Microsoft Word -

Size: px
Start display at page:

Download "Microsoft Word -"

Transcription

1 +- 最近の東南アジアの探鉱開発状況概観 長崎康彦 * 2000 年の試探掘井数 ( 約 450 坑 ) および開発井数 ( 約 1,400 坑 ) から見る限り, 東南アジアの探鉱開発の活発度は南アメリカに次いで依然高く, インドネシアやマレーシアにおいては大水深域での試掘井の掘削や新規鉱区の開放が盛んである 一方, ガス開発プロジェクトが今後 2~3 年内に次々と生産を開始し,LNG プラントも新たな市場 ( 中国, インド等 ) を睨んで 4~5 年内に生産が開始される予定である Super Majors のうち Shell はブルネイ沖, サラワク沖およびサバ沖の油ガス田にてコアエリアを確固たるものにし, 更にマレー堆積盆にも新たに台頭してきた BP はバリ島沖合や西パプアでのガス開発の他, ベトナムの南コンソン堆積盆でのガス開発に乗り出している またマレーシアとタイの共同開発鉱区やタイとカンボジア共同開発鉱区に将来のコアエリアを既に確保している 一方, ExxonMobil はサラワク沖における探鉱活動をスケールダウンし, マレー堆積盆の油田の開発やジャワ島陸上の油田開発に鉾先を変えている Independents では,Unocal はタイおよびベトナム沖合のパタニ堆積盆でのガス探鉱に顕著な成功を納めており, 更には, インドネシアのカリマンタン島沖での大水深油ガス田を発見するなど東南アジアでのコアエリアを揺るぎないものにしている Conoco は 24 年ぶりにマレーシアでのプレーを復活し, ベトナム沖合でも新たに鉱区を取得するなど油を狙った資産獲得に躍起になる一方で, 西ナツナ海ではガス田の開発を軌道に乗せている またカンボジアとタイの共同開発鉱区にも将来のコアエリアを既に確保している Caltex は西ナツナ海のガス探鉱から撤退する一方で, 中部スマトラでの油の生産を独占的に行い,Gulf Resources は南スマトラでのガス開発を順調に進めている TotalFinaElf はミャンマー海上, カリマンタン島沖およびブルネイでのガスの生産を継続する一方でベトナムからは撤退した また,Chevron はパタニ堆積盆でのプレーを開始し, 新規に隣接する 2 つの鉱区を取得するなど着実にコアエリアを確立しつつある 比較的新規参入社の Lundin によるマレー半島沖合での油田発見や Murphy のサラワク沖での油田発見などの躍進が見られ, 特に Murphy はサバ沖の大水深鉱区への挑戦など意欲的に探鉱を進めている また, ロシア勢のベトナム沖への進出も顕著である 各国の国営石油会社 (Pertamina,Petronas,PetroVietnam,PTTEP および PNOC) は共同探鉱開発, 自国の鉱区への他の国営石油会社の資本参加の促進およびガスパイプライン構想について積極的に協力し合っている Petronas は Premier Oil の株の一部を買収し, 東南アジア圏内に留まらずアフリカ, 中東および南米において上流から下流分野まで積極的に展開している 一方 Pertamina は日本, 韓国および台湾市場の伸びが頭打ちになったことから, インドや中国への LNG の販売ルートの確保に努めている ベトナムやタイ沖での三井石油開発, ベトナムやサラワク沖等での日本石油開発, インドネシアでのインドネシア石油 など日本勢も活躍している なお,ExxonMobil の LNG プラントの閉鎖および Caltex が生産ガス田の鉱区契約の延長を断たれるなど, スマトラ島における民族独立運動の今後の動向が注目される * 技術部物理探鉱課課長代理 nagask-y@jnoc.go.jp Attached figures were edited by author using the contract/concession maps which were presented by courtesy of IHS Energy Group. 72

2 はじめに 筆者は石油開発技術振興費交付金石油技術者訓練制度により1999 年 4 月から2001 年 3 月末まで, IHS Energy Group(IHSE) のジュネーブおよびシンガポールにおいて, それぞれ1 年間づつの研修の機会が与えられた IHSEは探鉱開発分野のデータベースIRIS21やGISソフトウェア Probe などの販売の他,PetroNet21 や GEPS (Global E&P Services) など全世界の鉱区情報, 坑井情報, 石油会社の動向等に関する情報を毎日更新し, インターネット上でクライアンツに提供する会社である これらの情報は石油公団をはじめとして, 日本の石油開発会社等にも多く活用されている 筆者は,IHSEジュネーブにてデータベースや各種ソフトウェアの習得に努め,IHSEシンガポールでは東南アジアの情報収集およびGEPSの編集に携わった 本稿では, 筆者が携わった東南アジアにおける2001 年 4 月時点での探鉱開発状況を各国毎に概観する 東南アジアの探鉱開発に関わる方々の参考になれば幸いである 東南アジアの探鉱開発状況概観 BRUNEI 図 1 参照 2000 年の生産量は油 190,500b/d, ガス1.12Bcf/dおよびコンデンセートは2,800b/d を記録している ブルネイ政府は化石燃料を将来に亘って延命するために, 油 ( 含むコンデンセート ) の生産量の上限を2003 年には200,000 b/dにすることを2000 年 1 月に表明している 油は全てBrunei Shell Petroleum(BSP) から生産されている このうちChampion fieldからの生産量が全体の38% を占め, 以下 Southwest Ampa(30%),Seria(9.5%),Magpie field(7%) 等と続く 一方, ガスは90% がBSPによる生産であり, 残り10% はTotalFinaElfによる生産である Southwest Ampa fieldが全生産量の57% を占め,FairleyおよびFairley Baram( それぞれ 10%),ChampionおよびGannet field( 合わせて 8%) 等と続き,1999 年 2 月に生産を開始した TotalFinaElfのMaharaja Lela/Jamalulalam fieldからのガスは全体の10% を占める 2001 年 1 月 29 日にブルネイ政府による新規探鉱鉱区 (the first licensing round for Petroleum New Areas) の公開があった 対象となった鉱区は, これまで未探鉱であったExclusive Economic Zone(EEZ, 水深 1,000m 以深で海岸より 200 海里未満 ) 中の深海鉱区 ( 水深 1,000-2,800m) のBlock K(4,994 ) とBlock J(5,020 ) の2つの鉱区, 並びに陸上のBlock L (2,253 ) の計 3 鉱区である 同日には, 約 500 名 (Amerada Hess,BHP,Conoco,ExxonMobil, 米国 EEX Corporation,Fletcher Challenge,Gulf, 石油公団,KNOC,Lasmo,Marathon,Murphy, 三菱商事,Occidental,Petronas Carigali,PetroVietnam,PTTEP,PT Expan,Phillips,Petramina,Shell,TotalFinaElf,Texaco, カタールのUnited Development Company および Unocal ) が参加し, 地元ブルネイからは, Badar Energy,ITS,MeiconとHazaからの参加があった 既に, データパッケージ ( 海上 US $136,000, 陸上 US$29,500) およびPS 契約モデルは販売され,2001 年 11 月 1 日に入札が〆切られ,2002 年前半には落札会社が決定する運びである これまでに,BP,BHP,Conoco, ExxonMobil, Lasmo, Marathon-Ashland Petroleum,Murphy,Phillips,Shell,Texaco, TotalFinaElfおよびUnocalがデータパッケージを購入している 一方, 新規探鉱鉱区の公開に先立ち, 物理探査会社 PGS(Petroleum Geo-Services) はEEZ 内で10,000 のmulti-clientsによる3D 震探を2000 年 8 月に開始し2001 年 4 月中には収録を終えている この震探データの購入が新規鉱区の応札条件の一部である 約 5,000 の3D 震探データは既にクライアンツに配付済みであり, 残りのデータも2001 年 5 月中には全て処理が完了する予定である PGSの暫定的解釈によれば, 中新統 ~ 鮮新統レベルで最大 150 規模の構造が幾つか摘出されている また, ノルウェーのSGS (Surface Geochemical Services) がBlock JおよびKにてnon-exclusiveな地化学探鉱を2001 年 4 月 73

3 図 1: ブルネイの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 74

4 に終了している Brunei National Oil Company(BNOC) 仮称既にBSPの権益の半分をブルネイ政府は保有しているが,2001 年内に新たに国営石油会社を設立し, ブルネイ内の全油ガス田の権益の30% を買収する見込みである Brunei Shell Petroleum(BSP) ブルネイにおける最大のプレーヤーである 2000 年末時点で海上に3つの鉱区 (Offshore Agreement 1,Offshore Agreement 2およびOff- shore Agreement 3) および陸上に1 鉱区 (Principal Onshore Agreement) を保有している 1999 年以降, 計 5 坑の試掘井を掘削する一方で14 坑の評価井をChampion,Champion West,Iron Duke に掘削している また,Southwest Ampa,Champion,Fairley,Iron Duke fields および陸上の Rasau fieldの開発も継続している Southwest AmpaとFairley fieldsの30 年間の延命対策に対してUS$400millionの資金を注ぎ込むことを決定している 2001 年には計 6 坑の試掘井の掘削を予定している ( うち,3 坑は大水深域での掘削である ) ブルネイと中国は両国のビジネス交流を活発化させるためのメモランダムを締結しており, その一貫としてBSPは中国のChina International United Petroleum and Chemicalsへの10,000b/dの油の輸出を2001 年 1 月から開始ししている Fletcher Challenge Energy Borneo (FCEB, ニュージーランド ) FCEBは海上のBlock AとBlock CDのオペレーター ( それぞれ権益 26.95%) であり, 且つ Block Bのパートナー ( 権益 35%) であった しかし,2000 年に5 坑の試掘キャンペーンを予定するも当初の3 坑の失敗により同キャンペーンを中断している その後,2001 年 1 月に, 親会社のFletcher Challenger Energy(FCE) は同社の資金をカナダでの林業等に集中させるために, 保有する全ての資産をShell InternationalおよびApache Corporationに売却した これによりFCEBが保有していたBlock A,Block CDおよびBlock Bの権益はShell Internationalが引き継ぐこととなり, ブルネイにおけるShellの独占的な支配がほぼ完成した (Apacheは FCEの南北アメリカの資産を買収している ) Block Aには小規模ながらも未開発のPerdanaおよびPerdana Selatan fieldsが存在し,block BではMaharaja Lela/Jamalulalam fieldが生産中である なお, 本買収にはBSPは関わっておらず, あくまでも Shell Internationalによる買収である Unocal UnocalはBlock AとBlock CDのパートナー ( それぞれ権益 26.95%) であるが,2001 年 2 月末に両鉱区から撤退し, この権益の買収にBHP 等が興味を示している Unocalの両鉱区からの撤退は同時にブルネイからの撤退を意味する TotalFinaElf 海上のBlock B を保有しており,Maharaja Lela/Jamalulalam fieldからのガスコンデンセートの生産を1999 年 2 月に開始した 同田の生産にあたってはUS$250millionを投じて,2 基の無人プラットフォームを二相流のパイプライン (85km) でLumutまで繋いでいる 2001 年ないし2002 年にBlock Bにて2 坑の試探掘井の掘削を計画している うち1 坑は6,000m 級の試掘井で中新統砂岩のガスを狙い, 他方の1 坑は Maharaja Lela/Jamalulalam fieldの追加鉱量を狙うものである CAMBODIA 図 2 参照 生産中の油ガス田はない 6~ 10Tcfのガスおよび350~600MMbblのコンデンセートが眠っているとされるThe Gulf of Thailand Overlapping Claim Area(OCA) におけるタイとカンボジアによる探鉱開発の交渉が棚上げになったままである カンボジア政府からの呼びかけに対してタイ政府は交渉に入る姿勢さえ見せていない 対カンボジア政府とはConoco(Area IとArea II),Enterprise(Area III),BHP(Area IV) がそれぞれConditional Petroleum Agreementを締結 75

5 図 2: カンボジアの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 76

6 している 一方, 対タイ政府とは,BP(Block 5とBlock 6, カンボジア側のArea Iに相当 ), British Gas(Block 7,8とBlock 9, 同 Area IIに相当 ) およびUnocal(Block 10とBlock 11, 同 Area IIIに相当 ) が暫定的な契約を締結している しかし, 両国の交渉が進まない現状では, いずれの会社も探鉱活動ができないままである 陸上のTonle Sap/Mekong Delta 地域に関する the 5th Cambodian Licensing Roundが1999 年 8 月に開催される予定だったものの未だ開催されていない Yukos( ロシア ),Harrods Energy( 英国 ) およびAnadarko Petroleum( 米国 ) がCam- bodia National Petroleum Authority(CNPA) と個別に交渉を行っておりBlocks XI,XII,XIII, XIVとXXVIに興味を示していると伝えられる JNOC( 石油公団 ) 1997~1998 年に海外地質構造調査の一環として, カンボジア陸上 Tonle Sap 地域およびMe- kong Delta 地域において空中重磁力探査を実施し,CNPAに対して陸上鉱区の開放を促すことに大いに貢献している Woodside( 豪州 ) 出光が試掘キャンペーンに失敗して1999 年 1 月にBlock IVから撤退した後,Woodsideがカンボジアにおける唯一のプレーヤーである 1998 年 2 月に取得したBlock VおよびVIを2000 年に放棄する一方で,1999 年 4 月にBlock I,II,III,IV およびBlock VIIを対象とした15-month Study AgreementをCNPAと締結した このスタディを満了し, これら鉱区 ( 原始鉱量で3Tcf 規模の構造を地震探査データから摘出したとされる ) を対象としてPS 契約を視野に入れた交渉を CNPAと行なっているが, 条件が折り合わず交渉は決裂状態である LAOS 石油 天然ガスの生産および消費には殆ど関与していない 1997 年にHunt OilがPakse PSC から撤退した以降,Monument Oil and Gasに Vientiane Basinの鉱区が与えられ, 二畳紀の炭 酸塩岩を狙って試掘 1 坑を掘削するも不成功に終わり,1998 年に鉱区放棄して撤退している これ以降, ラオスでは物探活動も含めて探鉱活動はない MALAYSIA 図 3 参照 2000 年には平均で油 585,000b/d, コンデンセート97,000b/dおよびガス4.3Bcf/dを生産している Amerada Hess 2000 年に3つ目の鉱区となる深海鉱区 Block F を取得した ( 後期中新統 ~ 鮮新統のCycles V- VI 砂岩の発達が期待され, 次いで漸新統 ~ 中期中新統 Cycles I-III 砂岩およびCycles II-VIの炭酸塩岩も未探鉱である ) これにより,Exxon- Mobilが放棄したBlock AおよびBlock Dを除いて全ての深海鉱区にPS 契約が締結されたことになった なお,Amerada HessはBlock Fの権益 (85%) の一部をファームアウト中である また既に保有していたPM-304とSK-306にPet- rovietnamをファームインさせ,pm-304にて2 坑の試掘井の掘削を2001 年中に予定している Conoco 2000 年 11 月に24 年ぶりにマレーシアに帰り咲きした Offshore SabahでShellが保有するBlock G(Kamunsu East Upthrown 1とKamunsu East Upthrown BST 1で中新統タービダイト砂岩での discoveriesを含む ) とBlock J(Kinarutおよび Kebabangan discoveriesを含む ) にファームイン ( それぞれ40% 権益 ) した Conocoは幾つかの会社と競合しファームインしたと伝えられる ExxonMobil 1999 年に5 坑の試掘井を掘削する一方で, Malay Basin 内の非生産鉱区とOffshore Sarawak の深海鉱区 (Block D) を放棄している その後, 深海鉱区 Block A,Block BおよびOffshore SabahのBlock Hを放棄するなどサラワク沖における探鉱作業からは撤退し, 鋒先をMalay Basin 内の油ガス田の開発作業に集中させている こ 77

