スライド 1

Similar documents
スライド 1

1. 多変量解析の基本的な概念 1. 多変量解析の基本的な概念 1.1 多変量解析の目的 人間のデータは多変量データが多いので多変量解析が有用 特性概括評価特性概括評価 症 例 主 治 医 の 主 観 症 例 主 治 医 の 主 観 単変量解析 客観的規準のある要約多変量解析 要約値 客観的規準のな


目次 1 章 SPSS の基礎 基本 はじめに 基本操作方法 章データの編集 はじめに 値ラベルの利用 計算結果に基づく新変数の作成 値のグループ化 値の昇順

0_____目次.indd

スライド 1

スライド 1

Microsoft PowerPoint - データ解析基礎2.ppt

Microsoft PowerPoint - 統計科学研究所_R_重回帰分析_変数選択_2.ppt

講座内容 第 1 週 データサイエンスとは 第 2 週 分析の概念と事例ビジネス課題解決のためのデータ分析基礎 ( 事例と手法 )1 第 3 週 分析の具体的手法ビジネス課題解決のためのデータ分析基礎 ( 事例と手法 )2 第 4 週 ビジネスにおける予測と分析結果の報告ビジネス課題解決のためのデー

多変量解析 ~ 重回帰分析 ~ 2006 年 4 月 21 日 ( 金 ) 南慶典

因子分析

Microsoft PowerPoint - 資料04 重回帰分析.ppt

簿記教育における習熟度別クラス編成 簿記教育における習熟度別クラス編成 濱田峰子 要旨 近年 学生の多様化に伴い きめ細やかな個別対応や対話型授業が可能な少人数の習熟度別クラス編成の重要性が増している そのため 本学では入学時にプレイスメントテストを実施し 国語 数学 英語の 3 教科については習熟

Microsoft Word - mstattext02.docx

<4D F736F F F696E74202D B835E89F090CD89898F4B81408F6489F18B4195AA90CD A E707074>

本日の内容 相関関係散布図 相関係数偏相関係数順位相関係数 単回帰分析 対数目盛 2

Microsoft PowerPoint - 代表値と散布度.ppt [互換モード]

主成分分析 -因子分析との比較-

相関分析・偏相関分析

Microsoft Word - 保健医療統計学112817完成版.docx

Microsoft PowerPoint - A1.ppt [互換モード]

情報工学概論

PowerPoint プレゼンテーション

スライド タイトルなし

事例から振り返る    調査プロセスの検証

Microsoft Word - SPSS2007s5.doc

Microsoft PowerPoint - データ解析基礎4.ppt [互換モード]

スライド 1

0 部分的最小二乗回帰 Partial Least Squares Regression PLS 明治大学理 学部応用化学科 データ化学 学研究室 弘昌

8 A B B B B B B B B B 175

PowerPoint プレゼンテーション

13章 回帰分析

自動車感性評価学 1. 二項検定 内容 2 3. 質的データの解析方法 1 ( 名義尺度 ) 2.χ 2 検定 タイプ 1. 二項検定 官能検査における分類データの解析法 識別できるかを調べる 嗜好に差があるかを調べる 2 点比較法 2 点識別法 2 点嗜好法 3 点比較法 3 点識別法 3 点嗜好

Microsoft PowerPoint - 統計科学研究所_R_主成分分析.ppt

経営統計学


EBNと疫学

横浜市環境科学研究所

Microsoft PowerPoint - データ解析演習 0520 廣橋

Microsoft PowerPoint - e-stat(OLS).pptx

発表の流れ 1. 回帰分析とは? 2. 単回帰分析単回帰分析とは? / 単回帰式の算出 / 単回帰式の予測精度 <R による演習 1> 3. 重回帰分析重回帰分析とは? / 重回帰式の算出 / 重回帰式の予測精度 質的変数を含む場合の回帰分析 / 多重共線性の問題 変数選択の基準と方法 <R による


