Microsoft PowerPoint - 統計調査概論2010.ppt

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1 音声を中断するには キーボードの <ESC> キーを押します 再開するには 左上隅のスピーカーマークをクリックします 保健 栄養統計学 ~1 統計調査概論 ~ 国立保健医療科学院人材育成部 横山徹爾 次のスライドに進むには 画面下の矢印をクリックするか 画面左側のリストをクリックして選択します 1 統計とは 医学 栄養学 保健学研究は対象とする人々を観察することから始まる 観察する とは その人たちの持つ様々な 特性 を調査 記録 分析することである 疫学 統計学は これら調査 記録 分析をいかに行うかについての 方法論 を提供する 学習内容 1 統計調査概論 社会生活を営む人々の特性を把握するために どのように調査を行ってデータを収集するか 2 統計学概論 収集したデータをどのように分析して解釈し 結論を導くか 調査統計の目的 常に対象集団を意識する 総量の把握 : 国勢調査人口 集団の構造や特性の把握 : 年齢 3 区分人口割合 死因別死亡率 栄養素摂取量 複数要因間に存在する法則 因果関係の探究 : 年齢と死亡率 塩分摂取量と血圧 血圧と脳卒中罹患率 分析疫学の多くはこれを目的とする 予測 : 将来推計人口 評価 : 保健活動の量的な評価 実験疫学 ( 介入研究 ) の評価 など 対象集団 : 観察の対象として設定された集団 全数調査 ( 悉皆調査 ): 対象集団の構成員全員の調査 国勢調査など 標本調査 : 対象集団から ( 一部分 ) 抽出した標本の調査 対象集団全体のことを母集団と呼ぶ 標本調査では標本から母集団の特性を推測する

2 標本調査の目的 母集団における身長 体重 栄養摂取量の分布 肥満 貧血 高脂血症の有病率 を知りたい 全員調べれば ( 悉皆調査 ) わかるが とうてい不可能である そこで 一部の人たち ( 標本 ) を調べて 母集団全体の様子を推測しよう! 母集団 (A 県 ) 人口 2 万人 朝食の欠食率はは? 母集団と標本 標本抽出 推測 標本が母集団を代表していれば 推測可能 どうやって? 標本 1 人 何人? 朝食の欠食率は5% これは調査でわかる どの集団を調べるのか? どうやってアクセスするのか? 誰を調査するのか? 誰が協力してくれたのか? 標本抽出の各段階 母集団 Population ( 調査対象集団 ) 標本抽出台帳 Sampling frame 標本 Sample ( 調査対象者 ) 協力者 Responder ( 慣習的に 調査対象者 と呼ぶことも多いが曖昧な表現 ) 7 保健統計 疫学改訂 4 版 参照ページ 無作為抽出 教 p.16, 75 調査対象としている人口全体のことを母集団と呼ぶ 例えば 国民健康 栄養調査では日本人全体が母集団である 標本抽出を行う場合は 母集団をいくつかの抽出単位 ( 個人 世帯 国勢調査区 など目的に応じて決める ) に分け 全ての抽出単位が選ばれる確率が等しくなるように工夫する これを無作為抽出といい 例えば それぞれの抽出単位に通し番号を付け 乱数によって標本を選び出せばよい 母集団の特性を推測するためには 無作為抽出を用いなければならない

3 主な無作為抽出法 単純無作為抽出法 層化無作為抽出法 クラスター抽出法など 単純無作為抽出法 A 市の全住民のうちから 住民基本台帳から乱数によって選んだ1 名を対象として調査を行う というように 母集団を構成する個人 ( などの最小単位 = 客体 ) を抽出単位として無作為抽出を行う方法 抽出人数 全人口を抽出率という 住民アンケートなどで 広く用いられている 乱数 コンピュータを用いるのが現実的 例 ) エクセルで1~1の乱数を作るには =INT(RAND()*1)+1 市民アンケート 無作為抽出の実際 母集団 (A 市 ) 人口 1 万人 朝食欠食率は? 単純無作為抽出 推測 標本 1 人 欠食率 8% 例 1) 標本抽出台帳に載っている全員に通し番号を付ける (1~M) 乱数を必要な人数分 (N) 個作り 該当する人を選ぶ ただし 重複した場合は乱数を作り直す 例 2) 標本抽出台帳に載っている全員に重複しない乱数を付ける (~1 の一様乱数など : エクセルの =RAND()) その乱数でソートして 上から N 人分を選ぶ 参考 : 等間隔サンプリング ( 近似的に無作為抽出 ) 標本抽出台帳に載っている個人に通し番号を付ける (1~M) M N 人ごとに1 人選ぶ 比較的簡単だが 標本抽出台帳に周期性があると無作為抽出とはいえなくなる 12