7 図 3: マレーシアの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 78

8 の一貫として, 総額 US$36.5million 相当の5つのプラットフォームの新造を発注している 1999 年 2 月にMalay Basin 内のTapis 油田のEプラットフォームから油の生産を開始し,Seligi, Palas,Jerneh,Irong Barat discoveriesにおける開発井の掘削も継続している PM-5のLarut discoveryの開発エンジニアリングデザインにも着手している 2000 年に掘削された深海 Block Bにおける試掘井 (Lanjak 1) は, 前期 ~ 中期中新統のCycle II~Lower Cycle IIIの砂岩を貯留層とする大規模集ガス構造が期待されたが, 試掘でガス徴を確認したのみで根源岩のリスクを浮き彫りにした Lundin Commercial Arrangement Area(CAA) 内の PM-3におけるBunga Kekwa fieldのphase 1の開発作業に集中してきた (1997 年より生産開始, 現在 18,000b/d) 更に,Phase 2の開発作業にも着手しており,2003 年の第 3 四半期にはPM-3 から250MMscf/dおよび40,000b/dを20 年間生産するGas Sales Agreement を契約している Lundin は wellhead でガスを販売し,Petronas CarigaliがPM-3からResak fieldまでの150kmのパイプラインを敷設してkertehに繋げようとしている ( パートナーのPetroVietnamにはPM-3からベトナムのCa Mauにパイプラインをつないで2005 年からガスを供給できるオプションがある ) また,Lundinは洋上でガスをメタノールに変換するプラントも考慮している また, Kekwa fieldと構造上連続するベトナム領のcai Nouc Development Area(TotalFinaElfが1997 年にCai Nouc-1Xにて油ガスを発見 ) の一体開発を行うために, ベトナム側とユニタイゼーションすることを発表している (2001 年 4 月 ) 一方,LundinにはMurphyと競合の末,2000 年 11 月にPM-305が与えられており,2001 年の探鉱の主眼は同鉱区に置かれる Ophir discovery (Esso 1978 年,2,000b/d,20MMbbl) に対して 2001 年に3D 震探を予定し, その後評価井の掘削を計画している Murphy Oil 1999 年に登場した新規参入者である Offshore SarawakのSK-309とSK-311およびOffshore SabahのBlock Kが新規に与えられた このうち深海のBlock K はShellが発見した2つの構造 (Kamunsu East 1とKamunsu East Upthrown 1) を含むBlock Gに北接し,2001 年 6 月には3D 震探を実施する予定である 2001 年 3 月には ExxonMobilからBlock Hの権益 (80%) を買収しオペレーターとなり,2004 年 3 月までに3 坑の試掘義務を果たす予定である 2000 年にはSK- 309に1 坑の試掘井 (West Patricia 2) を掘削し, 油ガスを発見 ( 下部 ~ 中部中新統のCycle III 砂岩より2,900b/dと8.3MMscf/dおよび前期中新統 Cycle II 砂岩から5.3MMscf/d ) している Murphyは可能な限り早く生産 (Patricia discovery との一体開発 ) に漕ぎ付けようと,2001 年後半に3~4 坑の評価井の掘削を計画している Nippon Mitsubishi Oil Helang fieldの生産を2003 年 10 月から開始する計画であり,MLNG-3プラントに20 年間ガスを供給する予定である Petronas Carigali アジア, オセアニア, 中近東, アフリカのみならず南米でも積極的に探鉱開発 (Midstream およびDownstreamも含む ) 活動を展開中である 1999 年 10 月にはPremier Oilの株の20% を買収し, 上流部門で揺るぎ無い地位を形成しつつある 南アフリカ政府は自国並びに周辺の探鉱開発を担う国営石油会社の設立のために, そのモデルをPetronasとするなど,Petronasの国営石油としての実績が評価されている 2000 年 10 月に,Petronasはインドネシア領 West Natuna SeaのConocoのBlock Bからのガスを購入するようHeads of Agreement(HOA) を Pertamina と締結し,2002 年 8 月より当初 150 MMscf/dで後に250MMscf/dを20 年間に亘って総量 1.5Tcfのガスを購入することを決め,2001 年 3 月末にはComprehensive Gas Sales Agreement (GSA) を締結している GSAでは, 更に将来 1.0Tcfの追加ガスをPremier OilのBlock Aおよび 79

9 Gulf Indonesia ResourcesのKakap Blockから購入できることが合意されている また,PetronasはフィリピンのPNOCとの会議を2001 年中葉に予定しており, この場では, Malampaya fieldとoffshore Sabahのガス田とをパイプラインで接続する計画に関して話し合われる見込みである 1999 年は試掘井 1 坑しか掘削しなかったものの,2000 年は9 坑の試掘井を掘削し,6 坑で油ガスを確認している Alab 1( 計 6,800b/d,Samarang-Asam Paya PSC),Tukau Timur 1( 油発見,DST 未実施,SK-307 ), Bunga Dahlia1 ( 1,529b/d と 18.14MMscf/d, CO %, PM-302) などマレーシアの2000 年における顕著な成功を収めている Tukau Timur 1では異常高圧による掘削トラブルを克服し, これまでガスが期待されていた後期中新統のCycle V 砂岩から出油を見ており, 今後 West Baram Delta における Overpressured Play( 異常高圧プレイ ) の探鉱を活発化させることとなろう PM-302 での成功構造は, 隣接するLundin の PM-3のBunga PakmaおよびBunga Orkid fieldsの downdip 側に位置し, 将来はこれら油ガス田との一体開発が想定される また, オープン鉱区 SK-310では2001 年 3 月に中新統 Cycle IV/Vの炭酸塩岩から50.5MMscf/d(F38 1) のガスを発見している Malay BasinのMasa Complex(Malong,Sotong およびAnding fields) が1998 年より生産を開始し,2000 年 8 月にはResak field(pm-306) から生産を開始した Offshore Sabah の Samarang Kecil fieldおよびmalay BasinのAngsi fieldの生産開始を2003 年までに計画している 2000 年 10 月にはPertaminaの20,000b/dの油をマラッカの製油所で処理を行う目的でConfir- mation of Intent(COI) を締結している PetroVietnam LundinのPM-3へのファームインに続いて, 2000 年 8 月にAmerada HessのPM-304とSK-306にファームイン ( 権益 4.5%) している これは 1999 年 11 月にベトナム沖のBlock 16-1において HLJOC(Hoang Long Joint Operating Company) を構成する際にPetroVietnamがAmerada Hessに 24.5% の権益を譲渡したことに関連する相互協定である Santa Fe Penyu Sub BasinのPM-308にて1999 年に1,000 kmの2d 震探を行い,2001 年に3 坑の試探掘井 (TexacoによるRhu 1 discoveryの評価井を含む ) の掘削を計画する一方で, 同鉱区の一部 (20%) のファームアウトを考慮中である Shell マレーシアでは現在最も活動的な会社である 1999 年にPM-303を与えられており, この結果, Shellはボルネオ島沖以外にMalay Basinにも足掛かりを設けたことになった Malay Basinに展開する外国石油会社としては30 年間にも及んだ ExxonMobilが幾つかの鉱区放棄を行うことによりその独占状態が崩れ,Shellが外国企業として Malay Basinに新たに台頭してきたことになった 2000 年にはOffshore Sarawakの SK-312が新規に与えられている 1999 年に8,500kmの2D 震探および360 の3D 震探を実施し,2000 年には4,700kmの2D 震探および1,200 の3D 震探の他に, 開発に関わる最新震探技術にも貪欲で,Kinarut,M1,Barton, KebabanganおよびKamunsu East fieldsにおいて 4-Componentsの震探作業を2000 年に行なっている 一方, マラッカ海峡のPM-320および PM-322においても1,500kmの2D 震探を実施している 1999 年および2000 年に計 18 坑の試探掘井を掘削している しかし,2000 年に掘削されたSK- 308の中期 ~ 後期中新統のCycle IV-Vの炭酸塩岩リーフ構造に対して掘削された計 5 坑の試掘井は1 坑でガスを見たのみで成功率は低い Occidental,Shell,Petronas Carigaliおよび日石三菱はBintuluにおけるLNGプラント (MLNG- 3) にガスを供給することを1995 年 7 月に合意している その後の1998 年 9 月に,Occidentalと Shellは双方の資産をスワップした結果,Jintan fieldはshellがオペレーターシップを取ることとなった (OccidentalはShellのYemenおよびCo- 80

10 lombiaの資産とスワップ ) 既存のMLNG-1および2プラントに加え,Jintan field 等の5 構造からのガス供給を見込むMLNG-3プラントの開発計画を策定中で, 現時点での開発計画では2003 年後半から順次生産が開始される計画である ( 但し,LNGの販売先は現時点では不透明である) 更に,Offshore SabahのBlock JのKinarutおよび Kebabangan discoveriesも今後の開発対象となる Repsol-YPF 1999 年に取得したOffshore SawarakのSK-301 において2001 年中の2 坑の義務試掘作業の準備として1999 年に3,500kmの2D 震探を行なうと同時に, 同鉱区の一部ファームアウトを画策中である MTJDA(Malaysia-Thailand Joint Development Area) 図 4 参照 MTJDA は 1991 年にマレーシアとタ イ両国により設定された共同開発区であるが, 生産はまだ行われていない ( 売り手 ) が2002 年中葉から20 年間のGas Sales Agreementを締結 (Phase 1: 390 MMscf/d,2005 年よりPhase 2として更に300 MMscf/dの上乗せ可, このためにBulan,SuriyaおよびBumi fieldsからの生産を見込む ),Petronas とPTT がTrans Thai-Malaysia(TTM)Gas Pipelineの敷設 ( マレーシアのKedahとタイのSongkhlaを結ぶ360km ) や2 基のgas separation plant (GSP,425MMscf/d 容量 ) の建設に関わるShareholders Agreementを締結, 更にはPetronasとPTTの将来の共同開発に係わる包括的なMaster Joint Venture Agreementを締結している TTMおよびGSPの建設にはUS$1.27billionが見込まれており,1999 年末にはKavaernerが GSPの建設 (1 基,US$250million) を請け負っている 2001 年 4 月時点では環境に与える影響が不透明であるとしてTTMの建設へのゴーサインは出ていない 2001 年 3 月中に工事に取り掛からないと,2002 年中葉からの生産開始には間に合わないとされていたので, 既に計画に遅れが生じている なお,Phase 1の390MMscf/dは全量 Petronasが購入することになった CTOC(Carigali-Triton Operating Co Sdn Bhd) Petronas Carigali(50%) とTriton Energy( タイ,50%,Triton Energyの資本の半分はBPが保有 ) で構成されたコンソーシアムでBlock A-18 を保有する 2000 年には3D 震探の処理作業に集中し, 現在はBlock A-18 内のBumi/Suriya, Cakerawala/Bulan fieldsの生産計画立案のために 3D 震探データの再処理を実施している 2001 年中に2 坑の試掘井の掘削が3 年ぶりに計画されている 1999 年にTritonが自社の権益の25% を売却しようと試みたが, その後の油価の高騰を受けて売却を思いとどまっている 2000 年 3 月に Technip( フランス ),Samsung( 韓国 ) および Saipem( イタリア ) からなる国際コンソーシアムがUS$605million 相当のCakerawala fieldの開発資金の出資に合意している 1999 年 10 月末に,Cakerawala field 開発に関して以下の3つの契約が締結されている Petronas/PTT( 買い手 ) とPetronas Carigali /Triton CPOC(Carigali-PTTEP Operating Co Sdn Bhd) Petronas Carigali(50%) およびPTTEP(50%) でBlock B-17およびBlock C-19を保有している 同鉱区内のガス田開発に関する契約は一切締結されていない 1997 年に3D 震探を実施し翌年に試掘を行って以来, 探鉱活動はない PTTEP は両鉱区内の資産の50% を対象に, インドネシア, マレーシア, 中東 ( イラン ) および北海に資産を持つ外国企業とスワップする意向を持っている MYANMAR 図 5 参照 2000 年には平均で9,600b/dの油と 330MMscf/dのガスを生産している それぞれ前年に比べて3.8% および98% の増産である 大幅なガスの増産は海上のYadana fieldの増産およびyetagun fieldが2000 年に生産を開始したことに起因する 陸上には, 南北に伸張するCentral Burma Basin 81

11 図 4: MTJDA の最近の探鉱開発分野におけるトピックス 82

12 のYaw-Irrawaddy River Valleyに17 油ガス田が存在する このうちMann fieldは平均 3,000b/dでミャンマーの総生産量のほぼ1/3を担っており, 次いで Yenangyaung field (2,100 b/d),htaukshabin/kanni field(2,100b/d) がミャンマーにおける3 大油田である Apyauk field(77 MMscf/d) が陸上で産するガスの68% を占める 一方, 海上には油田は存在せず,Moattama BasinのYadanaおよびYetagun fieldsがガスの生産を行っている Daewoo( 韓国 ) 2000 年 8 月にベンガル湾のRakhine Offshore AreaのBlock A-1(A-1-1とA1-1-2に細分される ) のPS 契約を結び,4 年間でUS$18millionの探鉱作業を見込んでいる 同鉱区には 500MMbblの油と3Tcfのガスが胚胎する可能性があると噂され, 成功の折にはインドないしバングラディッシュに輸出する計画である Block A-1-2に掘られた試掘井はないものの, Block A-1-1にはTotalが1975 年に1 坑の試掘井でガス徴をみている また, 近傍鉱区にも成功井はない Focus Energy( カナダ ) 1999 年にAsia Pacific Energyから名称を変更している 1998 年に陸上 Minbu Sub-basinのHtaukshabin- Kanni fieldのリハビリテーションの権利を付与され, 同油田からの生産を170b/d(1999) から 900b/d(2000) への増産に貢献している Genting( マレーシア ) 2000 年 3 月に海上 M-4 鉱区にて試掘井 (Ye- 1) を掘削するもガス徴を確認したのみであった 同鉱区は2001 年 4 月に期限切れとなり, 撤退する予定である MOGE - Myanmar Oil & Gas Enterprise ミャンマーの陸上ではMOGEが最も活動的であるが顕著な成果は上がっていない 1999 年に陸上で小規模なNyaungdon fieldを発見 ( 即生産開始 ) し,2000 年には8 坑の浅い試掘井を掘削し1 坑 (Sabagysian-1) で小規模なガスを発見している 一方で,MOGEは国内陸上のガスパイプライ ン網の敷設に意欲的であり, 陸上北部では10-14" のパイプラインをTitut(Pyay 近傍 ) から Mandalayへの敷設を計画している また, 南部海岸地域では,YadanaおよびYetagun fieldsからのパイプラインが接岸するkanbaukから北へ 20" の320kmのパイプラインを敷設し,Mawlamyineを経由して最終的にはヤンゴンに至る基幹パイプラインの敷設も計画している MPRL - Myanmar Petroleum Resources Ltd 2000 年 2 月にMann fieldのリハビリテーションの権利をbaker Hughes( ミャンマーから撤退 ) から得て,2001 年 3 月での1,225b/dの生産を目指している 1999 年 10 月まで遡ってMPRLは Baker Hughesに替わって活性化プロジェクトの費用や契約上の責務を負担することとなった Pacrim Petroleum( 豪州 ) 2000 年 6 月に試掘井の掘削に賛同するパートナーを募るために陸上北部のChindwin SubbasinにおけるBlock C-1の探鉱ライセンスを延長している Premier Oil( 英国 ) アンダマン海のBlock M-12,13および14に跨がるYetagun fieldに対して US$650millionの資金を投じて2000 年 5 月より生産を開始した 同ガス田から190km (24") のパイプラインがテナサリム海岸のKanbaukに繋がっている 2001 年 3 月現在には120MMscf/d 程度のガスと 2,300b/d 程度のコンデンセートを生産している しかしタイのPTTとの間で取り決められた契約取引量 (DCQ:Daily Contract Quantity) の 200MMscf/d(400MMscf/dに増量可 ) は満たしていない これは主要消費者であるEGAT( タイ電力公社 ) の発電所の建設が遅れているためである DCQを満すのは2001 年中葉と期待されている ガスは熱量を上げるために TotalFinaElfのYadana field 産のガスとミックスされ, タイのRatchaburiに送られる コンデンセートはFSOにて2001 年より販売されているが, 今後 DCQを満たした際の販売先の確保が急が 83

