関節リウマチをメトトレキサートで治療中のサルコイドーシス合併例 症例報告 関節リウマチをメトトレキサートで治療中に肺サルコイドーシスを合併した1例 和田曉彦 1 玉腰淳子 1 鈴木敏夫 3 宮本 藤田 明 1, 5 高森幹雄 1 牧 5 村田研吾 1 三倉真一郎 1 蛇澤 晶 4 小原徹也 2 要旨

Size: px
Start display at page:

Download "関節リウマチをメトトレキサートで治療中のサルコイドーシス合併例 症例報告 関節リウマチをメトトレキサートで治療中に肺サルコイドーシスを合併した1例 和田曉彦 1 玉腰淳子 1 鈴木敏夫 3 宮本 藤田 明 1, 5 高森幹雄 1 牧 5 村田研吾 1 三倉真一郎 1 蛇澤 晶 4 小原徹也 2 要旨"

Transcription

1 関節リウマチをメトトレキサートで治療中に肺サルコイドーシスを合併した1例 和田曉彦 1 玉腰淳子 1 鈴木敏夫 3 宮本 藤田 明 1, 5 高森幹雄 1 牧 5 村田研吾 1 三倉真一郎 1 蛇澤 晶 4 小原徹也 2 要旨 症例は63歳 女性 関節リウマチの治療としてサラゾスルファピリジンを1年間投与後 メトトレキサート単剤 さら にメトトレキサートとブシラミンを併用して治療中に 咳 発熱が続くようになり 両側肺に多発結節が出現した 胸腔 鏡下肺生検で非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が認められ 肉芽腫内部にPropionibacterium acnes抗体染色陽性部位が認められ た 他疾患の除外によりサルコイドーシスと診断した PET-CTでは肺内 肺門縦隔リンパ節 脾以外に異常集積を認め なかった 経過観察したところ増悪が続いた 副腎皮質ステロイドホルモン薬 ステロイド 治療を開始したところ 咳 発熱 結節影とも速やかに改善がみられた メトトレキサートはステロイドとの併用でサルコイドーシスの治療にも用い られ 単剤でも症例によって有効な薬剤だが 本症例はメトトレキサートを投与中にサルコイドーシスを発症したと考え られるため報告する 日サ会誌 2013; 33: キーワード サルコイドーシス 関節リウマチ メトトレキサート A Case of Rheumatoid Arthritis Complicated by Pulmonary Sarcoidosis during Treatment with Methotrexate Akihiko Wada1), Junko Tamakoshi1), Toshio Suzuki3), Maki Miyamoto5), Kengo Murata1), Shinichiro Mikura1), Akira Hebisawa4), Tetsuya Obara2), Akira Fujita1, 5), Mikio Takamori1) Keywords: sarcoidosis, rheumatoid arthritis, methotrexate はじめに ジン錠 カンデサルタンシレキセチル ヒドロクロロチ サルコイドーシスの治療において メトトレキサート MTX には 副腎皮質ステロイドホルモン薬 ステロ アジド配合錠 アレルギー デキストロメトルファン臭化水素酸塩水 イド と併用することでステロイドを減量する効果があ 和物錠にて口周囲に発疹が出現した るとされている 家族歴 特記事項なし またMTX単独でも 症例によって 6 8 は効果があるとされている 9 11 今回われわれは 関節リ 生活歴 たばこ13本/日 22 63歳 住居は築22年 木 ウマチの治療としてMTXを服用中に サルコイドーシス 造 羽毛布団使用 室内犬飼育 職業 主婦 を合併したと考えられる症例を経験したので報告する 現病歴 Figure 年5月に多発関節痛でリウ 症例提示 症例 63歳 女性 マチ内科を受診した 両手関節 左中指MCP関節 右示 指MCP関節等に腫脹がみられ 血清リウマトイド因子 RF 高値 抗CCP抗体高値から関節リウマチと診断さ 主訴 慢性咳嗽 れた サラゾスルファピリジン SASP により治療され 既往歴 子宮筋腫 20 30歳頃 高血圧症 いったん症状が改善したが 2009年6月に症状が増悪し 常用薬 ロキソプロフェンナトリウム錠 塩酸ラニチ たため 治療薬がMTXに変更された 変更後症状が改善 1 東京都立多摩総合医療センター 呼吸器内科 2 同 呼吸器外科 3 千葉大学大学院 呼吸器内科学 4 国立病院機構東京病院 臨床研究部 5 東京都保健医療公社多摩北部医療センター 呼吸器内科 1 Department of Respiratory Medicine, Tokyo Metropolitan Tama Medical Center 2 Department of Thoracic Surgery, Tokyo Metropolitan Tama Medical Center 3 Department of Respirology, Graduate School of Medicine, Chiba University 4 Department of Pathology, National Hospital Organization Tokyo National Hospital 5 Department of Respiratory Medicine, Tama-hokubu Medical Center 著者連絡先 和田曉彦 わだ あきひこ 東京都府中市武蔵台 東京都立多摩総合医療センター 呼吸器内科 akihiko_wada@tmhp.jp 97

2 34.0 months 42.0 months Figure 1. 紹介受診までの経過 したが 再び増悪に転じたため 2011年3月からブシラ 呼吸機能検査 Table 1 正常範囲内であった ミン BUC が追加された BUC追加後は症状が軽快し 心電図 心拍数82 /分 洞調律で 虚血性変化や不整 安定していた 2011年12月から咳と37 台の発熱が続く 脈はみられなかった ようになった 2012年1月胸部X線写真で両側肺に淡い 胸部X線写真 胸部CT Figure 2 両側肺に不規則に 多発浸潤影がみられ 肺炎と診断された MTXとBUCは 分布する類円形の結節影および浸潤影を認めた 両側肺 休薬し クラリスロマイシン CAM ガレノキサシン 門 縦隔にリンパ節腫大を認めた GRNX で治療されたが改善傾向がみられず 呼吸器内 科へ紹介され 2012年2月精査目的で入院した 入院時現症 意識清明 身長151.4 cm 体重53.8 kg 体温37.3 血圧115/72 mmhg 脈拍107/分 SpO2 97% 室内気 呼吸音清 心音純 整 ばち指なし 皮膚異 常なし 表在リンパ節を触知せず 神経学的異常を認め ず 関節痛なし 検査所見 全身PET-CT Figure 3 肺内多発結節影 浸潤影 肺門縦隔リンパ節 脾にそれぞれFDG集積亢進を認めた 気管支鏡検査 BFS 気管 気管支の一部に毛細血管 の網目状拡張を認めた 経気管支肺生検 TBLB で若干 の類上皮細胞 多核巨細胞の集簇を認めた 肉芽腫性病 変が示唆された 胸腔鏡下肺生検 右肺中葉にて部分切除を施行した hematoxylin and eosin HE 染色およびElastica van Gieson 血液 尿検査 Table 1 WBC 7,500 /µlと基準範囲 EVG 染色 Figure 4 では 結節性病変は肺胞領域に広 内であったが CRP 4.46 mg/dlと高値であった RF 710 く分布し 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫から成っており 多 IU/mL 抗CCP抗体 191 U/mLと高値であり 関節リウ 核巨細胞も少なからず認められた 基本的な肺胞構造は保 マチの活動性によってCRPが高い可能性も否定できない たれている状態で 通常サルコイドーシスにみられる広 が 新規に出現した肺内多発陰影の疾患によりCRPが上 義間質の肉芽腫は少なく 肺胞腔内を主体に肉芽腫形成 昇した可能性が考えられた ACE 16.3 IU/Lと基準範囲 が認められ 結節型サルコイドーシスがもっとも考えら 内であったが lysozyme 17.0 µg/mlと高値であり サ れた 小円形細胞が浸潤していたが 悪性リンパ腫を示 ルコイドーシスの可能性が考えられた QFT-3G 0.0 IU/ 唆する異型性や 単一性増殖像は認められなかった フィ mlと陰性であった MTXに対する薬剤リンパ球刺激試 ブリノイド壊死を伴う肉芽腫は認められなかった 血管 験 DLST 470 S.I.% と陽性であった sil-2r 819 U/ 外膜から中膜にかけて肉芽腫がみられたが 弾性線維は mlは悪性リンパ腫としては低値であった MPO-ANCA 保たれており 壊死性サルコイド肉芽腫症のような壊死 PR3-ANCAは低値であった を伴う壁の破壊像はみられなかった 肉芽腫内にPropi- ツベルクリン反応 Table 1 陰性であった 98 onibacterium acnes抗体 PAB 染色陽性の部位が認めら

3 Table 1. 入院時検査所見 Hematology WBC Serology / Immunology DLST 7,500 /µl CRP 4.46 mg/dl Neu 82 % PCT 0.06 ng/ml Ly 12 % IgG 1,548 mg/dl Mo 5% sil-2r 819 U/mL Prot Eo 1% RF 710 IU/mL Glu Ba 1% 抗CCP抗体 191 U/mL Ket MMP ng/ml OB SAA 231 µg/ml MPO-ANCA <10 EU Pulmonary Function Test PR3-ANCA <10 EU % VC % KL U/mL % FEV % RBC Hb Plt /µl g/dl /µl Biochemistry MTX 470 SI % Urinalysis TP 7.6 g/dl CEA 1.4 ng/ml FEV1.0/FVC 82.4 % Alb 3.6 g/dl CYFRA 4.2 ng/ml % DLCO/VA 98.3 % AST 29 IU/L ProGRP 39.7 pg/ml ALT 21 IU/L CA U/mL LDH 218 IU/L QFT-3G 0.0 IU/mL BUN 11.2 mg/dl Cre 0.84 mg/dl Na 139 meq/l K 4.0 meq/l Cl 105 meq/l Ca 9.1 mg/dl Glu PPD Skin Test 0 0/0 0 mm 6 months later IL pg/ml TNF-α 7.2 pg/ml 97 mg/dl ACE 16.3 IU/L lysozyme 17.0 µg/ml れた Figure 5 抗酸菌および真菌染色 培養は陰性で 臨床経過 Figure 6 MTX服用中に多発肺結節影が あった 結核菌 Mycobacterium avium Mycobacterium 出現したことから 当初は LYGの可能性も考えられた intracellulareのpcrは陰性であった Epstein-Barr virus- BFSを施行したところ TBLBでは肉芽腫性疾患が示唆さ encoded small RNA EBER 染色は陰性であった Pe- れたが 診断確定に至らなかった 胸腔鏡下肺生検を施 riodic acid-schiff PAS 染色は陰性であった CD45RO 行し 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫など結節型サルコイドー CD20染色は反応性パターンであった リンパ系細胞の シスに合致する病理所見が得られた MTXのDLSTが陽 表面マーカー 染色体に異常は認められなかった これ 性であったことから MTXによる薬剤性肺障害の可能性 らの所見は結節型サルコイドーシスに合致するもので を検討したが 病理所見が結節型サルコイドーシスに合 lymphomatoid granulomatosis LYG 悪 性 リ ン パ 腫 致することと 関節リウマチ患者におけるMTXのDLST リウマトイド結節 Wegener肉芽腫症 抗酸菌感染症の は偽陽性率が50%以上という報告 14 があることも考慮し 可能性は低いと考えられた MTXによる薬剤性肺障害の可能性は低いと判断した 上部消化管内視鏡 サルコイドーシスの病変検索を 行ったが 肉芽腫性病変はみられなかった 肝生検 サルコイドーシスの病変検索を行ったが 肉 芽腫性病変はみられなかった 肺に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が認められ 両側肺門 リンパ節腫脹が認められ ツベルクリン反応陰性であり lysozymeが 高 値 で あ り PET-CTで 多 臓 器 に 集 積 が 認 められ サルコイドーシス以外の疾患が否定的であるこ Holter心電図 異常はみられなかった とから サルコイドーシスの診断基準と診断の手引き 心エコー 異常はみられなかった 2006 心MRI 異常はみられなかった した また 病期はⅡ期と診断した 眼科的検査 虹彩 毛様体 硝子体 網膜に異常はみ られなかった 白内障が認められた 1 に準拠し 組織診断群のサルコイドーシスと診断 心 眼病変がみられず 呼吸機能が正常であることか ら 当初はステロイドを投与せず経過観察を行った 数ヵ 皮膚 毎年春から秋にかけて体幹 四肢に粟粒大の紅 月の経過で肺の結節陰影は徐々に増加 増大し 咳 労 斑が出現するため 紅斑出現時に皮膚生検を行ったが 作時息切れ 台の発熱等の症状が徐々に増強し 類上皮細胞肉芽腫はみられなかった た CRP sil-2r高値が続いたため 初診から約10 ヵ月 99

