ていたものと推定されるので 所定の手続により, 雇用保険から基本手当を 150 日分 受給することができる < 問 3> 正解 3 1) 不適切 老齢厚生年金は 65 歳からの受給が原則であるが 男性の場合 昭和 36 年 4 月 1 日以前生まれの人は 65 歳前から特別支給の老齢厚生年金を受給す

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未成年者が口座開設者となり 原則として その親権者等が未成年者を代理して運用管理等を行います ジュニアNISA 口座に受け入れることができる上場株式等の新規投資による受入限度額 ( 非課税枠 ) は年間 80 万円です その非課税期間は最長で5 年間となります 一般のNISAの場合は 新規投資による

1: とは 居住者の配偶者でその居住者と生計を一にするもの ( 青色事業専従者等に該当する者を除く ) のうち 合計所得金額 ( 2) が 38 万円以下である者 2: 合計所得金額とは 総所得金額 ( 3) と分離短期譲渡所得 分離長期譲渡所得 申告分離課税の上場株式等に係る配当所得の金額 申告分

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1 夫が亡くなったとき 40 歳以上 65 歳未満で 生計を同じくしている子がいない妻 2 遺族厚生年金と遺族基礎年金を受けていた子のある妻 (40 歳に達した当時 子がいるため遺族基礎年金を受けていた妻に限る ) が 子が 18 歳到達年度の末日に達したため 遺族基礎年金を受給できなくなったとき

18 歳で就職してから 20 歳になるまでの厚生年金保険被保険者期間 (20 月 ) は 老齢基礎年金の年金額には反映しない ただし 老齢厚生年金の年金額には反映 する < 問 2> 正解 3 1) 不適切 厚生年金保険の被保険者期間が 240 月 (20 年 ) 以上ある人が ( 昭和 24 年

の合計 ( ただし 20 歳以上 60 歳未満の期間 ) なお 保険料免除期間がある場合 本人は保険料を支払っていなくても 一定の期間が分子に加算される A さんの場合 保険料納付済月数は 国民年金保険料納付済期間 35 月 + 厚生年金保険被 保険者期間 398 月 + 厚生年金保険被保険者期間

一発合格!FP 技能士 3 級完全攻略実戦問題集 年版 別冊 FP 技能士 3 級 2018 年 9 月実施試験 解答 & 解説 実技試験個人資産相談業務 ( 金融財政事情研究会 ) 問題 解答 解説 第 1 問問 1 1 1) 適切 医療費の一部負担金等の額が自己負担限度額を超える場合

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

問 2 1 〇 3 〇問 ,347( 円 ) 21,459,005 ( 円 ) < 賃金低下率 > < 支給率 > 61% 以下 15% 65% 10.05% 70% 4.67% 75% 以上 0% 1 適切 適切 A さんが厚生年金保険の被保険者でなくなった 場合 妻 B さんは 60

問 ,088( 円 ) 21,084,995 ( 円 ) 3662( 円 ) 41,475,457 ( 円 ) 最長で2 年間 全国健康保険協会管掌健康保険に任意継続被保険者として加入することができる 任意継続被保険者の保険料は Aさんが全額負担することになる 1. 老齢基礎年金の年金額

平成19年度分から

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相続税の改正 -平成23年度税制改正大綱

金融商品と資金運用

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5 事業用の車両等を売却 ( 譲渡 ) した場合の売却益 ( 譲渡益 ) 売却損 ( 譲渡損 ) については 事業所得とはならない 総合課税の譲渡所得 ( 土地 建物以外 ) の扱いになり 所有期間 (5 年超か以下か ) によって長期譲渡所得 短期譲渡所得に区分される 6 使用可能期間が1 年未満

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このうち 申告納税額がある方 ( 納税人員 ) は640 万 8 千人で は41 兆 4,298 億円 申告納税額は3 兆 2,037 億円となっており 平成 28 年分と比較すると 人数 (+0.6%) (+ 3.4%) 及び申告納税額 (+4.6%) はいずれも増加しました 所得者区分別の状況イ