13 図 5: ミャンマーの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 84

14 れる 2000 年 8 月にはM-10 鉱区を放棄している 1975 年のEssoによる2 坑の試掘井の失敗以来, 試掘作業はないものの西隣するM-9 鉱区にて Arcoの試掘によって25MMscf/dのガスを確認した漸新統 ~ 更新統砂岩プレイのプロスペクトが M-10 鉱区の西半分には20 個近くも存在するという噂もある Premierは最小限の義務作業 (250 の新規 3D 震探とそれによりドリラブルなプロスペクトが摘出された場合のみ試掘 1 坑を約す ) でM-10 鉱区の延長を交渉するも MOGEに却下された Prime Resources Management(Cyprus)Ltd ( カナダ ) 2000 年前半に陸上 Irrawaddy DeltaのBlock EP- 4 鉱区のPS 契約を締結し, 地質評価作業を継続中である TG World( カナダ ) 2000 年 10 月に陸上の3つの鉱区 (RSF-2, RSF-3およびIOR-3 鉱区 ) のPS 契約を締結した TotalFinaElf 海上鉱区 M-8にて試掘井 (M8A 1,2000 年 2 月 ) を掘削するも炭化水素の胚胎は確認できなかったため, 同鉱区の放棄準備をしている 一方,Yadana field(1998 年 8 月より生産開始 ) からは2000 年末で400MMscf/dのガスを生産しており,683km離れたタイのRatchaburiの発電所まで36 のパイプライン ( 最大 645MMscf/d) で運ばれている 2001 年中葉には525MMscf/d の DCQ を達成できる見込みである 一方で Yadana fieldとヤンゴンを結ぶパイプライン計画も想定されているが具体的な進捗はない Zarubezhneft( ロシア ) ベンガル湾のRakhine Offshore AreaのBlock A-2,A-3,A-4 鉱区に興味を示し,MOGEとの joint ventureの組織に関わる交渉が継続されている PHILIPPINES 図 6 参照 平均生産量は, 原油 1,025b/d 程度, ガス1.0MMscf/dと非常に少ないことに加え, その変動も激しい 1997 年のアジア通貨危機の影響を未だ引き摺っている The Department of Energy(DOE) は, 資金繰りに困っている石油会社に対して義務作業を先延ばしすることを認めている 一方で,DOEは探鉱活動を活発化する目的で2000 年 5 月に3 年間 (2000 年 6 月 16 日 ~2003 年 6 月 15 日まで ) の Window of Opportunity の一部として Corridor of Focus を設け,Palawan 周辺海域,Sulu SeaおよびMindoro 周辺海域の探鉱活動を刺激しようと努めている フィリピンにはNGP(Non-Exclusive Geophysical Permits),GSEC(Geophysical Survey and Exploration Contracts) およびいわゆるPS 契約に近いSC(Service Contracts) がある ここでは, 最近掘削を行なっていない会社 (Arco,Nido, Pacrim Energy, Pancontinental,PetroEnergy Resources, Philodrill, South China Resources, Trans- AsiaおよびVulcan) の記述は省略する Alcorn 2000 年 4 月に陸上 GSEC93 鉱区において層序試錐 (San Isidro SX-1,PTD 1,000m) を開坑するも8 月まで掛かって298mまで堀ったところで掘削能力の高いリグの導入を待つために中断している Westburne( 英国 ) Mendegyi fieldの近傍にて浅い試掘井 ( ミャンマー陸上では油層が発見されると直ぐに生産井として仕上げられることが一般的である ) の掘削を継続しており, 極僅かながらの生産量の増加に貢献している Arco SC41Aでの大水深試掘井の不成功を鑑み, 2001 年 1 月に撤退した Forum Cebu Islandの陸上 SC40 鉱区において, 浅い 85

15 図 6: フィリピンの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 86

16 試探井を掘削するも若干の出油をみたのみであった PNOC - Philippines National Oil Corporation 2000 年 5 月にGSEC84(Fuga Island) にて試掘井 (Fuga 1) を掘削するも若干のガス徴をみたのみであった この結果, パートナーはそれぞれの権益を大幅に減じたため,PNOCがそれらを購入 (15% から80% に拡大 ) している Shell 1999 年 2 月にOccidentalとの資産スワップにより,Malampaya-Cargo field ( 2.6Tcf ) の権益 100% を取得し, その後 1999 年 10 月にはTexaco の参入を許している ( 権益 45%) 2000 年には US$135millionを投じて9 坑の生産井を11 月までに掘削し,7 月にはBrown & Root Energy Services が 91,000 トンのConcrete Gravity Sub- Structure(CGS) を導入している これら開発作業 ( 総額 US$4.5billion) は予定よりも早く, 同ガス田は2001 年 6 月に生産を開始する見込みである ガスは506km (24") のパイプラインにてBatangasの発電所に送られる (650MMscf/d, 25 年間 ) Unocal Sulu Sea BasinのSC41にファームインし, Arco(2001 年 1 月に撤退 ) からオペレーターシップを引き継ぎ, 中部 ~ 上部中新統のタービダイト砂岩を対象とする試掘井 Wildebeest 1( 水深 1,110m) を掘削するも不成功に終わった 仮にこの試掘に成功していれば,Sulu Sea Basinが新たな探鉱対象堆積盆となるはずであった SINGAPORE 東南アジア産のガスの消費国として大きな影響を持つ シンガポールでは現在マレーシアから陸上パイプラインにて1993 年より150MMscf /dのガスを輸入しているが, この契約は2007 年に失効し再契約がなされる見込みは薄い 一方で, インドネシアからの2つのルートによるガスの輸入が軌道に乗り始めた West Natuna Seaから650kmのパイプライン (28") によって 2001 年 1 月に生産が開始され (22 年間 ),2003 年には325MMscf/dの契約量に達する予定である また,South Sumatra 産のガスも500kmのパイプライン (28" ) で2003 年 7 月 (20 年間 ) より当初 150MMscf/d,2009 年には350MMscf/dの契約量のガスが送られてくる計画である これにより Trans-ASEAN Pipeline 計画が格段に前進したのみならず, シンガポールにとっては同計画のハブ基地となったことで地政学上の重要な位置に付いたことになる THAILAND 図 7 参照 2000 年の油の生産量は58,000b/dで前年に比べて70% 近い増量があった これは ChevronがBenchamasおよびTantawan fieldsの生産を開始したためである ガスは1.96Bcf/d, コンデンセートは52,000b/dを生産している 東南アジアではインドネシアに次いで探鉱開発が活発な国である 1999 年には33 坑,2000 年には50 坑の試探掘井が掘削されて34 坑で炭化水素の発見があった 2000 年 7 月に第 18 次ライセンスラウンドにより陸上海上合わせて計 87 鉱区の開放があった 石油各社は2003 年 7 月までの3 年間に応札が可能である Amerada Hess 0.8Tcf(2P,2.0Tcf 3P) のガス鉱量を胚胎する陸上のPhu Horm(EU1) にて評価 3 号井掘削のためのパートナーを募集している Chevron 1999 年 4 月にB8/32にファームインし, その後 1999 年 10 月にオペレーターシップを得ており, 第 18 次ライセンスラウンドにより,B8/32に西接するG4/43を取得することでコアエリアを確立しつつある 2000 年だけでも,BenchamasおよびTantawan fieldsに25 坑の開発井を掘削している 一方で2000 年中に11 坑の試探掘井を掘削し, うち6 坑でBenchamas,Jarmjuree,KungおよびMaliwan fieldsのアップサイドポテンシャル 87

17 図 7: タイの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 88

18 を確認している North Jarmjuree fieldの開発に関わるproduc- tion License Area(PLA) が2000 年に許可されている 計画では2003 年前半からの生産開始 ( 当初 50MMscf/d,2005 年より190MMscf/d) を目指し,8 基のプラットフォームと60 坑の生産井の掘削など総額 US$200millionの開発費が見込まれている また,Chevronはタイ沿岸部の3つの小さな発電所から, それぞれ30~40% の株を買収することで, 発電事業分野にも積極的に乗り出そうとしている CNPC( 中国 ) 第 18 次ライセンスラウンドではShellと競合してL21/43の獲得に成功している DED - Defense Energy Department( タイ ) 陸上最北部の7つの鉱区にてパートナーを募集している このうちFang Blockでは5 坑の生産井および1 坑の試掘井を2001 年に掘削予定である Forest Oil 2000 年 5 月に陸上のB5441/38にて試掘井を掘削するも失敗し, 現在ファームアウトを画策中である Kerr-Mc Gee 2000 年 3 月に掘削した試掘井が失敗に終わったAndaman SeaのW7/38にてファームアウトを画策中である Harrods B5/27 ( オペレーター PTTEP 37.5%), B11/38(Harrods 100%) およびB12/32(Harrods 74%) において1999 年以降,22 坑の試探掘井を掘削して幾つかの油ガス構造を発見している このうち,B5/27 には "L" structure および B12/32にはBussabong fieldが含まれる 第 18 次ライセンスラウンドで自社が保有する鉱区に南接するG4/43をChevronと競って敗れている (HarrodsもChevronもどちらも, コアエ リアの拡大のためには絶対に負けられない入札であった ) 一方で2000 年 1 月にパートナーの TexacoがB11/32,B11/38およびB12/32から撤退したために資金繰りが厳しくなり,Harrods が所有する4つの鉱区では権益の一部のファームアウトを画策中である Pacific Tiger 第 18 次ライセンスラウンドにてSW1 Concession 内の自社のWichian Buri field を取り囲む L44/43を手中にし,2001 年中に3 坑の試探掘井の掘削を計画している なお,SW1 Concession には, ドバイのZarara Oilが撤退した後,2000 年 12 月に豪州のCarnavon Petroleumが40% の権益でファームインしている PTT,PTTEP 2000 年にはB14a,B15aおよびB16aのArthit discoveriesへの評価井の掘削が継続される一方で, 陸上のU Thong fieldで3 坑および海上の Bongkot fieldにて15 坑の生産井が掘削されている Bongkot fieldの開発に関しては,phase III- C を 2001 年 8 月から開始する予定であり, 635MMscf/dのガスと15,000b/dのコンデンセートを生産する計画である また,2001 年第 2 四半期以降にはArthit discoveriesに対する第 2 次掘削キャンペーンを予定しており, これまで未探鉱のB14a 内での試掘も計画されている 一方で,PTTEPは同鉱区での権益の一部のファームアウトを試みている 1999 年 8 月にPailin fieldから生産開始および 1998 年 8 月に生産を開始したYadana field( ミャンマー ) からのガスの販売が軌道に乗りつつあったことから2000 年にはUS$35millionと前年に比べて大幅な収益を計上している 2000 年 11 月に石油公団とPTTは東南アジアでのガスの需要供給予測, パイプライン計画の共同調査の実施に係わる調印を済ませている Santa Fe Energy 1999 年 3 月に取得した海上のB7/38のファームアウトを画策中である 義務作業の300 の 3D 震探に引続き,2002 年初頭には試掘 1 号井を 89

19 掘削予定である 合計で340MMbblの油の発見を期待している Sino-US 陸上 NC ConcessionのBung Maung fieldの生産を細々と継続している Shell 陸上のS1 Concession 内のSirikit,Sirikit West およびThap Raet fieldsからの生産を継続すると同時に,1999 年以降に新たに28 坑の開発井を掘削している 更に,1999 年以降新たに5 坑の試探掘井を掘削し4 坑で油ガスを確認しアップサイド鉱量を増やしている 第 18 次ライセンスラウンドでは陸上のL10/ 43,L11/43およびL22/43を手中にしている 但し,CNPCと競ったL21/43は獲得に失敗している 一方海上では,B6/27 にて小規模なNang Noan fieldの近傍に2 坑の試探掘井の掘削を2001 年中に計画している 同油田は一旦生産が開始され合計で4.5MMbblの油が生産されたが, 水付きが早く生産は中断されたままである Soco( 英国 ) 2000 年 10 月に海上のB8/38の50% を放棄している 現在は失敗に終わった2 坑の評価作業中である Texaco 2000 年 1 月にHarrodsのB11/32,B11/38およびB12/32から撤退することで, タイでの探鉱開発からは完全に手を引いた Unocal 1999 年および2000 年に海上鉱区に対して計 28 坑の試探掘井を掘削し100% の成功率を誇っている 一方,Erawan,Kaphong,Satun,Funan, GominおよびJakrawan fieldsに対して2000 年中だけでも約 120 坑の生産井を掘削している Pailin fieldの生産量を現在の240mmscf/dから 330MMscf/dに引き上げるためのPhase 2の開発作業が2002 年 7 月に開始される Phase 1にて既 にUS$370millionが投じられているが,Phase 2 ではUS$290millionの開発資金の投入が想定されている また, 今後 6 年間にYalaおよびPla- muk fields の生産を開始するためにUS $270millionの開発資金を見込んでいる この2 つの油ガス田 (33MMbblと284Bcf) からは2001 年 10 月に3,500b/dで生産を開始し,2005 年には 15,000b/dの生産レートを想定している 実現すればChevron ( 35,000b/d ) およびShell (25,000b/d) に続き, タイでは3 番目の規模の油の生産会社となる 一方で,1999 年にTotalとStatoilが撤退した後もAndaman SeaのW9/38を単独で保有していたが,2001 年 1 月に放棄している VIETNAM 図 8 参照 2000 年には全体で330,000b/dの油を生産し,150MMscf/dのガスを生産している 海上の5つの油田 (Bach Ho,Rong,Dai Hung, Rang DongおよびRuby fields) およびマレーシアとの共同鉱区 Commercial AreaのPM-3のBunga Kekwa fieldからの生産量うちベトナム分の取り分を得ている 全体の油の生産量のうち73% は Bach Ho fieldからの生産である American Technologies 2000 年 2 月にUS$500,000と2 坑の義務井を約し,Gulf of Tonkinの海上 Block 102と106のPS 契約を新規に締結し, パートナーの参画を募っている Anzoil 陸上のHanoi Basin 鉱区における2 坑の生産井に対して, 漸新統砂岩のfracture stimulationを施すも商業的な規模のガスの生産には至っていない 70% の鉱区放棄を行い2002 年 7 月までの権益延長をしているが,Anzoilは既にベトナムでの探鉱に興味を失っており, パートナーの Maruel & Promに権益の譲渡を予定し,M&Pは残りの義務井掘削のためにパートナーを募っている 90

20 BP パートナーのStatoil, ONGC Videshおよび PetroVietnamと共に2002 年初頭の生産を目指す Block 06-1のLan Tay/Lan Do filed(2 Tcf) の開発計画 (Nam Con Son Gas Project) のオペレーターとして,2000 年 12 月にベトナム政府と計 US$1.5billionの3つの契約 (US$580millionのガスパイプラインの敷設,Government Guarantee Undertaking ( GGU), Gas Sales and Purchase Agreement(GSPA)) を締結している 同プロジェクトは2002 年第 3 四半期に当初 190MMscf/d で生産を開始し,2004 年には270MMscf/dのガスを370kmのパイプラインで輸送する計画である 将来, ガス需要が高まった際にはNatuna Seaのガスも供給源となり得るようにパイプラインは700MMscf/dまで増量可能となっている なお,2001 年 3 月になって突然 Statoil( ガス田権益 13.33%, パイプライン権益 16.33%) は同プロジェクトおよびアジアからの撤退を表明した これを受けてBP,PetroVietnamおよび第三者 (UnocalとConoco) が権益の増分ないし新規取得を検討中である (BPが権益を増分する可能性が大 ) 北接するMoc Tinh field(block 05-3,AEDC ( 日本 ) がオペレーターシップを有し,0.7Tcf のガスを発見するも1999 年に撤退 ) およびHai Thach field(block 05-2) のPhase 2の開発作業も実施中である Conoco US$20millionのサインボーナスを払い,2000 年 4 月に韓国のKNOC(30%) およびPetroViet- nam(30%) と共に,Cuu Lung BasinのBlock 16-2を取得した 既に720 の3D 震探を実施しており, 今後 US$54millionの資金を投じて 600MMbblともいわれるポテンシャルを6 坑の試掘井で確認する予定である ( 同鉱区は1980 年代末にVietsovpetroによる2 坑の試掘井によって油の胚胎を確認済 ) 一方で,2000 年 2 月には Rang Dong field(block 15-2) のオペレーターであるJVPCの権益の30% を取得し, 更に年末までに36% までに増やしている CLJOC - Cuu Long Joint Operating Company PetroVietnam(50%),Conoco(23.25%), KNOC(14.25%),SK Corp(9.0%) および Geopetrol(3.5%, 仏 ) からなるコンソーシアムはCuu Long BasinのBlock 15-1 鉱区において 2000 年 10 月に試掘井 15-1-SD-1Xによりベトナムにおける近年の最も注目すべき油の発見をなした 1 回目のテストでは基盤岩から5,655b/d, 2 回目のテストにて上部漸新統砂岩から1,366 b/dおよび3 回目のテストでは下部中新統砂岩から5,600b/dと,3 回のテストで合計 17,800 b/dを記録しており, これはベトナムにおけるテストでは最大量のフローである その後 2001 年 4 月には評価井 (15-1-SD-2X) が掘削され, 同様の層準にて油 (11,000b/d) を確認している Fairfield Industries( 米国, 物探会社 ) 1999 年 10 月にPetroVietnam より10,300 kmの speculative な2D 震探を契約した これは,Mekong Deltaおよびその周辺の浅海域の石油契約の締結を促そうとするPetroVietnamの狙いであったが, 結局, 石油会社からの興味を得られず震探作業は実施されていない HLJOC - Hoan Long Joint Operating Company 3 年にも及ぶ交渉の末,1999 年 11 月にSoco ( 30 %, 英国 ) を中核とし,PetroVietnam (41%),Amerada Hess(24.5%) およびOpeco (4.5%) で構成されるコンソーシアムにBlock 16-2 鉱区が付与され,2001 年中には試掘井の掘削が予定されている HVJOC - Hoan Vu Joint Operating Company Amerada Hess,Conoco,Enterprise,Lundin, ONGCおよびPetronas Carigaliと競り合った末, 2000 年 12 月にSoco ( 50 %) とPetroVietnam (50%) のコンソーシアムは,Dai Hung およびRang Dong fieldsに隣接するblock 9-2を取得している 当初の3 年間の第 1 探鉱期間中に US$18millionの投資を見込んでおり,2001 年中に3D 震探の実施を予定している 91

