Microsoft Word 系統解剖学(資料1)H28年度

Size: px
Start display at page:

Download "Microsoft Word 系統解剖学(資料1)H28年度"

Transcription

1 関連する筋 動静脈 ( 資料 1) A. 背部の筋 dorsal muscles, muscles of back( 図 1 演習 1) 背部の筋は浅背筋と深背筋に分かれ 両者はさらに表層の第 1 層と深層の第 2 層に分けられる A-1. 浅背筋 superficial dorsal muscles 1. 第 1 層 僧帽筋と広背筋からなる ( 図 1 左 ) 1 僧帽筋 trapezius: 後頭骨の上項線と外後頭隆起 項靱帯 第 7 頚椎以下全胸椎の棘突起より起こり 肩甲骨の肩甲棘と肩峰 鎖骨の外側 1/2 に停止する 副神経と頚神経叢の支配 上部 中部 下部の筋束により作用が異なる : 1. 上部の筋束 : 肩甲骨 鎖骨の外側端を上内方に引く 2. 中部の筋束 : 肩甲骨を内転する ( つまり内方に寄せる ) 3. 下部の筋束 : 肩甲骨の下部を内下方に引く [ 補 ]trapezius は 菱形あるいは台形の意味 日本語学名の僧帽筋は M. trapezius の旧学名の M. cucullaris の Cucullus が頭巾つきの僧衣という意味に由来する 2 広背筋 latissimus dorsi: 第 6-8 胸椎以下の棘突起 腰背腱膜の浅葉 腸骨稜 第 肋骨 肩甲骨の下角より起こり 上腕骨の小結節稜に停止する 胸背神経の支配 作用 : 上腕を内転 内旋 かつ後下方に引く 解剖学講座 ( 神経機能形態学 )( 旧第二解剖 ) 佐藤真 2. 第 2 層 菱形筋と肩甲挙筋からなる ( 図 1 右 ) 1 菱形筋 rhomboid muscles: 大菱形筋 rhomboid major と小菱形筋 rhomboid minor の二つの筋からなる 第 6, 7 頚椎の棘突起 第 1-4 胸椎の棘突起より起こり 肩甲骨の内側縁に停止する 神経支配 : 肩甲背神経 作用 : 肩甲骨を内上方に引く なお大菱形筋と小菱形筋を分けるときは起始で分ける すなわち頚椎より起こる部分は小菱形筋で 胸椎より起こる部分は大菱形筋である また頚横動脈の深枝が両筋の境界にあるのでこれで分けることも可能である 2 肩甲挙筋 levator scapulae: 第 1-4 頚椎横突起より起こり 肩甲骨の上角に停止する 肩甲背神経の支配 作用 : 肩甲骨を上内方に引く A-2. 深背筋 1. 第 1 層 ( 図 1-1 左 ) 上および下後鋸筋からなる 1 上後鋸筋 serratus posterior superior: 第 5 頚椎から第 1 胸椎までの棘突起より起こり 第 2-5 肋骨に停止する 神経支配 : 第 1-4 肋間神経 作用 : 第 2-5 肋骨を挙上する ( 吸気の補助筋 ) 2 下後鋸筋 serratus posteiror inferior: 第 10 胸椎より第 2 腰椎の棘突起より起こり第 9-12 肋骨に停止する 神経支配 : 第 9-12 肋間神経 作用 : 第 9-12 肋骨を下方に引く ( 呼気の補助筋 ) [ 補 ] 脊髄神経の後枝に支配される筋を固有背筋 proper dorsalis muscle という 上後鋸筋と下後鋸筋はともに脊髄神経前枝の肋間神経の支配を受けることより 固有背筋ではない 2. 第 2 層 ( 図 1-1 右 ) 固有背筋である 板状筋 脊柱起立筋( 脊柱直立筋 ) 横突棘筋 棘間筋 横突間筋 後頭下筋からなる 1 板状筋 splenius: 頭蓋骨に停止する頭板状筋 splenius capitis と頚椎に停止する頚板状筋 splenius cervicis からなる 第 3 頚椎から第 6 胸椎の棘突起より起こり 頭板状筋は乳様突起と上項線外側部に停止し 頚板状筋は第 1-3 頚椎の横突起に停止する 神経支配 : 脊髄神経後枝 作用 : 一側の筋が作用するときは 頭をその側に回転しかつ傾ける 両側の筋が同時に作用するときは 頭を後ろへ反らす [ 補 ] 板状筋は固有背筋の中でもっとも表層にある 2 脊柱起立筋 ( 脊柱直立筋 )erector muscles of spine: 腸肋筋 最長筋 棘筋の3 筋は脊柱を直立させる ( そらせる ) 作用があるから 脊柱起立筋ともいう いずれも脊髄神経の後枝の神経支配を受ける 一側の筋が作用するとそちら側に曲げる ( 側屈 ) 両側の筋が作用すると後方へ脊柱を反らせる 1. 腸肋筋 iliocostalis: 腰腸肋筋 胸腸肋筋 頚腸肋筋の3 筋からなるが分けがたい 2. 最長筋 longissimus: 胸最長筋 頚最長筋 頭最長筋の3 筋からなる 最長筋は その下部で腸肋筋と癒合し 全体として腸肋筋の内側に位置する 3. 棘筋 spinalis: 腰椎上部の棘突起より起こり胸椎の棘突起に終わる筋 3 横突棘筋 transversospinales: 横突起より起こり棘突起に終わる筋群の総称 ( 図 1-2) 神経支配: 脊髄神経の後枝 作用 : 一側の筋が働くと脊柱をそちら側に曲げ 反対側に回転する 両側が働くと後方へ脊柱を反らせる 1. 頭半棘筋 semispinalis capitis: 第 7,8 胸椎の横突起より起こり 後頭骨に停止する 2. 頚および胸半棘筋 semispinalis cervicis/ thoracis: 全胸椎の横突起より起こり 5 個以上の椎骨を飛び越えて上部胸椎と頚椎の棘突起に停止する 3. 多裂筋 multifidus:2-4 個の椎骨を飛び越えて 上位椎骨の棘突起に停止する 4. 回旋筋 rotatores: 長回旋筋と短回旋筋の二つがある a) 長回旋筋 long rotatores: 椎骨を1つ越えて上位椎骨の棘突起に停止する b) 短回旋筋 short rotatores: すぐ上位の椎骨の棘突起に停止する 4 棘間筋 interspinales: 二つの棘突起の間に張る筋 脊 1 2

2 髄神経後枝の支配 作用 : 頚を後ろに反らせる 5 横突間筋 intertransversarii: 横突起の間に張る筋 脊髄神経後枝 ( 一部 前枝の支配 )( 図 1-3) 6 後頭下筋 suboccipital muscles: 後頭部の最深層にある筋 神経支配 : 後頭下神経 ( 第 1 頚神経の後枝 ) 作用 : 頭を後ろに引いて 直立する 1. 大後頭直筋 rectus capitis posterior major 2. 小後頭直筋 rectus capitis posterior minor 3. 上頭斜筋 obliquus capitis superior 4. 下頭斜筋 obliquus capitis inferior B. 頚部の筋 1. 浅頚筋 superficial cervical muscles 頚部浅層の筋 広頚筋 胸鎖乳突筋 舌骨上筋群 舌骨下筋群からなる 1-1. 広頚筋 platysma( 図 2) 下顎骨の下縁より起こり 第 2,3 肋間の高さの皮膚に停止する 神経支配 : 顔面神経頚枝 作用 : 頚部の皮膚を上に引き 緊張させる [ 補 ] 広頚筋は非常に薄い四角形の皮筋で 頚筋膜の浅葉により他の筋群と隔てられる きょうさにゅうとつ 1-2. 胸鎖乳突筋 sternocleidomastoid( 図 3) 胸骨柄前面と鎖骨の胸骨端より起こり 側頭骨の乳様突起に停止する 神経支配 : 副神経と頚神経叢の筋枝 作用 : 両側が収縮するとオトガイを上げて 後頭部を前下方に引く 一側が働くと反対側に頭を回す 1-3. 舌骨上筋群 suprahyoid muscles( 図 4 5) がくにふく 1 顎二腹筋 digastric: 中間腱を挟んで後腹と前腹からなる二腹筋 中間腱は舌骨小角の付近にある線維性の滑車により舌骨体に支持される 作用 : 下顎骨を固定すれば 舌骨を引き上げる 舌骨を固定すれば下顎骨を引き下げる ( 開口筋 ) 1. 顎二腹筋後腹 post. belly: 側頭骨の乳様突起より起こり 中間腱に至る 神経支配 : 顔面神経 ( 後耳介神経顎二腹筋枝 ) 2. 顎二腹筋前腹 ant. belly: 中間腱に引き続き 下顎骨の前部の内面にある顎二腹筋窩に停止する 神経支配 : 下顎神経 ( 顎舌骨筋神経顎二腹筋枝 ) [ 補 ] 後腹 ( 顔面神経支配 ) と前腹 ( 下顎神経支配 ) は発生してくる鰓弓が異なるので 支配神経が異なる すなわち後腹は第 2 鰓弓より 前腹は第 1 鰓弓より発生する 2 茎突舌骨筋 stylohyoid: 茎状突起より起こり 舌骨大角に停止する 神経支配 : 顔面神経 ( 後耳介神経茎突舌骨筋枝 ) 作用: 舌骨を後上方に引く 3 4

3 3 顎舌骨筋 mylohyoid: 下顎骨の内面にある顎舌骨筋線より起こり 舌骨体と正中の縫線に停止する 神経支配 : 下顎神経 ( 顎舌骨筋神経顎舌骨筋枝 ) 作用 : 下顎骨を固定すれば舌骨を引き上げる 舌骨を固定すれば下顎骨を引き下げる ( 開口筋 ) 4 オトガイ舌骨筋 geniohyoid: 下顎骨正中部の後面にあるオトガイ棘より起こり 舌骨体の前面に停止する 神経支配 : 舌下神経 ( オトガイ舌骨筋枝 ) ただしこの神経の成分は 舌下神経核に由来しない すなわち第 1,2 頚髄前角の運動ニューロンより起こり 第 1,2 頚神経の前根を通り 舌下神経に入り これから分かれてオトガイ舌骨筋枝となり同筋に入る 作用 : 下顎骨を固定すれば舌骨を引き上げる 舌骨を固定すれば下顎骨を引き下げる ( 開口筋 ) 1-4. 舌骨下筋群 infrahyoid muscles( 図 4 5) 1 胸骨舌骨筋 sternohyoid: 胸骨柄より起こり 舌骨体に停止する 神経支配 : 頚神経ワナ 作用 : 舌骨を引き下げる 2 肩甲舌骨筋 omohyoid: 上腹と下腹からなり 両者は中間腱で結合する 下腹は肩甲骨の上縁より起こり 中間腱に移行する 上腹は中間腱より起こり 舌骨体に停止する 神経支配 : 頚神経ワナ 作用 : 舌骨を下後方に引く 中間腱が付着している頚筋膜の気管前葉を介して頚筋膜を張り 頚動脈鞘を広げる ( 内頚静脈が広げられて 静脈還流が増える ) 3 胸骨甲状筋 sternothyroid: 胸骨柄後面より起こり 甲状軟骨に停止する 神経支配 : 頚神経ワナ 作用 : 甲状軟骨を引き下げる 4 甲状舌骨筋 thyrohyoid: 甲状軟骨より起こり 舌骨体に停止する 神経支配 : 舌下神経 ( 甲状舌骨筋枝 ) ただし この神経の成分は舌下神経核に由来しない ( オトガイ舌骨筋の項を参照せよ ) 作用 : 甲状軟骨を固定すれば舌骨を下げる 舌骨を固定すれば甲状軟骨を上げる 2-2. 椎前筋群 prevertebral muscles 頚椎および胸椎のの前方にある筋群 1 頚長筋 longus colli 2 頭長筋 longus capitis 3 前頭直筋 rectus capitis anterior 4 外側頭直筋 rectus capitis lateralis C. 胸部の筋 muscles of thorax 1. 浅胸筋 ( 胸部の上肢筋 )superficial muscles of thorax( 図 6) すべて胸郭より起こり上肢帯( 肩甲骨と鎖骨 ) と上腕骨に停止する 腕神経叢の神経支配を受ける 1 大胸筋 pectoralis major muscle: 鎖骨の内側半 ( 鎖骨部 ) 胸骨前面と上位 5ないし7 肋軟骨 ( 胸肋部 ) 腹直筋鞘前葉 ( 腹部 ) より起こり 上腕骨の大結節稜に停止する 神経支配 : 内側胸筋神経と外側胸筋神経 作用 : 上腕の内転と内旋 2 小胸筋 pectoralis minor: 第 2-5 肋骨より起こり肩甲骨の烏口突起に停止する 神経支配 : 内側胸筋神経と外側胸筋神経の支配 作用 : 肩甲骨を前下方に引く 3 鎖骨下筋 subclavius: 第 1 肋骨の上面の胸骨端より起こり 鎖骨下面に停止する 神経支配 : 鎖骨下筋神経の支配 作用 : 鎖骨を下方に引く 4 前鋸筋 serratus anterior:8-10 個の筋尖が第 1 - 第 8 ないし第 10 肋骨の外側面より起こり 肩甲骨の内側縁 上角 下角に停止する 神経支配 : 長胸神経 作用 : 肩甲骨を前方に引く 2. 深頚筋 deep cervical muscles( 図 5-1) 2-1. 斜角筋群 scalene muscles 頚椎の横突起より起こり 外下方に向かって第 1 あるいは第 2 肋骨に停止する筋群 1 前斜角筋 scalenus anterior, ant. scalene: 第 3( ないし第 4) 頚椎 ~ 第 6 頚椎の横突起前結節より起こり 第 1 肋骨の前斜角筋結節に停止 神経支配 : 頚神経叢および腕神経叢の筋枝 作用 : 第 1 肋骨の挙上 2 中斜角筋 scalenus medius, middle scalene: 第 2~ 第 7 頚椎の横突起後結節より起こり 第 1 肋骨の鎖骨下動脈溝の後方の隆起に停止 神経支配 : 頚神経叢および腕神経叢の筋枝 作用 : 第 1 肋骨の挙上 3 後斜角筋 scalenus posterior, posterior scalene: 第 4( あるいは第 5)~ 第 6 頚椎の横突起後結節より起こり 第 2 肋骨の外側面に停止 神経支配 : 腕神経叢の筋枝 作用 : 第 2 肋骨の挙上 5 6