個人市民税 控除・税率等の変遷【市民税課】

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平成19年度市民税のしおり

平成 28 年度市民税 県民税申告の手引き 申告書を提出しなければならない人平成 28 年 1 月 1 日現在 幸手市内に住所を有する人 (1 月 2 日以降に幸手市に転入した人は従前の住所地で申告を行ってください ) ただし 次に該当する人は この申告をする必要はありません 1 平成 27 年分の

第 1 問 個人事業主のAさん (48 歳 ) は 妻 Bさん (47 歳 ) との2 人暮らしである Aさんは 最近 老後の生活について考えるようになり その前提として 公的年金制度について理解したうえで老後資金を準備するための方法を知りたいと考えている そこで Aさんは ファイナンシャル プラン

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例題 1 下記の事項につき ア ~ エのうち正しいものを 1 つ 選んでください 所得税および住民税の生命保険料控除 地震保険料控除についてア. 平成 23 年 12 月締結契約で 一般生命保険料の年間正味払込保険料が75,000 円の場合 この契約に係る所得税の生命保険料控除額は 38,750 円

所得控除 基礎控除 配偶者控除などの下記の表に記載されたものをいいます それぞれ一定の要件を満たしている場合は 課税所得金額を計算する際に それぞれの控除が受けられます 個人の県民税 個人の市町村民税 12

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

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実技試験 ( 個人資産相談業務 ) 次の設例に基づいて 下記の各問 ( 問 1 ~ 問 3 ) に答えなさい 設例 Aさん (33 歳 ) および妻 Bさん (29 歳 ) は 民間企業に勤める会社員である 平成 29 年 3 月に第 1 子を出産予定の妻 Bさんは 産前産後休業および育児休業を取得

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相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

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あなたと生計を一にする配偶者やその他の親族が受け取る公的年金等から引き落とされている国民健康保険 料 後期高齢者医療保険料 介護保険料はあなたの控除の対象とはなりませんので御注意ください 5 生命保険料控除 地震保険料控除 について それぞれ該当する欄に昨年中に支払った金額を記入し 以下の計算方法に

2016年 弾丸メールセミナー № 33 雇用保険法 高年齢再就職給付金

2015 年 1 月いよいよ施行! 相続税増税の影響と対策 Part 1 相続税はどう変わる? 影響は? Part 2 相続税の負担を軽減するには?

第 5 章 N

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はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

相続税の節税対策としての生前贈与 相続税 贈与税はともに相手に渡る財産の金額に対して累進的な税率により税金がかかりま す そこで 相続税の税率よりも低い税率で贈与をすれば 相続税の節税になります 下の 図で相続税と贈与税税率を確認して下さい 贈与税は 相続税に比べ 基礎控除額が低く さらに税率が高く


20年度「応用課程・ビデオ問題」

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

申告者と配偶者の合計所得金額の入力フォーム 申告者 ( 給与の支払いを受ける人 ) の事業所得 雑所得 配当所得 不動産所得 その他の所得の収入金額と必要経費を入力して合計所得金額を計算します 申告者の合計所得金額が 900 万円を超えると 配偶者控除または配偶者特別控除の控除額が変動します 申告者

平成 29 年 5 月 3 級 FP 技能検定 / 実技試験 < 保険顧客資産相談業務 > 解答と解説 第 1 問 番号 問 1 問 2 問 3 正解 配点 3 点 4 点 3 点 < 問 1> 正解 1 1) の語句の組み合わせが正しい 1 老齢基礎年金の年金額は 20 歳から 60

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N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

スライド 1


特別障害者控除同居特別障害者寡婦控除特別寡婦控除寡夫控除 障害者控除に該当する場合のうち 障害の程度が身体障害者手帳 1 級または2 級の方や療育手帳 AまたはAの場合 また精神障害者手帳 1 級の場合等 納税者の配偶者その他の親族 ( 扶養親族や配偶者控除を受ける配偶者に限る ) が特別障害者でか

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

はしがき 配偶者控除 と 配偶者特別控除 は 昭和 36 年と昭和 62 年の税制改正で導入された歴史ある制度です ここ数年 配偶者控除の改正について様々な議論が行われてきましたが 平成 29 年度税制改正において 就業調整を意識しなくて済む仕組みを構築する観点から配偶者控除と配偶者特別控除の見直し

