藻場 干潟の現状及び効果的な藻場 干潟の保全 創造に向けた課題について 資料 2 平成 27 年 7 月 17 日

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1 藻場 干潟の現状及び効果的な藻場 干潟の保全 創造に向けた課題について 資料 2 平成 27 年 7 月 17 日

2 藻場 干潟の現状 (1) 藻場は様々な海草や海藻が群落を形成している場所であり 産卵, 外敵からの逃避, 摂餌など, 様々な魚介類 ( 特に幼生期 ) の重要なすみかとなっているほか 海藻等が水中の二酸化炭素を吸収して酸素を供給する等の機能を有する 日本における主な藻場の分布状況 藻場の主な役割 コンブ場 親潮の影響が強い北海道 東北沿岸の岩場に多く見られる ガラモ場 ( ホンダワラ ) 産卵 対馬暖流の影響の強い東シナ海 日本海沿岸の岩場に多く見られる アラメ カジメ場 アマモ場 黒潮の影響が強い太平洋岸の岩場に多く見られる アマモに産卵されたアオリイカの卵 日本中の波の静かな内湾域の砂地に多く見られる 出処 : 平成 19 年水産白書 国立研究開発法人水産総合研究センター資料 大野正夫編著 21 世紀の海藻資源 より水産庁において作図 1

3 藻場 干潟の現状 (2) ウニ アイゴ等の植食性動物による過剰な食害や地球温暖化に伴う異常な海水温上昇等による磯焼け等により 藻場面積は過去に比べて大きく減少 藻場面積の減少 海水温上昇により流失したカジメ ウニ アイゴ等による食害 環境省 自然環境保全基礎調査 水産庁調べ (2013 年 9 月 ) 藻場衰退を抱える都道府県の推移 1900 年頃 :7 道県 1980 年 :23 道府県 2015 年 :34 道府県 資料 : 磯焼け対策ガイドライン 2

4 藻場 干潟の現状 (3) 干潟は 二枚貝等の水産動物の生息の場を提供するとともに 藻場と同様に幼稚仔魚の生育場所となっているほか 海域の水質浄化や流入する栄養塩濃度の急激な変動を抑える緩衝地帯として重要な役割 しかし 陸上からの砂や栄養塩の供給の低下 また ホトトギス貝やナルトビエイ等の有害生物等により アサリ等干潟に生息する二枚貝の生産量が減少 干潟等の機能 干潟機能の主な低下要因 漁場への泥分の堆積 アサリの生産量推移 ナルトビエイによる食害 S58: 約 16 万トン エイの摂食痕 H24: 約 2 万 7,000 トン ホトトギス貝による底質の泥質化 資料 : 漁業 養殖業生産統計年報 泥質化 物理的な閉塞 下層の底質悪化 3

5 水産環境整備事業 H27 年度当初予算額 10,862 百万円 水産資源の生産力の向上と豊かな生態系の維持 回復を目的として 魚礁 増殖場等の漁場施設整備並びに底質改善や藻場 干潟の整備等水域環境保全に資する事業を実施 水産生物の動態 生活史に対応した良好な生息環境空間を創出することで 生態系全体の生産力の底上げを目指す 平成 27 年 4 月末現在 全国の 17 の海域で水産生物の生活史に基づく漁場整備計画 ( マスタープラン ) を策定 事業概要 水産環境整備マスタープラン実施状況 (H27.4 月末現在 ) 1 漁場施設の整備魚礁 ( 浮魚礁含む ) 増殖場 ( 着定基質 湧昇流漁場等 ) 養殖場 ( 消波施設 区画施設等 ) 2 水域環境保全のための事業堆積物除去 底質改善 ( 浚渫 耕うん 覆砂等 ) 作澪 藻場 干潟の整備等 計画策定の考え方 これまでの 点 的な考え方から 対象とする水産生物の動態 生活史を踏まえた生息環境空間として対象範囲を捉え直す 多面的機能発揮対策栽培漁業等 水産生物の動態 生活史等を踏まえた整備範囲の設定 複数種類の水産生物を対象 藻場 干潟 魚礁等の複合的な生息環境空間を整える 海域全体の生産力の底上げ 第 3 次漁港漁場整備長期計画 (H24~28) において おおむね 20 海域でマスタープランに基づいた整備を実施することを目標 現在 全国の 17 の海域でマスタープランを策定し 水産生物の生活史に配慮した事業を実施中 4

