心臓

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1 心臓と大血管予習引き出し線の構造物の名称を記入 矢印は血流の方向 左図 : 心臓右図 : 大血管 人体解剖学 1 各論 2015 解剖学各論 - 1 -

2 心臓と大血管 1. 心臓の概要 握り拳やや大 男性 280g 女性 230g 縦隔にある 心臓の上限は第 3 肋骨 右は胸骨右縁 左 (~ 左下 ) は左第 5 肋間の鎖骨中央線よりやや内側 ( 上下 ) 大静脈 右心房 三尖弁 右心室 肺動脈弁 肺動脈 ( 肺循環 小循環 ) 肺 肺静脈 左心房 僧帽弁 左心室 大動脈弁 大動脈 ( 体循環 大循環 ) 1-1. 外形 : 円錐形 1 base : 上端の広い部分 後上右を向く 2 apex : 下方の尖った部分 前下左を向く 心尖は左心室で形成される 心尖拍動は左第 5 肋間の鎖骨中央線やや内側 3 冠状溝 coronary sulcus : 心房と心室の境界 4 前室間溝 / 後室間溝 :anterior /posterior interventricular sulcus : 右心室と左心室の境界 5 auricle : 右心耳と左心耳 右心房と左心房が突出した部分 1-2. 壁の構造 1 endocardium : 最内層の薄い膜 内皮により覆われる ( 弁は心内膜のヒダ ) 2 myocardium : 心筋組織よりなる 心筋は列を作って並び線維輪より起こり線維輪に終わる * 心房筋 : 右心房と左心房の両方を包む外層 ( 浅層 ) とそれぞれの心房を独立して包む内層 ( 深層 ) の2 層からなる * 心室筋 : 外層は左右の心室を共に包み 心尖部で筋線維が走行を反転し ここが渦巻き状に見える ( 心渦 ) 中層は心室を独立に包む 内層は肉柱 乳頭筋となる 3 epicardium : 漿膜性心膜の臓側板 1-3. 内部構造 1 interatrial septum : 右心房と左心房の境界 2 interventricular septum : 右心室と左心室の境界 心房中隔も心室中隔も 筋性部と膜性部 ( 筋層がない ) からなる 右心房の膜性部と左心室の膜性部は心房と心室の境界で接し房室中隔と言う 3 pectinate muscle : 心房内面に見られる平行な盛り上がりの筋束 静脈洞に由来する心房の部分 ( 大静脈洞 ) の内腔は平滑であるが 固有の心房の部分は櫛状筋がある 両者の境界は分界稜 4 trabeculae carneae : 心室の内面にある網状の盛り上がりの筋束 解剖学各論 - 2 -

3 2. 心臓の口と弁 2-1. 心臓口 1 房室口 : 左房室口と右房室口 2 動脈口 : 大動脈口 ( 大動脈の左心室からの出口 ) と肺動脈口 ( 肺動脈の右心室からの出口 ) 2-2. 心臓の弁 cardiac valves : 内膜のヒダで出来ている 1 房室弁 atrioventricular valves : 心房と心室の間の房室口にある弁 弁の基部は線維輪に付着 弁尖 ( 弁の自由端 ) には紐状のが付き ( 心筋で出来る ) の尖端に続く 1) 左房室弁 mitral valve 二尖弁 bicuspid valve : 左心房と左心室の間の左房室口にある2 枚の弁 ( 前尖と後尖 ) 前尖は前乳頭筋 ( 複数 ) と 後尖は後乳頭筋 ( 複数 ) と結合する 2) 右房室弁 tricuspid valve : 右心房と右心室の間にある右房室口にある3 枚の弁 ( 中隔尖 前尖 後尖 ) それぞれ複数の中隔 前 後乳頭筋に着く 2 動脈弁 : 大動脈口 肺動脈口にある弁 凸面が心室側を向く3 枚の半月弁からなる 弁の先端中央は半月弁結節として肥厚する 1) 大動脈弁 aortic valves : 大動脈口の弁 ( 後 右 左半月弁 ) 大動脈弁のある大動脈の部位は広がり大動脈球 aortic bulb ( 大動脈洞 aortic sinus) という 2) 肺動脈弁 pulmonary valves : 肺動脈口の弁 ( 前 右 左半月弁 ) 肺動脈洞 pulmonary sinus がある 3. 右心房 right atrium 心臓の右上部 上大静脈 下大静脈 冠状静脈洞が繋がる 下大静脈弁と冠状静脈弁がある ( ともに痕跡 ) right auricle : 右心房の前部 大動脈基部を抱く 内部に櫛状筋 oval fossa : 心房中隔にある卵円孔の遺残 分界稜 terminal crest : 右心房内面で 下大静脈の開口部の右側にある櫛状筋の隆起 分界稜に対応して外面は分界溝 terminal sulcus となる 固有の右心房と大静脈洞の境界となる 4. 右心室 right ventricle 心臓の前下部 右房室口と右房室弁 肺動脈口と肺動脈弁がある 動脈円錐 : 右心室前壁の隆起 右心室から肺動脈への移行部 5. 左心房 left atrium 心臓の後上部 左右 2 本ずつ 合計 4 本の肺静脈を受ける left auricle : 左前端部 肺動脈基部を抱く 内部に櫛状筋 6. 左心室 left ventricle 心臓の左下部 左心室は 右心室に比較し筋層が厚い (3 倍 ) 右心室の断面は半月形 左心室の断面は円形 左房室口と僧帽弁 大動脈口と大動脈弁がある 大動脈前庭 : 左心室の大動脈への移行部 7. 心臓の線維性骨格 ( 心臓骨格 ) 1 fibrous ring : 大動脈口 肺動脈口 左房室口 右房室口の周囲を囲む4つの結合組織性の帯 房室弁や心筋の付着部となる 解剖学各論 - 3 -

4 2 線維性三角 fibrous trigone : 左右の房室口と大動脈口の線維輪を結合する線維性組織 左線維三角は大動脈口と左房室口の間にあり心臓骨格の中心 右線維三角は大動脈口と右房室口の間 心房筋と心室筋は 線維性骨格により完全に隔たれ 両者を繋ぐのは右線維性三角を貫く房室束のみ 8. 刺激伝導系 1 キース フラック結節 : 右心房の上大静脈開口部の近傍 ( 分界稜 ) にある 長さ1cm 2 田原結節 : 右心房の内面で 冠状静脈洞の開口近くにある 長さ5mm 3 ヒス束 : 房室結節より起こり 右線維三角を貫き 心室中隔膜性部を下行して 心室中隔筋性部で左右に別れ ( 左脚と右脚 ) 左右の心室内面に至る 心房と心室を繋ぐ 4 : 右脚左脚から分かれて心内膜下を通り心室筋へ興奮を伝える 9. 心臓の神経支配 心臓神経叢を作り心臓を支配する自律神経ニューロン ( 細胞と軸索 ) を書き込むこと ( 右図 ) ( 自律神経系参照 ) キーワード : 脊髄側角 交感神経幹 椎傍神経節 上頚神経節 頚心臓神経 延髄 迷走神経 下神経節 心臓枝 心臓神経節 10. 心臓の動脈 心臓は上行大動脈の枝のにより栄養される 1 右冠状動脈 right coronary artery RCA : 右半月弁の直上の大動脈洞より出る 右室 心室中隔の後半部 右房に分布する また洞房結節と房室結節は右冠状動脈の枝が支配する 冠状溝を前方より右を回って後方へ至り 後室間溝を下る posterior interventricular branch ( 後下行枝 posterior descending branch PD) となる 2 左冠状動脈 left coronary artery LCA : 左半月弁の直上の大動脈洞より出る 左心房 左心室 心室中隔の大半に分布する 前室間溝を下る anterior interventricular branch ( 左前下行枝 left anterior descending branch LAD) と 冠状溝を前方より左を回り後方に至る circumflex branch (left cicumflex branch LCX) に分かれる 前室間枝 ( 前下行枝 ) は左心室の前壁に 回旋枝は主に左心室の後壁に分布する 11. 心臓の静脈 coronary sinus : 心臓の後 冠状溝の中にあり 右心房に注ぐ 心臓の静脈が集まる 1 大心臓静脈 : 心尖より前室間溝を上行し 冠状溝中を左後方に廻り冠状静脈洞に注ぐ 2 左心室後静脈 : 左心室後面を上行し 冠静脈洞あるいは大心臓静脈に注ぐ 解剖学各論 - 4 -

5 3 左心房斜静脈 ( マーシャル静脈 ) oblique vein of left atrium : 胎生期の左の前主静脈の遺残 左心房の後面を下行し冠静脈洞に注ぐ 25% 程で欠如する 4 中心臓静脈 : 心尖より後室間溝を上行し冠状静脈洞に注ぐ 5 小心臓静脈 : 右心室の後面を上行し 冠静脈溝を右より左に走り 冠静脈洞 ( あるいは直接右心房 ) に注ぐ * 直接心臓に注ぐ静脈 1 前心臓静脈 : 右心室の前面を上行して右心房に注ぐ3~4 本の静脈 2 細小心臓静脈 : 3~4 本の細い静脈で 直接右心房に注ぐ 12. 心膜 pericardium と心膜腔 1 心膜とは 漿膜性心膜の臓側板 ( 心臓を直接包む ) と壁側板 ( 心臓を外から包む ) に 壁側板の裏打ち ( 心臓の外側 ) である線維性心膜を加えたもの 2 漿膜性心膜が狭い意味での心膜であり 臓側板が心臓と大血管の基部を直接包んだ後 反転して壁側板に移行する一連の構造であり その中に心膜腔が形成される 3 心臓を直接包むのは心膜臓側板であり とも呼ばれる 4 線維性心膜は前方で胸骨と胸骨心膜靭帯により繋がり固定され 下方では横隔膜に付着する 5 pericardial cavity : 臓側板と壁側板によりできる空間 心膜腔の中の漿液を心膜液 pericardial fluid という 1) : 動脈 ( 大動脈と肺動脈 ) と上大静脈の間の心膜腔 2) 心膜斜洞 : 左右の肺静脈根の間 6 心膜の開口部 : 心臓につながる血管による 上行大動脈 肺動脈幹 大静脈 x2 肺静脈 x4 13. 縦隔 mediastinum 左右の胸膜の間 左右の肺と胸膜腔を隔てる空間をという 左右が胸膜 後が胸椎 前は胸骨 下は横隔膜で囲まれ 上は胸郭上口により頚部に続く 縦隔の中にある臓器を縦隔臓器といい 心臓 心膜 食道 胸腺 神経 ( 迷走神経 横隔神経 ) 気管と気管支 肺動脈と肺静脈 大静脈 大動脈 奇静脈 胸管 リンパ節などが含まれる 縦隔の区分 : 胸骨角と第 4 胸椎下縁の高さを通る水平面により縦隔を2 分し 上縦隔と下縦隔という 1 上縦隔 superior mediastinum : 胸腺 気管 食道 大動脈弓 上大静脈 腕頭静脈 胸管 迷走神経 横隔神経 反回神経 2 下縦隔 inferior mediastinum 前から前縦隔 ( 胸骨と心臓の間 ) 中縦隔 ( 心臓の有る部分 ) 後縦隔 ( 心臓と脊柱の間 ) に分かれる 胸腺 胸骨心膜靱帯 心臓 心膜 上行大動脈 肺動静脈 上大静脈 気管支 食道 胸大動脈 奇静脈 迷走神経 胸管 解剖学各論 - 5 -

6 14. 大血管 大動脈 aorta 大動脈は左心室より上行し ( 上行大動脈 ) 左後方に曲がって ( 大動脈弓 ) 脊柱椎体の左側に至る 次に脊柱の前左側に沿って下がり ( 下行大動脈 ) 横隔膜の大動脈裂孔を貫いて腹腔に入り 第 4 腰椎の高さで総腸骨動脈に分かれる 下行大動脈は横隔膜をはさんでとに分けられる ascending aorta 左心室の大動脈口より始まり 腕頭動脈が分かれるところまで心膜に覆われる 上行大動脈の起始部は3つに膨隆し ( 大動脈球 ) 一方 内腔は陥凹する ( 大動脈洞 バルサルバ洞 ) 大動脈洞より右冠状動脈と左冠状動脈が大動脈弁の右および左半月弁の直上から出る aortic arch 右第 2 胸肋関節の高さで上行大動脈に続き 第 4 胸椎の高さで下行大動脈に接続する 以下の動脈が順に分枝する 1 腕頭動脈 2 左総頚動脈 3 左鎖骨下動脈動脈管索 : 大動脈弓と肺動脈分岐部とを結ぶ 胎児期の動脈管が生後変化した索状組織 common carotid artery 右総頚動脈は腕頭動脈より ( 右胸鎖関節の高さ ) 左総頚動脈は大動脈弓より ( 第 2 胸椎の高さ ) 出る 頚動脈三角で ( 甲状軟骨上縁の高さ ) ほぼ同じ太さの外頚動脈と内頚動脈に分かれる external carotid artery 総頚動脈より分かれて 内頚動脈の前内側を上行し 下顎頚の高さで顎動脈と浅側頭動脈に分かれる internal carotid artery 総頚動脈より分かれて上行し 頭蓋底の頚動脈管を通って頭蓋腔内に入る subclavian artery 右は腕頭動脈 左は大動脈弓から分かれる 腋窩で腋窩動脈 その後 上腕動脈となる superior vena cava 頭頚部 胸郭 上肢などからの血液を集める静脈の本幹 左右の腕頭静脈 ( 内頚静脈と鎖骨下静脈よりできる ) が合流して出来 上行大動脈の右を下り右心房に注ぐ inferior vena cava 第 4 5 腰椎の高さで左右の総腸骨静脈 ( 外腸骨静脈と内腸骨静脈が合したもの ) が合してでき 脊柱の前方を腹大動脈の右側に沿って上行し 横隔膜 ( 大静脈孔 ) を貫いて右心房につながる 途中 腹部内臓からの静脈血を集める 解剖学各論 - 6 -

7 心臓発生 血管発生 ( 脈管発生 ) ( 復習 ) 第 3 週はじめ卵黄嚢壁の胚外臓側中胚葉 続いて胚子内の側板中胚葉 絨毛や付着茎の胚外壁側中胚葉に 中胚葉細胞が血島と呼ばれる細胞集団を作る 血島は血管と血球の共通細胞である血管芽細胞を作り 細胞集団の中心部では造血幹細胞 血島周辺部では血管の前駆細胞 ( まもなく内皮細胞による毛細血管 ) ができる これを造血管細胞集団といい これらの血管網が連絡する 1. 心臓の初期発生臓側中胚葉中の造血管細胞集団が 頭方に移動して 全体としてU 字形になる この部位の細胞集団を心臓発生域といい 内皮細胞からなる造血管索を含む ( 発生第 18 日 ) 心臓発生域の背側に将来の心膜腔 pericardial cavity となる心膜体腔ができる 心臓と心膜体腔の原基は胚の頭方にできるが 頭屈により 心臓と心膜体腔は頚部 ついで胸部に下行する 心臓発生域とは別に 脊索の両側に造血管細胞集団が出現する この細胞集団から1 対の縦走血管 ( 背側大動脈 ) ができる 背側大動脈は 心臓の原基と連絡する 第 3 週中に造血管索は中腔性の筒となり 心内膜性心筒 ( 心内膜筒 ) という 胚の折りたたみ ( 側屈 ) により左右の心内膜筒は融合し単一の心筒 heart tube になる 心筒の外側には原始心筋が形成され 心内膜との間には結合組織である心臓ゼリーが存在する 心外膜は中皮細胞により形成される 2. 原始心臓の発生 ( 心膜体腔の背側にある心筒は 心膜体腔へ突出するようになる はじめ心筒は 心膜の折り返しの部分 ( これを背側心間膜という ) で 心膜体腔に吊り下げられた状態であるが この部分はやがて失われ 心筒はその頭側端と尾側端の血管により心膜体腔に宙づりとなる 背側心間膜が失われることにより 左右の心膜体腔は心臓背側でも交通し 心膜横洞が形成される ) 解剖学各論 - 7 -

