中心傾向の解析 ΔΔQTcF は 投与開始後 1 時間で最も大きく 3.4 msec となり その後はより小さな値で推移し 投与開始 8 時間以降では群間の差がほとんどなかった カテゴリカル解析 QT 間隔の絶対値が 1 回以上 450 msec を超えた被験者数は

Size: px
Start display at page:

Download "中心傾向の解析 ΔΔQTcF は 投与開始後 1 時間で最も大きく 3.4 msec となり その後はより小さな値で推移し 投与開始 8 時間以降では群間の差がほとんどなかった カテゴリカル解析 QT 間隔の絶対値が 1 回以上 450 msec を超えた被験者数は"

Transcription

1 8.5.2 薬力学 主要解析項目 t max 時の ΔQT/QTc の最小二乗平均値とその差を表 に示す t max 時の ΔQTcF の最小二乗平均値は レボフロキサシン群で 2.1 msec と延長 プラセボ群で 1.3 msec と短縮し t max 時の ΔΔQTcF は 3.4 msec( 片側 95%CI 上限 = 5.2 msec) であった なお ΔΔQTc の中では ΔΔQTcB が最も大きく 次に ΔΔQTcP ΔΔQTcF の順であった 表 tmax 時のΔQT/QTc の最小二乗平均値とその差 項目 推定値 片側 95% 信頼区間上限 QTcF 間隔 最小二乗平均 レボフロキサシン (L) プラセボ (P) 平均値の差 L P QT 間隔 最小二乗平均 レボフロキサシン プラセボ 平均値の差 L P QTcB 間隔 最小二乗平均 レボフロキサシン プラセボ 平均値の差 L P QTcP 間隔 最小二乗平均 レボフロキサシン プラセボ 平均値の差 L P サブグループ解析年齢別 男女別の t max 時の ΔQTcF の最小二乗平均値とその差を表 に示す 年齢別には 若年者 高齢者のいずれの年齢層でもプラセボ群と比較してレボフロキサシン群で ΔQTcF は延長し プラセボ群との差は若年者よりも高齢者の方で大きい傾向があった また QTcB 間隔と QTcP 間隔でも同様に プラセボ群との差は高齢者の方で大きい傾向があった 男女別には 男性 女性のいずれの性別でもプラセボ群と比較してレボフロキサシン群で ΔQTcF は増加し プラセボ群との差は男性よりも女性の方で大きい傾向があった また QTcB 間隔と QTcP 間隔でも同様に プラセボ群との差は女性の方で大きい傾向があった 表 年齢別 男女別の t max 時の ΔQTcF の最小二乗平均値とその差 サブグループ 推定値 片側 95% 信頼区間上限 若年者 最小二乗平均 レボフロキサシン (L) プラセボ (P) 平均値の差 L P 高齢者 最小二乗平均 レボフロキサシン プラセボ 平均値の差 L P 男性 最小二乗平均 レボフロキサシン プラセボ 平均値の差 L P 女性 最小二乗平均 レボフロキサシン プラセボ 平均値の差 L P

2 中心傾向の解析 ΔΔQTcF は 投与開始後 1 時間で最も大きく 3.4 msec となり その後はより小さな値で推移し 投与開始 8 時間以降では群間の差がほとんどなかった カテゴリカル解析 QT 間隔の絶対値が 1 回以上 450 msec を超えた被験者数は レボフロキサシン群が 6 名 プラセボ群が 7 名であった QTcB 間隔が 450 msec を超えた被験者が 1 名認められたが QTcF 間隔 QTcP 間隔では 450 msec を超えた被験者は認められなかった また QT/QTc 間隔が 480 msec を超えた被験者は認められなかった ΔQT が 1 回以上 30 msec を超えた被験者数は レボフロキサシン群が 1 名 プラセボ群が 2 名であった ΔQTcB が 1 回以上 30 msec を超えた被験者数は レボフロキサシン群 プラセボ群ともに 2 名であった ΔQTcF ΔQTcP が 30 msec を超えた被験者は認められなかった また ΔQT/QTc が 60 msec を超えた被験者は認められなかった ΔQT/QTc が基準値を超えた被験者数に レボフロキサシン群とプラセボ群の差は認められなかった 薬物動態パラメータと QT/QTc 間隔値の相関関係レボフロキサシンの C max 及び AUC 0-24h と t max 時の ΔQTcF ΔQT ΔQTcB 及び ΔQTcP との間に明らかな相関関係は認められなかった 治験薬投与後の RR 間隔と QT/QTc 間隔値の相関 RR 間隔と QT/QTc 間隔の関係を示す回帰直線の傾き及び切片は レボフロキサシン投与後とプラセボ投与後とで同様であった 心電図波形の形態学的変化 T 波の波形異常は T 波平低下がレボフロキサシン群で 1 名に 11 件 プラセボ群で 1 名に 20 件発現したが これらはすべて同一被験者での事象であり 投与開始前から発現していたことから 治験責任医師は有害事象ではないと判断した 8.6 安全性の結果 死亡 本治験では死亡は認められなかった 重篤な有害事象 本治験では重篤な有害事象及び中止に至った有害事象は認められなかった 82

3 レボフロキサシン水和物 有害事象 副作用の分析 有害事象 副作用 有害事象有害事象発現状況を表 に示す レボフロキサシン群全体での有害事象発現率は 77.1%(37/48) プラセボ群全体で 35.4% (17/48) であり レボフロキサシン群で高かった 年齢別及び男女別の有害事象発現率はいずれの群でも明らかな差は認められなかった レボフロキサシン群で発現頻度の高かった有害事象 ( 発現率 5% 以上 ) は 注射部位紅斑 62.5%(30/48) 注射部位そう痒感 33.3%(16/48) 鼻咽頭炎 6.3%(3/48) そう痒症 6.3%(3/48) であり 注射部位反応に関する有害事象が多かった 注射部位反応はいずれも一過性で軽度であり 処置を必要とせずに消失が確認され 投与継続に問題は認められなかった 注射部位反応の有害事象を除くと レボフロキサシン群での有害事象発現率は 31.3% (15/48) プラセボ群では 27.1%(13/48) となり レボフロキサシン群とプラセボ群の有害事象発現率に明らかな差はなかった また 注射部位反応以外の有害事象の内容に 明らかな群間の違いは認められなかった 83

4 84 b) 器官別大分類 表 有害事象発現状況 ( レボフロキサシン群 ステップ別 全体 ) ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4 全体 評価被験者数 発現被験者数 (%) 10(83.3) 10(83.3) 9(75.0) 8(66.7) 37(77.1) a) 95% 信頼区間 (51.6, 97.9) (51.6, 97.9) (42.8, 94.5) (34.9, 90.1) (62.7, 88.0) 発現件数 b) 基本語 感染症および寄生虫症 神経系障害 心臓障害 胃腸障害 発現被験者数 (%) 件数 発現被験者数 (%) 件数 発現被験者数 (%) 件数 発現被験者数 (%) 件数 発現被験者数 (%) 小計 2(16.7) 2 1(8.3) 1 1(8.3) 1 0(0.0) 0 4(8.3) 4 鼻咽頭炎 2(16.7) 2 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 3(6.3) 3 上気道感染 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(2.1) 1 小計 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 4 0(0.0) 0 1(2.1) 4 浮動性めまい 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(2.1) 1 頭痛 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 2 0(0.0) 0 1(2.1) 2 鎮静 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(2.1) 1 小計 1(8.3) 1 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 2(4.2) 2 動悸 1(8.3) 1 0(0.0) 0 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(2.1) 1 上室性頻脈 0(0.0) 0 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 1(2.1) 1 小計 0(0.0) 0 1(8.3) 1 2(16.7) 2 0(0.0) 0 3(6.3) 3 下痢 0(0.0) 0 1(8.3) 1 1(8.3) 1 0(0.0) 0 2(4.2) 2 悪心 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(2.1) 1 a) F 分布による信頼区間 b) MedDRA/J V.10.0 件数 個々の試験のまとめクラビット点滴静注バッグ 500 mg / 100 ml レボフロキサシン水和物クラビット点滴静注 500 mg / 20 ml

5 85 b) 器官別大分類 皮膚および皮下組織障害 表 有害事象発現状況 ( レボフロキサシン群 ステップ別 全体 )( 続き ) ステップ 1 ステップ 2 ステップ 3 ステップ 4 全体 評価被験者数 発現被験者数 (%) 10(83.3) 10(83.3) 9(75.0) 8(66.7) 37(77.1) a) 95% 信頼区間 (51.6, 97.9) (51.6, 97.9) (42.8, 94.5) (34.9, 90.1) (62.7, 88.0) 発現件数 b) 発現基本語被験者数 (%) 件数 発現被験者数 (%) 件数 発現被験者数 (%) 件数 発現被験者数 (%) 件数 発現被験者数 (%) 小計 0(0.0) 0 2(16.7) 3 1(8.3) 1 3(25.0) 3 6(12.5) 7 多汗症 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(8.3) 1 2(4.2) 2 そう痒症 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 2(16.7) 2 3(6.3) 3 発疹 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(2.1) 1 皮膚刺激 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(2.1) 1 筋骨格系および結合組織障害 小計 1(8.3) 1 1(8.3) 1 0(0.0) 0 0(0.0) 0 2(4.2) 2 四肢痛 1(8.3) 1 0(0.0) 0 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(2.1) 1 重感 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(2.1) 1 全身障害および投与局所様態 臨床検査 小計 10(83.3) 14 9(75.0) 10 7(58.3) 14 7(58.3) 15 33(68.8) 53 胸部不快感 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 2(4.2) 2 熱感 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(2.1) 1 注射部位紅斑 10(83.3) 10 7(58.3) 7 7(58.3) 7 6(50.0) 6 30(62.5) 30 注射部位疼痛 0(0.0) 0 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 1(2.1) 1 注射部位知覚異常 0(0.0) 0 0(0.0) 0 0(0.0) 0 2(16.7) 2 2(4.2) 2 注射部位そう痒感 3(25.0) 3 2(16.7) 2 5(41.7) 5 6(50.0) 6 16(33.3) 16 倦怠感 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(2.1) 1 小計 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(2.1) 1 白血球数増加 0(0.0) 0 0(0.0) 0 1(8.3) 1 0(0.0) 0 1(2.1) 1 a) F 分布による信頼区間 b) MedDRA/J V.10.0 件数 個々の試験のまとめクラビット点滴静注バッグ 500 mg / 100 ml レボフロキサシン水和物クラビット点滴静注 500 mg / 20 ml

6 QT/QTc 関連有害事象 QT/QTc 関連有害事象として 浮動性めまいが 1 名に 1 件認められたが レボフロキサシン投与日 ( 発現時 ) の心電図 血圧 脈拍に異常は認められなかったことから レボフロキサシンが QT/QTc 間隔に影響したことによる症状ではないと考えられた 臨床検査値の評価すべての検査項目で レボフロキサシン群とプラセボ群との間で平均値の推移に特記すべき差は認められず 検査値の分布の推移に特記すべき傾向は認められなかった バイタルサイン 身体的所見及び安全性に関連する他の観察項目レボフロキサシン群 プラセボ群ともにバイタルサイン及び体重の推移に特記すべき傾向は認められず 投与群間に明らかな違いは認められなかった 治験責任医師による心電図の評価で 臨床的に有意と判断された異常のうち 有害事象とされたものは軽度の上室性頻脈 1 件であり 心電図の 10 秒間の測定途中で発現し 処置なく測定中に自然に消失した 副作用レボフロキサシン群全体での副作用発現率は 68.8%(33/48) プラセボ群全体で 16.7%(8/48) であり レボフロキサシン群で高かった また 治験責任医師により重度又は中等度と判定された副作用はなく すべて軽度であった 注射部位反応を除いた副作用発現率は レボフロキサシン群で 12.5%(6/48) プラセボ群では 12.5%(6/48) となり レボフロキサシン群とプラセボ群で差はなかった なお ほとんど関連なし を含めた場合の副作用 ( 副作用 II) の発現率は レボフロキサシン群全体で 72.9%(35/48) プラセボ群全体で 27.1%(13/48) であり レボフロキサシン群で高かった また 治験責任医師により重度又は中等度と判定された副作用はなく すべて軽度であった 注射部位反応を除いた副作用 II 発現率は レボフロキサシン群で 16.7% (8/48) プラセボ群で 18.8%(9/48) であり レボフロキサシン群とプラセボ群で差はなかった 重症度別の有害事象 副作用治験責任医師により重度又は中等度と判定された有害事象はなく すべて軽度であった 副作用もすべて軽度であった 8.7 結論レボフロキサシン群ではプラセボ群と比較して t max 時の ΔQTcF が延長し このときの ΔΔQTcF は 3.4 msec( 片側 95%CI 上限 = 5.2 msec) と最大の群間差を示したが 平均値と片側 95%CI 上限が共に ICH-E14 ガイドラインの定義での 陰性 (ΔΔQT/QTc 平均値 5 msec 86

7 以下 片側 95%CI 上限 10 msec 未満 ) に該当する結果であった また 一般的に薬剤誘発性 QT/QTc 間隔延長のハイリスク集団とされている高齢者や女性においても ΔΔQTcF は 陰性 であった QTcF 間隔が 450 msec を超える被験者及び ΔQTcF が 30 msec を超える被験者は認められなかった さらに 濃度依存性の QT/QTc 間隔の延長は認められず レボフロキサシン投与に起因する異常 T 波や U 波は認められなかった これらの結果から レボフロキサシン 500 mg 静脈内単回投与が QT/QTc 間隔に及ぼす作用は弱く 臨床的に問題となる影響は小さいと判断した 87

8 ~20. 年. 月. 日 ( 最終観察日 ) 1 3) 治験薬投与開始前 1 週間以内にレポフロキサシン ( クラビット ~) 又はセフトリアキソン.

9 7~ 14 日間

10 表 治験方法の概略 : 日本比較試験 ( 続き ) 統計解析手法 1. 有効性主要評価項目として 評価判定委員会判定による投与終了 / 中止時のレボフロキサシン群とセフトリアキソン群の臨床効果 ( 有効率 ) の差の点推定値を求め 正規近似に基づく両側 95% 信頼区間を算出した 両側 95% 信頼区間の下限値が 10% 以上の場合 レボフロキサシン群のセフトリアキソン群に対する非劣性が検証されたと判定した 副次評価項目は 投与群ごとに点推定値及びその両側 95% 信頼区間を求めた 2. 安全性安全性解析対象集団を対象として 投与群ごとに有害事象及び副作用を発現した被験者数 被験者の割合とその両側 95% 信頼区間 及び件数を示し 器官別大分類 基本語別の集計も併せて行った 90

11 観察 検査項目 規定期間 同意取得 被験者背景 治験薬投与 表 評価スケジュール Visit 1 Visit 2-1 Visit 2-2 a) Visit 3 Visit 4 開始前 3 日後 7 日後終了 / 中止時最終観察 開始前日 ~ 開始日 開始日の 2~4 日後 開始日の 5~8 日後 終了 / 中止日の当日 ~3 日後 終了 / 中止日の 7~14 日後 自覚症状 他覚所見 白血球数 CRP b) 胸部 X 線撮影 c) 分離同定 ( 一般細菌 ) d) d) d) d) 塗抹鏡検 d) d) d) d) e) 迅速検査 f) 血清反応検査 有害事象発現の有無 g) 臨床検査 他の抗菌薬使用の記録 : 必ず実施 : 必要に応じて実施 a) 投与期間が 7 日間を超える場合は必須とした b) 適格性確認のための迅速検査を行った場合 通常検査を実施した c) 選択基準判定のための CT は可とする ただし 胸部 X 線撮影は必須とした d) 治癒 改善などにより検体 ( 喀痰など ) が得られない場合には実施しなくてもよいこととした e) 各医療機関でレジオネラ尿中抗原検査及び肺炎球菌尿中抗原検査を実施した f) 集中検査機関に血清を提供した g) 陽性を確認した場合 それ以降の観察時期は実施しなくてもよいこととした 被験者数の設定根拠 治験実施計画書に適合した集団 (PPS) による主要評価項目の解析に必要な被験者数は 1 群 101 名となる 中止 脱落例を考慮し 各群 120 名 合計 240 名を目標被験者数とした 用法 用量の設定根拠 1) レボフロキサシン群キノロン系抗菌薬の治療効果に相関する主要な PK/PD パラメータは 一般的に血中 24 時間 AUC と MIC の比 (AUC/MIC) であり 肺炎の代表的な原因菌である肺炎球菌に対してレボフロキサシンが効果を示す条件は AUC/MIC 30 とされている 肺炎球菌の臨床分離株に対するレボフロキサシンの MIC 90 は 1 µg/ml であり 表 に示すように 第 I 相単回投与試験の 500 mg 投与時の AUC 0-inf から AUC/MIC は となり 肺炎球菌に対して効果を示す条件を満たしていることから 500 mg 1 日 1 回は妥当と考えた 表 レボフロキサシンの PK/PD からの臨床推奨用量の検討 PK パラメータ レボフロキサシンの静脈内投与量 ( 単回投与 ) 250 mg 500 mg 750 mg 1000 mg AUC 0-inf (µg h/ml) 下線は AUC/MIC 30 であり効果を示す AUC AUC 0-inf は健康成人での第 I 相単回投与試験より引用 91