Microsoft PowerPoint - H17-5時限(パターン認識).ppt

重回帰式 y= x x 2 重症度 5 TC TC 重症度

Chapter 1 Epidemiological Terminology

コレスポンデンス分Ⅵコレスポンデンス分析とは コレスポンデンス分析は, 多変量解析の 数量化 Ⅲ 類 と同様の手法です 行の要素と列の要素を使って数量化するとするという点で, 数量化 Ⅲ 類と基本的に同じなのですが, 数量化理論の場合は集計前のオリジナルデータから処理していくのに対し, コレスポンデ

第1回

Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_1_4章.indd

MedicalStatisticsForAll.indd

Microsoft PowerPoint - 11統計の分析と利用_1-1.pptx

街路景観における街路樹の構成と心理評価に関する研究 大分大学工学部建設工学科都市計画研究室 山下秋朝

Microsoft PowerPoint - データ解析発表2用パワポ

<4D F736F F F696E74202D B835E82CC8EED97DE B835E82CC834F BB F0955C82B793C190AB926C>

Microsoft PowerPoint - 3-2奈良.ppt [互換モード]

1.民営化

Excelによるデータ分析

データの種類とデータの分布

Microsoft Word - 【付録4】アンケート②結果.docx

スライド 1

学習指導要領

stat-base_ppt [互換モード]


第1回

ビジネス統計 統計基礎とエクセル分析 正誤表

13章 回帰分析

Microsoft PowerPoint ppt

1. 研究の背景 目的 背景 臼杵の町は 城下町であったこともあり 地形を上手に利用した特色のある街並みが形成されている 現在臼杵では 歴史的景観を保存 再生する街並みづくりが行われている そして中央通商店街周辺においても整備計画が持ち上がっている 目的 VR をもちいた景観シミュレーションにより

Medical3

件法 (1: 中学卒業 ~5: 大学院卒業 ) で 収入については 父親 母親それぞれについて 12 件法 (0: わからない 収入なし~ 11:1200 万以上 ) でたずねた 本稿では 3 時点目の両親の収入を分析に用いた 表出語彙種類数幼児期の言語的発達の状態を測定するために 3 時点目でマッ

表 回答科目数と回答数 前期 後期 通年 ( 合計 ) 科目数 回答数 科目数 回答数 科目数 回答数 外国語 ( 英語 ) 120 / 133 3,263 / 4, / 152 3,051 / 4, / 285 6,314 / 8,426 外国語 ( 英語以

lee1


Excelによる統計分析検定_知識編_小塚明_1_4章.indd

回帰分析の用途・実験計画法の意義・グラフィカルモデリングの活用 | 永田 靖教授(早稲田大学)

タイトルを修正 軸ラベルを挿入グラフツール デザイン グラフ要素を追加 軸ラベル 第 1 横 ( 縦 ) 軸 凡例は削除 横軸は, 軸の目盛範囲の最小値 最 大値を手動で設定して調整 図 2 散布図の仕上げ見本 相関係数の計算 散布図を見ると, 因果関係はともかく, 人口と輸送量の間には相関関係があ

統計的データ解析

コーチング心理学におけるメソッド開発の試み 東北大学大学院 徳吉陽河

当し 図 6. のように 2 分類 ( 疾患の有無 ) のデータを直線の代わりにシグモイド曲線 (S 字状曲線 ) で回帰する手法である ちなみに 直線で回帰する手法はコクラン アーミテージの傾向検定 疾患の確率 x : リスクファクター 図 6. ロジスティック曲線と回帰直線 疾患が発

<4D F736F F F696E74202D BD95CF97CA89F090CD F6489F18B4195AA90CD816A>

Microsoft PowerPoint - R-stat-intro_04.ppt [互換モード]


CAEシミュレーションツールを用いた統計の基礎教育 | (株)日科技研

<4D F736F F D208EC08CB18C7689E68A E F1918A8AD695AA90CD2E646F63>

Microsoft Word - mstattext01.docx

スライド 1

はじめに Excel における計算式の入力方法の基礎 Excel では計算式を入力することで様々な計算を行うことができる 例えば はセルに =SQRT((4^2)/3+3*5-2) と入力することで算出される ( 答え ) どのような数式が使えるかは 数式