4 簡単な単純無作為抽出法 層化無作為抽出法 乱数でソートする 上から N 施設採用 13 B 県をある特徴をもった複数のサブグループ = 層 ( 二次医療圏 市町村 性年齢階級など ) に分け 各層内では単純無作為抽出を行うというように 対象集団をあらかじめ複数の層に分けてから無作為抽出する方法 長所 特定の層に 偶然多人数が集まることを避けることができるので 特定の層での過大な負担を避け 推定精度向上にも役立つ 層ごとの解析に必要な人数を 計画的に割り当てることができる 短所 集計が複雑になることがある クラスター抽出法 B 県内の国勢調査区から 乱数によって選んだ 1 地区の住民全員を対象として調査を行う というように 母集団をいくつかの集落 = クラスター ( 国勢調査区 単位区など ) に分け クラスターを抽出単位として無作為抽出を行い 選ばれたクラスター内の構成員全員を調査対象とする方法 長所 : 調査地域が広い場合 ( 例えば全県レベルの調査 ) の訪問調査などでは 移動の手間を小さくすることができる 短所 : 単純無作為抽出と比べて 同じ客体数ならば推定誤差が大きい 層化クラスター抽出法 層化無作為抽出の抽出単位を集落 ( クラスター ) にしたもの 国民健康 栄養調査はこの方法 ( に近い ) 都道府県 ( と政令指定都市 ) 別に 国勢調査区を分割した 単位区 (15~3 世帯程度 ) を抽出単位としてクラスター抽出を行う ( 実際には 国民生活基礎調査で選ばれた国勢調査区から再抽出している ) 16

5 県民健康 栄養調査の標本抽出 母集団 C 県 人口 2 万人 各栄養素摂取量は? クラスター抽出 推測 標本 単位区 (15~3 世帯 ) 9 人口構成に比例して抽出 表 1. 県民栄養調査の調査対象地区を保健所管区によって層化クラスター抽出する例 保健所管内人口 ( 人 ) 県の総人口に占める割合 (P) 調査対象単位区数 (K) A 8, 3.3% % 1 B 11, 4.5% % 2 C 56, 23.% % 9 D 1, 4.1% % 2 E 36, 14.8% % 6 F 52, 21.4% % 9 G 43, 17.7% % 7 H 5, 2.1% % 1 I 22, 9.1% % 4 合計 2,43, 1.% 41 K は調査単位区総数 (=41) P を四捨五入 各単位区の世帯数は約 3 以下でほぼ一定とする 国民生活基礎調査で設定した単位区から無作為抽出するのが現実的であろう 18 国民健康 栄養調査の標本抽出の概略 国勢調査区 ( 約 9 万地区 ) 第 1 層 第 2 層 層化クラスター抽出 第 L 層 第 1 層第 2 層 第 L 層 国民生活基礎調査 ( 大規模年 :524 地区 ) ( 中間年 :148 地区 ) 国勢調査区 無作為抽出 単位区 ( 約 2 世帯 ) 単位区 ( 約 2 世帯 ) 第 1 層第 2 層 第 L 層 国民健康 栄養調査 (3 単位区 ) 19 標本調査と誤差 偏り 誤差 : 真の値と 観察した値とのずれ 標本調査ではつきもの ランダム誤差 : 偶然現象によって生じたずれ 標本抽出による誤差を特に標本誤差という 統計学である程度制御可能 ( 誤差の大きさがわかる ) 系統的誤差 ( 偏り バイアス ): 何らかの理由により 一定方向 ( 正または負 ) に生じたずれ 統計学で制御不可能な悪性の誤差

6 ランダム誤差 ( 抽出誤差 ) ランダム誤差 ( 抽出誤差 ) の概念 ランダム誤差偶然によっておこる ランダム誤差の大きさは 標本数が多いほど小さい 正負方向に同様におこり 平均するとゼロになる A 市 標本抽出 標本 A 市 無作為抽出 1 人 標本 1 の喫煙率 38% 標本 2 42% 標本 3 39% 喫煙率は? 標本の喫煙率は偶然によってばらつく. 喫煙率 =4% 標本 4 4% 推定 系統的誤差 ( 偏り ) の概念 標本抽出の際に ランダム誤差を減らすには A 市 健診に来た人 1 人 喫煙率 =3% 調査人数を増やす 喫煙率 =4% 系統的誤差 ( 偏り ) を減らすには 郵送調査 3 人返送率 3% 無作為抽出法を用いる 回収率を高める 喫煙率 =25%

