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間の初日以後 3 年を経過する日の属する課税期間までの各課税期間 6 高額特定資産を取得した場合の納税義務の免除の特例事業者 ( 免税事業者を除く ) が簡易課税制度の適用を受けない課税期間中に国内における高額特定資産の課税仕入れ又は高額特定資産に該当する課税貨物の保税地域からの引取り ( 以下 高

第68回税理士試験 消費税法 模範解答(理論)

消費税法における個別対応方式と一括比例配分方式 河野惟隆 1 はじめに本稿の課題は 個別対応方式と一括比例配分方式とで 課税仕入れ等の税額の合計額が如何よう になるか つまり その大小関係は如何ようになるか ということを 明らかにすることである これを 次のように 条件を追加しながら 次のような順序

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Microsoft Word - 文書 1

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

第一問 -50 点 - 問 1 (25 点 ) (1) について (15 点 ) 概要 次の規定の適用を受ける場合には 納税義務が課されることとなる 1. 課税事業者の選択 2. 特定期間における課税売上高による納税義務の免除の特例 3. 新設法人の納税義務の免除の特例 4. 特定新規設立法人の納税

2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間

て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H27 課税期間の基準期間における課税売上高を確 の判定 014 認したか H27 事業年度を変更している場合等 前々事業年 015 度が1 年未満の場合の基準期間を確認したか ( 法人の場合 ) H27 基準期間が1 年でない場合

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資料2-1(国保条例)

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税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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(消費税)確定申告書作成(一般課税)編

に限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間 ( 令第 4 8 条の9の9 第 4

法人税における役員特有の取扱いには 主に次のようなものがあります この取扱いは みなし役 員も対象となります 項目 役員給与 損金算入制限 過大役員給与 特有の取扱い 定期同額給与 ( 注 1) や事前確定届出給与 ( 注 2) など一定のもの以外は損金不算入 実質基準 ( 職務内容 収益状況など

( 二 ) その年中に支払った社会保険料 ( 給与等から控除されるものを除く ) の金額 小規模企業共済等掛金 ( 給与等から控除されるものを除く ) の額及び次に掲げる事項イその年中に支払った種類別の社会保険料の金額 ( 給与等から控除されるものを除く ) 及びその支払の相手方の名称ロ社会保険料の

に掲げる税額ロ給与等の支給期が毎半月と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の二分の一に相当する税額ハ給与等の支給期が毎旬と定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額の三分の一に相当する税額ニ給与等の支給期が月の整数倍の期間ごとと定められている場合別表第一の乙欄に掲げる税額に当該倍数を乗じて

第 5 章 N

A. 受贈者に一定の債務を負担させることを条件に 財産を贈与することを 負担付贈与 といいます 本ケースでは 夫は1 妻の住宅ローン債務を引き受ける代わりに 2 妻の自宅の所有権持分を取得する ( 持分の贈与を受ける 以下持分と記載 ) ことになります したがって 夫は1と2を合わせ 妻から負担付贈

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五有価証券 ( 証券取引法第二条第一項に規定する有価証券又は同条第二項の規定により有価証券とみなされる権利をいう ) を取得させる行為 ( 代理又は媒介に該当するもの並びに同条第十七項に規定する有価証券先物取引 ( 第十号において 有価証券先物取引 という ) 及び同条第二十一項に規定する有価証券先

step.2 課税売上高の合計を計算する します step.21 欄の内容を転記します 表ロ 1~3 欄にそれぞれ記入します step.22 を転記します 表ロ 4~6 欄にそれぞれ記入します step.23 容を転記します 表ロ 7~9 欄にそれぞれ記入します step.24 その他の所得に係る収

課税売上割合 消費税の課税売上割合の計算は 次の算式により計算します 課税売上割合が 95% 以上と未満では 仕入税額 控除の計算方法が変わってくるため算定する必要があります 課税売上割合 = 課税売上 ( 税抜 )/( 非課税売上 + 課税売上 )( 税抜 ) 消費税の課税売上割合が 95% 以上

