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用法 用量 発作性夜間ヘモグロビン尿症における溶血抑制 mg mg mg mg kg 30kg 40kg 20kg 30kg 10kg 20kg 5kg 10kg 1900mg mg mg mg

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1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

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ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

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3. 相互作用本剤は P 糖蛋白 (P-gp) 及び乳癌耐性蛋白 (BCRP) の基質である ( 薬物動態 の項参照 ) ⑴ 併用禁忌 ( 併用しないこと ) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 リファンピシン ( リファジン ) セイヨウオトギリソウ ( セント ジョーンズ ワート ) 含有

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あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

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モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

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目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

1. 今回の変更に関する整理 効能 効果及び用法 用量 ( 添付文書より転載 ) 従来製剤 ( バイアル製剤 ) と製法変更製剤 ( シリンジ製剤 ) で変更はない 効能 効果 用法 容量 B 型肝炎の予防通常 0.5mL ずつ4 週間隔で2 回 更に 20~24 週を経過した後に1 回 0.5mL

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医療用医薬品 添付文書 の記載要領 ( 案 )( 局長通知 ) 別添 1 1 医療用医薬品添付文書の記載要領について ( 平成九年四月二五日付け薬発第六〇六号厚生省薬務局長通知 ) 2 医療用医薬品の使用上の注意記載要領について ( 平成九年四月二五日薬発第六〇七号厚生省薬務局長通知 ) 1 旧 添

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審査結果 平成 26 年 2 月 7 日 [ 販売名 ] 1 ヘプタバックス-Ⅱ 2 ビームゲン 同注 0.25mL 同注 0.5mL [ 一般名 ] 組換え沈降 B 型肝炎ワクチン ( 酵母由来 ) [ 申請者名 ] 1 MSD 株式会社 2 一般財団法人化学及血清療法研究所 [ 申請年月日 ]

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706000/R3 *2017 年 月改訂 ( 第 2 版 ) 2017 年 9 月作成 貯法 : 室温保存使用期限 : 外箱に表示 処方箋医薬品注 ) 抗ウイルス化学療法剤 < グレカプレビル水和物 ピブレンタスビル配合剤 > 日本標準商品分類番号 87625 承認番号 :22900AMX00973000 * 薬価収載 :2017 年 月 * 販売開始 :2017 年 月国際誕生 :2017 年 7 月 注 ) 注意 - 医師等の処方箋により使用すること 警告本剤は, ウイルス性肝疾患の治療に十分な知識 経験を持つ医師のもとで, 本剤の投与が適切と判断される患者に対してのみ投与すること. 禁忌 ( 次の患者には投与しないこと ) 1. 本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者 2. 重度 (Child-Pugh 分類 C) の肝機能障害のある患者 3. アタザナビル硫酸塩, アトルバスタチンカルシウム水和物, リファンピシンを投与中の患者 ( 相互作用 の項参照 ) 組成 性状 販売名マヴィレット配合錠 成分 含量 1 錠中グレカプレビル水和物 ( 無水物として )0mg, ピブレンタスビル 40mg 添 加 物 コポリビドン, コハク酸 d-α- トコフェロールポリエチレングリコール, 軽質無水ケイ酸, プロピレングリコール脂肪酸エステル, クロスカルメロースナトリウム, フマル酸ステアリルナトリウム, ヒプロメロース29, 乳糖水和物, 酸化チタン, マクロゴール4000, 三二酸化鉄 色 剤形 桃色の楕円形のフィルムコーティング錠 上面 下面 側面 外 形 大きさ 識別コード 長径 (mm) 短径 (mm) 厚さ (mm) 重量 (g) 18.8.0 6.8 0.96 NXT 効能 効果 C 型慢性肝炎又は C 型におけるウイルス血症の改善 < 効能 効果に関連する使用上の注意 > 本剤の使用に際しては,HCV RNAが陽性であることを確認すること. また, 肝予備能, 臨床症状等により, 非でないことを確認すること. 用法 用量 セログループ 1 ( ジェノタイプ 1 ) 又はセログループ 2 ( ジェノタイプ 2 ) の C 型慢性肝炎の場合通常, 成人には 1 回 3 錠 ( グレカプレビルとして 300mg 及びピブレンタスビルとして 0mg) を 1 日 1 回, 食後に経口投与する. 投与期間は 8 週間とする. なお,C 型慢性肝炎に対する前治療歴に応じて投与期間は 週間とすることができる. < 用法 用量に関連する使用上の注意 > セログループ 1 ( ジェノタイプ 1 ) 又はセログループ 2 ( ジェノタイプ 2 ) のC 型慢性肝炎患者に対しては, 前治療の有無により投与期間を考慮すること. 国内臨床試験において,NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤,NS5A 阻害剤又はNS5Bポリメラーゼ阻害剤の前治療歴を有する患者に対する本剤の投与期間は 週間であった.( 臨床成績 の項参照) 使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) B 型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者 [ 再活性化するおそれがある.]( 重要な基本的注意 の項参照) 2. 重要な基本的注意 B 型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者 (HBs 抗原陰性, かつ HBc 抗体又はHBs 抗体陽性 ) において,C 型肝炎直接型抗ウイルス薬を投与開始後,C 型肝炎ウイルス量が低下する一方 B 型肝炎ウイルスの再活性化が報告されている. 本剤投与に先立って,B 型肝炎ウイルス感染の有無を確認すること.B 型肝炎ウイルス感染の患者又は既往感染者に本剤を投与する場合は,HBV DNA 量等のB 型肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど,B 型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること. 3. 相互作用グレカプレビルはP 糖蛋白 (P-gp), 乳癌耐性蛋白 (BCRP), 有機アニオントランスポーター (OATP)1B1/1B3の基質であり, 阻害剤である. ピブレンタスビルはP-gpの基質であり,P-gp, BCRP,OATP1B1の阻害剤である.( 薬物動態 の項参照) ⑴ 併用禁忌 ( 併用しないこと ) 薬剤名等 ( 一般名 [ 代表的販売名 ]) アタザナビル硫酸塩 [ レイアタッツ ] アトルバスタチンカルシウム水和物 [ リピトール等 ] リファンピシン [ リファジン等 ] 臨床症状 措置方法 グレカプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある. ALT(GPT) 上昇のリスクが増加するおそれがある. 機序 危険因子 アタザナビルの OATP1B 阻害作用によるものと考えられる. ALT(GPT) 上昇の機序は不明. アトルバスタチンの血中濃グレカプレビ度が上昇するおそれがあル及びピブレる.( 薬物動態 の項参照) ンタスビルのアトルバスタチンによる副 OATP1B 及び作用の発現リスクが高くな BCRP 阻害作用るおそれがある. による. グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が低下し, 効果が減弱するおそれがある. リファンピシンの P-gp 誘導作用による. セログループ 1 ( ジェノタイプ 1 ) 又はセログループ 2 ( ジェノタイプ 2 ) の C 型の場合 セログループ 1 ( ジェノタイプ 1 ) 又はセログループ 2 ( ジェノタイプ 2 ) のいずれにも該当しない C 型慢性肝炎又は C 型の場合通常, 成人には 1 回 3 錠 ( グレカプレビルとして 300mg 及びピブレンタスビルとして 0mg) を 1 日 1 回, 食後に経口投与する. 投与期間は 週間とする. -1-