4 後にステロイド治療を開始した プレドニゾロン PSL に改善し CRP sil-2rは低下した PSL開始から1ヵ月 30 mg/日を内服したところ 数日後から咳 労作時呼吸 後に25 mg/日へ減量し 以後の経過をみながらさらに漸 困難 発熱の改善がみられた また肺の結節陰影も次第 減していく方針とした a b Figure 2. 入院時胸部X線写真 a 胸部CT b 両側肺に不規則に分布する類円形の結節影および浸潤影を認めた 両側肺門 縦隔にリンパ節 腫大を認めた Figure 全身PET-CT 肺内多発結節影 浸潤影 肺門縦隔リンパ節 脾にFDG集積亢進を認めた

5

6 42.5 months 52.5 months 54.0 months Figure 6. 臨床経過 考察 し 関節リウマチ患者を対象としてMTXに対するDLST 本症例はサルコイドーシス発症時に63歳で 関節リウ の特異度を検討した報告 14 によると 関節リウマチの治 マチの診断からおよそ3年半が経過していた 岡本らの 療のためMTXを投与されているが有害事象を認めない 検討では 関節リウマチ初発患者におけるサルコイドー 患者において 50.0%がDLST陽性であった 同報告は シスの発症年齢は41 75歳 平均57.4歳 であり 関節リ DLSTの特異度は42.3%に過ぎなかったとしている 本症 ウマチの発症からサルコイドーシス発症までの期間は1 例では 病理所見が結節型サルコイドーシスと合致する 15年 平均7.5年 であった 本症例の関節リウマチ発 ことと併せ MTXによる肺障害の可能性は低いと判断し 症からサルコイドーシス発症までの期間は平均よりも短 たが 今後も慎重な検討が必要と考えられた 2 かった また 本症例では炎症所見が著明で 発熱もみ 本症例では肺以外に胃 肝 皮膚でも生検を行ったが られたが わが国で報告されたサルコイドーシスと関節 類上皮細胞肉芽腫を確認できなかった また PET-CTの リウマチの合併症例の検討では 発熱や著明な炎症所見 サルコイドーシス病変検出感度は高いとされているが 3, 4 を認めないものがほとんどであり 関節リウマチの寛解 PET-CTでは肺 縦隔肺門リンパ節 脾以外に集積を認め 期にサルコイドーシスが発症した症例が多いとされてい なかった 本症例は発熱 炎症が強く 肺陰影が広範囲 2 る で増悪が速いことから サルコイドーシスとしての活動 本症例では発熱 炎症が強いことがサルコイドーシス 性は高いと考えられたが 肺以外の病変の分布は比較的 として非典型的であり 原因としてMTXによる薬剤性肺 限られていた 障害 抗酸菌感染症 LYG 悪性リンパ腫等サルコイドー MTXは関節リウマチの治療薬として用いられる以外 シス以外の疾患の可能性を慎重に検討した 抗酸菌感染 に サルコイドーシスの治療薬としても用いられる場合 症 LYG 悪性リンパ腫は肺生検の病理所見 培養所見 がある サルコイドーシスの治療では 第1選択薬とし 血液検査結果によって否定したが MTXのDLSTが陽性 てPSL等のステロイドが用いられることが多いが ステ であったことから MTXによる薬剤性肺障害の鑑別には ロイドにMTXを併用することでPSLを減量することが さらなる検討を要した できるとされている 6 8 また サルコイドーシスに対す MTXによる薬剤性肺障害でも類上皮細胞肉芽腫が認 るMTX単独での治療も行われ 有効な症例も報告されて められることがあるが 病変の主体は間質への細胞浸潤 いる 9 11 文献9 の報告ではMTX mg/週 文献 血管周囲の炎症 びまん性肺胞傷害とされており 5 本症 10 の報告ではMTX 7.5 mg/週が投与されている サル 例は該当しなかった MTXのDLSTが陽性であったこと コイドーシスに対するMTXの効果発現までには3週から は MTXによる薬剤性肺障害の可能性を示唆した しか 6ヵ月を要するとされている 本症例では サルコイドー 102

7 シス発症前に関節リウマチの治療としてMTXを4 mg/ 週で開始し, 漸増して20 ヵ月で10 mg/ 週に達し,10 mg/ 週で約 10 ヵ月経過したところでサルコイドーシスを発症した. 文献 10) でサルコイドーシスに対し有効だったとされる7.5 mg/ 週を上回る量が関節リウマチ治療として投与されている中でサルコイドーシスを発症したことから, MTXの効果が低いサルコイドーシスの症例である可能性が考えられた. 関節リウマチ症状は比較的軽度であったため,MTXによる薬剤性肺障害回避も考慮し, サルコイドーシス発症後はMTXを中止した. サルコイドーシスは無治療でも自然軽快する例がしばしばみられ, 文献 12) によると,55 例の無治療経過観察で38 例 (69%) が安定,9 例 (16% ) が改善した. 本症例では肺結節陰影が多発していたが, 心, 眼の病変がみられず, 呼吸機能が正常であったことから, まず経過観察を行った. しかし10 ヵ月経過後も肺病変の増悪が続き, 咳が増強し, 呼吸機能が低下したため, 治療が必要と判断して, サルコイドーシス治療に関する見解 ) に準拠してPSL 30 mg/ 日による治療を開始した.PSL 投与開始後は速やかに症状, 炎症, 肺陰影とも改善がみられ, 治療反応性は良好であった. 本症例は現在 PSL 単剤にて改善が明らかであるが, 今後なんらかの理由によりPSL を他薬剤に変更したり,PSL 以外の薬剤を併用する必要が生じた場合に,MTXを使用するか否かが問題となるかもしれない. サルコイドーシス治療薬としてのMTX 使用については, さらに多くの症例蓄積が望まれる. 結論関節リウマチの治療としてMTXを投与中にサルコイドーシスを発症したと考えられる1 例を経験した. 経過観察のみでは改善せず,PSLによる治療への反応は良好であった.MTXはサルコイドーシスの治療薬としても用いられる薬剤であるが, ステロイドとの併用についての報告が多く,MTX 単剤での治療についてはさらなる症例蓄積が望ましい. 本症例の要旨は第 32 回日本サルコイドーシス / 肉芽腫性疾患学会総会 (2012 年 10 月 6 日, 福岡市 ) において発表した. 謝辞 : 本稿の作成にあたり, 病理標本のPAB 染色を行っていただいた東京医科歯科大学大学院人体病理学分野教授江石義信先生に深謝いたします. また病理所見に関し ご教示いただいた日本赤十字社医療センター病理部常勤顧問武村民子先生に深謝いたします. また治療方針について貴重なご意見をいただいた国立病院機構東京病院呼吸器センター長赤川志のぶ先生に深謝いたします. 引用文献 1) 日本サルコイドーシス / 肉芽腫性疾患学会他編. サルコイドーシスの診断基準と診断の手引き 日サ会誌 2007; 27: ) 岡元昌樹, 古賀英之, 竹下盛重, 他. 慢性関節リウマチに合併したサルコイドーシスの1 例. 気管支学 2004; 26: ) Keijsers RG, Verzijlbergen FJ, Oyen WJ, et al. 18 F-FDG PET, genotype-corrected ACE and sil-2r in newly diagnosed sarcoidosis. Eur J Nucl Med Mol Imaging 2009; 36: ) 吉永恵一郎, 真鍋治, 玉木長良. サルコイドーシスの診断における 18 F Fluorodeoxyglucose PET/CTの有用性と限界. 日サ会誌 2012; 32: ) Imokawa S, Colby TV, Leslie KO, et al. Methotrexate pneumonitis: review of the literature and histopathological findings in nine patients. Eur Respir J 2000; 15: ) Baughman RP, Winget DB, Lower EE. Methotrexate is steroid sparing in acute sarcoidosis: results of a double blind, randomized trial. Sarcoidosis Vasc Diffuse Lung Dis 2000; 17: ) 柳川崇, 岡田淳子, 持田昌彦, 他. 発熱とびまん性間質影を呈して急性増悪した肺サルコイドーシスの一例. 日呼吸会誌 2001; 39: ) Paramothayan S, Lasserson T. Treatments for pulmonary sarcoidosis. Respir Med 2008; 102: ) Baughman RP, Lynch JP. Difficult treatment issues in sarcoidosis. J Intern Med 2003; 253: ) 田中健介, 山口哲生, 在間未佳, 他. メトトレキサートの単剤治療が有効であったサルコイドーシスの2 症例. 日サ会誌 2010; 30: ) 山口哲生. サルコイドーシス治療におけるメトトレキサートの位置づけ. 日サ会誌 2012; 32: ) Hunninghake GW, Gilbert S, Pueringer R, et al. Outcome of the treatment for sarcoidosis. Am J Respir Crit Care Med 1994; 149: ) 日本サルコイドーシス / 肉芽腫性疾患学会他編. サルコイドーシス治療に関する見解 日サ会誌 2003; 23: ) 萩原清文, 佐藤健夫, 秋山修. メトトレキサートに対するリンパ球刺激試験 : 関節リウマチ患者を対象とした特異度の検討と考察. アレルギーの臨床 2006; 26: 日サ会誌 2013, 33(1) 103

2010 年 6 月 25 表 身体所見 134 cm 31 kg /60 mmhg 83/ ,

2010 年 6 月 25 表 身体所見 134 cm 31 kg /60 mmhg 83/ , 24 シンポジウム Ⅲ 要旨 NPPV NPPV 緒 IPF 4 5 1 IPF 2004 2 QOL 179 10 現 10 18 2008 10 言 状 3.4 8.3 76.2 41 37.2 13.6 3 1 症 例 呈 示症例 患者 61 主訴 既往歴 30 45 家族歴 喫煙歴 飲酒歴 職歴 現病歴 13 NSIP 15 1 HOT 15 7 2010 年 6 月 25 表 1 1998