8 心筒は 頭側より動脈幹 truncus arteriosus 心球 ( 心円錐 ) bulbus cordis (conus cordis) 心室 ventricle 心房 atrium 静脈洞 sinus venosus の5つの膨隆部を作る 心房と心室の境界部は房室管 atrio-ventricular canal という 心球と心室が急速に発達するため 心筒はU 字形に折れ曲がり球室ループ ( 心臓ループ ) bulboventricular loop (cardiac loop) を作り 心球と心室が右前下方に 心房と静脈洞が左後上方に位置する 3. 心臓の各部の発達 心臓の各区分の形成発達はそれぞれ同時に行われ 発生第 4 週 中に始まり第 5 週中に終わる 心拍動は 4 週より開始 3-1. 房室管 房室管の背側壁と腹側壁に心内膜枕 ( 心内膜隆起 ) endocardial cushion という隆起ができる やがて背側と腹側 が癒合し 房室管を左右に分ける 癒合した心内膜枕により心房と心室が境され 心内膜枕は後に房室弁となる 3-2. 心房の分割心房の頭背側より心内膜枕に向かって薄い三日月型の一次中隔が降りてくる この一次中隔と心内膜枕の間の開口部が一次孔である 一次孔は小さくなり 最終的に一次中隔が心内膜枕に達して融合し消失する 一次孔が完全に閉鎖する前に 一次中隔の中央上方に新たに孔 ( 二次孔 ) があく 解剖学各論 - 8 -

9 一次中隔の右側に二次中隔が心房の頭腹側より伸びてきて 二次孔を覆うようになる 二次中隔による心房の仕切りは完全ではなく 隙間 ( 卵円孔 foramen ovale と呼ぶ ) が残る 一次中隔の頭方 ( 上方 ) 部分は消失するが 心内膜枕に融合している尾方 ( 下方 ) 部分は失われず 卵円孔を覆い卵円孔弁となる この弁は 右房 左房方向の血流は通すが 左房 右房方向の血流は通さない ( 胎児期は右房圧 > 左房圧 ) 出生後は 左房圧 > 右房圧となるので 卵円孔は機能的に閉塞し 後に一次中隔と二次中隔が融合して 完全に閉鎖した心房中隔が出来 卵円孔は卵円窩となる 解剖学各論 - 9 -

10 3-3. 心室の分割心室の心尖に近い部から 内腔にむかって ( 原始 ) 心室中隔が形成され伸び やがて心室中隔筋性部となる 心内膜枕と心室中隔の融合した間には初め 室間孔があり 左右の心室は交通している 室間孔は 左右の心球隆起と心内膜枕の融合により 完全に閉じられる ( 心室中隔の形成 ) 心内膜枕に由来する部分は心室中隔膜性部になる 心室内では心筋の筋束が海綿状で隙間が出来 乳頭筋とそこに付く腱索へと変化する 3-4. 心球と動脈幹の分割心球 ( 心円錐 ) 壁に左右の心球隆起 ( 円錐隆起 ) という1 対の隆起が内腔に向かって形成される 動脈幹の内腔にも心球隆起に続く1 対の動脈幹隆起が形成される 心球隆起と動脈幹隆起は らせん状に回転しながら左右一対のものが一つに融合して 大動脈肺動脈中隔となる この中隔が心球と動脈幹の内部を完全に2 分して 肺動脈 ( 動脈円錐 肺動脈幹 ) と大動脈 ( 左室 大動脈幹 ) ができる 左右の心球隆起と心内膜枕が融合して 室間孔を塞いで 右心室と左心室に分離すると肺動脈路と大動脈路の2 大流路が完成する 大動脈肺動脈中隔はらせん状に捻れるために 肺動脈路は大動脈路の前 左 後方に位置するようになる 心球は心室に組み込まれ それぞれ右心室の動脈円錐 左心室の大動脈前庭となる 解剖学各論

11 心球と動脈幹の間では左右の心球隆起の間に心内膜組織が隆 起 ( 弁隆起 ) を始め 心球隆起の癒合により大動脈と肺動脈が 分割されると それぞれに 3 つの半月弁が形成される 4. 静脈洞の変化静脈洞には はじめ3 対の静脈が還流する : 1 左右の卵黄嚢静脈 2 左右の臍静脈 3 左右の総主静脈これらの3 対の静脈が静脈洞に流入する部位を左右の静脈洞角という しだいに左側の血流が右の静脈洞角に流入するようになるため 左静脈洞角は退行し 右静脈洞角が拡張する 静脈洞は はじめ心房とは独立で右心房背側に繋がり 境界に洞房弁がある その後 右心房に取り込まれて 左静脈洞角が冠状静脈洞になり 右静脈洞角は ( 右心房の壁である ) 大静脈洞となる 元の心房は内面が凹凸であり ( 右心耳 ) 一方大静脈洞は平滑であり 境界は分界稜 ( 内面 ) と分界溝 ( 外面 ) となる 右洞房弁は分界稜と下大静脈弁 冠状静脈弁となり 左洞房弁は二次中隔と癒合し心房中隔となる 左心房からは原始肺静脈 (1 本の共通肺静脈が肺周囲の静脈とつながる ) が伸び出しており その後 肺静脈を取り込みながら左心房が拡張し 4 本の肺静脈 ( 共通肺静脈が分かれて4 本になっていた ) が左心房に繋がるようになる 原始左心房は左心耳として内面が凹凸であり 肺静脈を取り込んで出来た心房は平滑な内面を持つ 5. 刺激伝導系の発生第 5 週 洞房結節が静脈洞の右に発生し 静脈洞が右心房に組み込まれることに伴い, 右心房壁に位置するようになる 解剖学各論

12 脈管発生 1. 動脈系の発生 1-1. 大動脈弓 aortic arches 胎生初期の大血管は体軸にそって走る 1 対の背側大動脈 dorsal aorta である 背側大動脈は心内膜性心筒と連続し 心臓下降により背側大動脈の頭方は弓状に曲がる この部を第 1 大動脈弓といい 第 1 咽頭弓の中に位置する 心臓原基と第 1 大動脈弓の結合部は拡張する ( 大動脈嚢 aortic sac 後に腕頭動脈と大動脈弓起始部を作る ) 第 2-6 咽頭弓の形成に伴い 大動脈嚢はそれぞれの咽頭弓の中に第 2-6 大動脈弓を新生する 1 第 1 大動脈弓 : ほとんど消失する 2 第 2 大動脈弓 : ほとんど消失する 3 第 3 大動脈弓 : 総頚動脈 内頚動脈の一部 ( 近位 ) となる 4 第 4 大動脈弓 : 右側では右鎖骨下動脈の近位部となる ( 右鎖骨下動脈の遠位部は右背側大動脈と右第 7 節間動脈から ) 左側では大動脈弓 ( 左総頚動脈と左鎖骨下動脈の間 ) となる ( 左鎖骨下動脈は左第 7 節間動脈から ) 5 第 5 大動脈弓 : 消失する 半数では発生しない 6 第 6 大動脈弓 : 左右の肺動脈の近位部を作る 右側では第 6 大動脈弓遠位部が消失し近位部が右肺動脈となる 左側では遠位部が動脈管となり近位部が左肺動脈となる 動脈管は生後に退化する 1-2. 背側大動脈の変化左右にあった背側大動脈のうち 胸体節から腰体節の部分は癒合し正中 1 本の大動脈 ( 下行大動脈 ) となる 胸部では右背側動脈が鎖骨下動脈を作り遠位は消失する 左背側大動脈は大動脈弓遠位から下行大動脈になる 頚部では第 3と第 4 大動脈弓間の背側大動脈が消失し その遠位が内頚動脈を作る * 反回神経 ( 迷走神経の枝 下から上へ走る ) は第 6 咽頭弓に分布し 喉頭へ向かうとき第 6 大動脈弓の下を回る 右側では第 6 大動脈弓遠位部が消失のため反回神経は上方へ移動し右鎖骨下動脈の下を回る 左では第 6 大動脈弓遠位部から変化する動脈管 ( 動脈管索 ) の下 ( 左 ) を回る ( 右図の迷走神経に加えて反回神経を書き込むこと ) 解剖学各論

13 1-3. 節間動脈背側大動脈から30 対程度の背側節間動脈が出て 体節間を通過して周囲に分布する 頚部では合流し縦に走る椎骨動脈が形成され 胸部では肋間動脈と変化し 腰部では腰動脈となる 腰部第 5 対の節間動脈は総腸骨動脈を形成する 1-4. 卵黄嚢動脈と臍動脈卵黄嚢動脈は多数の左右対の腹側の小動脈として卵黄嚢に分布し 背側大動脈が1 本になり卵黄嚢が胚子に組み込まれる際に背側腸間膜内において無対となり 最終的には消化器に分布する3 本 ( 無対 ) の動脈 ( 将来の腹腔動脈 上腸間膜動脈 下腸間膜動脈 ) となる 一対の臍動脈は 総腸骨動脈と結合する 生後 臍動脈の起始部は内腸骨動脈および上膀胱動脈として残るが 遠位部は臍動脈索となる 2. 静脈系の発生発生第 4 週 卵黄嚢静脈 臍静脈 主静脈の3 種の静脈系があり 静脈洞へつながっている 1 卵黄嚢静脈 : 卵黄嚢より静脈洞へつながる 2 臍静脈 : 胎盤より静脈洞へつながる 3 総主静脈 : 胎児の血液を静脈洞へ運ぶ 主静脈は胎児頭部の血液を運ぶ前主静脈と 頭部を除く部位の血液を運ぶ後主静脈があり 両者は合して総主静脈 common cardinal v. として静脈洞へ注ぐ 2-1. 卵黄嚢静脈 vitelline veins 左右の卵黄嚢静脈は十二指腸の周囲で2 本の静脈間吻合を形成し ついで横中隔 ( 後に肝臓 ) 内に侵入しつつ静脈洞に注ぐ 肝臓内に侵入した卵黄嚢静脈は著しく発達した静脈網 ( 肝類洞 ) を形成する 肝と静脈洞間の卵黄嚢静脈を肝心臓路という 十二指腸周囲の2 本の卵黄嚢静脈間吻合は1 本の門脈となる 左卵黄嚢静脈は退化するが 右卵黄嚢静脈の遠位部は上腸間膜静脈となる 左静脈角の退化により左肝心臓路は退化し 肝臓の左側からの血液は右肝心臓路に注ようになる その結果 右肝心臓路は強大となり 下大静脈の肝臓部となる 2-2. 臍静脈 umbilical veins 左右の臍静脈は肝臓の両側を通って静脈洞に注ぐ ついで臍静脈と肝類洞間に交通が生じる この交通が発達するにつれ 右臍静脈の全てと左臍静脈の近位部 ( 肝臓と静脈洞の間 ) が消失する こうして胎盤の動脈血は左臍静脈の遠位部 ( 臍静脈 ) により肝臓へ注ぐようになる 胎盤循環の増大とともに 左臍静脈の遠位部と右肝心臓路 ( 下大静脈 ) 間に短絡路が形成される ( 静脈管 ductus venosus アランチウス管) 静脈管を介して胎盤からの血液は肝類洞を経ずに右肝心臓路を経て心臓に流入する 出生後 左臍静脈は肝円索になり 静脈管は静脈管索になる 解剖学各論

14 2-3. 前主静脈第 8 週 左右の前主静脈間に吻合が形成される ( 前主静脈間吻合 ) 左の前主静脈の近位部は退化するので 左前主静脈は前主静脈間吻合を通り右前主静脈に注ぐ この吻合路は左腕頭静脈となり また右前主静脈の近位部と右総主静脈は上大静脈となる 左前主静脈の近位部は退化するが 左総主静脈との結合部は残り 総主静脈や左静脈洞角と共に左心房斜静脈 ( マーシャル静脈 ) と冠状静脈洞になる 2-4. 後主静脈胚子尾側の静脈潅流を司り やがて消失する 残った部分は奇静脈の起始部と総腸骨静脈のみとなる 2-5. 主下静脈後主静脈についで 主下静脈が発生し 後主静脈に注ぐ 左右の主下静脈は吻合する ( 主下静脈吻合 ) 遠位部は性腺静脈 ( 卵巣 精巣静脈 ) となる 左側の血液は主下静脈吻合を介して右主下静脈に注ぐため 右主下静脈が主要な静脈系となり下大静脈の前腎部になる 2-6. 主上静脈後主静脈の退化に伴い 主上静脈が発生し 主下静脈と吻合をつくる 右の遠位部が発達し 下大静脈の後腎部となる 主上静脈と主下静脈の吻合部は右側が下大静脈 ( 腎部 ) を形成する 近位部の主上静脈は奇静脈と半奇静脈となる 2-8. 下大静脈肝臓部 : 右肝心臓路 ( 右卵黄嚢静脈 ) に由来前腎部 : 右主下静脈に由来腎部 : 主下静脈と主上静脈の吻合部に由来後腎部 : 右主上静脈に由来 解剖学各論

15 3. 胎児循環 fetal circulation 胎盤 ( 物質交換を行う ) 臍静脈 (1 本 ) 静脈管を通り下大静脈または門脈 ~ 肝静脈を経て下大静脈 右心房 ( 大部分の血液は ) 卵円孔 左心房 左心室 大動脈 全身 ( 右心房に入った一部は 右心室 肺動脈 動脈管 大動脈 ) 内腸骨動脈 臍動脈 (2 本 ) 胎盤 3-1. 特徴 1 臍静脈から来る動脈血は下大静脈を経て右心房に入るが その血流の大部分は卵円孔に向かい そのまま左心房 左心室に入る 2 上大静脈を経る静脈血は右心房 右心室をへて肺動脈へ入り 動脈管を経て大動脈に合流する ** 動脈管が大動脈につながる部位は上半身への動脈 ( 腕頭動脈 左総頚動脈 左鎖骨下動脈 ) が分岐した後であるため 上半身の動脈には左心室経由の動脈血主体の血液が流れ 結果上半身の発育が良くなる ( 動脈管を経た血液は右心室経由の静脈血が混合する ) 3-2. 出生後の変化 1 胎盤の剥離と臍動静脈の結紮による胎盤循環の停止 ( 臍動脈と臍静脈は閉塞し 生後 3~5 週でそれぞれ臍動脈索と肝円索になる ) 2 動脈管の収縮閉塞 ( 肺動脈の血管抵抗が下がり肺に血液が流れる )( 初呼吸 産声があがる ) ( 生後 6~8 週で 動脈管索になる ) 3 卵円孔の閉鎖 ( 肺を経た血液により左心房の血圧が上昇することによる )( 更に肺に血液が流れるようになる )( 生後 6~8ヶ月で卵円窩 ) 4 静脈管は閉塞し 数日から数週で静脈管索になる 4. リンパ系の発生胚子期終わりに次の原始リンパ嚢が出来る 頚リンパ嚢 : 鎖骨下静脈と前主静脈の近くに2 個腸骨リンパ嚢 : 腸骨静脈と後主静脈の近くに2 個腹膜後リンパ嚢 : 腸間膜基部に1 個乳糜槽 やがてこれらリンパ嚢からリンパ管がつながり 頚リンパ嚢と乳糜槽の間は左右の胸管が繋ぐ やがて右胸管の遠位部と左胸管の近位部からなる1 本の胸管となる リンパ嚢は乳糜槽を除いてリンパ節群に変化する 解剖学各論