4 2. 深胸筋 ( 固有胸筋 )deep muscles of thorax 肋間神経すなわち胸神経前枝の支配を受ける 1 外肋間筋 external intercostal muscles: 肋間隙を満たす筋 筋束の方向は 前部では外上方より内下方に至る 神経支配 : 肋間神経 作用 : 肋骨を引き上げる ( 吸気 ) 2 内肋間筋 internal intercostal muscles: 肋間隙を満たす筋 外肋間筋の内面にある 筋束の方向は 外肋間筋と直交する すなわち前部では 内上方より外下方に至る 神経支配 : 肋間神経 作用 : 肋骨を引き下げる ( 呼気 ) 3 最内肋間筋 innermost intercostal muscles: 肋間隙を満たす筋 内肋間筋の内面にある 筋束の方向は 内肋間筋と同じ 神経支配 : 肋間神経 作用 : 肋骨を引き下げる ( 呼気 ) [ 補 ] 肋間神経と肋間動静脈は内肋間筋と最内肋間筋の間で 肋骨の下縁 ( すなわち肋間隙の上縁 ) を走る [ 問 ] なぜ肋骨を上方に引き上げると吸気で 下方に引き下げると呼気になるのか? 4 肋下筋 subcostales: 最内肋間筋の後部の筋束が分かれたもの 1 つおいてさらに下位の肋骨に停止する 下部の 2 ないし 4 肋間に見られる 神経支配 : 肋間神経 作用 : 肋骨を引き下げる ( 呼気 ) 5 胸横筋 transversus thoracis: 前胸壁の内面にある筋 胸骨体下部と剣状突起の後面より起こり 4 筋束に分かれて第 3-6 肋軟骨の外側端に停止する 肋間神経の支配 作用 : 肋骨を引き下げる ( 呼気 ) D. 腹部の筋 muscles of abdomen( 図 7) 1. 前腹筋 1 腹直筋 rectus abdominis: 腹直筋は 途中 3 ないし 4 個の腱画により 4 ないし 5 個の筋腹に分かれる 恥骨より起こり 第 5-7 肋軟骨と剣状突起の前面に停止する 神経支配 : 肋間神経と腸骨下腹神経 作用 : 胸郭の前部を引き下げる 骨盤の前部を引き上げる 骨盤を固定すれば 脊柱を前方に曲げる ( 前屈 ) 2 錐体筋 pyramidalis: 腹直筋の起始部の前方にある筋 恥骨より起こり 白線の下部に停止する 神経支配 : 肋間神経と腸骨下腹神経 作用 : 白線を張り 腹直筋の働きを補助する 2. 側腹筋 Mm. abdominis laterales 脇腹 ( ワキバラ ) の筋 表層より外腹斜筋 内腹斜筋 腹横筋の 3 層からなる 1 外腹斜筋 external oblique: 第 5-12 肋骨の外面より起こる 一部の筋束は腸骨稜外唇に停止するが 大部分の筋束は腱膜となり鼠径靱帯 恥骨稜 腹直筋鞘の前葉に入り 白線に停止する 神経支配 : 肋間神経 腸骨下腹神経 腸骨鼠径神経 作用 : 肋骨を引き下げる 脊柱を前屈する ( あるいは骨盤を引き上げる ) 上体を反対側に回す 腹圧を高める ( 呼気 ) 2 内腹斜筋 internal oblique: 腸骨稜の中間線 鼠径靱帯の外側部より起こる 一部の筋束は第 肋骨の下縁に停止するが 大部分は腱膜となり 2 葉に分かれて腹直筋鞘の前葉と後葉に入り白線に終わる ただし弓状線より下方では前葉のみに入る 神経支配 : 肋間神経 腸骨下腹神経 腸骨鼠径神経 作用 : 肋骨を引き下げる 脊柱を前屈する ( あるいは骨盤を引き上げる ) 上体を同側に回す 腹圧を高める ( 呼気 ) 補 精巣挙筋 cremaster muscle: 内腹斜筋の最下部の筋束が分かれ 鼠径管 ( 図 8) を通り 男では精索と精巣 女では子宮円索を包んで終わる 神経支配 : 陰部大腿神経 作用 : 男では精巣を引き上げる 女での作用は乏しい 3 腹横筋 transversus abdominis, transeverse abdminal: 第 7-12 肋軟骨 腰筋膜 腸骨稜内唇 鼠径靱帯より起こり 腱膜となり弓状線より上方では腹直筋鞘の後葉 弓状線より下方では腹直筋鞘の前葉に入り 白線に終わる 神経支配 : 肋間神経 腸骨下腹神経 陰部大腿神経 作用 : 腹圧を高め 横隔膜を押し上げる ( 呼気 ) 腹腔の容積を小さくして排便を促す 3. 後腹筋 1 腰方形筋 quadratus lumborum muscle: 腸骨稜より起こり 第 12 肋骨に停止する 神経支配 : 腰神経叢の筋枝 作用 : 両側が働けば脊柱を後屈する 一側が働けば そちら側に脊柱を曲げる ( 側屈 ) 7 8

5 演習 1: 背部浅層の筋 ( 浅背筋 ) 背部の筋は 浅層の筋 ( 浅背筋 ) と深層の筋 ( 深背筋 ) からなる 浅層の筋はさらに第 1 層 ( 僧帽筋と広背筋 ) と第 2 層 ( 菱形筋と肩甲挙筋 ) からなる 深層の筋も 第 1 層 ( 上後鋸筋と下後鋸筋 ) と第 2 層 ( 固有背筋 ) からなる 下記の図の左半は背部浅層の筋の第 1 層を示している 図の右半は第 1 層の筋を取り除いて背部浅層の筋の第 2 層を示している 作業 : 筋を茶色 骨を薄い灰色に塗りなさい 9 10

6 演習 2: 浅胸筋 ( 胸部の上肢筋 ) 胸部の筋は浅胸筋 ( 胸部の上肢筋 ) 深胸筋 ( 固有胸筋 ) 横隔膜からなる 浅胸筋は 胸郭より起こり上肢帯 ( 鎖骨と肩甲骨 ) または上腕骨に停止する筋群で 大胸筋 小胸筋 鎖骨下筋 前鋸筋からなる 全て腕神経叢の枝に支配される 深胸筋は外肋間筋 内肋間筋 最内肋間筋などからなる いずれも肋間神経の支配を受ける 横隔膜は腰部 肋骨部 胸骨部からなり横隔神経に支配される 作業 : 浅胸筋を茶色で 鎖骨 肩甲骨 上腕骨を薄い灰色で 胸郭を薄い黄色で塗りなさい 演習 3: 上肢帯の筋 上肢帯の筋は鎖骨 肩甲骨より起こり上腕骨に着く 上腕の運動 ( 特に外転と回旋 ) にあずかる 全て腕神経叢の神経支配を受ける 作業 : 筋を茶色に 骨を薄い水色に塗りなさい 11 12

7 血管系各論 ( 動脈系 ) 大動脈 aorta( 図 1): 動脈系の基本となる大動脈は左心室より起こり 僅かに上行したのち ( 上行大動脈 ) 後方に曲がって脊柱の左側に至る ( 大動脈弓 ) ついで脊柱の前左側に沿って下がり 横隔膜の大動脈裂孔 aortic hiatus を貫いて腹腔に入り 第 4 腰椎の前面にて左右の総腸骨動脈に分かれる ( 下行大動脈 ) 下行大動脈は横隔膜をはさんで胸大動脈と腹大動脈に分けられる 1. 上行大動脈 ascending aorta 左心室の大動脈口より始まり腕頭動脈を出すまでの短い部分を上行大動脈という ( 図 1 2) 大動脈弁を構成する 3 枚の半月弁の直上部の上行大動脈の内腔は陥凹する [ 大動脈洞 ( バルサルバ洞 ) aortic sinus, sinus of Valsalva] この 3 個の陥凹に対応して 上行大動脈の起始部は 3 つの膨隆部をもつ ( 大動脈球 aortic bulb) 大動脈洞より心臓の栄養血管である右冠状動脈 right cornary a. と左冠状動脈 left coronary a. が出る ( 心臓の項参照 ) [ 補 ] 右および左冠状動脈は 大動脈弁の右および左半月弁の直上のバルサルバ洞から出る 後半月弁の直上のバルサルバ洞からは 冠状動脈は出ない [ 補 ] 腕頭動脈は右鎖骨下動脈と右総頚動脈に分かれる 前者が 腕 に 後者が 頭 に分布するのでこの名がつけられた 腕頭動脈は右側に 1 本あるのみであるから 右腕頭動脈といってはならない ( 意味をなさない!) 一方 腕頭静脈は両側にあるので 右あるいは左腕頭静脈という ( 図 4B) 2. 大動脈弓 aortic arch 上行大動脈に続き 下行大動脈に接続する部分を大動脈弓という ( 図 2) 胸骨角と第 4 胸椎椎体下縁を通る面より上方 つまり縦隔上部に含まれる大動脈を大動脈弓という ( 図 3) 動脈管索 ligamentum arteriosum 英 ラ : 大動脈弓の凹面側と肺動脈分岐部とを結ぶ 動脈管の遺残組織である ( 発生学で詳しく学ぶ ) 枝として ( 図 4A): 1 腕頭動脈 brachiocephalic trunk 2 左総頚動脈 left common carotid artery 3 左鎖骨下動脈 left subclavian artery 3. 総頚動脈 common carotid artery 右総頚動脈は腕頭動脈より 左総頚動脈は大動脈弓より直接出る 頚動脈三角 ([ 補 ] 参照 ) にて外頚動脈と内頚動脈の 2 枝に分かれる 総頚動脈はその経過中に枝を出さない [ 補 ] 頚動脈三角 carotid triangle( 図 5): 肩甲舌骨筋上腹 顎二腹筋後腹 胸鎖乳突筋により境界される三角形 ここを指で押してみよう 動脈の拍動を触れるだろう これは総頚動脈が第 6 頚椎横突起に押しつけられて 拍動が指に触知されるからである ここで総頚動脈を圧迫すれば 一時的な止血効果がある なお第 6 頚椎横突起を頚動脈結節という 総頚動脈は 頚動脈三角において 内頚動脈と外頚動脈に分かれる 故に頚動脈小体や頚動脈洞もこの三角形の深部に含まれる 総頚動脈 内 外頚動脈 内頚静脈 迷走神経 舌下神経 頚部交感神経幹は 頚動脈三角より手術的に到達できるので この三角形は臨床的に重要である 13 14

8 4 顔面動脈 facial artery : 茎突舌骨筋 顎二腹筋後腹の内側を通り 下顎骨の下縁を通って顔面に至り 口角の外側より内眼角に向かう ( 眼角動脈 ) 眼動脈の終枝である鼻背動脈と吻合する 5 後頭動脈 occipital artery: 側頭骨の後頭動脈溝を通って 後頭部に至る 6 後耳介動脈 posterior auricularartery : 耳介の内側面に至る 7 浅側頭動脈 superficial temporalartery : 外頚動脈の 2 終枝の一つ こめかみ ( 側頭部 ) で拍動を触れる動脈 8 顎動脈 maxillary artery: 外頚動脈の 2 終枝の一つ 下顎頚の後面より始まり 下顎枝の内側を迂曲して前走し ( 下顎部 ) 外側翼突筋の二頭の間を通り ( 翼突筋部 ) 翼口蓋窩に至る ( 翼口蓋部 ) 顎動脈に伴行する顎静脈は 単一の血管ではなく静脈叢の形態をとる ( 翼突筋静脈叢 ) 総頚動脈には呼吸に関する反射や循環反射に関与する受容器がある ( 図 6): 1 頚動脈小体 carotid body: 総頚動脈の分岐部の内側面に存在する直径 1~2 mm の小体で 血中の酸素分圧の低下を感知する化学受容器 chemoreceptor である 2 頚動脈洞 carotid sinus: 総頚動脈が内 外頚動脈に分岐する所から内頚動脈の起始部にかけて膨隆する部分を頚動脈洞という 血圧の上昇を感知する圧受容器 ( 機械受容器あるいは伸展受容器ともいう ) である [ 補 ] 頚動脈小体を介する反射 ( 化学受容器反射 ) や圧受容器を介する反射 ( 頚動脈洞反射 ) の神経機構は重要であるが 神経解剖学 生理学で学ぶので今の時点では覚える必要はない 4. 外頚動脈 external carotid artery( 図 10) 総頚動脈より分かれて 内頚動脈の前内側を上行して下顎頚の高さに達し ここで顎動脈と浅側頭動脈の 2 終枝に分かれる 外頚動脈と内頚動脈の内外関係は名前と逆になることに注意する (!) 枝として下記の動脈があるが 上甲状腺動脈 舌動脈 顔面動脈は外頚動脈の前方から出る 一方 上行咽頭動脈 後頭動脈 後耳介動脈は外頚動脈の後から出る ( 図 10) 1 上甲状腺動脈 superior thyroid artery: 甲状腺に至り 鎖骨下動脈の枝の甲状頚動脈の 1 枝である下甲状腺動脈と吻合する 2 上行咽頭動脈 ascending pharyngeal artery : 咽頭の後壁を上行する 3 舌動脈 lingual artery : 舌骨舌筋の内側を前走し舌に至る 5. 鎖骨下動脈 subclavian artery( 図 14 15) 右は腕頭動脈 左は大動脈弓より起こり 前斜角筋と中斜角筋との間を通って腋窩に至り 第 1 肋骨外側縁で腋窩動脈に移行する [ 補 ] 鎖骨下動静脈と前斜角筋との相互位置関係は重要 ( 図 15) すなわち前斜角筋の前方を鎖骨下静脈 後方を鎖骨下動脈 腕神経叢が通過する (VAN の法則 ) 枝として( 図 14): 1 椎骨動脈 vertebral a.: 第 6 頚椎横 15 16

9 6. 腋窩動脈 axillary artery 突孔に入り これより上位の頚椎横突孔を順次上行し 環椎の横突孔を貫いたのち 大 [ 後頭 ] 孔より頭蓋内に至る 頭蓋腔で左右の椎骨動脈は合して脳底動脈 basilar a. になる 脳は左右の内頚動脈と左右の椎骨動脈により栄養される ( 神経解剖学で詳しく学ぶ ) 2 内胸動脈 internal thoracic a.: 前胸壁の後面を下行し 筋横隔動脈 musculophrenic a. と上腹壁動脈 superior epigastric a. の 2 終枝を出す ( 図 14 16) 上腹壁動脈は下腹壁動脈 ( 外腸骨動脈の枝 ) と交通する また内胸動脈の枝の前肋間枝は胸大動脈の枝の肋間動脈と交通する いずれも側副路として重要である 3 甲状頚動脈 thyrocervical trunk: ただちに次の 4 枝に分かれる ( 図 14) 1) 下甲状腺動脈 inferior thyroid a. 2) 上行頚動脈 ascending cervical a. 3) 頚横動脈 transverse cervical a. 4) 肩甲上動脈 suprascapular a. 4 肋頚動脈 costocervical trunk: ただちに深頚動脈 deep cervical a. と最上肋間動脈 highestintercostal a. に分かれる ( 図 14) 鎖骨下動脈の続きで 腋窩の外側壁を通り 前方からは大胸筋の下縁の高さで 後方からは大円筋の下縁の高さで上腕動脈に移行する ( 図 17A) 枝として ( 図 17A): 1 肩甲下枝 subscapular branches 2 最上胸動脈 highest thoracic a.: 第 1 および第 2 肋間隙外面に分布する 3 胸肩峰動脈 thoracoacrominal a. 4 外側胸動脈 lateral thoracic a.: 前鋸筋の表面を下行する 17 18