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<TAC> 無断複写 複製を禁じます ( 税 18) 相上 (8)C10-1 相続税法 上級 演習 8 テキスト 2 第 8 回 - 解答 点 - 第一問 問 1 持分の定めのない法人に対し財産の贈与又は遺贈があった場合において 税負担の不当減少を防 止

step.2 課税標準額を計算する ( 申告書 1) step.2-1 課税売上高の合計 ( 表イ 16 欄 ) に 100/108 を掛けます 課税売上高 ( 税込み ) = 1 課税標準額 表イ 17 欄を使用します step.2-2 step.2-1 の計算結果 ( 表イ 17

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

2 財政健全化目標との関係や平成 30 年度の 経済 財政再生計画 の中間評価を踏まえつつ 消費税制度を含む税制の構造改革や社会保障制度改革等の歳入及び歳出の在り方について検討を加え 必要な措置を講ずる (3) 対象品目及び適用税率軽減税率の対象品目は 1 酒類及び外食を除く飲食料品 2 定期購読契

●租税特別措置の適用状況の透明化等に関する法律案

ことも認められています 施行日前 ( 平成 26 年 3 月 31 日以前 ) にリース契約を締結し リース資産の引渡しを行ったリース取引についてこの特例により賃貸借処理を行っている場合には 旧税率の 5% が適用されます 3. 資産の貸付け に関する経過措置指定日の前日 ( 平成 25 年 9 月

(消費税)確定申告書作成(一般課税)編

特別障害者一人につき 75 万円を所得から控除することができます 障害者控除は 扶養控除の適用がない16 歳未満の扶養親族を有する場合においても適用されます ⑶ 心身障害者扶養共済掛金の控除 P128 条例の規定により地方公共団体が実施するいわゆる心身障害者扶養共済制度による契約で一定の要件を備えて

2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

第62回税理士試験 消費税法 模範解答(計算)

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

松戸市市税条例等の一部を改正する条例 ( 松戸市市税条例の一部改正 ) 第 1 条松戸市市税条例 ( 平成 27 年松戸市条例第 12 号 ) の一部を次のように改正する 第 11 条中 及び第 2 号 を 第 2 号及び第 5 号 に それぞれ当該各号 を 第 1 号から第 4 号まで に改め 掲

議案用 12P

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このガイドラインは 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する留意事項 ( 制定 発出時点において最適と考えられる法令解釈 運用等 ) を示したものである 第一章 総則 1-1 財務計算に関する書類その他の情報の適正性を確保するための体制に関する内閣府令 ( 平成 19 年

(消費税)確定申告書作成(一般課税)編

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

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2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

平成 27 年度改正点である 特定資産の譲渡等 及び 特定 ( 課税 ) 仕入れ について学習する 当該改正点は 次の 2 つに大別される 1 国境を越えた役務の提供に係る課税の見直し急速に普及しているインターネットによる電子商取引につき 国内の事業者が行う場合と国外の事業者が行う場合とで課税上のバ

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

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ストックオプション(新株予約権)の発行に関するお知らせ

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

げる期間 ( 令第 48 条の9の9 第 4 項各号に掲げる市民税にあつては 第 1 号に掲げる期間に限る ) を延滞金の計算の基礎となる期間から控除する 第 40 条の各納期限の翌日から当該減額更正に基因して変更した税額に係る納税通知書が発せられた日までの期間当該減額更正に基因して変更した税額に係

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わくわく青色申告3-消費税申告及び資料

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

[Q1] 復興特別所得税の源泉徴収はいつから行う必要があるのですか 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までの間に生ずる所得について源泉所得税を徴収する際 復興特別所得税を併せて源泉徴収しなければなりません ( 復興財源確保法第 28 条 ) [Q2] 誰が復興特別所

スポンサー企業 増減資により 再生会社をスポンサー企業の子会社としたうえで 継続事業を新設分割により切り分ける 100% 新株発行 承継会社 ( 新設会社 ) 整理予定の事業 (A 事業 ) 継続事業 会社分割 移転事業 以下 分社型分割により事業再生を行う場合の具体的な仕組みを解説する の株主 整

