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1 < 更新日 :2004/10/7> < 石油 天然ガス調査グループ : 野神隆之 > 原油市場 : 供給途絶懸念要因続出で原油価格が 1 バレル当たり 50 ドルを突破 (IEA Oil Market Report 米国 DOE/EIA 他 ) 1 OPEC は 9 月 15 日の総会で日量 100 万バレルの原油生産枠引き上げを決定 しかし市場はこれを殆ど材料とせず 2 一方で ナイジェリアでの政情不安 ハリケーン アイバン の米国メキシコ湾来襲による原油供給の減少とそれに伴う冬場の需要期に向けた暖房油在庫積増不足に係る不安も根強く存在し これが 10 月初めに原油価格が史上最高値を更新する要因となったと考えられる 3 米国メキシコ湾の原油生産は依然としてその一部が停止したままであり 回復が遅れた場合には 一時的に原油在庫及び暖房油在庫の積み増しに影響を来たす恐れがあることから 今後も原油価格が上昇する場面があることも考えられる 原油価格は 9 月中旬以降上昇基調を強め 10 月 6 日には NYMEX の時間内取引で 1 バレル当たり ドル (WTI) の史上最高値を記録した ( 終値ベースの原油価格は図 1 参照 ) 本稿では 9 月中旬以 降の OPEC と原油価格の動き その背景にある供給途絶懸念の増幅について纏めることとしたい US$/bbl 図 1 原油価格の推移 (2003~4) WTI Brent Dubai 1. OPEC 総会が日量 100 万バレルの原油生産枠引き上げで合意 しかし市場への影響は限定的 OPEC 加盟国は 9 月 15 日 ウィーンで総会を開催し 現行の日量 2,600 万バレルを 11 月 1 日より 100 万バレル引き上げ 日量 2,700 万バレルとすることで合意した ( 表 1 参照 ) イラク及びサウジ等中東での テロ活動に起因する石油供給途絶懸念や投機筋の先物市場への参入 OPEC の余剰生産能力の減少 -1-

2 を背景として 原油価格が 9 月の時点でも 1 バレル当たり 40 ドルを超えたまま高止った状況である一方 足元の需給は必ずしも逼迫しておらず (IEA はオイル マーケット レポート 9 月号において 石油は市場 に十分供給されている との見解を明らかにしている ) OPEC としても原油生産枠を引き上げることで市 場に心理的な緩和感が醸成され価格が急落することを恐れる反面 原油生産枠を不変とすることは OPEC は現状の高水準の原油価格に満足している というシグナルを市場に対して発してしまい 消費 国から批判を浴びる可能性もあるということをも恐れるという 一種のジレンマの中で行われた総会であ ったが 1 バレル当たり 40 ドルの原油価格は十分に低いとはいえない と原油価格引き下げへの姿勢 表明の必要性に係る認識を示したサウジアラビアを含む中東湾岸諸国を中心とした加盟国が原油生産 枠の引き上げを支持する一方で 当初は原油生産枠引き上げに難色を示していたリビアやベネズエラも 最終的には提案には反対しないという姿勢となり 今回の決定に至ったとみられる 表 1 OPEC10 加盟国原油生産量 ( 千 b/d) 2004 年 8 月 1 日 からの生産枠 2004 年 8 月生産量 生産枠超過量 2004 年 11 月 1 日からの生産枠 生産枠の増減 (11 月 -8 月 ) アルジェリア 830 1, インドネシア 1, , イラン 3,817 3, , クウェート 2,087 2, , リビア 1,392 1, , ナイジェリア 2,142 2, , カタール サウジアラビア 8,450 9,500 1,050 8, UAE 2,269 2, , ベネズエラ 2,992 2, , 合計 26,000 27,530 1,540 27,000 1,000 出所 :OPEC IEA ただ OPEC10 加盟国の実際の原油生産量は 8 月の時点で既に原油生産枠を日量 150 万バレル以 上上回っており 市場では今回の原油生産枠の引き上げは実際の原油生産量に生産枠を近づける作 業に他ならず 従って原油価格への影響は限定的であるとの見方が強かった 実際 9 月 15 日のニューヨーク原油先物相場は ハリケーン アイバン (Ivan) の米国メキシコ湾接近に 伴い ルイジアナにある沖合石油積み下ろし施設 (LOOP:Louisiana Offshore Oil Port 大型タンカー (VLCC) から石油の荷下ろしができる米国唯一の施設 ) が閉鎖されたことに加え メキシコ湾での石油生 産の停止 及び 9 月 10 日の週における米国原油在庫が 710 万バレルの大幅減少となった ( これについ ては この週において複数のハリケーン到来により原油輸送に遅延が生じ それが米国への原油輸入を 減少 ( 日量約 80 万バレル ) させ ひいては米国原油在庫の減少に繋がったとの見方がある ) との米国エ ネルギー省 (DOE) の発表を反映し WTI は一時 1 バレル当たり ドルまで上昇した後 DOE による -2-