16 呼吸器系 Respiratory System 鼻から気管支までを respiratory tract と言う 上気道は鼻 ~ 喉頭 下気道は気管より末梢の部位 機能としては 1 ガス交換のための広い面積を作る 2 空気の出し入れを行う 3 乾燥や温度変化から保護 4 異物から保護 5 発声 6 血圧の調節を補助し体液のpHを保つ などがある 1. 鼻腔 nasal cavity 2. 副鼻腔 paranasal sinus 3. 咽頭 pharynx 4. 喉頭 larynx 5. 気管 trachea と気管支 bronchus 気管は食道の前に位置し の高さ ( 輪状軟骨下縁 ) で喉頭から続き 第 4 胸椎 ( 胸骨角 ) の高さの気管分岐部で左右の気管支に分かれる 長さ10~13cm 径 1.5~2cm 多列線毛上皮の粘膜 混合線である気管 ( 支 ) 腺を多数含む (1) 気管軟骨 気管支軟骨 tracheal cartilages bronchial cartilages 気管 気管支の壁にある馬蹄形の硝子軟骨 気管には15~20 個あり 輪状靭帯により上下が連なる 気管 ( 支 ) 軟骨の後方が欠けているために そこには平滑筋が張り 膜性壁と呼ぶ (2) 気管支は左右差がある 1 右の気管支は左より 2 右の気管支は左より垂直軸に 3 右の気管支は左より 6. 肺 lung 半円錐形で左右の胸腔を満たす1 対の器官 右肺が1200ml 600g 左肺が1000ml 500g 横隔面 肋骨面 縦隔面の3 面からなる 上方の尖っている部分を apex 下面を base という 肺尖は鎖骨の上方にまで達し 前方に鎖骨下動脈静脈がある 左肺には鋭い切れ込みがあり 心切痕 cardiac notch と言う 内側 ( 縦隔面 ) のほぼ中央に気管支 肺動脈静脈 気管支動静脈 リンパ管 神経が出入する部位があり hilum of lung と言い 第 5~7 胸椎の高さに位置する 肺門を通る組織をまとめて root of lung という (1) 肺葉 lobes 1 右肺 : 水平裂 horizontal fissure と斜裂 oblique fissure により上葉 superior lobe 中葉 middle lobe 下葉 inferior lobe の3 葉に分けられる 2 左肺 : 斜裂により上葉と下葉の2 葉に分けられる (2) 肺区域 bronchopulmonary segments : 肺葉はさらに約 10の肺区域に分かれる 肺区域は周囲と独立した気道系 ( 区気管支 ) と血管系をもつ単位であり 肺切除の単位となる (3) 気管支 bronchi lobar bronchus ( 上葉支 中葉支 下葉支 ) segmental bronchus bronchiole 肺胞管 alveolar duct alveolus (4) 血管系 1 機能血管系 : 肺動脈と肺静脈 ガス交換を行うための血管 肺循環または小循環を行う血管系 肺動脈は上行大動脈の後 気管支の前を通り 肺内では気管支に沿う 2 栄養血管系 : 気管支動脈 ( 胸大動脈や肋間動脈より分枝 2~3 本 ) と気管支静脈 肺門を通り 肺を栄養する 肺組織自体に酸素を与え 栄養を与える血管系 解剖学各論

17 7. 胸膜 pleura と胸膜腔 肺表面と胸壁の内面をおおう漿膜を胸膜という 呼吸運動に際し 肺表面と胸郭内腔との摩擦を防ぐ 左右の胸膜腔を作る (1) : 肺胸膜 visceral pleura : 肺の表面を覆う胸膜 肺葉間にも入り込む (2) parietal pleura : 胸壁を裏打ちする胸膜 肋骨胸膜 横隔胸膜 縦隔胸膜に分かれる (3) 肺間膜 pulmonary ligament : 臓側胸膜は肺門で折り返して胸郭を裏打ちする壁側胸膜に移行する 移行する部は 上部では肺根を包むが 下部では2 枚が合わさり肺間膜となる (4) pleural cavity : 臓側胸膜と壁側胸膜によりできる閉鎖空間で 中に胸膜液 pleural liquor がある 肺の前縁と下縁の胸膜腔は広がり胸膜洞と言い 肋骨縦隔洞 ( 前縦隔の左右 ) と肋骨横隔洞がある 呼吸運動 : 吸気と呼気 胸式呼吸 : 胸郭の形の変化を伴う呼吸 腹式呼吸 : 横隔膜の形の変化を主体とする呼吸 安静呼吸 ( 平静呼吸 ) : 吸気時に横隔膜と外肋間筋が 呼気時に腹壁筋 ( 腹横筋が主 ) と内肋間筋が働く 深呼吸 : 特に吸気時に更に斜角筋群と肋骨挙筋が加わり 強制呼吸となると吸気時に大胸筋 小胸筋 前 鋸筋 胸鎖乳突筋などが加わる 吸気時に胸郭が広がると 胸膜腔は大気圧よりも圧力が低くなり ( 陰圧となり ) 肺容積が広がることに伴い肺 中に空気が流れ込む 呼気時には胸腔の容積が狭くなり胸膜腔の陰圧がなくなると肺は自らの弾性により 収縮し肺容積が狭くなり 肺から空気が押し出される 胸郭の拡張 1 肋骨の挙上による胸郭横径の拡大 2 胸骨の前方への移動 ( 肋骨の挙上に伴う ) による胸郭前後径の拡大 3 横隔膜の収縮による胸郭下部の容積拡大 解剖学各論

18 呼吸器系の発生 第 4 週 前腸の腹側より肺芽 lung bud ( 呼吸器憩室 respiratory diverticulum) が膨らみ 尾方に伸張する やがて左右の壁から気管食道稜 tracheoesophageal ridge が形成される 次いで これらが融合することで気管食道中隔 tracheoesophageal septum が形成されると 背側の食道と腹側の気管 肺芽が分かれ 喉頭口においてのみ連絡を保つ 肺芽先端は2 個の気管支芽を作り 発達して主気管支 (1 次気管支 ) となり 更に2 次気管支が形成される やがて肺芽は ( 心腹膜管という ) 体腔中へ伸び出す ( 心腹膜管が変化し ) 原始胸膜腔が形成されると 肺芽 肺の表面を覆う中胚葉は臓側胸膜 体壁内面の中胚葉は壁側胸膜となり その間は胸膜腔となる 気管支の分岐は第 6ヶ月までに17 回におよび 生後更に6 回の分岐が見られる ( 成熟して23 分岐 ) 第 7 ヶ月頃 呼吸細気管支の上皮細胞が扁平化し (Ⅰ 型肺胞上皮細胞 ) 毛細血管に囲まれた原始肺胞となる この頃 Ⅱ 型 肺胞上皮細胞も発生し 出生直前に界面活性物質を多量に産生する 出生前には呼吸運動が始まり 羊水を気管や肺の中に吸引する この羊水は生後呼吸を開始すると 肺胞周囲の毛細血 管やリンパ管から吸収され 空気で満たされるようになる 解剖学各論

19 消化器系予習 引き出し線の構造物の名称を記入 上図 : 消化器系概略下図 : 正中矢状断図 解剖学各論

20 消化器系 Digestive System 1. 消化器系 : 食物を取り入れ消化吸収を行う一連の器官 摂食 機械的処理 消化 分泌 吸収 凝縮 排泄 防御を司る 1-1. 中腔性器官 digestive tube, alimentary canal 1 mucosa : 粘膜上皮 粘膜固有層 粘膜筋板 粘膜下組織 粘膜は粘液により常に濡れている 2 muscular layer : 平滑筋の層 主に内輪筋層と外縦筋層から出来る 3 serosa : 腹膜 単層扁平上皮からなる 1-2. 実質性器官 digestive gland 1 実質 : 腺組織 2 被膜 : 器官の表面を覆う結合組織性の膜 被膜は実質に侵入して小葉間結合組織となり 小葉に分ける 2. 口腔 oral cavity 3. 口蓋 palate 4. 歯 teeth 5. 舌 tongue 6. 唾液腺 salivary glands 7. 口峡 fauces 8. 咽頭 pharynx 9. 食道 esophagus の高さで咽頭に続き 頚部 ( ) では頚椎の前 気管の後に位置し 胸腔 ( ) ではやや左に位置し胸椎の前 気管と心臓の後を通り 第 11 胸椎の前左で横隔膜の食道裂孔を貫いて胸腔から腹腔に入り ( ) 胃に続く 長さ約 25cm 9-1. : 内腔が狭く広くなりにくいため 物が引っかかり易い 癌発生が多い部位 1 起始部 : 下咽頭収縮筋により狭くなっている 2 気管分岐部 : 左気管支と大動脈弓により狭くなる 3 横隔膜貫通部 9-2. 構造 : 通路としての働き 1 粘膜 : 角化した重層扁平上皮 食道腺 ( 粘液腺 ) が少数存在する 粘膜下組織に静脈叢がある 2 筋層 : 内輪層と外縦層からなる 上部は横紋筋 下部は平滑筋 中間では両者からなる 3 外膜 : 食道には漿膜がなく 結合組織性の膜 ( 外膜 ) がある 腹部食道のみ腹膜に覆われる 10. 胃 stomach 噴門で食道に続き 幽門で十二指腸に接続する袋状器官 右上部で肝臓 左上部で横隔膜 ( 間接的に心臓 ) や脾臓 後部は膵臓と左腎臓 下部は横行結腸に接する 肉眼構造 1 cardia : 食道の移行部 第 11 胸椎の左前で食道から続く部分 第 7 肋骨の胸骨付着部より2cm左 2 body : 胃の中央の部分 噴門の高さより左上方にふくれだしている部分を fundus という 解剖学各論

21 3 幽門部 pyloric region : 幽門洞 ( 幽門前庭 ) pyloric antrum と幽門管 pyloric canal からなる 幽門洞は幽門管の近位で膨隆する部分 幽門管は幽門の手前 3cmほどの管状部分である 4 pylorus : 十二指腸への移行部であり 幽門括約筋 pyloric sphincter muscle により内腔に隆起している 幽門は第 1 腰椎の右側に位置する 5 lesser curvature と greater curvature : 胃の上縁を小弯といい 下縁を大弯という 小弯には角切痕 angular notch がある (10-2. 組織構造 ) 1 粘膜 : 単層円柱上皮 胃腺 ( 噴門腺 胃底腺 固有胃腺 幽門腺 ) を形成する 2 筋層 : 3 層の平滑筋でできる筋層 最内層は斜線維 内層は輪走線維 外層は縦走線維 3 漿膜 ( 腹膜 ) : 外表層は腹膜により覆われる 大弯には大網が 小弯には小網が付着する * 腹腔神経叢を作る自律神経ニューロンを書き込んでください ( 右図 ) ( 自律神経系参照 ) キーワード : 脊髄側角 交感神経幹 大内臓神経 小内臓神経 椎前神経節 腹腔神経節 迷走神経 筋層間神経節 11. 小腸 small intestine 幽門で胃に続き 大腸に繋がる 全長 6~7m ほど 十二指腸 空腸 回腸の 3 部からなる 組織構造 : 粘膜 筋層および漿膜の3 層 1 粘膜 : 単層円柱上皮からなる 上半部では粘膜ヒダは不規則で少数であるが 下半部になると規則正しい輪状ヒダが見られる 絨毛 腸腺 ( 腸陰窩 ) リンパ小節 ( 多数の孤立リンパ小節がある 集合リンパ小節 : Peyer's patches も見られる ) 中心乳糜腔 : 絨毛の中にあるリンパ管 脂肪を吸収する 2 筋層 : 内輪外縦 十二指腸 duodenum 全体としてC 字形で 膵頭が入り込む 約 25cm 腸間膜を欠く ( ) 1 上部 : 第 1 腰椎の右前方に位置 後右へ走り 上十二指腸曲で下行部となる 2 下行部 : 第 2 腰椎の右側で下行している部分 下十二指腸曲で水平部となる 3 水平部 : 第 3 腰椎の前方 腹大動脈と下大静脈の前 4 上行部 : 第 2 腰椎の左側 空腸との境界を duodenojejunal flexure と呼ぶ 下行部の内腔に十二指腸縦ヒダがあり その下端に ( ファ-タ- 乳頭 ) greater/major duodenal papilla, Vater s papilla があり ここに膵管と総胆管が開く 小十二指腸乳頭もある 解剖学各論

22 11-3. 空腸 jejunum と回腸 ileum 全長で5-6 m ほど 空腸が前 2/5 回腸は後 3/5を占める 両者の間に明確な境界は無い 内腔には粘膜のヒダである輪状ヒダが多数あり 特に空腸上半に多い 腸間膜を持ち 後腹壁に繋がれる 12. 大腸 large intestine 盲腸 結腸 直腸からなる 全長 1.5-2m 程 組織構造 : 粘膜 筋層 漿膜の3 層 1 粘膜 : 単層円柱上皮 直腸下端は重層扁平上皮 絨毛はない 2 筋層 : 平滑筋 ( 内輪外縦 ) 外縦層は3か所で特に発達し結腸ヒモを形成する 盲腸 cecum 結腸の始部で 回腸開口部 ( 回盲口 ) の下方に位置し 下端は盲端となり 虫垂が付く 5cmほど 腸間膜を欠く 1 ( バウヒン弁 ) ileocecal valve (Bauhin's valve) : 回盲口の盲腸内への突出により形成される弁 2 虫垂 vermiform appendix : 臍と右の上前腸骨棘を結ぶ直線の外側 1/3 にある ( マック バーネー点 McBurney's point) 多数の集合リンパ小節がある 長さ6~8cm 結腸 colon 1 ascending colon : 右後腹壁の腹膜下にある 右腎臓の下で曲がる ( 右結腸曲 ) 2 transverse colon : 胃大弯の下を左へ走る 脾臓の下で曲がる ( 左結腸曲 ) 3 descending colon : 左後腹壁の腹膜下 4 sigmoid colon : 左腸骨窩から骨盤上口 * 結腸間膜 mesocolon : 横行結腸と S 状結腸は腸間膜を持つが ( 横行結腸間膜 S 状結腸間膜 ) 上行結腸と 下行結腸は発生過程で腸間膜を失い 半分ほどが腹膜で覆われ後壁に付着する ( ) 大腸の肉眼的特徴 1 taeniae coli : 結腸の縦走筋が集まったもの 直腸に向かうと全体に広がる 1) 大網ヒモ omental taenis : 結腸の前壁にあるヒモで 横行結腸ではここに大網が付着する 2) 間膜ヒモ mesocolic taenia : 結腸の後壁にあるヒモで ここに結腸間膜が付着する 3) 自由ヒモ free taenia : 大網ヒモと間膜ヒモの間のヒモ 2 sacculation と semilunar folds : 結腸ヒモにより結腸は長軸方向に短縮する結果 外方に膨隆し 内方に向かい突出する 前者を結腸膨起 後者を結腸半月ヒダという 数cmの構造 3 epiploic appendices : 大網ヒモと自由ヒモに付着する腹膜で覆われた脂肪組織の塊 13. 直腸 rectum 第 3 仙椎の位置でS 状結腸から続き 直腸膨大部と肛門管からなり 肛門 anus で終わる 長さ20cm 仙骨前面を弯曲に沿って下行し 尾骨を過ぎた後 後方に屈曲し 肛門管となる 直腸上部には直腸間膜があるが 下部は漿膜を欠く 解剖学各論