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

-平成23年6月の消費税法の一部改正関係-「95%ルール」の適用要件の見直しを踏まえた仕入控除税額の計算方法等に関するQ&A〔Ⅰ〕【基本的な考え方編】

目次 1. 概要 2. 報告手続について 3.Q&A 参考資料 補助事業に係る仕入税額控除について 報告判定フローチャート 1

付表の計算式

第 2 問問 4 2 < 遺族に必要な生活資金等の総額 > 生活費 30 万円 50% 12 カ月 29 年 =5,220 万円 死亡整理資金( 葬儀費用等 ) 200 万円 緊急予備資金 300 万円 住宅ローンについては団体信用生命保険に加入しているので計算に含めない合計 5,220 万円 +2

2 引き続き居住の用に供している場合 とされる場合本人が 転勤などのやむを得ない事情により 配偶者 扶養親族その他一定の親族と日常の起居を共にしないこととなった場合において その家屋等をこれらの親族が引き続きその居住の用に供しており やむを得ない事情が解消した後は 本人が共にその家屋に居住することに

b c.( 略 ) 2 不動産取得税の軽減に係るの発行信託会社等の地方税法附則第 11 条第 12 項に基づく不動産取得税の軽減のための同法施行令附則第 7 条第 12 項に規定するの発行等については 以下のとおり取り扱うものとする イ ロ.( 略 ) 載があること c d.( 略 ) 2 不動産取

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災害弔慰金の支給等に関する法律施行令(昭和四十八年十二月二十六日政令第三百七十四号)内閣は 災害弔慰金の支給及び災害援護資金の貸付けに関する法律(昭和四十八年法律第八十二号)第三条第一項 第五条 第八条第一項から第三項まで 第九条第二項 第十条第二項 第十一条第一項 第十二条及び第十三条の規定に基づ

ポイントカードの利用と課税区分〔Profession Journal No

(3) 父又は母が規則で定める程度の障害の状態にある児童 (4) 父又は母の生死が明らかでない児童 (5) その他前各号に準ずる状態にある児童で規則で定めるもの 3 この条例において 養育者 とは 次に掲げる児童と同居して これを監護し かつ その生計を維持する者であって その児童の父母及び児童福祉

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た後に その賦課した税額が増加したときに限る ) は その追徴すべき不足税額 ( 当該減額更正前に賦課した税額から当該減額更正に基因して変更した税額を控除した金額 ( 還付金の額に相当する税額を含む ) に達するまでの部分に相当する税額に限る 以下この項において同じ ) については 次に掲げる期間

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

非課税上場株式等管理に関する約款 第 1 条 ( 約款の趣旨 ) この約款は お客さまが租税特別措置法第 9 条の8に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る配当所得の非課税および租税特別措置法第 37 条の14に規定する非課税口座内の少額上場株式等に係る譲渡所得等の非課税の特例 ( 以下 非課税

税務調査      業種別・狙われるポイント

1 検査の背景 (1) 簡易課税制度の概要課税売上げに係る消費税額から控除できる課税仕入れに係る消費税額は 原則として 課税売上げに対応する課税仕入れに係る消費税額とされている ( 以下 課税売上げに係る消費税額からこの課税売上げに対応する課税仕入れに係る消費税額を控除して納付消費税額を算出する計算

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第63回税理士試験 消費税法 解説

(消費税)確定申告書作成(一般課税)編

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

平成16年版 真島のわかる社労士

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( 平成 35 年 (2023 年 )10 月 ~) 等の仕入税額控除可 税額計算( 注 ) 売上税額を 積上げ計算 する場合には 仕入税額も 積上げ計算 特例( みなし計算 簡易課税の事後選択 ) - その他適格等保存方式の導入 等保存方式 ( 現行制度 ) の記載事項 発行者の氏名又は名称 取引