More information

血管周囲に細胞浸潤と肉芽腫形成を認めた Figure した ステロイドを漸減し 9月29日プレドニゾロ 3 ン25 mg/dayで退院となった 退院時の下腿筋MRI 入院後経過 Figure 4 検査でも改善を認めた Figure 2b 以後ステロイド サルコイドーシスと診断 プレドニゾロン60 m

血管周囲に細胞浸潤と肉芽腫形成を認めた Figure した ステロイドを漸減し 9月29日プレドニゾロ 3 ン25 mg/dayで退院となった 退院時の下腿筋MRI 入院後経過 Figure 4 検査でも改善を認めた Figure 2b 以後ステロイド サルコイドーシスと診断 プレドニゾロン60 m 不明熱で発症した急性筋炎型サルコイドーシスの1例 1 川井孝子 加藤 清 1, 2 要旨 34歳女性 2006年6月初旬より咽頭痛 38 39 の発熱出現 近医より経口抗生物質を処方されるも解熱せ ず 7月8日から両下腿の筋肉痛が出現 7月中旬から筋肉痛は四肢に拡がり7月24日精査加療目的で紹介入院と なる 入院時検査で白血球増多とCRPの上昇を認めたがCPKは正常値であった 胸部X線写真は異常なし

More information

日本呼吸器学会雑誌第48巻第6号

日本呼吸器学会雑誌第48巻第6号 Fig.1 Cutaneousfindingsandpathologicalfindingsofatransbronchiallungbiopsy(TBLB)andlichenifiedeczemaoftherightforearm.Thepatienthadlichenifiedeczemaonhisextremitiesandbodytrunk (1a:rightforearm,1b:leftthigh).Therewasinfiltrationoftheinflammatorylymphocytes,edemaandabrasioninthetype2alveolarepithelium

More information

72 20 Ope / class Alb g/ cm 47.9kg : /min 112/60m

72 20 Ope / class Alb g/ cm 47.9kg : /min 112/60m 72 20Ope 68 69 2006 4 50 20 / 52 2006 4 1 2006 4 4 24 class 699.4 5 2 5 23 6 6 15 6 19 6 16 Alb2.03+ 7.5g/ 6 21 153.5cm 47.9kg : 36.7 89/min112/60mmHg (-) (-)S1 S2 S3(-) S4(-) - - 6 15 (+) TP4.9g/dl Alb2.0g/

More information

sarco2011_1027.indb

sarco2011_1027.indb 症例報告 妹川史朗 西本幸司 鈴木清一郎 上原正裕 池田政輝 匂坂伸也 佐藤 潤 2 2 2 内山 啓 安田和雅 中村祐太郎 須田隆文 千田金吾 要旨 症例は58歳 女性 約2週間持続する発熱 咳嗽 労作時呼吸困難を主訴に当科を受診した 胸部CT上両側 肺野にすりガラス状陰影と浸潤影を認め 間質性肺炎が疑われた 軽度の炎症所見と低酸素血症がみられ BAL 右B5a ではリンパ球分画21.0 と軽度上昇していた

More information

ヒト慢性根尖性歯周炎のbasic fibroblast growth factor とそのreceptor

ヒト慢性根尖性歯周炎のbasic fibroblast growth factor とそのreceptor α μ μ μ μ 慢性化膿性根尖性歯周炎の病態像 Ⅰ型 A D Ⅱ型 E H Ⅰ型では 線維芽細胞と新生毛細血管が豊富で線維成分 に乏しく マクロファージ リンパ球や形質細胞を主とす る炎症性細胞の多数浸潤を認める Ⅱ型では Ⅰ型よりも線維成分が多く 肉芽組織中の炎 症性細胞浸潤や新生毛細管血管の減少や Ⅰ型よりも太い 膠原線維束の形成を認める A C E G B D F H A B E F HE

More information

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or 33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano

More information

九州支部卒後研修会症例

九州支部卒後研修会症例 血液検査研修会 ( 第 25 回 ) 検査の異常から探る! 造血器腫瘍へのアプローチ 症例提示 症例 1~8 - 症例発表者 - 症例 1 藤崎恵熊本医療センター 症例 2 荒木敏造浜の町病院 症例 3 古城剛鹿児島大学病院 症例 4 佐々木高太郎都城健康サービスセンター 症例 5 矢田佳愛 大分県立病院 症例 6 下田博臣 健康保険諫早総合病院 症例 7 堤陽子 佐賀県医療センター好生館 症例 8

More information

sarco2010_30.indb

sarco2010_30.indb 骨サルコイドーシス4例の臨床的検討 症例報告 治療を要した骨サルコイドーシス4例の臨床的検討 阿部恭子 玉田 五味和紀 小倉 2 勉 奈良正之 久田 修 光石陽一郎 村上康司 村松聡士 3 健 海老名雅仁 貫和敏博 要旨 症状を伴う骨サルコイドーシスは サルコイドーシス症例の1 2 と比較的稀である 当科で経験した骨サ ルコイドーシス4例の特徴について検討した 4例とも多臓器に病変を有し 骨病変発症までの罹病期間が長い

More information

慈大呼吸器_25-1_02T_CS5.indd

慈大呼吸器_25-1_02T_CS5.indd ISSN 0919-6870. Jikei Journal of Chest Diseases Jikei University Chest Diseases Research Association 82 1 1 1 1 1 1 1 1 2 1 2 74 2010 2 2011 8 12 2012 1 17 1 20 1 28 CT 5 / 50 2011 8 2 / 1200 mg/2x 40

More information

36

36 仮面尿崩症を呈した神経サルコイドーシスの1例 症例報告 不明熱にて発症し 仮面尿崩症を呈した神経サルコイドーシスの1例 笹森 寛 泉山典子 齋藤若奈 宍倉 裕 菊地 正 三木 2 3 4 5 6 鈴木靖士 齋藤泰紀 手塚文明 武村民子 江石義信 祐 菊池喜博 要旨 症例は20歳男性 2007年3月末より38 台の発熱出現し近医受診 CTにて縦隔リンパ節腫脹および両側肺野 に10 mm内外の空洞性病変を複数認めた

More information

日本呼吸器学会雑誌第44巻第10号

日本呼吸器学会雑誌第44巻第10号 β Table1 Laboratoryfindingsonthefirstvisit Hematology WBC Neut. Lyn. Mon. Eos. Bas. RBC Hb Ht Plate 5,650 /μl 79.2 % 14.9 % 3.9 % 1.8 % 0.2 % 418 10 4 /μl 12.5g/dl 38.4 % 21.2 10 4 /μl Serology CRP IgG

More information

95_財団ニュース.indd

95_財団ニュース.indd NO. 95 平成 21 年 7 月 1 日発行 No.95 日本リウマチ財団ニュース 表 1 ACR-EULAR 関節リウマチ診断基準 分類基準 試案 eular 2009, 岡田正人 訳 上を診断とするかはこれから決 score 0 22 34 定され また この項目と点数 0 6 印象も受けるが 時代とともに PIP,MCP,MTP, 手関節 4箇所以上非対称性 4箇所以上対称性 10

More information

トラニラストで改善した皮膚 肺サルコイドーシス 症例報告 皮下病変と肺内びまん性粒状影を呈し トラニラストで改善を得た サルコイドーシスの1例 濱田邦夫 1 大沼法友 1 大田光仁 2 要旨 症例は50歳代男性 両側膝伸側に疼痛を伴う皮下硬結が出現したため当院皮膚科を受診した 皮膚生検で非乾酪性肉芽

トラニラストで改善した皮膚 肺サルコイドーシス 症例報告 皮下病変と肺内びまん性粒状影を呈し トラニラストで改善を得た サルコイドーシスの1例 濱田邦夫 1 大沼法友 1 大田光仁 2 要旨 症例は50歳代男性 両側膝伸側に疼痛を伴う皮下硬結が出現したため当院皮膚科を受診した 皮膚生検で非乾酪性肉芽 皮下病変と肺内びまん性粒状影を呈し トラニラストで改善を得た サルコイドーシスの1例 濱田邦夫 1 大沼法友 1 大田光仁 2 要旨 症例は50歳代男性 両側膝伸側に疼痛を伴う皮下硬結が出現したため当院皮膚科を受診した 皮膚生検で非乾酪性肉芽 腫が認められ 胸部画像では両側肺門と縦隔リンパ節腫大および両肺野びまん性に粒状影を認めた サルコイドーシスと 診断し経過観察をしたが 病状が進行したためトラニラスト

More information

日本呼吸器学会雑誌第47巻第6号

日本呼吸器学会雑誌第47巻第6号 Fig.1 A,ChestX-rayfilm demonstratingatumorshadow intherightlowerlungfield.b,chestct scan demonstratingtherightmiddlelobemass,measuring9.0 7.3cm.C,AbdominalCT scanshowingfree airintheabdominalcavityanddirtyfatsignaroundthesigmoidcolontumor.

More information

1 2 2 ANCA pouci immune IgG C3 ANCA 68 '01 '02 7 UN 14mg/dl, Cr 0.7 mg/dl, -, - ' UN 45mg/dl, Cr 2.4 mg/dl, Ht 29.5%, 4+, cm 61

1 2 2 ANCA pouci immune IgG C3 ANCA 68 '01 '02 7 UN 14mg/dl, Cr 0.7 mg/dl, -, - ' UN 45mg/dl, Cr 2.4 mg/dl, Ht 29.5%, 4+, cm 61 1 2 2 ANCApouci immune IgG C3 ANCA 68 '01 '02 7 UN 14mg/dl, Cr 0.7 mg/dl, -, - '03 2 3 31 UN 45mg/dl, Cr 2.4 mg/dl, Ht 29.5%, 4+, 3+ 4 14 156.0 cm 61.5 kg 36.9 158/92 mmhg 90 1. ANCA 2. 3. IgG4 deposit

More information

肺高血圧症の診断と治療 ~ サルコイドーシスに合併した 1 症例 ~ 鹿児島大学大学院心臓血管 高血圧内科学 窪田佳代子 2015 年 4 月 18 日 Reprint is prohibited. / 本資料の無断転載 複写を禁じます.-----

肺高血圧症の診断と治療 ~ サルコイドーシスに合併した 1 症例 ~ 鹿児島大学大学院心臓血管 高血圧内科学 窪田佳代子 2015 年 4 月 18 日 Reprint is prohibited. / 本資料の無断転載 複写を禁じます.----- 肺高血圧症の診断と治療 ~ サルコイドーシスに合併した 1 症例 ~ 鹿児島大学大学院心臓血管 高血圧内科学 窪田佳代子 2015 年 4 月 18 日 肺高血圧症とは? 何らかの原因で肺動脈の末梢の小動脈の内腔が狭くなって血液が通りにくくなり 肺動脈の血圧 ( 肺動脈圧 ) が高くなる 平均肺動脈圧 25mmHg 以上 ひとつの疾患を表すのではなく 病態の総称 肺高血圧症とは? 肺動脈圧上昇 左心室

More information

2 章 +αの 情 報 に 着 目 する! 1 血 球 算 定 検 査 結 果 2 生 化 学 検 査 結 果 手 がかりに 乏 しいのも+α 1 症 例 をみてみよう! 1 60 吉 見 祐 輔 1 2 11percutaneous coronary intervention PCI104 38.