6 藻場 干潟の整備状況 現在 第 3 次漁港漁場整備長期計画に基づき 水産関係公共事業等において 藻場 干潟整備を実施 平成 19 年度より ハード整備とあわせて海藻等の播種 移植等のソフト対策が実施できるよう事業制度を拡充し より効果的な事業実施 藻場 干潟の造成面積の推移 覆砂整備による干潟造成 着定基質設置による藻場造成 ha 第 3 次長期計画造成目標面積第 2 次長期計画造成面積合計第 1 次長期計画造成面積合計沿岸漁場整備事業造成面積合計累計面積 16,596 22,256 5,660 おおむね 5,500 ( 目標 ) 5,660 着定基質の設置 10,602 5,994 5,994 5, ,602 10,602 10,602 10,602 0 S51 H13 H18 H23 H28 ガラモ場の形成 沿岸漁場整備開発事業 (S51~H13) 第 1 次漁港漁場整備長期計画 (H14~18) 第 2 次漁港漁場整備長期計画 (H19~23) 第 3 次漁港漁場整備長期計画 (H24~28) 藻場の造成 干潟造成 藻の生体をスポアバッグに入れ 海藻の種を海底に供給 5

7 藻場面積 (ha) 藻場 干潟整備の効果について 漁場整備による効果について 事例 1: 干潟 浅場造成 ( 愛知県三河湾地区 ) 事例 2: 藻場再生の取組み ( 静岡県榛南地区 ) 事業目的 底質の悪化や貧酸素水塊の影響が見られる水域において 湾内の浚渫土砂を盛砂して干潟 浅場を造成し アサリ漁獲量の回復を図る 事業内容 1 実施地区 : 愛知県三河湾内 2 実施年度 : 平成 12 年度 ~ 平成 16 年度 3 総事業費 :3,567 百万円 4 施設規模 : 造成 180ha ( 土量 158 万m3 ) 事業効果 水質浄化能力の向上 漁場生産力の向上 赤潮の発生延べ日数 青潮の発生件数は平成 6 年をピークに減少し 近年 (H6~H25 平均 ) ではピーク時の約半数に 二枚貝類生産量の増大アサリ 8,069t/ 年 (H6~H9 平均 ) 16,675t/ 年 (H20~H23 平均 ) 生産量 (t) 25,000 事業目的 榛南海域において 藻食性魚類の食害が原因と思われる広大な藻場の消失 ( 磯焼け ) により アワビ サザエの生産量が激減 地域水産物供給基盤整備事業により カジメをつけたブロックを海域に移植し 失われた藻場の再生に取り組む 事業内容 1 事業期間 :H14~22 年度 2 総事業費 :1,500 百万円 3 事業規模 : 相良工区 御前崎工区併せて 44ha 御前崎工区 南伊豆から榛南地区に移設 事業効果 カジメの繁茂 相良工区 アワビの生息 南伊豆工区 サザエの生息 移設状況 アオリイカの産卵 20,000 減少 横ばいから増加へ! 150 相良のカジメ藻場の回復状況 , , , 平成 ( 年 ) アサリ生産量 ( 三河湾地区 ) 推移 0 0 H14 H19 H20 H21 H22 H24 事業開始 H23は調査未実施事業完了 相良のカジメ群落の推移 平成 24 年 2 月には 約 135 ヘクタールのカジメ群落が確認された 6