⑵ 併用注意 ( 併用に注意すること ) 薬剤名等臨床症状 措置方法機序 危険因子 ジゴキシンダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩 カルバマゼピンエファビレンツフェニトインフェノバルビタールセイヨウオトギリソウ (St. John's Wort, セント ジョーンズ ワート ) 含有食品 エチニルエストラジオール含有製剤 ロスバスタチンカルシウム シンバスタチン プラバスタチンナトリウム フルバスタチンナトリウムピタバスタチンカルシウム水和物 シクロスポリン ダルナビルエタノール付加物 / リトナビルダルナビルエタノー これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある. グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が低下し, 効果が減弱するおそれがある. ALT(GPT) 上昇のリスクが増加するおそれがある. ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある. ロスバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある. シンバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある. シンバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある. プラバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある. プラバスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある. これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある. これらスタチンによる副作用の発現リスクが高くなるおそれがある. グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある. グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある. グレカプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある. ( 薬物動態 の項参照) グレカプレビル及びピブレンタスビルの P-gp 阻害作用による. これら薬剤の P-gp 誘導作用による. 機序不明 グレカプレビル及びピブレンタスビルの OATP1B 及び BCRP 阻害作用による. グレカプレビル及びピブレンタスビルの OATP1B 阻害作用による. シクロスポリンの OATP1B,P-gp 及び BCRP 阻害作用によるものと考えられる. これら薬剤の OATP1B, P-gp 又は BCRP 阻害作用によるものと考えられる. ル付加物 コビシスタット 4. 副作用国内第 Ⅲ 相試験において副作用 ( 臨床検査値異常を含む ) は332 例中 80 例 (24.1%) に認められた. 主な副作用としてそう痒 16 例 (4.8%), 頭痛 14 例 (4.2%), 倦怠感 例 (3.0%), 血中ビリルビン増加 8 例 (2.4%) が認められた.( 承認時 ) 本剤の副作用を下表に示す. このような副作用が認められた場合には, 症状に応じて適切な処置を行うこと. 5 % 未満 頻度不明 消化器 悪心 精神神経 頭痛 皮膚 そう痒, 発疹, 薬疹 全身症状 倦怠感, 疲労 無力症 臨床検査 血中ビリルビン増加,ALT(GPT) 増加 海外臨床試験で認められている副作用 5. 妊婦, 産婦, 授乳婦等への投与 ⑴ 妊娠又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性 が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.[ 妊娠中の投与に関する安全性は確立していない.] ⑵ 授乳中の婦人には投与することを避け, やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること.[ 動物実験 ( ラット ) で本剤成分が乳汁中へ移行することが確認されている. 1),2) ] 3),4) 6. 小児等への投与小児等における安全性及び有効性は確立していない.[ 使用経験がない.] 7. 過量投与本剤に特定の解毒薬はない. 過量投与の場合は, 副作用の徴候や症状を注意深く観察し, 適切な対症療法を行うこと. グレカプレビル及びピブレンタスビルは血液透析ではほとんど除去されない. 8. 適用上の注意薬剤交付時 :PTP 包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること.(PTPシートの誤飲により, 硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し, 更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている ) 薬物動態 1. 血中濃度 ⑴ 単回投与 ( 外国人データ ) 5) 健康成人に本剤 (300mg/0mg) を単回経口投与したときの薬物動態パラメータを下表に示す. 健康成人における単回投与時のグレカプレビル及びピブレンタスビルの薬物動態パラメータ パラメータ グレカプレビル ピブレンタスビル Cmax(ng/mL) 294(78) 6(60) tmax(h) 3.0(1.5-5.0) 4.0(2.0-5.0) t1/2(h) 6.0(24) 13.3(9) AUC (ng h/ml) 50(69) 960(64) Cmax,AUC : 幾何平均 (CV%),tmax: 中央値 ( 範囲 ), t1/2: 調和平均 ( 疑似 CV%) ⑵ 反復投与 ( 日本人データ ) 6) 健康成人に食後にグレカプレビル 300mg 又はピブレンタスビル 0mg を 1 日 1 回, 7 日間反復経口投与し, 引き続きグレカプレビル 300mg 及びピブレンタスビル 0mg を 1 日 1 回, 7 日間反復経口投与したときの薬物動態パラメータを下表に示す. 健康成人における反復経口投与 14 日目のグレカプレビル及びピブレンタスビルの薬物動態パラメータ パラメータ グレカプレビル ピブレンタスビル Cmax(ng/mL) 1390(81) 281(30) tmax(h) 4.0(2.0 5.0) 5.0(3.0 6.0) t1/2(h) 6.53(18) 24.6(22) C24(ng/mL) 4.86(75) 25.4(49) AUC24(ng h/ml) 3930(63) 1870(37) Cmax,C24 及び AUC24: 幾何平均 (CV%),tmax: 中央値 ( 範囲 ), t1/2: 調和平均 ( 疑似 CV%) ⑶ 食事の影響 ( 外国人データ ) 5) 健康成人に本剤 (300mg/0mg) を単回経口投与し, グレカプレビル及びピブレンタスビルの吸収に及ぼす食事の影響を検討した. 食事摂取によりグレカプレビル及びピブレンタスビルの曝露量は増加した. 健康成人における空腹時投与に対する中脂肪及び高脂肪食後の薬物動態パラメータ Cmax AUC グレカプレビル 中脂肪食 3.16(2.58,3.87) 2.63(2.18,3.17) 高脂肪食 2.14(1.75,2.62) 1.83(1.52,2.21) ピブレンタスビル 中脂肪食 1.90(1.49,2.41) 1.40(1.,1.78) 高脂肪食 2.05(1.60,2.62) 1.53(1.20,1.95) 幾何平均比 2. 分布 ( 外国人データ ) 7),8),9) ヒト血漿蛋白結合率はグレカプレビルで 97.5%, ピブレンタスビルで 99.9 % を上回った. ヒト血液 / 血漿中濃度比はグレカプレビルで 0.57, ピブレンタスビルで 0.62 であった. 3. 代謝 ( 外国人データ ) 7),8),9) 血漿中には未変化のグレカプレビル及びピブレンタスビルのみが検出された. 糞中にはグレカプレビルの代謝物が数種類同定された. グレカプレビルは CYP3A で副次的に代謝される. ピブレンタスビルは代謝されなかった. 4. 排泄 ( 外国人データ ) 7),8),9) グレカプレビル及びピブレンタスビルの主たる排泄経路はいずれも胆汁 - 糞であった. 健康成人に 14 C- グレカプレビルを単回経口投与後, 糞中及び尿中にそれぞれ投与量の 92.1% 及び 0.7% の放射能が排泄された. 健康成人に 14 C- ピブレンタスビルを単回経口投与後, 糞中に投与量の 96.6% の放射能が排泄され, 尿中には検出されなかった. 5. 肝機能障害患者 ( 外国人データ ) ) HCV 非感染の肝機能正常被験者と比較し, 軽度肝機能障害患者 (Child- Pugh 分類 A) においてグレカプレビル及びピブレンタスビル単回経口投与後のグレカプレビルの AUC は 1.33 倍になり, 中等度肝機能障害患者 (Child-Pugh 分類 B) で 2 倍になり, 重度肝機能障害患者 (Child-Pugh 分類 C) では 倍となった. 軽度肝機能障害患者においてピブレンタスビルの AUC の増加は 0.80 倍未満であり, 中等度肝機能障害患者で 1.26 倍であり, 重度肝機能障害患者では 2.14 倍であった. -2-