23 1 直腸膨大部 rectal ampulla : 糞便で膨隆する部分 直腸横ヒダ transverse folds of rectum がある 2 肛門管 anal canal : 骨盤隔膜を貫いてから 肛門まで 3cmほど 1) 肛門柱 : 上部の縦のヒダ 下端の横ヒダを肛門弁 anal valves という 2) 肛門洞 : 肛門柱間の凹み 3) 痔帯 : 肛門弁より下の帯状の隆起 筋層の内輪層が厚い ( ) 重層扁平上皮に移行する 粘膜下に静脈叢が発達する 3 肛門 : 内肛門括約筋と外肛門括約筋がある 内肛門括約筋は 筋層の内輪層が発達したもので 平滑筋で自律神経支配 外肛門括約筋は骨格筋で体性神経支配 ( 陰部神経 ) 14. 肝臓 liver 腹腔の右上腹部 ( 右季肋部 ) で横隔膜直下に位置する 1200gくらい 大きく右葉と左葉に別れ 横隔面と臓側面がある 肉眼構造 * 右葉と左葉の境界 : 上面では肝鎌状間膜 下面では肝円索裂と静脈管索裂 1 右葉 right lobe 1. 右葉 ( 狭義 ) 2. 方形葉 quadrate lobe 3. 尾状葉 caudate lobe 2 左葉 left lobe 横隔面 : 上面 前面や右側面を含む 横隔膜に接する凸面 1 falciform ligament : 肝臓の左葉と右葉の表面を覆う腹膜が肝臓から離れて出来る間膜 2 coronary ligament : 無漿膜野周辺の間膜 3 bare area : 肝臓上面の後部の腹膜に覆われていない部分 横隔膜に密接する 臓側面 : 後下面 H 字形の切れ込みがあり 右葉 方形葉 尾状葉 左葉に分かれる 胃圧痕 食道圧痕 十二指腸圧痕 結腸圧痕 腎圧痕 副腎圧痕がある 1 porta hepatis : H 字の切れ込みの中央 門脈 肝動脈 リンパ管 迷走神経 肝管が通過 2 左矢状裂 : H 字の切れ込みの左 前部が肝円索裂 後部が静脈管索裂である 3 右矢状裂 : H 字の切れ込みの右 前部が胆嚢窩 ( 胆嚢が収まる ) 後部が大静脈溝( 下大静脈が入る ) である 組織構造 1 小葉間結合組織 ( グリソン鞘 ) : 被膜から肝臓内に入り込んだ組織は 肝臓を肝小葉に分ける この組織を小葉間結合組織と言い 中に小葉間動脈 小葉間静脈 小葉間胆管がある 2 肝小葉 : 小葉間結合組織が分ける実質で 肝の機能単位 肝細胞は中心静脈を中心に肝細胞索として放射線状に配列する 肝細胞索の間に洞様毛細血管が 肝細胞の間に毛細胆管がある 肝臓の血管系 1 栄養血管系 : 動脈血が流れ込み肝細胞に酸素を与え栄養する 総肝動脈 固有肝動脈 小葉間動脈 洞様毛細血管 中心静脈 肝静脈 下大静脈 2 機能血管系 : 静脈血であるが 腸管で吸収された物質などを肝細胞に輸送し 肝としての働きを行う 門脈 小葉間静脈 洞様毛細血管 中心静脈 肝静脈 下大静脈 肝臓の導管系 : 毛細胆管 小葉間胆管 右葉内と左葉内の肝管 ( 詳細は次項 胆路で ) 解剖学各論

24 15. 胆嚢 gall bladder 肝臓に接して下面 ( 胆嚢窩 ) に位置する 腹膜に覆われる 底 体 頚の3 部からなる (1) 胆路 : 肝細胞の分泌する胆汁 毛細胆管 小葉間胆管 右と左の肝管 肝管 hepatic duct ( 胆嚢からくる胆嚢管 cystic duct と合流 ) common bile duct ( 膵管と合流 ) 胆管膵管膨大部 hepatopancreatic ampulla greater/major duodenal papilla, Vater s papilla (2)( 胆膵管 ) 膨大部括約筋 オッデイの括約筋 Oddi's sphincter : 胆管膵管が大十二指腸乳頭に開く部分の括約筋 16. 膵臓 pancreas 第 1~ 第 3 腰椎の高さで 後腹壁に位置する 長さ15cm 重さ70g 前方には胃 横行結腸などが 後方には総胆管 門脈 腹大動脈 下大静脈などがある 腸間膜の中に発生するが 後腹壁に癒着して 腹膜後器官になる 1 head : 膵頭はC 字状の十二指腸にはまり込む 第 1~3 腰椎の右 2 膵体 body 3 膵尾 tail 4 鈎状突起 uncinate process : 膵頭が 下方に突出した部分 5 膵切痕 pancreatic notch : 鈎状突起がカギ状に曲がる凹部 上腸間膜動静脈が通過 1) 外分泌部 exocrine pancreas : 膵液を分泌する終末 ( 腺房 ) からなる 1 pancreatic duct は 膵尾に始まり膵臓後方を走り 膵頭で下方に曲がり 総胆管と共に大十二指腸乳頭で十二指腸に注ぐ 2 副膵管 accessory pancreatic duct は細く ( 無いことも ) 小十二指腸乳頭に開く 2) 内分泌部 endocrine pancreas : ランゲルハンス島 islets of Langerhans 17. 腹膜 peritoneum と腹膜腔 腹膜は (visceral peritoneum 臓側板 : 臓器の表面を覆う ) と (parietal peritoneum 壁側板 : 腹壁の内面を覆う ) からなる 両者の移行する部分を腸間膜 mesentery といい 複雑な形態を示す 腹膜腔 peritoneal cavity : 壁側腹膜と臓側腹膜により閉じられた空間 中に腹膜液 peritoneal fluid を容れる ** ある retroperitoneal organs : 腹膜腔の後にある臓器を腹膜後器官または後腹膜器官と呼ぶことが 十二指腸 膵臓 上行結腸 下行結腸 腎臓 副腎 尿管 腹大動脈 下大静脈 交感神経幹など 18. 腸間膜 腹側胃間膜 ( 前胃間膜 ) ventral mesogastrium 胃および十二指腸の上部と前腹壁の間にある 腹側胃間膜の間に 肝臓および腹側膵原基が発生する 1 肝鎌状間膜 falciform ligament of liver : 腹側胃間膜のうち 前腹壁と肝臓の間の部分 臍から始まり 肝臓の上面 ( 横隔面 ) に至る 肝鎌状間膜の下縁に肝円索 round ligament of liver ( 臍静脈の遺残 ) がある 2 肝冠状間膜 coronary ligament と三角間膜 triangular ligament of liver : 肝鎌状間膜は 肝臓の上面で右側の腹膜が右葉上面を包んだ後 右三角間膜に 左の腹膜が左葉の上面を包んだ後 左三角間膜になり その間は肝冠状間膜として 横隔膜下面の腹膜へと移行する 肝臓上面の一部は 腹膜で覆われず横隔膜下面に接するので 無漿膜野と呼ばれる 解剖学各論

25 3 lesser omentum : 肝臓下面と胃の小弯および十二指腸上部との間の部分 胃の回転により右の腹腔は胃の後ろに移動し omental bursa ( 肝臓 小網 胃の後 膵臓 横行結腸間膜 横行結腸の前 ) という 1) 肝十二指腸間膜 : 腹側胃間膜の遊離縁を作り 肝門と十二指腸上部を連結する 門脈 肝動脈 迷走神経 総胆管 リンパ管が通過 小網の右端に網嚢孔 epiploic foramen ( 網嚢への入り口 ) を作る 2) 肝胃間膜 : 肝臓下面と胃小弯の間の部分 背側胃間膜 ( 後胃間膜 ) dorsal mesogastrium 胃と後腹壁の間 胃の回転に伴い大きく変形する 後胃間膜内に脾臓が発生する 1 greater omentum : 胃の回転に伴い背側胃間膜が胃の左下方 ( 大弯 ) で前頭断面の位置となり 前下方に垂れ下がった部位 横行結腸が胃の下に位置するため 背側胃間膜 ( 大網 ) は 横行結腸の前面と横行結腸間膜に癒合する 2 胃結腸間膜 : 胃と横行結腸の間の大網の部分 3 胃脾間膜 : 背側胃間膜のうち胃と脾臓の間の部分 4 胃横隔間膜 : 背側胃間膜のうち胃と横隔膜の間の部分 小腸間膜 ( 狭義の腸間膜 ) mesentery 空腸から回腸に着く腸間膜 背側腸間膜に由来 腸間膜の付着部 ( root of mesentery) は長さ15 cm 程で 左上方から右下方に走り後腹壁にある 腸間膜根から小腸間膜は扇状に広がる (18-4) 虫垂間膜 結腸間膜 mesocolon 横行結腸間膜とS 状結腸間膜がある 上行結腸と下行結腸の結腸間膜は失われる (18-6) 直腸間膜 mesorectum : 直腸上部 の後壁と仙骨の間を結合 解剖学各論

26 18-4. 腹膜のくぼみやヒダ 1. 腹腔前壁 1 正中臍ヒダ : 臍と膀胱を結ぶ腹膜のヒダ ( 尿膜管索 尿膜管の名残 ) による 2 内側臍ヒダ : 臍と膀胱体の側壁を結合する腹膜のヒダ ( 臍動脈の名残 ) による 3 外側臍ヒダ : 内側臍ヒダの外側のヒダ 下腹壁動静脈による 4 膀胱上窩 : 1と2の間のくぼみ 5 内側鼠径窩 : 2と3の間のくぼみ 6 外側鼠径窩 : 3の外側のくぼみ に相当する 2. 腹腔の底部 1 直腸膀胱窩 : 直腸と膀胱の間の陥凹 男 2 直腸子宮窩 : 直腸と子宮の間の陥凹 Douglas pouch ともいう 女 3 膀胱子宮窩 : 膀胱と子宮の間の深い陥凹 女 3. 腹膜陥凹 1 上 下十二指腸空腸陥凹 : 十二指腸空腸曲の上下にある 上 下十二指腸ヒダが縁取る 2 上 下回盲陥凹 : 回腸と盲腸の接続部の上下にある 回盲ヒダがある 3 盲腸後陥凹 : 盲腸の後方にある 入り口に盲腸ヒダがある 4 横隔膜下陥凹 : 肝臓横隔面と横隔膜との間 肝鎌状間膜により左右に分けられる 5 肝腎陥凹 : 肝右葉と右腎臓との間の陥凹 消化器系の発生 第 4 週 原始腸管 primitive gut ( 原始腸 ) が形成され その内胚葉から消化管上皮と腺が発生する 内胚葉を取り巻く間葉 ( 中胚葉 ) からは消化管壁の筋 結合組織が発生する 原始腸管から次の構造が発生する 1 咽頭腸 ( 咽頭 ) pharyngeal gut 口咽頭膜から肺芽分岐部まで 口腔 咽頭 舌 扁桃 唾液腺 呼吸器系 2 前腸 foregut 肺芽分岐部から肝臓出芽部まで食道 胃 総胆管開口部より近位の十二指腸 肝臓 胆嚢と胆管系 膵臓 食道の大部分を除き腹腔動脈の血流を受ける 3 中腸 midgut 肝臓出芽部から中腸後腸境界まで十二指腸遠位と空腸回腸 盲腸 虫垂 上行結腸 横行結腸の近位 2/3 上腸間膜動脈の血流を受ける 4 後腸 hindgut 中腸後腸境界から排泄腔膜まで横行結腸遠位 1/3, 下行結腸 S 状結腸 直腸 肛門管上部 膀胱と尿道の上皮 ほとんどが下腸間膜動脈の血流を受ける 解剖学各論

27 1. 食道発生第 4 週頃 咽頭腸と前腸の境界に肺芽が出来 次第に気管食道中隔により前後の二つの管に分離され 背側に食道 腹側に気管 肺が出来る 食道上部の筋層は横紋筋で構成され 第 6 咽頭弓 ( 鰓弓 ) 由来の間葉より出来る 下部は平滑筋により構成され, 臓側中胚葉由来の間葉よりなる 2. 胃 2-1. 胃の回転 : 発生第 4 週頃 前腸の拡張部として出現した胃は数週間の間に位置と形を大きく変える まず長軸 ( 頭尾軸 ) の周りに90 度回転し 左側が前方に移動する この頃 胃の後部 ( 回転して左側に位置する ) が前部 ( 回転して右側に位置する ) よりも著しく成長し 胃の後部 ( 回転して左側 ) が大弯となり 前部 ( 回転して右側 ) が小弯となる 次に前後軸を中心にやや回転する 頭方 端の大弯部分は左上で胃底となり 尾方端 は右上方に大きく移動し幽門部を形成する 2-2. 胃間膜 mesogastrium : 胃は腹側 ( 前 ) 胃間膜と背側 ( 後 ) 胃間膜を持ち これらも胃の形成に合わせて複雑な形態を作る 胃の長軸方向での回転により背側胃間膜は左側に伸び 胃の後ろに網嚢と言う空間を形成する ( 胃の後ろにある腹膜腔が網嚢 ) 背側胃間膜は伸長を続け ( 特に大弯に近い部位 ) 胃の前後軸中心の回転により大弯から下方に向くようになる ( 大網の形成 ) 大網は胃から続く前面と後腹壁に続く後面があり 間は網嚢であるが 後にこれらは癒合し一枚の大網となり ( さらには覆っていた横行結腸間膜とも癒着 ) 網嚢は胃の後ろに限られるようになる 背側胃間膜中には脾臓が発生し 胃と脾 臓をつなぐものが胃脾間膜 脾臓と後腹壁を つなぐのが横隔脾ヒダと脾腎ヒダとなる 解剖学各論

28 解剖学各論

29 3. 十二指腸 胃の前後軸中心の回転および接する膵臓の発育により右に移動し C 字型のループを作る 更に後腹壁に付着する結果 背側十二指腸間膜は消失し ( ただし十二指腸上部には残る ) 腹膜後位に位置するようになる ( 腹膜後器官 ) 解剖学各論

