層近傍又は中間層に極軟弱層がある 中間層に極硬い層がある礫径 5cm 以下中間層に礫径 5~10cm 礫がある礫径 10~50cm 5m 未満 5~15m 15~25m 25~40m 40~60m 砂 砂礫 (30 N) 粘性土 (20 N ) 軟岩 土丹 硬岩 傾斜が大きい 層面の凹凸が激しい等 支持層の位置が同一深 度では無い可能性が高い地下水位が地表面に近い 湧水量が極めて多い 地表より 2m 以上の被圧地下水 地下水流速 3m/min 以上 支持杭 摩擦杭 水深 5m 未満 水深 5m 以上 作業空間が狭い 斜杭の施工 有害ガスの影響振動 騒音対策 隣接構造物に対する影響 注 ) : 適合性が高い : 適合性がある : 適合性が低い * 道路橋示方書 同解説 (I Ⅳ)H24( 社 ) 日本道路協会

4 708 技術書 ポンプ場 形状 寸法の変更でよいか 基 本 検 討 基 礎 形 式 仮 定 基礎底面の形状 寸法仮定 荷 重 計 算 施工性 経済性 地盤適合 液状化 凍結 地盤安定 載荷試験 異種基礎 隣地関係 上部の荷重ポンプ荷重 土圧 静水圧 浮力又は揚圧力 地震力 版自重 地盤許容支持力度決定 支持力式による計算載荷試験結果 接地圧計算 許容支持力度以下か 沈 下 量 計 算 地 中 応 力 圧 密 沈 下 即 時 沈 下 許容沈下量以下か 基礎底面に水平力が作用するか 水平耐力計算 基礎底面の摩擦力 受働土圧 安全か 基礎スラブ等応力計算 基礎スラブ等配筋計算 配筋可能か 設計図作成 図 直接基礎の設計手順

5 第 15 章基礎工の設計 709 基本検討 施工性 騒音振動 経済性地盤適合性 液状化 隣地関連腐食性 材料入手 工期地盤安定 異種基礎 杭工法 材種仮定 断面 長さ仮定荷重計算材料の許容応力計算許容支持力算定設定支持力の決定杭本数計算配置可能か 圧密沈下するか 水平力が作用するか 引抜き力が生ずるか 負の摩擦力が生ずるか 上部の荷重 ポンプ荷重 土圧 静水圧 浮力又は揚圧力 地震力 版自重 支持力式による計算 載荷試験結果 群杭 圧密沈下量計算 許容沈下量以下か 水平耐力計算 安全か 許容引抜き抵抗力計算 安全か 負の摩擦力計算 断面の変更で良いか 杭ディテールの決定 安全か 基礎スラブ等の設計 図 杭基礎の設計手順

6 710 技術書 ポンプ場 15.2 直接基礎の設計直接基礎は 支持形態から見て荷重が基礎版から直接支持地盤に伝えられるものであり 底面の接地圧は許容支持力に対して安全であり かつ沈下によって上部構造に障害を与えないものとする必要がある 底面に水平力が作用するときには滑動に対する安全性の検討も行う 地盤の許容支持力地盤の許容支持力は 平板載荷試験を行い決定する方法 土質試験結果を用いて決定する方法等があるが 基礎の設計に当たっては土質試験結果を用いて算定する (1) 許容支持力算定式地盤の許容支持力度は 次の各式により算定する q u=(i c C N c+ i 1 B N + i q 2 D f N q)... (15.1) 1 q a= qu... (15.2) n ここに q a : 地盤の許容支持力度 (kn/m 2 ) n : 安全率 ( 常時は n=3 レベル 1 地震時は n=1.5 とする ) q u : 地盤の極限支持力度 (kn/m 2 ) C : 支持地盤の粘着力 (kn/m 2 ) 1 : 支持地盤の単位重量 (kn/m 3 ) 2 : 根入れ部分の土の平均単位重量 (kn/m 3 ) 1 2 には 地下水位下の場合には水中単位重量を用いる : 表 に示す基礎の形状係数 N c N N q : 表 又は図 から求まる支持力係数で 内部摩擦角の関数 D f : 基礎に近接した最低地盤面から基礎底面までの深さ (m) 隣接地で掘削の行われるおそれのある場合には その影響を考慮しておくことが望ましい i c i i q : 式 (15.3) 式 (15.4) に示す荷重傾斜に対する補正係数 B : 基礎幅 (m) 短辺幅 荷重の偏心がある場合は 式 (15.5) に示す有効幅 B e を用いる 円形の場合は直径とする : 式 (15.7) に示す基礎の寸法による補正係数で 2による 式 (15.1) の支持力式は 帯基礎を対象としたテルツァギー (Terzaghi) の支持力重ね合わせの公式に基づき 基礎の形状 荷重の傾斜 偏心に関して補正係数を適用して算定したものである 粘着力 C 及び内部摩擦角は 直接せん断試験あるいは三軸圧縮試験によって定めるべきものであるが 砂地盤に対しては乱さない試料の採取が困難であり C =0 と仮定し N 値からを推定する = 20N +15 ( 大崎の式 ) を適用してよい また 粘土地盤に対しては簡単な一軸圧縮試験を行い C=q u/2 式を用いてもよい q u は一軸圧縮強さであり この場合 =0 と仮定する

7 第 15 章基礎工の設計 711 表 形状係数 基礎底面の形状連続正方形長方形円形 L B L B 0.3 注 ) B: 長方形の短辺長さ L: 長方形の長辺の長さ 表 支持力係数 Nc Nq N 以上 図 設計用支持力係数 1 荷重の傾斜 偏心に対する補正荷重に傾斜 偏心があると 一般に地盤の支持力は減少する 図 に示すように 基礎底面に鉛直荷重 (V) と水平荷重 (H) が同時に作用する場合 荷重の合力は =tan -1 H/V だけ傾斜することとなる この場合は 鉛直成分の最大接地圧が 傾斜しているときの許容支持力度以内になるように設計する必要がある 基礎荷重が傾斜を有する場合は 近似的に式 (15.3) 及び (15.4) に示す補正係数を乗じて 許容支持力度を求める i c =i q=(1- /90) 2... (15.3) i =(1- / ) 2 ( ただし > の場合には i =0)... (15.4) ここに : 土の内部摩擦角 ( 度 ) : 荷重の傾斜角 ( 度 ) tan =H/V かつ tan ( 基礎底面の摩擦係数 ) H : 水平荷重 (kn) V : 鉛直荷重 (kn)

8 712 技術書 ポンプ場 偏心量 e G.L Df G.L 鉛直荷重 V 荷重の合力 水平荷重 H 図 傾斜 偏心荷重 荷重が基礎底面の図心から偏心している場合は 図 に示すように有効載荷幅の B e の考え方 すなわち偏心量 (e) で基礎幅を低減するとして設計する方法と 偏心荷重と釣合う台形又は三角形荷重の接地圧分布を考え 基礎底面の最大接地圧が偏心のない場合の許容応力以内におさまるように設計する方法がある 地盤の許容支持力度の算定は 前者の方法によることを標準とする ( 基礎底版の構造設計は後者による方法とする ) 偏心量 e 鉛直荷重 V 地盤反力 q Be=B-2e 2e 図 偏心荷重の有効載荷幅 B e=b-2e... (15.5) ここに B : 基礎幅 (m) B e : 基礎の有効載荷幅 (m) e : 偏心量 (=M/V )(m) M : 荷重による基礎図心位置におけるモーメント (kn m) さらに荷重が二方向に偏心する場合には 図 に示す二軸偏心の有効接地面積 (A e) を考慮する必要がある ただし 実用的には次に示すような近似の長方形の面積を用いてもよい B e=b-2e x L e=l-2e y A e=b e L e... (15.6) R a=a e q a

9 第 15 章基礎工の設計 713 ここに B L : 短辺方向及び長辺方向の基礎幅 (m) B e L e : 短辺方向及び長辺方向の基礎の有効載荷幅 (m) e x e y : 短辺方向及び長辺方向の偏心量 (m) A e : 基礎の有効載荷面積 (m 2 ) R a : 直接基礎の許容鉛直支持力 (kn) q a : 地盤の許容応力 (kn/m 2 ) 式(15.2) 参照 偏心量 e B'=B-2e x B L C L e x C L e y L'=L-2e y B e =B-2e 2e B a. 有効載荷幅の考え方 B' B' C L C L b. 単軸偏心の有効接地面積 B' e x e x e x L' L' C L e y C L e y L' C L C L C L C L c. 二軸偏心の有効接地面積 d. 円の有効接地面積 図 荷重に偏心のある場合の有効幅 (Be) 有効載荷幅 (Ae) 2 基礎の寸法による補正砂地盤の N には基礎幅が大きくなると支持力係数が低下する性質がある このため 傾斜 偏心を伴わない荷重条件に対しては 基礎の寸法効果を考慮して 補正係数は 式 (15.7) により算定する また 常時で傾斜 偏心を伴う場合 地震時は =1.0 とする =(B/B 0) -1/3... (15.7) ここに B : 基礎幅 (m) B 0 : 基礎の基準幅で 1m とする

10 714 技術書 ポンプ場 (2) 表層が砂 下部層が粘土であり 下部粘土層の影響が懸念される場合このような場合 まず上層砂地盤が一様にあるとして上層の支持力を確認した上で さらに下部粘土層の支持力を確認する 前者における支持力値は 式 (15.1) により算出し 後者においては 砂層を伝わって下部粘性土に生じる応力を式 (15.8) 下部粘性土の支持力値を式(15.9) により算出し これらを比較することにより下部粘性土の支持力に対する安全性を確認する なお 荷重の傾斜や偏心の影響が下部粘土層には伝わりにくいと考えられる場合には それらの影響を無視してよい p ' p B L ( B+H -D ) ( L+H -D = 1 1 f 1 f + ( H -D f )... 1 (15.8) ) q u= (5.14C 2)+ 1 H 1... (15.9) 図 砂層の下に粘性土がある場合の略算法 (3) 層厚が薄い軟弱層を挟む場合表層近くに軟弱な地盤が飽和粘性土を挟んでいる場合で 基礎幅に対して層厚 H 2 が小さい場合には 絞り出し破壊が生じる可能性があるため それに対する安全性の確認が必要である 絞り出し破壊が生じる層厚と基礎幅の比は 理論から B/H 2>3.64 といわれている 絞り出し破壊の支持力値 q u は 粘土層の粘着力を C 2 内部摩擦角 =0 とすると 式 (15.10) となる B q u = C (15.10) 2H 2 B y c u x H 2 O x x+ x 0 x 2C 2 0 C L 図 層厚が薄い軟弱粘性土層をはさむ場合の絞り出し破壊

11 第 15 章基礎工の設計 沈下量 (1) 圧密沈下量地盤の圧密による沈下は 粘土の微粒子の間隙から水が絞り出されることにより起こるもので その圧密沈下の予想は 一般にテルツァギー (Terzaghi) の圧密理論等に基づくことができる また 沈下量は e - log p 曲線から次式により算出することができる e0 -e S c = H... (15.11) 1+ e 0 ここに S c : 求める圧密沈下量 (m) e 0 : 載荷前における原地盤の初期間隙比 e : 載荷を受けたあとの間隙比 (e - log p 曲線から求める ) H : 圧密される層の厚さ (m) なお 正規圧密状態にある粘性土層の場合には 次式によることができる Cc p0+ p Sc= H log... (15.12) 1+ e 0 p0 ここに C c : 圧縮指数 p 0 : 有効土かぶり荷重 (kn/m 2 ) p : 載荷後の応力増分 (kn/m 2 ) (2) 即時沈下量 1 一様な水平地盤上の基礎の即時沈下量地盤を一様な半無制限弾性体と仮定した即時沈下量 ( 載荷とほぼ同時に起こる ) は 一般に地中応力の理論解に基づく 次の式から求められる 2 1- v S E =I G q B... (15.13) E ここに S E : 即時沈下量 (m) B : 基礎の短辺長さ ( 円の場合は直径 )(m) q : 基礎の平均荷重度 (kn/m 2 ) E : 地盤のヤング係数 (kn/m 2 ) : 地盤のポアソン比 I G : 基礎底面の形状と剛性によって決まる沈下係数 ( 表 -15.4) L : 基礎の長辺長さ (m)

12 716 技術書 ポンプ場 表 沈下係数 IG 底面形状基礎の剛性底面上の位置 IG 円 ( 直径 B) 正方形 (B B) 長方形 (B L) 0 中央 1 辺 0.64 全体 中 央 隅 角 辺 の 中 央 全体 隅角 L/B= 有限厚さの地盤上の基礎の即時沈下量 有限厚さの地盤上の基礎の即時沈下量を求める場合は 建築基礎構造設計指針 ( 日本建築学会 ) で記載しているシュタインブレンナー (Steinbrenner) の近似解を応用した式を用いる q A SE= H... (15.14) E ここに S E : 即時沈下量 (m) A : 基礎の底面積 (m 2 ) q : 基礎の平均荷重度 (kn/m 2 ) E : 地盤のヤング係数 (kn/m 2 ) H: 地盤のポアソン比 厚さ及び基礎底面の形状によって決まる沈下係数 ( 表 -15.5) : 地盤のポアソン比 B: 基礎の短辺長さ (m) L : 基礎の長辺長さ (m) A: 基礎の底面積 (m 2 ) H : 地層の厚さ (m) 表 沈下係数 H L/B H/ A 備考 飽和した粘性土 砂質土関東ローム 間隙比の大きい関東ローム

