週刊原油170713米国石油週報　短期需給予測

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1 週刊原油 世界の原油情報がここに凝縮されています 毎週木曜日午後発行 NY 原油上昇 発行日 : 2017/7/13 7 月 12 日の NY 原油 8 月限は ドル高の ドル 米エネルギー情報局 (EIA) が発表した週報で 原油在庫が市場予想以上に減少したことが手がかり 市場予想は前週比 245 万バレル減だった 米国では原油在庫の減少が続いている ただ 買い一巡後は伸び悩んで引けた 石油輸出国機構 (OPEC) の月報で 供給過剰が継続する可能性が示唆された 6 月の OPEC 生産量は日量 3260 万バレルで OPEC 産原油の需要予測を上回っている リビアやナイジェリアで増産が続いているほか 米国の原油生産量も引き続き拡大 今月 24 日に行われる OPEC の共同閣僚監視委員会 (JMMC) で 減産合意から除外されているリビアやナイジェリアに生産枠を設ける議論が行われるとの期待感はあるが 思惑が先行している感が否めない 米石油協会 (API) の米週間石油在庫統計が好感され 時間外取引で 8 月限は堅調に推移 上げ幅を維持しつつ通常取引を開始すると EIA 週報を手がかりに ドルまで一段高となった ドライブシーズンでガソリン需要が底堅い ただ 買い一巡後は ドルまで上げ幅を縮小し 前日終値近くまで押し戻される場面があった 石油製品は 改質ガソリンの期近が続伸 ヒーティングオイルの期近は反落した EIA 週報で示されたガソリン需要が引き続き底堅かった一方で ヒーティングオイルの需要は伸び悩んだ ブレント原油の期近は続伸 終値の前営業日比は 期近 2 限月が 0.22 ドル高 その他の限月は 0.10 ドル安 ~0.21 ドル高 今日の材料 EIA 原油生産量は日量 939 万 7000 バレル 前週比 5 万 9000 バレル増原油輸入量は日量 761 万バレル 前週比 13 万 2000 バレル減製品需要は日量 1995 万 8000 バレル 前週比 226 万 7000 バレル減製油所稼働率は 94.5 前週比 0.9 増 API 原油在庫は前週比 813 万バレル減ガソリン在庫は前週比 80 万バレル減留出油在庫は前週比 208 万バレル増受け渡し地のオクラホマ クッシングの原油在庫は前週比 203 万バレル減 ( 日本先物情報ネットワーク )

2 TOPICs 米国の石油週報 クラックスプレッド ドル クラックスプレッド 原油価格 / ガロン 改質ガソリン価格 改質ガソリン価格 6 月 9 日 (42ガロ 原油価 月 12 日 月 13 日 月 14 日 月 15 日 月 16 日 月 19 日 月 20 日 月 21 日 月 22 日 月 23 日 月 26 日 月 27 日 月 28 日 月 29 日 月 30 日 月 3 日 月 5 日 月 6 日 月 7 日 月 10 日 月 11 日 月 12 日 月 13 日 全米レギュラーガソリン小売価格 7 月 13 日時点のクラックスプレッド ( 改質ガソリン価格から原油価格を差し引いた差 ) は 43 セントとなっており 6 月中旬の 39 セントから上昇している 全米レギュラーガソリンは ドルとほぼ横ばい状態である ドル / ガロン 4 月第 4 週 5 月第 1 週 5 月第 2 週 5 月第 3 週 5 月第 4 週 5 月第 5 週 6 月第 1 週 6 月第 2 週 6 月第 3 週 6 月第 4 週 7 月第 1 週 全米レギュラーガソリン小売価格 過去 5 年前年同期前年同期過去 5 年過去 5 年 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年前週比前週比 平均比比 平均比平均比 石油精製設備稼働率 7 月 7 日時点の石油精製設備稼働率は 94.5 と前週より +0.9 高くなり 2 週連続の稼働率上昇だった 昨年より +1.5 高く 過去 5 年平均よりは +1.3 高い 石油精製設備稼働率 過去 5 過去 5 11 年 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年前週比前年比年平均年平均比 4 月第 4 週 月第 1 週 月第 2 週 月第 3 週 月第 4 週 月第 1 週 月第 2 週 月第 3 週 月第 4 週 月第 1 週 月第 2 週