30 4. 肝臓と胆嚢発生第 4 週頃 前腸末端の内胚葉性上皮の膨らみとして生じ ( 肝芽 liver bud 肝憩室 hepatic diverticulum) 横中隔の中 ( 後に横中隔から腹側胃間膜が生じるため 結果として腹側胃間膜中となる ) へ伸び出し 肝細胞と毛細血管が形成される 前腸と肝芽との連絡部は総胆管となり 胆管から腹方へ胆嚢と胆嚢管が伸び出す 胆汁産生は発生第 12 週頃から開始 肝臓は第 10 週で体重の10% を占める ( 出生時には5%) 肝臓と腹膜 : 肝臓が腹側胃間膜中で成長し 肝臓と前腸の間は小網 肝臓と前腹壁の間は肝鎌状間膜となる 小網は 肝臓から胃小弯にかけての肝胃間膜 肝臓から十二指腸上部にかけての肝十二指腸間膜の2つとして存在する 肝鎌状間膜は肝臓から前腹壁にかけてとなる 小網が隔てる後ろの腹膜腔 ( 胃の回転により右の腹膜腔が移動 ) は網嚢となる 肝十二指腸間膜の自由縁は総胆管 門脈 固有肝動脈を含み 網嚢孔の上縁となる 肝臓表面は腹膜に覆われるが 頭方の一部は横中隔と接したまま残り ( 横中隔の領域が横隔膜となるため ) 将来は横隔膜に接した無漿膜野となる 5. 膵臓十二指腸上皮に由来する背側膵芽 dorsal pancreatic bud ( 背側十二指腸間膜の中 大きい 内部に背側膵管 ) と腹側膵芽 ventral p. b. ( 総胆管の入り口 肝十二指腸間膜の中 小さい 内部に腹側膵管 ) から出来る 十二指腸の形態変化により腹側膵芽 ( および胆管 ) は背側に移動し 背側膵芽の後下方に位置するようになり 後に癒合する 腹側膵芽は膵臓の鈎状突起と膵頭下部を作り 背側膵芽は他の部位を作る 膵芽の癒合による膵臓形成に伴い 内部の膵管の変化が生じる 主膵管は腹側膵管と背側膵管遠位部により形成され 総胆管と共に大十二指腸乳頭に開く 背側膵管近位部は副膵管として小十二指腸乳頭に開口する 膵臓の尾部は背側胃間膜の基部 ( 後腹壁に付くところ ) に伸び やがて膵臓は後腹壁に癒着し 腹膜中ではなく腹膜後に位置するようになる ( 腹膜後器官 ) 膵島は膵組織から発生し A 細胞 B 細胞 D 細胞の順に発生し インスリン分泌は第 10 週頃から始まる 6. 脾臓 ( 前腸から発生するわけではない ) 第 5 週に背側胃間膜中の間葉から発生し 胃の回転に伴って左に移行し 左腎臓表面の腹膜と癒着する 7. 中腸 7-1. 中腸ループと生理的臍帯ヘルニア : 第 5 週 中腸は卵黄腸管 ( 卵黄嚢柄 ) により卵黄嚢と交通している 中腸の発育により中腸ループ intestinal loop と呼ばれる腸ループが上腸間膜動脈を中心に形成され さらなる伸長の結果 第 6 週に臍帯を通って胚外体腔へ脱出する ( 生理的臍帯ヘルニア physiological umbilical herniation) 中腸ループは卵黄腸管付着部を中心に頭側脚と尾側脚に分かれる 中腸ループは上腸間膜動脈を中心に回転し ( 前方から見て反時計方向に27 0 度 頭側脚が右から下に回る ) 更に頭側脚の空腸と回腸部分はヘアピン状のループを作る( 尾側脚はヘアピン状ループを作らない ) 7-2. ヘルニアの還元 : 第 10 週 腹腔の拡張などにより中腸ループが腹腔内に戻り始める 空腸近位部から戻り始め 腹腔内で左から右へと位置するようになる 盲腸芽 cecal bud ( 第 6 週に生じる 尾側脚の対腸間膜付着側 ) が最後に戻り はじめは腹腔右上部に位置するが 次第に下降し上行結腸と右結腸曲が出来る 虫垂が盲腸の下降中に発生する 解剖学各論

31 解剖学各論

32 7-3. 腸間膜 : 中腸ループと共に背側腸間膜は回転し 上行結腸は右で後腹壁に付き腸間膜が消失する結果 残りの部分は空腸起始部 ( 左上 ) から回盲部 ( 右下 ) にかけて付着線 ( 腸間膜根 ) を持つ腸間膜 ( 固有腸間膜 ) となる 8. 後腸横行結腸は背側腸間膜を持つが 大網と癒合する 下行結腸は左後腹壁で腹膜後部に位置する ( 上行結腸と下行結腸は胎生 4ヶ月頃 後腹壁に付着する ) S 状結腸の腸間膜 (S 状結腸間膜 ) は短いながら存在する 9. 排泄腔後腸終末部である排泄腔は 排泄腔膜 ( 排泄腔の内胚葉と体表の外胚葉からなる ) により体外と接する 排泄腔は尿膜と後腸の境から発する尿直腸中隔により腹方の尿生殖洞と背方の直腸 肛門とを隔てるようになり 第 7 週までに尿直腸中隔が排泄腔膜と癒合して ( ここは後の会陰腱中心 ) 腹側の尿生殖洞と尿生殖膜と背側の直腸 肛門管と肛門膜とに分ける 肛門膜の周囲の外胚葉隆起により肛門膜は肛門窩と呼ばれる陥凹の底になり 第 8 週に破れる 10. 肛門管肛門管上部 2/3は後腸から発生し 下 1/3 は肛門窩から発生し ( 血管支配は内陰部動脈となる ) 境界は肛門弁にみられる歯状線となる 解剖学各論

33 体腔の発生 発生第 3 週 側板中胚葉の中に多数の体腔空隙ができ ついで癒合し胚内体腔ができる すると中胚葉は壁側中胚葉層 ( 壁側板を形成 ) と臓側中胚葉層 ( 臓側板を形成 ) に分けられる 胚内体腔の内面を覆う細胞 ( 上皮性の細胞 ) は中皮で 胚内体腔内面を覆う漿膜となる 発生第 22 日に心臓領域の頭方に中胚葉の肥厚として横中隔 ( 将来の横隔膜の一部 ) が現れる 頭屈によりこれらの構造は腹側尾方に移動し 横中隔は心臓領域と卵黄嚢柄との間に位置するようになる 横中隔の発達により胸腔と腹腔は不完全ながらも区別されるが 前腸の両側に両腔をつなぐ心腹膜管が残る 胸腔内では胸心膜ヒダが側方から成長を始め 肺も成長する 胸心膜ヒダは胸腔内に伸び出し胸心膜となり ( 横隔神経が侵入する ) ついには左右がつながり正中で肺根に融合し 最終的には胸腔は心膜腔と左右の胸膜腔に分かれる 胸心膜は線維性心膜となり 中皮からなる心膜は漿膜性心膜となる 腹腔内には消化器が発生発達し 壁側板と消化器表面を 覆う臓側板との間は狭い空間となり腹膜腔となる 胸腔が分割された後も胸膜腔と腹膜腔は心腹膜管によりつながっている 横中隔の高さで 背側から胸腹膜ヒダが伸び出し胸腹膜となり やがて横中隔と癒合して第 7 週までに心腹膜管は閉じる 胸腹膜の辺縁は体壁から筋芽細胞が入り込み筋を形成する 結果として横隔膜は 1 横中隔由来の腱中心を含む大部分 2 左右の胸腹膜由来の部分 3 体壁に由来する辺縁部から構成される 横中隔は 発生第 4 週頃 頚体節に当たる部位に位置して 脊髄頚部第 3~ 第 5 分節の神経線維が横隔神経として侵入する その後 頚部胸部の発達に伴い胸体節と腰体節の間辺りに位置するようになる 結果 横隔神経は頚部から長い経路を通ることになる 更に胸腔内で胸心膜中を通る結果 横隔神経は心膜中を通過する 解剖学各論

34 頭頚部 1. 鼻腔 nasal cavity 鼻腔は 外鼻 ( 鼻骨と鼻軟骨など ) を外壁として 外鼻孔 nostrils に始まり 後鼻孔 choanae で咽頭 ( 鼻部 ) に続く 鼻粘膜 nasal mucosa でおおわれて出来た空間 鼻根 鼻背 鼻尖 鼻翼がある 内腔の正中にある壁 ( 鼻中隔 nasal septum) により左右に分かれる (1) 鼻腔の外側壁からは内方に伸びた3つのがある 1 上鼻甲介 superior nasal concha : 篩骨の一部 2 中鼻甲介 middle nasal choncha : 篩骨の一部 3 下鼻甲介 inferior nasal choncha : 独立した骨で上顎骨に付着 (2) 各鼻甲介の下方の空間をと言う 1 上鼻道 superior nasal meatus 2 中鼻道 middle nasal meatus 3 下鼻道 inferior nasal meatus : 鼻涙管が開口 * 総鼻道 : 鼻中隔の両脇で上中下鼻道に分かれていない部分 * 鼻咽道 : 鼻腔後方の各鼻道が合わさった部位 (3) 鼻腔 : 前後 6cmほどの空間 鼻中隔が無くなった後鼻孔で咽頭に続く 1 鼻前庭 : 鼻腔入り口 皮膚が続き 鼻毛が生える 2 呼吸部 : 大部分 分泌腺と静脈 3 嗅部 : 上鼻甲介と周辺の鼻中隔を覆う粘膜で 嗅上皮からなる * 蝶口蓋動脈 ( 顎動脈の枝 ) と前後篩骨動脈 ( 眼動脈の枝 ) が分布する 2. 副鼻腔 paranasal sinus 鼻腔周囲の骨の中には腔所があり 副鼻腔という 鼻腔に続く粘膜 ( 多列線毛上皮 ) が覆う 1 maxillary sinus : 上顎骨体の中 半月裂孔 を経て中鼻道に開口 2 frontal sinus : 前頭骨の中 前頭洞口から半月裂孔を経て 中鼻道に開口 3 sphenoidal sinus : 蝶形骨中 上鼻道に開口 4 ethmoidal sinus : 篩骨迷路中 骨学では篩骨蜂巣 前 中 後篩骨洞がある 上 中鼻道へ 3. 咽頭 pharynx ( 後述 ) 解剖学各論

35 4. 喉頭 larynx 喉頭口 ( 喉頭の入口 ) より始まり ( 第 4 頚椎レベル ) 輪状軟骨下縁 ( 第 6 頚椎レベル ) で気管に移行する 上下喉頭動脈が分布する 4-1. 喉頭軟骨 laryngeal cartilages 1 thyroid cartilage : 喉頭の前壁 側壁をなす1 個の軟骨 右板と左板からなり 両板は前方で結合し前方に突出する ( 喉頭隆起 のど仏 ) 後端は上角と下角を作る 甲状軟骨と舌骨の間に結合組織性の膜 ( 甲状舌骨膜 ) が張る 2 cricoid cartilage : 甲状軟骨の下にある輪状の1 個の軟骨 甲状軟骨下角と関節を作る 3 arytenoid cartilage : 輪状軟骨の上後方の1 対の三角形軟骨 輪状軟骨と関節を作る 1. 声帯突起 : 声帯靭帯 ( 甲状軟骨からつながる ) と甲状披裂筋が付着する 2. 筋突起 : 外側輪状披裂筋 後輪状披裂筋が付着する 4 epiglottic cartilage : しゃもじ型の1 個の軟骨 喉頭蓋を作る 嚥下の際 喉頭口に蓋をする ( 他に楔状軟骨 小角軟骨 麦粒軟骨がある ) 4-2. 喉頭腔 laryngeal cavity : 喉頭の内腔 粘膜 ( 他列線毛上皮 多数の喉頭腺 ) に覆われる 前庭ヒダと声帯ヒダにより3 部に分けられる * 前庭ヒダ ( 室ヒダ ) vestibular fold : 仮声帯ともいう 声帯ヒダの上方で 室靭帯により作られるヒダ状の突出 * 声帯ヒダ ( 声帯 ) vocal fold : 声帯筋 ( 甲状披裂筋 ) とその内側の声帯靭帯により作られる 左右の声帯ヒダの間を声門裂といい 合わせて声門 glottis という 重層扁平上皮で覆われる 声門が開いている時は空気が自由に通過し 閉じている時は声帯ヒダが振動し音声を発する 声帯ヒダが緊張すると高音 弛緩すると低音を発する 1 喉頭前庭 : 喉頭腔上部 喉頭口より前庭ヒダの間 2 喉頭室 : 喉頭腔中部 前庭ヒダと声帯ヒダの間 3 声門下腔 : 喉頭腔下部 声帯ヒダと輪状軟骨の間 4-3. 喉頭筋 : 第 4 6 咽頭弓に由来する横紋筋 迷走神経支配 声門の開閉や声帯ヒダの緊張 弛緩を行う ( 発声に重要 ) 以下は喉頭筋 ( 内喉頭筋 ) であり 喉頭と周囲を結ぶ筋を外喉頭筋 ( 胸骨甲状筋 甲状舌骨筋など ) と呼ぶ 解剖学各論

36 1 輪状甲状筋 ( 前筋 ) : 輪状軟骨 甲状軟骨 声帯ヒダの緊張 上喉頭神経支配 2 後輪状披裂筋 ( 後筋 ) : 輪状軟骨 披裂軟骨筋突起 声帯ヒダの緊張 声門が開 下喉頭神経支配 3 外側輪状披裂筋 ( 側筋 ) : 輪状軟骨 披裂軟骨筋突起 声帯ヒダの弛緩 声門が閉 下喉頭神経支配 4( 横 ) 披裂筋 ( 横筋 ) : 左右の披裂軟骨の後面間 声帯ヒダの弛緩 声門が閉 下喉頭神経支配 5 甲状披裂筋 ( 内筋 ) : 甲状軟骨 披裂軟骨声帯突起 声帯ヒダの弛緩 声帯筋 下喉頭神経支配 ( 披裂喉頭蓋筋 : 披裂軟骨から喉頭蓋軟骨 甲状喉頭蓋筋 : 甲状軟骨から喉頭蓋軟骨は 喉頭口を小さくする ) 4-4. 声帯の動き輪状甲状関節と輪状披裂関節が重要であり 軟骨が動くことにより声門の開閉と声帯の張力変化が生じる ( 参考 ) 甲状軟骨が輪状甲状筋により前方に倒れると声帯が緊張する 後輪状披裂筋により披裂軟骨が回旋すると声帯が緊張し声門が開く 披裂筋が収縮すると声門が閉じる 甲状披裂筋と外側輪状披裂筋が収縮すると声帯はゆるみ声門が閉じる 発声 : 喉頭で音を出すこと ( 参考 ) 喉頭原音 ( 声帯音 ) : 左右の声帯が接近し ( 声門がほぼ閉じ ) 狭い隙間を呼気による 空気が通過する時に生ずる音 音の高低は主に声帯の緊張度による 構音 : 喉頭原音を喉頭や口腔 口蓋 舌などにより母音や子音をだすこと 解剖学各論

37 5. 口腔 oral cavity : 食物の咀嚼 発声 味覚 補助気道 口腔粘膜 ( 重層扁平上皮 ) に覆われた腔 多数の唾液腺 ( 小唾液腺 ) がある 口唇 頬 軟口蓋では口腔粘膜は柔らかいが 硬口蓋や歯肉では骨と密着し骨膜の裏打ちもあり硬い 口腔前庭と固有口腔に分かれる 1 : 外方は口唇と頬 内方は歯槽突起と歯列弓で作られた空間 口唇 : 上唇と下唇からなる すき間は口裂 その外側隅には口角 皮膚と口腔粘膜 間を赤唇縁 上下唇の内面正中には歯肉との間に粘膜のヒダ ( 上唇小帯 下唇小帯 ) がある 2 : 歯列より後で 上壁が口蓋 下壁が口腔底 側壁が頬である空間 後方は口峡により咽頭に通じる 舌が固有口腔内の大部分を占める 6. 口蓋 palate 口腔の天井であり 鼻腔の床である 口蓋粘膜 の正中には口蓋縫線があり これは胎生期に口 蓋が左右から癒着した痕跡 1 : 口蓋の前 2/3 上顎骨の口 2 蓋突起 ( 前 2/3) と口蓋骨の水平板 ( 後 1/3) が 内部にある : 口蓋の後 1/3 で横紋筋からなる フタとしての軟口蓋を口蓋帆という 口腔 と咽頭口部の間 咽頭鼻部と咽頭口部の間 を不完全に閉じる 7. 歯 teeth : 食物の咀嚼 7-1. 乳歯 ( 脱落歯 ) deciduous (milk) teeth : 全 20 本 1 切歯 : 2 本 x4 2 犬歯 : 1 本 x4 3( 乳 ) 臼歯 : 2 本 x4 乳歯の萌出 : 生後 6か月に下顎第 1 切歯が最初に萌出 生後 2 年でほぼ全てが出る 7-2. 永久歯 permanent teeth : 全本 1 Incisor : 2 本 x4 2 Canine : 1 本 x4 3 Premolar : 2 本 x4 3 Molar : 3 本 x 歯の形態 1 歯冠 : 外に出ている部分 2 歯根 : 上顎骨と下顎骨の歯槽 ( 骨の窪み ) の中の部分 3 歯頚 : 歯冠と歯根の移行部 4 歯髄腔 : 歯内部の空所で 血管 神経 結合組織からなる歯髄 dental pulp が入っている 歯髄腔は歯根の中にある歯根管に連絡し 歯根の尖端で根尖孔に開く 7-4. 歯の構造 : 歯冠では 表層がエナメル質 内部が象牙質からなる 歯根では 表層がセメント質 内部が象牙質からなる 歯根と歯槽の間には periodontal membrane があり 両者を結合しクッションとなる 前後上歯槽動脈と下歯槽動脈が分布する 7-5. 歯周組織 : 歯頚部を取り巻く歯肉と歯根膜を合わせたもの 解剖学各論