13 第 15 章基礎工の設計 地盤のポアソン比とヤング係数ポアソン比飽和性粘土 0.5 砂 0.25~0.35 不飽和性粘土 0.15 ヤング係数飽和性粘土乱さない試料の一軸圧縮試験で求めた変形係数 E s 不飽和性粘土飽和性粘土と同様正規圧密された砂 1,400N(kN/m 2 ) 過圧密された砂 2,800N(kN/m 2 ) ( 過圧密された砂には洪積層 砂丘切土及び振動ローラで締固めた砂を含む ) (3) 許容沈下量構造物の基礎は 上載荷重によって破壊を起こさないとともに 地盤が過大な変形を起こし 構造物及び機械設備が有害な不同沈下を生じないように前項に述べた基礎の沈下量等を算定し その値が過大であるならば沈下に対する対策を図る等 適切な設計を行う必要がある なお 許容沈下量をどの程度に考えたらよいかは 地盤の条件 構造物の重要性 基礎の形式 上部構造の特性 周囲の状況等を考慮し決定する必要がある 許容沈下量を決定する際の目安として 建築基礎構造設計指針 ( 日本建築学会 ) では 相対沈下量及び総沈下量の限界値について 表 表 のとおり示しており これらの数値は 使用限界状態における目安と言えるが 表中には損傷限界に極めて近いと思われる値も含まれている すなわち これらの限界値を超えると 建物には沈下による何らかの障害が発生する確率が高い としている ポンプ場の許容沈下量は 建物の構造 用途等を考慮し この値を厳しくする等 適正に補正して使う必要がある また 沈下に対する対策としては 次のようなものがある 1 建物を軽量化し 沈下量の軽減を図る 2 建物の長さを短くする 建物が長いと剛性が相対的に小さくなり また建物荷重による地中応力が深部にまで及び沈下を起こす 3 建物の水平部材の剛性を高め不同沈下を軽減する 4 適当な場所を選びエキスパンションジョイントを設け構造の障害を避ける 5 建物の重量配分を考える 長い建物では中央部が荷重が大きく 沈下しやすいので 中央部を軽くし 端部を重くすれば沈下量を平均化することができる 6 基礎形式を変更する 杭基礎とし 良質地盤に支持させる 7 地下室を設け建物の有効重量を減少させ 沈下量の軽減を図る 8 地盤を改良する

14 718 技術書 ポンプ場 支持地盤 構造種別 表 相対沈下量の限界値の例 コンクリートブロック構造 鉄筋コンクリート造 ( 単位 :cm) 圧密層 基礎形式布基礎独立基礎布基礎べた基礎 標準値最大値 ~ ~6.0 風化花崗岩 ( まさ土 ) 標準値最大値 砂層 標準値最大値 洪積粘性土 標準値最大値 支持地盤 構造種別 表 総沈下量の限界値の例 コンクリートブロック構造 ( 単位 :cm) 鉄筋コンクリート造 圧密層 基礎形式布基礎独立基礎布基礎べた基礎 標準値最大値 ~(15) 20~(30) 風化花崗岩 ( まさ土 ) 標準値最大値 砂層 標準値最大値 洪積粘性土 標準値最大値 - 1.5~ ~4.0 注 1) 圧密層については圧密終了時の沈下量 ( 建物の剛性無視の計算 ) そのほかについては即時沈下量 2) ( ) 内は 二重スラブなど十分剛性の大きい場合 - -

15 第 15 章基礎工の設計 基礎底版の構造設計用地盤反力基礎底版の弾性変形量は設計上無視できるため 直接基礎形式の構造物の構造設計に用いる地盤反力度は 底版を剛体として荷重を底面地盤のみで支持させるものとした式 (15.15) 及び式 (15.16) により算出してよい B (1) 荷重の作用位置が底面の核内にある場合 ( 台形分布 e< ) 6 V 6e q max q min= 1±... (15.15) L B B ここに V : 基礎底面に作用する鉛直荷重 (kn) e : 荷重の偏心距離 (m) q max : 基礎底面における最大地盤反力度 (kn/m 2 ) q min : 基礎底面における最小地盤反力度 (kn/m 2 ) B : 基礎幅 (m) L : 基礎の奥行き (m) e e 鉛直荷重 V 鉛直荷重 V qmax qmin qmax B/2 B B/2 B/2 x B B/2 a. 偏心距離 e< の場合 b. 偏心距離 e の場合 図 基礎底面の地盤反力度分布 (2) 荷重の作用位置が底面の核外にある場合 ( 三角形分布 e 6 B ) q max= 2V... (15.16) L x ここに V : 基礎底面に作用する鉛直荷重 (kn) x : 底面反力の作用幅 (m) x = 3 B 2 -e e : 荷重の偏心距離 (m) q max : 基礎底面における最大地盤反力度 (kn/m 2 ) B : 基礎幅 (m) L : 基礎の奥行き (m)

16 720 技術書 ポンプ場 15.3 杭基礎の設計杭基礎は 鉛直力 水平力及び引抜き力等に対し 十分安全であるとともに 施工 環境条件にも適合する必要がある 設計の基本 (1) 技術書の適用範囲ポンプ場の構造物は 13.1 一般 に示すとおり 土木構造物 ( 吸込 吐出し水槽等 ) と建築構造物 ( 建屋 ) から成り ポンプ形式によっては吸込水槽を下部工として建屋と一体構造となる場合がある ポンプ場の土木 建築構造物の杭基礎設計における本技術書の適用範囲は 表 に示すとおりとする したがって 吸込 吐出し水槽等土木構造物の杭基礎設計は 本技術書を適用するものとする また 土木構造物と分離する建屋の杭基礎設計は 建築基礎構造設計指針 ( 日本建築学会 ) 等の建築基準を適用する なお 土木構造物と一体構造となる建屋の杭基礎設計は 本技術書及び建築基準の両者の適用が必要になる ここで 本技術書では 常時 レベル1 地震時に対する杭基礎の照査について適用するものであり レベル2 地震時に対する杭基礎の設計は 土地改良事業設計指針 耐震設計 によるものとする (2) 構造設計における杭反力基礎形式が杭基礎の場合は 構造設計において杭反力の影響を考慮する必要がある ポンプ場の吸込 吐出し水槽では 杭反力を底版に作用する集中荷重として構造解析を行うことを標準とする なお 杭の中心間隔は 原則として杭径の 2.5 倍以上とする 杭径の 10 倍 又は 4m 程度を超える場合 又は底版等の剛性が小さい場合には底版の変形が無視できないため 縦断方向の検討が必要となる ここで 杭の中心間隔は 杭径の 2.5 倍以上であると群杭の影響は比較的小さく また 施工性についても一般には大きな問題はないと考えてよい 施工場所の制約条件よりフーチングを小さくせざるを得ないような場合は杭中心間隔を 2.5 倍より小さくしてもよいが この場合には群杭の影響について十分検討する必要がある また 杭の最小配列は 特別な場合を除いて横断方向 縦断方向とも各 2 列とし 最小配置本数は 4 本とする ここで 特別な場合とは 基礎の平面形状が三角形の場合及び建屋の独立フーチング等をいう 図 杭の最小中心間隔及びフーチング縁端距離

17 第 15 章基礎工の設計 721 構造設計に用いる杭反力は 以下のとおり算定する 1 検討断面が一様な場合 ( 取付水路の事例 ) 取付水路のように 縦断方向に一様な断面となる場合は 縦断方向の伸縮継目の間隔 ( 通常 1 スパン 9~12m) 内の各列ごとの杭作用荷重の総和をスパン長で除した値を杭反力 ( 縦断方向に均等な線荷重 ) としてよい ( 図 ) 平面図 検討断面 ( 横断方向 ) V M H L=9.00m ( 縦方向 4 本配置 ) 構造設計時 杭 1 本当たり作用荷重 鉛直方向 (kn/ 本 ) N 1 N 2 N 3 鉛直方向 (kn/ 本 ) H 1 H 2 H 3 PH 1 PH 2 PH 3 構造計算時集中荷重 (kn/m) 本 PN 1 =4 N 1/9.00 本 PH 1 =4 H 1/9.00 PN 2 =4 N 2/9.00 PH 2 =4 H 2/9.00 PN 3 =4 N 3/9.00 PH 3 =4 H 3/9.00 PN 1 PN 2 PN 1 図 縦断方向に一様な断面の杭反力算定方法 2 検討断面が一様でない場合 ( 吸込水槽の一部を下部工とし 建屋と一体構造となる事例 ) 吸込水槽の一部を下部工とし 建屋と一体構造となる吸込水槽の場合は 自重 建屋荷重及びポンプ荷重等 縦断方向鉛直荷重の合力の図心と杭群の図心との離隔が大きく 縦断方向の杭作用荷重が上下流で大きく異なる場合がある この場合の杭反力は ポンプ場全体の横断方向及び縦断方向の安定計算により得られた杭反力とすることが原則である ただし 吸込水槽の検討断面 ( 横断方向 ) の杭反力は 1と同様にして算出した全スパンの平均値を 吸込水槽の全スパンを建屋部分とその他の部分に区分するなどし 縦断方向の安定計算により算出された杭作用荷重をもとに各区分スパンの平均反力強度の比によって増減した値としてよい ( 図 )

18 722 技術書 ポンプ場 縦断方向 検討断面 ( 横断方向 ) x x M V H (V,H,M は検討条件における値とする ) 縦断方向 N 1 N 2 N 3 (kn/ 本 ) 建屋 吸込水槽 V 0 (V 0,H 0,M 0 は常時の値とする ) M 0 L 1 区間での構造設計時の倍率 H 0 f 1= Nx 1 Nx 2 Nx 3 Nx 4 Nx 5 Nx 6 (kn/ 本 ) L 2 L 1 全スパン長 L L 2 区間での構造設計時の倍率 f 2 = 注 ) 構造設計用反力は 検討断面方向において1と同様 全スパンの平均反力 (kn/m) を算出し 検討区間ごとに f 1 又は f 2 の倍率を乗じた反力を用いる 図 縦断方向に一様でない断面の杭反力算定方法 参考 杭の影響を考慮した構造解析手法構造設計において杭反力の影響を考慮する方法として 杭反力を底版の作用荷重として解析する方法と 杭を弾性支承として解析する方法がある 後者による杭反力は 構造解析時に入力した荷重の反力として算定されるため 吸込水槽のように構造及び上載荷重が一様でない場合 解析断面によっては 過小又は過大な反力 を与えることとなる このため 本技術書では 構造物全体の安定計算結果から算定される反力を作用荷重とする前者の方法を標準としている なお 上記 1に示す水路のフリュームのように 構造及び上載荷重が一様な場合等 構造設計時の杭反力が適切に評価できる場合は 後者の方法によっても差し支えない

19 土木構造物と建屋が一体構造土木構造物と建屋が分離構造第 15 章基礎工の設計 723 表 ポンプ場の杭基礎設計における技術書の適用範囲 適用範囲の概要図 本技術書 による 本技術書 による 建屋 建屋 建屋 注 ) 土木構造物と建屋が一体構造の場合, 建屋部分の杭基礎は建築基準によるほか, 本技術書も適用する 建築基準 による 本技術書 による 建築基準 による Exp. jt

20 724 技術書 ポンプ場 杭基礎設計の手順ポンプ場の杭基礎の設計は 各荷重の組合せごとに常時 地震時の安定計算時 ( 滑動 転倒 ) において計算される水平力 H 鉛直力 V モーメント M により検討する その手順は 以下のとおりである START 各荷重組合せごとの安定計算 ( 常時 地震時 ) 滑動 転倒 水平力 H 鉛直力 V モーメント M 杭の設計 1 杭反力の計算 ( 杭本数の決定 ) 2 杭体応力の計算 ( 杭種の決定 ) 杭頭の設計 END 図 安定計算と杭基礎の設計手順 杭基礎の設計方針杭基礎の設計方針は 次のとおりとする 1 杭基礎は地盤条件 上部構造の特性 環境条件及び施工条件を考慮し その種類を選定する 2 杭基礎に作用する荷重は杭の許容耐力以下とする 3 杭基礎の鉛直方向許容支持力は 杭の支持力のみによると考え 基礎底面の地盤の支持力を杭の支持力に加えない 4 偏心力 水平力 引抜き力等を受ける基礎杭は 地盤の抵抗力 並びに杭材に発生する応力について安全性を検討する必要がある また 施工上考えられる衝撃力に対しても 杭材の安全性を検討する必要がある 5 地震時に液状化のおそれのある地盤については この影響を考慮して杭基礎の耐震設計を行う必要がある 6 一体構造物の杭基礎設計に当たっては 支持杭と摩擦杭の混用 摩擦杭でも長さの極端に異なる杭の同時使用は 有害な不同沈下を発生するおそれがあるので注意を要する 7 杭基礎の許容変位量は 各杭基礎間で変位量が大きく異なり 構造物に支障を及ぼす場合や機械設備などの機能を保持する必要がある場合においては それぞれ設計者が制限値を定めることとする 一般的なポンプ場での杭頭許容変位量は 上部工の相対変位に対する機能確保を目的として 常時 地震時 ( レベル 1) とも 50mm を目安とする 注 ) 杭基礎の許容変位量は 機場上部工の相対変位に対する機能確保を目的とした値である このため 水平荷重に対しては 杭体応力が許容値以下 かつ 設計地盤面での変位量が 50mm 程度以下になるよう設計する

21 第 15 章基礎工の設計 杭の許容支持力本技術書においては 吸込 吐出し水槽等土木構造物を対象に 道路橋示方書 同解説 Ⅳ 下部構造編 ( 日本道路協会 ) に基づいた杭の許容支持力算定方法を解説する なお 建築構造物 ( 建屋 ) の杭の許容支持力算定方法については 別途 建築基礎構造設計指針 ( 日本建築学会 ) を参考に設計するとよい (1) 杭の軸方向許容押込み支持力 1 本の杭の軸方向押込み力に対する許容支持力は 杭の自重を考慮する場合は式 (15.17) 打込み杭のように自重が小さく考慮しない場合は式 (15.18) により計算する Ra= ( Ru-Ws +) Ws -W... (15.17) n R a= R u... (15.18) n ここに R a : 杭頭における杭の軸方向許容押し込み支持力 (kn) n : 安全率 表 安全率 支持杭 摩擦杭 常時 地震時 ( レベル 1) : 安全率の補正係数 ( 支持力推定式 : =1.0 鉛直載荷試験: =1.2) R u : 地盤から決まる極限支持力 (kn) W s : 杭で置き換えられる部分の土の有効重量 (kn) W : 杭及び杭内部の土砂の有効重量 (kn) 地盤から決まる杭の極限支持力は 適切な地盤調査を行った上で支持力推定式によるか あるいは載荷試験を行って求める 1 支持力推定式による場合の極限支持力 R u R u=q d A+U i f i... (15.19) ここに R u : 地盤から決まる杭の極限支持力 (kn) A : 杭先端面積 (m 2 ) q d : 杭先端で支持する単位面積当たりの極限支持力度 (kn/m 2 ) U : 杭の周長 (m) i : 周面摩擦力を考慮する層の層厚 (m) f i : 周面摩擦力を考慮する層の最大周面摩擦力度 (kn/m 2 ) ( i ) 杭先端での極限支持力度 q d の推定 a. 打込み杭打込み杭 ( 打撃工法及びバイブロハンマ工法 ) の場合 杭先端の極限支持力度 q d は図 による 杭先端地盤の設計 N 値及び支持層への根入れ深さは 図 によって求める ) なお 図 は 杭先端地盤が 礫 砂 粘性土地盤に適用されるもので 岩 軟岩注の場合は対象外である また 杭先端の設計 N 値は 支持力算定上 40 を上限とする 注 ) 杭先端地盤が岩 軟岩の場合は 道路橋示方書 同解説 Ⅳ 下部構造編 ( 日本道路協会 ) の参考資料 10 を参照のこと