主成分分析 + 重回帰分析 a.2 変数群に対して, 以下のような手順を実行 ( 多変数群 ) では,2 変数群を組み合わせて実行 ) 説明変数群の主成分分析 2 基準変数群の主成分分析 3 説明変数群における 個の主成分得点に対して, 基準へ数群における主成分得点のすべてを用いて重回帰分析を反復

stat-base [互換モード]

Microsoft Word - å“Ÿåłžå¸°173.docx

Microsoft Word - Stattext13.doc

項目 表 1 被験者背景 全体男性女性 人数 ( 人 ) 年齢 ( 歳 ) 40.0 ± ± ± 12.2 平均値 ± 標準偏差

3章 度数分布とヒストグラム

(3) 検定統計量の有意確率にもとづく仮説の採否データから有意確率 (significant probability, p 値 ) を求め 有意水準と照合する 有意確率とは データの分析によって得られた統計値が偶然おこる確率のこと あらかじめ設定した有意確率より低い場合は 帰無仮説を棄却して対立仮説

青焼 1章[15-52].indd

[12]SPSS_01.indd

ブック 1.indb

Microsoft PowerPoint - R-stat-intro_12.ppt [互換モード]

表 5-1 機器 設備 説明変数のカテゴリースコア, 偏相関係数, 判別的中率 属性 カテゴリー カテゴリースコア レンジ 偏相関係数 性別 女性 男性 ~20 歳台 歳台 年齢 40 歳台

クロス集計表の作成 2 つのカテゴリ変数をもつデータがあるとする ( 例 )AGE( 年齢 ),EXPOSURE( 曝露の有無 ) と DISEASE( 病気の有無 ) についての 40 人のデータ タブ区切りテキストファイル

Transcription:

都市環境計画 都市環境計画のための 調査 分析 調査 分析手法の概論分析 ( 主に多変量解析 ) の概論

試験想定問題 多変量解析手法について以下のキーワードを用いて説明せよ 定量データ ( 量的データ ), 定性データ ( 質的データ ) 目的変数 ( 従属変数 ), 説明変数 ( 独立変数 ), 重回帰分析, 判別分析, 因子分析, 数量化 Ⅰ 類, 数量化 Ⅱ 類, 数量化 Ⅲ 類

利用者の利用実態や評価構造の解明等に関する研究 多変量解析手法 後日詳細 ( 予定 ) 重回帰分析 数量化 Ⅰ 類 予測する 判別分析 数量化 Ⅱ 類 判別する 因子分析 主成分分析 数量化 Ⅲ 類 集約する その他, クラスター分析, 共分散構造分析等

1 調査 分析手法の概論 1. 都市環境計画等における調査や分析の必要性 ~ なぜ 調査 分析 研究 目標 計画 = 社会 世の中を改善する仕組みを考える 今の社会 世の中の状況を知る ( 前提 ) 問題の現状を知る 解決案 ( 仮説 ) の検証 実際実施したことに対する良し悪しの検証 等 マーケティング,PDCA 上記のためには 調査 や調査データ等に基づいた 分析 ( 解析 ) が必要である

1 調査 分析手法の概論 1. 調査手法 1( 人やものを ) 観察する 測定する例 ) 現状の町並み 建築 緑の量を測定する 例 ) 人の行動を観察する ( 動線, 遊び ) 2( 人に ) 尋ねる例 ) アンケート調査 ヒアリング調査例 )KJ 法 ( 発想演習でやった) 3 意識を捉える例 )SD 法 ( 後述 ) 心理学の分野の応用例 ) 認知マップ法 ( 地図を書いてもらう ) 4 実験する例 ) 人 ( 動作 心理 ) とハード ( いすの変化と座りごこち等 ) 5 資料を調べる例 ) 統計資料 ( 世論調査, 国政調査 )