21 図 8: ベトナムの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 92

22 JVPC - Japan Vietnam Petroleum Company Rang Dong field(block15-2) の権益 86.5% のうち36% をConocoに売却している 2000 年にはRang Dong field ( 現生産量 40,000b/d) に4 坑の試探掘井を掘削し15-2-RD-8Xではテストで8,500b/dの油を確認している KNOC( 韓国 ) パートナーのExxonMobil(45%) と共に, Block 11-2 の Rong Doi および Rong Doi Tay fields( 両方で0.7~1.0Tcf) のGas Sales Agreement(GSA) に関してPetroVietnamと交渉中である 同鉱区では6 坑の試掘井の掘削などUS $120millionの探鉱資金を投じ,3 坑において下部 ~ 中部中新統砂岩でガスを発見している 60 kmのパイプラインを敷設すれば,bp の Lan Tay/Lan Do fieldのnam Con Sonパイプラインに接続できるメリットがある OMV( オーストリア ) 1999 年 10 月にSong Hong BasinのBlock 111と Block 19のPS 契約に関わるHeads of Agreement (HOA) を締結していたが,2000 年 9 月にイタリア資本のパートナーのEdison International (50%) と共に正式にPS 契約を締結している 2001 年 11 月の試掘 1 号井の掘削に向けた技術評価がなされている ガス発見の暁には, 中国領のYachengガス田の既設の28" パイプラインを利用してで香港市場に送れるメリットがある 一方で,Gulf of TonkinのBlock 104を2 坑の試掘井の失敗の後,1999 年 12 月に放棄している Commercial Arrangement Areaにて発見された数 Tcfのガスの開発のためにMaster Planを作成し, 2005 年までに1,200~1,300MW,2010 年までには3,500MWの発電所を建設することをベトナム政府に働きかけている これら発電所の建設が同地域の更なる探鉱開発を促すこととなるとし, 最終的には10Tcf 規模のガス開発を見込んでいる PetroVietnamはPertaminaと探鉱開発に係わる包括的なMOUを2001 年 3 月に締結しており, インドネシアの西パプアにてプレーすることとなった これに対して,Cuu Long BasinのBlock 17をPertaminaに与えることが内定している Petronas Carigali Ruby fieldの生産を継続すると共に, 最近の2 年間で11 坑の生産井の掘削も行っている Dai Hung fieldの開発は当時の油値では採算が合わぬとdai Hung Oil Development( 日本 ) と共に 1999 年 5 月に撤退している Samedan( 米国 ) 米国 Noble Associates の関連会社である 2000 年 11 月にNam Con Son BasinのBlock 12Wの 78% 権益を取得している (Block 12Wには日本勢が参入していたが,0.6Tcfのガスを確認するも油の発見がなく撤退している ) 隣接する Block 12Eの権益もOpecoから買収し, 両鉱区のオペレーターを任じている 2001 年中に2 坑の試掘井を掘削予定である なお, イスラエルの Delekが両鉱区に参入の意思表示をしている Opeco - Oil Product Exploration Company Nam Con Son BasinのBlock 12Eに関して, 100% の権益のうち78% とオペレーターシップをSamedanに売却している PetroVietnam 2000 年 7 月にOpen 鉱区であるBlock 103にて, 初のオペレーターとして103-HOL-1Xを掘削し, 中部中新統中の5~6m 層厚の砂岩から非商業量のガスを発見している Malay-Tho Chu BasinやMalaysia-Thailand TotalFinaElf Malay-Tho Chu BasinのBlock 46,50および51 における6つの発見構造の後,PetroVietnamからProduction Leaseに移行するかまたは撤退するかを迫られ, 結局 70% の権益 ( 残り30% は PTTEPが保有 ) をLundinに売却し,TotalFinaElf は同鉱区から撤退する方向で政府の承認を待っている TotalFinaElfは同鉱区で11 坑の試掘井 ( 内 8 坑でガスの発見 ) の掘削と16,000kmの2D 震探および466 の3D 震探を行なっており総額でUS$130millionを費やしている 93

23 Unocal ベトナムでは現在最も活発に探鉱を行っている会社である 2001 年 1 月にはRepsol-YPFのアジアからの撤退に伴い,Block Bにおける同社の権益をMoeco( 日本 ) と共に買い増している 2000 年にはBlock B & 48/95およびBlock 52/97 に計 9 坑を掘削し,6 坑でガスを発見している 2 坑の評価井によりKim Long discoveryのアップサイドのガスを確認している 更に,3 坑によってAc Quyガス構造を,1 坑によってCa Voiガス構造を新規に発見しており,2000 年中の掘削キャンペーンにて可採 1Tcfのガスを発見したとされる なお,2000 年 8 月にはBlock B & 48/95 の20% を放棄すると同時に第 2 探鉱期間に移行している これらのガス田およびマレーシア領のPM-3(Lundin) 等の油ガス田を含めた今後の開発は, ベトナム沿岸のCa Mau 地域の発電プラントや化学プラントの建設計画に大きく左右されるが現時点では不透明である VAMEX - Vietnam American Exploration Company 1999 年 7 月に取得したNam Con Son Basinの Block 7とBlock 8/97にて震探収録を計画中と共にファームアウトを画策中である なお, 両鉱区はBPが開発中のLan Tay/Lan Do field(block 06-1) の南側に位置し,ExxonMobilのD-Alpha field( インドネシア ) の北西に位置している Vietsovpetro( ロシア ) Bach Ho およびRong fieldsの生産を継続しており,2001 年中に現在の生産量の4% 増量を目標として新たに10 坑の生産井を掘削する予定である 2000 年 12 月に1MMbbl 容量のFSOの稼働を開始した ( このFSOの建設はModecと日立造船によって10ヵ月とういう最短期間で完成された ) 1999 年にはDai Hung fieldのオペレーターシップをpetronas Carigaliから引き継ぐ (100%) など, ベトナムでの資産増に積極的である Zarubezhneft( ロシア ) ロシアとベトナム間の貿易経済発展に関わる 基本合意の一環として,2000 年 9 月にSong Hong BasinのBlock 112をPetroVietnam(50%) と共に取得した また,1997 年にHeads of Agreement ( HOA ) を締結していたCuu Long Basin の Block 09-3が2001 年 4 月に正式に与えられる見込みであり, これには出光も参画する予定である INDONESIA 図 9および10 参照 2000 年には油価の高騰を抑えようと油の生産量の調整が何度も行なわれた結果,2000 年の生産量は油 1.27MMb/d, コンデンセート142,000b/dおよびガスは8.0Bcf/dであった 世界的な流れに遅れることなく探鉱活動は大水深域へと向かっている 1999 年にはUnocalの Makassar Straitにおける水深 1,700mでの試掘に続き,ExxonMobil,Shell,Lasmo,Arco,Inpex およびJapex 等による大水深での試掘が相次ぎ, 海上の試探掘井 (55 坑 ) の56% が大水深域 (200m 以深 ) での試掘である 2000 年には全試掘井の14% と割合は減少しているものの Unocal,Gulf Resources,Inpex,Japex,Lasmo およびShell 等による大水深掘削が盛んに行なわれている 2000 年に掘削された試探掘井は計 99 坑であった (76 坑の試掘井と23 坑の評価井 ) 試掘井のうち34 坑が成功井であり, 成功率は45% である (1999 年では53 坑の試掘井が掘削され成功率は 42%) 全試探掘井 99 坑の内訳は,35 坑の陸上井と64 坑の海上井である 陸上試探掘井のうち 20 坑がSouth Sumatraに,7 坑がCentral Sumatra, 1 坑がNorth Sumatra,West JavaおよびEast Java にそれぞれ3 坑,1 坑がWest Papuaに掘削されている 海上では, Makassar Straitで18 坑, West Javaに13 坑,West Natunaに11 坑,East Java Sea に10 坑,Timor Seaに3 坑,East Natuna Seaに2 坑, SulawesiとWest Papuaにそれぞれ1 坑掘削されている 開発面では二三次回収作業やマージナル油田の開発が継続されている また,South SumatraGas Project,Corridor-Duri Gas ProjectおよびWest 94

24 Natuna Gas Projectに資するガス鉱量の確保のために,Santa Fe, Gulf Resources,Conocoと Premierが活発に開発作業を進めている 鉱区開放および入札手続きは,2001 年 1 月 1 日をもってPertaminaに代わってDirectorate General of Oil and Gas(Migas) が管轄することとなった ( 但し, 契約調印相手はPertaminaである ) Pertaminaはリストラを実施中であり,5 年以内に26,000 名を18,000 名にする予定で執行部も7 名から6 名に削減されている Pertaminaは国内のガスの有効利用やPS 契約の条件が同国の将来の鉱量を確保するために適切であるか等を監督するために Gas Reserve Management Committee を2001 年 2 月に組織している 当面はSouth SumatraおよびEast Javaのガス開発を適切に行うために同委員会は開催される 極東アジアでのLNG 需要の先細りを鑑み, Pertaminaはインドへの原油およびLNGの輸出を画策している 既に2 隻の原油タンカーを試験的にインドに送り出すなど既成事実を作っており, 包括的な資源外交のためのMOUも締結される見込みである 一方で, インドのONGC (Oil & Natural Gas Corp)Videshに対してOff- shore North Sumatraの探鉱鉱区への参画を促しており, 更にはインドネシア領のSambang 島とインド領のNicobar 島との間の深海域の探鉱に将来共同で乗り出すことも見据えていると思われる 政治的社会的不安に加え,1999 年前半の油価の低迷によって1999 年に開放された鉱区に対する石油会社の反応は鈍く,4つのPS 契約が締結されたに留まった 2000 年も新規契約数は少なくPSCが1 件, TAC(Technical Assistance Contract) が4 件のみであった 2001 年 3 月に Migasにより23 鉱区が開放 ( 一部は1998 年時に既に開放されていた ) され, このうち2001 年 6 月に計 9つの鉱区の入札が行われる予定である この中には,Makassar Straitの深海の6 鉱区 (Donggala,Jangeru,Papalang,Popodi,Tanjung Aru, Taritip),East Java Seaの2 鉱区 (Bawean I,Bawean II) およびWest Natuna Seaの1 鉱区 (Nila) が含まれている なお, これら鉱区に はPertaminaの探鉱段階からの参入 ( 権益 15%) がオプションで認められており,Pertaminaの民営化の一端が伺えられる なお, 上記 9 鉱区の他に15 鉱区が2001 年中に開放される見込みである 内訳は,Arafura Sea of West Irian Jaya(6 鉱区 ),Natuna Sea(2 鉱区 ),Central and Offshore Northeast Kalimantan(3 鉱区 ),South Sulawesi(2 鉱区 ) およびSeram Sea(2 鉱区 ) である インドネシアにおいて油でトップ10, ガスでトップ5に入るLasmoの資産買収に対して, イタリアのEniが呈示した買収金額 US$3.97billion がAmerada HessのUS$3.5billionに競り勝ち, 2001 年 2 月 1 日より正式に売却が成立している 1999 年にRepsol-YPFの保有する上流分野の資産合理化 ( インドネシアでの資産価値はUS $900millionと言われている ) の発表を受けて, 各社がデータレビューを実施し,2000 年 9 月にはPertamina,Caltex,PT Medco,Mitsui Corp, PTTEPおよびKNOCが強い興味を示していると報道されているが,2001 年 4 月現在, 本ディールは成立していない ( 本買収に関してPer- taminaが用意できる予算はus$200million 程度であり, 現在 120,000b/dを生産しているOSES PSCにしか興味がないと発表している ) インドネシアでプレーする各会社毎のレビューは膨大な量になるので, ここでは各地域毎の探鉱開発状況を概観する North Sumatra 陸上ではExxonMobil,Gulf ResourcesとPer- taminaがプレーヤーである 民族自立運動の盛んなAche 州では,2000 年 3 月にワヒド大統領が同州内の油ガス田の権益のうち75% をAche 州政府が保有することを認めている しかし, これでも暴動は収まらず,ExxonMobilの社員が誘拐されたり, 警備に当たったインドネシア軍人が殺害されるなど情勢は緊張している 自然減退が始まった Arun fieldの生産量を補うように,exxonmobilは1999 年 7 月にNSO A field (1.2Tcf) が450MMscf/dで生産を開始しArun LNGプラントへ供給している しかし,LNG 市場の冷え込みを理由にArun LNGプラントの6つ 95

25 図 9: 西部インドネシアの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 96

26 のtrainのうち2つを2000 年 2 月に閉じている 更に2001 年 3 月になって地元の政情不安がピークに達し,ExxonMobil はプラントを停止した (2001 年 5 月の再開の見込んでいる ) このため, インドネシア政府はWest PapuaのTangguh LNG プラントの建設に拍車を掛けることとなった 海上では,Lasmo,ExxonMobilとMatrix Oilが鉱区を保有している 2000 年 10 月にUnocalが Lasmoの大水深 Krueng Mane PSCにファームイン (15%) し,Bungong Jeumpa 1( 水深 1,290m) を掘削するも不成功に終わっている Central Sumatra ほぼCaltexの独占状態である 17 基のリグにてDuri,MinasおよびPetani fieldsの生産井を盛んに掘削している 現在 70,000b/d を生産しているCaltex の Coastal Plains & Pekanbaru(CPP)PSCの鉱区期限である2001 年 8 月以降は, 同鉱区を地元 Riau 州政府が管理することをワヒド大統領が2000 年 5 月に承認している これを受けてRiau 州側は独自にPT Petroleum Riau Makmurを設立したものの, 維持技術の欠如のために結局はPer- taminaに懐柔されriau 州が15%,Pertamina が 85% の割合で運営される見込みとなった (2001 年 2 月 ) 結果的に現オペレーターであるCaltex だけが同鉱区から追い出された格好である なお,DuriおよびMinas fieldsがあるrokan PSCの鉱区期限は2021 年である South Sumatra の Gulf Resources が保有する Corridor PSC 内のSuban fieldから産出するガスを544kmのgrissik-duriガスパイプラインでcal- texのduri fieldまで結び, ガスをエネルギーとして生成された水蒸気を地下に圧入して油の回収率を増加させる大規模なsteamflood 攻法を 2002 年後半から開始する予定である (Corridor- Duri Steamflood Project) 19 年間に1.1Tcfのガスが供給され, これにより140MMbblの油が増産が見込まれている CaltexのPager fieldにて回収率増加のためにロシアの技術であるvibro Seismic Impact Technology (VSIT) が試験され,40% の生産量の増量があったと伝えられているが詳細は不明である South Sumatra Gulf Resourcesを筆頭にPT ExspanおよびSanta Feによりほぼ独占されている 2001 年 2 月に Pertamina と Singapore Power 間で総額 US $ 9billion のガス供給に関わる契約 (South Sumatra Gas Project) が調印されている これは, South SumatraのGulf Resourcesが保有する Corridor PSC と Jambi Selatan "B" PSC および Santa FeのJabung PSCからの計 2.27Tcfのガスを Grissik field 経由の500kmのパイプラインで2003 年から20 年間 (350MMscf/d) 供給するものである Santa Feは2000 年 1 月にJambi Selatan Block "B" PSC( オペレーターはGulf Resources) に TotalFinaElfが保有していた権益 (30%) を買収することで参入を果たしている 同鉱区には未開発のRayun,BunginおよびBungkal fieldsがあり, 本買収によってSanta FeのSouth Sumatra Gas Projectでの発言力を強化しようとする狙いである 一方でSanta FeはBangko PSCにおける権益の一部を処分して資産の整理統合を図ろうとしている West Java 海上はYPF/MaxusとBPが支配し, 陸上は小規模な油田をローカル会社が保有している 一方, 探鉱鉱区はPertaminaが保有している 2000 年 4 月にOSES PSC(YPF/Maxusがオペレーター ) とONWJ PSC(BPがオペレーター ) にそれぞれ5% の権益を保有していたVeba Oil & Gas( ドイツ ) をUS$47millionで三菱商事が買収している 両鉱区からは190,000b/d と 50,000boe/d 相当のガスを生産中である East Java 陸上は主にExxonMobil,Pertaminaが, 海上は ExxonMobil,KNOC,ArcoおよびGulf Resources が活動している 2000 年 6 月にExxonMobilは陸上 Cepu TACの Humpussの権益 (51%) をUS$110millionで買収している (Humpussは前スハルト大統領政権に非常に近い会社であり, ワヒド現政権に嫌われていたとの噂 ) その後,2000 年 11 月にBanyu 97