22 726 技術書 ポンプ場 図 杭先端地盤の極限支持力度 qd の算定図 図 支持層への換算根入れ深さの決定法 b. 場所打ち杭場所打ち杭の場合は 一般に施工による地盤の乱れの影響が大きいと考えられるが 杭先端の極限支持力度 q d は 表 に示す値とする 表 場所打ち杭工法による杭先端の極限支持力度 qd 地盤種類 杭先端の極限支持力度 (kn/m 2 ) 砂礫層及び砂層 (N 30) 3,000 良質な砂礫層 (N 50) 5,000 硬質粘性土層 3qu ただし q u は一軸圧縮強度 (kn/m 2 ) Nは標準貫入試験のN 値 ただし これらの値は 場所打ち杭の載荷試験結果を考慮したうえで定められたものであり 適用上の注意事項を次に示す

23 第 15 章基礎工の設計 727 杭先端は良好な支持地盤中に 杭径程度貫入されている 杭の施工中はボイリングの発生に注意し かつスライム処理を十分に行う これらの値は機械掘削による場所打ち杭についてのみ適用されるもので 深礎杭については別途検討の必要がある c. 中掘り杭工法杭材を PHC SC 及び鋼管とし その先端処理法に最終打撃方式 セメントミルク噴射撹拌方式 ( ただし 砂質系地盤のみに適用 ) コンクリート打設方式のいずれかを採用するものとして 表 に示す算定法によって杭先端の極限支持力度を求める なお 杭径の適用範囲は PHC SC 杭の場合 通常 外径 450mm から 800mm 鋼管杭の場合 外径 400mm から 1,000mm のものが一般に使用されている コンクリート系杭は肉厚が大きいため 小径の杭では中掘部が細くなりスパイラルオーガを挿入して中掘施工をすることができない また 先に示す外径の範囲を超えるような大径の既製杭の使用に当たっては 支持力 沈下特性などを別途検討する必要がある 表 中掘り杭工法による杭先端の極限支持力度 qd 先端処理方法杭先端の極限支持力度の算定法 最終打撃方式打込み杭の算定法を適用する セメントミルク噴射撹拌方式注 1) ( 砂質地盤のみに適用 ) 極限支持力度 (kn/m 2 ) 150N( 7,500) 砂層 qd= 200N( 10,000) 砂礫層ここに N: 杭先端地盤の N 値 注 2) コンクリート打設方式場所打ち杭の極限支持力度を適用する 注 1) 支持層には杭径程度以上根入れさせるものとし 設計径は杭径とする 2) コンクリート打設方式は 杭外径以上を支持層に貫入させ 杭内径の 4 倍以上の先端部分をコンクリートで閉塞させる方法である d. プレボーリング杭工法プレボーリング杭工法による杭先端の極限支持力度は 載荷試験結果に基づき表 に示す値とする 表 プレボーリング杭工法による杭先端の極限支持力度 qd 地盤種類 杭先端の極限支持力度 (kn/m 2 ) 砂 層 150N( 7,500) 砂 礫 層 200N( 10,000) ただし N は杭先地盤における標準貫入試験のN 値 ここに規定するプレボーリング杭工法は その外径が 300mm から 1,000mm 程度の範囲の RC 杭 PHC 杭あるいは SC 杭を使用する工法に限定するものとする このとき 支持層には杭径程度以上根入れさせるものとし 設計径は杭径とする なお 先に示す外径の範囲を超えるような大径の杭の適用に当たっては 支持力 沈下特性などを別途検討する必要がある

24 728 技術書 ポンプ場 表 の適用に当たっては 次に示す根固部の仕様を満たす必要がある 支持層への杭先端部の根入れ深さは 杭径 D 程度以上とする 根固部への杭の貫入深さは杭径 D の 1.5 倍程度以上とする 杭の先端位置から根固部の底面までの深さは 杭径 D の 1.5 倍程度以上とする 杭周固定部及び根固部の径は杭径 D に 100mm を加えたもの 杭外周のソイルセメント柱の片側かぶりは 50mm を標準とする 図 プレボーリング杭の根固部 e. 鋼管ソイルセメント杭鋼管ソイルセメント杭工法による杭先端の極限支持力度は 載荷試験の結果に基づき表 に示す値とする なお 式 (15.19) における杭先端面積 A は ソイルセメント柱の断面積とする 表 鋼管ソイルセメント杭工法による杭先端の極限支持力度 qd 地盤種類 杭先端の極限支持力度 (kn/m 2 ) 砂 層 150N( 7,500) 砂 礫 層 200N( 10,000) ただし N は杭先地盤における標準貫入試験のN 値 ここに規定する鋼管ソイルセメント杭工法により築造される杭は ソイルセメント柱径が 1,000mm から 1,500mm 程度 鋼管径が 800mm から 1,300mm 程度 ソイルセメントの片側のかぶりが 100mm から 200mm 程度が一般的な範囲である 表 の適用に当たっては 過去の鉛直載荷試験結果からその支持力特性が明らかにされ 式 (15.19) により求まる極限支持力と同等以上の杭頭支持力が確認されているとともに その施工管理手法が確立している工法に限定するものとする なお 先に示す範囲を超えるような仕様の鋼管ソイルセメント杭については 支持力 沈下特性などを別途検討する必要がある ただし これらの値は 鋼管ソイルセメント杭の載荷試験結果を考慮したうえで定められたものであり 適用上の注意事項を次に示す

25 第 15 章基礎工の設計 729 支持層への杭先端部の根入れ深さは ソイルセメント杭径 D sc 程度以上とする 杭先端部への鋼管の貫入深さは鋼管径 D sp の 1.5 倍程度以上とする なお 鋼管先端からは鋼管径 D sp の 1.25 倍程度以上の範囲の鋼管内面には リブ又は付着金物を必要とする 鋼管先端からソイルセメント柱先端までの深さ( 余裕深さ ) は ソイルセメント柱径 D sc の 0.5 倍程度以上とする 図 鋼管ソイルセメント杭の杭先端固化部 f. 回転杭工法回転杭工法による杭先端の極限支持力度は 載荷試験の結果に基づき設定された表 に示す値とする なお 式 (15.19) における杭先端面積は 図 における先端羽根の投影面積 A w とする 表 回転杭工法による杭先端の極限支持力度 qd 地盤種類羽根外径 / 杭径杭先端の極限支持力度 (kn/m 2 ) 1.5 倍 120N( 6,000) 砂層 2.0 倍 100N( 5,000) 1.5 倍 130N( 6,500) 砂礫層 2.0 倍 115N( 5,750) ただし N は杭先端地盤における標準貫入試験のN 値 表 に示す値は 羽根外径が杭径の 1.5 倍又は 2.0 倍 先端閉鎖タイプ又は羽根内径 / 杭径比 (D wi/d p) 1/2 の開口タイプ 羽根外周の切欠き長さの合計が全周の 1/8 以下の羽根形状を有する回転杭工法を対象としており 鋼管径が 400mm から 1,200mm の場合で適用性が検証されている この際 支持層への杭先端の根入れ深さは杭径 D p 程度以上とする なお 支持層が砂層及び砂礫層以外で回転杭を適用しようとする場合については 引抜き抵抗を含め十分な知見がないので 施工性の確認等も含めて別途載荷試験による検討を行う必要がある

26 730 技術書 ポンプ場 A w : 羽根投影面積 (m) A w=πd 2 w /4 D w : 羽根外径 (m) D p : 杭径 (m) D wi : 羽根内径 (m) 図 回転杭の先端投影面積と周面摩擦を考慮する範囲 (ii) 杭周面に働く最大周面摩擦力度 f i の算定杭周面に働く最大周面摩擦力度は表 による ただし N 値が 5 未満の軟弱層では 粘着力を N 値により推定することは困難なため 別途土質試験により粘着力を求め 最大周面摩擦力を推定するのがよい 表 最大周面摩擦力度 (kn/m 2 ) 地盤の種類施工方法 砂質土 粘性土 打込み杭工法 ( 打撃工法 バイブロハンマ工法 ) 2N( 100) C 又は 10N( 150) 場所打ち杭工法 5N( 200) C 又は 10N( 150) 中掘り杭工法 2N( 100) 0.8C 又は 8N( 100) プレボーリング杭工法 5N( 150) C 又は 10N( 100) 鋼管ソイルセメント杭工法 10N( 200) C 又は 10N( 200) 回転杭工法 3N( 150) C 又は 10N( 100) 注 ) ただし C は地盤の粘着力 (kn/m 2 ) N は標準貫入試験の N 値

27 第 15 章基礎工の設計 731 (iii) 摩擦杭の取扱い摩擦杭であっても短期の支持力は 支持杭と同程度の値となることが確認されている しかし 長期の支持力特性に不明な点があるため 摩擦杭の場合は支持杭に比較して大きな安全率を適用するものとする なお 摩擦杭の場合 杭先端の支持力は原則として考慮しないものとする また 中掘杭工法 プレボーリング杭工法や回転杭工法の摩擦杭形式にはこれまでの実績がほとんどないため その採用に当たっては支持力特性を十分に検討する必要がある 注 ) 道路橋示方書 では 支持杭と同等の安全性を有する摩擦杭は支持杭の安全率を適用するものとしている この場合の適用条件は 以下のとおりである 1 著しい地盤沈下が生じないこと 及び将来とも予想されないこと 2 杭の根入れ長が杭径の 25 倍 ( 杭径 1m 以上の杭については 25m) 程度以上あること 3 粘性土地盤においては 杭の根入れ長の 1/3 以上が過圧密地盤に根入れされていること 2 鉛直載荷試験による極限支持力鉛直載荷試験による杭の極限支持力の判定は 荷重 - 沈下量曲線が沈下量の軸にほぼ平行とみなしうるときの荷重とする ただし 沈下量が杭径の 10% を超える場合は 杭径の 10% のときの荷重をもって極限支持力とする ( 図 参照 ) 図 荷重 - 沈下量曲線の例 3 打込み杭の杭打ち試験による支持力算定方法杭打ち試験の結果から支持力を算定する式は いずれも杭の静的耐力を動的な貫入抵抗によって推定しようとするもので 原理的にこれから静的耐力を推定しようとすることに無理があるといわれている しかし 支持杭の支持力の推定にある程度の適用性を認められ また 試験法も簡単でかつ 1 本ごとに試験ができる利点もある 現在 わが国の土木 建築分野でよく使用されている杭打ち式を 表 に示す なお 杭打ち式は 杭の支持力を決定するというよりも 施工の確実性を確かめる目的で誘導されたものであり 各現場ごとに地盤調査を行った地点付近での杭打ち試験を最初に実施して 設計条件 とくに支持層への根入れ長を満たすために必要な打撃条件を定め 以後の管理に応用するというように使うのがよい

28 732 技術書 ポンプ場 表 わが国の土木 建築分野でよく使用されている杭打ち式 出典杭打ちによる許容鉛直支持力推定式 Ra(kN) 備考 公共建築工事標準仕様書 R a F = 5 S +0.1 建築分野で既製コンクリート杭の場合によく使用される 宇都 冬木の式 R = a 1 3 A E K Ν U + e e 0 1 f 0 2 土木分野でよく使用される R a : 杭の長期許容鉛直支持力 (kn) S : 杭の貫入量 (m) K : リバウンド量 (m) F : 打撃エネルギ (kj) で ドロップハンマの場合 F=W H g H ディーゼルハンマ及び油圧ハンマの場合 F=2W H g H とする (W H はハンマ質量 (t) g は重力の加速度 (m/s 2 ) H は落下高さ (m)) A : 杭の純断面積 (m 2 ) E : 杭のヤング係数 (kn/m 2 ) 1 : 補正係数 e 0 の値により変化し 表 図 による 2 : 杭の根入れ長さ (m) U : 杭の周長 (m) N : 杭の周面の平均 N 値 e 0 e f0 : 補正係数 ( 表 による ) W H/W P : ハンマと杭の重量比 W P : やっとこ使用の場合は 杭とやっとこの重量を加算した値 表 杭長の補正係数 e 0 の値 e の値 m ハンマ リバウンド測定位置 杭 1>e 0 m / m/e 0 e 0 m / 注 ) : 杭の先端からハンマ打撃位置までの長さ (m) m : 杭の先端からリバンウンド測定位置までの長さ (m) m 2 杭先端 図 杭長の補正 表 補正係数 杭種施工方法 e 0 ef 0 備考 鋼管杭 PHC 杭 RC 杭 SC 杭 鋼管杭 PHC 杭 RC 杭 SC 杭 打込み杭工法中掘り最終打撃 1.5 WH /WP 0.25 打込み杭工法 2.0 WH /WP 0.25 中掘り最終打撃 4.0 WH /WP 1.00 打込み杭工法 (1.5 WH /WP) 1/ 油圧ハンマに適用

29 第 15 章基礎工の設計 733 (2) 杭の軸方向許容引抜き力 1 1 本の杭の軸方向許容引抜き力は 式 (15.20) により算出する 1 Pa= Pu +W... (15.20) n ここに P a : 杭頭における杭の軸方向許容引抜き力 (kn) n : 表 に示す安全率表 安全率 P u : 地盤から決まる杭の極限引抜き力 (kn) 常時地震時 ( レベル 1) W : 杭の有効重量 (kn) 地盤から決まる杭の極限引抜き力は 地盤調査結果に基づいて推定した各層の最大周面摩擦力の和として計算するか あるいは引抜き試験を行って求める 3 地盤から決まる杭の極限引抜き抵抗力を支持力推定式から算出する場合は式 (15.21) による P u=u L i f i... (15.21) ここに P u : 地盤から決まる杭の極限引抜き抵抗力 (kn) U : 杭の周長 (m) ただし 鋼管ソイルセメント杭の場合においてはソイルセメント柱の周長とする L i : 周面摩擦力を考慮する層の層厚 (m) f i : 周面摩擦力を考慮する層の最大周面摩擦力度 (kn/m 2 ) ただし 回転杭の場合においては 式 (15.22) で求めてよい P u=u L i f i +P w... (15.22) ここに P w : 杭先端羽根の極限引抜き抵抗力 (kn) (3) 負の周面摩擦力圧密沈下を生じるおそれのある地盤中に杭を打設する場合には 杭体の損傷を防ぎ 構造物の機能を確保するために 杭の鉛直支持力 杭体応力及び杭頭沈下量について 負の周面摩擦力による影響を考慮して検討を行う必要がある なお 負の周面摩擦力の検討に用いる荷重は死荷重とし 地震時には負の周面摩擦力を考慮する必要はない 1 中立点の位置負の周面摩擦力が作用する部分としては 中立点より上を考えればよい ( 図 参照 ) が その位置は先端支持地盤の硬さによって変化し 一律に与えることはできない これまでの測定結果によると 中立点の深さは圧密層の深さの 75~95% 程度となっている 特にデータがない場合は 中立点の位置は 圧密層の下端と仮定してよい