3 ハリケーン アイバン の石油供給へ及ぼす影響は短期的なものとなるであろう との発表を受けて反落 終値は前日比 1 バレル当たり 74 セント安の ドルとなり OPEC 総会での決定の原油価格への影響 は余り感じられなかった 2. ロシア Yukos が中国向け輸出停止 9 月 20 日には 2000 年及び 2001 年に係る追徴課税 70 億ドルをロシア政府によって差し押さえられた Yukos が輸送費と関税を支払えないとして中国向け原油の鉄道輸送による輸出の一部 ( 日量 10 万バレル弱 ) を 9 月 28 日から年内にかけて停止すると発表した もっとも Yukos は原油生産自体を減少させることはなく 中国向け輸出の減少分は他の市場に振り向けることも明らかにしたが 市場では アイバン による原油生産への影響に加えて Yukos の石油輸出に影響が出るとの懸念が広がり 原油価格が上昇 9 月 20 日には 1 バレル当たり ドルに達した ( なお 9 月 23 日に Yukos により生産される原油のロシアから中国への輸送に係る鉄道運賃を中国側が支払う用意がある旨 ( 中国及びロシア鉄道相会談後のロシア鉄道相の談話 ) 伝えられているが 実際に鉄道による中国向け輸出が再開されるのは 10 月 20 日頃になる模様である ) 3. 米国政府が戦略石油備蓄 (SPR) の貸与を発表 しかし市場へのインパクトは不十分 9 月 23 日には ブッシュ政権はハリケーン アイバン で石油供給が一時的に不足した石油会社に戦略石油備蓄 (SPR:Strategic Petroleum Reserve) の貸与を行うことを発表した 米国政府は 9 月終わり以降 Shell Oil に 140 万バレル Placid Refining に 30 万バレル ConocoPhillips に 150 万バレル Astra Oil に 100 万バレル さらに Premcor に 50 万バレルの SPR 貸与で合意したと伝えられた しかし米国の石油消費量日量約 2,100 万バレルに対して 合計 470 万バレルの SPR の貸与は量的には極めて少なく ( 因みに 2000 年 9 月にクリントン大統領は 3000 万バレルの SPR 放出を決定している ) 原油価格高騰の沈静化には力不足であると市場では受け取られた 実際原油価格は SPR 貸与の決定以降も上昇基調を続けている 4. ナイジェリアの政情不安により原油価格が 1 バレル当たり 50 ドルを突破 9 月 27 日 ~28 日の原油市場は 米国においてハリケーン アイバン の影響により 依然として日量 40 ~50 万バレル分の原油生産が停止していると伝えられたことに加え ナイジェリアでの政情不安 ( 後述 ) を反映し 原油価格 (WTI) は 時間外取引時に 1 バレル当たり 50 ドルを突破し 一時 ドルに達し -3-