27 Urip-3を掘削 (re-entry) し,Kujung 層炭酸塩岩からテストにて3,400b/dを確認している これにより鉱区内の可採鉱量が200MMbbl 増加したと伝えられている ( 同鉱区全体の原始鉱量は 2Billion bblと言われている ) しかし, 同 TAC で契約された対象層準以外からの出油であったため, 今後 ExxonMobilとインドネシア政府側とでPS 契約への移行を前提とした交渉がなされると思われる 1999 年 3 月以降, 油価の低迷のため生産を一時停止していたCamar fieldを含むbawean PSCを Fortune Oil & Gasが2000 年 5 月にGFB Resources ( カナダ ) から買収している その後 2001 年 1 月にFortuneはCamar fieldの生産を再開している East Javaでは, 現在,BPのPagerungan fieldと KNOCのKE 5 field,lapindoのwunut fieldから併せて350mmscf/dを生産しているが, 近年に発見があったPremierのUjung Pangkah(450 Bcf), PertaminaのKedung Tuban(500 Bcf),Suci( Bcf) およびExxonMobilのBD(500 Bcf) の開発のためのFS 調査がPertaminaによって着手されている Kalimantan UnocalとTotalFinaElfのほぼ独占であり, これにVicoとExspanが続く 2001 年 6 月に入札が行われる9 鉱区のうち, Makassar Straitの6 鉱区はWest Seno field(1998 年発見,2002 年生産開始予定 ) の他, 近年幾つか発見があったUnocalの鉱区に東接しており, 競争が激しくなると予想される 2000 年 10 月にUnocalは大水深鉱区であるMa- kassar Strait Block "A" PSCとRapak PSCにおける ExxonMobil( それぞれ50% と30%) の権益をUS $155millionで買収した 前者には1998 年に発見されたインドネシアにおける最初の大水深油ガス田 ( 水深 830m) であるWest Seno field (280MMbbl,325Bcf) や1996 年に発見された Merah Besar fieldがあり2002 年からの生産開始が見込まれている また後者に Aton,BangkaおよびJanaka North discoveriesがある Unocalは2001 年 1 月にRapak PSCにてRanggas 1( 水深 1,616m) で250ftのガス層と40ftの油層を発見した 1999 年 12 月にTotalFinaElfはOffshore Mahakam PSC ExtensionのPeciko field( 約 6Tcf) の生産を開始した 2000 年 4 月には800MMscf/dのガスと 16,000b/dのコンデンセートを生産している 2000 年 4 月にShellは大水深 Ambalat PSCの権益の一部をArco,LasmoおよびUnocalにファームアウトして自社の保有分を40% まで減らしている 2000 年 7 月に試掘井 1 坑 (Bougainville 1) を掘削するも不成功に終わっている East Kalimantan の Bontang LNG プラントで 1999 年 11 月に8 基目のtrain (Train H) が完成している これによりBontang LNGプラントは 22.1MMton/yearとなり世界一の規模を誇ることになる Sulawesi,Timor SeaおよびWest Papua West PapuaではSanta Fe, ArcoおよびPer- taminaが,sulawesiではjapex,unocal,energy EquityおよびPertaminaがプレーヤーである Timor SeaではInpex( 日本 ) が唯一のプレーヤーである SulawesiのSenoro-Toili JOAにて1999 年 4 月に ArcoのオペレーションによるSenoro 1にて中新統 Mentawa 層の炭酸塩岩から可採鉱量 1.5Tcfと 15MMbbl 規模の油ガスを発見している その後 2000 年 2 月にはArcoの権益 (50%) をExspanが US$1.03millionで買収している Arcoの撤退は West PapuaのTangguh LNGプラントの建設に資金を集中するためと考えられる 2000 年 12 月にInpex の Masela PSC における Abadi 1( 水深 460m) にて,1ダルシーという極めて高い浸透率を呈する砂岩 ( 中部ジュラ紀の Plover 層 ) から25MMscf/dと260bc/dをテストで確認し大いなる注目を浴びている 2000 年 5 月にJapexのKapoposang PSCにUnocal (15%) がファームインすると同時に,Pelanji 1を試掘するも不成功に終わっている Santa FeはWest PapuaのKelara Burung PSC Extension やSalawati Kepala Burung JOAにおける権益を処分して資産の整理統合を図ろうとしている 両鉱区からは13,000b/dを生産 (Santa Feのネット分は3,500b/d) しているが, これを売却して South Sumatraでのガスビジネスへ資金を集中す 98

28 図 10: 東部インドネシアの最近の探鉱開発分野におけるトピックス 99

29 る方針である Timor Seaの大水深域においてInpexのRabe PSCおよびJapexのSabo PSCが試掘井の失敗の結果,2000 年中に放棄されている BPはWest Papuaにおいて総額 US$4billionの Tangguh LNG プラントのエンジニアリングデザインを開始し,2006 年の生産開始を予定している 同プロジェクトでは,Wiriagar Deepと Vorwata fields から産出するガスにより年間 6MMtonのLNGが生産され, 主に中国での市場をターゲットにしていると伝えられている Natuna Sea 西部ではConoco,Gulf ResourcesおよびPre- mierが独占し, 東部では,ExxonMobil,Total- FinaElf,ConocoおよびYPF/Maxusがプレーしている 2001 年 1 月にWest Natuna Gas Projectが始動し, West Natuna SeaからシンガポールのSemb Gas Corp. へのガスの供給が予定より半年早く開始された 640km (28") のパイプライン敷設を含む総額 US$3billionのプロジェクトで, 当初は 130MMscf/d,2002 年第 1 四半期には325MMscf/d で計 22 年間の供給を見込んでいる Conocoの South Natuna Sea Block "B" PSC, Gulf ResourcesのKakap PSCおよびPremier のNatuna Sea Block "A" PSC 内のガス田が供給源である 現時点でのこれら鉱区からの供給可能量は 175MMscf/dであるが, 盛んに新規探鉱 / 開発活動が実施されており契約量を満たすことは確実である シンガポールでのガス需要の飛躍的な増加を睨み, 敷設されたパイプラインは非圧縮ガスで700MMscf/d, 圧縮ガスで1Bcf/dの送付能力を有するように設計されている 一方,2000 年 10 月にConoco は別途,PertaminaおよびPetronasとWest Natuna SeaのガスをDuyong field 経由でマレーシアに供給する計画のHOAを締結している 計画では2002 年 8 月より20 年間, 当初 150MMscf/dで後に250MMscf/dを送ガスする計画である ExxonMobilのNatuna D-Alpha fieldのガス開発 ( 原始鉱量 210Tcf, うち150TcfがCO2) 計画がインドネシア政府によって見直されており, 実 質上, 塩漬け状態である 当初は日本, 韓国や台湾の市場を見込んでNatuna 島にLNGプラントを建設する計画であったが, その後,West Natuna Seaで見られるようにパイプラインを敷設してASEAN 諸国内の市場を狙うように計画を見直しているものと思われる 一方で, ExxonMobilはNatuna D-Alpha fieldに西隣する Natuna D-Alpha CO2 Disposal Areaでの探鉱権利獲得に関してPertaminaと交渉している 同 Areaでは,1981 年にMobil によって掘削した Banteng 1で暴噴を起こし掘削船を喪失する程のガスを発見した鉱区である Caltexは鉱区北部でベトナムとの国境問題が絡んでいるNatuna Sea Block "B" と "C" を放棄する旨を申請中である LasmoおよびPremierは Cumi-Cumi PSCから2000 年 5 月に撤退している 現在はPT Exspanが保有しているが,2001 年 5 月の鉱区期限と同時に放棄される見込みである また,Gulf Resourcesは2000 年 4 月にWest Natuna Offshore PSCを放棄している 謝辞石油公団天然ガス プロジェクト企画部長金森邦夫氏および前石油公団ジャカルタ事務所長 ( 現石油開発情報センター研究部次長 ) 井口義朗氏に査読をしていただき, 貴重な助言を戴いた ここに深謝する 以上 100

Microsoft Word _out_l_sr-gy-gf_exploration.doc

Microsoft Word _out_l_sr-gy-gf_exploration.doc 期待高まる Guyana Basin での探鉱 更新日 :2011/7/15 石油調査部 : 舩木弥和子 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas 他 ) (1) USGS が Guyana Basin の埋蔵量のポテンシャルは原油 150 億 bbl 天然ガス 40Tcf で 世界で最も有望な堆積盆地の一つとしたことや大西洋をはさんで対となる西アフリカ沿岸域で良好な探鉱結果が得られたことから

More information

ガイアナ:深海Liza油田、発見から2年で最終投資決定(短報)

ガイアナ:深海Liza油田、発見から2年で最終投資決定(短報) ガイアナ : 深海 Liza 油田 発見から 2 年で最終投資決定 ( 短報 ) 更新日 :2017/6/29 調査部 : 舩木弥和子 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas Business Monitor International 他 ) 1. ExxonMobil は 2017 年 6 月 Stabroek

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 配布資料 第 10 回夢を語る会 東南アジア海域における 未開発油 ガス田 の分布および資源量 石鉱連資源評価スタディ 2012 年 2014 年 11 月 6 日矢口良一石油天然ガス 金属鉱物資源機構 石鉱連資源評価報告 石鉱連資源評価スタディ 2012 年 ~ 世界の石油 天然ガス等の資源に関する 201 年末評価 ~ 第 6 回石鉱連資源評価ワーキング グループ報告書 座長 : 藤田和男 /

More information

<4D F736F F F696E74202D B7B967B836C C668DDA2E B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D B7B967B836C C668DDA2E B93C782DD8EE682E890EA97705D205B8CDD8AB B83685D> ノルウェーとロシアがバレンツ海の境界線問題に合意 2010 年 5 月 20 日 調査部 宮本善文 1 ポイント 1. ノルウェーの現状 埋蔵量と生産量 鉱区設定地域 政策 2. ノルウェーとロシアは大陸棚の境界線の確定に合意 公式発表 ロシアとの交渉( 相互の主張 交渉方法 ) 埋蔵量 3. 日本企業へのインプリケーション 2 1-(1) 埋蔵量と生産量 (@ 欧州 ユーラシア ) 埋蔵量 ( 億

More information

需要国へと変貌する東南アジアの需要国へと変貌する東南アジアの

需要国へと変貌する東南アジアの需要国へと変貌する東南アジアの 需要国へと変貌する東南アジアの LNG 受入基地建設動向 2015 年 12 月 17 日調査部永井一聡 1 東南アジアのエネルギー需要動向 東南アジア 伝統的なエネルギー資源生産地域 ブルネイ 1972 年より LNG 輸出 インドネシア 1977 年より LNG 輸出 2000 年代中盤まで LNG 輸出量世界第一位世界最大の石炭輸出国 (2005 年まで原油の純輸出国 ) マレーシア 1983

More information

Perusahaan Pertambangan Minyak dan Gas Bumi Negara: Pertamina Susilo Bambang Yudhoyono 171

Perusahaan Pertambangan Minyak dan Gas Bumi Negara: Pertamina Susilo Bambang Yudhoyono 171 2001 2003 30 Perusahaan Pertambangan Minyak dan Gas Bumi Negara: Pertamina 200410 2004 200410Susilo Bambang Yudhoyono 171 2005 2005 11 2001 Organization of the Petroleum Exporting Countries: OPEC 2003BP

More information

<4D F736F F F696E74202D F91E58AD15F B C D83582E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D F91E58AD15F B C D83582E B8CDD8AB B83685D> イスラエル キプロスにおける大規模ガス発見と東地中海地域を取り巻く情勢 2011 年 11 月 25 日 石油調査部 大貫憲二 1 目次 1. イスラエル キプロスにおける大規模ガスの発見と 東地中海地域の石油 天然ガスポテンシャル 2. 大規模ガス発見に対する東地中海諸国の反応 3. 東地中海諸国間における石油 天然ガス開発の 課題とその対応 (1) 排他的経済水域 (EEZ) の画定に向けた動き

More information

原稿メモ

原稿メモ ベトナム : 活況を呈する石油ガス産業の新たな潮流 更新日 :2006/11/24 石油 天然ガス調査グループ : 坂本茂樹 (Platts IOD 各社 HP コンサルタント資料) ベトナムの石油ガス上流産業は 複数の有望油ガス田開発事業を抱え またしばしば新規発見が伝えられるなど 活況を呈している ベトナムの強みは 良好な試掘成功率に代表される探鉱活動の活発化 および政治 社会の安定 経済発展期待に裏付けされた良好な投資環境にある

More information

原稿メモ

原稿メモ < 更新日 :2005/06/15> < 石油 天然ガス調査グループ : 坂本茂樹 / 齊藤晃 > 韓国 : ガス公社 (Kogas) LNG 長期輸入数量を決定 ( サハリン Ⅱ イエメンおよびマレーシア事業より ) (Gas Matters WGI 等各業界紙 ) 韓国ガス公社 (Kogas) は 入札により 2005 年 2 月に LNG 長期契約の相手先として シェルのサハリン Ⅱ マレーシア

More information

原稿メモ

原稿メモ 更新日 :2008/1/24 調査部 : 坂本茂樹 ベトナム マレーシア : 新規油田が順次生産を開始 (Platts IOD Soco International 等関係各社 HP コンサルタント情報 ) アジア太平洋地域の 2000 年以降の新規石油発見において ベトナムおよびマレーシアが良好な成果を収めている 両国共に既存の主力油田は生産減退に向かいつつある しかし新規発見油田が順次油生産を開始するため

More information

JPEC レポート JJPEC レポート 2013 年度第 23 回 平成 25 年 12 月 26 日 マレーシア サバ沖とブルネイの大水深開発 マレーシアのサバ沖合大水深鉱区で発見された天然ガス田をフィードとする浮体式 LNG (FLNG) プロジェクトが 近く最終投資決定 (FID) に至る見

JPEC レポート JJPEC レポート 2013 年度第 23 回 平成 25 年 12 月 26 日 マレーシア サバ沖とブルネイの大水深開発 マレーシアのサバ沖合大水深鉱区で発見された天然ガス田をフィードとする浮体式 LNG (FLNG) プロジェクトが 近く最終投資決定 (FID) に至る見 J 2013 年度第 23 回 平成 25 年 12 月 26 日 マレーシア サバ沖とブルネイの大水深開発 マレーシアのサバ沖合大水深鉱区で発見された天然ガス田をフィードとする浮体式 LNG (FLNG) プロジェクトが 近く最終投資決定 (FID) に至る見込みとなっており 順調に進めば 2016 年から LNG 生産を開始する ブルネイ沖合からマレーシア サバ沖合の大水深海域では すでにマレーシア側で大規模な油ガス田が発見されており

