2MathB.moc

Size: px
Start display at page:

Download "2MathB.moc"

Transcription

1 線形独立と線形従属 ベクトル空間 部分空間 次元 r 個のベクトル に対して ++a r a r を の線形結合または 次結合という ただし a i i,,,r ある また ++a r a r を 次関係式という はスカラーで の 次関係式 ++a r a r について (i) a r 以外に 次関係式が成り立たない場合 は線形独立であるという (ii),,,a r のうち少なくとも つは でない値で 次関係式が成り立つ場合 は線形従属であるという 線形結合との関連は次のようになる は線形独立 のどのベクトルも残りのベクトルの線形結合で表せない は線形従属 のうち少なくとも つのベクトルが残りのベクトルの線形結合で表せる 部分空間 V をベクトル空間とする V の空でない部分集合 W が次の条件を満たすとき W を V の部分空間と いう () Œ W fi + ŒW () a は任意のスカラー a ŒW fi aa ŒW (),() は次と同値 Œ W fi の任意の線形結合は W の要素である 即ち 任意のスカラー に対して Σ a k a k ŒW k 例 : R 3 の部分集合 W ( x,y,z) z はR 3 の部分空間である 例 : R 3 の部分集合 W ( x,y,z) x +y +z はR 3 の部分空間である いずれも証明してごらん 張られる空間 基底 次元 r ベクトル空間 部分空間 次元 - -

2 をベクトル空間 V の要素 つまりベクトルとする このとき の線形結 合全体を集めた集合は V の部分空間になる ( 証明してごらん ) この部分空間を で 生成される または張られる空間といい 記号で L す このとき を生成元という 即ち または r L Σ a k a k k は任意のスカラー 例 3: e (,, ),e (,, ),e 3 (,,) とすれば R 3 Le,e,e 3 例 4: (,,- ) (,,-) とすれば L は例 のW である 確認してごらん ベクトル空間 ( または部分空間でもよい ) V が で生成されかつ が線形独立であるとき をベクトル空間 V の基底という V が有限個のベクトルで生 成されるとき その基底の個数は V に固有な値で一定であることが知られている この個数を V の次元 といい 記号で dimv と表す 例 5: dim R 3 3, dim R n n 例 6: 例 の W は dimw である ( 確認してごらん ) ベクトル空間が有限個のベクトルで生成されるとき 有限次元 そうでないとき無限次元であるという 共通部分 和空間 直和 ベクトル空間 V の つの部分空間 W,W に対して 集合としての共通部分 W «W は V の部分 空間になる ( 確認してごらん ) これを W と W の共通部分といい 同じ記号 W «W で表す 例 7: 例 の W 例 の W について W «W は z かつ x+y+z だから x +y と いう条件を満たす R 3 のベクトル ( x,y,z ) 全体だから 始点を原点とすれば終点が直線 y -x 上に あるベクトル全体となる また W に属する任意のベクトルと W に属する任意のベクトル W «W の和全体の集合はやはり V の部分空間になる ( 確認してごらん ) これを W と W の和空間といい 記号で W +W と表す 即ち W +W w +w w Œ W, w ŒW 例 8: 例 の W 例 の W について W +W R 3 になる この証明はなれないとむずかしい 共通部分 和空間とそれぞれの部分空間の次元の関係として次の関係が成り立つ これはとても大切な式であるから覚え 使えるようにすること 証明は省略する dim W +W dimw +dimw -dim W «W 例 9: 例 の W 例 のW について dimw,dimw,dim W «W ( 確認してごらん ) dim W +W +-3 y x と表 だから ベクトル空間 部分空間 次元 - -

3 W と W の和空間でとくに共通部分の要素が零ベクトルだけのとき つまり W «W のとき その和空間を直和といい 記号で W W と表す 例 : W ( x,y,z)z, W 3 ( x,y,z) x y とすればW 3 はR 3 の部分空間 で W «W 3 であり W W 3 R 3 となる ( 確認してごらん ) 例 : W ( x,y,z)x+y+z,w 4 ( x,y,z)xyz とすればW 4 は R 3 の部 分空間で W «W 4 であり W W 4 R 3 となる ( 確認してごらん ) 内積 大きさ ( ノルム ) ベクトル空間 R n の標準内積というものを次のように定義する 左辺が内積を表す記号で 右辺がその計 算式を表す a,,a n,b b,b,,b n Œ R n に対して その標準内積を a b Σ a k b k k n と定義する この内積は以下の 4 つの性質を満たす ( 確認してごらん ) () a b b a () a +bc a c +b c (3) aab aa b a ŒR (4) a a ( 等号成立 a ) この性質の (4) より ベクトルの大きさ ( またはノルムという ) を次のように定義する 左辺が大きさを表 す記号で 右辺がその計算式を表す a aa または記号として a を用いる ノルムという場合は後者の記号を用いることが 多い a b のとき a,b は直交するという Basic: 実は上の 4 つの性質は内積の 公理 である 内積も抽象的な概念で 標準内積以外の内 積も定義することがある その定義は上の 4 つの性質を満たすことが要求される さらにスカラーが複素 数であるベクトル空間では内積の値も複素数であり さらに () のかわりに a b b a が性質と して要求される 右辺は共役複素数である 数学は対象とする もの を集合としてとらえ その集合に 構造 をいれて研究する学問である この スタイルは 構造主義 と呼ばれ 9 世紀末から始まった近代数学をへて現代数学もそのスタイルをと っている この場合 ベクトル空間を考察するとき内積は明確に定義しない限り内積と呼ばれる計算その ものを考えないことにしている 内積が定義された ( 構造として入っている ) ベクトル空間を計量ベクトル 空間とよび 内積が入っていないベクトル空間と明確に区別している 内積を考えなくても成り立つ性質は多くある そのような性質だけを議論するとき いらない内積は構造として入れない 線形独立などは本質的に内積の構造を必要としない概念である 正規直交基底 R n に標準内積および上記大きさの構造を入れる r 個のベクトルの組 がどのベクト ルも零ベクトルでなくかつ異なる つのベクトルが直交するとき を直交系という ベクトル空間 部分空間 次元 - 3 -

4 Claim: が直交系ならば 線形独立である ( 証明してごらん ) が直交系でかつすべてのベクトルの大きさが であるとき これを正規直交系という V がベクトル空間 ( 部分空間でもよい ) で が正規直交系かつ V を生成するとき つ まり V L のとき を V の正規直交基底という 例 : e (,, ),e (,, ),e 3 (,,) とすれば R 3 Le,e,e 3 で明 らかに e,e,e 3 は正規直交系であるから これらは R 3 の正規直交基底である 例 3: 例 4 から (,,- ) (,,-) とすればW L であり この つのベクトルは線形独立である よって は W の基底であるが W の正規直交基底では ない ( 一般の基底から正規直交基底をつくる手順がある これは Gram-Schmidt の直交化法とい われている ) 直交補空間 V を計量ベクトル空間 W をその部分空間とする このとき W の任意のベクトルに垂直な V のベクト ル全体を集めた集合は V の部分空間になる ( 確認してごらん ) これを W の直交補空間といい 記号 で W ^ と表す 即ち W ^ y Œ V x y for every x Œ W Claim: W«W^ ( 証明してごらん ) Claim: V が有限次元 W を V の部分空間とすれば V W W^ 例 4: 例 の W,W 3 で W 3 W ^ である ( 確認してごらん ) 例 5: 例 の W,W 4 で W 4 W ^ である ( 確認してごらん ) V が有限次元のとき V の部分空間 W に対して W^ ^W, また W,W を同じく部分空間と すれば W +W ^ W ^ «W ^, W «W ^ W ^ +W ^ が成り立つ ( 証明してごらん ) V が有限次元 W がその部分空間ならば V W W ^ となるから V の任意のベクトル a は a + ŒW, ŒW ^ と一意 ( ただ一通り ) に表せる このとき を a の W への正射影という 例 6: 例 5 において R 3 W W 4 W W ^ である 一方 例 4 から (,,- ), (,,-) とすれば これらは W の基底となる R 3 の任意のベクトル x ( x,y,z) に対し て x +v とすれば v x - - Œ W ^ W 4 だから x - - a + x x a x + x-z, + y-z これを解けば が求まる ( 最後までやってごらん ) ベクトル空間 部分空間 次元 - 4 -

5 例題例題 : R 3 の部分集合 W ( x,y,z) z はR 3 の部分空間であることを証明せよ [ 証明 ] x,y, Œ W, x,y, Œ W とすれば 任意のスカラー に対して x,y, +x,y, x + x, y + y,œ W 従って W は R 3 の部分空間である 例題 : (,,- ) (,,-) とすればL は例 のW であることを示 せ [ 証明 ] まず W が部分空間であることを示す 例題 と同じように示せばよい x x,y,z Œ W, x x,y,z Œ W とすれば x k +y k +z k ( k,) であるこ とに注意する 任意のスカラー に対して x + x x,y,z +x,y,z x + x, y + y, z + z ここで x + x + y + y + z + z x +y +z +x +y +z x + x ŒW 従って W は R 3 の部分空間である さて 本題に入る W L せばよいことから まず L を示すには つの集合 A,B で A B を証明するには A ÃB かつ B ÃA を示 à W を示す 明らかに Œ W だから上記考察より成り立 つ つぎに W ÃL を示す x ( x,y,z) Œ W とすれば x +y +z より z -x-y x ( x,y,-x-y ) ( x,,-x ) +(,y,-y ) x(,,- ) +y(,,-) x +y Œ L W の任意のベクトルが L のベクトルであることが示されたので W à L つ 従って W L 例題 3: 例 の W は dimw であることを示せ [ 解答 ] 上の例題 から W L い 次関係式 を解く 成分で考えれば が成り立 が示せたので が線形独立であることを示せばよ,,- +,-,- - (,,) 従って は線形独立となり dimw が示せた Remark: W の基底は だけではない x +y +z から y-x-z と考えれば b (,-, ),b (,-,) も基底になる このようにベクトル空間の基底は 通りではないが 有限次元ならばその基底を構成するベクトルの個数は考察しているベクトル空間に固有の値となる ここ から次元の概念が出てくる ベクトル空間 部分空間 次元 - 5 -

6 例題 4: 例 の W 例 の W について W +W R 3 になることを証明せよ [ 証明 ] c (,, ),c (,,) とすれば これは W の基底である 実際 W のベクトル は x ( x,y, ) x(,, ) +y(,,) Œ Lc,c W ÃLc,c また明らかに c,c Œ W だから Lc,c à W W L c,c さらに c,c は明らかに線形独 立である 従って W +W L,c ( は例題 3 にある W の基底 ) 視察から +c -c が成り立つので W +W L,c W +W L,c だから x ŒW +W fi x +g c +g c + +c -c +g c +g c + +g - c + +g c ŒL,c W +W L,c ÃL,c, W +W L,c L,c は明らか,c が線形独立であることは容易に確かめることができる さて W +W à R 3 は明らかだ から W +W R 3 を示す x ( x,y,z) ŒR 3 に対して a +bc +g c x を満たす a,b,g を求めれば a -z,b x+z,g y 即ち x ( x,y,z ) -z(,,- ) +( x+z )(,, ) +y(,,) Œ L,c W +W W +W R 3 以上より W +W R 3 が示せた 例題 5: W ( x,y,z)x+y+z,w 4 ( x,y,z)xyz とすればW 4 はR 3 の 部分空間で W «W 4 であり W W 4 R 3 となることを証明せよ [ 証明 ] d (,,) とすれば明らかに W 4 Ld である よって部分空間である x ( x,y,z) ŒW «W 4 とすれば x +y +z かつ xyz だから容易に x y z が導け る 従って W «W 4 が示せた 例題 4と同じでW W 4 L,dとなり,d は線形独立である つぎに任意の x ( x,y,z) Œ R 3 に対して x a +b +g d を満たすa,b,g を求めれば a ( x -y -z),b ( y -x -z),g ( x +y +z) とな る つまり W W 4 L,d R 3 となり W W 4 R 3 が示せた Remark: V が有限次元で W が V の部分空間ならば V W dimvdimw であることが 知られている 証明は比較的簡単である V W fi dimvdimw は明らか つぎに V W,V W とすれば V のベクトルで W に入らないものがある これを a とすれば W の基底 にこのベクトル加えたものも線形独立である よって dimv>dimw この事実を用いてよいなら例題 4,5 はもっと簡単に証明できる 上の Remark の の部分を証明してごらん ベクトル空間 部分空間 次元 - 6 -