給与の所得金額の算出速算表 収入金額 給与所得の金額 0 ~ 650, ,000 ~ 1,618,999 収入金額 -650,000 1,619,000 ~ 1,619, ,000 1,620,000 ~ 1,621, ,000 1,622,000 ~ 1,6

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

国民年金基金は国民年金の第1号被保険者(自営業の方やフリーで働く方、およびその配偶者の方)の保険料を納めている方で、20歳以上60歳未満の方が加入することができます

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この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

第 2 問問 4 2 < 遺族に必要な生活資金等の総額 > 生活費 30 万円 50% 12 カ月 29 年 =5,220 万円 死亡整理資金( 葬儀費用等 ) 200 万円 緊急予備資金 300 万円 住宅ローンについては団体信用生命保険に加入しているので計算に含めない合計 5,220 万円 +2

* 老齢基礎年金の額および付加年金の額 444 月 780,100 円 +200 円 138 月 749,200 円 480 月 < 問 2> 正解 2 1) 適切 国民年金基金には 47 都道府県に設立された 地域型基金 と 25 の職種別に設立された 職能型基金 の 2 種類があり 国民年金の第

平成 30 年分給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( マル扶 ) の手引き 平成 29 年末に記載する際は 平成 30 年 1 月 1 日時点の情報を書きましょう 平成 30 年の年末調整にて再度記入する際は 平成 30 年 12 月 31 日時点の情報に書き換えます X A 9/19

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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第14章 国民年金 

平成 25 年度税制改正解説相続税 ~ 基礎控除の引き下げ 税率構造の見直し等 法定相続人の数と基礎控除法定相続人の数と基礎控除 法定相続人の数 1 人 2 人 3 人 4 人 5 人 60,000 千円 70,000 千円 80,000 千円 90,000 千円 100,000 千円 36,000

PowerPoint プレゼンテーション

国民年金基金は国民年金の第1号被保険者(自営業の方やフリーで働く方、およびその配偶者の方)の保険料を納めている方で、20歳以上60歳未満の方が加入することができます

Ⅰ 年の中途で行う年末調整の対象となる人 年末調整は 原則として給与の支払者に 給与所得者の扶養控除等 ( 異動 ) 申告書 ( 以下 扶養控除等申告書 といいます ) を提出している人について その年最後に給与の支払をする時に行うことになっていますので 通常は12 月に行うこととなりますが 次に掲

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源泉徴収税額について 年金課年金給付担当 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 をお送りしました 平成 28 年中に年金を受給された方に 平成 28 年分公的年金等の源泉徴収票 を 平成 29 年 1 月 12 日 ( 木 ) にお送りしました 今回下記のように様式が改正されております 裏面に記載

平成25年4月から9月までの年金額は

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平成16年度

平成13年度 住民税のしおり

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税法実務コース 所得税 学習スケジュール 回数 学 習 テ ー マ 内 容 第 1 章 テーマ1 所得税の仕組みテーマ2 所得税額の計算テーマ3 非課税所得 所得税の仕組み 税額計算 所得税が課税されないものについて学習します テーマ1 各種所得金額の計算の概要テーマ2 利子所得テーマ3 配当所得

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

< 所得控除の詳細 > 1 所得控除額計算一覧表 控除名 控除の詳細 控除額町県民税 控除額 参考 所得税 次の イ と ロ のい 次の イ と ロ のい ずれか多い方の金額 ずれか多い方の金額 災害や盗難等により 本人や本 イ ( 損害金額 - 保険 イ ( 損害金額 - 保険 雑損控除 人と同一

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

所得控除 所得控除とは個人の実情にあった税金を負担していただくために 所得金額から差し引くものです (1) 人的控除人的控除に該当するかどうかは 前年 12 月 31 日の現状によって判定されます ただし その判定の対象となる人が前年中にすでに死亡している場合には その死亡時の現状によって判定されま