肝機能正常被験者に対する肝機能障害被験者の薬物動態パラメータ比 肝機能障害の程度 パラメータ グレカプレビル ピブレンタスビル 軽度 Cmax 1.01(0.38,2.70) 0.84(0.58,1.21) (Child-Pugh 分類 A) AUC 1.33(0.49,3.58) 0.80(0.48,1.36) 中等度 Cmax 1.38(0.53,3.59) 1.26(0.85,1.86) (Child-Pugh 分類 B) AUC 2.00(0.76,5.25) 1.26(0.73,2.16) 重度 Cmax 4.78(1.75,13.0) 0.59(0.41,0.85) (Child-Pugh 分類 C) AUC.1(4.03,30.8) 2.14(1.28,3.58) 幾何平均比 6. 腎機能障害患者 ( 外国人データ ) ) HCV 非感染の腎機能正常被験者と比較し, 軽度 (egfr:60~89ml/ min/1.73m 2 ), 中等度 (egfr:30~59ml/min/1.73m 2 ), 重度 (egfr: 15~29mL/min/1.73m 2 ) 又は透析を要する末期腎不全 (egfr:<15ml/ min/1.73m 2 ) 患者において, グレカプレビル及びピブレンタスビル単回経口投与後のグレカプレビル及びピブレンタスビルの曝露量は56% 以下の増加率を示した. 末期腎不全におけるグレカプレビル及びピブレンタスビルの曝露量に及ぼす透析の影響は18% 以下の差であった. 腎機能正常被験者に対する腎機能障害被験者の薬物動態パラメータ比 腎機能障害の程度 パラメータ グレカプレビル ピブレンタスビル 軽度 Cmax 1.02(0.89,1.17) 1.06(0.98,1.15) (egfr:60~89) AUC 1.13(1.01,1.26) 1.(1.02,1.20) 中等度 Cmax 1.05(0.77,1.42) 1.14(0.95,1.37) (egfr:30~59) AUC 1.30(1.02,1.66) 1.25(1.05,1.50) 重度 Cmax 1.07(0.70,1.64) 1.20(0.93,1.55) (egfr:15~29) AUC 1.45(1.03,2.04) 1.37(1.07,1.77) 末期 ( 非透析時 ) (egfr:<15) Cmax 1.08(0.65,1.80) 1.25(0.92,1.69) AUC 1.56(1.03,2.35) 1.46(1.08,1.97) 幾何平均比,eGFR(mL/min/1.73m 2 ) 7. C 型慢性肝炎患者 ( 日本人データ ) ) 本剤 (300mg/0mg) を 1 日 1 回,C 型慢性肝炎患者に 8 週間又はC 型患者に 週間投与した. C 型慢性肝炎患者 332 例を対象とした母集団薬物動態解析により推定したところ, 非肝硬変患者におけるグレカプレビルの定常状態曝露量 Cmax, ss 及びAUC24,ssはそれぞれ70ng/mL 及び600ng h/mlであり, ピブレンタスビルではそれぞれ165ng/mL 及び2560ng h/mlであった. 非肝硬変患者と比較し, 患者におけるグレカプレビルのAUC24,ssは 160% 高かったが, ピブレンタスビルのAUC24,ssは21% 以下の差であった. 8. 薬物相互作用 ⑴In vitroデータグレカプレビルはp-gp,bcrp 及びOATP1B1/1B3の阻害剤である. ピブレンタスビルはP-gp,BCRP 及びOATP1B1の阻害剤である. グレカプレビルはP-gp,BCRP 及びOATP1B1/1B3の基質である. ピブレンタスビルはP-gpの基質である. ⑵ 臨床試験 ( 外国人データ ) 併用薬がグレカプレビルの薬物動態に及ぼす影響 併用薬 用量 (mg) シクロスポリン 0 単回 13) 300/0 QD グレカプレビルの薬物動態パラメータ比併用薬併用 / 非併用時 1.37 1.30 (1.13,1.66)(0.95,1.78) シクロスポリン 400 単回 14) 300/0 単回 5.08 4.51 (4.,6.29)(3.36,6.05) リファンピシン 600 ( 初回投与 ) 15) 300/0 8.55 6.52 単回 (7.01,.44)(5.06,8.41) リファンピシン 600 QD 15) 300/0 単回 1.05 1.40 (0.75,1.46)(0.95,2.06) リファンピシン 600 QD ( 最終投与から24 時間後 ) 15) 300/0 0. 0.14 単回 (0.09,0.15)(0.,0.19) カルバマゼピン 200 BID 16) 300/0 単回 0.34 0.33 (0.28,0.40)(0.27,0.41) アタザナビル / リトナビル 6.53 4.06 17) 300/0 QD 300/0 単回 (5.24,8.14)(3.15,5.23) ダルナビル / リトナビル 800/0 QD 18) 300/0 QD 8 4.97 3.09 (3.62,6.84)(2.26,4.20) 400 0 BID 19) 300/0 QD 9 4.38 2.55 (3.02,6.36)(1.84,3.52) 22) ジゴキシン 0.5 単回 400/0 QD 1.05 1. (0.83,1.31)(0.80,1.50) ダビガトラン 150 単回 21) 0.80 0.82 300/0 QD (0.69,0.93)(0.69,0.97) ラモトリギン 50 単回 300/0 QD 0.80 0.75 (0.69,0.92)(0.61,0.94) フェロジピン 2.5 単回 300/0 QD 0.90 0.86 (0.81,1.01)(0.72,1.03) アムロジピン 5 単回 300/0 QD 0.82 0.75 (0.75,0.89)(0.65,0.87) ロサルタン 50 単回 300/0 QD 1.00 0.93 (0.90,1.)