7 調査人数の決め方 調査前に統計の専門家に相談する! 相談のしかた 2 代男性の朝食欠食率を知りたい おおむね1% 程度だろうと思う 誤差率 5% とすると何名調査したらよいか? 市民のカルシウム摂取量の平均値を知りたい 過去の調査では平均 55mg 標準偏差は29mgだった 誤差率 5% とすると何名調査したらよいか? 自分で決める場合は 調査人数 ( 客体数 ) あらかじめ定めた誤差率 ( 例えば 1%) を達成するために必要な人数を調査する ( ただし 実際には予算 期間等の制約を受ける ) 誤差率は 標準誤差 平均値 ( や割合 ) と定義され 誤差率が小さいほど推定精度が高い 一般に 調査人数が多いほど誤差率は小さい 必要以上に調査人数を増やすよりも 回収率を向上させるために労力を投じるべきである 調査人数 ( 客体数 ) 続き 母集団の真の値は 推定値から相対的に ±2 誤差率の範囲にある可能性が非常に高い 例えば 標本喫煙率 4% 誤差率 3% とすると 母集団の真の値 ( 母喫煙率 ) は 4%±(4% の 2 3%)=4%±2.4% の範囲にある可能性が非常に高い (95% 信頼区間 ) 割合 Pの誤差率 = ((1-P) (P 人数 )) 標本 1 人で喫煙率 4% だと 誤差率 = ((1-.4) (.4 1))=12.2% 95% 信頼区間 =3~5% 27 調査設計時の誤差率 ( または標準誤差 ) の考え方 例 : 食塩摂取量の平均値 ( 現状値 11g) を5 年後に1g 未満にする 標本平均 ( や割合 ) の ± 誤差率の範囲にある可能性が高く (7% の確からしさ ) 標本平均 ( や割合 ) の ±2 誤差率の範囲にある可能性がとても高い (95% の確からしさ ) 評価時 (5 年後 ) の調査で 平均値が9.4gだった場合 誤差率 3%: 9.4gの ±2 3% は 8.8~1.g ( 目標達成 ) 誤差率 1%: 9.4gの ±2 1% は 7.5~11.3g ( 評価困難 ) このように具体的な目標を考えると どの程度の誤差率が必要かが見えてくるはず 28