12 (Cm~ ふ 1IC) を 5~10 以上とすることが必要とされている 表 に示すように 肺 Cm~ は健康成人での第 I 相単回投与試験より引用 l 日 2 回投与を選択し l 日用量が 1~2g であることから l 回 1

13 し 不適格となったため治験薬の投与を行わず 中止した レボフロキサシン群では 136 名中 118 名が治験を完了し 18 名は未完了であった レボフロキサシン群の未完了理由の内訳は 効果不十分 が 8 名 有害事象発現 が 7 名 選択 除外基準に抵触 が 2 名 併用禁止治療が必要 が 1 名であった セフトリアキソン群では 124 名中 99 名が治験を完了し 25 名は未完了であった 未完了理由の内訳は 効果不十分 が 11 名 選択 除外基準に抵触 が 4 名 中止の申し出 医師判断で中止 が各 3 名 有害事象発現 併用禁止治療が必要 が各 2 名であった 9.3 解析対象レボフロキサシン群では 登録された 136 名すべての被験者を安全性解析対象集団とした FAS の採用被験者数は 安全性解析対象集団 136 名のうち FAS 解析不採用の 18 名を除く 118 名であった 不採用理由は いずれも 対象外疾患 であり その内訳は 細菌性肺炎 + マイコプラズマ肺炎 肺化膿症 マイコプラズマ肺炎否定できず 非結核性好酸菌症 + 二次感染 肺気腫 + 二次感染 が各 2 名 クラミジア肺炎 細菌性肺炎 + クラミジア肺炎 小細胞肺癌 感染性肺のう胞 膿胸 間質性肺炎 + 二次感染 感染性ブラ 非定型肺炎否定できず が各 1 名であった PPS の被験者数は FAS 解析対象集団 118 名のうち PPS 解析不採用の 10 名を除く 108 名であり 不採用理由は レボフロキサシン群では 副腎皮質ステロイド投与 ( 除外基準違反の被験者 ) 投与期間不足 が各 3 名 重度 / 進行性の基礎疾患 合併症 β-ラクタム系アレルギー歴あり 原因菌 ( 緑膿菌 ) 副腎皮質ステロイド剤( 併用薬違反の被験者 ) が各 1 名であった セフトリアキソン群では 登録された 124 名のうち治験薬未投与の 1 名を除く 123 名を安全性解析対象集団とした FAS の被験者数は 安全性解析対象集団 123 名のうち FAS 解析不採用の 22 名を除く 101 名であった 不採用理由はレボフロキサシン群と同様 いずれも 対象外疾患 であった PPS の採用被験者数は FAS 解析対象集団 101 名のうち PPS 解析不採用の 9 名を除く 92 名であった 不採用理由は 投与期間不足 副腎皮質ステロイド剤 併用禁止輸液投与 が各 2 名 服薬用法違反 投与回数不足 併用禁止注射剤投与 が各 1 名であった 9.4 被験者背景 PPS の主な人口統計学的及びその他の基準値の特性を表 に示す PPS の人口統計学的及びその他の基準値の特性にレボフロキサシン群とセフトリアキソン群で大きな差は認められなかった FAS でも明らかな差は認められず 完了被験者と未完了被験者の特性にも明らかな差は認められなかった なお 原因菌の分離頻度にもレボフロキサシン群とセフトリアキソン群で大きな差は認められなかった 93

14 表 主な人口統計学的及びその他の基準値の特性 ( 解析対象集団 :PPS) 投与群 レボフロキサシン群 CTRX 群 項目 評価被験者数 軽症 20(18.5) 15(16.3) 感染症重症度 1 a) 中等症 76(70.4) 66(71.7) 重症 9(8.3) 8(8.7) 判定不能 3(2.8) 3(3.3) 軽症 56(51.9) 44(47.8) 感染症重症度 2 b) 中等症 47(43.5) 40(43.5) 重症 5(4.6) 8(8.7) 超重症 0(0.0) 0(0.0) 軽度 14(13.0) 9(9.8) 患者重篤度 中等度 82(75.9) 72(78.3) 重度 9(8.3) 8(8.7) 判定不能 3(2.8) 3(3.3) 性別 男 68(63.0) 51(55.4) 女 40(37.0) 41(44.6) 年齢 ( 同意取得時 )( 歳 ) mean ± SD 58.5 ± ± 16.1 体重 (kg) mean ± SD ± ± BMI mean ± SD ± ± 4.33 CLcr c) (ml/min) mean ± SD ± ± 基礎疾患 合併症 なし 23(21.3) 15(16.3) あり 85(78.7) 77(83.7) 0 0(0.0) 0(0.0) 1 1(0.9) 1(1.1) 2 11(10.2) 8(8.7) 3 36(33.3) 24(26.1) 評価判定委員会胸部 X 線点数 ( 点 ) d) 4 18(16.7) 19(20.7) 5 11(10.2) 16(17.4) 6 20(18.5) 14(15.2) 7 4(3.7) 3(3.3) 8 4(3.7) 4(4.3) 9 0(0.0) 0(0.0) 10 0(0.0) 0(0.0) 体温 ( C) mean ± SD ± ± 0.82 白血球数 (/µl) mean ± SD ± ± CRP(mg/dL) mean ± SD ± ± 治験薬投与開始前 7 日以内の なし 93(86.1) 77(83.7) 抗菌化学療法の有無 あり 15(13.9) 15(16.3) 併用薬の有無 なし 15(13.9) 9(9.8) あり 93(86.1) 83(90.2) 併用療法の有無 なし 36(33.3) 23(25.0) あり 72(66.7) 69(75.0) a) 日本化学療法学会 呼吸器感染症における新規抗微生物薬の臨床評価法 ( 案 ) 判定基準による分類 b) 日本呼吸器学会 成人市中肺炎診療ガイドライン 判定基準による分類 c) CLcr は Cockcroft and Gault 式を用いて算出 d) 評価判定委員会が対象外疾患とみなしたレボフロキサシン群 3 名 CTRX 群 3 名は未判定 括弧内の数値は % 94

15 レボフロキサシン水和物 9.5 有効性の結果 主要評価項目 : 評価判定委員会判定による投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 ) PPS での投与終了 / 中止時の有効率は レボフロキサシン群で 88.5%(92/104) セフトリアキソン群で 88.8%(79/89) であり 群間差 ( レボフロキサシン群 セフトリアキソン群 ) は 0.3%(95%CI: 9.3~8.7) であった 群間差の 95% 信頼区間の下限値が 10% を上回ったため レボフロキサシン注射剤のセフトリアキソンに対する非劣性が検証された 表 評価判定委員会判定による投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 )( 解析対象集団 :PPS) 投与群有効無効判定不能合計 有効率 (%) a) (95% 信頼区間 ) c) LVFX 群 92(85.2) 12(11.1) 4(3.7) 108(100.0) 88.5( ) CTRX 群 79(85.9) 10(10.9) 3(3.3) 92(100.0) 88.8( ) a: 有効被験者数 / 解析対象被験者数 ( 判定不能は分母から除く ) b: LVFX 群の有効率 CTRX 群の有効率 c: 正規近似による信頼区間 括弧内の数値は % 有効率の差 (%) b) (95% 信頼区間 ) c) 0.3( ) 副次評価項目 治験責任医師又は治験分担医師判定による投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 ) PPS での投与終了 / 中止時の有効率はレボフロキサシン群で 93.5%(101/108) セフトリアキソン群で 91.2%(83/91) 群間差は 2.3%(95%CI: 5.1~9.8) であり 群間差の 95% 信頼区間の下限値が 10% を上回った 最終観察時 ( 投与終了 / 中止 7~14 日後 ) の臨床効果 ( 有効率 ) 評価判定委員会判定による PPS での最終観察時の有効率は レボフロキサシン群で 88.9% (80/90) セフトリアキソン群で 83.8%(62/74) 群間差は 5.1%(95%CI: 5.5~15.7) であり 投与終了 / 中止後も十分な効果を示していた 投与終了 / 中止時の微生物学的効果 ( 陰性化率 ) 評価判定委員会判定による PPS での投与終了 / 中止時の微生物学的効果 ( 陰性化率 = 菌消失又は推定菌消失被験者数 / 解析対象被験者数 ) は レボフロキサシン群で 96.7% (59/61) セフトリアキソン群で 97.8%(44/45) であり 群間差は 1.1%(95%CI: 7.3~5.1) であった 投与終了 / 中止時の微生物学的効果 ( 菌消失率 ) 評価判定委員会が判定した原因菌の PPS での微生物学的効果 ( 菌消失率 = 消失菌株数 / 解析対象菌株数 ) は レボフロキサシン群で 97.2%(69/71) セフトリアキソン群で 98.0% 95

16 (50/51) であり 群間差は 0.9%(95%CI: 6.3~4.6) であった レボフロキサシン注射剤は 呼吸器感染症の主要な原因菌である Streptococcus pneumoniae Haemophilus influenzae に対し それぞれ 96.3%(26/27) 100.0%(26/26) の高い除菌効果を示した 9.6 安全性の結果 有害事象発現率 副作用発現率有害事象発現率は レボフロキサシン群で 72.8%(99/ 件 95%CI:65.3~80.3) セフトリアキソン群で 71.5%(88/ 件 95%CI:63.6~79.5) であり 両群の発現率の差は 1.2%(95%CI: 9.7~12.2) であった レボフロキサシン群での主な有害事象 (5% 以上発現 ) は 注射部位紅斑が 20.6%(28/ 件 ) ALT 増加が 13.2%(18/ 件 ) 注射部位そう痒感が 11.0%(15/ 件 ) AST 増加が 10.3%(14/ 件 ) 不眠症 好酸球数増加が各 9.6%(13/ 件 ) 注射部位腫脹 γ-gtp 増加が各 8.1%(11/ 件 ) 便秘が 6.6%(9/136 9 件 ) 下痢が 5.9% (8/136 9 件 ) 血中アルカリホスファターゼ増加が 5.9%(8/136 8 件 ) 注射部位疼痛が 5.1%(7/136 8 件 ) であった セフトリアキソン群での主な有害事象 (5% 以上発現 ) は 下痢が 13.8%(17/ 件 ) ALT 増加が 13.8%(17/ 件 ) AST 増加 好酸球数増加が各 12.2%(15/ 件 ) 注射部位紅斑が 8.9%(11/ 件 ) 注射部位疼痛が 7.3%(9/ 件 ) 不眠症 便秘が各 7.3%(9/123 9 件 ) 血中乳酸脱水素酵素増加が 6.5%(8/123 8 件 ) 注射部位腫脹が 5.7%(7/123 8 件 ) であった 副作用発現率は レボフロキサシン群で 53.7%(73/ 件 95%CI:45.3~62.1) セフトリアキソン群で 56.9%(70/ 件 95%CI:48.2~65.7) であり 群間差は 3.2% (95%CI: 15.4~8.9) であった レボフロキサシン群での主な副作用 (5% 以上発現 ) は 注射部位紅斑が 17.6%(24/ 件 ) 注射部位そう痒感が 11.0%(15/ 件 ) ALT 増加が 11.0%(15/ 件 ) AST 増加が 8.1%(11/ 件 ) γ-gtp 増加が 6.6%(9/136 9 件 ) 下痢が 5.9%(8/136 9 件 ) 注射部位腫脹 好酸球数増加が各 5.1%(7/136 7 件 ) であった セフトリアキソン群での主な副作用 (5% 以上発現 ) は 下痢 ALT 増加が各 12.2%(15/ 件 ) AST 増加が 10.6%(13/ 件 ) 好酸球数増加が 8.1%(10/ 件 ) であった 96

17 レボフロキサシン水和物 注射部位反応 ( 副作用 ) 発現率注射部位反応の副作用発現率は レボフロキサシン群で 25.7%(35/ 件 ) セフトリアキソン群で 7.3%(9/ 件 ) であり レボフロキサシン群で高かった なお 注射部位反応の副作用発現率の群間差は追加解析を行った結果 18.4%(95%CI:9.7~27.1) であった レボフロキサシン群での注射部位反応 ( 副作用 ) は 注射部位紅斑が 19.1%(26/ 件 ) 注射部位そう痒感が 12.5%(17/ 件 ) 注射部位腫脹が 5.1%(7/136 7 件 ) 注射部位疼痛が 1.5%(2/136 2 件 ) 注射部位硬結 注射部位熱感 静脈炎 血管炎 注射部位不快感 血管障害 穿刺部位疼痛が各 0.7%(1/136 1 件 ) であった 注射部位反応の重症度は 95.2%(99 件 /104 件 ) が軽度であり 104 件中 91 件は発現当日に消失した 投与中止に至ったのは 104 件中 3 件であり 処置が必要であったのは 104 件中 4 件と少数であった なお 注射部位反応を除いた副作用発現率は レボフロキサシン群で 38.2%(52/ 件 ) セフトリアキソン群で 54.5%(67/ 件 ) 群間差は 16.2%(95%CI: 28.2~ 4.2) であり レボフロキサシン群で低かった 重症度別の有害事象発現率 副作用発現率有害事象の重症度は 軽度がレボフロキサシン群で 67.6%(92/ 件 ) セフトリアキソン群で 68.3%(84/ 件 ) 中等度がレボフロキサシン群で 21.3%(29/ 件 ) セフトリアキソン群で 19.5%(24/ 件 ) 重度がレボフロキサシン群で 2.9%(4/136 5 件 ) セフトリアキソン群で 1.6%(2/123 2 件 ) であり 重症度の分布は両群で同様であった 副作用の重症度は 軽度がレボフロキサシン群で 48.5%(66/ 件 ) セフトリアキソン群で 54.5%(67/ 件 ) 中等度の副作用はレボフロキサシン群で 12.5%(17/ 件 ) セフトリアキソン群で 7.3%(9/123 9 件 ) であり 重度は両群で認められず 重症度の分布は両群で同様であった 主要背景因子別の有害事象発現率 副作用発現率レボフロキサシン群での主要背景因子別の有害事象発現率は 基礎疾患 合併症の有無を除き 差は認められなかった また 主要背景因子別の有害事象発現率は レボフロキサシン群とセフトリアキソン群で同様であった この傾向は副作用発現率でもほぼ同様であった 重篤な有害事象及び他の重要な有害事象死亡に至った重篤な有害事象は レボフロキサシン群は 136 名中 2 名 ( 肺炎が 2 名に 2 件 ) セフトリアキソン群は 123 名中 2 名 ( 咽頭癌 病期不明 及び肺の悪性新生物が各 1 名に 1 件 ) に認められた 転帰が 死亡 以外の重篤な有害事象は レボフロキサシン群は 136 名中 5 名 セフトリアキソン群は 123 名中 2 名に認められた レボフロキサシン群の重篤な有 97