8 水産多面的機能発揮対策 継続 平成 27 年度予算概算決定額 2,800(3,500) 百万円 背景漁業者の高齢化 漁村人口の減少等により 水産業 漁村が担ってきた国民の生命 財産の保全 地球環境保全及び漁村文化の継承など多面的機能の発揮に支障が生じており 多面的機能の効果的 効率的な発揮に資する地域の取組を支援することにより 水産業の再生 漁村の活性化を図ることが必要 事業内容 漁業者等が行う水産業 漁村の多面的機能の発揮に資する地域の取組に対し 一定の費用を国が支援 事業の仕組 主な活動項目 国 交付金 地域協議会 都道府県 市町村 学識経験者 漁業者等で構成 活動組織の指導監督 交付金の管理 交付金 活動組織 漁業者 住民 学校 NPO 等で構成 活動を推進 国境監視 海難救助 水域の監視 藻場の保全 干潟の保全 漂流漂着物処理 上記に関連する漁村文化の継承 ( 教育 学習 ) 等 国境監視 藻場の保全 海難救助 漂流漂着物処理 全国的に漁村の多面的機能が効果的に発揮され 広く国民が享受 水産業 漁村が活性化され その再生が促進 相乗効果 7

9 水産多面的機能発揮対策事業の実施状況 平成 25 年度 56 地域協議会 (44 道府県 ) 810 活動組織 平成 26 年度 58 地域協議会 (45 道府県 ) 910 活動組織 平成 27 年度 (4/21 現在 ) 56 地域協議会 (44 道府県 ) 848 活動組織 うち 藻場 干潟の保全を行う活動組織数 H25 H26 H27( 予定 ) 藻場の保全 干潟等の保全

10 藻場 干潟保全活動 全国の藻場 干潟 (17.3 万 ha)( 注 1) のうち 維持 保全が必要なものは 約 8 割 ( 注 2) と推計される 維持 保全が必要な全国の藻場 干潟のうち 現在 本事業により 3.5 万 ha で活動を実施中 維持 保全が必要なもの 全国の藻場 干潟面積 17.3 万 ha 13.5 万 ha (78%) 健全なもの 3.8 万 ha (22%) 13.5 万 ha 3.5 万 ha (25.9%) ( 注 1)H19 年の算出面積から大きな変化がないものと推定 ( 注 2) 本事業でカバーする 4.5 万 ha のうち 維持保全が必要な藻場 干潟の面積 (3.5 万 ha) の比率から推定 3.5 万 ha の藻場 干潟は 人口 6 万人相当の下水処理施設 160 基分の水質浄化機能に相当 (1,550 億円 ) 9

11 地球環境保全にかかる取組事例 ( 藻場の保全の取組 ) 1 指宿地区水産振興会 ( 鹿児島県指宿市 ) 活動組織の概要 主な構成員 : 指宿漁協 漁業者 鹿児島水産高校 交付金約 4 百万円 (H26) 地域の現状 課題 昔は魚介類や海藻類が多かった 現在では ガンガゼウニが多くなり 海藻が減少 ( 磯焼けの発生 ) 現在ではウニが 10 個体 / m2の高密度で分布 活動の内容 水産高校と協力してウニの除去を行い 母藻の設置を実施 当組織では砂地に点在する岩礁や転石での徹底的なウニ除去を実施 孤立岩礁の選定 集中してウニ除去 活動の効果 磯焼けを起こしている転石帯において長期的 (H23~26) にウニの除去を行った結果 磯焼け状況から 1.1ha の藻場が回復 イカの産卵を確認 今後の方向 魚による食害が発生しており 植食性魚類対策が必要 活動の成果を広く発信し 地元住民を巻き込んだ活動を実施 藻場の再生 イメージ 10

12 地球環境保全にかかる取組事例 ( 干潟等の保全の取組 ) 2 市川市行徳漁協第 1 第 2 活動グループ ( 千葉県市川市 ) 活動組織の概要 主な構成員 : 市川市行徳漁協 漁業者 交付金約 18 百万円 (H26) 地域の現状 課題 本地域には 三番瀬 と呼ばれる東京湾奥部最大の干潟が存在 青潮やノリ支柱柵の減少 食害生物の影響により アサリが激減 活動の内容 客土 ツメタガイの除去 保護区の設定 稚貝の沈着促進 密度管理 アサリの移植 活動面積は 122ha 客土 活動の効果 客土の効果により稚貝が着底 生息し アサリ等の個体数が倍増 今後の方向 これまでの成果を踏まえ 客土の効果を更に高めるため 静穏な場所など実施場所を選定し 波浪対策を講じる ツメタガイの除去 アサリ ホンビノスガイ 11