8 簡単な例 A 市 4 歳代男性の喫煙率 Pを知りたい Pは 4% と予想される 許容できる誤差率は ( 相対的に )1 E% とする 調査人数 Nは何人にしたらよいか E= ((1-P) (P N)) を変形して N=(1-P) (P E 2 )=(1-.4) (.4 E 2 ) E=5%(.5) とすると N=6 E=3%(.3) とすると N= 客体数と標準誤差 誤差率との関係 ( 単純無作為抽出の場合 ) 標準誤差 要因保有率 客体数 5% 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 95% 1 2.2% 3.% 4.% 4.6% 4.9% 5.% 4.9% 4.6% 4.% 3.% 2.2% 2 1.5% 2.1% 2.8% 3.2% 3.5% 3.5% 3.5% 3.2% 2.8% 2.1% 1.5% 3 1.3% 1.7% 2.3% 2.6% 2.8% 2.9% 2.8% 2.6% 2.3% 1.7% 1.3% 4 1.1% 1.5% 2.% 2.3% 2.4% 2.5% 2.4% 2.3% 2.% 1.5% 1.1% 5 1.% 1.3% 1.8% 2.% 2.2% 2.2% 2.2% 2.% 1.8% 1.3% 1.% 6.9% 1.2% 1.6% 1.9% 2.% 2.% 2.% 1.9% 1.6% 1.2%.9% 7.8% 1.1% 1.5% 1.7% 1.9% 1.9% 1.9% 1.7% 1.5% 1.1%.8% 8.8% 1.1% 1.4% 1.6% 1.7% 1.8% 1.7% 1.6% 1.4% 1.1%.8% 9.7% 1.% 1.3% 1.5% 1.6% 1.7% 1.6% 1.5% 1.3% 1.%.7% 1.7%.9% 1.3% 1.4% 1.5% 1.6% 1.5% 1.4% 1.3%.9%.7% 2.5%.7%.9% 1.% 1.1% 1.1% 1.1% 1.%.9%.7%.5% 3.4%.5%.7%.8%.9%.9%.9%.8%.7%.5%.4% 誤差率 要因保有率 客体数 5% 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 95% % 3.% 2.% 15.3% 12.2% 1.% 8.2% 6.5% 5.% 3.3% 2.3% 2 3.8% 21.2% 14.1% 1.8% 8.7% 7.1% 5.8% 4.6% 3.5% 2.4% 1.6% % 17.3% 11.5% 8.8% 7.1% 5.8% 4.7% 3.8% 2.9% 1.9% 1.3% % 15.% 1.% 7.6% 6.1% 5.% 4.1% 3.3% 2.5% 1.7% 1.1% % 13.4% 8.9% 6.8% 5.5% 4.5% 3.7% 2.9% 2.2% 1.5% 1.% % 12.2% 8.2% 6.2% 5.% 4.1% 3.3% 2.7% 2.% 1.4%.9% % 11.3% 7.6% 5.8% 4.6% 3.8% 3.1% 2.5% 1.9% 1.3%.9% % 1.6% 7.1% 5.4% 4.3% 3.5% 2.9% 2.3% 1.8% 1.2%.8% % 1.% 6.7% 5.1% 4.1% 3.3% 2.7% 2.2% 1.7% 1.1%.8% % 9.5% 6.3% 4.8% 3.9% 3.2% 2.6% 2.1% 1.6% 1.1%.7% 2 9.7% 6.7% 4.5% 3.4% 2.7% 2.2% 1.8% 1.5% 1.1%.7%.5% 3 8.% 5.5% 3.7% 2.8% 2.2% 1.8% 1.5% 1.2%.9%.6%.4% 3 客体数と標準誤差との関係 ( 単純無作為抽出の場合 ) 標準誤差 要因保有率 客体数 5% 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 95% 1 2.2% 3.% 4.% 4.6% 4.9% 5.% 4.9% 4.6% 4.% 3.% 2.2% 2 1.5% 2.1% 2.8% 3.2% 3.5% 3.5% 3.5% 3.2% 2.8% 2.1% 1.5% 3 1.3% 1.7% 2.3% 2.6% 2.8% 2.9% 2.8% 2.6% 2.3% 1.7% 1.3% 4 1.1% 1.5% 2.% 2.3% 2.4% 2.5% 2.4% 2.3% 2.% 1.5% 1.1% 5 1.% 1.3% 1.8% 2.% 2.2% 2.2% 2.2% 2.% 1.8% 1.3% 1.% 6.9% 1.2% 1.6% 1.9% 2.% 2.% 2.% 1.9% 1.6% 1.2%.9% 7.8% 1.1% 1.5% 1.7% 1.9% 1.9% 1.9% 1.7% 1.5% 1.1%.8% 8.8% 1.1% 1.4% 1.6% 1.7% 1.8% 1.7% 1.6% 1.4% 1.1%.8% 9.7% 1.% 1.3% 1.5% 1.6% 1.7% 1.6% 1.5% 1.3% 1.%.7% 1.7%.9% 1.3% 1.4% 1.5% 1.6% 1.5% 1.4% 1.3%.9%.7% 2.5%.7%.9% 1.% 1.1% 1.1% 1.1% 1.%.9%.7%.5% 3.4%.5%.7%.8%.9%.9%.9%.8%.7%.5%.4% 誤差率 要因保有率 客体数 5% 1% 2% 3% 4% 5% 6% 7% 8% 9% 95% % 3.% 2.% 15.3% 12.2% 1.% 8.2% 6.5% 5.% 3.3% 2.3% 2 3.8% 21.2% 14.1% 1.8% 8.7% 7.1% 5.8% 4.6% 3.5% 2.4% 1.6% % 17.3% 11.5% 8.8% 7.1% 5.8% 4.7% 3.8% 2.9% 1.9% 1.3% % 15.% 1.% 7.6% 6.1% 5.% 4.1% 3.3% 2.5% 1.7% 1.1% % 13.4% 8.9% 6.8% 5.5% 4.5% 3.7% 2.9% 2.2% 1.5% 1.% % 12.2% 8.2% 6.2% 5.% 4.1% 3.3% 2.7% 2.% 1.4%.9% (7% % の確からしさ 11.3% 7.6% ) 5.8% 4.6% 3.8% 3.1% 2.5% 1.9% 1.3%.9% % 1.6% 7.1% 5.4% 4.3% 3.5% 2.9% 2.3% 1.8% 1.2%.8% % 1.% 6.7% 5.1% 4.1% 3.3% 2.7% 2.2% 1.7% 1.1%.8% % 9.5% 6.3% 4.8% 3.9% 3.2% 2.6% 2.1% 1.6% 1.1%.7% (95% 2 の確からしさ 9.7% 6.7% 4.5% ) 3.4% 2.7% 2.2% 1.8% 1.5% 1.1%.7%.5% 3 8.% 5.5% 3.7% 2.8% 2.2% 1.8% 1.5% 1.2%.9%.6%.4% 例 ) 2 人の調査を行ったところ 喫煙率は4% だった 標準誤差は3.5% なので 母集団の喫煙率は 4±3.5% の範囲にあるある可能性が高く 4±7.% の範囲にある可能性がとても高い 31 どちらの結果を信じる? 母集団の人口は5 万人 朝食欠食率を知りたい いずれも単純無作為抽出 (1) 郵送調査 5 万人 ( 返送率 3%) (2) 郵送調査 1 人 ( 返送率 95%) 32