18 害事象は肺小細胞癌 病期不明 肺炎 肺扁平上皮癌 病期不明 声門癌 肺腺癌 うつ病が各 1 名に 1 件 ( 肺扁平上皮癌 病期不明と声門癌は同一被験者 ) 認められた セフトリアキソン群は肺非小細胞癌 胸腺腫が各 1 名に 1 件認められた 両群でのすべての重篤な有害事象の治験薬との因果関係は否定された 本試験では 重篤なものを除く 担当医が重度と判定した有害事象 又は 治験薬の投与中止に至った有害事象 を重要な有害事象とした 本試験の重要な有害事象は いずれも治験薬の投与中止に至った有害事象であり レボフロキサシン群で 7 名に 11 件 セフトリアキソン群で 2 名に 2 件発現した レボフロキサシン群で発現し投与中止に至った有害事象は 譫妄 幻覚 頭痛 紅斑 そう痒症 背部痛 注射部位紅斑 口渇 ALT 増加 AST 増加 血中ビリルビン増加が各 1 名に 1 件であった セフトリアキソン群では 薬疹 発熱が各 1 名に 1 件認められた 両群でのすべての投与中止に至った有害事象の治験薬との因果関係は否定されなかった 臨床検査値の評価両群での CRP 血小板数 白血球数及び白血球分画の変動は 感染症による炎症反応の治癒過程を反映したものと考えられた レボフロキサシン群で有害事象及び副作用として多く認められた ALT 増加 AST 増加 好酸球数増加の発現率は セフトリアキソン群とほぼ同様であった 9.7 結論レボフロキサシン群の投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 ) は 88.5%(92/104) であり セフトリアキソン群との群間差の 95% 信頼区間の下限値が 10% を上回ったため レボフロキサシンはセフトリアキソンに対する非劣性が検証された また レボフロキサシン注射剤の安全性に重大な問題は認められなかった よって レボフロキサシン 500 mg 1 日 1 回 7~14 日間静脈内投与は S. pneumoniae を原因菌とする肺炎を含む 成人の市中肺炎 ( 細菌性肺炎 ) に対して十分な治療効果が期待できると考えられる 98

19 20_ 年 I~ I 日 ~20_ 年 I~ ~ 云 130) により無作為に 2 つ 臨床効果評価対象集団として各群 1 72 名 ( 合計 344 名 ) を目標とし 400~ 500 名の登録を

20 以下の項目を 1 項目以上満たす者発熱 低体温 白血球増加 桿状核球 > 10% Fine Risk Score が 130 以下の者 10.7 被験薬 用量及び投与方法 バッチ番号用量及び投与方法 : レボフロキサシン 750 mg 1 日 1 回静脈内又は経口投与 ( 静脈内投与から経口投与への切り替え可 ) 被験薬 : レボフロキサシンカプセル 750 mg(gfi b-008) 市販の 20 ml バイアル ( レボフロキサシン 500 mg 含有 NDC ) 10.8 対照薬 用量及び投与方法 バッチ番号用量及び投与方法 : レボフロキサシン 500 mg 1 日 1 回静脈内又は経口投与 ( 静脈内投与から経口投与への切り替え可 ) 対照薬 : レボフロキサシンカプセル 500 mg(gfi b-006) 市販の 20 ml バイアル ( レボフロキサシン 500 mg 含有 NDC ) プラセボ : プラセボカプセル (FD EMX-31) 静脈内投与のプラセボが必要な場合には デキストロース又は塩化ナトリウム溶液を用いた 10.9 投与期間 750 mg 群はレボフロキサシンを 5 日間 その後プラセボを 5 日間 500 mg 群はレボフロキサシンを 10 日間投与した 評価項目 臨床効果 治療後 1(Posttherapy Visit 3:Day 12~16) 治療後 2(Posttherapy Visit 4:Day 17~21) の臨床効果症状 所見に基づき 治癒 改善 無効 又は 評価不能 に分類した 治療後に治癒又は改善したと考えられる被験者の試験後 (Poststudy Visit 5:Day 31~ 38) の臨床効果症状 所見に基づき 長期治癒 長期改善 再発 又は 評価不能 に分類した 登録時より治療後までの症状 所見の変化 登録時より治療後及び試験後までの X 線所見の変化 細菌学的効果 治療後 1 治療後 2 の細菌学的効果陰性化率 ( 消失 存続 又は 不明 に分類) 及び菌消失率 ( 消失 推定消失 存続 推定存続 存続 + 耐性獲得 又は 不明 に分類 ) を評価した 100

21 治療後に治癒又は改善したと考えられる被験者の試験後の細菌学的効果陰性化率 ( 長期消失 再発 存続 又は 不明 に分類) 及び菌消失率 ( 消失 再発 推定再発 又は 不明 に分類) を評価した 安全性 発現した有害事象 (TEAE:treatment-emergent adverse event) 登録時から治療後までの臨床検査値及びバイタルサインの変動を評価した 統計手法 主要評価項目レボフロキサシン投与終了後 7~14 日 (750 mg 群では治療後 mg では治療後 2) の臨床効果を主要評価項目とした 臨床効果の群間差 (500 mg 群 750 mg 群 ) の両側 95% 信頼区間を算出した どちらかの群の有効率が 90% 以上の時 95% 信頼区間の上限が 10% 以下の場合に有効性は同等であると判定した 副次評価項目 1) 治療後の陰性化率 2) 治療後の菌消失率 3) 登録時から治療後までの症状 所見の変化 登録時から治療後及び試験後までの X 線所見の変化 4) 治療後に治癒又は改善と判定された被験者の試験後の臨床効果及び細菌学的効果治療終了後の全体の菌消失率及び主要な菌の消失率について 群間差の両側 95% 信頼区間を算出した 750 mg 群のレボフロキサシン投与 12~19 日後 500 mg 群のレボフロキサシン投与 7~14 日後の臨床効果 ( 有効率 ) 及び菌消失率についても解析した ( 以下 治療後 2 の解析とする ) 安全性有害事象 登録時から治療後までの臨床検査値及びバイタルサインの変動については 記述統計量 ( 頻度 平均値 標準偏差 ) を用いて記載した 全体及び各器官分類別の有害事象の発現率について 群間差の両側 95% 信頼区間を算出した 要約 - 結論 臨床効果臨床効果評価対象集団のレボフロキサシン投与 7~14 日後の有効率 ( 治癒又は改善と判定された被験者の割合 ) は 750 mg 群で 92.4% 500 mg 群で 91.1% 群間差の 95% 信頼区間は 7.0~4.4 であった 治療後 2 の解析結果に基づき評価した場合でも同様の結果であった ( 有効率 :750 mg 群 90.7% 500 mg 群 91.1% 群間差の 95% 信頼区間 : 5.5~6.5) 101

22 レボフロキサシン水和物 細菌学的効果微生物学的効果評価対象集団のレボフロキサシン投与 7~14 日後の陰性化率は 750 mg 群で 93.2% 500 mg 群で 92.4% 群間差の 95% 信頼区間は 8.6~7.0 であった 治療後 2 の解析結果に基づき評価した場合でも同様の結果であった ( 菌陰性化率 :750 mg 群 92.9% 500 mg 群 92.4%) レボフロキサシン投与 7~14 日後の菌消失率は 750 mg 群で 92.5%(136/147) 500 mg 群で 91.5%(118/129) であった グラム陰性好気性菌の菌消失率は 750 mg 群で 500 mg 群より高かった ( 菌消失率 :750 mg 群 96.2% 500 mg 群 90.7%) いずれかの投与群の 5 名以上で分離されたその他の原因菌については 菌消失率は両群に違いは認められなかった 治療後 2 の解析結果でも同様の結果であった 安全性本治験において レボフロキサシンの安全性及び忍容性は良好であった レボフロキサシン投与後 14 日までの有害事象の発現率は 750 mg 群で 57.8% 500 mg 群で 59.6% であり 群間差の 95% 信頼区間は 6.8~10.5 であった 全体の有害事象 器官分類別の有害事象 重度の有害事象 重篤な有害事象 投与中止に至った有害事象及び顕著な臨床検査異常値の発現率に群間差は認められなかった 750 mg 群で 5 名 (1.9%) 500 mg 群で 9 名 (3.4%) が死亡したが 治験薬との因果関係はいずれも否定された 登録時から治療後までのバイタルサインに有意な異常変動は見られなかった 本治験において 未知の有害事象は認められなかった 102

23

24 被験者数 表 治験方法の概略 : 日本一般臨床試験 ( 続き ) 計画された被験者 :200 名同意取得 :206 名登録被験者 :206 名投与被験者 :206 名 ( 市中肺炎 :165 名 慢性呼吸器病変の二次感染 :41 名 ) 投与完了被験者 :173 名 ( 市中肺炎 :138 名 慢性呼吸器病変の二次感染 :35 名 ) 投与中止被験者 :33 名 ( 市中肺炎 :27 名 慢性呼吸器病変の二次感染 :6 名 ) 解析対象被験者安全性解析対象集団 : 206 名 ( 市中肺炎 :165 名 慢性呼吸器病変の二次感染 :41 名 ) 最大の解析対象集団 (FAS): 194 名 ( 市中肺炎 :155 名 慢性呼吸器病変の二次感染 :39 名 ) 治験実施計画書に適合した集団 (PPS): 181 名 ( 市中肺炎 :146 名 慢性呼吸器病変の二次感染 :35 名 ) PK/PD 解析対象集団 ( 安全性 ): 195 名 ( 市中肺炎 :154 名 慢性呼吸器病変の二次感染 :41 名 ) PK/PD 解析対象集団 ( 有効性 ): 77 名 ( 市中肺炎 :56 名 慢性呼吸器病変の二次感染 :21 名 ) 治験デザイン多施設共同一般臨床試験 ( 中央登録方式 オープンラベル ) 治験薬 DR-3355inj( ロット番号 ) 用法 用量 投与期間 評価項目 レボフロキサシンを 1 日 1 回 500 mg/100 ml を約 60 分間かけて点滴静脈内投与した 7~14 日間 1 有効性評価項目 1.1 主要評価項目投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 ) 日本化学療法学会 呼吸器感染症における新規抗微生物薬の臨床評価法 ( 案 ) の臨床効果判定基準を参考に 投与終了 / 中止時の臨床効果を 有効 無効 又は 判定不能 に分類し 市中肺炎及び慢性呼吸器病変の二次感染ごとに有効率で評価した 1.2 副次評価項目 1) 投与開始 3 日後の臨床効果 ( 有効率 ) 2) 投与開始 7 日後の臨床効果 ( 有効率 ) 3) 最終観察時の臨床効果 ( 有効率 ) 4) 投与終了 / 中止時の微生物学的効果 ( 陰性化率 ) 5) 投与終了 / 中止時の微生物学的効果 ( 菌消失率 ) 1.3 その他の評価項目 1) 投与終了 / 中止時の主要背景因子別の臨床効果 ( 有効率 ) 2) 肺炎球菌による感染被験者での投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 ) 3) 投与終了 / 中止時の症状 所見の改善率 4) 直前抗菌化学療法無効被験者での投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 ) 5) 投与終了 / 中止時の原因菌別の臨床効果 ( 有効率 ) 6) 投与終了 / 中止時の原因菌別の微生物学的効果 ( 菌消失率 ) 7) 投与終了 / 中止時の原因菌別 MIC 別の臨床効果 ( 有効率 ) 8) 投与終了 / 中止時の原因菌別 MIC 別の微生物学的効果 ( 菌消失率 ) 9) 臨床効果有効被験者での投与終了 / 中止後の抗菌薬治療実施率 10) 投与終了 / 中止時の菌交代率 11) 投与終了 / 中止時の原因菌種数別の臨床効果 ( 有効率 ) 12) 投与終了 / 中止時の原因菌種数別の微生物学的効果 ( 陰性化率 ) 項目 臨床効果 ( 有効率 ) 微生物学的効果 ( 陰性化率 ) 微生物学的効果 ( 菌消失率 ) 計算式 有効率 = 有効被験者数 / 解析対象被験者数 ( 投与終了 / 中止時 投与開始 3 日後 及び投与開始 7 日後では PPS での判定不能は分母から除き FAS の判定不能は含める ) ( 最終観察時では PPS の判定不能及び観察中止は分母から除き FAS の判定不能は含める ) 陰性化率 = 菌消失又は推定菌消失被験者数 / 解析対象被験者数 ( 判定不能は分母から除く ) 菌消失率 = 消失菌株数 / 解析対象菌株数 ( 判定不能は分母から除く ) 104

25 表 治験方法の概略 : 日本一般臨床試験 ( 続き ) 評価項目 ( 続き ) 評価スケジュール 統計解析手法 2 薬物動態評価項目 1) 血漿中薬物濃度 2) 母集団薬物動態パラメータ 3) ベイズ推定による被験者ごとの薬物動態パラメータ 4)PK/PD パラメータと有効性の相関 薬物動態パラメータと有害事象発現の相関 5) 喀痰中薬物濃度 3 安全性評価項目 1) 有害事象発現率及び副作用発現率 2) 主要背景因子別の有害事象発現率及び副作用発現率 3) 臨床検査値の推移 表 参照 1 有効性の解析有効性解析の主たる対象集団は PPS とする 主要評価項目並びに一部の副次評価項目については FAS による解析も参考として行った 各評価項目について点推定値を求め その値の正規近似に基づく両側 95% 信頼区間 (95%CI) を求めた 2 薬物動態の解析本治験の PK/PD 解析対象集団 ( 安全性 ) と臨床薬理 3 試験の被験者のデータをもとに母集団薬物動態解析を実施し ベイズ推定により各被験者の薬物動態パラメータ (C max C 24h 及び AUC 0 24h ) を算出した また 本治験の PK/PD 解析対象集団 ( 有効性 ) の各被験者の薬物動態パラメータと各原因菌の MIC から PK/PD パラメータ (AUC 0 24h /MIC 及び C max /MIC) を算出した PK/PD 解析対象集団 ( 有効性 ) を対象として PK/PD パラメータと有効性評価項目 ( 投与終了 / 中止時の菌消失率及び有効率 ) との関係を また PK/PD 解析対象集団 ( 安全性 ) を対象として薬物動態パラメータと安全性評価項目 ( 有害事象及び副作用 ) との関係を検討した 3 安全性の解析安全性解析対象集団を対象として 有害事象及び副作用を発現した被験者数 被験者の割合とその両側 95%CI 件数を示し 器官別大分類 基本語別の集計も併せて行った 臨床検査の血液一般検査と血液生化学検査については 投与前後の要約統計量を算出し 異常値 ( 高値 低値 ) の頻度を示すとともに Wilcoxon の符号付順位検定により投与前後を比較した また 投与前と投与後の散布図を作成した 尿一般検査については 投与前後の分割表を作成し 異常値の頻度を示すとともに Wilcoxon の符号付順位検定により投与前後を比較した また 各検査項目の基準値からの逸脱を示すシフトテーブルを作成した 105

26 観察 検査項目 規定期間 ( 範囲 ) 表 調査 観察 検査項目 及び試料採取の実施時期 Visit 1 Visit 2-1 Visit 2-2 Visit 3 Visit 4 投与開始投与開始投与終了 / 投与開始前最終観察時 3 日後 7 日後中止時開始日の開始日の終了 / 中止日の終了 / 中止日の前日 ~ 当日 2~4 日後 6~8 日後当日 ~3 日後 7~14 日後 (2 日間 ) (3 日間 ) (3 日間 ) (4 日間 ) (8 日間 ) 同意取得 被験者背景 治験薬投与 自覚症状 他覚所見 白血球数 CRP a) 市中肺炎 胸部 X 線撮影 b) 慢性呼吸器病変の二次感染 胸部 X 線撮影 分離同定 ( 一般細菌 ) c) c) c) c) 塗抹鏡検 c) c) c) c) 市中肺炎 尿中抗原検査 市中肺炎 免疫学的検査 d) d, e) d, e) ( 非定型病原体 ) 有害事象発現の有無 臨床検査 f) 薬物動態検討用採血 g) 喀痰移行性検討用採痰 他の抗菌薬使用の記録 : 必ず実施 : 必要に応じて実施 a) 適格性確認のための迅速検査も可とする b) 選択基準判定のための CT は可とする ただし 胸部 X 線撮影は必須とする c) 検体 ( 喀痰など ) の採取が可能の場合は実施する d) 市中肺炎の被験者のみ中央検査機関に血清を提供する e) いずれか 1 点で実施し できる限り最終観察時に実施する f) いずれかの日もしくは数日に分けて 3 回採血する ( 採血時点 : トラフ C max 消失相 ) g) 慢性呼吸器病変の二次感染 5 名で喀痰を 3 回以上採取する 被験者数の設定根拠本剤の申請データパッケージでは 患者を対象として 本治験及び第 III 相比較試験を予定していた 安全性評価の集積被験者数として 発現率 1% の有害事象を 95% の確率で検出可能なように 300 名以上を集積することとした 第 III 相比較試験では本薬群 100~150 名程度の被験者数を予定していたことから 本治験では 200 名を集積することとした 中間評価は 80 名 ~100 名を目標被験者数とした 用法 用量の設定根拠キノロン系抗菌薬の治療効果に相関する主要な PK/PD パラメータは 一般に血中 24 時間 AUC と MIC の比 (AUC/MIC) とされている レボフロキサシンが肺炎の代表的な原因菌である肺炎球菌に対して効果を示す条件は AUC/MIC 30 以上とされている レボフロキサシンを 250~1000 mg 静脈内単回投与したときの AUC 0-inf は表 に示すとおりである 肺炎球菌の臨床分離株に対するレボフロキサシンの MIC 90 は 1 µg/ml であることから 臨床効果の面から 500 mg 1 日 1 回が妥当と考えた 106