7 例題 6: が直交系ならば 線形独立であることを証明せよ [ 証明 ] が直交系だからi j fi a i a j,a i a i である 次関係式 ++a r a r を考える ++a r a r a i a i 左辺は a i a i a i a i a i だから ai a i, a i より ai これが i,,,r で成り立つから は線形独立である 例題 7: 例題,3 において (,,- ) (,,-) とすれば W L であり は W の基底であった このとき e a, f - e e, e f f とすれば e,e は W の正規直交基底であることを証明せよ [ 証明 ] の成分が与えられているが一般的な証明を となり e e e は と同じ向きの単位ベクトルとなる つぎに f である 示す まず線形独立であるから 従って もし f ならば - e e e e fi f e e e a となり は線形従属になる これは仮定に反する f となったので e は f と同じ向きの単位ベクトルである つぎに e e - f 最後に L e f - e e e Le,e を示す a だから e Œ L f + e 以上より L e e - e f e e また e だから Œ Le,e e e e - a だから f Œ L e ŒL e f e + e e だから Œ Le,e Le,e ++ f ( ) (,,- ) が示せた この場合具体的に e,e を求めてみると (,,- ), a e,,- - (,,- ) -,,- e (-,,-) 6 Basic Points: W が部分空間のとき ŒW ならば L ベクトル空間 部分空間 次元 à W

8 ただし Œ W はすべての が W に属することを表す Remark: から正規直交基底 e,e を作る上の手順が Gram-Schmidt の直交化法 例題 8: W を計量ベクトル空間の部分空間とする このとき W «W ^ を証明せよ [ 証明 ] a Œ W «W ^ とする a ŒW かつ a ŒW ^ だから a a 即ち a となり a W «W ^ 例題 9: 例 の W,W 4 で W 4 W ^ であることを証明せよ [ 証明 ] x ( x,y,z) Œ W ^ とすれば x x だから x -z, y -z x y z W ^ à W 4 一方 d (,,) とすれば例題 5 から W 4 Ld ここで d, d だから W 4 à W ^ Basic Points: WL ならば x Œ W ^ a i x i,,,r 例題 : W,W を有限次元計量ベクトル空間 V の部分空間とすれば W «W ^ W ^ +W ^ が成り立つことを証明せよ ^ [ 証明 ] b b +b ŒW ^ +W ^ b i ŒW i ; i, とする 任意の a Œ W «W に対 して a Œ W, a Œ W だから a b a b +a b + b ŒW «W W ^ +W ^ ÃW «W ^ a ŒW a ŒW と考える 逆はむずかしい 本来なら証明が必要なことを用いるがそこは勘弁 な おここまでの証明は有限次元である仮定を用いていないことに注意せよ,,a p を W «W の正規直交基底 これに加えて,,a p,b,b,,b q を W の正規直交基底 同じく,,a p,c,,c r を W の正規直交基底,,a p,b,b,,b q, c,c,,c r,d,d,,d s を V の正規直交基底とす る ( このように基底をつくることができることを本当なら証明する必要がある ) ^ x ŒW «W とする x ŒV であるから x Σ i p ai a i +Σ j q r bj b j +Σ k s g k c k +Σ l と表せる 任意の a i に対して a i x a i だから a i i,,,p x Σ j b j r Σ k r Σ k q r bj b j +Σ k g k c k +Σ l s g k c k +Σ l s s g k c k +Σ l d l d l r Σ k d l d l s g k c k +Σd l d l l +Σ j j,,,q, c k Σ j q bj b j ここで d l d l q bj b j k,,,r q d l d l ŒW ^, Σ bj b j ŒW ^ j W «W ^ ÃW ^ +W ^ 以上より W «W ^ W ^ +W ^ が示せた 証明の中で述べたが 有限次元を仮定しなくても W ^ +W ^ ÃW «W ベクトル空間 部分空間 次元 ^ は成り立つ ^

9 問題 問題 : ベクトル が線形独立ならば b, b +,, k b k Σ i ( 熊本大 ) r a i,,b r Σa i とするとき b,b,,b r も線形独立であることを証明せよ i 問題 : をベクトル W,W,W をベクトル空間 V の部分空間とするとき 次の 集合が部分空間であることを証明せよ () L () W «W (3) W +W (4) W^ 問題 3: 3 つのベクトル a ( 4,, ),b(,,3 ),c(,-,-3) がある 次の問いに 答えよ ( 東工大 ) () WLa,bとする このとき W ^ を求めよ ( 基底を求めればよい ) () c x +y x ŒW, y ŒW^ である x,y を求めよ ( 答 )() v (,-4,) とすれば W ^ Lv () x ( -,-4,-5),y(,-8,) 問題 4: x (,, ),x (,, ),x 3 (,, ),x 4 ( -,,) について Lx,x L x 3,x 4 であることを証明せよ ( 九大 ) 問題 5: R 3 の部分空間 W ( x,y,z) x +y+z,w ( x,y,z)y+z について W +W, W «W の次元と 組の基底を求めよ ( 岐阜大 ) ( 答 ) (,,- ) (,-, ),a 3 (,,) とすれば W +W L,a 3 R 3, W «W L となる dim W +W 3 dim W «W ちなみに基底はあくまで一例である また W L, W L,a 3 である 問題 6: R 3 の部分空間 W ( x,y,z) x -y -z, W ( x,y,z) x +y -4z について 次の問いに答えよ なお R 3 には標準内積を入れて計量ベクトル空間とする () W,W の 組の基底を求めよ また次元も求めよ () W «W の 組の基底を求めよ また次元も求めよ (3) W ^,W ^ の 組の基底を求めよ また次元も求めよ ^ (4) W «W の 組の基底を求めよ また次元も求めよ ( 答 )() 例えば W の基底は (,, ),b (,, ) dimw W の基底は ( 4,, ),b (,4, ) dimw ベクトル空間 部分空間 次元 - 9 -

10 () 4 +4b 3 +b が成り立つ 左辺は W のベクトル 右辺は W のベクトルだから 4 +4b 3 +b ŒW «W である dim W «W dimw +dimw -dim W +W +-3 よって dim W «W で 組の基底は +b ( 3,,) (3) dimw ^, dimw ^ 基底はそれぞれ c (,-,- ),c (,,-4) (4) W «W ^ W ^ +W ^ Lc,c で c,c は線形独立 dim W «W ^ で 組の基底は c,c 問題 7: 変数 x の 3 次以下の整式全体 ( 係数は実数 ) を P 3;R と表す 通常の関数の和と定 数倍によりP3;R はベクトル空間になる ( これは認める ) このとき 次の問いに答えよ () 関数,x,x,x 3 は P 3;R の基底であることを証明せよ () p() x ŒP3;R,q( x) ŒP3;R に対して内積 p( x) q() x を p() x q() x - p() x q() x dx で定義する ( これが内積の公理を満たすことも認める ) これにより関数 p( x) の大きさ ( ノルム ) を p() x p() x p() x p() x dx と定義する このとき基底,x,x,x 3 - から Gram-Schmidt の直交化法により P3;R の正規直交基底を求めよ ( 答 )() 3 3, x, 5 x - 3, 5 7 x x 補足 : Gram-Schmidt の直交化法について詳しく述べる 例題 7 で つのベクトルからなる基底か ら正規直交基底をつくる方法 ( Gram-Schmidt の直交化法 ) を示したが 一般に r 個のベクトルから なる基底から正規直交基底をつくる方法は次の手順による 考え方は つの場合と同じである : 基底とする f, u f f a k f k f - u f k a k -Σ i Σ i u, u k- a k u i u i, u k f k k - f f Σ i fk k,3, k- a k u i u i はa k のLu,u,,u k- f r a r -Σ i fr r- a r u i u i, u r f r への正射影 ベクトル空間 部分空間 次元 - - a k u i u i Lu,u,,u k-

11 問題 8: W は計量ベクトル空間の部分空間で はその基底とする このとき 上の手 順で作ったベクトル u,u,,u r は W の正規直交基底であることを証明せよ 問題 9: 上の問題 7 と同じ計量ベクトル空間 P 3;R の部分空間 W を W Lx,x このとき 次の問いに答えよ () W ^ の 組の基底を求めよ () h() x 5x 3-7x -x+6 のW への正射影を求めよ ( 答 )() g () x 5x 3-3x, g () x 5x -3 がW ^ の基底 () 3x +x とする 問題 : ベクトル空間 P 3;R の部分空間 W p( x) p() p() の次元と 組の基底 を求めよ ( 答 ) dimw, W Lx 3-7x +6,x -3x+ 問題 : (,,-3,-4 ) (,,,3 ),a 3 (,,, ),a 4 ( 3,4,3,5 ), b( 3,6,,) とする R 4 の部分空間を W L, W La 3,a 4 とするとき R 4 W W が成り立つことを証明せよ また b を W,W のベクトルの和として表せ ( 答 ) 前半は,a 3,a 4 が線形独立であることを示せばよい 後半の答えは b + + 3a 4-4a 3 (,,-5,-5 ) +(,4,5,5) Œ W +W 問題 : すべての項が実数である ( 無限 ) 数列全体 S を考える つの数列 a n, b n に対して 和を a n + b n a n +b n と定義し スカラー倍を a a n aa n a ŒR と定義すれば S はベクトル空間になることが知られている ( これは認める ) このとき S の部分空間 W a n a n+ a +ba n+ -ab a n の次元と 組の基底を求めよ ただし a,b は異 なる実数とする (W が部分空間であることは容易に確認できるので ここではそれを証明しなくて よい ) ( 答 ) dims, 基底は例えばa n, b n ヒント : a n+ a +ba n+ -ab a n は a n+ -aa n+ ba n+ -aa n と変形できる b n a n + -aa n と表せば b n + bb n, b -a つまり b n は初項 -a, 公比 b の等比数列である また a n + -ba n+ aa n+ -ba n とも変形できる これらの問題を解いていくと次のことに気がつく n 次元 ( 抽象 ) ベクトル空間 + 基底 n 次元数ベクトル空間 R n 基底が決まれば任意の ( 抽象的な ) ベクトルはその基底の線形結合で一意に表せる そのときの係数 と R n のベクトルを対応させればよいのである ベクトル空間 部分空間 次元 - -