スライド 1

Microsoft Word - 第53号 相続税、贈与税に関する税制改正大綱の内容

する場合, 特別支給の老齢厚生年金 ( 基本月額 ) は, 総報酬月額相当額 ( 標準報酬月額とその月以前 1 年間に受けた標準賞与額を 12 等分した額との合計額 ) との間で調整が行われる いわゆる在職老齢年金と言われるもので 基本月額と総報酬月額相当額との合計額が 28 万円 ( 平成 29

平成16年度

平成19年度税制改正.xls

所得控除 雑損控除 医療費控除 社会保険料控除等 旧生命保険料控除 旧個人年金保険料控除 ( 実質損失額 - 総所得金額等の合計額 10%) 又は ( 災害関連支出の金額 -5 万円 ) のうち いずれか多い方の金額医療費の実質負担額 -(10 万円と総所得金額等の 5% のいずれか低い金額 ) 限

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

1 2

Transcription:

平成 27 年 5 月 3 級ファイナンシャル プランニング技能検定 / 個人 解答と解説 第 1 問 番号 問 1 問 2 問 3 正解 2 3 3 配点 3 点 4 点 3 点 < 問 1> 正解 2 2) の語句の組み合わせが適切である 設例のAさんの退職後の公的医療保険制度への加入方法としては 現在加入している健康保険に任意継続被保険者として加入する方法や国民健康保険への加入などがある 任意継続被保険者になる場合には 原則として退職日の翌日から 20 日 以内に申し出を行う必要がある 任意継続被保険者として健康保険に加入できる期間は, 最長で 2 年 である また, 任意継続被保険者として健康保険に加入する期間の保険料は 全額自己負担 となる < 問 2> 正解 3 1) 不適切 高年齢雇用継続基本給付金は 雇用保険の被保険者であった期間が 5 年以上ある 60 歳以上 65 歳未満の一般被保険者が 原則として 60 歳以降の賃金が 60 歳到達時点に比べて 75% 未満に低下した状態で働き続ける場合に支給される 2) 不適切 高年齢雇用継続給付基本給付金の支給額は 60 歳以上 65 歳未満の各月の賃金が 60 歳到達時点の賃金の 61% 以下に低下した場合は 各月の賃金の 15% 相当額となり 60 歳時点の賃金の 61% 超 75% 未満に低下した場合は その低下率に応じて 各月の賃金の 15% 相当額未満の額となる ( 各月の賃金が一定額を超える場合は支給されない ) 例えば 60 歳到達時点の賃金が月額 40 万円で 60 歳以後の各月の賃金が 24 万円に低下し場合 60% に低下したことになるので 賃金 24 万円の 15% に相当する額の 3 万 6 千円が支給される 3) 適切 基本手当は 離職の日以前 2 年間に被保険者期間が通算して 12 ヵ月以上ある場合 ( 倒産等の場合は 離職の日以前 1 年間に被保険者期間が通算して 6 ヵ月以上ある場合でも可 ) に 被保険者期間や離職理由に応じて 90 日 ~360 日分の手当が支給される Aさんが 60 歳でX 社を定年退職した場合, 設例より 20 年以上雇用保険に加入し 1