27 表 レボフロキサシンの PK/PD からの臨床推奨用量の検討 PK パラメータ レボフロキサシンの静脈内投与量 ( 単回投与 ) 250 mg 500 mg 750 mg 1000 mg AUC 0-inf (µg h/ml) 下線は AUC/MIC 30 であり効果を示す AUC AUC 0-inf は健康成人での第 I 相単回投与試験より引用 一方 キノロン系抗菌薬への肺炎球菌の耐性化を防止するためには C max と MIC の比 (C max /MIC) を 5~10 以上とすることが必要とされている 表 にレボフロキサシンに対する肺炎球菌の MIC と各用法 用量における C max /MIC との関係を示した 国内におけるレボフロキサシンの経口剤の標準用量である 100 mg 1 日 3 回投与では MIC 90 が 1 μg/ml の菌では C max /MIC が 2.62 であり 耐性化抑制に必要とされる C max /MIC は達成できていない 一方 レボフロキサシン注射剤の 500 mg 1 日 1 回投与では C max /MIC が 9.79 となり 耐性化抑制に必要とされる C max /MIC を達成できる 表 LVFX の PK/PD パラメータ LVFX MIC (µg/ml) LVFX 100 mg 1 日 3 回経口投与 C max /MIC LVFX 500 mg 1 日 1 回静脈内投与 C max /MIC 耐性化抑制が期待される C max /MIC 上記 PK/PD の考え方とモンテカルロ シミュレーションの手法を用い 日本人の肺炎球菌性肺炎患者の臨床効果を予測したところ 500 mg 1 日 1 回投与の有効率は 95% 以上であることが予想された 以上より レボフロキサシンの用量 用法を 500 mg 1 日 1 回静脈内投与とした 11.2 被験者の内訳市中肺炎 165 名及び慢性呼吸器病変の二次感染 41 名の合計 206 名の被験者が登録された 206 名の被験者のうち 173 名が治験を完了し 33 名が未完了であった 主な未完了理由の内訳は 症状 所見の悪化 あるいは改善がみられず 治療方針の変更を必要とした場合 が 16 名 有害事象が認められ 治験薬投与継続が困難な場合 が 11 名 (AST 及び ALT 上昇が 1 名 ALT 及び ALP 上昇が 1 名 AST ALT 及び γ-gtp 上昇が 1 名 顆粒球数減少が 1 名 間質性肺疾患が 1 名 発熱が 1 名 脳梗塞が 1 名 インフルエンザが 1 名 肺臓炎が 1 名 下痢が 1 名 感覚鈍麻が 1 名 ) 及び 対象外疾患であることが判明した場合 が 5 名 ( 肺アスペルギルス症が 1 名 放射性肺炎が 1 名 肺結核が 1 名 器質化肺炎が 1 名 非結核性抗酸菌症が 1 名 ) であった 107

28 レボフロキサシン水和物 11.3 解析対象登録された被験者 206 名 ( 市中肺炎 165 名及び慢性呼吸器病変の二次感染 41 名 ) のうち 安全性解析対象集団不採用となった被験者はなく 206 名すべてを安全性解析対象集団とした FAS の被験者数は 安全性解析対象集団 206 名のうち FAS 解析不採用の 12 名 ( 市中肺炎 10 名及び慢性呼吸器病変の二次感染 2 名 ) を除く 194 名 ( 市中肺炎 155 名及び慢性呼吸器病変の二次感染 39 名 ) であった PPS の被験者数は FAS 解析対象集団 194 名のうち PPS 解析不採用の 13 名 ( 市中肺炎 9 名および慢性呼吸器病変の二次感染 4 名 ) を除く 181 名 ( 市中肺炎 146 名および慢性呼吸器病変の二次感染 35 名 ) であった 不採用理由は 市中肺炎では 重度または進行性の基礎疾患 合併症の保有 4 名 直前化学療法の違反 1 名 投与期間の不足 4 名 および 併用禁止薬 ( 非ステロイド性消炎鎮痛剤 / 解熱鎮痛剤 ) の投与 1 名であり 慢性呼吸器病変の二次感染では 症状 所見基準を満たさず 1 名 重度または進行性の基礎疾患 合併症の保有 2 名 および 併用禁止薬 ( 副腎皮質ステロイド ) の投与 が 1 名であった ( 重複あり ) 11.4 被験者背景 PPS の主な人口統計学的及びその他の基準値の特性を表 に示す 108

29 表 主な人口統計学的及びその他の基準値の特性 ( 解析対象集団 :PPS) 疾患名 市中肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 合計 項目 評価被験者数 感染症診断名 感染症重症度 1 感染症重症度 2 ( 市中肺炎被験者 ) 患者重篤度 市中肺炎 146(100.0) 146(80.7) 細菌性肺炎 128(87.7) 128(70.7) マイコプラズマ肺炎 13(8.9) 13(7.2) クラミジア肺炎 1(0.7) 1(0.6) レジオネラ肺炎 1(0.7) 1(0.6) 細菌 + マイコプラズマ肺炎 2(1.4) 2(1.1) 細菌 + クラミジア肺炎 1(0.7) 1(0.6) 細菌 + レジオネラ肺炎 0(0.0) 0(0.0) 慢性呼吸器病変の二次感染 35(100.0) 35(19.3) 慢性気管支炎 2(5.7) 2(1.1) びまん性汎細気管支炎 3(8.6) 3(1.7) 気管支拡張症 10(28.6) 10(5.5) 肺気腫 8(22.9) 8(4.4) 肺線維症 1(2.9) 1(0.6) 気管支喘息 4(11.4) 4(2.2) 陳旧性肺結核 3(8.6) 3(1.7) COPD 3(8.6) 3(1.7) 塵肺 1(2.9) 1(0.6) 軽症 39(26.7) 3(8.6) 42(23.2) 中等症 98(67.1) 31(88.6) 129(71.3) 重症 9(6.2) 1(2.9) 10(5.5) 判定不能 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 軽症 72(49.3) 中等症 66(45.2) 重症 7(4.8) 超重症 1(0.7) 判定不能 0(0.0) 軽度 32(21.9) 3(8.6) 35(19.3) 中等度 105(71.9) 31(88.6) 136(75.1) 重度 9(6.2) 1(2.9) 10(5.5) 判定不能 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 性別 男性 96(65.8) 25(71.4) 121(66.9) 女性 50(34.2) 10(28.6) 60(33.1) 年齢 ( 同意取得時 )( 歳 ) mean(sd) 58.1(17.4) 71.5(9.5) 60.7(17.0) 体重 (kg) mean(sd) (12.490) (9.822) (12.254) BMI mean(sd) (3.692) (3.903) (3.763) 基礎疾患 合併症の重 なし 24(16.4) 4(11.4) 28(15.5) 症度 あり 122(83.6) 31(88.6) 153(84.5) 軽症 73(50.0) 13(37.1) 86(47.5) 中等症 49(33.6) 18(51.4) 67(37.0) 重症 0(0.0) 0(0.0) 0(0.0) 括弧内の数値は各疾患の被験者総数を分母とした場合の % を示す 109

30 表 主な人口統計学的及びその他の基準値の特性 ( 解析対象集団 :PPS)( 続き ) 疾患名 市中肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 合計 項目 評価被験者数 胸部 X 線陰影点数 ( 点 ) 0 0(0.0) 1 1(0.7) 2 22(15.1) 3 39(26.7) 4 27(18.5) 5 27(18.5) 6 18(12.3) 7 9(6.2) 8 3(2.1) 9 0(0.0) 10 0(0.0) 体温 ( C) mean(sd) 38.03(0.99) 37.65(0.91) 37.96(0.98) 白血球数 (/μl) mean(sd) (4790.1) (4342.3) (4700.2) CRP(mg/dL) mean(sd) (9.761) (10.070) (9.820) 入院 外来区分 入院 26(17.8) 11(31.4) 37(20.4) 入院 外来 (Visit 4 までに退院 ) 120(82.2) 24(68.6) 144(79.6) 治験薬投与開始前 7 日 なし 95(65.1) 28(80.0) 123(68.0) 以内の抗菌化学療法の有無 あり 51(34.9) 7(20.0) 58(32.0) 薬物アレルギー歴の有 なし 133(91.1) 32(91.4) 165(91.2) 無 あり 13(8.9) 3(8.6) 16(8.8) CLcr*(mL/min) mean(sd) (31.250) (22.266) (30.665) 併用薬の有無 なし 13(8.9) 1(2.9) 14(7.7) あり 133(91.1) 34(97.1) 167(92.3) 併用療法の有無 なし 51(34.9) 11(31.4) 62(34.3) あり 95(65.1) 24(68.6) 119(65.7) 括弧内の数値は各疾患の被験者総数を分母とした場合の % を示す * Cockcroft-Gault 式により算出 11.5 有効性の結果 主要評価項目 : 投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 ) PPS での投与終了 / 中止時の有効率は 疾患全体で 95.6%(173/181) であり その 95%CI は 92.6%~98.6% であった 疾患別の有効率は 市中肺炎で 95.9%(140/146) 及び慢性呼吸器病変の二次感染で 94.3%(33/35) であった また FAS での投与終了 / 中止時の有効率は 疾患全体で 90.2%(175/194) であり その 95%CI は 86.0%~94.4% であった 疾患別の有効率は 市中肺炎で 91.0%(141/155) 及び慢性呼吸器病変の二次感染で 87.2%(34/39) であった FAS の成績は PPS よりも低かったが いずれの疾患でも 90% 前後の有効率を示した 110

31 表 投与終了 / 中止時の臨床効果 ( 有効率 )( 解析対象集団 :PPS) 疾患名有効無効判定不能合計 有効率 (%) a) (95% 信頼区間 ) b) 全体 173(95.6) 8(4.4) 0(0.0) 181(100.0) 95.6(92.6, 98.6) 市中肺炎 140(95.9) 6(4.1) 0(0.0) 146(100.0) 95.9(92.7, 99.1) 慢性呼吸器病変の二次感染 33(94.3) 2(5.7) 0(0.0) 35(100.0) 94.3(86.6, 100.0) a: 有効被験者数 / 解析対象被験者数 ( 判定不能は分母から除く ) b: 正規近似による信頼区間 副次的評価項目 投与開始 3 日後の臨床効果 ( 有効率 ) PPS での投与開始 3 日後の有効率は 疾患全体で 65.7%(119/181) であり その 95%CI は 58.8%~72.7% であった 疾患別の有効率は 市中肺炎で 63.7%(93/146) 及び慢性呼吸器病変の二次感染で 74.3%(26/35) であった 投与開始 7 日後の臨床効果 ( 有効率 ) PPS での投与開始 7 日後の有効率は 疾患全体 ( ただし 7 日間以上投与された被験者 ) で 93.7%(148/158) であり その 95%CI は 89.9%~97.5% であった 疾患別の有効率は 市中肺炎で 92.9%(118/127) 及び慢性呼吸器病変の二次感染で 96.8%(30/31) であった 最終観察時 ( 投与終了 / 中止 7~14 日後 ) の臨床効果 ( 有効率 ) PPS での最終観察時の有効率は 疾患全体で 89.5%(162/181) であり その 95%CI は 85.0% ~94.0% であった 疾患別の有効率は 市中肺炎が 90.4%(132/146) 及び慢性呼吸器病変の二次感染が 85.7%(30/35) であった 投与終了 / 中止時後も十分な効果を示していた 投与終了 / 中止時の微生物学的効果 ( 陰性化率 ) 投与終了 / 中止時の原因菌の陰性化率 ( 菌消失又は推定菌消失被験者数 / 解析対象被験者数 ) は 疾患全体で 97.6%(80/82) このうち市中肺炎で 100%(61/61) 慢性呼吸器病変の二次感染で 90.5%(19/21) であった 投与終了 / 中止時の微生物学的効果 ( 菌消失率 ) 投与終了 / 中止時の原因菌の消失率 ( 消失菌株数 / 解析対象菌株数 ) は 疾患全体で 97.8%(91/93) このうち市中肺炎で 100%(68/68) 慢性呼吸器病変の二次感染で 92.0% (23/25) であった 111

32 レボフロキサシン水和物 11.6 薬物動態の結果 母集団薬物動態解析母集団薬物動態解析には 2-コンパートメントモデルを使用した CL t に影響を及ぼす要因として CLcr が V1 及び V2 に影響を及ぼす要因として体重が選択された 最終モデルでの母集団薬物動態パラメータを表 に示す 表 母集団薬物動態パラメータ推定値 ( 最終モデル ) ( 解析対象集団 : 母集団薬物動態 ) パラメータ ブートストラップ a) バリデーション結果 ブートストラップの中央値と最終モデル 推定値 (SE) 中央値 95% 信頼区間 推定値との比 CL t 6.74(0.0870) 6.75 ( ) V1 19.5(0.998) 19.5 ( ) Q 61.1(3.11) 61.0 ( ) V2 45.7(1.15) 45.8 ( ) K CLcr on CLt 1.18(0.0876) 1.18 ( ) K weight on V1 1.32(0.209) 1.33 ( ) K weight on V (0.0605) ( ) ω CLt ( ) ( ) ω V (0.0198) ( ) ω Q 0.103(0.0239) ( ) ω V ( ) ( ) σ ( ) ( ) σ ( ) ( ) a: ブートストラップ法によるデータセットのリサンプリングを 1000 回行い 母集団薬物動態パラメータの信頼区間を算出した 最終モデル CL t (L/h) = ( (CLcr(mL/min) 82) 60 / 1000) exp(η CLt ) V1(L) = 19.5 (Weight(kg) / 56.3) 1 32 exp(η V1 ) Q(L/h) = 61.1 exp(η Q ) V2(L) = ( (Weight(kg) 56.3)) exp(η V2 ) Y = F exp(ε 1 ) + ε 2 Y: 血漿中薬物濃度観測値 F: 血漿中薬物濃度予測値 η: 平均が 0 分散が ω 2 の個体間変動誤差 ε: 平均が 0 分散が σ 2 の残差変動誤差 薬物動態パラメータ PK/PD 解析対象集団 ( 安全性 ) 全体での C max の平均値 ( 標準偏差 ) は (3.57)μg/mL C 24h の平均値 ( 標準偏差 ) は 1.16(1.54)µg/mL 及び AUC 0 24h の平均値 ( 標準偏差 ) は (51.24)µg h/ml であった PK/PD パラメータ肺炎球菌を原因菌に含む被験者での C max /MIC の中央値は 13.3( 最小 6.8 最大 31.6) であ 112

33 った また C max /MIC が 5 以上の肺炎球菌を原因菌に含む被験者の割合は 100%(33/33) 10 以上の肺炎球菌を原因菌に含む被験者の割合は 84.8%(28/33) であった 肺炎球菌を原因菌に含む被験者での AUC 0 24h /MIC の中央値は 98.8( 最小 37.1 最大 205.7) であった また AUC 0 24h /MIC が 30 以上の肺炎球菌を原因菌に含む被験者の割合は 100%(33/33) であった PK/PD パラメータと有効性評価項目との関係 PK/PD 解析対象集団 ( 有効性 ) 全体 市中肺炎 及び慢性呼吸器病変の二次感染を対象とした PK/PD パラメータと投与終了 / 中止時の微生物学的効果との相関は ほとんどの菌が消失しているため検討できなかった なお PK/PD パラメータと投与終了 / 中止時の臨床効果との相関解析の結果 本治験での血漿中薬物濃度の範囲では 明確な傾向は認められなかった 喀痰中薬物濃度慢性呼吸器病変の二次感染患者のうち 6 名の被験者から得られた喀痰中の薬物濃度を測定した 最高喀痰中薬物濃度は点滴開始後 0.5 時間から 3.75 時間の間に得られ その後一相性の消失を示した 最高喀痰中薬物濃度の範囲は 9.8~26.0 μg/ml であり 平均値 ( 標準偏差 ) は 14.2 (6.09) μg/ml であった また 点滴終了時の血漿中薬物濃度が不採用であった 1 名を除く 5 名の喀痰採取被験者ごとの最高血漿中薬物濃度との比 ( 最高喀痰中薬物濃度 / 最高血漿中薬物濃度 ) の範囲は 0.45~1.54 を示し 平均値 ( 標準偏差 ) は 0.99(0.41) 中央値は 1.09 であった 11.7 安全性の結果 有害事象発現率 副作用発現率有害事象の発現率は 全体で 72.8%(150/206) であった このうち 全体での基本語別の主な有害事象 (5% 以上 ) は 注射部位紅斑が 17.0%(35/206) ALT 増加及び AST 増加がいずれも 13.6%(28/206) 下痢が 11.7%(24/206) 不眠症が 9.2%(19/206) 便秘が 7.8%(16/206) 好酸球数増加が 7.3%(15/206) γ-gtp 増加が 5.8%(12/206) であった 副作用の発現率は 全体で 44.2%(91/206) であった このうち 基本語別の主な副作用 (5% 以上 ) は 注射部位紅斑が 13.6%(28/206) ALT 増加 9.7%(20/206) AST 増加が 8.7% (18/206) であった キノロン系注射剤で認められる副作用である注射部位反応 ( 注射部位紅斑 注射部位そう痒感 注射部位疼痛 注射部位腫脹 及び注射部位硬結 ) の発現率は 16.5%(34/206) であり この注射部位反応を除くと全副作用発現率は 30.6%(63/206) であった これらの反応はすべて軽度であり すべて処置なく発現日当日に消失した また すべての被験者で投与を継続した なお ほとんど関連なし を含めた場合の副作用 ( 副作用 II) の発現率は 全体で 61.2% 113