消費税申告書の計算方法 税率 8% 対応 平成 26 年 4 月 1 日以後終了する課税期間分の消費税申告書の計算方法です 原則課税で申告する方 税率が 3% 5% の取引がある場合 原則計算方式原則課税本表... P.2 原則課税付表 1... P.4 原則課税付表 P

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

Transcription:

13 消費 004(CPA 2014 類 ) 問 A 社は かねてから役員等の退職金等の原資にあてるため B 生命保険会社 ( 内国法人 ) の養老保険 (Xを被保険者 保険期間 5 年 満期保険金 3,000 万円の受取人をA 社 死亡保険金の受取人もA 社とする保険契約 ) に加入し 保険料を支払っていた なお X4 事業年度における支払保険料の総額は 600 万円であった この養老保険は 平成 25 年 4 月 10 日に満期となり A 社は満期保険金 3,000 万円を受け取った A 社が受け取った上記養老保険の満期保険金 3,000 万円は 消費税法上どのように取り扱われるべきか 根拠条文を示しつつ述べなさい

14 消費 004 不課税取引 重要性 :B 難易度 : 易 解答 A 社が受け取った満期保険金には対価性がないため 消費税法第 2 条第 1 項第 8 号の資産の譲渡等にあたらない 従って 消費税法は適用されない ( 消費税法第 4 条第 1 項 ) 消費税法第 2 条 ( 定義 ) 第 1 項第 8 号資産の譲渡等事業として対価を得て行われる資産の譲渡及び貸付け並びに役務の提供 ( 代物弁済による資産の譲渡その他対価を得て行われる資産の譲渡若しくは貸付け又は役務の提供に類する行為として政令で定めるものを含む ) をいう 消費税法 第 4 条 ( 課税の対象 ) 第 1 項 国内において事業者が行った資産の譲渡等 ( 特定資産の譲渡等に該当するものを除く 第三項において同じ ) 及び特定仕入れ ( 事業として他の者から受けた特定資産の譲渡等 をいう 以下この章において同じ ) には この法律により 消費税を課する

15 消費 004 不課税取引 解説 消費税法の問題だけでなく 法人税法の問題でも 定期保険や養老保険といった保険が登場する 定期保険は被保険者の死亡によって保険金が支払われる保険で 障害特約等の特約が付されているものを含む 保険事故が発生しなければ 保険金を受け取ることがない いわゆる掛捨ての保険である これに対し 養老保険は被保険者に死亡事故が生じた場合だけでなく 満期まで死亡事故が生じなかった場合にも 保険金が受け取れる貯蓄型の保険である 保険を受け取る取引は 対価性がなく 不課税取引とされる 従って そもそも消費税法の適用を受けない 非課税取引ではないので 消費税法 6 条を適用させるのは誤りである

16 消費 005(CPA 2014 類 ) 問 Cは 居住者であって 製造業を営む個人事業者であり 青色申告者である また 消費税についてX1 年から簡易課税制度の適用を受けている Cの主たる業務は A 社への建設資材販売である Cは A 社への建設資材の販売が増加すると予想して X5 年 7 月にその製造機器を新たに購入した 以下の税務処理に関する記述につき 正しい場合には 誤っている場合には を 答案用紙の 欄 に記入しなさい また 当該各記述に係る税務処理が正しい場合はその根拠条文を 誤っている場合は正しい税務処理及びその根拠条文を 答案用紙の 記述欄 に記入しなさい 税務処理に関する記述 Cは X5 年 7 月に行った上記製造機器購入の後に その方が有利であると判断したとしても X5 年分の消費税について 簡易課税制度の適用を取りやめることはできない

17 消費 005 簡易課税制度 重要性 :B 難易度 : 易 欄記述欄 消費税法第 37 条第 4 項 第 6 項 消費税法 第 37 条 ( 中小事業者の仕入れに係る消費税額の控除の特例 ) 第 4 項 第 6 項 4 第一項の規定による届出書を提出した事業者は 同項の規定の適用を受けることをやめようとするとき又は事業を廃止したときは その旨を記載した届出書をその納税地を所轄する税務署長に提出しなければならない 6 第四項の規定による届出書の提出があったときは その提出があった日の属する課税期間の末日の翌日以後は 第一項の規定による届出は その効力を失う