ていたものと推定されるので 所定の手続により, 雇用保険から基本手当を 150 日分 受給することができる < 問 3> 正解 3 1) 不適切 老齢厚生年金は 65 歳からの受給が原則であるが 男性の場合 昭和 36 年 4 月 1 日以前生まれの人は 65 歳前から特別支給の老齢厚生年金を受給することができる 特別支給の老齢厚生年金の支給内容や支給開始年齢は 生年月日に応じて異なるが 昭和 24 年 4 月 2 日 ~ 昭和 28 年 4 月 1 日生まれは 60 歳から報酬比例部分のみの支給 昭和 28 年 4 月 2 日以後生まれは 2 年ごとに 1 歳ずつ支給開始年齢が引き上げられる などのポイントを覚えておきたい Aさんは 昭和 30 年 10 月 11 日生まれなので 62 歳 から 報酬比例部分のみの特別支給の老齢厚生年金を受給することができる 2) 不適切 Aさんが老齢基礎年金の繰上げ支給の請求をした場合, 老齢基礎年金の年金額は繰上げ1ヵ月当たり 0.5% 減額される 例えば 60 歳誕生月に繰上げ支給の請求をした場合,5 年 (60 月 ) 繰り上げたことになるので 老齢基礎年金の年金額は 0.5% 60 月 =30% 減額され この減額が一生続くことになる なお 老齢基礎年金を 66 歳以降に繰り下げて支給を受ける場合 年金額は1ヵ月当たり 0.7% 増額される 3) 適切 厚生年金保険の被保険者期間が 20 年以上ある人などが 定額部分や老齢基礎年金の支給開始年齢に達した時点 ( 昭和 24 年 4 月 2 日以降生まれの人は 65 歳 ) で その人に生計を維持されている 65 歳未満の老齢年金等の受給権のない配偶者がいる場合 老齢厚生年金に加給年金額が加算される Aさんの場合 設例よりこの要件を満たすので 加給年金額が加算される 第 2 問 番号 問 4 問 5 問 6 正解 2 1 3 < 問 4> 正解 2 2) の語句の組み合わせが適切である ⅰ) 個人向け国債には, 固定金利型 3 年 満期, 固定金利型 5 年満期, 変動金利型 10 年満期の 3 種類がある いずれの個人向け国債も 毎月 発行されており, 適用利率は発行時や見直し時の基準金利を基に決定される ⅱ) Aさんが新規に発行された変動金利型 10 年満期を購入した場合, その適用利率は, 半年ごとに見直され, 基準金利に 0.66 を乗じて算出される ただし, 最低金利が保証されており, 適用利率は 0.05% を下回ることはない 2

< 個人向け国債 > 種類変動 10 年固定 5 年固定 3 年 購入単位 発行頻度 額面 1 万円単位 毎月発行 期間 10 年 5 年 3 年 金利変動金利 ( 半年ごとに適用金利見直し ) 金利水準基準金利 ( 注 1) 0.66 ( 注 1) 10 年固定利付国債の実勢金利 固定金利基準金利 ( 注 0.55% 2) - ( 注 2) 期間 5 年の固定利付国債の想定利回り 固定金利基準金利 ( 注 1)-0.03% ( 注 3) 期間 3 年の固定利付国債の想定利回り 最低金利保証 据え置き期間 中途換金時の金額 市場金利が下がった場合でも 0.05% の最低金利を保証 1 年 ( 発行から 1 年経過すれば 原則としていつでも購入金額の一部または全部を中途換金することができる ) 額面金額 + 経過利子相当額 - 中途換金調整額 < 元本割れのリスクはない> < 問 5> 正解 1 1) 不適切 債券や債券の発行体の信用状態に関する評価の結果を記号等で示したものを信用格付といい 一般に,BBB( トリプルB) 以上の格付が付されていれば投資適格債券とされる 2) 適切 利付債券の利子については 原則として 利子の支払時に 20.315%( 所得税 15% 復興特別所得税 0.315% 住民税 5%) の税率で源泉徴収 ( 特別徴収 ) される 3) 適切 債券の価格は, 市場金利の情勢等により変動するので, 償還前に売却する場合には, 購入価格よりも低い価格での売却になることもある < 問 6> 正解 3 債券の単利最終利回りを算出する計算式は 次の通り 額面 (100 円 )- 買付価格表面利率 + 残存期間 100 買付価格したがって 表面利率 0.5%, 残存期間 4 年の固定利付債券を, 額面 100 円当たり 99.50 円で購入した場合の単利最終利回りは, 100 円 -99.50 円 0.5+ 4 年 100=0.63%( 小数点以下第 3 位を四捨五入 ) 99.50 円 3