12 行列の階数 ( 部分空間と次元の観点から ) 行列の階数について部分空間と次元の観点から解説する まず行列を列ベクトルを用いて表すことを考 a ij える A をm n 行列とする 行列を列で区切って考える A の第 j 列成分を列ベクトルとみて a j と表す 即ち a j j j a mj - 例 7: A A とすれば行列 A は A のとき a n と表せる 3,a とすれば a 3 注意 : 最後のところは列ベクトルの括弧を外して考える さて 行列の階数の定義である A a n のとき a j ŒR m ; j,,,n L,,a n rankadiml,,a n Claim: A とその転置行列 t A R m の部分空間 の次元を行列 A の階数といい 記号で ranka と表す つまり の階数は等しい つまり rankarank t A 証明は行列式をもちいるのが普通 よって証明は省略する 別のプリントで解説する A が m n 行列のとき 即ち A a n a j ŒR m ; j,,,n L,,a n は R m の部分空間だから diml,,a n m また,,a n は n 個のベクトルからなるので diml,,a n rankadiml,,a n min{ m,n} まとめて A: m n 型ならば rankamin{ m,n} 6 例題 : A [ 解法 ] Æ Æ の階数を求めよ 3 7 Æ n 以上より のとき 3 行目 - 行目 その後 と 3 行目を交換 行目から 行目の 倍を引く その後 3 行目に 行目を加え 最後に 行目に - を掛ける ( 実はこの時点で ranka という結論がでる ) ベクトル空間 部分空間 次元 - -

13 3 7 Æ 3 Æ 行目を で割った後 行目から 行目の 3 倍を引く A の列ベクトルを左から,a 3,a 4 とすれば 上の結果から a 3 -, a つまり a 3,a 4 が の線形結合で表せ 明らかに は線形独立だか ら rankadiml,a 3,a 4 diml 補足 : なぜ a 3 -,a の関係式が出てくるのか 説明はむずかしいの で手順だけ説明する 変形の最後の状態の a 3 の成分を見てほしい 第 成分とやはり最後の変形の 状態の の第 成分を見比べる 同じようにして第 成分とやはり最後の変形の状態の の第 成 分を見比べる これにより a 3 - という関係式を導く a も同様 a b b 例題 : b a b Ab b a の階数を求めよ a +b a +b a +b [ 解法 ] A Æ b a b b b a 行目および 3 行目を 行目に加える a +b Æ b a -b 列目および 3 列目から 列目を引く ( 注意 ) b a -b a +b,a b のとき Æ となるので ranka3 Æ a +b,a b 即ち a,a -b のとき となるので ranka a +b,a b 即ち a,a b のとき Æ となるので ranka Æ a +b,a b 即ち a b のとき となるので ranka ベクトル空間 部分空間 次元 - 3 -

14 a+b,a b a,a -b まとめて ranka3 a,a b ( a b ) 行列の核これは第 4 章線形写像の話としてするべきであるが 列ベクトルの左から行列を掛けることを線形写像 と ここでは考えて話を展開する A を m n 行列とし 列ベクトルを用いて A a n と表されているとする 各列ベクトルは R m のベクトル さて R n の任意のベクトル x x x x n に対し て R m のベクトル Ax を対応させることを考える 即ち x Æ Ax Σ i n xi a i x +x ++x n a n このようなベクトル全体の集合 n t Ax Σ xi a i x x x x n ŒR n i は R m の部分空間になる ( 確認してごらん ) これを行列 A の像空間といい 記号で ImA と表す 明らかに ImAL,,a n だから A の階数とは A の像空間の次元のことである 話しは変わって Ax となる R n のベクトル x 全体の集合を考えてみる 即ち x Œ R n n Ax Σ xi a i i こんどはこれは R n の部分空間になる ( 確認してごらん ) これを行列 A の核といい 記号で KerA と 表す さらに KerA の次元を記号で nula と表す つまり nuladim( KerA) 記号の意味をまとめてみると rankadim( ImA ), nuladim( KerA) となる さて 次元定理 と呼ばれる重要な定理がつぎのものである A が m n 行列であるとき ranka+nulan (A の列数 ) が成り立つ [ 証明 ] nulak とする 然らば k 個の ImA 線形独立な R n のベクトル u,u,,u k Ker A x Ax が存在して KerALu,u,,u k となる u,u,,u k に n -k 個のベク トル v,v,,v n - k を加えて u,u,,u k,v,v,,v n - k R n R m が R n の基底にすることができる ( この部分は以前も書いたが認める ) R n の任意のベクトルはこれら 基底の線形結合で表すことができ Au i i,,,k だから ベクトル空間 部分空間 次元 - 4 -

15 ImALAv,Av,,Av n-k となる よって Av,Av,,Av n - k が線形独立であること n-k を示せばよい 次関係式 Σ ai Av i Av + Av ++a n-k Av n-k を解くと i Av + Av ++a n - k Av n - k fi A v + v ++a n - k v n - k v + v ++a n - k v n - k ŒKerA となり v + v ++a n - k v n - k は KerA の基底 u,u,,u k の線形結合で表せるが u,u,,u k,v,v,,v n - k は線形独立であるから a n-k つまり Av,Av,,Av n - k は線形独立である rankadim( ImA ) n-k ranka+nula( n-k ) +kn ( 証終 ) 右図は次元定理のイメージである 証明のヒントにもなっている R n Ker A R m ImA 例 8: 例題 において A で ranka であった Ax, t x x y z u を解くと 消去法より A Æ x - z -u, y + z +3u fi x z +u, y - z-u t x z+u - z-u z u t z - KerAL t +u - t - u,u, u よって nula ranka+nula4 t z - z z t, u - t + u -u u ( 線形独立 ) 例題 3: n 行列 A n のとき ImAとKerA の 組の基底を求めよ [ 解答 ] ranka だからdim( ImA ) 明らかに ImAL[] つまり基底は 次元定理から nulan- Ax を解く Ax x +x ++nx n fi x -x -3x 3 --nx n ベクトル空間 部分空間 次元 - 5 -

16 -x -3x 3 --nx n n x x x +x 3 ++x n x 3 x n n 従って KerA の基底は,,, 問題 3: A のとき ImAとKerA の 組の基底を求めよ ( 答 ) ImAL, 3-5, KerAL n 次以下の実数係数の整式全体 Pn;R について次のような問題が編入試験に出題されることが あるので解説する Pn;R の 組の基底として,x,x,,x n を考える p( x) ŒPn;R で p( x ) + x+a 3 x ++a n+ x n のとき このp( x) をR n+ のベクトル x a n+ と考える むずかしく言えば同一視する ( できる ) さてこのとき p( x) に対してその導関数 p'( x) を対 応させることを考えると これは Pn;R からPn-;R への対応になる Pn -;R の 組 の基底を,x,x,,x n - とすれば p( x ) + x+a 3 x ++a n+ x n のとき p'( x ) +a 3 x++na n+ x n- となるから同様にこれを R n のベクトル y na n + a 3 と同 一視すれば x a n+ Æ y na n+ a 3 という R n + から R n への対応が導関数を対応さ ベクトル空間 部分空間 次元 - 6 -

17 せることを表している y Ax を満たす行列 A は n rankan, nula なお ImAL,x,x,,x n -, KerAL[] である となる 例題 4: P3;R から P3;R への対応 p( x ) Æ 答えよ ただし P3;R の基底を,x,x,x 3 とせよ p() x +p( -x) について 次の問いに 4 () p() x Σ ai x i- に対して i を満たす 4 次の正方行列 A を求めよ p( x ) +p( -x) 4 Σ bi x i- とするとき i Hint: 基底,x,x,x 3 がそれぞれどのような関数に写るか () ranka,nula を求めよ また ImA, KerA の 組の基底も求めよ b b b 3 b 4 A x -x [ 解答 ] () Æ, x Æ, x x +x Æ x, x 3 x 3 -x 3 Æ Æ Æ Æ Æ,,, A p() x +p( -x) 注意 : 実は p( x ) Æ がP3;R から P3;R への線形写像 ( 変換 ) で つまり あることをまず示さなければならないが ここではそれには触れないこととした () 明らかに ranka nula4-, ImAL,x, KerALx,x 3 問題 4: P3;R から P3;R への対応 p() x Æ p( x +3) について 次の問いに答え よ ただし P3;R の基底を,x,x,x 3 とせよ a 3 a 4 ベクトル空間 部分空間 次元 - 7 -

18 4 () p() x Σ ai x i- 4 に対して p( x +3 ) i Σ bi x i- とするとき i たす 4 次の正方行列 A を求めよ b b b 3 b 4 A () ranka,nula を求めよ また ImA, KerA の 組の基底も求めよ ( 答 ) () A () ranka4, nula これから基底は明らか a 3 a 4 を満 ベクトル空間 部分空間 次元 - 8 -

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

Microsoft PowerPoint - 10.pptx m u. 固有値とその応用 8/7/( 水 ). 固有値とその応用 固有値と固有ベクトル 行列による写像から固有ベクトルへ m m 行列 によって線形写像 f : R R が表せることを見てきた ここでは 次元平面の行列による写像を調べる とし 写像 f : を考える R R まず 単位ベクトルの像 u y y f : R R u u, u この事から 線形写像の性質を用いると 次の格子上の点全ての写像先が求まる

More information

Microsoft PowerPoint - 9.pptx

Microsoft PowerPoint - 9.pptx 9. 線形写像 ここでは 行列の積によって 写像を定義できることをみていく また 行列の積によって定義される写像の性質を調べていく 行列演算と写像 ( 次変換 3 拡大とスカラー倍 p ' = ( ', ' = ( k, kk p = (, k 倍 k 倍 拡大後 k 倍拡大の関係は スカラー倍を用いて次のように表現できる ' = k ' 拡大前 拡大 4 拡大と行列の積 p ' = ( ', '

More information

Microsoft PowerPoint - 9.pptx

Microsoft PowerPoint - 9.pptx 9/7/8( 水 9. 線形写像 ここでは 行列の積によって 写像を定義できることをみていく また 行列の積によって定義される写像の性質を調べていく 拡大とスカラー倍 行列演算と写像 ( 次変換 拡大後 k 倍 k 倍 k 倍拡大の関係は スカラー倍を用いて次のように表現できる p = (, ' = k ' 拡大前 p ' = ( ', ' = ( k, k 拡大 4 拡大と行列の積 拡大後 k 倍

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 付録 2 2 次元アフィン変換 直交変換 たたみ込み 1.2 次元のアフィン変換 座標 (x,y ) を (x,y) に移すことを 2 次元での変換. 特に, 変換が と書けるとき, アフィン変換, アフィン変換は, その 1 次の項による変換 と 0 次の項による変換 アフィン変換 0 次の項は平行移動 1 次の項は座標 (x, y ) をベクトルと考えて とすれば このようなもの 2 次元ベクトルの線形写像

More information

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

Microsoft PowerPoint - 10.pptx 0. 固有値とその応用 固有値と固有ベクトル 2 行列による写像から固有ベクトルへ m n A : m n n m 行列によって線形写像 f R R A が表せることを見てきた ここでは 2 次元平面の行列による写像を調べる 2 = 2 A 2 2 とし 写像 まず 単位ベクトルの像を求める u 2 x = v 2 y f : R A R を考える u 2 2 u, 2 2 0 = = v 2 0

More information

Microsoft PowerPoint - 2.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 2.ppt [互換モード] 0 章数学基礎 1 大学では 高校より厳密に議論を行う そのために 議論の議論の対象を明確にする必要がある 集合 ( 定義 ) 集合 物の集まりである集合 X に対して X を構成している物を X の要素または元という 集合については 3 セメスタ開講の 離散数学 で詳しく扱う 2 集合の表現 1. 要素を明示する表現 ( 外延的表現 ) 中括弧で 囲う X = {0,1, 2,3} 慣用的に 英大文字を用いる

More information

<4D F736F F D E4F8E9F82C982A882AF82E98D7397F1>

<4D F736F F D E4F8E9F82C982A882AF82E98D7397F1> 3 三次における行列 要旨高校では ほとんど 2 2 の正方行列しか扱ってなく 三次の正方行列について考えてみたかったため 数 C で学んだ定理を三次の正方行列に応用して 自分たちで仮説を立てて求めていったら 空間における回転移動を表す行列 三次のケーリー ハミルトンの定理 三次における逆行列を求めたり 仮説をたてることができた. 目的 数 C で学んだ定理を三次の正方行列に応用する 2. 概要目的の到達点として