13 磯焼け対策の技術開発と普及 1 技術の開発と普及 平成 19 年 2 月に磯焼け現象の原因とその具体的な対応策をとりまとめて ガイドラインを策定 平成 22 年度から平成 26 年度まで 水産生物の生活史に対応した漁場環境形成推進事業 を実施 漁場機能を阻害する要因の除去技術の開発 ( ノトイスズミ アイゴ等の食害魚類の生活史を把握し それに基づいた効率的な漁獲方法の開発 ) 漁場機能増進技術の開発実証 ( 小型海藻を活用した藻場の短期回復手法等 漁場再生技術の開発 ) ノトイスズミの生態 食害魚類の漁獲手法 藻場の短期回復手法 ( 小型海藻網の移設試験 ) 平成 27 年 3 月に植食性魚類の生態に関する知見等の充実 ( ノトイスズミ アイゴ等の行動 採食行動 ) や磯焼け対策の実施事例の追加等を行い ガイドラインを改訂 周知 改訂版磯焼け対策ガイドライン 2 取組に関する情報共有 試験研究機関 地方公共団体 漁協等が参画する会議を全国レベル及び地域レベルで開催 < 水産庁 > 磯焼け対策全国協議会( 平成 19 年度 ~) < 県 > 北海道磯焼け対策連絡会議( 平成 21 年度 ~) ( 長崎県 ) 地域別磯焼け対策会議 ( 平成 25 年度 ~) 磯焼け対策全国協議会の様子 12

14 藻場 干潟に依存する水産資源の生産量 藻場 干潟の機能低下や減少により 生活史の全てまたは一部の生息場を藻場 干潟に依存する水産資源の漁獲量は 20 年前の水準と比べて半減している 藻場に依存する代表的な水産資源 周年定住種 季節定住種 一時的来遊種 藻場をおもな生息場所とするもの藻場と周辺の砂泥地に同じように住むもの藻場と岩礁沿岸の双方に共通なもの稚魚 幼魚期を藻場で過ごすもの産卵期を藻場で過ごすもの アミメハギ アサヒアナハゼ アナハゼ ハオコゼ ゴンズイ ニクハゼ チャガラ クダヤガラ ヨウジウオ類 ギンポなどヒメハゼ スジハゼなどメバル2 年魚 オハグロベラ ホンベラなどメバル ムラソイ カサゴ タカノハダイ カワハギ ヨソギ クロサギ マダイ キュウセンベラ ドロメ マハタ アイゴ ゴンズイなどメバル カサゴ (2 年魚の一部 ) アオリイカウミタナゴ ( 成 ) シマイサキ クサフグ ヒガンフグ ヒイラギ メジナ クロサギ ダイミョウサギ クロダイ メイタガレイなど 藻場で産卵する主な魚種 アオリイカ カワハギ コウイカ類 トビウオ類 ニシン ハタハタ マダイ マハタ メバル サヨリ等 藻場 干潟に生活史の一部または全部を依存する水産資源の漁獲量推移 S57: 約 105 万トン 資料 : 山本護太郎編 海洋学講座 (9) 海洋生態学 藻場生態系 ( 菊池泰二 ) H4: 約 70 万トン H14: 約 49 万トン H24: 約 37 万トン 全生活史を依存する水産生物 あわび類 さざえ あさり類 うに類 なまこ類 海藻類等 一部生活史を依存する水産生物 にしん かれい類 はたはた たい類 いかなご くるまえび がざみ類等 資料 : 漁業 養殖業生産統計年報 13

15 課題と論点について 課題 藻場 干潟の減少は 我が国漁業生産量の減少要因の一つと考えられるところ 水産資源の回復に向け積極的な保全 創造が必要 藻場 干潟の整備 保全活動を行った箇所においては 事業効果の発現が見られるが 全国的には藻場面積は減少し 干潟機能は低下傾向 論点 1 より効果的な藻場 干潟の保全 創造を推進するには どのような対策が考えられるか 論点 2( 第 2 回目以降 ) 地方公共団体が中心となって対策を推進するに当たり 留意するべき点は何か 14

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