34 (126/206) であり 基本語別の主な副作用 (5% 以上 ) は 不眠症が 5.8%(12/206) 下痢が 10.7%(22/206) 注射部位紅斑が 15.5%(32/206) ALT 増加及び AST 増加がそれぞれ 12.6% (26/206) 好酸球数増加が 5.3%(11/206) であった 注射部位反応 ( 注射部位紅斑 注射部位そう痒感 注射部位疼痛 注射部位腫脹 及び注射部位硬結 ) の副作用 II の発現率は 19.4% (40/206) であり 注射部位反応を除く全副作用 II 発現率は 51.9%(107/206) であった これらの注射部位反応はすべて軽度であり すべての被験者で投与を継続した 重症度別の有害事象発現率 副作用発現率重症度別の有害事象発現率は 重度が 2.4%(5/206) 中等度が 18.9%(39/206) 及び軽度が 66.5%(137/206) であった 重症度別の副作用発現率は 重度が 1.0%(2/206) 中等度が 7.3%(15/206) 及び軽度が 37.9%(78/206) であった 主要背景因子別の有害事象発現率 副作用発現率感染症重症度 1* 別の有害事象発現率が 軽症では 56.8%(25/44) 中等症では 75.5% (105/139) 及び重症では 90.9%(10/11) であり 感染症重症度が高いほど発現率が高かった 年齢別の有害事象は 65 歳未満では 71.3%(67/ 件 ) 65 歳以上 75 歳未満では 81.0%(51/ 件 ) 75 歳以上 80 歳未満では 75.8%(25/33 78 件 ) 及び 80 歳以上では 43.8%(7/16 19 件 ) であった その他のサブグループ間で有害事象発現率に明らかな差は認められなかった 感染症重症度 1* 別の副作用発現率が 軽症では 38.6%(17/44) 中等症では 46.0%(64/139) 及び重症では 54.5%(6/11) であり 感染症重症度が高いほど発現率が高くなる傾向があった 年齢別の副作用は 65 歳未満では 41.5%(39/94 78 件 ) 65 歳以上 75 歳未満では 55.6% (35/63 69 件 ) 75 歳以上 80 歳未満では 39.4%(13/33 25 件 ) 及び 80 歳以上では 25.0% (4/16 5 件 ) であった その他のサブグループ間で有害事象発現率に明らかな差は認められなかった * 日本化学療法学会 呼吸器感染症における新規抗微生物薬の臨床評価法 ( 案 ) の判定基準 重篤な有害事象及び他の重要な有害事象転帰 死亡 は 3 名に認められ 間質性肺疾患 ( 症例報告書表記 [ 以下同様 ]: 急性間質性肺炎 ) 脳梗塞( 脳梗塞 ) 及び肝新生物( 転移性肝腫瘍 ) がいずれも 1 名 1 件であった 治験担当医師は 治験薬との因果関係について 間質性肺炎を 関連あるかもしれない とした また 脳梗塞及び肝新生物を 関連なし とした 転帰が 死亡 以外の重篤な有害事象は 4 名 5 件に認められた 肺臓炎 ( 薬剤性肺炎 ) が 1 名に 1 件 好酸球性肺炎が 1 名 1 件 播種性血管内凝固が 1 名 1 件 心室性期外収縮とうっ血性心不全が同じ被験者 1 名に 1 件ずつ発現した 治験担当医師は 治験薬との因果関係について 肺臓炎を 多分関連あり とした 好酸球性肺炎を ほとんど関連なし とした 114

35 また 播種性血管内凝固 心室性期外収縮 及びうっ血性心不全を 関連なし とした 本治験では 重篤なものを除く 担当医が重度と判定した有害事象 又は 治験薬の投与中止に至った有害事象 を重要な有害事象とした 重要な有害事象は 8 名に 12 件発現し いずれも治験薬の投与中止に至った有害事象であった 内訳は 市中肺炎の 6 名で ALT 増加が 3 名に 3 件 AST 増加が 2 名に 2 件 γ-gtp 増加 血中アルカリホスファターゼ (ALP) 増加 顆粒球数減少 発熱 及び感覚鈍麻が各 1 名に 1 件発現した 慢性呼吸器病変の二次感染の 2 名で インフルエンザ及び下痢が各 1 件発現した 臨床検査値の評価臨床検査値の推移では 感染症による炎症反応の治癒過程で認められる変化として 白血球数 好中球 (% 実数) CRP で低下傾向が 好塩基球 リンパ球 血小板数で増加傾向が認められた また 好酸球 (% 実数) には増加傾向が認められたが 好酸球数増加の有害事象の重症度はいずれも軽度であり 中止に至るものではなかった 薬物動態パラメータと安全性評価項目との関係本治験での血漿中薬物濃度の範囲では 薬物動態パラメータ (C max C 24h 及び AUC 0 24h ) の増加に伴う 有害事象全体又は副作用全体の発現率の増加傾向は認められなかった 11.8 結論レボフロキサシン 500 mg 1 日 1 回 7~14 日間静脈内投与は 成人の市中肺炎及び慢性呼吸器病変の二次感染に対して十分な治療効果が期待できた また その安全性を 80 歳以上の高齢者も対象に含めて検討した結果 重大な問題はないと考えられた なお 一般細菌 ( 肺炎球菌を含む ) 及び非定型病原体 ( マイコプラズマ クラミジア レジオネラ ) のいずれが原因菌の場合でも有効であることが示された 肺炎球菌を原因菌に含む被験者での C max /MIC が 5 以上であった割合は 100% 10 以上であった割合は 84.8% であり 当該用法 用量は薬剤耐性化抑制の観点でも十分なものと考えられた また 喀痰への十分な移行が示され 呼吸器病巣にレボフロキサシンが到達していると考えられた 115

36 19_ 年. 月. 日 ~19_ 年. 月. 日

37 12.8 投与期間 7~14 日間投与 12.9 評価項目 有効性原因菌別の細菌学的効果は 治療後 (posttherapy(test-of-cure): 治療終了後 5~7 日目 ) に評価し 消失 推定消失 存続 推定存続 存続 + 耐性獲得 又は 不明 に分類した 試験後 (poststudy: 治療終了後 3~4 週間目の追跡調査時 ) の評価では 治療後に臨床的に治癒又は改善したと考えられる被験者について 消失 推定消失 細菌学的再発 又は 不明 に分類した さらに 重感染菌に関する情報を治療後まで収集し 新たな感染あるいは原因菌の再燃については 治療後から試験後までの間で確認した 被験者別の細菌学的効果判定は 全ての原因菌が消失又は推定消失の場合を 菌消失 原因菌の 1 種以上が存続又は推定存続の場合を 菌存続 治療後に細菌学効果を認めても 原因菌の 1 種以上で菌存続の有無が不明な場合を 不明 とした 治療後の臨床効果は 治療後の症状 所見を登録時と比較し 治癒 改善 無効 又は 評価不能 に分類した 試験後の臨床効果は 治療後に臨床的に治癒又は改善したと考えられる被験者については 試験後に認められた症状 所見を治療後と比較して判断し 治癒 改善 再発 又は 評価不能 に分類した 安全性安全性の評価は 登録時から治療後までの臨床検査値の変動 所見及び有害事象 (TEAE: treatment-emergent adverse events) の発現率に基づいた 重篤な有害事象に関するデータは被験者の治験薬最終投与後 30 日まで収集した 統計手法本治験における主要評価項目は 細菌学的効果評価対象集団における治療後の細菌学的効果とし また副次評価項目は 臨床効果評価対象集団における治療後の臨床効果とした 細菌学的効果として 原因菌別の細菌学的効果 ( 菌消失率 ) 及び被験者別の細菌学的効果 ( 陰性化率 ) を算出した また 施設別 感染の重症度別 及び原因菌別にも層別した 治療後の臨床効果 ( 有効率 ) も施設別 感染の重症度別 及び原因菌別に層別した 原因菌が S. pneumoniae と判定された被験者の細菌学的効果及び臨床効果を算出するとともに ペニシリン及びエリスロマイシンに対する感受性により層別して要約した 安全性の評価には 登録時から治療後までの有害事象 臨床検査値 バイタルサイン 及び所見の変動に関する記述統計量を用いた 117

38 レボフロキサシン水和物 要約 - 結論 有効性に関する成績微生物学的効果評価対象集団の S. pneumoniae 感染被験者における治療後の菌消失率及び有効率はともに 97% であった ( 表 ) さらに ペニシリン中等度耐性又は耐性の S. pneumoniae を原因菌とした被験者の菌消失率及び有効率はともに 100% であり マクロライド耐性 S. pneumoniae を原因菌とした被験者での菌消失率及び有効率はともに 95% であった 以上の結果より ペニシリン又はエリスロマイシンに対する感受性の有無にかかわらず S. pneumoniae に対するレボフロキサシンの有効性が確認された 表 ペニシリン及びエリスロマイシン感受性別の S. pneumoniae の治療後の臨床効果及び細菌学的効果 臨床効果 細菌学的効果 感受性 N 有効率 (%) a) 菌消失率 (%) a) ペニシリン中等度耐性株 (26/26) 100.0(26/26) 耐性株 (5/5) 100.0(5/5) エリスロマイシン耐性株 (20/21) 95.2(20/21) 全菌株 (136/140) 97.1(136/140) a: 有効 = 治癒 + 改善 菌消失 = 消失 + 推定消失 本治験において 感受性データのある原因菌の 99% に対してレボフロキサシンは in vitro での抗菌活性を示した さらに 治療後の菌消失率及び有効率は ほとんどの原因菌で 90% 又は 90% 以上であり 非定型病原菌に対する菌消失率及び有効率は M. pneumoniae 及び C. pneumoniae で約 98% L. pneumophila で 92% であった 安全性に関する成績レボフロキサシンの市中肺炎患者に対する安全性及び忍容性は良好であった 安全性プロファイルはこれまでに報告した市中肺炎患者を対象とした試験で得られたプロファイルと同様であった 主な治験薬と関連のある有害事象 ( 発現率 5% 以上 ) は 悪心 頭痛 不眠 及び下痢であった 臨床検査の各項目別に顕著な異常値がまれに (3% 未満 ) 認められた 臨床検査値及びバイタルサインの登録時から治療後までの変動で臨床上問題となる被験者ごとのものは認められなかった 結論ペニシリン又はエリスロマイシンに対する感受性の有無にかかわらず レボフロキサシンは S. pneumoniae を原因菌とする市中肺炎に有効であった また 他の原因菌による市中肺炎に対しても有効であった さらに レボフロキサシンの安全性及び忍容性は良好であった レボフロキサシンの広域な抗菌活性スペクトル 市中肺炎の治療において確立した有効性 118

39 及び本治験において明らかとなったレボフロキサシンに対する感受性とペニシリン又はマクロライド耐性との相関はないという事実等をまとめると 薬剤耐性 S. pneumoniae の増加が問題となっている市中肺炎の治療において レボフロキサシンが経験的治療において有効であることを示している 119

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 (5 群 )-3 疾患別陰性化率 疾患名 陰性化被験者数 / 陰性化率 (%) (95%CI)(%) a) 肺炎 全体 91/ (89.0, 98.6) 細菌性肺炎 73/ (86

2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 (5 群 )-3 疾患別陰性化率 疾患名 陰性化被験者数 / 陰性化率 (%) (95%CI)(%) a) 肺炎 全体 91/ (89.0, 98.6) 細菌性肺炎 73/ (86 2.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性グレースビット 錠 細粒 表 2.7.3.3.2(5 群 )-2 原因菌別臨床効果 原因菌 肺炎 慢性呼吸器病変の二次感染 急性上気道感染症群 5 群合計 単独菌 83 82(98.8) 67 61(91.0) 14 14(100) 164 157(95.7) 複数菌 (2 種 ) 14 14(100) 7 7(100) 2 2 23 23(100)

More information

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを シプロフロキサシン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを有し 上気道感染症 尿路感染症 皮膚感染症などに有効なニューキノロン系の合成抗菌剤である シプロキサン 錠

More information

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにフェキソフェナジン塩酸塩は 第二世代抗ヒスタミン薬の一つであり 抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンなどのケミカルメディエーターの遊離を抑制すると共に ヒスタミンの H1 作用に拮抗することにより アレルギー症状を緩和する 今回 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg

More information

2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 (TPC) 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : びらん性食道炎の患者を対象にした TAK-438 の 20 mg を 1 日 1 回経口投与したときの有効性及び安全性を 1 日 1 回経口投与

2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 (TPC) 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : びらん性食道炎の患者を対象にした TAK-438 の 20 mg を 1 日 1 回経口投与したときの有効性及び安全性を 1 日 1 回経口投与 この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください 2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社

More information

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習 ABC-123 臨床試験進行または再発胃癌患者に対するプラセボを対照薬とした無作為化二重盲検比較試験症例報告書 治験実施計画書番号 P123-31-V01 被験者識別コード 割付番号 治験実施医療機関名 ご自分の医療機関 お名前を記載して下さい 症例報告書記載者名 症例報告書記載者名 治験責任医師 ( 署名又は記名 押印 ) 治験責任医師記載内容確認完了日 印 2 0 年 月 日 1 症例報告書の記入における注意点

More information

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2 ロスバスタチン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロスバスタチンは HMG-CoA 還元酵素を競合的に阻害することにより HMG-CoA のメバロン酸への変更を減少させ コレステロール生合成における早期の律速段階を抑制する高コレステロール血症治療剤である 今回 ロスバスタチン錠 mg TCK とクレストール 錠 mg の生物学的同等性を検討するため

More information

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル 1mg は 1 カプセル中ロペラミド塩酸塩 1 mg を含有し消化管から吸収されて作用を発現する このことから

More information

クラビット点滴静注 5 mg / 2 ml (5 群 ) 疾患別臨床効果 (5 群 ) 原因菌別臨床効果 (5 群 ) 非定型病原体 (5 群 ) 微生物学的効果 (5 群 ) 日本の臨

クラビット点滴静注 5 mg / 2 ml (5 群 ) 疾患別臨床効果 (5 群 ) 原因菌別臨床効果 (5 群 ) 非定型病原体 (5 群 ) 微生物学的効果 (5 群 ) 日本の臨 クラビット点滴静注 5 mg / 2 ml 目次 1. (5 群 ) 背景及び概観...6 1.1 (5 群 ) 臨床試験の概要...6 1.1.1 (5 群 ) 日本比較試験...9 1.1.2 (5 群 ) 日本一般臨床試験...1 1.2 (5 群 ) 目標とする適応症及び適応菌種に対する有効性評価...1 1.2.1 (5 群 ) 日本の臨床試験成績の統合データ... 11 1.2.2 (5

More information

目次.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性の概要....(5 群 ) 背景および概観....(5 群 ) 個々の試験結果の要約 (5 群 ) 全試験を通しての結果の比較と解析 (5 群 ) 試験対象集団 (5 群 ) 全有効性試験の結果の比較検討..