38 8. 舌 tongue : 味覚 咀嚼 嚥下 発声 口腔底に付き 口腔内を満たす粘膜で覆われた横紋筋の塊 表面は粘膜 その下に舌腱膜がある 8-1. 区分 1 舌尖 : 舌体と明確な境界はない 2 舌体 3 : V 字型の分界溝の後の部分 8-2. 舌盲孔 foramen caecum : 分界溝の後端にある窪み 胎生期の甲状舌管の遺残 8-3. lingual papillae : 舌粘膜の小さい突起 背面 側面をおおう 1 糸状乳頭 filiform papilla : 舌背に広く分布する 角化している 2 茸状乳頭 fungiform papilla : 舌背に広く分布する 径 1mmくらい 3 葉状乳頭 foliate papilla : 舌の外側縁後部にあるヒダ 4 有郭乳頭 vallate papilla : 2 重の深い溝で囲まれた円柱形 分界溝の前方に8~9 個並ぶ 8-4. 味蕾 taste bud : 主に葉状乳頭と有郭乳頭にある味覚器 前 2/3は鼓索神経 ( 顔面神経 ) 後/1/3は舌咽神経が分布し 味覚を伝える 8-5. 舌下面 1 舌小帯 : 舌の下面の正中部にあるヒダ 2 舌下ヒダ : 舌の下面左右にあるヒダ 舌下ヒダの下層には顎下腺の導管と舌下腺の一部がある 小舌下腺管は多数あり 舌下ヒダに開口する 3 舌下小丘 : 舌小帯の両側にある隆起で 顎下腺管と大舌下腺管が開口する 8-6. 舌扁桃 lingual tonsil : 舌根にあるリンパ組織 8-7. 舌筋 lingual muscles : 外舌筋 ( 舌の位置を変える )1~3 と内舌筋 ( 舌の形を変える )4~7 全て舌下神経支配 1オトガイ舌筋 2 舌骨舌筋 3 茎突舌筋 4 上縦舌筋 5 下縦舌筋 6 横舌筋 7 垂直舌筋 9. 唾液腺 salivary glands 9-1. parotid gland : 漿液腺 20~30g 外耳孔の前下方から下顎骨下縁に位置する 耳下腺管 ( 長さ4cmくらい ) は咬筋表面を横切り 頬筋を貫いて 頬粘膜 ( の上顎第 2 大臼歯の付近 ) に耳下腺乳頭として開口 9-2. submandibular gland : 混合腺 10~15g 顎下三角にある 顎下腺管は舌下小丘に開口 9-3. sublingual gland : 混合腺 5g 口腔底の粘膜下に位置する 大舌下腺管は 顎下腺管と共に舌下小丘に開口する 多数ある小舌下腺管は 舌下ヒダに開口する 9-4. 小唾液腺 : 混合腺 粘膜下に多数 小型の腺としてある 口唇腺 頬腺 口蓋腺 舌腺 10. 口峡 fauces 口腔と咽頭の境界の狭い部分 口蓋帆 ( 上 ) 口蓋舌弓と口蓋咽頭弓( 左右 ) 舌根( 下 ) により囲まれる 1 palatine velum : 軟口蓋の後端 口蓋帆挙筋 口蓋帆張筋が入る 嚥下時 口蓋帆は挙上して咽頭の後壁に達し 咽頭鼻部と口部を分ける 2 口蓋垂 : 口蓋帆の中央より下がる 口蓋垂筋があり 口蓋垂を短縮挙上する 3 palatoglossal arch : 口蓋舌筋の作るヒダ 4 palatopharyngeal arch : 口蓋咽頭筋の作るヒダ 5 扁桃窩 : 口蓋舌弓と口蓋咽頭弓の間 palatine tonsil が位置する *** 口蓋帆挙筋 口蓋垂筋 口蓋舌筋 口蓋咽頭筋は咽頭神経叢 ( 舌咽神経 迷走神経 ) 口蓋帆張筋は下顎神経支配 解剖学各論

39 11. 咽頭 pharynx 鼻腔 口腔 喉頭の後方であり頚椎椎体の前に位置し 食道につながる 消化器系と呼吸器系の交叉する部分 長さ約 12cm 11-1 : 鼻部 口部 喉頭部の3 部からなる 1 nasopharynx, nasal pharynx : 鼻腔の後方 鼻腔とは後鼻孔 choanae で接する 1) 咽頭円蓋 : 咽頭の天井 頭蓋骨に接する 2) 咽頭扁桃 pharyngeal tonsil : 咽頭円蓋の後壁にあるリンパ組織 Waldeyer s tonsillar ring : 咽頭扁桃 耳管扁桃 口蓋扁桃 舌扁桃が咽頭を囲む 3) 耳管咽頭口 : 耳管の開口部 4) 耳管隆起 : 耳管咽頭口の後ろにある耳管軟骨が与えるヒダ 5) 挙筋隆起 : 耳管咽頭口の下の高まり 口蓋帆挙筋がある 6) 咽頭陥凹 : 耳管隆起の後方にあるへこみ 2 oropharynx : 口腔の後方部 軟口蓋と舌骨の間 軟口蓋により咽頭鼻部と分けられる 3 laryngopharynx : 喉頭の後方部で 消化管の中で最も狭い 喉頭口で喉頭に 下方は第 6 頚椎の高さ ( 輪状軟骨の高さ ) で食道につながる 構造 1 粘膜 : 咽頭鼻部の一部が多列円柱上皮であるが 他は口腔の続きで重層扁平上皮 2 線維膜 : 粘膜下組織に相当する位置を占める 頭蓋底に付着する部分は特に厚く 咽頭頭底板という 3 筋層 : 横紋筋からなる 内層筋 縦走する筋で咽頭を挙上する 主に咽頭神経叢 ( 迷走神経 舌咽神経 ) 支配 1) 耳管咽頭筋 : 耳管軟骨より起こり咽頭に終わる 2) 茎突咽頭筋 : 茎状突起より起こり 甲状軟骨と咽頭に終わる 3) 口蓋咽頭筋 : 口蓋咽頭弓の中を走り 咽頭に終わる 舌咽神経支配 外層筋 輪走する筋で 咽頭を収縮させる 咽頭神経叢 ( 迷走神経 舌咽神経 ) 支配 4) 上咽頭収縮筋 : 翼状突起内側板 顎舌骨筋線 内舌筋 咽頭縫線 5) 中咽頭収縮筋 : 舌骨 咽頭縫線 6) 下咽頭収縮筋 : 甲状軟骨 輪状軟骨 咽頭縫線 4 外膜 : 疎性結合組織の膜 周囲の器官 特に脊柱と緩く結合し可動性がある ( 椎前隙 咽頭後隙 ) 5 動脈 : 上行咽頭動脈と下甲状腺動脈が分布する 嚥下口腔内の内容物が咽頭を経て食道へ送られる過程 1 口腔期 ( 嚥下第 1 期 ): 舌が後上方に移動することにより ( 舌筋が働く ) 口腔内容物が後方に送られる 2 咽頭期 ( 嚥下第 2 期 ): 咽頭粘膜の反射により以下の順序だった運動が生ずる 1. 舌の後退挙上 口峡の収縮 ( 口蓋咽頭筋 口蓋舌筋 ) により口腔と咽頭が分離 ( 口腔への逆流防止 ) 2. 軟口蓋の挙上 ( 口蓋帆張筋 口蓋帆挙筋 口蓋垂筋 ) と咽頭後壁の前方への突出により咽頭鼻部と咽頭口部が分離 ( 鼻腔への流入防止 ) 3. 喉頭 ( 咽頭や口腔底も ) の挙上 ( 舌骨上筋 口蓋咽頭筋 茎突咽頭筋 耳管咽頭筋 ) により喉頭蓋が喉頭口を閉じる ( 喉頭への流入防止 ) 4. 咽頭収縮筋により内容物が食道に向かって移動 3 食道期 ( 嚥下第 3 期 ): 内容物が食道を通過する 解剖学各論

40 頭頚部発生 1. 頭部の間葉 1 沿軸中胚葉 ( 体節 ) : 頭蓋冠や頭蓋底などの骨格 顔面の筋 頭部背方の真皮 髄膜 2 側板中胚葉 : 喉頭軟骨と周囲の結合組織 3 神経堤 : 顔面中央と咽頭弓の骨格 軟骨 歯象牙質 腱 真皮 軟膜クモ膜 腺 知覚神経 2. 咽頭弓 pharyngeal arches または鰓弓 branchial arches 胎児の頚部側面には咽頭弓 ( 鰓弓 ) という特徴ある構造が発生第 4-5 週に出現する 咽頭弓は6 対あり 個々の咽頭弓は咽頭溝 pharyngeal grooves ( 鰓溝 branchial clefts) により隔てられる また前腸先端 ( 咽頭 ) の内腔より外表面に向かって咽頭嚢 pharyngeal pouches という膨らみが咽頭溝に向かってできる 咽頭弓の外表面は外胚葉 内面は内胚葉で形成される 咽頭弓の芯は ( 沿軸 側板 ) 中胚葉由来の間葉組織で形成され そこに神経堤由来の細胞が加わり 各咽頭弓固有の骨と筋 ( 固有の神経支配 ) が生じる 咽頭弓は顔面 鼻腔 口腔 咽頭 喉頭 頚部の形成に関与する 2-1. 第 1 咽頭弓 ( 第 1 腮弓 ) 第 1 咽頭弓は上顎隆起と下顎隆起の2 部分をもつ 1 上顎隆起 : 背方の部分 間葉組織の膜性骨化により 上顎骨 頬骨 側頭骨の一部が形成される 2 下顎隆起 : 腹方の部分 芯の部分はメッケル軟骨からなる メッケル軟骨は後方の一部 ( ツチ骨とキヌタ骨になる ) を除いて退化するが 下顎骨の形成を誘導する 第 1 咽頭弓由来の筋 : 咀嚼筋 顎二腹筋前腹 顎舌骨筋 口蓋帆張筋 鼓膜張筋 第 1 咽頭弓の支配神経 : 三叉神経第 2 3 枝 解剖学各論

41 2-2. 第 2 咽頭弓 ( 第 2 腮弓 ) ( 舌骨弓 hyoid arch) 第 2 咽頭弓内部の間葉組織はライヘルト軟骨となる この軟骨は アブミ骨 側頭骨の茎状突起 茎突舌骨靱帯 舌骨小角 舌骨体の上半部を形成する 第 2 咽頭弓由来の筋 : 顔面表情筋 アブミ骨筋 茎突舌骨筋 顎二腹筋後腹第 2 咽頭弓の支配神経 : 顔面神経 2-3. 第 3 咽頭弓 ( 第 3 腮弓 ) 第 3 咽頭弓内の軟骨は舌骨体の下半部と舌骨の大角となる 第 3 咽頭弓由来の筋 : 茎突咽頭筋第 3 咽頭弓の支配神経 : 舌咽神経 2-4. 第 4 咽頭弓と第 6 咽頭弓 ( 第 5 咽頭弓は退化する ) 第 4,6 咽頭弓由来の軟骨組織は融合して喉頭の軟骨 ( 甲状軟骨 輪状軟骨 披裂軟骨など ) になる 第 4,6 咽頭弓由来の筋 : 1 第 4 咽頭弓由来の筋 : 輪状甲状筋 口蓋帆挙筋 咽頭収縮筋 2 第 6 咽頭弓由来の筋 : 輪状甲状筋を除く喉頭の筋第 4,6 咽頭弓の支配神経 : 迷走神経 3. 咽頭溝 ( 鰓溝 ) 体表面において咽頭弓間の溝を咽頭溝といい 4 つある 3-1. 第 1 咽頭溝 第 1 咽頭弓の腹方部 ( 下顎隆起 ) と第 2 咽頭弓の間の溝を第 1 咽頭溝という 外耳道となる 第 1 咽頭溝の底部は第 1 咽頭膜であり 耳管鼓室陥凹 ( 第 1 咽頭嚢 ) と接して鼓膜となる 3-2. 第 2 ~ 4 咽頭溝第 2 咽頭弓と第 3 咽頭弓 第 3 咽頭弓と第 4 咽頭弓 第 4 咽頭弓と第 6 咽頭弓との間の溝 第 2 咽頭弓が極めて発達して第 3,4 6 咽頭弓を覆いつくすため 第 2-4 咽頭溝は 外表面との繋がりが無くなり1つの大きな腔所 ( 頚洞 ) となる 頚洞はやがて消失する 4. 咽頭嚢 pharyngeal pouches 咽頭の粘膜が陥入 ( 外側に膨らんだ ) したものを咽頭嚢といい5つあり ( 第 1-5 咽頭嚢 ) 咽頭弓の間の深い4つの咽頭溝に対応して出来ており 咽頭表面の内胚葉組織から様々な構造が生じる 咽頭嚢の内胚葉と咽頭溝の外胚葉が接する場合があり咽頭膜という 解剖学各論