30 734 技術書 ポンプ場 図 負の周面摩擦力と中立点 2 鉛直支持力の検討負の周面摩擦力を考慮した許容支持力は 式 (15.23) により求める 1 R a = (Ru -W s )+W s -(R nf + W )... (15.23) 1.5 ここに R a : 負の周面摩擦力を考慮した許容支持力 (kn) R u R nf : 中立点より下にある地盤による杭の極限支持力 (kn) すなわち 中立点の下層から杭先端までの最大周面摩擦力と杭先端の極限支持力 ( 摩擦杭の場合は無視 ) の和であり 式 (15.19) に準じて計算する : 負の周面摩擦力 (kn) すなわち 中立点より上のある層の最大周面摩擦力の和 最大周面摩擦力は表 に準じて計算するが この場合は N 2 の軟弱層であっても無視してはならない W S : 中立点より下方の杭で置き換えられる部分の土の有効重量 (kn) W : 杭及び杭内部の土砂の有効重量 (kn) 3 杭体応力の検討負の周面摩擦力により生じる杭体応力の安全性は 式 (15.24) により照査する 1.2 (P 0+R nf +W ) y A p... (15.24) ここに P 0 : 杭頭に加えられた死荷重による杭頭荷重 (kn) R nf : 負の周面摩擦力 (kn) W : 中立点より上方の部分の杭の有効重量 (kn) y : 杭材料の降伏応力 (kn/m 2 ) A p : 照査断面での杭の純断面積 (m 2 ) 杭材料の降伏応力は 以下のとおりとしてよい 鋼管杭 : y=235n/mm 2 (235,000kN/m 2 )(SKK400) 既製コンクリート杭 : 設計基準強度を 1.3 で除した値 y=30n/mm 2 (30,000kN/m 2 )(RC 杭 ) y=61n/mm 2 (61,000kN/m 2 )(PHC 杭 )

(1) 擁壁の設計 東京都 H=2.0m < 常時に関する計算 > 2000 PV w1 w2 w3 PH GL 350 1800 97 4 土の重量 16.0, コンクリートの重量 24.0 摩擦係数 0.30, 表面載荷 9.8 ( 土圧係数は直接入力による ) 安定計算用の土圧係数 0.500 壁体計算用の土圧係数 0.500 W1 = 12.6, W2 = 12.3, W3 = 78.1 PH

More information

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls 集水桝の構造計算 集水桝 3.0.5 3.15 横断方向断面の計算 1. 計算条件 11. 集水桝の寸法 内空幅 B = 3.000 (m) 内空奥行き L =.500 (m) 内空高さ H = 3.150 (m) 側壁厚 T = 0.300 (m) 底版厚 Tb = 0.400 (m) 1. 土質条件 土の単位体積重量 γs = 18.000 (kn/m 3 ) 土の内部摩擦角 φ = 30.000

More information

Microsoft PowerPoint - Kiso_Lec_13

Microsoft PowerPoint - Kiso_Lec_13 建築基礎構造講義 (13) 杭基礎の設計 杭の種類と施工法 到達目標 杭基礎の分類について説明できる 打込み杭 埋込み杭 場所打ち杭の違いとその施行法について説明できる 杭基礎 建物規模が大きくなると基礎の底部は良好な地盤に達していなければならない 地表から軟弱地盤が厚く堆積し, この地盤に構造物を直接支持させることが困難な場合に杭基礎が採用される 杭の支持機構による分類 支持杭 杭先端の地盤支持力によって支持する

More information

<4D F736F F D F8AEE F8090B38CEB955C816991E6338DFC91CE899E817B8AEE E8955C817B B83C1618

<4D F736F F D F8AEE F8090B38CEB955C816991E6338DFC91CE899E817B8AEE E8955C817B B83C1618 2012 年 5 月 24 日 2012 年 12 月 10 日 2013 年 10 月 25 日 2014 年 2 月 12 日 2014 年 12 月 5 日 ( 公財 ) 鉄道総合技術研究所 鉄道構造物等設計標準 同解説基礎構造物正誤表 (2012 年 5 月 24 日版 ) ページ, 行 誤 正 p.94( 解 6.4-1) σ v σ v p.94( 解 6.4-1) の記 σ v σ v

More information

<4D F736F F D2081A E682568FCD926E94D592B28DB E94D589FC97C78C7689E62E646F63>

<4D F736F F D2081A E682568FCD926E94D592B28DB E94D589FC97C78C7689E62E646F63> 第 7 章 地盤調査 地盤改良計画 第 1 節地盤調査 1 地盤調査擁壁の構造計算や大規模盛土造成地の斜面安定計算等に用いる土質定数を求める場合は 平成 13 年 7 月 2 日国土交通省告示第 1113 号地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を求めるための地盤調査の方法並びにその結果に基づき地盤の許容応力度及び基礎ぐいの許容支持力を定める方法等を定める件 ( 以下 この章において 告示 という

More information

<95F18D908F912E4F5554>

<95F18D908F912E4F5554> 1 基礎設計書 山田太郎様邸新築工事 2014 年 7 月 1 日 株式会社設計室ソイル 目次 2 1 建物条件 2 1-1 建物概要 2 1-2 平面図 2 1-2-1 基礎の節点座標 3 1-2-2 基礎外周の節点番号 3 1-2-3 スラブを示す4 点の節点番号 3 1-3 荷重条件 4 1-3-1 基礎寸法 4 1-3-2 荷重条件 4 2 スウェーデン式サウンディング試験 5 2-1 調査点

More information

<90E096BE8F912E786477>

<90E096BE8F912E786477> セメント系固化材による地盤改良の計算 概要書 地下水位 地盤改良 W ( 有 ) シビルテック 2013.05.21 セメント系固化材による地盤改良計算 について 1. 本計算ソフトの概要 本計算ソフトは 軟弱な地盤上に設置される直接基礎の地盤改良の必要性の確認 およびセメント系固化材による地盤改良を行なった場合の改良仕様 ( 改良深さ 改良幅 改良強度 ) を計算するものです [ 適用可能な地盤改良の種類

More information

POWER-直接基礎Ⅱの出力例(表形式)

POWER-直接基礎Ⅱの出力例(表形式) page < 出力例 > 地盤の支持力の計算 S01 (1F Y1@X1 ) BxL hf hw C,O r2 r1 基礎底面の形状 長方形 基礎最小幅 B 1.20 (m) 基礎の長さ L 2.60 (m) 基礎下端の深さ hf GL- 1.20 (m) 地下水位 hw GL- 3.90 (m) 根入れ深さ Df 1.20 (m) 土質定数 砂層 基礎下の土重量 γ1 18.14 (kn/m 3

More information

<897E8C F80837D A815B838B81458FE395948ECE95C7817B8145>

<897E8C F80837D A815B838B81458FE395948ECE95C7817B8145> 円形標準マンホール 上部斜壁 + 床版タイプ 浮上がりの検討. 設計条件 () 設計地震動 地震動レベル () 概要図 呼び方内径 都型 ( 内径 0cm) 00 00 0 600 0 0.00.0 0.0 0.0.0.70 0 60 00 60 60 00.0.0 00 00 00 00 00 P () マンホール条件 ) 寸法諸元 6 7 種類 呼び名 高さ モル 上部 下部 タル 外径 内径

More information

スライド 1

スライド 1 橋梁設計研修 ~ 杭基礎の計画と設計 ~ ( 杭基礎の種類 ) 平成 23 年 8 月 30 日 株式会社 四電技術コンサルタント池田豊 本日の話題 杭基礎の概要 杭基礎工法の特徴 杭の材質による特徴 杭基礎工法の選定 1 1. 杭基礎の概要 1. 杭基礎の概要 1.1 基礎の種類と杭基礎の定義 基礎の種類 道路橋示方書 同解説 Ⅳ 下部構造編 ( 平成 14 年 3 月 ) による基礎形式の分類直接基礎ケーソン基礎基礎形式杭基礎鋼管矢板基礎地中連続壁基礎

More information

杭の事前打ち込み解析

杭の事前打ち込み解析 杭の事前打ち込み解析 株式会社シーズエンジニアリング はじめに杭の事前打込み解析 ( : Pile Driving Prediction) は, ハンマー打撃時の杭の挙動と地盤抵抗をシミュレートする解析方法である 打ち込み工法の妥当性を検討する方法で, 杭施工に最適なハンマー, 杭の肉厚 材質等の仕様等を決めることができる < 特徴 > 杭施工に最適なハンマーを選定することができる 杭の肉厚 材質等の仕様を選定することができる

More information

IT1815.xls

IT1815.xls 提出番号 No.IT1815 提出先御中 ハンドホール 1800 1800 1500 - 強度計算書 - 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修平成 5 年度版 電気設備工事監理指針 より 受領印欄 提出平成年月日 株式会社インテック 1 1. 設計条件奥行き ( 短辺方向 ) X 1800 mm 横幅 Y 1800 mm 側壁高 Z 1500 mm 部材厚 床版 t 1 180 mm 底版 t 150

More information

4. 粘土の圧密 4.1 圧密試験 沈下量 問 1 以下の問いに答えよ 1) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ 2) C v( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U=90% の時間 t 90 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 )

4. 粘土の圧密 4.1 圧密試験 沈下量 問 1 以下の問いに答えよ 1) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ 2) C v( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U=90% の時間 t 90 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 ) 4. 粘土の圧密 4. 圧密試験 沈下量 問 以下の問いに答えよ ) 図中の括弧内に入る適切な語句を答えよ ) ( 圧密係数 ) を 圧密試験の結果から求める方法には 圧密度 U9% の時間 9 から求める ( 5 ) 法と 一次圧密理論曲線を描いて作成される ( 6 ) と実験曲線を重ね合わせて圧密度 5% の 5 を決定する ( 6 ) 法がある ) 層厚 の粘土層がある この粘土層上の載荷重により粘土層の初期間隙比.

More information

保 証 最 低 基 準

保 証 最 低 基 準 保証最低基準 Ver.1.1 ( 平成 26 年 5 月 ) 一般社団法人九十九 1. 地盤調査地盤調査は 原則として標準貫入試験または JISに定めるスウェーデン式サウンディング試験 (SWS 試験 ) とする SWS 試験により支持層の層厚が確認できない場合は 発注者等と協議の上 他の適切な地盤調査方法を選択し 基礎地盤を確認 把握する また 産業廃棄物 自然含水比 400% を超える有機質土

More information

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月

道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 道路橋の耐震設計における鉄筋コンクリート橋脚の水平力 - 水平変位関係の計算例 (H24 版対応 ) ( 社 ) 日本道路協会 橋梁委員会 耐震設計小委員会 平成 24 年 5 月 目次 本資料の利用にあたって 1 矩形断面の橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 2 矩形断面 (D51 SD490 使用 ) 橋軸方向の水平耐力及び水平変位の計算例 8 矩形断面の橋軸直角方向の水平耐力及び水平変位の計算例

More information

Microsoft PowerPoint - 3_1_0地盤の支持力(テキスト用)

Microsoft PowerPoint - 3_1_0地盤の支持力(テキスト用) 地盤の支持力と沈下 ( どれくらいの重さに地盤は耐えれるの??) 1) 基礎地盤のせん断破壊 基礎地盤上に荷重を加えると, 地盤は変形して沈下が生じる この沈下量と荷重強度の関係は, 図 -1の荷重- 沈下曲線で表わすことができる この沈下は地盤のせん断破壊により生じるもので, 一般に締まった砂質土や硬い粘性土ではC 1 のような型になる 沈下曲線 C 1 型 曲線は, 荷重の小さいときには勾配がほぼ一定で,

More information

目次 章設計条件 適用基準 形式 形状寸法 地盤条件 使用材料 土砂 載荷荷重 その他荷重 浮力 土圧 水圧 基礎の条件..

目次 章設計条件 適用基準 形式 形状寸法 地盤条件 使用材料 土砂 載荷荷重 その他荷重 浮力 土圧 水圧 基礎の条件.. 3 鉄筋コンクリート造擁壁の構造計算例 逆 T 型 ( 粘性土 ):H=5.0m タイプ 56 目次 章設計条件... 59. 適用基準... 59. 形式... 59.3 形状寸法... 59.4 地盤条件... 59.5 使用材料... 60.6 土砂... 60.7 載荷荷重... 6.8 その他荷重... 6.9 浮力... 6.0 土圧... 6. 水圧... 63. 基礎の条件... 63..