18 消費 005 簡易課税制度 解説基準期間における課税売上高 (2 期前の税抜売上高 ) が 5,000 万円以下の事業者は 簡易課税制度を適用することができる 簡易課税制度は税理士試験だけでなく 会計士試験においても2016 年に出題されており 本問の論点は 非常に有名な論点であり 多くの専門学校で取り上げているはずである 簡易課税制度では 費用側の資料を使わずに 課税標準に対する消費税額に一定の割合を乗じた金額を控除対象仕入税額として 簡便的に納付税額の計算を行う この簡易課税制度は 事業開始年度を除き 簡易課税制度を適用する旨の届出書を提出した翌課税期間から適用され (371) 個別対応方式や一括比例配分方式で計算した仕入税額との有利選択はできない 本問のように 簡易課税制度の適用をやめるときは その旨を記載した届出書を所轄税務署長に提出し (374) その翌課税期間から簡易課税制度をやめることになる(376)

19 消費税法第 37 条 ( 中小事業者の仕入れに係る消費税額の控除の特例 ) 第 1 項 ( 一部抜粋 ) 事業者 ( 免税事業者を除く ) が その納税地を所轄する税務署長にその基準期間における課税売上高が五千万円以下である課税期間についてこの項の規定の適用を受ける旨を記載した届出書を提出した場合には 当該届出書を提出した日の属する課税期間の翌課税期間以後の課税期間については 第三十条から前条までの規定により課税標準額に対する消費税額から控除することができる課税仕入れ等の税額の合計額は これらの規定にかかわらず 次に掲げる金額の合計額とする この場合において 当該金額の合計額は 当該課税期間における仕入れに係る消費税額とみなす 1. 当該事業者の当該課税期間の課税資産の譲渡等に係る課税標準である金額の合計額に対する消費税額から当該課税期間における第三十八条第一項に規定する売上げに係る対価の返還等の金額に係る消費税額の合計額を控除した残額の百分の六十に相当する金額 ( 卸売業その他の政令で定める事業を営む事業者にあつては 当該残額に 政令で定めるところにより当該事業の種類ごとに当該事業における課税資産の譲渡等に係る消費税額のうちに課税仕入れ等の税額の通常占める割合を勘案して政令で定める率を乗じて計算した金額 )

20 消費 006(CPA 2012 類 ) 問 A 株式会社 ( 以下 A 社 ) は 主として自動車販売業を営む内国法人であり その事業年度は暦年である A 社は同族会社であり 有価証券報告書を提出しておらず また 所定の時期に確定額の役員給与を支払う旨の届出を所轄税務署長にしていない A 社は 経営の刷新を狙い X1 事業年度において 当時営業部長であり その有能さを十分に発揮しているBを代表取締役社長に選任すると共に Bに営業部長職を引き続き兼務させた A 社は X3 年 2 月に かねてBが入手を希望していたA 社保有の展示用クラシックカー甲 ( 時価 2,000 万円 ) を 500 万円で売却した この売却は BのこれまでのA 社への貢献に報い また今後の活躍への期待を込めて 行われたものである A 社がBに対して行った甲の売却は消費税法上どのように取り扱うべきか 根拠条文を示しつつ 述べなさい

21 消費 006 役員への低額譲渡 重要性 :A 難易度 : 易 解答 法人が役員に対して 時価に比して著しく低い価額で資産を譲渡した場合 その譲渡対価は時価相当額とされる ( 消費税法第 28 条第 1 項 ) 本問において A 社は 役員 Bに対して 時価 2,000 万円の甲を 500 万円で譲渡しており 著しく低い価額で譲渡したといえる 従って 甲の譲渡対価を実際の取引価額 500 万円ではなく 時価相当額 2,000 万円として 消費税の計算を行うべきである 消費税法 第 28 条 ( 課税標準 ) 第 1 項 課税資産の譲渡等に係る消費税の課税標準は 課税資産の譲渡等の対価の額 ( 対価として収受し 又は収受すべき一切の金銭又は金銭以外の物若しくは権利その他経済的な利益の額とし 課税資産の譲渡等につき課されるべき消費税額及び当該消費税額を課税標準として課されるべき地方消費税額に相当する額を含まないものとする 以下この項及び第三項において同じ ) とする ただし 法人が資産を第四条第五項第二号に規定する役員に譲渡した場合において その対価の額が当該譲渡の時における当該資産の価額に比し著しく低いときは その価額に相当する金額をその対価の額とみなす