1 調査 分析手法の概論 2. 分析手法 ( 他にも様々ある ) 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 1 単純集計等 ( 平均値, 最大値, 度数分布等 ) 2 クロス集計 相関分析等 (2 変数の関係 ) 多変量解析 3 ( 重 ) 回帰分析 数量化 Ⅰ 類 予測する 4 判別関数 数量化 Ⅱ 類 判別する 5 主成分分析 因子分析 数量化 Ⅲ 類 構造を探る 簡潔にする 6 クラスター分析 類型化するその他 : 共分散構造解析等

1 調査 分析手法の概論 3. データの基礎 1 質的データ ( 定性データ, 定性的変数 ) 名義尺度 大小が全くない例 ) 性別, 国籍, 血液型 順序尺度 大小関係はあるが, 値の意味はない例 ) 満足度, 好き嫌いの程度 関連 : 後述 定性データの数量化 2 量的データ ( 定量データ, 定量的変数 ) 間隔尺度 大小関係があり, 等間隔の目盛りあり例 ) 温度, 試験の得点, 家族構成人数 比率尺度 大小関係があり, 絶対的原点あり例 ) 身長, 体重

1 調査 分析手法の概論 3. データの基礎データの ワークシート化 エクセルへの入力 学生番号性別身長体重大学の満足度牛乳の嗜好性 1 男 175 63 満足 好き 2 女 165 72 やや満足 好き 3 男 166 55 どちらでもない 好き 4 女 155 42 やや満足 好き 5 男 165 56 不満 嫌い 6 男 182 70 やや満足 好き 7 男 172 70 やや満足 どちらでもない 8 男 173 63 どちらでもない 好き 9 男 168 58 満足 好き 10 男 169 73 やや満足 嫌い 11 男 164 55 どちらでもない 好き 12 女 158 50 満足 どちらでもない 13 女 162 56 やや満足 好き 14 男 159 45 満足 好き 15 男 178 72 やや満足 好き 16 男 164 58 不満 好き 17 男 177 67 やや満足 嫌い 18 男 172 63 やや満足 好き 19 女 171 60 やや不満 嫌い 20 男 170 70 やや不満 好き

1 調査 分析手法の概論 3. データの基礎質的データの数量化 (1-0 データ化 ) 年齢 質問項目 採取の頻度 10 代 20 代 30 代 40 代 50 代 ほぼ毎日週 2~3 回 週 1 回 月 2~3 回 月 1 回 年数回 殆どしない 回答者 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 回答者 2 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 回答者 n 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0

1. 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 1 単純集計等 ( 平均値, 最大値, 度数分布等 ) 一つのデータの特徴をみる 多くはエクセルで処理可能 (: エクセル関数 ) 例 ) 室蘭工業大学の学生の身長ってどんな特徴? 主に定量データ 平均 ( その他, 中央値, 最頻値 ) =aberage( 範囲 ) 最大値 =max( 範囲 ) 最小値 =min( 範囲 ) 分散, 標準偏差 ( ちらばり ) これも関数あり エクセルで実例

1. 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 1 単純集計等 ( 平均値, 最大値, 度数分布等 ) 一つのデータの特徴をみる例 ) 室蘭工業大学の男女比って? 例 ) 学生の大学の満足度の傾向は? ( 基本 ) 定性データ度数分布比率 ( 割合 ) ( 全体数の中で割合 ) 単数回答 :S.A(single answer) 複数回答 :M.A.(multiple answer) 自然とのふれあい子供 家族の自然 環境学習自分自身の自然 環境学習心身のリフレッシュ 休息友人 知人との交流健康促進余暇時間の充実新たな人間関係の形成家族との交流ボランティア活動の実践その他無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 2% 6% 23% 23% 23% 21% 15% 37% 35% 34% 66% 62%

1. 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 1 単純集計等 ( 平均値, 最大値, 度数分布等 ) 一つのデータの特徴をみる例 ) どれくらい時間をかけて通学しているのか? 主に定量データ 累積度数分布 累積度 100% 80% 60% 子育て支援施設平均 :5.4km 誘致距離 :10km ふぉれすと鉱山平均 :16.5km 誘致距離 : 約 19km 40% 20% 子育て支援施設ふぉれすと鉱山 0% 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 自宅からの道のり ( 距離 )km