第 3 問 番号 問 7 問 8 問 9 正解 1 2 2 < 問 7> 正解 1 1) の語句の組み合わせが適切である ⅰ) 不動産所得, 事業所得または 山林所得 ( ふ じ さん と覚えるとよい) を生ずべき業務を行う者が一定の帳簿書類を備え付け, 納税地の所轄税務署長に対して青色申告の承認申請を行い, その承認を受けた場合, 青色申告書を提出することができる ⅱ) 不動産所得または事業所得を生ずべき事業を営む青色申告者が, その取引の内容を正規の簿記の原則により記帳し, それに基づいて作成した貸借対照表等を添付した確定申告書を法定申告期限内に提出した場合の青色申告特別控除の控除額は, 最高で 65 万円 である なお 正規の簿記によらない場合は 青色申告特別控除の控除額は 10 万円である ⅲ) 事業所得などに損失 ( 赤字 ) の金額があり, 損益通算の規定を適用してもなお控除しきれない部分の金額 ( 純損失の金額 ) が生じた場合は, 一定の要件を満たせば, その損失額を翌年以後 3 年間 にわたって繰り越して, 各年分の総所得金額等の計算上控除することができる < 問 8> 正解 2 1) 適切 所得税の基礎控除 ( 控除額 38 万円 ) は 誰でも適用を受けることができる 2) 不適切 生計を一にしている配偶者その他の親族が納税者の経営する事業に従事している場合 納税者がこれらの人に給与を支払うことがある これらの給与は原則として必要経費にはならないが 青色申告者の場合 一定の要件の下に実際に支払った給与を必要経費とすることができる ただし 青色申告者の事業専従者として給与の支払いを受ける人は その所得の多寡に関係なく ( 配偶者控除の要件である合計所得金額 38 万円以下であっても ) 控除対象配偶者や扶養親族になることができない 3) 適切 長男 Cさん (21 歳 ) は 青色事業専従者ではなく アルバイトの給与収入が 50 万円 ( 給与所得控除額は最低でも 65 万円で これを差し引くと 所得金額は 0 円 ) 年齢が 19 歳以上 23 歳未満なので 特定扶養親族に該当し,Aさんは扶養控除( 控除額 63 万円 ) の適用を受けることができる 所得税において, 扶養控除の対象となるのは 1 納税者と生計を一にしている親族 ( 配 4

偶者を除く ) 216 歳以上 3 合計所得金額が 38 万円以下などの要件を満たした場合 で 控除額は年齢等に応じて 次のようになっている 区分 一般の控除対象扶養親族 (16 歳以上 19 歳未満 23 歳以上 70 歳未満 ) 控除額 38 万円 特定扶養親族 (19 歳以上 23 歳未満 ) 63 万円老人扶養親族 (70 歳以上 ) 同居老親等以外の者 48 万円同居老親等 ( 注 ) 58 万円 ( 注 ) 同居老親等とは 老人扶養親族のうち 納税者又はその配偶者の直系の尊属 ( 父母 祖父母など ) で 納税者又はその配偶者と常に同居している人をいう < 問 9> 正解 2 事業所得の金額 :600 万円 ( 青色申告特別控除後の金額 ) 一時所得の金額 : 解約返戻金正味払込保険料特別控除 800 万円 - 700 万円 - 50 万円 =50 万円 総所得金額 :600 万円 +50 万円 1/2=625 万円 第 4 問 番号 問 10 問 11 問 12 正解 1 1 3 < 問 10> 正解 1 1) の語句の組み合わせが適切である 建ぺい率は, 建築物の 建築面積 ( 厳密ではないが 建物の 1 階部分 ) の敷地面積に対する割合のことである 建ぺい率は, 都市計画により上限が定められているが ( 指定建ぺい率 ), 所定の条件を満たすことにより, その上限が緩和されることがある 例えば 防火地域 ( 市街地における火災の危険を防除するため定める地域 ) 内で 耐火建築物 ( 鉄筋コンクリートや鉄骨などで造られた燃えにくい建築物 ) を建築する場合は 建ぺい率が 10% 緩和される 甲土地は, 指定建ぺい率が 60% の地域で, かつ, 防火地域であるため, 甲土地上に 耐火建築物 を建築する場合, 建ぺい率は緩和され, 指定建ぺい率 60% に 10% が加算された 70% となる 5