3 原油投入量 12 年 13 年 14 年 15 年 16 年 17 年過去 5 年平均前週比前年比 4 月第 4 週 5 月第 1 週 5 月第 2 週 5 月第 3 週 5 月第 4 週 6 月第 1 週 6 月第 2 週 6 月第 3 週 6 月第 4 週 7 月第 1 週 7 月第 2 週 石油精製設備原油投入量 14,477 14,488 15,980 15,982 16,104 14,707 14,710 15,954 16,100 15,847 14,742 15,180 15,904 16,347 15,986 15,044 15,253 15,667 15,968 16,179 14,987 15,249 15,949 16,213 16,371 15,169 15,029 15,851 16,450 16,279 15,468 15,462 16,057 16,407 16,206 15,620 15,237 15,547 16,576 16,417 15,608 15,531 15,397 16,282 16,317 15,645 15,704 15,672 16,532 16,505 15,631 16,090 16,218 16,531 16,695 過去 5 年平均比 過去 5 年平均比 17,285 15, ,181 +1, ,759 15, , ,122 15, ,136 +1, ,281 15, ,102 +1, ,510 15, ,139 +1, ,227 15, , ,256 15, ,050 +1, ,152 15, , ,890 15, , ,141 16, , ,244 16, , 月 7 日までの週の石油精製設備への原油投入量は前週から +10 万バレル増加した 前年比では +54 万バレル多く 過去 5 年平均でも +101 万バレル多い 米国の石油精製設備稼働率 95 過去 5 年平均 2014 年 2013 年 2015 年 2016 年 2017 年 石油精製設備原油投入量 過去 5 年平均 2013 年 2014 年 2015 年 年 年 出所 :EIA 石油天然ガス掘削稼働リグ数 地域 米国 計測日 稼働リグ数 前週からの変化 前週からの変化 前年同時期 稼働リグ数 前年比 前年からの変化 17 年 4 月 28 日 870 本 +13 本 年 4 月 22 日 431 本 +439 本 年 5 月 5 日 877 本 +7 本 年 5 月 5 日 415 本 +462 本 年 5 月 12 日 885 本 +8 本 年 5 月 13 日 406 本 +479 本 年 5 月 19 日 901 本 +16 本 年 5 月 20 日 404 本 +497 本 年 5 月 26 日 908 本 +7 本 年 5 月 27 日 408 本 +504 本 年 6 月 2 日 916 本 +8 本 年 6 月 3 日 414 本 +508 本 年 6 月 9 日 927 本 +11 本 年 6 月 10 日 424 本 +513 本 年 6 月 16 日 933 本 +6 本 年 6 月 17 日 421 本 +509 本 年 6 月 23 日 941 本 +8 本 年 6 月 17 日 431 本 +520 本 年 6 月 30 日 940 本 1 本 年 7 月 1 日 440 本 +509 本 年 7 月 7 日 952 本 +12 本 年 7 月 8 日 447 本 +512 本 地域 カナダ 計測日 稼働リグ数 前週からの変化 前週からの変化 前年同時期 稼働リグ数 前年比 前年からの変化 17 年 5 月 5 日 85 本 14 本 年 5 月 6 日 36 本 +49 本 年 5 月 12 日 80 本 5 本 年 5 月 13 日 43 本 +37 本 年 5 月 19 日 85 本 +5 本 年 5 月 20 日 44 本 +41 本 年 5 月 26 日 93 本 +8 本 年 5 月 27 日 41 本 +50 本 年 6 月 2 日 99 本 +6 本 年 6 月 3 日 65 本 +58 本 年 6 月 9 日 132 本 +33 本 年 6 月 10 日 69 本 +67 本 年 6 月 16 日 159 本 +27 本 年 6 月 17 日 76 本 +90 本 年 6 月 23 日 170 本 +11 本 年 5 月 1 日 76 本 +94 本 年 6 月 30 日 189 本 +19 本 年 7 月 1 日 81 本 +113 本 年 7 月 7 日 175 本 14 本 年 7 月 8 日 95 本 +94 本