More information

見されたことは 同じく地中海であるアドリア海周辺地域における期待を呼び寄せることとなり アドリア海 周辺国が洋上探鉱に向けての動きを見せ始めている ( 出所 :JOGMEC 作成 ) 図 1 アドリア海周辺図 ( 出所 :Università degli Studi di Pavia Centro

見されたことは 同じく地中海であるアドリア海周辺地域における期待を呼び寄せることとなり アドリア海 周辺国が洋上探鉱に向けての動きを見せ始めている ( 出所 :JOGMEC 作成 ) 図 1 アドリア海周辺図 ( 出所 :Università degli Studi di Pavia Centro E&P 最新事情アドリア海 更新日 :2013/10/17 調査部 : 永井一聡 ( 各社ホームページ 各種報道 他 ) アドリア海周辺地域洋上 ( イオニア海含む ) では 20 世紀初め頃から イタリア クロアチアを中心として 主に北部浅海地域でのガス 石油探鉱と生産が行われてきた しかしながら 世界的に見ると これまでの活動において発見された石油 ガスの埋蔵の規模は大きくなく 実績からの評価という面ではそれほど有望とは見られていない

More information

Microsoft Word - 10 統計 参考.doc

Microsoft Word - 10 統計 参考.doc 参考 統計 主要輸入国の 1 日当たりの原油輸入量 原油の世界貿易マトリックス (140 ページ ) の中から輸入額が大きい日本 米国 中国等を選び 1 日あたりの原油輸入量を比較したのが表 - 1 である 貿易統計で使われている原油の数量単位は統一されていない 米国はバレル (Bbl) 日本はキロリットル (KL) の容積表示 EU 諸国やインドのメトリック トン (M. Ton) 中国や韓国のキログラム

More information

Nippon Oil Exploration Limited

Nippon Oil Exploration Limited 石油開発事業の現状と今後の展開について ( 事業説明会資料 ) 取締役常務執行役員中村誠一 2013 年 10 月 17 日 1 JX 日鉱日石開発の事業地域 世界 14 ヵ国で事業を展開 英国 ( 北海 ) カナタ カタール UAE 日本 ミャンマー タイ ヘ トナム マレーシア 米国 ( メキシコ湾 ) 探鉱資産開発 生産資産赤字 : コア事業国青字 : コア候補国 イント ネシアハ フ アニューキ

More information

三井海洋開発株式会社

三井海洋開発株式会社 200512 2006217 P. 1 . 200512 P. 3 P. 4 P. 8. P/L P. 13. B/S C/F P. 18. P. 22. 200612 P. 24 P. 2 . 200512 2005 A B2005~2006 FPSO/FSO C SBM D E P. 3 200512 KNOC Rong Doi FSO KNOC Korea National Oil Corporation

More information

原稿メモ

原稿メモ 90-^ 更新日 :2007/4/17 石油 天然ガス調査グループ : 坂本茂樹 カンボジア : 高まる産油国への期待 領海未解決地域の資源開発への課題 ( コンサルタント資料 ) カンボジア Block A における Chevron の掘削作業が進められている 2004~05 年にかけて既に原油発見があり 現在実施中の探鉱結果を待って 油田開発への移行が期待されている 原油生産が開始されると カンボジアは産油国の仲間入りを果たす

More information

Microsoft PowerPoint 猪原UAE配布資料.ppt

Microsoft PowerPoint 猪原UAE配布資料.ppt UAE: アブダビ ドバイの外資参加プロジェクトで新たな動き 2006/10/18 調査部猪原渉 1 要旨 湾岸主要産油国の一翼を担うUAEの外資導入方針に変化の兆し? アブダビ : サワーガスプロジェクトで同国初の入札による鉱区公開実施へ 同国で活動中の企業及び新規企業の計 15 社程度を対象に入札プロセスが進行中の模様 急増するエネルギー需要が背景 ドバイ :DPC(ConocoPhillips

More information

原稿メモ

原稿メモ 企業 : 国際石油 ガス企業に変貌へ -Kogas, KNOC の躍進 - 更新日 :2012/4/23 石油調査部 : 市原路子 'KNOC, Kogas ホームページ Energy Intelligent Group 他 ( 韓国勢は 2012 年も油 ガス田資産の取得を積極的に行う見通し 国営会社の KNOC や Kogas による海外での E&P 活動は先行する他の NOC を追随している

More information

ミャンマーにおける天然ガス生産減少と上流開発投資の誘致に関する課題

ミャンマーにおける天然ガス生産減少と上流開発投資の誘致に関する課題 ミャンマーにおける天然ガス生産減少と上流開発投資の誘致に関する課題 更新日 :2018/6/28 調査部 : 加藤望 (METI 報告書 Upstream 誌他 ) 要旨 : 本レポートでは ミャンマーのガス田の生産と開発に関わる最近の事例を二つ取り上げる 1. 最初は ミャンマーにおける天然ガスの生産が減少していることについて述べる 沖合の主力天然ガス田 4 ヵ所の内 3 ヵ所で生産量が予想よりも大きく減少している

More information

Microsoft PowerPoint _舩木_ブラジル.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint _舩木_ブラジル.ppt [互換モード] ブラジル Petrobrasに次ぐ石油会社へ急成長を遂げる新興企業 OGX 2010 年 6 月 17 日 調査部 舩木弥和子 1 OGX s Petróelo e Gás 2007 年 7 月 Eike Batista 氏所有のEBXの石油 ガス探鉱部門の子会社として設立 Eike Batista 氏 (53 歳 ) 2010 年のフォーブス世界長者番付 億万長者ランキング 8 位 ( 資産 270

More information

2007年12月10日 初稿

2007年12月10日 初稿 LNG 価格のこれまでの経緯と将来の展望 ( パート Ⅰ) 世界の3 大 LNG 市場世界の LNG 市場は アジア 太平洋 欧州 北米と大きく3つに区分することが出来る 世界の地域別 LNG 輸入割合は輸入量の多い地域を順に挙げると 1アジア 太平洋 64.0% 2 ヨーロッパ 27.2% 3 北米 8.3% 4 中南米 0.5% となる 図 1 は世界の地域別 LNG 輸入割合を示したものである

More information

原稿メモ

原稿メモ 更新日 :2008/05/08 調査部 : 坂本茂樹 パプアニューギニア : PNG LNG プロジェクト (ExxonMobil 主導 ) が進展 ( 関係企業 HP Platts Gas Matters) 2008 年 3~4 月にかけて ExxonMobil が主導する PNG LNG プロジェクト ( 液化能力 :630 万トン / 年 ) に進展があり 同プロジェクトは FEED 移行に向かって前進した

More information

Microsoft Word _out_l_br_ogx.doc

Microsoft Word _out_l_br_ogx.doc ブラジル : Petrobras に次ぐ石油会社へ急成長を遂げる新興企業 OGX (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas 他 ) 更新日 :2010/6/11 調査部 : 舩木弥和子 OGX s Petróelo e Gás は 2007 年 7 月に Eike Batista 氏が所有する EBX の石油

More information

モーリタニア・セネガル沖開発へメジャーズ参入

モーリタニア・セネガル沖開発へメジャーズ参入 モーリタニア セネガル沖開発へメジャーズ参入 更新日 :2017/6/26 調査部 : 古山恵理 MSGBC(Mauritania-Senegal-Gambia-Bissau-Conakry) 盆地では 2014 年以降中小の探鉱会社による探鉱が進み 南セネガル沖で原油が 北セネガル モーリタニア沖でガスが 発見された 大規模な資源量が想定される同地域にメジャーズが関心を示し 2016 年に BP

More information

最近の油価下落による欧州石油業界への影響と見通し

最近の油価下落による欧州石油業界への影響と見通し 最近の油価下落による 欧州石油業界への影響と見通し 2015 年 1 月 22 日 調査部 永井一聡 1 原油価格推移 (2009~2015) ト ル / ハ レル 130 120 110 100 90 80 70 60 50 40 30 1 23 4 5 6 7 8 9101 121 23 4 5 6 7 8 9101 121 23 4 5 6 7 8 9101 121 2 3 4 5 6 7 8

More information

P _トピックス_坂本.indd

P _トピックス_坂本.indd ベトナム : 活況を呈する石油ガス産業の新たな潮流 ベトナムの石油ガス上流産業は 複数の有望油ガス田開発事業を抱え また しばしば新規発見が伝えられるなど 活況を呈していベトナムの強みは 良好な試掘成功率に代表される探鉱活動の活発化 および政治 社会の安定 経済発展期待に裏付けされた良好な投資環境にあただし 探鉱開発の契約条件が厳しいこと およびガス事業が開始間もないために事業環境が未整備であることなどの難点を念頭に置く必要があ今後の石油生産見通しでは

More information

Microsoft PowerPoint 石田_東アフリカ探鉱_配布.ppt

Microsoft PowerPoint 石田_東アフリカ探鉱_配布.ppt フロンティア探鉱対象として注目される東アフリカ オフショア 2006 年 3 月 15 日石田聖 Ishida-hisashi@jogmec.go.jp 0 東アフリカの国々 エリトリアジブチエチオピアソマリアケニアタンザニアモザンビークマダガスカル 南アフリカ 1 要旨 これまでニッチ戦略を展開する中小石油企業が中心であった東アフリカ鉱区の取得にメジャーが乗り出してきた 深海技術を得意とする会社の鉱区取得が目立つ

More information

42

42 海外展開に関する特別調査 海外展開に関する特別調査 結果概要... 43 1. 県内企業の海外展開の内容... 44 2. 現在行っている海外展開の相手国 地域... 46 3. 海外展開にあたっての課題... 47 4. 海外展開後に新たに発生した課題... 49 5. 今後の新たな海外展開の関心の高い相手国 地域... 50 6. 今後の新たな海外展開の内容... 51 7. 調査要領... 52

More information

Contents

Contents TUFS 留学案内 2017 東京外国語大学 Tokyo University of Foreign Studies お問い合わせ先 183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1 東京外国語大学留学支援共同利用センター Tel 042-330-5113 2 0 1 7 年 3 月 30 日 発 行 tufspr2017033002 Study Abroad 2017 東京外国語大学 Tokyo

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 3 年 7 月 アジア大洋州局地域政策参事官室 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ

More information

(Received December 22, 2000; accepted March 12, 2001) Gas field development projects of Nippon Oil Exploration Nobuyuki Sakata Abstract: Nippon Oil Ex

(Received December 22, 2000; accepted March 12, 2001) Gas field development projects of Nippon Oil Exploration Nobuyuki Sakata Abstract: Nippon Oil Ex (Received December 22, 2000; accepted March 12, 2001) Gas field development projects of Nippon Oil Exploration Nobuyuki Sakata Abstract: Nippon Oil Exploration Ltd. (NOEX), a subsidiary of Nippon Mitsubishi

More information

Microsoft PowerPoint - 811_B04_londonAIM_miyamoto.ppt

Microsoft PowerPoint - 811_B04_londonAIM_miyamoto.ppt 金融危機が中小 E&P 企業に及ぼす影響 ( ロンドン AIM 市場上場会社の例 ) 2008 年 11 月 19 日調査部宮本善文 1 2 水域の減少 IOC にとって 資源ナショナリズム 3 水量の減少 IOC と NOC 両方にとって Easy oil の減少 油価下落 資金供給量減少 水域の減少 IOC にとって 資源ナショナリズム 4 発表の内容 油価下落と金融危機が中小 E&P 会社に与えた影響

More information

Microsoft PowerPoint - Itoh_IEEJ(150410)_rev

Microsoft PowerPoint - Itoh_IEEJ(150410)_rev 第 4 回エネルギー輸送ルートの多様化への対応に関する検討会 日本の LNG 原油輸入と 米国シェール革命の現況 2015 年 4 月 10 日於国土交通省 ( 中央合同庁舎 3 号館 ) 伊藤庄一 戦略研究ユニット国際情勢分析第 2 グループ マネージャー 研究主幹一般財団法人日本エネルギー経済研究所 日本の LNG 原油輸入状況 (2014 年 ) 1 LNG 原油 ( 出所 ) 日本貿易月表

More information

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43 目で見る ASEAN -ASEAN 経済統計基礎資料 - 1.ASEAN 概要 1 2.ASEAN 各国経済情勢 9 3. 我が国と ASEAN との関係 13 平成 29 年 8 月 アジア大洋州局地域政策課 1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム

More information

/ PSC; Production Sharing C

/ PSC; Production Sharing C 2004 2000 2004 3 5 189 2.2 2004 1 1998 1997 338 2002 100 1 1960 2 1968 3 2001 11 2004 3 2004 9 3 2006 2005 2006 5.5 1-1 1980 1981 15.8 1 2001 1 15 30 8 70 2 / PSC; Production Sharing Contact 3 1998 1999

More information

原稿メモ

原稿メモ スーダン : アジア国営石油企業の活躍で原油生産量倍増へ 更新日 :2006/12/22( 掲載後 加筆修正 ) 石油 天然ガス調査グループ : 竹原美佳 CNPC をはじめとするアジア国営石油企業の探鉱開発により スーダンの原油生産量は倍増する見込み アジア国営石油企業は油田開発のみならず パイプラインや製油所建設を手がけている スーダンの原油生産量は 2005 年の 38 万バレル / 日から

More information

Microsoft Word _out_l_co_heavy_oil.doc

Microsoft Word _out_l_co_heavy_oil.doc コロンビア : 外資導入政策の成功で生産量増加 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas Wood Mackenzie 他 ) 更新日 :2010/5/17 調査部 : 舩木弥和子 1. 原油生産量減退を食い止めるためにとられてきた外資導入政策が奏功し コロンビアの原油生産量が急激な増加を見せ始めた 2003~2007

More information

ロシア:サハリン3アヤシ鉱区での探鉱成果(短報)

ロシア:サハリン3アヤシ鉱区での探鉱成果(短報) 更新日 :2019/2/19 調査部 : 本村眞澄 公開可 ロシア : サハリン 3 アヤシ鉱区での探鉱成果 ( 短報 ) サハリン 3 のアヤシ鉱区で Gazprom Neft によって 2017 年に Neptune 油田 2018 年に Triton 油田が発見され その埋蔵量規模から同鉱区は非常に有望視されている Neptune 油田の C1+C2 石油埋蔵量は 4 億 1,580 万トン

More information

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477 2018 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,501,409 9.0 2,509,297 23.3 2,607,956 18.2 2,900,718 12.5 2,675,052 16.6 2,704,631 15.3 2,832,040 5.6 2,578,021 4.1 2,159,600-5.3 2,640,600 1.8 26,109,300 9.7

More information

ブラジル:IOC参入増加でプレソルトの探鉱・開発に変化の兆し

ブラジル:IOC参入増加でプレソルトの探鉱・開発に変化の兆し ブラジル :IOC 参入増加で プレソルトの探鉱 開発に変化の兆し 2018 年 1 月 25 日 調査部 舩木弥和子 1 本日の内容 別添カラー資料 5 あり 1.2017 年に実施された鉱区入札第 14 次ライセンスラウンド第 2 次 PS ラウンド第 3 次 PS ラウンド 2.IOC のブラジル沖合での探鉱 開発状況 ExxonMobil Statoil Shell 3.Petrobras

More information

P _トピックス坂本.indd

P _トピックス坂本.indd パプアニューギニア : 複数の LNG 事業案件が進展 1. ExxonMobil コンソーシアムの LNG 事業化検討 Santos と OilSearch は 2007 年 4 月 11 日 に ExxonMobil をオペレーターとする LNG のプレ FEED スタディーに参加する ことをそれぞれ発表した パートナーおよび費用負担比率 ExxonMobil( オペレーター ) 49% Santos

More information

特定関連会社 関連会社及び関連公益法人等の概要 ( 平成 21 年度 ) ( 単位 : 千円 ) 1. ケージーウィリアガール石油開発株式会社 ( 特定関連会社 ) 業務の概要 インドネシア パプア州陸上における石油等の探鉱 開発事業 1993 年 12 月 石油公団で探鉱出資対象案件として採択 機