目次.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性の概要....(5 群 ) 背景および概観....(5 群 ) 個々の試験結果の要約 (5 群 ) 全試験を通しての結果の比較と解析 (5 群 ) 試験対象集団 (5 群 ) 全有効性試験の結果の比較検討.. シタフロキサシン水和物 グレースビット 錠 50 mg 細粒 0%.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症 臨床的有効性の概要 第一三共株式会社 目次.7.3(5 群 ) 呼吸器感染症臨床的有効性の概要....(5 群 ) 背景および概観....(5 群 ) 個々の試験結果の要約... 3 3.(5 群 ) 全試験を通しての結果の比較と解析... 7 3.(5 群 ) 試験対象集団... 7 3.(5 群

More information

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査 ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 ( サイビスクディスポ 関節注 2mL) 特定使用成績調査 (J-STEP/EL) 謹啓時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます 平素より格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます さて ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 ( サイビスクディスポ 関節注 2mL) は 保存的非薬物治療及び経口薬物治療が十分奏功しない疼痛を有する変形性膝関節症の患者を対象に 本剤の製造販売後の使用実態下における複数回使用を含めた安全性及び有効性について確認することを目的として

More information

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK の生物学的同等性試験 ( 口中溶解後 水なし投与 ) バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにモンテルカストナトリウムは アレルギーのメディエーターの 1 つであるロイコトリエン (LT) の受容体の内 cyslt1 受容体を遮断する抗アレルギー薬である 今回 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK とキプレス チュアブル錠 5mg の生物学的同等性を検討するため

More information

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに吸収され 体内でもほとんど代謝を受けない頻脈性不整脈 ( 心室性 ) に優れた有効性をもつ不整脈治療剤である

More information

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性 2012 年 1 月 4 日放送 抗菌薬の PK-PD 愛知医科大学大学院感染制御学教授三鴨廣繁抗菌薬の PK-PD とは薬物動態を解析することにより抗菌薬の有効性と安全性を評価する考え方は アミノ配糖体系薬などの副作用を回避するための薬物血中濃度モニタリング (TDM) の分野で発達してきました 近年では 耐性菌の増加 コンプロマイズド ホストの増加 新規抗菌薬の開発の停滞などもあり 現存の抗菌薬をいかに科学的に使用するかが重要な課題となっており

More information

2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : 健康成人男性を対象に TAK-536TCH の最終製剤を単回経口投与したときの食事の影響を検討する第 1 相無作為化非盲検クロスオーバー試験 治験課題名の短縮

2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : 健康成人男性を対象に TAK-536TCH の最終製剤を単回経口投与したときの食事の影響を検討する第 1 相無作為化非盲検クロスオーバー試験 治験課題名の短縮 この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください 2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社

More information

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k 各位 2018 年 5 月 21 日 ヘムライブラ の 2 本の第 III 相国際共同治験の成績を世界血友病連盟 (WFH)2018 世界大会で発表 中外製薬株式会社 ( 本社 : 東京 代表取締役社長 CEO: 小坂達朗 ) は 血友病 A 治療薬ヘムライブラ [ 一般名 : エミシズマブ ( 遺伝子組換え )] について 第 III 相国際共同治験である HAVEN 3 試験 (NCT02847637)

More information

耐性菌届出基準

耐性菌届出基準 37 ペニシリン耐性肺炎球菌感染症 (1) 定義ペニシリン G に対して耐性を示す肺炎球菌による感染症である (2) 臨床的特徴小児及び成人の化膿性髄膜炎や中耳炎で検出されるが その他 副鼻腔炎 心内膜炎 心嚢炎 腹膜炎 関節炎 まれには尿路生殖器感染から菌血症を引き起こすこともある 指定届出機関の管理者は 当該指定届出機関の医師が (2) の臨床的特徴を有する者を診察した結果 症状や所見からペニシリン耐性肺炎球菌感染症が疑われ

More information

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全 モビコール配合内用剤 に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任はEAファーマ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません EA ファーマ株式会社 モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム

More information

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63> - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい - 効能 効果 用法 用量 使用上の注意 等改訂のお知らせ 抗悪性腫瘍剤 ( ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤 ) ( 一般名 : イブルチニブ ) 2016 年 12 月 この度 抗悪性腫瘍剤 イムブルビカ カプセル 140 mg ( 以下標記製品 ) につきまして 再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫 の効能追加承認を取得したことに伴い

More information

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 Page 2 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 第 2 部 :CTD の概要 ( サマリー ) 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 2.2 諸言 2.3 品質に関する概括資料 2.3.I 諸言 2.3.S 原薬 ( オクスカルバゼピン,

More information

減量・コース投与期間短縮の基準

減量・コース投与期間短縮の基準 用法 用量 通常 成人には初回投与量 (1 回量 ) を体表面積に合せて次の基準量とし 朝食後および夕食後の 1 日 2 回 28 日間連日経口投与し その後 14 日間休薬する これを 1 クールとして投与を繰り返す ただし 本剤の投与によると判断される臨床検査値異常 ( 血液検査 肝 腎機能検査 ) および消化器症状が発現せず 安全性に問題がない場合には休薬を短縮できるが その場合でも少なくとも

More information

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医 佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生 住所 M T S H 西暦 電話番号 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 家族構成 情報 医療機関名 診療科 住所 電話番号 紹介医 計画策定病院 (A) 連携医療機関 (B) 疾患情報 組織型 遺伝子変異 臨床病期 病理病期 サイズ 手術 有 無 手術日 手術時年齢 手術 有 無 手術日

More information

スライド 1

スライド 1 感染と CRP 感染と CRP メニュー 1.Sepsis 1 診断的 価値 Intensive Care Med 2002 2 重症度 3 治療効果 予後判定 判定 Crit Care 2011 Infection 2008 2.ICU Patients 3.VAP Crit Care 2006 Chest 2003 Crit Care Med 2002 Heart & Lung 2011

More information

表 治験方法の概略 : 第 III 相試験 < 複雑性尿路感染症 DBT 用量比較 >(2/2) (3) 安全性評価または有効性評価に対する配慮 1) 尿路にカテーテルを留置している患者 ( ただし 体内留置カテーテル使用患者および自己導尿を行っている患者はカテーテル非留置とし

表 治験方法の概略 : 第 III 相試験 < 複雑性尿路感染症 DBT 用量比較 >(2/2) (3) 安全性評価または有効性評価に対する配慮 1) 尿路にカテーテルを留置している患者 ( ただし 体内留置カテーテル使用患者および自己導尿を行っている患者はカテーテル非留置とし 表 2.7.6.37-1 治験方法の概略 : 第 III 相試験 < 複雑性尿路感染症 DBT 用量比較 >(2/2) (3) 安全性評価または有効性評価に対する配慮 1) 尿路にカテーテルを留置している患者 ( ただし 体内留置カテーテル使用患者および自己導尿を行っている患者はカテーテル非留置として扱う ) 2) 尿道炎 前立腺炎 精巣上体炎のいずれかを併発している患者または過去 1 年 (365

More information

一般名 : オファツムマブ ( 遺伝子組換え ) 製剤 はじめに ( 適正使用に関するお願い )4 治療スケジュール6 投与に際しての注意事項 7 7 8 8 9 1 1 11 12 13 14 15 重大な副作用とその対策 18 18 28 32 34 36 4 42 44 45 参考資料 5 付録 55 55 55 64 3 1 はじめに4 はじめ 5 に1 2 治療スケジュール6 対象患者の選択インフォームドコンセント投与準備

More information

p 13

p 13 p 12 p 13 p 14 p 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 10. 安全性 (1) 副作用 ( 臨床検査値異常を含む ) 総症例 1030 例中 副作用が報告されたのは 519 例 (50.4%) でした 主な症状は鼓腸 197 例 (19.1%) 下痢 188 例 (18.3%) 腹部膨満

More information

2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に

2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に 2006 年 3 月 3 日放送 抗菌薬の適正使用 市立堺病院薬剤科科長 阿南節子 薬剤師は 抗菌薬投与計画の作成のためにパラメータを熟知すべき 最初の抗菌薬であるペニシリンが 実質的に広く使用されるようになったのは第二次世界大戦後のことです それまで致死的な状況であった黄色ブドウ球菌による感染症に対して ペニシリンは劇的な効果を発揮しました しかし その後ペニシリンが広範囲に使用されたことによって

More information

Microsoft Word _2180AMY10104_K104_1.doc

Microsoft Word _2180AMY10104_K104_1.doc アボネックス 筋注用シリンジ ( インターフェロン β-1a) 第 2 部 CTD 概要 ジェンザイム ジャパン株式会社 目次 2.7.6.1 個々の試験の一覧... 1 2.7.6.2 個々の試験の概要 2.7.6.2.1 試験 C90-042 の概要外国人健康志願者における IFNβ-1a(XG90xx) の用量漸増試験 ( 試験報告書 5.3.1.1-1)... 7 2.7.6.2.2 試験

More information

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d 2015 5 7 201410 28 TNF 阻害薬 TNFFab シムジア 皮下注 200mg シリンジ Cimzia 200mg Syringe for S.C. Injection セルトリズマブペゴル ( 遺伝子組換え ) 製剤 873999 22400AMX01488000 20132 20133 20155 20079 警告 1. 2. 1 2 X - CT 3. TNF 4. 1 禁忌

More information

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎

よる感染症は これまでは多くの有効な抗菌薬がありましたが ESBL 産生菌による場合はカルバペネム系薬でないと治療困難という状況になっています CLSI 標準法さて このような薬剤耐性菌を患者検体から検出するには 微生物検査という臨床検査が不可欠です 微生物検査は 患者検体から感染症の原因となる起炎 2014 年 7 月 9 日放送 薬剤耐性菌の動向と最近の CLSI 標準法の変更点 順天堂大学 臨床検査部係長 三澤 成毅 薬剤耐性菌の動向まず 薬剤耐性菌の動向についてお話しします 薬剤耐性菌の歴史は 1940 年代に抗菌薬の第一号としてペニシリンが臨床応用された頃から始まったと言えます 以来 新しい抗菌薬の開発 導入と これに対する薬剤耐性菌の出現が繰り返され 今日に至っています 薬剤耐性菌の近年の特徴は

More information

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります

染症であり ついで淋菌感染症となります 病状としては外尿道口からの排膿や排尿時痛を呈する尿道炎が最も多く 病名としてはクラミジア性尿道炎 淋菌性尿道炎となります また 淋菌もクラミジアも検出されない尿道炎 ( 非クラミジア性非淋菌性尿道炎とよびます ) が その次に頻度の高い疾患ということになります 2015 年 3 月 4 日放送 淋菌 クラミジア感染症の現状と問題点 産業医科大学泌尿器科講師濵砂良一主な性感染症淋菌感染症およびクラミジア感染症は 性感染症の一つであり 性感染症のなかで最も頻度の高い疾患です 性感染症とは 主に性的な行為によって病原体が感染する疾患であり この淋菌 クラミジア感染症の他に 梅毒 性器ヘルペス 尖圭コンジローマ HIV 感染症など数多くの疾患が含まれます これらの疾患の一部は

More information

菌種 報告年 株数 MIC(μg/mL) Range MIC50 MIC > ( 幾何平均 ) C.tropicalis >

菌種 報告年 株数 MIC(μg/mL) Range MIC50 MIC > ( 幾何平均 ) C.tropicalis > 生物学的同等性試験におけるイトリゾール カプセル 50 のロット間での統計学 的有意差が本剤の有効性及び安全性に与える影響について イトリゾール カプセル 50 は,1993 年に内臓真菌症 ( 深在性真菌症 ), 深在性皮膚真菌症及び表在性皮膚真菌症を適応症として承認され, その後,1999 年に爪白癬等の適応を追加,2004 年及び 2006 年にはそれぞれ爪白癬のパルス療法および注射剤からの切り替えとしての新用法

More information

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ

2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメ 2012 年 2 月 29 日放送 CLSI ブレイクポイント改訂の方向性 東邦大学微生物 感染症学講師石井良和はじめに薬剤感受性試験成績を基に誰でも適切な抗菌薬を選択できるように考案されたのがブレイクポイントです 様々な国の機関がブレイクポイントを提唱しています この中でも 日本化学療法学会やアメリカ臨床検査標準委員会 :Clinical and Laboratory Standards Institute

More information

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として 第 2 部 CTD の概要 一般名 : エソメプラゾールマグネシウム水和物 版番号 : 2.2 緒言 ネキシウム カプセル ネキシウム 懸濁用顆粒分包 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体

More information

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを 薬生薬審発 0525 第 3 号薬生安発 0525 第 1 号平成 30 年 5 月 25 日 都道府県各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 長殿特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬品審査管理課長 ( 公印省略 ) 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) トファシチニブクエン酸塩製剤の使用に当たっての留意事項について トファシチニブクエン酸塩製剤 ( 販売名 : ゼルヤンツ錠

More information

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません 医薬品副作用データベース (JADER) を用いた市販後の副作用発現状況の検討 加藤祐太 1)2) 岸達生 3) 高松昭司 2) 白石正 4) 1) 山形大学医学部医薬品医療機器評価学講座 2) 医薬品医療機器総合機構安全第二部 3) 医薬品医療機器総合機構信頼性保証部 4) 山形大学医学部附属病院薬剤部 日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI

More information

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任はヤンセンファーマ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません ヤンセンファーマ株式会社 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠

More information

テイカ製薬株式会社 社内資料

テイカ製薬株式会社 社内資料 テイカ製薬株式会社社内資料 アレルギー性結膜炎治療剤トラニラスト点眼液.5% TS TRANILAST Ophthalmic Solution.5% TS 生物学的同等性に関する資料 発売元 : 興和株式会社 製造販売元 : テイカ製薬株式会社 9 年 月作成 TSTR5BE9 ラット及びモルモットアレルギー性結膜炎モデルにおける生物学的同等性試験 Ⅰ. 試験の目的トラニラスト点眼液.5% TS および標準製剤の生物学的同等性をラット受動感作アレルギー性結膜炎モデル及びモルモット能動感作アレルギー性結膜炎モデルを用い薬力学的に検討した

More information

医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1

医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1 医師主導治験 急性脊髄損傷患者に対する顆粒球コロニー刺激因子を用いたランダム化 プラセボ対照 二重盲検並行群間比較試験第 III 相試験 千葉大学大学院医学研究院整形外科 千葉大学医学部附属病院臨床試験部 1 顆粒球コロニー刺激因子 (Granulocyte Colony-Stimulating Factor: G-CSF) 一般名 : フィルグラスチム 調達法 国内企業より無償提供 製造元または供給元の名称協和発酵キリン

More information

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12 患者背景同意取得時から試験開始までの状況について記入 性別 男 女 年齢生年月日 歳 西暦年月日 身長. cm 体重. kg 腹囲. cm 糖尿病罹病期間 西暦年月 ~ 現在 喫煙 合併症 あり なし飲酒 あり

More information

モニタリング計画書・報告書

モニタリング計画書・報告書 0 ... 2... 2... 2... 3 4.1.... 3 4.1.1.... 3 4.1.2.... 4 4.1.3.... 4 4.1.4.... 5 4.2.... 5 4.3.... 6 4.4.... 6... 6 5.1.... 6 5.1.1.... 7 5.1.2.... 8 5.1.3.... 9 5.1.4.... 9 5.2.... 15 5.2.1.... 15 5.2.2....

