法改正情報 2012 年 5 月実施予定のFP 技能検定試験 (2 級 AFP) は 問題文に特別な断りがない限り 2011 年 10 月 1 日現在の法令等に基づき出題されます ( きんざい 日本 FP 協会による ) よって ここでは 2011 年 10 月 1 日時点までの法案改正とそれ以降のものを区別して表示していま す ご確認のうえ学習いただきますよう お願いいたします 2011 年 10 月 1 日時点までの法案改正はで表示 それ以外はで表示 (2012 年 3 月 7 日現在の改正 ) 書籍名 : うかる!FP 技能士 2 級 AFP 必修テキスト 2011-2012 年版 頁 改正前 改正後 P38( 表 ) P39(2. 保険料 ) 平成 23 年度の国民年金保険料は1 万 5,020 円 ( 前年度比 80 円 ) 平成 24 年度の国民年金保険料は1 万 4,980 円 ( 前年度比 40 円 ) 平成 24 年 4 月以降分の保険料より適用 P45 P46 老齢基礎年金の年間支給額 ( 平成 23 年度 ) 年間 78 万 8,900 円 老齢基礎年金の年間支給額 ( 平成 24 年度 ) 年間 78 万 6,500 円 P52( 表 ) 加給年金額 ( 平成 23 年度額 ) 配偶者 :22 万 7,000 円子 2 人まで :1 人につき 22 万 7,000 円子 3 人目以降 :7 万 5,600 円 加給年金額 ( 平成 24 年度額 ) 配偶者 :22 万 6,300 円子 2 人まで :1 人につき 22 万 6,300 円子 3 人目以降 :7 万 5,300 円 P66( 新設 ) 公的年金の税金 年金受給者のうち 公的年金の収入金額が年 400 万円以下で かつ 公的年金以外の所得が年 20 万円以下の者について 申告不要制度が適用される ( 平成 23 年分以後の所得税の申告より適用 ) P71( 新設 ) 確定拠出型年金 企業型の確定拠出年金において 企業の掛金に個人が追加して掛金を拠出するマッチング拠出が可能になった ( 平成 24 年 1 月 1 日以降の拠出より ) 掛金の上限は企業 個人分あわせてこれまでと同じ P72( 新設 ) 国民年金基金 国民年金の任意加入者 (60 歳から 65 歳の者 ) も国民年金基金への加入ができるようになった ( 平成 24 年 1 月以降 ) P121( 上から4 行目 ) 1. 生命保険料控除一般の生命保険料控除と個人年金保険料控除があります 一般の生命保険料控除と個人年金保険料控除に加えて 新たに介護医療保険料控除が設けられた 平成 24 年 1 月 1 日以降に契約した医療保険 がん保険 介護保 険 所得保障保険等の保険料は 介護医 1
療保険料控除の対象となる P157( 上から 6 行目 ) なお 第三分野の保険については 医療保険 がん保険 民間の介護保険 所得補償保険は生命保険料控除の対象となっています P221(4. 外国為替証 FX 取引は取引所に上場されているもの拠金取引 (FX) の上か ( くりっく365など ) と店頭 FXの2つの取引ら7 行目 ) があり 税金の扱いが異なります 外国為替の証拠金取引の比較 表 なお 第三分野の保険については 医療保険 がん保険 民間の介護保険 所得補償保険は平成 24 年 1 月 1 日以降に契約したものについては介護医療保険料控除の対象となっています FX 取引は取引所に上場されているもの ( くりっく365など ) と店頭 FXの2つがあり 税制は平成 24 年 1 月 1 日以降同じになりました ( 取引所に上場されている税制に統一 ) 外国為替の証拠金取引の比較 表取引所取引の内容が店頭取引にも適用されるようになりました ( 平成 24 年 1 月 1 日以降 ) 取引所取引 店頭取引 利益 ( 差金決済 ) 損失 ( 差金決済 ) 損失の繰越 先物取引に係る雑所得等 となり 一律 20% の申告分離課税他の 先物取引に係る雑所得等 との損益通算が可能その年に控除しきれない損失は翌年以後 3 年間にわたり 申告分 離課税となる 先物取引に係る雑所得等 の金額から繰越控除が可能 P236( 配当所得の追加ポイント の 3 番目の ) 発行済み株式総数の 5% 以上を保有する 発行済み株式総数の3% 以上を保有する 平成 24 年 10 月 1 日以降適用 P251( 4. 寄付金控除 に追加 ) 4. 寄付金控除 に新しく追加 認定 NPO 法人等への寄付金については 所得控除か税額控除のどちらか有利な方を選択できるようになった ( 平成 23 年分以後の所得税 ) 個人が支出した震災関連の寄付金については 寄付金控除の控除対象限度額を総所得金額の 80% に引き上げる ( 平成 23 年 3 月 11 日から平成 25 年 12 月まで ) P260( 4. 認定長期 標準的な性能強化費用相当額 標準的な性能強化費用相当額 (1,000 2