4 た なお 原油価格が 1 バレル当たり 50 ドルを突破したことを受け サウジアラビアは 9 月 28 日に自国の生産能力を日量 50 万バレル引き上げ 日量 1,100 万バレルとすると発表した ( 余剰生産能力は日量 150 万バレルになると説明 ) そのために現在既に生産を開始している Abu Safah と Qatif の両油田地域において生産井掘削を強化することを明らかにした ナイジェリア政府軍は 9 月に入り ニジェール デルタにおけるゲリラ組織であるニジェール デルタ人民義勇軍 (NDPVF:Niger Delta People s Volunteer Force) を同国の石油窃盗団に他ならないとして攻撃を強め 9 月 26 日にヘリコプターから NDPVF のキャンプへの爆撃を行ったことから NDPVF 側が態度を硬化させた それまで NDPVF とナイジェリア政府軍との戦闘は同国 Port Harcourt 地域に限定されていたが 9 月 27 日に NDPVF は 10 月 1 日よりナイジェリア政府と全面戦争に突入するとの声明を発表 ニジェール デルタで主に生産活動を行っている Shell や Agip をはじめとした外国石油会社に対し 原油生産施設を閉鎖しない限り攻撃の標的にする旨コメントしたことから 原油市場において同国での原油生産停止懸念が増大した ( 同国では 2003 年 3 月にも暴動から原油生産が一時日量約 80 万バレル停止する事態が生じており原油市場はナイジェリアでの政情不安について神経質になっていたとみられる ) ただ ナイジェリアにおける原油生産活動については Shell は職員の一部 (308 名 ) を引き上げたものの 実際に影響が出たのは同社のナイジェリアにおける原油生産量日量約 100 万バレルのうちの 3 万バレル程度であり 同国での石油生産における影響は限定的であった Shell 側の広報担当者も NDPVF 側からの警告に対し 石油生産施設閉鎖の圧力は過去にも例があり これからの成り行きにつき様子をみているところであるが 現在のところ生産を止めるような状態ではないと考えている 旨発言し 同社の原油生産を停止する意向のないことを明らかにしていた Agip も同様に同国での原油生産 ( 日量 24 万バレル程度と伝えられる ) を停止することは考えていない旨コメントした その後 9 月 29 日 NDPVF の Mujahid Dokubo-Asari 代表は ナイジェリアのオバサンジョ (Obasanjo) 大統領との間で停戦につき暫定合意 10 月 1 日には NDPVF が非武装化を保証することを決定し 石油会社に対する警告を取り下げた NDPVF を含む関係者は 10 月 8 日にニジェール デルタにおける政治改革と経済復興についての協議を実施することも決定された これを受けて 同地域での治安状況が改善 現在石油会社は非難させた職員の現場への復帰を検討していると言われており 原油価格も 10 月 1~2 日の時間外取引において 1 バレル当たり 50 ドルを割り込むなど 一時的に若干落ち着いた 5. 根強い供給途絶懸念を背景に 10 月 6 日には 1 バレル当たり 52 ドルを突破 現在の世界の石油需給状態を考えてみると OECD 原油在庫は 2004 年 7 月時点で 9.24 億バレルで -4-

5 あった 例年 7 月から 9 月にかけて OECD 原油在庫は 2,000~4,000 万バレル程度減少する (2002 年は 5000 万バレル強減少していたがその半分以上は暴風雨の米国接近による同国での原油在庫減少によるものとされる ) 仮に今回ハリケーン アイバン の影響とみられる原油在庫減少 460 万バレル程度 (9 月 10 日から 9 月 24 日までの原油在庫減少量 ) が例年の減少水準に追加されたとしても 9 月時点での OECD 原油在庫量は 8.79~8.99 億バレル程度となり 平年 (1998~2003 年 ) の原油在庫水準幅 (8.70~ 9.23 億バレル ) の範囲内になると予想される ( 図 2 参照 ) ことから 現在のところ需給状態が逼迫しているとは必ずしもいえないと考えられる また中国については 7 月の石油輸入量は日量 281 万バレル ( 原油日量 219 万バレル ) と 6 月の水準に比べて日量 65 万バレルの大幅減少となっている また 8 月の原油輸入量 ( 速報値 ) は日量 221 万バレルと 7 月の水準と比べても大幅に伸びてはいない模様であり 同国において需要がさらに伸びているという可能性は高くないとみられることから この面からも石油の需給を逼迫させるような事態は生じていないものと推定される 百万バレル 1000 図 2 OECD 原油在庫 注 : 青線部分は推定 ( 過去の実績から8 月は7 月よりも2000~4000 万バレル減少 9 月はさらに約 500 万バレル減少すると仮定 ) 実績幅 2004 出所 :IEA しかしながら 一方で 10 月初めに停戦が合意されたナイジェリアのニジェール デルタにおいては NDPVF がナイジェリア軍の不穏な動きに懸念を表明しており 非武装化を中止する可能性もある旨発言 していることから もし停戦合意が破棄されてしまった場合には同国が再び政情不安となり同国からの石 油の供給が途絶してしまうと市場が不安視している他 同国の労働組合がガソリン小売価格の引き下げ を求めて 10 月 11 日よりゼネストを決行し石油生産を停止すると警告しているなど 市場の石油供給途絶 懸念は根強い状況にある ( もっともナイジェリアにおいてストライキは日常茶飯事であり 過去にも同様の 警告が出たことがあったが 実際に同国の原油生産量に影響を及ぼしたことは殆どなく 今回も実際の -5-