4 石油掘削稼働リグ数 7 月 7 日時点の石油 天然ガス掘削リグ数は米国は 952 本と前週から +12 本増 昨年 11 月以来ほぼ一貫して増加している 一方カナダは 175 本と前週から 14 本減少し 8 週ぶりの減少となった 石油だけの掘削稼働リグ数は 763 本である 原油生産量 7 月 7 日までの週の原油生産量は +5 万バレル増加 2 週連続の増加となった 前年比では +77 万バレル 過去 5 年平均比では +199 万バレル多い水準 米国産原油の生産量 過去 5 過去 5 過去 5 年平 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年前週比前年比前年比 年平均年平均均比 比 4 月第 4 週 6,113 7,326 8,360 9,366 8,953 9, ,358 +1, 月第 1 週 6,121 7,312 8,352 9,373 8,938 9, ,354 +1, 月第 2 週 6,136 7,369 8,350 9,369 8,825 9, ,369 +1, 月第 3 週 6,149 7,321 8,428 9,374 8,802 9, ,376 +1, 月第 4 週 6,239 7,258 8,434 9,262 8,791 9, ,362 +1, 月第 5 週 6,227 7,292 8,472 9,566 8,767 9, ,428 +1, 月第 2 週 6,245 7,300 8,383 9,586 8,735 9, ,425 +1, 月第 3 週 6,236 7,224 8,460 9,610 8,745 9, ,433 +1, 月第 4 週 6,353 7,129 8,477 9,589 8,716 9, ,438 +1, 月第 1 週 6,257 7,261 8,446 9,604 8,677 9, ,444 +1, 月第 2 週 6,094 7,267 8,442 9,595 8,622 9, ,398 +1, 原油と石油製品輸入量 米国の原油輸入量 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 過去 5 年平均 前週比 5 月第 1 週 , ,166 7,550 7,620 8, 月第 2 週 , ,606 7,660 8,590 8, 月第 3 週 , ,623 7,655 8,294 7, 月第 4 週 , ,130 7,677 7,985 8, 月第 5 週 , ,817 7,315 8,341 8, , 月第 1 週 , ,268 7,839 8,025 7, 月第 2 週 , ,850 7,705 7,876 8, 月第 3 週 , ,436 7,622 8,016 8, 月第 4 週 , ,298 8,439 7,742 8, 月第 1 週 , ,513 7,555 7,610 8, 前年同期比 過去 5 年比

5 7 月 7 日の週までの原油輸入量は日量 816 万バレルで 前週から 78 万バレル減 前年同期に比べて +5 万バレル多く 過去 5 年平均では 65 万バレル少ない 石油製品輸入量は 前週から 45 万バレル少ない日量 181 万バレルだった 前年同期比は +32 万バレル多く 過去 5 年平均では 32 万バレル少ない 石油製品輸入量 石油製品輸入量 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年 過去 5 年平均 前週比前年同期比過去 5 年比 4 月第 4 週 1,809 2,363 1,845 2,530 2,494 2,368 2, 月第 1 週 1,643 2,607 1,972 1,535 2,198 2,559 1, 月第 2 週 2,296 1,936 2,165 2,390 2,042 2,046 2, 月第 3 週 1,931 2,273 2,240 2,228 2,110 2,200 2, 月第 4 週 1,834 2,273 2,017 2,173 2,629 2,237 2, 月第 5 週 1,960 2,043 2,335 1,732 2,059 2,292 2, 月第 1 週 2,212 2,127 1,682 1,904 2,326 1,791 2, 月第 2 週 2,420 1,772 2,038 2,305 2,426 2,266 2, 月第 3 週 2,078 2,654 1,612 2,100 2,282 1,816 2, 月第 4 週 2,294 1,743 1,535 2,554 2,911 2,291 2, 月第 1 週 2,161 1,535 1,803 2,306 2,205 1,811 2, 石油製品出荷量 までの週 石油製品出荷量 出荷量 ( ) 前週比 ( 千バレル ) 前年同月比 () 過去 5 年比 () 石油製品ガソリン留出油石油製品ガソリン留出油石油製品ガソリン留出油石油製品ガソリン留出油 5 月 5 日 20,545 9,206 3,667 +1, 月 12 日 19,484 9,408 4,139 1, 月 19 日 20,795 9,452 4,215 +1, 月 26 日 20,757 9,704 4, 月 2 日 19,340 9,822 4,025 1, 月 9 日 19,514 9,317 3, 月 16 日 21,067 9,269 4,045 +1, 月 23 日 19,646 9,816 4,158 1, 月 30 日 22,225 9,538 4,029 +2, 月 7 日 19,958 9,705 4,322 2, 月 7 日までの週の石油製品出荷量は 石油製品が前週比 226 万バレル減 ガソリンが +16 万バレル減 留出油は + 29 万バレル増 前年同月比は 増 過去 5 年平均比では 多い