(0.78,1.) バルサルタン 80 単回 300/0 QD 0.86 0.85 (0.79,0.93)(0.78,0.94) 併用薬用量 (mg) -3- エチニルエストラジオールnorgestimate 300/0 QD 9 35μg 250μg QD 24) グレカプレビルの薬物動態パラメータ比併用薬併用 / 非併用時 0.95 1.00 (0.78,1.15)(0.85,1.19) ノルエチステロン 0.35 QD 300/0 QD 1.20 1.31 (1.06,1.35)(1.09,1.57) エチニルエストラジオール 0.84 0.87 レボノルゲストレル 300/0 QD 20μg 0μg QD 24) (0.77,0.92)(0.77,0.98) プラバスタチン QD 20) 400/0 QD 1.44 1.59 (1.25,1.67)(1.25,2.03) ロスバスタチン 5 QD 20) 400/0 QD 1.21 1.25 (0.98,1.49)(0.93,1.67) アトルバスタチン QD 20) 400/0 QD 0.97 0.90 (0.83,1.14)(0.70,1.15) シンバスタチン 5 QD 23) 300/0 QD 0.91 0.80 (0.78,1.06)(0.65,0.99) Lovastatin QD 23) 300/0 QD 1.09 1.34 (0.91,1.31)(0.97,1.85) オメプラゾール 20 QD 300/0 単回 0.71 0.78 (0.58,0.86)(0.60,1.00) オメプラゾール 40 QD 300/0 単回 0.49 0.36 (0.35,0.68)(0.21,0.59) タクロリムス 1 単回 300/0 QD 1.01 1.07 (0.94,1.08)(0.94,1.21) ラルテグラビル 400 BID 300/0 QD 0.93 0.94 (0.84,1.03)(0.78,1.) リルピビリン 25 QD 300/0 QD 0.90 0.87 (0.79,1.02)(0.74,1.03) エルビテグラビル コビシス タット エムトリシタビン 3.05 2.50 300/0 QD テノホビルアラフェナミド (2.55,3.64)(2.08,3.00) 150 150 200 QD アバカビル ドルテグラビル 0.75 0.74 ラミブジン 300/0 QD (0.69,0.83)(0.64,0.86) 600 50 300 QD ソホスブビル 400 QD 400/0 QD 8 0.99 0.98 (0.80,1.24)(0.75,1.29) 併用薬がピブレンタスビルの薬物動態に及ぼす影響 併用薬用量 (mg) シクロスポリン 0 単回 13) 300/0 QD ピブレンタスビルの薬物動態パラメータ比併用薬併用 / 非併用時 1.22 1. (1.,1.36)(0.92,1.33) シクロスポリン 400 単回 14) 300/0 単回 1.93 1.22 (1.78,2.09)(1.08,1.38) リファンピシン 600 ( 初回投与 ) 15) 300/0 1.04 0.91 単回 (0.89,1.22)(0.76,1.) リファンピシン 600 QD 15) 300/0 単回 0.17 0.21 (0.14,0.21)(0.16,0.27) リファンピシン 600 QD ( 最終投与から24 時間後 ) 15) 300/0 0.13 0.17 単回 (0.,0.15)(0.14,0.20) カルバマゼピン 200 BID 16) 300/0 単回 0.49 0.50 (0.43,0.55)(0.42,0.59) アタザナビル / リトナビル 1.64 1.29 17) 300/0 QD 300/0 単回 (1.48,1.82)(1.15,1.45) ダルナビル / リトナビル 800/0 QD 18) 300/0 QD 8 1.16 0.85 (0.98,1.36)(0.75,0.96) 400 0 BID 19) 300/0 QD 9 2.46 1.40 (2.07,2.92)(1.17,1.67) 22) 1.08 1.16 ジゴキシン 0.5 単回 400/0 QD (1.02,1.14)(1.07,1.27) ダビガトラン 150 単回 0.91 0.86 300/0 QD (0.83,0.99)(0.78,0.96) ラモトリギン 50 単回 300/0 QD 0.98 0.91 (0.92,1.03)(0.83,0.99) フェロジピン 2.5 単回 300/0 QD 1.02 0.97 (0.94,1.)(0.86,1.) アムロジピン 5 単回 300/0 QD 1.02 0.99 (0.97,1.08)(0.93,1.05) ロサルタン 50 単回 300/0 QD 1.02 1.15 (0.95,1.)(1.03,1.29) バルサルタン 80 単回 300/0 QD 0.92 0.97 (0.85,1.00)(0.87,1.08) エチニルエストラジオールnorgestimate 300/0 QD 9 0.92 1.00 35μg 250μg QD 24) (0.82,1.02)(0.92,1.) ノルエチステロン 0.35 QD 300/0 QD 0.95 1.00 (0.88,1.02)(0.92,1.09) エチニルエストラジオール 0.83 0.85 レボノルゲストレル 300/0 QD 20μg 0μg QD 24) (0.77,0.90)(0.78,0.93)