10 5 肩甲下動脈 subscapular a.: 肩甲回旋動脈 circumflex scapular a. と胸背動脈 thoracodorsal a. に分かれる 肩甲回旋動脈は内側腋窩隙を通過する ( 図 18) 6 前上腕回旋動脈 anterior circumflexhumeral a.: 上腕骨外科頚の前を外方に走り 後上腕回旋動脈と吻合する ( 図 17B) 7 後上腕回旋動脈 posterior circumflexhumeral a.: 外側腋窩隙を腋窩神経と共に貫き ( 図 18) 上腕骨外科頚の後を外方に走る [ 補 ] なお第 1 および第 2 肋間動脈は肋頚動脈の枝の最上肋間動脈の枝である [ 補 ] 胸大動脈が閉塞した場合 鎖骨下動脈 内胸動脈 前肋間枝 肋間動脈 ( 閉塞部位より下方の ) 胸大動脈の側副路が発達する 2 肋下動脈 subcostal a.: 第 12 肋骨下縁にある最下位の肋間動脈で 第 12 肋間動脈ともいう 3 上横隔動脈 superior phrenic aa. 7. 胸大動脈 thoracic aorta 大動脈弓の続きで 第 4 胸椎の高さに始まり 第 12 胸椎の高さで横隔膜の大動脈裂孔を貫き腹腔に至り腹大動脈となる ( 図 1 22) この動脈の枝には臓側枝 visceral branches と壁側枝 parietal branches がある ( 図 23) 臓側枝として : 1 気管支動脈 bronchial branches: 肺の栄養動脈である 肺の機能血管は? 2 食道動脈 esophageral branches 3 心膜枝 pericardial branches 4 縦隔枝 mediastinal branches 壁側枝として : 1 第 3-11 肋間動脈 posterior intercostal aa. [3rd-11th]: 最内肋間筋と内肋間筋の間を外方に 肋骨の下縁すなわち肋間隙の上縁に沿って走る ( 図 22 24) 前胸部で内胸動脈と交通する 19 20

11 2 上腸間膜動脈 superior mesenteric a.: 膵臓の後を通って膵臓と十二指腸下部の間から現れ 腸間膜内を走る ( 図 29) 枝として : 1) 下膵十二指腸動脈 inferior pancreaticoduodenal aa.: 上膵十二指腸動脈と交通する 2) 空腸動脈 jejunal arteries と回腸動脈 ileal arteries 3) 中結腸動脈 middle colic a. 8. 腹大動脈 abdominal aorta 第 12 胸椎の高さ ( すなわち横隔膜大動脈裂孔の高さ ) で 胸大動脈に続いて始まり 第 4 腰椎の前で左右の総腸骨動脈を出したのち 細い正中仙骨動脈 median sacral a. となって尾骨の先端まで達する ( 図 25) 腹大動脈の枝には臓側枝 visceral branches と壁側枝 parietal branches がある 臓側枝はさらに消化器を支配する腹側枝 ( 不対 ) と泌尿生殖器 (1 対 ) を支配する外側枝に分けられる ( 図 26 27) 8-1. ( 臓側枝の ) 腹側枝 1 腹腔動脈 c(o)eliac trunk, c(o)eliac axis: ただちに左胃動脈 総肝動脈 脾動脈に分かれる ( 図 28) 1) 左胃動脈 left gastric a.: 胃の小弯に沿って小網内を左から右に走り 右胃動脈と交通する 2) 総肝動脈 common hepatic a.: 右胃動脈と胃十二指腸動脈を出したのちに固有肝動脈 hepatic artery proper なり 肝十二指腸間膜内を走り 肝門にて右枝と左枝に分かれ肝臓に分布する さらに枝として : a. 右胃動脈 right gastric a.: 胃の小弯に沿って右から左に走り 左胃動脈と交通する b. 胃十二指腸動脈 gastroduodenal a.: 上膵十二指腸動脈 superior pancreaticoduodenal a. と右胃大網動脈 right gastroepiploic a. に分かれる 3) 脾動脈 splenic a.: 膵臓の上縁に沿って左方に走り脾臓に至る 枝として : a. 膵枝 pancreatic branches b. 短胃動脈 short gastric aa. c. 左胃大網動脈 left gastroepiploic a.: 胃の小弯に沿って左から右に走り 右胃動脈と交通する d. 脾枝 splenic branches: 脾臓に至る 4) 右結腸動脈 right colic a. 5) 回結腸動脈 ileocolic a.: 上腸間膜動脈の終枝 3 下腸間膜動脈 inferior mesenteric a.: 十二指腸空腸曲の下方より起こる ( 図 30) 枝として: 1) 左結腸動脈 left colic a. 2) S 状結腸動脈 sigmoid aa. 3) 上直腸動脈 superior rectal a

12 3 精巣動脈 testicular artery / 卵巣動脈 ovarian artery: ともに下方に走る ( 図 32) 精巣動脈は精索に伴い 深鼠径輪 鼠径管 浅鼠径輪を経て精巣に至る 卵巣動脈は骨盤内に至り 子宮広間膜内を走り 卵巣に至る [ 補 ] 精巣動脈や卵巣動脈が腹大動脈より起こる部位は 精巣や卵巣より高位にある その理由は精巣下降と卵巣下降による すなわち精巣や卵巣は胎生時には腎臓の原基の付近に発生するが 発生中に次第に下降し 前者は陰嚢の中に 後者は骨盤の中に至る ( 図 32) 卵巣の下行は精巣に比べて中途半端 8-3. 壁側枝 1 下横隔動脈 inferior phrenic artery: 上副腎動脈を出し 横隔膜下面に分布する ( 図 31) 2 腰動脈 lumbar arteries: 胸部の肋間動脈に相当し 4 対ある 9. 総腸骨動脈 common iliac artery 第 4 腰椎の前方で腹大動脈から分かれて外下方に至り 仙腸関節の高さで内腸骨動脈と外腸骨動脈に分かれる 10. 内腸骨動脈 internal iliac artery 小骨盤に入り 卵巣と直腸上部を除く骨盤内臓に分布する 壁側枝と臓側枝を出す 8-2. ( 臓側枝の ) 外側枝 1 中副腎動脈 middle suprarenal a. 2 腎動脈 renal artery: 下副腎動脈 inferior suprarenal a. を出した後 腎門に至り 前枝と後枝に分かれて 腎臓に分布する ( 図 31) 前枝として上区動脈 上前区動脈 下前区動脈 下区動脈 後枝として後区動脈を出す ( 泌尿器系参照 ) 23 24

13 10-1. 壁側枝 ( 図 33) 1 腸腰動脈 iliolumbar artery 2 外側仙骨動脈 lateral sacral arteries 3 閉鎖動脈 obturator artery: 骨盤内で恥骨枝を出した後 閉鎖管を通って骨盤外に至り 前枝と後枝に分かれる 後枝より寛骨臼枝が出る 寛骨臼枝は大腿骨頭と大腿骨頭靭帯に分布する [ 補 ] 閉鎖動脈の恥骨枝は 下腹壁動脈の恥骨枝と交通する ( 図 34) この交通が太く 閉鎖動脈が下腹壁動脈より分かれているようにみえるものを死冠 Corona mortis といい 鼠径ヘルニアの外科的手術のときに注意が必要である 4 上殿動脈 superior gluteal artery: 梨状筋上孔 ( 図 35) を通って骨盤外に去り 殿部に至る 5 下殿動脈 inferior gluteal artery:: 梨状筋下孔 ( 図 35) を通って骨盤外に去り 殿部に至る この動脈の枝の坐骨神経伴行動脈 companion artery to sciatic nerve は 下肢の本幹動脈が退化したものである 臓側枝 ( 図 33) 1 臍動脈 umbilical arteries: 胎生期に臍帯を通って胎盤に至る左右 1 対の大血管であるが 生後は退化して臍動脈索 medial umbilical ligament となる しかし基部は残って上膀胱動脈 superior vesical arteries となる 2 下膀胱動脈 inferior vesical artery 3 精管動脈 a. to ductus (vas) deferens または子宮動脈 uterine artery: 4 中直腸動脈 middle rectal artery 5 内陰部動脈 internal pudendal artery: 梨状筋下孔を通って骨盤外に出るが再び小坐骨孔より骨盤内に入り 坐骨直腸窩の外側壁を前進する 枝として : 1) 下直腸動脈 inferior rectal artery 2) 会陰動脈 perineal artery: 会陰の筋に分布する 枝として後陰嚢 ( 唇 ) 枝を出す 3) 陰茎 ( 核 ) 背動脈 dorsal a. of penis (clitoris) 4) 陰茎 ( 核 ) 深動脈 deep a. of penis (clitoris) 25 26

14 11. 外腸骨動脈 external iliac artery( 図 33) 仙腸関節よりはじまり鼠径靭帯の下 ( 血管裂孔 ) で大腿動脈に接続する ( 図 38) 枝として : 1 下腹壁動脈 inferior epigastric artery: 内側鼠径窩と外側鼠径窩の間を上行し 上方で上腹壁動脈と交通する ( 図 16) また恥骨枝を出して閉鎖動脈の恥骨枝と交通する ( 図 34) 2 深腸骨回旋動脈 deep circumflex iliac artery( 図 33) 27 28

15 血管系各論 ( 静脈系 ) 静脈系は 心臓の静脈 上大静脈 ( 系 ) 下大静脈 ( 系 ) 門脈 ( 系 ) の 4 系に分ける A. 心臓の静脈 veins of heart 心臓の章で説明 B. 上大静脈 ( 系 ) superior vena cava (system) 主として頭頚部 胸郭 上肢などからの血液を集める静脈の本幹 左右の腕頭静脈が合して上大静脈となり右心房に注ぐ ( 図 1B) 以下の静脈の静脈血を集める 1. 腕頭静脈 brachiocephalic vein 内頚静脈と鎖骨下静脈が合して腕頭静脈ができる ( 図 1B) 問 腕頭静脈は左右ある ( 左腕頭静脈と右腕頭静脈 ) では腕頭動脈は左右あるか? 解答 No ( 図 1A) 問 腕頭静脈の左右差は重要である では長いのはどちらか? また水平位に近いのはどちらか? 解答左腕頭静脈は右のそれより長く かつ水平位に近い ( 図 2) 2. 内頚静脈 internal jugular vein ほとんど全ての頭頚部の血液を集める静脈で総頚動脈の潅流領域にほぼ相当する ( 内頚静脈 内頚動脈 + 外頚動脈 ) S 状静脈洞の続きとして頚静脈孔に始まり 胸鎖関節の後方で鎖骨下静脈と合し腕頭静脈となる 上端と下端が脹らみ それぞれ頚静脈上球 superior bulbof jugular vein 頚静脈下球 inferior bulb of jugular vein という ( 図 3) 静脈角 venous angle: 内頚静脈と鎖骨下静脈が合流するところを静脈角という 左静脈角に胸管が 右静脈角に右リンパ本管 ( 右胸管 ) がそそぐ ( 重要 ) 内頚静脈の主要な静脈根として : 1 舌静脈 lingual vein: 2 顔面静脈 facial vein: 顔面動脈の分布域より血液を集め 下顎角の後側で下顎後静脈と合して内頚静脈に注ぐ 3 下顎後静脈 retromandibular vein: 浅側頭静脈 superficial temporal v. と顎静脈 maxillary v. が合してできる ( 図 3) さらに顔面静脈と合したのち 二分して一方が内頚静脈に 他方が外頚静脈に注ぐ なお顎静脈は顎動脈と著しく形態を異にして 静脈叢を形成する ( 翼突筋静脈叢 pterygoid plexus) 4 外頚静脈 external jugular vein: 後述 3. 鎖骨下静脈 subclavian vein と腋窩静脈 axillary vein 3-1. 鎖骨下静脈 第 1 肋骨外側縁から胸鎖関節の後方までを鎖骨下静脈という ( 図 3) 鎖骨下静脈は前斜角筋の前面を横断する ( 重要!) 腋窩静脈より上肢の静脈血を集め 内頚静脈に注ぐ 鎖骨下静脈の静脈根として : 1 頚部の皮静脈 : 1) 前頚静脈 anterior jugular vein: 外頚静脈または内頚静脈に注ぐ 左右の前頚静脈は頚静脈弓 arcus venosusjuguli により結合する 2) 外頚静脈 external jugular vein: 耳介の後側で後耳介静脈と後頭静脈が合して起こり 鎖骨下静脈または内頚静脈 あるいは両者の合流部に注ぐ 2 胸肩峰静脈 thoracoacromial vein 問 前斜角筋の前方にある構造物は? A 腕神経叢 B 鎖骨下動脈 C 横隔神経 29 30

16 3-2. 腋窩静脈 大胸筋の下縁から第 1 肋骨の外側縁までを腋窩静脈という 上腕静脈より上肢の静脈血を集め 鎖骨下静脈に注ぐ 腋窩静脈の主要な静脈根としては : 1 外側胸静脈 lateral thoracic vein 2 胸腹壁静脈 thoracoepigastric vein: 大腿静脈あるいは浅腹壁静脈より起こり 腋窩静脈へ注ぐ 上大静脈系と下大静脈系の側副路として重要 4. 上肢の静脈 veins of upper arm 4-1. 深部静脈 橈骨静脈 radial veins と尺骨静脈 ulnar veins が合して上腕静脈 brachial veins となり 腋窩静脈 axillary vein ついで鎖骨下静脈 subclavian vein に接続する ( 図 8) 補 腋窩静脈の上部と鎖骨下静脈は単一の静脈である 4-2. 皮静脈 以下の枝がある : 1 橈側皮静脈 cephalic vein: 前腕の橈側をのぼり 腋窩静脈に注ぐ 2 尺側皮静脈 basilic vein: 前腕の尺側をのぼり 上腕静脈に注ぐ 3 前腕正中皮静脈 median antebrachial vein: 前腕掌側の正中部を上行し 肘窩で橈側皮静脈または尺側皮静脈に注ぐか あるいは両者を連ねる肘正中皮静脈 median cubital vein に注ぐ 31 32

17 5. 奇静脈 azygos vein ( 奇静脈系 azygos system of vein) 後胸壁の静脈を集めて上大静脈に注ぐ静脈系を奇静脈系という ( 図 9) 右側の奇静脈 左側下半の半奇静脈 左側上半の副半奇静脈の 3 つがある 1 奇静脈 : 右の上行腰静脈 ascending lumbar v. は右の肋下静脈 subcostal v. と合して奇静脈となり 横隔膜を貫いて胸腔に入る 右側の肋間静脈 縦隔臓器を潅流する静脈 ( 食道静脈 気管支静脈 心膜静脈 縦隔静脈など ) 左側の半奇静脈と副半奇静脈からの静脈血を集めて上大静脈に注ぐ 2 半奇静脈 hemiazygos vein: 左の上行腰静脈は肋下静脈と合して半奇静脈となり 横隔膜を貫いて胸腔に入り 下位の肋間静脈を集めて 第 9 胸椎あたりで脊柱を左から右へ横切り奇静脈に注ぐ 3 副半奇静脈 accessory hemiazygos vein: 左側の中位の肋間静脈は副半奇静脈となり 脊柱を左より右に横断して奇静脈に注ぐ [ 補 ] 上大静脈あるいは下大静脈に閉塞がおきたとき 奇静脈系は側副路として重要な意義がある 下方で上行腰静脈を介して総腸骨静脈と結合し 上方で奇静脈を介して上大静脈と結合しているからである 同様の理由で椎骨静脈叢も側副路としての機能がある C. 下大静脈 ( 系 ) inferior vena cava (system) 第 4ないし第 5 腰椎の高さで左右の総腸骨静脈が合してでき 脊柱の前方を腹大動脈の右側に沿って上行し 横隔膜 ( 大静脈孔 Foramen venae cavae) を貫いて右心房に注ぐ 下大静脈に注ぐ静脈根として以下の静脈がある ( 図 10): 1. 腰静脈 lumbar veins 4 対ある 各腰静脈は上行枝により縦に交通し 上行腰静脈を作る 右上行腰静脈は上方で奇静脈と 左上行腰静脈は半奇静脈に接続する 2. 肝静脈 hepatic veins 肝臓からの血液を集めて下大静脈に注ぐ短い静脈 3. 右副腎静脈 right suprarenal veins: 直接下大静脈に注ぐ 4. 腎静脈 renal veins 左腎静脈に注ぐ静脈根として : 1 左副腎静脈 left suprarenal vein: 2 左精巣 ( 卵巣 ) 静脈 left testicular (ovarian) vein 問 左腎静脈は右腎静脈に比べて長く 大動脈の前を横切る ではなぜ左腎静脈は右腎静脈より長いか? 解答左下大静脈が退化するため 下大静脈間吻合の分だけ左側が長い ( 図 11 参照 ) 5. 右精巣 ( 卵巣 ) 静脈 right testicular (ovarian ) vein 右精巣 / 卵巣静脈は下大静脈に直接注ぐが 左精巣 ( 卵巣 ) 静脈は左腎静脈に注ぐ 問 なぜ左右の精巣 / 卵巣静脈は注ぐ血管が異なるのか?( 図 12 参照 ) 6. 総腸骨静脈 common iliac vein 仙腸関節の前で内腸骨静脈と外腸骨静脈が合してできる 静脈根については動脈と同じなのでこれを省略する 7. 下肢の静脈 veins of lower extremity 上肢と同様に深部静脈と皮静脈からなる ( 図 13) 7-1. 深部静脈 下肢の動脈の伴行静脈である 前脛骨静脈 anterior tibial vv. と後脛骨静脈 posterior tibial vv. が合して膝窩静脈 popliteal vv. となり 大腿静脈 femoral v. に続き外腸骨静脈 external iliac v. に注ぐ 33 34