More information

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364>

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364> 4 1 平面上のベクトル 1 ベクトルとその演算 例題 1 ベクトルの相等 次の問いに答えよ. ⑴ 右の図 1 は平行四辺形 である., と等しいベクトルをいえ. ⑵ 右の図 2 の中で互いに等しいベクトルをいえ. ただし, すべてのマス目は正方形である. 解 ⑴,= より, =,= より, = ⑵ 大きさと向きの等しいものを調べる. a =d, c = f d e f 1 右の図の長方形 において,

More information

線型代数試験前最後の 3 日間 できるようになっておきたい計算問題 ( 特に注意 まぁ注意 ) シュミットの直交化とその行列表示 (P5) ユニタリ行列による行列の対角化 (P8) 数列, 微分方程式の解法 対角可能な条件もおさえておきたい とりあえず次の問題を ( まだやっていない人は ) やって

線型代数試験前最後の 3 日間 できるようになっておきたい計算問題 ( 特に注意 まぁ注意 ) シュミットの直交化とその行列表示 (P5) ユニタリ行列による行列の対角化 (P8) 数列, 微分方程式の解法 対角可能な条件もおさえておきたい とりあえず次の問題を ( まだやっていない人は ) やって 線型代数試験前最後の 日間 できるようになっておきたい計算問題 特に注意 まぁ注意 シュミットの直交化とその行列表示 P ユニタリ行列による行列の対角化 P8 数列 微分方程式の解法 対角可能な条件もおさえておきたい とりあえず次の問題を まだやっていない人は やってください 8 年 月 日 理二三 組の線型代数担当志甫先生の過去問から持ってきました 結構計算が大変だったと思います これが難なくできる人は以下の総復習編はさらっと目を通すだけで

More information

線形代数とは

線形代数とは 線形代数とは 第一回ベクトル 教科書 エクササイズ線形代数 立花俊一 成田清正著 共立出版 必要最低限のことに限る 得意な人には物足りないかもしれません 線形代数とは何をするもの? 線形関係 y 直線 yもも 次式で登場する (( 次の形 ) 線形 ただし 次元の話世の中は 3 次元 [4[ 次元 ] 次元 3 次元 4 次元 はどうやって直線を表すの? ベクトルや行列の概念 y A ベクトルを使うと

More information

数学の世界

数学の世界 東京女子大学文理学部数学の世界 (2002 年度 ) 永島孝 17 6 行列式の基本法則と効率的な計算法 基本法則 三次以上の行列式についても, 二次の場合と同様な法則がなりたつ ここには三次の場合を例示するが, 四次以上でも同様である 1 単位行列の行列式の値は 1 である すなわち 1 0 0 0 1 0 1 0 0 1 2 二つの列を入れ替えると行列式の値は 1 倍になる 例えば a 13 a

More information

2015年度 2次数学セレクション(整数と数列)

2015年度 2次数学セレクション(整数と数列) 05 次数学セレクション問題 [ 千葉大 文 ] k, m, を自然数とする 以下の問いに答えよ () k を 7 で割った余りが 4 であるとする このとき, k を 3 で割った余りは であることを示せ () 4m+ 5が 3 で割り切れるとする このとき, m を 7 で割った余りは 4 ではないことを示せ -- 05 次数学セレクション問題 [ 九州大 理 ] 以下の問いに答えよ () が正の偶数のとき,

More information

1/30 平成 29 年 3 月 24 日 ( 金 ) 午前 11 時 25 分第三章フェルミ量子場 : スピノール場 ( 次元あり ) 第三章フェルミ量子場 : スピノール場 フェルミ型 ボーズ量子場のエネルギーは 第二章ボーズ量子場 : スカラー場 の (2.18) より ˆ dp 1 1 =

1/30 平成 29 年 3 月 24 日 ( 金 ) 午前 11 時 25 分第三章フェルミ量子場 : スピノール場 ( 次元あり ) 第三章フェルミ量子場 : スピノール場 フェルミ型 ボーズ量子場のエネルギーは 第二章ボーズ量子場 : スカラー場 の (2.18) より ˆ dp 1 1 = / 平成 9 年 月 日 ( 金 午前 時 5 分第三章フェルミ量子場 : スピノール場 ( 次元あり 第三章フェルミ量子場 : スピノール場 フェルミ型 ボーズ量子場のエネルギーは 第二章ボーズ量子場 : スカラー場 の (.8 より ˆ ( ( ( q -, ( ( c ( H c c ë é ù û - Ü + c ( ( - に限る (. である 一方 フェルミ型は 成分をもち その成分を,,,,

More information

DVIOUT-17syoze

DVIOUT-17syoze 平面の合同変換と相似変換 岩瀬順一 要約 : 平面の合同変換と相似変換を論じる いま大学で行列を学び始めている大学一年生を念頭に置いている 高等学校で行列や一次変換を学んでいなくてもよい 1. 写像 定義 1.1 X, Y を集合とする X の各元 x に対し Y のただ一つの元 y を対応させる規則 f を写像とよび,f : X! Y のように書く f によって x に対応する Y の元を f(x)

More information

微分方程式補足.moc

微分方程式補足.moc Bernoulli( ベルヌーイ ) の微分方程式 ' + P( ) = Q() n ( n 0,) 微分方程式の形の補足 ( 階 ) 注意 : n =0 のときは 階線形微分方程式 n = のときは変数分離形となる 解法 : z = -n とおいて関数 z の微分方程式を解く z' =( - n) -n ' よりこれを元の微分方程 式に代入する - n z' + P() = Q() n 両辺を n

More information

2014年度 筑波大・理系数学

2014年度 筑波大・理系数学 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ f ( x) = x x とする y = f ( x ) のグラフに点 P(, ) から引いた接線は 本あるとする つの接点 A (, f ( )), B(, f ( )), C(, f ( )) を頂点とする三角形の 重心を G とする () + +, + + および を, を用いて表せ () 点 G の座標を, を用いて表せ () 点 G

More information

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図 数学 Ⅱ < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 大小関係の公理 順序 >, =, > つ成立 >, > > 成立 順序と演算 > + > + >, > > 図形の公理 平行線の性質 錯角 同位角 三角形の合同条件 三角形の合同相似 量の公理 角の大きさ 線分の長さ < 空間における座漂とベクトル > ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 ベクトルの成分表示 平面ベクトル

More information

vecrot

vecrot 1. ベクトル ベクトル : 方向を持つ量 ベクトルには 1 方向 2 大きさ ( 長さ ) という 2 つの属性がある ベクトルの例 : 物体の移動速度 移動量電場 磁場の強さ風速力トルクなど 2. ベクトルの表現 2.1 矢印で表現される 矢印の長さ : ベクトルの大きさ 矢印の向き : ベクトルの方向 2.2 2 個の点を用いて表現する 始点 () と終点 () を結ぶ半直線の向き : ベクトルの方向

More information

2018年度 筑波大・理系数学

2018年度 筑波大・理系数学 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ < < とする 放物線 上に 点 (, ), A (ta, ta ), B( - ta, ta ) をとる 三角形 AB の内心の 座標を p とし, 外心の 座標を q とする また, 正の実数 a に対して, 直線 a と放物線 で囲まれた図形の面積を S( a) で表す () p, q を cos を用いて表せ S( p) () S(

More information

DVIOUT-OCTbook201

DVIOUT-OCTbook201 第 3 章 ヒルベルト空間 本節では, 量子系の理解のために必要な無限次元線形空間の理論であるヒルベルト空間の基本的事柄を概説する. 0.1 基本定理数体 K ( 実数体 R または複素数体 C; これらをスカラー体ともいう ) 上の線形空間の任意の元 x, y, z X と任意の λ K に対して, 1. hx, xi 0, = 0 x =0, 2. hx, yi = hy, xi, 3. hx,

More information

<4D F736F F D A788EA8E9F95FB92F68EAE>

<4D F736F F D A788EA8E9F95FB92F68EAE> 行列を用いた連立一次方程式の解法 概要私たちは数学 C で一次連立方程式の正方行列を用いた解法を学んだ 今回はこれをベースとし 元一次連立方程式の解法への拡張を目標とした まず 行列の性質から解をもつ条件 不定解の処理を考えた また 逆行列を求める手法は一般的に煩雑である そこでそれ以外に Crmer の定理 掃き出し法などの解法も検証した 今回の研究は発展的で難しかったが 研究を通してより多角的で数学的な思考の一端を学べた.

More information

2016年度 筑波大・理系数学

2016年度 筑波大・理系数学 06 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ k を実数とする y 平面の曲線 C : y とC : y- + k+ -k が異なる共 有点 P, Q をもつとする ただし点 P, Q の 座標は正であるとする また, 原点を O とする () k のとりうる値の範囲を求めよ () k が () の範囲を動くとき, OPQ の重心 G の軌跡を求めよ () OPQ の面積を S とするとき,

More information

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説 05 次数学セレクション解答解説 [ 筑波大 ] ( + より, 0 となり, + から, ( (,, よって, の描く図形 C は, 点 を中心とし半径が の円である すなわち, 原 点を通る円となる ( は虚数, は正の実数より, である さて, w ( ( とおくと, ( ( ( w ( ( ( ここで, w は純虚数より, は純虚数となる すると, の描く図形 L は, 点 を通り, 点 と点

More information

離散数学

離散数学 離散数学 ブール代数 落合秀也 前回の復習 : 命題計算 キーワード 文 複合文 結合子 命題 恒真 矛盾 論理同値 条件文 重条件文 論法 論理含意 記号 P(p,q,r, ),,,,,,, 2 今日のテーマ : ブール代数 ブール代数 ブール代数と束 そして 順序 加法標準形とカルノー図 3 今日のテーマ : ブール代数 ブール代数 ブール代数と束 そして 順序 加法標準形とカルノー図 4 ブール代数の法則

More information

DVIOUT

DVIOUT 最適レギュレータ 松尾研究室資料 第 最適レギュレータ 節時不変型無限時間最適レギュレータ 状態フィードバックの可能な場合の無限時間問題における最適レギュレータについて確定系について説明する. ここで, レギュレータとは状態量をゼロにするようなコントローラのことである. なぜ, 無限時間問題のみを述べるかという理由は以下のとおりである. 有限時間の最適レギュレータ問題の場合の最適フィードバックゲインは微分方程式の解から構成される時間関数として表現される.