42 4-1. 第 1 咽頭嚢第 1 咽頭嚢は 外表面の第 1 咽頭溝 ( 将来の外耳道 ) に対応した咽頭粘膜の凹みである 第 1 咽頭嚢は 細長くなり耳管鼓室陥凹といい その外側盲端は膨らみ鼓室と乳突洞になる 耳管鼓室陥凹の末端上皮は第 1 咽頭溝の上皮と接触し ( 第 1 咽頭膜 ) 鼓膜を形成する 耳管鼓室陥凹の基部は細く 耳管となる 4-2. 第 2 咽頭嚢第 2 咽頭嚢の内胚葉上皮 ( 上皮芽 ) は増殖し周囲の間葉組織中へ進入する 上皮芽の中心部は崩壊し 扁桃陰窩という凹みを形成する 扁桃陰窩の周囲の間葉組織からリンパ組織が発達し 第 2 咽頭嚢の上皮や扁桃陰窩に進入して 口蓋扁桃を形成する 4-3. 第 3 咽頭嚢第 3 咽頭嚢は 腹側部 ( 胸腺の原基 ) と背側部 ( 上皮小体の原基 ) の二つからなる 腹側部は管状であるが 内胚葉性上皮が増殖して充実性となる 咽頭壁から離れて下方に移動し さらに左右が融合し 縦隔上部において胸腺を形成する 背側部は球状で充実性である 咽頭壁から離れ下方へ移動し 甲状腺の背側に移動し 第 4 咽頭嚢由来の上上皮小体より下方に移動し下上皮小体になる 4-4. 第 4 咽頭嚢第 4 咽頭嚢も腹側部 ( 甲状腺 C 細胞の原基 ) と背側部 ( 上皮小体の原基 ) の二つからなる 腹側部は 咽頭壁が陥入した細長い管状の構造で鰓後体というが 咽頭から離れ甲状腺に進入し傍濾胞細胞 (C 細胞 )(C 細胞は神経堤に由来する ) となる 背側部は球状で充実性である 咽頭壁から離れて下行し甲状腺の背側上部でこれに融合し上上皮小体となる 4-5. 第 5 咽頭嚢 痕跡的で 第 4 咽頭嚢の一部 ( 腹側部 ) として扱われる 5. 甲状腺の発生発生第 24 日頃 第 1と第 2 咽頭弓 ( 咽頭嚢 ) の間の正中に位置する咽頭上皮が甲状腺原基として肥厚しやがて陥入する ( 将来の舌分界溝の中心 ) この原基は咽頭正中線の前方を下行し 左右 2 葉の充実性組織となる 下行の際は 細い管を介して舌の上皮との連絡を維持する ( 甲状舌管 ) 後に甲状舌管は退化し ( 舌盲孔 ) 原基の終末部は甲状腺左葉と右葉 およびその連結部の峡となる 甲状舌管の遺残として甲状腺の錐体葉があることもある 6. 舌の発生 6-1. 舌体の発生発生第 4 週 第 1 咽頭弓内の間葉系細胞が増殖して3つの隆起を形成する 1 正中舌芽 median tongue bud ( 無対舌結節 ) : 最初の舌の原基として出現する正中部の隆起 舌盲孔の吻側に発生 2 遠位舌芽 distal tongue bud ( 外側舌隆起 ) : 正中舌芽の両側に出現する左右 1 対の隆起 遠位舌芽が発達して中央部の正中舌芽を覆い融合して舌体 ( 舌の前 2/3) となる 舌の正中部表面の舌正中溝と深部の舌中隔は 左右の遠位舌芽が中央で融合したことを示す 第 1 咽頭弓由来であるため三叉神経第 3 枝支配 ( 味覚以外の感覚 ) 解剖学各論

43 6-2. 舌根の発生正中舌芽の後方に第 2 咽頭弓由来である結合節が発生する 結合節のさらに後方に第 3,4 咽頭弓に由来する鰓下隆起が発生する 結合節は退化するが 鰓下隆起は発達して舌根 ( 舌の後方 1/3) となる 第 3 咽頭弓が主となるため舌咽神経支配 ( 味覚を含めた感覚 ) 6-3. 喉頭蓋の発生鰓下隆起の後方に第 4 咽頭弓由来の喉頭蓋隆起が発生し 喉頭蓋を形成する 喉頭蓋隆起のすぐ後方が喉頭の入り口 ( 喉頭口 ) となる 第 4 咽頭弓由来であるため迷走神経支配 6-4. 舌筋の発生後頭体節の筋板に発生する筋芽細胞は 前方に移動して舌に進入し 舌筋 ( 内舌筋 ) となる 後頭体節は舌下神経に支配されるため 舌筋は長い距離を移動するが 最初の神経支配 ( 舌下神経 ) を受け続ける 7. 顔面 7-1. 口窩の周囲の隆起発生第 4 週 神経堤由来の間葉組織からなる隆起が 口窩 ( 将来の口 ) の周りに5つ形成される : 1 前頭鼻隆起 : 口窩の上方から前頭を形成する 2 上顎隆起 : 第 1 咽頭弓由来 口窩の側方を占める 一対 3 下顎隆起 : 第 1 咽頭弓由来 口窩の下方を占める 一対 左右の下顎隆起が正中で融合して 下顎と下唇を形成する 7-2. 鼻板の形成発生第 4 週 前頭鼻隆起の下外側に体表外胚葉から鼻板 ( 鼻プラコード nasal placode) が形成される 鼻板は当初 表面に向かって凸であるが 引き延ばされて凹になる さらに鼻板の周囲に内側鼻隆起と外側鼻隆起ができるので 鼻板の中央はへこむ ( 鼻窩 ) 7-3. 顔面の発達上顎隆起内部の間葉組織が増殖して上顎隆起は発達し左右が内方に近接する 上顎隆起の内方への移動により 左右の内側鼻隆起は正中に近接する はじめ外側鼻隆起と上顎隆起の間には深い溝がある ( 鼻涙溝 ) 上顎隆起は 鼻涙溝に沿って外側鼻隆起と融合する結果 鼻の側面と頬の間が連続する 鼻涙溝では底部の外胚葉が肥厚して上皮細胞索が形成される この細胞索の内部が変性して中腔性の鼻涙管が形成される 後に上顎隆起と外側鼻隆起が癒合し 鼻涙管は内部に閉じ込められる 上端は内眼角近くで広がる ( 涙嚢 ) 解剖学各論

44 両側の上顎隆起が内側へ発達する結果 以下の融合が起こる : 1 左右の内側鼻隆起が正中で融合し 上顎の顎間部となる 顎間部からは上唇の人中 4 本の切歯が付く上顎骨の顎前部と歯肉 一次口蓋が発生する 2 内側鼻隆起と外側鼻隆起が融合する 結局 鼻は前頭鼻隆起から鼻根 左右融合した内側鼻隆起から鼻背鼻尖と鼻中隔 外側鼻隆起から鼻翼が出来る 3 内側鼻隆起と上顎隆起が融合して 両側の上顎と上唇が連続する 7-4. 口蓋第 5 週終わりから口蓋の発生が始まる 上顎の額間部から一次口蓋としての正中口蓋突起が内側鼻隆起の癒合により出来る 発生第 6 週 上顎隆起より口腔に向かって外側口蓋突起が出来る 左右の外側口蓋突起が正中で融合して二次口蓋を形成する 二次口蓋は前方では一次口蓋と融合し また上方から伸びてくる鼻中隔とも癒合する 各口蓋中に骨が発生し硬口蓋と軟口蓋に分かれる 口蓋突起が癒合した部には正中に切歯管と正中口蓋縫合 左右に切歯縫合 ( 痕跡 ) が残る 解剖学各論

45 7-5. 鼻腔発生第 6 週 内側外側鼻隆起の成長に伴い鼻窩が深くなり 鼻嚢が形成される 鼻嚢と原始口腔は口鼻膜で隔てられるが 第 6 週中に口鼻膜が破れ原始後鼻孔となる 二次口蓋が形成されると 鼻腔 ( 鼻嚢が変化 ) と口腔は後方の後鼻孔で交通する この時期に鼻腔側壁に上中下鼻甲介が発生する 副鼻腔は鼻腔側壁の憩室として生じ 拡大する 上顎洞は胎児期末期から発生を始めるが 他のものは生後に発生する 頭蓋は当初 顔面頭蓋の部分が小さく 一つに副鼻腔が未発達なことによる 副鼻腔は思春期まで発達する 解剖学各論

46 8. 頭蓋骨の発生頭蓋は脳を取り囲む神経頭蓋 ( 脳頭蓋 ) neurocranium と顔を作る内臓頭蓋 ( 顔面頭蓋 ) viscerocranium とに分けられる それぞれ膜性神経頭蓋と軟骨性神経頭蓋 膜性内臓頭蓋と軟骨性内臓頭蓋の部位がある 骨の由来はおおよそ 前側が神経堤由来 後側が沿軸中胚葉由来となる 8-1. 神経頭蓋の発生 1 膜性神経頭蓋 : 頭蓋冠を作る扁平骨は 神経堤 ( 前頭骨 ) や沿軸中胚葉 ( 頭頂骨 後頭骨の一部 ) から発生し 膜性骨化を行う 2 軟骨性神経頭蓋 : 頭蓋底となる部分は 複数の軟骨組織に由来する 下垂体より前方の軟骨は神経堤由来 ( 索前軟骨性頭蓋 ) それより後方の軟骨は沿軸中胚葉より発生する( 索旁軟骨性頭蓋 ) これらの軟骨が融合して軟骨内骨化を行い 後頭骨から順に側頭骨錐体 蝶形骨 篩骨と頭蓋底ができる 8-2. 内臓頭蓋の発生内臓頭蓋は顔面の骨で構成され 咽頭弓の間葉組織が関与する 1 膜性内臓頭蓋 : 第 1 咽頭弓の上顎隆起内の膜性骨化により上顎骨 頬骨 側頭骨鱗部を形成する 第 1 咽頭弓腹方の下顎隆起内ではメッケル軟骨が下顎骨の形成を誘導する 2 軟骨性内臓頭蓋 : 第 1~6 咽頭弓の間葉組織は凝集して軟骨となる ツチ骨 キヌタ骨 アブミ骨は第 4ヶ月に骨化が始まり 最初に完全に骨化する 1. 第 1 咽頭弓のメッケル軟骨は大部分が退化するが 背方は遺残して蝶下顎靭帯 ツチ骨 キヌタ骨になる 2. 第 2 咽頭弓のライヘルト軟骨は アブミ骨 側頭骨茎状突起 舌骨小角 舌骨体上半部になる 3. 第 3 咽頭弓の軟骨は舌骨体の下半部 舌骨大角になる 4. 第 4 6 咽頭弓内部の軟骨は喉頭の軟骨 ( 甲状軟骨 披裂軟骨 輪状軟骨など ) になる 視覚器 visual organ 眼窩の中にある光受容器 眼球と副眼器からなる 1. 眼球 eyeball : 前後の極を前極と後極と言い 両極を結ぶ線を眼球軸と言う 1-1. 眼球外壁 3 層 / 眼球外膜 中膜 内膜 1 眼球外膜 ( 眼球線維膜 ) : 前方の角膜と後方の強膜 結合組織による眼球の支柱 形を保ち内部を保護 1. cornea : 厚さ1mmほど 脈管が無く透明 神経終末は分布する 表面から角膜上皮 角膜固有層 角膜内皮となる 2. sclera : 厚さ0.5mmほど 外膜のほとんどを占める 膠原線維からなる強靭な結合組織 不透明 2 眼球中膜 ( 眼球血管膜 ) : 血管が豊富で多数のメラニン色素細胞を含み黒褐色のため ブドウ膜ともいう 1. iris : 水晶体の前にあり 中央は瞳孔 pupil がある 瞳孔括約筋と瞳孔散大筋がある 2. ciliary body : 前方は虹彩に 後方は脈絡膜につづく 70 本ほどの毛様体突起があり 先端に毛様体小帯 ( チン小帯 ) が付く 毛様体筋がある 毛様体筋が収縮すると毛様体が高くなり毛様体小帯が弛み水晶体は弾性で膨らみ屈折力が増す 反対に毛様体筋が弛緩すれば水晶体は扁平になる 3. choroid : 血管が豊富で 眼球壁の栄養に関与する 解剖学各論

47 3 眼球内膜 ( 網膜 retina) : 眼球の後極近くに黄色味を帯びる黄斑があり 黄斑中央の窪みを中心窩と言う 視神経の出口に 眼球後極の内側よりに白い円盤がある ( 視神経円板 / 視神経乳頭 ) 1-2. 眼球内容物 1 aqueous humor : 前眼房と後眼房を充たすリンパ液 眼房水は毛様体と虹彩で生成され 後眼房から前眼房に流れ強膜静脈洞 ( シュレム管 ) で吸収される 1. 前眼房 : 角膜 水晶体 虹彩との間の空間 2. 後眼房 : 虹彩 水晶体 毛様体間の空間 2 lens : 虹彩の直後にある凸レンズ状の透明体 3 vitreous or hyaloid body : 水晶後方で眼球内に充満するゼリー状の透明体 2. 副眼器 accessory ocular organs 2-1. 外眼筋 extrinsic ocular muscles : 下斜筋を除き総腱輪から起始 停止は全て強膜 体節分節に由来 1 上直筋 : 眼球を上内側に向ける 動眼神経支配 2 下直筋 : 眼球を下内側に向ける 動眼神経支配 3 内側直筋 : 眼球を内側に向ける 動眼神経支配 4 外側直筋 : 眼球を外側に向ける 外転神経支配 5 上斜筋 : 眼球を下外側に向ける 滑車神経支配 6 下斜筋 : 眼球を上外側に向ける 動眼神経支配 7 上眼瞼挙筋 : 上眼瞼を挙上する 動眼神経支配 * 眼球の運動 ( 参考 ) 1 上直筋 : 上転 ( 外転位 ) 内方回旋 内転眼球を23 度外転した位置 ( 眼球の軸と筋の長軸が一致 ) で最も上転の働きが強いので 検査では外側上方を向かせる 筋の停止がやや内側に位置するため内転する 2 下直筋 : 下転 ( 外転位 ) 外方回旋 内転眼球を23 度外転した位置 ( 眼球の軸と筋の長軸が一致 ) で最も下転の働きが強いので 検査では外側下方を向かせる 筋の停止がやや内側に位置するため内転する 3 内側直筋 : 内転 4 外側直筋 : 外転 5 上斜筋 : 下転 ( 内転位 ) 内方回旋 外転 眼球を 51 度内転した位置 ( 眼球の軸と筋の長軸が一致 ) で最も下転の働きが強いので 検査では内側下方を向かせる 6 下斜筋 : 上転 ( 内転位 ) 外方回旋 外転 眼球を 51 度内転した位置 ( 眼球の軸と筋の長軸が一致 ) で最も上転の働きが強いので 検査では内側上方を向かせる ** 外転位 ( 外側直筋が働く ) で上方を見るには上直筋が 下方は下直筋が働く ** ** 内転位 ( 内側直筋が働く ) で上方を見るには下斜筋が 下方は上斜筋が働く ** 解剖学各論

48 2-2. 眼瞼 eyelid ( 上眼瞼 下眼瞼 ) 上眼瞼と下眼瞼の間は眼瞼裂 上下の眼瞼の内 外側端は内 外眼角 眼瞼の自由縁に睫毛がある 1 皮膚 2 眼輪筋 orbicularis oculi muscle : 閉眼に働く 顔面神経支配 3 瞼板 tarsus : 硬い結合組織で 瞼板腺 ( マイボ-ム腺 ) がある 導管は睫毛の後方に開口する 上眼瞼の瞼板の上縁に上眼瞼挙筋 ( 横紋筋 : 動眼神経支配 ) と上瞼板筋 ( 平滑筋 : 交感神経支配 ) が付着し眼瞼を挙げて眼裂を開く 4 眼瞼結膜 : 眼瞼の内面を覆う 2-3. 結膜 conjunctiva 眼瞼の後面から眼球の表面にかけての粘膜 重層円柱上皮 透明 1 眼瞼結膜 2 結膜円蓋 ( 眼瞼結膜と眼球結膜の移行部 ) 3 眼球結膜 2-4. 涙器 lacrimal apparatus 1 lacrimal gland : 眼球の上外側にある外分泌腺で 上眼瞼挙筋腱を挟んで眼窩部と眼瞼部に分かれる 10 本ほどの導管は上結膜円蓋の外側部に開口する 2 涙路 : 涙の流出路は内眼角近くの上下の涙乳頭にある涙点にはじまり 涙小管を経て 涙嚢にたまる さらにを経て下鼻道に開口する 3. 眼窩の血管 3-1. 動脈 : 眼動脈 ( 内頚動脈の枝 ) 1 網膜中心動脈 2 涙腺動脈 3 毛様体動脈 4 前後篩骨動脈 5 滑車上動脈 6 眼窩上動脈 3-2. 静脈 : 上眼静脈 下眼静脈 ( 頭蓋腔内の海面静脈叢 または顔表面の眼角静脈につながる ) 4. 視覚器発生 4-1. 水晶体の発生発生第 22 日 前脳胞 ( 脳の一部 ) となる部分の側壁に浅い溝 ( 眼溝 ) ができる 眼溝は 前脳胞から外方に向かって膨らみ眼胞 optic vesicle を形成する 眼胞が表皮外胚葉に接触すると 表皮外胚葉は肥厚して水晶体板 ( レンズ プラコード ) lens placode となる 水晶体板は 内方に陥入し 第 5 週に表皮外胚葉から分離して水晶体胞を形成する 水晶体胞より水晶体ができる 水晶体が分離した外胚葉は後に角膜 周辺は眼瞼となる 眼胞や水晶体胞周囲の間葉は分化し その間葉の内層から脈絡膜 外層から強膜が形成される 水晶体と表皮外胚葉間の間葉は 空胞化により前眼房ができ 内方の瞳孔膜と外方の角膜に分かれる 4-2. 網膜の発生表皮外胚葉に接触した眼胞自身は その先端が平らになり 水晶体胞に伴い中央がへこみ 眼杯 optic cup となる 眼杯は水晶体を包むように発達し 内層と外層の二重の袋状となる ( 隙間は網膜内隙 ) 凹んだ眼杯の内部 ( 眼杯腔 ) は透明な硝子体で満たされる 眼杯の外層は網膜の色素上皮層となる 眼杯の内層は網膜神経層となり視細胞や神経節細胞などが分化する 解剖学各論