1. 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 2 クロス集計 相関分析等 (2 変数の関係 ) 二つのデータの関わりをみる例 ) 性別の違いと牛乳の好き嫌い ( 嗜好性 ) 例 ) 年齢層別と結婚経験 主に定性データ ( 数量化 1-0 化 ) クロス集計 回答者番号 性別 一番好きなお酒 肥満度 ( 体重 - 平均体重 ) 1 男 ビール 5 2 女 ビール 7 3 男 日本酒 3 4 女 ワイン -3 5 女 ビール 0 6 男 ワイン 0 7 男 焼酎 -5 8 女 ビール 2 9 男 焼酎 1 10 男 ワイン 2 定性データ 定量データ 関連 : 独立性の検定 1% 水準 5% 水準 上段 : 実数下段 : 割合 ビール 日本酒 ワイン 焼酎 全体 男女全体 1 3 4 17% 75% 40% 1 0 1 17% 0% 10% 2 1 3 33% 25% 30% 2 0 2 33% 0% 20% 6 4 10 100% 100% 100%

1. 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 2 クロス集計 相関分析等 (2 変数の関係 ) 二つのデータの関わりをみる例 ) 身長と体重の関係例 ) 総合満足度 ( 得点化 ) とその他の要因別満足度 定量データ同士 散布図 2 変数の分布状況

1. 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 2 クロス集計 相関分析等 (2 変数の関係 ) 二つのデータの関わりをみる例 ) 身長と体重の関係例 ) 総合満足度 ( 得点化 ) とその他の要因別満足度 定量データ同士 相関分析 相関係数 ( 一般に r ) -1 負の相関 0 相関なし 1 正の相関 決定係数 (r 2 )

1. 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 2 クロス集計 相関分析等 (2 変数の関係 ) 二つのデータの関わりをみる例 ) 身長と体重の関係例 ) 総合満足度 ( 得点化 ) とその他の要因別満足度 定量データ同士 相関分析 相関係数 (r) -1 負の相関 0 相関なし 1 正の相関 決定係数 (r 2 ) 無相関の検定 単相関 1ha 当たりの累積 CO 2 固定量 (kg-c/ha) 無相関の検定 **:1% 有意 植栽後年数 ( 年 ) 平均胸高直径 (cm) 平均樹高 (m) 立木密度 ( 本 /ha) 0.818** 0.851** 0.892** -0.268**

1. 基本的な解析 ( 記述統計等 ) 2 クロス集計 相関分析等 (2 変数の関係 ) 二つのデータの関わりをみる例 ) 身長と体重の関係例 ) 総合満足度 ( 得点化 ) とその他の要因別満足度 定量データ同士 回帰分析 関数式の当てはめ ( 回帰式 ) 必ずしも直線でなくてもよい ( 線形 非線形 )

2. 多変量解析 多変量解析 ( 重 ) 回帰分析 数量化 Ⅰ 類 予測する 判別関数 数量化 Ⅱ 類 判別する 主成分分析 因子分析 数量化 Ⅲ 類 構造を探る 簡潔にするクラスター分析 類型化する その他 : 共分散構造解析等

2. 多変量解析 多変量解析の基本 目的変数 ( 従属変数, 外的基準 ) と 説明変数 ( 独立変数 ) について 目的変数 ( 従属変数 ) (=Y のイメージ ) : 予測, 判別したいもの 説明変数 ( 独立変数 ) (=X のイメージ ) :Y 以外の様々なデータ例 )Y: 樹木の大きさ X: 樹齢, 樹種 例 )Y: ワインの嗜好性 X: 年齢, 海外経験, 例 )Y: 公園の満足度 X: 広場の満足度, 遊具の満足度例 )Y: がんの危険性 X: たばこ本数, 喫煙年数,