併用薬 用量 (mg) プラバスタチン QD 20) 400/0 QD ピブレンタスビルの薬物動態パラメータ比併用薬併用 / 非併用時 1.23 1.24 (1.13,1.35)(1.13,1.37) ロスバスタチン 5 QD 20) 400/0 QD 1.20 1.23 (1.,1.29)(1.,1.37) アトルバスタチン QD 20) 400/0 QD 1.09 1.05 (0.96,1.23)(0.91,1.21) シンバスタチン 5 QD 23) 300/0 QD 1. 0.96 (0.93,1.30)(0.79,1.17) Lovastatin QD 23) 300/0 QD 0.98 0.99 (0.91,1.05)(0.87,1.13) オメプラゾール 20 QD 300/0 単回 0.97 1.00 (0.80,1.18)(0.83,1.22) オメプラゾール 40 QD 300/0 単回 1.15 0.85 (0.94,1.40)(0.70,1.03) タクロリムス 1 単回 300/0 QD 1.01 0.98 (0.93,1.)(0.87,1.) ラルテグラビル 400 BID 300/0 QD 0.99 1.01 (0.92,1.07)(0.94,1.07) リルピビリン 25 QD 300/0 QD 0.96 0.97 (0.89,1.05) (0.89,1.05) エルビテグラビル コビシス タット エムトリシタビン 1.57 1.24 300/0 QD テノホビルアラフェナミド (1.39,1.76)(1.,1.39) 150 150 200 QD アバカビル ドルテグラビル 0.72 0.74 ラミブジン 300/0 QD (0.65,0.79)(0.66,0.83) 600 50 300 QD ソホスブビル 400 QD 400/0 QD 8 1.04 0.99 (0.89,1.22)(0.82,1.20) 本剤が併用薬の薬物動態に及ぼす影響 併用薬 用量 (mg) アトルバスタチン QD 20) 400/0 QD (6.06,.3) ダビガトラン 150 単回 21) 300/0 QD (2.,2.70) 22) ジゴキシン 0.5 単回 400/0 QD (1.40,1.57) プラバスタチン QD 20) 400/0 QD (1.91,2.76) ロスバスタチン 5 QD 20) 400/0 QD (1.88,2.46) シンバスタチン 5 QD 23) 300/0 QD (1.93,2.79) a (3.,6.46) b Lovastatin QD 23) 300/0 QD (1.40,2.06) c (3.45,4.87) d 併用薬の薬物動態パラメータ比本剤併用 / 非併用時 8.28 22.0 (16.4,29.6) 2.38 2.05 (1.72,2.44) 1.48 1.72 (1.45,2.04) 2.30 2.23 (1.87,2.65) 2.15 5.62 (4.80,6.59) 2.32 1.99 (1.60,2.48) a 4.48.7 (7.88,14.6) b 1.70 1.17 (0.97,1.42) c 4. 5.73 (4.65,7.07) d 1.28 1.31 (1.24,1.38) e 1.63 1.54 (1.34,1.76) f 1.44 1.24 (1.08,1.41) g 0.94 0.83 (0.74,0.95) 1.40 1.30 (1.18,1.44) e 1.68 1.37 (1.23,1.52) f 1.35 1.02 (0.97,1.70) h 1. 0.93 (0.88,0.98) i 1.03 0.92 (0.87,0.97) j 0.79 0.57 (0.43,0.75) k (1.23,1.32) e (1.50,1.76) f (1.34,1.54) g ノルエチステロン 0.35 単回 300/0 QD (0.84,1.04) エチニルエストラジオールnorgestimate 300/0 QD 35μg 250μg QD 24) エチニルエストラジオール レボノルゲストレル 300/0 QD 20μg 0μg QD 24) カフェイン /tolbutamide/ オメプラゾール / ミダゾラム / デキストロメトルファン臭化水素酸塩 0/500/20/1/30 単回 300/0 単回 (1.33,1.48) e (1.57,1.80) f (1.23,1.48) h (1.03,1.18) i (0.99,1.07) j (0.70,0.90) k 0.84 0.61 9 (0.75,0.94) l (0.46,0.81) l 1.27 1.03 (1.,1.45) m (0.91,1.17) m 1.34 1. (1.21,1.48) n (0.92,1.32) n 0.75 0.70 (0.66,0.85) o (0.61,0.81) o 1.32 1. (1.21,1.40) p (0.96,1.25) p 併用薬用量 (mg) ラモトリギン 50 単回 300/0 QD (0.88,1.04) カルバマゼピン 200 BID 16) (0.99,1.05) q 300/0 単回 (1.03,1.07) r リファンピシン600 QD 15) 300/0 単回 (1.05,1.21) フェロジピン 2.5 単回 300/0 QD (1.08,1.58) アムロジピン 5 単回 300/0 QD (1.09,1.34) ロサルタン 50 単回 300/0 QD (1.28,1.89) s (1.04,1.25) t バルサルタン 80 単回 300/0 QD (1.16,1.49) メサドン 20-0 QD 300/0 QD (0.98,1.06) u (1.01,1.09) v ブプレノルフィン / ナロキソン 6/24 QD (1.08,1.27) w 300/0 QD (0.90,1.28) x 併用薬の薬物動態パラメータ比本剤併用 / 非併用時 0.96 0.98 (0.94,1.02) 1.02 0.98 (0.95,1.02) q 1.05 1.04 (0.98,1.) r 1.13 1.18 (1.05,1.32) 1.31 1.31 (1.05,1.62) 1.21 1.22 (1.07,1.39) 1.56 2.51 (2.00,3.15) s 1.14 2.18 (1.88,2.53) t 1.31 1.36 (1.17,1.58) 1.02 0.96 (0.91,1.02) u 1.05 0.98 (0.93,1.03) v 1.17 1.08 (0.97,1.19) w 1.07 0.88 (0.74,1.06) x 1.30 1.25 (1.17,1.34) y 1.01 0.94 (0.82,1.08) 1.45 1.50 (1.25,1.82) 1.47 1.34 (0.89,1.98) 1.84 2.05 (1.73,2.43) 1.29 1.30 (1.21,1.40) z 1.87 2.03 (1.78,2.32) a1 1.24 1. (1.01,1.23) b1 1.23 1.17 (0.95,1.45) a1 1. 1.00 (0.90,1.) c1 1.30 1.21 (1.05,1.38) a1 1.03 1.06 (0.97,1.14) d1 1.07 1.04 (0.95,1.14) d2 1.29 1.22 (1.08,1.38) d3 1.47 1.36 (1.24,1.49) e1 1.42 1.29 (1.22,1.38) e2 1. 1.07 (1.00,1.14) e3 1.06 1.04 (0.99,1.09) d3 1.05 0.96 (0.89,1.05) f1 1.13 1. (1.01,1.19) f2 1.03 0.99 (0.90,1.) f3 2.25 1.66 (1.23,2.22) g1 1.21 0.85 (0.76,0.96) g2 (1.19,1.42) y シクロスポリン 400 単回 14) 300/0 単回 (0.95,1.09) タクロリムス 1 単回 300/0 QD (1.24,1.70) ラルテグラビル 400 BID 300/0 QD (1.15,1.87) リルピビリン 25 QD 300/0 QD (1.72,1.98) ダルナビル / リトナビル 18) 300/0 QD 800/0 QD 19) 300/0 QD 9 400 0 BID アタザナビル / リトナビル 17) 300/0 QD 300/0 単回 エファビレンツ エムトリシタビン テノホビルジソプロキシルフマル酸 600 200 300 QD エルビテグラビル コビシスタット エムトリシタビン テノホビルアラフェナミド 150 150 200 QD アバカビル ドルテグラビル ラミブジン 600 50 300 QD (1.18,1.42) z (1.74,2.02) a1 (1.14,1.34) b1 (1.,1.38) a1 (1.03,1.19) c1 (1.21,1.40) a1 (0.99,1.06) d1 300/0 QD (1.02,1.) d2 (1.23,1.35) d3 (1.37,1.57) e1 (1.32,1.52) e2 300/0 QD (1.09,1.16) e3 (0.99,1.13) d3 (0.99,1.) f1 300/0 QD (1.05,1.21) f2 (0.97,1.09) f3 ソホスブビル 400 QD 400/0 QD (1.86,2.72) g1 8 (1.13,1.29) g2 Lovastatin,norgestimate,tolbutamide: 国内未発売 a: シンバスタチン,b: シンバスタチンヒドロキシ酸,c:lovastatin,d: lovastatin acid,e: エチニルエストラジオール,f: ノルゲストレル,g: norelgestromin,h: カフェイン,i: パラキサンチン,j:tolbutamide,k: オメプラゾール,l:5- ヒドロキシ - オメプラゾール,m: ミダゾラム,n: 1- ヒドロキシミダゾラム,o: デキストロメトルファン,p: デキストロルファン,q: カルバマゼピン,r: カルバマゼピン -,- エポキシド,s: ロサルタン,t: ロサルタンカルボキシ酸,u:R- メサドン,v:S- メサドン,w: ブプレノルフィン,x: ナロキソン,y: ノルブプレノルフィン,z: ダルナビル,a1: リトナビル,b1: ロピナビル,c1: アタザナビル,d1: エファビレンツ,d2: エムトリシタビン,d3: テノホビル,e1: エルビテグラビル,e2: コビシスタット,e3: エムトリシタビン,f1: アバカビル, f2: ドルテグラビル,f3: ラミブジン,g1: ソホスブビル,g2:GS-3307 QD: 1 日 1 回投与,BID: 1 日 2 回投与 -4-