6 原油と石油製品輸出量 米国の原油輸出量 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年過去 5 年平均 前週比前年同月比過去 5 年比 5 月第 1 週 月第 2 週 , 月第 3 週 月第 4 週 , 月第 5 週 月第 1 週 月第 2 週 月第 3 週 月第 4 週 月第 1 週 米国の石油製品輸出量 5 月第 1 週 5 月第 2 週 5 月第 3 週 5 月第 4 週 5 月第 5 週 6 月第 1 週 6 月第 2 週 6 月第 3 週 6 月第 4 週 7 月第 1 週 2012 年 2013 年 2014 年 2015 年 2016 年 2017 年過去 5 年平均 前週比 2,687 2,846 3,004 3,516 3,608 4,582 3, ,003 2,687 2,846 3,004 3,516 3,608 4,919 3, , ,396 2,852 2,846 3,004 3,516 3,608 4,642 3, , ,061 2,852 2,682 3,004 3,353 3,608 4,930 3, , ,489 2,852 2,682 3,079 3,353 3,729 4,560 3, ,102 2,852 2,682 3,079 3,353 3,729 4,448 3, ,003 2,896 2,682 3,079 3,353 3,729 4,380 3, ,896 2,682 3,079 3,741 3,729 5,071 3, , ,555 2,896 2,807 3,119 3,741 3,894 4,348 3, ,896 2,807 3,119 3,741 3,894 4,702 2, ,990 前年同月比 過去 5 年比 月 7 日までの週の原油輸出量は前週比 +15 万バレル増加 前年比は +2 万バレル多く 過去 5 年平均比 +43 万バレル多い水準 石油製品輸出量は前週比 +35 万バレル増加 前年比は +80 万バレル多く 過去 5 年平均比 +199 万バレル多い水準

7 石油在庫量 7 月 7 日の週の原油在庫は 1071 万バレルと大幅な減少となり 5 週連続の減少となった ガソリンは 164 万バレル減少 留出油は +313 万バレル増加であった 前年同月比はそれぞれ 過去 5 年平均比は 多い水準 までの週 米国の石油在庫 在庫量 ( 千バレル ) 前週比 ( 千バレル ) 前年同月比 () 原油在庫ガソリン在庫留出油在庫原油ガソリン留出油 ガソリン 過去 5 年比 () 17 年 5 月 5 日 1,211, , ,768 8, , 年 5 月 12 日 1,208, , ,824 2, , 年 5 月 19 日 1,204, , ,339 4, 年 5 月 26 日 1,196, , ,733 7,407 2, 年 6 月 2 日 1,198, , ,088 +1,639 +3,324 +4, 年 6 月 9 日 1,196, , ,416 2,062 +2, 年 6 月 16 日 1,192, , ,495 3, , 年 6 月 23 日 1,191, , ,272 1, 年 6 月 30 日 1,184, , ,422 6,698 3,669 1, 年 7 月 7 日 1,174, , ,553 10,714 1,647 +3, 原油 留出油 原油 ガソリン留出油