More information

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ

ン (LVFX) 耐性で シタフロキサシン (STFX) 耐性は1% 以下です また セフカペン (CFPN) およびセフジニル (CFDN) 耐性は 約 6% と耐性率は低い結果でした K. pneumoniae については 全ての薬剤に耐性はほとんどありませんが 腸球菌に対して 第 3 世代セフ 2012 年 12 月 5 日放送 尿路感染症 産業医科大学泌尿器科学教授松本哲朗はじめに感染症の分野では 抗菌薬に対する耐性菌の話題が大きな問題点であり 耐性菌を増やさないための感染制御と適正な抗菌薬の使用が必要です 抗菌薬は 使用すれば必ず耐性菌が出現し 増加していきます 新規抗菌薬の開発と耐性菌の増加は 永遠に続く いたちごっこ でしょう しかし 近年 抗菌薬の開発は世界的に鈍化していますので

More information

スライド 1

スライド 1 1/5 PMDA からの医薬品適正使用のお願い ( 独 ) 医薬品医療機器総合機構 No.6 2012 年 1 月 ラミクタール錠 ( ラモトリギン ) の重篤皮膚障害と用法 用量遵守 早期発見について ラミクタール錠は 用法 用量 を遵守せず投与した場合に皮膚障害の発現率が高くなることが示されている ( 表 1 参照 ) ため 用法 用量 を遵守することが平成 20 年 10 月の承認時より注意喚起されています

More information

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32 白血球増加の初期対応 白血球増加が 30,000~50,000/μL 以上と著明であれば, 白血病の可能性が高い すぐに専門施設 ( ) に紹介しよう ( 図 1) 白血球増加があれば, まず発熱など感染症を疑う症状 所見に注目しよう ( 図 1) 白血球増加があれば, 白血球分画を必ずチェックしよう 成熟好中球 ( 分葉核球や桿状核球 ) 主体の増加なら, 反応性好中球増加として対応しよう ( 図

More information

エムプリシティ点滴静注用 300 mg エムプリシティ点滴静注用 400 mg に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任はブリストル マイヤーズスクイブ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません ブリストル マイヤーズスクイブ株式会社 医薬品リスク管理計画書 平成 29 年 10 月 16 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構理事長殿

More information

~ こ治験方法の概略を示す

~ こ治験方法の概略を示す ~ こ治験方法の概略を示す 表 2.7.6.47-1 治験方法の概略 : 第 III 相試験 < 淋菌性尿道炎オープン >(2/2) 対象 ( つづき ) 被験者数治験デザイン用法 用量投与期間評価項目評価スケジュール統計解析手法 3) 薬剤吸収に影響を与えるような胃腸障害患者 ( クローン病患者 潰瘍性大腸炎患者 胃全摘患者など ) 4) 治験薬投与前 28 日以内に尿道炎の治療を受けた患者 5)

More information

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性 2012 年 9 月 5 放送 慢性気道感染症の管理 マクロライドを中心に 大分大学総合内科学第二教授門田淳一今回は 慢性気道感染症の管理について マクロライド系抗菌薬の有用性を中心にお話しいたします 慢性気道感染症の病態最初に慢性気道感染症の病態についてお話ししたいと思います 気道は上気道と下気道に分けられます 上気道とは解剖学的に鼻前庭に始まり 鼻腔 咽頭 喉頭を経て気管までの空気の通り道を指し

More information

この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま

この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください 試験番号 :/CPH-001 2.0 概要 治験情報

More information

Microsoft Word - 第14回定例会_平田様_final .doc

Microsoft Word - 第14回定例会_平田様_final .doc クロスオーバー実験のデザインと解析 - テレメトリー法によ る QT/QTc 試験の実データを用いた検討 - II. クロスオーバー実験の統計解析 4) 有意差検定と信頼区間方式の解析の比較 平田篤由 薬理統計グループ安全性薬理チーム 要約 : ヒトの QT/QTc 評価試験における判断基準は,QTc 間隔の 95% 信頼区間の上限が 10ms を越えるかどうかである. 一方, 非臨床試験のイヌを用いたテレメトリー

More information

ダラツムマブってどんな薬? 初発の患者さん ( 初めて治療を受ける患者さん ) の治験募集についてー 米国で承認された ダラツムマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 名古屋市立大学病院血液 腫瘍内科診療部長飯田真介先生です Q1 ダラツムマブという薬が米国で承認され

ダラツムマブってどんな薬? 初発の患者さん ( 初めて治療を受ける患者さん ) の治験募集についてー 米国で承認された ダラツムマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 名古屋市立大学病院血液 腫瘍内科診療部長飯田真介先生です Q1 ダラツムマブという薬が米国で承認され ダラツムマブってどんな薬? 初発の患者さん ( 初めて治療を受ける患者さん ) の治験募集についてー 米国で承認された ダラツムマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 名古屋市立大学病院血液 腫瘍内科診療部長飯田真介先生です Q1 ダラツムマブという薬が米国で承認されたと聞きました どのような薬ですか? ダラツズマブはどのような薬? 私たちの体は 病原菌などの異物 (

More information

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 ;II-231) 1 医療上の必要性の基準に該当しないと考えられた品目 本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル

More information

TDMを活用した抗菌薬療法

TDMを活用した抗菌薬療法 本日の内容 抗菌薬のPK-PD 当院でのTDMの概要アミノグリコシドの投不設計グリコペプチドの投不設計まとめ 抗菌薬の PK-PD PK-PD とは? PK (Pharmacokinetics) 抗菌薬の用法 用量と体内での濃度推移の関係 代表的な指標 : C max : 最高血中濃度 AUC 24h : 血中濃度時間曲線下面積 PD (Pharmacodynamics) 抗菌薬の体内での濃度と作用の関係

More information

この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま

この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください AD-4833MET/CCT-001 治験総括報告書初版

More information

試験実施者 ( 企業名 ) 商品名 試験結果の概要 武田薬品工業株式会社 インフルエンザワクチン ( 開発コード :TAK-850) 有効成分名 A/H1N1/California/07/ A/H3N2/Victoria/361/ 試験の名称 試験実施医療機関及び試験責任医師

試験実施者 ( 企業名 ) 商品名 試験結果の概要 武田薬品工業株式会社 インフルエンザワクチン ( 開発コード :TAK-850) 有効成分名 A/H1N1/California/07/ A/H3N2/Victoria/361/ 試験の名称 試験実施医療機関及び試験責任医師 試験実施者 ( 企業名 ) 商品名 試験結果の概要 武田薬品工業株式会社 インフルエンザワクチン ( 開発コード :TAK-850) 有効成分名 A/H1N1/California/07/2009 + A/H3N2/Victoria/361/2011 + 試験の名称 試験実施医療機関及び試験責任医師名 公表文献 ( 本試験結果の報告文献 ) 試験期間 ( 最初の被験者の同意取得日 ~ 最後の被験者の治療期終了日試験のフェーズ

More information

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副 目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 3 1.1 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 5 1.2 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副作用発現状況 6 胃腸障害に関連する重篤な副作用発現症例 6 1.3 消化性潰瘍, 炎症性腸疾患等の胃腸疾患のある患者さんにおける安全性について

More information

改訂後改訂前 << 効能 効果に関連する使用上の注意 >> 関節リウマチ 1. 過去の治療において 少なくとも1 剤の抗リウマチ薬 ( 生物製剤を除く ) 等による適切な治療を行っても 疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること 2. 本剤とアバタセプト ( 遺伝子組換え ) の併用は行わな

改訂後改訂前 << 効能 効果に関連する使用上の注意 >> 関節リウマチ 1. 過去の治療において 少なくとも1 剤の抗リウマチ薬 ( 生物製剤を除く ) 等による適切な治療を行っても 疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること 2. 本剤とアバタセプト ( 遺伝子組換え ) の併用は行わな - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい - 警告 効能 効果 用法 用量 使用上の注意 等改訂のお知らせ ヒト型抗ヒト TNFα モノクローナル抗体製剤 ( 一般名 : ゴリムマブ ( 遺伝子組換え )) 2017 年 4 月 製造販売元ヤンセンファーマ株式会社発売元田辺三菱製薬株式会社 この度 標記製品 ( 以下 本剤 ) シンポニー 皮下注 50mg シリンジ ( 一般名 :

More information

MIC MIC...

MIC MIC... 50 mg 10% 2.7.36 2.7.36 2.7.36... 1 1.6... 1 2.6... 3 3.6... 5 3.16... 5 3.26... 12 3.36... 16 4.6... 17 5.6... 19 6.6... 20 2.7.3.3.16-1 MIC... 9 2.7.3.3.16-2 MIC... 10 2.7.3.3.16-3 MIC E. coli... 11

More information

「             」  説明および同意書

「             」  説明および同意書 EDP( エトポシド + ドキソルビシン + シスプラチン ) 療法 説明および同意書 四国がんセンター泌尿器科 患者氏名 ( ) さん 御本人さんのみへの説明でよろしいですか? ( 同席者の氏名をすべて記載 ) ( ( はい ) ) < 病名 > 副腎がん 転移部位 ( ) < 治療 > EDP 療法 (E: エトポシド D: ドキソルビシン P: シスプラチン ) < 治療開始予定日 > 平成

More information

(別添様式)

(別添様式) 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名 要望された医薬品 ユーシービージャパン株式会社要望番号 Ⅱ-254.2 成分名 Lacosamide ( 一般名 ) Vimpat 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望された効能 効果について記載する ) 未承認薬 適応外薬 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作

More information

2012 年 1 月 25 日放送 歯性感染症における経口抗菌薬療法 東海大学外科学系口腔外科教授金子明寛 今回は歯性感染症における経口抗菌薬療法と題し歯性感染症からの分離菌および薬 剤感受性を元に歯性感染症の第一選択薬についてお話し致します 抗菌化学療法のポイント歯性感染症原因菌は嫌気性菌および好

2012 年 1 月 25 日放送 歯性感染症における経口抗菌薬療法 東海大学外科学系口腔外科教授金子明寛 今回は歯性感染症における経口抗菌薬療法と題し歯性感染症からの分離菌および薬 剤感受性を元に歯性感染症の第一選択薬についてお話し致します 抗菌化学療法のポイント歯性感染症原因菌は嫌気性菌および好 2012 年 1 月 25 日放送 歯性感染症における経口抗菌薬療法 東海大学外科学系口腔外科教授金子明寛 今回は歯性感染症における経口抗菌薬療法と題し歯性感染症からの分離菌および薬 剤感受性を元に歯性感染症の第一選択薬についてお話し致します 抗菌化学療法のポイント歯性感染症原因菌は嫌気性菌および好気性菌の複数菌感染症です 嫌気性菌の占める割合が 高くおよそ 2:1 の頻度で検出されます 嫌気性菌では

More information

通常の市中肺炎の原因菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌に加えて 誤嚥を考慮して口腔内連鎖球菌 嫌気性菌や腸管内のグラム陰性桿菌を考慮する必要があります また 緑膿菌や MRSA などの耐性菌も高齢者肺炎の患者ではしばしば検出されるため これらの菌をカバーするために広域の抗菌薬による治療が選択されるこ

通常の市中肺炎の原因菌である肺炎球菌やインフルエンザ菌に加えて 誤嚥を考慮して口腔内連鎖球菌 嫌気性菌や腸管内のグラム陰性桿菌を考慮する必要があります また 緑膿菌や MRSA などの耐性菌も高齢者肺炎の患者ではしばしば検出されるため これらの菌をカバーするために広域の抗菌薬による治療が選択されるこ 2014 年 12 月 3 日放送 高齢者肺炎の診療マネジメント 大分大学呼吸器 感染症内科教授門田淳一はじめに今回は高齢者肺炎の診療マネジメントについて考えてみたいと思います およそ 4 人に 1 人が 65 歳以上である超高齢社会の我が国において 高齢者肺炎は日常診療において最も頻繁に遭遇する疾患の一つです 我が国の死因の第 3 位は肺炎ですが そのうち約 96% は65 歳以上の高齢者が占めています

More information

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用 販売しようとする機能性表示食品の科学的根拠等に関する基本情報 ( 一般消費者向け ) 商品名蹴脂粒食品の区分 加工食品 ( サプリメント形状 その他 ) 生鮮食品機能性関与成分名キトグルカン ( エノキタケ抽出物 ) 表示しようとする機能性本品はキトグルカン ( エノキタケ抽出物 ) を配合しており 体脂肪 ( 内臓脂肪 ) を減少させる働きがあります 体脂肪が気になる方 肥満気味の方に適しています

More information

Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿

Microsoft Word - JAID_JSC 2014 正誤表_ 原稿 JAID/JSC 感染症治療ガイド 2014 表 記載にりがありましたので, 下記のように追加 訂させていただきます 2016 年 9 月 JAID/JSC 感染症治療ガイド ガイドライン作成委員会 P106 Ⅶ 呼吸器感染症,A-2 院内肺炎 3 Definitive Therapy P. aeruginosa 多剤耐性の場合 CL:5mg/kg 1 回ローディング その 24 時間後に以下の維持用量を開始する

More information

副作用収集状況 市販直後調査期間中 (2011 年 4 月 11 日 ~2011 年 10 月 31 日 ) に収集された副作用は 200 例 258 件でした そのうち 重篤な副作用は 8 例 14 件でした 副作用の内訳を表 1 に示します 重篤な副作用は 高カルシウム血症 3 件 意識変容状態

副作用収集状況 市販直後調査期間中 (2011 年 4 月 11 日 ~2011 年 10 月 31 日 ) に収集された副作用は 200 例 258 件でした そのうち 重篤な副作用は 8 例 14 件でした 副作用の内訳を表 1 に示します 重篤な副作用は 高カルシウム血症 3 件 意識変容状態 医師 薬剤師の先生方へ 2012 年 1 月 中外製薬株式会社 安全管理責任者 エディロール R カプセル 0.5µg 0.75µg 市販直後調査結果のご報告 市販直後調査期間 :2011 年 4 月 11 日 ~2011 年 10 月 31 日 謹啓 先生方におかれましては ますますご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は格別のご高配を賜り 厚く御礼申し上げます エディロール カプセル 0.5µg

More information

仙台市立病院医誌 索引用語 小児 27 45 50 2007 肺炎マイコプラズマ クラミジア ニューモニエ 肺炎マイコプラズマIgM抗体およびクラミジア ニューモニエ IgM抗体の年齢別陽性頻度について ロ 恭 鈴 木 エ フ 近 力秀克 フ 谷 野 柳 武 岡本 恵 木 部 山 理 直 フ 阿 裕 生 二 哉 リ 谷 エ 俊 ウ 彦 正 司子勝 邦 竹 村 ウ 谷 大 中高 森 憲 佳 ラ 美 ウ

More information

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について ( 別添様式 1-1) 未承認薬の要望 要望者 日本てんかん学会 優先順位 2 位 ( 全 12 要望中 ) 医薬品名 成分名 ルフィナマイド 販売名 Inovelon( 欧州 ) Banzel( 米国 ) 会社名 エーザイ 承認国 欧州 29 カ国 ( 英国 独国 仏国を含む ) 米国 効能 効果 レノックス ガストー症候群 (4 歳以上 ) に伴う発作に対する併用 療法 用法 用量 欧州 小児患者

More information

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果

審査結果 平成 23 年 4 月 11 日 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年 11 月 11 日 [ 審査結果 審査報告書 平成 23 年 4 月 11 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりで ある 記 [ 販 売 名 ] ミオ MIBG-I123 注射液 [ 一 般 名 ] 3-ヨードベンジルグアニジン ( 123 I) 注射液 [ 申請者名 ] 富士フイルム RI ファーマ株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 22 年

More information

2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂

2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂 2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂 2017 年 8 月 ) 新たなエビデンスの報告や運用上困難な場合は適宜変更を加える 1. 造影剤アレルギーの既往を有する患者への対応

More information

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132> 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい 効能 効果 用法 用量 使用上の注意 改訂のお知らせ 2013 年 12 月 東和薬品株式会社 このたび 平成 25 年 8 月に承認事項一部変更承認申請をしていました弊社上記製品の 効能 効果 用法 用量 追加が平成 25 年 11 月 29 日付にて 下記の内容で承認されました また 使用上の注意 を改訂致しましたので 併せてお知らせ申し上げます

More information

<4D F736F F D D8ACC8D6495CF8AB38ED282CC88E397C38AD698418AB490F58FC782C982A882A282C48D4C88E E B8

<4D F736F F D D8ACC8D6495CF8AB38ED282CC88E397C38AD698418AB490F58FC782C982A882A282C48D4C88E E B8 肝硬変患者のヘルスケア関連感染症におけるエンピリック治療では, 広域スペクトル抗生物質を使用する方が生存率が高い : 無作為化試験 An empirical broad spectrum antibiotic therapy in health Careassociated infections improves survival in patients with cirrhosis: A randomized

More information

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7

審査結果 平成 26 年 1 月 6 日 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [ 審査結果 ] 平成 25 年 7 審査報告書 平成 26 年 1 月 6 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりである 記 [ 販 売 名 ] ダラシン S 注射液 300mg 同注射液 600mg [ 一 般 名 ] クリンダマイシンリン酸エステル [ 申請者名 ] ファイザー株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 8 月 21 日 [

More information

米国で承認された エロツズマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 新潟県立がんセンター新潟病院内科臨床部長張高明先生です Q1: エロツズマブという薬が米国で承認されたと聞きましたが どのような薬ですか? エロツズマブについてエロツズマブは 患者さんで増殖しているがん