18 7-2. 皮静脈 皮下組織の静脈血を集めて 深部静脈に注ぐ ( 図 13 14) 1 大伏在静脈 great saphenous vein: 足の内側縁に始まり 内果の前を通り 下腿と大腿の内側を上行し 伏在裂孔より大腿静脈に注ぐ 2 小伏在静脈 small saphenous vein: 足の外側縁に始まり 外果の後側を通って下腿後面に至り これを上行し 膝窩にて膝窩静脈に注ぐ 大腿の後側を上行する大腿膝窩静脈 femopopliteal vein がこれに注ぐ D. 門脈 ( 系 ) portal vein (system) 胃 腸 膵臓 脾臓から血液を集め 肝臓に運ぶ静脈系で 腹腔動脈 上 下腸間膜動脈の潅流域に相当する ( 図 15) 門脈は内臓の毛細血管が集まってできるものであるが 肝臓内で再び毛細血管になるきわめて特異な静脈である 門脈は上腸間膜静脈と脾静脈が合して始まり 小網の肝十二指腸間膜内を総胆管 固有肝動脈とともに走り 肝門に達してここで右枝と左枝に分かれ肝臓に至る 門脈の静脈根は動脈に似るのでこれを省略する 門脈は下記の部において体循環の静脈と吻合する ( 臨床的に重要 ) 1 胃の噴門 : 左胃静脈 ( 門脈系 ) と食道静脈 ( 奇静脈の枝で体循環系 ) 2 直腸 : 上直腸静脈 ( 下腸間膜静脈の枝で門脈系 ) と中 下直腸静脈 ( 内腸骨静脈の枝で体循環系 ) 3 臍 : 臍傍静脈 ( 門脈系 ) と腹壁の皮静脈 ( たとえば浅腹壁静脈や下腹壁静脈などで体循環系 )) [ 補 ] このような吻合は平時はさしたる意味はないが 肝臓の病変により門脈の血流が障害されると 血液はこの吻合を利用して心臓に還ることになる 例えば 肝硬変の際に 1 の吻合により食道下部に食道静脈瘤が生じて吐血の原因となり 2 の吻合により直腸下部に静脈瘤が生じて痔の原因となり 3 の吻合により臍を中心として腹壁の皮静脈が怒張する ( メズサの頭 )( 図 16) 35 36

19 演習 4: 静脈系 静脈系は 心臓の静脈 上大静脈系 下大静脈系 門脈系の 4 系に分ける A. 心臓の静脈 : 心臓壁の静脈血はおもに冠状静脈洞を介して右心房へ注ぐ B. 上大静脈 ( 系 ): 主として頭頚部 胸郭 上肢などからの血液を集める静脈の本幹 左右の腕頭静脈が合して上大静脈となり右心房に注ぐ C. 下大静脈 ( 系 )inferior vena cava (system): 第 4 ないし第 5 腰椎の高さで左右の総腸骨静脈が合してでき 脊柱の前方を腹大動脈の右側に沿って上行し 横隔膜 ( 大静脈孔 ) を貫いて右心房に注ぐ D. 門脈 ( 系 ): 胃 腸 膵臓 脾臓から血液を集め 肝臓に運ぶ静脈系で 腹腔動脈 上 下腸間膜動脈の潅流域に相当する 門脈は内臓の毛細血管が集まってできるものであるが 肝臓内で再び毛細血管になるきわめて特異な静脈である 門脈は上腸間膜静脈と脾静脈が合して始まり 肝門に達してここで右枝と左枝に分かれ肝臓に至る 作業 : 体循環系の静脈 ( 青 ) 門脈系 ( 緑 ) 横隔膜と肝臓 ( 茶 ) 腎臓 ( 黄 ) 脾臓 ( ピンク ) に塗り分けなさい 演習 5: 門脈と体循環系の吻合 門脈は下記の部において体循環の静脈と吻合する ( 臨床的に重要 ) 1 胃の噴門 : 左胃静脈 ( 門脈系 ) と食道静脈 ( 奇静脈の枝で体循環系 ) 2 直腸 : 上直腸静脈 ( 下腸間膜静脈の枝で門脈系 ) と中 下直腸静脈 ( 内腸骨静脈の枝で体循環系 ) 3 臍 : 臍傍静脈 ( 門脈系 ) と腹壁の皮静脈 ( たとえば浅腹壁静脈や下腹壁静脈などで体循環系 )) このような吻合は平時はさしたる意味はないが 肝臓の病変により門脈の血流が障害されると 血液はこの吻合を利用して心臓に還ることになる 例えば 肝硬変の際に 1 の吻合により食道下部に食道静脈瘤が生じて吐血の原因となり 2 の吻合により直腸下部に静脈瘤が生じて痔の原因となり 3 の吻合により臍を中心として腹壁の皮静脈が怒張する ( メズサの頭 ) 作業 : 門脈系 ( 緑 ) 体循環系 ( 青 ) 消化管 ( 黄 ) 肝臓 ( 茶 ) 脾臓 ( ピンク ) を塗り分けなさい 37 38

<4D F736F F D2090B48F C834982DC82C682DF82502E646F63>

<4D F736F F D2090B48F C834982DC82C682DF82502E646F63> 0 version Copyrighter : Hiroo Segawa E-mail hiroo@yahoo.co.jp ステレオカラー血管解剖図 0.0 香川大学病院放射線部 Hiroo Segawa 頸部周辺ステレオ血管解剖 右内頸動脈 right internal carotid artery 右外頸動脈 right external carotid artery 内頸静脈 internal

More information

第二回小テスト範囲胸筋 前頚三角 背部筋群 肩甲部 肋間筋と肋間隙 腋窩第三回プレ講義 p23 p25 p175 問題 1 乳房 breast には 皮下組織中の汗腺が変化した( 乳腺 mammary gland) が含まれており 乳汁を産生する 乳房は ( 胸筋筋膜 ) の前方に位置しており 結合

第二回小テスト範囲胸筋 前頚三角 背部筋群 肩甲部 肋間筋と肋間隙 腋窩第三回プレ講義 p23 p25 p175 問題 1 乳房 breast には 皮下組織中の汗腺が変化した( 乳腺 mammary gland) が含まれており 乳汁を産生する 乳房は ( 胸筋筋膜 ) の前方に位置しており 結合 第二回小テスト範囲胸筋 前頚三角 背部筋群 肩甲部 肋間筋と肋間隙 腋窩第三回プレ講義 p23 p25 p175 1 乳房 breast には 皮下組織中の汗腺が変化した( 乳腺 mammary gland) が含まれており 乳汁を産生する 乳房は ( 胸筋筋膜 ) の前方に位置しており 結合組織性の枠組みである ( クーパー靭帯 Cooper s ligaments: 乳房堤靭帯 ) によって支えられている

More information

Microsoft Word 系統解剖学(資料3)H28年度

Microsoft Word 系統解剖学(資料3)H28年度 脊髄神経 ( 資料 3) 解剖学講座 ( 神経機能形態学 )( 旧第二解剖 ) 佐藤真 1. 脊髄神経の区分 脊髄神経は脊髄から発する末梢神経で31 対ある ( 図 1) 頚神経 cervical nerves 8 対 (C1-C8) 胸神経 thoracic nerves 12 対 (Th1-Th12) 腰神経 lumbar nerves 5 対 (L1-L5) 仙骨神経 sacral nerves

More information

第4回 循環器

第4回 循環器 第 4 回循環器 日紫喜光良 医学概論 2017.05.02 1 講義項目 1 心臓の位置と構造 2 心臓の自律的収縮と心電図 3 心臓のポンプ作用と心音 血圧 4 血液循環 5 全身の血管 リンパ管 6 胎児循環 7 循環器疾患 2 心臓の位置 胸腔内 左右の肺にはさまれる 心膜に包まれる 横隔膜の上にある 2/3 は正中線より左にかたよる 心臓は右上後部から左下前部に走る 3 心臓と肺 ( 正面像

More information

(1) 単純 X 線はいわゆる レントゲン である その基本的な仕組みは 身体に X 線を照射して 身体の後部のフィルムを感光させるというもので 身体組織ごとに X 線透過度が異なることによって陰影が映る 画像は原則として 透過度低い= 白く映る ( 骨 造影剤など ) 透過度高い= 黒く映る (

(1) 単純 X 線はいわゆる レントゲン である その基本的な仕組みは 身体に X 線を照射して 身体の後部のフィルムを感光させるというもので 身体組織ごとに X 線透過度が異なることによって陰影が映る 画像は原則として 透過度低い= 白く映る ( 骨 造影剤など ) 透過度高い= 黒く映る ( 解剖実習配布資料解答と解説 文責 : 木下貴文 ( 医学科 2008 年度入学 ) 2009.7.12 初版公開 2009.7.27 追記と修正 APPENDIX を追加 以下の問題は解答を修正 2-2 2-6 3-7 3-8 3-12 4-7 4-8 2009.7.29 修正 以下の解答を修正 2-4 3-15 第三解剖の解剖実習中に配布 口頭試問された問題に 解答と解説をつけました 資料画像 (

More information

骨筋18-中1

骨筋18-中1 1 人体記述用語に関する問いに答えなさい A 上図 (Gray s anatomy) を参照して 下欄の英語を日本語にしなさい B 略語 (AD, AB, FLEX, EXT) は英語と日本語を答えなさい 1 superior aspect 上面 ( 観 ) 11 proximally 近位へ 21 transverse or horizontal plane 横断面または水平面 2 anterior

More information

長谷川 泰久著『愛知県がんセンター 頸部郭清術』サンプルpdf

長谷川 泰久著『愛知県がんセンター 頸部郭清術』サンプルpdf 7 章 全頸部郭清術 全頸部郭清術は一側の全頸部リンパ組織を網羅的に切除する頸部郭清術 (Comprehensive neck dissection) である. 今日, 全頸部郭清が適用されるのは, 通常臨床的に頸部リンパ節転移が明らかな症例である ( 図 7-1). 切除される非リンパ組織 ( 内頸静脈 (V), 副神経 (N), 胸鎖乳突筋 (M)) により,ND (SJP / VNM) いわゆる根治的頸部郭清術から

More information

第4回 循環器

第4回 循環器 第 4 回循環器 日紫喜光良 医学概論 2014.05.20 1 講義項目 1 心臓の位置と構造 2 心臓の自律的収縮と心電図 3 心臓のポンプ作用と心音 血圧 4 血液循環 5 全身の血管 リンパ管 6 胎児循環 7 循環器疾患 2 心臓の位置 胸腔内 左右の肺にはさまれる 心膜に包まれる 横隔膜の上にある 2/3 は正中線より左にかたよる 心臓は右上後部から左下前部に走る 3 心臓と肺 ( 正面像

More information

神経叢 ) と ( 鎖骨下動脈 ) が通過する 4 鎖骨下動脈 subclavian artery は 右は( 腕頭動脈 ) から起こり 左は ( 大動脈弓 ) から起こる 5 甲状頸動脈の枝として 不適切なものを選べ 肩甲背動脈 肩甲上動脈 下甲状腺動脈 上行頸動脈 頸横動脈 6 鎖骨下動脈の枝を

神経叢 ) と ( 鎖骨下動脈 ) が通過する 4 鎖骨下動脈 subclavian artery は 右は( 腕頭動脈 ) から起こり 左は ( 大動脈弓 ) から起こる 5 甲状頸動脈の枝として 不適切なものを選べ 肩甲背動脈 肩甲上動脈 下甲状腺動脈 上行頸動脈 頸横動脈 6 鎖骨下動脈の枝を 第三回小テスト範囲第七回プレ講義 p176 p178 1 甲状腺 thyroid gland は 後部で( 頸動脈鞘 ) と接する 2 甲状腺には しばしば発生過程の遺残物である ( 錐体葉 ) がみられる 3 甲状腺には 外頸動脈の枝である ( 上甲状腺動脈 ) と 甲状頚動脈の枝である ( 下甲状腺動脈 ) によって支配される 4 反回神経は甲状腺の ( 前 後 側方 内部 ) を通過するため

More information

6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 ワイパー運動 ワイパー運動 では 股関節の内外旋を繰り返すことにより 大腿骨頭の前後方向への可動範囲を拡大します 1. 基本姿勢から両下肢を伸展します 2. 踵を支店に 両股関節の内旋 外旋を繰り返します 3. 大腿骨頭の前後の移

6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 ワイパー運動 ワイパー運動 では 股関節の内外旋を繰り返すことにより 大腿骨頭の前後方向への可動範囲を拡大します 1. 基本姿勢から両下肢を伸展します 2. 踵を支店に 両股関節の内旋 外旋を繰り返します 3. 大腿骨頭の前後の移 6 腰椎用エクササイズパッケージ a. スポーツ選手の筋々膜性腰痛症 胸郭リアライメント 胸郭リアライメント では 胸郭の可動性を拡大しつつ 胸郭周囲の筋緊張を軽減することを目的とします 2. 上肢と下肢が脱力できたら徐々に深い呼吸を行いま す 呼吸を10 回程度繰り返します 腕の外転運動と深呼吸 肩の外転運動と深呼吸 では 胸郭の最大限の拡張を促します 2. 両肩を適度に外転させます 肘は床から離さないようにします

More information

EDP

EDP CORE CORE とは 腹横筋 内腹斜筋多裂筋 股関節の外転筋 内 外旋筋群 肩甲骨周辺の筋群 脊椎 24 個 7 個 (C1~C7) 頸椎 (Cervical) 12 個 (T1~T12) 胸椎 (Thoracic) 5 個 (L1~L5) 腰椎 (Lumbar) 仙骨 (S1~S5:Sacrum) 尾骨 4つの機能的なカーブ 椎間板 線維輪 線維軟骨質が層を形成 線維輪 6-10 層からなる

More information

<4D F736F F D2091E68E6C94C F096558A7782CC8CA9926E82A982E7817A>

<4D F736F F D2091E68E6C94C F096558A7782CC8CA9926E82A982E7817A> 解剖学の見地から (1) 解剖学的基礎 理論的には骨髄は 含気骨以外のすべての長骨 短骨 扁平骨に存在する 臨床的にも検査目的での骨髄血採取部位として 腸骨以外に 胸骨 肋骨 肩甲骨 椎骨 頭蓋骨などの体表から触知できる扁平骨と短骨とが使われる 長骨は加齢とともに骨端近くの骨髄が脂肪組織に置き換わることと 四肢の中心に位置し 採取困難なため骨髄採取されることは少ないと思われる 分類上の扁平骨に区分される腸骨翼は