2 章 +αの 情 報 に 着 目 する! 1 血 球 算 定 検 査 結 果 2 生 化 学 検 査 結 果 手 がかりに 乏 しいのも+α 1 症 例 をみてみよう! 1 60 吉 見 祐 輔 1 2 11percutaneous coronary intervention PCI104 38. 2 章 +αの 情 報 に 着 目 する! 1 血 球 算 定 検 査 結 果 2 生 化 学 検 査 結 果 手 がかりに 乏 しいのも+α 1 症 例 をみてみよう! 1 60 吉 見 祐 輔 1 2 11percutaneous coronary intervention PCI104 38.1 130 75mmHg 83 16 SpO 297 1 3 WBCL RBC10 4 L Hb g

More information

59 20 : 50 : : : : : 2 / :20 / 25 GTP /28 5/3 5/4 5/8 6/1 1 7kg 6/9 :178.7cm :68.55kg BMI:21.47 :37.3 :78 / :156/78mmHg 1

59 20 : 50 : : : : : 2 / :20 / 25 GTP /28 5/3 5/4 5/8 6/1 1 7kg 6/9 :178.7cm :68.55kg BMI:21.47 :37.3 :78 / :156/78mmHg 1 59 20 : 50 : 2005 9 : 2006 1 : 2006 4 : :2 / :20 / 25 GTP 2006 1 4/28 5/35/4 5/8 6/1 1 7kg 6/9 :178.7cm :68.55kg BMI:21.47 :37.3:78 / :156/78mmHg 1 0.3g 1 30-49 Hb9.5g/dL 7 /mm 3 - Cr1.6mg/dL CRP1.84 mg/dl

More information

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医 佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生 住所 M T S H 西暦 電話番号 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 家族構成 情報 医療機関名 診療科 住所 電話番号 紹介医 計画策定病院 (A) 連携医療機関 (B) 疾患情報 組織型 遺伝子変異 臨床病期 病理病期 サイズ 手術 有 無 手術日 手術時年齢 手術 有 無 手術日

More information

症例報告 呼吸困難を主症状としたサルコイドーシスの1例 呼吸困難を主症状としたサルコイドーシスの1例 渡邉裕文 田中悠子 遠藤慶成 鈴木貴人 野口理絵 三枝美香 赤松泰介 山本輝人 宍戸雄一郎 秋田剛史 森田 悟 朝田和博 白井敏博 要旨 症例は 41歳男性 5年前より建設業に従事し モルタルの吹き

症例報告 呼吸困難を主症状としたサルコイドーシスの1例 呼吸困難を主症状としたサルコイドーシスの1例 渡邉裕文 田中悠子 遠藤慶成 鈴木貴人 野口理絵 三枝美香 赤松泰介 山本輝人 宍戸雄一郎 秋田剛史 森田 悟 朝田和博 白井敏博 要旨 症例は 41歳男性 5年前より建設業に従事し モルタルの吹き 渡邉裕文 田中悠子 遠藤慶成 鈴木貴人 野口理絵 三枝美香 赤松泰介 山本輝人 宍戸雄一郎 秋田剛史 森田 悟 朝田和博 白井敏博 要旨 症例は 41歳男性 5年前より建設業に従事し モルタルの吹き付け作業を行なっていた X年4月末から呼吸困難 胸痛 を自覚し 症状の改善が得られないため5月末に近医を受診し 胸部レントゲンでびまん性陰影を指摘され当科を紹介受診 した 1年前の検診では異常所見は指摘されなかった

More information

結核 第 85 巻 第 8 号 2010 年 8 月 668 Fig. 1 Chest X-ray (A) and CT scan (B) in Feb showed pleural effusion. Fig. 3 Chest X-ray (A) and CT scan (B) sho

結核 第 85 巻 第 8 号 2010 年 8 月 668 Fig. 1 Chest X-ray (A) and CT scan (B) in Feb showed pleural effusion. Fig. 3 Chest X-ray (A) and CT scan (B) sho Kekkaku Vol. 85, No. 8: 667_671, 2010 667 1 要旨 24 3 CT 2 3 キーワーズ はじめに 1 3 X 1) 1 2 4 2) 4) 5) 7) 3 1 症例 24 2006 2 X CT Fig. 1 PCR-TB 3 INH RFP EB PZA 4 5 6 CT Fig. 2 2 X CT Fig. 3 169 cm 52 kg 36.8 96/

More information

1 8 ぜ 表2 入院時検査成績 2 諺齢 APTT ALP 1471U I Fib 274 LDH 2971U 1 AT3 FDP alb 4 2 BUN 16 Cr K4 O Cl g dl O DLST 許 皇磯 二 図1 入院時胸骨骨髄像 低形成で 異常細胞は認め

1 8 ぜ 表2 入院時検査成績 2 諺齢 APTT ALP 1471U I Fib 274 LDH 2971U 1 AT3 FDP alb 4 2 BUN 16 Cr K4 O Cl g dl O DLST 許 皇磯 二 図1 入院時胸骨骨髄像 低形成で 異常細胞は認め 1 8 ぜ 表2 入院時検査成績 2 諺齢 APTT ALP 1471U I Fib 274 LDH 2971U 1 AT3 FDP 125 6 7 alb 4 2 BUN 16 Cr K4 O Cl g dl O 7 137 DLST 許 皇磯 二 図1 入院時胸骨骨髄像 低形成で 異常細胞は認められない PAIgG 177 3ng 107 cell meq 1 砂糖水試験 一 Fe 236 μg

More information

第71巻5・6号(12月号)/投稿規定・目次・表2・奥付・背

第71巻5・6号(12月号)/投稿規定・目次・表2・奥付・背 μ μ μ μ μ γ 1 4 3 クリゾチニブが奏効した PS 不良 ALK 肺癌の1例 図2 入院時胸部 CT a 左鎖骨上窩 縦隔リンパ節腫大を認めた 矢印 b 左腕頭静脈から上大静脈内まで続く血栓 を認めた 矢印 c 左下葉に腫瘤影を認めた d 右肺に内部に空洞を伴う結節影を多数認めた 矢印 率は蛍光 in situ ハイブリダイゼーション FISH 法で 6 8 1 5 であり ALK 蛋白の免疫組織化学染色

More information

日本呼吸器学会雑誌第44巻第1号

日本呼吸器学会雑誌第44巻第1号 β β l β β Table1 Laboratorydataonadmission Hematology WBC 9,910/μl neut 72.4% lym 20.2% eos 0.9% mon 6.1% baso 0.4% RBC 491 10 4 /μl Hb 16.8g/dl Ht 48.3% PLT 29.8 10 4 /μl ESR 3mm/hr Biochemistry TP Alb

More information

Microsoft Word リウマチ肺の急性増悪.doc

Microsoft Word リウマチ肺の急性増悪.doc 関節リウマチ関連間質性肺疾患の急性増悪 : レトロスペクティブ症例対照研究 Acute exacerbation in rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease: a retrospective case control study BMJ Open. 2013 : e003132 研究の目的 : 関節リウマチ関連の間質性肺疾患

More information

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります 2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にありますが 本邦の結核では高齢者結核が多いのが特徴です 結核診療における主な検査法を示します ( 図 1) 従来の細菌学的な抗酸菌の塗抹

More information

て 弥生時代に起こったとされています 結核は通常の肺炎とは異なり 細胞内寄生に基づく免疫反応による慢性肉芽腫性炎症であり 重篤な病変では中が腐って空洞を形成します 結核は はしかや水疱瘡と同様の空気感染をします 肺内に吸いこまれた結核菌は 肺胞マクロファージに貪食され 細胞内で増殖します 貪食された

て 弥生時代に起こったとされています 結核は通常の肺炎とは異なり 細胞内寄生に基づく免疫反応による慢性肉芽腫性炎症であり 重篤な病変では中が腐って空洞を形成します 結核は はしかや水疱瘡と同様の空気感染をします 肺内に吸いこまれた結核菌は 肺胞マクロファージに貪食され 細胞内で増殖します 貪食された 2014 年 7 月 2 日放送 潜在性結核感染症 (LTBI) について 日本赤十字社長崎原爆諫早病院 福島 副院長 喜代康 結核菌の歴史まずはじめに 結核という病気についてお話しします 結核は過去の病気だと思われている人も多いと思いますが 日本では 2012 年に年間約 2 万 1,000 人の方が新たに発病し 約 2,000 人が亡くなっておられます また 世界の人口の約 1/3 が結核の感染を受けており

More information

2 W.T T.S. 70 2 1 238 WBC7400/µl, RBC 386 10 4 /µl, Hb 11.6 g/dl, Ht 36.2%, PLT 25 10 4 /µl AST 19 IU/l, ALT 11 IU/l, LDH 182 IU/l, BUN 15 mg/dl, Cr 0.54 mg/dl, CRP6.83 mg/dl, RF 353.9IU/ml, CCP 28.0IU/ml

More information

知っておきたい関節リウマチの検査 : 中央検査部医師松村洋子 そもそも 膠原病って何? 本来であれば自分を守ってくれるはずの免疫が 自分自身を攻撃するようになり 体のあちこちに炎 症を引き起こす病気の総称です 全身のあらゆる臓器に存在する血管や結合組織 ( 結合組織 : 体内の組織と組織 器官と器官

知っておきたい関節リウマチの検査 : 中央検査部医師松村洋子 そもそも 膠原病って何? 本来であれば自分を守ってくれるはずの免疫が 自分自身を攻撃するようになり 体のあちこちに炎 症を引き起こす病気の総称です 全身のあらゆる臓器に存在する血管や結合組織 ( 結合組織 : 体内の組織と組織 器官と器官 リウマチ膠原病通信 ( 第 9 回 ) ~ トピックス ~ 2018 年 6 月 10 日に高槻市障害学習センターでリウマチ市民公開講座を行いました 今年のリウマチ市民講座は下記の内容の講演でした 患者様の体験談 リウマチが教えてくれた : 宮崎惠子さん 知っておきたい関節リウマチの検査 : 中央検査部医師松村洋子 関節リウマチのリハビリテーション治療 ~ 知っておきたい 5 つのこと ~ リハビリテーション科作業療法士田村裕子

More information

22 1 (-) AST 82 IU/L ANA 40x (-) ALT 46 IU/L homogeneous+speckled γ-gt 21 IU/L RF (-) 10,280 / μl LD 364 IU/L Anti-RNP Ab (-) 9,230 / μl BUN 11.9 mg/d

22 1 (-) AST 82 IU/L ANA 40x (-) ALT 46 IU/L homogeneous+speckled γ-gt 21 IU/L RF (-) 10,280 / μl LD 364 IU/L Anti-RNP Ab (-) 9,230 / μl BUN 11.9 mg/d 31 1 21 26 2016 21 1 1 1 1 1 1 1 2 1 1 3 2 59 1 Gottron CT clinically amyopathic dermatomyositis CADM 20 mm PSL 30 mg/ CyA 75 mg/ 35 1000 mg CT 101 D2a 1 CT PSL 5 mg/ 1 26 20 2, 3 clinically amyopathic

More information

呼吸器外科雑誌23巻2号

呼吸器外科雑誌23巻2号 44(156) 症 例 多発結節影を呈した結節性リンパ組織過形成 (NLH) の1 例 *1*2 *1*2 *1 *2 吉川拓磨, 神崎正人, 小原徹也, 大貫恭正 要 旨 症例は65 歳女性. 近医で胸部異常陰影指摘され, 当院呼吸器内科を受診した. 胸部 CT 上両側に数 mm 大の多発結節影を認めた. 身体所見, 血液検査所見に異常なく, 喀痰培養検査, ツ反検査等から結核, 真菌症, サルコイドーシスは否定的であった.PET