米国で承認された エロツズマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 新潟県立がんセンター新潟病院内科臨床部長張高明先生です Q1: エロツズマブという薬が米国で承認されたと聞きましたが どのような薬ですか? エロツズマブについてエロツズマブは 患者さんで増殖しているがん 米国で承認された エロツズマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 新潟県立がんセンター新潟病院内科臨床部長張高明先生です Q1: エロツズマブという薬が米国で承認されたと聞きましたが どのような薬ですか? エロツズマブについてエロツズマブは 患者さんで増殖しているがん細胞の骨髄腫細胞や 細菌やウイルスなどの人の体内に入ってきた異物 ( 抗原 ) を攻撃するナチュラルキラー細胞

More information

日本内科学会雑誌第98巻第12号

日本内科学会雑誌第98巻第12号 表 1. 喘息の長期管理における重症度対応段階的薬物療法 重症度 長期管理薬 : 連用 : 考慮 発作時 ステップ 1 軽症間欠型 喘息症状がやや多い時 ( 例えば 1 月に 1 ~2 回 ), 血中 喀痰中に好酸球増加のある時は下記のいずれか 1 つの投与を考慮 吸入ステロイド薬 ( 最低用量 ) テオフィリン徐放製剤 ロイコトリエン拮抗薬 抗アレルギー薬 短時間作用性吸入 β2 刺激薬または短時間作用性経口

More information

概要 (2006 年 1 2 3 月分 ) 本サーベイランスは 参加医療機関において血液および髄液から分離された各種細菌の検出状況や薬剤感受性パターンの動 向を把握するとともに 新たな耐性菌の早期検出等を目的とする これらのデータを経時的に解析し臨床の現場に還元することによって 抗菌薬の安全で有効な使用方法や院内感染制御における具体的かつ確実な情報を提供する 検体 2005 年 2006 年 10~12

More information

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL CSL19-158 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください 効能又は効果 用法及び用量 使用上の注意改訂のお知らせ 2019 年 3 月血漿分画製剤 ( 皮下注用人免疫グロブリン製剤 ) この度 標記製品の製造販売承認事項の一部変更が承認されました それに伴い 効能又は効果 用法及び用量 及び 使用上の注意 等を改訂いたしましたので お知らせいたします 改訂添付文書を封入した製品がお手元に届くまでには若干の日時を要しますので

More information

現況解析2 [081027].indd

現況解析2 [081027].indd ビタミン D 製剤使用量と予後 はじめに 2005 年末調査の現況報告において 透析前血清カルシウム濃度 透析前血清リン濃度が望ましい値の範囲内にあった週 3 回の血液透析患者のみを対象に 各種リン吸着薬そしてビタミンD 製剤と生命予後との関係を報告した この報告では ビタミンD 製剤の使用の有無と生命予後との関係が解析されたのみであった そこで 今回の解析では 各種ビタミンD 製剤の使用量と予後との関係を解析した

More information

再審査報告書 販売名オゼックス細粒小児用 15% 有効成分名トスフロキサシントシル酸塩水和物申請者名富山化学工業株式会社 承認の効能 効果 承認の用法 用量 平成 29 年 2 月 16 日 医薬品医療機器総合機構 < 適応菌種 > トスフロキサシンに感性の肺炎球菌 ( ペニシリン耐性肺炎球菌を含む

再審査報告書 販売名オゼックス細粒小児用 15% 有効成分名トスフロキサシントシル酸塩水和物申請者名富山化学工業株式会社 承認の効能 効果 承認の用法 用量 平成 29 年 2 月 16 日 医薬品医療機器総合機構 < 適応菌種 > トスフロキサシンに感性の肺炎球菌 ( ペニシリン耐性肺炎球菌を含む 再審査報告書 販売名オゼックス細粒小児用 15% 有効成分名トスフロキサシントシル酸塩水和物申請者名富山化学工業株式会社 承認の効能 効果 承認の用法 用量 平成 29 年 2 月 16 日 医薬品医療機器総合機構 < 適応菌種 > トスフロキサシンに感性の肺炎球菌 ( ペニシリン耐性肺炎球菌を含む ) モラクセラ ( ブランハメラ ) カタラーリス 炭疽菌 コレラ菌 インフルエンザ菌 < 適応症

More information

301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について

301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について 薬生薬審発 1128 第 1 号平成 30 年 1 1 月 28 日 都道府県各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 長殿特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬品審査管理課長 ( 公印省略 ) ニボルマブ ( 遺伝子組換え ) 製剤の最適使用推進ガイドライン ( 非小細胞肺癌 悪性黒色腫 頭頸部癌 腎細胞癌 古典的ホ ジキンリンパ腫 胃癌及び悪性胸膜中皮腫 ) の一部改正について 経済財政運営と改革の基本方針

More information

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品 薬食機参発 0918 第 4 号薬食安発 0918 第 1 号 ( 別記 ) 殿 テムセル HS 注については 本日 造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病 を効能 効果又は性能として承認したところですが 本品については 治験症例が限られていること 重篤な不具合が発現するリスクがあることから その 使用に当たっての留意事項について 御了知いただくとともに 貴会会員への周知方よろしくお願いします なお

More information

入した場合には 経気道的な散布巣として臓側胸膜から 2-3mm 離れた内側に小葉中心性粒状影や tree-in-bud といわれる小葉中心性病変を呈しますが この所見をみた場合には呼吸器感染症を強く疑います 汎小葉性病変は 小葉間隔壁に囲まれた ほぼ 1, 2cm 四方の小葉内が細胞浸潤や滲出物ある

入した場合には 経気道的な散布巣として臓側胸膜から 2-3mm 離れた内側に小葉中心性粒状影や tree-in-bud といわれる小葉中心性病変を呈しますが この所見をみた場合には呼吸器感染症を強く疑います 汎小葉性病変は 小葉間隔壁に囲まれた ほぼ 1, 2cm 四方の小葉内が細胞浸潤や滲出物ある 2016 年 1 月 13 日放送 肺炎画像診断のコツとピットフォール 大分大学呼吸器 感染症内科教授門田淳一はじめに今回は肺炎画像診断のコツとピットフォールについてご紹介します わが国は超高齢社会に突入し 肺炎は悪性疾患 心疾患に次いで死因の第 3 位になりました 高齢者は感冒やインフルエンザなどのウイルス感染症に罹患した後に 肺炎球菌性肺炎をはじめとする細菌性肺炎にかかりやすく 容易に重症化します

More information

レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特

レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特 レクタブル 2mg 注腸フォーム 14 回 に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任はEAファーマ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません EA ファーマ株式会社 レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14

More information

Microsoft PowerPoint - 薬物療法専門薬剤師制度_症例サマリー例_HP掲載用.pptx

Microsoft PowerPoint - 薬物療法専門薬剤師制度_症例サマリー例_HP掲載用.pptx 薬物療法専門薬剤師の申請 及び症例サマリーに関する Q&A 注意 : 本 Q&A の番号は独立したものであり 医療薬学会 HP にある 薬物療法専門薬剤師制度の Q&A の番号と関連性はありません 薬物療法専門薬剤師認定制度の目的 幅広い領域の薬物療法 高い水準の知識 技術及び臨床能力を駆使 他の医療従事者と協働して薬物療法を実践 患者に最大限の利益をもたらす 国民の保健 医療 福祉に貢献することを目的

More information

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります 2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にありますが 本邦の結核では高齢者結核が多いのが特徴です 結核診療における主な検査法を示します ( 図 1) 従来の細菌学的な抗酸菌の塗抹

More information

概要 (2004 年分 ) 本サーベイランスは 参加医療機関において血液および髄液から分離された各種細菌の検出状況や薬剤感受性パターンの動向を把握するとともに 新たな耐性菌の早期検出等を目的とする これらのデータを経時的に解析し臨床の現場に還元することによって 抗菌薬の安全で有効な使用方法や院内感染制御における具体的かつ確実な情報を提供する 検体 ( ) 内は施設数 2002 年 2003 年 2004

More information

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度

医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度 医療法人高幡会大西病院 日本慢性期医療協会統計 2016 年度 職員のインフルエンザワクチンの接種率 ワクチン接種率 =C( 自院内にてインフルエンザワクチンを接種した職員数 ) /B( ワクチン接種最終日の職員数 ) 100 年度 ワクチン接種最終日の職員数 ( 人 ) 自院内にてインフルエンザワクチンを接種した職員数 ( 人 ) 職員のインフルエンザワクチンの接種率 (%) 平成 26 年度 151

More information

Microsoft Word - LIA RMP_概要ver2.docx

Microsoft Word - LIA RMP_概要ver2.docx リアルダ錠 1200mg に係る 医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容についての責任は持田製薬株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません 持田製薬株式会社 リアルダ錠 1200mg に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名リアルダ錠 1200mg 有効成分メサラジン 製造販売業者持田製薬株式会社薬効分類 872399 提出年月

More information

Microsoft Word - CDDP+VNR患者用パンフレット doc

Microsoft Word - CDDP+VNR患者用パンフレット doc シスプラチン ( シスプラチン注 )+ ビノレルビン ( ロゼウス注 ) 併用療法を受けられるさま 四国がんセンター呼吸器科 2011.7.29 改訂 私たちは Ⅰ 化学療法に対する不安を軽減し安心して治療に望めるように お手伝いします Ⅱ 化学療法治療中の身体的 精神的苦痛を軽減し最良の状態で 治療が受けられるようにお手伝いします Ⅲ 化学療法後の副作用が最小限になるようにお手伝いします 化学療法をうける方へ

More information

市中肺炎に血液培養は必要か?

市中肺炎に血液培養は必要か? Clinical Question 2016 年 1 月 18 日 J Hospitalist Network 1 市中肺炎に血液培養は必要か? 洛和会音羽病院 作成者 安冨義親 監修者 神谷 亨 分野 感染症 テーマ 診断検査 68 歳男性主訴呼吸苦 2 COPD に対して ICS/LABA を吸入している 68 歳男性 3 日前からの喀痰増加 呼吸苦を主訴に ER 受診 145/78mmHg 105bpm

More information

青焼 1章[15-52].indd

青焼 1章[15-52].indd 1 第 1 章統計の基礎知識 1 1 なぜ統計解析が必要なのか? 人間は自分自身の経験にもとづいて 感覚的にものごとを判断しがちである 例えばある疾患に対する標準治療薬の有効率が 50% であったとする そこに新薬が登場し ある医師がその新薬を 5 人の患者に使ったところ 4 人が有効と判定されたとしたら 多くの医師はこれまでの標準治療薬よりも新薬のほうが有効性が高そうだと感じることだろう しかし

More information

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに を服用される方へ 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 使用開始日年月日 ( 冊目 ) はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに被害を及ぼすことがないよう

More information

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する

医療事故防止対策に関するワーキング・グループにおいて、下記の点につき協議検討する 大阪府立病院機構医療事故公表基準 1 公表の目的この基準は 府立 5 病院における医療事故の公表に関する取り扱いについて必要な事項を定めるものとする 病院職員は 次に掲げる公表の意義を正しく認識し 医療事故防止に努めるものとする (1) 病院職員が事故原因の分析や再発防止への取組みなどの情報を共有化し 医療における安全管理の徹底を図るため 自発的に医療事故を公表していくことが求められていること (2)

More information

<4D F736F F D2089BB8A7797C C B B835888E790AC8C7689E6>

<4D F736F F D2089BB8A7797C C B B835888E790AC8C7689E6> 2012 年 4 月更新作成者 : 宇根底亜希子 化学療法看護エキスパートナース育成計画 1. 目的江南厚生病院に通院あるいは入院しているがん患者に質の高いケアを提供できるようになるために 看護師が化学療法分野の知識や技術を習得することを目的とする 2. 対象者 1 ) レベル Ⅱ 以上で各分野の知識と技術習得を希望する者 2 ) 期間中 80% 以上参加できる者 3. 教育期間 時間間 1 年間の継続教育とする

More information

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ)

57巻S‐A(総会号)/NKRP‐02(会長あいさつ) β β β β β β β β β β シンポジウム 1 創薬物語 科学者としての喜びの瞬間 4 レボフロキサシンに至る創薬研究 よりよい薬を求めて 第一三共株式会社 研究開発本部 研究開発企画部 早川勇夫 レボフロキサシン クラビット 1 は 1993 年上市された世界初の光学活性のニューキノロン系抗菌薬 以 下 ニューキノロンと略 である 1 は 1985 年に上市されたラセミ体のオフロキサシン

More information

 85歳(141

 85歳(141 日本腎臓病薬物療法学会ホームページ原稿 (2012.10.30) 腎機能低下患者での感染症治療への関わり 平成紫川会小倉記念病院薬剤部町田聖治 (ICD) 腎機能低下患者での感染症治療への関わりについて 2 症例 (Ⅰ 尿路感染症への関わり Ⅱ 術後感染症への関わり ) の提示を行う 患者の背景 臓器症別鑑別から抗菌薬の選択を行い 腎機能低下患者での投与量 投与方法について医師と協議した内容や経緯を紹介する

More information

2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に 2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に伴い 肺炎におけるウイルスの重要性が注目されてきました 本日のお話では 成人におけるウイルス性肺炎の疫学と診断の現状

More information

ィニバックス点滴静注用 0.25 g 同キット点滴静注用 0.25 g に変更された ( 平成 23 年 6 月 7 日 ) 注 2) 新規有効成分含有医薬品の再審査期間について に係る通知 ( 平成 19 年 4 月 1 日付け薬食発第 号 ) に基づき 0.25 g 製剤の再審査

ィニバックス点滴静注用 0.25 g 同キット点滴静注用 0.25 g に変更された ( 平成 23 年 6 月 7 日 ) 注 2) 新規有効成分含有医薬品の再審査期間について に係る通知 ( 平成 19 年 4 月 1 日付け薬食発第 号 ) に基づき 0.25 g 製剤の再審査 再審査報告書 平成 29 年 10 月 23 日医薬品医療機器総合機構 販 売 1) 名注 フィニバックス点滴静注用 0.25 g 同点滴静注用 0.5 g 同キット点滴静注用 0.25 g 有 効 成 分 名 ドリペネム水和物 申 請 者 名 塩野義製薬株式会社 承認の効能 効果 承認の用法 用量 承認年月日承認事項一部変更承認年月日 再審査期間 1. 8 年注 2) 備考 < 適応菌種 > ドリペネムに感性のブドウ球菌属

More information

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd

葉酸とビタミンQ&A_201607改訂_ indd L FO AT E VI TAMI NB12 医療関係者用 葉酸 とビタミンB ビタミンB12 アリムタ投与に際して 警告 1 本剤を含むがん化学療法に際しては 緊急時に十分対応できる医療施設において がん化学療 法に十分な知識 経験を持つ医師のもとで 本剤の投与が適切と判断される症例についてのみ投 与すること 適応患者の選択にあたっては 各併用薬剤の添付文書を参照して十分注意すること また 治療開始に先立ち

More information

untitled

untitled 1 2 有害事象とは何ですか? 有害事象 (Adverse Event) 治験薬又は製造販売後臨床試験薬を投与された被験者に生じたすべての好ましくない又は意図しない疾病又はその徴候をいう 当該治験薬又は当該製造販売後臨床試験薬との因果関係の有無は問わない 副作用とは何ですか? 副作用 (Adverse Drug Reaction) 治験薬 ( 対象薬として用いられる市販薬を除く ) については以下のとおり

More information

名称未設定

名称未設定 健感発 00 第 1 号 令和元年 月 日 都道府県知事 各保健所設置市長 特別区長 殿 厚生労働省健康局結核感染課長 ( 公印省略 元号を改める政令の施行に伴う通知様式の改正について 元号を改める政令 ( 平成 31 年政令第 13 号 が平成 31 年 月 1 日に公布され 同年 月 1 日から施行されたことに伴い 健康局結核感染課関係の通知等において示している様式については 平成 を 令和 に変更する等

More information

第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧

第51回日本小児感染症学会総会・学術集会 採択結果演題一覧 登録番号 演題番号 日にち 時間 会場 発表形式 セッション名 10000 D-1-19 10 月 26 日 14:10 ~ 15:10 D 会場 一般演題 ( 口演 ) インフルエンザ2 10001 D-2-5 10 月 27 日 8:40 ~ 9:30 D 会場 一般演題 ( 口演 ) 予防接種 ワクチン1 10002 G-2-14 10 月 27 日 14:20 ~ 15:10 G 会場 一般演題

More information

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類 ( 該当するものにチェックする ) 効能 効果 ( 要望された効能 効果について記載する ) ( 要望されたについて記載する

More information