9 都道府県等における健康 栄養調査での標本抽出 必ず 無作為抽出 を行う 個人単位 単純無作為抽出地区単位 クラスター抽出 ( これが一般的) 無作為抽出を行わないと 系統的誤差 ( 偏り ) が生じる可能性が大! 系統的誤差 ( 偏り ) のあるデータを用いて 地域間比較や経年比較をするのは 無意味 抽出人数 ( 地区数 ) が少ないと ランダム誤差が大きくなる ランダム誤差が大きいと 地域差や経年変化が見 都道府県健康 栄養調査における単位区数と誤差率との関係県民栄養調査における単位区数と標準誤差率との関係 ( 食塩 ) % えにくい 33 単位区数 34 3% 25% 2% 標準誤 15% 差率 1% 5% 実現値 8% 予測値 5% 予測値 項目別の誤差率と必要単位区数 ( 要約 ) ( 要約 ) 項目 仮定した保有率 性別 8% の確率で目標誤差率を達成するために必要な単位区数 誤差率 1% 誤差率 5% 誤差率 3% 脂肪エネルギー比率平均値男女 < 不十分な標本数では こんな誤解が! 野菜摂取量 男女 日常生活における歩数 男女 < 運動習慣のある者 ( 成人 ) 3% 男女 35 >1 >1 喫煙率 44% 男 35 >1 >1 11% 女 >1 >1 >1 睡眠による休養が不足している者 26% 男女 3 9 >1 大量飲酒者 8% 男 >1 >1 >1 肥満者の率 ( 成人の内臓脂肪型肥満 ) 28% 男女 3 95 >1 糖尿病有病者 予備群の率 34% 男女 3 >1 >1 高血圧症有病者 予備群の率 59% 男女 >1 MS 有病率 15% 男女 7 >1 >1 対象年齢 3~75 歳 誤差率 = 標準誤差 推定値なので 例えば有病率 15% で誤差率 1% ならば標準誤差 は15% 1%=1.5% である HbA1cや栄養素等の連続型変数は3 単位区あればおおむね十分な精度が得られる 国民健康 栄養調査における各種指標の設定及び精度の向上に関する研究 ( 主任研究者 : 吉池信男 ) 35 より 36 国民健康 栄養調査における各種指標の設定及び精度の向上に関する研究 ( 主任研究者 : 吉池信男 ) より

10 母集団 健診データを使うことの問題点 無作為抽出 偏り有意抽出 無作為抽出 ( 地域 職域を含む全てからの無作為抽出 または悉皆調査 ) 国民 ( 県民 ) 健康 栄養調査 健診データ 1 健診データ 2 高い協力率 偏り低い協力率 高い受診率 偏り低い受診率 高い受診率 偏り低い受診率 OK 偏り 1 偏り 1 偏り 2 OK 偏り 1 37 きちんと ( 正しく ) 測る 統計調査では 社会生活を営む大勢の人々を対象にデータ収集を行う 複数の施設 多くの調査員による面接や測定 身体計測や血圧測定といった 比較的単純かつ基本的な測定項目であっても 本当に きちんと測られているのか? きちんと ( 正しく ) 測る とは何か? 38 測ったもの ( 測定値 ) 誤差を減らすには? 測定値 = 真の値 + 誤差 きちんと ( 正しく ) 測る とは 可能な限り 誤差が小さくなるように 測ること 誤差が大きいと 例えば 群間の差 < 測定値の誤差 群間の比較不能経時的変化 < 測定値の誤差 経時的な比較不能 39 血圧 腹囲 食物摂取量など 健康 栄養調査ではこれらの値を可能な限り 誤差なく正確に 測定することが望まれるが 誤差のない測定はあり得ない と言われるほど 一般の人々から医学 栄養学的なデータを得ることは難しく 測定値には様々な誤差が入ってくる可能性がある しかし 誤差を減らすことは可能である そのためには まず 誤差の種類と原因を理解し 調査を計画 実施する者は それに基づいて可能な限り誤差が小さくなるように配慮すべき 4