More information

DVIOUT-SS_Ma

DVIOUT-SS_Ma 第 章 微分方程式 ニュートンはリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見した という有名な逸話があります 無重力の宇宙船の中ではリンゴは落ちないで静止していることを考えると 重力が働くと始め静止しているものが動き出して そのスピードはどんどん大きくなる つまり速度の変化が現れることがわかります 速度は一般に時間と共に変化します 速度の瞬間的変化の割合を加速度といい で定義しましょう 速度が変化する, つまり加速度がでなくなるためにはその原因があり

More information

ベクトルの基礎.rtf

ベクトルの基礎.rtf 章ベクトルの表現方法 ベクトルは大きさと方向を持つ量である. 図.に示すように始点 Pから終点 Qに向かう有向線分として で表現する. 大きさは矢印の長さに対応している. Q P 図. ベクトルの表現方法 文字を使ったベクトルの表記方法として, あるいは の表記が用いられるが, このテキストでは太字表示 を採用する. 専門書では太字で書く の表記が一般的であり, 矢印を付ける表記は用いない. なお,

More information

パソコンシミュレータの現状

パソコンシミュレータの現状 第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に

More information

航空機の運動方程式

航空機の運動方程式 可制御性 可観測性. 可制御性システムの状態を, 適切な操作によって, 有限時間内に, 任意の状態から別の任意の状態に移動させることができるか否かという特性を可制御性という. 可制御性を有するシステムに対し, システムは可制御である, 可制御なシステム という言い方をする. 状態方程式, 出力方程式が以下で表されるn 次元 m 入力 r 出力線形時不変システム x Ax u y x Du () に対し,

More information

2010年度 筑波大・理系数学

2010年度 筑波大・理系数学 00 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ f( x) x ax とおく ただしa>0 とする () f( ) f() となるa の範囲を求めよ () f(x) の極小値が f ( ) 以下になる a の範囲を求めよ () x における f(x) の最小値をa を用いて表せ -- 00 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ つの曲線 C : y six ( 0

More information

2011年度 筑波大・理系数学

2011年度 筑波大・理系数学 0 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ O を原点とするy 平面において, 直線 y= の を満たす部分をC とする () C 上に点 A( t, ) をとるとき, 線分 OA の垂直二等分線の方程式を求めよ () 点 A が C 全体を動くとき, 線分 OA の垂直二等分線が通過する範囲を求め, それ を図示せよ -- 0 筑波大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ

More information

2015年度 信州大・医系数学

2015年度 信州大・医系数学 05 信州大学 ( 医系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 放物線 y = a + b + c ( a > 0) を C とし, 直線 y = -を l とする () 放物線 C が点 (, ) で直線 l と接し, かつ 軸と共有点をもつための a, b, c が満 たす必要十分条件を求めよ () a = 8 のとき, () の条件のもとで, 放物線 C と直線 l および 軸とで囲まれた部

More information

<4D F736F F D208C51985F82CD82B682DF82CC88EA95E A>

<4D F736F F D208C51985F82CD82B682DF82CC88EA95E A> 群論はじめの一歩 (6) 6. 指数 2の定理と2 面体群 命題 H を群 G の部分群とする そして 左剰余類全体 G/ H 右剰 余類全体 \ H G ともに指数 G: H 2 と仮定する このとき H は群 G の正規部分群である すなわち H 注意 ) 集合 A と B があるとき A から B を引いた差集合は A \ B と書かれるが ここで書いた H \ Gは差集合ではなく右剰余類の集合の意味である

More information

Microsoft PowerPoint - H21生物計算化学2.ppt

Microsoft PowerPoint - H21生物計算化学2.ppt 演算子の行列表現 > L いま 次元ベクトル空間の基底をケットと書くことにする この基底は完全系を成すとすると 空間内の任意のケットベクトルは > > > これより 一度基底を与えてしまえば 任意のベクトルはその基底についての成分で完全に記述することができる これらの成分を列行列の形に書くと M これをベクトル の基底 { >} による行列表現という ところで 行列 A の共役 dont 行列は A

More information

1/17 平成 29 年 3 月 25 日 ( 土 ) 午前 11 時 37 分第 7 章 : 量子力学とディラック方程式 ( 学部 4 年次向 ) 第 7 章量子力学とディラック方程式 Ⅰ. クライン ゴルドン方程式の完全平方化 素粒子場 : y ( x,t ) の従うクライン ゴルドン方程式は

1/17 平成 29 年 3 月 25 日 ( 土 ) 午前 11 時 37 分第 7 章 : 量子力学とディラック方程式 ( 学部 4 年次向 ) 第 7 章量子力学とディラック方程式 Ⅰ. クライン ゴルドン方程式の完全平方化 素粒子場 : y ( x,t ) の従うクライン ゴルドン方程式は /7 平成 9 年 月 5 日 ( 土 ) 午前 時 7 分第 7 章 : 量子力学とディラック方程式 ( 学部 4 年次向 ) 第 7 章量子力学とディラック方程式 Ⅰ. クライン ゴルドン方程式の完全平方化 素粒子場 : y ( x,t ) の従うクライン ゴルドン方程式は 素粒子を質量 とすると ì x : ( ct, x, y, z) :,,, ì c ct ç + y (, t) ç å

More information

2015-2018年度 2次数学セレクション(整数と数列)解答解説

2015-2018年度 2次数学セレクション(整数と数列)解答解説 015 次数学セレクション問題 1 [ 千葉大 文 ] k, m, n を自然数とする 以下の問いに答えよ (1) k を 7 で割った余りが 4 であるとする このとき, k を 3 で割った余りは であることを示せ () 4m+ 5nが 3 で割り切れるとする このとき, mn を 7 で割った余りは 4 ではないことを示せ -1- 015 次数学セレクション問題 [ 九州大 理 ] 以下の問いに答えよ

More information

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期

数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 ) 1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期 数学 Ⅲ 微分法の応用 大学入試問題 ( 教科書程度 )1 問 1 (1) 次の各問に答えよ (ⅰ) 極限 を求めよ 年会津大学 ( 前期 ) (ⅱ) 極限値 を求めよ 年愛媛大学 ( 前期 ) (ⅲ) 無限等比級数 が収束するような実数 の範囲と そのときの和を求めよ 年広島市立大学 ( 前期 ) (2) 次の関数を微分せよ (ⅰ) を正の定数とする (ⅱ) (ⅳ) (ⅵ) ( 解答 )(1) 年群馬大学

More information

Microsoft Word ã‡»ã…«ã‡ªã…¼ã…‹ã…žã…‹ã…³ã†¨åłºæœ›å•¤(佒芤喋çfl�)

Microsoft Word ã‡»ã…«ã‡ªã…¼ã…‹ã…žã…‹ã…³ã†¨åłºæœ›å•¤(佒芤喋çfl�) Cellulr uo nd heir eigenlues 東洋大学総合情報学部 佐藤忠一 Tdzu So Depren o Inorion Siene nd rs Toyo Uniersiy. まえがき 一次元セルオ-トマトンは数学的には記号列上の行列の固有値問題である 固有値問題の行列はふつう複素数体上の行列である 量子力学における固有値問題も無限次元ではあるが関数環上の行列でその成分は可換環である

More information

スライド タイトルなし

スライド タイトルなし 線形代数 演習 Ⅰ コンピュータ グラフィックス, 次曲面と線形代数 指南書第壱の巻 モチベーションとゴール行列の和と積, 転置行列, ベクトルの内積行ベクトル 列ベクトル 池田勉龍谷大学理工学部数理情報学科 アルジェブラさんとリニアーくん ( Ms. Algebr nd Mr. Liner) アルジェブラさんとリニアーくんは, 線形代数 演習 Ⅰ の講義 演習 実習の手助けをするキャラクターです.

More information

補足 中学で学習したフレミング左手の法則 ( 電 磁 力 ) と関連付けると覚えやすい 電磁力は電流と磁界の外積で表される 力 F 磁 電磁力 F li 右ねじの回転の向き電 li ( l は導線の長さ ) 補足 有向線分とベクトル有向線分 : 矢印の位

補足 中学で学習したフレミング左手の法則 ( 電 磁 力 ) と関連付けると覚えやすい 電磁力は電流と磁界の外積で表される 力 F 磁 電磁力 F li 右ねじの回転の向き電 li ( l は導線の長さ ) 補足 有向線分とベクトル有向線分 : 矢印の位 http://totemt.sur.ne.p 外積 ( ベクトル積 ) の活用 ( 面積, 法線ベクトル, 平面の方程式 ) 3 次元空間の つのベクトルの積が つのベクトルを与えるようなベクトルの掛け算 ベクトルの積がベクトルを与えることからベクトル積とも呼ばれる これに対し内積は符号と大きさをもつ量 ( スカラー量 ) を与えるので, スカラー積とも呼ばれる 外積を使うと, 平行四辺形や三角形の面積,

More information

1/17 平成 29 年 3 月 25 日 ( 土 ) 午前 11 時 1 分量子力学とクライン ゴルドン方程式 ( 学部 3 年次秋学期向 ) 量子力学とクライン ゴルドン方程式 素粒子の満たす場 y ( x,t) の運動方程式 : クライン ゴルドン方程式 : æ 3 ö ç å è m= 0

1/17 平成 29 年 3 月 25 日 ( 土 ) 午前 11 時 1 分量子力学とクライン ゴルドン方程式 ( 学部 3 年次秋学期向 ) 量子力学とクライン ゴルドン方程式 素粒子の満たす場 y ( x,t) の運動方程式 : クライン ゴルドン方程式 : æ 3 ö ç å è m= 0 /7 平成 9 年 月 5 日 ( 土 午前 時 分量子力学とクライン ゴルドン方程式 ( 学部 年次秋学期向 量子力学とクライン ゴルドン方程式 素粒子の満たす場 (,t の運動方程式 : クライン ゴルドン方程式 : æ ö ç å è = 0 c + ( t =, 0 (. = 0 ì æ = = = ö æ ö æ ö ç ì =,,,,,,, ç 0 = ç Ñ 0 = ç Ñ 0 Ñ Ñ

More information

PowerPoint Presentation

PowerPoint Presentation 応用数学 Ⅱ (7) 7 連立微分方程式の立て方と解法. 高階微分方程式による解法. ベクトル微分方程式による解法 3. 演算子による解法 連立微分方程式 未知数が複数個あり, 未知数の数だけ微分方程式が与えられている場合, これらを連立微分方程式という. d d 解法 () 高階微分方程式化による解法 つの方程式から つの未知数を消去して, 未知数が つの方程式に変換 のみの方程式にするために,

More information

Microsoft Word - Chap11

Microsoft Word - Chap11 第 章 次元回転群とそのリー代数. SO のリー代数. 節でリー代数を定義したが 以下にその定義を再録する なお 多くの教科書に従って本章以降は ep t A の代わりに ep t と書くこととする 定義.. G を 次の線型リー群とすると 任意の実数 t に対して ep t G となる gl C の全体をGのリー代数 またはリー環 という 例えば ep t が 次の特殊直交群 SO の元であれば

More information

OCW-iダランベールの原理

OCW-iダランベールの原理 講義名連続体力学配布資料 OCW- 第 2 回ダランベールの原理 無機材料工学科准教授安田公一 1 はじめに今回の講義では, まず, 前半でダランベールの原理について説明する これを用いると, 動力学の問題を静力学の問題として解くことができ, さらに, 前回の仮想仕事の原理を適用すると動力学問題も簡単に解くことができるようになる また, 後半では, ダランベールの原理の応用として ラグランジュ方程式の導出を示す

More information

Microsoft Word - 微分入門.doc

Microsoft Word - 微分入門.doc 基本公式 例題 0 定義式 f( ) 数 Ⅲ 微分入門 = の導関数を定義式にもとづいて計算しなさい 基本事項 ( f( ), g( ) が微分可能ならば ) y= f( ) g( ) のとき, y = y= f( ) g( ) h( ) のとき, y = ( f( ), g( ) が微分可能で, g( ) 0 ならば ) f( ) y = のとき, y = g ( ) とくに, y = のとき,

More information

Microsoft Word - 漸化式の解法NEW.DOCX

Microsoft Word - 漸化式の解法NEW.DOCX 閑話休題 漸化式の解法 基本形 ( 等差数列, 等比数列, 階差数列 ) 等差数列 : d 等比数列 : r の一般項を求めよ () 3, 5 () 3, () 5より数列 は, 初項 3, 公差の等差数列であるので 5 3 5 5 () 数列 は, 初項 3, 公比 の等比数列であるので 3 階差数列 : f の一般項を求めよ 3, より のとき k k 3 3 において, を代入すると 33 となるので,は