More information

日本呼吸器学会雑誌第44巻第6号

日本呼吸器学会雑誌第44巻第6号 Aspergillus β Table1 Laboratoryfindingsonadmission Hematology WB Seg Band Lymph Eos Baso RB Hb Hct Plt Biochemistry AST ALT LD ALP γ-gtp K 17,700 /mm 3 70.0 % 7.0 % 17.0 % 2.0 % 1.0 % 337 10 4 /mm 3 11.5g/dl

More information

BUN, CRP K mg/ cm, 49.6 kg, BMI /72 mmhg, 92/ Hb 6.7 g/dl PT-INR CT 1 MRI 2a, b T1 T2 T1 MRI

BUN, CRP K mg/ cm, 49.6 kg, BMI /72 mmhg, 92/ Hb 6.7 g/dl PT-INR CT 1 MRI 2a, b T1 T2 T1 MRI 20 2 2015 1 2 3 85 K CT Abstract A case of renal subcapsular hematoma resulting from trigger point injection under excessive effect of anticoagulant YAMANE Tateki, UMEDA Akira and SHIMAO Hitoshi An 85-year-old

More information

<955C8E862E657073>

<955C8E862E657073> メ モ 目次 地域連携クリテイカルパスについて手帳の使い方定期検診の検査と必要性術後の注意患者さん基本情報診療計画表 役割分担表診療経過 ( 連携医情報 ) 診療経過 ( 専門病院情報 ) 2 3 4 5 6 8 12 32 ー 1 ー 地域連携クリテイカルパスについて 地域連携クリテイカルパスは がんの診断 治療 定期的な検査などの診療を 複数の医療機関 ( 専門病院と地域のかかりつけ連携診療所

More information

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4

10038 W36-1 ワークショップ 36 関節リウマチの病因 病態 2 4 月 27 日 ( 金 ) 15:10-16:10 1 第 5 会場ホール棟 5 階 ホール B5(2) P2-203 ポスタービューイング 2 多発性筋炎 皮膚筋炎 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:4 10001 P1-089 ポスタービューイング 1 関節リウマチの治療 :DMARDs NSAIDs 4 月 26 日 ( 木 ) 13:20-14:40 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール E 10002 P2-041 ポスタービューイング 2 関節リウマチの治療評価と予測 2 4 月 27 日 ( 金 ) 12:40-14:00 - ポスター 展示会場ホール E B2 階 ホール

More information

  36 特発性間質性肺炎 臨床調査個人票     (1

  36  特発性間質性肺炎  臨床調査個人票     (1 ふりがな 氏 住 名 所 発病 身体障害者 郵便番号 36 特発性間質性肺炎臨床調査個人票 (1. 新規 ) 電話 ( ) ( 満歳 ) 初診日 性別 1. 男 2. 女 出 日 1. 明治 2. 大正 3. 昭和 4. 平成 日 発病時在住 日保険種別 1. 政 2. 組 3. 船 4. 共 5. 国 6. 老 手帳 1. あり ( 等級級 ) 介護認定 1. 要介護 ( 要介護度 ) 2. 要支援

More information

(別添様式1)

(別添様式1) 未承認薬 適応外薬の要望 ( 別添様式 1. 要望内容に関連する事項 要望者 ( 該当するものにチェックする ) 学会 ( 学会名 ; 日本呼吸器学会 ) 患者団体 ( 患者団体名 ; ) 個人 ( 氏名 ; ) 優先順位 2 位 ( 全 6 要望中 ) 要望する医薬品 成 分 名 ( 一般名 ) 販 売 名 会 社 名 国内関連学会 シクロスポリンネオーラルノバルテイス ファーマ ( 選定理由 )

More information

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに を服用される方へ 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 使用開始日年月日 ( 冊目 ) はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに被害を及ぼすことがないよう

More information

/12/28 UP 3+, TP 4.2g/dl, Alb 1.9g/dl PSL 50mg/day 1/17 PSL 45mg/day PSL 2006/4/4 PSL 30mg/day mpsl mpsl1000mg 3 2 5/ :90 / :114/64 mmhg

/12/28 UP 3+, TP 4.2g/dl, Alb 1.9g/dl PSL 50mg/day 1/17 PSL 45mg/day PSL 2006/4/4 PSL 30mg/day mpsl mpsl1000mg 3 2 5/ :90 / :114/64 mmhg 17 2005/12/28 UP 3+, TP 4.2g/dl, Alb 1.9g/dl PSL 50mg/day 1/17 PSL 45mg/day PSL 2006/4/4 PSL 30mg/day mpsl mpsl1000mg 32 5/8 36.1 :90 /:114/64 mmhg 166.2 cm64.3 kg 3.9 g/dl 1.6 g/dl 382 mg/dl 408 mg/dl

More information

21 5 I C T J-Doit High risk Risk 20 7 21 34,324 30,858 38,735 26,800 27,490 20,472 18,533 20,096 14,913 14,931 488 470 491 435 446 10 t-pa intervention t-pa interventionclipping simulator subspecialty

More information

研究協力施設における検討例 病理解剖症例 80 代男性 東京逓信病院症例 1 検討の概要ルギローシスとして矛盾しない ( 図 1) 臨床診断 慢性壊死性肺アスペルギルス症 臨床経過概要 30 年前より糖尿病で当院通院 12 年前に狭心症で CABG 施行 2 年前にも肺炎で入院したが 1 年前に慢性

研究協力施設における検討例 病理解剖症例 80 代男性 東京逓信病院症例 1 検討の概要ルギローシスとして矛盾しない ( 図 1) 臨床診断 慢性壊死性肺アスペルギルス症 臨床経過概要 30 年前より糖尿病で当院通院 12 年前に狭心症で CABG 施行 2 年前にも肺炎で入院したが 1 年前に慢性 研究協力施設における検討例 病理解剖症例 80 代男性 東京逓信病院症例 1 検討の概要ルギローシスとして矛盾しない ( 図 1) 臨床診断 慢性壊死性肺アスペルギルス症 臨床経過概要 30 年前より糖尿病で当院通院 12 年前に狭心症で CABG 施行 2 年前にも肺炎で入院したが 1 年前に慢性壊死性肺アスペルギルス症の診断となる 1 か月前にも肺炎で入院し 軽快退院したが 1 週間後より呼吸状態が再び悪化して再入院

More information

<4D F736F F D208AD48EBF90AB A88E397C38AD68C578ED22E646F63>

<4D F736F F D208AD48EBF90AB A88E397C38AD68C578ED22E646F63> 症例 3 70 歳代男性使用薬剤 : 小柴胡湯 5) 使用量 期間 :7.5 g/ 日 27 日間概要 : 肝硬変の患者 ( 小柴胡湯の服薬歴あり ) に小柴胡湯の投与開始 投与 22 日後に咽頭痛 23 日後には発熱 (37~38 ) を認め 食欲低下を来す 投与 26 日後自力歩行にて来院 咽頭痛 発熱の改善がみられないため 小柴胡湯の投与を中止した ただし咳嗽 喀痰 呼吸困難は認めなかった 投与

More information

器質化肺炎を合併したサルコイドーシスの1例 症例報告 両側下葉優位の器質化肺炎を合併したサルコイドーシスの1例 粟野暢康 1 園田 唯 1 近藤圭介 1 小野 竜 1 守屋敦子 2 安藤常浩 2 生島壮一郎 1 熊坂利夫 3 武村民子 3 要旨 症例は71歳 男性 入院10日前より咳嗽 呼吸困難 発

器質化肺炎を合併したサルコイドーシスの1例 症例報告 両側下葉優位の器質化肺炎を合併したサルコイドーシスの1例 粟野暢康 1 園田 唯 1 近藤圭介 1 小野 竜 1 守屋敦子 2 安藤常浩 2 生島壮一郎 1 熊坂利夫 3 武村民子 3 要旨 症例は71歳 男性 入院10日前より咳嗽 呼吸困難 発 器質化肺炎を合併したサルコイドーシスの1例 両側下葉優位の器質化肺炎を合併したサルコイドーシスの1例 粟野暢康 1 園田 唯 1 近藤圭介 1 小野 竜 1 守屋敦子 2 安藤常浩 2 生島壮一郎 1 熊坂利夫 3 武村民子 3 要旨 症例は71歳 男性 入院10日前より咳嗽 呼吸困難 発熱を認めた 近医にて抗生物質治療を受けるも症状改善せず 画像では両側下葉優位に広範な浸潤影を認めた 当院入院後

More information

関節リウマチ(RA)に対するIL-6阻害療法施行ガイドライン

関節リウマチ(RA)に対するIL-6阻害療法施行ガイドライン 関節リウマチ (RA) に対するトシリズマブ使用ガイドライン (2012 年改訂版 ) トシリズマブは IL-6 のシグナル伝達を阻害することによって抗リウマチ効果を示す薬剤である 2008 年 4 月に本邦で RA の適応が承認された 欧州においては 2009 年 1 月に 米国においても 2010 年 1 月に承認された この度 トシリズマブの製造販売後全例調査の最終解析結果がまとまったため ガイドラインの一部改訂を行った

More information

2019 年 6 月 1 日 TMM 講座 論文を書きましょう! 何を書けばいいんですか? 新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター高田俊範

2019 年 6 月 1 日 TMM 講座 論文を書きましょう! 何を書けばいいんですか? 新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター高田俊範 2019 年 6 月 1 日 TMM 講座 論文を書きましょう! 何を書けばいいんですか? 新潟大学医歯学総合病院魚沼地域医療教育センター高田俊範 医学論文って何? レポートや博士論文 特に学術講演会やセミナーで話されたり 学術誌 ( 医学雑誌 ) に掲載された文章 Paper: an essay or thesis, especially one read at an academic lecture

More information

Microsoft Word - todaypdf doc

Microsoft Word - todaypdf doc 2014 年 3 月 12 日放送 非結核性坑酸菌症の診断と治療非結核性坑酸菌症の診断と治療 国立病院機構近畿中央胸部疾患センター統括診療部長鈴木克洋非結核性抗酸菌とは非結核性抗酸菌とは結核菌以外の抗酸菌の総称で 2002 年までは非定型抗酸菌と呼ばれていました 結核という病気が巨大な存在だったため 結核菌以外の抗酸菌を非定型と呼んでいたわけです しかし抗酸菌全体を眺めると 結核菌のみが異常で それ以外の抗酸菌が普通だったので

More information

Microsoft PowerPoint - 指導者全国会議Nagai( ).ppt

Microsoft PowerPoint - 指導者全国会議Nagai( ).ppt 大阪府豊中保健所 永井仁美 コッホ現象を診断したら 市町村長は ( 中略 ) 医師がコッホ現象を診断した場合 直ちに被接種者の居住区域を管轄する市町村長へ報告するよう協力を求めること ( 平成 7 年 月 7 日厚生労働省健康局長通知 ) 市町村長 都道府県知事 厚生労働大臣に報告 BCG による皮膚病変の推移 BCG 接種制度変更 森亨, 山内祐子.BCG 副反応としての皮膚病変の最近の傾向. 結核