9. 心電図に対する影響 ( 外国人データ ) 25) 健康成人 (48 例 ) を対象に, グレカプレビル (600mg まで ) 及びピブレンタスビル (240mg まで ) の QTc 間隔に及ぼす影響をモキシフロキサシン (400mg) 陽性対照の TQT 試験で検討した. グレカプレビル及びピブレンタスビルは QTc 間隔を延長しなかった. 臨床成績 26),27) 国内第 Ⅲ 相試験 C 型慢性肝炎又は C 型患者 ( ジェノタイプ 1, 2, 3, 4, 5 又は 6 ) における本剤の有効性及び安全性を検討するために, 2 つの無作為化非盲検並行群間比較試験 (M15-594 試験及び M15-828 試験 ) を実施した. M15-594 試験において,DAA 未治療の C 型慢性肝炎患者 ( ジェノタイプ 1, egfr30ml/min/1.73m 2 以上かつ Y93H 変異なし ) における投与終了 週後に HCV RNA 量が定量限界未満であった患者の割合 (SVR 率 ) は, 本剤 8 週投与 99.1%(5/6 例 ) 及び対照薬 ( オムビタスビル水和物 / パリタプレビル水和物 / リトナビル配合剤 ) 週投与 0%(52/52 例 ) であり, 群間差 [95% 信頼区間 ] は -0.9[-2.8,0.9]% であり,95% 信頼区間の下限値が事前に設定された非劣性マージン (-%) を上回ったことから, 対照薬に対する本剤の非劣性が示された. M15-828 試験において,DAA 未治療の C 型慢性肝炎患者 ( ジェノタイプ 2, egfr30ml/min/1.73m 2 以上 ) における SVR 率は, 本剤 8 週投与で 97.8% (88/90 例 ), 対照薬 ( ソホスブビル / リバビリン併用 ) 週投与で 93.5% (43/46 例 ) であり, 群間差 [95% 信頼区間 ] は 4.3[-3.5,.1]% であり, 95% 信頼区間の下限値が事前に設定された非劣性マージン (-%) を上回ったことから, 対照薬に対する本剤の非劣性が示された. 国内第 Ⅲ 相試験における SVR 率は下表のとおりであった. なお, ジェノタイプ 4, 5 又は 6 の患者は組み入れられなかった. ジェノタイプ 1 ジェノタイプ 2 背景因子 egfr a) 慢性肝炎 30 以上 DAA 未治療 b) DAA 既治療 SVR 率 Y93H 変異なし 99.1(5/6) Y93H 変異あり 0(23/23) egfr 30 未満 0( 3/ 3) 0(38/38) 慢性肝炎 96.4(27/28) 75.0( 3/ 4) NS3/4Aプロテアーゼ前治療薬阻害剤 93.8(30/32) NS5A 阻害剤 93.3(28/30) egfr 30 以上 97.8(88/90) a) 慢性肝炎 DAA 未治療 egfr 30 未満 0( 7/ 7) 0(20/20) 慢性肝炎 0( 1/ 1) b) DAA 既治療 前治療薬 NS5B ポリメラーゼ阻害剤 0( 1/ 1) ジェノタイプ 3 DAA b) 慢性肝炎 80.0( 8/) 未治療 0( 2/ 2) %( 例数 ),egfr(ml/min/1.73m 2 ) DAA:NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤,NS5A 阻害剤又はNS5Bポリメラーゼ阻害剤,a) 慢性肝炎患者には本剤 8 週投与, 患者には本剤 週投与,b) 本剤 週投与, 肝硬変は, 肝生検による診断, 若しくはフィブロテスト /APRI, フィブロスキャン又はγ- グロブリン値, ヒアルロン酸値及び血小板数を用いた判別式により判定海外臨床試験 DAA 既治療のジェノタイプ 1 又は 2 のC 型慢性肝炎又はC 型患者を対象とした海外臨床試験における本剤 週間投与時のSVR 率は下表のとおりであった. 前治療薬 試験名 SVR 率慢性肝炎 NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤及びNS5A 阻 75.0( 9/) 0( 1/ 1) 害剤 85.7( 6/ 7) - NS3/4Aプロテアーゼ 0( 7/ 7) 0( 7/ 7) 阻害剤 (NS5A 阻害剤 M15-4 投与歴なし ) 81.8( 9/) - ジェノタイプ 1 NS5A 阻害剤 (NS3/4A プロテアーゼ阻害剤投 88.9( 8/ 9) 85.7( 6/ 7) 与歴なし ) 0( 4/ 4) - ジェノタイプ 2 NS5B ポリメラーゼ阻害剤 NS5B ポリメラーゼ阻害剤 M13-590 0( 2/ 2) - M14-172 - 0( 4/ 4) M15-462 0( 1/ 1) 0( 1/ 1) M15-464 0( 1/ 1) - M14-172 - 0( 6/ 6) M15-464 0( 5/ 5) - %( 例数 ),-: 該当被験者なし : 単剤のグレカプレビル及びピブレンタスビルをそれぞれ300mg 及び 0mg 投与した患者 DAA 未治療又は既治療のジェノタイプ 3, 4, 5 又は 6 のC 型慢性肝炎又はC 型患者を対象とした海外臨床試験において, 本剤 週間投与時のSVR 率は, ジェノタイプ 3 で85.7~0%, ジェノタイプ 4 で 98.7~0%, ジェノタイプ 5 で0%, ジェノタイプ 6 で0% であった. -5- 薬効薬理 28),29) 1. 作用機序グレカプレビルは,HCV 遺伝子にコードされる複合タンパク質のプロセシング及びウイルス複製に必須なHCV NS3/4Aプロテアーゼを阻害する. ピブレンタスビルは, ウイルス複製に必須なHCV NS5Aを阻害する. 28),29),30),31) 2. 