More information

2015年度 岡山大・理系数学

2015年度 岡山大・理系数学 5 岡山大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ を 以上の自然数とし, から までの自然数 k に対して, 番号 k をつけたカードをそれぞれ k 枚用意する これらすべてを箱に入れ, 箱の中から 枚のカードを同時に引くとき, 次の問いに答えよ () 用意したカードは全部で何枚か答えよ () 引いたカード 枚の番号が両方とも k である確率を と k の式で表せ () 引いたカード 枚の番号が一致する確率を

More information

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1 代数 幾何 < ベクトル > ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 ベクトルの成分表示 平面ベクトル :, 空間ベクトル : z,, z 成分での計算ができるようにすること ベクトルの内積 : os 平面ベクトル :,, 空間ベクトル :,,,, z z zz 4 ベクトルの大きさ 平面上 : 空間上 : z は 良く用いられる 5 m: に分ける点 : m m 図形への応用

More information

Matrix and summation convention Kronecker delta δ ij 1 = 0 ( i = j) ( i j) permutation symbol e ijk = (even permutation) (odd permutation) (othe

Matrix and summation convention Kronecker delta δ ij 1 = 0 ( i = j) ( i j) permutation symbol e ijk = (even permutation) (odd permutation) (othe Matr ad summato covto Krockr dlta δ ( ) ( ) prmutato symbol k (v prmutato) (odd prmutato) (othrs) gvalu dtrmat dt 6 k rst r s kt opyrght s rsrvd. No part of ths documt may b rproducd for proft. 行列 行 正方行列

More information

Microsoft Word - thesis.doc

Microsoft Word - thesis.doc 剛体の基礎理論 -. 剛体の基礎理論初めに本論文で大域的に使用する記号を定義する. 使用する記号トルク撃力力角運動量角速度姿勢対角化された慣性テンソル慣性テンソル運動量速度位置質量時間 J W f F P p .. 質点の並進運動 質点は位置 と速度 P を用いる. ニュートンの運動方程式 という状態を持つ. 但し ここでは速度ではなく運動量 F P F.... より質点の運動は既に明らかであり 質点の状態ベクトル

More information

経済数学演習問題 2018 年 5 月 29 日 I a, b, c R n に対して a + b + c 2 = a 2 + b 2 + c 2 + 2( a, b) + 2( b, c) + 2( a, c) が成立することを示しましょう.( 線型代数学 教科書 13 ページ 演習 1.17)

経済数学演習問題 2018 年 5 月 29 日 I a, b, c R n に対して a + b + c 2 = a 2 + b 2 + c 2 + 2( a, b) + 2( b, c) + 2( a, c) が成立することを示しましょう.( 線型代数学 教科書 13 ページ 演習 1.17) 経済数学演習問題 8 年 月 9 日 I a, b, c R n に対して a + b + c a + b + c + a, b + b, c + a, c が成立することを示しましょう. 線型代数学 教科書 ページ 演習.7 II a R n がすべての x R n に対して垂直, すなわち a, x x R n が成立するとします. このとき a となることを示しましょう. 線型代数学 教科書

More information

<4D F736F F D2094F795AA95FB92F68EAE82CC89F082AB95FB E646F63>

<4D F736F F D2094F795AA95FB92F68EAE82CC89F082AB95FB E646F63> 力学 A 金曜 限 : 松田 微分方程式の解き方 微分方程式の解き方のところが分からなかったという声が多いので プリントにまとめます 数学的に厳密な話はしていないので 詳しくは数学の常微分方程式を扱っているテキストを参照してください また os s は既知とします. 微分方程式の分類 常微分方程式とは 独立変数 と その関数 その有限次の導関数 がみたす方程式 F,,, = のことです 次までの導関数を含む方程式を

More information

1/10 平成 29 年 3 月 24 日午後 1 時 37 分第 5 章ローレンツ変換と回転 第 5 章ローレンツ変換と回転 Ⅰ. 回転 第 3 章光速度不変の原理とローレンツ変換 では 時間の遅れをローレンツ変換 ct 移動 v相対 v相対 ct - x x - ct = c, x c 2 移動

1/10 平成 29 年 3 月 24 日午後 1 時 37 分第 5 章ローレンツ変換と回転 第 5 章ローレンツ変換と回転 Ⅰ. 回転 第 3 章光速度不変の原理とローレンツ変換 では 時間の遅れをローレンツ変換 ct 移動 v相対 v相対 ct - x x - ct = c, x c 2 移動 / 平成 9 年 3 月 4 日午後 時 37 分第 5 章ローレンツ変換と回転 第 5 章ローレンツ変換と回転 Ⅰ. 回転 第 3 章光速度不変の原理とローレンツ変換 では 時間の遅れをローレンツ変換 t t - x x - t, x 静止静止静止静止 を導いた これを 図の場合に当てはめると t - x x - t t, x t + x x + t t, x (5.) (5.) (5.3) を得る

More information

Microsoft PowerPoint - CSA_B3_EX2.pptx

Microsoft PowerPoint - CSA_B3_EX2.pptx Computer Science A Hardware Design Excise 2 Handout V2.01 May 27 th.,2019 CSAHW Computer Science A, Meiji University CSA_B3_EX2.pptx 32 Slides Renji Mikami 1 CSAHW2 ハード演習内容 2.1 二次元空間でのベクトルの直交 2.2 Reserved

More information

2019年度 千葉大・理系数学

2019年度 千葉大・理系数学 9 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ a, a とし, のとき, a+ a + a - として数列 { a } () のとき a+ a a a - が成り立つことを証明せよ () åai aaa + が成り立つような自然数 を求めよ i を定める -- 9 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 三角形 ABC は AB+ AC BCを満たしている また,

More information

Microsoft PowerPoint - 第3回2.ppt

Microsoft PowerPoint - 第3回2.ppt 講義内容 講義内容 次元ベクトル 関数の直交性フーリエ級数 次元代表的な対の諸性質コンボリューション たたみこみ積分 サンプリング定理 次元離散 次元空間周波数の概念 次元代表的な 次元対 次元離散 次元ベクトル 関数の直交性フーリエ級数 次元代表的な対の諸性質コンボリューション たたみこみ積分 サンプリング定理 次元離散 次元空間周波数の概念 次元代表的な 次元対 次元離散 ベクトルの直交性 3

More information

オートマトン 形式言語及び演習 3. 正規表現 酒井正彦 正規表現とは 正規表現 ( 正則表現, Regular Expression) オートマトン : 言語を定義する機械正規表現 : 言語

オートマトン 形式言語及び演習 3. 正規表現 酒井正彦   正規表現とは 正規表現 ( 正則表現, Regular Expression) オートマトン : 言語を定義する機械正規表現 : 言語 オートマトン 形式言語及び演習 3. 酒井正彦 www.trs.css.i.nagoya-u.ac.jp/~sakai/lecture/automata/ とは ( 正則表現, Regular Expression) オートマトン : 言語を定義する機械 : 言語を記号列で定義 - 記述しやすい ( ユーザフレンドリ ) 例 :01 + 10 - UNIX の grep コマンド - UNIX の

More information

2015年度 金沢大・理系数学

2015年度 金沢大・理系数学 05 金沢大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ四面体 OABC において, 3 つのベクトル OA, OB, OC はどの つも互いに垂直で あり, h > 0 に対して, OA, OB, OC h とする 3 点 O, A, B を通る平面上の点 P は, CP が CA と CB のどちらとも垂直となる点であるとする 次の問いに答えよ () OP OA + OB とするとき, と

More information

2013年度 信州大・医系数学

2013年度 信州大・医系数学 03 信州大学 ( 医系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ () 式 + + a a a3 を満たす自然数の組 ( a, a, a3) で, a a a3とな るものをすべて求めよ () r を正の有理数とする 式 r + + a a a を満たす自然数の組 ( a, a, a3) で, 3 a a a3となるものは有限個しかないことを証明せよ ただし, そのよう な組が存在しない場合は 0 個とし,

More information

座標変換におけるテンソル成分の変換行列

座標変換におけるテンソル成分の変換行列 座標変換におけるテンソル成分の変換行列 座標変換におけるテンソル成分の変換関係は 次元数によらず階数によって定義される変換行列で整理することができる 位置ベクトルの変換行列を D としてそれを示そう D の行列式を ( = D ) とするとき 鏡映や回映といった pseudo rotation に対しては = -1 である が問題になる基底は 対称操作に含まれる pseudo rotation に依存する

More information

4STEP 数学 Ⅲ( 新課程 ) を解いてみた関数 1 微分法 1 微分係数と導関数微分法 2 導関数の計算 272 ポイント微分法の公式を利用 (1) ( )( )( ) { } ( ) ( )( ) ( )( ) ( ) ( )( )

4STEP 数学 Ⅲ( 新課程 ) を解いてみた関数   1 微分法 1 微分係数と導関数微分法 2 導関数の計算 272 ポイント微分法の公式を利用 (1) ( )( )( ) { } ( ) ( )( ) ( )( ) ( ) ( )( ) 微分法 微分係数と導関数微分法 導関数の計算 7 ポイント微分法の公式を利用 () 7 8 別解 [ ] [ ] [ ] 7 8 など () 6 6 など 7 ポイント微分法の公式を利用 () 6 6 6 など () 9 など () þ î ì など () þ î ì þ î ì þ î ì など 7 () () 左辺を で微分すると, 右辺を で微分すると, ( ) ( ) ( ) よって, (

More information

< 図形と方程式 > 点間の距離 A x, y, B x, y のとき x y x y : に分ける点 æ ç è A x, y, B x, y のとき 線分 AB を : に分ける点は x x y y, ö ø 注 < のとき外分点 三角形の重心 点 A x, y, B x, y, C x, を頂

< 図形と方程式 > 点間の距離 A x, y, B x, y のとき x y x y : に分ける点 æ ç è A x, y, B x, y のとき 線分 AB を : に分ける点は x x y y, ö ø 注 < のとき外分点 三角形の重心 点 A x, y, B x, y, C x, を頂 公式集数学 Ⅱ B < 式と証明 > 整式の割り算縦書きの割り算が出来ること f を g で割って 商が Q で余りが R のときは Q g f /////// R f g Q R と書ける 分数式 分母, 分子をそれぞれ因数分解し 約分する 既約分数式 加法, 減法については 分母を通分し分子の計算をする 繁分数式 分母 分子に同じ多項式をかけて 普通の分数式になおす 恒等式 数値代入法 係数比較法

More information

テンソル ( その ) テンソル ( その ) スカラー ( 階のテンソル ) スカラー ( 階のテンソル ) 階数 ベクトル ( 階のテンソル ) ベクトル ( 階のテンソル ) 行列表現 シンボリック表現 [ ]

テンソル ( その ) テンソル ( その ) スカラー ( 階のテンソル ) スカラー ( 階のテンソル ) 階数 ベクトル ( 階のテンソル ) ベクトル ( 階のテンソル ) 行列表現 シンボリック表現 [ ] Tsor th-ordr tsor by dcl xprsso m m Lm m k m k L mk kk quott rul by symbolc xprsso Lk X thrd-ordr tsor cotrcto j j Copyrght s rsrvd. No prt of ths documt my b rproducd for proft. テンソル ( その ) テンソル ( その

More information

オートマトン 形式言語及び演習 1. 有限オートマトンとは 酒井正彦 形式言語 言語とは : 文字列の集合例 : 偶数個の 1 の後に 0 を持つ列からなる集合 {0, 110, 11110,

オートマトン 形式言語及び演習 1. 有限オートマトンとは 酒井正彦   形式言語 言語とは : 文字列の集合例 : 偶数個の 1 の後に 0 を持つ列からなる集合 {0, 110, 11110, オートマトン 形式言語及び演習 1 有限オートマトンとは 酒井正彦 wwwtrscssinagoya-uacjp/~sakai/lecture/automata/ 形式言語 言語とは : 文字列の集合例 : 偶数個の 1 の後に 0 を持つ列からなる集合 {0, 110, 11110, } 形式言語 : 数学モデルに基づいて定義された言語 認識機械 : 文字列が該当言語に属するか? 文字列 機械 受理