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 23 回土木鋼構造研究シンポジウム 2019.3.19 TKP ガーデンシティ PREMIUM 京橋 東南アジア地域における 杭基礎への鋼管杭導入 に関する研究 東京理科大学菊池喜昭 はじめに 今後の東南アジア地域での鋼管杭の普及への期待 これまではコンクリート杭が主流 港湾エリアで鋼管杭を使うことのメリット 大径, 長尺杭が容易に作製できる コンクリートの腐食問題, 曲げに対する余裕 これまでに,

More information

<926E906B8E9E2D958282AB8FE382AA82E882CC8C9F93A22E626376>

<926E906B8E9E2D958282AB8FE382AA82E882CC8C9F93A22E626376> ボックスカルバートの地震時設計 浮き上がりの検討. 設計条件 () 設計地震動 地震動 レベル () 概要図 400 3900 3000 3000 4000 (3) ボックスカルバート条件 ) 寸法諸元形状 内幅 B(mm) 内高 H(mm) 頂版厚 T(mm) 底版厚 T(mm) 左側壁厚 T3(mm) 右側壁厚 T4(mm) 外幅 B0(mm) 外高 H0(mm) 頂版ハンチ高 C(mm) 底版ハンチ高

More information

DNK0609.xls

DNK0609.xls 提出番号 No.DNK0609 提出先御中 ハンドホール 600 600 900 - 強度計算書 - 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修平成 5 年度版 電気設備工事監理指針 より 受領印欄 提出平成年月日 カナフレックスコーポレーション株式会社 1 1. 設計条件奥行き ( 短辺方向 ) X 600 mm 横幅 Y 600 mm 側壁高 Z 900 mm 部材厚 床版 t 1 80 mm 底版 t

More information

Microsoft PowerPoint - new_e-pile_nex仕様・標準施工手順 (1) [互換モード]

Microsoft PowerPoint - new_e-pile_nex仕様・標準施工手順 (1) [互換モード] 仕様 標準施工手順編 エコマーク認定番号第 08 3022 号 国土交通大臣認定 TACP-0483 砂質地盤 ( 礫質地盤を含む ) TACP-0484 粘土質地盤 日本建築センター基礎評定 ( 引抜支持力 ) BCJ 評定 -FD0540-0 砂質地盤 BCJ 評定 -FD054-0 礫質地盤 BCJ 評定 -FD0542-0 粘土質地盤 エコマーク認定 08 3022 号 杭基礎の概要 杭基礎の概要

More information

Super Build/宅造擁壁 出力例1

Super Build/宅造擁壁 出力例1 宅造擁壁構造計算書 使用プログラム : uper Build/ 宅造擁壁 Ver.1.60 工事名 : 日付 : 設計者名 : 宅地防災マニュアル事例集 015/01/7 UNION YTEM INC. Ⅶ-1 建設地 : L 型擁壁の設計例 壁体背面を荷重面としてとる場合 *** uper Build/ 宅造擁壁 *** 160-999999 [ 宅地防災マニュアル Ⅶ-1] 015/01/7 00:00

More information

液状化判定計算(道示編)V20-正規版.xls

液状化判定計算(道示編)V20-正規版.xls 道路橋示方書対応版 液状化の判定計算 (LIQCAL-D) シェアウエア 正規版 液状化判定基準 : 道路橋示方書 同解説 Ⅴ 耐震設計編 ( 平成 14 年 3 月 ) 最初にお読み下さい 計算へ進む > Ver 2.0 (2008.04.07) ( 有 ) シビルテック 本ソフトはシェアウエアソフト ( 有料 ) です 本ソフトは試用版として利用できますが 土の重量 ( 飽和重量と湿潤重量 )

More information

構造力学Ⅰ第12回

構造力学Ⅰ第12回 第 回材の座屈 (0 章 ) p.5~ ( 復習 ) モールの定理 ( 手順 ) 座屈とは 荷重により梁に生じた曲げモーメントをで除して仮想荷重と考える 座屈荷重 偏心荷重 ( 曲げと軸力 ) 断面の核 この仮想荷重に対するある点でのせん断力 たわみ角に相当する曲げモーメント たわみに相当する ( 例 ) 単純梁の支点のたわみ角 : は 図 を仮想荷重と考えたときの 点の支点反力 B は 図 を仮想荷重と考えたときのB

More information

建築支保工一部1a計算書

建築支保工一部1a計算書 P7118088-(1) 型枠支保工 (1) 計算書 工事名称 (1) B1FL-3570~1FL (W1-W~WE~WF 間 ) 1 / 1 1: 条件 鉄筋コンクリートの単位重量 r 3.50 kn /m 3 (.400 t/m 3 ) 作業荷重 W 1 ( 作業荷重 :1.47kN/m + 衝撃荷重 :1.96kN/m) 3.430 kn /m (0.350 t/m ) 合板 (1mm) の許容曲げ応力度

More information

道路土工擁壁工指針 (H24) に準拠 重力式擁壁の安定計算 ( 盛土土圧対応 ) 正規版 Ver 基本データの入力 2 地形データの入力 3 計算実行 Ver /01/18 Civil Tech 洋洋 本ソフトの概要 機能 道路土工 擁壁工指針 ( 平成 24 年度

道路土工擁壁工指針 (H24) に準拠 重力式擁壁の安定計算 ( 盛土土圧対応 ) 正規版 Ver 基本データの入力 2 地形データの入力 3 計算実行 Ver /01/18 Civil Tech 洋洋 本ソフトの概要 機能 道路土工 擁壁工指針 ( 平成 24 年度 道路土工擁壁工指針 (H24) に準拠 重力式擁壁の安定計算 ( 盛土土圧対応 ) 正規版 Ver.1.10 1 基本データの入力 2 地形データの入力 3 計算実行 Ver 1.10 2019/01/18 Civil Tech 洋洋 本ソフトの概要 機能 道路土工 擁壁工指針 ( 平成 24 年度版 ) に準拠して 重力式擁壁の安定計算を行ないます 滑動 転倒 地盤支持力の安定検討を行うことができます

More information

土木工事標準積算基準書1

土木工事標準積算基準書1 第 3 章 基礎工 1) 2) 3) 4) 5) 6) 7) 8) 9) 10) 11) 12) 13) 14) 15) 鋼管 既製コンクリート杭打工 ( パイルハンマ工 ) ---------------------------------------- 455 鋼管 既製コンクリート杭打工 ( 中掘工 ) ------------------------------------------------

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 材料実験演習 第 6 回 2015.05.17 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 講義 演習 6,7 5 月 17 日 8 5 月 24 日 5 月 31 日 9,10 6 月 7 日 11 6 月 14 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート

More information

参考資料 -1 補強リングの強度計算 1) 強度計算式 (2 点支持 ) * 参考文献土木学会昭和 56 年構造力学公式集 (p410) Mo = wr1 2 (1/2+cosψ+ψsinψ-πsinψ+sin 2 ψ) No = wr1 (sin 2 ψ-1/2) Ra = πr1w Rb = π

参考資料 -1 補強リングの強度計算 1) 強度計算式 (2 点支持 ) * 参考文献土木学会昭和 56 年構造力学公式集 (p410) Mo = wr1 2 (1/2+cosψ+ψsinψ-πsinψ+sin 2 ψ) No = wr1 (sin 2 ψ-1/2) Ra = πr1w Rb = π 番号 場所打ちコンクリート杭の鉄筋かご無溶接工法設計 施工に関するガイドライン 正誤表 (2015 年 7 月更新 ) Page 行位置誤正 1 p.3 下から 1 行目 場所打ちコンクリート杭施工指 針 同解説オールケーシング工法 ( 土木 ): 日本基礎建設協会 (2014) 2 p.16 上から 3 行目 1) 補強リングと軸方向主筋を固定する金具の計算 3 p.22 図 4-2-1 右下 200

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 材料実験演習 第 6 回 2017.05.16 スケジュール 回 月 / 日 標題 内容 授業種別 時限 実験レポート評価 講義 演習 6,7 5 月 16 日 8 5 月 23 日 5 月 30 日 講義 曲げモーメントを受ける鉄筋コンクリート(RC) 梁の挙動その1 構造力学の基本事項その2 RC 梁の特徴演習 曲げを受ける梁の挙動 実験 鉄筋コンクリート梁の載荷実験レポート 鉄筋コンクリート梁実験レポート作成

More information

耐雪型歩道柵 (P 種 )H=1.1m ランク 3 ( 基礎ブロック ) 平成年月日

耐雪型歩道柵 (P 種 )H=1.1m ランク 3 ( 基礎ブロック ) 平成年月日 耐雪型歩道柵 (P 種 )H=1.1m ランク 3 ( 基礎ブロック ) 平成年月日 目 次 1. 目的 1 2. 耐雪型の設置計画 1 3. 構造諸元 1 4. 許容応力度 1 4-1 使用部材の許容応力度 ( SS400,STK410 相当 1 4-2 無筋コンクリートの引張応力度 1 4-3 地盤の耐荷力 1 5. 設計荷重 2 5-1 鉛直力 ( 沈降力 ) 2 5-2) 水平力 ( クリープ力

More information

<4D F736F F D20834A C C7997CA89BB298B5A8F708E9197BF28914F94BC AAE90AC816A2E646F63>

<4D F736F F D20834A C C7997CA89BB298B5A8F708E9197BF28914F94BC AAE90AC816A2E646F63> 5-8 埋設断面および土被り表 1) 突出型 (1) 埋設条件項 目 (1) (2) (3) ト ラ ッ ク 荷 重 後輪片側 100kN 後輪片側 100kN 後輪片側 100kN 裏 込 め 材 料 良質土 φ450 以下 砕石 4 号 5 号 φ500 以上 砕石 3 号 4 号 土の反力係数 (E ) 300 700 1400( 転圧十分 ) 変形遅れ係数 (Fd) 1.5 1.5 1.25

More information

国土技術政策総合研究所資料

国土技術政策総合研究所資料 5. 鉄筋コンクリート橋脚の耐震補強設計における考え方 5.1 平成 24 年の道路橋示方書における鉄筋コンクリート橋脚に関する規定の改定のねらい H24 道示 Ⅴの改定においては, 橋の耐震性能と部材に求められる限界状態の関係をより明確にすることによる耐震設計の説明性の向上を図るとともに, 次の2 点に対応するために, 耐震性能に応じた限界状態に相当する変位を直接的に算出する方法に見直した 1)

More information

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73>

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73> スカイセイフティネット構造計算書 スカイテック株式会社 1. 標準寸法 2. 設計条件 (1) 荷重 通常の使用では スカイセーフティネットに人や物は乗せないことを原則とするが 仮定の荷重としてアスファルト ルーフィング1 巻 30kgが1スパンに1 個乗ったとした場合を考える ネットの自重は12kgf/1 枚 これに単管 (2.73kgf/m) を1m 辺り2 本考える 従ってネット自重は合計で

More information

< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477>

< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477> 長方形板の計算システム Ver3.0 適用基準 級数解法 ( 理論解析 ) 構造力学公式集( 土木学会発行 /S61.6) 板とシェルの理論( チモシェンコ ヴォアノフスキークリ ガー共著 / 長谷川節訳 ) 有限要素法解析 参考文献 マトリックス構造解析法(J.L. ミーク著, 奥村敏恵, 西野文雄, 西岡隆訳 /S50.8) 薄板構造解析( 川井忠彦, 川島矩郎, 三本木茂夫 / 培風館 S48.6)

More information

<4D F736F F D E93788C9A927A8AEE916290DD8C768E6D88EA8E9F8E8E8CB181468AEE967B96E291E C882B5816A>

<4D F736F F D E93788C9A927A8AEE916290DD8C768E6D88EA8E9F8E8E8CB181468AEE967B96E291E C882B5816A> 受験番号 フリガナ 氏名 0 年度建築基礎設計士一次試験 基本問題 (0 年 月 日実施 ) ( ヘ ーシ 以降には 氏名等を書かないこと ) ( 事務局記入 ) 士採点番号一般社団法人基礎構造研究会建築基礎設計士試験運営委員会 ヘ ーシ A: 問題次の文章が正しければ を 誤っていれば をに記入したうえで 誤っているところに下線を引き に正しい語句等を記入しなさい ( 配点 : 点 各. 点 )

More information

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63>

<4D F736F F D208E9197BF A082C68E7B8D A815B82CC8D5C91A28AEE8F C4816A2E646F63> 資料 9 液化石油ガス法施行規則関係技術基準 (KHK0739) 地上設置式バルク貯槽に係るあと施工アンカーの構造等 ( 案 ) 地盤面上に設置するバルク貯槽を基礎と固定する方法として あと施工アンカーにより行う 場合の構造 設計 施工等は次の基準によるものとする 1. あと施工アンカーの構造及び種類あと施工アンカーとは アンカー本体又はアンカー筋の一端をコンクリート製の基礎に埋め込み バルク貯槽の支柱やサドル等に定着することで

More information

(2)1) 各基礎形式の安定照査項目および安定照査の基本と設計法の適用範囲は表 7-1 表 7-2に示すとおりであ る 表 7-1 常時, 暴風時及びレベル1 地震時における各基礎の安定照査項目 照査項目支持力基礎形式鉛直水平 転倒 滑動 水平変位 直 接 基 礎 ( ) - ケーソン基礎 - -

(2)1) 各基礎形式の安定照査項目および安定照査の基本と設計法の適用範囲は表 7-1 表 7-2に示すとおりであ る 表 7-1 常時, 暴風時及びレベル1 地震時における各基礎の安定照査項目 照査項目支持力基礎形式鉛直水平 転倒 滑動 水平変位 直 接 基 礎 ( ) - ケーソン基礎 - - 第 7 編基礎構造 第 1 章基礎の安定に関する基本事項 1 1 設計の基本 (1) 基礎は常時 暴風時及びレベル1 地震時に対し 支持 転倒 滑動に対して安定であるとともに 基礎の変位は許容変位をこえてはならない (2) 基礎の設計法の区分基礎はその形式に応じ 原則として直接基礎 斜面上の深礎基礎 ケーソン基礎 杭基礎 鋼管矢板基礎 地中連続壁基礎に区分して設計するものとする (3) 橋脚基礎は

More information

Microsoft PowerPoint - Kiso_Lec_5.ppt

Microsoft PowerPoint - Kiso_Lec_5.ppt 1 到達目標 建築基礎構造講義 (5) 基礎形式の種類と選定 基礎構造と上部構造の違い 基礎の種類 ( 直接基礎と杭基礎 ) と直接基礎の種類 ( 独立 複合 連続フーチング基礎 べた基礎 ) について説明できる 地耐力と基礎形式の選択の関係を説明できる 免震基礎の原理と選択の基準がわかる テキスト第 5 章 p.61~65,p.85~86 2 基礎の構造 基礎の種類 独立フーチング基礎 基礎 直接基礎

More information

Microsoft PowerPoint - Kiso_Lec_5.ppt

Microsoft PowerPoint - Kiso_Lec_5.ppt 建築基礎構造講義 (5) 基礎形式の種類と選定 1 到達目標 基礎構造と上部構造の違い 基礎の種類 ( 直接基礎と杭基礎 ) と直接基礎の種類 ( 独立 複合 連続フーチング基礎 べた基礎 ) について説明できる 地耐力と基礎形式の選択の関係を説明できる 免震基礎の原理と選択の基準がわかる テキスト第 5 章 p.61~65,p.85~86 2 基礎の構造 最下階の柱脚より下が基礎構造 3 基礎の種類