8 TOPICs ShortTerm Energy Outlook by EIA 7 月号 (7 月 11 日発行 ) Highlight 価格 米国エネルギー情報局 (EIA) による短期需給予測によれば 6 月の北海ブレントスポット価格は平均 46 ドルで 5 月から 4 ドル下落した 昨年 11 月の 45 ドル以来の安値となった 2017 年のブレント原油価格は 51 ドル 2018 年は 52 ドルと予測する 先月の予測よりそれぞれ 2 ドル 4 ドル下方修正した WTI 原油価格は 2017 年も 2018 年もブレント原油価格より 2 ドル安いと予想する (49 ドル /17 年 50 ドル /18 年 )2017 年 10 月限の 7 月 6 日までの 5 営業日の価格から推計した 17 年 10 月の理論値は 36 ドルから 60 ドルの範囲に 95 の確率で入る 6 月の全米レギュラーガソリン平均価格は 2.35 ドル / ガロンで 5 月から 4 セント下落した 4 月から 9 月の夏場のドライブシーズンの間ガソリン価格は昨年夏より 15 セント高い 2.38 ドルになると予想する 2017 年平均では 2.32 ドル 18 年は 2.33 ドルと予想する 米国の原油生産量 2016 年の米国の原油生産量は日量 890 万バレルだった 2017 年は日量 930 万バレルと 2018 年は日量 990 万バレルと予想する これは 1970 年の日量 960 万バレルを抜いて米国における過去最大の原油生産量となる 世界の原油需給 世界の原油と石油製品の在庫量は 2016 年に日量 +30 万バレル増加し 3 年連続の増加となった ただ 今後 18 ヵ月で世界の石油需給は限りなくバランスに近づくものと思われる 2017 年石油在庫は平均日量 10 万バレル減少し 2018 年は平均日量 20 万バレル減少すると予想する 世界の石油消費量 2016 年の世界の石油消費量は前年から日量 +150 万バレル増加して 日量 9690 万バレルとなった 2017 年も日量 +150 万バレル増加し 2018 年は +160 万バレル増加すると予想する そのうち +120 万バレルは非 OECD 諸国による需要増である 世界の石油需要の増加の中で 液体炭化水素ガス (HGL) は重要な役割を果たす 中国の石油消費量 中国とインドは最大の需要増となる国である 中国はガソリン ジェット燃料 HGL 需要の増加により 17 年も 18 年も共に前年比日量 +30 万バレルの増加となる 昨年中国では HGL の需要が急増したがこの傾向は続くが伸びは少し低下する それは脱水素プロパン (PDH) の新しい工場が稼働するためで プロパンの消費が増えると思われるためである 工業用途需要の減少により 昨年ディーゼル油の需要は減少したが今後はそれほど大きな変化はないと予想している インドの石油消費量 インドは 2017 年日量 +20 万バレル 18 年は +30 万バレル増加すると予想している 主に輸送用燃料と新規石油化学工業によるナフサや エタンの原料需要が伸びる また家庭用のプロパンも伸びる インド政府は昨年廃貨を行い 2017 年第 1 四半期のインドの石油需要はその影響を受けて減少した しかし 通貨の交換によりインドの石油需要は調整され 第 2 四半期以降再び増加傾向となっている

9 その他の非 OECD 諸国の石油需要 中国とインド以外の非 OECD 諸国の需要増は 2017 年 18 年ともに日量 +60 万バレル 主に中近東やアフリカ諸国によるものでブラジルの減少を補う見込みである OECD 諸国の石油需要 OECD 諸国全体では 2016 年は +40 万バレルだったが 2017 年は +30 万バレルと予測する 米国が HGL の +10 万バレルも含めて +30 万バレル 欧州が +10 万バレルで 日本の減少を補う 2018 年は 米国が主に +30 マンバレル増加する HGL を含めて +40 万バレルと予測する この間に新しいエタンクラッカーが稼働を始めエタンの消費量が増加する 非 OPEC 諸国からの供給 ( 米国 ) 2016 年に非 OPEC 諸国の供給量は日量 60 万バレルの減少だった 減少の半分以上は北米からだった しかし EIA は 2017 年の非 OPEC 諸国からの供給量は日量 +100 万バレル増加し 2018 年は +120 万バレル増加すると予想している そのうち米国はそれぞれ +80 万バレル +100 万バレルと予想している 原油価格上昇により石油掘削リグ稼働数が増加する 非 OPEC 諸国からの供給 ( 米国以外 ) 米国以外ではいくつかの地域で減産となる 合計では 17 年 18 年ともに +20 万バレル増と予想する メキシコと中国の生産が減少するが カナダ ブラジル カザフスタンが増加する カナダの生産量は 17 年が +20 万バレル 18 年は ++10 万バレルと予想する Meadow Creek や Kirby North のオイルサンド拡張工事等が稼働する ブラジルでは 17 年に +20 万バレル 18 年に +10 万バレル増加すると予想している Santos 油田の海上生産や 貯蔵 積み出し設備が完成する 5 月に Petrobras は LulaSouth 地帯の P-66FPSO 油田の操業を開始し 日量 15 万バレル生産が増加した Luna North 地帯の P-67FPSO 油田は 2017 年第 3 四半期に操業を始め その他いくつかの FPSO 施設が 2018 年には開設される 非 OPEC 諸国の予期せぬ生産障害 6 月の非 OPEC 諸国における予期せぬ生産障害は 日量 60 万バレルで 5 月の予想より 10 万バレル減少している カナダ Alberta 州 Syncrude の森林火災による生産停止が復帰した 2017 年上半期の平均生産障害量は日量 60 万バレルで前年同期より +10 万バレル多い OPEC 諸国の生産量 赤道ギアナの生産量は 2017 年上半期は日量 13 万バレルだった 今後 OPEC 諸国の生産量には赤道ギアナが含まれる 2016 年の OPEC の原油生産量は前年比日量 +100 万バレル増の日量平均 3270 万バレルだった イラン イラクとサウジアラビアの生産が増加した 2017 年は減産決議により 20 万バレル減少すると予想する 減産決議は 2017 年 5 月に 2018 年第 1 四半期まで延長されている EIA は減産が延長されても順守されるかどうかは確信していない 更に減産が延長されなければ 2018 年の世界の原油在庫はこのレポートの予想よりも増加すると予想する 2018 年の OPEC 諸国の生産量は前年比 +50 万バレル増加すると見ている 主にイラクの増産による イラクでは 2017 年に稼働開始予定の油田がずれ込んで 2018 年に生産開始となる