More information

スライド 1

スライド 1 感染と CRP 感染と CRP メニュー 1.Sepsis 1 診断的 価値 Intensive Care Med 2002 2 重症度 3 治療効果 予後判定 判定 Crit Care 2011 Infection 2008 2.ICU Patients 3.VAP Crit Care 2006 Chest 2003 Crit Care Med 2002 Heart & Lung 2011

More information

BA_kanen_QA_zenpan_kani_univers.indd

BA_kanen_QA_zenpan_kani_univers.indd その他 B 型肝炎 15% C 型肝炎 68% 41 706 168 66 19 12 肝 には の か 脂肪肝 の で る () という も りま の く い 肝 の肝細胞のなかに 脂肪の く がこ なにたまっ いま 類洞 正常な肝臓 腸管からの栄養や不要物が流れていく 肝細胞 正常な肝臓 脂肪肝の始まり 類洞 腸管からの栄養や不要物が流れていく 類洞 過剰な脂質 糖質の流入 肝細胞 肝細胞のなかに中性脂肪がたまり始める

More information

に 真菌の菌体成分を検出する血清診断法が利用されます 血清 βグルカン検査は 真菌の細胞壁の構成成分である 1,3-β-D-グルカンを検出する検査です ( 図 1) カンジダ属やアスペルギルス属 ニューモシスチスの細胞壁にはβグルカンが豊富に含まれており 血液検査でそれらの真菌症をスクリーニングする

に 真菌の菌体成分を検出する血清診断法が利用されます 血清 βグルカン検査は 真菌の細胞壁の構成成分である 1,3-β-D-グルカンを検出する検査です ( 図 1) カンジダ属やアスペルギルス属 ニューモシスチスの細胞壁にはβグルカンが豊富に含まれており 血液検査でそれらの真菌症をスクリーニングする 2017 年 6 月 7 日放送 深在性真菌症感染症の診断と治療 大阪市立大学大学院 臨床感染制御学教授 掛屋 弘 本日は 深在性真菌症の診断と治療のポイントを概説します カンジダ症深在性真菌症の中で最も頻度が高いのが カンジダ症です カンジダ症には カンジダ属が血液から検出される カンジダ血症 や血流を介して内臓に播種した 播種性カンジダ症 が挙げられます カンジダ血症の主な原因は 血管内留置カテーテルです

More information

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日

C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日 C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法 の有効性 安全性等について 肝炎治療戦略会議報告書平成 23 年 11 月 28 日 C 型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法の 有効性 安全性等について 1. 有効性及び対象について セログループ 1 のC 型慢性肝炎に対する ペグインターフェロン リバビリン及びテラプレビル3 剤併用療法 ( 以下単に 3 剤併用療法 という

More information

<4D F736F F F696E74202D B CE8D9590E690B694AD955C2E B93C782DD8EE682E890EA97705D>

<4D F736F F F696E74202D B CE8D9590E690B694AD955C2E B93C782DD8EE682E890EA97705D> 2 ヶ所の穿孔で発症した Enteropathy-type T-cell lymphoma の 1 例 緒言 Enteropathy-type T-cell lymphoma ( 以下 EATL) は, 小腸に発生する比較的まれなリンパ腫である. 多くは穿孔で発症し化学療法に不応で予後不良とされる. 2 ヶ所の穿孔で発症した ETL の 1 例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例 84

More information

2009年8月17日

2009年8月17日 医師 2,000 人超の調査結果を多数掲載中です https://www.facebook.com/medpeer 2013 年 8 月 1 日 メドピア株式会社 マイコプラズマ感染症診断における迅速診断キットの使用状況 について 半数以上はキットを使用していない 医師約 6 万人が参加する医師専用サイト MedPeer ( メドピア https://medpeer.jp/) を運営するメドピア 株式会社

More information

結核との鑑別が問題となったサルコイドーシスの1例

結核との鑑別が問題となったサルコイドーシスの1例 症例報告 高橋 歩 1) 今野 哲 1) 服部健史 1) 大野重昭 2) 西村正治 1) 要旨 症例は30歳男性 霧視を主訴に北海道大学病院眼科を受診 結核性ぶどう膜炎もしくはサルコイドーシス疑い と診断され 精査目的に当科紹介となった 胸部CTにて 縦隔 両側肺門リンパ節の軽度腫大を認めたが 血清 ACE活性 γグロブリン値は正常範囲内であり また ツベルクリン反応 クオンティフェロン TB-2G

More information

パネルディスカッション 2 Q 専門領域について選択してください 1. 消化器内科 2. 消化器外科 3. 放射線科 1% 4% 3% 21% 4. その他の医師 5. その他 ( 医師以外 ) 71%

パネルディスカッション 2 Q 専門領域について選択してください 1. 消化器内科 2. 消化器外科 3. 放射線科 1% 4% 3% 21% 4. その他の医師 5. その他 ( 医師以外 ) 71% パネルディスカッション 2 Q 専門領域について選択してください 1. 消化器内科 2. 消化器外科 3. 放射線科 1% 4% 3% 21% 4. その他の医師 5. その他 ( 医師以外 ) 71% 第 49 回日本膵臓学会大会 2018.06.29. パネルディスカッション 2 症例 1 JA 尾道総合病院消化器内科 南智之, 花田敬士, 清水晃典, 福原基允, 横出正隆 Onomichi General

More information

日本呼吸器学会雑誌第44巻第7号

日本呼吸器学会雑誌第44巻第7号 Table1Laboratoryfindingsonadmission Hematology Serology LungFunctionTest WBC 7,410 /μl CRP 7.7mg/dl VC 3.12L(97.2%) Neut 66.4 % KL-6 777U/ml FEV1.0 2.35L(78.25%) Eosino 3.2 % PT (INR) 0.94 %DLCO 47.6 %

More information

サルコイドーシスの経過観察中に頸部リンパ節生検で診断したT細胞リンパ腫を合併した1例

サルコイドーシスの経過観察中に頸部リンパ節生検で診断したT細胞リンパ腫を合併した1例 T 1 サルコイドーシスの経過観察中に頸部リンパ節生検で診断した T 細胞リンパ腫を合併した 1 例 1 1 1 2 2 2 3 4 要旨 67X 3 6T 日サ会誌 2005;25:53-59 キーワード : T A Case of Sarcoidosis Who Developed T-cell Lymphoma Diagnosed by Cervical Lymph Node Biopsy Kazuhiko

More information

Behçet 病,サルコイドーシス,再発性多発軟骨炎―診断と鑑別を中心にー

Behçet 病,サルコイドーシス,再発性多発軟骨炎―診断と鑑別を中心にー 58 5 260 270 2015 Behçet Behçet 58 4 Sjögren IgG4 5 Behçet Behçet Behçet 1937 Hulusi Behçet 4 1 25 19,147 HLA B51 A26 2 HLA B51 4 1 Behçet Behçet Behçet Behçet 2 3 Recurrent Aphthous Stomatitis RAS 26

More information

_03大山.indd

_03大山.indd 36, 13-19, 2016 2 24 24 6 12 1% 1 DIC 2 1 40 30 0 0 IVM - ICSI - ; in vitro mturtion - intrcytoplsmic sperm injection 32 5 mm 37 3 1,300 g 7 H 10.1 g/dl 10 ER 104/69 mmhg 78 / 1 FBG 1 100 ml FFP 300 ml

More information

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習 ABC-123 臨床試験進行または再発胃癌患者に対するプラセボを対照薬とした無作為化二重盲検比較試験症例報告書 治験実施計画書番号 P123-31-V01 被験者識別コード 割付番号 治験実施医療機関名 ご自分の医療機関 お名前を記載して下さい 症例報告書記載者名 症例報告書記載者名 治験責任医師 ( 署名又は記名 押印 ) 治験責任医師記載内容確認完了日 印 2 0 年 月 日 1 症例報告書の記入における注意点

More information

Microsoft PowerPoint - 免疫リウマチ HP 図 提出用21.3..ppt

Microsoft PowerPoint - 免疫リウマチ HP 図 提出用21.3..ppt ( 図 1) 抗リウマチ薬 (DMARDs) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 商品名 ( 一般名 ) 用量 主な副作用 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー リウマトレックス錠 4-8 mg / 週 血液障害 肝障害 間質性肺炎 口内炎 発疹 メトレート錠 ( メソトレキセート /MTX) アラバ錠 ( レフルノミド ) 20 mg /

More information

気胸を契機に診断されたサルコイドーシス 症例報告 気胸を契機に診断されたサルコイドーシスの1例 吉積悠子1 冨岡洋海1 勝山栄治2 河端美則3 要旨 症例は33歳 女性 現喫煙者 X年6月に右気胸のため当院救急外来を受診し 入院の上で胸腔ドレナージを施行した 気腫性囊胞評価目的の胸部CTで両肺びまん

気胸を契機に診断されたサルコイドーシス 症例報告 気胸を契機に診断されたサルコイドーシスの1例 吉積悠子1 冨岡洋海1 勝山栄治2 河端美則3 要旨 症例は33歳 女性 現喫煙者 X年6月に右気胸のため当院救急外来を受診し 入院の上で胸腔ドレナージを施行した 気腫性囊胞評価目的の胸部CTで両肺びまん の1例 吉積悠子1 冨岡洋海1 勝山栄治2 河端美則3 要旨 症例は33歳 女性 現喫煙者 X年6月に右気胸のため当院救急外来を受診し 入院の上で胸腔ドレナージを施行した 気腫性囊胞評価目的の胸部CTで両肺びまん性に微細粒状影を認めた 血清学的検査 気管支鏡検査を施行し感染症は否定 的だったが診断には至らず 同年8月に胸腔鏡下肺生検を施行 生検組織の病理所見で囊胞壁内に炎症細胞浸潤 非乾酪性 類上皮細胞肉芽種による胸膜弾性板断裂所見を認め

More information

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12 患者背景同意取得時から試験開始までの状況について記入 性別 男 女 年齢生年月日 歳 西暦年月日 身長. cm 体重. kg 腹囲. cm 糖尿病罹病期間 西暦年月 ~ 現在 喫煙 合併症 あり なし飲酒 あり

More information

<30358CC48B7A8AED C838B834D815B8145E4508CB E089C88A772E786477>

<30358CC48B7A8AED C838B834D815B8145E4508CB E089C88A772E786477> 呼吸器 アレルギー 膠原病内科学 責任者 : 前門戸任教授 教育成果 ( アウトカム ): 呼吸器 アレルギー性疾患 膠原病 心身症を有する患者の心身両面における症状と日常生活上の障害を理解するとともに これらの疾患の適切な診断を行うために 医療面接 基本的診察手技及び検査法について実践的知識を身につける 加えて 疾患の病態を把握し 患者や家族と話し合い 適切な社会的及び身体的治療目標に到達するように包括的な治療方法の作成を修得する

More information

( 7 5) 虫垂粘液嚢胞腺癌の 1切除例 F g 5 H s t l g lf d g sshwdm s y s t d r m ( H E s t ) 考 型度粘液腫蕩で再発リスクが低い ) C I低異型度を示 察 す粘液産生腫蕩で 腫蕩成分を含む粘液が虫垂以外に 原発性虫垂癌は全大腸癌手術件数の 8 3 %で 大 存在する群(低異型度粘液腫蕩で再発リスクが高い ) 腸癌取扱い規約 却によると