抗ウイルス活性グレカプレビルは, 遺伝子組換えHCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b, 3a,4a,5a 及び6aのNS3/4Aプロテアーゼを阻害した (IC50 値は3.5~.3nmol/L). グレカプレビルは,HCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b, 3a,4a 及び6aのHCVレプリコン細胞においてRNA 複製を阻害した (EC50 値は0.85~4.6nmol/L). グレカプレビルは臨床分離株由来のHCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a,4a,4d 及び5aのHCV NS3 領域含有 HCVレプリコン細胞において,RNA 複製を阻害した (EC50 値は0.05~3.8nmol/L). ピブレンタスビルは,HCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a,4a,5a 及び6aのHCVレプリコン細胞においてRNA 複製を阻害した (EC50 値は1.4 ~4.3pmol/L). ピブレンタスビルは, 臨床分離株由来のHCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a,4a,4b,4d,5a,6a,6e 及び6pのHCV NS5A 領域含有 HCVレプリコン細胞においてRNA 複製を阻害した (EC50 値は 0.27~3.5pmol/L). グレカプレビル及びピブレンタスビルは,HCV ジェノタイプ 1a 又は1b レプリコン細胞に対して, 相加又は相乗的な抗ウイルス活性を示した. 26),27),32) 3. 薬剤耐性 NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤の抗ウイルス活性に影響するアミノ酸変異を組み込んだHCVレプリコン細胞を用いた検討において, グレカプレビルの抗ウイルス活性が1/5 以下となったアミノ酸変異は,HCVジェノタイプ1a,1b,2a,2b,3a 及び4aにおける156 位の変異,HCVジェノタイプ3aにおける80 位の変異, 並びにHCVジェノタイプ1a,1b,3a,4a 及び 6aにおける168 位の変異であった.HCVジェノタイプ 5 におけるグレカプレビルに対する耐性変異については, 未検討である. NS5A 阻害剤の抗ウイルス活性に影響するアミノ酸変異を組み込んだ HCVレプリコン細胞を用いた検討において, ピブレンタスビルの抗ウイルス活性が1/5 以下となったアミノ酸変異は,HCVジェノタイプ1aにおける28 位,30 位,62 位及び93 位の変異, 及びHCVジェノタイプ1bにおける32 位の欠損であった. 国内第 Ⅲ 相試験で本剤を投与されたDAA 未治療のC 型慢性肝炎患者又は C 型患者 (HCVジェノタイプ 1 又は 2 ) において, ウイルス学的治療不成功例はみられなかった.DAA 未治療のHCVジェノタイプ 3 のC 型慢性肝炎患者において, ウイルス学的治療不成功例が 2 例認められ,NS3 領域の解析はできなかったが,NS5A 領域の解析で, 1 例は, 投与前後にG92E, 投与後にL28F 及びY93Hが認められ, もう 1 例は, 投与前後にV31M, 投与後にY93Hが認められた.DAA 既治療のC 型慢性肝炎又はC 型患者 (HCVジェノタイプ1b) において, ウイルス学的治療不成功例 2 例のうち 1 例は, 投与前にNS3 領域のY56F 及び S2G, 投与前後にNS3 領域のD168V 及びNS5A 領域のP32L 及びP32 欠損, 投与後にNS3 領域のA156D/A156Vが認められ, もう 1 例は, 投与前後に NS3 領域のY56F,Q80L 及びV170I 並びにNS5A 領域のL31F 及びP32 欠損が認められた. 海外試験の併合解析の結果,HCVジェノタイプ 3 の患者においてNS5A 領域のA30Kに関連するSVR 率の低下が認められ,HCVジェノタイプ 4, 5 又は 6 の患者においては, ウイルス学的治療不成功例はみられなかった. 33) 4. 交差耐性 In vitroにおいて, 他のNS3/4Aプロテアーゼ阻害剤と同様にNS3/4 領域の80,156 又は168 位のアミノ酸変異に対して, グレカプレビルの抗ウイルス活性の低下が認められた. 他のNS5A 阻害剤に耐性を示すNS5A 領域の24,28,30,31 又は58 位のアミノ酸変異に対して, ピブレンタスビルの抗ウイルス活性を保持していた. グレカプレビルは,NS5A 阻害剤の耐性に関連したアミノ酸変異及びNS5Bポリメラーゼ阻害剤の耐性に関連したアミノ酸変異に対して, 抗ウイルス活性を保持していた. ピブレンタスビルは,NS3/4Aプロテアーゼ阻害剤の耐性に関連したアミノ酸変異及びNS5Bポリメラーゼ阻害剤の耐性に関連したアミノ酸変異に対して, 抗ウイルス活性を保持していた. 有効成分に関する理化学的知見構造式 : 一般名 : グレカプレビル水和物 (Glecaprevir Hydrate)[JAN] 化学名 :(3aR,7 S,1 0 S,1 2 R,2 1 E,24aR)-7-(1,1-ジメチルエチル )-N- {(1R,2 R)-2-( ジフルオロメチル )-1-[( 1 -メチルシクロプロパン -1-スルホニル) カルバモイル ] シクロプロピル }-20,20-ジフルオロ -5,8 -ジオキソ-2,3,3a,5,6,7,8,,,20,23,24a-ドデカヒドロ -1H,1 0 H-9,-メタノシクロペンタ [18,19][1,,17,3,6] トリオキサジアザシクロノナデシノ [,-b] キノキサリン--カルボキサミド水和物分子式 :C38H46F4N6O9S xh2o 分子量 :838.87( 無水物として ) 性状 : 白色の粉末又は塊. エタノール (99.5) にやや溶けにくく, 水にほとんど溶けない.