6 原油供給への支障はないものとみられる ) また ハリケーン アイバン 後の米国でメキシコ湾での原油生産が依然として平常時の生産量日量 170 万バレルの 26.5% に当る日量 45 万バレル程度回復していないなど復旧速度が遅いことから 冬場の暖房シーズンまでに必要な石油製品の在庫積み増しができないのでないのではないかとの懸念もある 気象予報会社が米国北東部では本年は昨年よりも寒さが厳しくなるとの予報を出していることも この懸念に拍車をかけているものとみられる このような状況下 10 月 6 日に発表された米国エネルギー省による 10 月 1 日時点の在庫統計は 原油が先週比約 110 万バレル増の 2.74 億バレルとなっており ( 図 3 参照 ) 市場の予想である 220 万バレル程度の増加の半分程度で 10 月の平年値 (1997~2002 年実績幅 ) の下限を割り込んだうえ さらに暖房油については在庫が減少し その水準は在平年の範囲内にあるものの下限近くとなった ( 図 4 参照 ) ことから 供給不安がさらに増大し 同日には WTI 終値で 1 バレル当たり 52 ドルを突破した他 暖房油価格も 1 ガロン当たり 1.42 ドルと史上最高値となっている ( 図 5 参照 ) 百万 bbl 図 3 米国原油在庫推移 (2003~4)(DOE) 実績幅

7 百万 bbl 図 4 米国暖房油在庫推移 (2003~4)(DOE) 実績幅 セント / ガロン図 5 米国暖房油価格の推移 (2003~4) 今後の見通しとしては 現時点で米国メキシコ湾の生産量回復には 45~90 日程度が必要であるとみ られており この回復に時間を要するようだと 一時的にせよ冬季の在庫積み増しに遅れが生じることに 伴う市場での不安が増大 投機筋の動き ( 最近再び積極的に先物買いを行っていると言われているが 投機筋の収益がかつてに比べて急落する恐れがあるとの指摘もあり この辺の動きに注意を要する ) と 相俟って 米国等一部市場の暖房油等一部製品において需給逼迫感が強まり 暖房油価格及び原油 価格が上昇する場面があることも考えられよう また OPEC による原油供給量の増大 (9 月はイラクの原 油生産量が日量 226 万バレルと前月比日量 51 万バレル増加したこともあり 全体として前月比日量 69 万バレル増の日量 3,015 万バレルになったと伝えられている ) や燃料費の高騰を背景として 原油タンカ ー運賃が 10 月初めには 9 月中旬の約 2 倍と高騰しており これが欧州や中東及びアフリカ等の産油国 からアジアや米国等の消費国への原油の円滑な流れを阻害する可能性が最近指摘されてはじめており この点においても 今後 OPEC 等での増産努力にも関わらず 冬場の需要期が近づく米国等への原油 輸入量が伸びず 従って原油価格の変動が大きくなる一因となる恐れもあると思われる -7-

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