More information

1258+水路Ver44.xdw

1258+水路Ver44.xdw - はじめに - 平成 22 年 11 月記事更新 ( 株 )SIP システム 本システムは 土地改良基準 水路工 および ため池整備 ( 計算例 ) に準拠した水路工の常時 地震時の安定計算および部材断面の照査を行います 部材断面検討では 鉄筋コンクリート および 無筋コンクリート の断面照査が可能です 検討形状としては 左右側壁の高さが異なる偏土圧の検討も可能です 偏土圧の計算においては 左右側壁の背面上へ上載荷重や土質定数を個別に指定が可能で

More information

FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV =

FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV = FC 正面 1. 地震入力 1-1. 設計基準 準拠基準は以下による 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV = (1/2) KH Z : 地域係数 KS: 設計用標準震度 KV: 設計用鉛直震度 1-2. 設計条件耐震クラス

More information

計算例 5t超え~10t以下用_(補強リブ無しのタイプ)

計算例 5t超え~10t以下用_(補強リブ無しのタイプ) 1 標準吊金具の計算事例 5t 超え ~10t 以下用 ( 補強リブ無しのタイプ ) 015 年 1 月 修正 1:015.03.31 ( 社 ) 鋼管杭 鋼矢板技術協会製品技術委員会 1. 検討条件 (1) 吊金具形状 寸法 ( 材料 : 引張強度 490 N/mm 級 ) 00 30 φ 65 90 30 150 150 60 15 () 鋼管仕様 外径 板厚 長さ L 質量 (mm) (mm)

More information

GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH =

GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = GEH-1011ARS-K GEH-1011BRS-K 1. 地震入力 参考 1-1. 設計基準 使用ワッシャー 準拠基準は以下による M10 Φ 30 内径 11 t2 建築設備耐震設計 施工指針 (2005 年版 ): 日本建築センター FH = KH M G KH: 設計用水平震度 KH = Z KS W : 機械重量 FV = KV M G = 機械質量 (M) 重力加速度 (G) KV =

More information

< B38BD C78F6F97CD97E12D332E786477>

< B38BD C78F6F97CD97E12D332E786477> 無筋擁壁設計システム Ver4.2 適用基準 土地改良事業計画設計基準 設計 農道 (H7/3) 土地改良事業計画設計基準 設計 水路工 (H26/3) 日本道路協会 道路土工 擁壁工指針 (H24/7) 土木学会 大型ブロック積み擁壁設計 (H6/6) 宅地防災マニュアルの解説 第二次改訂版 (H9/2) 出力例 ブロック積み擁壁の計算書 ( 安定計算および部材断面計算 ) 開発 販売元 ( 株

More information

土留め工の設計サンプルデータ 概略出力例 Mix3+2 鉄道標準 慣用法と弾塑性法の設計計算例切梁 アンカー併用工法のサンプルデータ

土留め工の設計サンプルデータ 概略出力例 Mix3+2 鉄道標準 慣用法と弾塑性法の設計計算例切梁 アンカー併用工法のサンプルデータ 土留め工の設計サンプルデータ 概略出力例 Mix+ 鉄道標準 慣用法と塑法の設計計算例切梁 アンカー併用工法のサンプルデータ 目次 章 慣用法. 右壁の設計.. 最終掘削時 ()検討条件 )検討条件 )地盤条件 ()根入れ長の計算 )結果要旨 ()断力の計算 )結果要旨 4 4 )土留め壁の剛の検討 (4)支保工反力の計算 5 8 )結果要旨 )外力表 8 8.. 壁体応力度 章 塑法 0. 右壁の設計..

More information

<4D F736F F D E93788C9A927A8AEE916290DD8C768E6D88EA8E9F8E8E8CB181468AEE967B96E291E82E646F6378>

<4D F736F F D E93788C9A927A8AEE916290DD8C768E6D88EA8E9F8E8E8CB181468AEE967B96E291E82E646F6378> 受験番号 フリガナ 氏名 08 年度建築基礎設計士一次試験 基本問題 (09 年 月 0 日実施 ) ( ヘ ーシ 以降には 氏名等を書かないこと ) ( 事務局記入 ) 士採点番号一般社団法人基礎構造研究会建築基礎設計士試験運営委員会 - 0 - 採点番号 ( 事務局記入 ) A: 訂正問題次の文章が正しければに 〇 を 誤っていれば誤っているところに下線を引き に正しい語句等を記入しなさい (

More information

PDF.p_doboku.qxd (Page 1)

PDF.p_doboku.qxd (Page 1) 特長 NSエコパイルの概要 杭の構成 吊金具 NSエコパイルとは 施工における従来の杭工法との比較 日の主要都市のほとんどは河川下流の沖積層平野部に発達し 鋼管回転用金具 従来の杭 上杭A ています 沖積層は 軟弱地盤であることが多く 高層建築や高速 道路などを建設する際には 強固な地盤に到達する杭によって構 上 杭 工場円周溶接* 不等厚溶接 造物を支持する必要があります 従来の杭施工法においては

More information

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx

Microsoft Word - 技術資料Vol.2.docx 技術資料 Vol.2 Civil Engineering & Consultants 株式会社クレアテック東京都千代田区西神田 2 丁目 5-8 共和 15 番館 6 階 TEL:03-6268-9108 / FAX:03-6268-9109 http://www.createc-jp.com/ ( 株 ) クレアテック技術資料 Vol.2 P.1 解析種別キーワード解析の目的解析の概要 3 次元静的線形解析

More information

Microsoft PowerPoint - H24 aragane.pptx

Microsoft PowerPoint - H24 aragane.pptx 海上人工島の経年品質変化 研究背景 目的 解析条件 ( 境界条件 構成モデル 施工履歴 材料パラメータ ) 実測値と解析値の比較 ( 沈下量 ) 将来の不等沈下予測 ケーススタディー ( 埋土施工前に地盤改良を行う : 一面に海上 SD を打設 ) 研究背景 目的 解析条件 ( 境界条件 構成モデル 施工履歴 材料パラメータ ) 実測値と解析値の比較 ( 沈下量 ) 将来の不等沈下予測 ケーススタディー

More information

4174 20106 2 () 19 21 18 20 I 4124 4124 : 1. 1 2. 3 2.1... 3 2.2... 4 2.3... 9 2.4... 9 3. 10 3.1... 10 3.2... 11 3.3... 14 4. 16 4.1... 16 4.2... 18 4.3 I... 22 4.4 I... 23 5. 25 5.1... 25 5.2... 33

More information

目次構成

目次構成 < 参考資料 5> 多雪地域の耐震診断法について 今回の実験の結果 既存建築物の耐力は診断結果の耐力を大きく上回るものであった これは 積雪を考慮した診断法と積雪時のの低減に問題があるものと考えられる 積雪地域では現行の耐震診断法は安全側にききすぎている可能性があることから 多雪地域における耐震診断法の精緻化の方向性について提案する () 多雪地域における耐震診断法の課題と精緻化の方向性 多雪地域における耐震診断法の課題積雪による鉛直荷重の押さえ込みにより

More information

1- 擁壁断面の形状 寸法及び荷重の計算 ( 常時 ) フェンス荷重 1 kn/m 1,100 0 上載荷重 10 m kn/ 3, (1) 自重 地表面と水平面とのなす角度 α=0.00 壁背面と鉛直面とのなす角度 θ=.73 擁壁

1- 擁壁断面の形状 寸法及び荷重の計算 ( 常時 ) フェンス荷重 1 kn/m 1,100 0 上載荷重 10 m kn/ 3, (1) 自重 地表面と水平面とのなす角度 α=0.00 壁背面と鉛直面とのなす角度 θ=.73 擁壁 構造計算例鉄筋コンクリート造擁壁の構造計算例 1 常時 1-1 設計条件 (1) 擁壁の型式及び高さ型式 : 片持梁式鉄筋コンクリート造 L 型擁壁擁壁の高さ :H'=3.00m 擁壁の全高 :H =3.50m () 外力土圧の作用面は縦壁背面とする 上載荷重 : q=10kn/ mフェンス荷重 ( 水平力 ) : 1kN/ m (3) 背面土土質の種類 : 関東ローム土の単位体積重量 :γs=16.0/

More information

基礎の設計サンプルデータ 詳細出力例 Kui_3 鋼管ソイルセメント杭サンプルデータ

基礎の設計サンプルデータ 詳細出力例 Kui_3 鋼管ソイルセメント杭サンプルデータ 基礎の設計サンプルデータ 詳細出力例 Kui_ 鋼管ソイルセメント杭サンプルデータ 目次 章 設計条件. 一般事項. 杭の条件. 使用材料および許容応力度.4 杭配置図 側面図.5 地層データ.6 バネ定数および許容支持力 引抜力.7 作用力 章 安定計算. 杭軸直角方向バネ定数 5 5. 杭基礎の剛性行列. 杭反力及び変位の計算 6 8 章 断面計算. 杭体断面力. 杭体モーメント図. 杭体応力度

More information

スライド 1

スライド 1 第 3 章 鉄筋コンクリート工学の復習 鉄筋によるコンクリートの補強 ( 圧縮 ) 鉄筋で補強したコンクリート柱の圧縮を考えてみよう 鉄筋とコンクリートの付着は十分で, コンクリートと鉄筋は全く同じように動くものとする ( 平面保持の仮定 ) l Δl 長さの柱に荷重を載荷したときの縮み量をとする 鉄筋及びコンクリートの圧縮ひずみは同じ量なのでで表す = Δl l 鉄筋及びコンクリートの応力はそれぞれの弾性定数を用いて次式で与えられる

More information

(C) 積載荷重 積載荷重とは : 床の上に載っているもの達 ( 基本的には竣工後に入っていくる物 品や人 ) 床面積に単位荷重をかける 単位荷重留意点その 1( 構造計算対象ごと ): 採用値異なる 構造計算対象ごと : 床設計用 > 柱 はり 基礎設計用 > 地震力算定用 単位荷重留意点その 2

(C) 積載荷重 積載荷重とは : 床の上に載っているもの達 ( 基本的には竣工後に入っていくる物 品や人 ) 床面積に単位荷重をかける 単位荷重留意点その 1( 構造計算対象ごと ): 採用値異なる 構造計算対象ごと : 床設計用 > 柱 はり 基礎設計用 > 地震力算定用 単位荷重留意点その 2 1.2.6 荷重と外力 (A) 力の組合せ 基本の 5 荷重 : 固定 積載 積雪 風 地震 プラス 2 荷重 : 土圧 水圧 許容応力度設計とは : 材料が耐えうる応力度 部材に生じる応力 なら安全 2 つのシチュエーション : 常時と非常時があります 常時の荷重を対象とした材料の普段の耐力における安全性確認 (= 長期許容応力度設計 ) 材料の火事場の馬鹿力( 短い時間しか耐えられません ) に期待した非常時の安全性確認

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63> -1 ポイント : 材料の応力とひずみの関係を知る 断面内の応力とひずみ 本章では 建築構造で多く用いられる材料の力学的特性について学ぶ 最初に 応力とひずみの関係 次に弾性と塑性 また 弾性範囲における縦弾性係数 ( ヤング係数 ) について 建築構造用材料として代表的な鋼を例にして解説する さらに 梁理論で使用される軸方向応力と軸方向ひずみ あるいは せん断応力とせん断ひずみについて さらにポアソン比についても説明する

More information

国土技術政策総合研究所 研究資料

国土技術政策総合研究所 研究資料 参考資料 崩壊の恐れのある土層厚の空間分布を考慮したがけ崩れ対策に関する検討 参考資料 崩壊の恐れのある土層厚の空間分布を考慮したがけ崩れ対策に関する検討 ここでは 5 章で示した方法により急傾斜地における崩壊する恐れがある層厚の面的分布が明らかとなった場合のがけ崩れ対策手法について検討する 崩壊する恐れがある層厚の面的な分布は 1 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律( 以下

More information

1. 設計手順 ディープウェル工事の設計は 下記に示す手順で実施する 掘削区域内への排水量の検討 ディープウェル仕様の仮定 ( 径 深さ ) ディープウェル 1 本当たりの揚水能力の検討 ディープウェル本数 配置の設定 井戸配置で最も不利な点を所要水位低下させるのに必要な各井戸の合計排水量の検討 -

1. 設計手順 ディープウェル工事の設計は 下記に示す手順で実施する 掘削区域内への排水量の検討 ディープウェル仕様の仮定 ( 径 深さ ) ディープウェル 1 本当たりの揚水能力の検討 ディープウェル本数 配置の設定 井戸配置で最も不利な点を所要水位低下させるのに必要な各井戸の合計排水量の検討 - 管理記号 : 0001 作成年月日 : 2018/6/18 工事名称 : 仮設計画ガイドブック ( 全日本建設技術協会 ) 工区名称 : page209~page214 設計条件 設計結果 ディープウェル工事設計計算書 1. 掘削寸法 ( 幅 )40.0m ( 長さ )40.0m ( 深さ )12.0m 2. 滞水層厚 D=19.0m 3. 地下水位 GL-3.0m 4. 計画水位 GL-13.0m

More information

下水処理場における基礎杭の耐震補強設計事例

下水処理場における基礎杭の耐震補強設計事例 下水処理場における基礎杭の耐震補強設計事例 中日本建設コンサルタント ( 株 ) 正会員 庄村昌明 中日本建設コンサルタント ( 株 ) 前本尚二 中日本建設コンサルタント ( 株 ) 法月伸一郎 1. はじめに下水道は水道, 電気, ガスなどと並んでライフラインとして都市機能には欠かせない施設であり, 特に, 下水処理場はその根幹となる重要施設である 兵庫県南部地震以降, 処理場の耐震設計では,

More information

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63>

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63> 降伏時および終局時曲げモーメントの誘導 矩形断面 日中コンサルタント耐震解析部松原勝己. 降伏時の耐力と変形 複鉄筋の矩形断面を仮定する また コンクリートの応力ひずみ関係を非線形 放物線型 とする さらに 引張鉄筋がちょうど降伏ひずみに達しているものとし コンクリート引張応力は無視する ⅰ 圧縮縁のひずみ

More information

( 設計条件 1 単位体積重量 コンクリートの単位体積重量 4(KN/m 裏込土の単位体積重量 γ 17(KN/m 土質条件 裏込土の内部摩擦角 φ 5( ( 砂質土 壁面摩擦角 δ 1.5 ( ( 透水マット使用 1/φ 地表面傾斜角 β 0( 砕石の場合は/3φ 壁背面の鉛直面に対する角度 α