2. 多変量解析 多変量解析 Y: 目的変数 で整理すると 1Y( 目的変数 ) が定量データ ( 重 ) 回帰分析 数量化 Ⅰ 類 予測する 2Y( 目的変数 ) が定性データ 判別関数 数量化 Ⅱ 類 判別する 3Y( 目的変数 ) がない 主成分分析 因子分析 数量化 Ⅲ 類 クラスター分析 構造を探る 簡潔にする 類型化する

2. 多変量解析 多変量解析 X: 説明変数 で整理すると 1X( 説明変数 ) が定量データ ( 重 ) 回帰分析 判別分析 因子分析 主成分分析 2X( 説明変数 ) が定性データ (= 数量化された定性データ ) 数量化 Ⅰ 類 数量化 Ⅱ 類 数量化 Ⅲ 類 昔は上記 1 のような定量データ ( 説明変数 ) による 解析 のみだった 林 の数量化理論が 2 の一連の 数量化分析

2. 多変量解析 重回帰分析 予測する 目的変数 ( 従属変数 ) : 定量 説明変数 ( 独立変数 ) : 定量 説明変数が 1 つの変数のとき : 単回帰分析 基本的に多変量解析とは説明変数が複数である 例 ) 樹木の胸高直径と樹高から CO 2 固定量を予測したい Y:CO 2 固定量 X: 胸高直径 樹高 Y:CO 2 固定量 =a 胸高直径 +b 樹高 a,b= 係数

2. 多変量解析 重回帰分析 予測する 目的変数 ( 従属変数 ) : 定量 説明変数 ( 独立変数 ) : 定量 実際の解析アウトプットイメージ例 ) 気温と各種の緑被率 ( 樹林地率, 草地率等 ) との重回帰分析 R=0.820** 変数名 標準偏回帰係数偏回帰係数 判定 標準誤差 偏相関係数単相関係数 樹林地 0.019 0.087 0.011 0.137 0.345 畑地 -0.010-0.074 0.007-0.124-0.068 草地 -0.034-0.294 ** 0.006-0.436-0.318 水田 -0.024-0.724 ** 0.002-0.741-0.728 裸地 -0.017-0.076 0.012-0.115 0.044 水面 -0.011-0.074 0.007-0.122-0.261 定数項 0.518 ** 0.106 ** : 有意水準 1%

2. 多変量解析 数量化 Ⅰ 類 予測する 目的変数 ( 従属変数 ) : 定量 説明変数 ( 独立変数 ) : 定性 例 ) ある都市における 1 日の観光客数 ( 人数 : 量的データ ) を決定する要因 ( 天気, 曜日等 : 質的データ ) は何か? また, それらの要因により今後の観光客数を予測できないか? Y: 観光客数 ( 定量 ) X: 天気 曜日 ( 定性 )

2. 多変量解析 数量化 Ⅰ 類 予測する 目的変数 ( 従属変数 ) : 定量 説明変数 ( 独立変数 ) : 定性 実際の解析アウトプットイメージスポーツ新聞販売数と各種の要因 ( 曜日, 天気, プロ野球, サッカー ) http://www.m-te.com/kaiseki/nirui.html

2. 多変量解析 判別分析 判別する 目的変数 ( 従属変数 ) : 定性 (2 変量がベース : 有無等 ) 説明変数 ( 独立変数 ) : 定量 例 ) 持ち家か否かを, 通勤距離と年齢で判別 ( 予測 ) したい Y: 持ち家ある (1), なし (0) X: 通勤距離 年齢 : 定量

2. 多変量解析 数量化 Ⅱ 類 判別する 目的変数 ( 従属変数 ) : 定性 (2 変量がベース : 有無等 ) 説明変数 ( 独立変数 ) : 定性 例 ) ある都市における観光客のリピート希望の有無 ( 有無 : 質的データ ) を決定する要因 ( 属性, 活動内容, 利用施設等 : 質的データ ) は何か? これらの影響要因より, リピート希望の有無を判別予測できないか? Y: リピート希望の有無 (1), なし (0) X: 属性 ( 男女, 年齢層等 ) 活動内容 利用施設