More information

2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に

2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に 2017 年 2 月 1 日放送 ウイルス性肺炎の現状と治療戦略 国立病院機構沖縄病院統括診療部長比嘉太はじめに肺炎は実地臨床でよく遭遇するコモンディジーズの一つであると同時に 死亡率も高い重要な疾患です 肺炎の原因となる病原体は数多くあり 極めて多様な病態を呈します ウイルス感染症の診断法の進歩に伴い 肺炎におけるウイルスの重要性が注目されてきました 本日のお話では 成人におけるウイルス性肺炎の疫学と診断の現状

More information

37, 9-14, 2017 : cefcapene piperacillin 3 CT Clostridium difficile CD vancomycin CD 7 Clostridium difficile CD CD associate

37, 9-14, 2017 : cefcapene piperacillin 3 CT Clostridium difficile CD vancomycin CD 7 Clostridium difficile CD CD associate 37, 9-14, 2017 : 36 2015 8 6 cefcapene piperacillin 3 CT Clostridium difficile CD vancomycin 20 1983 2016 3 CD 7 Clostridium difficile CD CD associated diarrhea : CDAD CD 1,2 PPI 3 1 36 33 2015 8 6 5 5

More information

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ

イルスが存在しており このウイルスの存在を確認することが診断につながります ウ イルス性発疹症 についての詳細は他稿を参照していただき 今回は 局所感染疾患 と 腫瘍性疾患 のウイルス感染検査と読み方について解説します 皮膚病変におけるウイルス感染検査 ( 図 2, 表 ) 表 皮膚病変におけるウイ 2012 年 12 月 13 日放送 第 111 回日本皮膚科学会総会 6 教育講演 26-3 皮膚病変におけるウイルス感染検査と読み方 川崎医科大学皮膚科 講師山本剛伸 はじめにウイルス性皮膚疾患は 臨床症状から視診のみで診断がつく例もありますが ウイルス感染検査が必要となる症例も日常多く遭遇します ウイルス感染検査法は多種類存在し それぞれに利点 欠点があります 今回は それぞれのウイルス感染検査について

More information

頸部リンパ節腫張 のコピー.pptx

頸部リンパ節腫張 のコピー.pptx 17 1cm LMP General : BP110/70 HR60 RR16 T37.2 Eye Oral Neck ( cm Lungs Heart Abd Skin : cm Hb g/dl Ht Plt. /µl WBC /µl Seg Lym Mono AT-Ly Baso Na meq/l K meq/l Cl meq/ L Ca BUN mg/dl Cr mg/ dl GOT IU/L

More information

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを 薬生薬審発 0525 第 3 号薬生安発 0525 第 1 号平成 30 年 5 月 25 日 都道府県各保健所設置市衛生主管部 ( 局 ) 長殿特別区 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬品審査管理課長 ( 公印省略 ) 厚生労働省医薬 生活衛生局医薬安全対策課長 ( 公印省略 ) トファシチニブクエン酸塩製剤の使用に当たっての留意事項について トファシチニブクエン酸塩製剤 ( 販売名 : ゼルヤンツ錠

More information

医師のためのTUE申請ガイドブック2013_本文.indd

医師のためのTUE申請ガイドブック2013_本文.indd TUE 2013 1 2013 1 WADA 2011 WADA TUE TUE TherapeuticUseExemptionsTUE TUE WADA TUE Medical Information to Support the Decisions of TUECs WADAhttp://www.wada-ama.org/WADA TUE JADA http://www.playtruejapan.org/

More information

表 1 入院時検査所見 11,500L 471 L 17.0 gdl.3 L ph 7.49 PaCO 37.8 mmhg PaO 67.4 mmhg HCO 3.6 meql B E 1. meql 141 meql K 3.9 meql Cl 108 meql Ca 8.4 mgdl P 4.5

表 1 入院時検査所見 11,500L 471 L 17.0 gdl.3 L ph 7.49 PaCO 37.8 mmhg PaO 67.4 mmhg HCO 3.6 meql B E 1. meql 141 meql K 3.9 meql Cl 108 meql Ca 8.4 mgdl P 4.5 Ⅰ. 臨床編 A. 特殊な病態における輸液 1 新生児 未熟児における輸液 実践編症例検討 症例の経過と実際の輸液療法 症例 ❶ 0 主訴 分娩歴 38 4,110 g.4 SD 47.5 cm0.5 SD 3.5 cm0.5 SD 8 1 9 5 現病歴 35 mgdl 60 0 mgdl 入院時現症 150 50 37. 503 mmhg SpO 98FiO 0.1 入院時検査所見 33 mgdl

More information

BMP7MS08_693.pdf

BMP7MS08_693.pdf 106 第IX章 写真 1 胆囊捻転症症例 1 重症胆囊炎) ab cd a. 術中写真 1 b. 術中写真 2 c. 腹部超音波検査 d. 浮遊胆囊 Gross の分類 写真 2 胆囊捻転症症例 2 重症胆囊炎) ab c a. CT 胆囊壁の肥厚と造影不良(A) 胆囊周囲液体貯留(B) b. MRI T 2強 調 像 に お け る pericholecystic high signal 矢 印

More information

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性

は減少しています 膠原病による肺病変のなかで 関節リウマチに合併する気道病変としての細気管支炎も DPB と類似した病像を呈するため 鑑別疾患として加えておく必要があります また稀ではありますが 造血幹細胞移植後などに併発する移植後閉塞性細気管支炎も重要な疾患として知っておくといいかと思います 慢性 2012 年 9 月 5 放送 慢性気道感染症の管理 マクロライドを中心に 大分大学総合内科学第二教授門田淳一今回は 慢性気道感染症の管理について マクロライド系抗菌薬の有用性を中心にお話しいたします 慢性気道感染症の病態最初に慢性気道感染症の病態についてお話ししたいと思います 気道は上気道と下気道に分けられます 上気道とは解剖学的に鼻前庭に始まり 鼻腔 咽頭 喉頭を経て気管までの空気の通り道を指し

More information

第 14 回血管病理研究会 日時 : 平成 20 年 10 月 10 日 ( 土 ) 会場 : 佐賀大学医学部臨床大講堂 3208 号室会長 : 徳永藏 ( 佐賀大学医学部病因病態科学講座 ) CRP MPO-ANCA 125IU/l CT mpa

第 14 回血管病理研究会 日時 : 平成 20 年 10 月 10 日 ( 土 ) 会場 : 佐賀大学医学部臨床大講堂 3208 号室会長 : 徳永藏 ( 佐賀大学医学部病因病態科学講座 ) CRP MPO-ANCA 125IU/l CT mpa 第 4 回血管病理研究会 日時 : 平成 20 年 0 月 0 日 ( 土 ) 会場 : 佐賀大学医学部臨床大講堂 3208 号室会長 : 徳永藏 ( 佐賀大学医学部病因病態科学講座 ). 67 2008 CRP MPO-ANCA 25IU/l 009 2 CT mpa GCA PSL 50 mg CRP MPO-ANCA mpa GCA 4 mpa ovarlap 2 TLR 2 2. 対象 方法

More information

2.7.6 MJR a MRI CT b 2 Beecham r-afs mg/ mg/ Gn-RH 742

2.7.6 MJR a MRI CT b 2 Beecham r-afs mg/ mg/ Gn-RH 742 MJR-35 34 1 1 a MRICT b 2Beecham r-afs 3 4 20 4 mg/ 20 40 5 6 2 1 2 3 44 mg/ 5 6 7 8 4 Gn-RH 742 9 10 11 12 1 20 60 1 1MJR-351 mg/ 0.25 2 Lot. No. 2MJR-352 mg/ 1 1 Lot. No. 3MJR-354 mg/ 1 2 Lot. No. 2

More information

されており これらの保菌者がリザーバーとして感染サイクルに関与している可能性も 考えられています 臨床像ニューモシスチス肺炎の 3 主徴は 発熱 乾性咳嗽 呼吸困難です その他のまれな症状として 胸痛や血痰なども知られています 身体理学所見には乏しく 呼吸音は通常正常です HIV 感染者に合併したニ

されており これらの保菌者がリザーバーとして感染サイクルに関与している可能性も 考えられています 臨床像ニューモシスチス肺炎の 3 主徴は 発熱 乾性咳嗽 呼吸困難です その他のまれな症状として 胸痛や血痰なども知られています 身体理学所見には乏しく 呼吸音は通常正常です HIV 感染者に合併したニ 2012 年 4 月 4 日放送 ニューモシスチス肺炎の診断と治療 東京医科大学八王子医療センター感染症科教授藤井毅はじめにニューモシスチス肺炎は Pneumocystis jirovecii( ニューモシスチスイロベチイ ) を病原微生物とする 主に細胞性免疫が著明に低下した状態で発症する日和見感染症です AIDS 関連日和見感染症の代表的疾患ですが その他にもステロイドや免疫抑制剤の長期使用 抗

More information

D. 感染症 E. 溶血性貧血 F. ( 骨 ) 髄外造血 G. 膠原 ( 血管 ) 病 H. 脾損傷 I. その他 1. サルコイドーシス約 60% に脾腫 造影により 2~3cm 大の多発性結節性病変 石灰化を伴う壊死巣 2. 血液透析充実性脾病変 A. 悪性腫瘍 1. リンパ腫 ( ホジキン病

D. 感染症 E. 溶血性貧血 F. ( 骨 ) 髄外造血 G. 膠原 ( 血管 ) 病 H. 脾損傷 I. その他 1. サルコイドーシス約 60% に脾腫 造影により 2~3cm 大の多発性結節性病変 石灰化を伴う壊死巣 2. 血液透析充実性脾病変 A. 悪性腫瘍 1. リンパ腫 ( ホジキン病 連載 日常診療と画像診断 (20) 健診で指摘された原発性脾腫瘍の 2 例 佐久間貞行 自覚症状がなく 健康診断ではじめて腫瘤などの異常像が認められ 健康診断の意義が確認される症例は少なくない 今回は FDG-PET と超音波検査で脾と一部のリンパ節のみに異常を認められた 2 症例の画像診断について考察した 症例はそれぞれ男女 年齢は 55 歳と 64 歳である 2 症例の検査は 健康診断もその後の精査もそれぞれ別々の施設で行われた

More information

87 図1 A helnatoxylin 皮膚筋炎例 Case eosin HE 染色 I 18 例における免疫染色 B 抗72 kd HE染色 A で好塩基性の萎縮線維は抗72 kd HSP C 抗65 kd HSP B 抗65 kd HSP D 抗ユビキチソ 400 HSP C 抗ユビキチソ D すべてに陽性である 筋細胞膜下に染色性が強いが細胞質も染色されている 29 神経原性筋萎縮群5 18例

More information

2014 年 10 月 30 日放送 第 30 回日本臨床皮膚科医会② My favorite signs 9 ざらざらの皮膚 全身性溶血連鎖球菌感染症の皮膚症状 たじり皮膚科医院 院長 田尻 明彦 はじめに 全身性溶血連鎖球菌感染症は A 群β溶連菌が口蓋扁桃や皮膚に感染することにより 全 身にい

2014 年 10 月 30 日放送 第 30 回日本臨床皮膚科医会② My favorite signs 9 ざらざらの皮膚 全身性溶血連鎖球菌感染症の皮膚症状 たじり皮膚科医院 院長 田尻 明彦 はじめに 全身性溶血連鎖球菌感染症は A 群β溶連菌が口蓋扁桃や皮膚に感染することにより 全 身にい 2014 年 10 月 30 日放送 第 30 回日本臨床皮膚科医会② My favorite signs 9 ざらざらの皮膚 全身性溶血連鎖球菌感染症の皮膚症状 たじり皮膚科医院 院長 田尻 明彦 はじめに 全身性溶血連鎖球菌感染症は A 群β溶連菌が口蓋扁桃や皮膚に感染することにより 全 身にいろいろな皮膚症状を生じる疾患です 典型例では高熱が出て 全身に紅斑を生じ い わゆる猩紅熱になります

More information

085 特発性間質性肺炎

085 特発性間質性肺炎 85 特発性間質性肺炎 概要 1. 概要間質性肺炎とは 胸部放射線画像上両側びまん性の陰影を認める疾患のうち 肺の間質を炎症の場とする疾患である その病理像は多彩で 職業性や薬剤など原因の明らかなものや膠原病随伴性に起こる場合と 原因が特定できない場合がある また 特発性間質性肺炎 (IIPs) は原因を特定しえない間質性肺炎の総称であり 特発性肺線維症 (IPF) などの7 疾患に分類される 2.