49 4-3. 視神経の発生眼杯の前脳胞との連結部は細くなり眼茎という 眼茎の長軸に沿ってその腹側部が線状に陥入する ( 眼杯裂 ) 硝子体動静脈が腹方より眼杯裂に進入し眼杯腔に至り 硝子体を栄養する 視神経線維は 眼杯内層を通り視神経円板から網膜外に出て眼杯裂に入り ( 眼杯内層の続きである眼茎の内層領域を通る ) さらに前脳胞に向かって伸長増加する 第 7 週 眼杯裂の閉鎖により硝子体動脈は眼茎の中に閉じこめられ 網膜中心動脈と名前を変え 周囲には視神経線維が取り囲むようになる 解剖学各論

50 平衡聴覚器 vestibulocochlear organ 1. 外耳 external ear 1-1. 耳介 auricle : 耳垂以外は弾性軟骨が入る 耳介筋 : 顔面神経支配の外耳介筋 3 種と内耳介筋 6 種 1-2. external acoustic meatus : 外耳孔より鼓室に至る湾曲した長さ 25mm くらいの管 耳道腺 : アポクリン汗腺 その分泌物は耳垢となる 1 軟骨性外耳道 : 外耳道の外側半分で軟骨に囲まれる部分 2 骨性外耳道 : 外耳道の内側半分で側頭骨中にある 2. 中耳 middle ear 2-1. tympanic membrane 外耳道と鼓室の境界にある膜 前上方から後下方に傾く 径 1cm (10ミリ 8~9ミリ ) でほぼ円形 外耳道の皮膚から連続した重層扁平上皮の皮膚層 結合組織の固有層 鼓室の粘膜上皮の続きで単層扁平上皮の粘膜層で出来る 1 弛緩部 : 鼓膜の上方の小部分 ツチ骨条 ( ツチ骨柄が付着する部位 ) の上方 2 緊張部 : 下方の大部分 緊張部の中央は内側に向かって凹んでいる ( 鼓膜臍 ) 解剖学各論

51 2-2. tympanic cavity : 鼓膜の内側で空気を含む空間 側頭骨錐体内にある 耳小骨が存在する 1 鼓膜壁 : 外側壁をつくる 鼓膜がある 2 迷路壁 : 内側壁となる 蝸牛の骨壁 岬角 : 蝸牛による隆起 前庭窓 : アブミ骨底がはまり前庭階に続く 蝸牛窓 : 第 2 鼓膜が張り鼓室階に続く 3 室蓋壁 : 上壁となる 中頭蓋窩の下 4 頚静脈壁 : 下壁となる 頚静脈上球の脇 5 頚動脈壁 : 前壁となる 内頚動脈の頚動脈管の脇 耳管の開口部がある 6 乳突壁 : 後壁 乳様突起から出来 乳突洞につながる 乳突洞口 ( 乳突洞の開口部 ) や錐体隆起がある 2-3. 耳小骨 malleus : 鼓膜に付着する incus : ツチ骨とアブミ骨の間にある小骨 stapes : 前庭窓にはまる 2-4. 耳小骨筋 1 鼓膜張筋 : 筋耳管管の鼓膜張筋半管の中にありツチ骨に停止する 下顎神経 ( 鼓膜張筋神経 ) に支配され 鼓膜を緊張させる 2アブミ骨筋 : 錐体隆起から起こりアブミ骨に停止する 顔面神経 ( アブミ骨筋神経 ) に支配され アブミ骨を引き動きを制限する 2-5. 耳管 auditory tube : 鼓室と咽頭を連絡する長さ3~4cmの管 耳管は耳管骨部 ( 耳管の外側半 側頭骨の耳管半管の中 ) と耳管軟骨部 ( 耳管の内側半 耳管軟骨の中 ) の2 部からなり 骨部と軟骨部の境界は狭く耳管峡と言う 1 耳管鼓室口 : 鼓室の頚動脈壁 ( 前壁 ) に開口 2 耳管咽頭口 : 咽頭鼻部に開口 3. 内耳 internal ear 平衡感覚器と聴覚器のある部位 膜性の管 ( 膜迷路 ) と それが入る骨性のトンネル ( 骨迷路 ) からなる 骨迷路と膜迷路の間に外リンパが 膜迷路の中に内リンパがある 3-1. 骨迷路 osseous labyrinth 1 vestibule : 卵形嚢と球形嚢がある側頭骨内の腔所 前庭は前庭窓 ( アブミ骨底 ) と鼓室窓 ( 第 2 鼓膜 ) により鼓室と連絡する また内リンパ管の通路であり側頭骨の錐体後面の前庭水管外口に開く前庭水管により 前庭は頭蓋腔と交通する 2 semicircular canals : 膜半規管が入る骨の腔所 3 cochlea : 蝸牛管が入る骨の腔所 蝸牛軸を中心に蝸牛ラセン管がおよそ2 回転半のラセンを描き 盲端で終わる ( 蝸牛頂 ) 骨ラセン板が蝸牛ラセン管を前庭階と鼓室階に分ける 前庭階と鼓室階は蝸牛孔で連続する 解剖学各論

52 3-2. 膜迷路 membranous labyrinth 1 utricle と saccule : 平衡斑 ( 卵形嚢斑と球形嚢斑 ) がある 両者は連嚢管で結合する 連嚢管より内リンパ管が前庭水管の中を伸び 硬膜下に内リンパ嚢を作る 2 semicircular ducts : 互いに直交する平面内にある3 個のC 字形の管 ( 前半規管 後半規管 外側半規管 ) があり 両端では卵形嚢と連続する 各半規管の根本の膨大部に膨大部稜がある 3 cochlear duct : およそ2 回転半の管で 両端ともに盲端 起始部近くで球形嚢に連なる 3-3. 内耳道 内耳孔から始まるトンネル 突き当たりが内耳道底 顔面神経と内耳神経が通り 内耳神経は蝸牛神経と前庭神経 に分かれる 内耳に分布する迷路動脈 ( 脳底動脈の枝 ) も内耳孔から内耳道を通る 4. 平衡聴覚器発生 4-1. 外耳の発生外耳道は第 1 咽頭溝より発生する 第 1 咽頭溝は内方に伸び 第 1 咽頭嚢に接する 第 1 咽頭溝の底部の上皮細胞は増殖し 外耳道を充たす外耳道栓を作る 胎児期後期に外耳道栓は溶解する 外耳道底において第 1 咽頭膜は変化し 外胚葉性の上皮 鼓室の内胚葉性上皮による鼓膜が形成される 第一咽頭溝の周りにある 6 個の間葉 である耳介小丘から耳介が形成され る 4-2. 中耳の発生咽頭 ( 内胚葉性 ) の側壁の第 1 咽頭嚢は外方に伸び 外胚葉性の第 1 咽頭溝の底と接する 第 1 咽頭嚢 ( 耳管鼓室陥凹 ) の遠位部は拡張して鼓室となり 近位部は管のままで耳管となる 第 1 咽頭弓と第 2 咽頭弓の後端にある間葉組織が鼓室上方で増殖し軟骨を形成し 耳小骨の原基となる ( 第 1 咽頭弓からツチ骨とキヌタ骨 第 2 咽頭弓からアブミ骨 ) 耳小骨の原基は間葉組織の中に埋没しているが 鼓室が広がるので鼓室内に位置するようになる 鼓室はさらに広がり胎児期後期に乳突洞 生後に乳突蜂巣が出来る 4-1. 内耳の発生発生第 4 週 表皮外胚葉が肥厚し 耳板 ( 耳プラコード )otic placode を形成する 耳板は陥入して耳窩を作りやがて耳胞 otic vesicle を形成し 表皮外胚葉から離れ間葉中に埋まる 耳胞は腹側の球形嚢部 ( 球形嚢と蝸牛管の原基 ) と背側の卵形嚢部 ( 卵形嚢 膜半規管 内リンパ管の原基 ) に分かれ 原始的な膜迷路に分化する 解剖学各論

53 発生第 6 週 耳胞の球形嚢部の下端より管状突起が伸び 2.5 回転した蝸牛管となる ( 第 8 週末 ) 球形嚢部の残りの部分は球形嚢になり 球形嚢と蝸牛管の接続部は結合管になる 蝸牛管周囲の間葉は軟骨化し 次いで蝸牛管に接する部位が空胞化し前庭階と鼓室階が形成される 発生第 6 週 耳胞の卵形嚢部より円板状の憩室が突出する その中央部は癒着して消失し 管状の半規管ができる 半規管の一端は膨大部となる 耳胞の発生中 第 8 脳神経から神経細胞が遊走し 平衡聴覚神経節を作る やがてこの神経節は分離して 前庭神経節とラセン神経節になる 膜迷路の原基をつつむ間葉は軟骨化 ( 耳殻 ) し さらに骨化して骨迷路となる およそ発生第 週くらいまでに出来る 解剖学各論

54 交感神経系各論 1. 頭部交感神経 節前線維は上位胸髄に由来し 上頚神経節において節後線維に変わり 内頚動脈神経と外頚動脈神経となる 2. 頚部交感神経節前線維は上位胸髄に由来し 上頚神経節 中頚神経節 下頚神経節の幹神経節に入り 節後線維を作る 約半数の下頚神経節は第一胸神経節と融合して頚胸神経節 ( 星状神経節 ) となる これら神経節は8 本すべての頚神経 C1-C8に節後線維を与える 3. 胸部交感神経胸部交感神経幹には約 11 個の胸神経節があり 同じ高さの胸神経 T1-T12に節後線維を送り 筋や皮膚に分布する 他には以下の枝が出る 上位胸神経節からは節後線維として 胸心臓神経や肺枝が出る 下位胸神経節からは主として節前線維と感覚線維から構成される胸内臓神経が出る 4. 腰部交感神経 通常 4 つの腰神経節があり 節後神経は腰神経 L1-L5 や腰神経叢を経て体幹下部から下肢に分布する 腰神経節を通過する節前線維は腰内臓神経を経て上下腹神経叢に加わり 神経叢内の神経節に達する 5. 骨盤部交感神経 4-5 個の仙骨神経節からなり 仙骨神経 S1-S5や仙骨神経叢を経て下肢に向かう節後線維が出る 下方では左右の神経幹が尾骨の前で癒合し不対神経節を作る 仙骨神経節を通過する節前線維である仙骨内臓神経は下腹神経または下下腹神経叢に加わる 副交感神経系各論 1. 動眼神経 節前線維は中脳に始まり 動眼神経とともに走り 毛様体神経節に達する 節後線維は短毛様体神経を経て眼球 内に入り 毛様体筋と瞳孔括約筋に分布する 2. 顔面神経延髄の上唾液核に始まり顔面神経を経て 1 膝神経節で顔面神経から分かれ 大錐体神経と翼突管神経を経て翼口蓋神経節に入り 節後線維として鼻腺や口蓋腺に達する また翼口蓋神経節から上顎神経 頬骨神経を経て涙腺神経を通り 涙腺に至る 2 鼓索神経 舌神経を経由して顎下神経節に至り 節後線維が顎下腺 舌下腺に至る 3. 舌咽神経 延髄から舌咽神経 鼓室神経を通り 小錐体神経となり耳神経節に入る 節後線維は耳下腺に達する 舌咽神 経の途中にある上 下神経節には一般内臓性感覚神経の細胞体があり 感覚線維は舌後部 扁桃 咽頭に分布 解剖学各論

55 4. 迷走神経延髄からの節前線維は気管 消化管 心臓に達する 気管支枝は 肺神経叢を形成し 気管枝や気管細枝に分布する 消化管に分布するものは消化管壁内の神経節に達し節後線維を形成する ( 上頚 下頚 胸 ) 心臓枝は心臓神経叢に達し 心臓神経節を経て節後線維として心臓に達する 迷走神経中にある上 下神経節には一般内臓性感覚神経の細胞体があり 感覚線維は咽頭 食道 心臓 気管気管支 胃 小腸 腎臓などに分布する 5. 仙骨神経第 2-4 仙骨神経の前枝から出る節前線維からなる骨盤内臓神経は 下下腹神経叢 ( 骨盤神経叢 ) を作り 神経叢内 ( 骨盤神経節 ) または臓器の壁中にある神経節で節後線維となり 骨盤内の臓器に分布する 仙骨神経の脊髄神経節には一般臓性求心性神経の細胞体が含まれ 結腸や骨盤内臓に分布する 自律神経叢 autonomic plexus 1. 心臓神経叢 cardiac plexus 上中下頚心臓神経 ( 交感 ) からの節後線維と迷走神経 心臓枝 ( 副交感 ) からの節前線維 心臓神経節 ( 迷走神経 由来 副交感 ) とそこからの節後線維で形成される 2. 肺神経叢 pulmonary plexus 主気管支の前後に形成される 肺門の近傍に小さな神経節 ( 副交感性 ) がある 3. 腹腔神経叢 celiac plexus 腹大動脈の前面に 大 小内臓神経 ( 交感 節前 ) と迷走神経 ( 副交感 節前 ) が絡み合って神経叢を作り 腹腔動脈の左右に大きな腹腔神経節と大動脈腎動脈神経節 ( 腹腔神経節の下部が離れている場合 ) ( 共に交感 ) が位置する 4. 上腸間膜動脈神経叢 superior mesenteric plexus 腹腔神経叢の続きとして見られ 上腸間膜動脈神経節 ( 交感 ) を含み 上腸間膜動脈に沿い膵臓や小腸結腸に 分布する 5. 下腸間膜動脈神経叢 inferior mesenteric plexus 下腸間膜動脈神経節 ( 交感 ) を含む 下腸間膜動脈に沿って分布し 結腸に分布する 6. 上下腹神経叢 superior hypogastric plexus 大動脈分岐部から岬角付近に広がり 腹部の神経叢の続きと腰内臓神経から出来る 7. 下下腹神経叢 inferior hypogastric plexus ( 骨盤神経叢 pelvic plexus) 小骨盤壁と内臓の間で 腹膜外の結合組織中にある 多数の小さな骨盤神経節を含み 交感神経と副交感神経の神経節として働く 解剖学各論

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