11 誤差とは? 種類によって 測定誤差 測定の段階で生じる誤差標本誤差 標本抽出の段階で生じる誤差 性質によって系統的誤差 測定値が真の値から特定の方向にずれている ( 偏り ) ランダム誤差 ずれ が 特定の方向に偏らない ( 平均するとゼロ ) 41 ランダム誤差と系統的誤差 ランダム誤差 測定値真の値 目盛り 平均と真の値が一致 系統的誤差 ( とランダム誤差 ) 真の値 目盛り 測定値 測定を繰り返しても平均と真の値はずれたまま 教 p.24 一定方向にずれている測定を多数繰り返せば 42 ランダム誤差 測定値真の値目盛り 測定のランダム誤差の例 日間変動 日内変動被測定者のその日 その時々の体調の微妙な変化によって 測定時の血圧がたまたま ( 全くの偶然に ) いつもより高め あるいは低めだった 複数回測定すれば その平均が真の値に近づく 例えば 同じ人に血圧を 2 回ずつ測定してその平均値をとる 43 系統的誤差 ( とランダム誤差 ) 測定の系統的誤差の例 真の値 目盛り 測定値 平均と真の値はずれたまま 一定方向にずれている測定を繰り返しても 被験者の測定条件検査会場まで坂道を歩いてきた被験者の血圧を ( 休憩せず ) すぐに測ると 高めになる 一定時間 安静にした後に測定すればよい 測定者の くせ 血圧を高めに読む くせ のある人の測定値は 真の値よりもいつも高め ビデオテープ等による訓練を行う 測定機器の くせ 水銀血圧計のフィルターが目詰まりしていると高め 水銀が足りないと低め ガラス管が汚れていると 定期的にメンテナンスしてますか? 44

12 データ処理 作表基本事項 母集団の定義 調査対象人数 抽出率 回収人数 回収率 例 )A 市 5~79 歳の男女 (28 年 7 月 1 日現在人口 人 ) から 1 人を無作為抽出して ( 抽出率 8.1%) 郵送法により調査を行った ( ここに調査の概要 )1 月 1 日までに72 人から調査票が返送された ( 回収率 72%) うち ほとんど未回答だった3 人を除いた69 名 (69%) を解析対象とした 45 調査データの種類 教 p 質的データ : 2 値 ( 例 ) 性別の 男 と 女 カテゴリーが 3 つ以上 順序尺度 ordinal scale: 順序関係はあるが絶対量としての意味はない測定値 ( 例 ) ある食品の嗜好 : とても好き 好き どちらでも 嫌い 名義尺度 nominal scale: 順序関係がない分類のための変数 ( 例 ) 最もよく食べる肉類 : うし ぶた とり その他 数量データ : 量的に測定できる連続的な測定値 連続データ ( 例 ) 身長 体重 血圧 血清総コレステロール 栄養素摂取量 離散データ ( 例 ) う歯の本数 46 質的データの整理 教 p 準備 単純に頻度を記述 欠損値の数 変な値が紛れ込んでいないかなどをチェック 単純集計 地区 性 年齢階級別頻度を整理する 例 : 性 年齢階級別の高血圧の頻度 クロス集計 二つの変数の関連を調べるために行う ( 交絡変数に注意 ) 例 : 果物摂取頻度と高血圧の頻度 単純集計 性 年齢階級別頻度を整理する 表 1. 性 年齢階級別 高血圧者の割合 高血圧者人数割合 男性 5-59 歳 12 2% 6-69 歳 11 3% 7-79 歳 1 4% 計 33 29% 女性 5-59 歳 13 1% 6-69 歳 12 15% 7-79 歳 11 25% 計 36 16% 未回答を除く 表 2. 性 年齢階級別 果物摂取頻度 果物摂取頻度 教 p 人数週 1 回未満週 1~3 回週 4 回以上 男性 5-59 歳 12 5% 3% 2% 6-69 歳 11 47% 28% 25% 7-79 歳 1 41% 29% 3% 計 33 46% 29% 25% 女性 5-59 歳 13 32% 36% 32% 6-69 歳 12 3% 34% 36% 7-79 歳 11 25% 33% 42% 計 36 29% 34% 36% 未回答を除く 値は行方向の割合である 48 脚注は積極的に使って分かりやすくする