22 消費 006 役員への低額譲渡 解説 低額譲渡に関する規定は 消費税法第 28 条にあるが 著しく低いとき の具体的解釈は 基本通達で行われている また 本問では問われていないが 消費税法第 28 条の 役員 には 法人税法上の みなし役員 も含まれることに留意すること また 棚卸資産については 仕入価額以上の譲渡であれば 低額譲渡にあたらないこと 役員に対する資産の贈与は時価相当額が譲渡対価となるが 無償の貸付けは規定の対象外となることなどにも留意すること

23 消費税法基本通達 10-1-2 法第 28 条第 1 項ただし書 課税標準 に規定する 資産の価額に比し著しく低いとき とは 法人のその役員に対する資産の譲渡金額が 当該譲渡の時における資産の価額に相当する金額のおおむね50% に相当する金額に満たない場合をいうものとする なお 当該譲渡に係る資産が棚卸資産である場合において その資産の譲渡金額が 次の要件のいずれをも満たすときは 資産の価額に比し著しく低いとき に該当しないものとして取り扱う (1) 当該資産の課税仕入れの金額以上であること (2) 通常他に販売する価額のおおむね50% に相当する金額以上であること ただし 法人が資産を役員に対し著しく低い価額により譲渡した場合においても 当該資産の譲渡が 役員及び使用人の全部につき一律に又は勤続年数等に応ずる合理的な基準により普遍的に定められた値引率に基づいて行われた場合は この限りでない

参考法規 24 消費税法第 4 条 ( 課税の対象 ) 第 5 項第 2 号 5 次に掲げる行為は 事業として対価を得て行われた資産の譲渡とみなす 一 個人事業者が棚卸資産又は棚卸資産以外の資産で事業の用に供していたものを家事 のために消費し 又は使用した場合における当該消費又は使用 二法人が資産をその役員 ( 法人税法第二条第十五号 ( 定義 ) に規定する役員をいう ) に対して贈与した場合における当該贈与 消費税法 役員 第 2 条 ( 定義 ) 第 15 号 法人の取締役 執行役 会計参与 監査役 理事 監事及び清算人並びにこれら以 外の者で法人の経営に従事している者のうち政令で定めるものをいう

参考法規 25 法人税法施行令第 7 条 ( 役員の範囲 ) 法第二条第十五号 ( 役員の意義 ) に規定する政令で定める者は 次に掲げる者とする 一 法人の使用人 ( 職制上使用人としての地位のみを有する者に限る 次号において 同じ ) 以外の者でその法人の経営に従事しているもの 二 同族会社の使用人のうち 第七十一条第一項第五号イからハまで ( 使用人兼務役 員とされない役員 ) の規定中 役員 とあるのを 使用人 と読み替えた場合に同 号イからハまでに掲げる要件のすべてを満たしている者で その会社の経営に従事 しているもの 消費税法基本通達 5-3-5( 役員に対する無償譲渡等 ) 法第 4 条第 5 項第 2 号 役員に対するみなし譲渡 又は第 28 条第 1 項ただし書 課税標準 の規定により 法人がその役員に対し 資産を無償で譲渡した場合又は資産の譲渡の時における当該資産の価額に比し著しく低い対価の額で譲渡した場合には 当該譲渡の時における価額に相当する金額がその対価の額とされるのであるが 法人がその役員に対し無償で行った資産の貸付け又は役務の提供については これらの規定が適用されないことに留意する