More information

Microsoft Word - 頭頸部.docx

Microsoft Word - 頭頸部.docx 頭頸部 UICC における 頭頸部の所属リンパ節頸部リンパ節 ( 頭頸部癌取扱い規約 2005 年 10 月 改訂第 4 版 P4~5 図 1, 図 2 参照 ) (1) オトガイ下リンパ節 submental nodes (2) 顎下リンパ節 submandibular nodes (3) 前頸部リンパ節 anterior cervical nodes 1 前頸静脈リンパ節 anterior jugular

More information

紀要第7巻第2号.indd

紀要第7巻第2号.indd [ 原著論文 ] 九共大紀要第 7 巻第 2 号 2017 年 3 月 長谷川伸 * Morphological characteristics of trunk muscle in baseball pitchers Shin HASEGAWA* Abstract The purpose of this study was to examine the difference of muscle thickness

More information

総頚動脈 common carotid artery である. 5は気管 trachea である. 図の下半分は縦隔 mediastinum と呼ばれる領域にかかっているが, この内部では循環絡みの器官 ( 心臓, 血管, 気管 ) は前, 消化管である食道はその後ろである ( だから食道がんの手術

総頚動脈 common carotid artery である. 5は気管 trachea である. 図の下半分は縦隔 mediastinum と呼ばれる領域にかかっているが, この内部では循環絡みの器官 ( 心臓, 血管, 気管 ) は前, 消化管である食道はその後ろである ( だから食道がんの手術 肉眼解剖学平成 18 年度本試験 解答解説 ( 文責 : 矢野寿 ) 1. 甲状腺とその周辺についてコメント ( 大問 1 全般について ): 本当は, 解剖学が基礎になって問題文で資料提示されている外科の教科書が書かれているわけで, 解剖を深く知っていれば外科の知識も暗記ではなく推定の対象なのだというメッセージが聞こえてきそうです. が, 実際には, 予め臨床の知識がある場合を除いて文章を手掛かりにして先に穴を埋めるのは難しく,

More information

1脈管系各論

1脈管系各論 筋系各論 *** 運動に関しては各自まとめること *** 背部の筋 dorsal muscles 1. 浅背筋 superficial dorsal muscles : 上肢の運動に関与 (1) 第 1 層 : 僧帽筋と広背筋 1 僧帽筋 trapezius m : 後頭骨 頚椎 ~ 胸椎の棘突起 肩甲骨の肩甲棘 肩峰 鎖骨支配神経 : 副神経と頚神経叢 2 広背筋 latissimus dorsi

More information

症例_一ノ瀬先生.indd

症例_一ノ瀬先生.indd 症例報告 JNET 7:317-322, 2013 右側大動脈弓を有する破裂脳動脈瘤症例に対して脳血管内治療を行った 1 例 1 2 1 1 1 2 2 1 1 case of ruptured cerebral aneurysm with a right-sided aortic arch treated by coil embolization Nobuhiko ICHINOSE 1,2) Yoshihiro

More information

第 31 回

第 31 回 第 31 回 2014.09.26 馬蹄腎 horseshoe kidney IVC Ao 馬蹄腎 400 人に 1 人程 男女比が約 2:1 と男性に多い 左右の癒合部分 ( 峡部 isthmus) は腎実質もしくは結合織である. 結合織での癒合は, 実質の癒合と比べわかりにくく, 逃す場合がありえる 馬蹄腎 90% は下極で癒合 10% は上極側で癒合 通常の腎像の位置 馬蹄腎 ハ の字 逆

More information

1解剖学各論2013アナ

1解剖学各論2013アナ 筋系各論 *** 運動に関しては各自まとめること *** 頭部の筋 1. 表情筋 ( 顔面筋 ) muscles of expression, facial muscles : 支配神経は顔面神経顔面皮下に広がる横紋筋で 骨から起こり皮膚に停止する皮筋 顔の何処にあるか? 1. 後頭前頭筋 occipitofrontalis m 2. 眼輪筋 orbicularis oculi m 3. 口輪筋 orbicularis

More information

(23 回) 10月2日 (火)

(23 回) 10月2日 (火) (27 回 ) 6 月 24 日 ( 月 ) 腹部 2 45 腹部内臓に分布する血管と神経 154 胃の周辺の血管と神経 A. 動脈の観察 ( 解剖の手引き p154-155) 注意 以下の血管の分枝 走行にはかなりバリエーションがある 腹腔動脈 Truncus celiacus 1 (1 2311) 左胃動脈 A.gastrica sinistra 2 総肝動脈 A.hepatica communis,

More information

< F2D8FCD95CA81408F4397B E6A7464>

< F2D8FCD95CA81408F4397B E6A7464> 章別理解度確認テスト 注意 : 卒業試験を受ける前に行って下さい 研修の始めに行ってもあまり効果はありません 第 1 章 ~ 第 4 章までの理解度確認テスト 第 5 章 ~ 第 8 章までの理解度確認テスト 第 9 章 ~ 第 11 章までの理解度確認テスト 第 12 章 ~ 第 13 章までの理解度確認テスト 説明を要する問題の解答は用意しておりません 全て 入門編と標準編の教科書の中に記されています

More information

Kiyosue

Kiyosue 図1 Padget説による眼 動脈の発生の模式図 Lasjaniasによる眼動脈の発達 図2 (2) 1 VODはPadgetの説と同様にanterior division 将来の前大脳動脈 から起始し眼胞に供血するが DOAはより尾側 C4 より起始するとされ 将来の上眼窩裂を通り眼窩に入りVOAと吻合する 2 続いてDOAは退縮する またVOAが眼窩に入る前の部分で内頚動脈に取り込まれ それより近

More information

かかわらず 軟骨組織や関節包が烏口突起と鎖骨の間に存在したものを烏口鎖骨関節と定義する それらの出現頻度は0.04~30.0% とされ 研究手法によりその頻度には相違がみられる しかしながら 我々は骨の肥厚や軟骨組織が存在しないにも関わらず 烏口突起と鎖骨の間に烏口鎖骨靭帯と筋膜で囲まれた小さな空隙

かかわらず 軟骨組織や関節包が烏口突起と鎖骨の間に存在したものを烏口鎖骨関節と定義する それらの出現頻度は0.04~30.0% とされ 研究手法によりその頻度には相違がみられる しかしながら 我々は骨の肥厚や軟骨組織が存在しないにも関わらず 烏口突起と鎖骨の間に烏口鎖骨靭帯と筋膜で囲まれた小さな空隙 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 中澤正孝 論文審査担当者 主査宗田大副査星治 森田定雄 論文題目 Functional aspects of the coracoclavicular space ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 烏口鎖骨関節は烏口突起上面と鎖骨下面の間に存在する稀な関節である この関節は烏口突起上面と鎖骨下面の間に 骨の肥厚を伴った関節突起様変化や軟骨組織が存在するものとして定義されてきた

More information

2005年勉強会供覧用

2005年勉強会供覧用 肝臓 胆管系の勉強会 外科 玉木 今回の勉強会は肝臓 胆管系全般ついて勉強したいと 考えています 盛りだくさんですが消化 不良で下痢しないようにして下さい 先ずは 肝臓とはどういった臓器なのかを患者さんから聞かれたときに返答できる様になりまし ょう 肝臓の形態と働き 1 肝臓の構造 肝臓は 人体の中でもっとも重い臓器で 成人では約1400g 体重の約50分の1の重さが あります 肝臓の血管系には 主に栄養を運ぶ役割をもつ門脈と

More information

埼玉医科大学 「人体の構造と機能 Ⅱ《 

埼玉医科大学 「人体の構造と機能 Ⅱ《  人体の構造と機能 2 構造系実習マニュアル 番氏名 埼玉医科大学 埼玉医科大学 人体の構造と機能 2 構造系実習マニュアル コースディレクター : 渡辺修一 ( 生理学 医学教育センター ) ユニットディレクター : 永島雅文 ( 解剖学 ) ユニットディレクター補佐 : 藤田恵子 高野和敬 ( 解剖学 ) 実習の指導と支援 : 解剖学スタッフ 一般目標 (GIO) 献体されたご遺体を自ら解剖する実体験を通じて,

More information

全国循環器撮影研究会 HP講座No

全国循環器撮影研究会 HP講座No HP No.6 4 HP No.6 4 NTT 1. 1936 1953 Seldinger Seldinger 1956 Odman X Interventional Radiology IVR 1967 Margulis 1964 Dotter 2. 2.1 IVR CT MR IVR 2.2-1 - HP No.6 4 2.3 feeding artery parasitic supply increased

More information

目 次 第 1 章肩の解剖学 1 第 1 節総論... 1 第 2 節肩の骨格... 2 第 3 節肩に関連する筋の解剖学 第 1 項肩甲骨 鎖骨に関連する筋 第 2 項肩関節に関連する筋 第 3 項肘関節に関連する筋 第 4 項体幹に関連する筋...

目 次 第 1 章肩の解剖学 1 第 1 節総論... 1 第 2 節肩の骨格... 2 第 3 節肩に関連する筋の解剖学 第 1 項肩甲骨 鎖骨に関連する筋 第 2 項肩関節に関連する筋 第 3 項肘関節に関連する筋 第 4 項体幹に関連する筋... Physical Therapy for Shoulder Disorders 肩関節疾患と理学療法 監修 鈴木俊明三浦雄一郎森原徹渡邊裕文 共著 後藤淳 赤松圭介 大工谷新一 岩田圭生 高崎恭輔 浦上さゆり 嘉戸直樹 小野淳子 谷万喜子 鬼形周恵子 福島秀晃 楠田啓介 伊藤正憲 阪野栄一 大沼俊博 仙波正博 末廣健児 永野敬祐 高木綾一 萩尾亜弥 高田毅 藤原聡 山口剛司 松田俊樹 米田浩久 山口紀子

More information

本研究の目的は, 方形回内筋の浅頭と深頭の形態と両頭への前骨間神経の神経支配のパターンを明らかにすることである < 対象と方法 > 本研究には東京医科歯科大学解剖実習体 26 体 46 側 ( 男性 7 名, 女性 19 名, 平均年齢 76.7 歳 ) を使用した 観察には実体顕微鏡を用いた 方形

本研究の目的は, 方形回内筋の浅頭と深頭の形態と両頭への前骨間神経の神経支配のパターンを明らかにすることである < 対象と方法 > 本研究には東京医科歯科大学解剖実習体 26 体 46 側 ( 男性 7 名, 女性 19 名, 平均年齢 76.7 歳 ) を使用した 観察には実体顕微鏡を用いた 方形 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 坂本和陽 論文審査担当者 主査副査 宗田大星治 森田定雄 論文題目 An anatomic study of the structure and innervation of the pronator quadratus muscle ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > 方形回内筋は浅頭と深頭に区別され, 各頭がそれぞれ固有の機能をもつと考えられている しかし,

More information

7: , 2007 Changes in Separation Distances of Scapular Region Muscles before and after Shoulder Joint Flexion and Abduction Yuji HOTTA, RPT 1),

7: , 2007 Changes in Separation Distances of Scapular Region Muscles before and after Shoulder Joint Flexion and Abduction Yuji HOTTA, RPT 1), 7: 105 115, 2007 Changes in Separation Distances of Scapular Region Muscles before and after Shoulder Joint Flexion and Abduction Yuji HOTTA, RPT 1), Masaki NAKAMURA, RPT 1), Masaki MAEDA, RPT 1), Masaru

More information

構医ジャーナル ワンポイントレッスン 図2 肋椎関節 胸部側 斜め後方側 Manuel.L.Perez et al, 前掲書, 図 15-29, 図 図3 肋骨頭の靭帯 B では関節内靭帯が観察できるよう放射靭帯が除去されている Manuel. L.Perez et al, 前掲書, 図

構医ジャーナル ワンポイントレッスン 図2 肋椎関節 胸部側 斜め後方側 Manuel.L.Perez et al, 前掲書, 図 15-29, 図 図3 肋骨頭の靭帯 B では関節内靭帯が観察できるよう放射靭帯が除去されている Manuel. L.Perez et al, 前掲書, 図 胸郭関連疾患 ( 換気障害 胸膜炎 肋間神経痛等 ) に対する露盤転子の非観血的処置について 1. はじめに 胸郭関連疾患として閉塞性 拘束性換気障害や胸膜炎などがある 人口の高齢化に伴い死亡数は増加傾向にあり 医療費の増大や個人の QOL の低下などにより社会的な問題になっている また 神経障害性疾患の一つとして肋間神経痛があり その中の原因の一つに帯状疱疹後神経痛 (PHN) があげられる PHN

More information

第1回 人体の構成要素と場所

第1回 人体の構成要素と場所 第 1 回人体の構成要素と場所 日紫喜光良 医学概論講義 2014.4.15 1 教科書 竹内修二. 新クイックマスター解剖生理学 ( 改訂 2 版 ). 医学芸術社. 2005 ( 絶版のため ) 佐藤達夫 新版からだの地図帳 講談社 2013 2 今回の主題 人体での場所の記述方法について解説する 3 細目 1 人体体表各部位の名称 2 体表からの方向を示す線と面 3 細胞 組織 器官 ( 臓器

More information

姿勢

姿勢 姿勢と運動 羽島市民病院リハビリテーション科 舟木一夫 平成 19 年国民生活基礎調査の概況自覚症状の状況 病気やけが等で自覚症状のある者 ( 有訴者 ) は人口 1 千人当たり 327.6 人 有訴者率 ( 人口千対 ) を性別にみると 男 289.6 女 363. 2 で女性が高い 隼齢階級別にみると 5~14 歳 の 206.6 人が最も低く 年齢階級が高くなるに従って上昇し 75~84 歳では

More information

臓器採取マニュアル ~腎~

臓器採取マニュアル ~腎~ 腎臓採取マニュアル 九州大学病院臨床 腫瘍外科北田秀久 東邦大学腎臓学相川厚 1. はじめに 心停止あるいは脳死ドナーからの腎単独摘出の方法について述べる 他臓器の摘出が同時に行われる場合の腎摘出については他稿を参照頂きたい あらゆる状況を想定しておく必要があり それに対応するには基本的な解剖学的知識と技術が不可欠である 2. 摘出に必要な解剖学的知識 手術をするにあたり解剖学的に重要なことは 層

More information

Microsoft Word - 胆嚢.doc

Microsoft Word - 胆嚢.doc 胆嚢 UICC における 胆嚢の所属リンパ節胆嚢管リンパ節 総胆管周囲 肝門 膵臓周囲 ( 膵頭部のみ ) 十二指腸周囲 門脈周囲 腹腔動脈および上腸間膜動脈 ( 根部 ) リンパ節 * 肉眼的形態分類胆嚢がん : 胆管がんと同様に 乳頭型 結節型 平坦型に分類し さらに膨張型と浸潤型に分類する 胆嚢が原形をとどめているものを充満型 原形をとどめず肝臓への浸潤が高度なものを塊状型とする 1.UICC(

More information

第3回 筋系

第3回 筋系 第 3 回筋系 日紫喜光良 医学概論 2014.5.13 1 概要 1 筋収縮の機構 2 筋収縮から運動へ 人体の各関節はどのような動きができるか? 3 全身の筋 筋群とおおまかな場所 どのような運動をおこなうか 個々の筋と起始 停止 ( どの骨のどこからどの骨のどこへ ) 4 筋疾患 2 筋組織 図 3-27 3 筋 ( 骨格筋 ) の構造 筋膜 結合組織 神経の末端 筋線維 :1 つの細胞 筋原線維