More information

行列、ベクトル

行列、ベクトル 行列 (Mtri) と行列式 (Determinnt). 行列 (Mtri) の演算. 和 差 積.. 行列とは.. 行列の和差 ( 加減算 ).. 行列の積 ( 乗算 ). 転置行列 対称行列 正方行列. 単位行列. 行列式 (Determinnt) と逆行列. 行列式. 逆行列. 多元一次連立方程式のコンピュータによる解法. コンピュータによる逆行列の計算.. 定数項の異なる複数の方程式.. 逆行列の計算

More information

線積分.indd

線積分.indd 線積分 線積分 ( n, n, n ) (ξ n, η n, ζ n ) ( n-, n-, n- ) (ξ k, η k, ζ k ) ( k, k, k ) ( k-, k-, k- ) 物体に力 を作用させて位置ベクトル A の点 A から位置ベクトル の点 まで曲線 に沿って物体を移動させたときの仕事 W は 次式で計算された A, A, W : d 6 d+ d+ d@,,, d+ d+

More information

2017年度 千葉大・理系数学

2017年度 千葉大・理系数学 017 千葉大学 ( 理系 ) 前期日程問題 1 解答解説のページへ n を 4 以上の整数とする 座標平面上で正 n 角形 A1A A n は点 O を中心とする半径 1 の円に内接している a = OA 1, b = OA, c = OA 3, d = OA4 とし, k = cos とおく そして, 線分 A1A3 と線分 AA4 との交点 P は線分 A1A3 を n :1に内分するとする

More information

2014年度 センター試験・数学ⅡB

2014年度 センター試験・数学ⅡB 第 問 解答解説のページへ [] O を原点とする座標平面において, 点 P(, q) を中心とする円 C が, 方程式 y 4 x で表される直線 l に接しているとする () 円 C の半径 r を求めよう 点 P を通り直線 l に垂直な直線の方程式は, y - ア ( x- ) + qなので, P イ から l に引いた垂線と l の交点 Q の座標は ( ( ウ + エ q ), 4 (

More information

スライド タイトルなし

スライド タイトルなし 線形代数 演習 (008 年度版 ) 008/5/6 線形代数 演習 Ⅰ コンピュータ グラフィックス, 次曲面と線形代数指南書第七の巻 直交行列, 実対称行列とその対角化, 次曲線池田勉龍谷大学理工学部数理情報学科 実行列, 正方行列, 実対称行列, 直交行列 a a N A am a MN 実行列 : すべての成分 a が実数である行列 ij ji ij 正方行列 : 行の数と列の数が等しい (

More information

åłºæœ›å•¤ï¼„åłºæœ›ã…Žã‡¯ã…‹ã…«ã†®æ±‡ã‡†æŒ¹

åłºæœ›å•¤ï¼„åłºæœ›ã…Žã‡¯ã…‹ã…«ã†®æ±‡ã‡†æŒ¹ 固有値と wxmaxima を使うと簡単に求めることができます. この頁 その他 固有値 固有ベクトル練習用の問題 (1) 2 次の正方行列が異なる 2 つの実固有値を持つ場合 引用元 : ラング 線形代数学 ( 下 ) ( 芹沢正三訳 / ちくま学芸文庫 )p.078 (2) 2 次の正方行列が 1 つの実固有値 (2 重解 ) を持つ場合 引用元 : ラング 線形代数学 ( 下 ) ( 芹沢正三訳

More information

オートマトンと言語

オートマトンと言語 オートマトンと言語 回目 4 月 8 日 ( 水 ) 章 ( 数式の記法, スタック,BNF 記法 ) 授業資料 http://ir.cs.yamanashi.ac.jp/~ysuzuki/public/automaton/ 授業の予定 ( 中間試験まで ) 回数月日 内容 4 月 日オートマトンとは, オリエンテーション 4 月 8 日 章 ( 数式の記法, スタック,BNF) 3 4 月 5 日

More information

2011年度 東京工大・数学

2011年度 東京工大・数学 東京工業大学前期日程問題 解答解説のページへ n n を自然数とする 平面上で行列 n( n+ ) n+ の表す 次変換 ( 移動とも いう ) を n とする 次の問いに答えよ () 原点 O(, ) を通る直線で, その直線上のすべての点が n により同じ直線上に移 されるものが 本あることを示し, この 直線の方程式を求めよ () () で得られた 直線と曲線 (3) を求めよ n Sn 6

More information

2 (2016 3Q N) c = o (11) Ax = b A x = c A n I n n n 2n (A I n ) (I n X) A A X A n A A A (1) (2) c 0 c (3) c A A i j n 1 ( 1) i+j A (i, j) A (i, j) ã i

2 (2016 3Q N) c = o (11) Ax = b A x = c A n I n n n 2n (A I n ) (I n X) A A X A n A A A (1) (2) c 0 c (3) c A A i j n 1 ( 1) i+j A (i, j) A (i, j) ã i [ ] (2016 3Q N) a 11 a 1n m n A A = a m1 a mn A a 1 A A = a n (1) A (a i a j, i j ) (2) A (a i ca i, c 0, i ) (3) A (a i a i + ca j, j i, i ) A 1 A 11 0 A 12 0 0 A 1k 0 1 A 22 0 0 A 2k 0 1 0 A 3k 1 A rk

More information

千葉大学 ゲーム論II

千葉大学 ゲーム論II 千葉大学ゲーム論 II 第五, 六回 担当 上條良夫 千葉大学ゲーム論 II 第五 六回上條良夫 本日の講義内容 前回宿題の問題 3 の解答 Nash の交渉問題 Nash 解とその公理的特徴づけ 千葉大学ゲーム論 II 第五 六回上條良夫 宿題の問題 3 の解答 ホワイトボードでやる 千葉大学ゲーム論 II 第五 六回上條良夫 3 Nash の二人交渉問題 Nash の二人交渉問題は以下の二つから構成される

More information

1 対 1 対応の演習例題を解いてみた 微分法とその応用 例題 1 極限 微分係数の定義 (2) 関数 f ( x) は任意の実数 x について微分可能なのは明らか f ( 1, f ( 1) ) と ( 1 + h, f ( 1 + h)

1 対 1 対応の演習例題を解いてみた   微分法とその応用 例題 1 極限 微分係数の定義 (2) 関数 f ( x) は任意の実数 x について微分可能なのは明らか f ( 1, f ( 1) ) と ( 1 + h, f ( 1 + h) 微分法とその応用 例題 1 極限 微分係数の定義 () 関数 ( x) は任意の実数 x について微分可能なのは明らか ( 1, ( 1) ) と ( 1 + h, ( 1 + h) ) の傾き= ( 1 + h ) - ( 1 ) ( 1 + ) - ( 1) = ( 1 + h) - 1 h ( 1) = lim h ( 1 + h) - ( 1) h ( 1, ( 1) ) と ( 1 - h,

More information

喨微勃挹稉弑

喨微勃挹稉弑 == 全微分方程式 == 全微分とは 変数の関数 z=f(, ) について,, の増分を Δ, Δ とするとき, z の増分 Δz は Δz z Δ+ z Δ で表されます. この式において, Δ 0, Δ 0 となる極限を形式的に dz= z d+ z d (1) で表し, dz を z の全微分といいます. z は z の に関する偏導関数で, を定数と見なし て, で微分したものを表し, 方向の傾きに対応します.

More information

1/20 平成 29 年 3 月 25 日午前 11 時 7 分第 1 章 :U(N) 群 SU(N) 群 ( 学部 4 年次向 ) 第 1 章 :U(N) 群 SU(N) 群 Ⅰ. 標準模型の素粒子 素粒子の分類図 3 世代 素粒子の標準理論に含まれる素粒子は 素粒子の分類図 から R, G, B

1/20 平成 29 年 3 月 25 日午前 11 時 7 分第 1 章 :U(N) 群 SU(N) 群 ( 学部 4 年次向 ) 第 1 章 :U(N) 群 SU(N) 群 Ⅰ. 標準模型の素粒子 素粒子の分類図 3 世代 素粒子の標準理論に含まれる素粒子は 素粒子の分類図 から R, G, B / 平成 9 年 3 月 5 日午前 時 7 分第 章 :U() 群 SU() 群 ( 学部 4 年次向 ) 第 章 :U() 群 SU() 群 Ⅰ. 標準模型の素粒子 素粒子の分類図 3 世代 素粒子の標準理論に含まれる素粒子は 素粒子の分類図 から R, G, B R, G, B R, G, B u : 5 c :, 6 t :75,e 3 クォーク( quark ) : R, G, B R,

More information

オートマトン 形式言語及び演習 4. 正規言語の性質 酒井正彦 正規言語の性質 反復補題正規言語が満たす性質 ある与えられた言語が正規言語でないことを証明するために その言語が正規言語であると

オートマトン 形式言語及び演習 4. 正規言語の性質 酒井正彦   正規言語の性質 反復補題正規言語が満たす性質 ある与えられた言語が正規言語でないことを証明するために その言語が正規言語であると オートマトン 形式言語及び演習 4. 正規言語の性質 酒井正彦 www.trs.css.i.nagoya-u.ac.jp/~sakai/lecture/automata/ 正規言語の性質 正規言語が満たす性質 ある与えられた言語が正規言語でないことを証明するために その言語が正規言語であると仮定してを使い 矛盾を導く 閉包性正規言語を演算により組み合わせて得られる言語が正規言語となる演算について調べる

More information

に対して 例 2: に対して 逆行列は常に存在するとは限らない 逆行列が存在する行列を正則行列 (regular matrix) という 正則である 逆行列が存在する 一般に 正則行列 A の逆行列 A -1 も正則であり (A -1 ) -1 =A が成り立つ また 2 つの正則行列 A B の積

に対して 例 2: に対して 逆行列は常に存在するとは限らない 逆行列が存在する行列を正則行列 (regular matrix) という 正則である 逆行列が存在する 一般に 正則行列 A の逆行列 A -1 も正則であり (A -1 ) -1 =A が成り立つ また 2 つの正則行列 A B の積 2 逆行列 逆行列の計算は 連立一次方程式を数値的に解くために利用される 気象学の分野では線形系の応答問題を数値的に解くときに用いられることも多い ここでは計算機を用いて逆行列を求める方法を学ぶ 2.1 はじめにたとえば 次のような連立一次方程式を解くことを考える このような 2 元連立一次方程式は 代入法や消去法によって容易に解くことができる 解法をプログラミング言語によって記述することも困難ではない

More information

2017年度 長崎大・医系数学

2017年度 長崎大・医系数学 07 長崎大学 ( 医系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 以下の問いに答えよ () 0 のとき, si + cos の最大値と最小値, およびそのときの の値 をそれぞれ求めよ () e を自然対数の底とする > eの範囲において, 関数 y を考える この両 辺の対数を について微分することにより, y は減少関数であることを示せ また, e< < bのとき, () 数列 { } b の一般項が,

More information

2018年度 神戸大・理系数学

2018年度 神戸大・理系数学 8 神戸大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ t を < t < を満たす実数とする OABC を 辺の長さが の正四面体とする 辺 OA を -t : tに内分する点を P, 辺 OB を t :-tに内分する点を Q, 辺 BC の中点を R とする また a = OA, b = OB, c = OC とする 以下の問いに答えよ () QP と QR をt, a, b, c を用いて表せ