2. 多変量解析 数量化 Ⅱ 類 判別する 目的変数 ( 従属変数 ) : 定性 (2 変量がベース : 有無等 ) 説明変数 ( 独立変数 ) : 定性 実際の解析アウトプットイメージ IH クッキングヒーター保有者 非保有者各種の要因 ( 年収層, 家族構成, 住居タイプ等 ) http://www.m-te.com/kaiseki/nirui.html

2. 多変量解析 因子分析 主成分分析 構造化する 目的変数 ( 従属変数 ) : ない ( 因子の場合軸が結果的に従属 ) 説明変数 ( 独立変数 ) : 定量 ( 多くの要因 ) たくさんの説明変数を少ない項目に集約 ( 軸 ) する手法 ( 例 ) 野球選手の打率, 本塁打, エラー数, 盗塁数 強打軸, 技巧軸 等に集約 ( 例 )5 科目のセンターテスト (5 項目 ) 理系軸 ( 理科数学 ) / 文系軸 ( 英語国語社会 ) 等 ) ( 例 ) 建築の成績 ( 数十科目 ) 設計 計画軸 ( 設計, 計画系科目 ), 構造系等

2. 多変量解析 因子分析 構造化する 目的変数 ( 従属変数 ) : ない 説明変数 ( 独立変数 ) : 定量 ( 多くの要因 ) 実際の解析アウトプットイメージ各会社のサイトの要因 http://www.m-te.com/kaiseki/nirui.html

2. 多変量解析 数量化 Ⅲ 類 構造化する 目的変数 ( 従属変数 ) : ない 説明変数 ( 独立変数 ) : 定性 ( 多くの要因 ) たくさんの説明変数を少ない項目に集約 ( 軸 ) する手法 例 ) ある都市における観光客の属性 ( 性別, 出身, 学歴 ), 周遊行動 ( 名所見学, 飲食, 宿泊 ) 及び利用施設にはどのような関係 ( 構造 ) があるのか? また, タイプ分類を行うことはできないか? ( タイプ分類の際にはクラスター分析を併用する場合が多い )

基本的な解析 ( 記述統計等 ) 1 単純集計等 ( 平均値, 最大値, 度数分布等 ) 2 クロス集計 相関分析等 (2 変数の関係 ) 多変量解析 3 回帰分析 数量化 Ⅰ 類 予測する 4 判別関数 数量化 Ⅱ 類 判別する 5 主成分分析 因子分析 数量化 Ⅲ 類 構造を探る 簡潔にする 6 クラスター分析 類型化するその他 : 共分散構造解析等

2. 多変量解析 クラスター分析 類型化 ( タイプ分け ) する 目的変数 ( 従属変数 ) : ない 説明変数 ( 独立変数 ) : 因子分析 ( 因子負荷量 ) 等を用いることが多い ( 例 ) 野球選手を 5 グループに分類したい 野球選手の打率, 本塁打, エラー数, 盗塁数 強打軸, 技巧軸 等に集約 ( 因子 ) 後 5 グループへ分類 ( クラスター分析 )

2. 多変量解析 クラスター分析 類型化 ( タイプ分け ) する 実際の解析アウトプットイメージジャニーズのタイプ分け 因子 + クラスター分析 http://www.myenq.com/topics/detail.php?topic_id=35

2. 多変量解析 共分散構造解析 イメージ因子分析 + 相関分析 + 重回帰分析を混ぜ込んでモデル化 比較的近年, 意志決定等を考える上で重要視されている解析手法

基本的な解析 ( 記述統計等 ) 1 単純集計等 ( 平均値, 最大値, 度数分布等 ) 2 クロス集計 相関分析等 (2 変数の関係 ) 多変量解析 3 回帰分析 数量化 Ⅰ 類 予測する 4 判別関数 数量化 Ⅱ 類 判別する 5 主成分分析 因子分析 数量化 Ⅲ 類 構造を探る 簡潔にする 6 クラスター分析 類型化するその他 : 共分散構造解析等