13 クロス集計 二つの変数の関連を調べるために行う ( 交絡変数に注意 ) 検定 : 二つの変数が関係しているように見えるが これは偶然だろうか? という問いに答えるために検定する χ 2 検定など 表 3. 野菜摂取頻度と高血圧の有無との関係 (7-79 歳男性 ) 高血圧ありなし計 人数 % 人数 % 人数 % 果物摂取頻週 1 回未満 22 54% 19 46% 41 1% 度 週 1~3 回 12 41% 17 59% 29 1% 週 4 回以上 6 2% 24 8% 3 1% 計 4 4% 6 6% 1 1% χ 2 =8.21, 自由度 =2, P=.17 教 p % の方向は 原因 と思われる方から 結果 の割合を示すと読みやすい 図表は Self-explanatory に ( それを見ただけで意味がわかるように ) 作る! 49 量的データの整理 教 p.9-13 準備 ヒストグラムを描き 分布の形を確認する 欠損値の数 変な値が紛れ込んでいないかなどをチェック カテゴリー型に変換する場合 (BMI を肥満の有無で 3 群に分けるなど ) は 以後 質的データの整理と同様 単純集計 地区 性 年齢階級別の要約統計量 ( 代表値等 ) を記述 正規分布の場合 平均と標準偏差 歪んだ分布の場合 中央値と 25,75 パーセント点など 群間比較 二つの要因の関連を調べるために行う ( 交絡変数に注意 ) 例 :A 地区と B 地区でどちらが血圧が高いか? 平均値と標準偏差を群間で比較する 検定» 二つの地区間で血圧の平均値が異なるように見えるが これは偶然だろうか? という問いに答えるために検定する t 検定など まずは ヒストグラムを描いて確認 図 1 ヒストグラム 度 収縮期血圧 (mmhg) 教 p.9-92 数(人) 階級数は 標本数 +1 前後を目安にすると形が分かりやすい 区切りの良い値で分けることも多い 分布の形を確認する 左右対称か? 右裾が長い場合 対数変換を考慮 外れ値はないか? 標本として適切か検討 分布の中心位置はどのあたりか? 代表値 ( 平均 中央値など ) 分布のばらつき具合は? 散布度 ( 標準偏差 四分偏差など ) 身長 (cm) ヒストグラムの例 1 SBP (mmhg) BMI (kg/m2) DBP (mmhg)

14 血清総コレステロール (mg/dl) ヒストグラムの例 2 HDL コレステロール (mg/dl) 右に裾が長い分布は 対数変換するとよいかも 図 2 正規分布 図 3 対数正規分布 度数 左右対称でベル形 ( 正規分布 ) 度数 右に歪んでいる ( 対数正規分布 ) 測定値 測定値を対数変換 ( 横軸を log[ 測定値 ] に ) すると 左右対称になる 測定値 典型例 中性脂肪 ビタミン A 摂取量 中性脂肪 (mg/dl) ヒストグラムの例 log 中性脂肪 (log mg/dl) γ-gtp (IU/L) log γ-gtp (log IU/L) 代表値 ( 中心位置の指標 ) 教 p 図 4 分布型と代表値 左右対称の分布 ( 正規分布など ) 中央値 歪んだ分布 ( 対数正規分布など ) 最頻値 中央値 平均値 最頻値 幾何平均 平均値 平均値 左右対称な場合に有用 データの合計 データ数 中央値 非対称等 歪んだ分布の場合 データを小さい方から並べ替えて ちょうど真ん中 (5%) の値 5% 点ともいう