優良住宅新築等特別税額控除 の上から3 行目 ) (1,000 万円が上限 ) の 10% が 万円が上限 ) の5% が 平成 25 年 12 月 31 日まで延長 P273( 4. 法人税の税率 ) P277( 旧定額法及び定率法と新しい定額法及び定率法の違い の表の一番下 ) P278( 脇注の 参考 / 中小企業者の少額減価償却資産の特例 ) 法人税の税率 年間所得金額 30% 法人税の税率 ( 平成 23 年 12 月施行 平成 24 年 4 月以後の事業年度より適用 ) 年間 800 万円以下の部分 年間所得金額 25.5% 22%(18%) 年間 800 万円超の部分 30% 資本金 1 億円以下の法人の場合 年間 800 万円以下の部分については 平成 23 年 3 月までに終了する事業年度については 税率が 18% となっている 年間 800 万円以下の部分 15% 年間 800 万円超の部分 25.5% 資本金 1 億円以下の法人の場合 年間 800 万円以下の部分については 平成 27 年 3 月末までに終了する事業年度については 税率が 15% となっている 定率法 ( 定額法の償却率の 2.5 倍 ) 定率法 ( 定額法の償却率の 2.0 倍 ) 平成 23 年 12 月施行 平成 24 年 3 月 31 日までに取得した 平成 26 年 3 月 31 日までに取得した 2 年延長 P280( 個人事業と法人との税務上の違い の表内 欠損金の繰越控除 ) 青色欠損金の繰越控除 (7 年 ) 青色欠損金の繰越控除 (9 年 ) 平成 20 年 4 月 1 日以後の事業年度に生じた欠損金ついて 平成 24 年 4 月 1 日以後の申告時に適用 P325(2. 課税標準と税率 ) 課税標準平成 24 年 3 月 31 日までに 税率平成 24 年 3 月 31 日までに 課税標準 (3 年間延長 ) 平成 27 年 3 月 31 日までに 税率(3 年間延長 ) 平成 27 年 3 月 31 日までに P326( 参考 ) 平成 24 年 3 月 31 日までに新築した認定長期優良住宅は 平成 26 年 3 月 31 日までに新築した認定長期優良住宅は 2 年間延長 P330( 5. 新築住宅の固定資産税の減額 ( 平成 24 年 3 月 31 日までの新築 ) ( 平成 26 年 3 月 31 日までの新築 ) 2 年間延長 措置 の1 行目 ) P337( 特定居住用 譲渡資産の対価額が 2 億円以下である 譲渡資産の対価額が1 億 5000 万円以下 3
財産の買換えのポイン こと であること ( 平成 24 年 1 月 1 日以後に適用 ) ト の上から4 行目 ) P338( 居住用財産買換えの譲渡損失の 平成 23 年 12 月 31 日までの譲渡であること 平成 25 年 12 月 31 日までの譲渡であること (2 年延長 ) 損益通算と繰越控除のポイント の上から 2 行目 ) P338( 特定居住用財産の譲渡損失の損 平成 23 年 12 月 31 日までの譲渡であること 平成 25 年 12 月 31 日までの譲渡であること (2 年延長 ) 益通算と繰越控除のポイント の上から2 行目 ) P360( 上から 2 行目 ) この制度は平成 23 年 12 月 31 日までの贈与が対象となります この制度は平成 26 年 12 月 31 日までの贈与が対象となります 3 年間延長 P360( 3. 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の贈与税の非課税措置 の上から2 行目 ) 適用期限は平成 23 年 12 月 31 日までの贈与となっています 適用期限を平成 26 年 12 月 31 日まで 3 年間延長し 更に以下の改訂を実施します 非課税金額 平成 24 年中に贈与を受けた者は 1,000 万円まで非課税 平成 25 年中に贈与を受けた者は 700 万円まで非課税 平成 26 年中に贈与を受けた者は 500 万円まで非課税 省エネ 耐震性を備えた住宅の場合は上記金額に 500 万円が上乗せされる 4
書籍名 : うかる!FP 技能士 2 級 AFP 必修問題集 2011-2012 年版 頁 改正前 改正後 P41 問 29の2 解説 国民年金基金に加入できるのは 60 歳未満の国民年金の第 1 号被保険者のみであり 平成 24 年 1 月以降 国民年金基金に加入できるのは 60 歳未満の国民年金の第 1 号被保険者に加え 60 歳から 65 歳までの国民年金の任意加入者も国民年金基金に加入できるようになりました P67 問 16 損害保険会社が取り扱っていても医療費用保険 介護費用保険 所得補償保険などの保険料は 生命保険料控除の対象となります 平成 24 年 1 月 1 日以降に損害保険会社と契約した医療費用保険 介護費用保険 所得補償保険などの保険料は 介護医療保険料控除の対象となります P85 問 34の4 解説 なお 損害保険会社で介護費用保険に加入した場合でも 保険料は生命保険料控除の対象となります なお 平成 24 年 1 月以降に新たに損害保険会社で介護費用保険を契約した場合には 保険料は介護医療保険料控除の対象となります P145 問 26の2 解説 なお 適用は平成 24 年 3 月 31 日までに取得した場合です 平成 26 年 3 月 31 日までに取得した場合です 2 年間延長 P272 273( 追加 ) 平成 24 年 1 月 1 以降 FXの取引所取引と店頭取引の税制等は取引所取引の制度に統一されました 取引所取引 店頭取引 利益 ( 差金決済 ) 損失 ( 差金決済 ) 損失の繰越 先物取引に係る雑所得等 となり 一律 20% の申告分離課税他の 先物取引に係る雑所得等 との損益通算が可能その年に控除しきれない損失は翌年以後 3 年間にわたり 申告分 模擬試験 Ⅰ 解説 (32 ページ ) ( 問題は 別冊 ⅠP57 実技問題問 34-2) 店頭取引における差益は雑所得として総合課税の対象となりますが 取引所取引である くりっく 365 の利益に対しては 一律に 20% の申告分離課税となります 離課税となる 先物取引に係る雑所得等 の金額から繰越控除が可能 FX 取引は取引所に上場されているもの ( くりっく365など ) と店頭 FXの税制は平成 24 年 1 月 1 日以降同じになり 両方とも一律 20% の申告分離課税 ( 雑所得 ) の対象となっています 5