( 設計条件 1 単位体積重量 コンクリートの単位体積重量 4(KN/m 裏込土の単位体積重量 γ 17(KN/m 土質条件 裏込土の内部摩擦角 φ 5( ( 砂質土 壁面摩擦角 δ 1.5 ( ( 透水マット使用 1/φ 地表面傾斜角 β 0( 砕石の場合は/3φ 壁背面の鉛直面に対する角度 α 参考資料参考 1. 鉄筋コンクリート擁壁の安定及び構造計算例 1. 常時 (1 断面形状図 フェンス荷重 7 1KN/m 0.1tf/m 1100 6 上載荷重 10KN/ 1tf/m m h=3500 3150 地上高 3000 1:0.00 1 V 5 4 P H 3 δ=1/φ( 透水マット使用 V P δ=1/φ ( 透水マット使用 350 500 以上 G.L H h/3=1167 h/=1750

More information

Microsoft Word - CPTカタログ.doc

Microsoft Word - CPTカタログ.doc 新しい地盤調査法のすすめ CPT( 電気式静的コーン貫入試験 ) による地盤調査 2002 年 5 月 ( 初編 ) 2010 年 9 月 ( 改訂 ) 株式会社タカラエンジニアリング 1. CPT(Cone Peneraion Tesing) の概要日本の地盤調査法は 地盤ボーリングと標準貫入試験 ( 写真 -1.1) をもとに土質柱状図と N 値グラフを作成する ボーリング孔内より不攪乱試料を採取して室内土質試験をおこない土の物理

More information

砂防堰堤設計計算 透過型砂防堰堤

砂防堰堤設計計算  透過型砂防堰堤 1 砂防堰堤設計計算 透過型砂防堰堤 目次 2 1 設計条件 1 2 設計流量の算出 2 2-1 渓床勾配 2 2-2 土石流濃度 2 2-3 土石流ピーク流量 2 3 水通しの設計 3 3-1 開口部の設定 3 3-2 土石流ピーク流量 (Qsp) に対する越流水深 6 3-3 設計水深 8 4 水通し断面 8 5 越流部の安定計算 9 5-1 安定条件 9 5-2 設計外力の組合せ 9 5-3

More information

(E) 風荷重 風荷重算定 23/19 /13 11 風圧力 (P): 風力係数 (Cf) 速度圧 (q) 23 風圧力 : 庇の風圧力に影響をあたえるのは庇の設置高さではなく 建物高さと軒の高さ ( 両者の平均 ) 風力係数 (Cf): 風洞実験もしくは建築物の断面 平面形状から算出 24/14

(E) 風荷重 風荷重算定 23/19 /13 11 風圧力 (P): 風力係数 (Cf) 速度圧 (q) 23 風圧力 : 庇の風圧力に影響をあたえるのは庇の設置高さではなく 建物高さと軒の高さ ( 両者の平均 ) 風力係数 (Cf): 風洞実験もしくは建築物の断面 平面形状から算出 24/14 1.2.6 荷重と外力 (A) 力の組合せ 荷重の合成 18 大地震と大風は同時に生じないものとする ( 地震荷重と風荷重が同時に作用する場合は想定していない ) 27/26 21/15 多雪区域の場合のみ暴風時又は地震時の荷重に積雪荷重を加算し ( ただし 0.35 倍 ) 安全性を検討する場合がある 19 多雪区域における暴風時の短期荷重算定においては 積雪荷重がある場合とない場合の両者の検討を行う

More information

<4D F736F F D AD955C985F95B681698FC092C381458D828BB4816A2E646F63>

<4D F736F F D AD955C985F95B681698FC092C381458D828BB4816A2E646F63> 厚い軟弱地盤上における回転圧入鋼管杭の施工管理 1 高橋治 1 中部地方整備局沼津河川国道事務所工務第三課 ( 410-8567 静岡県沼津市下香貫外原 3244-2) 東駿河湾環状道路の三島市付近施工箇所は 軟弱地層が厚く且つ富士山からの伏流水が豊富に湧出する地域であり 道路橋の施工に当たっては基礎杭の施工に伴う周辺地盤の変位や湧水への対策が課題であった 本報告は このような条件下において 回転圧入鋼管杭

More information

目次 章 本体縦方向計算(設計条件). 設計条件.. 基本条件.. 樋門概略側面図.. 樋門概略平面図.. 堤体形状図. 材料.. 単位重量.. コンクリート.. PC鋼材.. 鋼板(しゃ水鋼矢板). 盛土.. 堤防盛土. 地盤条件 6.. 地層条件.. 沈下量算出点. 函体形状.. スパン ブロッ

目次 章 本体縦方向計算(設計条件). 設計条件.. 基本条件.. 樋門概略側面図.. 樋門概略平面図.. 堤体形状図. 材料.. 単位重量.. コンクリート.. PC鋼材.. 鋼板(しゃ水鋼矢板). 盛土.. 堤防盛土. 地盤条件 6.. 地層条件.. 沈下量算出点. 函体形状.. スパン ブロッ 柔構造樋門の設計 サンプルデータ 出力例 Sample 連矩形 PC 可とう性継手門柱形式 : 柱 胸壁 : なし翼壁 : 逆 T 型計算例 目次 章 本体縦方向計算(設計条件). 設計条件.. 基本条件.. 樋門概略側面図.. 樋門概略平面図.. 堤体形状図. 材料.. 単位重量.. コンクリート.. PC鋼材.. 鋼板(しゃ水鋼矢板). 盛土.. 堤防盛土. 地盤条件 6.. 地層条件.. 沈下量算出点.

More information

<4D F736F F D B8C91CE8FC6955C5F90DD8C7682CC8EE888F882AB5F30372E3039>

<4D F736F F D B8C91CE8FC6955C5F90DD8C7682CC8EE888F882AB5F30372E3039> 道営農業農村整備事業設計の手引き 新旧対照表 平成 30 年 3 月 28 日事調第 1321 号農政部長通知の一部訂正 ( 空白 ) 新旧対照表改正現行備考 ------------------ 設計の手引き ---------------- ------------------ 設計の手引き ---------------- 目次 目次 第 1 章 省略 第 2 章 省略 第 3 章排水路 P

More information

多自然 河川護岸自然 環境に調和する擁壁工ブランチブロック工法設計マニュアル - 2018 年度版 - 平成 30 年 4 月 ブランチブロック工法協会 ***** 目次 ***** 1. 適用範囲 1 2. 適用基準 1 3. 設計条件 1 (1) 擁壁の形式 1 (2) 荷重 1 (3) 荷重の組合せ 1 (4) 許容応力度 1 (5) 土圧 2 (6) せん断抵抗角 ( 内部摩擦角 ) 3

More information

<8B5A8F708E77906A89FC92F988C E FCD2E786477>

<8B5A8F708E77906A89FC92F988C E FCD2E786477> 第 8 章練積み造擁壁の標準構造図 8.1 標準構造図の種類練積み造擁壁の種類としては 擁壁の背面の状態 ( 切土か盛土 ) によって切土タイプと盛土タイプの2 種類があります 表 8-1 参照過去に造成が行われている場合及び切土と盛土を同時に行う場合には 盛土タイプを使用してください 8.2 標準構造図使用上の注意点 1) 設置地盤の地耐力が表 8-1 の値以上にしてください 軟弱地盤や 過去に埋立てを行

More information

-

- 計算書番号 :01710014655 日付 :017 年 10 月 0 日 14:6:55 面材張り大壁 詳細計算書 仕様名 新グレー本モデルプラン 大壁 1. 計算条件 1. 1 概要情報 仕様名仕様詳細 特記事項 新グレー本モデルプラン 大壁 壁面を構成する面材数階高 H(mm) 壁長 (mm) 1 枚 730 910 1. 面材 釘情報 面材寸法 (mm) 730 910 面材厚さ t(mm)

More information

AP 工法 による増設壁補強計算例 (1) 設計フロー RC 耐震改修設計指針に示された 中低層鉄筋コンクリート造建物を対象とした開口付き増設壁に AP 工法 を用いて強度抵抗型補強とする場合の補強壁 ( せん断壁 ) の設計フローを示す 周辺架構から補強壁に期待できる耐力の目安をつけ プロポーショ

AP 工法 による増設壁補強計算例 (1) 設計フロー RC 耐震改修設計指針に示された 中低層鉄筋コンクリート造建物を対象とした開口付き増設壁に AP 工法 を用いて強度抵抗型補強とする場合の補強壁 ( せん断壁 ) の設計フローを示す 周辺架構から補強壁に期待できる耐力の目安をつけ プロポーショ AP 工法 による増設壁補強計算例 (1) 設計フロー RC 耐震改修設計指針に示された 中低層鉄筋コンクリート造建物を対象とした開口付き増設壁に AP 工法 を用いて強度抵抗型補強とする場合の補強壁 ( せん断壁 ) の設計フローを示す 周辺架構から補強壁に期待できる耐力の目安をつけ プロポーション ( 壁厚さ 開口形状 寸法 ) ならびに配筋を仮定する 補強壁架構のせん断耐力を計算する せん断破壊するときのメカニズムは

More information

<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63>

<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63> 第 13 地象 (1 傾斜地 ) 1 調査の手法 (1) 調査すべき情報ア土地利用の状況傾斜地の崩壊により影響を受ける地域の住宅等の分布状況 その他の土地利用の状況 ( 将来の土地利用も含む ) イ傾斜地の崩壊が危惧される土地の分布及び崩壊防止対策等の状況既に傾斜地の崩壊に係る危険性が認知 危惧されている土地の分布当該傾斜地の崩壊防止対策等の状況ウ降水量の状況当該地域の降雨特性の把握に必要な対象事業の実施区域等の降水量の状況エ地下水及び湧水の状況傾斜地の安定性に影響を与える地下水の水位及び湧水の分布

More information

Microsoft PowerPoint - zairiki_7

Microsoft PowerPoint - zairiki_7 許容応力度設計の基礎 曲げに対する設計 材料力学の後半は 許容応力度設計の基礎を学びます 構造設計の手法は 現在も進化を続けています 例えば 最近では限界耐力計算法という耐震設計法が登場しています 限界耐力計算法では 地震による建物の振動現象を耐震設計法の中に取り入れています しかし この設計法も 許容応力度設計法をベースにしながら 新しい概念 ( 限界設計法 ) を取り入れて発展させたものです ですから

More information

マンホール浮き上がり検討例

マンホール浮き上がり検討例 マンホールの地震時液状化浮き上がり解析 ( 地震時せん断応力は 略算 で算定 ) 目次 (1) 基本方針 1, 本解析の背景 2 2, 構造諸元 2 3, 本解析の内容 2 4, 本解析の目的 2 5, 設計方針及び参考文献 2 6. 使用プログラム 3 7, 変形解析のフロー 3 8, 概要図 3 (2) 地盤概要 1, 地盤の概説 5 ( 一部省略 ) 2, ボーリング調査結果 5 3, 設計外力

More information

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6 不静定力学 Ⅱ 骨組の崩壊荷重の計算 不静定力学 Ⅱ では, 最後の問題となりますが, 骨組の崩壊荷重の計算法について学びます 1 参考書 松本慎也著 よくわかる構造力学の基本, 秀和システム このスライドの説明には, 主にこの参考書の説明を引用しています 2 崩壊荷重 構造物に作用する荷重が徐々に増大すると, 構造物内に発生する応力は増加し, やがて, 構造物は荷重に耐えられなくなる そのときの荷重を崩壊荷重あるいは終局荷重という

More information

<82658C5E95578EAF928C208BAD93788C768E5A8F >

<82658C5E95578EAF928C208BAD93788C768E5A8F > 001 F 型標識柱強度計算書 ( 柱長 6.75m ) (1400 * 3800) (1400 * 3800) 略図 000 3800 300 300 6750 300 550 900 300 5700 STK-φ76.3x.8 STK-φ165.x4.5 STK-φ67.4x6.6 50 300 5000 1400 3000 100 1400 P. 1 1. 一般事項 1-1 概要 F 型 標識柱

More information

土層強度検査棒 計測データ例 kn/ m2 45 滑り面の可能性ありとした箇所の条件 : 地下水に飽和していること 及び SS 試験で 100kg 以下で自沈する箇所であること 土層強度検査棒による地盤強度計測結果グラフ 粘着力 計測値 30 T2 O5 25 M4 M3 20 滑り面

土層強度検査棒 計測データ例 kn/ m2 45 滑り面の可能性ありとした箇所の条件 : 地下水に飽和していること 及び SS 試験で 100kg 以下で自沈する箇所であること 土層強度検査棒による地盤強度計測結果グラフ 粘着力 計測値 30 T2 O5 25 M4 M3 20 滑り面 土層強度検査棒 計測データ例 kn/ m 4 滑り面の可能性ありとした箇所の条件 : 地下水に飽和していること 及び SS 試験で kg 以下で自沈する箇所であること 土層強度検査棒による地盤強度計測結果グラフ 粘着力 計測値 T O M4 M3 滑り面 変動 % 側部 合計最大側部 非変動最大側部 変動 % 滑り面 合計最大滑り面 非変動最大滑り面 予測モデル設定......... 4. 内部摩擦角

More information

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63> 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ 1-1 第 1 章モールの定理による静定梁のたわみ ポイント : モールの定理を用いて 静定梁のたわみを求める 断面力の釣合と梁の微分方程式は良く似ている 前章では 梁の微分方程式を直接積分する方法で 静定梁の断面力と変形状態を求めた 本章では 梁の微分方程式と断面力による力の釣合式が類似していることを利用して 微分方程式を直接解析的に解くのではなく 力の釣合より梁のたわみを求める方法を学ぶ

More information

Microsoft PowerPoint - 構造力学Ⅰ第03回.pptx

Microsoft PowerPoint - 構造力学Ⅰ第03回.pptx 分布荷重の合力 ( 効果 ) 前回の復習 ( 第 回 ) p. 分布荷重は平行な力が連続して分布していると考えられる 例 : 三角形分布 l dx P=ql/ q l qx q l 大きさ P dx x 位置 Px 0 x x 0 l ql 0 : 面積に等しい 0 l l 重心に等しいモーメントの釣合より ( バリノンの定理 ) l qx l qx ql q 3 l ql l xdx x0 xdx