15 度数 図 5 標準偏差はバラツキの指標 平均 ±1 標準偏差 ( 全体の 68%) 平均 ±2 標準偏差 ( 全体の 95%) 平均 =1 標準偏差 =2 平均 =1 標準偏差 = 測定値 上側隣接値 75% 点中央値 25% 点下側隣接値 教 p.95-98, 箱ヒゲ図 代表値 ( 中心位置の指標 ) と散布度 ( バラツキの指標 ) として 平均と標準偏差 中央値と四分偏差(25% 点と75% 点 ) の組合せがよく用いられる 57 単純集計 性 年齢階級別に平均と標準偏差等で要約する 表 1. 性 年齢階級別 収縮期と中性脂肪の分布 収縮期血圧, mmhg 中性脂肪, mg/dl 人数 平均 ± 標準偏差 中央値 (25, 75% 点 ) 男性 5-59 歳 ± (76, 162) 6-69 歳 ± (76, 157) 7-79 歳 ± (7, 131) 計 ± (65, 142) 女性 5-59 歳 ± (9, 169) 6-69 歳 ± (98, 186) 7-79 歳 ± (81, 164) 計 ± (111, 176) 強く歪んだ分布の場合には パーセント点を活用する EAR, RDA と平均, 標準偏差 図 1. 成人 1 人のたんぱく質必要量 ( が 1 個人を表す ) 頻 3 25 推定平均必要量 2S.D. 推奨量 B さんの摂取量 (.6g/kg/ 日 ) A さんの摂取量 (.74g/kg/ 日 ) C さんの摂取量 (.93g/kg/ 日 ) たんぱく質必要量 (g/ 体重 kg/ 日 ) 値は日本人の食事摂取基準 (25 年版 ) 59 標準偏差と標準誤差を混同しない 血清総コレステロール (mg/dl) 平均 193, 標準偏差 2 (mg/dl) 平均 193, 標準誤差 3 (mg/dl) 標準偏差は データのばらつき標準誤差は 標本平均の確からしさ 血清総コレステロール (mg/dl) どちらを使うかは 何を言いたいかによるどちらを示したか 必ず明記する 教 p.131

16 食事調査における栄養素等の分布型 ( あくまでも目安 ) 総エネルギー 3 大栄養素 正規分布のことが多い 平均と標準偏差が有用 ビタミン等の微量栄養素の場合 対数正規分布のことが多い 幾何平均 中央値 パーセント点が有用 その他 一定の規則はない ヒストグラムで確認する 中央値とパーセント点をもっと活用しよう 練習問題 問 1 ある集団におけるたんぱく質の必要量は 平均.7g/kg/ 日 標準偏差.1g/kg/ 日で その分布の形は正規分布であることが分かっている この集団のほとんどの人 (97.5% の人 ) が不足しないたんぱく質の摂取量はいくらか 練習問題の答 問 1 ある集団におけるたんぱく質の必要量は 平均.7g/kg/ 日 標準偏差.1g/kg/ 日で その分布の形は正規分布であることが分かっている この集団のほとんどの人 (97.5% の人 ) が不足しないたんぱく質の摂取量はいくらか 解説 RDA の定義そのものなので ( 統計以前に ) できないとまずい 平均 + 2 x 標準偏差 =.9 答.9g/kg/ 日 調査結果の解析方法 調査が終わってから 今回の調査結果をどうやって集計したらいいのだろうか? と考えるのでは遅すぎる > 保健医療従事者の仕事この調査から何を知りたいのかを明確にする > 統計学者の仕事そのために適切な解析方法を提供する を調査で明らかにしたいのですが 解析方法は? 63 このデータでどんな解析をしたら 何が分かりますか?

17 再び 統計の目的 総量の把握 : 国勢調査人口 集団の構造や特性の把握 : 年齢 3 区分人口割合 死因別死亡率 栄養素摂取量 複数要因間に存在する法則 因果関係の探究 : 年齢と死亡率 塩分摂取量と血圧 血圧と脳卒中罹患率 分析疫学の多くはこれを目的とする 予測 : 将来推計人口 評価 : 保健活動の量的な評価 実験疫学 ( 介入研究 ) の評価 など これを頭に入れて 調査実施前にその調査から何を知りたいのかを明確にして下さい 例 集団の構造や特性の把握 : 子ども達は何時頃に寝ているのだろう? 朝食を食べない子どもはどのくらいいるのだろう? 解析方法 :( 性 ) 年齢階級別の単純集計 複数要因間に存在する法則 因果関係の探究 朝食を食べない子どもはどんな子だろう?( 夜更かし? 好き嫌いが多い? 夕食は一人? お菓子をよく食べる?) 解析方法 : 欠食有無 要因 のクロス表を作り χ 2 検定をする 要因が判明したら そこにアプローチすれば欠食率低下に役立つかも 評価 子どもの欠食率を現状 7% から 5 年で 3% まで下げるという目標を立てた 調査方法 : 欠食率調査を行い 5 年後にも再び同じ調査を行う 解析方法 :χ 2 検定 調査前に 空っぽの表を作ろう!( 後で数字を埋めるだけ )

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