More information

石黒

石黒 Fig.3: Transcerebral route 3A: 上衣下静脈は transcerebral veinを介して 脳表の静脈と交通する 3B C: 脳深部静脈血栓症の症例 両側ICV BVRとガレン大静脈 直静脈洞は閉塞している 左内頚動脈 撮影 静脈相の正面像 (3B)と側面像 (3C) 深部静脈の血流は側脳室体部や三角部の外側壁から3本の transcerebral veinを介してvein

More information

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ 福島県のがんの死亡の特徴 2012 年の別は 全でみると 性は 179.5 女性は 86.0 に対し 全国は性 175.7 女性は 90.3 であった 別にみると いずれもわずかであるが 性の胃や大腸 女性では膵臓や卵巣が全国より高く 肺は女とも全国より低くなっている ( 図 15) 図 15. 別 ( 人口 10 万対 ) 標準集計表 9 から作成 - 2012 年 ( 平成 24 年 ) - 性

More information

解剖から見た扁桃周囲膿瘍・深頸部膿瘍

解剖から見た扁桃周囲膿瘍・深頸部膿瘍 2016 29 1 9 17 Burns Grodinsky Holyoke Levitt Levitt fascia superficial cervical fascia SCF deep cervical fascia DCF DCF superficial layer of DCF SLDCF middle layer of DCF MLDCF deep layer of DCF DLDCF

More information

26気道の構造 肺葉 肺区域と肺門の構造を説明できる 27縦隔と胸膜腔の構造を説明できる 28呼吸筋と呼吸運動の機序を説明できる 29各消化器官の位置 形態と関係する血管系の基本形を図示できる 30腹膜と臓器の関係を説明できる 31肝臓 胆嚢 膵臓の構造と機能を説明できる 32歯 舌 唾液腺の構造と

26気道の構造 肺葉 肺区域と肺門の構造を説明できる 27縦隔と胸膜腔の構造を説明できる 28呼吸筋と呼吸運動の機序を説明できる 29各消化器官の位置 形態と関係する血管系の基本形を図示できる 30腹膜と臓器の関係を説明できる 31肝臓 胆嚢 膵臓の構造と機能を説明できる 32歯 舌 唾液腺の構造と 授業科目名 必修 選択別 単位数 対象学年 学期 曜 限 担当教員 解剖学 必修 3 4 2 1 濱田 千葉紀 ( 福祉健康科学部 ) 科目名の英文 Gross Anatomy 授業のねらい 個体と器官が形成される発生過程を理解する 各器官系の形態形成上の基本構造を理解する 血液 造血器 リンパ系 神経系 皮膚系 運動器系 循環器 ( 心血管 ) 系 呼吸器系 消化器系 腎 尿路系 生殖系 内分泌

More information

第1章-めざせ血管エコー職人.indd

第1章-めざせ血管エコー職人.indd Chapter 1 1 1 2 総頸動脈系 1 1 CC common carotid artery 4 IC internal carotid artery EC external carotid artery O ophthalmic artery MC middle cerebral arteryc anterior cerebral artery superior thyroid artery

More information

骨髄採取

骨髄採取 解剖学の見地から (1) 解剖学的基礎 理論的には骨髄は 含気骨以外のすべての長骨 短骨 扁平骨に存在する 臨床的にも検査目的での骨髄血採取部位として 腸骨以外に 胸骨 肋骨 肩甲骨 椎骨 頭蓋骨などの体表から触知できる扁平骨と短骨とが使われる 長骨は加齢とともに骨端近くの骨髄が脂肪組織に置き換わることと 四肢の中心に位置し 採取困難なため骨髄採取されることは少ないと思われる 分類上の扁平骨に区分される腸骨翼は

More information

Ishiguro

Ishiguro 80mm)頃にはthalamostriate veinやseptal veinがモンロー孔でicvへ合流し 両側のICVとの接合点よ り後方のmedian veinは残存してガレン大静脈となる(fig.1d)1,3,5) Fig.1 Internal cerebral vein (ICV)およびbasal vein of Rosenthal (BVR)の発生 1A 胎生8週頃 (crown rump

More information

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要健康科学第 5 巻 2008 原 著 外乱刺激に対する予測の可否が体幹筋の筋活動に与える影響 太田 恵 *, 建内 宏重 *, 井上 拓也 * 永井 宏達 *, 森 由隆 **, 市橋 則明 * Modulation of Trunk Muscle Ac

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要健康科学第 5 巻 2008 原 著 外乱刺激に対する予測の可否が体幹筋の筋活動に与える影響 太田 恵 *, 建内 宏重 *, 井上 拓也 * 永井 宏達 *, 森 由隆 **, 市橋 則明 * Modulation of Trunk Muscle Ac Title 外乱刺激に対する予測の可否が体幹筋の筋活動に与える影響 Author(s) 太田, 恵 ; 建内, 宏重 ; 井上, 拓也 ; 永井, 宏達 ; 森, 由則明 Citation 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻紀要 : 健康科学 : health science (2009), 5: 23- Issue Date 2009-03-31 URL https://doi.org/10.14989/84795

More information

pdf

pdf 体表解剖学 I. ねらい 健康 体力科学 ( 筋電図, 心電図, 血圧測定, 身体計測, キネシオロジーなど ) に必要な解剖学的構造を生体で理解する. ここでは, 生きている人体を外から視察 触察して, 生体の体表や内部の形と構造, および器官の機能を理解しようとする学問領域の体表解剖学を実習する. II. 実習のすすめかた A. 用具解剖学の参考書 ( 星野一正 : 臨床に役立つ生体の観察. 医歯薬出版

More information

パンフレット

パンフレット 第 1 回 献体遺体を使用した 頭蓋顎顔面 CMF 外科手技及び 遊離皮弁挙上手技 実技講習会 日時 2014 年 2 月 16 日 日曜日 CMF 2014 年 2 月 17 日 月曜日 Flap Surgery 場所 東北大学医学系研究科一号館一階解剖実習室 主催 東北大学医学系研究科人体構造学分野 東北大学医学系研究科形成外科学分野 応募要項 テーマごとに 4 名の受講生を募集します お一人で複数のテーマの参加も可能です

More information

学術教養特集2 間橋 淑宏

学術教養特集2 間橋 淑宏 きんべこ B.J.I 平成 15 年 5 月号 ~ 平成 15 年 12 月号掲載 H15 年 9 月号 (2-5) データなし 今回より8 回シリ-ズで身体のバランスについて掲載いたします 簡単に言うと身体の歪みについて解剖学的見地から筋のバランス ( 特に腰部を中心に ) をひもといていきます 1, アライメントの形成と筋アライメントは 姿勢を制御する抗重力筋や 普段の姿勢や癖などに代表される筋の働く傾向によって

More information

第1分野 摂食嚥下リハビリテーションの全体像 1 総 論 2 摂食嚥下のリハビリテー 椿原彰夫 ション総論 Lecturer 川崎医療福祉大学学長 学 習目標 Learning Goals Chapter 1 摂食嚥下とその障害の概念が理解できる 摂食嚥下障害の治療目的がわかる 急性期 回復期 生活

第1分野 摂食嚥下リハビリテーションの全体像 1 総 論 2 摂食嚥下のリハビリテー 椿原彰夫 ション総論 Lecturer 川崎医療福祉大学学長 学 習目標 Learning Goals Chapter 1 摂食嚥下とその障害の概念が理解できる 摂食嚥下障害の治療目的がわかる 急性期 回復期 生活 第1分野 摂食嚥下リハビリテーションの全体像 1 総 論 摂食嚥下のリハビリテー 椿原彰夫 ション総論 Lecturer 川崎医療福祉大学学長 学 習目標 Learning Goals 1 摂食嚥下とその障害の概念が理解できる 摂食嚥下障害の治療目的がわかる 急性期 回復期 生活期の流れが把握できる 摂食嚥下障害のチーム医療の重要性がわかる 摂食 嚥下 摂食嚥下障害とは何か e ラーニング スライド

More information

4 循環器系の仕組みと働き 1. 循環器系とは (113) 血液によって酸素や栄養を組織 細胞に供給し 組織で生成された老廃物 の二酸化炭素や尿素 アンモニアなどを処理する器官に運搬するシステム 血液循環 体循環 心臓ポンプで全身に動脈血を運び 静脈血を右心房に集める 肺循環 静脈血を肺に運び ガス

4 循環器系の仕組みと働き 1. 循環器系とは (113) 血液によって酸素や栄養を組織 細胞に供給し 組織で生成された老廃物 の二酸化炭素や尿素 アンモニアなどを処理する器官に運搬するシステム 血液循環 体循環 心臓ポンプで全身に動脈血を運び 静脈血を右心房に集める 肺循環 静脈血を肺に運び ガス 4 循環器系の仕組みと働き 1. 循環器系とは (113) 血液によって酸素や栄養を組織 細胞に供給し 組織で生成された老廃物 の二酸化炭素や尿素 アンモニアなどを処理する器官に運搬するシステム 血液循環 体循環 心臓ポンプで全身に動脈血を運び 静脈血を右心房に集める 肺循環 静脈血を肺に運び ガス交換して動脈血にして左心房に戻す リンパ循環 組織中の余分な水を回収し血液に戻す 脂肪を運搬する 1)

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 末梢神経系と脊髄 2018 年 10 月 30 日 金田勇人 (Hayato Kaneda) 滋賀医科大学解剖学講座 ( 神経形態学部門 ) 准教授 hayato@belle.shiga-med.ac.jp FONDATION VOIR & ENTENDRE 復習 : 神経系の区分 中枢神経 末梢神経 脳と脊髄脳脊髄神経系 運動神経感覚神経 骨格筋 自律神経系 交感神経副交感神経 内臓 2 復習 :

More information

<4D F736F F F696E74202D FE38E888D9C C83498AE18BBE C D9C B FC C834989F D E82562E >

<4D F736F F F696E74202D FE38E888D9C C83498AE18BBE C D9C B FC C834989F D E82562E > 上肢骨 監修香川大学医学部組織細胞生物学教授荒木伸一作成香川大学医学部附属病院放射線部勢川博雄 05.0 序 この骨標本ステレオ解剖図は 香川大学医学部附属病院放射線部 勢川博雄技師が人体骨標本をステレオ撮影することにより 臨床現場で骨 X 線検査にあたっている放射線技師が3 次元的な骨構造をより正確に理解できるように作成されたものである 人体の骨の構造を理解するには 医学部おける解剖学教育で行われているように人骨の実物標本を実際に手に取ってじっくり時間をかけて観察することで骨格

More information

GM アフ タ クター & アタ クター どの年代でも目的に合わせたトレーニングができる機器です 油圧式で負荷を安全に調節できます 中殿筋と内転筋を正確に鍛えることで 骨盤が安定し 立位や歩行時のバランス筋力を向上させます 強化される動き 骨盤 膝の安定性 トリフ ル エクステンサー ニー エクステ

GM アフ タ クター & アタ クター どの年代でも目的に合わせたトレーニングができる機器です 油圧式で負荷を安全に調節できます 中殿筋と内転筋を正確に鍛えることで 骨盤が安定し 立位や歩行時のバランス筋力を向上させます 強化される動き 骨盤 膝の安定性 トリフ ル エクステンサー ニー エクステ SUBARU 総合スポーツセンタートレーニング機器一覧表 有酸素運動機器種類台数説明ラボードLXE200 2 走りやすさと関節負担のかかりにくい有酸素運動器具です 安全性を重視するために 走行範囲センサー および段階式速度上昇を採用し 体力レベルや運動目的に応じてご利用いただけます コードレスバイク V77i 6 体力測定機能を有した V77i は測定結果を基に体力レベルや運動目的に応じた負荷でのトレーニングが容易に行えます

More information

cover

cover 日本心臓血管外科学会雑誌 (1998.09) 27 巻 5 号 :293~296. 腹部大動脈, 腸骨動脈領域における傍腹直筋切開と腹部横切開との比較 羽賀將衛, 大谷則史, 清川恵子, 川上敏晃 293 腹部大動脈, 腸骨動脈領域における 傍腹直筋切開と腹部横切開との比較 羽賀將衛大谷則史清川恵子川上敏晃 過去 3 年間に当科において, 破裂 ' 性腹部大動脈瘤を除く, 腹部大動脈および腸骨動脈領域の血行再建術は,

More information

解剖学 1

解剖学 1 解剖生理学内臓機能の調節 ( 自律神経系 ) 内臓機能の調節 生体内の諸臓器 組織は 常に一定の活動をしているわけでなく 生体内外の環境は常に変化するため その活動状態も環境に応じてダイナミックに調節されている 生体内外の環境の変化に応じて臓器の機能状態を変化させているのが 自律神経と内分泌腺から分泌されるホルモンであり 両者はホメオスタシスの主役といえる (1) 神経による調節はその効果の発現 (

More information

図 1-2 上腕骨の骨形態 a: 右上腕骨を上方からみたところ. b: 右上腕骨を外側よりみたところ. 上腕骨近位外側には大結節ならびに小結節という骨隆起が存在し, 結節間溝によって分けられる. 大結節は, その向きによって上面, 中面, 下面とよばれる 3 面に分けられる. く, 不安定である.