More information

<424F58834A838B836F815B836782CC90DD8C76>

<424F58834A838B836F815B836782CC90DD8C76> 1 章断面方向の計算 1.1 設計条件 ( 主たる適用基準 : 土工指針 ) 1.1.1 一般条件 (1) 構造寸法図 00 00 600 4 000 500 5 100 000 500 5 000 500 6 000 () 基礎形式地盤反力度 ( 地盤反力度算出方法 : 全幅 ) 1.1. 材料の単位重量 舗 装 γa (kn/m 3 ).50 盛土 湿 飽 潤 和 γt γsat 1 18.80

More information

土の三軸圧縮試験

土の三軸圧縮試験 J G S 5 土の三軸試験の供試体作製 設置 サンプルデータ試験年月日平成 6 年 9 月 6 日 試料番号 ( 深さ ) T- (8.~8.7m) 試験者藤代哲也 供試体を用いる試験の基準番号と名称 試料の状態 供試体の作製 土質名称 置 飽和過程圧密前(試験前供試体 No. 直径 平均直径 D i 初高さ 期平均高さ H i 状体積 V i 含水比 w i 質量 m i 態) 湿潤密度 ρ ti

More information

材料の力学解答集

材料の力学解答集 材料の力学 ( 第 章 ) 解答集 ------------------------------------------------------------------------------- 各種応力の計算問題 (No1) 1. 断面積 1mm の材料に 18N の引張荷重が働くとき, 断面に生じる応力はどれほどか ( 18(N/mm ) または 18(MP)) P 18( N) 18 N /

More information

Microsoft Word - 仮設防護柵計算解説書V2.doc

Microsoft Word - 仮設防護柵計算解説書V2.doc MS-EXCEL による 仮設防護柵の計算 (Ver 2.2) 解説書 ( 有 ) シビルテック 2005.01.20 目 次 ➊ プログラムの概要 機能 ------------------------- 1 ➋ プログラム使用上の注意 ----------------------- 2 ➌ 落石編プログラムについて ----------------------- 4 ➍ 盛土編プログラムについて

More information

土木建設技術シンポジウム2002

土木建設技術シンポジウム2002 軟弱地盤上の盛土工事における圧密後の地盤性状について 赤塚光洋 正会員戸田建設株式会社土木工事技術部 ( 4-8388 東京都中央区京橋 -7-) 軟弱地盤上の盛土工事において, 供用開始後の残留沈下を抑制する目的でバーチカルドレーンによる圧密沈下促進工法が用いられることが多い. また, 粘性土地盤は圧密によって強度が増加するので, バーチカルドレーン工法は盛土基礎地盤の強度発現を早める安定対策としても用いられている.

More information

土の段階載荷による圧密試験

土の段階載荷による圧密試験 J I S A 1 1 7 土の段階載荷による圧密試験 ( 計算書 ) サンプルデータ試験年月日平成 6 年 9 月 6 日 試料番号 ( 深さ ) T1- (14.00~14.85m) 試験者藤代哲也初試験機 No. 1 直径 D cm 6.000 含水比 w0 % 5.3 供期最低 ~ 最高室温 0.5~1.0断面積 A cm 8.7 間隙比 e 0, 体積比 f 0 0.930 状土質名称粘性土まじり砂質礫

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 不飽和土の力学を用いた 締固めメカニズムの解明 締固めとは 土に力を加え 間隙中の空気を追い出すことで土の密度を高めること 不飽和土 圧縮性の減少透水性の減少せん断 変形抵抗の増大 などに効果あり 締固め土は土構造物の材料として用いられている 研究背景 現場締固め管理 締固め必須基準 D 値 施工含水比 施工層厚 水平まきだし ( ρdf ) 盛土の乾燥密度 D値 = 室内締固め試験による最大乾燥密度

More information

益永八尋 2013 年 11 月 24 日 管体構造計算 益永八尋 パイプラインの縦断図及び水理縦断図のデータから管体構造計算に必要なデータ ( 静水圧 水撃圧 土かぶり 荷重条件等 ) を抽出し 管種選定を行うための構造計算を行う このソフトを利用し 各管種の経済比較のための資料作成も容易に行える

益永八尋 2013 年 11 月 24 日 管体構造計算 益永八尋 パイプラインの縦断図及び水理縦断図のデータから管体構造計算に必要なデータ ( 静水圧 水撃圧 土かぶり 荷重条件等 ) を抽出し 管種選定を行うための構造計算を行う このソフトを利用し 各管種の経済比較のための資料作成も容易に行える 管体構造計算 パイプラインの縦断図及び水理縦断図のデータから管体構造計算に必要なデータ ( 静水圧 水撃圧 土かぶり 荷重条件等 ) を抽出し 管種選定を行うための構造計算を行う このソフトを利用し 各管種の経済比較のための資料作成も容易に行える 例えば 掘削 埋戻し土量 の計算も 縦断図のデータと標準断面図のデータから可能であり 各管種別の工事費積算も容易に行え る また 筆者が作成したスラストブロックの計算ソフト

More information

はじめに 宅地造成等規制法が昭和 36 年に制定されてからおよそ半世紀を経過しました この間 平成 18 年には同法制定以来初めての抜本改正が行われています この改正は 阪神 淡路大震災 ( 平成 7 年 ) 新潟県中越地震 ( 平成 16 年 ) などで被災例が多かった大規模盛土造成地に対応するの

はじめに 宅地造成等規制法が昭和 36 年に制定されてからおよそ半世紀を経過しました この間 平成 18 年には同法制定以来初めての抜本改正が行われています この改正は 阪神 淡路大震災 ( 平成 7 年 ) 新潟県中越地震 ( 平成 16 年 ) などで被災例が多かった大規模盛土造成地に対応するの 宅地造成工事技術指針 付 名古屋市 ( 宅造用 ) 標準擁壁 付参考資料擁壁の計算例等 平成 20 年 4 月 名古屋市住宅都市局 はじめに 宅地造成等規制法が昭和 36 年に制定されてからおよそ半世紀を経過しました この間 平成 18 年には同法制定以来初めての抜本改正が行われています この改正は 阪神 淡路大震災 ( 平成 7 年 ) 新潟県中越地震 ( 平成 16 年 ) などで被災例が多かった大規模盛土造成地に対応するのが主な内容です

More information

1 2 D16ctc250 D16ctc250 1 D25ctc250 9,000 14,800 600 6,400 9,000 14,800 600 以上 6,500 隅角部テーパーをハンチ処理に 部材寸法の標準化 10cm ラウンド 10cm ラウンド 定尺鉄筋を用いた配筋 定尺鉄筋 配力筋位置の変更 ( 施工性考慮 ) 配力筋 主鉄筋 配力筋 主鉄筋 ハンチの除去底版テーパーの廃止 部材寸法の標準化

More information

2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように

2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように 3 章 Web に Link 解説 連続式 微分表示 の誘導.64 *4. 連続式連続式は ある領域の内部にある流体の質量の収支が その表面からの流入出の合計と等しくなることを定式化したものであり 流体における質量保存則を示したものである 2. 連続式 微分表示 の誘導図のような微小要素 コントロールボリューム の領域内の流体の増減と外部からの流体の流入出を考えることで定式化できる 微小要素 流入

More information

土量変化率の一般的性質 ❶ 地山を切土してほぐした土量は 必ず地山の土量 1.0 よりも多くなる ( 例 ) 砂質土 :L=1.1~2.0 粘性土 :L=1.2~1.45 中硬岩 :L=1.50~1.70 ❷ 地山を切土してほぐして ( 運搬して ) 盛土をした場合 一般に盛土量は地山土量 1.0

土量変化率の一般的性質 ❶ 地山を切土してほぐした土量は 必ず地山の土量 1.0 よりも多くなる ( 例 ) 砂質土 :L=1.1~2.0 粘性土 :L=1.2~1.45 中硬岩 :L=1.50~1.70 ❷ 地山を切土してほぐして ( 運搬して ) 盛土をした場合 一般に盛土量は地山土量 1.0 土量計算の考え方 (1) 土量の変化率 土は一般に 地山の土量 ( 自然状態のままの土 ) ほぐした土量 ( 掘削したままの土 ) 締固めた土量 ( 締固めた盛土の土 ) 等それぞれの状態でその体積が変化し 異なる ( 通常 ほぐすと体積が増え 締め固めると体積が小さくなる ) これらの状態の土量を 地山の状態の土量を 1.0 とした時の体積比で表したものを 土量 の変化率 という 土量の変化率は

More information

表 -1 地層の層序と物性値 深さ γ Vs 地層名 (m) (t/m 3 N 値 ) (m/s) -2. 埋土 Fc 埋土 Fc 細砂 As 細砂 As 細砂 As1-3

表 -1 地層の層序と物性値 深さ γ Vs 地層名 (m) (t/m 3 N 値 ) (m/s) -2. 埋土 Fc 埋土 Fc 細砂 As 細砂 As 細砂 As1-3 プラント基礎の耐震補強について 木全宏之 1 藤田豊 2 小林望 3 1 フェロー会員工博清水建設株式会社土木技術本部設計第二部 ( 15-87 東京都港区芝浦 1-2-3 シーバンスS 館 ) 2 工博清水建設株式会社原子力 火力本部設計部 ( 15-87 東京都港区芝浦 1-2-3 シーバンスS 館 ) 3 正会員工修清水建設株式会社土木技術本部設計第二部 ( 15-87 東京都港区芝浦 1-2-3

More information

A-2

A-2 . 荷重および外力.1 クレーン荷重の考え方 よくある指摘事例 クレーン荷重の設定方法や建物の設計方法が不明確な事例がある. 関係法令等 令第 8 条, 第 83 条, 第 84 条平成 1 年国交省告示第 5 号 指摘の趣旨 クレーンを有する建物の構造設計を行うにあたり,015 年技術基準 1) にはクレーン荷重の設定方法や考え方 長期, 地震時 ) が示されておらず, また設計上の注意事項も記載されていない.

More information

< E9197BF2E786264>

< E9197BF2E786264> 添付資料 2. 構造計算書 添付資料 2.1 監査廊工 ( 左岸出入口部 ) 計算断面図 添 2.1-1 配筋要領図 ( 計算結果 ) 添 2.1-2 左岸側出入口部 ボックスカルバートの構造計算 計算断面 1 L-23 1 添 2.1-3 左岸側出入口部ボックスカルバートの計算 (L-23,d=13.0m) 1 設計条件 1.1 形状寸法 ボックス形式 監査廊ボックス 3600 6002500500

More information

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63>

<4D F736F F D CC82E898678E77906A E DD8C7697E181698F4390B3816A312E646F63> 付録 1. 吹付枠工の設計例 グラウンドアンカー工と併用する場合の吹付枠工の設計例を紹介する 付録図 1.1 アンカー配置 開始 現地条件の設定現況安全率の設定計画安全率の設定必要抑止力の算定アンカー体の配置計画アンカー設計荷重の設定作用荷重および枠構造の決定設計断面力の算定安全性の照査 土質定数 (C φ γ) 等を設定 例 ) ここでは Fs0.95~1.05 を設定 例 ) ここでは Fsp1.20~1.50

More information

7-2 材料 (1) 材料一般 1. アンカーの材料は JIS などの公的機関の規格により保証されているものか もしくは所要の品質や性能を有していることを確認したものとする 2. アンカーの材料を組み立てる場合には 各材料は他の材料に悪影響を与えないことを確認したものを使用する 1) 材料に関する一

7-2 材料 (1) 材料一般 1. アンカーの材料は JIS などの公的機関の規格により保証されているものか もしくは所要の品質や性能を有していることを確認したものとする 2. アンカーの材料を組み立てる場合には 各材料は他の材料に悪影響を与えないことを確認したものを使用する 1) 材料に関する一 第 7 章グラウンドアンカー 7-1 適用 1. 本章は 永久構造物および仮設構造物に用いるグラウンドアンカー ( 以下 アンカーという ) の設計に適用する 2. 本要領に記載のない事項は 表 7.1の関係図書によるものとする 表 7.1 関係図書関係図書発行年月発行 グラウンドアンカー設計 施工基準 同解説 (JGS4101-2012) グラウンドアンカー設計施工マニュアル 建設省河川砂防技術基準

More information

第1章 単 位

第1章  単  位 H. Hamano,. 長柱の座屈 - 長柱の座屈 長い柱は圧縮荷重によって折れてしまう場合がある. この現象を座屈といい, 座屈するときの荷重を座屈荷重という.. 換算長 長さ の柱に荷重が作用する場合, その支持方法によって, 柱の理論上の長さ L が異なる. 長柱の計算は, この L を用いて行うと都合がよい. この L を換算長 ( あるいは有効長さという ) という. 座屈荷重は一般に,

More information

Microsoft Word - 第5章.doc

Microsoft Word - 第5章.doc 第 5 章表面ひび割れ幅法 5-1 解析対象 ( 表面ひび割れ幅法 ) 表面ひび割れ幅法は 図 5-1 に示すように コンクリート表面より生じるひび割れを対象とした解析方法である. すなわち コンクリートの弾性係数が断面で一様に変化し 特に方向性を持たない表面にひび割れを解析の対象とする. スラブ状構造物の場合には地盤を拘束体とみなし また壁状構造物の場合にはフーチングを拘束体として それぞれ外部拘束係数を定める.

More information

平板曲げ理論による部材の等分布荷重または節点の集中荷重を受ける薄板のたわみと断面力の計算ソフト 鉄筋コンクリート床版や鋼板などの平板 ( 薄板 ) の等分布や集中荷重による作用曲げモーメント等の算出方法は 下記の平板の曲げ解析法一覧表より [1 平板曲げ理論による解析 ( 理論解 ) による方法 ]

平板曲げ理論による部材の等分布荷重または節点の集中荷重を受ける薄板のたわみと断面力の計算ソフト 鉄筋コンクリート床版や鋼板などの平板 ( 薄板 ) の等分布や集中荷重による作用曲げモーメント等の算出方法は 下記の平板の曲げ解析法一覧表より [1 平板曲げ理論による解析 ( 理論解 ) による方法 ] 平板曲げ理論による部材の等分布荷重または節点の集中荷重を受ける薄板のたわみと断面力の計算ソフト 鉄筋コンクリート床版や鋼板などの平板 ( 薄板 ) の等分布や集中荷重による作用曲げモーメント等の算出方法は 下記の平板の曲げ解析法一覧表より [1 平板曲げ理論による解析 ( 理論解 ) による方法 ] と [2 格子モデルによる微小変位理論 ( 棒部材の簡易格子モデル )] および [3 簡易算出式による方法

More information