特定関連会社 関連会社及び関連公益法人等の概要 ( 平成 21 年度 ) ( 単位 : 千円 ) 1. ケージーウィリアガール石油開発株式会社 ( 特定関連会社 ) 業務の概要 インドネシア パプア州陸上における石油等の探鉱 開発事業 1993 年 12 月 石油公団で探鉱出資対象案件として採択 機 特定関連会社 関連会社及び関連公益法人等の概要 ( 平成 21 年度 ) ( 単位 : 千円 ) 1. ケージーウィリアガール石油開発株式会社 ( 特定関連会社 ) インドネシア パプア州陸上における石油等の探鉱 開発事業 1993 年 12 月 で探鉱出資対象案件として採択 機構が承継 隣接するベラウ鉱区にまたがる大規模ガス田を発見 タングープロジェクト (LNG) として開発を進め 2009 年

More information

<4D F736F F F696E74202D A F95BD90AC E31308C8E8AFA5F8C888E5A90E096BE89EF81408DC58F4994C530362E70707

<4D F736F F F696E74202D A F95BD90AC E31308C8E8AFA5F8C888E5A90E096BE89EF81408DC58F4994C530362E70707 目次 1. 2015 年 10 月期連結業績 2. 2016 年 10 月期業績予想 3. 今後の展開 Copyright 2015 Kanamoto Co., Ltd. All Rights Reserved. 22 BULL55 Build UpaLegendaryL d Leading company plan for the 55th 現状把握と課題認識新長期ビジョン数値目標 Copyright

More information

Microsoft PowerPoint _大貫_欧州LNG.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint _大貫_欧州LNG.ppt [互換モード] 欧州ユーティリティー企業の LNG ビジネス動向 2012 年 12 月 13 日石油調査部大貫憲二 1 本日の流れ ( 目次 ) 1. 欧州における LNG 動向 2. (1)LNG 受入基地使用権の保有 (2) 上流権益の保有 (3) 売主としての活動 (4)LNG 再輸出 3. メジャー 上流事業者の欧州下流事業参画 4. インプリケーション 2 欧州における LNG 動向 - 欧州の LNG

More information

原稿メモ

原稿メモ 更新日 :2016/11/28 調査部 : 高木路子 消費国インドネシアへの転換 ( 各社の財務諸表及び各種報道等 ) 国内の石油 ガス生産が減退を迎えて久しいインドネシア 石油 ガス消費量は引き続き上昇基調を示し 2003 年に石油の純輸入国 複数のLNG 開発計画を有するものの 2020 年手前にもガスの純輸入国に転じる見通しである インドネシア政府は 国内油 ガス開発の促進だけでなく 輸入原油向けの製油所建設

More information

IEEJ: m m3 2.1 m3 0.4 m3 8.4 m3 1.2 m3 2.9 m3 7.4 m3 4.2 m3 0.3 m3 2.5 m3 1.6 m3 2.2 m3 6.6 m ,727 m3 9,477 m3 2 7,204 m3

IEEJ: m m3 2.1 m3 0.4 m3 8.4 m3 1.2 m3 2.9 m3 7.4 m3 4.2 m3 0.3 m3 2.5 m3 1.6 m3 2.2 m3 6.6 m ,727 m3 9,477 m3 2 7,204 m3 IEEJ:2004 8 90 1990 3 EOR 1 BP 2002 25 1.7 R/P 14.8 2 10 3 140 1999 4205.6 EOR 5 1 IEEJ:2004 8 6 7 40.6 m3 8 0.9 m3 2.1 m3 0.4 m3 8.4 m3 1.2 m3 2.9 m3 7.4 m3 4.2 m3 0.3 m3 2.5 m3 1.6 m3 2.2 m3 6.6 m3 9

More information

ガスビジネス研究会 研究資料 2005年7月上旬版(サンプル)

ガスビジネス研究会 研究資料 2005年7月上旬版(サンプル) Sample Mizuho-IR Business Forum on International Natural Gas & Hydrogen Energy 2005 7 2005 7 BP BP 2005 LNG LNG CNG MOU Nabucco Gorgon LNG BHP LNG FERC LNG KeySpan LNG LNG Liquefied Natural Gas Ltd. LNG

More information

Microsoft Word _out_h_NO_Carbon Capture Storage Snohvit Sargas.doc

Microsoft Word _out_h_NO_Carbon Capture Storage Snohvit Sargas.doc 更新日 :2008/5/19 ノルウェー : 二酸化炭素の分離 回収 貯留 (CCS) の現状 調査部宮本善文 1. ノルウェーの石油会社 StatoilHydro は 二酸化炭素 (CO2) を帯水層に貯留する技術を確立しつつある 1ノルウェー領北海 Slipner ガス田において 1996 年から実施されている二酸化炭素の分離 回収 貯留 (CCS: Carbon Dioxide Capture

More information

Microsoft PowerPoint 伊原_HSE.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint 伊原_HSE.ppt [互換モード] HSE: 石油生産現場におけるゼロフレア及び省エネ化 2010 0 年 4 月 22 日 JOGMEC 調査部伊原賢 1 はじめに 石油生産現場における CO2 濃度の削減策として ゼロフレア と 生産操業の省エネ化 省エネの推進やエネルギーシステムの高効率化 天然ガスなどの低炭素エネルギー源へのシフト 原子力や風力 太陽光などの再生可能エネルギー 森林の CO2 吸収といった技術的方策と 炭素 /

More information

政治的混乱や領海紛争がガイアナ沖合の探鉱・開発を阻害する恐れ

政治的混乱や領海紛争がガイアナ沖合の探鉱・開発を阻害する恐れ 政治的混乱や領海紛争がガイアナ沖合の探鉱 開発を阻害する恐れ 更新日 :2019/1/17 調査部 : 舩木弥和子 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas Business Monitor International 他 ) 〇 ExxonMobil は ガイアナ沖合 Stabroek 鉱区で 2015

More information

JNTO

JNTO 2017 年国籍別 / 目的別訪日外客数 ( 確定値 ) 総数 28,691,073 19.3 25,441,593 20.9 1,782,677 4.7 1,466,803 13.9 アジア 24,716,396 21.0 22,303,442 22.2 1,182,059 6.1 1,230,895 16.0 韓国 7,140,438 40.3 6,593,328 43.5 366,290 9.6

More information

更新日 :2013/9/3 探鉱進展が期待されるウルグアイ パラグアイ 調査部 : 舩木弥和子 年に Chevron が掘削を行って以来停滞していたウルグアイ沖合での探鉱が 2008 年の第 1 次入札 2011 年の第 2 次入札以後活発に行われつつある ウルグアイ政府は沖合について

更新日 :2013/9/3 探鉱進展が期待されるウルグアイ パラグアイ 調査部 : 舩木弥和子 年に Chevron が掘削を行って以来停滞していたウルグアイ沖合での探鉱が 2008 年の第 1 次入札 2011 年の第 2 次入札以後活発に行われつつある ウルグアイ政府は沖合について 更新日 :2013/9/3 探鉱進展が期待されるウルグアイ パラグアイ 調査部 : 舩木弥和子 1.1976 年に Chevron が掘削を行って以来停滞していたウルグアイ沖合での探鉱が 2008 年の第 1 次入札 2011 年の第 2 次入札以後活発に行われつつある ウルグアイ政府は沖合については今後も入札により鉱区付与を行っていく方針で 2014 下半期から 2015 年にかけて第 3 次入札を実施する計画だ

More information

順調な拡大続くミャンマー携帯電話市場

順調な拡大続くミャンマー携帯電話市場 東南アジア経済 2016 年 11 月 7 日全 6 頁 順調な拡大続くミャンマー携帯電話市場 2015 年普及率は 77% まで上昇 DMS( ヤンゴン駐在 ) 佐藤清一郎 [ 要約 ] 国際電気通信連合 (ITU) によれば 2015 年 ミャンマーの携帯電話契約者数は 4,153 万人となり 普及率は 77% となった 2014 年 普及率の大幅な上昇が見られたミャンマーの携帯電話市場は 引き続き順調な拡大を続けている

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation アジアの石炭火力発電からの排出増大に起因する疾病の問題 国際シンポジウム 気候変動とエネルギー : 石炭火力発電の問題に迫る 2015 年 5 月 29 日 シャノン コプリッツ 1 ダニエル ヤコブ 1 ラウリ ミリビルタ 2 メリッサ サルプリツィオ 1 1 ハーバード大学 2 グリーンピース インターナショナル 石炭火力発電からの排出は人間の健康に有害 微細粒子状物質 (PM 2.5 ) 二酸化硫黄

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション シェールを中心とした 米国の石油 天然ガス事情 2018 年 11 月 22 日 ヒューストン事務所 松澤進一 報告内容 1 1. 世界一の産油国 米国 2. 原油生産の地域性とPermianが抱える原油パイプライン問題 3. 天然ガス生産の地域性 4. 日本企業動向 ( シェール上流事業 LNG 事業 ) 5.LNG 輸送ルート ( パナマ運河とメキシコ太平洋岸 LNGプロジェクト ) 6. メキシコ湾の動向

More information

韓国:政権交代とエネルギー政策 ~需給、国営石油企業の対外投資~

韓国:政権交代とエネルギー政策 ~需給、国営石油企業の対外投資~ 韓国 : 政権交代とエネルギー政策 ~ 需給 国営石油企業の対外投資 ~ 更新日 :2017/5/30 調査部 : 竹原美佳 近年 韓国のエネルギー政策は大統領が変わる毎に大きく変動してきた 2017 年 5 月に就任したムンジェイン大統領は環境問題 ( 大気汚染改善 ) を重視しており 2029 年までの中長期電力需給計画 ( 石炭火力増設 ) が見直され ガスへのシフトが進み LNG の輸入が増加する可能性がある

More information

Republic of Indonesia 2 1, ,992,570 km 2 (45% ) (14%) (7.5%) (7.5%) (26%) (88%) (6%) (3%) (2%) (2%) Megawati Sukarnoputri GDP

Republic of Indonesia 2 1, ,992,570 km 2 (45% ) (14%) (7.5%) (7.5%) (26%) (88%) (6%) (3%) (2%) (2%) Megawati Sukarnoputri GDP Republic of Indonesia 2 1,480 2001 1,992,570 km 2 (45% ) (14%) (7.5%) (7.5%) (26%) (88%) (6%) (3%) (2%) (2%) Megawati Sukarnoputri 2001 7 GDP 2094 2000 1 GDP 995 2000 1 GDP 3.3% 2001 2 1 GDP GDP GDP 1998

More information

<4D F736F F F696E74202D B837E814095F18D908E9197BF>

<4D F736F F F696E74202D B837E814095F18D908E9197BF> 目次 目的 EPA を結ぶと貿易量は増えるか 水産物での検証 まとめ 2 TPP 環太平洋経済連携協定 (TRANS-PACIFIC PARTNERSHIP) 環太平洋の各国で設定していた 関税をなくして もっと自由に貿易し 経済発展を促す目的 共通する貿易ルールを作成しよう 自国の産業を守るために政府が規制を 設けていたり 大きな関税を設定したりす るなどして企業の活動に一定の制限をか けているから

More information

スライド 1

スライド 1 2017 年 9 月 12 日海洋技術フォーラムパネルディスカッション 海洋安全保障 - 海洋権益確保 - 新しい海洋産業の創出と振興 ~ 世界のエネルギー 資源等市場に参入するための道 ~ Photo from Gazprom Neft PJSC 尾上陽一日本海洋掘削株式会社常務執行役員日本マントル クエスト社代表取締役社長 0 今日のはなし 様々な提言 意見の紹介 海洋での仕事 資源開発とは JDCの紹介

More information

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc)

(Microsoft Word \224N\203\215\203V\203A\213\311\223\214\223\212\216\221.doc) 2004 年のロシアロシア極東極東の外国投資 2005 年 10 月 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 海外調査部 はじめに ジェトロでは ロシア科学アカデミー極東支部経済研究所 ( ハバロフスク経済研究所 ) の協力を得て 情報収集 調査活動を行なっているが 本レポートは 2004 年のロシア極東地域の経済情勢について同研究所に整理並びに分析を委託 とりまとめたものである 本レポートが関係各位の参考となれば幸いである

More information

東地中海ガス田の開発動向と石油会社の動き 更新日 :2013/07/26 調査部 : 永井一聡 ( 各社ホームページ 各種報道 他 ) 東地中海地域では イスラエル沖合で 2009 年に Tamar ガス田 (10Tcf) 2010 年に Leviathan ガス田 (18.9TcF) キプロス沖合

東地中海ガス田の開発動向と石油会社の動き 更新日 :2013/07/26 調査部 : 永井一聡 ( 各社ホームページ 各種報道 他 ) 東地中海地域では イスラエル沖合で 2009 年に Tamar ガス田 (10Tcf) 2010 年に Leviathan ガス田 (18.9TcF) キプロス沖合 東地中海ガス田の開発動向と石油会社の動き 更新日 :2013/07/26 調査部 : 永井一聡 ( 各社ホームページ 各種報道 他 ) 東地中海地域では イスラエル沖合で 2009 年に Tamar ガス田 (10Tcf) 2010 年に Leviathan ガス田 (18.9TcF) キプロス沖合では 2011 年に Aphrodite ガス田 (7Tcf) と 近年相次いで大規模なガス田が発見されている

More information

untitled

untitled JICA JICA FTAEPA 3 ODAJICA 1960 50 1982 1989 1995 1997 19982001 JETRO 2001 20032006 JETRO 20072009 2009 JICA? A BASEAN ASEAN ASEAN D ABASEAN CD?? GDP20203 20304? GDPGDPIMFWorld Economic Outlook Database

More information

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ

Ⅰ. 世界海運とわが国海運の輸送活動 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガ 1. 主要資源の対外依存度 わが国は エネルギー資源のほぼ全量を海外に依存し 衣食住の面で欠くことのでき ない多くの資源を輸入に頼っている わが国海運は こうした海外からの貿易物質の安定輸送に大きな役割を果たしている 石 炭 100% 原 油 99.6% 天然ガス 97.2% 鉄 鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 92% 豆 小 88% 麦 木材 72% 注 ) 食料需給表

More information

27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM 24 GM 16 GM 24 20 20 20 10 17

27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM 24 GM 16 GM 24 20 20 20 10 17 1. 3 2. 5 1 1,000 GDP 13 OECD 13 1965 1994 NAFTA 2011 2005 EPA 2 6 2012 12 PAN PRI 3. 3.39% 288 26 27 2013 6 7 240 5 24.9 GM 3 20 2013 8 40 2014 5 20 2014 OEM 1 2 3 2012 10 545 5 30 70 30 8 40 16 GM GM

More information

TCFD TCFD TCFD 1 TCFD CSR CEO 1 CSR AI/IoT P07 27

TCFD TCFD TCFD 1 TCFD CSR CEO 1 CSR AI/IoT P07 27 2015 FSBTCFD Climate Action+100 Task Force on Climate-related Financial Disclosures TCFD 2017 6 TCFD TCFD SDGs2 TCFDTCFD COLUMN TCFD2017 6 TCFD 2 TCFD https://www.fsb-tcfd.org/ 26 TCFD TCFD TCFD 1 TCFD

More information

untitled

untitled ANNUAL REPORT 28 28 3 28 3 1. 1, 35.4% 2. 11.7% 8.1% 3. 17.9% 29.3% 4. Contents 2 4 6 1 12 14 7 1 16 1 18 2 28 3 2 21 22 23 & 24 CSR 26 28 29 57 58 59 Annual Report 28 1 2728 3 28 27 28 336,864 31,88 $

More information

The Economic Growth and Integration of Asian Economies and Their Impact on the China and Asia Business of Japanese Corporations Seiichi MASUYAMA 1992 R 2010 1980 193 2015 10 1991 1956 69 71 90 78 2008

More information

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を

仮訳 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国を 日本と ASEAN 各国との二国間金融協力について 2013 年 5 月 3 日 ( 於 : インド デリー ) 日本は ASEAN+3 財務大臣 中央銀行総裁プロセスの下 チェンマイ イニシアティブやアジア債券市場育成イニシアティブ等の地域金融協力を推進してきました また 日本は中国や韓国をはじめとするアジア各国との積極的な政策対話や二国間金融協力を継続的に実施してきました こうした対話の枠組みや二国間金融協力をアジア域内の他の重点国との間にも広げるため

More information

ベネズエラ:最近の探鉱・開発状況

ベネズエラ:最近の探鉱・開発状況 ベネズエラ : 最近の探鉱 開発状況 更新日 :2013/11/15 調査部 : 舩木弥和子 (Platts Oilgram News International Oil Daily Business News Americas Business Monitor International 他 ) 1. 2012 年 9 月以降 オリノコベルトの Junin-2 鉱区 Junin-6 鉱区 Carabobo