図 1-2 上腕骨の骨形態 a: 右上腕骨を上方からみたところ. b: 右上腕骨を外側よりみたところ. 上腕骨近位外側には大結節ならびに小結節という骨隆起が存在し, 結節間溝によって分けられる. 大結節は, その向きによって上面, 中面, 下面とよばれる 3 面に分けられる. く, 不安定である. 1 診断 治療に必要な機能解剖 A 肩関節 1 肩甲上腕関節の骨形態 肩関節つまり肩甲上腕関節は, 上腕骨頭と肩甲骨関節窩がつくる球関節で, 運動範囲が非常に大きな多軸性関節である. 肩甲骨の関節窩は板状の肩甲骨の外端が著しく大きくなって作られ, 卵円形をなす. この中心部には軟骨が薄くなった bare spot とよばれる領域が存在する. 関節窩の前縁には,glenoid notch とよばれるくぼみがみられ,

More information

2 4 3 cm Composix TM mesh mesh 4 MRICT cm,65 kg 10 cm A B

2 4 3 cm Composix TM mesh mesh 4 MRICT cm,65 kg 10 cm A B 46 2112 116 2007 2 61 8 6 cmct MRI Composix TM mesh2 91 10 cmct 3cm Surgipro TM mesh mesh mesh Grynfelt-Lesshaft's triangle Petit's triangle mesh 149 cm56.1 kg 8 6 cm X CT 61 2002 1 2002 12 2007 9 3 570-8540

More information

コンセントレーションカール 腕を鍛える筋トレメニュー 鍛えられる筋肉 : 上腕二頭筋 前腕屈筋 1. ベンチに座り 片手でダンベルを持ち 上腕を太ももの内側に固定します 2. ゆっくりとひじを曲げてダンベルを上げ ゆっくりと戻します フレンチプレス 鍛えられる筋肉 : 上腕三頭筋 1. 片手にダンベ

コンセントレーションカール 腕を鍛える筋トレメニュー 鍛えられる筋肉 : 上腕二頭筋 前腕屈筋 1. ベンチに座り 片手でダンベルを持ち 上腕を太ももの内側に固定します 2. ゆっくりとひじを曲げてダンベルを上げ ゆっくりと戻します フレンチプレス 鍛えられる筋肉 : 上腕三頭筋 1. 片手にダンベ 腕を鍛える筋トレメニュー ダンベルカール 鍛えられる筋肉 : 上腕二頭筋 前腕屈筋 1. 手のひらを前に向けるようにして ( アンダーグリップ ) 両手にダンベルを持って立ちます 2. ひじを固定して ゆっくりと両ひじを曲げて胸のあたりまでダンベルを上げ ゆっくりと戻します リバースダンベルカール 鍛えられる筋肉 : 上腕二頭筋 前腕屈筋 1. 手のひらを後ろに向けるようにして ( オーバー グリップ

More information

電話帳

電話帳 2 52 1 muscles 53 muscles 1 trapezius levator scapulae rhomboideus rhomboid minor rhomboid major serratus anterior subclavius latissimus dorsi deltoid supraspinatus infraspinatus teres minor / teres major

More information

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ 15 年 12 月時点 院内がん登録統計 (13 年 ) 登録対象 当院で診断された または治療された がん 当院で がん と判明した場合や他施設から がん の治療のためにされた場合に登録 診断された時点で登録を行うため 治療実績 手術件数などとは件数が異なります 例 )A さんは X 医院で胃がんと診断され 治療のために当院に来院された 胃がん を登録 1 腫瘍 1 登録 1 人が複数の部位に がん

More information

テストを受けてみて ( 追記 ) まず総論 ( 宮田先生担当分 ) は ほとんど去年の使い回しでした 新作は椎骨の横断面で脊髄がどこを通っているかを答えさせる平易な問題のみ 一方 骨学 ( 藤本先生担当分 ) は 問題形式は踏襲されたものの内容の多くは新作問題でした 以下では大問別

テストを受けてみて ( 追記 ) まず総論 ( 宮田先生担当分 ) は ほとんど去年の使い回しでした 新作は椎骨の横断面で脊髄がどこを通っているかを答えさせる平易な問題のみ 一方 骨学 ( 藤本先生担当分 ) は 問題形式は踏襲されたものの内容の多くは新作問題でした 以下では大問別 2009 年度肉眼解剖学プレテスト対策資料 文責 : 木下貴文 ( 医学科 2008 年度入学 ) 2009.4.19 初版公開 2009.4.21 いくつか修正 2009.4.22 テスト後記を追加 もし間違いがありましたら ご指摘いただけるとうれしいです またご要望や質問なども どうぞ 直接声をかけていただくか 右記までメールください xxax2002@yahoo.co.jp 去年 (2008

More information

スライド 1

スライド 1 頸部へのアプローチ 医療法人社団玉栄会東京天使病院リハビリテーション科 理学療法士佐々木良 MAIL:sps862ti@gmail.com 頚部と肩関節周囲の特徴 脳と心臓 体を繋ぐ重要な血管 神経の通り道である 疼痛に対する感受性が高く 明確な受傷転機がなくとも疼痛を引き起こす ( 寝違え等 ) 頭部には沢山のセンサー ( 視覚 聴覚 味覚等 ) があり センサーの方向を変換する為に大きな可動性が必要となる

More information

上肢標本

上肢標本 下肢標本 Lower Limb A09-1, A09-2, A09-3, A09-4, A09-5, A10-3, A10-4 解剖學科 鄭授德陳詩芸 A09-1 A09-1 A09-2 A09-2 A09-3 A09-3 A09-4 A09-4 A09-5 A09-5 A10-3 A10-3 A10-4 A09-1 A09-1 18 21 21 21 20 23 3 21 24 3 17 22 19

More information

1-A-01-胸部X線写真の読影.indd

1-A-01-胸部X線写真の読影.indd A B normal variant Keats Atlas of normal Roentgen variants that may simulate disease 1973 1207 normal variant borderlands Borderlands of normal and early pathological findings in skeletal radiography 1910

More information

2015/04/06 ( 月 ) 人体解剖学総論 A 基本事項 A-2 医の倫理 *3 生と死に関わる倫理的問題を説明できる C-2-1) 身体の部位と方向用語 *1 身体の部位を解剖学的に区別できる *2 身体の方向用語を正確に用いることができる 近藤信太郎 2015/04/06 ( 月 ) 骨格

2015/04/06 ( 月 ) 人体解剖学総論 A 基本事項 A-2 医の倫理 *3 生と死に関わる倫理的問題を説明できる C-2-1) 身体の部位と方向用語 *1 身体の部位を解剖学的に区別できる *2 身体の方向用語を正確に用いることができる 近藤信太郎 2015/04/06 ( 月 ) 骨格 解剖学 年次 学期 学則科目責任者 2 年次 通年 近藤信太郎 ( 解剖学 Ⅰ) 学習目標 (GIO) 担当教員 教科書 参考図書 実習器材 評価方法 (EV) 学生へのメッセージオフィスアワー 歯科医学の基礎となる人体の構造を理解し 一般的な形態を説明できる 解剖実習において人体の個体差と変異を理解する 近藤信太郎 佐々木佳世子 松野昌展 五十嵐由里子 金田隆 坂巻達夫 近藤壽郎 平山晃康 河相安彦

More information

動脈瘤と静脈瘤の体に優しい治療法 ~ステントグラフト内挿術とラジオ波焼灼術~

動脈瘤と静脈瘤の体に優しい治療法 ~ステントグラフト内挿術とラジオ波焼灼術~ 動脈瘤と静脈瘤の体に優しい治療法 ~ ステントグラフト内挿術とラジオ波焼灼術 ~ 沼津市立病院心臓血管外科 神藤由美 動脈と静脈 血管は血液の通り道 血液は肺で取り入れた酸素を臓器に届け 不要物を回収する 動脈 : 心臓から出て行く 静脈 : 心臓に戻る 静脈 薄く伸縮性に富む 逆流防止の弁がある 静脈から心臓へ血液の戻り方 ~ 筋ポンプ作用 ~ ふくらはぎは第二の心臓 筋肉弛緩時 静脈が広がる 下から血液を吸い込む

More information

目次(下部).indd

目次(下部).indd ビジュアルサージカル消化器外科手術下部消化管 は動画がある項目です 1 章腸 1 1. 腸の解剖 / 松山貴俊, 絹笠祐介 2 腸の区分 2 腸の動脈 静脈 4 大腸のリンパ流 11 大腸周囲の自律神経 12 直腸周囲の筋膜構成 13 肛門管の解剖 15 2. 虫垂切除術 ( 開腹 )/ 正木忠彦, 吉敷智和 18 手術手技 22 皮膚切開 開腹 22 創縁の保護 22 術野の確保 23 虫垂の同定

More information

86 三國裕子, 一戸とも子, 千葉正司形態 機能第 10 巻第 2 号 < 原著論文 > 肘窩における静脈穿刺部位の皮静脈と動脈との局所解剖学 1) 2) 三國裕子 1), 一戸とも子 2) 1), 千葉正司 弘前大学大学院保健学研究科医療生命科学領域病態解析科学分野弘前大学大学院保健学研究科健康

86 三國裕子, 一戸とも子, 千葉正司形態 機能第 10 巻第 2 号 < 原著論文 > 肘窩における静脈穿刺部位の皮静脈と動脈との局所解剖学 1) 2) 三國裕子 1), 一戸とも子 2) 1), 千葉正司 弘前大学大学院保健学研究科医療生命科学領域病態解析科学分野弘前大学大学院保健学研究科健康 86 三國裕子, 一戸とも子, 千葉正司形態 機能第 10 巻第 2 号 < 原著論文 > 肘窩における静脈穿刺部位の皮静脈と動脈との局所解剖学 1) 2) 三國裕子 1), 一戸とも子 2) 1), 千葉正司 弘前大学大学院保健学研究科医療生命科学領域病態解析科学分野弘前大学大学院保健学研究科健康支援科学領域健康増進科学分野 ( 投稿 :2011 年 10 月 6 日 採択 :2011 年 12

More information

靭帯付 関節モデル ( 全 PVC 製 ) AS-6~AS-12 骨格の靭帯部分を 個別関節モデルとしてお買い求め頂けます 弊社カタログでは多くの選択肢の提案に努めています ご希望に合わせてお選び下さい ( 経済型関節モデル靭帯付 AJ-1~7 も良品です )

靭帯付 関節モデル ( 全 PVC 製 ) AS-6~AS-12 骨格の靭帯部分を 個別関節モデルとしてお買い求め頂けます 弊社カタログでは多くの選択肢の提案に努めています ご希望に合わせてお選び下さい ( 経済型関節モデル靭帯付 AJ-1~7 も良品です ) 関節モデル 靭帯付 6 大関節モデル ( 全て実物大 名称表 スタンド付 PVC 製です ) 肩関節モデル ( 靭帯付 ) AJ-2 5,940 ( 本体価格 \ 5,500) 上腕骨上部 鎖骨 肩甲骨で構成 サイズ 18 12 18cm 骨構造の詳細に加え ; 烏口肩峰靭帯 烏口鎖骨靭帯 ( 菱形 円錐 ) 棘上筋 棘下筋 小円筋の一部と関節包 上腕二頭筋の長頭 ( 腱 ) などで構成 関節面は隙間から見れます

More information

全国循環器撮影研究会誌 Vol 誌上講座 脳血管模型作成マニュアル 関西循環器撮影研究会大阪府立母子保健総合医療センター田邊智晴 目 次 Ⅰ 準備品 Ⅱ 模型作成の流れ Ⅲ 内頚動脈の作成 1. 内頚動脈 2. 前交通動脈 3. 前大脳動脈 4. 中大脳動脈 Ⅳ. 椎骨動脈 Ⅴ. 外

全国循環器撮影研究会誌 Vol 誌上講座 脳血管模型作成マニュアル 関西循環器撮影研究会大阪府立母子保健総合医療センター田邊智晴 目 次 Ⅰ 準備品 Ⅱ 模型作成の流れ Ⅲ 内頚動脈の作成 1. 内頚動脈 2. 前交通動脈 3. 前大脳動脈 4. 中大脳動脈 Ⅳ. 椎骨動脈 Ⅴ. 外 全国循環器撮影研究会誌 Vol.23 11 誌上講座 脳血管模型作成マニュアル 関西循環器撮影研究会大阪府立母子保健総合医療センター田邊智晴 目 次 Ⅰ 準備品 Ⅱ 模型作成の流れ Ⅲ 内頚動脈の作成 1. 内頚動脈 2. 前交通動脈 3. 前大脳動脈 4. 中大脳動脈 Ⅳ. 椎骨動脈 Ⅴ. 外頚動脈 Ⅵ. 内頚静脈と外頚静脈 Ⅶ. 脳神経 Ⅰ 準備品 脳血管模型作成に必要な工具ならびに準備 材料

More information

Powered by TCPDF (

Powered by TCPDF ( 骨学 筋学第 1 日目的 : 人体 ( 骨と筋 ) の構造がわかる ( 感覚できる ) 形を識別し 言葉で表現できる方法 : 形に接する時間を確保する かけた時間に比例して深くわかるようになる目標 : 解剖学実習に必要な用語の導入部を学ぶ 解剖書を読み自学自習が可能になる 1 一般用語 a 体部名を確実に記憶する 上肢 下肢の体部は日常用語と異なるので注意 b 部位名を確実に記憶する 上肢帯 下肢帯がやや難解なので注意

More information

佐賀大学附属病院 高度救命救急センター                 阪本雄一郎

佐賀大学附属病院 高度救命救急センター                 阪本雄一郎 AIS コーディング 1.Abbreviated Injury Scale (AIS) 2. Injury Severity Score (ISS) Saga university Hospital Trauma and Resuscitation 基本的な心構え 医師以外がコーディングを行なう前提でルールがつくられています 専門的医学知識は避ける 診断基準 には言及しない カルテの記載事項をもとに行なう

More information

Microsoft PowerPoint - 4 仙骨尾骨ステレオ眼鏡 2016.7.pptx

Microsoft PowerPoint - 4 仙骨尾骨ステレオ眼鏡 2016.7.pptx 2016 version 仙尾骨 監修香川大学医学部組織細胞生物学教授荒木伸一作成香川大学医学部附属病院放射線部勢川博雄 2015.10 2016 version 序 この骨標本ステレオ解剖図は 香川大学医学部附属病院放射線部 勢川博雄技師が人体骨標本をステレオ撮影することにより 臨床現場で骨 X 線検査にあたっている放射線技師が3 次元的な骨構造をより正確に理解できるように作成されたものである 人体の骨の構造を理解するには

More information

Microsoft Word - kankothu1.mht

Microsoft Word - kankothu1.mht 寛骨 1 腸骨稜 2 腸骨窩 3 上前腸骨棘 4 下前腸骨棘 5 寛骨臼 6 腸恥隆起 7 閉鎖孔 8 坐骨体 9 弓状線 10 恥骨櫛 11 恥骨結節 12 恥骨体 13 耳状面 14 大坐骨切痕 15 坐骨棘 16 恥骨結合面 17 坐骨結節 Crista iliaca Fossa iliaca Spina iliaca anterior superior Spina iliaca anterior

More information

KST(気兼ねなく,しゃべる,ところ) ~第1回 運動器疾患編~

KST(気兼ねなく,しゃべる,ところ) ~第1回 運動器疾患編~ KST( 気兼ねなく, しゃべる, ところ ) ~ 第 1 回運動器疾患編 ~ 菊永 櫻田 TEAM 平成 30 年 4 月 26 日 ( 木 ) 佐藤病院リハビリテーション科櫻田良介 KST( 気兼ねなく, しゃべる, ところ ) KST( 菊永 櫻田 TEAM) では, 日頃の臨床での疑問, 治療介入, 退院調整時期, 画像診断等, 迷っていることを気軽に話し合う場です. 分からないことがあれば,

More information

P26 3. 肩関節複合体の関節運動肩複合体の関節運動 P27 図 15 P28 4. 肩関節複合体の運動に関与する筋肩複合体の運動に関与する筋 P28 (2) 下制 3 行目 鎖骨下神経 鎖骨下筋神経 P28 下から 1 行目長筋神経長胸神経 P29 図 17 ( 誤 ) 2

P26 3. 肩関節複合体の関節運動肩複合体の関節運動 P27 図 15 P28 4. 肩関節複合体の運動に関与する筋肩複合体の運動に関与する筋 P28 (2) 下制 3 行目 鎖骨下神経 鎖骨下筋神経 P28 下から 1 行目長筋神経長胸神経 P29 図 17 ( 誤 ) 2 初版第 1 刷をお持ちの方頁 箇所誤正 vii(lecture 3) 肩関節複合体肩複合体 vii(lecture 3 4.3)) 肩関節の安定性に関与する筋群 肩甲上腕関節の安定性に関与する筋群 ix(lecture 5 Step up) 1. 手関節部の末梢神経障害 1) 正中神経麻痺 53 2) 尺骨神経麻痺 53 1. 手関節部の末梢神経障害 1) 手根管症候群 53 2) ギオン管症候群

More information

A B C Fig. 1 A:Left common carotid angiogram, oblique view B:Left common carotid angiogram, lateral view C:Schema of the lateral view of the left comm

A B C Fig. 1 A:Left common carotid angiogram, oblique view B:Left common carotid angiogram, lateral view C:Schema of the lateral view of the left comm 症例報告 JNET 3:24-28, 2009 内頚動脈の cervical segmental agenesis 1) 秋山義典 2) 林直樹 3) 井坂文章 Segmental agenesis of the cervical portion of the internal carotid artery case report Yoshinori AKIYAMA 1) Naoki HAYASHI

More information

No4リンパ基本実技

No4リンパ基本実技 リンパマッサージ基本実技 基本 ( 部位ごと ); スタートは鎖骨から基本実技 上から右側左側 どの方向からでも刺激は OK! 1 鎖骨のくぼみを ( 鎖骨の起始部から外側に指 3 本目あたり ) 軽く押す 2 鎖骨のくぼみを首から肩方向へ 肩から首の方向へ左右に軽く撫でる 3 鎖骨の両端から撫でてきて 鎖骨起始部から指 3 本目を軽く押す 体内を流れたリンパ液が最終的に心臓に戻るときに流れ込む場所で

More information

はじめに このマニュアルは教科書に代わるものではありません 解剖の勉強は大切です 共通の合併症 血管内注入 神経損傷 感染 血種

はじめに このマニュアルは教科書に代わるものではありません 解剖の勉強は大切です 共通の合併症 血管内注入 神経損傷 感染 血種 超音波ガイド下 末梢神経ブロック はじめに このマニュアルは教科書に代わるものではありません 解剖の勉強は大切です 共通の合併症 血管内注入 神経損傷 感染 血種 超音波ガイドの基本 目標物がプローブに近いと見やすい 押し当てると近づく 角度が浅いと近づく 画面の端に神経を描出する 角度が浅いから針が描出しやすい 進路が長く見られる 針の描出 平行法でうまく針が描出できていない理由 1 平行だけどプローブからずれている

More information

××××××××××××××× ×××××××××××××××

××××××××××××××× ××××××××××××××× 1 解剖生理学 III( 骨筋系 )1 オリエンテーション インシデント プロセス法について 11 骨格系 1 骨と骨格 医療法人こどもクリニック パパ穂の香看護専門学校非常勤講師医師 臨床心理士 日医認定産業医 高橋昌久 授業の概要 テキストナーシング グラフィカ人体の構造と機能 1 解剖生理学健康の回復と看護 5 運動機能障害 看護師国家試験該当分野 ( 配布 ) プリントを配布し 一部回収する

More information

Fig. 1. The position of cross sectioning. The broken line shows Diaphragma (median section and costal line).