< 問 11> 正解 1 1) が正しい 純利回りは 純収益 / 投資額 100 で算出されるので 設例の場合 年間賃料収入 700 万円 - 年間実質費用 200 万円純利回り = 100=10% 投資額 5,000 万円 < 問 12> 正解 3 1) 不適切 賃貸アパートを経営するなど 自ら貸主となって宅地建物を貸す行為は 宅地建物取引業には該当しないので Aさんは宅地建物取引業の免許を取得する必要はない 2) 不適切 賃貸アパートの貸借の媒介を宅地建物取引業者に委託する場合, その媒介に関して支払う報酬額の上限は 賃貸人 賃借人あわせて賃料の 1 ヵ月分に相当する額となる 3) 適切 定期建物賃貸借契約 ( 定期借家契約 ) を締結する場合, 公正証書等の書面によって行わなければならない 第 5 問 番号 問 13 問 14 問 15 正解 2 2 3 < 問 13> 正解 2 1) 適切 父母や祖父母から受ける贈与について相続時精算課税を選択した場合 その年分以後は その贈与者から受ける贈与については, 暦年課税を選択することができない 2) 不適切 相続時精算課税は 60 歳以上の父母や祖父母それぞれからの贈与について選択することができる したがって 長男 Cさんが父 Aさんから受ける贈与について相続時精算課税を選択し さらに母 Bさんから受ける贈与についても相続時精算課税を選択することができる 3) 適切 相続時精算課税によって取得した財産は, その贈与者の相続が開始した場合, 贈与時の価額で相続税の課税価格に加算される < 問 14> 正解 2 相続時精算課税では 非課税枠 ( 特別控除 ) が 2,500 万円があり それを超える金額に対して 一律 20% の税率で贈与税が課税される したがって 長男 Cさんが, 平成 27 年中にAさんから現金 3,000 万円の贈与を受け, こ 6

の贈与について相続時精算課税を選択した場合の贈与税額は (3,000 万円 -2,500 万円 ) 20%=100 万円 < 問 15> 正解 3 1) 不適切 暦年課税における贈与税の基礎控除額は,110 万円である 2) 不適切 暦年課税により贈与税額を算出する場合, 受贈者が 1 年間に受けた贈与財産の合計額から基礎控除額を控除し 税率を乗じて贈与税額を算出する 例えば 平成 27 年中に 長女 Dさんが父 Aさんから 500 万円 母 Bさんから 200 万円の贈与を受けた場合 贈与税額は 次のようになる ( 税率は 直系尊属から 20 歳以上の子への贈与なので 特例税率を適用 ) (500 万円 +200 万円 )-110 万円 ( 基礎控除額 )=590 万円 590 万円 20%-30 万円 =88 万円 3) 適切 贈与税の申告書の提出期限は, 原則として贈与を受けた年の翌年 2 月 1 日から 3 月 15 日までである < 参考 > 贈与税の税額速算表 ( 平成 27 年 1 月 1 日以後の贈与の場合 )(A) (B)-(C) 基礎控除後の課税価格 (A) 1 一般税率 ( 一般財産用 ) 2 特例税率 ( 特例贈与財産用 ) 税率 (B) 控除額 (C) 税率 (B) 控除額 (C) ~ 200 万円以下 10% - 10% - 200 万円超 ~300 万円以下 15% 10 万円 300 万円超 ~400 万円以下 20% 25 万円 15% 10 万円 400 万円超 ~600 万円以下 30% 65 万円 20% 30 万円 600 万円超 ~1,000 万円以下 40% 125 万円 30% 90 万円 1,000 万円超 ~1,500 万円以下 45% 175 万円 40% 190 万円 1,500 万円超 ~3,000 万円以下 50% 250 万円 45% 265 万円 3,000 万円超 ~4,500 万円以下 50% 415 万円 55% 400 万円 4,500 万円超 ~ 55% 640 万円 1 一般税率の速算表は 特例税率 ( 特例贈与財産用 ) に該当しない場合の贈与税の計算 に使用 ( 例 ) 夫婦間の贈与 兄弟間の贈与 親から子への贈与で子が未成年者の場合など 2 特例税率 ( 特例贈与財産用 ) の速算表は 直系尊属 ( 祖父母や父母など ) から 贈与を 受けた年の 1 月 1 日現在で 20 歳以上の子 孫などへの贈与税の計算に使用 7