構造式 : 一般名 : ピブレンタスビル (Pibrentasvir)[JAN] 化学名 : N,N -([( 2 R,5 R)-1-{3,5 - ジフルオロ -4-[4-(4- フルオロフェニル ) ピペリジン -1- イル ] フェニル } ピロリジン -2,5 - ジイル ] ビス {(6- フルオロ -1H- ベンズイミダゾール -5,2 - ジイル )[( 2 S)- ピロリジン -2, 1- ジイル ][( 2 S,3 R)-3- メトキシ -1- オキソブタン -1,2 - ジイル ]}) ジカルバミン酸ジメチル分子式 :C57H65F5NO8 分子量 :1,3.18 性状 : 白色から淡黄色の粉末又は塊. エタノール (99.5) に溶けやすく, 水にほとんど溶けない. 承認条件医薬品リスク管理計画を策定の上, 適切に実施すること. 包装マヴィレット配合錠 :42 錠 [ 3 錠 (PTP) 14] 主要文献 1) 社内資料 : ラット乳汁分泌及び授乳中, 妊娠ラット組織分布試験 2) 社内資料 : ラット乳汁代謝物プロファイル 3) 社内資料 : ラット出生前 出生後発達試験 4) 社内資料 : マウス出生前 出生後発達試験 5) 社内資料 : 第 Ⅰ 相試験 ( 外国人 ) 6) 社内資料 : 第 Ⅰ 相試験 7) 社内資料 : グレカプレビル吸収 分布 代謝 排泄試験 8) 社内資料 : ピブレンタスビル吸収 分布 代謝 排泄試験 9) 社内資料 : 薬物動態概要 ) 社内資料 : 肝機能障害患者における試験 ) 社内資料 : 腎機能障害患者における試験 ) 社内資料 : 日本人被験者 ( 第 Ⅲ 相試験 ) の母集団薬物動態解析 13) 社内資料 : シクロスポリン (0mg 単回投与 ) との薬物相互作用試験 14) 社内資料 : シクロスポリン (400mg 単回投与 ) との薬物相互作用試験 15) 社内資料 : リファンピシンとの薬物相互作用試験 16) 社内資料 : カルバマゼピンとの薬物相互作用試験 17) 社内資料 : アタザナビル ( リトナビル併用 ) との薬物相互作用試験 18) 社内資料 : ダルナビル ( リトナビル併用 ) との薬物相互作用試験 19) 社内資料 : との薬物相互作用試験 20) 社内資料 : アトルバスタチン, プラバスタチン, ロスバスタチンとの薬物相互作用試験 21) 社内資料 : ダビガトランとの薬物相互作用試験 22) 社内資料 : ジゴキシンとの薬物相互作用試験 23) 社内資料 : シンバスタチン及び lovastatin との薬物相互作用試験 24) 社内資料 : エチニルエストラジオール norgestimate 及びエチニルエストラジオール レボノルゲストレルとの薬物相互作用試験 25) 社内資料 :Thorough QT 試験 26) 社内資料 : 日本人被験者での有効性 安全性試験 ( 第 Ⅲ 相試験 ) 27) 社内資料 : ジェノタイプ 1 ~ 6 感染被験者での海外有効性 安全性試験 ( 第 Ⅱ 相試験及び第 Ⅲ 相試験 ) 28) 社内資料 : グレカプレビル作用機序 29) 社内資料 : ピブレンタスビル作用機序 30) 社内資料 : グレカプレビル及びピブレンタスビル in vitro 有効性試験 31) 社内資料 : グレカプレビル ピブレンタスビル in vitro 有効性試験 32) 社内資料 :in vitro 薬剤耐性試験 33) 社内資料 :in vitro 交差耐性試験 文献請求先アッヴィ合同会社くすり相談室 8-6302 東京都港区三田 3-5-27 フリーダイヤル 00-587-874 * 本剤は新医薬品であるため, 厚生労働省告示第 7 号 ( 平成 18 年 3 月 6 日付 ) に基づき, 平成 30 年 (2018 年 ) 月末日までは, 1 回 14 日分の投薬が限度とされています. -6- D000000R3