10 リビアとナイジェリア リビアとナイジェリアの生産量も 17 年 18 年ともに増加すると予想している 両国とも減産協議の対象外である リビアは 凍結されていた油田の生産が昨年第 3 四半期以降急速に回復している 7 月にはリビアの生産量は日量 100 万バレルに達するだろう 非原油からの原油生産 2016 年の OPEC 諸国による天然ガス等 非原油からの原油生産量は 日量 660 万バレルだった 17 年は +40 万バレル 18 年は +20 万バレルと予想する 主にイランとカタールである OPEC 諸国の予期せぬ生産の支障量 6 月時点の OPEC 諸国における予期せぬ生産の支障量は日量 140 万バレルである 5 月から 20 万バレル減少した リビアが 6 月に一部油田を再稼働した リビアの生産は増加しているが メインテナンスの必要が起きたり 停電やストライキなどにより 5 月と 6 月はかなり波打っている それでも 6 月の生産量は日量 90 万バレルであり 2014 年 10 月以来最大となっている OPEC 諸国の余剰生産能力 2017 年の OPEC 諸国の余剰生産能力は日量 210 万バレルである 2018 年は 140 万バレルとなる OECD 諸国の石油在庫 OECD 諸国の民間石油在庫は 2016 年末に 29 億 7 千万バレルだった 消費量の 65 日分である 2017 年末には 29 億 9 千万バレルに増加する 2018 年末には 30 億 3 千万バレルとなると予想している 今後の予想 NY 原油価格は上下動を繰り返している 5 月 25 日の OPEC 総会の 52 ドルから 6 月 21 日 ドルまで下落し 7 月 8 日 ドルまで上昇したが 7 月 10 日 ドルまで下落 その後 ドルになっている 上値は 52 ドル 下値は 42 ドルの 10 ドルのレンジの中で 3 月以来動いており ファンダメンタル的なニュースからは どちらの方向にも抜けにくい様相となっており この状態がしばらく続くものと思われる 42 ドルに近づいたら買い 52 ドルに近づいたら売るという方針で良いのではなかろうか 掲載される情報は株式会社コモディティーインテリジェンス ( 以下 COMMi という ) が信頼できると判断した情報源をもとに COMMi が作成 表示したものですが その内容及び情報の正確性 完全性 適時性について COMMi は保証を行なっておらず また いかなる責任を持つものでもありません 本資料に記載された内容は 資料作成時点において作成されたものであり 予告なく変更する場合があります 本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権は COMMi に帰属し 事前に COMMi への書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正 加工することは堅く禁じられています また 本資料およびその複製物を送信 複製および配布 譲渡することは堅く禁じられています COMMi が提供する投資情報は あくまで情報提供を目的としたものであり 投資その他の行動を勧誘するものではありません 本資料に掲載される株式 債券 為替および商品等金融商品は 企業の活動内容 経済政策や世界情などの影響により その価値を増大または減少することもあり 価値を失う場合があります 本資料は 投資された資金がその価値を維持または増大を補償するものではなく 本資料に基づいて投資を行った結果 お客様に何らかの障害が発生した場合でも COMMi は 理由のいかんを問わず 責任を負いません 発行元 : 株式会社コモディティーインテリジェンス 4 東京都中央区日本橋蛎殼町 1 丁目 会社電話 : 会社ファックス メールアドレス : kondo@commi.cc

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