Fig. 1. The position of cross sectioning. The broken line shows Diaphragma (median section and costal line). Cross-Sectional Anatomy of Miniature gshiba h Goat Toru SAWASAKI, Yuji MORI and Yasuhiko KANO Stock Farm, Faculty of Agriculture, University of Tokyo Iwama, Ibaraki 319-02, Japan (Received for publication

More information

1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C

1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C 1980 年 男 全部位 C00-C96 11.2 4.3 4.6 2.3 11.1 10.6 37.1 85.0 104.9 210.0 364.0 617.3 871.7 1,231.6 1,759.0 2,286.6 1,998.0 1,827.2 口腔 咽頭 C00-C14 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 2.0 5.0 0.0 6.6 17.5 8.7 7.4 36.9 16.8

More information

であった まず 全ての膝を肉眼解剖による解析を行った さらに 全ての膝の中から 6 膝を選定し 組織学的研究を行った 肉眼解剖学的研究 膝の標本は 8% のホルマリンで固定し 30% のエタノールにて保存した まず 軟部組織を残し 大腿骨遠位 1/3 脛骨近位 1/3 で切り落とした 皮膚と皮下の軟

であった まず 全ての膝を肉眼解剖による解析を行った さらに 全ての膝の中から 6 膝を選定し 組織学的研究を行った 肉眼解剖学的研究 膝の標本は 8% のホルマリンで固定し 30% のエタノールにて保存した まず 軟部組織を残し 大腿骨遠位 1/3 脛骨近位 1/3 で切り落とした 皮膚と皮下の軟 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 藤代瞳 論文審査担当者 主査宗田大 副査星治 森田定雄 論文題目 Attachment area of fibres from the horns of lateral meniscus: anatomic study with special reference to the positional relationship of anterior cruciate

More information

Ø Ø Ø

Ø Ø Ø Ø Ø Ø 脳解剖について 画像 高草木薫公開資料より 小脳 水平面断での動脈支配領域 各葉の角度分類と血管支配領域 穿通動脈の血管支配 各支配動脈 尾状核 前大脳動脈 被殻 中大脳動脈 視床 後大脳動脈 大脳基底核を中心とした穿通動脈 幸田剣 頭部CTおよびMRI等の画像所見の見方.2010 Ø Ø Ø 画像所見の読み取り方 各レベル毎の 水平面断上での 所見の読み取り方と

More information

紀要2013年-0627.indd

紀要2013年-0627.indd 野本真広, 他 : 骨盤前傾および後傾座位での傾斜反応における内腹斜筋, 多裂筋の筋活動の変化 研究報告 骨盤前傾および後傾座位での傾斜反応における内腹斜筋, 多裂筋の筋活動の変化 野本真広 1), 矢倉千昭 2) 1) 武蔵野陽和会病院リハビリテーション科 2) 聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部 要旨 目的 本研究は, 骨盤前傾および後傾座位での傾斜反応における内腹斜筋, 多裂筋の筋活動の変化について検討した.

More information

1 体幹が安定すると早くなる? お腹まわりを安定させ 体幹が安定していると 泳いでいる時に 抵抗の少ない良い姿勢をキープできるようになり 速く泳げるようになる可能性があります体幹が安定せず 抵抗が大きい姿勢となれば 早く泳ぐことができない可能性があります また 脚が左右にぶれてしまうため 抵抗が大き

1 体幹が安定すると早くなる? お腹まわりを安定させ 体幹が安定していると 泳いでいる時に 抵抗の少ない良い姿勢をキープできるようになり 速く泳げるようになる可能性があります体幹が安定せず 抵抗が大きい姿勢となれば 早く泳ぐことができない可能性があります また 脚が左右にぶれてしまうため 抵抗が大き 1 なぜ体幹 腹筋のトレーニングが必要か? 体の構造上 お腹まわりは腰椎 ( 背骨 ) しか骨はなく その前は内臓 筋肉などで不安定な状態です 1 背筋の過剰な活動や腹筋の低下によって腰を反った姿勢になりやすい 2 腰が反った姿勢は腰痛になりやすい お腹の上下は肋骨や骨盤があり 比較的骨の構造として安定しています運動するときには不安定な場所に力が加わると さらに不安定となり痛みが生じやすくなります競泳選手で一番痛みが多い場所は腰痛!

More information

医療機関や介護施設あるいは居宅療養の場面において, 摂食機能障害 ( 摂食 嚥下 機能 障害 ) への取り組みは急速な進歩を遂げ, 知見も積み重ねられて, 今日では, 以前なら口から食べることができないとされた患者 利用者でも, 何とか口から食べられるようになってきました. 一方, 超高齢社会の進展

医療機関や介護施設あるいは居宅療養の場面において, 摂食機能障害 ( 摂食 嚥下 機能 障害 ) への取り組みは急速な進歩を遂げ, 知見も積み重ねられて, 今日では, 以前なら口から食べることができないとされた患者 利用者でも, 何とか口から食べられるようになってきました. 一方, 超高齢社会の進展 gene COPD! 医療機関や介護施設あるいは居宅療養の場面において, 摂食機能障害 ( 摂食 嚥下 機能 障害 ) への取り組みは急速な進歩を遂げ, 知見も積み重ねられて, 今日では, 以前なら口から食べることができないとされた患者 利用者でも, 何とか口から食べられるようになってきました. 一方, 超高齢社会の進展により, 誤嚥性肺炎を含む誤嚥性肺疾患患者の数は, 減少傾向がみられないばかりか,

More information

脳静脈本扉-初校.indd

脳静脈本扉-初校.indd [1] A 脳の血管は中胚葉を起源とする. 血管系は神経系に先んじて血管芽細胞を起源として, 成長接合して管腔形成し, 導管としての役割をもつようになる 1). 胎生 8 週 ( 頭臀長 18 mm) までに静脈系の原型として,primitive marginal sinus のちの上矢状静脈洞 (superior sagittal sinus: SSS) や横静脈洞 (transverse sinus:

More information

IVR21-4本文.indb

IVR21-4本文.indb 2005 IVR 1 Carotid endarterectomy CEA Carotid stenting CAS CEA CEA Percusurge Guardwire distal protection CAS CAS CEA CEA CAS CAS CEA 50 70 60 80 1 2 70 CAS variation type B variation 1 0.1 debris dangerous

More information

<4D F736F F D F96968FBD905F8C6F8FE18A5182C982E682E98EE882CC82B582D182EA81408DCF2E646F63>

<4D F736F F D F96968FBD905F8C6F8FE18A5182C982E682E98EE882CC82B582D182EA81408DCF2E646F63> 手足の感覚は 皮膚から末梢神経 脊髄を介して脳に伝達されます 末梢神経は腕 脚の中に埋没している電線のような ひも状の神経組織で脊髄にたどり着くまでには長い道のりがあり 通過に少々険しい場所がいくつか存在します それは 関節であったり 筋膜であったり 骨と靭帯とでできたトンネルであったりします こういう場所で神経が締め付けられると 脳はしびれを感じるようになります こうした神経の締めつけによるしびれは

More information

学位論文 健常者および慢性腰痛症例における体幹ローカル筋群と グローバル筋群の関連性 The Relationship Between the Trunk Local Muscles and the Trunk Global Muscles in Individuals With or Withou

学位論文 健常者および慢性腰痛症例における体幹ローカル筋群と グローバル筋群の関連性 The Relationship Between the Trunk Local Muscles and the Trunk Global Muscles in Individuals With or Withou Title 健常者および慢性腰痛症例における体幹ローカル筋群とグローバル筋群の関連性 Author(s) 三浦, 拓也 Citation Issue Date 21-3-2 DOI Doc URLhttp://hdl.handle.net/211/879 Right Type theses (doctoral) Additional Information File Information Takuya_Miura.pdf

More information

segmental artery notochord radicular artery 4 sclerotome A B 6 6 nucleus pulposus Fig. 1 Embryology of the vertebral bod

segmental artery notochord radicular artery 4 sclerotome A B 6 6 nucleus pulposus Fig. 1 Embryology of the vertebral bod No Shinkei Geka, 41(6) : 481-492, 2013 総説 Review * 脊髄 脊椎の機能血管解剖 小宮山 ** 雅樹 Key words embryology, functional vascular anatomy, spinal cord, spine No Shinkei Geka 41(6) : 481-492, 2013 Ⅰ. はじめに脊髄 脊椎の血管解剖の研究の歴史は

More information

解剖学 1

解剖学 1 解剖生理学呼吸と血液のはたらき ( 呼吸器 ) P.109-141 呼吸器の構成 気道 P.109 : 呼吸器で空気を取り入れて運ぶ通路 : 気道は鼻腔を通って咽頭に達し 咽頭で口から食道に抜ける食物と交差する : 咽頭からは前方の喉頭に抜け 器官 気管支を通って肺に達する : 鼻腔から咽頭までの気道は上気道 : 上気道は 感昌などの呼吸器系の感染症が頻発の部位である : 気管から下は 下気道といわれる

More information

Fig. Human left superior vena cava (LS) as observed in the present case (viewed from the anterior aspect). AA ascending aorta, LB left brachioceph

Fig. Human left superior vena cava (LS) as observed in the present case (viewed from the anterior aspect). AA ascending aorta, LB left brachioceph Fig. 1 @ Human left superior vena cava (LS) as observed in the present case (viewed from the anterior aspect). AA ascending aorta, LB left brachiocephalic vein, RS right superior vena cava, PT pulmonary

More information

U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎

U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎 U 開腹手術 があります で行う腎部分切除術の際には 側腹部を約 腎部分切除術 でも切除する方法はほぼ同様ですが 腹部に があります これら 開腹手術 ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術を受けられる方へ 腎腫瘍の治療法 腎腫瘍に対する手術療法には 腎臓全体を摘出するU 腎摘除術 Uと腫瘍とその周囲の腎組織のみを摘出するU U 2つの手術法のどちらを行うかは 腫瘍の大きさや位置 年齢 手術前の腎機能などにより総合的に決定します

More information

平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 -

平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 ,034 平成 28 年度 - 平成 29 年度九段坂病院病院指標 年齢階級別退院患者数 年代 10 代未満 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代 90 代以上 総計 平成 29 年度 - 23 45 113 265 358 597 977 585 71 3,034 平成 28 年度 - 31 53 123 272 369 657 963 550 67 3,085 平成 27 年度 - 16

More information

acr

acr ヒト胚子期における胸郭形成の数理的解析 BL-14C/2017G688 Morphogenesis of thoracic cage during human embryonic period 高桑徹也 * 奥野香澄京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 606-8507 京都市左京区聖護院川原町 53 Tetsuya Takakuwa, Natsumi Owaki Human Health Science,

More information

02_okada.indd

02_okada.indd 特集 肝臓の MRI 画像の基礎と診断戦略 1.MR 画像の基礎 1-2. 肝臓の MR 画像アトラス 岡田吉隆 埼玉医科大学国際医療センター 画像診断科 MR Atlas of the Liver Department of Radiology, Saitama Medical University International Medical Center NICHIDOKU-IHO Vol. 54

More information

「腎盂尿管がんに対する手術」説明および同意書

「腎盂尿管がんに対する手術」説明および同意書 腎盂尿管がんに対する手術 説明および同意書 四国がんセンター泌尿器科 患者氏名 ( ) さん 御本人さんのみへの説明でよろしいですか? ( 同席者の氏名をすべて記載 ) ( ( はい ) ) < 病名 > 腎盂尿管がん ( 右 左 ) 臨床病期 T N M ステージ (Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ) < 治療 > 手術部位 ( 原発巣 転移部位 ) 手術方法 :( 腎尿管全摘除術 尿管部分切除術 ) ( 開腹手術

More information

桜町病院対応病名小分類別 診療科別 手術数 (2017/04/ /03/31) D12 D39 Ⅳ G64 女性生殖器の性状不詳又は不明の新生物 D48 その他及び部位不明の性状不詳又は不明の新生物 Ⅲ 総数 構成比 (%) 該当無し Ⅰ 感染症及び寄生虫症 Ⅱ 新生物 C54 子宮体部

桜町病院対応病名小分類別 診療科別 手術数 (2017/04/ /03/31) D12 D39 Ⅳ G64 女性生殖器の性状不詳又は不明の新生物 D48 その他及び部位不明の性状不詳又は不明の新生物 Ⅲ 総数 構成比 (%) 該当無し Ⅰ 感染症及び寄生虫症 Ⅱ 新生物 C54 子宮体部 D12 D39 Ⅳ G64 女性生殖器の性状不詳又は不明の新生物 D48 その他及び部位不明の性状不詳又は不明の新生物 Ⅲ 総数 構成比 (%) 該当無し Ⅰ 感染症及び寄生虫症 Ⅱ 新生物 C54 子宮体部の悪性新生物 結腸 直腸 肛門及び肛門管の良性新生物 D25 子宮平滑筋腫 D27 卵巣の良性新生物 血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害 内分泌 栄養及び代謝疾患 Ⅴ 精神及び行動の障害

More information

IVR22-3本文.indb

IVR22-3本文.indb 2006 日本 IVR 学会総会 技術教育セミナー 吉岡哲也 連載❺ 2006 日本 IVR 学会総会 技術教育セミナー 血管造影の基本理論 2 機材 器具の種類と使用方法 奈良県立奈良病院 放射線科 吉岡哲也 血管造影は Seldinger 法 が登場してから 安全に行 えるようになり放射線診断学の一手技として飛躍的に 発展し 近年では interventional radiology に汎用され

More information