More information

WBC 5700 / l Gran 58.5% Lym 29.0% Eosin 0.3% RBC 499x10 6 / l Hb 14.8 g/dl Hct 44.40% PLT 15.3x10 3 / l PT 157% Fbg 616 mg/dl DD 0.99 g/ml GOT GPT LDH

WBC 5700 / l Gran 58.5% Lym 29.0% Eosin 0.3% RBC 499x10 6 / l Hb 14.8 g/dl Hct 44.40% PLT 15.3x10 3 / l PT 157% Fbg 616 mg/dl DD 0.99 g/ml GOT GPT LDH 54 2002 3 1992 2002 3 2002 7 2004 1 15 4Kg74.0Kg 1 24 80.6 kg BUN 26.0mg/dl, s-cr 2.3mg/dl, 3+ 1 27 40 /34 174.3 cm 80.6 kg 1 10kg36.8 120/70 mmhg 88 / 14 / fibrinogen 616 mg/dl, TP 3.6 g/dl, Alb 1.4 g/dl,

More information

(1) ) ) (2) (3) (4) (5) (1) (2) b (3)..

(1) ) ) (2) (3) (4) (5) (1) (2) b (3).. ... -1... -1... -2... -6.... -1 (1)... -1 1)... -1 2)... -14 (2)... -19 (3)... -52 (4)... -18 (5)... -136.... -196 (1)... -196 (2) b... -224 (3)... -233.... -251.... -286.... -289 (1)... -289 (2)... -32

More information

_02三浦.indd

_02三浦.indd 36, 7-11, 2016 IPD PCV 5 3 80% 1 invasive pneumococcal disease ; IPD 2010 7 PCV7 2013 13 PCV13 IPD IPD 2,3 2015 1 2015 12 5 1 IPD 2015 1 12 IPD 5 IPD 1 4 2 5 http://pneumocatch.jp/ 5 Statens Serum Institut

More information

<4D F736F F F696E74202D208CA788E38A7789EF81408DC494AD90AB91BD94AD93EE8D9C898A2E >

<4D F736F F F696E74202D208CA788E38A7789EF81408DC494AD90AB91BD94AD93EE8D9C898A2E > 入院後に急激な呼吸状態悪化を認めた再発性多発軟骨炎の 1 例 沖縄協同病院総合内科 本庄裕二郎目々澤遥露木寛之石井隆弘嵩原安彦諸見川純沖縄協同病院病理内間良二沖縄協同病院放射線科伊良波祥子聖マリアンナ医科大学難病治療研究センター山野嘉久 はじめにはじめに 再発性多発軟骨炎 ( 以下 RP) は 全身の軟骨組織に特異的かつ再発性の炎症をきたす稀な疾患である アメリカでは100 万人あたり 3.5 人で発症すると報告されている

More information

indd

indd 18 61 1 2011 症例報告 2010 5 13 2010 12 20 A Case of Varicella with Severe Back Pain in a Patient with Systemic Lupus Erythematosus RIE SAITO, KIORI YANO, FUMIKO KATSUSHIMA, HARUYO IWADATE, HIROKO KOBAYASHI,

More information

肝硬変を合併し,肝肺症候群をきたしたサルコイドーシスの1例

肝硬変を合併し,肝肺症候群をきたしたサルコイドーシスの1例 症例報告 肝硬変を合併し肝肺症候群をきたしたサルコイドーシス 肝硬変を合併し 肝肺症候群をきたしたサルコイドーシスの1例 池田政輝 1) 鈴木研一郎 1) 白井敏博 1) 古橋一樹 1) 須田隆文 2) 千田金吾 2) 要旨 症例は59歳 女性 2002年12月から軽度の労作時呼吸困難を訴え 2003年6月初診時 胸部X線写真でBHLと両 側下肺野の網状影 経気管支肺生検で壊死を伴わない類上皮細胞肉芽腫

More information

‘ÇŠáŁñ“’-‹ä‹É’æ’¶.ec9

‘ÇŠáŁñ“’-‹ä‹É’æ’¶.ec9 京府医大誌 125(6),415~420,2016. 肺原発炎症性筋線維芽細胞腫 415 症例報告 肺原発炎症性筋線維芽細胞腫の 1 切除例 井伊 * 庸弘, 戸田省吾 大津市民病院呼吸器外科 ACaseofInflammatoryMyofibroblasticTumoroftheLung TsunehiroIiandShogoToda DepartmentofGeneralThoracicSurgery,OtsuMunicipalHospital

More information

sick contact1l

sick contact1l Clinical Question 2017 年 5 月 15 日 分野 : 内分泌テーマ : 治療 19 14 15 18 sick contact1l 170cm/68.8kg, GCSE1V1M5, HR: 120/min, BP: 104/60mmHg, RR: 30/min, SpO 2 : 96%, BT: 38.0 WBC Hb PLT CRP Cr BUN 23400 15.0 35.5

More information

東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst

東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epst 東邦大学学術リポジトリ タイトル別タイトル作成者 ( 著者 ) 公開者 Epstein Barr virus infection and var 1 in synovial tissues of rheumatoid 関節リウマチ滑膜組織における Epstein Barr ウイルス感染症と Epstein Barr nuclear antigen 1 の変異増岡, 正太郎東邦大学 発行日 2019.03.13

More information

結核発生時の初期対応等の流れ

結核発生時の初期対応等の流れ 結核発生時の初期対応等の流れ別紙 1 結核疑い例発生 ( 事務連絡本文との対応 ) 初期対応 施設の方針決定 保健所へのの要否 診断 治療方針 患者の処遇方針 ( 単独室収容, 休養等 ) 移送の要否 居室の換気, 清掃等 接触者の処遇 矯正局及び矯正管区への発生報告 結核と診断したら直ちに保健所へ 第 1の1の (1)( 別紙 2) 第 1の1の (2)( 別紙 3,4,5,6) 第 1の1の (3)(

More information

デスフルラン

デスフルラン デスフルラン時代の周術期管理 岡山大学麻酔科蘇生科森松博史 デスフルランの特徴!!! 岡山大学での現状 本日のお話 デスフルランの特徴 3 Eger et al. Anesth Analg 1998; 86: 414-21 デスフルランの特徴 2 つのメタアナリシス 2005 Macario et al. Am J Health Syst Pharm!! 2010 Dexter et al.

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション の使用例 DPP-4 阻害剤からへの切り替え 57 歳女性糖尿病罹病期間 5 年 主訴 : 体重増加 身長 :165 cm 体重 :70.3 kg B M I:25.8kg/m 2 HbA1c:6.5 % 家族歴 : 無し TG:141mg/dl LDL-C:122mg/dl HDL-C:48mg/dl 尿 Alb 8.3mg/g cre 合併症 : 脂質異常症 DM 治療 :DPP-4 阻害剤 合併症治療薬

More information

腎性尿崩症の3例

腎性尿崩症の3例 院後に判明した リチウム誘発性腎性尿崩症の 3 例 沖縄県 南部医療センター こども医療センター加藤愛 仲 信彦 永 恵蔵 雅彦 塚本裕 平 結佳 総合内科 発表者の COI 開 演題発表に関連し 発表者らに開 すべき COI 関係にある企業などはありません 諸 炭酸リチウムの重 な副作 の 1 つに 腎性尿崩症が知られている 同症例を 3 例経験したため報告する 症例 1 33 歳 性 主訴 発熱

More information

( 別添 2) 重要 2019 年 5 月 号 安全性速報 ベージニオ 錠 50mg 100mg 150mg による重篤な間質性肺疾患について 2018 年 11 月 30 日の発売開始以降, 市販直後調査中の 2019 年 5 月 14 日までの間に, 本剤使用患者において間質性肺疾患

( 別添 2) 重要 2019 年 5 月 号 安全性速報 ベージニオ 錠 50mg 100mg 150mg による重篤な間質性肺疾患について 2018 年 11 月 30 日の発売開始以降, 市販直後調査中の 2019 年 5 月 14 日までの間に, 本剤使用患者において間質性肺疾患 ( 別添 2) 重要 2019 年 5 月 19-01 号 安全性速報 ベージニオ 錠 50mg 100mg 150mg による重篤な間質性肺疾患について 2018 年 11 月 30 日の発売開始以降, 市販直後調査中の 2019 年 5 月 14 日までの間に, 本剤使用患者において間質性肺疾患の重篤な症例が 14 例報告されました このうち 3 例は, 死亡に至った症例として報告されています

More information

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32

10,000 L 30,000 50,000 L 30,000 50,000 L 図 1 白血球増加の主な初期対応 表 1 好中球増加 ( 好中球 >8,000/μL) の疾患 1 CML 2 / G CSF 太字は頻度の高い疾患 32 白血球増加の初期対応 白血球増加が 30,000~50,000/μL 以上と著明であれば, 白血病の可能性が高い すぐに専門施設 ( ) に紹介しよう ( 図 1) 白血球増加があれば, まず発熱など感染症を疑う症状 所見に注目しよう ( 図 1) 白血球増加があれば, 白血球分画を必ずチェックしよう 成熟好中球 ( 分葉核球や桿状核球 ) 主体の増加なら, 反応性好中球増加として対応しよう ( 図

More information

BLF57E002C_ボシュリフ服薬日記_ indd

BLF57E002C_ボシュリフ服薬日記_ indd 私の服 薬日記 iphone アプリ 私の服薬日記 服薬状況や副作用症状などをご自身で入力 管理できるアプリです App Store にて 私の服薬日記 で検索し ダウンロードいただけます 医療機関名 主治医名 BLF57E002C 2014 年 12 月作成 0000000000 2014 年 月作成 シュリフ錠とは服薬日記検査値の記録私の治療歴ボシュリフ錠とは この日記について この日記は ボシュリフ錠を安全にお使いいただくために

More information

Gifu University Hospital Cancer Center 1 2 Gifu University Hospital Cancer Center Gifu University Hospital Cancer Center 3 4 Gifu University Hospital Cancer Center Gifu University Hospital Cancer Center

More information