More information

原稿メモ

原稿メモ 更新日 :2008/8/15 調査部 : 古幡哲也 トルコ : 国営石油会社 TPAO の活動状況について (TPAO ホームページ セミナー発表資料等 ) トルコ国営石油会社の TPAO は 国内でかなりの探鉱 開発に取り組んでいるほか アゼルバイジャンやカザフスタンなど海外でも生産資産 探鉱プロジェクトを抱える上流専業会社である TPAO の生産量は伸びているが 急増するトルコの石油 ガス需要を十分に満たしているわけではない

More information

(1) 調査目的と背景 イエメンにおける確認埋蔵量は原油 40 億 bbl 天然ガス 17 兆 ft 3 である 2001 年における原油の日産は 43 万 8,502 bbl であったが 2007 年は 31 万 9,637 bbl となり 近年は生産量の減退が著しい 天然ガスは石油回収率向上のた

(1) 調査目的と背景 イエメンにおける確認埋蔵量は原油 40 億 bbl 天然ガス 17 兆 ft 3 である 2001 年における原油の日産は 43 万 8,502 bbl であったが 2007 年は 31 万 9,637 bbl となり 近年は生産量の減退が著しい 天然ガスは石油回収率向上のた 禁転載 平成 20 年度石油資源開発等支援事業 イエメン イエメン東部 石油 天然ガス未探鉱地域における探鉱の促進と協力 調査報告書 平成 21 年 1 月 経済産業省 委託先 : 独立行政法人日本貿易振興機構 株式会社地球科学総合研究所 (1) 調査目的と背景 イエメンにおける確認埋蔵量は原油 40 億 bbl 天然ガス 17 兆 ft 3 である 2001 年における原油の日産は 43 万 8,502

More information

Microsoft Word _out_l_ve_orinoco.doc

Microsoft Word _out_l_ve_orinoco.doc 更新日 :2010/1/18 調査部 : 舩木弥和子 ベネズエラ :Carabobo 入札を前にロシア ベラルーシ等とオリノコベルト開発で合意 (International Oil Daily Platts Oilgram News Business News Americas 他 ) ベネズエラでは 2010 年 1 月 28 日にオリノコベルト Carabobo 鉱区の入札が予定されている これを前にして

More information

untitled

untitled 要約 平成 14 年度石油 天然ガス資源開発等支援 およびエネルギー使用合理化調査 イラン ~ クウェートガスパイプライン事業化調査 報告書 住友商事株式会社 現在イランでは豊富な埋蔵量を誇る天然ガスの有効利用が課題であり 天然ガスの開発を進めると共に その需要拡大を目的として LNG,DME,GTL 等による天然ガス利用プロジェクトを推進している この状況下 イランは斯かるプロジェクトへの海外企業の積極的な投資を推進している

More information

ITI-stat91

ITI-stat91 国際収支マニュアル第 6 版について IMF は各国の国際収支の作成基準の第 6 版 (2008 年 12 月発表 ) を推奨し IMF 発行の資料 Balance of Payment Statistics は第 6 版基準のデータを掲載している アジア通貨危機等の経験をふまえ残高を重視しているのが 第 6 版の特徴である 第 5 版と比べ主な変更点は次のとおり 1) 国際収支の補助扱いであった対外資産負債残高

More information

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63>

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63> 日本機械輸出組合平成 26 年 6 月 25 日 日本機械輸出組合は わが国主要プラント エンジニアリング輸出企業に対し 海外成約アンケート調査を実施し この度本調査の概要を取りまとめましたので公表致します 213 年度海外プラント エンジニアリング (PE) 成約実績調査 ~ 中東 中国向けが大きく落ち込み 昨年度実績に届かず 海外調達比率は過去最高 ~ 1.213 年度海外 PE 成約実績概況について

More information

参考:労働統計機関一覧|データブック国際労働比較2018|JILPT

参考:労働統計機関一覧|データブック国際労働比較2018|JILPT 労働統計機関一覧 ( 注 ) 掲載機関の都合によりURLが変更される場合がある 最新の各国労働統計機関のリンク集については, 労働政策研究 研修機構ウェブサイト (http://www.jil.go.jp/foreign/ link/) を参照されたい ------------------------- 国際機関等 ------------------------ 国際労働機関 (ILO) International

More information

Microsoft PowerPoint 坂本 豪州QCLNGのFID.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint 坂本 豪州QCLNGのFID.ppt [互換モード] 豪州 : Queensland Curtis LNG 投資決定 LNG 新規供給形態の行方 2010 年 11 月 18 日 石油企画調査部 坂本茂樹 1 本日の項目 2010 年 10 月 BG は QCLNG 最終投資決定発表 Santos の GLNG も投資決定の可能性 新規供給形態としての課題 : 技術 コマーシャル 東アジア LNG 市場 : 低カロリー LNGへの対処 CBM-LNG

More information

米国における石油企業の開発動向

米国における石油企業の開発動向 米国における石油企業の開発動向 2018 年 6 月 21 日 調査部 古藤太平 1 免責事項 本資料は石油天然ガス 金属鉱物資源機構 ( 以下 機構 ) が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが 機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません また 本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり 何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません

More information

Microsoft Word -

Microsoft Word - 広域アセアン天然ガスパイプライン網構想 その概要 課題 メリットの検証 長谷川 * 徹 1990 年代始め, 東南アジア諸国連合 ( アセアン ) 国間で広域天然ガスパイプラインの建設構想が打ち出された この構想は 広域アセアン天然ガスパイプライン網 (TAGP) と呼ばれ, アセアン各国がサミット等の場で公式に推進を掲げるプロジェクトの一つになっている 本構想は1998 年に発生したアジア経済危機によって一時遅延するとの見方もあった

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主 世界のエアコン需要推定 2017 年 4 月 地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主要な国ごとに まとめました * ここでのエアコンは 住宅

More information

シェール開発で石油・ガス輸出国に返り咲くアルゼンチン沖合鉱区入札も活況を呈す

シェール開発で石油・ガス輸出国に返り咲くアルゼンチン沖合鉱区入札も活況を呈す シェール開発で石油 ガス輸出国に 返り咲くアルゼンチン 沖合鉱区入札も活況を呈す 2019 年 5 月 16 日独立行政法人石油天然ガス 金属鉱物資源機構調査部舩木弥和子 免責事項 本資料は石油天然ガス 金属鉱物資源機構 ( 以下 機構 ) が信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが 機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません また 本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり

More information

< 顧客配布資料 > ベトナムレポート 作成 :2014 年 7 月 7 日 ( 月 ) ベトナム Weekly レポート お問い合わせ フリータ イアル : ホームヘ ーシ アト レス : ベトナム最大の国営企業 ペトロベト

< 顧客配布資料 > ベトナムレポート 作成 :2014 年 7 月 7 日 ( 月 ) ベトナム Weekly レポート お問い合わせ フリータ イアル : ホームヘ ーシ アト レス :  ベトナム最大の国営企業 ペトロベト ベトナム最大の国営企業 ペトロベトナム グループ (PVN) の概要 グループの民営化 再編計画と上場子会社の評価 ペトロベトナム グループ (PVN) は 売上と利益面からみて ベトナム国内で事業を行う企業のなかで 最大の収益を生み出している企業です PVN の 2012 年 12 月期決算の売上は前年比 11.7% 増の 362 兆 8791 億ドン 売上総利益は同 14.4% 増の 71 兆

More information

<4D F736F F F696E74202D F365F92548DB882C98AEE82C382AD8E918CB997CA82CC908492E82E >

<4D F736F F F696E74202D F365F92548DB882C98AEE82C382AD8E918CB997CA82CC908492E82E > 2018 年 10 月 23 日第 6 回 (14:15-15:45) 探査に基づく資源量の推定 可採資源量 埋蔵量 回収率 ミニ演習 1 資源量 資源量 (resources) ある地域内に理論的に存在する資源の極限量あるいは将来の探鉱によって付加されると考えられる量 原始資源量 非可採量を含む全量 究極資源量 可採 既発見 + 未発見 未発見資源量 可採 未発見 石油天然ガス 鉱物資源機構用語辞典

More information

摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014) 較検討するのも興味深いことであるが ここではあくまでも 2011 年のデータの提示のみに終始し 分析 検討は改めて順次おこなってみたい 後者の目的にかかわる国際観光輸出 輸入 収支については 前掲の 国際観光論 において 2000 年から 2008

摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014) 較検討するのも興味深いことであるが ここではあくまでも 2011 年のデータの提示のみに終始し 分析 検討は改めて順次おこなってみたい 後者の目的にかかわる国際観光輸出 輸入 収支については 前掲の 国際観光論 において 2000 年から 2008 摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014),77-103ページ 2011 年における国際観光のデータ 資料紹介 2011 年における国際観光のデータ 浅羽良昌 International Tourism in 2011 Yoshimasa Asaba 1 はじめに 国際連合の専門機関である世界観光機関 (UNWTO) は 国際観光客到着数 出国観光客数 国際観光輸出 ( 収入 ) そして国際観光輸入

More information

2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan

2017年第3四半期 スマートフォンのグローバル販売動向 - GfK Japan Press release 2017 年第 3 四半期スマートフォンのグローバル販売動向 2017 年 10 月 24 日 お問い合わせ GfK ジャパン 広報グループ TEL 03-5350-4623 info.jp@gfk.com www.gfk.com/jp 概要 平均価格は 四半期で過去最高の上昇 中南米 中央 東ヨーロッパがグローバルの市場成長をけん引 2017 年第 3 半期 (7-9

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 2016 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2015 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2010 年から 2015 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました * ここでのエアコンは 住宅 ビル等に用いられるエアコンの合計で

More information

Microsoft Word - 世界のエアコン2014 (Word)

Microsoft Word - 世界のエアコン2014 (Word) 世界のエアコン需要推定 2014 年 4 月 地域世界のエアコン需要の推定について 2014 年 4 月 一般社団法人日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 2013 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2008 年から 2013 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました

More information

豪州LNGプロジェクトの動向と日本への影響

豪州LNGプロジェクトの動向と日本への影響 要約 * オーストラリアの LNG プロジェクト動向と日本への影響 戦略 産業ユニット電力 ガス事業グループ研究員鈴木幸祐 ( 現 静岡ガス株式会社 ) 1. はじめに 1 2. 日豪関係の現状 (1) 政治 経済関係 図表 1 オーストラリア貿易相手国 ( 上位 10 カ国 ) < 輸出 > < 輸入 > ( 単位 :100 万豪ドル,%) 順位 国名 金額 シェア 順位 国名 金額 シェア 輸出総額

More information

P _トピックス_佐藤.indd

P _トピックス_佐藤.indd リビア : リビア EPSA-IV の第 3 次探鉱鉱区入札 ( ライセンス ラウンド ) 結果発表 1 リビア国営石油会社 (NOC) による EPSA-IV( 新石油法 : 第 4 次探鉱生産分与契約 ) の第 3 次探鉱鉱区入札が 2006 年 12 月 20 日にトリポリで実施された 2 同入札では 14 エリア 41 ブロックが公開され 10 エリアに 15 カ国 23 社からの応札があり

More information

新規LNGプロジェクトの進捗と見通し(豪州、北米、他)

新規LNGプロジェクトの進捗と見通し(豪州、北米、他) 新規 LNG プロジェクトの進捗と見通し ( 豪州 北米 他 ) 2015 年 6 月 18 日調査部永井一聡 1 世界の LNG 需要見通し 高需要ケース 低需要ケース 出所 : IEA Natural Gas Information, 資源エネルギー庁委託調査 アジア 太平洋市場の天然ガス需給動向調査報告書 (2014 年 3 月 ) を基に JOGMEC 作成 2 世界の LNG 生産能力推移と見通し

More information

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20 世界のエアコン需要推定 2018 年 4 月 地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 2017 年までの過去 6 ヵ年について主要な国ごとにまとめました

More information

70-2 内藤

70-2 内藤 142 70 2 17 3 JOURNAL OF THE JAPANESE ASSOCIATION FOR PETROLEUM TECHNOLOGY VOL. 70, NO. 2 March, 2005 ACG * ** Received January 7, 2005 ; accepted January 12, 2005 Present and Future Perspectives of the

More information

三菱日立パワーシステムズのグループ会社について

三菱日立パワーシステムズのグループ会社について 2014 年 1 月 28 日 三菱重工業株式会社 株式会社日立製作所 三菱日立パワーシステムズのグループ会社について 国内 9 社 海外 49 社 計 58 社のグループが発足 三菱重工業株式会社と株式会社日立製作所が設立する火力発電システム事業会社である三菱日立パワーシステムズ株式会社は 2014 年 2 月 1 日の発足に伴い 国内 9 社 海外 49 社 計 58 社からなる三菱日立パワーシステムズグループを発足させます

More information

2017年12月期 第3四半期 JTI業績報告資料

2017年12月期 第3四半期 JTI業績報告資料 Japan Tobacco International (JTI) 2017 年 12 月期第 3 四半期業績報告資料 2017 年 11 月 1 日日本たばこ産業株式会社 JTI 年度目標達成に向け順調に利益成長 前年同期比 7-9 月 1-9 月増減率 ( 億本 百万ドル ) 2017 2016 2017 2016 総販売数量 1 GFB 販売数量 1 自社たばこ製品売上収益 2 為替一定ベース自社たばこ製品売上収益

More information

EPSA4_R2_ロンドン詳細情報.indd

EPSA4_R2_ロンドン詳細情報.indd < 更新日 : 2005/5/25 > ロンドン事務所 : 長崎康彦石油 天然ガス調査グループ : 石田聖 リビア : EPSA Ⅳ 第 2 次入札の詳細が明らかに 1. 第 2 次入札の説明会が トリポリおよびロンドンで開催され 詳細が明らかとなった 2. 入札ブロックは 26 鉱区 ( 総面積 : 101,672km 2 ) で 各鉱区面積は第 1 次入札に比べ半減した 新たにクフラ盆地の鉱区が入札にふされる

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 三井海洋開発株式会社 27 年 12 月期決算説明会 28 年 2 月 22 日 目次 I. 27 年 12 月期決算ハイライト......................................... 3 II. マーケットレビュー 今後の見通し................................... 12 III. 27 年 12 月期決算概要 28 年 12 月期業績の見通し....................

More information

出力-トンボなし.indd

出力-トンボなし.indd 石 100% 炭 原 99.6% 油 天然ガス 96.4% 鉄鉱石 100.0% 羊 毛 100.0% 綿 花 100.0% 大 94% 豆 小 86% 麦 木材 76.0% 注 ) 食料需給表 木材需給表 2008 年版 エネルギー白書 鉄鋼統計要覧 2010 年版による 2008 年の数値 1 貿易全体に占める海上貿易の割合 (%)µ 輸出 86.7% 82.0% 75.3% 63.3% 69.5%

More information

JXH_AR15_4C_0909.indd

JXH_AR15_4C_0909.indd Steady Progress 2015 2015 3 Page 2 2... 4... Page 9 10... 12... 2015 14... 2 16... 5 18... (2020 19... 19... 25... 30... 2 http://www.hd.jx-group.co.jp/ir/ Annual Report 2015 Page 35 Page 51 36... 38...

More information

原稿メモ

原稿メモ < 更新日 :2006/8/25> < 石油 天然ガス調査グループ : 猪原渉 > サウジアラビア : 新技術による重質油回収の動き (WSJ IOD 等 ) Chevron が実施した分割地帯陸上 Wafra 油田での水蒸気圧入法による重質油回収初期試験で 良好な結果が得られたとの報道 Chevron は 北米等で水蒸気圧入法の実績が数多くあり 地質構造の異なる湾岸地域に初めて同法を導入した 本技術の適用により

More information

P _アナリシス正田.indd

P _アナリシス正田.indd JOGMEC ジャカルタ事務所長 jogmec1@cbn.net.id 正田伸次 特集 : 深海へ向かう世界の石油 天然ガス開発事業動き出したインドネシア マレーシアの大水深石油 ガス開発 1. はじめに における探鉱 開発と EOR(Enhanced Oil Recovery: 増進採油法 ) による生産量維持という2つの局面で活動機会が活発化しつつあると認識されている そこで本稿では 油 ガス田の老朽化が激しく生産量が急激に低下しつつ

More information