More information

Microsoft Word - 1B2011.doc

Microsoft Word - 1B2011.doc 第 14 回モールの定理 ( 単純梁の場合 ) ( モールの定理とは何か?p.11) 例題 下記に示す単純梁の C 点のたわみ角 θ C と, たわみ δ C を求めよ ただし, 部材の曲げ 剛性は材軸に沿って一様で とする C D kn B 1.5m 0.5m 1.0m 解答 1 曲げモーメント図を描く,B 点の反力を求める kn kn 4 kn 曲げモーメント図を描く knm 先に得られた曲げモーメントの値を

More information

1999年度 センター試験・数学ⅡB

1999年度 センター試験・数学ⅡB 99 センター試験数学 Ⅱ 数学 B 問題 第 問 ( 必答問題 ) [] 関数 y cos3x の周期のうち正で最小のものはアイウ 解答解説のページへ 0 x 360 のとき, 関数 y cos3x において, y となる x はエ個, y となる x はオ 個ある また, y sin x と y cos3x のグラフより, 方程式 sin x cos3x は 0 x 360のときカ個の解をもつことがわかる

More information

<4D F736F F F696E74202D2091E6824F82538FCD8CEB82E88C9F8F6F814592F990B382CC8CB4979D82BB82CC82505F D E95848D8682CC90B69

<4D F736F F F696E74202D2091E6824F82538FCD8CEB82E88C9F8F6F814592F990B382CC8CB4979D82BB82CC82505F D E95848D8682CC90B69 第 章 誤り検出 訂正の原理 その ブロック符号とその復号 安達文幸 目次 誤り訂正符号化を用いる伝送系誤り検出符号誤り検出 訂正符号 7, ハミング符号, ハミング符号生成行列, パリティ検査行列の一般形符号の生成行列符号の生成行列とパリティ検査行列の関係符号の訂正能力符号多項式 安達 : コミュニケーション符号理論 安達 : コミュニケーション符号理論 誤り訂正符号化を用いる伝送系 伝送システム

More information

2014年度 信州大・医系数学

2014年度 信州大・医系数学 4 信州大学 ( 医系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 3 個の玉が横に 列に並んでいる コインを 回投げて, それが表であれば, そのときに中央にある玉とその左にある玉とを入れ替える また, それが裏であれば, そのときに中央にある玉とその右にある玉とを入れ替える この操作を繰り返す () 最初に中央にあったものが 回後に中央にある確率を求めよ () 最初に右端にあったものが 回後に右端にある確率を求めよ

More information

2018年度 東京大・理系数学

2018年度 東京大・理系数学 08 東京大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ関数 f ( ) = + cos (0 < < ) の増減表をつくり, + 0, 0 のと sin きの極限を調べよ 08 東京大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ n+ 数列 a, a, を, Cn a n = ( n =,, ) で定める n! an qn () n とする を既約分数 an p として表したときの分母

More information

2018年度 岡山大・理系数学

2018年度 岡山大・理系数学 08 岡山大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 関数 f ( x) = ( + x) x について, 以下の問いに答えよ () f ( x ) = 0 を満たす x の値を求めよ () 曲線 y = f ( x ) について, 原点を通るすべての接線の方程式を求めよ (3) 曲線 y = f ( x ) について, 原点を通る接線のうち, 接点の x 座標が最大のものを L とする

More information

2011年度 大阪大・理系数学

2011年度 大阪大・理系数学 0 大阪大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ a a を自然数とする O を原点とする座標平面上で行列 A= a の表す 次変換 を f とする cosθ siθ () >0 および0θ

More information

2016年度 九州大・理系数学

2016年度 九州大・理系数学 0 九州大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ 座標平面上の曲線 C, C をそれぞれ C : y logx ( x > 0), C : y ( x-)( x- a) とする ただし, a は実数である を自然数とするとき, 曲線 C, C が 点 P, Q で交わり, P, Q の x 座標はそれぞれ, + となっている また, 曲線 C と直線 PQ で囲まれた領域の面積を S,

More information

数学 t t t t t 加法定理 t t t 倍角公式加法定理で α=β と置く. 三角関数

数学 t t t t t 加法定理 t t t 倍角公式加法定理で α=β と置く. 三角関数 . 三角関数 基本関係 t cot c sc c cot sc t 還元公式 t t t t t t cot t cot t 数学 数学 t t t t t 加法定理 t t t 倍角公式加法定理で α=β と置く. 三角関数 数学. 三角関数 5 積和公式 6 和積公式 数学. 三角関数 7 合成 t V v t V v t V V V V VV V V V t V v v 8 べき乗 5 6 6

More information

05 年度センター試験数学 ⅡB () において,cos q 0 であるから,P ( cos q, sin q) より, 直線 OP を表す方程式は y sin q sin q x cos q cos q x すなわち, (sin q) x - (cos q) y 0 ( ) ク 点 O,P,Q が

05 年度センター試験数学 ⅡB () において,cos q 0 であるから,P ( cos q, sin q) より, 直線 OP を表す方程式は y sin q sin q x cos q cos q x すなわち, (sin q) x - (cos q) y 0 ( ) ク 点 O,P,Q が 05 年度大学入試センター試験解説 数学 ⅡB 第 問 []() 点間の距離の公式から, OP ( cos q ) + ( sin q ) ( cos q + sin q ) ア PQ { ( cos q + cos 7q ) - cos q } + { ( sin q + sin 7q ) - sin q } cos q + sin q 7 7 イ である また, OQ ( cos q + cos

More information

æœ•å¤§å–¬ç´—æŁ°,æœ•å°‘å–¬å•“æŁ°,ã…¦ã…¼ã‡¯ã…ªã……ã…›ã†®äº™éŽ¤æ³Ł

æœ•å¤§å–¬ç´—æŁ°,æœ•å°‘å–¬å•“æŁ°,ã…¦ã…¼ã‡¯ã…ªã……ã…›ã†®äº™éŽ¤æ³Ł 最大公約数, 最小公倍数, ユークリッドの互除法 最大公約数, 最小公倍数とは つ以上の正の整数に共通な約数 ( 公約数 ) のうち最大のものを最大公約数といいます. と 8 の公約数は,,,,6 で, 6 が最大公約数 つ以上の正の整数の共通な倍数 ( 公倍数 ) のうち最小のものを最小公倍数といいます. と の公倍数は, 6,,8,,... で, 6 が最小公倍数 最大公約数, 最小公倍数の求め方

More information

Microsoft PowerPoint - 7.pptx

Microsoft PowerPoint - 7.pptx 通信路 (7 章 ) 通信路のモデル 情報 送信者 通信路 受信者 A a,, a b,, b B m = P( b ),, P( b m ) 外乱 ( 雑音 ) n = P( a,, P( a ) n ) 送信情報源 ( 送信アルファベットと生成確率 ) 受信情報源 ( 受信アルファベッと受信確率 ) でもよい 生成確率 ) 受信確率 ) m n 2 イメージ 外乱 ( 雑音 ) により記号 a

More information

2013年度 九州大・理系数学

2013年度 九州大・理系数学 九州大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ a> とし, つの曲線 y= ( ), y= a ( > ) を順にC, C とする また, C とC の交点 P におけるC の接線をl とする 以下 の問いに答えよ () 曲線 C とy 軸および直線 l で囲まれた部分の面積をa を用いて表せ () 点 P におけるC の接線と直線 l のなす角を ( a) とき, limasin θ(

More information

09.pptx

09.pptx 講義内容 数値解析 第 9 回 5 年 6 月 7 日 水 理学部物理学科情報理学コース. 非線形方程式の数値解法. はじめに. 分法. 補間法.4 ニュートン法.4. 多変数問題への応用.4. ニュートン法の収束性. 連立 次方程式の解法. 序論と行列計算の基礎. ガウスの消去法. 重対角行列の場合の解法項目を変更しました.4 LU 分解法.5 特異値分解法.6 共役勾配法.7 反復法.7. ヤコビ法.7.

More information

平成 30 年度入学試験問題 数学 注意事項試験開始後, 問題冊子及び解答用紙のページを確かめ, 落丁, 乱丁あるいは印刷が不鮮明なものがあれば新しいものと交換するので挙手すること 1. 試験開始の合図があるまで問題冊子を聞かないこと 試験開始後は, すべての解答用紙に受験番号 氏名を記入すること

平成 30 年度入学試験問題 数学 注意事項試験開始後, 問題冊子及び解答用紙のページを確かめ, 落丁, 乱丁あるいは印刷が不鮮明なものがあれば新しいものと交換するので挙手すること 1. 試験開始の合図があるまで問題冊子を聞かないこと 試験開始後は, すべての解答用紙に受験番号 氏名を記入すること 平成 30 年度入学試験問題 数学 注意事項試験開始後, 問題冊子及び解答用紙のページを確かめ, 落丁, 乱丁あるいは印刷が不鮮明なものがあれば新しいものと交換するので挙手すること 1. 試験開始の合図があるまで問題冊子を聞かないこと 試験開始後は, すべての解答用紙に受験番号 氏名を記入すること 各志願者は, 下の表 に指示した問題を解答すること ただし, 教育学部に ついては志望するコース (

More information

2015年度 京都大・理系数学

2015年度 京都大・理系数学 05 京都大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ つの関数 y= si( x+ ) と y = six のグラフの 0 x の部分で囲まれる領域 を, x 軸のまわりに 回転させてできる立体の体積を求めよ ただし, x = 0 と x = は領域を囲む線とは考えない -- 05 京都大学 ( 理系 ) 前期日程問題 解答解説のページへ次の つの条件を同時に満たす四角形のうち面積が最小のものの面積を求めよ

More information

数学 Ⅲ 無限等比級数の問題解答 問 1 次の無限級数の和を求めよ (1) (5) (2) (6) (7) (3) ( 解 )(1) 初項 < 公比 < の無限等比級数より収束し (4) (2) (3) その和は ( 答 ) であるから 初項 < 公比 となっている よって 収束し その和は よって

数学 Ⅲ 無限等比級数の問題解答 問 1 次の無限級数の和を求めよ (1) (5) (2) (6) (7) (3) ( 解 )(1) 初項 < 公比 < の無限等比級数より収束し (4) (2) (3) その和は ( 答 ) であるから 初項 < 公比 となっている よって 収束し その和は よって 問 1 次の無限級数の和を求めよ (1) (5) (2) (6) (7) (3) ( 解 )(1) 初項 < 公比 < の無限等比級数より収束し (4) (2) (3) その和は であるから 初項 < 公比 となっている よって 収束し その和は よって 収束し その和は < の無限等比級数 であるから 初項 < 公比

More information

<4D F736F F F696E74202D208AF489BD8A7782C CF97CA82A882DC82AF2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D208AF489BD8A7782C CF97CA82A882DC82AF2E B8CDD8AB B83685D> 幾何学と不変量 数学オリンピックの問題への応用 北海道大学 高等教育推進機構西森敏之 この講演では, 数学の長い歴史の中で見つけられた, 不変量 とよばれるものの考え方を, 実際に数学オリンピックの問題を解きながら, 紹介します 1. ウオーミング アップ まず, 少し脳細胞のウオーミング アップをします 定義 ( 分割合同 ) 平面上の 2 つの多角形 P と Q が分割合同とは, 多角形 P をいくつかの直線で切って小片に分けてから,

More information

2017年度 金沢大・理系数学

2017年度 金沢大・理系数学 07 金沢大学 ( 理系 前期日程問題 解答解説のページへ 次の問いに答えよ ( 6 z + 7 = 0 を満たす複素数 z をすべて求め, それらを表す点を複素数平面上に図 示せよ ( ( で求めた複素数 z を偏角が小さい方から順に z, z, とするとき, z, z と 積 zz を表す 点が複素数平面上で一直線上にあることを示せ ただし, 偏角は 0 以上 未満とする -- 07 金沢大学

More information